JP2022021371A - 蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラム - Google Patents

蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022021371A
JP2022021371A JP2020124867A JP2020124867A JP2022021371A JP 2022021371 A JP2022021371 A JP 2022021371A JP 2020124867 A JP2020124867 A JP 2020124867A JP 2020124867 A JP2020124867 A JP 2020124867A JP 2022021371 A JP2022021371 A JP 2022021371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
storage battery
power conversion
power generation
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020124867A
Other languages
English (en)
Inventor
純一 熊野
Junichi Kumano
康弘 小島
Yasuhiro Kojima
健 黒瀬
Takeshi Kurose
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020124867A priority Critical patent/JP2022021371A/ja
Publication of JP2022021371A publication Critical patent/JP2022021371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

【課題】連系する電力系統に脱落が生じた場合であっても、発電装置を運転させることができる蓄電池制御装置を得ること。【解決手段】自然エネルギーを用いて発電を行う発電装置1により発電された電力を一時的に蓄えることが可能な蓄電池2-1~2-nの充放電を行う連系可能なPCS3-1~3-nを制御する蓄電池制御装置4であって、電力系統から発電装置1およびPCS3-1~3-nが切り離されているときに、PCS3-1~3-nのうち一部であるPCS3-1の運転モードを、出力電圧を目標電圧にするよう制御する電圧制御モードに設定し、PCS3-1~3-nのうち残部であるPCS3-2~3-nを、出力電流を目標電流にするように制御する電流制御モードに設定し、PCS3-1の出力の計測値に基づいて、PCS3-1の出力を吸収するようにPCS3-2~3-nの充放電量を決定する充放電制御部43、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、複数の蓄電池を制御する蓄電池制御装置、この蓄電池制御装置を備える蓄電池システム、およびこの蓄電池システムを備える発電システム、この蓄電池制御装置が実行するプログラムに関する。
風力発電装置、太陽光発電装置などのように自然エネルギーを用いた発電装置によって発電された電力を、電力会社が管理する電力系統に逆潮流させて電力会社に売電する発電システムでは、連系点の電力の変動を抑制するために、蓄電池システムが用いられることがある。
例えば、特許文献1には、風力発電装置の発電出力変動および発電出力上限を所望の範囲内に調整する蓄電池システムが開示されている。
特開2007-124780号公報
電力会社の電力系統のような大規模系統において事故などを要因として脱落が発生することにより系統周波数に大きな変動が生じると、周波数低下リレーなどの機能により負荷および発電装置などが自動で切り離される。このため、大規模系統に脱落が生じると、上述した自然エネルギーを用いた発電装置および蓄電池システムを備える小規模系統は、連系する大規模系統から切り離され、大規模系統における脱落が復旧するまで発電装置を運転することができなかった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、連系する電力系統に脱落が生じた場合であっても、発電装置を運転させることができる蓄電池制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる蓄電池制御装置は、自然エネルギーを用いて発電を行う発電装置により発電された電力を一時的に蓄えることが可能な複数の蓄電池のそれぞれの充放電を行い電力系統に連系可能な複数の電力変換装置、を制御する蓄電池制御装置であって、充放電制御部を備える。この充放電制御部は、電力系統から発電装置および複数の電力変換装置が切り離されているときに、複数の電力変換装置のうち一部である第1電力変換装置の運転モードを、出力電圧を目標電圧にするよう制御する電圧制御モードに設定し、複数の電力変換装置のうち残部である第2電力変換装置を、出力電流を目標電流にするように制御する電流制御モードに設定し、第1電力変換装置の出力の計測値に基づいて、第1電力変換装置の出力を吸収するように第2電力変換装置の充放電量を決定する。
本開示によれば、連系する電力系統に脱落が生じた場合であっても、発電装置を運転させることができるという効果を奏する。
実施の形態の発電システムの構成例を示す図 実施の形態の発電システムの自立運転時の接続例を示す図 実施の形態の蓄電池制御装置の構成例を示す図 実施の形態の蓄電池制御装置における自立運転制御の一例を示すフローチャート 処理回路がプロセッサを備える回路である場合の処理回路の構成例を示す図
以下に、実施の形態にかかる蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本開示にかかる実施の形態の発電システムの構成例を示す図である。本実施の形態の発電システム30は、風力発電、太陽光発電などの自然エネルギーを用いて発電を行う発電装置1-1~1-3と、蓄電池2-1~2-nと、蓄電池2-1~2-nのそれぞれの充放電を行うPCS(Power Conditioning System)3-1~3-nと、PCS3-1~3-nを制御する蓄電池制御装置4と、切替装置5と、を備える。nは2以上の整数である。なお、切替装置5は、発電システム30外であってもよい。
発電装置1-1~1-3のそれぞれを個別に区別せずに示すときには、発電装置1と記載する。蓄電池2-1~2-nは、発電装置1-1~1-3により発電された電力を一時的に蓄えることが可能な複数の蓄電池である。なお、図1では、3台の発電装置1を示したが、発電装置1は1台または2台であってもよいし、4台以上であってもよい。蓄電池2-1~2-nのそれぞれを個別に区別せずに示すときには、蓄電池2と記載し、PCS3-1~3-nのそれぞれを個別に区別せずに示すときには、PCS3と記載する。PCS3は、直流電力と交流電力とを双方向に変換する電力変換装置である。
PCS3-1~3-nは、蓄電池2-1~2-nのそれぞれの充放電を行う電力変換装置である。運転モードを設定可能であり、運転モードとして、出力する電流が目標電流に一致するように制御する電流制御モードと、出力する電圧が目標電圧に一致するように制御する電圧制御モードとを含む。
切替装置50は、発電システム30を電力系統10に連系させる状態と発電システム30が電力系統10から切り離された状態とを切り替える。本実施の形態の発電システム30は、切替装置50によって発電システム30が電力系統10から切り離されているときに、後述するように自立運転を行うことが可能である。
図1では、発電システム30が電力系統10に連系されている状態を示しており、発電システム30は連系線11を介して電力系統10に接続されている。電力系統10は、電力会社により管理される大規模系統であり、発電システム30は電力系統10に連系されているときは、発電した電力を電力系統10に逆潮流させる。これにより、発電システム30の管理者は、発電システム30により発電された電力を電力会社に売電することができる。
発電装置1-1~1-3は、風力発電、太陽光発電のように自然エネルギーを用いて発電を行うため、発電量が変動する。電力系統10に連系する発電システムには一般に逆潮流させる電力の変動を抑制することが望まれる。このため、蓄電池制御装置4は、連系点における電力の変動を抑制するために、発電装置1-1~1-3が発電する電力に応じてPCS3-1~3-nを制御することにより蓄電池2-1~2-nを充放電させる。発電システム30が電力系統10に連系しているときの蓄電池制御装置4の制御方法には、特に制約はなく、連系点における電力の変動を抑制するように制御が行われる方法であればどのような方法が用いられてもよい。発電システム30が電力系統10に連系しているときは、発電装置1-1~1-3が発電する電力に応じて蓄電池2-1~2-nの充放電量が決定されるため、PCS3-1~3-nは、電流制御モードで動作する。
発電装置1の設置される発電所内の負荷である所内負荷7は、電力系統10に停電などが生じていないときには、電路13を介して電力系統10と接続され、所内負荷7には電力系統10から電力が供給される。所内負荷7には、蓄電池システムのPCS3-1~3-n、および蓄電池制御装置4が含まれていてもよい。また、所内負荷7は、自立運転の際に利用される電路23および電路21によって切替装置5に接続されている。図1では、上述したように、発電システム30が電力系統10に連系されている状態を示しているので、電路21および電路23は所内負荷7への電力の供給に使用されていない。
電力系統10には、所内負荷7以外の一般負荷8も電路12を介して接続されている。一般負荷8は、一般の需要家の負荷である。一般負荷8は、電力系統10に接続される全負荷のうち自立運転時に発電システム30から電力が供給される負荷である。一般負荷8は、自立運転の際に利用される電路22および電路21によって切替装置5に接続されている。なお、図1では、所内負荷7、一般負荷8をそれぞれ1つ図示しているが、これらはそれぞれ実際には複数の負荷であってもよい。
切替装置5は、PCS3-1~3-nおよび蓄電池2-1~2-nで構成される蓄電池システムに接続されるとともに発電装置1-1~1-3の出力の合流点に接続される。PCS3-1~3-nは並列に接続されている。切替装置5は、発電システム30を電力系統10に連系させる状態では、発電装置1-1~1-3および蓄電池システムを連系線11に接続させる。また、切替装置5は、電路21に接続され、電路21は、所内負荷7に接続される電路23と、一般負荷8に接続される電路22との分岐点に接続される。なお、図1では、発電システム30を電力系統10に連系させるときに、所内負荷7に発電装置1-1~1-3および蓄電池システムが接続されない例を示しているが、発電システム30を電力系統10に連系させるときにも、所内負荷7に発電装置1-1~1-3および蓄電池システムが接続される構成として、発電システム30からの電力を所内負荷7に供給できるような構成であってもよい。
図2は、本実施の形態の発電システム30の自立運転時の接続例を示す図である。図2では、電力系統10において事故などにより停電が発生し、発電システム30が、電力系統10から切り離されて、自立運転を行っている状態を示している。発電システム30が、電力系統10から切り離されると、本実施の形態では、発電システム30、所内負荷7および一般負荷8を含む小規模系統31において、発電システム30から所内負荷7および一般負荷8へ電力が供給される。本実施の形態では、蓄電池システムを構成するPCS3のうち1台を電圧制御モードに設定して小規模系統31内の電圧を目標値に維持しつつ、他のPCS3を電流制御モードに設定して、電流制御モードのPCS3が電圧制御モードのPCSの出力を吸収するように動作する。小規模系統31内の電圧の目標値は、所内負荷7および一般負荷8が問題なく動作できるように、例えば、電力系統10すなわち商用系統の一般的な電圧と同等の値とすることができる。これにより、発電装置1-1~1-3による発電量が変動する場合であっても蓄電池システムにより所内負荷7および一般負荷8への電力供給を行うことができ、小規模系統31における自立運転が実現可能となる。
図2に示すように、自立運転の状態では、所内負荷7および一般負荷8には、それぞれ電路13および電路12を経由した電力系統10からの電力供給が停止している。一方で、図2に示すように、所内負荷7には、電路21および電路23を介して発電システム30から電力が供給され、一般負荷8には、電路21および電路22を介して発電システム30から電力が供給される。
図2に示した例では、PCS3-1が電圧制御モードに設定された第1電力変換装置201であり、PCS3-2~3-nが電流制御モードに設定された第2電力変換装置202である。各PCS3の運転モードは、電力系統10が停電すると、蓄電池制御装置4により設定される。なお、どのPCS3を電圧制御モードに設定するかは、運用者などにより、蓄電池制御装置4に入力されてもよいし、蓄電池制御装置4が、あらかじめ定められた規則に従って選択してもよい。
図3は、本実施の形態の蓄電池制御装置4の構成例を示す図である。図3に示すように、蓄電池制御装置4は、発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、指令値配分部44、評価関数設定部45、蓄電池状態取得部46および指令部47を備える。
発電状態取得部41は、発電装置1から発電電力など発電状態を示す発電情報を取得する。計測値取得部42は、計測装置6から電圧制御モードのPCS3の出力電圧の計測値を取得する。なお、図1および図3では、電圧制御モードに設定されるPCS3-1の出力電圧を計測する計測装置6を図示しているが、電圧制御モードに設定されるPCS3を変更可能な場合には、同様に他のPCS3にも計測装置6が設けられているとする。蓄電池状態取得部46は、PCS3を介して蓄電池2のSOC(State Of Charge)など、蓄電池の状態に関する情報を取得する。
電力系統10に連系しているときには、次のような動作が行われる。充放電制御部43は、電力系統10に連系しているときには、発電情報に基づいて蓄電池システムの充放電量を決定し、決定した充放電量を合計の指令値として指令値配分部44へ出力する。例えば、充放電制御部43は、系統との連系点の潮流、電圧などを計測する図示しない計測器から取得した計測値と発電情報とに基づいて蓄電池への充放電指令値を演算する。評価関数設定部45は、合計の指令値を各PCS3へ配分するための評価関数の設定を受け付け、評価関数を指令値配分部44へ設定する。指令値配分部44は、管理装置9から受信する評価関数に基づいて充放電制御部43が決定した合計の指令値を、各PCS3へ配分し、配分した指令値を指令部47へ渡す。指令部47は、配分された指令値を各PCS3へ制御指令値として送信する。評価関数は、例えば、通常運用時には、連系における電力変化を平滑化するために用いられ、自立運転時には、電圧制御モードのPCS3の許容変化幅などを設定するために使用される。評価関数は、例えば、各PCS3から受信する各PCS3のSOCを用いて、配分した指令値で充放電が行われた場合に各PCS3のSOCが均等になるほど評価関数の値が小さくなるような関数であり、指令値配分部44は評価関数が最小になるように各PCS3へ指令値を配分する。評価関数はこれに限定されない。また、指令値配分部44は、評価関数を用いずに、合計値を各PCS3へ均等に配分してもよいし、PCS3に対応する蓄電池2の定格容量が異なる場合には、定格容量の比に応じて各PCS3へ指令値を配分してもよい。
管理装置9は、発電システム30を管理するコンピュータであり、例えば、発電システム30の運用者から入力を受け付ける入力手段と、監視用の画面を表示手段とを有する。管理装置9は、運用者から蓄電池制御装置4へ設定する評価関数の入力を受け付け、評価関数を蓄電池制御装置4へ送信する。また、管理装置9は、後述する自立運転時の電圧制御モードのPCS3に関する電圧の目標値についても、運用者から入力を受け付けて、目標値を蓄電池制御装置4へ送信する。また、管理装置9は、電力系統10の停電を検出し、蓄電池制御装置4へ自立運転の開始と終了を指示する。なお、管理装置9における電力系統10の停電の検出は、図示しない計測器により連系線11の電圧などを計測することにより行われてもよいし、自動的に周波数の低下を検出して切り離しを行うリレーなどから信号を受信することにより行われてもよい、運用者から管理装置9に入力されてもよい。また、上述した評価関数および目標値は、管理装置9を介して蓄電池制御装置4へ設定されるかわりに、蓄電池制御装置4に直接入力されてもよいし、管理装置9以外の装置から蓄電池制御装置4へ送信されてもよい。同様に、蓄電池制御装置4が、図示しない計測器により連系線11の電圧などを計測することにより電力系統10の停電と復旧を検出してもよい。
次に、自立運転時の動作について説明する。図4は、実施の形態の蓄電池制御装置4における自立運転制御の一例を示すフローチャートである。まず、充放電制御部43は、自立運転を開始するか否かを判断する(ステップS1)。自立運転の開始は、上述したように例えば、管理装置9から指示される。
自立運転を開始しない場合(ステップS1 No)、充放電制御部43は、ステップS1を繰り返す。自立運転を開始する場合(ステップS1 Yes)、充放電制御部43は、各PCS3の運転モードを設定する(ステップS2)。
ステップS2では、詳細には、充放電制御部43は、複数のPCS3のうちの一部の運転モードを電圧制御モードとし、他のPCS3の運転モードを電流制御モードとするように各PCS3の運転モードを決定する。このとき、どのPCS3を電圧制御モードにするかは、あらかじめ定められていてもよいし、管理装置9から指示されてもよいし、あらかじめ定められた規則にしたがって各蓄電池2の状態に応じて決定してもよい。例えば、複数のPCS3の定格容量が全て同一ではない場合に、定格容量の大きいもののなかから電圧制御モードに設定されるPCS3が選択されてもよい。あらかじめ定められた規則に従って電圧制御モードに設定されるPCS3が選択される場合、例えば、SOCが指定値に近い順に電圧制御モードに設定されるPCS3を選択するという規則が定められていてもよい。
また、ステップS2では、充放電制御部43は、電圧制御モードのPCS3に対する目標電圧を決定する。目標値は、電圧制御モードのPCS3の出力電圧の目標電圧値を含む。目標値は、電圧制御モードのPCS3の出力電圧の目標周波数を含んでいてもよい。目標値は、上述したように例えば管理装置9から送信される。充放電制御部43は、決定した各PCS3の運転モードと目標値とを指令部47へ出力する。指令部47は、各PCS3へ、設定する運転モードを制御指令として送信する。このとき、電圧制御モードのPCS3には、目標電圧も制御指令として送信される。このように、充放電制御部43は、複数のPCS3のうち一部である第1電力変換装置の運転モードを、出力電圧を目標電圧にするよう制御する電圧制御モードに指令部47を介して設定し、複数のPCS3のうち残部である第2電力変換装置を、出力電流を目標電流にするように制御する電流制御モードに指令部47を介して設定する。
次に、充放電制御部43は、電圧制御モードのPCS3の出力の計測値に基づいて電流制御モードのPCS3全体の充放電指令値を決定する(ステップS3)。すなわち、充放電制御部43は、電圧制御モードのPCS3である第1電力変換装置の出力の計測値に基づいて、第1電力変換装置の出力を吸収するように電流制御モードのPCS3である第2電力変換装置の充放電量である充放電指令値を決定する。この充放電量は、複数の第2電力変換装置の充放電量の合計値である。なお、計測値取得部42は、例えば、電圧制御モードのPCS3の出力の計測値を定期的に取得し、取得して計測値が充放電制御部43に入力する。充放電制御部43は、PCS3全体の充放電指令値すなわちPCS3の充放電指令値の合計値を指令値配分部44へ出力する。なお、第2電力変換装置が1つの場合には、充放電制御部43が算出する充放電量は当該第2電力変換装置の充放電指令値に相当するため、後述するステップS4を実施する必要はなく、蓄電池制御装置4は指令値配分部44を備えていなくてもよい。
指令値配分部44は、電流制御モードの各PCS3に充放電指令値を配分する(ステップS4)。このとき、指令値配分部44は、例えば、評価関数設定部45により設定された評価関数に基づいて各PCS3に充放電指令値を配分する。自立運転時の評価関数は、電力系統10に連系しているときの評価関数と同じであってもよいし異なっていてもよい。この評価関数は、例えば、配分した指令値で充放電を行った後の各PCS3のSOCのばらつきを示す関数であってもよいし、その他の関数であってもよい。評価関数は、配分した指令値で充放電を行った後の各PCSのSOCの平均値からのずれ量の重み付け加算値であってもよい。また、指令値配分部44は、評価関数を用いずに、各PCS3に均等に指令値を配分してもよい。指令値の配分方法は上述した例に限定されずどのような方法であってもよい。指令値配分部44は、配分した指令値を指令部47へ出力する。
指令部47は、配分された指令値の充電または放電を行う制御指令を、電流制御モードの各PCS3へ送信する(ステップS5)。充放電制御部43は、自立運転を終了するか否かを判断し(ステップS6)、自立運転を終了しないすなわち自立運転を継続する場合(ステップS6 No)には、ステップS3からの処理を繰り返す。自立運転を終了する場合(ステップS6 Yes)、自立運転制御の処理を終了する。なお、自立運転の終了は、例えば管理装置9から通知される。
以上のように、蓄電池制御装置4は、自立運転時に、PCS3の運転モードを設定すると、電圧制御モードのPCS3へ目標電圧を制御指令として送信する。また、蓄電池制御装置4は、電圧制御モードのPCS3の出力を計測する計測装置6の計測値を用いて、電圧制御モードのPCS3の出力を吸収するように電流制御モードのPCS3の合計の充放電量を決定し、決定した充放電量を電流制御モードの各PCS3に配分し、配分した指令値を制御指令値として制御指令を送信する。これにより、電力系統10が停電した場合に、発電システム30が自立運転を行うことができる。発電システム30が自立運転を行うことによって、電力系統10から発電装置1およびPCS3-1~3-nが切り離されているときに、蓄電池2-1~2-nから出力される電力は、所内負荷7および一般負荷8に供給される。
また、所内負荷7に、蓄電池システムのPCS3-1~3-n、および蓄電池制御装置4が含まれている場合、発電装置1により発電された電力を電源としてこれらが動作することができるので、大掛かりな外部電源を設ける必要はない。なお、電圧制御モードのPCS3および蓄電池制御装置4については、無停電電源(UPS:Uninterruptible Power Supply)により起動されるが、電圧制御モードのPCS3が起動された後は、各PCS3および蓄電池制御装置4に発電システム30から電源を供給することができるので、無停電電源を用いる時間は短時間で済む。また、所内負荷7だけでなく、あらかじめ電路を設けておくことで、自立運転時に、発電装置1からの距離にかかわらず遠方であっても一般負荷8へ電力を供給することが可能である。
例えば、電圧制御モードのPCS3の出力の計測結果が+10kWであり10kWの放電を行っていることを示す場合、蓄電池制御装置4は、電流制御モードのPCS3の合計の充放電量として-10kW、すなわち10kWの充電を行うと決定する。そして、蓄電池制御装置4は、10kWの充電指令値を電流制御モードのPCS3へ配分し、配分値を充電指令値とする充電指令を、電流制御モードのPCS3へ制御指令として送信する。充電指令値は電力で示されるが、電圧は上述した目標電圧であるため、この充電指令値は、電流制御モードにおける目標電流に相当する。
なお、以上の説明では、小規模系統31に、所内負荷7および一般負荷8の両方が含まれる例を説明したが、小規模系統31は所内負荷7および一般負荷8のうち一方だけを含んでいてもよい。また、発電システム30が、複数の発電装置1を備える場合、所内負荷7および一般負荷8の消費電力によっては、自立運転時には、複数の発電装置1のうちの一部を運転させてもよい。
ここで、蓄電池制御装置4のハードウェア構成について説明する。蓄電池制御装置4の発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、指令値配分部44、評価関数設定部45、蓄電池状態取得部46および指令部47は処理回路により実現される。
蓄電池制御装置4の発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、指令値配分部44、評価関数設定部45、蓄電池状態取得部46および指令部47を実現する処理回路は、プロセッサを備える回路であってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、指令値配分部44、評価関数設定部45、蓄電池状態取得部46および指令部47を実現する処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
図5は、処理回路がプロセッサを備える回路である場合の処理回路の構成例を示す図である。発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、指令値配分部44、評価関数設定部45、蓄電池状態取得部46および指令部47を実現する処理回路がプロセッサを備える場合、処理回路は例えば図5に示すように、プロセッサ101およびメモリ102を備える。処理回路が図5に示す処理回路である場合、発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、指令値配分部44、評価関数設定部45、蓄電池状態取得部46および指令部47の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ102に格納される。処理回路では、メモリ102に記憶されたプログラムをプロセッサ101が読み出して実行することにより、各機能を実現する。このプログラムは、プログラムが記録された記録媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。また、メモリ102は、プロセッサ101が処理を実行する際に必要なデータを記憶する記憶領域としても用いられる。
ここで、プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ102は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
また、発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、蓄電池状態取得部46および指令部47の実現には、受信機および送信機を備える通信回路が用いられてもよい。
発電状態取得部41、計測値取得部42、充放電制御部43、指令値配分部44、評価関数設定部45、蓄電池状態取得部46および指令部47の各機能は、一部が専用のハードウェアで実現され、一部がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。
以上述べたように、本実施の形態では、蓄電池制御装置4は、発電システム30が連系されていないときに、PCS3の一部を電圧制御モードに設定し、残部を電流制御モードに設定する。そして、蓄電池制御装置4は、電圧制御モードのPCS3の出力を計測する計測装置6の計測値を用いて、電圧制御モードのPCS3の出力を吸収するように電流制御モードのPCS3の合計の充放電量を決定し、決定した充放電量を電流制御モードの各PCS3に配分し、配分した指令値を制御指令値として充放電指令を送信する。これにより、連系する電力系統10に脱落が生じた場合であっても、発電装置1を運転させることができる。電力系統10の脱落の生じていない通常時は、系統の周波数および電圧の基準を定める発電機またはこれに準じた機器が存在し、PCS3は連系点における潮流変化が定められた条件になるように制御するが、自立運転時に、全てのPCS3が電流制御モードで動作すると電圧および周波数の基準を生成する機器が存在しなくなり、全てのPCS3が電圧制御モードで動作すると潮流の変化を抑制する機器が存在しなくなり、自立運転ができない。これに対して、本実施の形態では、一部のPCSを電圧制御モードでの運転とし、残りを電流制御モードでの運転とすることで自立運転が可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1-1~1-3 発電装置、2-1~2-n 蓄電池、3-1~3-n PCS、4 蓄電池制御装置、5 切替装置、6 計測装置、7 所内負荷、8 一般負荷、9 管理装置、10 電力系統、30 発電システム、41 発電状態取得部、42 計測値取得部、43 充放電制御部、44 指令値配分部、45 評価関数設定部、46 蓄電池状態取得部、47 指令部。

Claims (7)

  1. 自然エネルギーを用いて発電を行う発電装置により発電された電力を一時的に蓄えることが可能な複数の蓄電池のそれぞれの充放電を行い電力系統に連系可能な複数の電力変換装置、を制御する蓄電池制御装置であって、
    前記電力系統から前記発電装置および前記複数の電力変換装置が切り離されているときに、前記複数の電力変換装置のうち一部である第1電力変換装置の運転モードを、出力電圧を目標電圧にするよう制御する電圧制御モードに設定し、前記複数の電力変換装置のうち残部である第2電力変換装置を、出力電流を目標電流にするように制御する電流制御モードに設定し、前記第1電力変換装置の出力の計測値に基づいて、前記第1電力変換装置の出力を吸収するように前記第2電力変換装置の充放電量を決定する充放電制御部、
    を備えることを特徴とする蓄電池制御装置。
  2. 前記第2電力変換装置は複数であり、
    前記充放電制御部により決定される前記充放電量は、複数の前記第2電力変換装置の充放電量の合計値であり、
    前記蓄電池制御装置は、
    前記合計値を前記複数の前記第2電力変換装置へ配分する指令値配分部、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の蓄電池制御装置。
  3. 前記電力系統から前記発電装置および前記複数の電力変換装置が切り離されているときに、前記複数の蓄電池から出力される電力は、前記発電装置の設置される発電所内の負荷に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄電池制御装置。
  4. 前記電力系統から前記発電装置および前記複数の電力変換装置が切り離されているときに、前記複数の蓄電池から出力される電力は、前記発電装置の設置される発電所外の一般の需要家の負荷に供給されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電池制御装置。
  5. 複数の蓄電池と、
    前記複数の蓄電池のそれぞれの充放電を行い電力系統に連系可能な複数の電力変換装置と、
    前記複数の電力変換装置を制御する請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電池制御装置と、
    を備えることを特徴とする蓄電池システム。
  6. 自然エネルギーを用いて発電を行う発電装置と、
    前記発電装置により発電された電力を一時的に蓄えることが可能な複数の蓄電池と、
    前記複数の蓄電池のそれぞれの充放電を行う複数の電力変換装置と、
    前記複数の電力変換装置を制御する請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電池制御装置と、
    を備えることを特徴とする発電システム。
  7. 自然エネルギーを用いて発電を行う発電装置により発電された電力を一時的に蓄えることが可能な複数の蓄電池のそれぞれの充放電を行い電力系統に連系可能な複数の電力変換装置、を制御する蓄電池制御装置に、
    前記電力系統から前記発電装置および前記複数の電力変換装置が切り離されているときに、前記複数の電力変換装置のうち一部である第1電力変換装置の運転モードを、出力電圧を目標電圧にするよう制御する電圧制御モードに設定する設定ステップと、
    前記複数の電力変換装置のうち残部である第2電力変換装置を、出力電流を目標電流にするように制御する電流制御モードに設定し、前記第1電力変換装置の出力の計測値に基づいて、前記第1電力変換装置の出力を吸収するように前記第2電力変換装置の充放電量を決定する充放電制御ステップと、
    を含むことを特徴とするプログラム。
JP2020124867A 2020-07-22 2020-07-22 蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラム Pending JP2022021371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020124867A JP2022021371A (ja) 2020-07-22 2020-07-22 蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020124867A JP2022021371A (ja) 2020-07-22 2020-07-22 蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022021371A true JP2022021371A (ja) 2022-02-03

Family

ID=80220404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020124867A Pending JP2022021371A (ja) 2020-07-22 2020-07-22 蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022021371A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10601226B2 (en) Advanced uninterruptable power module controller and method of operating same
US20190280482A1 (en) Utility interactive inverter with var dispatch capabilities
EP2639919B1 (en) Electric power supply-and-demand control apparatus
EP3447883A1 (en) Uninterruptible power supply system and method
JP2018107991A (ja) 複合発電システム
CN112398141A (zh) 用于提供电源接口的设备和方法
JPWO2017169655A1 (ja) 電源システム、制御システムおよび電源システムの電力制御方法
JP5475387B2 (ja) 電力供給システムの電源最適化装置
EP3496225A1 (en) Method and system for droop control of power systems
KR102198040B1 (ko) 전력 관리 장치 및 이를 포함하는 에너지 저장 시스템
KR102521665B1 (ko) 이종 배터리의 동시 연계가 가능한 전력변환 시스템
KR20150135843A (ko) 하이브리드 에너지 저장 시스템 및 그 제어 방법
KR20180062795A (ko) 마이크로 그리드 운영 시스템
JP2008072774A (ja) 自然エネルギー発電電力平準化装置
WO2014167830A1 (ja) 電力制御システム
KR101677835B1 (ko) 에너지 저장 시스템의 배터리 상태 측정 방법
JP2022021371A (ja) 蓄電池制御装置、蓄電池システム、発電システムおよびプログラム
JP6692205B2 (ja) 連系運転制御装置およびこれを用いた分散型電源の運転システム並びに連系運転制御方法
US20220302703A1 (en) Methods and systems for power management in a microgrid
JP6479516B2 (ja) 入力制御蓄電システム
KR102100104B1 (ko) 무정전 전원 공급 기능을 가지는 전력 충방전 장치 및 이를 포함하는 에너지 저장 시스템
KR102133558B1 (ko) 팬을 이용한 셀 밸런싱 장치 및 방법
JP6257388B2 (ja) 電力供給システム
JP7055945B2 (ja) 蓄電池システム
WO2021038762A1 (ja) 充放電制御装置、蓄電システムおよび充放電制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230725

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230919

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240206