JP2022025660A - 自律走行型掃除機、自律走行型掃除機の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

自律走行型掃除機、自律走行型掃除機の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自律走行型掃除機がどこを計測しているか、自律走行型掃除機の周囲の人が視認することができる自律走行型掃除機を提供する。【解決手段】自律走行型掃除機100aは、自律的に走行する自律走行型掃除機であって、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測する物体計測部40と、物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する照射部50aと、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、自律的に走行しながら掃除をする自律走行型掃除機、自律走行型掃除機の制御方法、及び、プログラムに関する。
従来、自律走行型掃除機などの自律移動装置は、所定領域における自己位置を認識する機能を備えている。例えば、自律移動装置は、レーザレンジファインダを用いて、自律移動装置の周囲の物体の位置及び形状などの物体に関する情報を計測し、計測された情報に基づいて、所定領域のグリッドマップ上における自律移動装置から物体までの距離を算出して自己位置を推定する。このように、自律移動装置は、所定領域における物体の位置を検知する機能、及び、自己位置を推定する機能を備えているため、所定領域を自律的に移動可能となる。
例えば、特許文献1には、障害物を示す障害物情報と、障害物に隣接する隣接領域を示す隣接領域情報と、障害物から離れた遠隔領域を示す遠隔領域情報とを保持するグリッドマップを用いて、レーザレンジファインダで検知した障害物との距離の計算量を削減する自律移動装置が開示されている。
特許第5902275号公報
しかしながら、特許文献1に記載の自律移動装置では、レーザレンジファインダから照射される光が赤外光又は近赤外光などの不可視光であるため、自律移動装置の周囲の人は、自律移動装置がどこを計測しているか視認することができない。
そこで、本開示は、自律走行型掃除機がどこを計測しているか、自律走行型掃除機の周囲の人が視認することができる自律走行型掃除機、自律走行型掃除機の制御方法及びプログラムを提供する。
本開示の一態様に係る自律走行型掃除機は、自律的に走行する自律走行型掃除機であって、前記自律走行型掃除機の周囲の少なくとも1つの箇所を計測する物体計測部と、前記物体計測部により計測された前記少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する照射部と、を備える。
本開示によれば、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機がどこを計測しているか視認することができる。
図1は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機を側方向から見た外観を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機を正面方向から見た外観を示す斜視図である。 図3は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機を裏面方向から見た外観を示す底面図である。 図4は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機の機能構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機の動作の第1の例を示すフローチャートである。 図6は、図5のステップS200の処理により実現される可視化の態様の一例を模式的に示す図である。 図7は、図5のステップS200の処理により実現される可視化の態様の他の例を模式的に示す図である。 図8は、図5のステップS200の詳細な処理フローの一例を示すフローチャートである。 図9は、第2の例により実現される可視化の態様を模式的に示した図である。 図10は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機の動作の第2の例を示すフローチャートである。 図11は、第3の例により実現される可視化の態様を模式的に示した図である。 図12は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機の動作の第3の例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態2に係る自律走行型掃除機を正面方向から見た外観を示す斜視図である。 図14は、実施の形態2の自律走行型掃除機の機能構成の一例を示すブロック図である。 図15は、実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機及び当該自律走行型掃除機により実現される可視化の態様の一例を模式的に示す図である。 図16は、実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機の機能構成の一例を示すブロック図である。
(本開示に至った知見)
従来、自律走行型掃除機が自律的に移動しながら掃除をする際に、自律走行型掃除機の周囲に存在する物体の有無などの周囲の環境を計測しながら走行する。その際に、計測して得られた情報から自律走行型掃除機が走行する領域の地図の作成、及び、自律走行型掃除機の周囲の物体の観測を行う。より具体的には、自律走行型掃除機は、例えば、レーザレンジファインダ又は超音波センサなどを用いて、自律走行型掃除機の周囲の物体の位置及び形状などを計測する。しかしながら、これらのセンサは、近赤外光、赤外光又は超音波などの人が知覚できない周波数帯域の波長の光、又は、音を使用しているため、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機がどこを計測しているのか知覚できない。そのため、自律走行型掃除機が周囲の環境をどのように計測しているのかを人間の目で直感的に理解するのは難しい。
このように、従来の自律走行型掃除機では、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機が周囲の環境をどのように計測しているのか知覚することができない。そのため、自律走行型掃除機の周囲の人、つまり、ユーザは、自律走行型掃除機の計測精度を高めるために物体の配置をどのように変更したら良いのか直感的に理解できない。
しかしながら、自律走行型掃除機の周囲の人が、自律走行型掃除機が周囲の環境をどのように計測しているのか直感的に理解できるようになると、自律走行型掃除機が周囲の環境をより精度良く計測できるように、物体の配置を変更することが容易になる。
上記課題を鑑み鋭意検討した結果、本発明者らは、自律走行型掃除機が周囲の環境をどのように計測しているのかをリアルタイムに可視化することにより、自律走行型掃除機の周囲の人が自律走行型掃除機の計測箇所を容易に視認することができることを見出した。
そこで、本開示は、自律走行型掃除機がどこを計測しているか自律走行型掃除機の周囲の人が容易に視認することができる自律走行型掃除機及び自律走行型掃除機の制御方法を提供する。
(本開示の概要)
そこで、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機は、自律的に走行する自律走行型掃除機であって、前記自律走行型掃除機の周囲の少なくとも1つの箇所を計測する物体計測部と、前記物体計測部により計測された前記少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する照射部と、を備える。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機がどこを計測しているか容易に視認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機では、前記物体計測部は、超音波又は不可視光を用いて前記少なくとも1つの箇所を計測し、前記照射部は、前記不可視光と異なる波長の光を前記少なくとも1つの箇所を含む領域に照射するとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機がどこを計測しているか容易に視認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機は、前記自律走行型掃除機は、さらに、前記照射部の動作を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記物体計測部による前記少なくとも1つの箇所の計測と、前記照射部による前記少なくとも1つの箇所を含む領域への前記光の照射とが同時に行われるように前記物体計測部と前記照射部とを制御するとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機がどこを計測しているかリアルタイムに視認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機では、前記自律走行型掃除機は、さらに、前記照射部の動作を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記物体計測部による前記少なくとも1つの箇所の計測が開始された後に、前記照射部による前記少なくとも1つの箇所を含む領域への前記光の照射が開始されるように前記物体計測部と前記照射部とを制御するとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機がどこを計測したのか容易に視認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機では、前記制御部は、前記物体計測部による前記少なくとも1つの箇所の計測と、前記照射部による前記少なくとも1つの箇所を含む領域への前記光の照射とが交互に繰り返されるように前記物体計測部と前記照射部とを制御するとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機が計測した箇所を計測の度に視認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機では、前記物体計測部は、さらに、前記少なくとも1つの箇所の計測結果に基づいて、前記自律走行型掃除機から前記少なくとも1つの箇所までの距離を計測し、前記制御部は、さらに、前記自律走行型掃除機から前記少なくとも1つの箇所までの距離に応じて、前記少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する前記光の波長を決定するとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、照射部から照射された光の色で、計測箇所の距離を容易に確認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機では、前記物体計測部は、さらに、前記少なくとも1つの箇所の計測結果に基づいて、前記少なくとも1つの箇所における超音波又は不可視光の反射強度を計測し、前記制御部は、さらに、前記反射強度に応じて、前記少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する前記光の波長を決定するとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、照射部から照射された光の波長の違いにより、計測箇所における反射強度を容易に確認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機では、前記照射部は、プロジェクタであるとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、プロジェクタから照射される光により自律走行型掃除機がどこを計測しているか視認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機では、前記物体計測部は、前記自律走行型掃除機の本体の上面側に配置され、かつ、前記本体に対して鉛直軸周りに回転可能であり、前記照射部は、前記物体計測部の回転に応じて前記少なくとも1つの箇所を含む領域に前記光を照射するとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、物体計測部が鉛直軸周りに回転しながら自律走行型掃除機の周囲のどこを計測しているのか容易に視認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機は、前記物体計測部及び前記照射部は、前記本体の上面において上下又は左右に隣接する位置に配置され、前記照射部は、前記本体に対して鉛直軸周りに回転可能であるとしてもよい。
これにより、自律走行型掃除機は、物体計測部と照射部とを本体の上面側に隣接して備え、物体計測部及び照射部がそれぞれ回転可能であるため、自律走行型掃除機がどこを計測しているのか容易に可視化することができる。
また、本開示の一態様に係る自律走行型掃除機の制御方法は、自律的に走行する自律走行型掃除機の制御方法であって、前記自律走行型掃除機の周囲の少なくとも1つの箇所を計測する物体計測ステップと、前記物体計測ステップにより計測された前記少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する照射ステップと、を有する。
これにより、自律走行型掃除機の周囲の人は、自律走行型掃除機がどこを計測しているか容易に視認することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、本開示を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、本明細書において、水平又は垂直などの要素間の関係性を示す用語、並びに、数値範囲は、厳密な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
また、以下の実施の形態においては、掃除対象領域を自律走行して掃除する自律走行型掃除機を鉛直上方側から見た場合を上面視とし、鉛直下方側から見た場合を底面視として記載する場合がある。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る自律走行型掃除機について、図面を参照しながら具体的に説明する。
[1.構成]
実施の形態1に係る自律走行型掃除機の構成について、図1~図3を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aを側方向から見た外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aを正面方向から見た外観を示す斜視図である。図3は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aを裏面方向から見た外観を示す底面図である。
自律走行型掃除機100aは、自律的に走行しながら掃除を行う掃除ロボットである。自律走行型掃除機100aは、例えば、本体10と、2つのサイドブラシ20と、メインブラシ22と、2つの車輪30と、物体計測部40と、照射部50aと、を備える。
本体10は、自律走行型掃除機100aが備える各構成要素を収容する筐体である。本実施の形態では、本体10は、上面視において略円形状である。なお、本体10の上面視における形状は、特に限定されない。本体10の上面視形状は、例えば、略矩形状でもよいし、略三角形状でもよいし、略多角形状でもよい。本体10は、底面に吸引口12を有する。
サイドブラシ20は、本体の下面に設けられ、掃除対象領域の床面を掃除するためのブラシである。本実施の形態では、自律走行型掃除機100aは、2つのサイドブラシ20を備える。自律走行型掃除機100aが備えるサイドブラシ20の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよく、特に限定されない。
メインブラシ22は、本体10の下面に設けられている開講である吸引口12内に配置され、床面のごみを吸引口12内に掻き集めるためのブラシである。
2つの車輪30は、自律走行型掃除機100aを走行させるための車輪である。
[物体計測部]
物体計測部40は、自律走行型掃除機100aの本体10の上面側に設置され、かつ、本体10に対して鉛直軸周りに回転可能である。物体計測部40は、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測する。以下、計測された箇所を計測箇所ともいう。物体計測部40は、さらに、少なくとも1つの箇所の計測結果に基づいて、自律走行型掃除機100aから各計測箇所までの距離を計測する。物体計測部40は、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測することにより、例えば、自律走行型掃除機100aの周囲の物体の有無、物体の形状、及び、自律走行型掃除機100aから物体までの距離のうちの少なくとも1つを計測する。すなわち、物体計測部40は、自律走行型掃除機100aと、自律走行型掃除機100aの周囲に存在する物体との距離を計測するためのセンサである。物体とは、自律走行型掃除機100aの走行の障害となり得る障害物であり、例えば、人、ペット、他の自律走行型掃除機、壁面、柱、敷居、階段、段差、窓、扉、家具、椅子、机、電化製品、おもちゃ、又は、敷物などである。
例えば、物体計測部40は、カメラにより自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を撮像し、カメラで画像を撮像した時刻と、当該画像のR(Red)、G(Green)、及び、B(Blue)を示す数値及び画像における位置を示す識別番号(例えば、ピクセル番号)等、つまり、ピクセル毎のRGB値をカメラから取得し、画像解析することで、計測箇所における物体の有無、色、形状及び種類を計測してもよい。
また、例えば、物体計測部40は、超音波又は不可視光を用いて、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測してもよい。さらに、物体計測部40は、少なくとも1つの箇所の計測結果に基づいて、各計測箇所における超音波又は不可視光の反射強度を計測してもよい。
物体計測部40は、例えば、超音波又は不可視光を出射する出射部42と、出射部42から出射された超音波又は不可視光の反射波を受信する受信部44と、を備える。不可視光は、例えば、近赤外光又は赤外光である。不可視光の波長は、例えば、760nm以上であってもよく、900nm以上であってもよく、1400nm以上であってもよく、1550nm以上であってもよい。
物体計測部40は、いわゆるLIDAR(Light Detection and Ranging)又はレーザレンジファインダであってもよい。物体計測部40は、光の走査軸を1軸又は2軸有することにより、自律走行型掃除機100aの周囲の所定の空間の二次元計測、又は、三次元計測を行ってもよい。
また、物体計測部40は、光を走査することなく出射部42から赤外光などの光を出射し、受信部44として二次元受光センサを使用して、二次元受光センサの受光結果により、自律走行型掃除機100aから物体までの距離を計測してもよい。二次元受光センサは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)であってもよい。このような物体計測部40は、例えば、近赤外光LED(Light Emitting Diode)をパルス発光させ、CCDで反射光の到着時間を読み取って三次元測点画像を得るTOF(Time of Flight)カメラであってもよい。
[照射部]
物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する光照射装置である。照射部50aは、光源52aを備える。照射部50aは、本体10の上面において、物体計測部40と上下又は左右に隣接する位置に配置される。例えば、図1及び図2に示されるように、照射部50aは、物体計測部40の上部に設置されてもよい。照射部50aは、本体10に対して鉛直軸周りに回転可能である。
また、照射部50aは、物体計測部40が不可視光を用いる場合、不可視光と異なる波長の光を少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する。不可視光が、例えば、近赤外光又は赤外光である場合、照射部50aは、可視光を照射してもよく、近紫外光又は紫外光を照射してもよい。照射部50aは、後述する制御部130aから出力される制御信号に基づき、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの計測箇所を含む領域に光を照射する。照射部50aの具体的な動作については、後述する。
続いて、自律走行型掃除機100aの機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの機能構成を示すブロック図である。
自律走行型掃除機100aは、物体計測部40と、照射部50aと、情報処理部110aと、記憶部120aと、制御部130aと、清掃部140と、駆動部150と、を備える。物体計測部40及び照射部50aについては、図1~図3を参照しながら説明したため、ここでの説明を省略する。
[情報処理部]
情報処理部110aは、物体計測部40により計測された自律走行型掃除機100aの周囲の計測箇所の計測結果、及び、自律走行型掃除機の周囲の物体に関する物体情報を取得し、取得した情報を処理する。物体情報は、例えば、自律走行型掃除機100aの周囲の物体の有無、物体の形状、及び、自律走行型掃除機100aから物体までの距離である。なお、計測箇所の計測結果には、自律走行型掃除機100aから計測箇所までの距離も含まれる。
また、情報処理部110aは、物体計測部40が超音波又は不可視光を用いる場合、計測箇所における超音波又は不可視光の反射強度を取得してもよい。また、情報処理部110aは、物体計測部40により計測された計測結果に基づいて、計測箇所の自律走行型掃除機100aに対する相対位置を導出してもよい。情報処理部110aは、導出した相対位置を物体情報に紐づけて記憶部120aに格納してもよい。
情報処理部110aは、物体計測部40から取得された計測結果及び物体情報を所定の期間保持してもよい。所定の期間は、例えば、物体計測部40が自律走行型掃除機100aの本体10に対する鉛直軸周りを所定の角度回転しながら自律走行型掃除機100aの周囲を計測する1計測周期が完了するまでの間であってもよく、2以上の計測周期が完了するまでの間であってもよい。
また、情報処理部110aは、物体計測部40の計測周期に合わせて情報処理部110aに保持される計測結果及び物体情報を更新してもよい。例えば、情報処理部110aは、取得した計測結果及び物体情報を1計測周期が終了する度に記憶部120aに格納し、情報処理部110aに保持される計測結果及び物体情報を新たな計測周期における計測結果及び物体情報に更新してもよい。
なお、図示していないが、情報処理部110aは、例えば、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)により作成された掃除対象領域の地図、又は、GPS(Global Positioning System)及びINS(International Navigation System)により計測された自律走行型掃除機100aの現在位置などの情報を取得し、計測箇所の自律走行型掃除機100aに対する相対位置を導出してもよい。
さらに、情報処理部110aは、例えば、物体計測部40が自律走行型掃除機100aの本体10に対する鉛直軸周りに回転する回転角度、回転速度、及び、1回の回転の間に所定の角度毎に計測を行ういわゆる角度分解能などの物体計測部40の動作に関する動作情報を取得してもよい。
情報処理部110aは、例えば、計測箇所の可視化の開始を指示する信号である可視化開始信号を取得すると、照射部50aを起動させる制御信号を制御部130aに出力する。可視化開始信号には、例えば、可視化の態様を示す信号も含まれている。可視化の態様を示す信号は、ユーザにより予め設定されてもよい。可視化の態様は、計測箇所を指し示す光の照射態様である。
情報処理部110aは、可視化の態様を示す信号として、例えば、物体計測部40による少なくとも1つの箇所の計測と、照射部50aによる少なくとも1つの箇所を含む領域への光の照射とを同時に行う指示を示す信号を受信すると、物体計測部40の動作に関する動作情報を制御部130aに出力する。物体計測部40の動作に関する動作情報は、例えば、物体計測部40が本体10に対する鉛直軸周りに回転する回転角度、回転速度、及び、角度分解能などである。
また、情報処理部110aは、可視化の態様を示す信号として、例えば、物体計測部40による少なくとも1つの箇所の計測が開始された後に照射部50aによる少なくとも1つの箇所を含む領域への光の照射を開始する指示を示す信号を受信すると、物体計測部40の動作に関する動作情報を制御部130aに出力し、物体計測部40から計測結果及び物体情報を取得する度に、計測結果及び物体情報を制御部130aに出力する。
また、情報処理部110aは、可視化の態様を示す信号として、例えば、物体計測部40による少なくとも1つの箇所の計測と、照射部50aによる少なくとも1つの箇所を含む領域への光の照射とを交互に繰り返す指示を示す信号を受信すると、物体計測部40の動作に関する動作情報を制御部130aに出力し、物体計測部40から計測結果及び物体情報を取得する度に、計測結果及び物体情報を制御部130aに出力する。
[記憶部]
記憶部120aは、自律走行型掃除機100aが掃除を行う領域である掃除対象領域の地図、物体計測部40により計測された計測結果、物体計測部40により計測された物体に関する情報である物体情報、及び、制御部130aが実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部120aは、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
[制御部]
制御部130aは、照射部50aの動作を制御するための情報処理を行う。制御部130aは、例えば、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路によって実現される。制御部130aは、情報処理部110aから取得された計測結果及び物体情報の少なくとも1つと、物体計測部40の動作に関する動作情報と、可視化の態様を示す信号とに基づいて、可視光などの不可視光と異なる波長の光を照射する位置、及び、当該位置に光を照射するタイミングなどの照射部50aの制御条件を導出する。そして、制御部130aは、導出された制御条件に基づいて照射部50aの動作を制御するための制御信号を生成する。制御部130aは、生成した制御信号を照射部50aに出力する。具体的な制御部130aの動作については、後述する。
また、制御部130aは、清掃部140及び駆動部150の動作を制御するための情報処理も行う。制御部130aは、物体計測部40により計測された計測結果及び物体情報に加え、自律走行型掃除機100aが掃除を行う領域である掃除対象領域の地図及び自律走行型掃除機100aの現在位置などの情報に基づいて、清掃部140及び駆動部150の制御条件を導出し、制御条件に基づいて清掃部140及び駆動部150の動作を制御する制御信号をそれぞれ生成する。制御部130aは、清掃部140の動作を制御するための制御信号を清掃部140に出力し、駆動部150の動作を制御するための制御信号を駆動部150に出力する。なお、清掃部140及び駆動部150の制御条件の導出などの詳細については、従来の自律走行型掃除機と同様であるため、説明を省略する。
[清掃部]
清掃部140は、自律走行型掃除機100aの本体10に配置され、本体10周辺の床面を拭く、掃く及び塵埃を吸引する動作の少なくとも1つの清掃動作を実行する。例えば、清掃部140は、掃除対象領域に存在する塵埃などのごみを吸引口12(図3参照)から吸引する。吸引口12は、掃除対象領域の床面に存在する塵埃などのごみを本体10内に吸引できるように本体10の底部に設けられている。図示しないが、清掃部140は、サイドブラシ20及びメインブラシ22を回転させるブラシ駆動モータ、吸引口12からゴミを吸引する吸引モータ、これらのモータに電力を伝達する動力伝達部、及び、吸引したゴミを収容するゴミ収容部などを備えている。清掃部140は、制御部130aから出力された制御信号に基づいてブラシ駆動モータ及び吸引モータなどを動作させる。サイドブラシ20は、本体10周辺の床面上のゴミを掃いて、吸引口12及びメインブラシ22にゴミを誘導する。図1~図3に示されるように、自律走行型掃除機100aは、2つのサイドブラシ20を備える。各サイドブラシ20は、本体10の底面の前方(つまり、前進する方向)の側部に配置される。サイドブラシの回転方向は、本体10の前方から吸引口12に向けてゴミをかき集めることが可能な方向である。なお、サイドブラシ20の数は、2つに限られず、1つでもよく、3つ以上でもよい。サイドブラシの数は、ユーザによって任意に選択されてもよい。また、サイドブラシは、各々、脱着構造を備えてもよい。
[駆動部]
駆動部150は、自律走行型掃除機100aの本体10に配置され、本体10を走行可能(移動可能ともいう)とする。駆動部150は、例えば、一対の駆動ユニット(不図示)を備える。駆動ユニットは、自律走行型掃除機100aの平面視における幅方向の中心に対して左側及び右側にそれぞれ1つずつ配置されている。なお、駆動ユニットの数は、2つに限られず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
例えば、駆動ユニットは、床面上を走行する車輪30(図1~図3参照)、車輪30にトルクを与える走行用モータ(不図示)及び走行用モータを収容するハウジング(不図示)などを有する。一対の駆動ユニットの各車輪30は、本体10の下面に形成された凹部(不図示)に収容され、本体10に対して回転できるように取り付けられている。また、自律走行型掃除機100aは、キャスター(不図示)を補助輪として備えた対向二輪型であってもよい。この場合、駆動部150は、一対の駆動ユニットのそれぞれの車輪30の回転を独立して制御することで、前進、後退、左回転及び右回転など自律走行型掃除機100aを自在に走行させることができる。自律走行型掃除機100aは、前進若しくは後退しながら左回転又は右回転する場合には、前進時若しくは後退時に左折又は右折をする。一方、自律走行型掃除機100aは、前進若しくは後退しない状態で左回転又は右回転する場合には、現地点で旋回する。このように、駆動部150は、一対の駆動ユニットの動作を独立して制御することにより、本体10を移動又は旋回させる。駆動部150は、制御部130aからの指示に基づいて走行用モータなどを動作させ、自律走行型掃除機100aを走行させる。
[2.動作]
次に、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作について図面を参照しながら説明する。
[第1の例]
まず、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作の第1の例について図5~図7を参照しながら説明する。第1の例では、自律走行型掃除機100aは、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測し、計測された箇所を指し示す光を照射する。
図5は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作の第1の例を示すフローチャートである。
図示されていないが、自律走行型掃除機100aは、計測箇所の可視化開始信号を受信すると、自律走行型掃除機100aの周囲の計測箇所の可視化を開始する。可視化開始信号は、ユーザにより入力部(不図示)を介して入力された計測箇所の可視化開始指示の信号である。入力部は、例えば、自律走行型掃除機100aが備えるボタンであってもよく、タッチパネルであってもよい。また、ユーザは、リモコン又はスマートフォンなどの端末装置(不図示)に可視化開始の指示を入力して、可視化開始の信号を自律走行型掃除機100aに送信してもよい。このとき、ユーザは、可視化の態様を設定してもよい。なお、ユーザは、端末装置を用いて掃除の予約を設定する際に可視化開始の設定を行ってもよい。この場合、端末装置は、予約の設定により指定された時間に自律走行型掃除機100aに掃除開始信号を送信する。このとき、端末装置は、自律走行型掃除機100aに掃除開始信号と共に、可視化開始信号を送信してもよい。自律走行型掃除機100aは、受信された可視化開始信号に基づき、設定された任意のタイミングに計測箇所の可視化を開始する。
なお、自律走行型掃除機100aは、情報処理部110aにより可視化開始信号が取得されると、照射部50aを起動させる制御信号を制御部130aに出力してもよい。このとき、ユーザにより予め設定された可視化の態様を示す信号も制御部130aに出力される。
図5に示されるように、物体計測部40は、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測する(S100)。ここでは、物体計測部40は、近赤外光又は赤外光などの不可視光を用いて、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測する。例えば、物体計測部40は、本体10に対して鉛直軸周りに回転しながら、所定の角度毎に自律走行型掃除機100aの周囲の箇所を計測してもよい。所定の角度は、例えば、1度であってもよく、0.75度、0.5度、又は、0.25度であってもよい。所定の角度は、特に限定されず、設計に応じて適宜設定されてもよい。また、物体計測部40は、本体10に対して鉛直軸周りに360度回転してもよい。物体計測部40の回転角度は、特に限定されず、設計に応じて適宜設定されてもよい。例えば、物体計測部40は、本体10に対して鉛直軸周りに360度回転しながら1度毎に自律走行型掃除機100aの周囲を計測する場合、物体計測部40は、自律走行型掃除機100aの周囲の360個の箇所を計測する。より具体的には、物体計測部40は、出射部42から自律走行型掃除機100aの周囲に1度回転する毎に不可視光を出射し、不可視光を出射してから反射光を受信部44で受光するまでの時間を計測することにより、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測する。
次いで、照射部50aは、物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する(S200)。ここで、ステップS200の処理により実現される計測箇所の可視化の態様について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、第1の例により実現される可視化の態様の一例を模式的に示す図である。図7は、第1の例により実現される可視化の態様の他の例を模式的に示す図である。
実施の形態1では、照射部50aが物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射するとは、例えば、計測箇所を自律走行型掃除機100aの周囲の人が認識できるように計測箇所を含む領域に不可視光と異なる波長の光を照射することである。例えば、図6に示されるように、各計測箇所に個別に光を照射することであってもよく、図7に示されるように、計測箇所を全て含む領域に光を照射することであってもよい。
図6では、破線丸が物体計測部40により計測された箇所を示し、網掛けを付した実線丸が照射部50aにより光が照射された箇所を示している。図6では、破線丸と実線丸とを見やすくするために、破線丸よりも実線丸を小さく表示しているが、破線丸と実線丸とは同じ大きさである。図6に示される例では、照射部50aは、物体計測部40により計測された箇所のそれぞれに光を照射するために、例えば、本体10に対して鉛直軸周りに回転しながら照射部50aの光源52aの点灯及び消灯を切り替えて、光を照射するタイミングを調整する。
また、図7では、図6と同様に、破線丸が物体計測部40により計測された箇所を示し、網掛けを付した領域が照射部50aにより光が照射された領域を示している。図7では、照射部50aが計測箇所を全て含む領域に光を照射する例を示しているが、各計測箇所の一部を含むように光が照射されてもよい。例えば、照射部50aは、各計測箇所の中心を通る線状に光を照射してもよい。図7に示される例では、照射部50aは、物体計測部40により計測された箇所を含む領域に光を照射するために、照射部50aの光源52aを点灯させたまま、本体10に対して鉛直軸周りに回転する。
続いて、図5のステップS200の詳細な処理について図8を参照しながら説明する。図8は、図5のステップS200の詳細な処理フローの一例を示すフローチャートである。
図8に示されるように、ステップS200では、まず、情報処理部110aは、物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所、つまり、計測箇所の計測結果、及び、物体計測部40の動作に関する動作情報を取得する(S201)。次いで、情報処理部110aは、ステップS201で取得した計測箇所の計測結果から、計測箇所の自律走行型掃除機100aに対する相対位置を導出する(S202)。
情報処理部110aは、ステップS201で取得された計測箇所の計測結果及び物体計測部40の動作情報と、ステップS202で導出された計測箇所の自律走行型掃除機100aに対する相対位置とを制御部130aに出力する(S203)。なお、情報処理部110aは、可視化開始信号を受信したときに、可視化の態様を示す信号を制御部130aに出力してもよく、ステップS203で可視化の態様を示す信号を制御部130aに出力してもよい。なお、情報処理部110aは、ステップS203が繰り返される度に、可視化の態様を示す信号を制御部130aに出力しなくてもよい。なお、情報処理部110aは、可視化の処理の開始後に、ユーザにより可視化の態様を変更された場合に、変更された可視化の態様を示す信号を制御部130aに出力する。
次いで、制御部130aは、ステップS203で情報処理部110aから出力された情報を取得し、取得した情報に基づいて、照射部50aの制御条件を導出し、導出された制御条件に基づいて照射部50aの動作を制御するための制御信号を生成する(S204)。なお、このとき、制御部130aは、可視化開始信号及び可視化の態様を示す信号に従って、照射部50aの制御条件を導出する。
例えば、制御部130aは、情報処理部110aから出力された情報を取得すると、照射部50aと物体計測部40の出射部42との位置関係から照射部50aの位置を計算し、照射部50aから計測箇所に照射される光の照射角度及び方向を導出する。そして、制御部130aは、可視化の態様を示す信号に従って、照射部50aの動きを制御する制御条件を導出する。
例えば、制御部130aは、可視化の態様を示す信号として、物体計測部40による少なくとも1つの箇所の計測と、照射部50aによる少なくとも1つの箇所を含む領域への光の照射とを同時に行う指示を示す信号を受信した場合、以下の制御条件を導出する。制御部130aは、照射部50aが物体計測部40の回転に同期して回転するように、照射部50aの回転角度及び回転速度を導出する。そして、制御部130aは、物体計測部40が自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測するタイミングに合わせて照射部50aが当該箇所を指し示す光を照射するように、照射部50aから照射される光の照射角度及び方向と、光源52aの点灯及び消灯のタイミングとを導出する。
また、例えば、制御部130aは、可視化の態様を示す信号として、物体計測部40による少なくとも1つの箇所の計測が開始された後に照射部50aによる少なくとも1つの箇所を含む領域への光の照射を開始する指示を示す信号を受信した場合、以下の制御条件を導出する。制御部130aは、照射部50aが物体計測部40の回転に合わせて回転するように、照射部50aの回転角度及び回転速度を導出する。そして、制御部130aは、物体計測部40と照射部50aとの相対位置に基づいて照射部50aから照射される光の照射角度及び方向を導出する。そして、物体計測部40と照射部50aとの相対位置に基づいて照射部50aから照射される光の照射角度及び方向を導出する。そして、制御部130aは、物体計測部40による計測が開始された後に、測定箇所を指し示す光を照射するように、光の照射開始のタイミングを導出する。そして、制御部130aは、例えば当該1計測周期の計測が終了したときなどの所定のタイミングで物体計測部40が計測した計測箇所に光を照射するように、光の照射開始のタイミングと、光源52aの点灯及び消灯のタイミングとを導出する。
また、例えば、制御部130aは、可視化の態様を示す信号として、物体計測部40による少なくとも1つの箇所の計測と、照射部50aによる少なくとも1つの箇所を含む領域への光の照射とを交互に繰り返す指示を示す信号を受信した場合、以下の制御条件を導出する。制御部130aは、照射部50aが物体計測部40の回転に合わせて回転するように、照射部50aの回転角度及び回転速度を導出する。そして、制御部130aは、情報処理部110aから計測結果及び物体情報を取得する度に、物体計測部40と照射部50aとの相対位置に基づいて照射部50aから照射される光の照射角度及び方向を導出する。そして、制御部130aは、例えば物体計測部40が自律走行型掃除機100aの周囲の1つの箇所を計測する度に、照射部50aが当該1つの箇所を指し示す光を照射するように、照射部50aから照射される光の照射角度及び方向と、光源52aの点灯及び消灯のタイミングとを導出する。
制御部130aは、導出された制御条件で照射部50aが動作するように制御するための制御信号を生成する。
次いで、制御部130aは、ステップS204で生成された制御信号を照射部50aに出力する(S205)。
次いで、照射部50aは、ステップS205で制御部130aから出力された制御信号を取得し、取得した制御信号に基づいて、物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を含む領域に光を照射する(S206)。このとき、照射部50aは、例えば、可視光を照射する。図6及び図7に示される可視化の態様の例では、それぞれ、物体計測部40による計測と、照射部50aによる光の照射とが同時に行われてもよいし、物体計測部40による計測が開始された後に照射部50aによる光の照射が開始されてもよいし、物体計測部40による計測と照射部50aによる光の照射とが交互に行われてもよい。
自律走行型掃除機100aは、可視化終了信号を受信するまで、又は、ユーザにより予め設定された終了時間まで、図5に示されるステップS100に示される計測ステップと、ステップS200に示される可視化ステップとを繰り返し実行してもよく、自律走行型掃除機100aが掃除対象領域における掃除を終了するまで、これらのステップを繰り返し実行してもよい。なお、ステップS100の処理とステップS200の処理とは個別に実行されなくてもよいし、同時に実行されてもよい。また、ステップS100の処理は、自律走行型掃除機100aが掃除対象領域において走行を開始した時から繰り返し実行されてもよい。この場合、自律走行型掃除機100aは、走行を終了するときに、ステップS100の処理を終了する。
以上により、第1の例では、図7及び図8に示されるように、自律走行型掃除機100aが計測している箇所を含む領域に一定の波長の光を照射して自律走行型掃除機100aの計測箇所を可視化することができる。また、第1の例では、設定された可視化の態様に従って、自律走行型掃除機100aの計測箇所を計測と同時に、又は、計測開始のタイミングとずらして可視化してもよい。これにより、自律走行型掃除機100aの周囲の人は、照射される光により指し示される箇所又は領域を視認することにより、自律走行型掃除機100aがどこをどのタイミングで計測しているか視認することができる。
[第2の例]
続いて、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作の第2の例について図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、第2の例により実現される可視化の態様を模式的に示した図である。図10は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作の第2の例を示すフローチャートである。
第1の例では、自律走行型掃除機100aは、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測し、計測された箇所を指し示す光を照射する。このとき、照射される光の波長は、一定である。
一方、第2の例では、自律走行型掃除機100aは、自律走行型掃除機100aから計測箇所までの距離を計測し、計測された距離に応じて計測箇所を含む領域に照射する光の波長を決定する。そして、第2の例では、例えば図9に示されるように、自律走行型掃除機100aは、決定された波長の光を、計測箇所を含む領域に照射する。ここでは、第1の例と重複する内容については説明を省略又は簡略化し、第1の例と異なる点を中心に説明する。
図10に示されるように、物体計測部40は、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの箇所を計測する(S100)。次いで、物体計測部40は、ステップS100で計測された計測結果に基づいて、自律走行型掃除機100aから計測された少なくとも1つの箇所までの距離を計測する(S101)。物体計測部40は、ステップS100及びステップS101の処理で計測された計測結果を情報処理部110aに出力する。
ステップS211からステップS213の処理については、図8のステップS201~S213の処理と同様であるため、ここでの説明を省略する。
次いで、制御部130aは、ステップS213で情報処理部110aから出力された情報を取得し、取得した情報に基づいて、照射部50aの制御条件を導出し、導出された制御条件に基づいて照射部50aの動作を制御するための制御信号を生成する(S214)。なお、制御部130aは、可視化開始信号及び可視化の態様を示す信号に従って、照射部50aの制御条件を導出する。例えば、制御部130aは、可視化の態様を示す信号として、自律走行型掃除機100aから少なくとも1つの箇所までの距離に応じて決定された波長の光を、少なくとも1つの箇所を含む領域に照射することを指示する信号を受信した場合、ステップS101で計測された距離に応じて、少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する光の波長を決定する。
次いで、制御部130aは、ステップS214で生成された制御信号を照射部50aに出力する(S215)。
次いで、照射部50aは、ステップS215で制御部130aから出力された制御信号を取得し、取得した制御信号に基づいて、物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を含む領域に光を照射する(S216)。このとき、照射部50aは、例えば、可視光領域の波長の光を照射する。より具体的には、照射部50aは、照射する光の波長を、決定された波長に切り替えて、計測箇所を含む領域に光を照射する。
以上により、第2の例では、図9に示されるように、自律走行型掃除機100aからの距離に応じて、計測箇所を含む領域に照射する光の波長を切り替えて自律走行型掃除機100aの計測箇所を可視化することができる。これにより、自律走行型掃除機100aの周囲の人は、例えば照射される光の色のより自律走行型掃除機100aが計測している箇所の位置及び自律走行型掃除機100aからの距離を視認することができる。
[第3の例]
続いて、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作の第3の例について図11及び図12を参照しながら説明する。図11は、第3の例により実現される可視化の態様を模式的に示した図である。図12は、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作の第3の例を示すフローチャートである。
第2の例では、自律走行型掃除機100aは、自律走行型掃除機100aから計測箇所までの距離を計測し、計測された距離に応じて決定された波長の光を、計測箇所を含む領域に照射する。第3の例では、計測箇所における反射強度を計測し、例えば図11に示されるように、計測された反射強度に応じて決定された波長の光を、計測箇所を含む領域に照射する。ここでは、第2の例と重複するに内容については説明を省略又は簡略化し、第2の例と異なる点を中心に説明する。
図12に示されるように、物体計測部40は、ステップS100で計測された計測結果に基づいて、自律走行型掃除機100aから計測された少なくとも1つの箇所までの距離を計測する(S111)。物体計測部40は、ステップS100及びステップS111の処理で計測された計測結果を情報処理部110aに出力する。
ステップS221からステップS223の処理については、図8のステップS201~S213の処理と同様であるため、ここでの説明を省略する。
次いで、制御部130aは、ステップS223で情報処理部110aから出力された情報を取得し、取得した情報に基づいて、照射部50aの制御条件を導出し、導出された制御条件に基づいて照射部50aの動作を制御するための制御信号を生成する(S224)。なお、制御部130aは、可視化開始信号及び可視化の態様を示す信号に従って、照射部50aの制御条件を導出する。例えば、制御部130aは、可視化の態様を示す信号として、自律走行型掃除機100aから少なくとも1つの箇所における超音波又は不可視光の反射強度に応じて決定された波長の光を、少なくとも1つの箇所を含む領域に照射することを指示する信号を受信した場合、ステップS111で計測された反射強度に応じて、少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する光の波長を決定する。
次いで、制御部130aは、ステップS224で生成された制御信号を照射部50aに出力する(S225)。
次いで、照射部50aは、ステップS225で制御部130aから出力された制御信号を取得し、取得した制御信号に基づいて、物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を含む領域に光を照射する(S226)。このとき、照射部50aは、例えば、可視光領域の波長の光を照射する。より具体的には、照射部50aは、照射する光の波長を、決定された波長に切り替えて、計測箇所を含む領域に光を照射する。
以上により、第3の例では、図11に示されるように、計測箇所における超音波又は不可視光の反射強度に応じて、計測箇所を含む領域に照射する光の波長を切り替えて自律走行型掃除機100aの計測箇所を可視化することができる。これにより、自律走行型掃除機100aの周囲の人は、例えば照射される光の色のより自律走行型掃除機100aが計測している箇所の位置及び反射強度の変化を視認することができる。
なお、第3の例では、制御部130aは、計測箇所における超音波又は不可視光の反射強度に応じて照射部50aにより照射される光の波長を決定しているが、第2の例において、制御部130aは、取得した計測結果の確からしさ、言い換えると、データの信頼性の指標として反射強度を取得してもよい。
[3.効果等]
以上のように、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aによれば、自律走行型掃除機100aが計測している箇所を光で照射するため、自律走行型掃除機100aの周囲の人は、自律走行型掃除機100aがどこを計測しているか容易に視認することができる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2に係る自律走行型掃除機について説明する。図13は、実施の形態2に係る自律走行型掃除機100bを正面方向から見た外観を示す斜視図である。なお、自律走行型掃除機100bの底面図は、自律走行型掃除機100aの底面図と同じであるため、省略する。
実施の形態1では、照射部50aは、不可視光と異なる光を照射する光照射装置であるが、実施の形態2では、照射部50bは、プロジェクタである。この点で、実施の形態2に係る自律走行型掃除機100bは、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aと異なる。ここでは、実施の形態1と重複する内容については説明を簡略化又は省略し、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
[1.構成]
実施の形態2に係る自律走行型掃除機100bの構成について、図13及び図14を参照しながら説明する。図14は、実施の形態2に係る自律走行型掃除機100bの機能構成の一例を示すブロック図である。
自律走行型掃除機100bは、物体計測部40と、照射部50bと、情報処理部110bと、記憶部120bと、制御部130bと、清掃部140と、駆動部150と、を備える。物体計測部40、清掃部140及び駆動部150については、実施の形態1で説明した内容と同じであるため、ここでの説明を省略する。
[照射部]
物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を指し示す光を投影するプロジェクタである。照射部50bは、光源52bを備える。ここでは、光源52bには、ミラー(不図示)及びレンズなども含まれる。照射部50bは、本体10の上面において、物体計測部40と上下又は左右に隣接する位置に配置される。例えば、図13に示されるように、照射部50bは、物体計測部40の上部に設置されてもよい。照射部50aは、本体10に対して鉛直軸周りに回転可能である。
また、照射部50bは、物体計測部40が不可視光を用いる場合、不可視光と異なる波長の光を少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する。不可視光が、例えば、近赤外光又は赤外光である場合、照射部50bは、可視光を照射してもよく、近紫外光又は紫外光を照射してもよい。照射部50bは、後述する制御部130bから出力される制御信号に基づき、自律走行型掃除機100aの周囲の少なくとも1つの計測箇所を含む領域に光を照射する。照射部50bの具体的な動作については、後述する。
[情報処理部]
情報処理部110bは、物体計測部40により計測された自律走行型掃除機100bの周囲の計測箇所の計測結果、及び、自律走行型掃除機の周囲の物体に関する物体情報を取得し、取得した情報を処理する。ここでは、実施の形態1における情報処理部110aと異なる点について説明する。
情報処理部110bは、ユーザにより設定される可視化の態様に応じて、記憶部120bから投影パターンを読み出して、制御部130bに出力してもよく、可視化の処理が実行される間、投影パターンを保持してもよい。投影パターンについては、図示していないが、実施の形態1の図6、図7、図9、及び、図11を参照しながら説明する。
まず、図6、図9及び図11を参照すると、投影パターンは、例えば、照射部50bが物体計測部40により計測された箇所のそれぞれに光を投影する場合、少なくとも計測された箇所の中心を含むように投影されるとよい。この場合、投影パターンの形状は、丸であってもよく、三角であってもよく、四角であってもよく、矢印であってもよい。また、これらのパターンは、光の照射により輪郭だけ投影されてもよく、パターンの内側にも光が投影されてもよい。
続いて、図7を参照すると、投影パターンは、例えば、照射部50bが物体計測部40により計測された箇所の全てを含む領域に光を投影する場合、計測箇所の全てを含む帯状に光が投影されてもよく、各計測箇所の一部、例えば各計測箇所の中心を結ぶ線状に光が投影されてもよい。さらに、帯状又は線状の投影パターンに、各計測箇所を囲む丸などの図形を組み合わせて投影してもよい。
[記憶部]
記憶部120bは、照射部50bにより計測箇所に投影される光の投影パターンが記憶される点で、実施の形態1における記憶部120aと異なる。記憶部120bは、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
[制御部]
制御部130bは、照射部50bの動作を制御するための情報処理を行う。制御部130bは、例えば、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路によって実現される。制御部130bは、情報処理部110bから取得された計測結果及び物体情報の少なくとも1つと、物体計測部40の動作に関する動作情報と、可視化の態様を示す信号とに基づいて、可視光などの不可視光と異なる波長の光を照射する位置、及び、当該位置に光を照射するタイミングなどの照射部50bの制御条件を導出する。このとき、制御部130bは、可視化の態様に応じて投影パターンを決定し、投影パターンを投影する制御条件を導出してもよい。そして、制御部130bは、導出された制御条件に基づいて照射部50bの動作を制御するための制御信号を生成する。制御部130bは、生成した制御信号を照射部50bに出力する。具体的な制御部130bの動作については、後述する。
[2.動作]
次に、実施の形態2に係る自律走行型掃除機100bの動作について、実施の形態1と異なる点を説明する。
実施の形態2では、可視化の態様を示す信号に基づいて、図形又は矢印などの投影パターンを投影する決定した場合、情報処理部110bは、投影パターンを記憶部120bから読み出す。制御部130bは、情報処理部110bにより読み出された投影パターンの中から、可視化の態様に応じて投影パターンを決定し、実施の形態1で導出した照射部の制御条件に加え、投影パターンを投影するための制御条件を導出し、これらの制御条件に基づいて照射部50bの制御条件を生成する。
したがって、実施の形態2では、自律走行型掃除機100bは、実施の形態1に係る自律走行型掃除機100aの動作に上記の動作が追加される点以外は、実施の形態1と同様の動作を行う。
[3.効果など]
実施の形態2に係る自律走行型掃除機100bでは、照射部50bがプロジェクタであるため、計測箇所を指し示す光を投影するだけでなく、可視化の態様に応じて投影パターンを決定して投影することができる。そのため、自律走行型掃除機100cの周囲の環境に応じて、自律走行型掃除機100cの周囲の人が計測箇所をより視認しやすい投影パターンを選択して投影することも可能となる。
(実施の形態2の変形例)
続いて、実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機100cについて説明する。図15は、実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機100c及び自律走行型掃除機100cにより実現される可視化の態様の一例を模式的に示す図である。ここでは、実施の形態2と異なる点について説明する。
実施の形態2では、照射部50bは、プロジェクタであり、自律走行型掃除機100bの本体10の上面に配置され、本体10に対して鉛直軸周りに回転可能である。実施の形態2の変形例では、照射部50cは、自律走行型掃除機100cの本体10には備えられておらず、例えば、図15に示されるように、自律走行型掃除機100cが掃除を行う掃除対象領域内に設置されている。
[1.構成]
実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機100cの構成について、図15及び図16を参照しながら説明する。図16は、実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機100cの機能構成の一例を示すブロック図である。
自律走行型掃除機100cは、物体計測部40と、照射部50cと、情報処理部110cと、記憶部120bと、制御部130cと、清掃部140と、駆動部150と、通信部160とを備える。
[照射部]
照射部50cは、物体計測部40により計測された少なくとも1つの箇所を指し示す光を投影するプロジェクタである。照射部50cは、自律走行型掃除機100cの本体10に備えられておらず、例えば、図15に示されるように、自律走行型掃除機100cが走行する領域に設置されている。照射部50cは、本体10が備える通信部160を介して制御部130bから出力される制御信号を受信する。照射部50cは、物体計測部40の回転に応じて、物体計測部40に計測された少なくとも1つの箇所を含む領域に光を照射する。
なお、照射部50cは、当該計測箇所を含む領域に投影する投影パターンの歪みを補正する補正部(不図示)を備えてもよい。
[情報処理部]
情報処理部110cは、計測箇所の自律走行型掃除機100cの本体10に対する相対位置に加え、物体計測部40と照射部50cとの相対位置を導出する。情報処理部110cは、物体計測部40による計測箇所の計測結果、物体計測部40の動作情報、計測箇所の自律走行型掃除機100cの本体10に対する相対位置、及び、物体計測部40と照射部50cとの相対位置を、制御部130cに出力してもよい。
また、情報処理部110cは、制御部130cから照射部50cを制御するための制御信号を取得すると、当該制御信号を通信部160に出力する。
[制御部]
制御部130cは、情報処理部110cから取得した情報に基づいて、照射部50cの制御条件を導出し、導出した制御条件に基づいて、照射部50cを制御するための制御信号を生成する。そして、制御部130cは、照射部50cを制御するための制御信号を情報処理部110bに出力する。
[通信部]
通信部160は、自律走行型掃除機100cの制御部130bが照射部50cと無線通信を行うための通信モジュールである。通信部160は、電波を送受信するためのアンテナを含む通信モジュールである。通信部160による通信方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、920MHz帯の周波数を利用した特定小電力無線、Zigbee(登録商標)、又は、WiFi(登録商標)などの通信方式が用いられる。
[2.動作]
次に、実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機100cの動作について、実施の形態2と異なる点を説明する。
実施の形態2の変形例では、情報処理部110cは、計測箇所の自律走行型掃除機100cの本体10に対する相対位置を導出し、さらに、物体計測部40と照射部50cとの相対位置を導出する。制御部130cは、生成した制御信号を情報処理部110cに出力する。情報処理部110cは、取得した制御信号を通信部160に出力する。通信部160は、取得した制御信号を照射部50cに出力する。
したがって、実施の形態2に係る変形例では、自律走行型掃除機100cは、実施の形態3に係る自律走行型掃除機100bの動作に上記の動作が追加される点以外は、実施の形態2と同様の動作を行う。
[3.効果など]
実施の形態2の変形例に係る自律走行型掃除機100cでは、照射部50cが自律走行型掃除機100cの本体10とは別体であるため、自律走行型掃除機100cの消費電力を削減することができる。
本開示は、自律走行型掃除機だけでなく、自律走行する移動ロボットに広く利用可能である。
10 本体
12 吸引口
20 サイドブラシ
22 メインブラシ
30 車輪
40 物体計測部
42 出射部
44 受信部
50a、50b、50c 照射部
52a、52b 光源
100a、100b、100c 自律走行型掃除機
110a、110b、110c 情報処理部
120a、120b 記憶部
130a、130b、130c 制御部
140 清掃部
150 駆動部

Claims (12)

  1. 自律的に走行する自律走行型掃除機であって、
    前記自律走行型掃除機の周囲の少なくとも1つの箇所を計測する物体計測部と、
    前記物体計測部により計測された前記少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する照射部と、
    を備える、
    自律走行型掃除機。
  2. 前記物体計測部は、超音波又は不可視光を用いて前記少なくとも1つの箇所を計測し、
    前記照射部は、前記不可視光と異なる波長の光を前記少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する、
    請求項1に記載の自律走行型掃除機。
  3. 前記自律走行型掃除機は、さらに、前記照射部の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記物体計測部による前記少なくとも1つの箇所の計測と、前記照射部による前記少なくとも1つの箇所を含む領域への前記光の照射とが同時に行われるように前記物体計測部と前記照射部とを制御する、
    請求項2に記載の自律走行型掃除機。
  4. 前記自律走行型掃除機は、さらに、前記照射部の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記物体計測部による前記少なくとも1つの箇所の計測が開始された後に、前記照射部による前記少なくとも1つの箇所を含む領域への前記光の照射が開始されるように前記物体計測部と前記照射部とを制御する、
    請求項2に記載の自律走行型掃除機。
  5. 前記制御部は、前記物体計測部による前記少なくとも1つの箇所の計測と、前記照射部による前記少なくとも1つの箇所を含む領域への前記光の照射とが交互に繰り返されるように前記物体計測部と前記照射部とを制御する、
    請求項4に記載の自律走行型掃除機。
  6. 前記物体計測部は、さらに、前記少なくとも1つの箇所の計測結果に基づいて、前記自律走行型掃除機から前記少なくとも1つの箇所までの距離を計測し、
    前記制御部は、さらに、前記自律走行型掃除機から前記少なくとも1つの箇所までの距離に応じて、前記少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する前記光の波長を決定する、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の自律走行型掃除機。
  7. 前記物体計測部は、さらに、前記少なくとも1つの箇所の計測結果に基づいて、前記少なくとも1つの箇所における超音波又は不可視光の反射強度を計測し、
    前記制御部は、さらに、前記反射強度に応じて、前記少なくとも1つの箇所を含む領域に照射する前記光の波長を決定する、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の自律走行型掃除機。
  8. 前記照射部は、プロジェクタである、
    請求項2~7のいずれか1項に記載の自律走行型掃除機。
  9. 前記物体計測部は、前記自律走行型掃除機の本体の上面側に配置され、かつ、前記本体に対して鉛直軸周りに回転可能であり、
    前記照射部は、前記物体計測部の回転に応じて前記少なくとも1つの箇所を含む領域に前記光を照射する、
    請求項2~8のいずれか1項に記載の自律走行型掃除機。
  10. 前記物体計測部及び前記照射部は、前記本体の上面において上下又は左右に隣接する位置に配置され、
    前記照射部は、前記本体に対して鉛直軸周りに回転可能である、
    請求項9に記載の自律走行型掃除機。
  11. 自律的に走行する自律走行型掃除機の制御方法であって、
    前記自律走行型掃除機の周囲の少なくとも1つの箇所を計測する物体計測ステップと、
    前記物体計測ステップにより計測された前記少なくとも1つの箇所を指し示す光を照射する照射ステップと、
    を有する、
    自律走行型掃除機の制御方法。
  12. 請求項11に記載の前記自律走行型掃除機の制御方法をコンピュータに実行させるための、
    プログラム。
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