JP2022023042A - ゲノム編集タンパク質の直接導入による糸状菌ゲノム編集方法 - Google Patents
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Description
pyrG遺伝子(A0090011000868)
ウラシル生合成経路の中間代謝物オロト酸のアナログである5-フルオロオロト酸(5-FOA)を5-フルオロウリジンリン酸へ変換する酵素をコードする。破壊されると5-FOA存在下でも生育可能になる。選択培地は5-FOA濃度0.1mg~10mg程度とすればよい。
sC遺伝子(A0090020000349)
ATPスルフリラーゼをコードする。破壊されるとセレン酸ナトリウム存在下でも生育可能になる。選択培地はセルレニン濃度0.01~1mM程度とすればよい。
niaD遺伝子(AO090012001035)
亜硝酸還元酵素をコードする。破壊されると塩素酸存在下でも生育可能になる。選択培地は塩素酸ナトリウム濃度0.05~1M程度とすればよい。
ptrA遺伝子(AO090003000090)
チアミン合成酵素をコードする。破壊されるとピリチアミン存在下でも生育可能になる。選択培地はピリチアミン濃度0.2~100ppm程度とすればよい。
<実験方法>
(1) 菌株・酵素・ガイドRNA
・Aspergillus oryzae RIB40, RIB128, RIB915, RIB163, RIBOIS01
・Cas9 protein 12.5μg [4μg/μl] [Streptococcus pyogenes由来:FASMAC社製]
・pyrGのsingle guide RNA [3.25μg/μl]
・0.1M Phosphate Buffer (pH 6.0)
1M NaH2PO4 88ml, 1M Na2HPO4 12mlを混合して、pH 6.0に調整した後、ミリQ水で1Lにメスアップし、オートクレーブした。
・1M Tris-HCl buffer (pH7.5)
・5M NaCl
・1M CaCl2・2H2O
・0.1M Phosphate Buffer (pH 6.0)
1M NaH2PO4 88ml, 1M Na2HPO4 12mlを混合して、pH 6.0に調整した後、ミリQ水で1Lにメスアップした。
・0.8M NaCl/10mM Phosphate Buffer (pH6.0)
5M NaCl 160ml, 0.1M Phosphate Buffer 100 mlを混合して1Lにメスアップし、オートクレーブした。
・Solution1
0.8M NaCl, 10mM CaCl2, 10mM Tris-HCl buffer(pH7.5)
・Solution2
40%(w/v)PEG4000, 50mM CaCl2, 10mM Tris-HCl buffer (pH7.5)
・プロトプラスト化溶液
0.8M NaCl/10mM Phosphate Buffer(pH6.0) 20 mlにYatalase(TaKaRa) 100 mgを加え、ボルテクスして懸濁した。溶液が透明になったところでSteriflip 0.22μm(Merck Millipore)に装着しフィルター滅菌を行った。
麹菌酵素生産培地(/L)
Glucose 20g, Bacto tryptone 1g, Yeast extract 5g, NaNO3 1g, K2HPO4 0.5g, MgSO4・7H2O 0.5g, FeSO4・7H2O 0.01gを脱イオン水に溶かし、pH6.0に調整後、1Lにメスアップし、オートクレーブした。
Glucose 20g, NaNO3 3g, KCl 0.5g, NaCl 46.752g, KH2PO4 1g, MgSO4・7H2O 0.5g, FeSO4・7H2O 0.02g, Uridine 2.442g, Agar 20g (上層用軟寒天培地の場合は7g)を脱イオン水に溶かし、pH6.5に調整後、0.9Lにメスアップし、オートクレーブした。オートクレーブ後に、無菌的に0.22μmでフィルター滅菌した0.01 g/ml (pH6.5)の5'-Fluoroorotic acid (5'-FOA) 溶液を100 ml加えた。なお、植え継ぎ用の選択培地については、NaClを除いたものを調整した。
全ての作業はクリーンベンチで無菌的に行った。用いた器具もすべてオートクレーブし、十分に乾燥させたのち用いた。
・分生子懸濁液を終濃度が1×106個/ml程度になるように、麹菌酵素生産培地150 ml(500 ml容バッフル付きフラスコ使用)に加え、30℃で17-20 hr、80-100 rpmで振とう培養した。
・培養菌体を、ミラクロスを付けた漏斗でろ過して回収した。
・回収した菌体を0.8M NaCl/10mM Phosphate Buffer (pH6.0)で3回洗浄した。
・プロトプラスト化溶液20mlに、脱水した菌体を0.5 gほど加えて、30℃、2-3hrゆっくり振とうした(60~80rpm)。
・クリーンベンチ内にて、ミラクロスを付けた3G(1-3)グラスフィルターで菌体をろ過して残渣を除去し、プロトプラスト溶液を50 mlファルコンチューブに回収した。
・0.8M NaCl/10mM Phosphate Buffer 10 mlをミラクロスの上から流し入れ、フィルターなどを洗浄した。
・回収したプロトプラスト溶液を3000rpm、5min、4℃で遠心した。
・上清を除去。これに0.8M NaCl/10mM Phosphate Buffer 10 mlにより2回洗浄した。
・プロトプラスト数を計測し、最終的に2.4-2.0×108/mlとなるようにSolution1に懸濁した。
・Solution1に懸濁したプロトプラスト溶液を50μlずつ2mlのマイクロチューブに分注した。
・別のチューブにsgRNA(6.75μg/2μl)とCas9p (12μg/3μl)を数回ピペッティングして混和し、on ice で15 min静置して会合させた(これをRNP溶液とする)。
・15分静置した後のRNP溶液を、分注したプロトプラスト溶液に加えた。
・Solution2 12.5μlを加えた。
・on iceで 30 min静置した。
・Solution2 500μlを加えて混和し、室温で15分間放置した。
・分注し45℃に温めておいた上層用軟寒天培地に上記のRNP-プロトプラスト溶液を適当量加え、選択用培地上に素早く注いで上層した。
・30℃、飽和湿度で4-5日程培養した。
・コロニーが現れたら-pyrG選択培地(NaCl非含有)に植え継ぎを行なった。
・単離した候補株は分生子を採取し30%グリセロール存在下で-30℃にして保存した。
・エッペンドルフチューブに600μlの培地を入れ、分生子懸濁液を10μl程度植菌した。
・37℃で振とうしながら一晩培養した。
・15,000rpm 5min室温で遠心後、菌体を取らないように培養上清をなるべく除いた。
・ガラスビーズを450μl菌体に加えた。
・Wizard Genomic DNA purification kitのNuclei Lysis Solutionを600μl加えて懸濁。
・vortexまたは振とう機により3000rpmで3分以上撹拌した。
・-20℃で凍結、融解後、65℃で5分間加熱した。
・100μlのQiagen Plasmid extraction kit のP1 buffer (RNase処理)を加えて懸濁した。
・15分室温で反応した。(この時、溶液が軽く濁っていることを確認する。)
・破砕した菌体液に対して、200μlのProtein precipitation Solutionを加え撹拌した。
・15,000rpm 10min室温で遠心した。
・上清0.65 mlを新しいエッペンチューブに移して、0.65mlのイソプロパノールを加えた。
・-20℃で30分間冷却した。
・15,000rpm, 30min室温で遠心。
・沈殿に70%エタノールを0.65 ml(先に加えたイソプロパノールと同量)加えて洗浄した。
・15,000rpm, 10min室温で遠心。
・沈殿を50μlのTEで溶解した。
・DNAの濃度・純度を調べた。
PCRにはKOD-plus-neoを用いた。pyrGのORF (899 bp)の5'末端を基準(1塩基目)として -969:-948 (22 bp) の領域と 1973:1993 (23 bp) の領域にプライマーを設計し(下記表1)、PCRにより最大2961 bp程の増幅産物を得た。
・株式会社FASMACに依頼してシーケンス解析を行った。解析に用いたシーケンサーは[Applied Biosystems 3130xl Genetic Analyzer, Applied Biosystems 3730xl DNA Analyzer]、反応試薬は[Applied Biosystems Big Dye Terminator V3.1]。
(1) RIB40株でのゲノム編集実験
まず、麹菌の野生株RIB40を用いて、本法によりゲノム編集が可能かを検討した。
289の候補株からランダムに選抜した24株について、pyrG遺伝子のORF近傍でシーケンス解析を行なった。sgRNA認識配列付近のシーケンス解析結果を表2に示す。24株中、11株が同じ箇所で1塩基欠失していた。その他、6株で10~300塩基、7株で1000~1800塩基の欠失が生じていた。
Cas9タンパク質の使用量を検討した。宿主としてRIB40を使用した。プロトプラスト(1.8×106個)と混合するCas9タンパク質の量は、10μg、1μg、0.1μg、0μg/55μlで検討した。結果を図2に示す。効率のよい麹菌ゲノム編集のためには、106個前後のプロトプラストに対し10μg程度以上のCas9タンパク質を使用することが望ましいと考えられた。
RIB40以外の麹菌株に対して、本法によるゲノム編集が可能かどうかを確認した。実用株として代表的な株であるRIBOIS01(新清酒系統)、RIB128(酒/味噌系統)、及びRIB163(C系統)を用いた。Cas9タンパク質量は、上記1.(3)の結果に基づき10μg/55μlとした。その結果、図3に示す通り、RIB40以外の麹菌株でも本法によりpyrG遺伝子を破壊でき、ゲノム編集が可能であることが確認された。
<実験方法及び結果>
(1) ノックイン用pyrG DNAフラグメントの作製
テンプレートは、全てアスぺルギルス・オリゼ野生株RIB40の染色体DNAを用いた。プライマーにはpyrGfullA(配列番号4)及びpyrGfullB(配列番号5)を用いた。
[94℃、2分]×1サイクル
[98℃、10秒-58.2℃、30秒-68℃、1分30秒]×30サイクル
[68℃、2分-4℃、O/N]×1サイクル
Aspergillus oryzae GeKS1-30株(RIB40 Genome edited strain -pyrG; 上記表2記載の1bp欠失によるpyrG機能欠損株、ウラシル要求性を示す)を宿主麹菌として利用した。この株の分生子縣濁液を、10 mMのUridineを添加した麹菌酵素生産培地(組成は上記1.を参照)に植菌した。
PCRのテンプレートにするDNA溶液は、上記1.と同様の方法で得た。ただし培地は-pyrG選択液体培地の代わりにウラシル不含液体培地を用いた。まずノックインの有無を調べるため、標的箇所の前後200-400bpの範囲に設計したプライマーwAseqF, wAseqR(図5、表5)を用いてPCR反応を行った。PCRにはTaq Hot Start Version [TaKaRa]を用いた。
[94℃、10秒]×1サイクル
[98℃、10秒-66.2℃、30秒-68℃、1分45秒]×30サイクル
[68℃、2分-4℃、O/N]×1サイクル
[94℃、10秒]×1サイクル
[98℃、10秒-66.2℃、30秒-68℃、1分45秒]×30サイクル
[68℃、2分-4℃、O/N]×1サイクル
<実験方法>
(1) 菌株・酵素・ガイドRNA
菌株はAspergillus oryzae RIB40を使用した。Cas9タンパク質は上記1.及び2.と同じものを用いた。ガイドRNAは、上記1.で用いたpyrG遺伝子破壊用sgRNA、及び上記2.で用いたwA遺伝子破壊用sgRNAを用いた。
上記1.と同様にして、RIB40株の分生子懸濁液を麹菌酵素生産培地に植菌し、2.4×108 protoplast/mlプロトプラスト溶液を調製した。RNP溶液として、pyrG用sgRNA(6.75μg/2μl)とCas9p(12μg/3μl)とのRNP溶液(pyrG-RNP溶液)、及びwA用sgRNA(6.75μg/2μl)とCas9p(12μg/3μl)とのRNP溶液(wA-RNP溶液)を調製した。それぞれ上記1.と同様の手順で調製した。Solution1に懸濁したプロトプラスト溶液50μlにpyrG-RNP溶液及びwA-RNP溶液をそれぞれ5μlずつ加え、上記1.と同様の方法で反応を行った(RNP-プロトプラスト溶液)。このRNP-プロトプラスト溶液200μlを-pyrG選択軟寒天培地に植菌し、転倒混和の後、-pyrG選択寒天培地のプレートに重層した。その後、コロニーを形成するまで30℃で培養した。
pyrG-RNP及びwA-RNPをプロトプラストに直接導入した結果、図9に示す通り、pyrG遺伝子だけでなくwA遺伝子も破壊されたと考えられるコロニー(白色コロニー)が出現した。緑色のコロニーは、pyrG遺伝子が破壊され5-FOA耐性となったが、wA遺伝子は破壊されなかったコロニーと考えられる。
Claims (27)
- 標的遺伝子に対するゲノム編集タンパク質分子又は複合体をアスペルギルス属菌の細胞に直接導入する工程を含む、アスペルギルス属菌ゲノム上の遺伝子を編集する方法。
- 標的遺伝子に対するゲノム編集タンパク質分子又は複合体をアスペルギルス属菌の細胞に直接導入する工程、及び標的遺伝子が編集されたアスペルギルス属菌細胞を選択し回収する工程を含む、ゲノム上の遺伝子が編集されたアスペルギルス属菌株の作出方法。
- 前記ゲノム編集タンパク質分子又は複合体が、Cas9タンパク質とガイドRNAとの複合体、ニッカーゼ改変型Cas9タンパク質と一対のガイドRNAそれぞれとの複合体、デアミナーゼと連結されたニッカーゼ改変型又はヌル変異型Cas9タンパク質とガイドRNAとの複合体、TALENタンパク質、ZFNタンパク質、Cpf1タンパク質とガイドRNAとの複合体、又はPPR-DNA切断ドメイン融合タンパク質である、請求項1又は2記載の方法。
- Cas9が、ストレプトコッカス・ピオゲネス由来のCas9である、請求項3記載の方法。
- ガイドRNAは、標的遺伝子領域中に存在するNGG配列の上流側隣接配列を標的配列とし、該標的配列と同一の配列(ただしTはUとする)の3'側にcrRNA及びtracrRNAのキメラ配列が連結された構造の一本鎖RNAである、請求項4記載の方法。
- アスペルギルス属菌が麹菌である、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
- 麹菌がアスペルギルス・オリゼである、請求項6記載の方法。
- 標的遺伝子の編集が標的遺伝子の破壊である、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記標的遺伝子が、薬剤感受性遺伝子、又は代謝系アナログ物質感受性遺伝子である、請求項8記載の方法。
- 糸状菌ゲノム上の標的領域に対するゲノム編集タンパク質分子又は複合体と、所望のDNA断片とを、糸状菌細胞に直接導入する工程を含む、ノックインによる糸状菌ゲノムの編集方法であって、ゲノム編集タンパク質分子又は複合体は、DNAを切断する活性を有する、方法。
- 糸状菌ゲノム上の標的領域に対するゲノム編集タンパク質分子又は複合体であって、DNAを切断する活性を有するゲノム編集タンパク質分子又は複合体と、所望のDNA断片とを、糸状菌細胞に直接導入する工程、及び標的領域の切断部に前記所望のDNA断片が挿入された糸状菌細胞を選択し回収する工程を含む、ノックインによりゲノムが編集された糸状菌株の作出方法。
- ゲノム編集タンパク質分子又複合体が、Cas9タンパク質とガイドRNAとの複合体、Cpf1タンパク質とガイドRNAとの複合体、PPR-DNA切断ドメイン融合タンパク質、ニッカーゼ改変型Cas9タンパク質と一対のガイドRNAそれぞれとの複合体、TALENタンパク質、又はZFNタンパク質である、請求項10又は11記載の方法。
- Cas9が、ストレプトコッカス・ピオゲネス由来のCas9である、請求項12記載の方法。
- ガイドRNAは、標的領域中に存在するNGG配列の上流側隣接配列を標的配列とし、該標的配列と同一の配列(ただしTはUとする)の3'側にcrRNA及びtracrRNAのキメラ配列が連結された構造の一本鎖RNAである、請求項13記載の方法。
- 糸状菌がアスペルギルス属菌である、請求項10~14のいずれか1項に記載の方法。
- アスペルギルス属菌が麹菌である、請求項15記載の方法
- 麹菌がアスペルギルス・オリゼである、請求項16記載の方法。
- 前記所望のDNA断片がマーカー遺伝子断片を含む、請求項10~17のいずれか1項に記載の方法。
- 第1の標的遺伝子に対する第1のゲノム編集タンパク質分子又は複合体と、第2の標的遺伝子に対する第2のゲノム編集タンパク質分子又は複合体を、糸状菌細胞に直接導入する工程を含む、糸状菌ゲノム上の複数の遺伝子を編集する方法。
- 第1の標的遺伝子に対する第1のゲノム編集タンパク質分子又は複合体と、第2の標的遺伝子に対する第2のゲノム編集タンパク質分子又は複合体を、糸状菌細胞に直接導入する工程、及び第1及び第2の標的遺伝子が編集された糸状菌細胞を選択し回収する工程を含む、ゲノム上の複数の遺伝子が編集された糸状菌株の作出方法。
- 第1及び第2のゲノム編集タンパク質分子又は複合体のそれぞれが、Cas9タンパク質とガイドRNAとの複合体、Cpf1タンパク質とガイドRNAとの複合体、PPR-DNA切断ドメイン融合タンパク質、ニッカーゼ改変型Cas9タンパク質と一対のガイドRNAそれぞれとの複合体、デアミナーゼと連結されたニッカーゼ改変型又はヌル変異型Cas9タンパク質とガイドRNAとの複合体、TALENタンパク質、又はZFNタンパク質から選択される、請求項19又は20記載の方法。
- Cas9が、ストレプトコッカス・ピオゲネス由来のCas9である、請求項21記載の方法。
- ガイドRNAは、標的遺伝子領域中に存在するNGG配列の上流側隣接配列を標的配列とし、該標的配列と同一の配列(ただしTはUとする)の3'側にcrRNA及びtracrRNAのキメラ配列が連結された構造の一本鎖RNAである、請求項22記載の方法。
- 糸状菌がアスペルギルス属菌である、請求項19~23のいずれか1項に記載の方法。
- アスペルギルス属菌が麹菌である、請求項24記載の方法。
- 麹菌がアスペルギルス・オリゼである、請求項25記載の方法。
- 前記第1及び第2の標的遺伝子の少なくともいずれかが、薬剤感受性遺伝子、又は代謝系アナログ物質感受性遺伝子である、請求項19~26のいずれか1項に記載の方法。
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