JP2022029330A - Smcの成形方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022029330000001
【課題】板厚を安定させることができ、生産コストの増大を抑制することができるSMCの成形方法を提供する。
【解決手段】SMCの成形方法であって、磁石22cを有する下型22と、可撓性樹脂からなり磁石22cと対向する位置に配置された鉄板23dを有する上蓋23とを準備する工程(ステップS1)と、SMCを配置した後、SMCを覆うようにして上蓋23を配置する工程(ステップS2、S3)と、上蓋23を覆うようにしてバッグフィルム24を配置し、真空引きを行う工程(ステップS5、S6)と、SMCを硬化させる工程(ステップS7)とを有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、SMC(Sheet Molding Compound)の成形方法に関する。
この種のSMCの成形方法として、SMCを上型と下型との間に配置し、配置されたSMCをプレス成形機で加圧して硬化させるプレス成形方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開平6-23775号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプレス成形方法では、精密な上型と下型からなる金型やプレス成形機が必要になるため、生産コストが上がってしまうという問題がある。プレス成形方法ではなく、真空バッグの中の空気を抜くことで、材料へ均等な圧力を加える真空バッグ成形や、内部を高圧力にすることが可能な耐圧性の装置によるオートクレーブ成形により、積層されたプリプレグなどとSMCを一体成形することが考えられる。しかしながら、真空バッグ成形やオートクレーブ成形によりSMCを成形すると、SMCの板厚が安定せず、品質が低下してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、板厚を安定させることができ、生産コストの増大を抑制することができるSMCの成形方法を提供することを課題とする。
本発明に係るSMCの成形方法は、磁石を有する下型と、可撓性樹脂からなり前記磁石と対向する位置に配置された金属板を有する上蓋とを準備する工程と、前記下型に前記SMCを配置した後、前記SMCを覆うようにして前記上蓋を配置する工程と、前記上蓋を覆うようにしてバッグフィルムを配置し、真空引きを行う工程と、前記SMCを硬化させる工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係るSMCの成形方法においては、下型と上蓋とを準備する工程において、下型が準備され、上蓋が作製される。上蓋を配置する工程において、準備された下型にSMCが配置され、SMCを覆うようにして作製された上蓋が配置される。真空引きを行う工程において、バッグフィルムが上蓋を覆うようにして配置され、バッグフィルム内が減圧され真空状態になることで、バッグフィルムにより上蓋が下型に向かって押圧されるとともに、上蓋によりSMCが下型に向かって押圧される。その結果、バッグフィルム、上蓋およびSMCが密着して下型に向かって押圧され、SMCが下型の形状に追従する。SMCを硬化させる工程で、下型の形状に追従した状態でSMCの硬化が行われる。硬化したSMCは下型から取り出されSMC成形品が得られる。本発明に係るSMCの成形方法においては、SMCは上蓋により下型に押圧されるので板厚が均一になり、板厚のばらつきの発生が抑制され板厚が安定する。また、下型および上蓋によりSMCが成形されるので、精密な上型と下型からなる金型やプレス成形機によらずにSMCが成形され、生産コストの増大が抑制される。
本発明によれば、板厚を安定させることができ、生産コストの増大を抑制することができるSMCの成形方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るSMC成形品の断面図。 本発明の実施形態に係るSMCの成形方法の工程図。 本発明の実施形態に係るSMCの成形装置の断面図であり、各構成要素を分解した状態を示す。 本発明の実施形態に係るSMCの成形装置の上蓋の作製方法の工程図。 本発明の実施形態に係るSMCの成形装置の上蓋の作製方法の各工程を説明する説明図であり、図5(a)は、形状モデルの断面図を示し、図5(b)は、下型に形状モデルがセットされた状態を示し、図5(c)は、形状モデルの表面に金属板がセットされた状態を示す。 本発明の実施形態に係るSMCの成形装置の上蓋の作製方法の各工程を説明する説明図であり、図6(a)は、シリコーン樹脂を形状モデルに塗布する状態を示し、図6(b)は、上蓋が脱型された状態を示す。 本発明の実施形態のSMCの成形方法の各工程を説明する説明図であり、図7(a)は、SMCが下型に仮賦形された状態を示し、図7(b)は、SMCの上に上蓋が配置された状態を示し、図7(c)は、真空引きを準備する状態を示す。 本発明の実施形態のSMCの成形方法の各工程を説明する説明図であり、図8(a)は、バッグフィルムが配置された状態を示し、図8(b)は、バッグ成形が行われている状態を示し、図8(c)は、SMC成形品を脱型している状態を示す。
本発明に係るSMCの成形方法を適用した実施形態に係るSMCの成形方法について図面を参照して説明する。まず、SMCの成形方法により成形されるSMC成形品10について説明する。
SMC成形品10は、図1に示すように、SMCを用いて成形され、均一な板厚を有し形状デザインの自由度の高い成形品からなる。SMC成形品10としては、例えば、自動車の内装部品、住宅関連部材および家電製品のハウジングなどが挙げられる。SMC成形品10は、優れた機械的特性、成形性および意匠性などから幅広い分野で利用されている。
SMCは、例えば、不飽和ポリエステル樹脂と炭酸カルシウムなどの充填材を配合した混合材料、即ちコンパウンドをガラス繊維に含浸させ、数ミリの厚みの薄板状にした成形材料からなる。
SMCには、繊維強化材として炭素繊維が配合されたC-SMC(Carbon fiber-Sheet Molding Compound)材料がある。なお、C-SMCは、炭素繊維が配合されており、比較に高い弾性率を有し、成形品の厚みを薄くすることができる。
次いで、実施形態に係るSMCの成形方法について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態で成形されるSMCは、SMCのみによって構成されるものに限定されず、SMCとプリプレグを組み合わせた構成のものも含まれる。
SMCの成形方法における各工程は、成形装置20によって行われ、図2に示すように、準備の工程(ステップS1)と、仮賦形の工程(ステップS2)と、上蓋の配置の工程(ステップS3)と、真空引き準備の工程(ステップS4)と、バッグフィルムの配置の工程(ステップS5)と、バッグ成形の工程(ステップS6)と、硬化の工程(ステップS7)と、脱型の工程(ステップS8)とを含んで構成されており、各工程は、順に行われる。
なお、実施形態に係る準備の工程(ステップS1)は、本発明のSMCの成形方法における準備する工程に対応し、仮賦形の工程(ステップS2)および上蓋の配置の工程(ステップS3)は、上蓋を配置する工程に対応する。また、バッグフィルムの配置の工程(ステップS5)およびバッグ成形の工程(ステップS6)は、真空引きを行う工程に対応する。
まず、SMCを成形する成形装置20の構成について図面を参照して説明する。
成形装置20は、図3に示すように、ベース板21と、下型22と、上蓋23と、バッグフィルム24と、シール部材25と、真空機構26とにより構成されている。
成形装置20は、ベース板21とバッグフィルム24との間に形成された空間内を真空機構26で真空にすることにより、バッグフィルム24で上蓋23を下型22に向かって押圧することができる。上蓋23の押圧力(MPa)により、下型22と上蓋23との間に挟み込まれたSMCが圧縮され成形される。
ベース板21は優れた機械的強度を有する平板状の部材で構成されており、床などの静止部材に固定されている。下型22は、例えば、ケミカルウッドなどの加工性に優れた材料で形成されている。ケミカルウッドは、ポリウレタンなどのプラスチックを材料として、人工的に木材のような性質を持たせた硬質の素材からなる。下型22は、固定部22aと、固定部22aと一体的に形成された成形部22bとを有している。固定部22aは、ベース板21に密着して固定されており、成形部22bは、固定部22aの上部に突出して形成されている。成形部22bは複数の磁石22cを有しており、磁石22cは、それぞれ成形部22bの上面および両側面に埋め込まれている。
上蓋23は、平坦部23aと、平坦部23aからほぼ直角に折れ曲がった側面部23bと、側面部23bからほぼ直角に折れ曲がり、平坦部23aとほぼ平行な底面部23cとを有しており、シリコーンやゴムなどの可撓性のある樹脂で形成されている。平坦部23a、側面部23bおよび底面部23cには、鋼などの磁性材料からなる鉄板23dがそれぞれ埋め込まれている。上蓋23への鉄板23dの埋め込みにより、上蓋23の平坦部23aおよび側面部23bの剛性を高め、SMC成形品10の板厚の安定化が図られている。
上蓋23の角部は、可撓性のある樹脂のみで形成されているので、上蓋23を角部で弾性的に撓ませることができ、側面部23bを上蓋23の中心部分から外側に拡げることができる。なお、実施形態に係るSMCの成形方法の鉄板23dは、本発明に係るSMCの成形方法の金属板に対応する。鉄板23dに代えてアルミニウムなどの金属材料からなる金属板であってもよい。
上蓋23は、可撓性のある樹脂で形成されているので、SMCが圧縮されて発生する可能性のあるシワを吸収する機能を有している。また、上蓋23は、バッグフィルム24で下型22に向かって押圧されるように構成されているので、側面部23bが平坦部23aからほぼ直角に折れ曲がっている形状、即ち角度0°であっても、側面部23bに面圧(MPa)を付与することができる。
なお、上蓋23が、全て金属材料で形成されていると、バッグフィルム24が圧縮により上蓋23を下型22に向かって押圧しても、上蓋23が動かずSMCに圧力が伝わらないことがある。一方、上蓋23が、全て可撓性のある樹脂で形成されていると、全体が軟らかくなり、SMC成形品10の板厚がばらつくことがある。
バッグフィルム24は、柔軟性のあるプラスチックフィルムなどの公知のフィルムで構成されている。バッグフィルム24は、上蓋23を覆うようにしてセットされる。セットされた状態で、バッグフィルム24内の空間が真空機構26により真空状態になり、いわゆる真空バッグが形成される。真空バッグが形成されると、バッグフィルム24は、上蓋23の外形に追従して上蓋23に密着し、上蓋23を下型22に向かって押圧する。
シール部材25は、シリコーンゴムやニトリルゴムなどの弾力性のある材料で形成されている。シール部材25は、バッグフィルム24とベース板21との間に配置されている。シール部材25は、真空機構26によりバッグフィルム24内の空間を真空状態にする際に、バッグフィルム24内の圧力と外気圧との差圧を利用して外気がバッグフィルム24内に流入するのをシールする自封作用を有している。シール部材25によりバッグフィルム24内の気密が確保される。
真空機構26は、図3、図8(a)および図8(b)に示すように、バッグフィルム24内の空間に開口する吸引部26aと吸引部26aに接続された図示しない真空タンクおよび真空ポンプとにより構成されている。真空機構26は、真空ポンプの駆動により吸引部26aを介してバッグフィルム24内の圧力を減圧することにより、真空引きを行うように構成されている。吸引部26aは、バッグフィルム24を貫通してバッグフィルム24内に露出している。吸引部26aがバッグフィルム24を貫通する貫通部分は図示しないパッキンなどのシール部材でシールされており、バッグフィルム24内の気密が確保されている。
次いで、SMCの成形方法における各工程について図面を参照して説明する。
準備の工程(ステップS1)においては、下型22が稼働可能な状態にセットされる。次いで、下型22を用いて上蓋23が作製される。上蓋23の作製方法は、図4に示すように、形状モデルの作製の工程(ステップS11)と、下型への形状モデルのセットの工程(ステップS12)と、鉄板のセットの工程(ステップS13)と、シリコーン樹脂の塗布の工程(ステップS14)と、上蓋23の脱型の工程(ステップS15)とを含んで構成されており、各工程は、順に行われる。
形状モデルの作製の工程(ステップS11)においては、図5(a)に示すように、SMC成形品10と同形状の形状モデルKMが作製される。形状モデルKMは、例えばコンピュータ上で作成した三次元データを基にして、所定の厚みの断面形状を印刷することにより順次積層していくことで立体物を形成する3Dプリンタにより作製することができる。
形状モデルKMの表面には、3Dプリンタで作製する際に、上蓋23に埋め込む鉄板23dの位置決め用のマークであるケガキKが形成される。ケガキKは、鉄板23dが、図3に示す下型22の成形部22bに埋め込まれた複数の磁石22cに対向する位置に配置されるように、形状モデルKMの表面に形成される。
下型への形状モデルのセットの工程(ステップS12)においては、図5(b)に示すように、作製された形状モデルKMが、下型22の成形部22bに嵌め込まれる。形状モデルKMが下型22にセットされると、ケガキKは、下型22の成形部22bに埋め込まれた複数の磁石22cとそれぞれ対応する位置に配置される。
鉄板のセットの工程(ステップS13)においては、図5(c)に示すように、複数の鉄板23dが、ケガキKを目印としてそれぞれ形状モデルKMの表面にセットされる。各鉄板23dは、下型22の成形部22bに埋め込まれた複数の磁石22cに吸引されることで、形状モデルKMに仮固定される。
なお、上蓋23の底面部23cに配置される鉄板23dに対向する下型22には、磁石が埋め込まれていないので、仮接着などの仮固定手段により、形状モデルKMに仮固定される。また、鉄板23dがアルミニウムなどの非磁性材料で形成されている金属板の場合にも、各金属板は、仮接着などの仮固定手段により、形状モデルKMに仮固定される。なお、上蓋23が作製されて形状モデルKMから脱型される際に、各鉄板23dは上蓋23とともに脱型され、磁石22cから離脱される。仮接着などの仮固定手段により、形状モデルKMに仮固定された上蓋23の底面部23cの鉄板23dや非磁性材料で形成されている金属板も、上蓋23とともに脱型される。
シリコーン樹脂の塗布の工程(ステップS14)においては、図6(a)に示すように、塗布装置Tにより、鉄板23dが仮固定された形状モデルKMの外周表面に、シリコーン樹脂がスプレーにより塗布される。シリコーン樹脂の塗布により、所定の厚み(mm)を有する上蓋23が作製される。
上蓋23の脱型の工程(ステップS15)においては、図6(b)に示すように、シリコーン樹脂の塗布の工程(ステップS14)で形成された上蓋23は、形状モデルKMから脱型される。なお、塗布されたシリコーン樹脂と各鉄板23dが剥がれないように、予め各鉄板23dにおけるシリコーン樹脂の塗布面に接着剤を塗布しておいてもよい。また、シリコーン樹脂と各鉄板23dが剥がれないようにするために、シリコーン樹脂を塗布する際に、各鉄板23dと形状モデルKMとの間にシリコーン樹脂が入り込み、各鉄板23dの一部がシリコーン樹脂で包まれるように、形状モデルKMおよび各鉄板23dの構造を変形させるようにしてもよい。
仮賦形の工程(ステップS2)においては、図7(a)に示すように、所定の大きさに形成されたSMCが、下型22の成形部22bを覆うようにして配置され、SMCが下型22に仮賦形される。即ち、SMCが下型22に対して簡易的に成形される。
上蓋の配置の工程(ステップS3)においては、図7(b)に示すように、下型22に仮賦形されたSMCを覆うようにして上蓋23が配置される。上蓋23をSMCの上に配置する際に、上蓋23の角部を撓ませて上蓋23の両側面部23bが上蓋23の中心部から外側に拡げられる。なお、SMCと上蓋23との間に、脱型を容易にするため、リリースフィルムの配置や離型剤の塗布を行ってもよく、エア抜き経路確保のため、不織布を配置してもよい。
真空引き準備の工程(ステップS4)においては、図7(c)に示すように、SMCを覆うようにして配置された上蓋23が、さらに下型22の成形部22bに対して押圧される。上蓋23の押圧により、上蓋23の鉄板23dと、下型22の磁石22cとが互いに引き付けられ、上蓋23が下型22に保持される。
バッグフィルムの配置の工程(ステップS5)においては、図8(a)に示すように、バッグフィルム24が上蓋23を覆うようにして配置される。バッグフィルム24は、シール部材25により気密が確保され、バッグフィルム24と真空機構26との間は、図示しないシール部材でシールされ気密が確保される。
バッグ成形の工程(ステップS6)においては、バッグフィルム24の配置後に真空機構26が動作し、吸引部26aから空気が吸引されバッグフィルム24内の圧力が減圧される。即ち、真空機構26による真空引きが行われる。真空引きにより、図8(b)に示すように、バッグフィルム24は、上蓋23を下型22に向かって押圧し、SMCは、上蓋23に押圧され、バッグフィルム24、上蓋23、SMCおよび下型22の成形部22bが互いに密着する。
硬化の工程(ステップS7)においては、バッグ成形の工程(ステップS6)により、バッグフィルム24、上蓋23、SMCおよび下型22の成形部22bが互いに密着した状態で、加熱などによりSMCを硬化させる。または、オートクレーブ成形によってSMCを硬化させるようにしてもよい。
オートクレーブ成形においては、バッグフィルム24、上蓋23、SMCおよび下型22の成形部22bが互いに密着した状態で、成形専用の機器内、いわゆるオートクレーブ内に成形装置20が載置される。載置された成形装置20に対して、圧力(MPa)が加えられ、加熱されてSMCに化学反応が起き、SMCが硬化し成形される。
脱型の工程(ステップS8)においては、図8(c)に示すように、硬化の工程(ステップS7)で成形されたSMC成形品10は、成形装置20から脱型される。即ち、成形装置20からバッグフィルム24が取り除かれ、上蓋23の角部を撓ませて上蓋23の両側面部23bが上蓋23の中心部から外側に拡げられ、上蓋23が成形されたSMC成形品10から取り除かれる。次いで、SMC成形品10の下型22の成形部22bからの脱型が行われ、SMC成形品10が成形装置20から取り出されて、SMC成形品10の成形が完了する。
以上のように構成された実施形態に係るSMCの成形方法の効果について説明する。
本実施形態に係るSMCの成形方法は、準備の工程(ステップS1)と、仮賦形の工程(ステップS2)と、上蓋の配置の工程(ステップS3)と、真空引き準備の工程(ステップS4)と、バッグフィルムの配置の工程(ステップS5)と、バッグ成形の工程(ステップS6)と、硬化の工程(ステップS7)と、脱型の工程(ステップS8)とを含んで構成されている。
本実施形態に係るSMCの成形方法は、上蓋23に鉄板23dが埋め込まれており、上蓋23の剛性が部分的に高められており、より詳しくは、上蓋23の平坦部23aおよび側面部23bの剛性が高められているので、SMCが上蓋23により下型22に押圧された際に、板厚が均一になり、板厚のばらつきの発生が抑制され板厚が安定するという効果が得られる。また、本実施形態に係るSMCの成形方法は、下型22および上蓋23によりSMCが成形されるので、精密な上型と下型からなる金型やプレス成形機を用いずにSMCが成形され、生産コストの増大が抑制されるという効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10・・・SMC成形品、20・・・成形装置、21・・・ベース板、22・・・下型、22a・・・固定部、22b・・・成形部、22c・・・磁石、23・・・上蓋、23a・・・平坦部、23b・・・側面部、23c・・・底面部、23d・・・鉄板(金属板)、24・・・バッグフィルム、25・・・シール部材、26・・・真空機構、26a・・・吸引部

Claims (1)

  1. SMCの成形方法であって、
    磁石を有する下型と、可撓性樹脂からなり前記磁石と対向する位置に配置された金属板を有する上蓋とを準備する工程と、
    前記下型に前記SMCを配置した後、前記SMCを覆うようにして前記上蓋を配置する工程と、
    前記上蓋を覆うようにしてバッグフィルムを配置し、真空引きを行う工程と、
    前記SMCを硬化させる工程と、
    を有することを特徴とするSMCの成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115008790A (zh) * 2022-06-07 2022-09-06 嘉兴禾晟新材料科技有限公司 一种碳纤维航空椅背模压加袋压一体成型设备及工艺

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