JP2022028361A - モータジェネレータの制御装置 - Google Patents

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Hiroshi Sugimura
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Abstract

【課題】車両のギア機構における歯打ち音を抑制する。【解決手段】車両は、内燃機関とモータジェネレータとを連結する弾性体及びギア機構を備えている。車両の制御装置は、内燃機関の始動時に、モータジェネレータを駆動することにより、モータジェネレータからギア機構及び弾性体を介して内燃機関にトルクを作用させる。制御装置は、内燃機関の始動処理を開始する際に、モータジェネレータのトルクを正の値に制御した後、内燃機関の初爆が発生する時点でのモータジェネレータのトルクをゼロ以下にまで低下させる。【選択図】図2

Description

本発明は、モータジェネレータの制御装置に関する。
特許文献1に記載の車両は、内燃機関及びモータジェネレータを備えている。内燃機関とモータジェネレータとは、ダンパ及び遊星歯車機構を介して、トルクを伝達可能に連結されている。ダンパは、複数のコイルばねを備えており、このコイルばねによって、トルクを吸収しつつ伝達できるようになっている。また、遊星歯車機構は、ダンパとモータジェネレータとの間に介在している。また、特許文献1に記載の制御装置は、内燃機関の始動時に、モータジェネレータから遊星歯車機構及びダンパを介して内燃機関に正のトルクを作用させて、内燃機関をクランキングする。
特開2019-006305号公報
特許文献1に記載の発明では、内燃機関の始動処理の直後は、モータジェネレータが内燃機関に正のトルクを作用させる状態、すなわち内燃機関がダンパに対して負のトルクを作用させる状態である。その後、内燃機関で初爆が起こると、内燃機関がダンパに正のトルクを作用させる状態になる。このように、内燃機関からダンパへと作用させるトルクが負の値から正の値へと瞬間的に大きく変化すると、その変化を吸収しようとダンパのコイルばねが大きく弾性変形する。そして、その後、コイルばねが収縮・伸長を繰り返すため、ダンパから遊星歯車機構に作用するトルクが上下動し、遊星歯車機構における歯打ち音の原因となる。
上記課題を解決するためのモータジェネレータの制御装置は、内燃機関とモータジェネレータとが弾性体及びギア機構を介してトルクを伝達可能に連結され、前記内燃機関の始動処理時に、前記モータジェネレータを駆動することにより、前記モータジェネレータから前記ギア機構及び前記弾性体を介して前記内燃機関にトルクを作用させる制御装置であって、前記内燃機関の始動処理を開始する際に前記モータジェネレータのトルクを正の値に制御した後、前記内燃機関の初爆が発生する時点での前記モータジェネレータのトルクをゼロ以下にまで低下させる。
上記構成によれば、内燃機関の初爆時点においてモータジェネレータのトルクはゼロ又は負の値である。換言すれば、内燃機関から弾性体へのトルクはゼロ又は正の値である。したがって、内燃機関の初爆後に内燃機関から弾性体へのトルクが正側に大きくなっても、負の値から正の値にまで変動するよりは、内燃機関の初爆時におけるトルクの変動量を抑えることができる。これにより、内燃機関の初爆時における弾性体の変形量を抑えることができる。
車両の概略構成図。 内燃機関の始動処理を示すフローチャート。 内燃機関の始動処理を示すフローチャート。 (a)は、機関回転速度の変化を示すタイムチャート。(b)は、第1モータジェネレータのトルクの変化を示すタイムチャート。(c)は、ダンパトルクの変化を示すタイムチャート。
以下、本発明の一実施形態を図1~図4にしたがって説明する。先ず、本発明の制御装置90が適用された車両100の概略構成について説明する。
図1に示すように、車両100は、内燃機関10、ダンパ20、連結シャフト31、動力分割機構40、リダクション機構50、第1モータジェネレータ61、第2モータジェネレータ62、伝達機構66、ディファレンシャル67、及び複数の駆動輪68を備えている。
内燃機関10の出力軸であるクランクシャフト16には、ダンパ20を介して連結シャフト31が連結されている。ダンパ20は、ダンパ本体21、及び減衰器22を備えている。ダンパ本体21は、クランクシャフト16及び連結シャフト31の間に介在されるとともに周方向に複数配置されたコイルバネを有している。ダンパ本体21は、当該ダンパ本体21のコイルバネの弾性変形により、トルク変動等に起因したクランクシャフト16及び連結シャフト31の間のねじれ振動を抑制しつつクランクシャフト16及び連結シャフト31の間でトルクを伝達する。なお、本実施形態において、ダンパ本体21は、弾性体の一例である。減衰器22は、クランクシャフト16及び連結シャフト31の間に介在されている。減衰器22は、ダンパ本体21が弾性変形した後の復帰に伴う急激な変形を制限することにより、ダンパ本体21の復帰に起因した振動を減衰させる。
連結シャフト31には、動力分割機構40が接続されている。動力分割機構40は、サンギア41、キャリア42、複数のピニオンギア43、及びリングギア44を有する遊星歯車機構である。外歯歯車のサンギア41及び内歯歯車のリングギア44は、同軸上に配置されており、複数のピニオンギア43を介して連結されている。ピニオンギア43は、自転可能な状態でキャリア42に支持されている。ピニオンギア43は、キャリア42が回転することで公転可能になっている。キャリア42には、連結シャフト31が接続されている。サンギア41には、第1モータジェネレータ61の回転軸が連結されている。したがって、第1モータジェネレータ61は、動力分割機構40を介して内燃機関10に連結されている。本実施形態において、動力分割機構40は、ギア機構の一例である。
内燃機関10のトルクがキャリア42に入力されると、当該内燃機関10のトルクは、サンギア41側とリングギア44側とに分配される。そして、サンギア41を介して伝達された内燃機関10のトルクが第1モータジェネレータ61の回転軸に入力されると、第1モータジェネレータ61が発電機として機能する。
一方、第1モータジェネレータ61を電動機として機能させた場合、第1モータジェネレータ61のトルクがサンギア41に入力される。すると、サンギア41に入力された第1モータジェネレータ61のトルクは、キャリア42側とリングギア44側とに分配される。そして、キャリア42を介して伝達された第1モータジェネレータ61のトルクが内燃機関10のクランクシャフト16に入力されると、内燃機関10のクランクシャフト16が回転する。すなわち、第1モータジェネレータ61は、内燃機関10にトルクを作用させることが可能である。
リングギア44における出力軸であるリングギア軸45には、伝達機構66が接続されている。伝達機構66は、複数のギアを介して動力を伝達する。伝達機構66には、ディファレンシャル67を介して駆動輪68に接続されている。
また、リングギア軸45には、リダクション機構50が接続されている。リダクション機構50は、サンギア51、キャリア52、複数のピニオンギア53、及びリングギア54を有する遊星歯車機構である。外歯歯車のサンギア51及び内歯歯車のリングギア54は、同軸上に配置されており、複数のピニオンギア53を介して連結されている。ピニオンギア53は、自転可能な状態でキャリア52に支持されている。キャリア52は、リダクション機構50のケース55に固定されている。したがって、ピニオンギア53は、公転不可能な状態になっている。リングギア54には、リングギア軸45が接続されている。サンギア51には、第2モータジェネレータ62の回転軸が接続されている。
第2モータジェネレータ62は、車両100を減速させる際に発電機として機能することで、第2モータジェネレータ62の発電量に応じた回生制動力を車両100に発生させることができる。
一方、第2モータジェネレータ62を電動機として機能させた場合、第2モータジェネレータ62のトルクは、リダクション機構50、リングギア軸45、伝達機構66、及びディファレンシャル67を介して駆動輪68に入力される。すると、第2モータジェネレータ62のトルクによって、駆動輪68が回転する。
車両100には、第1インバータ71、第2インバータ72、及びバッテリ73が搭載されている。第1インバータ71は、第1モータジェネレータ61とバッテリ73との間の電力の授受量を調整する。第2インバータ72は、第2モータジェネレータ62とバッテリ73との間の電力の授受量を調整する。
車両100には、クランク角センサ81、ダンパ角センサ82、アクセル開度センサ83、車速センサ84、及びアクセルペダル89が搭載されている。クランク角センサ81は、クランクシャフト16の近傍に取り付けられている。クランク角センサ81は、クランクシャフト16の回転角であるクランク角SCを検出する。ダンパ角センサ82は、連結シャフト31の近傍に取り付けられている。ダンパ角センサ82は、連結シャフト31の回転角であるダンパ角SDを検出する。アクセル開度センサ83は、運転者により操作されるアクセルペダル89の近傍に取り付けられている。アクセル開度センサ83は、運転者により操作されるアクセルペダル89の操作量であるアクセル開度ACCを検出する。車速センサ84は、車両100の速度である車速SPを検出する。
車両100には、制御装置90が搭載されている。制御装置90には、各種のセンサから以下の信号が入力される。・クランク角センサ81からのクランク角SCを示す信号。・ダンパ角センサ82からのダンパ角SDを示す信号。・アクセル開度センサ83からのアクセル開度ACCを示す信号。・車速センサ84からの車速SPを示す信号。
制御装置90は、クランク角SCに基づいて、クランクシャフト16の単位時間当たりの回転速度である機関回転速度NEを算出する。
また、制御装置90は、アクセル開度ACC及び車速SPに基づいて、車両100が走行するために必要な出力の要求値である車両要求出力を算出する。制御装置90は、車両要求出力に基づいて、内燃機関10、第1モータジェネレータ61、及び第2モータジェネレータ62のトルク配分を決定する。制御装置90は、内燃機関10、第1モータジェネレータ61、及び第2モータジェネレータ62のトルク配分に基づいて、内燃機関10の出力と、第1モータジェネレータ61及び第2モータジェネレータ62の力行及び回生とを制御する。なお、制御装置90は、内燃機関10に制御信号を出力することにより、当該内燃機関10における吸入空気量の調整、燃料噴射量の調整、点火時期の調整などの各種の制御を実行する。また、制御装置90は、第1モータジェネレータ61を制御するにあたって、第1インバータ71に制御信号を出力する。そして、制御装置90は、第1インバータ71を介して、第1モータジェネレータ61とバッテリ73との間の電力の授受量を調整することにより、第1モータジェネレータ61を制御する。さらに、制御装置90は、第2モータジェネレータ62を制御するにあたって、第2インバータ72に制御信号を出力する。そして、制御装置90は、第2インバータ72を介して、第2モータジェネレータ62とバッテリ73との間の電力の授受量を調整することにより、第2モータジェネレータ62を制御する。
制御装置90は、車両100が走行する場合、車両100の走行モードとして、EVモード及びHVモードの何れか一方を選択する。ここで、EVモードとは、内燃機関10を駆動させずに、第1モータジェネレータ61のトルクや、第2モータジェネレータ62のトルクによって車両100を走行させるモードである。また、HVモードとは、第1モータジェネレータ61及び第2モータジェネレータ62のトルクに加えて、内燃機関10のトルクによって車両100を走行させるモードである。
制御装置90は、例えば、バッテリ73の残容量に十分な余裕がある場合には、車両100の発進時及び軽負荷走行時においてEVモードを選択する。一方、制御装置90は、例えば、バッテリ73の残容量に十分な余裕がない場合には、HVモードを選択する。
ここで、内燃機関10が駆動しているときにクランクシャフト16が回転する方向を正の回転方向、正の回転方向へのトルクを正の値のトルクとする。制御装置90は、内燃機関10を始動するにあたって、第1モータジェネレータ61を駆動させ、当該第1モータジェネレータ61側から内燃機関10側へと正の値のトルクを作用させる。そして、クランクシャフト16を回転させることで内燃機関10の燃焼室における燃料及び吸気の燃焼を開始する。なお、第1モータジェネレータ61のトルクが正の値である場合には、第1モータジェネレータ61が電動機として機能する。
制御装置90は、クランク角SC及びダンパ角SDに基づいて、ダンパ20に作用するトルクであるダンパトルクTDを算出する。この実施形態では、ダンパ20における内燃機関10側から第1モータジェネレータ61側へと作用するトルクとしてダンパトルクTDを算出する。具体的には、ダンパ20において、内燃機関10側から第1モータジェネレータ61側へと伝達されるトルクがゼロである場合、ダンパトルクTDがゼロとして算出される。また、ダンパ20において内燃機関10側から第1モータジェネレータ61側に正の値のトルクを作用させているときには、そのときのダンパトルクTDが正の値として算出される。一方、ダンパ20において第1モータジェネレータ61側から内燃機関10側に正の値のトルクを作用させているときには、内燃機関10側からみると、内燃機関10側から第1モータジェネレータ61側へと負の値のトルクを作用させていることになる。したがって、そのときのダンパトルクTDは負の値として算出される。
制御装置90は、ダンパトルクTD及びクランク角SCに基づいて、クランク角SCに対する将来のダンパトルクTDの推移を算出する。この実施形態では、内燃機関10の始動が完了するタイミングまでの推移を算出する。
内燃機関10のクランクシャフト16が回転すると、内燃機関10の吸気バルブや排気バルブも開閉する。このとき、内燃機関10の燃焼室が密閉されたり開放されたりするので、クランクシャフト16を回転させるのに必要なトルクが周期的に変動する。内燃機関10が始動する際、機関回転速度NEが上昇していく過程で上記のトルクの変動周期が、ダンパ本体21の共振周波数と一致すると、ダンパ本体21が振動及び収縮を繰り返すので、ダンパトルクTDも周期的に変動する。また、内燃機関10において初爆が起きた後は、内燃機関10の燃焼室内で爆発が起きるタイミングに応じて、ダンパトルクTDが周期的に変動する。このようなダンパトルクTDの変動の仕方は、ダンパ20の特性及び内燃機関10の特性等に基づき、予めシミュレーションや計算等で把握することができる。そこで、本実施形態では、制御装置90に、クランク角SCに対するダンパトルクTDの変動の推移をマップ化したデータを格納しておく。そして、検出したダンパトルクTD及びクランク角SCを、マップ化したデータに当てはめて、その後のダンパトルクTDがどのように推移するのかを算出する。
制御装置90は、推定されたダンパトルクの推移に基づいて、内燃機関10の燃焼室における燃焼を開始するタイミング、すなわち初爆のタイミングである初爆タイミングTAを設定する。具体的には、制御装置90は、内燃機関10の始動が要求された後、機関回転速度NEが予め定められた所定回転速度Aに達したときに、初爆タイミングTAを設定する。ここで、所定回転速度Aは、内燃機関10の初爆が成立するのに足る最低限の機関回転速度NEとして定められており、例えば数百~千数百rpmである。
上述したように、内燃機関10の始動する際には、第1モータジェネレータ61側から内燃機関10側にトルクを作用させている。したがって、このとき、ダンパトルクTDが負の値である。そして、全体としては、機関回転速度NEが上昇していくにつれてダンパトルクTDがゼロに近づいていく。制御装置90は、推定されたダンパトルクの推移を参照して、ダンパトルクTDが、負の規定値以上になるタイミングを特定する。そして、制御装置90は、そのタイミングを初爆タイミングTAとする。
なお、制御装置90は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサを含む回路(circuitry)として構成し得る。なお、制御装置90は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、又はそれらの組み合わせを含む回路として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる媒体を含む。
次に、内燃機関10の始動処理の制御について説明する。制御装置90は、内燃機関10の始動が要求されてから始動が完了するまで、始動処理を繰り返し実行する。なお、本実施形態において、内燃機関10の始動が完了するときとは、内燃機関10において初爆が生じた後、内燃機関10が自立して駆動を継続できる最低限度の機関回転速度NEに達したときである。
図2に示すように、始動処理が開始されると、ステップS11において、制御装置90は、内燃機関10の燃焼室における燃焼が開始されたことを示す初爆フラグがOFFであるか否かを判定する。なお、内燃機関10の始動が要求された時点において、初爆フラグはOFFである。ステップS11において、制御装置90は、初爆フラグがOFFであると判定した場合(S11:YES)、処理をステップS12に進める。
ステップS12において、制御装置90は、機関回転速度NEが所定回転速度A未満であるか否かを判定する。ステップS12において、制御装置90は、機関回転速度NEが所定回転速度A未満であると判定した場合(S12:YES)、処理をステップS13に進める。
ステップS13において、制御装置90は、第1モータジェネレータ61の目標トルクを予め定められた所定トルクとして、その所定トルクになるように第1モータジェネレータ61を制御する。なお、所定トルクは正の値である。その後、制御装置90は、再びステップS11の処理を実行する。
一方、ステップS12において、制御装置90は、機関回転速度NEが所定回転速度A以上であると判定した場合(S12:NO)、処理をステップS21に進める。ステップS21において、制御装置90は、初爆タイミングTAを設定する。なお、ダンパトルクTDの推移の推定や、それに基づく初爆タイミングTAの設定方法については上述したとおりである。その後、制御装置90は、処理をステップS22に進める。
ステップS22において、制御装置90は、ステップS22の処理時点が初爆タイミングTAであるか否かを判定する。ステップS22において、制御装置90は、ステップS22の処理時点が初爆タイミングTAであると判定した場合(S22:YES)、処理をステップS23に進める。
ステップS23において、制御装置90は、内燃機関10に制御信号を出力することにより、内燃機関10の燃焼室における燃焼を開始する。その後、制御装置90は、処理をステップS24に進める。ステップS24において、制御装置90は、初爆フラグをONにする。その後、制御装置90は、再びステップS11の処理を実行する。
一方、ステップS22において、制御装置90は、ステップS22の処理時点が初爆タイミングTAでない、すなわち初爆タイミングTAの前であると判定した場合(S22:NO)、処理をステップS32に進める。
ステップS32において、制御装置90は、第1モータジェネレータ61側から内燃機関10側に作用するトルクが小さくなるように第1モータジェネレータ61の目標トルクを設定する。具体的には、制御装置90は、第1モータジェネレータ61のトルクを低下させ始めたときのトルクから、初爆タイミングTAにおいて出力するべきトルクである規定トルクまで、徐々にトルクが低下するように、第1モータジェネレータ61の目標トルクを設定する。なお、この実施形態では、初爆タイミングTAにおける規定トルクは負の値である。そして、制御装置90は、第1モータジェネレータ61の目標トルクに基づいて、第1モータジェネレータ61を制御する。その後、制御装置90は、再びステップS11の処理を実行する。
一方、ステップS11において初爆フラグがONであると判定した場合(S11:NO)、制御装置90は、処理をステップS62に進める。
図3に示すように、ステップS62において、制御装置90は、将来のダンパトルクTDの推移を推定する。なお、ダンパトルクTDの推移の推定方法については上述したとおりである。その後、制御装置90は、処理をステップS63に進める。
ステップS63において、制御装置90は、推定したダンパトルクTDの推移に基づいて、第1モータジェネレータ61の目標トルクを設定する。初爆が生じた後の第1モータジェネレータ61の目標トルク、すなわちステップS63で設定される目標トルクは常にゼロ以下の値である。
なお、上述したとおり、内燃機関10に初爆が生じた後は、ダンパトルクTDが周期的に変動する。そこで、制御装置90は、ダンパトルクTDの変動を相殺するような目標トルクを設定する。具体的には、制御装置90は、初爆後のダンパトルクTDの推移の波形に対して、第1モータジェネレータ61のトルクが逆位相の波形となるように、目標トルクを設定する。その後、制御装置90は、処理をステップS64に進める。
ステップS64において、制御装置90は、第1モータジェネレータ61がステップS63で算出した目標トルクを発揮したと仮定して、ダンパトルクTDの推移を再推定する。なお、このステップS64でも、内燃機関10の始動が完了するタイミングまでのダンパトルクTDの推移を推定する。その後、制御装置90は、処理をステップS71に進める。
ステップS71において、制御装置90は、ステップS64で再推定したダンパトルクTDの推移から、ダンパトルクTDの最小値を特定する。そして、制御装置90は、ダンパトルクTDの最小値が、予め定められた閾値B以上であるか否かを判定する。この実施形態では、閾値Bはゼロである。ステップS71において、上記のダンパトルクTDの最小値が閾値B以上であると判定した場合(S71:YES)、制御装置90は、処理をステップS73に進める。一方、ステップS71において、制御装置90は、上記のダンパトルクTDの最小値が閾値B未満であると判定した場合(S71:NO)、処理をステップS72に進める。
ステップS72において、制御装置90は、第1モータジェネレータ61の目標トルクを補正する。具体的には、制御装置90は、ステップS71における閾値BとステップS71で特定したダンパトルクTDの最小値との差の絶対値を算出する。そして、制御装置90は、ステップS63で算出した目標トルクから上記の差の絶対値を減算したものを、新たな目標トルクとする。その後、制御装置90は、処理をステップS73に進める。
ステップS73において、制御装置90は、第1モータジェネレータ61の目標トルクに基づいて、第1モータジェネレータ61を制御する。その後、制御装置90は、再びステップS11の処理を実行する。
本実施形態の作用について説明する。
図4(a)に示すように、時刻t11よりも前の時刻においては、内燃機関10の始動が要求されておらず、機関回転速度NEがゼロになっているものとする。また、時刻t11よりも前の時刻においては、図4(b)に示すように、第1モータジェネレータ61のトルクがゼロになっており、図4(c)に示すように、ダンパトルクTDがゼロになっているものとする。なお、時刻t14が初爆タイミングTAであるものとする。
図4(b)に示すように、時刻t11において、内燃機関10の始動が要求されると、時刻t11~時刻t12において、第1モータジェネレータ61のトルクが正の値である所定トルクになるように制御される。その結果、図4(a)に示すように、時刻t11以降においては、機関回転速度NEが次第に高くなる。また、図4(c)に示すように、時刻t11~時刻t12において、ダンパトルクTDは、クランクシャフト16を回転させるのに必要なトルクが周期的に変動することに起因して周期的に変動しつつ小さくなっていく。
図4(a)に示すように、時刻t12において、機関回転速度NEが所定回転速度A以上になると、図4(b)において実線で示すように、時刻t12~時刻t14において、第1モータジェネレータ61のトルクが次第に小さくなるように制御される。そして、時刻t13において、第1モータジェネレータ61のトルクがゼロになり、時刻t14においては、第1モータジェネレータ61のトルクが負の値になる。このような第1モータジェネレータ61のトルクの変化に伴って、図4(c)において実線で示すように、時刻t12~時刻t14において、ダンパトルクTDは、クランクシャフト16を回転させるのに必要なトルクが周期的に変動することに起因して周期的に変動しつつ大きくなっていく。そして、時刻t14においては、ダンパトルクTDがゼロになる。
図4(a)に示すように、初爆タイミングTAである時刻t14において、内燃機関10の燃焼室における燃焼が開始されると、時刻t14以降において、機関回転速度NEが急激に高くなっていく。また、図4(c)において実線で示すように、時刻t14直後において、ダンパトルクTDがゼロから急激に高くなる。その後、ダンパトルクTDは、内燃機関10の燃焼室内での周期的な爆発に起因して周期的に変動する。
本実施形態の効果について説明する。
(1)先ず、図4において二点鎖線で示す比較例について説明する。図4(b)に示す比較例では、機関回転速度NEが所定回転速度A以上になった時刻t12以降、第1モータジェネレータ61のトルクが徐々に低下する。ただし、初爆タイミングTAである時刻t14の時点で第1モータジェネレータ61のトルクは正の値である。そして、第1モータジェネレータ61のトルクが正の値であることから、図4(c)において二点鎖線で示すように、ダンパトルクTDは、負の値である。この状態で、内燃機関10の初爆が生じてダンパトルクTDが正の値になると、ダンパトルクTDの変動幅が相応に大きくなる。
本実施形態では、図4(b)において実線で示すように、初爆タイミングTAである時刻t14において、第1モータジェネレータ61のトルクが負の値になっている。そのため、図4(c)において実線で示すように、時刻t14におけるダンパトルクTDは、ゼロ、あるいは正の値になっている。したがって、その後、内燃機関10に初爆が生じてダンパトルクTDが正の値になったとしても、負の値から正の値に変動するよりは、変動幅を抑えることができる。ダンパトルクTDの変動幅を抑えることができれば、その後のダンパトルクTDの上下動も抑えられるので、動力分割機構40における歯打ち音の発生も抑えられる。
(2)図4(c)において二点鎖線で示すように、時刻t14後において、ダンパトルクTDは、内燃機関10の燃焼室内での周期的な爆発に起因して周期的に変動する。内燃機関10の初爆の後は、概ねダンパトルクTDは正の値であるものの、周期的な変動の幅が大きいときには、ダンパトルクTDの極小値がゼロを下回って負の値になることがある。ダンパトルクTDが、ゼロを跨いで繰り返し上下動すると、動力分割機構40におけるギア、例えばピニオンギア43の歯とサンギア41の歯とが繰り返し接離し、歯打ち音が発生することがある。
この点、本実施形態では、図4(b)において実線で示すように、時刻t14後において、ダンパトルクTDの変動を相殺するように第1モータジェネレータ61のトルクが制御される。そのため、図4(c)において実線で示すように、ダンパトルクTDの変動が抑制され、ダンパトルクTDの上下動の変動幅を抑制できる。
(3)本実施形態では、図4(c)において実線で示すように、時刻t14後において、ダンパトルクTDの最小値が閾値B以上になるように第1モータジェネレータ61が制御される。これにより、時刻t14後において、ダンパトルクTDの最小値が閾値B未満、すなわちダンパトルクTDが負の値になることを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、ダンパトルクTDの最小値が閾値B以上になるように第1モータジェネレータ61の目標トルクを設定する処理、すなわちステップS64、S71、S72の処理を省略してもよい。例えば、内燃機関10の初爆後におけるダンパトルクTDの変動が小さい場合には、ダンパトルクTDの最小値が負の値になる可能性が低いため、上記処理を省略しても差し支えない。
・上記実施形態において、ダンパトルクTDの変動を相殺するように第1モータジェネレータ61の目標トルクを設定する処理、すなわちステップS62、S63を省略してもよい。例えば、内燃機関10の初爆後におけるダンパトルクTDの変動が小さい場合には、上記処理を省略しても差し支えない。
・図4(c)に示すように、時刻t11~時刻t14において、ダンパトルクTDが変動し、ダンパ20の特性及び内燃機関10の特性等によってはダンパトルクTDが大きく変動する可能性がある。そこで、例えば、制御装置90は、内燃機関10の初爆前において、ダンパトルクTDの変動を相殺するように第1モータジェネレータ61の目標トルクを設定してもよい。なお、この構成においても、制御装置90は、機関回転速度NEが所定回転速度A以上になるまでは第1モータジェネレータ61の目標トルクを正の値にしていればよい。
・上記実施形態において、ギア機構は、動力分割機構40に限らない。具体的には、複数の歯車を備える機構であって、その複数の歯車から歯打ち音が発生し得る構成であれば、ギア機構に該当する。
・上記実施形態において、弾性体は、ダンパ20におけるダンパ本体21に限らない。具体的には、内燃機関10と第1モータジェネレータ61との間に介在されて両者の間のトルクを弾性変形しつつ伝達する構成であれば、弾性体に該当する。
・上記実施形態において、車両100は、第1モータジェネレータ61及び第2モータジェネレータ62を必ずしも備えなくてもよく、少なくとも1つのモータジェネレータを備えていればよい。すなわち、車両は、1つ以上のモータジェネレータと内燃機関とを備えていればよい。
NE…機関回転速度
TA…初爆タイミング
TD…ダンパトルク
10…内燃機関
20…ダンパ
21…ダンパ本体
22…減衰器
40…動力分割機構
50…リダクション機構
61…第1モータジェネレータ
62…第2モータジェネレータ
66…伝達機構
67…ディファレンシャル
68…駆動輪
90…制御装置
100…車両

Claims (1)

  1. 内燃機関とモータジェネレータとが弾性体及びギア機構を介してトルクを伝達可能に連結され、前記内燃機関の始動処理時に、前記モータジェネレータを駆動することにより、前記モータジェネレータから前記ギア機構及び前記弾性体を介して前記内燃機関にトルクを作用させる制御装置であって、
    前記内燃機関の始動処理を開始する際に前記モータジェネレータのトルクを正の値に制御した後、前記内燃機関の初爆が発生する時点での前記モータジェネレータのトルクをゼロ以下にまで低下させる
    モータジェネレータの制御装置。
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