JP2022021757A - レンズ移動機構及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学的な性能を確保しながら小型に構成し得るようにする。【解決手段】撮像装置1の焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22に磁石34を設けると共に、固定部21にコイル42を設け、さらに該コイル42の外側にホール素子44を配置した。このため焦点調節モジュール4では、前後方向の長さを短く抑えて小型に構成しながら、駆動レンズ部22の位置を精度良く検出でき、焦点調節処理を円滑に行うことができる。【選択図】図4

Description

本発明はレンズ移動機構及び撮像装置に関し、例えば産業用のカメラ装置に適用して好適なものである。
従来、産業用のカメラ装置としては、例えば所定の工場等において、所定の制御装置に接続され、当該制御装置の制御に基づき、産業用のロボット等により自動的に製造され、ベルトコンベア等により搬送される製品の画像を撮像するものが知られている。この制御装置は、撮像された画像に対して所定の画像処理を行うことにより、例えば当該製品が正常な製品であるか否かを判定することができる。
このような産業用のカメラ装置は、一般に固定焦点となっている。すなわちこのカメラ装置は、ベルトコンベアに対する位置が固定されており、該ベルトコンベア上を搬送される製品に対して画角や焦点等が最適になるよう、予めレンズの選定や焦点の調整等が行われる。
ところで近年では、例えばベルトコンベア上に複数種類の製品を混在して搬送する場合等に、カメラ装置の焦点をユーザの手動操作により調節することや、自動的に調節すること、すなわちオートフォーカス機構を搭載すること等が要求されている。しかしながらカメラ装置は、多くの場合、ロボットを構成する部品同士の隙間のような狭い空間に設置されており、モータ等を配置するための追加の空間を確保することが難しい。
そこで、カメラ装置(撮像装置)として、印加電圧の調整により光学的な特性を変化させる液体レンズを用いることにより、小型に構成しながら焦点距離を変化させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この液体レンズでは、屈折率が異なる2種類の液体の界面を、印加電圧の調整によって変化させることにより、光学的な特性を変化させている。
特開2011-77877号公報(図3等)
しかしながら、液体レンズは、ガラスや透明な樹脂による固体のレンズと比較して、光学的な性能が不十分となり、例えば画像の中央部分に対して周辺部分の解像度が著しく低下する等の問題を有する場合があった。すなわちカメラ装置では、光学的に十分な性能を確保しながら、焦点の自動調節と小型化とを両立させることが難しい、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、光学的な性能を確保しながら小型に構成し得るレンズ移動機構及び撮像装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のレンズ移動機構においては、固定レンズが設けられた固定部と、可動レンズが設けられた可動部と、固定レンズ及び可動レンズの光軸を相互に重ねるよう、固定部に対し可動部を揺動可能に支持する揺動支持部材と、可動部に取り付けられた磁石と、固定部における、光軸を中心とした放射方向に関して磁石の外側に取り付けられたコイルと、コイルを挟んで磁石と反対側に配置され、磁界を検出する磁界検出部とを設けるようにした。
また本発明の撮像装置においては、撮像素子が組み込まれた撮像部と、レンズが組み込まれたレンズ部と、撮像部及びレンズ部の間に取り付けられた、上述したレンズ移動機構とを設けるようにした。
本発明は、可動部が光軸方向に揺動した際に、該可動部に取り付けられた磁石が移動することに伴って変化する磁界を、コイルを挟んで該磁石と反対側に配置した磁界検出部により、精度良く検出できる。このため本発明は、検出した磁界を基に、光軸に沿った方向に関する可動部の位置を精度良く把握でき、この位置に基づいた種々の処理を行うことが可能となる。
本発明によれば、光学的な性能を確保しながら小型に構成し得るレンズ移動機構及び撮像装置を実現できる。
撮像装置の全体構成を示す略線的斜視図である。 焦点調節モジュールの構成を示す略線的斜視図である。 可動ユニットの構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による可動ユニットの構成を示す略線的断面図である。 第1の実施の形態による駆動レンズ部の構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による磁石の構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による駆動レンズ部の移動の様子を示す略線図である。 第2の実施の形態による可動ユニットの構成を示す略線的断面図である。 第2の実施の形態による駆動レンズ部の移動の様子を示す略線図である。 第3の実施の形態による駆動レンズ部の構成を示す略線的斜視図である。 第3の実施の形態による駆動レンズ部の構成を示す略線的断面図である。 他の実施の形態による磁石の構成を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による駆動レンズ部の移動の様子を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.撮像装置の構成]
図1(A)に示すように、第1の実施の形態による撮像装置1は、大きく分けて撮像モジュール2、レンズモジュール3及び焦点調節モジュール4により構成されている。この撮像装置1は、撮像対象(図示せず)からレンズモジュール3及び焦点調節モジュール4を介して撮像モジュール2へ入射される光を基に、該撮像対象を撮像して画像データを生成するようになっている。
説明の都合上、以下ではレンズモジュール3側を前側、撮像モジュール2側を後側と定義し、また該レンズモジュール3の前側に位置する撮像対象(図示せず)から見た上下方向及び左右方向をそれぞれ定義した上で説明する。また以下では、前後方向と平行な光軸Xに沿って撮像モジュール2、レンズモジュール3及び焦点調節モジュール4が配置されているものとし、該光軸Xに沿った方向を光軸方向とも呼ぶ。
レンズ部としてのレンズモジュール3は、図1(B)に示すように、全体として中心軸を前後方向に沿わせた円筒状に構成されており、その内部に複数のレンズ等が組み込まれている。このレンズモジュール3は、最も前側のレンズに入射された光を、内部の各レンズにより順次収束又は発散させながら後方へ進行させ、最も後側のレンズから後方へ出射させる。
またレンズモジュール3の後側には、環状の取付部3Aが設けられている。この取付部3Aは、「Cマウント」と呼ばれる規格に準拠しており、その外周面に螺旋状の溝が形成されている。
因みにレンズモジュール3は、外周面に環状の操作ダイヤルが複数設けられており、この操作ダイヤルが使用者の手作業により回動されると、内部に組み込まれた一部のレンズを前後方向に移動させ、これにより画像における画角や焦点等を調節させることができる。
レンズ移動機構としての焦点調節モジュール4は、全体として前後方向に短い円環状に形成されており、その内部に固定された固定レンズ、前後方向へ移動可能な可動レンズ、及びこの可動レンズを前後方向へ移動させる駆動機構等を有している(詳しくは後述する)。この焦点調節モジュール4は、図示しない制御部からの制御命令に従い、可動レンズを前方向又は後方向へ移動させることができる。
また焦点調節モジュール4は、前側における周囲よりも後方へ窪んだ部分に取付部4Aが設けられると共に、後側における周囲よりも後方へ突出した部分に取付部4Bが設けられている。取付部4Aは、「Cマウント」と呼ばれる規格に準拠しており、その内周面に螺旋状の溝が形成されている。すなわち取付部4Aは、レンズモジュール3の取付部3Aと螺合し得るようになっている。取付部4Bは、やはり「Cマウント」と呼ばれる規格に準拠しており、その外周面に螺旋状の溝が形成されている。
撮像部としての撮像モジュール2は、全体として直方体状に構成されている。撮像モジュール2の前側には、前方へ突出した円環状の取付部2Aが形成されており、その内側が前後方向に貫通する孔となっている。この取付部2Aは、「Cマウント」と呼ばれる規格に準拠した構成となっており、その内周面に螺旋状の溝が形成されている。すなわち取付部4Aは、レンズモジュール3の取付部3A又は焦点調節モジュール4の取付部4Bと螺合し得るようになっている。
撮像モジュール2の内部には、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子2Dや、この撮像素子を駆動するための回路素子等が組み込まれている。撮像素子2Dは、レンズモジュール3及び焦点調節モジュール4を介して前方から入射される光に基づいた画像データを生成し、これを所定の制御部(図示せず)へ供給する。
撮像装置1は、工場等において所定の取付箇所に取り付けられた後、まず使用者によってレンズモジュール3の操作ダイヤルが適宜操作されることにより、画像データの画角や焦点が手動で調節される。その後、撮像装置1は、制御部(図示せず)の制御に基づいて焦点調節モジュール4の可動レンズを移動させることにより、画像データの焦点を自動的に調節すること、すなわちいわゆるオートフォーカスを実現できる。
[1-2.焦点調節モジュール及び可動ユニットの構成]
次に、焦点調節モジュール4の構成について説明する。図2に示すように、焦点調節モジュール4は、大きく分けて本体ユニット11、可動ユニット12及びマウント13により構成されている。
本体ユニット11は、本体フレーム11Aを中心に構成されている。本体フレーム11Aは、前側に外径及び内径が比較的大きい円環状の部材を配置し、その後側に外径及び内径が比較的小さい円環状の部材を配置したような形状となっており、その内部に空間が形成されると共に、前側が大きく開口されている。また本体フレーム11Aには、内部の空間の後側に、複数のレンズの組み合わせでなる固定レンズ11Bが嵌め込まれ、レンズ固定部材11Cにより固定されている。さらに本体フレーム11Aの前側面における外周部分には、複数箇所にネジ孔が穿設されている。因みに本体フレーム11Aの後側部分における外周面には、上述した取付部4Bが形成されている。
可動ユニット12は、本体ユニット11の内部に組み込まれ、後述する可動レンズを前後方向へ移動させるようになっている(詳しくは後述する)。マウント13は、円環状に構成されており、複数箇所に前後方向に貫通するネジ孔が穿設されている。因みにマウント13の内周面には、上述した取付部4Aが形成されている。
焦点調節モジュール4は、その製造時に、本体ユニット11の内部に可動ユニット12が挿入され、その後側にマウント13が当接された状態で、複数の取付ネジ14がネジ孔に対してそれぞれ締め付けられることにより、該本体ユニット11に対して該可動ユニット12が取り付けられる。
可動ユニット12は、図3に示すように、大きく分けて固定部21、駆動レンズ部22、前スプリング23及び後スプリング24により構成されている。
固定部21は、上述した本体ユニット11(図2)に対して固定される部分であり、駆動レンズ部22よりも一回り大きい円筒状に形成されると共に、その前端近傍及び後端近傍から、光軸Xを中心とした放射方向に向けて延長された部分が適宜設けられている。駆動レンズ部22は、全体として円柱状に構成されており、後述する可動レンズを保持している。
揺動支持部材としての前スプリング23は、所定の金属材料によって構成されており、全体として前後方向に薄い円板状に形成され、且つ中央部分に光を通過させるための比較的大きい孔が穿設されている。この前スプリング23は、中央の孔の周囲を形成する部分に所定形状の切り込みやネジ孔が穿設されることにより、内周側と外周側とを折れ線状に結ぶ3本の板バネ部23Sが、周方向に沿って等間隔に形成されている。各板バネ部23Sは、それぞれ弾性部材である板バネとして機能することができる。
前スプリング23は、各板バネ部23Sの外周側における端部近傍が固定部21の後側面に対して取付ネジ25により取り付けられると共に、内周側が駆動レンズ部22の後側面に対して取付ネジ25により取り付けられる。
揺動支持部材としての後スプリング24は、前スプリング23と同様に構成されており、板バネ部23Sと対応する板バネ部24Sを有している。この後スプリング24は、外周側における端部近傍が固定部21の前側面に対して取付ネジ25により取り付けられると共に、内周側が駆動レンズ部22の前側面に対して取付ネジ25により取り付けられる。
かかる構成により可動ユニット12は、例えば駆動レンズ部22に対して前方向へ向かう力が作用した場合、前スプリング23の板バネ部23S及び後スプリング24の板バネ部24Sをそれぞれ弾性変形させることにより、固定部21に対して駆動レンズ部22の姿勢を維持したまま、光軸Xに沿って前方向へ移動させる。また可動ユニット12は、駆動レンズ部22に加えられていた力が解放された場合、板バネ部23S及び24Sの復元力が作用することにより、固定部21に対して駆動レンズ部22の姿勢を維持したまま、光軸Xに沿って後方向へ移動させる。すなわち可動ユニット12は、固定部21に対して駆動レンズ部22を光軸方向へ揺動可能に支持している。
因みに可動ユニット12では、光軸方向に関して、前スプリング23及び後スプリング24の間に駆動レンズ部22を挟んでいるため、該前スプリング23及び該後スプリング24の間に、該駆動レンズ部22の重心が位置することになる。すなわち可動ユニット12では、駆動レンズ部22の重心を光軸方向に関する両側から支えているため、該駆動レンズ部22の姿勢を維持したまま、光軸方向に揺動させることができる。
[1-2-1.駆動レンズ部の構成]
駆動レンズ部22は、図4に模式的な断面図を示すと共に図5に模式的な斜視図を示すように、レンズホルダ31、可動レンズ32、レンズ固定部材33及び磁石34を有している。因みに図5には、駆動レンズ部22の各構成部品に加えて、前スプリング23、後スプリング24及び取付ネジ25も示している。
レンズホルダ31は、全体として光軸Xに沿った中空の円筒状に形成されており、円筒状の円筒部31Cにおける前側の端部及び後側の端部に、円板状の前フランジ部31F及び後フランジ部31Rがそれぞれ接合された構成となっている。このレンズホルダ31は、磁性体である鉄により構成されている。
円筒部31Cは、その内周面及び外周面が、何れも一様な周曲面を形成している。また円筒部31Cの内周面における後端近傍には、螺旋状の溝が刻まれている。前フランジ部31Fは、円筒部31Cに対して外周面側に比較的大きく突出すると共に、内周面に僅かに突出している。後フランジ部31Rは、円筒部31Cに対して外周面側にのみ前フランジ部31Fと同程度に突出している。
可動レンズ32は、所定の凸レンズや凹レンズ等、複数のレンズの組み合わせとして構成されている。可動レンズ32の各レンズは、何れも円柱状若しくは円板状に形成されており、その外径がレンズホルダ31における円筒部31Cの内径よりも僅かに小さくなっている。
レンズ固定部材33は、円環状の部材でなり、前後方向の長さがレンズホルダ31と比較して十分に短く、また外径が円筒部31Cの内径と同程度となっている。このレンズ固定部材33の外周面には、螺旋状の溝が形成されている。
駆動レンズ部22は、レンズホルダ31の円筒部31Cに対し、可動レンズ32の各レンズが後側から順次挿入された後、レンズ固定部材33が該円筒部31Cに挿入されると共にねじ溝31Dに沿って回転し、螺合される。これにより駆動レンズ部22は、レンズホルダ31に対して可動レンズ32が固定された構成となる。
磁石34は、複数の磁石片34Pに分割されており、さらに前側に配置される4個の前磁石片34PFと、後側に配置される4個の後磁石片34PRとにより構成されている。図6(A)及び(B)に模式的な斜視図を示すように、前磁石片34PFにおける前後方向の長さは、レンズホルダ31の円筒部31Cにおける前後方向の長さの約半分となっている。また前磁石片34PFにおける周方向の長さ、すなわち光軸Xを中心とした円周に沿った方向の長さは、円筒部31Cにおける外周部分の約1/4の長さとなっている。前磁石片34PFは、外周側、すなわち光軸Xから離隔する側がN極に着滋されており、内周側、すなわち光軸Xに近接する側がS極に着滋されている。
後磁石片34PRは、前磁石片34PFと比較して、同等の形状に構成されながら、磁極が反対となっている。すなわち後磁石片34PRは、外周側がS極に着滋されており、内周側がN極に着滋されている。
磁石34の各磁石片34Pは、磁性体であるレンズホルダ31に対して磁力を作用させることにより、図6(A)に示したように、該レンズホルダ31の円筒部31Cに吸着し、該レンズホルダ31に固定された状態となる。このため駆動レンズ部22は、外周面のうち前側の約半分がN極となり、後側の約半分がS極となっており、前磁石片34PF及び後磁石片34PRの境界線が磁極の境界線となっている。以下、この境界線を磁極境界線MBと呼ぶ。また駆動レンズ部22は、その重心が、前磁石片34PF及び後磁石片34PRの境界線と光軸Xとが交差する位置の近傍に位置している。
[1-2-2.固定部の構成]
固定部21(図4)は、コイルボビン41、コイル42、フレキシブル回路基板43、ホール素子44及びコネクタ部45を有している。
コイルボビン41は、全体として糸巻き状に形成されており、円筒状の円筒部41Cにおける前側の端部及び後側の端部に、円板状の前フランジ部41F及び後フランジ部41Rがそれぞれ接合されたような形状に構成されている。このコイルボビン41は、例えば所定の樹脂材料を成型することにより製造されており、非磁性体且つ絶縁体となっている。
円筒部41Cは、前後方向の長さが、磁石34全体における光軸方向の長さと概ね同等となっている。この円筒部41Cは、内周面が光軸Xを中心軸とした一様な周曲面を形成している一方、外周面において、前側の約半分よりも後側の約半分の方が、光軸Xから離隔しており、外径が大きくなっている。換言すれば、円筒部41Cは、前側部分に、周方向に沿った溝状の部分が形成されている。以下では、円筒部41Cの外周面における前側に形成された溝状の部分を溝状部41Dと呼ぶ。
因みに円筒部41Cの内径は、駆動レンズ部22のレンズホルダ31における前フランジ部31F及び後フランジ部31Rの外径、並びに磁石34の外径よりも僅かに大きくなっている。
前フランジ部41Fは、前後方向に貫通する比較的大きい丸孔が中心部分に形成された円板状の部分を中心に構成されており、前方向に突出した前突出部41FFや右方向に突出したコネクタ支持部41FN等も形成されている。このうち前突出部41FFは、前面が平面状に形成されると共に、後方向に向けてネジ孔(図示せず)が穿設されている。この前突出部41FFには、上述した取付ネジ25(図3)により後スプリング24の板バネ部24Sを取り付け得るようになっている。
後フランジ部41Rは、前後方向に貫通する比較的大きい丸孔が中心部分に形成された円板状の部分を中心に構成されており、後方向に突出した後突出部41RR等が形成されている。後突出部41RRは、前フランジ部41Fの前突出部41FFと概ね前後対称であり、後面が平面状に形成されると共に、前方向に向けてネジ孔が穿設されている。この後突出部41RRには、上述した取付ネジ25(図3)により前スプリング23の板バネ部23Sを取り付け得るようになっている。
コイル42(図4)は、コイルボビン41における円筒部41Cの溝状部41Dに巻き付けられている。すなわちコイルボビン41は、円筒部41Cのうち前側の約半分を占める溝状部41Dにのみコイル42が巻き付けられており、後側の約半分には該コイルが巻き付けられていない。このためコイル42は、光軸方向の長さが、磁石34における光軸方向長さの約1/2となっている。換言すれば、コイル42は、光軸方向に関して、前端が磁石34の前端とほぼ同等に揃えるように配置されている。このコイル42は、一般的なコイルと同様、電流が供給されると磁場を形成し、磁力を発生させることができる。
フレキシブル回路基板43は、可撓性を有する回路基板であり、例えばポリイミド等の樹脂材料や銅箔等の導電材料を薄膜状に形成して適宜積層させた構成となっている。このフレキシブル回路基板43は、短手方向の長さがコイルボビン41における円筒部41Cの長さよりもやや短く、また長手方向に沿った長さがコイルボビン41における円筒部41Cの周方向に沿った長さよりもやや短くなっている。
フレキシブル回路基板43は、コイルボビン41の円筒部41C及びコイル42の外周側に巻き付けられ、図示しない両面テープ等の固定部材により、該コイルボビン41に対して固定される。このフレキシブル回路基板43には、コイル42、後述するホール素子44及びコネクタ部45をそれぞれ電気的に接続するための回路が形成されている。
磁気検出部としてのホール素子44は、ホール効果を利用して磁界を検出する素子であり、フレキシブル回路基板43に形成された所定の回路パターンに対して半田付けされることにより、該フレキシブル回路基板43の外周面に取り付けられている。すなわちホール素子44は、コイル42を挟んで磁石34と反対側に配置されている。
このホール素子44は、図4に示したように、光軸方向(すなわち前後方向)に関して、コイル42に電流が供給されておらず、前スプリング23及び後スプリング24が自然状態であるときの駆動レンズ部22における磁極境界線MBと重なる位置に、すなわち磁石34における前後方向の中央付近に配置されている。
コネクタ部45は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格における「マイクロB」端子のメス型コネクタであり、コイルボビン41の前フランジ部41Fにおけるコネクタ支持部41FNに取り付けられている。このコネクタ部45は、フレキシブル回路基板43の配線パターンと電気的に接続されており、この配線パターンを介してコイル42やホール素子44とも電気的に接続されている。
このように焦点調節モジュール4では、本体ユニット11(図2)に固定される固定部21にコイル42が設けられると共に、該固定部21等に対して光軸方向に揺動する駆動レンズ部22に磁石34が設けられている。
[1-3.焦点調節モジュールの動作]
次に、焦点調節モジュール4の動作について説明する。撮像装置1(図1)は、撮像モジュール2が所定の制御部(図示せず)と接続され、また焦点調節モジュール4もコネクタ部45を介して該制御部に接続される。この状態で制御部は、撮像モジュール2から供給される画像に対して所定の画像処理を施した上で、所定の焦点調節処理、例えば合焦処理(いわゆるオートフォーカス処理)を行い、焦点調節モジュール4の駆動レンズ部22を前方向又は後方向へ移動させる。
ここで、焦点調節モジュール4において固定部21に対し駆動レンズ部22が前方向又は後方向へ移動する様子を、図7(A)、(B)及び(C)に模式図として示す。図7(B)は、コイル42に電流が供給されていないため、駆動レンズ部22が前後方向に関して中央に位置している様子を表す。以下、この状態における駆動レンズ部22の位置を中心位置と呼ぶ。
焦点調節モジュール4は、例えば図7(A)に示すように、コイル42に供給される電流により、該コイル42の前側をS極とし、後側をN極とするような磁界を発生させる。そうすると焦点調節モジュール4では、異極同士が吸引し、且つ同極同士が反発するため、駆動レンズ部22に対し前方向へ向かう推力が作用する。これにより駆動レンズ部22は、中心位置(図7(B))から前方向へ所定の距離L1だけ移動する。
また焦点調節モジュール4は、例えば図7(C)に示すように、コイル42に供給される電流により、該コイル42の前側をN極とし、後側をS極とするような磁界を発生させる。そうすると焦点調節モジュール4では、やはり異極同士が吸引し、且つ同極同士が反発するため、駆動レンズ部22に対し後方向へ向かう推力が作用する。これにより駆動レンズ部22は、中心位置(図7(B))から後方向へ所定の距離L1だけ移動する。
撮像装置1では、このように駆動レンズ部22が前後方向へ移動することにより、撮像モジュール2に入射される光の収束状態が変化するため、該撮像モジュール2により生成される画像も変化する。制御部では、変化後の画像を基に、引き続き合焦処理を行うことにより、最終的に所望の撮像対象に合焦させることができる。
また焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22が前方向又は後方向へ移動し、該駆動レンズ部22の一部である磁石34も移動することに応じて、該駆動レンズ部22の周囲における磁界が変化する。このためホール素子44は、磁界を随時検出し、得られた検出結果を制御部に通知する。制御部は、この検出結果を基に、駆動レンズ部22の光軸方向(すなわち前後方向)に関する位置を判断でき、合焦処理等に利用することができる。
[1-4.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による撮像装置1の焦点調節モジュール4では、本体ユニット11に固定レンズ11B及び可動ユニット12の固定部21を固定する一方、該固定部21に対し駆動レンズ部22を光軸方向に沿って揺動可能に構成した(図2及び図3)。また焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22に磁石34を設けると共に、固定部21にコイル42を設け、さらに該コイル42の外側にホール素子44を配置した(図3及び図4)。
このため焦点調節モジュール4では、磁石34やコイル42の光軸方向側にホール素子44を配置する場合と比較して、前後方向の長さを短く抑えながら、駆動レンズ部22の位置を精度良く検出できる。
一般に、ホール素子をコイルの近傍に配置した場合、該ホール素子が該コイルにより発生及び変化する磁界の影響を大きく受ける可能性があった。この点において、本実施の形態による焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22に推力を発生させ得る範囲内で、コイル42の巻き数をできるだけ少なくすることにより、該ホール素子44において該コイル42の影響をほとんど受けること無く、磁石34による磁界を良好に検出することができる。
また駆動レンズ部22では、磁石34を周方向に関して4個に分割した構成とし、且つレンズホルダ31を磁性体とした(図5及び図6)。これにより焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22の製造時に、磁石34の磁力を利用してレンズホルダ31に吸着させ、各磁石をそのまま固定することができるので、接着剤や固定ネジ等を用いること無く、容易に組み立てることができる。
ところで、一般に磁石を製造する場合、磁極の境界線を所望の位置に合わせることが難しい。このため駆動レンズ部22では、仮に磁石34における前側の前磁石片34PF及び後側の後磁石片34PRを前後方向に一体化した場合、外周面側において磁極境界線の光軸方向に関する位置が一定とならない可能性がある。このような場合、焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22の光軸方向に関する位置をホール素子44により検出する場合の位置精度が低下することになり、合焦処理のような焦点を調節する処理を円滑に実行できない可能性があった。
この点において、本実施の形態による焦点調節モジュール4の駆動レンズ部22では、磁石34を光軸方向に関して2個に分割した構成とし、前側の前磁石片34PF及び後側の後磁石片34PRに対して、外周面の磁極が互いに反対の極性となるように着滋した(図5及び図6)。これにより駆動レンズ部22は、磁石34の磁極境界線MBを、前磁石片34PF及び後磁石片34PRの分割線と一致させ、光軸方向に関する位置が一定に揃った状態とすることができる。このため焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22の光軸方向に関する位置をホール素子44により高い精度で検出でき、焦点を調節する処理を円滑に実行できる。また前磁石片34PF及び後磁石片34PRについては、その製造時に、磁極境界線MBに注意する必要無く、容易に着滋させることができるため、製造コストの低廉化とホール素子44による検出精度の向上とを両立できる。
また駆動レンズ部22では、レンズホルダ31を磁性材料である鉄により構成し、磁石34の各磁石を磁力により吸着させるようにした(図4~図6)。このため焦点調節モジュール4では、該駆動レンズ部22の製造時に、接着やネジ止めのようなレンズホルダ31に磁石34を固定するための構造や材料を用いる必要が無く、また固定するための作業を格段に単純化することができる。
さらに駆動レンズ部22では、レンズホルダ31を磁性材料である鉄により構成したため、このレンズホルダ31が磁石34のヨークとして機能し、該磁石34の磁束が光軸方向にほとんど漏れず、主に外周方向に形成されるようになった。このため焦点調節モジュール4では、磁石34の磁力が光軸方向に作用することによる悪影響が殆ど生じない。
これに加えて焦点調節モジュール4では、電気配線が必要なコイル42を固定部21側に配置し、電気配線が不要な磁石34を駆動レンズ部22に配置した(図4)。これにより焦点調節モジュール4では、コイル42を駆動レンズ部22側に配置する場合に生じ得る、配線の影響により駆動レンズ部22の姿勢が変化し、可動レンズ32の光軸が固定レンズ11B等の光軸Xに対して傾くことを、原理的に排除できる。
さらに焦点調節モジュール4は、駆動レンズ部22に組み込まれた固体の可動レンズ32(図5)を光軸方向へ移動させることにより、撮像装置1(図1)により撮像される画像の焦点を調節する。このため撮像装置1では、例えば液体レンズを用いる場合と比較して、画像の歪み等を殆ど発生させること無く、画像内の広い範囲において十分な解像度を得ることができる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による撮像装置1の焦点調節モジュール4では、駆動レンズ部22に磁石34を設けると共に、固定部21にコイル42を設け、さらに該コイル42の外側にホール素子44を配置した。このため焦点調節モジュール4では、前後方向の長さを短く抑えて小型に構成しながら、駆動レンズ部22の位置を精度良く検出でき、焦点調節処理を円滑に行うことができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による撮像装置201(図1)は、第1の実施の形態による撮像装置1と比較して、焦点調節モジュール4に代わる焦点調節モジュール204を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。焦点調節モジュール204(図2)は、第1の実施の形態による焦点調節モジュール4と比較して、可動ユニット12に代わる可動ユニット212を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
可動ユニット212(図3)は、第1の実施の形態による可動ユニット12と比較して、固定部21に代わる固定部221を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
[2-1.固定部の構成]
固定部221は、図4と対応する図8に模式的な断面図を示すように、第1の実施の形態による固定部21と比較して、コイルボビン41、コイル42及びフレキシブル回路基板43に代わるコイルボビン241、前コイル242及びフレキシブル回路基板43を有する点、並びに後コイル246を有する点において相違する。その他の点において、固定部221は固定部21と同様に構成されている。
コイルボビン241は、第1の実施の形態におけるコイルボビン41(図4)と比較して、円筒部41Cに代わる円筒部241Cを有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
円筒部241Cは、その外周面に、前側の約半分を占める前溝状部241DFと、後側の約半分を占める後溝状部241DRと、両者の間であり前後方向に関する中央付近に設けられた円筒中央部241Eとを有している。前溝状部241DFは、第1の実施の形態における溝状部41Dと同様に、周方向に沿った溝状の部分として構成されている。後溝状部241DRは、前溝状部241DFとほぼ前後対称に構成されている。円筒中央部241Eは、前溝状部241DF及び後溝状部241DRと比較して外径がやや大きくなっている。
前コイル242は、第1の実施の形態におけるコイル42と同様に構成されており、前溝状部241DFに巻き付けられている。第2コイルとしての後コイル246は、後溝状部241DRに巻き付けられており、前コイル242と同様のコイルとして構成され、その巻き数や前後方向(すなわち光軸Xに沿った方向)の長さ等が、前コイル242と同等に揃えられている。
すなわち後コイル246は、固定部221において、前後方向に関して、前コイル242と重ならない箇所に設けられている。他の観点から見ると、後コイル246は、前コイル242及び該後コイル246に電流が供給されていない状態(図8)において、前後方向に関する駆動レンズ部22の重心を挟んで、前コイル242と反対側に設けられている。
フレキシブル回路基板243は、フレキシブル回路基板43と同様に、円筒部241C並びに前コイル242及び後コイル246の外周側に巻き付けられ、図示しない両面テープ等の固定部材により、該コイルボビン241に対して固定される。このフレキシブル回路基板243は、前コイル242及び後コイル246とそれぞれ電気的に接続されている。このためフレキシブル回路基板243は、前コイル242及び後コイル246に対し、互いに独立して電流の向きや大きさを制御することができる。
このように固定部221は、コイルボビン241における円筒部241Cの前側約半分及び後側約半分に、前コイル242及び後コイル246がそれぞれ巻き付けられている。これを換言すれば、固定部221は、第1の実施の形態による固定部21と比較して、前後方向に関してコイルが巻き付けられている部分の長さが約2倍となっている。
[2-2.焦点調節モジュールの動作]
次に、焦点調節モジュール204の動作について説明する。撮像装置201(図1)は、第1の実施の形態と同様、所定の制御部(図示せず)が所定の焦点調節処理(例えば合焦処理)を行うことにより、焦点調節モジュール204の駆動レンズ部22を前方向又は後方向へ移動させる。
ここで、焦点調節モジュール204において固定部221に対し駆動レンズ部22が前方向又は後方向へ移動する様子を、図7(A)、(B)及び(C)とそれぞれ対応する図9(A)、(B)及び(C)に模式図として示す。図9(B)は、前コイル242及び後コイル246に電流が供給されていないため、駆動レンズ部22が前後方向に関して中央に位置している様子を表す。以下、この状態における駆動レンズ部22の位置を、本実施の形態においても中心位置と呼ぶ。
焦点調節モジュール204は、例えば図9(A)に示すように、前コイル242及び後コイル246にそれぞれ供給される電流により、前コイル242の前側をS極とし、後側をN極とするような磁界を発生させ、且つ後コイル246の前側をN極とし、後側をS極とするような磁界を発生させる。
そうすると焦点調節モジュール204では、異極同士が吸引し、且つ同極同士が反発するため、駆動レンズ部22に対し、前方向へ向かい、且つ第1の実施の形態よりも大きい推力が作用する。これにより駆動レンズ部22は、中心位置(図9(B))から前方向へ所定の距離L2だけ、すなわち第1の実施の形態における距離L1(図7(A))よりも大きい距離だけ移動する。
また焦点調節モジュール204は、例えば図9(C)に示すように、前コイル242及び後コイル246にそれぞれ供給される電流により、前コイル242の前側をN極とし、後側をS極とするような磁界を発生させ、且つ後コイル246の前側をS極とし、後側をN極とするような磁界を発生させる。
そうすると焦点調節モジュール204では、やはり異極同士が吸引し、且つ同極同士が反発するため、駆動レンズ部22に対し、後方向へ向かい、且つ第1の実施の形態よりも大きい推力が作用する。これにより駆動レンズ部22は、中心位置(図9(B))から後方向へ所定の距離L2だけ、すなわち第1の実施の形態における距離L1(図7(C))よりも大きい距離だけ移動する。
[2-3.動作及び効果]
以上の構成において、第2の実施の形態による撮像装置201の焦点調節モジュール204では、第1の実施の形態と同様、本体ユニット11に固定レンズ11B及び可動ユニット212の固定部221を固定する一方、該固定部221に対し駆動レンズ部22を光軸方向に沿って揺動可能に構成した(図2及び図3)。また焦点調節モジュール204では、駆動レンズ部22に磁石34を設けると共に、固定部221に前コイル242及び後コイル246を設け、さらに前コイル242及び後コイル246の外側にホール素子44を配置した(図3及び図7)。
このため焦点調節モジュール204では、第1の実施の形態と同様に、磁石34やコイル42等の光軸方向側にホール素子44を配置する場合と比較して、前後方向の長さを短く抑えながら、駆動レンズ部22の位置を精度良く検出できる。
これに加えて焦点調節モジュール204では、前コイル242及び後コイル246にそれぞれ電流を供給することにより、駆動レンズ部22における前磁石片34PF及び後磁石片34PR(図5~図7)それぞれに対し、同一方向に向けて、同等の力を発生させるようにした(図8)。他の観点から見ると、焦点調節モジュール204は、駆動レンズ部22に対し、該駆動レンズ部22の重心を挟んで前後方向に離れた2箇所に対し、同一方向に向けて、それぞれ力を作用させるようにした。
これにより焦点調節モジュール204は、駆動レンズ部22の中心軸を、理想的な中心軸である光軸Xから殆ど傾けること無く、また上下方向や左右方向へ移動させることも無く、さらには不要な振動等を発生させることも回避できる。すなわち焦点調節モジュール204は、駆動レンズ部22の光軸Xに対する上下方向及び左右方向の位置や姿勢等を維持したまま、前後方向に沿って極めて精度良く移動させることができる。
また固定部221では、前コイル242及び後コイル246といった2個のコイルに電流を供給し、それぞれに磁力を発生させ、駆動レンズ部22の前磁石片34PF及び後磁石片34PRとの間で、それぞれ力を作用させる。
このため焦点調節モジュール204は、1個のコイル42に電流を供給して磁力を発生させる第1の実施の形態と比較して、駆動レンズ部22に対し、全体として大きい推力を作用させることができる。これにより焦点調節モジュール204は、駆動レンズ部22における前後方向への移動距離(いわゆるストローク)を大幅に増加させ、合焦可能な距離範囲を拡大することや、駆動レンズ部22を短時間で目標位置へ移動させて焦点の調節を完了させること、例えば合焦させることができる。
また焦点調節モジュール204は、第1の実施の形態と比較して、駆動レンズ部22を前後方向へ一定の距離だけ移動させる際に、前コイル242及び後コイル246それぞれにおいて発生する磁力を小さくすること、すなわち供給する電流を少なくすることもできる。
一般に、コイルにより発生する磁力(起磁力)は、電流の大きさ及びコイルの巻き数にそれぞれ比例することが知られている。一方、コイルのような導電材料に電流が流れる場合、該導電材料の抵抗成分によりジュール熱が発生する。このとき発生するジュール熱は、いわゆるジュールの法則により、電流の2乗に比例することが知られている。
すなわち焦点調節モジュール204は、第1の実施の形態と比較して、各コイルに供給する電流の大きさを約1/2とした場合、同等の大きさの力を発生させながら、各コイルで発生する熱量をそれぞれ約1/4に、合計した熱量を約1/2に削減することができる。これにより焦点調節モジュール204は、第1の実施の形態と比較して、温度上昇の度合を抑えることができるので、放熱機構の簡素化や連続動作時間の延長等を図ることもでき、またフレキシブル回路基板43に実装する各部品を、最大電流がより少ないものを採用して簡素化や低コスト化を図ることもできる。
その他の点においても、第2の実施の形態による焦点調節モジュール204は、第1の実施の形態による焦点調節モジュール4と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による撮像装置201の焦点調節モジュール204では、駆動レンズ部22に磁石34を設けると共に、固定部221に前コイル242及び後コイル246を設け、これらの外側にホール素子44を配置した。このため焦点調節モジュール204では、前後方向の長さを短く抑えて小型に構成しながら、駆動レンズ部22の位置を精度良く検出でき、該駆動レンズ部22に対して重心を挟んだ前後からそれぞれ力を作用させることができるので、焦点調節処理を格段に円滑に行うことができる。
[3.第3の実施の形態]
第2の実施の形態による撮像装置301(図1)は、第1の実施の形態による撮像装置1と比較して、焦点調節モジュール4に代わる焦点調節モジュール304を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。焦点調節モジュール304(図2)は、第1の実施の形態による焦点調節モジュール4と比較して、可動ユニット12に代わる可動ユニット312を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
可動ユニット312(図3)は、第1の実施の形態による可動ユニット12と比較して、駆動レンズ部22に代わる駆動レンズ部322を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
駆動レンズ部322は、図5と対応する図10に示すように、第1の実施の形態による駆動レンズ部22と比較して、レンズホルダ31及び磁石34に代わるレンズホルダ331及び磁石334を有する点、並びに磁石固定部材335及び固定板336を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
レンズホルダ331は、第1の実施の形態とは異なり、非磁性の金属材料、例えばアルミニウムにより構成されている。このレンズホルダ331は、第1の実施の形態によるレンズホルダ31から前フランジ部31Fを省略したような構成となっており、円筒部31C及び後フランジ部31Rとそれぞれ対応する円筒部331C及び後フランジ部331Rを有している。後フランジ部331Rには、光軸方向に貫通するネジ孔が複数穿設されている。また後フランジ部331Rは、このネジ孔が穿設されている箇所の近傍において、外径が局所的に拡大されることにより補強されている。
またレンズホルダ331には、円筒部331Cの前側に、前固定部331Fが設けられている。前固定部331Fは、光軸Xを中心とした円環状であり、円筒部331Cと比較して、その内径が同等である一方、外径が一回り小さくなっている。また円筒部331Cにおける光軸方向の長さは、後フランジ部331Rにおける光軸方向の長さよりもやや長くなっている。
前固定部331Fには、外周面における前端の僅かに後側に、周方向に沿った固定溝331Dが形成されている。また前固定部331Fには、複数箇所に、その一部が後方向に向けて切り欠かれた切欠部331Eが形成されている。
磁石334は、光軸Xを中心とした円筒状に形成されており、外周面における前側の約半分がN極に着磁され、後側の約半分がS極に着磁されている。磁石334の内径は、レンズホルダ331における円筒部331Cの外径よりも僅かに大きくなっている。また磁石334の外径は、後フランジ部331Rの外径と略同等となっている。さらに磁石334における光軸方向の長さは、円筒部331Cにおける光軸方向の長さと同等となっている。すなわち磁石334は、第1の実施の形態において磁石34を構成する全ての磁石を一体化したような構成となっている。
磁石固定部材335は、全体として光軸方向に短い円筒状に形成されており、第1の実施の形態におけるレンズホルダ31の前フランジ部31Fと類似した形状となっている。磁石固定部材335の内径は、レンズホルダ331における前固定部331Fの外径よりも僅かに大きくなっている。また磁石固定部材335の外径は、レンズホルダ331における後フランジ部331Rの外径と略同等となっている。さらに磁石固定部材335における光軸方向の長さは、前固定部331Fにおける光軸方向の長さよりもやや短くなっている。
また磁石固定部材335には、後フランジ部331Rと同様に、前後方向に貫通するネジ孔が複数穿設されている。さらに磁石固定部材335は、このネジ孔が穿設されている箇所の近傍において、外径が局所的に拡大されることにより補強されている。
固定板336は、光軸方向に薄い板状の金属部材であり、前後方向から見て概ね扇形に形成されている。固定板336は、中央付近に丸孔でなるネジ孔が穿設されている。また固定板336の内周辺(光軸Xに近い側の辺)は、中央の約1/3の部分が他の部分よりも光軸Xに向けて突出している。以下では、固定板336の内周辺のうち中央の突出した部分を突出部336Cと呼び、該突出部336C以外の部分を固定端部336Eと呼ぶ。
この駆動レンズ部322は、その製造工程において、レンズホルダ331における円筒部331Cの内周側に第1の実施の形態と同様の可動レンズ32が組み込まれた上で、該円筒部331Cの外周側に磁石334が挿通される。さらに駆動レンズ部322は、図11に模式的な部分断面図を示すように、レンズホルダ331の前固定部331Fの外周側に磁石固定部材335及び前スプリング23が順次挿通された後、固定板336が嵌め込まれる。
このとき固定板336は、まず前スプリング23の前側に重ねられた状態で、前固定部331Fから外周方向へやや離れた位置から、突出部336Cを切欠部331Eに合わせるようにして内周方向へ移動されていく。やがて固定板336は、突出部336Cを切欠部331E内に位置させると共に固定端部336Eを固定溝331Dに嵌め込んだ状態となり、この状態で取付ネジ25が締め付けられる(図11)。
かくして駆動レンズ部322は、レンズホルダ331の外周側に円筒状の磁石334を保持することができる。その後、駆動レンズ部322は、第1の実施の形態と同様に固定部21(図3)と組み合わされて可動ユニット312となる。この可動ユニット312は、本体ユニット11(図2)に組み込まれることにより、焦点調節モジュール304となる。
このように構成した焦点調節モジュール304は、第1の実施の形態による焦点調節モジュール4と同様に、全体を小型化しながらも、ホール素子44(図3)により駆動レンズ部322の位置を精度良く検出できる。また焦点調節モジュール304は、レンズホルダ及び磁石以外に関し、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
[4.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、光軸方向に関して、ホール素子44を磁極境界線MBと重なる位置に、すなわち磁石34の中央付近に配置する場合について述べた(図4)。しかしながら本発明はこれに限らず、光軸方向に関して、ホール素子44を例えば磁石34の中央付近から外れた位置に配置しても良い。要は、駆動レンズ部22が光軸方向へ揺動した際に、該駆動レンズ部22の移動量に応じた磁界の変化を検出できれば良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、フレキシブル回路基板43にホール素子44を実装し、このフレキシブル回路基板43をコイルボビン41の円筒部41C及びコイル42の外側に巻き付ける場合について述べた(図3及び図4)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばホール素子44を接着剤等によりコイルボビン41の円筒部41C及びコイル42の外側に固定し、所定の配線部材を用いて該ホール素子44とコネクタ部45等とを電気的に接続させても良い。要は、コイルボビン41に対しホール素子44の位置を固定できれば良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、固定部21にホール素子44を1個設ける場合について述べた(図3及び図4)。しかしながら本発明はこれに限らず、固定部21にホール素子44を2個以上設けても良い。この場合、所定の制御部等において、各ホール素子44から得られる検出結果に対して、加算平均等の演算処理を行うことにより、光軸方向に関する駆動レンズ部22の位置をより精度良く検出することができる。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、固定部21(図3及び図4)においてコネクタ部45を右側に設けた上で、ホール素子44を左側に設ける場合、すなわち光軸Xを挟んで互いに反対側にコネクタ部45及びホール素子44を設ける場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば右側や上側等、フレキシブル回路基板43の外周面における種々の位置に、すなわち光軸Xから見て種々の方向に、ホール素子44を設けても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、磁石34の前磁石片34PF及び後磁石片34PRを、互いに独立した磁石片34Pとして構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば図6と対応する図12に示す磁石434のように、前磁石片34PF及び後磁石片34PRを一体化したような磁石片434Pを構成しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、1周を4分割した形状の磁石片34P(前磁石片34PF及び後磁石片34PR)を周方向に4個並べて配置することにより磁石34を構成する場合について述べた(図6)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば3分割や6分割など、1周を様々な分割数により分割した形状の磁石片を周方向に当該分割数だけ並べて配置することにより磁石を構成しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、コイル42の光軸方向に関する長さを、磁石34における光軸方向に関する長さの約1/2とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、コイル42の光軸方向に関する長さを、例えば磁石34における光軸方向に関する長さの2/3や1/4等、様々な値としても良い。要は、電流を流した際に駆動レンズ部22が光軸方向へ揺動し得るような十分な推力を発生できれば良い。第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光軸方向に関し、コイル42の前端を磁石34の前端とほぼ同等に揃えるように配置する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばコイル42の前端を磁石34の後端とほぼ同等に揃える等、他の種々の位置に配置しても良い。第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、図7(A)~(C)に示したように、駆動レンズ部22を中心位置(図7(B))から前方向及び後方向へそれぞれ移動させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、駆動レンズ部22を中心位置(図7(B))から前方向のみへ移動させるようにしても良く、若しくは後方向のみへ移動させるようにしても良い。例えば図7(B)及び(C)と対応する図13(A)及び(B)に示すように、固定部521のコイル42に供給される電流により、駆動レンズ部22が中心位置にある状態を、該駆動レンズ部22が最も前側に位置する状態としても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、後コイル246における巻き数や前後方向の長さを、前コイル242とほぼ同等とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば後コイル246における巻き数や前後方向の長さのうち少なくとも一部を、前コイル242と相違させても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光軸方向に関して、駆動レンズ部22の前側及び後側に、すなわち該駆動レンズ部22の重心を挟んだ両側に、前スプリング23及び後スプリング24をそれぞれ配置する場合について述べた(図3等)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば光軸方向に関して、駆動レンズ部22の重心に対する片側にのみ、複数のスプリングを配置しても良い。また、3個以上のスプリングを設けても良い。要は、駆動レンズ部22に対して光軸方向に離れた2以上の箇所にスプリングを設けることにより、いわゆる平行リンク機構を形成し、該駆動レンズ部22の姿勢を保ったまま光軸方向に移動させることができれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、図示しない制御部の焦点調節処理に従い、焦点調節モジュール4により駆動レンズ部22を前後方向へ移動させて合焦処理を行う場合、すなわち所定の被写体に対して焦点を合わせる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば制御部に接続された所定の操作部(図示せず)に所定の焦点調節ボタンを設け、ユーザによる該焦点調節ボタンに対する操作内容に基づき、駆動レンズ部22を前方向又は後方向へ移動させるように、すなわち手動で焦点を調節するようにしても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、撮像モジュール2及びレンズモジュール3の間に組み込まれる焦点調節モジュール4に本発明を適用する場合について述べた(図1)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばカメラに組み込まれ、フォーカスレンズやズームレンズを駆動する機構等、レンズを光軸方向に移動させる種々の機構に本発明を適用しても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、固定部としての固定部21と、可動部としての駆動レンズ部22と、揺動支持部材としての前スプリング23及び後スプリング24と、磁石としての磁石34と、コイルとしてのコイル42と、磁界検出部としてのホール素子44とによってレンズ移動機構としての焦点調節モジュール4を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる固定部と、可動部と、揺動支持部材と、磁石と、コイルと、磁界検出部とによってレンズ移動機構を構成しても良い。
本発明は、例えば産業用の監視カメラ装置で利用できる。
1、201、301……撮像装置、2……撮像モジュール、3……レンズモジュール、4、204、304……焦点調節モジュール、11……本体ユニット、11B……固定レンズ、12、212……可動ユニット、21……固定部、22、222、322……駆動レンズ部、23……前スプリング、24……後スプリング、31、331……レンズホルダ、31C、331C……円筒部、32……可動レンズ、34、334……磁石、34P……磁石片、34PF……前磁石片、34PR……後磁石片、41、241……コイルボビン、41C、241C……円筒部、41D……溝状部、42……コイル、43、243……フレキシブル回路基板、44……ホール素子、241DF……前溝状部、241DR……後溝状部、241E……円筒中央部、242……前コイル、246……後コイル、MB……磁極境界線、X……光軸。

かかる課題を解決するため本発明のレンズ移動機構においては、固定レンズが設けられた固定部と、磁性体金属材料により構成され、可動レンズが設けられた可動部と、固定レンズ及び可動レンズの光軸を相互に重ねるよう、固定部に対し可動部を揺動可能に支持する揺動支持部材と、可動部に取り付けられた磁石と、固定部における、光軸を中心とした放射方向に関して磁石の外側に取り付けられたコイルと、コイルを挟んで磁石と反対側に配置され、磁界を検出する磁界検出部とを設け、可動部は、磁性体金属材料により、磁石が取り付けられた部分よりも放射方向に突出し、且つ磁石における光軸に沿った方向の両側面とそれぞれ隣接するフランジ部が設けられているようにした。
本発明は、可動部を磁性体金属材料により構成すると共にフランジ部を設けたため、磁石の磁力を利用して当該磁石を可動部に取り付け、且つ当該可動部をヨークとして機能させることによりコイルとの間で磁力を効果的に作用させることができる。また本発明は、可動部が光軸方向に揺動した際に、該可動部に取り付けられた磁石が移動することに伴って変化する磁界を、コイルを挟んで該磁石と反対側に配置した磁界検出部により、精度良く検出できる。このため本発明は、磁石の磁力を有効に利用して可動部を揺動させながら、検出した磁界を基に、光軸に沿った方向に関する可動部の位置を精度良く把握でき、この位置に基づいた種々の処理を行うことが可能となる。

Claims (11)

  1. 固定レンズが設けられた固定部と、
    可動レンズが設けられた可動部と、
    前記固定レンズ及び前記可動レンズの光軸を相互に重ねるよう、前記固定部に対し前記可動部を揺動可能に支持する揺動支持部材と、
    前記可動部に取り付けられた磁石と、
    前記固定部における、前記光軸を中心とした放射方向に関して前記磁石の外側に取り付けられたコイルと、
    前記コイルを挟んで前記磁石と反対側に配置され、磁界を検出する磁界検出部と
    を具えることを特徴とするレンズ移動機構。
  2. 前記磁石は、少なくとも前記コイル側の面において、前記光軸に沿った光軸方向に関し磁極が分かれて形成され、
    前記磁界検出部は、前記コイルに電流が供給されていない状態での前記磁石における前記磁極の境界の前記放射方向側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ移動機構。
  3. 前記磁石は、前記光軸を中心とした環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ移動機構。
  4. 前記磁石は、前記光軸を中心とした周方向に関して複数に分割されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ移動機構。
  5. 前記磁石は、前記光軸に沿った方向に2分割され、少なくとも前記コイル側の面において互いの磁極が相違する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のレンズ移動機構。
  6. 前記コイルは、前記光軸に沿った光軸方向に関する長さが、前記磁石における光軸方向に関する長さよりも短い
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ移動機構。
  7. 前記コイルは、光軸方向に関する長さが、前記磁石における光軸方向に関する長さの1/2以下である
    ことを特徴とする請求項6に記載のレンズ移動機構。
  8. 前記コイルは、光軸方向の一方に関して、端部の位置が、前記磁石における端部の位置と揃えられている
    ことを特徴とする請求項6に記載のレンズ移動機構。
  9. 前記固定部における、放射方向に関して前記磁石の外側であり、且つ前記光軸に沿った光軸方向に関して前記コイルと重ならない箇所に設けられた第2コイル
    をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ移動機構。
  10. 前記第2コイルは、光軸方向に関して、前記コイル及び当該第2コイルに電流が供給されていない状態における前記可動部の重心を挟んで、前記コイルの反対側に設けられている
    ことを特徴とする請求項9に記載のレンズ移動機構。
  11. 撮像素子が組み込まれた撮像部と、
    レンズが組み込まれたレンズ部と、
    前記撮像部及び前記レンズ部の間に取り付けられた、請求項1乃至請求項8の何れかに記載のレンズ移動機構と
    を具えることを特徴とする撮像装置。

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