JP2022019646A - 飽和ピクセルを用いるイメージ圧縮方法、エンコーダ、及び電子装置 - Google Patents

飽和ピクセルを用いるイメージ圧縮方法、エンコーダ、及び電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】イメージセンサによって生成されたイメージデータを効率的に圧縮するイメージ処理方法を提供する。【解決手段】本発明によるイメージ圧縮方法は、受信されたイメージデータに含まれ、かつ互いに隣接して同じカラーを有する複数のピクセルからなるピクセルグループのうち、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出する段階と、飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成する段階と、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルを除いた少なくとも1つの非飽和ピクセルと、基準ピクセルとを比べることで、イメージデータを圧縮する段階と、飽和フラグ、圧縮結果、及び圧縮方法を含むビットストリームを出力する段階と、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、イメージ圧縮方法に係り、より詳細には、飽和ピクセルを用いるイメージ圧縮方法、エンコーダ、及び電子装置に関する。
高解像度イメージへの要求が増大するにつれて、イメージセンサによって生成されるイメージデータのサイズは増大しつつある。イメージデータのサイズは、データの伝送速度に係わるため、イメージデータを効率的に圧縮する方法が要求される。
イメージデータのサイズを縮めるために、圧縮しようとする対象ピクセルと、圧縮のための基準になる基準ピクセルとの差値に基づいて、データを圧縮する方法が用いられる。しかし、過度な受光によるピクセルの飽和は、大きいピクセル値を生成するため、差値に基づいた圧縮方法の圧縮率を低下させる要因となる。
特開2011-045051号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、圧縮率の低下を引き起こす飽和ピクセルを効率的に圧縮するイメージ圧縮方法を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるイメージ圧縮方法は、イメージセンサによって生成されたイメージデータを圧縮するイメージ圧縮方法において、受信された前記イメージデータに含まれ、かつ互いに隣接して同じカラーを有する複数のピクセルであるピクセルグループのうち、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出する段階と、前記飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成する段階と、前記ピクセルグループのうち、前記飽和ピクセルを除いた少なくとも1つの非飽和ピクセルと、基準ピクセルとを比べることで、前記イメージデータを圧縮する段階と、前記飽和フラグ、圧縮結果、及び圧縮方法を含むビットストリームを出力する段階と、を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるエンコーダは、イメージセンサによって生成されたイメージデータを処理するエンコーダにおいて、互いに隣接して同じカラーを持つ複数のピクセルであるピクセルグループから、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出し、前記飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成し、前記ピクセルグループのうち、前記飽和ピクセルを除いた少なくとも1つの非飽和ピクセルと、基準ピクセルとを比べることで、前記イメージデータを圧縮するように構成されることを特徴とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による電子装置は、イメージを撮像する電子装置において、ピクセルアレイを備え、かつイメージデータを出力するように構成されたイメージセンサと、互いに隣接して同じカラーを有する複数のピクセルであるピクセルグループから、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出し、前記飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成し、前記ピクセルグループのうち、前記飽和ピクセルを除いた少なくとも1つの非飽和ピクセルと、基準ピクセルとを比べることで、前記イメージデータを圧縮し、圧縮結果、飽和フラグ及び圧縮方法を含むビットストリームを出力するように構成されたエンコーダを備えるイメージ信号処理器と、前記ビットストリームを解読することで、前記イメージデータを復元するように構成されたデコーダを備えるアプリケーションプロセッサと、を備えることを特徴とする。
本発明によるイメージ圧縮方法によれば、圧縮率の低下を引き起こす飽和ピクセルを圧縮しないことで、非飽和ピクセルに割り当てられるビットを増大させることができる。非飽和ピクセルに割り当てられるピクセルが増大することで、画質劣化が低減され、圧縮率が向上する効果を奏する。また、本発明によるイメージ圧縮方法によれば、飽和ピクセルが多い場合に無損失圧縮を果たすことができる。
本発明の一実施形態による電子装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるエンコーダを示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるデコーダを示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるイメージ圧縮方法を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態によるピクセルの構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態によるピクセルの構造を示す概念図である。 差分パルスコード符号化方法(DPCM)によるビットストリームの構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態による飽和ピクセルの発生数ごとに、互いに異なってビットが割り当てられるビットストリームの構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態による飽和ピクセルの発生数ごとに、互いに異なってビットが割り当てられるビットストリームの構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態による飽和ピクセルの発生数ごとに、互いに異なってビットが割り当てられるビットストリームの構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態によるピクセルの構造を示す概念図である。 差分パルスコード符号化方法(DPCM)によるビットストリームの構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態による飽和ピクセルの発生によって生成される、ビットストリームの構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態による圧縮情報を説明する表である。 本発明の一実施形態による圧縮情報を説明する表である。 本発明の一実施形態によるイメージ信号処理器を備える電子装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるイメージ信号処理器を備える電子装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による電子装置の一部を示すブロック図である。 図15のカメラモジュールを詳細に説明するブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態の具体例を詳細に説明する。
本発明で「ピクセル」、「ピクセルグループ」、「カラーピクセル」、または「サブピクセル」という用語は、客体をセンシングする光感知素子が位置している物理的な領域を意味し、または、客体の一部分をセンシングした光感知素子から生成された電気信号に対応するデータ値である。イメージセンサについての説明を除いては、「カラーピクセル」は、光感知素子から生成された電気信号に対応するデータ値と理解される。「ピクセル」は、カラーピクセル、サブピクセルなどを含む包括的な用語として用いられる。
半導体素子の高集積化及び処理速度の向上によって、秒当たり撮影可能なイメージの数が増加するにつれて、電子装置内に保存されて処理されるイメージデータのサイズは、徐々に増大しつつある。よって、イメージデータを効果的に処理するために、イメージデータを圧縮する技術が要求される。
光信号を電気信号に変換する光感知素子の数が多いほど、高解像度イメージを生成しやすい。光感知素子の集積度が高くなるほど、光感知素子の間の物理的な間隔は狭くなり、それによるクロストークなどのノイズが発生して、画質劣化を引き起こす。
低照度では、光感知素子に十分な光信号が入力され難くて、高解像度イメージを生成するときに障害要素になる。低照度でも高解像度イメージを生成するためには、1つのカラーフィルターを共有するカラーピクセルを、複数のサブピクセルに分割することで、1つのカラーピクセルを表現するために複数のサブピクセルを用いる。複数のサブピクセルから生成された電気信号をいずれも合わせれば、十分な光量が確保される。一実施形態によれば、1つのカラーピクセルは、4個のサブピクセル、または9個のサブピクセルに分割される。しかし、開示された数字は、例示に過ぎず、カラーピクセルは16個、25個などの2乗数に分割されるか、またはm×n(m、nは2以上の定数)の行列形態に分割される。
イメージデータを効果的に圧縮するためには、圧縮効率が高くてデータ損失が大きくないことが要求される。イメージを圧縮するための一つの方法として、圧縮しようとする対象ピクセルと、対象ピクセルに隣接する候補ピクセルのうちの1つの参照ピクセルを定め、対象ピクセルと参照ピクセルとのピクセルの差値に基づいて、イメージデータを圧縮する。差値に基づいた圧縮方法は、差分パルスコード符号化方法(Differential Pulse Code Modulation;DPCM)と称される。
同じカラーピクセルを通過するように配置された複数のサブピクセルを含むカラーピクセルが、特定カラーパターンに沿って配列されたベイヤーイメージを圧縮する場合にも、上記圧縮方法が適用される。一実施形態で、ベイヤーパターンは、グリーン、レッド、ブルー、グリーンが順に行列形態に配列された公知のパターンである。
図1は、本発明の一実施形態による電子装置を示すブロック図である。
電子装置10は、電荷結合素子及び金属酸化物半導体(Complementary Metal Oxide Semiconductor;CMOS)などの固体イメージセンサを用いて、被写体のイメージをセンシングし、センシングされたイメージを処理するか、またはメモリに保存し、処理されたイメージをメモリに保存する。一実施形態によれば、イメージ処理システム10は、デジタルカメラ、デジタルカムコーダ、モバイルフォン、タブレット・コンピュータ、またはポータブル電子装置で具現される。ポータブル電子装置は、ラップトップコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、タブレットPC、PDA(personal digital assistant)、EDA(enterprise digital assistant)、デジタルスチールカメラ、デジタルビデオカメラ、オーディオ装置、PMP(portable multimedia player)、PND(personal navigation device)、MP3プレーヤ、ポータブルゲームコンソール(handheld game console)、eブック(e-book)、ウェアラブル機器などを含む。また、イメージ処理システム10は、ドローン、先進運転支援システム(Advanced Drivers Assistance System;ADAS)などの電子器機または車、家具、製造設備、ドア、各種の計測器機などに、部品として搭載される。
図1を参照すると、電子装置10は、イメージセンサ100、イメージ信号処理器(Image Signal Processor;ISP)200、アプリケーションプロセッサ(Application Processor;AP)300、及びメモリ・サブシステム400を備える。
イメージセンサ100は、光学レンズを通じて入射された被写体の光学的信号を、電気的信号に変換し、電気的信号に基づいて、イメージデータIDTAを生成して出力する。イメージセンサ100は、イメージまたは光センシング機能を有する電子機器に搭載される。例えば、イメージセンサ100は、カメラ、スマートフォン、ウェアラブル機器、事物インターネット(Internet of Things(IoT))機器、タブレットPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(portable Multimedia Player)、ナビゲーション、ドローン、先進運転支援システム(Advanced Drivers Assistance System;ADAS)などの電子機器に搭載される。また、イメージセンサ100は、車、家具、製造設備、ドア、各種の計測機器などに、部品として備えられる電子機器に搭載される。イメージセンサ100は、イメージ信号処理器200、またはアプリケーションプロセッサ300の制御によって、レンズ(図示せず)を通じて撮像された被写体をセンシングする。
イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110を備える。
ピクセルアレイ110は、複数の行(row)ライン、複数の列(column)ライン、及びそれぞれが行ライン及び列ラインに接続して行列状に配置された複数のピクセル、及び複数のピクセルのそれぞれに対応するように配列された複数のカラーフィルタを備える。
複数のピクセルのそれぞれは、光感知素子を備える。光感知素子は光を感知し、感知された光を、電気的信号であるピクセル信号に変換する。例えば、光感知素子は、フォト・ダイオード、フォト・トランジスタ(photo transistor)、フォト・ゲート(photo gate)、ピンドフォト・ダイオード(pinned photo diode;PPD)、またはこれらの組み合わせである。複数の光感知素子のそれぞれは、フォトダイオード、伝送トランジスタ、リセット・トランジスタ、増幅トランジスタ、及び選択トランジスタを備える4-トランジスタ構造である。一実施形態によれば、複数の光感知素子のそれぞれは、1-トランジスタ構造、3-トランジスタ構造、4-トランジスタ構造、または5-トランジスタ構造であるか、あるいは、複数のピクセルが一部のトランジスタを共有する構造である。
カラーフィルタは、ピクセルアレイ110の複数のピクセルのそれぞれに対応するように配列され、光感知素子に入る光のうち、特定波長のみを透過させる。一実施形態で、カラーフィルタは、ベイヤーカラーフィルタの形態で適用される。ベイヤーパターンは、人間の目が被写体のグリーン成分から、輝度(luminance)データの大部分を導出するという前提に基づく。ベイヤーカラーフィルタに含まれているピクセルのうち、半分はグリーン信号を検出し、残りの4分の1はレッド信号を、残りの4分の1はブルー信号を検出する。一実施形態において、ベイヤーカラーフィルタ1200は、レッド(R)ピクセル、ブルー(B)ピクセル、及び2個のグリーン(G)ピクセルを含む2×2サイズのカラーピクセルが、繰り返して配置される構成である。他の実施形態において、ベイヤーカラーフィルタ1200は、レッドピクセル、ブルーピクセル、及び2個のワイドグリーン(wide green、W)ピクセルを含む2×2サイズのカラーピクセルが、繰り返して配置される構成である。一実施形態で、4個のピクセルのうち、2個のピクセルには緑色フィルタが配置され、残りの2個のピクセルには、青色フィルタ及び赤色フィルタがそれぞれ配置される、RGBカラーフィルタ方式が採択される。また、RGBカラーフィルタ方式以外にも、シアン、イエロ、グリーン、マゼンタのカラーフィルタが4個のピクセルにそれぞれ配置される、CYGMカラーフィルタ方式が採択される。これ以外にも、CYMK(Cyan、Yellow、Green、Key)カラーフィルタ方式が適用されうる。複数のカラーフィルタは、1つのカラーフィルタ層を構成する。説明の便宜のために、ベイヤーパターンを例示するが、本発明はベイヤーパターンに限定されず、ホワイトまたはイエロを含むか、または2つ以上のカラー領域が併合された多様なパターンであり得る。
イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110によって生成されたピクセル信号を処理する複数のモジュールをさらに備える。一実施形態によれば、複数のモジュールは、ロードライバ(図示せず)、ランプ信号生成器(図示せず)、タイミング生成器(図示せず)、アナログデジタルコンバータ(Analog-to-Digital Converter、図示せず)、及びリードアウト回路(図示せず)などの、光信号を処理するか、またはイメージセンシング感度を向上させるためのさらなる構成を備える。例えば、リードアウト回路は、ピクセルアレイ110から提供される電気的信号に基づいて、ローデータ(Raw data)を生成し、ローデータまたは不良ピクセル除去などの前処理が行われたローデータを、イメージデータIDTAとして出力する。イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110及びリードアウト回路を備える半導体チップまたはパッケージとして具現される。
イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110で生成されたピクセル信号を、複数のモジュールを用いて処理することで、イメージデータIDTAを出力する。
イメージデータIDTAは、ピクセル信号が複数のモジュール(例えば、ランプ信号生成器、リードアウト回路など)によって処理された結果である。一実施形態で、イメージデータIDTAは、2進コードである。一実施形態で、イメージデータIDTAは、客体に関するピクセル情報及びピクセル値を含む。例えば、イメージデータIDTAは、客体の特定部分をセンシングした光感知素子のピクセルアレイ110上の位置、ピクセルの色相(すなわち、カラーフィルタの種類)などを、ピクセル情報として含む。一実施形態で、イメージデータIDTAは、イメージセンサ100が処理できるデータの動的領域によるピクセル値を含む。例えば、イメージデータIDTAは、個別ピクセルについての動的領域が10ビットであるため、0ないし1023のピクセル値のうちのセンシングされたピクセル値を、個別ピクセルに関するデータとして含む。
一実施形態で、複数のピクセル値の集合は、ベイヤーイメージと称される。ここで、ベイヤーイメージは、物理的に光の特定波長を透過させる機能を行うカラーフィルタとは区分される。一実施形態で、ベイヤーイメージは、イメージセンサ100でセンシングされたイメージが、イメージ信号処理器200、アプリケーションプロセッサ300、またはユーザ環境で認識される観念的イメージ形象に対応するイメージである。言い換えると、ベイヤーイメージは、電子装置10内で1つの処理単位として取り扱われる、完成されたイメージのピクセル情報を有するイメージデータを意味する。説明の便宜のために、本明細書では、「ベイヤーイメージ」の用語を使ってイメージデータを説明するが、本明細書で開示される技術的思想は、ベイヤーパターンのカラーフィルタに限らず、多様なパターンを有するカラーフィルタが適用される。
イメージ信号処理器(ISP)200は、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、またはMCU(Micro Controller Unit)を備える。イメージ信号処理器200が直接実行する、またはイメージ信号システムに含まれているイメージ信号処理器200が実行する処理は、イメージアーチファクト(artifacts)についてのイメージ向上アルゴリズムの適用を意味する。例えば、イメージ信号処理器200は、受信されたイメージフレームについて、ホワイトバランシング、ノイズ除去(denoising)、モザイク除去(demosaicking)、レンズシェーディング、及びガンマ補正などを行うが、これに限定されず、多様なイメージ後処理を行ってもよい。
イメージ信号処理器200は、イメージデータIDTAについてイメージ処理を行う。例えば、イメージ信号処理器200は、イメージデータIDTAにおいてデータ形式を変更するイメージ処理(例えば、ベイヤーパターンのイメージデータをYUVまたはRGB形式に変更)、ノイズ除去、輝度調整、鮮明度調整などの画質向上のためのイメージ処理などを含む。イメージ信号処理器200は、電子装置10のハードウェアを構成する。図1で、イメージ信号処理器200がイメージセンサ100とは別途に構成されることを図示したが、これに限定されるものではなく、イメージ信号処理器200は、イメージセンサ100の内部に位置するか、または、アプリケーションプロセッサ300の内部に位置してもよい。
本発明の一実施形態によれば、イメージ信号処理器200は、イメージセンサ100の出力信号であるイメージデータIDTAを受信し、イメージデータIDTAを加工及び処理した結果であるエンコードデータEDを生成する。エンコードデータEDは、第1インターフェース(I/F)250を通じて外部に提供される。
イメージ信号処理器200は、エンコーダ210、モード選択器230、及び第1インターフェース250を備える。本発明の一実施形態によれば、イメージ信号処理器200は、イメージデータIDTAを受信して、エンコードデータEDを出力する。
エンコーダ210は、イメージデータIDTAを圧縮してデータのサイズを低減させ、処理装置(例えば、アプリケーションプロセッサ300)で処理されるように、イメージ規格によって符号化する。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、イメージデータIDTAを圧縮することで圧縮データCDを生成し、モード選択器230に出力する。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、モード選択器230のモード信号MODEを受信し、圧縮モードによるエンコードを実行することで、エンコードデータEDを生成する。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、客体をセンシングしたピクセル値を含むイメージデータIDTAのうち、過度に受光された飽和ピクセル(Saturation Pixel;SP)を除いた残りのピクセルを、飽和ピクセルと同じ色相情報を有して飽和ピクセルに隣接している他のピクセルである基準ピクセルと比べることで、イメージデータIDTAを圧縮する。
本発明の一実施形態によれば、飽和ピクセルSPは、過度な受光によって生成されたピクセル値を有するデータに対応する。本発明の一実施形態によれば、飽和ピクセルSPは、人間の目で差を明らかに識別できないほど明るい光を表すピクセルに関するデータである。飽和ピクセルSPは、ピクセルが表現できる最大ピクセル値とは微細な差があるが、イメージの解像度にはほとんど影響を及ぼさない。
一実施形態で、飽和ピクセルSPは、個別ピクセルが有するデータのサイズである動的範囲のうち、しきい値を超えるピクセル値を有するピクセルである。本発明の一実施形態によれば、しきい値は、個別ピクセルの動的範囲のうちの上限線にほぼ近接したピクセル値であってもよい。例えば、個別ピクセルの動的範囲が10ビットである場合(すなわち、ピクセル当り10ビットの情報を含む)、個別ピクセルのピクセル値は0ないし1023であり、しきい値は1000である。この際、ピクセル値が1000よりも大きいかまたは同じであるピクセルは、飽和ピクセルSPに分類される。例えば、しきい値は、個別ピクセルの動的範囲の上限の95%に当たる値であるが、これに限定されない。
任意のピクセルを飽和ピクセルSPに分類するためのしきい値は、個別ピクセルの動的範囲によって、撮像環境によって、または要求される解像度によって多様に変更される。
本発明の一実施形態によれば、個別ピクセルの動的範囲が小さいほど、しきい値は、ピクセル値の上限線の縮小に比例して変更される。例えば、動的範囲が8ビットである場合、個別ピクセルの動的範囲は0~255であり、この時のしきい値は230である。例えば、動的範囲が12ビットである場合、個別ピクセルの動的範囲は0ないし4191であり、この時のしきい値は4000である。
本発明の一実施形態によれば、撮像環境が飽和ピクセルを多く生成する場合、しきい値は上昇する。例えば、撮像環境が野外、または逆光の多い状況である場合、しきい値は1020である。例えば、撮像環境が室内、または逆光がほとんどない状況である場合、しきい値は950である。
本発明の一実施形態によれば、要求される解像度が高い場合、しきい値は、個別ピクセルの動的範囲の上限にさらに近く設定される。例えば、高解像度が要求される場合、10ビットのピクセルのしきい値は1020である。例えば、低解像度が要求される場合、10ビットのピクセルのしきい値は980である。
本発明は、上述したしきい値の特定の数値に限定されず、最適化した圧縮率を達成すために、可変的に変更される。
一実施形態で、基準ピクセルは、複数のピクセルのうちのいずれか1つのピクセルである。基準ピクセルは、圧縮しようとする対象である対象ピクセルと同じカラーを有する。基準ピクセルは、対象ピクセルよりも先に圧縮される。基準ピクセルは、対象ピクセルよりも先に復元されることで、対象ピクセルの解読時に参照される。基準ピクセルは、対象ピクセルから予め定められている方向及び距離に位置する。
一実施形態で、基準ピクセルは、特定の値を有する仮想のピクセルである。例えば、基準ピクセルは、複数のピクセルのピクセル平均値、または複数のピクセルそれぞれのピクセル値を昇順(または降順)に整列し、そのうち、中間値を取るピクセル中位値を有する仮想のピクセルを指す。基準ピクセル及び対象ピクセルの関係については、図5A及び図5Bを参照してさらに詳細に説明する。
エンコーダ210は、イメージデータIDTAを符号化してエンコードデータEDを生成する。エンコードデータEDは、ビットストリームの形態に出力する。イメージ信号処理器200は、イメージデータIDTAを符号化する過程で、メモリ・サブシステム400に保存されているデータの読み取り及び書き込み動作を行う。
エンコーダ210は、ベイヤーカラーフィルタを通じて獲得された原本ピクセルデータに対応するイメージデータIDTAを圧縮して、ベイヤーイメージのサイズを縮める。ベイヤーイメージは、ピクセルアレイ110を通じて獲得されたベイヤーパターンのピクセルデータを意味する。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、イメージデータIDTAでピクセル値がしきい値を超えるピクセルを、飽和ピクセルSPに分類する。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、飽和ピクセルSPと同じカラー情報を含む候補ピクセルのうち、飽和ピクセルに物理的に隣接している基準ピクセルを定める。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、圧縮対象となる対象ピクセルのピクセル値を、基準ピクセルのピクセル値と比べることで、データの量を減縮させる。
被写体を撮像するに当って、圧縮しようとする対象である対象ピクセルと、対象ピクセルに位置的に隣接している候補ピクセル、または基準ピクセルとのピクセル値の差が大きい場合が発生する。ピクセル値の差が大きい原因として、イメージセンサ100によりセンシングされたイメージが、周辺の他の被写体に比べて相対的に小さいながら輝度または色相の対比が大きいスポットピクセル、イメージセンサ100のセンシング・エラーである不良ピクセル、ベイヤーイメージ上の角部分であるエッジピクセル、撮像環境が逆光の多い状況、または野外環境などの場合がある。上記のような場合が発生すると、圧縮のために参照される候補ピクセルと、隣接しているピクセルとの差が大きいため、圧縮率が落ちるか、または画質の劣化が起きる虞がある。よって、対象ピクセルと、隣接している他のピクセルとの間のピクセル値の差が大きい状況が発生する場合を考えた圧縮が行われる必要があり、圧縮を実行するに当ってフラグを考慮すると、画質劣化を防止することができる。対象ピクセルと基準ピクセルとを比較(例えば、差分)することでデータを圧縮する方式は、差分パルスコード符号化方法(Differential Pulse Code Modulation)と称される。
イメージデータIDTAは、行ごとに(row-by-row)、左側からエンコーディング(またはデコーディング)されるため、比較の対象になる基準ピクセルは、既にエンコーディング(またはデコーディング)されている必要がある。よって、本発明の一実施形態によれば、基準ピクセルは、対象ピクセルの左側または上側に位置する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、エンコーディング(またはデコーディング)される手順によって飽和ピクセルに隣接しているものの、先にエンコーディング(またはデコーディング)処理された領域にあるピクセルのうちのいずれか1つが基準ピクセルに定められる。例えば、飽和ピクセルSPと同じカラー情報を含むピクセルのうち、飽和ピクセルSPに最も近い左側にあるピクセルが、基準ピクセルとして定められる。この際、飽和ピクセルSPと基準ピクセルとの相対的な位置、または対象ピクセルと基準ピクセルとの相対的な位置が定められる。基準ピクセルが定められることで、基準ピクセルの対象ピクセルとの相対的な位置は、デコーダ310にも共有される。基準ピクセルの位置は、飽和ピクセルSPの位置とも係わる。
一実施形態によれば、エンコーダ210は、ピクセルの集合であるピクセルグループ単位でデータを圧縮する。本発明の一実施形態によれば、ピクセルグループが飽和ピクセルを含む場合に、エンコーダ210は、飽和ピクセルを圧縮せずに飽和ピクセルの位置情報のみを生成する。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、圧縮率の低下を引き起こす飽和ピクセルを圧縮せずに飽和ピクセルの位置情報のみを保存することで、飽和ピクセルが保存される空間を、他のピクセルが保存される空間に再び割り当てる。
一実施形態によれば、エンコーダ210は、ピクセルグループを圧縮することでビットストリームを生成する。本発明の一実施形態によれば、ビットストリームは、圧縮方法、圧縮モード、圧縮率、損失情報などを示すヘッダ、飽和ピクセルの位置情報を含む飽和位置フラグ、及び圧縮対象になる対象ピクセルと基準ピクセルとのピクセル値の差である、残留情報を含む。本発明の一実施形態によれば、飽和ピクセルと基準ピクセルとのピクセル値の差がビットストリームに保存されないことで、ビットストリームの限定された空間は、非飽和ピクセルのために割り当てられるため、非飽和ピクセルのデータ損失率は最小になる。ビットストリームの構造については、図6ないし図11を参照して後述する。
エンコーダ210がイメージデータIDTAをエンコーディングする過程については、図2、図6ないし図12でさらに詳細に説明する。
モード選択器230は、圧縮データCDを受信し、イメージデータIDTAを複数の圧縮モードのうち、いかなる圧縮モードでエンコーディングするかを定める。一実施形態によれば、イメージ信号処理器200は、圧縮対象、圧縮率、エラー率、及び/または損失情報によって、互いに異なる多様な圧縮モードを有する。本発明の一実施形態によれば、モード選択器230は、圧縮データCDの圧縮率、エラー率、損失情報などを確認して、他の圧縮モードと比べる。
本発明の一実施形態によれば、圧縮データCDが、他の圧縮モードによる結果に比べて性能に優れた場合、モード選択器230は、圧縮データCDを生成した方式に対応する圧縮モードで、イメージデータIDTAをエンコーディングするように指示するモード信号MODEをエンコーダ210に出力する。一実施形態で、圧縮データCDが他の圧縮モードによる結果に比べて性能が優れていない場合、圧縮データCDを生成した方式に対応する圧縮モードではない、他の優れた圧縮方式で、イメージデータIDTAをエンコーディングするように指示するモード信号MODEを出力する。圧縮モードとして、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルを圧縮しない飽和モード以外にも、不良ピクセルを探知するBP(Bad Pixel)モードが用いられる。複数の圧縮モードについては、図13A及び図13Bで詳細に説明する。
第1インターフェース250は、エンコーディングデータEDが他の装置または他のモジュールに好適な規格で伝送されるように、装置間のインタペーシングを支援する。インターフェースは、規格及び設定が互いに異なる装置の間のデータ及び/または信号の伝送を円滑にする物理的プロトコル(規約)または規格である。
一実施形態で、第1インターフェース250は、アプリケーションプロセッサ300にエンコーディングデータEDを伝送するために、アプリケーションプロセッサ300が支援するインタペーシング方法と同じインタペーシング方法でデータを伝送する。一実施形態で、第1インターフェース250は、メモリ・サブシステム400にエンコーディングデータEDを保存するために、メモリ・サブシステム400が支援するインタペーシング方法と同じインタペーシング方法でデータを伝送する。
カメラモジュール50は、イメージセンサ100及びイメージ信号処理器200を備える。カメラモジュール50で生成されたエンコーディングデータEBは、ビットストリームの形態に出力される。エンコーディングデータEBは、カメラモジュール50と同じ規約を共有する装置(例えば、デコーダ310)によって解読される。規約とは、圧縮方式、圧縮手順、圧縮ビット、基準ピクセルの位置などの圧縮アルゴリズムに関する原則であって、符号化された原理と同じ原理が適用されることで、復号できる相互合意を意味する。一実施形態で、カメラモジュール50に含まれているエンコーダ210に適用された規約と同一でさえあれば、カメラモジュール50で生成されたエンコーディングデータEBはデコーディングされるため、デコーダ310は、エンコーダ210と必ずしも同じ半導体チップに実装される必要はない。一実施形態によって、カメラモジュール50とアプリケーションプロセッサ300との生産者は、互いに異なってもよい。
図1には、カメラモジュール50がメモリを備えないことが図示されているが、本発明はこれに限定されない。一実施形態によれば、カメラモジュール50は、メモリ・サブシステム400のメモリのうちの一部を備える。例えば、カメラモジュール50は、メモリ・サブシステム400のメモリのうちの一部として、DRAM(Dynamic Ramdom Access Memory)を備える。しかし、これは例示に過ぎず、カメラモジュール50は、SRAM(Static RAM)などの、速い速度でデータアクセスを支援する多様な種類のメモリ装置を備える。カメラモジュール50にメモリが含まれた場合は、3-積層(3-STACK)構造と称される。
アプリケーションプロセッサ300は、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、またはMCU(Micro Controller Unit)である。アプリケーションプロセッサ300は、デコーダ310から受信した復号されたビットストリームについて、後処理(post processing)を行う。後処理は、イメージアーチファクトへのイメージ向上アルゴリズムの適用を意味する。例えば、アプリケーションプロセッサ300は、受信した復号されたビットストリームについて、ホワイトバランシング、ノイズ除去、モザイク除去、レンズシェーディング、及びガンマ補正などを行うが、これに限定されず、イメージの品質を向上させるための多様な機能を行う。
アプリケーションプロセッサ300は、デコーダ310、及び第2インターフェース330を備える。
第2インターフェース330は、エンコーダ210から生成されたビットストリーム形態のエンコーディングデータEDを受信する。第2インターフェース330は、第1インターフェース250と同じ規格でデータを提供する。一実施形態で、第1インターフェース250及び第2インターフェース330が使う規格は、MIPI(Mobile Industry Processor Interface Alliance)である。MIPIは、製品生産者団体であるMIPI連合が合議した規格であって、モバイル機器メーカーが共通的にインターフェース方法及び仕様を規定したデータ通信規約である。しかし、インタペーシング方法はこれに限定されず、多様な任意のデータ通信及び信号入出力規約が存在する。
第2インターフェース330は、エンコーディングデータEDを、アプリケーションプロセッサ300に好適なデータ通信形式にインタペーシングし、デコーダ310にデータを提供する。
デコーダ310は、エンコーディングデータEDをデコーディング(復号)する。一実施形態で、デコーダ310は、エンコーダ210がイメージデータIDTAをエンコーディングするために経る一連の過程を逆順に実行することで、圧縮された対象ピクセルの原本ピクセル値を復元する。言い換えれば、デコーダ310は、エンコーダ210を通じて圧縮されたイメージデータIDTAを復元する。
一実施形態で、デコーダ310には、エンコーダ210と同じ規約が適用される。デコーダ310は、エンコーダ210に使われた符号化方法に対応するアルゴリズムに基づいた復号方法を用いる。本発明の一実施形態によれば、デコーダ310には、エンコーダ210で定められた基準ピクセルの対象ピクセルとの相対的な位置が予め設定される。例えば、飽和ピクセルSPと同じカラー情報を含むピクセルのうち、飽和ピクセルSPに最も近い左側にあるピクセルが基準ピクセルに定められることで、デコーダ310は、復号の対象になる対象ピクセルを、対象ピクセルと同じカラー情報を有するものの、対象ピクセルの左側に位置している基準ピクセルのピクセル値に基づいてデコーディングする。一実施形態によって、デコーダ310は、対象ピクセルと基準ピクセルとの相対的な位置情報に基づいてデコーディングすることで、相対的に少ないデータだけでも、対象ピクセルを復元することができる。デコーダ310のデコーディング動作については、図3で詳細に説明する。
メモリ・サブシステム400は、イメージセンサ100、またはイメージ信号処理器200から提供されるイメージデータIDTA、圧縮データCD、及び/またはエンコーディングデータEDを保存する。また、メモリ・サブシステム400は、エンコーディングデータEDをデコーディングすることで生成された復元データを保存する。また、メモリ・サブシステム400は、保存されたデータを電子装置10の他の構成に提供する。これ以外にも、メモリ・サブシステム400は、電子装置10の駆動に必要な各種システムやユーザーデータを保存する。
メモリ・サブシステム400は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリで具現される。例えば、メモリ・サブシステム400は、各種情報を不揮発的に保存する不揮発性メモリと、電子装置10の駆動に係わってファームウェアなどの情報などがローディングされる揮発性メモリなどを備える。揮発性メモリは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static RAM)などを含み、不揮発性メモリは、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Electrically Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、フラッシュメモリ、PRAM(Phase-change RAM)、MRAM(Magnetic RAM)、ReRAM(Resistive RAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)などを含む。
一実施形態で、メモリ・サブシステム400のうちの一部は、イメージ信号処理器200のデータを保存し、メモリ・サブシステム400のうちの他の一部は、アプリケーションプロセッサ300のデータを保存して、キャッシュメモリ機能を提供する。図1では、説明の便宜のために、1つのメモリ・サブシステム400がイメージ信号処理器200及びアプリケーションプロセッサ300を同時に支援するように図示されたが、これは、保存またはキャッシュメモリ機能を支援することを概念的及び機能的に説明するものであって、1つの半導体チップに実装される必要はない。
一実施形態で、メモリ・サブシステム400のうちの一部は、イメージ信号処理器200のデータを保存するメモリ装置として用いられ、イメージデータIDTAの少なくとも一部を臨時に保存するバッファとして機能する。
一実施形態によれば、メモリ・サブシステム400は、イメージデータIDTAのうちの1番目の行に対応するデータをバッファリングする。サブピクセルは、マトリックス状に配列され、エンコーダ210は、ピクセルのピクセル情報がいずれも提供された後でこそデータを圧縮するため、イメージデータIDTAのうちの1番目の行に対応するデータは今すぐ処理される必要はない。
イメージデータIDTAのうちの2番目の行に対応するデータが提供される時、イメージ信号処理器200は、メモリ・サブシステム400に1番目の行についてのイメージデータIDTAをローディングする。エンコーダ210は、イメージデータIDTA及び提供された2番目の行に対応するイメージデータIDTAに基づいて、ピクセルに対応するデータを圧縮する。圧縮されたデータはメモリ・サブシステム400に保存される。
イメージ信号処理器200及びアプリケーションプロセッサ300は、ロジック回路を備えるハードウェアのような処理回路として具現されるか、または圧縮動作を行うソフトウェアを実行するプロセッサのように、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで具現される。特に、処理回路は、中央処理装置(Central Procesing Unit;CPU)、算術及び論理演算、ビットシフトなどを行うALU(Arithmetic Logic Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、マイクロプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで具現されるが、これに限定されない。
本発明によるイメージ圧縮方法は、圧縮率の低下を引き起こす飽和ピクセルを圧縮しないことで、非飽和ピクセルに割り当てられるビットを増大させる。非飽和ピクセルに割り当てられるピクセルが増大することで、画質劣化が低減し、圧縮率は向上する。
図2は、本発明の一実施形態によるエンコーダを示すブロック図である。図1が共に参照される。
図2を参照すると、エンコーダ210は、探知器(E_Detector)211、飽和フラグ生成器213、圧縮器215、再建器(E_Reconstructor)217、及び参照バッファ(E_Reference Buffer)219を備える。エンコーダ210は、探知器211、参照バッファ219、飽和フラグ生成器213、圧縮器215、及び再建器217を総括的に制御する中央プロセッサ(図示せず)を備える。または、探知器211、参照バッファ219、飽和フラグ生成器213、圧縮器215、及び再建器217がそれぞれ自体のプロセッサ(図示せず)によって作動し、プロセッサ(図示せず)が互いに有機的に作動することで、エンコーダ210が全体として作動してもよい。または、エンコーダ210の外部プロセッサ(図示せず)の制御によって、探知器211、参照バッファ219、飽和フラグ生成器213、圧縮器215、及び再建器217が制御されてもよい。図2に図示したエンコーダ210に、図1で説明したエンコーダ210が適用される。図1と背反しない範囲で重複する説明は省略する。
エンコーダ210は、イメージセンサ100から入力されたイメージデータIDTAを圧縮して、データ情報量を低減させる。一実施形態によって、エンコーダ210は、ベイヤーイメージ上で圧縮しようとする対象である対象ピクセルを、対象ピクセルと位置的に近接している複数の候補ピクセルと比べることで、イメージデータIDTAを圧縮する。
探知器211には、イメージセンサから生成されたイメージデータIDTAが入力される。探知器211は、イメージデータIDTAを構成する複数のピクセルを、一定の配列及び数でグループ化する。グループ化されたピクセルは、ピクセルグループと称され、エンコーダ210では、ピクセルグループ単位でデータが処理される。例えば、探知器211は、イメージデータIDTAをピクセルグループ単位で圧縮する。ピクセルグループは、ピクセルが横、縦それぞれ3個ずつ配列された3×3構成、または5×5構成などの二次元アレイ配列であってもよく、または1つの行(row)に並んで配列された8ピクセルの集合である1×8構成などの配列であってもよい。ピクセルグループの構成であるピクセルの横、縦それぞれの数を意味する3×3、5×5及び/または1×8構成は、説明の便宜のための例示に過ぎず、開示された構成及び数値に限定されない。
一実施形態によれば、探知器211は、圧縮しようとする対象ピクセルと、対象ピクセルに位置的に近接している複数の候補ピクセルとを探索する。ピクセルグループの構成及びサイズによって、1回に探索されるピクセルの数は可変的である。複数の候補ピクセルは、対象ピクセルの左側または上側に位置するが、エンコーディング手順によって変わってもよい。
本発明の一実施形態によれば、探知器211は、ピクセルグループに飽和ピクセルが存在することを探知する。本発明の一実施形態によれば、探知器211は、ピクセルグループを構成するピクセルのピクセル値のうち、しきい値を超えるピクセル値を有するピクセルを、飽和ピクセルSP(図1)と定める。例えば、ピクセル毎に10ビットが割り当てられ、ピクセルの動的範囲が0ないし1023である時、しきい値は1000と定められる。この場合、探知器211は、ピクセルのうち1000を超えるピクセル値を持つピクセルを、飽和ピクセルSPと定める。探知器211は、飽和ピクセルSPと判断されたピクセルについて、飽和ピクセルであることを示す属性(Attribute)情報(例えば、フラグ)をタグ付け(tagging)する。
本発明の一実施形態によれば、探知器211は、ピクセルグループに飽和ピクセルが2個以上存在することを探知し、エンコーダ210が、飽和モードでイメージデータを圧縮させる。例えば、探知器211は、飽和ピクセルが2個以上であるため、飽和モードで圧縮するように指示するモード信号MODEを生成する。例えば、探知器211は、飽和ピクセルが2個以上であるため、モード信号に関係なく飽和モードで動作するように、エンコーダ210に信号を伝送する。一実施形態で、探知器211は、再建器217で復元されて参照バッファ219に保存された候補ピクセルに関する情報を、既に符号化されている対象ピクセルの次の対象ピクセルをエンコーディングする時に用いる。一実施形態によれば、次の対象ピクセルを圧縮またはエンコーディングするための候補ピクセルとして、以前にエンコーディングされた対象ピクセルが用いられる。
飽和フラグ生成器213は、ピクセルグループに含まれている飽和ピクセルの位置情報をフラグ形態に生成する。本発明の一実施形態によれば、処理単位であるピクセルグループに飽和ピクセルが含まれる場合、飽和フラグ生成器213は、ピクセルグループでの飽和ピクセルの位置をビットとして表現するフラグを生成する。フラグは、対象ピクセル及び基準ピクセルの方向情報を番号付けまたは特定ビットにマッピングした値である。
本発明の一実施形態によれば、飽和フラグ生成器213は、ピクセルグループに含まれている複数のピクセルのうち、非飽和ピクセルはビット0で、飽和ピクセルはビット1で処理する。例えば、ピクセルグループに4個のピクセルが存在し、そのうちの2番目のピクセルが飽和ピクセルである場合、飽和フラグ生成器213は、0100のフラグを生成する。しかし、非飽和ピクセルがビット0で、飽和ピクセルがビット1で処理されることは例示に過ぎず、飽和フラグ生成器213は、多様な方式で非飽和ピクセルまたは飽和ピクセルを互いに区分する。例えば、飽和フラグ生成器213は、ピクセルグループに含まれている複数のピクセルのうち、非飽和ピクセルはビット1で、飽和ピクセルはビット0でそれぞれ処理する。以下で例示される非飽和ピクセル及び飽和ピクセルの区分によるビット割り当ては、上記の説明が同様に適用される。
圧縮器215は、圧縮方法、圧縮モード、圧縮率、損失情報などを示すヘッダ、飽和ピクセルの位置情報を含む飽和位置フラグ(飽和フラグ)、及び圧縮対象になる対象ピクセルと基準ピクセルとのピクセル値の差である、残留(Residual)情報についてのエンコーディング(符号化)を行い、行われた結果をビットストリームに含ませる。ビットストリームは、エンコーディングされたビットの連続された集合である。本発明の一実施形態で、ビットストリームは、ヘッダ情報が保存されるヘッダ領域、飽和フラグが保存される飽和フラグ領域、及び基準ピクセルと対象ピクセルとの差である残留情報が保存される残留領域を含む。
イメージデータIDTAは、行ごとに(row-by-row)、左側からエンコーディング(またはデコーディング)されるため、比較の対象になる基準ピクセルは、既にエンコーディング(またはデコーディング)されている必要がある。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、対象ピクセルと同じカラー情報を含むものの、対象ピクセルに最も隣接している左側または上側ピクセルを基準ピクセルとして定める。一実施形態で、フラグを含むエンコーディングデータEDを受信するデコーダ310は、対象ピクセルをデコーディングするとき、参照ピクセルとしていかなるピクセルを用いるべきかを即刻で判別する。しかし、本発明は上記の位置関係に限定されない。エンコーディング(またはデコーディング)される手順によって飽和ピクセルに隣接しているものの、先にエンコーディング(またはデコーディング)処理された領域にあるピクセルのうち、いずれか1つが基準ピクセルに定められてもよい。
本発明の一実施形態で、圧縮器215は、予め定められている対象ピクセルと基準ピクセルとの相対的な位置情報に基づいて、対象ピクセルを圧縮する。一実施形態で、圧縮器215は、予め設定されているか、または属性形態としてピクセル情報にタグ付けされている相対的な位置情報に基づいて、圧縮の対象になる対象ピクセルを、圧縮のための基準値を提供する基準ピクセルと比べる。本発明の一実施形態で、圧縮器215は、対象ピクセルの位置から、予め定められている特定の位置にある基準ピクセルを探索して、対象ピクセルのピクセル値と基準ピクセルのピクセル値とを比べる。例えば、圧縮器215は、対象ピクセルのピクセル値で、対象ピクセルの直上に位置して同じカラー情報を含む基準ピクセルRPのピクセル値について、差分演算を行う。差分演算が行われた結果として、残留情報が生成される。本発明では、説明の便宜のために比較演算の一例として差分演算を挙げたが、これに限らず多様な演算方法が適用される。また、対象ピクセルと複数の候補ピクセルのそれぞれとを比べる方法は、本明細書で提案された方法に限らず、複数の候補ピクセルの複数のピクセル値の平均など多様な比較方法が適用される。
本発明の一実施形態によれば、圧縮器215は、イメージデータIDTAのうちの飽和ピクセルSPについては、差分演算を行わない。本発明の一実施形態によれば、圧縮器215は、ピクセルグループに含まれている複数のピクセルのうち、非飽和ピクセルについては、基準ピクセルとの差分演算を行った結果として残留情報を生成するが、ピクセルグループに飽和ピクセルSPが含まれている場合には、飽和フラグ生成器213で生成された飽和フラグのみをビットストリームに含ませて、飽和ピクセルSPと基準ピクセルとの差分演算は行わない。本発明の一実施形態によれば、飽和ピクセルSPがビットストリームに含まれないことで、飽和ピクセルSPの基準ピクセルとの差分演算結果に対応するビットストリームの保存空間は、非飽和ピクセルにさらに割り当てられる。それによって、非飽和ピクセルの残留情報は、飽和ピクセルについての残留情報が含まれるときに比べて、さらに大きい空間を用いてデータを表現でき、非飽和ピクセルの圧縮による損失率は最小化される。
圧縮器215は、モード信号MODEに基づいてイメージデータIDTAを圧縮する。本発明の一実施形態によれば、モード信号MODEは、圧縮モード、圧縮方法、圧縮率、及び/または損失情報によって、圧縮器215が互いに異なってイメージデータIDTAを圧縮するように指示する。
一実施形態で、モード信号MODEは、モード選択器230から圧縮データCDの圧縮率、エラー率、損失情報などが評価された結果によって生成され、複数の圧縮モードのうち、いずれか1つを指示する。
本発明の一実施形態によれば、圧縮方法として、複数の対象ピクセルのそれぞれのピクセル値と、基準ピクセルから定められた基準値との差分演算に基づいて、エンコーディングが行われるDPCM方法(Differential Pulse Code Modulation)と、原本ピクセルの値の平均値に基づいて符号化が行われる平均方法などが含まれる。DPCMモードで用いられる候補ピクセルとして、既に符号化されている対象ピクセルが用いられ、符号化された対象ピクセルとしてDPCMモードに用いられる候補ピクセルに関する情報は、参照バッファ219に保存される。多様な圧縮方法については、図13A及び図13Bで詳細に説明する。
一実施形態で、圧縮器215は、残留情報をビットストリームの圧縮領域に含ませる。この際、圧縮領域に割り当てられたメモリサイズよりも残留情報のデータサイズがさらに大きければ、イメージデータIDTAを圧縮するに当ってデータ損失、すなわち、画質劣化が発生する。圧縮器215は、画質劣化を防止するために、圧縮領域に含まれている残留情報についてビットシフトを行うことで、割り当てられたメモリサイズに合うようにデータのサイズを調整する。
圧縮器215は、エンコーディングデータEDをビットストリーム形態で外部に出力する。また、圧縮器215は、エンコーディングされた対象ピクセルを再びデコーディングするために、エンコーディングデータEDを再建器217に提供する。
再建器217は、圧縮器215から出力されるエンコーディングデータEDを復元することで、候補ピクセルを再び生成する。一実施形態で、再建器217は、エンコーディングされた対象ピクセルを再び復号することで、デコーダ310(図1)で行われるデコーディングに類似した環境を設定する。エンコーダ210には、以前の対象ピクセルについて、対象ピクセルに関する原本ピクセル情報と、対象ピクセルがエンコーディング及びデコーディングされたピクセル情報とがいずれも存在するのに対し、デコーダ310には、対象ピクセルに関する原本情報が存在しない。すなわち、エンコーダ210で、候補ピクセルとして以前の原本ピクセルを使えば、デコーダ310では、エンコーダ210で参照した、以前の対象ピクセルについての原本ピクセルに関する情報がないため、復元結果に誤差が発生し、よって、エンコーダ210とデコーダ310との間に不一致が発生する。よって、以前に符号化された対象ピクセルを再び復元したピクセルが、候補ピクセルとして使われる。再建器217は、復元されたピクセルを、メモリ・サブシステム400に保存する。または、再建器217は、復元されたピクセルを参照バッファ219に直接保存してもよい。
参照バッファ219は、対象ピクセルをエンコーディングするためのデータとして、候補ピクセルに関する情報を探知器2110に提供する。候補ピクセルは、対象ピクセルの周辺に位置しているピクセル(neighborhood pixel)であって、対象ピクセルに隣接するものの、対象ピクセル及びカラー情報は同一である。一実施形態によって、参照バッファ219は、対象ピクセルのエンコーディングのために必要な対象ピクセルの周辺ピクセルのピクセル値を保存するためのラインメモリで構成される。一実施形態による参照バッファ219は、DRAMまたはSRAMのような揮発性メモリで具現されるが、これに限定されない。
本発明によるイメージ圧縮方法は、圧縮率の低下を引き起こす飽和ピクセルを圧縮しないことで、非飽和ピクセルに割り当てられるビットを増大させる。非飽和ピクセルに割り当てられるピクセルが増大することで、画質劣化が低減され、圧縮率が向上する。また、本発明によるイメージ圧縮方法は、飽和ピクセルが多い場合に無損失圧縮を果たす。
図3は、本発明の一実施形態によるデコーダを示すブロック図である。図1及び図2が、図3と共に参照される。
デコーダ310は、エンコーディングデータEDをデコーディング(復号)する。一実施形態で、デコーダ310は、エンコーダ210がイメージデータIDTAをエンコーディングするために経る一連の過程を逆順に実行することで、圧縮された対象ピクセルの原本ピクセル値を復元(または解読)し、これにより、デコーダ310は、エンコーダ210を通じて、圧縮されているイメージデータIDTAを復元する。
一実施形態で、デコーダ310には、エンコーダ210と同じ規約が適用される。デコーダ310は、エンコーダ210に使われた符号化方法に対応するアルゴリズムに基づいた復号方法を用いる。本発明の一実施形態によれば、デコーダ310には、エンコーダ210で定められた基準ピクセルの対象ピクセルとの相対的な位置が予め設定される。例えば、デコーダ310は、基準ピクセルが位置すると予め定められている特定位置から復元されたデータを参照することで、復元対象ピクセルを解読する。
一実施形態で、デコーダ310は、ピクセルグループ単位で圧縮されたイメージデータIDTAを復元する。ピクセルグループは、エンコーダ210で使われた処理単位である。例えば、エンコーダ210で、1つの行に並んで配列された8個ピクセルの集合である1×8構成のピクセルグループが使われた場合、デコーダ310でもやはり同じ1×8構成のピクセルグループが使われる。
デコーダ310は、探知器311(D_Detector)、モード決定器313、圧縮解除器315、再建器317(D_Reconstructor)、及び参照バッファ319(D_Reference Buffer)を備える。デコーダ310は、探知器311、モード決定器313、圧縮解除器315、再建器317、及び参照バッファ319を総括的に制御する中央プロセッサ(図示せず)を備える。または、探知器311、モード決定器313、圧縮解除器315、再建器317、及び参照バッファ319がそれぞれ自体のプロセッサ(図示せず)によって作動し、プロセッサ(図示せず)が互いに有機的に作動することで、デコーダ310が全体として作動してもよい。または、デコーダ310の外部プロセッサ(図示せず)の制御によって、探知器311、モード決定器313、圧縮解除器315、再建器317、及び参照バッファ319が制御されてもよい。図3に図示されたデコーダ310のうち、探知器311、再建器317、及び参照バッファ319は、図2のエンコーダ210で説明した探知器211、再建器217、参照バッファ219と類似した機能を行うが、探知器211、再建器217、参照バッファ219のそれぞれで行われたアルゴリズムの逆演算を行うように構成されるため、重複する説明は省略する。
探知器311は、エンコーディングデータEDのうち、エンコーディング処理の単位で用いられたピクセルグループを探知する。一実施形態で、探知器311は、2進コードのビットストリーム形態であるエンコーディングデータEDを、デコーディングの単位であるピクセルグループ別に探知する。
モード決定器313は、ビットストリームのヘッダを解読し、圧縮モード、圧縮方法、圧縮率、損失情報を確認する。本発明の一実施形態によれば、モード決定器313は、ヘッダを解読した結果として、圧縮方法はDPCM方式で行われ、圧縮モードとして、飽和ピクセルSP(図1)を圧縮しない飽和モードが用いられたことが分かる。本発明の一実施形態で、モード決定器は、飽和フラグを確認することで、圧縮モードとして飽和モードが用いられたことが分かる。一実施形態で、モード決定器313は、ヘッダから、ビットシフト演算の実行回数及び比較結果の符号を定め、復元ピクセルを生成するに当って、対象ピクセルと基準ピクセルとの比較方法を定める。
圧縮解除器315は、定められた圧縮モード、圧縮方法、圧縮率、損失情報に基づいて、対象ピクセルを復元する。本発明の一実施形態によれば、圧縮解除器315は、予め設定されている対象ピクセルと基準ピクセルとの相対的な位置情報に基づいて、基準ピクセルの位置を確認し、残留情報を基準ピクセルのピクセル値と合算することで、対象ピクセルを復元する。本発明の一実施形態による残留情報は、相対的に多いデータを含むため、対象ピクセルの復元率は向上する。
本発明の一実施形態によれば、圧縮解除器315は、エンコーディングデータEDで飽和フラグを確認し、飽和ピクセルSPの位置を確認する。
本発明の一実施形態によれば、圧縮解除器315は、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルの位置ではないと判断されたピクセルの圧縮を解除する。一実施形態で、圧縮解除器315は、非飽和ピクセルについて、基準ピクセルとの合算によって対象ピクセルの復元を行う。例えば、飽和フラグのうち、ビット0に当たる第1ピクセルについては、第1ピクセルに対応する残留情報に基準ピクセルのピクセル値を合算することで、対象ピクセルを復元する。復元された結果は、復元データRIDTAとして出力される。
本発明の一実施形態によれば、圧縮解除器315は、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルの位置であると判断されたピクセルについては、基準ピクセルとの合算を通じた対象ピクセルの復元を行わない。例えば、飽和フラグのうち、ビット1に当たる第2ピクセルについては、既設定の飽和値を、対象ピクセルとして復元する。例えば、第2ピクセルは、飽和値としてピクセル値が1000であるピクセルに復元される。
本発明の一実施形態によれば、圧縮解除器315は、飽和ピクセルについては、予め定められている復元値をピクセル値として復元させる。一実施形態によれば、しきい値は、エンコーダ210で任意のピクセルのうち、飽和ピクセルであると判断するために用いられたしきい値と同一である。一実施形態によれば、しきい値は、エンコーダで飽和ピクセルを判断するためのしきい値と、個別ピクセルの動的範囲の最大値との平均値である。これ以外にも、復元率を極大化させるための多様な復元値が用いられる。
再建器317は、復元データRIDTAを再配列することで次の復元対象ピクセルを復元する。一実施形態で、再建器317は、N番目(Nは自然数)の行に関する復元データRIDTAに基づいて、N+1番目の行を復元する。
再建器317は、基準ピクセルに対応するデータを復元対象ピクセルよりも先に復元する。デコーダ310は、行ごとに順次にデータを復元するため、基準ピクセルに対応するデータは、復元対象データよりも時間的に先に復元される必要がある。
参照バッファ319は、イメージデータIDTAの1番目の行に対応するデータをバッファリングする。イメージデータIDTAの1番目の行に対応するデータがバッファリングされる間に、探知器311は、イメージデータIDTAの2番目の行に対応するデータを探知する。探知器311がイメージデータIDTAの2番目の行に対応するデータを処理する時、参照バッファ319にバッファリングされた1番目の行に対応するデータがローディングされることで、イメージデータIDTAの1番目の行及び2番目の行のイメージが一緒に判断される。デコーダ310は、1番目の行に関するイメージデータを直ちに復号せずにバッファリングし、2番目の行に関するイメージデータを復号する時、1番目の行及び2番目の行に対応するイメージデータを一緒に復号するため、復号にかかる電力は減少される。
図4は、本発明の一実施形態によるイメージ圧縮方法を説明するフローチャートである。図1が共に参照される。
段階S110で、エンコーダ210(図1)は、イメージデータIDTAに含まれているピクセルグループのうち、飽和ピクセルを検出する。一実施形態で、エンコーダ210は、互いに隣接して同じカラーを有する複数のピクセルであるピクセルグループのうち、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出する。しきい値は、複数のピクセルのそれぞれが有するピクセル値の動的範囲の上限の95%の値であるが、これに限定されない。例えば、ピクセル値として10ビットが割り当てられる時、しきい値は、1000であるが、これに限定されない。
段階S120で、エンコーダ210は、飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成する。エンコーダ210は、飽和ピクセルの位置をビット1に、非飽和ピクセルの位置をビット0に設定するが、これと逆のビットが設定されてもよい。飽和フラグとして4ビットが割り当てられるが、これに限定されない。
段階S130で、エンコーダ210は、飽和ピクセルを除いた残留ピクセルのそれぞれと基準ピクセルとを比べることで、イメージデータIDTAを圧縮する。基準ピクセルの位置は予め定められる。基準ピクセルは、対象ピクセルよりも先に圧縮される。基準ピクセルの位置は、対象ピクセルよりも先立つ。例えば、基準ピクセルは、対象ピクセルよりも先の行に位置する。例えば、基準ピクセルは、対象ピクセルよりも左側に位置する。例えば、基準ピクセルは、対象ピクセルよりも先に圧縮された後、復元されたピクセル値に対応する。しかし、これは行ごとに、及び左側ごとに順次に圧縮する場合についてのものであり、圧縮する手順及び方向によって変わってもよい。比較方法として、差分方式が用いられるが、これに限定されず、多様な比較方法が適用される。
比較方法として、差分方式が用いられる。差分方式は、基準ピクセルのピクセル値と、対象ピクセルのピクセル値との差値を算出することで、データを圧縮する。本発明では、基準ピクセルとして複数のピクセルのうち、いずれか1つのピクセルが選択されることを仮定しているが、これに限定されない。例えば、基準ピクセルは、複数のピクセルのピクセル平均値、または複数のピクセルのそれぞれのピクセル値を昇順(または降順)に整列し、そのうち、中間値を取るピクセル中位値を有する仮想のピクセルを指す。
段階S140で、エンコーダ210は、飽和フラグ、圧縮結果、及び圧縮情報を含むビットストリームを出力する。一実施形態によれば、圧縮情報は、ビットストリームのうち、ヘッダ領域に含まれ、飽和フラグは、フラグ領域に含まれ、圧縮結果は、残留領域に含まれる。
一実施形態によって、ビットストリームは、モード信号MODEに基づいて出力構造が定められる。例えば、飽和モードを指示するモード信号MODEによって、エンコーダ210は、飽和フラグ、圧縮結果、及び飽和モードを示す圧縮情報を含むビットストリームを出力する。例えば、飽和モードではない他の圧縮モードを指示するモード信号MODEによって、エンコーダは、互いに異なる構造としてビットストリームを出力する。
一実施形態によって、エンコーダ210は、2個以上の飽和ピクセルを検出する。飽和ピクセルが2個以上である場合、ビットストリームは、モード信号MODEに関係なく、いつも飽和モードでビットストリームを出力する。
図5A及び図5Bは、本発明の一実施形態によるピクセルの構造を示す概念図である。図1が共に参照される。
図5Aを参照すると、イメージセンサ100(図1)で生成されたイメージデータIDTAは、客体に関するピクセル情報がベイヤーパターンに配列されたものに対応する。ベイヤーパターンのイメージデータを、ベイヤーイメージと称する。
イメージデータIDTAは、ベイヤーピクセル111を備える。ベイヤーピクセル111は、レッド、グリーン、及びブルーのカラー情報をいずれも含むピクセルの集合である。ベイヤーピクセル111は、ベイヤーパターンに配列されたピクセルの集合である。ベイヤーピクセル111は、客体の一部に関するカラー情報をディスプレイするための基本単位である。
ベイヤーピクセル111は、ピクセルグループ113を備える。一実施形態で、ベイヤーピクセル111は、1つのレッドピクセルグループ、2つのグリーンピクセルグループ、1つのブルーピクセルグループを備える。ベイヤーピクセル111は、センシングした客体の一部に関するカラー情報を含むものであり、ピクセルアレイ110(図1)の一部に対応する。
ピクセルグループ113は、複数のサブピクセル115を備える。1つのピクセルグループ113に含まれている複数のサブピクセル115は、同じカラーフィルタを通過して生成されるため、同じカラー情報を有する。
複数のサブピクセル115は、マトリックス状に配列される。図3では、サブピクセル115の配列が2×2マトリックスである例を示したが、これに限定されず、複数のサブピクセル115は、3×3行列など、M×N(M、Nは自然数)の形態で配列される。一実施形態で、グリーンピクセルグループは、4個のグリーンサブピクセルGr1、Gr2、Gr3、Gr4を備える。同様に、一実施形態によれば、ブルーピクセルグループは、4個のブルーサブピクセルB1、B2、B3、B4を備え、レッドピクセルグループは、4個のレッドサブピクセルR1、R2、R3、R4を備え、ピクセルグループ113がベイヤーパターンに従うことで2つのグリーンピクセルグループを備えるため、他のグリーンピクセルグループは、4個の他のグリーンサブピクセルGb1、Gb2、Gb3、Gb4を備える。
1つのベイヤ-ピクセル111に含まれている2つのグリーンピクセルグループのそれぞれは、カラー情報は同一であるが、物理的には互いに異なる特性を処理するように配列されることで実質的に区分される。一実施形態で、ベイヤーピクセル111の1番目及び2番目の行のグリーンピクセルGr1ないしGr4は、レッドピクセルの特性と係わり、3番目及び4番目の行のグリーンピクセルGb1ないしGb4は、ブルーピクセルの特性と係わるが、これに限定されない。
複数のサブピクセル115が同じカラーについてのサブピクセル信号を生成することで、電子装置10(図1)は、サブピクセル信号を合算することで、低い照度でも光センシングの結果である電気信号を充分に生成することができる。
図5Bを参照すると、ベイヤーピクセル111の1番目及び2番目の行のグリーンピクセルGr1ないしGr4は基準ピクセルRPであり、ベイヤーピクセル111の3番目及び4番目の行のグリーンピクセルGb1ないしGb4は、圧縮対象である対象ピクセルTPである。
一実施形態で、基準ピクセルRPの位置は、予め定められる。エンコーダ210(図1)に予め設定されている基準ピクセルRPの位置は、デコーダ310(図1)に予め設定されている基準ピクセルRPの位置と同一である。デコーダ310は、基準ピクセルRPの位置に当たるデータを参照することで、対象ピクセルTPを復元する。
基準ピクセルRPは、対象ピクセルTPよりも先に圧縮され、基準ピクセルRPの位置は、対象ピクセルTPよりも論理的及び時間的に先立つ。例えば、基準ピクセルRPは、対象ピクセルTPよりも左側に位置する。例えば、基準ピクセルは、対象ピクセルよりも先に圧縮された後で復元されたピクセル値に対応する。例えば、基準ピクセルは、対象ピクセルよりも先の行に位置する。しかし、これは行ごとに、及び左側ごとに順次に圧縮する場合についてのものであり、圧縮する手順及び方向によって変更される。
図5Bでは、基準ピクセルRPとして複数のピクセルのうち、いずれか1つのピクセル(例えば、ピクセルグループ113)が選択されることを仮定しているが、これに限定されない。例えば、基準ピクセルRPは、ピクセルグループを構成するサブピクセルのピクセル平均値である仮想のピクセルである。例えば、基準ピクセルRPは、ピクセルグループを構成するサブピクセルのそれぞれのピクセル値を昇順(または降順)に整列し、そのうちの中間値であるピクセル中位値を有する仮想のピクセルである。
本発明の一実施形態によれば、対象ピクセルTPは飽和ピクセルSPを備える。飽和ピクセルSPは、サブピクセルのそれぞれが有するデータのサイズである動的範囲のうち、しきい値を超えるピクセル値を有するピクセルである。例えば、対象ピクセルTPのうち、サブピクセルGb2及びサブピクセルGb3がしきい値を超えるピクセル値を有する。
本発明の一実施形態によれば、サブピクセルGb2及びサブピクセルGb3のピクセル値のそれぞれと、基準ピクセルRPのピクセル値とが比較されることで、ピクセル値は圧縮される。例えば、エンコーダ210は、サブピクセルGb2のピクセル値と基準ピクセルRPのピクセル値との差値を算出し、サブピクセルGb3のピクセル値と基準ピクセルRPのピクセル値との差値を算出し、差値のみを圧縮した結果として、ビットストリームの形態で出力する。
図6は、差分パルスコード符号化方法(DPCM)によるビットストリームの構造を示す概念図である。図6は、図4の圧縮方法によるビットストリームである。図6は、10ビットでデータを表現するピクセル4個の圧縮によるビットストリームを仮定する。
図6を図1及び図4と共に参照すると、ビットストリームは、ヘッダ領域HEADER、基準領域REFERENCE、及び残留領域RESIDUALを備える。一実施形態によって、4ビットが、ヘッダ情報としてヘッダ領域に割り当てられる。ヘッダ情報は、圧縮方法(例えば、DPCM方法、PCM方法など圧縮されたアルゴリズムに関する情報)を含む、符号化されたビット集合である。ヘッダ情報に4ビットが割り当てられた結果として、2^4(=16)個の圧縮情報がヘッダ情報を通じて伝達される。一実施形態によって、デコーダ310は、ヘッダ情報を通じてサブピクセルの圧縮方法を参照し、同じ圧縮方法を用いてビットストリームを復号(解読)する。
一実施形態によれば、エンコーダ210(図1)は、予め定められている位置のピクセルグループまたはサブピクセルを基準ピクセルRPに設定する。基準ピクセルRPは、ピクセル値そのものであるか、ピクセルグループを構成するサブピクセルのピクセル平均値、またはピクセル中位値である。基準ピクセルRPは、データを圧縮するための比較基準である。
一実施形態によって、4ビットが基準ピクセルRPに割り当てられる。基準ピクセルRPは、10ビットのピクセル値を含むのに対し、割り当てられたデータ空間は4ビットであるため、データ空間が足りない。よって、エンコーダ210は、基準ピクセルRPのデータのうち、一部を除去する。一実施形態によって、エンコーダ210は、基準ピクセルRPの10ビットのうち、下位の6ビットを除去し、上位の4ビットのみをビットストリームの基準領域REFERENCEに含ませる。エンコーダ210に要求される性能(圧縮率、データ損失率、電力など)によって、任意の数の下位ビットが除去される。
一実施形態によって、3ビットが1つの残留領域RESIDUALに割り当てられる。1つのピクセルグループ113(図5A)は、4個のサブピクセル115(図5A)を備え、1つのピクセルグループ113に関するデータを伝送するビットストリームには、総4個のサブピクセル115についての空間が、総12ビット(3BIT_1、3BIT_2、3BIT_3、3BIT_4)割り当てられる。残留領域に含まれるデータは、基準ピクセルRPのピクセル値と、対象ピクセルTPのピクセル値との差値である。
結果的に、4個のサブピクセル115の総データ量である40ビットは、16ビットに圧縮される。圧縮情報を含むヘッダに4ビットが割り当てられたことを加えると、以前の40ビットは20ビットに圧縮され、圧縮率は50%になる。説明の便宜のために、圧縮されたデータのサイズは20ビットであると仮定したが、これに限定されず、要求される性能(圧縮率、データ損失率、電力など)によって10ビット(圧縮率75%)、30ビット(圧縮率25%)など多様なサイズにデータが圧縮される。
図7、図8、及び図9は、本発明の一実施形態による飽和ピクセルSPの発生数ごとに、互いに異なるビットが割り当てられたビットストリームの構造を示す概念図である。図7ないし図9は、10ビットでデータを表現するピクセル4個の圧縮によるビットストリームを仮定する。4個のピクセルP1、P2、P3、及びP4のそれぞれは、サブピクセルであるか、ピクセルグループのピクセル平均値またはピクセル中位値である。
図7を図1及び図5Bと共に参照すると、エンコーダ210(図1)は、第1ピクセルP1、第2ピクセルP2、第3ピクセルP3、及び第4ピクセルP4をエンコーディングする。エンコーダ210の圧縮目標は50%であり、圧縮結果であるビットストリームのデータ量は、総20ビットを達成する。
エンコーダ210は、第4ピクセルP4を、飽和ピクセルSP(図1)と判定する。飽和ピクセルSPは、過度な受光によって、しきい値を超えるピクセル値を有するピクセルである。
エンコーダ210は、対象ピクセルTP(図5B)と基準ピクセルRP(図5B)とを比べることで、イメージデータIDTA(図1)を圧縮する。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルP4を除いた非飽和ピクセルP1、P2、P3のそれぞれを基準ピクセルRPと比べる。例えば、エンコーダ210は、非飽和ピクセルP1、P2、P3のピクセル値と基準ピクセルRPとの差値を算出する。
エンコーダ210は、圧縮方法を、4ビットが割り当てられたヘッダ領域HEADERに含ませる。例えば、ヘッダはビット0111で表現される。
エンコーダ210は、飽和ピクセルP4の位置を、4ビットが割り当てられた飽和フラグ領域SATURATION FLAGに含ませる。例えば、飽和フラグは、第4ピクセルP4のみが飽和ピクセルSPであるため、ビット0001で表現される。
エンコーダ210は、圧縮結果(例えば、差値)を、4ビットが割り当てられた残留空間RESIDUALに含ませる。例えば、第1ピクセルP1の圧縮結果は、4ビットの残留空間P1_1に、第2ピクセルP2の圧縮結果は、4ビットの残留空間P2_1に、第3ピクセルP3の圧縮結果は、4ビットの残留空間P3_1にそれぞれ含まれる。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、飽和ピクセルP4を基準ピクセルRPと比べないことで、ピクセルグループ113のうち、非飽和ピクセルP1、P2、及びP3の圧縮結果のみを残留領域に含ませる。よって、エンコーダ210は、図6が残留領域に4個のピクセルに関するデータを含むのに対し、非飽和ピクセル(P1、P2、またはP3)が表現できるデータ量を、3ビットから4ビットに増大させる(動的範囲の増大)。これによって、圧縮過程で引き起こされるデータ損失による画質劣化が最小化する。また、同じ圧縮率を持つ圧縮方法に比べて、高解像度の映像を獲得する。
図8を図1及び図5Bと共に参照すると、エンコーダ210は、第1ピクセルP1、第2ピクセルP2、第3ピクセルP3、及び第4ピクセルP4をエンコーディングする。エンコーダ210の圧縮目標は50%であり、圧縮結果であるビットストリームのデータ量は、総20ビットを達成することは、図7と同様である。図7と重複する説明は省略する。
エンコーダ210は、第3ピクセルP3及び第4ピクセルP4を飽和ピクセルSPと判定する。エンコーダ210は、対象ピクセルTPと基準ピクセルRPとを比べることで、イメージデータIDTAを圧縮する。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルP3及びP4を除いた非飽和ピクセルP1及びP2のそれぞれを、基準ピクセルRPと比べる。例えば、エンコーダ210は、非飽和ピクセルP1及びP2のピクセル値と基準ピクセルRPとの差値を算出する。
エンコーダ210は、飽和ピクセルP3及びP4の位置を、4ビットが割り当てられた飽和フラグ領域SATURATION FLAGに含ませる。例えば、飽和フラグは、第3ピクセルP3及び第4ピクセルP4が飽和ピクセルSPであるため、ビット0011で表現される。
エンコーダ210は、圧縮結果(例えば、差値)を、6ビットが割り当てられた残留空間RESIDUALに含ませる。例えば、第1ピクセルP1の圧縮結果は、6ビットの残留空間P1_2に、第2ピクセルP2の圧縮結果は、6ビットの残留空間P2_2にそれぞれ含まれる。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、飽和ピクセルP3及びP4を基準ピクセルRPと比べないことで、ピクセルグループ113のうち、非飽和ピクセルP1及びP2の圧縮結果のみを残留領域に含ませる。よって、エンコーダ210は、図7が残留領域に3個のピクセルに関するデータを含むのに対し、非飽和ピクセルP1及びP2が表現できるデータ量を、4ビットから6ビットに増大させる(動的範囲の増大)。これによって、圧縮過程で引き起こされるデータ損失による画質劣化は最小化される。また、同じ圧縮率を有する圧縮方法に比べて、高解像度の映像を獲得することができる。
本発明の一実施形態によれば、飽和ピクセルSPがより多く検出されるほど、圧縮率が改善され、画質劣化はさらに最小化される。
図9を図1及び図5Bと共に参照すると、エンコーダ210は、第1ピクセルP1、第2ピクセルP2、第3ピクセルP3、及び第4ピクセルP4をエンコーディングする。エンコーダ210の圧縮目標は50%であり、圧縮結果であるビットストリームのデータ量は、総20ビットを達成することは、図7と同様である。図7と重複する説明は省略する。
エンコーダ210は、第2ピクセルP2、第3ピクセルP3、及び第4ピクセルP4を、飽和ピクセルSPと判定する。エンコーダ210は、対象ピクセルTPと基準ピクセルRPとを比べることで、イメージデータIDTAを圧縮する。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルP2、P3、及びP4を除いた非飽和ピクセルP1を、基準ピクセルRPと比べる。例えば、エンコーダ210は、非飽和ピクセルP1のピクセル値と基準ピクセルRPとの差値を算出する。
エンコーダ210は、飽和ピクセルP2、P3、及びP4の位置を、4ビットが割り当てられた飽和フラグ領域SATURATION FLAGに含ませる。例えば、飽和フラグは、第2ピクセルP2、第3ピクセルP3、及び第4ピクセルP4が飽和ピクセルSPであるため、ビット0111で表現される。
エンコーダ210は、圧縮結果(例えば、差値)を、12ビットが割り当てられた残留空間RESIDUALに含ませる。例えば、第1ピクセルP1の圧縮結果は、12ビットの空間のうちの10ビットの残留空間P1_3に含まれる。2ビットがさらに保存可能なデータ領域は、圧縮に用いられないダミー領域DUMMYである。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、飽和ピクセルP2、P3、及びP4を基準ピクセルRPと比べないことで、ピクセルグループ113のうち、非飽和ピクセルP1の圧縮結果のみを残留領域に含ませる。よって、エンコーダ210は、図8が残留領域に2個のピクセルに関するデータを含むのに対し、非飽和ピクセルP1が表現されるデータ量を、6ビットから10ビットに増大させる(動的範囲の増大)。これによって、圧縮過程でデータ損失が引き起こされない、いわゆる無損失圧縮が達成される。本発明の一実施形態によれば、飽和ピクセルSPがより多く検出されるほど、圧縮率が改善され、画質劣化はより最小化される。
図10は、本発明の一実施形態によるピクセルの構造を示す概念図である。
図10を参照すると、イメージデータIDTA(図1)は、レッド、グリーン、及びブルーのカラー情報をいずれも含むピクセルの集合であるベイヤーピクセル112を備える。ベイヤーピクセル112は、客体の一部に関するカラー情報をディスプレイするための基本単位である。
ベイヤーピクセル112は、ピクセルグループ114を備える。一実施形態で、ベイヤーピクセル112は、1つのレッドピクセルグループ、2つのグリーンピクセルグループ、1つのブルーピクセルグループを備える。ベイヤーピクセル112は、センシングした客体の一部に関するカラー情報を含むものであり、ピクセルアレイ110(図1)の一部に対応する。
ピクセルグループ114は、複数のサブピクセル116を備える。1つのピクセルグループ114に含まれている複数のサブピクセル116は、同じカラーフィルタを通過して生成されるため、同じカラー情報を有する。
複数のサブピクセル116は、マトリックス状に配列される。図5Aとは異なり、図10では、3×3行列に配列されることが例示されるが、これに限定されず、M×N(M、Nは自然数)の形態に配列されうる。
一実施形態で、グリーンピクセルグループは、9個のグリーンサブピクセルG1a、G2a、G3a、G4a、G5a、G6a、G7a、G8a、及びG9aを備える。同様に、一実施形態によれば、ブルーピクセルグループは、9個のブルーサブピクセルB1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8、及びB9を備え、レッドピクセルグループは、9個のレッドサブピクセルR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、及びR9を備え、ピクセルグループ114がベイヤーパターンに従うことで2個のグリーンピクセルグループを備えるため、他のグリーンピクセルグループは、9個の他のグリーンサブピクセルG1b、G2b、G3b、G4b、G5b、G6b、G7b、G8b、及びG9bを備える。
以下、グリーンサブピクセルG1a、G2a、G3a、G4a、G5a、G6a、G7a、G8a、及びG9aを備える第1グリーンピクセルグループを、基準ピクセルRP’と仮定し、他のグリーンサブピクセルG1b、G2b、G3b、G4b、G5b、G6b、G7b、G8b、及びG9bを備える第2グリーンピクセルグループを、対象ピクセルTP’と仮定する。
図11は、差分パルスコード符号化方法(DPCM)によるビットストリームの構造を示す概念図である。図11は、図10のピクセルの構造によるビットストリームを説明する。図11は、10ビットでデータを表現するピクセル9個の圧縮によるビットストリームを仮定する。本発明では、説明の便宜のために、1つのサブピクセルに含まれているデータが10ビットである例を示すが、これに限定されず、1つのサブピクセルが、8ビット、11ビット、または12ビットなど多様なビットのデータを含んでもよい。
エンコーダ210は、9個のピクセルが含む90ビットのデータを45ビットに圧縮するために、ビットストリームのデータ空間を割り当てられる。90ビットのデータが45ビットのデータに圧縮される場合、圧縮率は50%である。
図11を図1及び図10と共に参照すると、ビットストリームは、ヘッダ領域HEADER、基準領域REFERENCE、及び残留領域RESIDUALを備える。
一実施形態によって、4ビットが、ヘッダ領域HEADERに割り当てられる。ヘッダ情報は、圧縮方法(例えば、DPCM方法、PCM方法などの圧縮されたアルゴリズムに関する情報)を含む、符号化されたビット集合であり、ヘッダ情報に4ビットが割り当てられた結果として、2^4(=16)個の圧縮情報がヘッダ情報を通じて伝達されることは、上述した通りである。
ピクセルグループ114を構成する複数のサブピクセルのうちのいずれか1つ、または複数のサブピクセルのピクセル値に基づいた仮想ピクセルが、基準ピクセルとして定められる。例えば、エンコーダ210は、平均値(Average)または中位値(Median)を有するサブピクセル116を基準ピクセルRP’として定めるか、または、複数のサブピクセルのうち、予め定められているいずれか1つのサブピクセル116を基準ピクセルRP’(図10)として定める。
一実施形態によって、5ビットが、基準ピクセルRP’のために基準領域に割り当てられる。基準ピクセルRP’は、10ビットのピクセル値を含むのに対し、割り当てられたデータ空間は5ビットであるため、データ空間が足りない。これを解決するために、エンコーダ210は、基準ピクセルRPのデータのうちの一部を除去する。一実施形態によって、エンコーダ210は、基準ピクセルRP’の10ビットのうち、下位の5ビットを除去し、上位5ビットのみをビットストリームに含ませる。除去されるサブピクセルのデータはこれに限定されないことは、上述した通りである。
一実施形態によって、ピクセルグループ114のうち、圧縮対象である対象ピクセルTP’(図10)の圧縮結果が、残留領域RESIDUALに含まれる。対象ピクセルTP’は、9個のサブピクセルG1b、G2b、G3b、G4b、G5b、G6b、G7b、G8b、及びG9bを備える。ビットストリームには45ビットが含まれるが、ヘッダに4ビット、基準ピクセルRP’に5ビットがそれぞれ割り当てられることで、残留領域には36ビットが割り当てられる。
一実施形態によれば、対象ピクセルTP’は、9個のサブピクセルG1b、G2b、G3b、G4b、G5b、G6b、G7b、G8b、及びG9bを備えるため、サブピクセルそれぞれには4ビット(4BITS_1、4BITS_2、…、4BITS_9)がそれぞれ割り当てられる。例えば、第1サブピクセルG1bの圧縮結果は第1残留領域RESIDUAL1に、第2サブピクセルG2bの圧縮結果は第2残留領域RESIDUAL2に、第9サブピクセルG9bの圧縮結果は第9残留領域RESIDUAL9にそれぞれ含まれる。
結果的に、9個のサブピクセル116の総データ量である90ビットは、41ビットに圧縮される。圧縮情報を含むヘッダに4ビットが割り当てられたことを加えると、以前の90ビットは45ビットに圧縮され、圧縮率は50%を果たす。説明の便宜のために、圧縮されたデータのサイズは45ビットであると仮定されたが、これに限定されず、要求される性能(圧縮率、データ損失率、電力など)によって、多様なサイズにデータが圧縮される。
図12は、本発明の一実施形態による飽和ピクセルの発生によって生成される、ビットストリームの構造を示す概念図である。
図12を図10及び図11と共に参照すると、エンコーダ210(図1)は、第1ピクセルP1、第2ピクセルP2、第3ピクセルP3、第4ピクセルP4、第5ピクセルP5、第6ピクセルP6、第7ピクセルP7、第8ピクセルP8、及び第9ピクセルP9をエンコーディングする。エンコーダ210の圧縮目標は50%であり、圧縮結果であるビットストリームのデータ量は、総45ビットを達成する。
エンコーダ210は、第2ピクセルP2ないし第8ピクセルP8を飽和ピクセルSP(図1)と判定する。飽和ピクセルSPは、過度な受光によって、しきい値を超えるピクセル値を有するピクセルである。
エンコーダ210は、対象ピクセルTP’(図10)と基準ピクセルRP’(図10)とを比べることで、イメージデータIDTA(図1)を圧縮する。本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、ピクセルグループのうち、飽和ピクセルP2ないしP8を除いた非飽和ピクセルP1及びP9のそれぞれを、基準ピクセルRPと比べる。例えば、エンコーダ210は、非飽和ピクセルP1及びP9のピクセル値と基準ピクセルRP’との差値を算出する。
エンコーダ210は、圧縮方法を、4ビットが割り当てられたヘッダ領域HEADERに含ませる。例えば、ヘッダはビット0111で表現される。
エンコーダ210は、飽和ピクセルP2ないしP8の位置を、9ビットが割り当てられた飽和フラグ領域SATURATION FLAGに含ませる。例えば、飽和フラグはビット011111110で表現される。
エンコーダ210は、圧縮結果(例えば、差値)を、32ビットが割り当てられた残留空間RESIDUALに含ませる。例えば、第1ピクセルP1の圧縮結果は、10ビットの残留空間P4_1に、第9ピクセルP9の圧縮結果は、10ビットの残留空間P4_9にそれぞれ含まれる。12ビットをさらに保存可能なデータ領域は、圧縮に用いられないダミー領域DUMMYである。
本発明の一実施形態によれば、エンコーダ210は、飽和ピクセルP2ないしP8を基準ピクセルRP’と比べないことで、ピクセルグループ114のうち、非飽和ピクセルP1及びP9の圧縮結果のみを残留領域に含ませる。よって、エンコーダ210は、図11が残留領域に9個のピクセルに関するデータを含むことに対し、非飽和ピクセル(P1またはP9)が表現できるデータ量を、4ビットから10ビットに増大させる(動的範囲の増大)。これによって、圧縮過程でデータ損失が引き起こされない、いわゆる無損失圧縮が達成される。本発明の一実施形態によれば、飽和ピクセルSPがより多く検出されるほど、圧縮率が改善され、画質劣化はさらに最小化される。
図13A及び図13Bは、本発明の一実施形態による圧縮情報を説明する表である。図13A及び図13Bは、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)連合が提示する標準による圧縮モード(圧縮方法)を説明する。図1が共に参照される。
図13Aを参照すると、ベイヤ-パターンのイメージデータIDT(図1)が、多様な圧縮モードによって圧縮される。圧縮モードとして、PD(Pixel-based Directional Differential)モード、DGD(DiaGonal Direction-based Differential)モード、eSHV(extended Slanted Horizontal or Vetical Direction-based Differential)モード、OUT(OUTlier compensation)モード、FNR(Fixed quantization andNo-Refeence)モードが用いられる。
PDモードは、ベイヤーパターンのイメージデータIDTAについてDPCMを行う。PDモードは、細部的な具現アルゴリズムによって、MODE0、MODE1、MODE2、MODE3、MODE12、MODE13に区分される。圧縮方法を示すヘッダに4ビットが割り当てられるため、16個の圧縮モードは、それぞれ互いに異なるビットでヘッダ情報を表現する。例えば、MODE0はビット0000、MODE1はビット0001、MODE2はビット0010、MODE3はビット0011、MODE12はビット1100、MODE13はビット1101とそれぞれ表現される。
DGDモードは、対角線構造のイメージデータIDTAについてDPCMを行う。DGDモードは、細部的な具現アルゴリズムによって、MODE4(ビット0100)、MODE5(ビット0101)、MODE8(ビット1000)、MODE9(ビット1001)、MODE10(ビット1010)、MODE11(ビット1011)に区分される。
これと類似して、eSHVモードはMODE14(ビット1110)及びMODE15(1111)を含み、OUTモードはMODE7(ビット0111)を含み、FNRモードはMODE6(ビット0110)を含む。本発明の一実施形態によれば、MODE7は、不良ピクセルを処理するBPモードを含むOUTモードまたは飽和モードを指すが、動作環境によって、2つのモード(飽和モードまたはOUTモード)のうちのいずれか1つが選択される。
一実施形態で、モード選択器230(図1)は、PDモード、DGDモード、eSHVモード、OUTモード、FNRモードを順次に評価し、圧縮率、損失情報などの圧縮評価指標によって最適のモードを選択する。しかし、本発明は、提示されたモード評価手順に限定されない。
図13Bを参照すると、ベイヤーパターン111(図5A)のうちの1つのピクセルグループ113(図5A)が複数のサブピクセル(例えば、4個の互いに隣接している2x2行列状のサブピクセル)を含むイメージデータIDTAが、多様な圧縮モードによって圧縮される。圧縮モードとして、AD(Average-based Directional Differential)モード、eHVD(extended Horizontal or Vertial Direction-based Differential)モード、OD(Oblique Direction-based Differential)モード、eMPD(extended Multi-Pixel-based Differential)モード、eHVA(extended Horizontal or Vertical Average-based Differential)モード、eOUT(extended OUTlier compensation)モード、及びFNRモードが用いられる。
ADモードは、ベイヤーパターンを構成する1つのピクセルグループ113が複数のサブピクセルを含むイメージデータIDTAについて、DPCMを行う。ADモードは、詳細的な具現アルゴリズムによって、MODE0、MODE1、MODE2、MODE3に区切られる。圧縮方法を示すヘッダに4ビットが割り当てられるため、16個の圧縮モードは、それぞれ互いに異なるビットでヘッダ情報を表現する。例えば、MODE0は、ビット0000で、MODE1はビット0001で、MODE2はビット0010で、MODE3はビット0011でそれぞれ表現される。
ODモードは、対角線構造のイメージデータIDTAを圧縮する。ODモードは、詳細的な具現アルゴリズムによって、MODE4(ビット0100)、MODE5(ビット0101)に区切られる。
これと類似して、eMPDモードは、MODE8(ビット1000)、MODE9(ビット1001)、MODE10(ビット1010)、及びMODE11(ビット1011)を含み、eHVDモードは、MODE12(ビット1100)及びMODE13(ビット1101)を含み、eHVAモードは、MODE14(ビット1110)を含み、(e)OUTモード(eOUTモードまたはOUTモード)は、MODE15(1111)及びMODE7(0111)を含み、FNRモードは、MODE6(ビット0110)を含む。本発明の一実施形態によれば、MODE7は、不良ピクセルを処理するBPモードを含む(e)OUTモードまたは飽和モードを指すが、動作環境によって、2つのモード(飽和モードまたは(e)OUTモード)のうちのいずれか1つが選択される。
一実施形態で、モード選択器230は、ADモード、eHVDモード、ODモード、eMPDモード、eHVAモード、(e)OUTモード、及びFNRモードを順次に評価し、圧縮率、損失情報などの圧縮評価指標によって、最適のモードを選択する。しかし、本発明は、提示されたモード評価手順に限定されない。
図14A及び図14Bは、本発明の一実施形態によるイメージ信号処理器を備える電子装置を示すブロック図である。図14A及び図14Bには、図1で説明した電子装置10が適用される。
図14Aを参照すると、本発明の一実施形態による電子装置1aは、イメージセンサ10a、イメージ信号処理器(ISP)20a、ディスプレイ装置50a、アプリケーションプロセッサ(AP)30a、ワーキングメモリ40a、保存部60a、ユーザーインターフェース70a、及び無線送受信部80aを備え、イメージ信号処理器20aは、アプリケーションプロセッサ30aとは別途の集積回路で具現される。図1のイメージセンサ100が図14Aのイメージセンサ10aとして動作し、図1のイメージ信号処理器200が、図14Aのイメージ信号処理器20aとして適用される。
イメージセンサ10aは、受信される光信号に基づいてイメージデータ、例えば、原始イメージデータを生成し、2進データをイメージ信号処理器20aに提供する。アプリケーションプロセッサ30aは、電子装置1aの全般的な動作を制御し、応用プログラム、運用体制(OS)などを駆動するシステムオンチップSoCとして提供される。アプリケーションプロセッサ30aは、イメージ信号処理器20aの動作を制御し、イメージ信号処理器20aで生成される変換されたイメージデータを、ディスプレイ装置50aに提供するか、または保存部60a内に保存する。
ディスプレイ装置50aは、イメージを出力するすべての装置を備える。例えば、ディスプレイ装置50aは、コンピュータ、携帯電話、及びその他のイメージ出力端末を備える。ディスプレイ装置50aは、出力装置の一例である。出力装置の他の例は、グラフィックス/ディスプレイ装置、コンピュータスクリーン、アラームシステム、CAD/CAM(Computer Aided Design/Computer Aided Machining)システム、ビデオゲームスチーション、スマートホンディスプレイスクリーン、または任意の他のタイプのデータ出力装置を含む。
ワーキングメモリ40aは、アプリケーションプロセッサ30aが処理または実行するプログラム及び/またはデータを保存する。保存部60aは、NADNフラッシュ、抵抗性メモリなどの不揮発性メモリ装置で具現され、例えば、メモリカード(MMC、eMMC、SD(登録商標)、microSD(登録商標))などとして提供される。保存部60aは、イメージ信号処理器20aのイメージ処理動作を制御する実行アルゴリズムに関するデータ及び/またはプログラムを保存し、イメージ処理動作が行われる時、データ及び/またはプログラムがワーキングメモリ40aにローディングされる。
ユーザーインターフェース70aは、キーボード、カーテンキーパネル、タッチパネル、指紋センサ、マイクなど、ユーザ入力を受信する多様な装置で具現される。ユーザーインターフェース70aは、ユーザ入力を受信し、受信されたユーザ入力に対応する信号を、アプリケーションプロセッサ30aに提供する。無線送受信部80aは、モデム81a、トランシーバ82a、及びアンテナ83aを備える。
図14Bを参照すると、本発明の一実施形態による電子装置1bは、イメージセンサ10b、イメージ信号処理器20b、ディスプレイ装置50b、アプリケーションプロセッサ(AP)30b、ワーキングメモリ40b、保存部60b、ユーザーインターフェース70b、及び無線送受信部80bを備え、図1のイメージセンサ100が、図15Bのイメージセンサ10aとして動作し、図1のイメージ信号処理器200が、図15Bのイメージ信号処理器20aとして適用される。
アプリケーションプロセッサ30bは、イメージ信号処理器(ISP)20bを備える。イメージ信号処理器20bは、別途のハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの結合で構成されず、アプリケーションプロセッサ30bの下部構成として存在してもよい。図14Bの他の構成は、図14Aと類似しているため、重複する説明は省略する。
図15は、本発明の一実施形態による電子装置の一部を示す図である。図16は、図15のカメラモジュールの詳細ブロック図である。
図15は、説明の便宜のために、図14Aに図示された電子装置1aまたは図14Bに図示された電子装置1bの一部を、電子装置20として図示したが、図14Aまたは図14Bと比較して、図15で省略された構成は電子装置20に備えられてもよく、備えられた一体として本発明を達成することができる。
図15を参照すると、電子装置20は、マルチカメラモジュール1100、AP1300、及びメモリ1400を備える。メモリ1400は、図14Aに図示されたワーキングメモリ40aまたは図14Bに図示されたワーキングメモリ40bと同じ機能を行うので、重複する説明は省略する。
電子装置20は、CMOSイメージセンサを用いて、被写体のイメージをキャプチャ及び/または保存し、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、またはポータブル電子装置で具現される。ポータブル電子装置は、ラップトップコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ウェアラブル機器などを含む。このような電子装置20は、1つ以上のカメラモジュール及び1つ以上のカメラモジュールから生成されたイメージデータを処理するAPを備える。
マルチカメラモジュール1100は、第1カメラモジュール1100a、第2カメラモジュール1100b、第3カメラモジュール1100cを備える。マルチカメラモジュール1100は、図2のカメラモジュール50と同じ機能を行う。説明の便宜のために、3個のカメラモジュール1100aないし1100cを図示したが、これに限定されず、多様な数のカメラモジュールがマルチカメラモジュール1100に含まれる。
以下、図16を参照して、カメラモジュール1100bの詳細構成についてさらに具体的に説明するが、以下の説明は、実施形態によって、他のカメラモジュール1100a及び1100cにも同じく適用される。
図16を参照して、第2カメラモジュール1100bは、プリズム1105、光路折り畳み要素(Optical Path Folding Element、以下、“OPFE”)1110、アクチュエータ1130、イメージセンシング装置1140、及び保存部1150を備える。
プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を備えて、外部から入射される光Lの経路を変形させる。
一実施形態によれば、プリズム1105は、第1方向(X)に入射される光Lの経路を、第1方向(X)に垂直な第2方向(Y)に変更させる。また、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を、中心軸1106を中心としてA方向に回転させるか、または中心軸1106をB方向に回転させて、第1方向(X)に入射される光Lの経路を、第1方向(X)に垂直な第2方向(Y)に変更させる。この際、OPFE1110も、第1方向(X)及び第2方向(Y)に垂直な第3方向(Z)に移動する。
一実施形態で、図16に示すように、プリズム1105のA方向の最大回転角度は、プラス(+)A方向には15°以下であり、マイナス(-)A方向には15°よりも大きいが、実施形態はこれに限定されない。
一実施形態で、プリズム1105は、プラス(+)またはマイナス(-)B方向に20°内外、または10°ないし20°、または15°ないし20°の間で動き、ここで、動く角度は、プラス(+)またはマイナス(-)B方向に同じ角度で動くか、または1°内外の範囲でほぼ類似した角度まで動く。
一実施形態で、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を、中心軸1106の延長方向に平行な第3方向(例えば、Z方向)に移動させる。
OPFE1110は、例えば、m(ここで、mは自然数)個のグループからなる光学レンズを備える。m個のレンズは、第2方向(Y)に移動して、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率を変更する。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとすると、OPFE1110に備えられているm個の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は、3Zまたは5Z、またはそれ以上の光学ズーム倍率に変更される。
アクチュエータ1130は、OPFE1110または光学レンズ(以下、光学レンズと指称)を特定位置に移動させる。例えば、アクチュエータ1130は、正確なセンシングのために、イメージセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように、光学レンズの位置を調整する。
イメージセンシング装置1140は、イメージセンサ1142、制御ロジック1144、エンコーダ1145、及びメモリ1146を備える。イメージセンサ1142は、光学レンズを通じて提供される光Lを用いて、センシング対象のイメージをセンシングする。図16のイメージセンサ1142は、図2のイメージセンサ100と機能的に類似しているため、重複する説明は省略する。制御ロジック1144は、第2カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御する。例えば、制御ロジッグ1144は、制御信号ラインCSLbを通じて提供された制御信号によって、第2カメラモジュール1100bの動作を制御する。
エンコーダ1145は、センシングされたイメージデータをエンコーディングする。エンコーダ1145は、図1ないし図14を通じて説明されたエンコーダ210と同じ機能を行うので、重複する説明は省略する。図16に図示されたエンコーダ1145は、図1に図示されたエンコーダ210とは異なって、イメージ信号処理器(図1の200)に含まれず、カメラモジュール(例えば、1100b)に含まれる。説明の便宜のために、エンコーダ1145は、他の機能部とは異なる個別的な機能部として図示されたが、これに限定されず、制御ロジック1144に含まれて、イメージデータを圧縮して符号化する。
メモリ1146は、較正データ1147のような第2カメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存する。較正データ1147は、第2カメラモジュール1100bが外部から提供された光Lを用いて、イメージデータの生成に必要な情報を含む。較正データ1147は、例えば、上述した回転度に関する情報、焦点距離に関する情報、光学軸に関する情報などを含む。第2カメラモジュール1100bが、光学レンズの位置によって焦点距離が変わるマルチステート(multi state)カメラ形態に具現される場合、較正データ1147は、光学レンズのそれぞれの位置別(またはステート別)焦点距離値と、オートフォーカシングに関する情報とを含む。
保存部(ストレージ)1150は、イメージセンサ1142を通じてセンシングされたイメージデータを保存する。保存部1150は、イメージセンシング装置1140の外部に配置され、イメージセンシング装置1140を構成するセンサチップに積層された形態で具現される。一実施形態で、保存部1150は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only memory)で具現されるが、本実施形態は、これに限定されない。
図15及び図16を共に参照すると、一実施形態で、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちの1つのカメラモジュール(例えば、第1カメラモジュール1100a)は、1つのカラーピクセルに4個の同じカラー情報を共有する互いに隣接しているサブピクセル(すなわち、TETRAセル)を備え、他の1つのカメラモジュール(例えば、第2カメラモジュール1100b)は、1つのカラーピクセルに9個の同じカラー情報を共有する互いに隣接しているサブピクセル(すなわち、NONAセル)を備えるが、実施形態は、これに限定されない。
一実施形態で、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれは、アクチュエータ1130を備える。これによって、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれは、その内部に備えられているアクチュエータ1130の動作によって、相等しいか、または互いに異なる較正データ1147を備える。
一実施形態で、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちの一つのカメラモジュール(例えば、第2カメラモジュール1100b)は、上述したプリズム1105及びOPFE1110を備える折り畳んだレンズ形態のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a及び1100b)は、プリズム1105及びOPFE1110を備えていない垂直形態のカメラモジュールであるが、実施形態は、これに限定されない。
一実施形態で、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちの1つのカメラモジュール(例えば、第3カメラモジュール1100c)は、例えば、IR(Infrared Ray)を用いてデプス(depth)情報を抽出する垂直形態のデプスカメラである。この場合、AP1300は、このようなデプスカメラから提供されたイメージデータと、他のカメラモジュール(例えば、第1カメラモジュール1100aまたは第2カメラモジュール1100b)から提供されたイメージデータとを併合して、三次元深度イメージを生成する。
一実施形態で、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、第1カメラモジュール1100aまたは第2カメラモジュール1100b)は、互いに異なる観測視野(Field of View、視野角)を有する。この場合、例えば、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、第1カメラモジュール1100aまたは第2カメラモジュール1100b)の光学レンズが互いに異なるが、これに限定されない。例えば、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、第1カメラモジュール1100aは、第2カメラモジュール1100b及び第3カメラモジュール1100cよりも観測視野FOVが小さい可能性がある。しかし、これに限定されず、マルチカメラモジュール1100は、本来使われているカメラモジュール1100a、1100b、1100cよりも観測視野FOVの大きいカメラモジュールをさらに備えてもよい。
また、いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれの視野角は互いに異なる。この場合、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに備えられている光学レンズも互いに異なるが、これに限定されない。
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれは、互いに物理的に分離されて配置される。すなわち、1つのイメージセンサ1142のセンシング領域を、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cが分割して使うものではなく、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれの内部に独立的なイメージセンサ1142が配置される。
AP1300は、複数のサブ・プロセッサ1311、1312、1313、デコーダ1320、カメラモジュールコントローラ1330、メモリコントローラ1340、及び内部メモリ1350を備える。
AP1300は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cから分離されて具現される。例えば、AP1300と複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cとは、別途の半導体チップで互いに分離されて具現される。
それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成されたイメージデータは、互いに分離されたイメージ信号ラインISLa、ISLb、ISLcを通じて、対応するサブ・プロセッサ1311、1312、1313に提供される。例えば、第1カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータは、第1イメージ信号ラインISLaを通じて第1サブ・プロセッサ1311に提供され、第2カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータは、第2イメージ信号ラインISLbを通じて第2サブ・プロセッサ1312に提供され、第3カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータは、第3イメージ信号ラインISLcを通じて第3サブ・プロセッサ1313に提供される。このようなイメージデータ送信は、例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基づいたカメラ直列インターフェース(CSI;Camera Serial Interface)を用いて行われるが、実施形態はこれに限定されない。
一実施形態で、1つのサブ・プロセッサが、複数のカメラモジュールに対応するように配置される。例えば、第1サブ・プロセッサ1311及び第3サブ・プロセッサ1313は、図示されたように、互いに分離されて具現されるものではなく、1つのサブ・プロセッサに統合されて具現され、カメラモジュール1100a及びカメラモジュール1100cから提供されたイメージデータは、選択素子(例えば、マルチプレクサ)などを通じて選択された後、統合されたサブ・プロセッサに提供される。
デコーダ1320は、サブ・プロセッサ1311、1312、1313に提供されたビットストリームをデコーディングする。図16のデコーダ1320は、図1のデコーダ310と類似した機能を行うため、重複する説明は省略する。説明の便宜のために、デコーダ1320とサブ・プロセッサ1311、1312、1313とは、互いに別途の機能部であると図示されたが、これに限定されず、サブ・プロセッサ1311、1312、1313の内部にデコーダ1320が備えられる場合もある。すなわち、デコーダ1320は、サブ・プロセッサ1311、1312、1313の内部でビットストリームをデコーディングしてもよい。
カメラモジュールコントローラ1330は、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ1330から生成された制御信号は、互いに分離された制御信号ラインCSLa、CSLb、CSLcを通じて、対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される。
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちのいずれか1つは、ズーム信号を含むイメージ生成情報またはモード信号によって、マスターカメラ(例えば、カメラモジュール1100b)に指定され、残りのカメラモジュール(例えば、1100a及び1100c)は、スレーブ(slave)カメラに指定される。このような情報は制御信号に含まれて、互いに分離された制御信号ラインCSLa、CSLb、CSLcを通じて、対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される。
カメラモジュールコントローラ1330の制御下で、マスター及びスレーブとして動作するカメラモジュール1100a、1100b、1100cが変わりうる。例えば、第1カメラモジュール1100aの視野角が第2カメラモジュール1100bの視野角よりも広く、ズーム因子が低いズーム倍率を示す場合、第2カメラモジュール1100bがマスターとして動作し、第1カメラモジュール1100aがスレーブとして動作する。逆に、ズーム因子が高いズーム倍率を示す場合、第1カメラモジュール1100aがマスターとして動作し、第2カメラモジュール1100bがスレーブとして動作する。
一実施形態で、カメラモジュールコントローラ1330からそれぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、同期イネーブル信号(sync enable)信号を含む。例えば、第2カメラモジュール1100bがマスターカメラであり、第1及び第3カメラモジュール1100a及び1100cがスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1330は、第2カメラモジュール1100bに同期イネーブル信号を伝送する。このような同期イネーブル信号を提供された第2カメラモジュール1100bは、提供された同期イネーブル信号に基づいて同期信号を生成し、生成された同期信号を、同期信号ラインSSLを通じて第1及び第3カメラモジュール1100a及び1100cに提供する。第1カメラモジュール1100bと、第2及び第3カメラモジュール1100a及び1100cとは、このような同期信号によって同期化されて、イメージデータをAP1300に伝送する。
AP1300は、エンコーディングされたイメージ信号を、内部メモリ1350またはAP1300の外部のメモリ1400に保存し、次いで、内部メモリ1350またはメモリ1400からエンコーディングされたイメージ信号を読み出してデコーディングし、デコーディングされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータをディスプレイする。メモリコントローラ1340は、イメージデータが内部メモリ1350とメモリ1400との間で保存されるか、またはローディングされるように、内部メモリ1350及びメモリ1400を全般的に制御する。
以上、図面及び明細書で例示的な実施形態が開示された。本明細書で特定の用語を使って実施形態が説明されたが、これは単に本発明を説明する目的で使われたものであり、意味限定や本発明の技術範囲を限定するために使われたものではない。したがって、当業者には、今後多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であることが理解されるであろう。
1a、1b、10、20 電子装置(イメージ処理システム)
10a、10b、100、1142 イメージセンサ
20a、20b、200 イメージ信号処理器(ISP)
30a、30b、300、1300 アプリケーションプロセッサ(AP)
40a、40b ワーキングメモリ
50 カメラモジュール
50a、50b ディスプレイ装置
60a、60b、1150 保存部
70a、70b ユーザーインターフェース
80a、80b 無線送受信部
81a モデム
82a トランシーバ
83a アンテナ
110 ピクセルアレイ
111、112 ベイヤーピクセル
113、114 ピクセルグループ
115、116 サブピクセル
210 エンコーダ
211、311 探知器
213 飽和フラグ生成器
215 圧縮器
217、317 再建器
219、319 参照バッファ
230 モード選択器
250 第1インターフェース
310、1320 デコーダ
313 モード決定器
315 圧縮解除器
330 第2インターフェース
400 メモリ・サブシステム
1100 マルチカメラモジュール
1100a、1100b、1100c (第1、第2、第3)カメラモジュール
1105 プリズム
1106 中心軸
1107 反射面
1110 光路折り畳み要素(OPFE)
1130 アクチュエータ
1140 イメージセンシング装置
1144 制御ロジック
1145 エンコーダ
1147 較正データ
1200 ベイヤーカラーフィルタ
1311、1312、1313 サブ・プロセッサ
1330 カメラモジュールコントローラ
1340 メモリコントローラ
1350 内部メモリ
1400、1146 メモリ

Claims (10)

  1. イメージセンサによって生成されたイメージデータを圧縮するイメージ圧縮方法において、
    受信された前記イメージデータに含まれ、互いに隣接して同じカラーを有する複数のピクセルであるピクセルグループのうち、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出する段階と、
    前記飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成する段階と、
    前記ピクセルグループのうち、前記飽和ピクセルを除いた少なくとも1つの非飽和ピクセルと基準ピクセルとを比べることで、前記イメージデータを圧縮する段階と、
    前記飽和フラグ、圧縮結果、及び圧縮方法を含むビットストリームを出力する段階と、を含むことを特徴とするイメージ圧縮方法。
  2. 前記飽和フラグを生成する段階は、
    前記飽和ピクセルの位置をビット1に設定する段階と、
    前記少なくとも1つの非飽和ピクセルの位置をビット0に設定する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージ圧縮方法。
  3. 前記イメージデータを圧縮する段階は、
    前記少なくとも1つの非飽和ピクセルの非飽和ピクセル値と、前記基準ピクセルの基準ピクセル値との差値を算出する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージ圧縮方法。
  4. 前記基準ピクセル値は、
    互いに隣接して同じカラーを有するピクセルの平均ピクセル値であることを特徴とする請求項3に記載のイメージ圧縮方法。
  5. 前記しきい値は、
    前記複数のピクセルのそれぞれが示す情報量の95%以上の値であることを特徴とする請求項1に記載のイメージ圧縮方法。
  6. 前記ビットストリームを出力する段階は、
    前記飽和ピクセルを除いて前記イメージデータを圧縮するように指示するモード信号に基づいて、前記飽和フラグ及び前記圧縮結果の出力如何を定める段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージ圧縮方法。
  7. イメージセンサによって生成されたイメージデータを処理するエンコーダにおいて、
    互いに隣接して同じカラーを有する複数のピクセルであるピクセルグループから、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出し、前記飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成し、前記ピクセルグループのうち、前記飽和ピクセルを除いた少なくとも1つの非飽和ピクセルと、基準ピクセルとを比べることで、前記イメージデータを圧縮するように構成されていることを特徴とするエンコーダ。
  8. イメージを撮像する電子装置において、
    ピクセルアレイを備え、かつイメージデータを出力するように構成されたイメージセンサと、
    互いに隣接して同じカラーを有する複数のピクセルであるピクセルグループから、ピクセル値がしきい値を超える飽和ピクセルを検出し、前記飽和ピクセルの位置を示す飽和フラグを生成し、前記ピクセルグループのうち、前記飽和ピクセルを除いた少なくとも1つの非飽和ピクセルと、基準ピクセルとを比べることで、前記イメージデータを圧縮し、圧縮結果、飽和フラグ、及び圧縮方法を含むビットストリームを出力するように構成されたエンコーダを備えるイメージ信号処理器と、
    前記ビットストリームを解読することで、前記イメージデータを復元するように構成されたデコーダを備えるアプリケーションプロセッサと、を備えることを特徴とする電子装置。
  9. 前記デコーダは、
    予め定められている前記基準ピクセルの位置に復元されたデータを参照することで、前記非飽和ピクセルを解読することを特徴とする請求項8に記載の電子装置。
  10. 前記デコーダは、
    前記飽和ピクセルを既設定の飽和値に復元することを特徴とする請求項8に記載の電子装置。

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