JP2022023602A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一の図柄変動において、複数回の擬似変動がインターバル期間を挟んで実行されるときがあり、一の図柄変動において、第一擬似変動、第二擬似変動、第三擬似変動の順に、擬似変動が実行されるときであって、当該第一擬似変動と当該第二擬似変動との間のインターバル期間の長さと、当該第二擬似変動と当該第三擬似変動との間のインターバル期間の長さと、が異なり、かつ当該第一擬似変動、当該第二擬似変動、および当該第三擬似変動のそれぞれで第一演出が実行される所定のときには、当該第一擬似変動における第一演出の演出態様と当該第二擬似変動における第一演出の演出態様とが異なる割合と、当該第二擬似変動における第一演出の演出態様と当該第三擬似変動における第一演出の演出態様とが異なる割合と、が異なる。
【選択図】図13
Description
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定で上記大当りに当選したときには、当該図柄変動が終了したことに基づいて大当り遊技を開始する遊技機であって、
演出手段(メイン表示部81)と、
上記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、
を備え、
一の図柄変動において、複数回の擬似変動がインターバル期間を挟んで実行されるときがあり、
上記演出制御手段は、演出態様によって上記大当りの当選期待度を示唆する第一演出(テロップ演出)を実行させることが可能であり、
一の図柄変動において、第一擬似変動(1回目の擬似変動)、第二擬似変動(2回目の擬似変動)、第三擬似変動(3回目の擬似変動)の順に、上記擬似変動が実行されるときであって、当該第一擬似変動と当該第二擬似変動との間の上記インターバル期間の長さと、当該第二擬似変動と当該第三擬似変動との間の上記インターバル期間の長さと、が異なり、かつ当該第一擬似変動、当該第二擬似変動、および当該第三擬似変動のそれぞれで上記第一演出が実行される所定のときには、当該第一擬似変動における上記第一演出の演出態様と当該第二擬似変動における上記第一演出の演出態様とが異なる割合と、当該第二擬似変動における上記第一演出の演出態様と当該第三擬似変動における上記第一演出の演出態様とが異なる割合と、が異なり、
複数回の上記擬似変動が実行されない図柄変動における上記大当りの当選期待度は、複数回の上記擬似変動が実行される図柄変動における上記大当りの当選期待度よりも低くなる傾向にあり、
上記第一演出は、複数回の上記擬似変動が実行されない図柄変動においても実行され得る演出である、
ことを特徴とする遊技機である。
さらに、本発明によれば、実行頻度を高められる大当り当選期待度が低い図柄変動においても上記第一演出を実行させることで、当該演出の存在を認識させ易くし、上記第一演出に係る演出態様変化が発生したときに、当該演出態様変化を認識させ易くすることができる。
さらに、第一演出としては、後述する本実施形態のように、同一のデバイスで実行されかつ系統が同じ演出を採用することが好ましい。ここで、系統が同じ演出とは、見た目の観点では、後述する本実施形態のように、外形形状がほぼ同一の演出でその中身や色彩が異なる等、遊技者が同系統の演出と認識できるものと定義することができる。また、演出制御の観点では、抽選等により実行有無が決定された後に、その演出態様が抽選等により決定される演出と定義することもできる。
同様に、上記第二演出についても、後述する本実施形態のように、ランプの点灯に限らず、当該演出は、画像表示によって実現されてもよいし、音声によって実現されてもよい。すなわち、上記第一演出および第二演出は、ヒトが知覚によって認識できるものであれば、認識される知覚を問わない。
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球(以下、「アウト球」と称する)を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、音声制御コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図8~図10を参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図8(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出される。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出される。
図8(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、40/100(1/2.5)の確率で図柄B、10/100(1/10)の確率で図柄Cが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が9であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。さらに、図柄Cは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄である。よって、図柄Cは、ラウンド数において図柄Bよりも有利な図柄であり、図柄Bおよび図柄Cは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
図8(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0~99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、65/100(約1/1.53)の確率で図柄a、35/100(約1/2.85)の確率で図柄bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄bよりも有利な図柄であると言える。
なお、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄D、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する。
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(65/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド(本実施形態では、9ラウンド目)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、90/1000(約1/11.1)の確率で特図変動パターンASP1-A、110/1000(約1/約9.09)の確率で特図変動パターンASP1-B、135/1000(約1/7.41)の確率で特図変動パターンASP2-A、165/1000(約1/約6.06)の確率で特図変動パターンASP2-B、180/1000(約1/5.56)の確率で特図変動パターンASP3-A、220/1000(約1/4.56)の確率で特図変動パターンASP3-B、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP4-Cが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP3-Bが決定されることはない。
なお、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「~」を挟んで記載した場合、図9(a)に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
まず、図9(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図9(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。そのため、特図1保留カウンタ=3(保3)である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定される。同様に、特図1保留カウンタ=2(保2)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Bが決定され、特図1保留カウンタ=1(保1)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP-Cが決定され、特図1保留カウンタ=0(保0)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Dが決定される。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
なお、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態PCでは、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
図10(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。なお、RAMクリア処理が実行された場合には、特図低確および普図低確が設定されることとなる。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。そして、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
なお、本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。ただし、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、決定された特図変動パターンに対応する複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
具体的には、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、同一の装飾図柄とは、同一の数字を模した装飾図柄を指し、装飾図柄を構成する数字以外の部分(後述するキャラクタ画像等)が異なる態様であってもよい。同様に、異なる装飾図柄とは、異なる数字を模した装飾図柄を指す。
特図変動パターンHRPには、擬似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、擬似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止表示(本実施形態では、「5図柄-7図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄を含む図柄組合せの停止表示であるが、後述する図柄揃いを構成し得る図柄のいずれとも異なる特殊図柄(例えば、「継続」との文字を模した図柄)を含む図柄組合せの停止表示を採用してもよい)等で区切られる期間を指す。したがって、擬似変動の回数が2回となって初めて擬似変動が発生するとも言える。すなわち、リーチ状態を構成するまでの装飾図柄の変動が1回の場合には、擬似変動が発生しないと言うこともできるし、当該場合には、1回の擬似変動が実行されるとも言える。なお、本実施形態における擬似変動の最大回数は4回であるが、擬似変動の最大回数は、これに限らず、3以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
具体的には、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bには、擬似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP1-Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP2-Aおよび特図変動パターンHSP2-Bには、2回の擬似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP3-Aおよび特図変動パターンHSP3-Bには、3回の擬似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出Bが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bには、擬似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP1-Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP2-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、2回の擬似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP2-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP3-Aおよび特図変動パターンASP3-Bには、3回の擬似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP3-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP4-Cには、4回の擬似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出Cが実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。
なお、特図変動パターンASP4-Cには、対応する発展ハズレ演出ルートが存在しない。そのため、図柄変動において発展演出Cが開始された時点で、遊技者に大当り当選を確定的に認識させることができる。したがって、当該特図変動パターンに対応する演出ルートは、大当り当選が確定する演出ルートであると言えるし、当該特図変動パターンは、大当り当選が確定する特図変動パターンであるとも言える。
そのため、発展演出A、発展演出B、発展演出Cの順に大当り当選の期待感を高めることができる。
そのため、擬似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、擬似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン、2回の擬似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、3回の擬似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、4回の擬似変動でリーチ状態となる特図変動パターンの順に長くなる。
なお、本実施形態における保留画像の態様は、当該画像の色の違いで表現される。そして、保留画像の色は、保留コマンドに続けて送信される事前判定コマンドに含まれる事前判定の結果、すなわち、当該保留画像に対応する図柄変動における特図当否判定において大当りと判定されるか否かを参照した抽選によって決定される。具体的には、決定され得る色として、白色、青色、緑色、赤色、虹色の計5色が存在し、この順で大当り当選期待度が高い。特に、虹色は、大当り当選が確定する態様である。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、擬似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において擬似変動の開始が複数回ある場合には、各擬似変動の開始時に当該抽選を実行する。
具体的には、図柄B、図柄C、および図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
なお、エラー演出は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される(エラー演出の実行によって変動演出の実行が規制される)。ここで、エラー演出が優先して実行されるとは、エラー演出の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー演出のみが実行される場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー演出が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
特に、本実施形態では、当該複数回の擬似変動の実行を認識させ易くするため、擬似変動の間にインターバル期間(詳細は後述)を設けている。
さらに、本実施形態では、遊技興趣の向上を目的として、複数回の擬似変動のそれぞれにおいて、演出態様によって大当り当選期待度を示唆する態様示唆演出(例えば、後述するテロップ演出)を実行可能とするとともに、新たに実行される擬似変動において、その直前の擬似変動で実行されていた態様示唆演出の演出態様を変化可能に構成している。
ここで、インターバル期間を設けることは、一の擬似変動と手前の擬似変動との区切りを明確にすることに寄与するが、上述の態様示唆演出における演出態様の変化を認識させ難くする虞がある。
このような問題に対し、本実施形態では、インターバル期間長さと態様示唆演出の演出態様を変化させる条件を工夫している。以下、当該機能の詳細を説明する。
まず、態様示唆演出の演出態様を変化させる条件の詳細を説明するのに先立ち、図11(a)および図11(b)を用いて、本実施形態におけるインターバル期間の詳細を説明する。
なお、図11(a)は、3回の擬似変動が実行される図柄変動においてインターバル期間が設けられる位置を示す図であり、図11(b)は、擬似変動間のインターバル期間の長さを整理した表である。
ここで、インターバル期間とは、上述の一定のルールに基づいた装飾図柄の停止表示(仮停止表示)がなされてから、次の擬似変動における装飾図柄の変動表示が開始されるまでの期間であり、当該期間は、当該装飾図柄が停止されている期間と定義することもできる。
なお、図示は省略するが、2回の擬似変動が実行される図柄変動では、1回目の擬似変動と2回目の擬似変動との間にインターバル期間が設けられる。さらに、4回の擬似変動が実行される図柄変動では、1回目の擬似変動と2回目の擬似変動との間、2回目の擬似変動と3回目の擬似変動との間、および3回目の擬似変動と4回目の擬似変動(「擬似変動4」と称する場合がある)との間のそれぞれにおいてインターバル期間が設けられる。
これによれば、インターバル期間の長さの違いを顕著にし、後述するテロップ演出に係る演出態様の変化に対する遊技者の認識し易さを異ならせる効果を高めることができる。
さらに、本実施形態では、2回の擬似変動が実行される場合における一の擬似変動の実行に要する時間、および4回の擬似変動が実行される場合における一の擬似変動の実行に要する時間は、3回の擬似変動が実行される場合における一の擬似変動の実行に要する時間と同一である。
より具体的には、1回目の擬似変動と2回目の擬似変動との間のインターバル期間の長さは、5sであり、2回目の擬似変動と3回目の擬似変動との間のインターバル期間の長さは、10sであり、3回目の擬似変動と4回目の擬似変動との間のインターバル期間の長さは、15sであり、インターバル期間を構成する擬似変動の順番が遅くなるほど長くなる傾向にある。
次に、図12~図14を用いて、本実施形態における態様示唆演出の詳細を説明する。なお、以降の説明では、本実施形態における態様示唆演出の一例であるテロップ演出を挙げ、その詳細を説明する。
図12(a)~図12(c)は、テロップ演出の具体例を示す図である。図13(a)および図13(b)は、テロップ演出の演出態様の変化抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、図13(a)は、ハズレ時かつ擬似変動回数が3回の場合、図13(b)は、大当り時かつ擬似変動回数が3回の場合に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。
また、図14(a)~図14(c)は、テロップ演出の演出態様の変化抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、図14(a)は、ハズレ時かつ擬似変動回数が2回の場合、図14(b)は、大当り時かつ擬似変動回数が2回の場合、図14(c)は、大当り時かつ擬似変動回数が4回の場合に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。なお、これらの抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。
具体的には、図12(a)に示す演出態様(以下、「チャンス態様」と称する場合がある)では、「この変動は・・・」との文字を含むテロップ画像tg1が表示された後に、当該テロップ画像が「チャンス!」との文字を含むテロップ画像tg2が表示される。
図12(b)に示す演出態様(以下、「激アツ態様」と称する場合がある)では、「この変動は・・・」との文字を含むテロップ画像tg1が表示された後に、当該テロップ画像が「激アツ!」との文字を含むテロップ画像tg3が表示される。
図12(c)に示す演出態様(以下、「大当り態様」と称する場合がある)では、「この変動は・・・」との文字を含むテロップ画像tg1が表示された後に、当該テロップ画像が「大当り!」との文字を含むテロップ画像tg4が表示される。
また、図12(a)~図12(c)に示す通り、テロップ演出は、擬似変動において実行されるため、当該演出が実行されている間には、メイン表示部81に係る表示領域のうちの表示領域811および表示領域812には、変動中の装飾図柄に係る図柄列が表示される。
図13(a)に示す通り、今回の図柄変動における特図当否判定結果がハズレであり、かつ擬似変動の実行回数が3回である場合には、1回目の擬似変動から2回目の擬似変動となるにあたっては、50/100(1/2)の確率で態様変化抽選に当選し、2回目の擬似変動から3回目の擬似変動となるにあたっては、30/100(約1/3.33)の確率で態様変化抽選に当選する。ただし、当該場合において、一度態様変化抽選に当選した場合には、以降の演出態様抽選には当選しないようになっている。
一方、図13(b)に示す通り、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであり、かつ擬似変動の実行回数が3回である場合には、1回目の擬似変動から2回目の擬似変動となるにあたっては、70/100(約1/1.43)の確率で態様変化抽選に当選し、2回目の擬似変動から3回目の擬似変動となるにあたっては、50/100(1/2)の確率で態様変化抽選に当選する。
そのため、テロップ演出は、その演出態様によって大当り当選期待度を示唆する演出であると言え、本実施形態では、チャンス態様、激アツ態様、大当り態様の順に大当り当選期待度が高くなる。
そして、上述の通り、本実施形態では、1回目の擬似変動と2回目の擬似変動との間のインターバル期間の長さと、2回目の擬似変動と3回目の擬似変動との間のインターバル期間の長さと、および3回目の擬似変動と4回目の擬似変動との間のインターバル期間の長さが、互いに異なるように構成されている。
これによれば、インターバル期間を設けることによって複数回の擬似変動の実行を認識させ易くしつつも、テロップ演出に係る演出態様の変化に対する遊技者の認識し易さを異ならせることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、擬似変動の実行回数が3回である必要は必ずしもなく、上述の1回目から3回目の擬似変動におけるテロップ演出に係る演出態様の変化とインターバル期間の長さとの関係性を、4回以上の擬似変動が実行される場合のうちの連続する3回の擬似変動に対して適用してもよい。これは、以降の説明においても同様である。
これによれば、インターバル期間を設けることによって複数回の擬似変動の実行を認識させ易くしつつも、テロップ演出態様の変化を認識させ易くすることができる。
これによれば、テロップ演出態様の変化を認識させ易くしつつも、3回目の擬似変動の実行に係る期待感に集中させることができる。
一方、図14(b)に示す通り、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであり、かつ擬似変動の実行回数が2回である場合には、1回目の擬似変動から2回目の擬似変動となるにあたり、30/100(約1/3.33)の確率で態様変化抽選に当選する。
さらに、図14(c)に示す通り、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであり、かつ擬似変動の実行回数が4回である場合には、1回目の擬似変動から2回目の擬似変動となるにあたっては、70/100(約1/1.43)の確率で態様変化抽選に当選し、2回目の擬似変動から3回目の擬似変動となるにあたっては、50/100(1/2)の確率で態様変化抽選に当選し、3回目の擬似変動から4回目の擬似変動となるにあたっては、100/100(1/1)の確率で態様変化抽選に当選する。ただし、態様変化抽選に2回当選した場合には、その後に当該抽選が実行されないように構成されている。
次に、図15および図16を用いて、インターバル期間中に実行される演出の詳細を説明する。
図15(a)は、1回目の擬似変動と2回目の擬似変動との間のインターバル期間中に実行される演出の具体例を、図15(b)は、2回目の擬似変動と3回目の擬似変動との間のインターバル期間中に実行される演出の具体例を示す図である。また、図16は、3回目の擬似変動と4回目の擬似変動との間のインターバル期間中に実行される演出の具体例を示す図である。
これによれば、擬似変動同士の関連性を認識させ易くし、上述のテロップ演出の演出態様変化を認識させ易くすることができる。
以上の説明に記載されていない変形例等について、以下に列挙する。
そして、上述の通り、本実施形態では、擬似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選期待度が高くなる傾向にある。
これによれば、実行頻度を高められる大当り当選期待度が低い図柄変動においてもテロップ演出を実行させることで、当該演出の存在を認識させ易くし、テロップ演出に係る演出態様変化が発生したときに、当該演出態様変化を認識させ易くすることができる。
さらに、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定で前記大当りに当選したときには、当該図柄変動が終了したことに基づいて大当り遊技を開始する遊技機であって、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
一の図柄変動において、複数回の擬似変動がインターバル期間を挟んで実行されるときがあり、
前記演出制御手段は、演出態様によって前記大当りの当選期待度を示唆する第一演出を実行させることが可能であり、
一の図柄変動において、第一擬似変動、第二擬似変動、第三擬似変動の順に、前記擬似変動が実行されるときであって、当該第一擬似変動と当該第二擬似変動との間の前記インターバル期間の長さと、当該第二擬似変動と当該第三擬似変動との間の前記インターバル期間の長さと、が異なり、かつ当該第一擬似変動、当該第二擬似変動、および当該第三擬似変動のそれぞれで前記第一演出が実行される所定のときには、当該第一擬似変動における前記第一演出の演出態様と当該第二擬似変動における前記第一演出の演出態様とが異なる割合と、当該第二擬似変動における前記第一演出の演出態様と当該第三擬似変動における前記第一演出の演出態様とが異なる割合と、が異なり、
複数回の前記擬似変動が実行されない図柄変動における前記大当りの当選期待度は、複数回の前記擬似変動が実行される図柄変動における前記大当りの当選期待度よりも低くなる傾向にあり、
前記第一演出は、複数回の前記擬似変動が実行されない図柄変動においても実行され得る演出である、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記所定のときには、前記インターバル期間のうちの短い方の期間を構成する二つの前記擬似変動において前記第一演出の演出態様が異なる割合が、前記インターバル期間のうちの長い方の期間を構成する二つの前記擬似変動において前記第一演出の演出態様が異なる割合よりも高い、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(2)に記載の遊技機であって、
一の図柄変動で、前記第一擬似変動、前記第二擬似変動の順に、前記擬似変動が実行され、かつ前記第三擬似変動が実行されないときがあり、そのときに係る前記大当りの当選期待度は、一の図柄変動で、前記第一擬似変動、前記第二擬似変動、前記第三擬似変動の順に、擬似変動が実行されるときに係る前記大当りの当選期待度よりも低く、
前記所定のときには、前記第一擬似変動と前記第二擬似変動との間の前記インターバル期間は、前記第二擬似変動と前記第三擬似変動との間の前記インターバル期間よりも短い、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
第二演出、および前記第二演出とは異なる第三演出を実行させることが可能であり、
前記所定のときには、前記インターバル期間のうちの短い方の期間において前記第二演出を実行させ、前記インターバル期間のうちの長い方の期間において前記第三演出を実行させ、
前記第二演出および前記第三演出は、互いに共通する演出部分を有する、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記所定のときにおいて、前記第一擬似変動の実行に要する時間、前記第二擬似変動の実行に要する時間、および前記第三擬似変動の実行に要する時間が、同一の時間である、
ことを特徴とする遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
tg(tg1、tg2、tg3) テロップ画像
ng ネクスト画像
811 表示領域
812 表示領域
Claims (5)
- 図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定で前記大当りに当選したときには、当該図柄変動が終了したことに基づいて大当り遊技を開始する遊技機であって、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
一の図柄変動において、複数回の擬似変動がインターバル期間を挟んで実行されるときがあり、
前記演出制御手段は、演出態様によって前記大当りの当選期待度を示唆する第一演出を実行させることが可能であり、
一の図柄変動において、第一擬似変動、第二擬似変動、第三擬似変動の順に、前記擬似変動が実行されるときであって、当該第一擬似変動と当該第二擬似変動との間の前記インターバル期間の長さと、当該第二擬似変動と当該第三擬似変動との間の前記インターバル期間の長さと、が異なり、かつ当該第一擬似変動、当該第二擬似変動、および当該第三擬似変動のそれぞれで前記第一演出が実行される所定のときには、当該第一擬似変動における前記第一演出の演出態様と当該第二擬似変動における前記第一演出の演出態様とが異なる割合と、当該第二擬似変動における前記第一演出の演出態様と当該第三擬似変動における前記第一演出の演出態様とが異なる割合と、が異なり、
複数回の前記擬似変動が実行されない図柄変動における前記大当りの当選期待度は、複数回の前記擬似変動が実行される図柄変動における前記大当りの当選期待度よりも低くなる傾向にあり、
前記第一演出は、複数回の前記擬似変動が実行されない図柄変動においても実行され得る演出である、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記所定のときには、前記インターバル期間のうちの短い方の期間を構成する二つの前記擬似変動において前記第一演出の演出態様が異なる割合が、前記インターバル期間のうちの長い方の期間を構成する二つの前記擬似変動において前記第一演出の演出態様が異なる割合よりも高い、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機であって、
一の図柄変動で、前記第一擬似変動、前記第二擬似変動の順に、前記擬似変動が実行され、かつ前記第三擬似変動が実行されないときがあり、そのときに係る前記大当りの当選期待度は、一の図柄変動で、前記第一擬似変動、前記第二擬似変動、前記第三擬似変動の順に、擬似変動が実行されるときに係る前記大当りの当選期待度よりも低く、
前記所定のときには、前記第一擬似変動と前記第二擬似変動との間の前記インターバル期間は、前記第二擬似変動と前記第三擬似変動との間の前記インターバル期間よりも短い、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
第二演出、および前記第二演出とは異なる第三演出を実行させることが可能であり、
前記所定のときには、前記インターバル期間のうちの短い方の期間において前記第二演出を実行させ、前記インターバル期間のうちの長い方の期間において前記第三演出を実行させ、
前記第二演出および前記第三演出は、互いに共通する演出部分を有する、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記所定のときにおいて、前記第一擬似変動の実行に要する時間、前記第二擬似変動の実行に要する時間、および前記第三擬似変動の実行に要する時間が、同一の時間である、
ことを特徴とする遊技機。
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