JP2022018215A - ガラス一体型成形品、及びガラス一体型成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観の品質に優れ、反りが少ないガラス一体型成形品を提供する。【解決手段】樹脂で一体成形された枠体10の内方に板状のガラス20が固着されてなるガラス一体型成形品1であって、前記枠体の表面11に、加飾が施されたインモールド成形用の転写箔30が転写され、前記枠体を構成する樹脂は、母材中に充填剤として炭素繊維と球状の粒子とを含み、前記充填剤は、前記炭素繊維を主体としつつ、前記球状の粒子として、中空のポリウレアと多孔質のアクリル樹脂とアルミナとから選択される一種以上の樹脂を含む。【選択図】図1

Description

この発明は、ガラス一体型成形品、及びガラス一体型成形品の製造方法に関する。
例えば、スマートフォンや、車載用ナビゲーション装置などに用いられるディスプレイの前面カバーなど、樹脂で一体成形された枠体の内方に板状のガラスが固着されてなるガラス一体型成形品がある。ガラス一体型成形品は、以下の特許文献1や非特許文献1に記載されているように、ガラスインサートモールド成形技術を用いて製造することができる。概略的には、板状のガラスをインサート材として金型内に配置し、その金型内に成形樹脂を射出することで成形される。
特開2013-139136号公報
吉田テクノワークス株式会社、"ガラスインサートモールド"、[online]、[令和2年6月26日検索]、インターネット<URL:https://www.yoshida-tw.co.jp/products/glass.html>
ガラス一体型成形品は、成形後に金型から取り出すと、枠体を構成する樹脂は、冷却されて成形収縮を起こす。そして、ガラス一体型成形品では、枠体の成形収縮に伴って、ガラスが体裁面に対して反対側に反るという問題が発生する場合がある。特に近年のガラス一体型成形品には、ガラスをより大きくすること、及び厚みに起因する視差を抑制するためにガラスをより薄くすることが求められており、反りがより発生し易い条件でガラス一体型成形品を製造しなくてはならない。
成形圧力を上げて樹脂の密度を上げれば反りの度合いが少なくなるが、成形圧力を上げるとガラスが破損する可能性がある。また、炭素繊維を含む樹脂を用いて射出成形することで反りを抑制することが知られているが、成形体である枠体の表面にインモールド成形技術によって、ロゴや図案などの加飾が施されたフィルム(以下、転写箔と称することもある)を転写する場合、炭素繊維が、転写箔を傷つけ、加飾の美観が損なわれるという問題がある。
また、ガラス一体型成形品にインモールド成形技術を適用する場合、枠体とガラスとの境界部近傍では、樹脂の熱と圧力が転写箔に十分に伝わり難く、転写箔がベースフィルムから容易に剥離されず、転写箔の縁辺が不規則な形状に転写されるという問題もある。特に、近年では、機器を小型化しつつ大画面化を達成するという要望、あるいは意匠の観点などから、枠体をより狭額化することが求められている。そのため、体裁面における転写箔の転写スペースが極めて少なくなり、転写に要する熱容量がさらに不足し、転写箔の転写性がより悪化する。
そこで、本発明の目的は、外観の品質に優れ、反りが少ないガラス一体型成形品、及びガラス一体型成形品の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、樹脂で一体成形された枠体の内方に板状のガラスが固着されてなるガラス一体型成形品であって、
前記枠体の表面に、加飾が施されたインモールド成形用の転写箔が転写され、
前記枠体を構成する樹脂は、母材中に充填剤として炭素繊維と球状の粒子とを含み、
前記充填剤は、前記炭素繊維を主体としつつ、前記球状の粒子として、中空のポリウレアと多孔質のアクリル樹脂とアルミナとから選択される一種以上の樹脂を含む、
ガラス一体型成形品である。
上記ガラス一体型成形品は、前記樹脂中に、前記炭素繊維が25wt%以上40wt%未満の割合で含まれているとともに、前記球状の粒子が1.3wt%以上5.0wt%以下の割合で含まれているものであってもよい。
前記炭素繊維が、平均繊維長が10μm以上115μm以下のガラス一体型成形品、前記アルミナの粒度が0.25μm以上5μm以下であるガラス一体型製品、前記多孔質のアクリル樹脂の粒度が2μm以上16μm以下であるガラス一体型成形品、及びリウレアの粒度が2μm以上4.5μm未満であるガラス一体型成形品とすることもできる。上記いずれかに記載のガラス一体型成形品において、前記母材は、ポリカーボネートであってもよい。
本発明の範囲には、樹脂で一体成形された枠体の内方に板状ガラスが固着されたガラス一体型成形品の製造方法も含まれ、当該製造方法は、
板状ガラスを金型内に配置する板状ガラス配置ステップと、
基材フィルムに加飾が施された転写箔が積層されたインモールド成形用の転写フィルムを前記板状ガラスが配置される側の前記金型に架け渡す転写フィルム架設ステップと、
閉じた状態の前記金型内に溶融した前記樹脂を射出して前記枠体を成形する射出成形ステップと、
を含み、
前記射出成形ステップでは、母材中に、充填剤として炭素繊維を主体としつつ、球状の粒子からなる中空のポリウレア、多孔質のアクリル樹脂、及びアルミナから選択される一種以上の樹脂が含まれた溶融樹脂を用いるとともに、前記転写フィルムを前記閉じた状態の金型によって挟持させつつ当該融樹脂を射出することで、前記枠体を成形するとともに、当該枠体の表面に前記転写箔を転写させる、
ガラス一体型成形品の製造方法としている。
本発明によれば、美観を維持しつつ、反りが少ないガラス一体型成形品、及びガラス一体型成形品の製造方法が提供される。
ガラス一体型成形品の一実施形態であるディスプレイ装置の前面カバーの構造を示す図である。 上記前面カバーの製造方法を示す図である。 上記前面カバーにおける反りの評価方法を示す図である。 上記前面カバーを構成する樹脂に含まれる炭素繊維の長さの分布状態を示す図である。 上記前面カバーの外観を示す図である。 ポリカーボネートの分子構造を示す図である。 上記前面カバーの外観を示す図である。
以下、実施形態に係るガラス一体型成形品について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一、又は類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
===実施形態===
ガラス一体型成形品の一実施形態として、車載用ナビゲーション装置等が備えるディスプレイの前面カバーを挙げる。図1は、ガラス一体型製品の一実施形態である前面カバー1の概略図である。図1(A)は、当該前面カバー1の斜視図であり、図1(B)は図1(A)におけるa-a矢視断面図である。
前面カバー1は、ディスプレイ装置の内部回路を収納するための外装ケースのおもて側を構成する底が浅い略矩形皿状の部品であり、このような前面カバー1は、皿の底に相当する領域が大きく開口した樹脂の一体成形品からなる枠体10と、その枠体10の内周に配置された板状のガラス(以下、板状ガラス)20とによって構成されている。前面カバー1において、板状ガラス20が外方に面している方向、すなわち体裁面側を上方とすると、板状ガラス20は、下面22側に配置されたディスプレイの表示を上面21側に透過させつつ、当該ディスプレイを保護する機能を担っている。
前面カバー1は、図1(B)に示したように、枠体10の内周に、上方から下方に向かって板状ガラス20の厚さで切り欠いて薄肉にした縁部13が形成され、この縁部13の上面14が板状ガラス20の下面22の周縁を下方から支持している。そして、枠体10の表面11と縁部13の上面14とを連絡する枠の内周面15と板状ガラス20の外周面23、及び縁部13の上面14と板状ガラス20の下面22において当該縁部13に下支えされている領域とが互いに固着している。また、枠体10は、射出成形品からなる枠本体110の表面11にインモールド成形によって転写箔30が転写された構造となっている。
以上の構成を備えた前面カバー1は、ガラスインサートモールド成形技術と、インモールド成形技術とを組み合わせることで製造される。ガラスインサートモールド成形技術は、板状ガラスをインサート材として成形品を射出成形するものであり、インモールド成形技術は、ベースフィルムに転写箔が積層されてなる転写フィルムをインサート材として転写箔を成形品の表面に転写するものである。
図2に前面カバー1の製造手順の概略を示した。なお、図2では、二つの金型の上下関係と、前面カバー1における上下関係とを一致させている。まず、図2(A)、図2(B)に示したように、上下方向に開閉する金型(41、42)の上方の金型41に、転写フィルム60を架け渡した状態で配置するとともに、下方の金型42の内側に板状ガラス20を上方に吸引した状態で配置する。このとき、転写フィルム30aにおいて、後に転写箔30として転写される側が、板状ガラス20が配置される側の金型42に対面するようにしておく。すなわち、転写フィルム30aを上方の金型41の内面43と板状ガラス20の上面21との間に介在させる。
次に、図2(C)に示したように、金型(41、42)を閉じ、転写フィルム30aを金型(41、42)で挟み込み、金型(41、42)を閉じたら、図2(D)に示したように、その金型(41、42)内に形成されたキャビティ44に溶融樹脂110aを射出する。それによって、転写フィルム30aの転写箔30側が溶融樹脂110aと接触してその接触面が相溶状態となる。溶融樹脂110aが冷却すると、樹脂が板状ガラス20に接着した状態で固着するとともに、転写箔30がベースフィルム30bから剥離して枠本体110の外表面に転写されて枠体10が成形される。なお、転写フィルム30aにおいて、板状ガラス20接している領域は、溶融樹脂110aと接していないため、板状ガラス20の上面21には転写箔30が転写されず、枠本体110の外表面のみに選択的に転写箔30が転写され、図2(E)に示したように、金型(41、42)を開いて完成した前面カバー1と取り出す。
上述した前面カバー1の構造や製造手順は、従来の前面カバー1と同様である。しかし、実施形態に係る前面カバー1は、枠体を構成する樹脂に含まれている充填剤の組成に特徴を有して、反りが軽減され、かつ転写箔が確実に転写されて美観に優れたものとなっている。
===充填剤===
周知の如く、樹脂からなる成形品の成形性や強度を向上させるために樹脂材料に充填剤を配合する場合がある。そこで、まず、各種充填剤を含む樹脂を用いて上述した前面カバーをサンプルとして作製した。作製したサンプルは、ポリカーボネート(PC)を母材とし、その母材に充填剤が一種類だけ含まれた樹脂を用いた各種前面カバー1、及び充填剤を含まない樹脂を用いた前面カバー1である。そして、各サンプルにおける反りと外観の状態とについて評価した。なお、サンプルは、厚さ0.7mm、アスペクト比16:9、及び対角7インチの板状ガラス20備え、上述したガラスインサートモールド成形技術とインモールド成形技術とによって作製した。
サンプルの評価方法は、反りについては、図3に示したように、板状ガラス20において、長辺方向の両端の位置16と、板状ガラス20の下面22で最も上方にある位置22aとの間の高さについて、図中破線で示した反りがない設計上の前面カバー1における高さh1と、実際にサンプルとして作製した前面カバー1における同じ位置間で測定した高さh2との差分Δhによって評価した。外観については、製品として提供されている他のガラス一体型成形品と同様の目視検査によって評価した。ここでは、図1(A)において「×」印で示した、枠体の上面10a、側面10b、及びコーナー10cのそれぞれにおける部位における転写箔30の転写状態を目視により評価した。そして、各部位(10a~10c)の外観を、最高点を5とした1~5の5段階で評価するとともに、各部位における得点の合計点(3~15点)を評価結果とした。
表1に各サンプルの作製条件と、反り、及び外観についての評価結果とを示した。
Figure 2022018215000002
<充填剤の形態>
表1において、サンプル6が充填剤を含まないPCを用いて作製したサンプルであり、その他のサンプルが、充填剤を配合されたPCを用いて作製したサンプルである。充填剤としては、シラス、アルミナ、ポリウレア、繊維長が異なる炭素繊維aと炭素繊維b、ガラス繊維、形態が異なる各種アクリル樹脂(アクリルa~c)を用いた。
充填剤の形態について、シラスやポリウレアにおける「中空」は、粒子状で、表面が開口せず、内部に一つの空間が形成されたものである。サンプルに用いたシラスは、シラスガラスを乾燥後に高温処理することで得られたもの(例えば、ウインライト(登録商標)MSB3011S、株式会社アクシーズケミカル製)である。
また、ポリウレアは、中空率が1%~85%の中空ポリマーであり、ここでは、平均的な中空率44%の試作品(ポリウレアa:NC-402(試作番号)、ポリウレアb:NC-712(試作番号)、三水株式会社製)を用いた。
アルミナの「パウダー」は、粉体状で、個々の粒子は、短径と長径とが僅かに異なる球状で、例えば、溶射法などによって中空の球状に形成したものである(例えば、DSH213、株式会社フジミインコーポレーテッド製)。表中では、アルミナの粒度として、短径の平均値と長径の平均値とが示され、サンプルに用いたアルミナの短径と長径の平均値は、それぞれ、20.0μmと20.9μmであった。
アクリルaの「多中空質」とは、粒子表面が開口せず、内部に複数の空間が形成されている形態であり、樹脂材料メーカーより提供されているものを用いた(例えば、テクポリマー(登録商標)XX-5707、積水化成品工業株式会社製)。アクリルbの「中空多孔質」は、粒子表面には開口がなく、粒子内部のみが編み目構造となっている形態であり、アクリルaと同様に、樹脂材料メーカーより提供されている(例えば、テクポリマーXX-5708、積水化成品工業株式会社製)。アクリルcの「多孔質」は、粒子の表面と内部の双方が編み目構造となっている形態であり、これも樹脂材料メーカーより提供されている(例えば、テクポリマーMBP8、積水化成品工業株式会社製)。
充填剤に炭素繊維やガラス繊維を用いたサンプル7、14、16、17、18について、炭素繊維aの「MCF短繊維」は、所定の平均繊維長(10.0μm)となるように長繊維をミリングして短繊維にしたMCF(ミルドカーボンファイバー:Milled Carbon Fiber)である。サンプル14のガラス繊維や、サンプル17の炭素繊維bに用いた「GF長繊維」や「CF長繊維」は、ミリングをしていない長繊維であり、GF、及びCFは、それぞれガラスファイバー(Grass Fiber)、及びカーボンファイバ(Carbon Fiber)を意味する。
長繊維を充填剤として含んだサンプル14、17は、長繊維を含んだペレットを用いて成形したものであり、使用したペレットによって平均繊維長が異なる。CF長繊維(以下、CFと称する)の炭素繊維bを充填剤としたサンプル17に用いたペレット(例えば、ユーピロンCFH2030KR9001(ユーピロンは登録商標)、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)では、CFの平均繊維長が166μmであった。GF長繊維(以下、GFと称する)のガラス繊維を用いたサンプル14に用いたペレット(例えば、ユーピロンGSH3130R、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)は、繊維長が不定で、表中では繊維長を「※」で示した。
また、ガラス繊維の一般的な繊維の太さ(繊維径)は、5~10μm程度であり、炭素繊維の一般的な繊維径は、5~15μm程度であるが、サンプル14に用いたGFの繊維径は不定であり、サンプル17に用いたCFやサンプル7、14、16、18に用いたMCF短繊維(以下、MCFと称する)の繊維径は、ペレットによって平均繊維径にバラツキがあり、7~9μmであった、表1に示した平均繊維径7.0μmの数値は、ペレットごとのCFの平均繊維径をさらに平均した値である。
GF及びCFを用いたサンプル14、17を除く他のサンプルは、PC単体のペレットにそれぞれの充填剤を配合したものを用いて成形することで作製した。PC単体のペレットには、ユーピロンS3000R9001(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)を用いた。
ところで、サンプル17の作製に用いたペレットに含まれるCFの平均繊維長は、上述したように166μmであった。しかし、そのペレットを用いて実際に作製したサンプル17では、平均繊維長が115μm程度になっていた。また、MCFである炭素繊維aは、表1では、10μmの平均繊維長のものが示されているが、事前に、平均繊維長が60μm程度のMCFを充填剤として用いた前面カバー1を試作し、その試作品における反りや外観を評価した。その結果、平均繊維長が10μmのサンプル7、14、16、18のぞれぞれと配合率を同じにして平均繊維長を約60μmにした試作品とでは評価に差が出なかった。また、試作品では、成形の前後で繊維長の範囲や平均繊維長が維持された。
図4に、ペレットの状態におけるCFと、成形後のサンプル17におけるCFとにおける繊維長分布、及び平均繊維長が64μmのMCFを30wt%の割合で配合した樹脂を用いて作製した試作品における繊維長分布を示した。
図4に示したように、CFの繊維長の範囲は、ペレットの状態と射出成形後のサンプル17とで変わらず、概ね20μmから400μmまでであった。しかし、成形後のサンプル17では、短い繊維長側の頻度が大きくなり、長い繊維長側の頻度が小さくなり、結果として、平均繊維長が成形前と比較して短くなり、上述したように約115μmとなった。これは、射出成形に際して繊維長が大きなCFがミリングされたためと考えることができる。また、図4において「サンプルA」として示した繊維長分布は、平均繊維長が64μmのMCFを含むPCを用いて成形した試作品のものである。そして、このサンプルAの繊維長分布から求めた平均繊維長は64μmであり、成形の前後でPC中のMCFの平均繊維長は変わらなかった。
<評価結果>
表1において、各サンプルにおける反りの量や外観の点数は、同じ条件のサンプルを複数個(例えば5個)作製したときの平均値である。表1において、サンプル1~5は、充填剤を含まないサンプル6よりも反りが大きくなったサンプルであり、サンプル7~18は、サンプル6よりも反りが小さくなったサンプルである。そして、サンプル7~18において、炭素繊維が30wt%以上含まれているサンプル16~18では、反りが極めて小さかった。
炭素繊維が反りを軽減させる機序としては、例えば、次のように考えることができる。まず、前面カバーにおける反りは、枠体を構成する樹脂の収縮時の熱応力が、枠体の内方に固着される板状ガラス20の座屈強度を上回ることで発生する。したがって、樹脂の収縮が小さければ反りも軽減される。そして、ガラスの線膨張係数が9×10-6/℃であるのに対し、ガラス繊維、炭素繊維、無機系充填剤(アルミナ、シラス)、及び有機系充填剤(アクリル、ポリウレア)の線膨張係数は、それぞれ、5×10-6/℃、1×10-7/℃、7×10-6/℃、2×10-5/℃、及び5~7×10-5/℃程度であり、炭素繊維のみがガラスよりも小さな線膨張係数を有する。
サンプル1~18の外観については、反りが小さかったサンプル16~18の評価が極めて低かった。図5にサンプル6とサンプル17とにおける転写箔の状態を示した。図5は、前面カバー1の枠体10におけるコーナー部分を30倍に拡大した顕微鏡写真であり、図5(A)は、充填剤を含まない樹脂で作製されたサンプル6における転写箔30の状態を示しており、図5(B)は、充填剤としてCFを用いたサンプル17における転写箔30の状態を示している。図5(A)に示したように、サンプル6では表面に光沢があり、転写箔30に傷が付いていないことがわかる。一方、図5(B)に示したように、サンプル17では、転写箔30の表面がざらついており、さらに、転写箔30の一部が剥離していることがわかる。
このように、炭素繊維は、転写箔30に傷を付け、前面カバー1などのガラス一体型成形品(以下、成形品と称する)の美観を大きく損ねる。炭素繊維が転写箔30を傷づけるという機序については、例えば、炭素繊維は熱伝導率が大きいことから、射出成形時に溶融樹脂110aが放熱して溶融樹脂110aの流動性が低下したためと考えることができる。すなわち、溶融樹脂110aの流動性が低下すれば、針状の炭素繊維が溶融樹脂110aの表層に止まり、その表層に転写される転写箔30を傷付ける。
他の充填剤を用いたサンプルの評価については、例えば、無機系の充填剤であるシラスやアルミナを用いたサンプル1、3、4、5における評価結果から、概ね、粒度や配合率が大きいほど反りが大きくなり、美観も損なわれる。なお、アルミナは、粒度が0.7μmで、配合率を30wt%とした試作品も作製したが、粘性が不足し、樹脂が流動せず成形不良が発生した。しかしながら、スプルーやランナーの状態を観察したところ、樹脂の収縮が極めて少なかった。すなわち、配合率を微量にして、サブミクロン~数μm程度の粒度を有するアルミナを充填剤にすれば、反りの軽減効果と美観向上効果とが期待できることが示唆された。
有機系の充填剤であるポリウレア(ポリウレアa、ポリウレアb)を用いたサンプル8、9、12、15では、概ね、外観の評価が高く、粒度が同じポリウレアaを用いたサンプル8、9、12では、配合率が多いほど反りが小さくなった。また、サンプル9とサンプル15とを比較すると、粒度が大きいほど反りが小さくなる傾向があると考えることができる。いずれにしても、ポリウレアを用いたサンプルは、外観の評価が10点以上であり、総じて外観に優れていると言える。なお、ポリウレアaは、300℃で分解する可能性がある。したがって、ポリウレアaは、射出成形時の温度(ノズル温度)が260℃~320℃であるPCを母材とした充填剤としては使い難い。なお、ポリウレアbは、中空粒子の外郭の架橋度がポリウレアaよりも高く、それによって耐熱性も高い。したがって、ポリウレアaもポリウレアbと同様に外郭の架橋度を高めることでPCの充填剤として十分に使用できることが容易に予想される。なお、PCとABSとからなるポリマーアロイ(PC/ABS)は、ノズル温度が240℃~290℃であり、PC/ABSを母材とすれば、ポリウレアaを充填剤として採用することができる。
有機系の充填剤であるアクリルを用いたサンプル2、11、13は、それぞれ、粒度、及び配合率が同じで、形態が異なっている。そして、反りは、比表面積が大きいほど、すなわち空隙がより多い形態の方が小さくなっている。そして、外観については大きな差がなく、評価点が11~12で、概ね、良好であった。
===考察===
以上、表1に示した評価結果と反りが発生する機序とを鑑みれば、充填剤として、線膨張係数がガラスより低い炭素繊維を含ませることが必要であることがわかった。しかし、炭素繊維は、成形物の外観を大きく劣化させる。そこで、上述した炭素繊維による外観が劣化する機序を考慮し、炭素繊維を主体としつつ、その炭素繊維と無機系あるいは有機系の球状の充填剤とを混合したものを充填剤として用いることを考えた。具体的には、PCの分子構造に着目し、成形品において、球状の充填剤がPCの分子に対してどのように配合されれば、炭素繊維による反りの軽減効果を維持しつつ、美観を向上させることができるかについて考察した。
図6は、PCの分子構造を示す図である。図6(A)は、PCの重合単位(単量体)100の化学式を示す図であり、図6(B)は、樹脂の分子構造を模式的に示した図であり、図6(C)は、樹脂の全体構造を模式的に示した図である。図6(A)に示したように、PCの重合単位(単量体)100は、ベンゼン環同士が、メチル基が二個付いた炭素を介して単結合しており、図中で右方に示した炭素Cと酸素Oが二重結合した構造となっている。PCは、このような単量体が鎖状に繋がってなる高分子の樹脂である。
普通、多数の単量体が繋がってなる樹脂は、隣接する単量体同士が一重結合されている場合、単量体同士は互いに自由に回転する(捻れる)ことができる。そして、図6(B)において破線で示したように、個々の高分子101は糸鞠状で、高分子の集合体である樹脂は、図6(C)に示したように、多数の糸鞠状の高分子101が、互いに絡み合った構造102となる。しかし、PCのように二重結合した部分があると、その二重結合した部分では捻れ難くなる。また、実際のベンゼン環は、六個の炭素原子Cが平面上に六角形状に配置し、各炭素がsp混成軌道をとって全ての炭素同士の結合が等価になっていることから、射出成形に際しても、その骨格が強固に維持される。すなわち、PCの分子は、単量体100が繋がって糸鞠状になっても、小さく折りたたまれず、糸鞠の中に密度が小さな空隙が多く存在することになる。そして、PCは、射出成形に際して溶融樹脂110aが高圧で押し出されても、空隙の熱膨張が射出圧力に拮抗するため、射出成形によって空隙が埋まらず、PCが高温の溶融状態から固化する際には、その空隙内の圧力が急減して潰れる。PCは、このような機序により、体積収縮率が大きくなっているものと考えることができる。
そこで、PCにおける上記の空隙に充填剤を埋め込むことができれば、体積収縮率が低減し、ガラス一体型成形品を成形したときの反りが軽減されるのではないかと考えた。そして、上記の空隙に埋め込む充填剤としては、表1に示した評価結果や、PCの体積収縮率や分子構造から想定される空隙の体積などから、粒度が0.25μm~5μmのアルミナが好適であると考えた。また、多孔質のアクリル樹脂であれば、体積収縮率を低減させつつ、硬いアルミナとは異なり、PCが収縮する際に発生する応力も緩和できると考えた。さらに多孔質のアクリル樹脂は、網目構造の中に溜め込んだ熱による保温効果により、樹脂の流動性を促進させ、炭素繊維が樹脂の表層を流動することを抑止できると考えた。すなわち、炭素繊維が溶融樹脂110aの表層を流動することで転写箔に傷が付くことが抑止され、外観の劣化が軽減されると考えた。
===充填剤の配合===
以上の考察と、表1に示した評価結果より、PCに、炭素繊維を主体としつつ、その炭素繊維に少なくとも多孔質のアクリルとアルミナの一方を加えた充填剤を配合した樹脂からなる前面カバーをサンプルとして作製するとともに、各サンプルについて、サンプル1~18と同様にして反りと外観とを評価した。なお球状の有機系の充填剤としては、2~16μmの粒度から平均的な8μmの粒度を有する上記MBP8を採用した。
無機系の球状の充填剤としては、0.7μmの粒度を有するDSH211(株式会社フジミインコーポレーテッド製)を採用した。
以下の表2に、各サンプルの作製条件と評価結果とを示した。
Figure 2022018215000003
表2に示したように、炭素繊維に有機系の充填剤を添加したサンプル19~24は、充填剤を含まないサンプル6に対して反りの量を40%程度まで軽減することができ、外観の評価点も全て11点以上であった。図7にサンプル23における転写箔の状態を示した。図7は、図5と同様に、前面カバー1の枠体10におけるコーナー部分を30倍に拡大した顕微鏡写真である。コーナー部分は、板状ガラスとの境界が曲線状で、転写箔30の転写状態が最も劣化し易い部位である。そして、図7に示したように、図5(B)に示したCFのみを充填剤とした表1におけるサンプル17に対し、サンプル23では、30倍に拡大しても、転写箔30の表面の傷がほとんど観察できず、図5(A)に示した充填剤を含まないサンプル6と遜色がない程度の光沢を有して美観に優れたものとなっている。このように、PCに、炭素繊維を主体として、球状のアルミナや球状で多孔質のアクリル樹脂が配合された樹脂を用いて成形したガラス一体型成形品は、外観の品質が維持され、反りが少ないものとなる。
なお、充填剤にポリウレアを含ませてもよい。例えば、表1において、アクリルcを10wt%配合したサンプル13に対し、ポリウレアaを10wt%配合したサンプル12は、反りが若干大きかったものの、外観の評価が満点であった。また、ポリウレアbを7wt%配合したサンプル15では、サンプル13に対して反りが2割程度軽減され、外観の評価は、サンプル13の12点に対してほぼ同じ11点であった。
したがって、充填剤に含まれるアルミナやアクリルcをポリウレアに置換した充填剤、あるいは粉末状のアルミナと多孔質のアクリルと中空のポリウレアとを含む充填剤を用いて前面カバー1を作製した場合でも、反りが軽減され、外観も優れたものになることが容易に予想される。
ポリウレアを充填剤に含ませることによってガラス一体型成形品の反りが軽減し外観が維持される機序としては、例えば、ポリウレアの弾性が、アルミナやアクリル樹脂よりも高いことから、射出成形時の圧力を吸収しながら縮径することで、上述した糸鞠状の構造における空隙に入り込み易いということが考えられる。
また、硬いアルミナやアクリル樹脂では、射出成形時に空隙が収縮しようとする力を一気にせき止めてしまうのに対し、ポリウレアは、樹脂が冷却していく過程で空隙の収縮を許容しながらゆっくり吸収していく。そして、中空内部の空気による保温効果との相乗効果により、外観の品質も維持できるものと考えることができる。樹脂が完全に固化するまでに収縮した空隙を弾性によって復元させている可能性もある。
さらにポリウレアは、射出成形時の圧力を吸収することから、成形圧力を高められるという利点がある。実際に、ポリウレアを含まないPCのみで前面カバー1を成形すると、220MPaの成形圧力で板状ガラス20が破損したが、ポリウレアaを2.0wt%含んだPCを用いて前面カバー1を作製すると250MPaでも破損しなかった。当然、成形圧力を高めることができれば、反りをさらに小さくすることができる。
===実施形態に係るガラス一体型成形品の本質===
実施形態に係るガラス一体型成形品の本質は、樹脂に含まれる充填剤が、炭素繊維を主体としつつ、炭素繊維以外の微量の球状の充填剤として、粉体状のアルミナ、多孔質のアクリル樹脂、及び中空のポリウレアから選択される少なくとも一種以上が含まれていることにある。すなわち、炭素繊維や充填剤は、上記のPCの分子構造に基づく機序に鑑みて常識的なサイズから逸脱しなければよい。そして、充填剤のサイズ、配合率は、製品に求められる仕様(反りの量、外観の評価点)に応じて適宜に調整すればよい。言い換えれば、実施形態に係るガラス一体型成形品は、上述の機序を前提にしなければ想到し得ないものと考えられる。
さらに、表2に示した評価結果から、炭素繊維の配合率が25wt%以上40wt未満程度であれば、確実に外観を大きく損ねることなく反りを低減させることができると考えられる。また、表2の評価結果から、炭素繊維は、繊維長を短くすると美観を向上させる効果が優位になり、繊維長を長くすると反りを低減させる効果が優位になる傾向がある。いずれにしても炭素繊維の平均繊維長が10μm以上であれば、反りを軽減する効果がより確実になる。炭素繊維の平均繊維長の上限については、図4に示したように、CFを含むPCを射出成形すると約115μmの平均繊維長なったことから、上限を115μmとし、充填剤に含まれる炭素繊維の平均繊維長を、10μm以上115μm以下とすれば、より好ましいと言える。
そして、炭素繊維以外の充填剤については、サンプル21の1.3wt%から、サンプル20の4.5wt%の範囲で含まれている。なお、アルミナや多孔質のアクリル樹脂の配合率を5.0wt%より多くすると成形性が低下する場合が確認された。したがって、炭素繊維以外の充填材の好ましい配合率は、1.3wt%以上5.0wt%以下であると言える。
なお、ポリウレアの粒度については、ポリウレアaの粒度が2.1μmでポリウレアbの粒度が4.2μmであったことから、充填剤にポリウレアを含ませる場合、そのポリウレアの粒度を2.0μ以上4.5μm未満とすれば、より確実に外観を維持しつつ反りを軽減させることができると考えられる。
===その他の実施例===
反りと外観を評価するために作製したサンプルは、母材にPCを用いていたが、当然のことながら、より成形収縮率が低い他の樹脂を用いれば、より反りが小さなガラス一体型成形品が得られる。例えば、PC/ABSは、PCに対して成形収縮率が低く、樹脂メーカーによって提供されているPC樹脂(例えば、ユーピロンH3000、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)の成形収縮率は0.5~0.7%であり、PC/ABS樹脂(例えば、ユーピロンMB2210R、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)の成形収縮率は、0.4~06%である。
ガラス一体型成形品の一実施形態としては、ディスプレイの前面カバーに限らない。また、板状ガラス20の平面形状は矩形に限らず、多角形や円形など、適宜な形状とすることができる。また、板状ガラス20は、上面21や下面22が平坦面となる平板状でなくてもよく、大きな曲率を有して湾曲したものであってもよい。
1 ガラス一体型成形品(前面カバー)、10 枠体、11 枠体の表面 13 縁部、20 板状ガラス、21 板状ガラスの上面、22 板状ガラスの下面、30 転写箔、30a、転写フィルム、30b ベースフィルム、41,42 金型、44 キャビティ、100 ポリカーボネート(PC)の単量体、101 樹脂を構成する高分子、102、樹脂の全体的な構造、110 枠本体、110a 溶融樹脂

Claims (8)

  1. 樹脂で一体成形された枠体の内方に板状のガラスが固着されてなるガラス一体型成形品であって、
    前記枠体の表面に、加飾が施されたインモールド成形用の転写箔が転写され、
    前記枠体を構成する樹脂は、母材中に充填剤として炭素繊維と球状の粒子とを含み、
    前記充填剤は、前記炭素繊維を主体としつつ、前記球状の粒子として、中空のポリウレアと多孔質のアクリル樹脂とアルミナとから選択される一種以上の樹脂を含む、
    ガラス一体型成形品。
  2. 請求項1において、前記樹脂中に、前記炭素繊維が25wt%以上40wt%未満の割合で含まれているとともに、前記球状の粒子が1.3wt%以上5.0wt%以下の割合で含まれているガラス一体型成形品。
  3. 請求項2において、前記炭素繊維は、平均繊維長が10μm以上115μm以下であるガラス一体型成形品。
  4. 請求項3において、前記充填剤は、少なくとも前記アルミナを含み、当該アルミナは、粒度が0.5μm以上5μm以下であり、前記アクリル樹脂は、粒度が2μm以上16μm以下であるガラス一体型成形品。
  5. 請求項3又は4において、前記充填剤は、少なくとも前記アクリル樹脂を含み、当該アクリル樹脂は、粒度が2μm以上16μm以下であるガラス一体型成形品。
  6. 請求項3~5のいずれかにおいて、前記充填剤は、少なくとも前記ポリウレアを含み、当該ポリウレアは、粒度が2μm以上4.5μm未満であるガラス一体型成形品。
  7. 請求項1~6のいずれかにおいて、前記母材がポリカーボネートであるガラス一体型成形品。
  8. 樹脂で一体成形された枠体の内方に板状ガラスが固着されたガラス一体型成形品の製造方法であって、
    板状ガラスを金型内に配置する板状ガラス配置ステップと、
    基材フィルムに加飾が施された転写箔が積層されたインモールド成形用の転写フィルムを前記板状ガラスが配置される側の前記金型に架け渡す転写フィルム架設ステップと、
    閉じた状態の前記金型内に溶融した前記樹脂を射出して前記枠体を成形する射出成形ステップと、
    を含み、
    前記射出成形ステップでは、母材中に、充填剤として炭素繊維を主体としつつ、球状の粒子からなる中空のポリウレア、多孔質のアクリル樹脂、及びアルミナから選択される一種以上の樹脂が含まれた溶融樹脂を用いるとともに、前記転写フィルムを前記閉じた状態の金型によって挟持させつつ当該融樹脂を射出することで、前記枠体を成形するとともに、当該枠体の表面に前記転写箔を転写させる、
    ガラス一体型成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024116786A1 (ja) * 2022-11-29 2024-06-06 パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 パネル体、表示装置、およびパネル体の製造方法

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