JP2022029252A - 地盤改良体チェック治具及び地盤改良体のチェック方法 - Google Patents

地盤改良体チェック治具及び地盤改良体のチェック方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多重構造の地盤改良体の施工確認に適した地盤改良体チェック治具を提供する。【解決手段】地盤改良体チェック治具は、改良体と前記改良体の内側に位置する芯部とが地盤中に築造された地盤改良工事の現場において、前記改良体及び前記芯部の施工確認に用いられる治具であって、貫通孔が形成されると共に、少なくとも一部が透明の板からなり、前記貫通孔を中心に前記改良体の基準形状を示す改良体基準形状部と、前記改良体基準形状部の内側に設けられ、前記貫通孔を中心に前記芯部の基準形状を示す芯部基準形状部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、地盤改良体チェック治具及びこれを用いた地盤改良体のチェック方法に関する。
住宅等を建築する前には、現場の地盤調査が行われ、その結果に応じて地盤強度を高めるための工事が行われる。このような地盤改良工事で採用される工法の1つとして、土とセメント系固化材とを混合して固化させた柱状の改良体を地盤中に築造することによって地盤の強度を高める柱状改良工法が知られている。柱状改良工法では、改良体を地盤中に築造した後、設計位置に対するずれ量が許容範囲内であることを確認する必要がある。
特許文献1には、芯ずれ確認用の器具として、鋼管杭等の打込み対象物の設計位置と実際の打込み位置との変位量を測定するための変位量測定器具が記載されている。この器具は、打込み対象物の設計位置に合わせて配置される設計位置プレートと、実際に打込まれた打込み対象物の上に配置される打込み位置プレートと、を備えており、これらのプレートを重ね合わせることにより設計位置と打込み位置との変位量が測定される。
実用新案登録第3159922号公報
柱状改良工法では、改良体を地盤中に築造した後、セメント等からなる芯部を改良体の内側にさらに築造する場合がある。また柱状改良工法では、既製の鋼管杭等を地盤中に打込む場合と異なり、地盤条件等に起因して改良体や芯部の外周に凹凸が生じて外径が変動し得るため、築造後の外径確認が必要となる。
特許文献1の変位量測定器具では、アクリル製の打込み位置プレートを改良体の上に配置し、プレート表面に描かれた形状マークを基準として改良体の外径確認が可能である一方、芯部の外径を確認することができない。すなわち、従来のチェック治具は、改良体及び芯部を含む多重構造の地盤改良体の施工確認に適したものではなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多重構造の地盤改良体の施工確認に適した地盤改良体チェック治具及びこれを用いた地盤改良体のチェック方法を提供することである。
本発明の一局面に係る地盤改良体チェック治具は、改良体と前記改良体の内側に位置する芯部とが地盤中に築造された地盤改良工事の現場において、前記改良体及び前記芯部の施工確認に用いられる治具であって、貫通孔が形成されると共に、少なくとも一部が透明の板からなり、前記貫通孔を中心に前記改良体の基準形状を示す改良体基準形状部と、前記改良体基準形状部の内側に設けられ、前記貫通孔を中心に前記芯部の基準形状を示す芯部基準形状部と、を含む。
この治具によれば、貫通孔が改良体の中心に合うように治具を地面に置き、実際の改良体の大きさを改良体基準形状部と比較することにより、改良体の大きさが所定の基準を満たすか否かを確認することができる。同様に、貫通孔が芯部の中心に合うように治具を地面に置き、実際の芯部の大きさを芯部基準形状部と比較することにより、芯部の大きさが所定の基準を満たすか否かも確認することができる。このように、上記地盤改良体チェック治具によれば、改良体及び芯部を含む多重構造の地盤改良体の施工確認を、1枚の板を用いて容易に行うことができる。
上記地盤改良体チェック治具は、前記貫通孔を中心に前記改良体の芯ずれ許容範囲を示す改良体用芯ずれ基準部と、前記貫通孔を中心に前記芯部の芯ずれ許容範囲を示す芯部用芯ずれ基準部と、をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、以下の手順により、改良体及び芯部の各芯ずれ量が許容範囲内であるか否かを容易に判定することができる。
まず、改良体のサイズ確認時に改良体の中心位置を示すマークを貫通孔を通して地面に配置し、同様に、芯部のサイズ確認時に芯部の中心位置を示すマークを貫通孔を通して地面に配置する。その後、貫通孔が改良体及び芯部の設計中心に合うように治具を地面に置くことにより、各マークが芯ずれ許容範囲内の位置にあるか否かを容易に確認することができる。
上記地盤改良体チェック治具は、前記改良体用芯ずれ基準部よりも内側の領域及び前記芯部用芯ずれ基準部よりも内側の領域に設けられた目盛り部をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、貫通孔が改良体及び芯部の設計中心に合うように治具を地面に置くことにより、改良体及び芯部の各施工芯の設計中心に対するずれ量を測定可能であると共に、改良体の施工芯と芯部の施工芯との間の距離も測定可能になる。
本発明の他の局面に係る地盤改良体のチェック方法は、改良体と前記改良体の内側に位置する芯部とが地盤中に築造された地盤改良工事の現場において、上記地盤改良体チェック治具を用いて、前記改良体及び前記芯部の施工確認を行う方法であって、前記貫通孔が前記改良体の中心に合うように前記地盤改良体チェック治具を地面に置き、前記改良体の大きさを前記改良体基準形状部と比較することにより、前記改良体の大きさが所定の基準を満たすか否かを判定する改良体のサイズ判定ステップと、前記貫通孔が前記芯部の中心に合うように前記地盤改良体チェック治具を地面に置き、前記芯部の大きさを前記芯部基準形状部と比較することにより、前記芯部の大きさが所定の基準を満たすか否かを判定する芯部のサイズ判定ステップと、を含む。
上記地盤改良体のチェック方法によれば、上記地盤改良体チェック治具を用いることにより、改良体及び芯部を含む多重構造の地盤改良体の施工確認を、1枚の板を用いて容易に行うことができる。
上記地盤改良体のチェック方法において、前記改良体のサイズ判定ステップでは、前記改良体の中心位置を示す改良体中心マークを、前記貫通孔を通して地面に配置してもよい。前記芯部のサイズ判定ステップでは、前記芯部の中心位置を示す芯部中心マークを、前記貫通孔を通して地面に配置してもよい。上記地盤改良体のチェック方法は、前記改良体及び前記芯部の設計中心の位置をマークする設計中心マークステップと、前記貫通孔が前記設計中心に合うように前記地盤改良体チェック治具を地面に置いた状態で、前記改良体中心マークが前記改良体用芯ずれ基準部の許容範囲内にあるか否かを判定すると共に、前記芯部中心マークが前記芯部用芯ずれ基準部の許容範囲内にあるか否かを判定する芯ずれ判定ステップと、をさらに含んでいてもよい。
この方法によれば、改良体及び芯部の各芯ずれ量が許容範囲内であるか否かを容易に確認することができる。
上記地盤改良体のチェック方法において、前記芯ずれ判定ステップでは、前記改良体中心マークと前記設計中心との間の距離を前記目盛り部により測定すると共に、前記芯部中心マークと前記設計中心との間の距離を前記目盛り部により測定してもよい。
この方法によれば、改良体及び芯部の設計中心に対する芯ずれ量を正確に確認することができる。
上記地盤改良体のチェック方法において、前記芯ずれ判定ステップでは、前記改良体中心マークと前記芯部中心マークとの間の距離を前記目盛り部により測定してもよい。
この方法によれば、改良体と芯部との中心間距離を正確に確認することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、多重構造の地盤改良体の施工確認に適した地盤改良体チェック治具及びこれを用いた地盤改良体のチェック方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る地盤改良体チェック治具の構成を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態1における地盤改良工事の現場を模式的に示す図である。 本発明の実施形態1に係る地盤改良体のチェック方法の手順を示すフローチャートである。 上記地盤改良体のチェック方法における芯ずれ判定ステップを説明するための模式図である。 本発明の実施形態2に係る地盤改良体チェック治具の構成を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態3に係る地盤改良体チェック治具の構成を模式的に示す平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る地盤改良体チェック治具及び地盤改良体のチェック方法を詳細に説明する。
<実施形態1>
(地盤改良体チェック治具)
まず、本発明の実施形態1に係る地盤改良体チェック治具1(以下、単に「チェック治具1」とも称する)の構成を、図1及び図2に基づいて説明する。チェック治具1は、改良体110と当該改良体110の内側に位置する芯部120とが地盤100中に築造された地盤改良工事の現場(図2)において、改良体110及び芯部120の施工確認に用いられるものである。具体的には、チェック治具1は、改良体110及び芯部120の外径確認及び芯ずれ確認のために用いられる。
図2は、上記地盤改良工事の現場における地盤100の内部を模式的に示している。図2に示すように、地面101から深さ方向に所定の長さL1を有する円柱状の改良体110と、当該改良体110よりも小径で且つ地面101からの深さ方向の長さL2が改良体110の長さL1よりも小さい円柱状の芯部120とが、地盤100中にそれぞれ築造されている。
改良体110は、例えば土とセメントミルク等の結合材との混合物を固化させることにより形成されている。一方、芯部120は、上記結合材のみを固化させることにより形成されている。このように、本実施形態における地盤改良体130は、改良体110と当該改良体110の内側に形成された芯部120とを含む多重(2重)構造の円柱体となっている。
図1は、チェック治具1の一方の主面1Aを平面視したときの模式図である。チェック治具1は、貫通孔5が形成されると共に少なくとも一部が透明の板からなり、地面101(図2)に置いた状態で使用される。本実施形態におけるチェック治具1は、例えばアクリル板等の全体が透明な円板からなり、その円中心を含む領域に円形の貫通孔5が形成されている。チェック治具1は、改良体基準形状部7と、芯部基準形状部2と、改良体用芯ずれ基準部3と、芯部用芯ずれ基準部4と、目盛り部6と、を主に含む。なお、チェック治具1はアクリル板に限定されず、他の透明板であってもよい。
改良体基準形状部7は、貫通孔5を中心に改良体110の基準形状を示す部分である。この「基準形状」とは、改良体110を軸方向から見たときの基準形状であって、改良体110の最小許容サイズの形状を意味する(芯部基準形状部2についても同じ)。図1に示すように、本実施形態における改良体基準形状部7は、チェック治具1を構成する円板の外周部である。当該円板の外径D3の値は、改良体110について予め定められた外径の最小許容値に相当する。
芯部基準形状部2は、貫通孔5を中心に芯部120の基準形状を示す部分であり、改良体基準形状部7の径方向内側に設けられている。図1に示すように、本実施形態における芯部基準形状部2は、貫通孔5を中心とする円を描くラインであり、主面1A上に描かれている。この円の外径D4は、上記円板の外径D3よりも小さく、芯部120について予め定められた外径の最小許容値に相当する。なお、芯部基準形状部2のラインは、例えば黒色で描かれているが、これに限定されない。
改良体用芯ずれ基準部3は、貫通孔5を中心に改良体110の芯ずれ許容範囲を示す部分である。改良体用芯ずれ基準部3は、貫通孔5を中心とする正方形を描くラインであり、芯部基準形状部2と異なる色のライン(例えば赤色のライン)により主面1A上に描かれている。なお、改良体用芯ずれ基準部3は正方形のエリアを規定する場合に限定されず、例えば円形のエリアを規定するラインであってもよい。
芯部用芯ずれ基準部4は、貫通孔5を中心に芯部120の芯ずれ許容範囲を示す部分である。芯部用芯ずれ基準部4は、改良体用芯ずれ基準部3と同様に、貫通孔5を中心とする正方形を描くラインである。図1に示すように、芯部基準形状部2の円及び改良体用芯ずれ基準部3の正方形は、いずれも芯部用芯ずれ基準部4の正方形の内側に位置している。すなわち、芯部用芯ずれ基準部4の正方形の一辺の長さL3は、改良体用芯ずれ基準部3の正方形の一辺の長さL4よりも大きい。
なお、芯部用芯ずれ基準部4は、例えば改良体用芯ずれ基準部3と同様に赤色のラインにより主面1A上に描かれているが、これに限定されない。また芯部用芯ずれ基準部4も、正方形のエリアを規定するラインに限定されず、例えば円形のエリアを規定するラインであってもよい。
目盛り部6は、改良体用芯ずれ基準部3よりも径方向内側の領域及び芯部用芯ずれ基準部4よりも径方向内側の領域に設けられている。目盛り部6は、複数の目盛り線を含み、主面1A上において格子状に描かれている。図1に示すように、目盛り部6は、一方向(図1中のX方向)に互いに間隔を空けて描かれた複数の縦目盛り線6Aと、当該一方向に直交する他方向(図1中のY方向)に互いに間隔を空けて描かれた複数の横目盛り線6Bと、を含む。
なお、目盛り部6は、改良体用芯ずれ基準部3及び芯部用芯ずれ基準部4と同様に、芯部基準形状部2と異なる色のライン、例えば赤色のラインにより主面1A上に描かれている。図1では、便宜上、芯部基準形状部2、改良体用芯ずれ基準部3及び芯部用芯ずれ基準部4がそれぞれ太線により示されている。
(地盤改良体のチェック方法)
次に、本実施形態に係る地盤改良体のチェック方法の手順を、図3のフローチャートに従って説明する。本方法では、図2に基づいて説明した地盤改良工事の現場において、上記地盤改良体チェック治具1(図1)を用いて、改良体110及び芯部120の施工確認(外径確認及び芯ずれ確認)を行う。
まず、改良体110のサイズ判定ステップS10が行われる。このステップS10では、まず、貫通孔5が改良体110の中心(施工芯)に合うようにチェック治具1を地面101に置く。そして、改良体110の大きさを改良体基準形状部7(円板の外周部)と比較することにより、改良体110の大きさが所定の基準を満たすか否かを判定する。
具体的には、改良体110の外径D1がチェック治具1の外径D3以上であるか否かを判定する。そして、改良体110の外径D1がチェック治具1の外径D3以上である場合には改良体110の大きさが所定の基準を満たすと判定し、改良体110の外径D1がチェック治具1の外径D3未満である場合には改良体110の大きさが所定の基準に満たないと判定する。
このステップS10では、上述のように改良体110の外径D1を確認すると共に、改良体110の中心位置をマークする。具体的には、貫通孔5が改良体110の中心に合うようにチェック治具1を地面101に置いた状態で、改良体110の中心位置を示す釘やピン等のマーク(改良体中心マーク)を、貫通孔5を通して地面101に配置する。
次に、芯部120のサイズ判定ステップS20が行われる。このステップS20は、基本的に上記ステップS10と同様に行われる。
すなわち、まず、貫通孔5が芯部120の中心(施工芯)に合うようにチェック治具1を地面101に置く。その後、芯部120の大きさを芯部基準形状部2と比較することにより、芯部120の大きさが所定の基準を満たすか否かを判定する。具体的には、芯部120の外径D2が芯部基準形状部2の外径D4以上である場合には芯部120の大きさが所定の基準を満たすと判定し、芯部120の外径D2が芯部基準形状部2の外径D4未満である場合には芯部120の大きさが所定の基準に満たないと判定する。
このステップS20においても、芯部120の外径D2を確認すると共に、芯部120の中心位置をマークする。すなわち、貫通孔5が芯部120の中心に合うようにチェック治具1を地面101に置いた状態で、芯部120の中心位置を示す釘やピン等のマーク(芯部中心マーク)を、貫通孔5を通して地面101に配置する。
次に、改良体110及び芯部120の設計中心(設計芯)の位置をマークする設計中心マークステップS30が行われる。このステップS30では、まず、所定の測量器具を用いて、改良体110及び芯部120について予め定められた設計中心の座標位置を探索する。改良体110及び芯部120は設計上は同心状であるため、両者の設計中心の座標位置は一致する。この座標位置を特定した後、その位置において地面101に釘やピン等のマーク(設計中心マーク)を配置する。
次に、芯ずれ判定ステップS40が行われる。このステップS40では、まず、貫通孔5が上記ステップS30においてマークした設計中心に合うように、チェック治具1を地面101に置く。
図4は、上述のようにチェック治具1を地面101に置いた状態で上方から平面視したときの模式図である。図4に示すように、設計中心マーク10は、貫通孔5内に位置している。またチェック治具1はアクリル板からなるため、上記ステップS10,S20において地面101に配置された改良体中心マーク20及び芯部中心マーク30がそれぞれ確認される。
この状態で、改良体中心マーク20が改良体用芯ずれ基準部3の許容範囲内にあるか否かを判定すると共に、芯部中心マーク30が芯部用芯ずれ基準部4の許容範囲内にあるか否かを判定する。
具体的には、改良体中心マーク20が改良体用芯ずれ基準部3に対応する正方形の内側に位置する場合には改良体110の芯ずれ量が許容範囲内にあると判定し、改良体中心マーク20が当該正方形の外側に位置する場合には改良体110の芯ずれ量が許容範囲外であると判定する。同様に、芯部中心マーク30が芯部用芯ずれ基準部4に対応する正方形の内側に位置する場合には芯部120の芯ずれ量が許容範囲内にあると判定し、芯部中心マーク30が当該正方形の外側に位置する場合には芯部120の芯ずれ量が許容範囲外であると判定する。図4に示す例では、改良体110及び芯部120の各芯ずれ量がいずれも許容範囲内となっている。
このステップS40では、改良体中心マーク20と設計中心(設計中心マーク10)との間の距離を目盛り部6により測定すると共に、芯部中心マーク30と設計中心との間の距離も目盛り部6により測定する。これにより、改良体110及び芯部120のXY方向における芯ずれ量の具体的な値が確認される。
またこのステップS40では、改良体中心マーク20と芯部中心マーク30との間の距離を目盛り部6により測定する。これにより、改良体110と芯部120の中心間距離の具体的数値が得られ、この値が予め定められた許容範囲内であるか否かを判定する。
以上のように、本実施形態に係る地盤改良体チェック治具1によれば、貫通孔5が改良体110の中心に合うようにチェック治具1を地面101に置き、改良体110の外径D1を改良体基準形状部7の外径D3と比較することにより、改良体110の大きさが所定の基準を満たすか否かを確認することができる。同様に、貫通孔5が芯部120の中心に合うようにチェック治具1を地面101に置き、芯部120の外径D2を芯部基準形状部2の外径D4と比較することにより、芯部120の大きさが所定の基準を満たすか否かも確認することができる。このように、本実施形態に係る地盤改良体チェック治具1によれば、改良体110及び芯部120を含む多重構造の地盤改良体130の施工確認を、1枚の板を用いて容易に行うことができる。
また上記チェック治具1によれば、改良体110及び芯部120の外径確認に加えて、両者の芯ずれ確認も容易に行うことができる。地盤改良の施工現場では、地面101が荒れているため足元が悪く、また他の工具も多数置かれているため、本チェック治具1のように1枚の円板を用いて外径及び芯ずれの両方を確認可能なものは、作業効率の改善の観点から好ましい。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係る地盤改良体チェック治具1B(以下、単に「チェック治具1B」とも称する)の構成を、図5に基づいて説明する。このチェック治具1Bは、基本的に上記実施形態1に係るチェック治具1と同様の構成を備え且つ同様の効果を奏するものであるが、持ち手40が取り付けられている点で異なっている。以下、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、持ち手40は、主面1Aのうち芯部用芯ずれ基準部4よりも径方向外側の部分に取り付けられている。本実施形態では、一対の持ち手40が設けられている。各持ち手40は、直線L5(円板の中心と、改良体用芯ずれ基準部3の正方形の角部と、芯部用芯ずれ基準部4の正方形の角部と、円板の外周部とを通過する直線)上にそれぞれ位置している。
持ち手40は、主面1Aに固定されるベース部41と、当該ベース部41と一体形成されると共に主面1Aに垂直な把持部42とを含む。ベース部41は、複数のボルト41Aにより主面1Aに固定された板状の部分である。把持部42は、ベース部41から図5中の紙面手前側に向かって立設されており、作業者が指を通すための開口42Aが形成されている。このように、本実施形態に係る地盤改良体チェック治具1Bによれば、円板の主面1Aに持ち手40を取り付けることにより、改良体110及び芯部120の外径及び芯ずれ確認における作業性を向上させることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3に係る地盤改良体チェック治具1C(以下、単に「チェック治具1C」とも称する)の構成を、図6に基づいて説明する。このチェック治具1Cは、基本的に上記実施形態1に係るチェック治具1と同様の構成を備え且つ同様の効果を奏するものであるが、外周ライン7Aが円板の主面1Aに描かれている点で上記実施形態1と異なっている。以下、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態では、改良体基準形状部7(チェック治具1Cを構成する円板の外周部)に沿って、外周ライン7Aが主面1Aに描かれている。この外周ライン7Aは、径方向に所定の幅(太さ)を有し、改良体用芯ずれ基準部3と同じ色(例えば青色)で描かれている。
一方、芯部基準形状部2と芯部用芯ずれ基準部4も同じ色で主面1Aに描かれており、その色は外周ライン7A及び改良体用芯ずれ基準部3の色とは異なっている(例えば赤色)。このように、本実施形態に係るチェック治具1Cでは、改良体110の確認作業に用いられるラインと芯部120の確認作業に用いられるラインとを色分けすることにより、作業性をより向上させることが可能である。なお、このチェック治具1Cにおいて、図5に基づいて説明した持ち手40が設けられてもよい。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
改良体110のサイズ判定ステップS10が芯部120のサイズ判定ステップS20の前に行われる場合に限定されず、上記ステップS20が上記ステップS10の前に行われてもよい。
チェック治具の形状は、円形状に限定されず、例えば四角形状等の他の形状であってもよい。チェック治具が四角形状の板である場合には、改良体基準形状部に相当する円と、芯部基準形状部に相当する円とが、主面上にそれぞれ描かれていてもよい。つまり、改良体基準形状部は、板の外周部には限定されない。また貫通孔の形状も円形状に限定されず、他の形状であってもよい。
チェック治具は、板全体が透明である場合に限定されず、一部不透明な部分が含まれていてもよい。
改良体用芯ずれ基準部3に対応する正方形が、芯部用芯ずれ基準部4に対応する正方形より大きくてもよい。また改良体用芯ずれ基準部3及び芯部用芯ずれ基準部4が省略されてもよい。この場合、芯ずれ判定ステップS40が省略される。
チェック治具1において目盛り部6が省略されてもよい。この場合、芯ずれ判定ステップS40のうち、改良体中心マーク20と設計中心との間の距離測定、芯部中心マーク30と設計中心との間の距離測定及び改良体中心マーク20と芯部中心マーク30との間の距離測定がいずれも省略される。
上記実施形態では、地盤改良体130が2重構造の柱状体である場合を一例として説明したが、3重以上の多重構造を有していてもよい。
1 地盤改良体チェック治具
2 芯部基準形状部
3 改良体用芯ずれ基準部
4 芯部用芯ずれ基準部
5 貫通孔
6 目盛り部
7 改良体基準形状部
10 設計中心マーク
20 改良体中心マーク
30 芯部中心マーク
100 地盤
101 地面
110 改良体
120 芯部

Claims (7)

  1. 改良体と前記改良体の内側に位置する芯部とが地盤中に築造された地盤改良工事の現場において、前記改良体及び前記芯部の施工確認に用いられる治具であって、
    貫通孔が形成されると共に、少なくとも一部が透明の板からなり、
    前記貫通孔を中心に前記改良体の基準形状を示す改良体基準形状部と、
    前記改良体基準形状部の内側に設けられ、前記貫通孔を中心に前記芯部の基準形状を示す芯部基準形状部と、を含む、地盤改良体チェック治具。
  2. 前記貫通孔を中心に前記改良体の芯ずれ許容範囲を示す改良体用芯ずれ基準部と、
    前記貫通孔を中心に前記芯部の芯ずれ許容範囲を示す芯部用芯ずれ基準部と、をさらに含む、請求項1に記載の地盤改良体チェック治具。
  3. 前記改良体用芯ずれ基準部よりも内側の領域及び前記芯部用芯ずれ基準部よりも内側の領域に設けられた目盛り部をさらに含む、請求項2に記載の地盤改良体チェック治具。
  4. 改良体と前記改良体の内側に位置する芯部とが地盤中に築造された地盤改良工事の現場において、請求項1~3のいずれか1項に記載の地盤改良体チェック治具を用いて、前記改良体及び前記芯部の施工確認を行う方法であって、
    前記貫通孔が前記改良体の中心に合うように前記地盤改良体チェック治具を地面に置き、前記改良体の大きさを前記改良体基準形状部と比較することにより、前記改良体の大きさが所定の基準を満たすか否かを判定する改良体のサイズ判定ステップと、
    前記貫通孔が前記芯部の中心に合うように前記地盤改良体チェック治具を地面に置き、前記芯部の大きさを前記芯部基準形状部と比較することにより、前記芯部の大きさが所定の基準を満たすか否かを判定する芯部のサイズ判定ステップと、を含む、地盤改良体のチェック方法。
  5. 請求項2又は3に記載の地盤改良体チェック治具が用いられ、
    前記改良体のサイズ判定ステップでは、前記改良体の中心位置を示す改良体中心マークを、前記貫通孔を通して地面に配置し、
    前記芯部のサイズ判定ステップでは、前記芯部の中心位置を示す芯部中心マークを、前記貫通孔を通して地面に配置し、
    前記改良体及び前記芯部の設計中心の位置をマークする設計中心マークステップと、
    前記貫通孔が前記設計中心に合うように前記地盤改良体チェック治具を地面に置いた状態で、前記改良体中心マークが前記改良体用芯ずれ基準部の許容範囲内にあるか否かを判定すると共に、前記芯部中心マークが前記芯部用芯ずれ基準部の許容範囲内にあるか否かを判定する芯ずれ判定ステップと、をさらに含む、請求項4に記載の地盤改良体のチェック方法。
  6. 請求項3に記載の地盤改良体チェック治具が用いられ、
    前記芯ずれ判定ステップでは、前記改良体中心マークと前記設計中心との間の距離を前記目盛り部により測定すると共に、前記芯部中心マークと前記設計中心との間の距離を前記目盛り部により測定する、請求項5に記載の地盤改良体のチェック方法。
  7. 請求項3に記載の地盤改良体チェック治具が用いられ、
    前記芯ずれ判定ステップでは、前記改良体中心マークと前記芯部中心マークとの間の距離を前記目盛り部により測定する、請求項5又は6に記載の地盤改良体のチェック方法。
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