JP2022029148A - 混合気供給装置、改質システム及びエンジンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】精密かつ複雑な制御を不要としつつ、エゼクタの下流側の圧力が変動しても、燃料ガス及び酸化性ガスの混合比を一定に保つことができる混合気供給装置、改質システム及びエンジンシステムを提供する。【解決手段】混合気供給装置50は、アンモニアガスと空気とを混合し、アンモニアガスと空気との混合ガスを排出するエゼクタ20と、エゼクタ20にアンモニアガスを供給するアンモニアガス供給部34と、エゼクタ20に空気を供給する空気供給部35と、エゼクタ20から排出された混合ガスが流れる改質用混合ガス流路24と、改質用混合ガス流路24の圧力を一定圧に保持するように調整するリリーフ弁25とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、混合気供給装置、改質システム及びエンジンシステムに関する。
従来のエンジンシステムとしては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載のエンジンシステムは、エンジンと、このエンジンの吸気通路に配設されたスロットル弁と、改質用燃料ガスが通る主流路と酸素含有ガス(酸化性ガス)としての改質用空気が通る副流路とを有し、改質用燃料ガスと改質用空気とを混合するエゼクタと、改質用燃料ガスを高圧で充填する燃料タンクと、この燃料タンク内に充填された改質用燃料ガスをエゼクタに向けて噴射するインジェクタと、エゼクタに改質用空気を供給する空気導入路と、この空気導入路を流れる改質用空気の流量を制御する改質用空気制御弁と、エゼクタで混合された改質用燃料ガスと改質用空気とを改質触媒上で反応させることで、改質用燃料ガスを改質して水素ガスを含む改質ガスを発生させる改質器とを備えている。改質器で生成された改質ガスは、吸気通路の空気と混合してエンジンに供給される。エンジンは、水素ガスを含む改質ガスを燃焼させることで、動力を発生する。
特開2015-10581号公報
上記従来技術においては、エゼクタの下流側に位置するエンジンの吸気圧変動に対して、エゼクタから改質器に供給される改質用燃料ガス及び改質用空気の混合比の変動を抑制するように、エゼクタに吸引される改質用空気の流量が改質用空気制御弁により制御される。しかし、改質用燃料ガス及び改質用空気の混合比を一定に保つためには、エンジンの吸気圧変動に対して、改質用空気制御弁の開度をこまめに制御する必要がある。
本発明の目的は、精密かつ複雑な制御を不要としつつ、エゼクタの下流側の圧力が変動しても、燃料ガス及び酸化性ガスの混合比を一定に保つことができる混合気供給装置、改質システム及びエンジンシステムを提供することである。
本発明の一態様に係る混合気供給装置は、燃料ガスと酸化性ガスとを混合し、燃料ガスと酸化性ガスとの混合ガスを排出するエゼクタと、エゼクタに燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、エゼクタに酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給部と、エゼクタから排出された混合ガスが流れる混合ガス流路と、混合ガス流路の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁とを備える。
このような混合気供給装置においては、エゼクタに燃料ガス及び酸化性ガスが供給されると、エゼクタにおいて燃料ガス及び酸化性ガスが混合される。そして、燃料ガスと酸化性ガスとの混合ガスがエゼクタから排出され、その混合ガスが混合ガス流路を流れる。このとき、圧力調整弁によって、混合ガス流路の圧力が一定圧に保持されるように調整される。従って、エゼクタの下流側の圧力が変動しても、エゼクタの上流側及び下流側の差圧が一定圧に保たれるため、燃料ガス及び酸化性ガスの混合比が一定に保たれる。このように圧力調整弁を用いて混合ガス流路の圧力を一定圧に保持することにより、エゼクタに供給される酸化性ガスの流量等の精密かつ複雑な制御が不要となる。
圧力調整弁は、混合ガス流路の圧力が設定圧以上になると開くリリーフ弁であってもよい。このような構成では、混合ガス流路の圧力が設定圧に保たれるため、混合ガス流路の圧力を一定圧に保持する調整を簡単かつ確実に行うことができる。
酸化性ガス供給部は、エゼクタに向けて酸化性ガスが流れる酸化性ガス流路と、酸化性ガス流路に配設され、エゼクタ側への酸化性ガスの流れのみを許容する逆止弁とを有してもよい。このような構成では、エゼクタ内の圧力上昇によってエゼクタから酸化性ガスが逆流することが防止される。
本発明の他の態様に係る改質システムは、燃料ガスを改質することにより、水素を含有した改質ガスを生成する改質器と、改質器により生成された改質ガスが流れる改質ガス流路と、燃料ガスと酸化性ガスとを混合し、燃料ガスと酸化性ガスとの混合ガスを排出するエゼクタと、改質器及びエゼクタに燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、改質器及びエゼクタに酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給部と、エゼクタから排出された混合ガスが改質器に向けて流れる改質用混合ガス流路と、改質用混合ガス流路の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁とを備える。
このような改質システムにおいては、改質器に燃料ガス及び酸化性ガスが供給されると、改質器において燃料ガスの燃焼及び改質が行われ、水素を含有した改質ガスが生成される。改質ガスは、改質ガス流路を流れて、水素を利用する装置に供給される。また、エゼクタに燃料ガス及び酸化性ガスが導入されると、エゼクタにおいて燃料ガス及び酸化性ガスが混合される。そして、燃料ガスと酸化性ガスとの混合ガスがエゼクタから排出され、その混合ガスが改質用混合ガス流路を改質器に向けて流れる。このとき、圧力調整弁によって、改質用混合ガス流路の圧力が一定圧に保持されるように調整される。従って、エゼクタの下流側の圧力が変動しても、エゼクタの上流側及び下流側の差圧が一定に保たれるため、燃料ガス及び酸化性ガスの混合比が一定圧に保たれる。このように圧力調整弁を用いて改質用混合ガス流路の圧力を一定圧に保持することにより、エゼクタに供給される空気の流量等の精密かつ複雑な制御が不要となる。
改質システムは、改質器を加熱するための燃焼ガスを発生させる燃焼器と、エゼクタから排出された混合ガスが燃焼器に向けて流れる燃焼用混合ガス流路と、燃焼用混合ガス流路を開閉する開閉弁とを更に備え、改質器は、燃焼器により発生した燃焼ガスの熱を利用して、燃料ガスを改質してもよい。このような構成では、開閉弁によって燃焼用混合ガス流路を開くと、エゼクタから排出された混合ガスが燃焼用混合ガス流路を燃焼器に向けて流れる。そして、燃焼器において混合ガス中の燃料ガスが着火して燃焼し、燃焼ガスが生成される。そして、燃焼ガスが改質器に供給され、燃焼ガスの熱によって改質器が加熱される。このように燃焼器により発生した高温の燃焼ガスの熱が改質器で利用されるため、改質器において燃料ガスが着火するまでの時間が短くなる。これにより、改質器の起動時間が短縮される。
燃焼器は、円管状の筐体と、筐体に設けられ、混合ガスを筐体の内部に管状流が発生するように導入するガス導入部と、筐体に取り付けられ、ガス導入部より筐体の内部に導入された混合ガス中の燃料ガスを着火させる点火部とを有してもよい。このような構成では、エゼクタから排出された混合ガスがガス導入部より筐体の内部に導入される。そして、点火部が点火することで、混合ガス中の燃料ガスが着火して燃焼する。このとき、混合ガスは、筐体の内部に管状流が発生するように導入される。従って、混合ガスが管状流となっている状態で混合ガス中の燃料ガスが着火して管状火炎が形成されるため、燃焼ガスが改質器に向かって旋回して流れる。従って、改質器において燃料ガスの燃焼が安定して行われる。
燃料ガス供給部は、改質器に供給される燃料ガスの流量を制御する第1燃料ガス流量制御弁と、エゼクタに供給される燃料ガスの流量を制御する第2燃料ガス流量制御弁とを有し、酸化性ガス供給部は、改質器に供給される酸化性ガスの流量を制御する第1酸化性ガス流量制御弁と、エゼクタに供給される酸化性ガスの流量を制御する第2酸化性ガス流量制御弁とを有してもよい。このような構成では、エゼクタ及び改質器に供給される燃料ガス及び酸化性ガスの全流量及び混合比を広い範囲で且つ任意に調整することができる。
本発明の更に他の態様に係るエンジンシステムは、エンジンと、エンジンに供給される空気が流れる吸気通路と、エンジンで発生した排気ガスが流れる排気通路と、エンジンに向けて燃料ガスを噴射する燃料噴射弁と、吸気通路に配設され、エンジンに供給される空気の流量を制御する主空気流量制御弁と、燃料ガスを改質することにより、水素を含有した改質ガスを生成する改質器と、改質器により生成された改質ガスがエンジンに向けて流れる改質ガス流路と、燃料ガスと空気とを混合し、燃料ガスと空気との混合ガスを排出するエゼクタと、改質器及びエゼクタに燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、改質器及びエゼクタに空気を供給する空気供給部と、エゼクタから排出された混合ガスが改質器に向けて流れる改質用混合ガス流路と、改質用混合ガス流路の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁とを備える。
このようなエンジンシステムにおいては、エンジンの始動時に、エンジンに燃料ガス及び空気が供給されると共に、改質器及びエゼクタに燃料ガス及び空気が供給される。改質器に燃料ガス及び空気が供給されると、改質器において燃料ガスの燃焼及び改質が行われ、水素を含有した改質ガスが生成される。改質ガスは、改質ガス流路を流れてエンジンに供給される。そして、エンジンにおいて、燃料ガスが改質ガス中の水素と共に燃焼する。また、エゼクタに燃料ガス及び空気が導入されると、エゼクタにおいて燃料ガス及び空気が混合される。そして、燃料ガスと空気との混合ガスがエゼクタから排出され、その混合ガスが改質用混合ガス流路を改質器に向けて流れる。このとき、圧力調整弁によって、改質用混合ガス流路の圧力が一定圧に保持されるように調整される。従って、エゼクタの下流側であるエンジンの吸気圧が変動しても、エゼクタの上流側及び下流側の差圧が一定に保たれるため、燃料ガス及び空気の混合比が一定圧に保たれる。このように圧力調整弁を用いて改質用混合ガス流路の圧力を一定圧に保持することにより、エゼクタに供給される空気の流量等の精密かつ複雑な制御が不要となる。
本発明によれば、精密かつ複雑な制御を不要としつつ、エゼクタの下流側の圧力が変動しても、燃料ガス及び酸化性ガスの混合比を一定に保つことができる。
本発明の一実施形態に係る混合気供給装置を備えたエンジンシステムを示す概略構成図である。 図1に示された燃焼器の断面図である。 図1に示されたコントローラにより実行される制御処理手順の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る混合気供給装置を備えたエンジンシステムを示す概略構成図である。図1において、本実施形態のエンジンシステム1は、アンモニアエンジン2と、吸気通路3と、排気通路4と、インジェクタ5と、スロットルバルブ6とを備えている。
アンモニアエンジン2は、アンモニアガス(NHガス)を燃料ガスとして使用するエンジンである。アンモニアエンジン2では、アンモニアガスを燃焼しやすくするため、アンモニアガスに水素が混合される。
吸気通路3は、アンモニアエンジン2の燃焼室(図示せず)に供給される大気圧の空気(酸化性ガス)が流れる通路である。排気通路4は、アンモニアエンジン2の燃焼室で発生した排気ガスが流れる通路である。
インジェクタ5は、アンモニアエンジン2の燃焼室に向けてアンモニアガスを噴射する電磁式の燃料噴射弁である。インジェクタ5は、例えば燃焼室毎に複数配置されている。スロットルバルブ6は、吸気通路3に配設されている。スロットルバルブ6は、アンモニアエンジン2の燃焼室に供給される空気の流量を制御する電磁式の主空気流量制御弁である。
また、エンジンシステム1は、アンモニアタンク8と、気化器9と、改質器10と、アンモニアバルブ11,12と、空気バルブ13と、改質ガス流路14とを備えている。
アンモニアタンク8は、アンモニアを液体状態で貯蔵する高圧タンクである。つまり、アンモニアタンク8は、液体アンモニアを高圧で貯蔵する。気化器9は、アンモニア流路15を介してアンモニアタンク8と接続されている。アンモニア流路15は、液体アンモニアが気化器9に向けて流れる流路である。
気化器9は、液体アンモニアを気化させてアンモニアガスを生成する。気化器9は、アンモニア流路16を介してインジェクタ5と接続されている。アンモニア流路16は、インジェクタ5に供給されるアンモニアガスが流れる流路である。
アンモニアバルブ11は、アンモニア流路15に配設されている。アンモニアバルブ11は、アンモニア流路15を流れる液体アンモニアの流量を制御する電磁式の流量制御弁である。
改質器10は、アンモニア流路17を介して気化器9と接続されている。アンモニア流路17は、改質器10に供給されるアンモニアガスが流れる流路である。改質器10は、アンモニアガスを燃焼させて発生した熱を利用してアンモニアガスを改質することにより、水素を含有した改質ガスを生成する。改質器10は、改質触媒10aを有している。
改質触媒10aは、アンモニアガスを水素に分解する機能に加え、アンモニアガスを燃焼させる機能も有している。改質触媒10aは、例えばATR(Autothermal Reformer)式アンモニア改質触媒である。改質触媒10aとしては、例えばコバルト系触媒、ロジウム系触媒、ルテニウム系触媒またはパラジウム系触媒等が使用される。
アンモニアバルブ12は、アンモニア流路17に配設されている。アンモニアバルブ12は、アンモニア流路17を流れるアンモニアガスの流量を制御する電磁式の流量制御弁である。
また、改質器10は、空気流路18を介して吸気通路3と接続されている。空気流路18の一端は、改質器10の入口部に接続されている。空気流路18の他端は、吸気通路3におけるスロットルバルブ6とアンモニアエンジン2との間の部分に接続されている。空気流路18は、改質器10に供給される空気が流れる流路である。
空気バルブ13は、空気流路18に配設されている。空気バルブ13は、空気流路18を流れる空気の流量を制御する電磁式の流量制御弁である。
改質ガス流路14は、改質器10とアンモニアエンジン2とを接続している。改質ガス流路14の一端は、改質器10の出口部に接続されている。改質ガス流路14の他端は、吸気通路3におけるスロットルバルブ6とアンモニアエンジン2との間の部分に接続されている。改質ガス流路14は、改質器10により生成された改質ガスがアンモニアエンジン2の燃焼室に向けて流れる流路である。
また、エンジンシステム1は、エゼクタ20と、燃焼器21と、燃焼用混合ガス流路22と、開閉弁23と、改質用混合ガス流路24と、リリーフ弁25とを備えている。
エゼクタ20は、アンモニアガスと空気とを混合し、アンモニアガスと空気との混合ガスを排出する。エゼクタ20は、アンモニアガスが流れる主路26と、空気が流れる副路27とを有している。主路26の途中には、絞り部29が設けられている。また、エゼクタ20は、アンモニアガスが導入される入口部20aと、混合ガスが排出される出口部20bとを有している。入口部20aは、主路26の一端部である。出口部20bは、主路26の他端部である。
エゼクタ20において、アンモニアガスが入口部20aから主路26に導入されると共に、空気が副路27に導入される。このとき、絞り部29により生じる負圧によって、空気が副路27から主路26に吸引されて、アンモニアガスと空気とが混合する。アンモニアガスと空気との混合ガスは、主路26を通って出口部20bから排出される。
エゼクタ20の入口部20a(主路26)は、アンモニア流路28を介して気化器9と接続されている。アンモニア流路28は、気化器9からエゼクタ20に向けてアンモニアガスが流れる流路である。エゼクタ20の副路27は、空気流路30を介して吸気通路3と接続されている。空気流路30は、吸気通路3におけるスロットルバルブ6とアンモニアエンジン2との間の部分に接続されている。空気流路30は、吸気通路3からエゼクタ20に向けて空気が流れる流路(酸化性ガス流路)である。
空気流路30には、逆止弁31及び空気バルブ32が配設されている。逆止弁31は、吸気通路3側からエゼクタ20側への空気の流れのみを許容し、エゼクタ20側から吸気通路3側への空気の流れを遮断するバルブである。空気バルブ32は、空気流路30における逆止弁31よりも上流側に配設されている。空気バルブ32は、空気流路30を流れる空気の流量を制御する電磁式の流量制御弁である。
ここで、アンモニアタンク8、気化器9、アンモニア流路15,17,28及びアンモニアバルブ11,12は、改質器10及びエゼクタ20にアンモニアガスを供給するアンモニアガス供給部34(燃料ガス供給部)を構成している。アンモニアバルブ11,12は、改質器10に供給されるアンモニアガスの流量を制御する第1燃料ガス流量制御弁に相当する。アンモニアバルブ11は、エゼクタ20に供給されるアンモニアガスの流量を制御する第2燃料ガス流量制御弁に相当する。
空気流路18,30、空気バルブ13,32及び逆止弁31は、改質器10及びエゼクタ20に空気を供給する空気供給部35(酸化性ガス供給部)を構成している。空気バルブ13,32は、改質器10に供給される空気の流量を制御する第1空気流量制御弁(第1酸化性ガス流量制御弁)に相当する。空気バルブ32は、エゼクタ20に供給される空気の流量を制御する第2空気流量制御弁(第2酸化性ガス流量制御弁)に相当する。
燃焼器21は、改質器10に供給される燃焼ガスを発生させる管状火炎バーナである。改質器10は、燃焼器21により発生した燃焼ガスの熱を利用して、アンモニアガスの燃焼及び改質を行う。
燃焼器21は、燃焼ガス流路37を介して改質器10の入口部と接続されている。燃焼ガス流路37は、燃焼器21により発生した燃焼ガスが改質器10に向けて流れる流路である。燃焼ガス流路37には、上記のアンモニア流路17及び空気流路18が接続されている。空気流路18は、燃焼ガス流路37におけるアンモニア流路17よりも下流側(改質器10側)に接続されている。
燃焼器21は、図2に示されるように、円管状の筐体40と、この筐体40に設けられた複数(ここでは4つ)のガス導入部41と、筐体40に取り付けられた点火部42(図1参照)とを有している。筐体40は、燃焼ガス流路37を形成する配管と一体化されていてもよい。
各ガス導入部41は、エゼクタ20から排出されたアンモニアガスと空気との混合ガスを筐体40の内部に管状流が発生するように導入する。具体的には、各ガス導入部41は、混合ガスを筐体40の内部に筐体40の内周面40aの接線方向に導入する。点火部42は、ガス導入部41より筐体40の内部に導入された混合ガス中のアンモニアガスを着火させる。点火部42は、例えばグロープラグまたはスパークプラグ等である。
燃焼用混合ガス流路22は、エゼクタ20の出口部20bと燃焼器21の各ガス導入部41とを接続している。燃焼用混合ガス流路22は、エゼクタ20から排出された混合ガスが燃焼器21に向けて流れる流路である。
開閉弁23は、燃焼用混合ガス流路22に配設されている。開閉弁23は、燃焼用混合ガス流路22を開閉する電磁式のON/OFF弁である。なお、開閉弁23としては、電磁式の流量制御弁を用いてもよい。
改質用混合ガス流路24は、エゼクタ20の出口部20bと改質器10とを接続している。具体的には、改質用混合ガス流路24の一端は、燃焼用混合ガス流路22におけるエゼクタ20と開閉弁23との間の部分に接続されている。改質用混合ガス流路24の他端は、アンモニア流路17におけるアンモニアバルブ12よりも下流側(改質器10側)の部分に接続されている。改質用混合ガス流路24は、エゼクタ20から排出された混合ガスが改質器10に向けて流れる流路である。
リリーフ弁25は、改質用混合ガス流路24に配設されている。リリーフ弁25は、改質用混合ガス流路24の圧力が設定圧以上になると開くバルブである。リリーフ弁25は、改質用混合ガス流路24の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁である。例えば、エゼクタ20の入口側の圧力が200kPaであり、エゼクタ20の入口側及び出口側の差圧の要求値が50kPaである場合には、リリーフ弁25の設定圧は150kPaに設定される。改質用混合ガス流路24の圧力がリリーフ弁25の設定圧を超えることで、リリーフ弁25が開くと、混合ガスがアンモニア流路17に流れる。
以上において、アンモニアタンク8、気化器9、アンモニア流路15、アンモニアバルブ11、エゼクタ20、アンモニア流路28、空気流路30、逆止弁31、空気バルブ32、燃焼用混合ガス流路22、改質用混合ガス流路24及びリリーフ弁25は、混合気供給装置50を構成している。
混合気供給装置50は、アンモニアガスと空気との混合ガスを、改質器10に供給すると共に、改質器10、改質ガス流路14及び吸気通路3を介してアンモニアエンジン2に供給する。
また、エンジンシステム1は、温度センサ45と、コントローラ46とを備えている。温度センサ45は、改質器10の温度を検出するセンサである。温度センサ45は、例えば改質器10の改質触媒10aの温度を検出してもよいし、改質器10に供給されるアンモニアガスの温度を検出してもよい。
コントローラ46は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。コントローラ46は、アンモニアエンジン2の始動時に、温度センサ45の検出値に基づいてインジェクタ5、スロットルバルブ6、アンモニアバルブ11,12、空気バルブ13,32、開閉弁23及び燃焼器21の点火部42を制御する。
図3は、コントローラ46により実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、イグニッションスイッチ(図示せず)がON操作されると、実行される。なお、本処理の実行前は、インジェクタ5、スロットルバルブ6、アンモニアバルブ11,12、空気バルブ13,32及び開閉弁23は、閉状態となっている。
図3において、コントローラ46は、まずインジェクタ5及びスロットルバルブ6を開くように制御する(手順S101)。また、コントローラ46は、アンモニアバルブ11,12及び空気バルブ13,32を開くように制御する(手順S102)。このとき、コントローラ46は、エゼクタ20に供給されるアンモニアガス及び空気の流量が適切な混合比となるようにアンモニアバルブ11及び空気バルブ32の開度を制御する。
また、コントローラ46は、開閉弁23を開くように制御する(手順S103)。そして、コントローラ46は、燃焼器21の点火部42を点火させるように制御する(手順S104)。
続いて、コントローラ46は、温度センサ45の検出値を取得する(手順S105)。そして、コントローラ46は、温度センサ45の検出値に基づいて、改質器10の温度が規定温度以上であるかどうかを判断する(手順S106)。規定温度は、例えば改質器10の改質触媒10aによりアンモニアガスの燃焼が可能となる燃焼可能温度である。規定温度は、改質器10の改質触媒10aによりアンモニアガスの改質が可能となる改質可能温度でもよい。
コントローラ46は、改質器10の温度が規定温度以上でないと判断したときは、手順S105を再度実行する。コントローラ46は、改質器10の温度が規定温度以上であると判断したときは、開閉弁23を閉じるように制御する(手順S107)。また、コントローラ46は、燃焼器21の点火部42の点火を停止させるように制御する(手順S108)。
続いて、コントローラ46は、インジェクタ5及びスロットルバルブ6の開度を調整するような制御を行う(手順S109)。このとき、コントローラ46は、アンモニアエンジン2に供給されるアンモニアガス及び空気の流量が適切な混合比となるようにインジェクタ5及びスロットルバルブ6の開度を制御する。
また、コントローラ46は、アンモニアバルブ12及び空気バルブ13の開度を調整するような制御を行う(手順S110)。このとき、コントローラ46は、改質器10に供給されるアンモニアガス及び空気の流量が適切な混合比となるようにアンモニアバルブ12及び空気バルブ13の開度を制御する。なお、コントローラ46は、アンモニアバルブ12及び空気バルブ13の開度に加え、アンモニアバルブ11及び空気バルブ32の開度も制御してもよい。
以上において、混合気供給装置50、改質器10、アンモニア流路17、アンモニアバルブ12、空気流路18、空気バルブ13、改質ガス流路14、燃焼器21、燃焼ガス流路37、開閉弁23、温度センサ45及びコントローラ46の一部処理(図3の手順S102~S108,S110)は、改質システム60を構成している。
以上のような混合気供給装置50及び改質システム60を備えたエンジンシステム1において、アンモニアエンジン2の始動が指示されると、インジェクタ5、スロットルバルブ6、アンモニアバルブ11,12、空気バルブ13,32及び開閉弁23が開弁する。すると、アンモニアエンジン2の燃焼室(図示せず)、改質器10及びエゼクタ20にアンモニアガス及び空気が供給される。
アンモニアガス及び空気がエゼクタ20に導入されると、エゼクタ20においてアンモニアガス及び空気の混合ガスが発生し、エゼクタ20から混合ガスが排出される。混合ガスは、燃焼用混合ガス流路22を流れて燃焼器21に供給され、ガス導入部41より筐体40の内部に導入される。このとき、混合ガスは、筐体40の内部に筐体40の内周面40aの接線方向に導入されるため、筐体40の内部において管状流となる。
その状態で、燃焼器21の点火部42が点火することで、混合ガス中のアンモニアガスが着火して管状火炎が形成され、アンモニアガスが燃焼する。具体的には、下記式のように、アンモニアと空気中の酸素とが化学反応し、高温の燃焼ガスが発生する(発熱反応)。燃焼ガスは、燃焼ガス流路37を改質器10に向かって旋回して流れる。
NH+3/4O→1/2N+3/2HO …(A)
燃焼ガスが改質器10に供給されると、燃焼ガスの熱により改質器10が直接加熱される。また、燃焼ガスの熱によりアンモニアガス及び空気が加熱され、そのアンモニアガス及び空気の熱によっても改質器10が加熱される。このため、改質器10の温度が上昇する。
そして、改質器10の温度が燃焼可能温度に達すると、改質器10の改質触媒10aによりアンモニアガスが燃焼する。すると、上記(A)式の発熱反応が起こり、改質器10において燃焼ガスが生成される。そして、その燃焼ガスの熱によって改質器10の温度が更に上昇する。つまり、改質器10は、自律燃焼動作を行うようになる。そして、開閉弁23が閉弁することで、燃焼器21への混合ガスの供給が停止する。
その後、改質器10の温度が改質可能温度に達すると、改質器10の改質触媒10aによりアンモニアガスが改質される。具体的には、下記式のように、アンモニアの分解反応が起こり(吸熱反応)、水素を含む改質ガスが生成される。改質ガスは、改質ガス流路14及び吸気通路3を流れてアンモニアエンジン2の燃焼室に供給される。
NH→3/2H+1/2N …(B)
そして、インジェクタ5、スロットルバルブ6、アンモニアバルブ12及び空気バルブ13の開度が調整されることで、適切な流量のアンモニアガス及び空気がアンモニアエンジン2の燃焼室及び改質器10に供給される。これにより、アンモニアエンジン2は、アンモニアガスが改質ガス中の水素と共に燃焼する定常状態に移行する。
ところで、アンモニアエンジン2の定常状態では、アンモニアエンジン2の負荷等の運転条件に応じてアンモニアエンジン2の吸気圧が変動する。アンモニアエンジン2の吸気圧が変動すると、改質器10に供給されるアンモニアガス及び空気の流量の混合比が変動し、改質器10の改質性能が変わってしまう。
そのような課題に対し、本実施形態では、アンモニアエンジン2の始動時に、アンモニアエンジン2にアンモニアガス及び空気が供給されると共に、改質器10及びエゼクタ20にアンモニアガス及び空気が供給される。改質器10にアンモニアガス及び空気が供給されると、改質器10においてアンモニアガスの燃焼及び改質が行われ、水素を含有した改質ガスが生成される。改質ガスは、改質ガス流路14を流れてアンモニアエンジンに供給される。そして、アンモニアエンジン2において、アンモニアガスが改質ガス中の水素と共に燃焼する。また、エゼクタ20にアンモニアガス及び空気が供給されると、エゼクタ20においてアンモニアガス及び空気が混合される。そして、アンモニアガスと空気との混合ガスがエゼクタ20から排出され、その混合ガスが改質用混合ガス流路24を改質器10に向けて流れる。このとき、リリーフ弁25によって、改質用混合ガス流路24の圧力が一定圧に保持されるように調整される。従って、エゼクタ20の下流側であるアンモニアエンジン2の吸気圧が変動しても、エゼクタ20の上流側及び下流側の差圧が一定に保たれるため、アンモニアガス及び空気の混合比が一定圧に保たれる。このようにリリーフ弁25を用いて改質用混合ガス流路24の圧力を一定圧に保持することにより、エゼクタ20に供給される空気の流量等の精密かつ複雑な制御が不要となる。これにより、例えばエゼクタ20に供給される空気の流量をこまめに制御することなく、改質器10の改質性能の変化を抑制することができる。
また、本実施形態では、改質用混合ガス流路24の圧力が設定圧以上になると開くリリーフ弁25を用いることにより、改質用混合ガス流路24の圧力が設定圧に保たれるため、改質用混合ガス流路24の圧力を一定圧に保持する調整を簡単かつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では、エゼクタ20に向けて空気が流れる空気流路30に、エゼクタ20側への空気の流れのみを許容する逆止弁31が配設されているので、エゼクタ20内の圧力上昇によってエゼクタ20から空気が逆流することが防止される。
また、本実施形態では、アンモニアエンジン2の始動時に、開閉弁23によって燃焼用混合ガス流路22を開くと、エゼクタ20から排出された混合ガスが燃焼用混合ガス流路22を燃焼器21に向けて流れる。そして、燃焼器21において混合ガス中のアンモニアガスが着火して燃焼し、燃焼ガスが生成される。そして、燃焼ガスが改質器10に供給され、燃焼ガスの熱によって改質器10が加熱される。このように燃焼器21により発生した高温の燃焼ガスの熱が改質器10で利用されるため、改質器10においてアンモニアガスが着火するまでの時間が短くなる。これにより、改質器10の起動時間が短縮される。
また、本実施形態では、エゼクタ20から排出された混合ガスが燃焼器21に供給される際には、混合ガスがガス導入部41より円管状の筐体40の内部に導入される。そして、点火部42が点火することで、混合ガス中のアンモニアガスが着火して燃焼する。このとき、混合ガスは、筐体40の内部に管状流が発生するように導入される。従って、混合ガスが管状流となっている状態で混合ガス中のアンモニアガスが着火して管状火炎が形成されるため、燃焼ガスが改質器10に向かって旋回して流れる。従って、改質器10においてアンモニアガスの燃焼が安定して行われる。
また、本実施形態では、アンモニアバルブ11,12及び空気バルブ13,32を制御することにより、エゼクタ20及び改質器10に供給されるアンモニアガス及び空気の全流量及び混合比を広い範囲で且つ任意に調整することができる。例えば、エゼクタ20から燃焼器21には酸素過剰率が高い混合ガスが供給される場合でも、アンモニアバルブ12の開度を大きくすることで、改質器10にアンモニアがリッチの混合ガスを供給することができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、改質用混合ガス流路24の圧力が設定圧以上になると開くリリーフ弁25が具備されているが、改質用混合ガス流路24の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁としては、特にリリーフ弁25には限られず、例えば減圧弁、シーケンス弁、カウンタバランス弁、アンロード弁、ブレーキ弁またはバランシング弁等を使用してもよい。
また、上記実施形態では、温度センサ45により検出された改質器10の温度に基づいて各種バルブ等が制御されているが、特に温度センサ45を使用しなくてもよく、例えばアンモニアガスの流量、空気の流量、時間及び室温等から改質器10の温度を推定してもよい。また、改質器10の温度の代わりに、改質器10により生成された改質ガス中の水素濃度を検出し、改質ガス中の水素濃度に基づいて各種バルブ等を制御してもよい。
また、上記実施形態では、燃焼器21において、ガス導入部41は、アンモニアガス及び空気が混合された混合ガスを筐体40の内部に管状流が発生するように筐体40の内周面40aの接線方向に導入しているが、特にそのような形態には限られない。ガス導入部41は、例えば混合ガスを筐体40の内部に筐体40の径方向に導入してもよい。つまり、燃焼器21は、改質器10に供給される燃焼ガスを発生させるのであれば、管状火炎バーナでなくてもよい。
また、上記実施形態では、燃焼器21により発生した燃焼ガスの熱によって改質器10の改質触媒10aが加熱されることで、改質器10の燃焼及び改質が行われているが、特にそのような形態には限られない。例えば、電気ヒータ等により改質器10の改質触媒10aを直接加熱してもよいし、或いは電気ヒータ等によりアンモニアガスを加熱し、そのアンモニアガスの熱により改質器10の改質触媒10aを加熱してもよい。また、改質触媒として、加熱しなくても燃焼及び改質が可能な触媒を使用する場合には、特に燃焼器及び電気ヒータ等を具備しなくてもよい。
また、上記実施形態では、改質器10は、アンモニアを燃焼させる機能とアンモニアを水素に分解する機能とを併せ持った改質触媒10aを有しているが、特にそのような形態には限られない。改質器10は、アンモニアを燃焼させる燃焼触媒と、アンモニアを水素に分解する改質触媒とを別々に有していてもよい。
また、上記実施形態では、インジェクタ5は、アンモニアエンジン2の燃焼室毎に複数配置されているが、インジェクタ5の数としては、1つであってもよい。この場合には、インジェクタ5は、吸気通路3にアンモニアガスを噴射するように配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、アンモニアバルブ12は、アンモニア流路17に配設された流量制御弁であるが、アンモニアバルブ12としては、特にその形態には限られず、例えば燃焼ガス流路37にアンモニアガスを噴射するインジェクタであってもよい。
また、上記実施形態では、空気流路18に流量制御弁である空気バルブ13が配設されているが、特にその形態には限られず、例えばマスフローコントローラ、圧縮機またはポンプ等を用いて、改質器10に空気を供給してもよい。
また、上記実施形態では、改質器10及びエゼクタ20に供給される空気の流量を制御する空気バルブ13,32が具備されているが、特にその形態には限られず、スロットルバルブ6によって改質器10及びエゼクタ20に供給される空気の流量を調整することができれば、空気バルブ13,32の一方または両方は無くてもよい。
また、上記実施形態では、改質器10及びエゼクタ20に供給される空気がそれぞれ流れる空気流路18,30は、吸気通路3におけるスロットルバルブ6よりも下流側の部分から分岐されているが、特にその形態には限られず、空気流路18,30は、吸気通路3におけるスロットルバルブ6よりも上流側の部分から分岐されていてもよい。
また、上記実施形態は、エゼクタ20の下流側がアンモニア流路17、改質器10、改質ガス流路14及び吸気通路3を介してアンモニアエンジン2と接続されたエンジンシステム1であるが、本発明は、例えばエゼクタ20の下流側が改質器10を介さずに吸気通路3を介してアンモニアエンジン2と接続されたエンジンシステム等にも適用可能である。
また、本発明は、アンモニアガスと空気との混合ガスを供給する混合気供給装置を備えていれば、エンジンシステム以外のシステム等にも適用可能である。例えば、本発明は、改質ガスに含まれる水素を利用する水素利用装置として、アンモニアタービンや、水素と空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う燃料電池等を備えたシステム等にも適用可能である。この場合、酸化性ガスとしては、空気ではなく酸素を使用してもよい。
また、上記実施形態では、燃料ガスとしてアンモニアガスが使用されているが、本発明は、燃料ガスとして炭化水素ガス等を使用した混合気供給装置、改質システム及びエンジンシステムにも適用可能である。
1…エンジンシステム、2…アンモニアエンジン(エンジン)、3…吸気通路、4…排気通路、5…インジェクタ(燃料噴射弁)、6…スロットルバルブ(主空気流量制御弁)、10…改質器、11…アンモニアバルブ(第1燃料ガス流量制御弁、第2燃料ガス流量制御弁)、12…アンモニアバルブ(第1燃料ガス流量制御弁)、13…空気バルブ(第1空気流量制御弁)、14…改質ガス流路、20…エゼクタ、21…燃焼器、22…燃焼用混合ガス流路(混合ガス流路)、23…開閉弁、24…改質用混合ガス流路(混合ガス流路)、25…リリーフ弁(圧力調整弁)、30…空気流路(酸化性ガス流路)、31…逆止弁、32…空気バルブ(第1酸化性ガス流量制御弁、第2酸化性ガス流量制御弁)、34…アンモニアガス供給部(燃料ガス供給部)、35…空気供給部(酸化性ガス供給部)、40…筐体、41…ガス導入部、42…点火部、50…混合気供給装置、60…改質システム。

Claims (8)

  1. 燃料ガスと酸化性ガスとを混合し、前記燃料ガスと前記酸化性ガスとの混合ガスを排出するエゼクタと、
    前記エゼクタに前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    前記エゼクタに前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給部と、
    前記エゼクタから排出された前記混合ガスが流れる混合ガス流路と、
    前記混合ガス流路の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁とを備える混合気供給装置。
  2. 前記圧力調整弁は、前記混合ガス流路の圧力が設定圧以上になると開くリリーフ弁である請求項1記載の混合気供給装置。
  3. 前記酸化性ガス供給部は、前記エゼクタに向けて前記酸化性ガスが流れる酸化性ガス流路と、前記酸化性ガス流路に配設され、前記エゼクタ側への前記酸化性ガスの流れのみを許容する逆止弁とを有する請求項1または2記載の混合気供給装置。
  4. 燃料ガスを改質することにより、水素を含有した改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質器により生成された前記改質ガスが流れる改質ガス流路と、
    前記燃料ガスと酸化性ガスとを混合し、前記燃料ガスと前記酸化性ガスとの混合ガスを排出するエゼクタと、
    前記改質器及び前記エゼクタに前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    前記改質器及び前記エゼクタに前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給部と、
    前記エゼクタから排出された前記混合ガスが前記改質器に向けて流れる改質用混合ガス流路と、
    前記改質用混合ガス流路の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁とを備える改質システム。
  5. 前記改質器を加熱するための燃焼ガスを発生させる燃焼器と、
    前記エゼクタから排出された前記混合ガスが前記燃焼器に向けて流れる燃焼用混合ガス流路と、
    前記燃焼用混合ガス流路を開閉する開閉弁とを更に備え、
    前記改質器は、前記燃焼器により発生した前記燃焼ガスの熱を利用して、前記燃料ガスを改質する請求項4記載の改質システム。
  6. 前記燃焼器は、円管状の筐体と、前記筐体に設けられ、前記混合ガスを前記筐体の内部に管状流が発生するように導入するガス導入部と、前記筐体に取り付けられ、前記ガス導入部より前記筐体の内部に導入された前記混合ガス中の燃料ガスを着火させる点火部とを有する請求項5記載の改質システム。
  7. 前記燃料ガス供給部は、前記改質器に供給される前記燃料ガスの流量を制御する第1燃料ガス流量制御弁と、前記エゼクタに供給される前記燃料ガスの流量を制御する第2燃料ガス流量制御弁とを有し、
    前記酸化性ガス供給部は、前記改質器に供給される前記酸化性ガスの流量を制御する第1酸化性ガス流量制御弁と、前記エゼクタに供給される前記酸化性ガスの流量を制御する第2酸化性ガス流量制御弁とを有する請求項4~6の何れか一項記載の改質システム。
  8. エンジンと、
    前記エンジンに供給される空気が流れる吸気通路と、
    前記エンジンで発生した排気ガスが流れる排気通路と、
    前記エンジンに向けて燃料ガスを噴射する燃料噴射弁と、
    前記吸気通路に配設され、前記エンジンに供給される前記空気の流量を制御する主空気流量制御弁と、
    前記燃料ガスを改質することにより、水素を含有した改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質器により生成された前記改質ガスが前記エンジンに向けて流れる改質ガス流路と、
    前記燃料ガスと前記空気とを混合し、前記燃料ガスと前記空気との混合ガスを排出するエゼクタと、
    前記改質器及び前記エゼクタに前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    前記改質器及び前記エゼクタに前記空気を供給する空気供給部と、
    前記エゼクタから排出された前記混合ガスが前記改質器に向けて流れる改質用混合ガス流路と、
    前記改質用混合ガス流路の圧力を一定圧に保持するように調整する圧力調整弁とを備えるエンジンシステム。
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