JP2022017694A - ネットの配設構造 - Google Patents

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Isao Masuda
大河 折野
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Abstract

【課題】窓の屋外側に、強風や暴風時に生じる飛散物が入り込むことを防ぐネットや強い日差しを遮光するネットを配設する。【解決手段】伸縮可能に構成され、一方の端部が建物の軒天2と外壁3との交差部4に支持されると共に他方の端部が建物の窓の上端部よりも下方で且つ外壁から離隔して支持される柱体10と、該柱体の長手方向に沿って摺動可能に且つ所定位置で固定可能に構成されると共に竿体27を支持する支持部25を設けた摺動体20と、所定部位が摺動体に設けた支持部に支持される竿体と、竿体に取り付けられて建物の窓1に対向して配設されるネット26と、を有し、少なくとも2本の柱体を窓の幅方向の両端部側に配置して一方の端部を交差部4に支持すると共に他方の端部を窓1の上端部よりも下方で且つ外壁から離隔して支持し、2本の柱体の夫々に装着された摺動体に設けた支持部に、ネットを取り付けた竿体を支持することで、該ネットを窓の屋外側に配設する。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の窓の屋外側に、暴風時に発生した飛散物の衝突を防ぐためのネットや、強い日差しを防ぐためのネットを配設するためのネットの配設構造に関するものである。
台風の接近に伴う強風や、竜巻、ダウンバーストなどに起因する暴風が発生したとき、この暴風によって石などの非拘束物が飛散することがある。そして、このような飛散物が建物の窓に衝突した場合、窓ガラスが破損して建物に大きな被害が生じる虞がある。また、強い日差しが窓に照射した場合、室内の温度を上昇させることになる。このような飛散物を防いだり、日差しを防ぐためのネットを窓の屋外側に配置することがある。
例えば、特許文献1に記載された発明は、共同住宅やオフィスビルのベランダに鳥類が入り込むのを防止することを目的とするネットの設置機構に関するものである。この発明は、天井と床の間に伸縮可能な2本のポールを立設し、このポールの上部位置にメイン紐状体を張架し、この紐状体にネット部材をスライド可能に取り付け、ネットスライド用紐状体を引っ張ることでネット部材を開閉するように構成されている。
特許第3527553号公報
特許文献1に記載された発明は、鳥類がベランダに入り込むことを防ぐことを目的としており、暴風に起因した飛散物が入り込むことや強い日差しを防ぐことは考慮されていない。この発明では、ポールは伸長した状態で天井と床に圧接して立設されているため、ネット及びポールに対し強風や暴風に起因する力が作用したとき、ポールが倒れる虞がある。
また、ネットはポールに形成されたフックを利用して取り付けられており、ネット上端の位置を変更する場合、ポールを立設した状態では脚立などを利用して調整するか、或いはポールを倒して調整することとなる。いずれにしてもネット上端の位置を変更することは容易ではないという問題が生じる。
本発明の目的は、窓の屋外側に、強風や暴風時に生じる飛散物が入り込むことを防ぐネットや強い日差しを遮光するネットを配設するための配設構造を提供することにある。
本発明に係る代表的な窓の配設構造は、建物の窓の屋外側にネットを配設するためのネットの配設構造であって、伸縮可能に構成され、一方の端部が建物の軒天と外壁との交差部に支持されると共に他方の端部が建物の窓の上端部よりも下方で且つ外壁から離隔して支持される柱体と、前記柱体に装着され、該柱体の長手方向に沿って摺動可能に且つ所定位置で固定可能に構成されると共に竿体を支持する支持部を設けた摺動体と、 所定部位が前記摺動体に設けた支持部に支持される竿体と、前記竿体に取り付けられて前記建物の窓に対向して配設されるネットと、を有し、少なくとも2本の前記柱体を前記建物の窓の幅方向の両端部側に配置して一方の端部を建物の軒天と外壁との交差部に支持すると共に他方の端部を建物の窓の上端部よりも下方で且つ外壁から離隔して支持し、前記少なくとも2本の柱体の夫々に装着された摺動体に設けた支持部に、前記ネットを取り付けた竿体を支持することで、該ネットを建物の窓の屋外側に配設したことを特徴とするものである。
本発明に係るネットの配設構造(以下単に「配設構造」という)では、柱体の一方の端部が軒天と外壁との交差部に支持され、他方の端部が窓の上端部よりも下方で窓から離隔した位置に支持されるため、この柱体は建物の外壁に向かって斜めに配置されることになる。このため、強風や暴風に起因して柱体及びネットに力が作用しても、この柱体が倒れることがなく、ネットを安定した状態で支持することができる。従って、ネットのメッシュや材質を選択して利用することで、飛散物の窓側への入り込こみを防ぐことや、日差しを防ぐことができる。
また、ネットを取り付けた竿体が柱体に摺動可能に装着された摺動体に支持されるため、竿体を摺動体の上部に支持しておき、この摺動体を柱体に沿って摺動させることで、竿体の高さを調整することができる。このため、摺動体を、端部が柱体の上端部分に到達したときでも人が手で把持して摺動させることが可能な長さとしておくことで、該摺動体によって支持した竿体の高さを容易に調整することができる。従って、ネットの上端部分の高さを容易に調整することができる。
第1実施例に係る配設構造を説明する正面図と側面図である。 柱体の構成を説明する図である。 柱体の構成を説明する展開図である。 柱体の構成を説明する展開図である。 第1実施例に係る配設構造を構成する手順を模式的に説明する正面図である。 第1実施例に係る配設構造を構成する手順を模式的に説明する正面図である。 図5(b)、(c)に夫々対応する側面図である。 図6(b)、(c)に夫々対応する側面図である。 第2実施例に係る配設構造を説明する正面図と側面図である。 第3実施例に利用する柱体と要部の構成を説明する図である。 第3実施例に係る配設構造を説明する正面図と側面図である。
以下、本発明に係る配設構造について説明する。本発明に係る配設構造は、窓の下端部よりも下方から屋外に向けて突設された突設部(ベランダやバルコニー或いはテラスなど、以下代表して「ベランダ」という)に面した窓、或いはベランダに面することのない窓を対象としている。そして、これらの窓に強風や暴風に起因して飛散した飛散物が衝突することのないように防ぐネットや夏の強い日差しを遮光するネット、或いは屋外からの目から屋内を遮蔽するネットなどのネットを配設するための構造に関するものである。
特に、ネットを支持するための柱体を安定した姿勢を保持して配置することを可能とし、且つ対象となる窓の高さに対応させた高さの調整を容易とすることで、ネットの容易で確実な配設を実現したものである。
本発明に於いて、窓の高さや幅、設置位置を限定するものではなく、窓の上部に軒天が構成されていれば良い。本発明では、窓の幅方向の両端部側に夫々配置された柱体の一方の端部(以下「上端部」という)が軒天と建物の外壁との交差部に支持され、他方の端部(以下「下端部」という)が窓の上端部よりも下方で且つ外壁から離隔した位置に支持される。従って、柱体は上端が軒天と外壁の交差部に接触した状態で斜めに立てかけられて支持される。このため、ネットの強風が作用した場合でも、柱体は安定した配置状態を保持することが可能であり、これに伴ってネットの支持も安定した状態を保持することが可能となる。
建物の軒天の構造は限定するものではなく、戸建住宅に多い木製の軒天、集合住宅のコンクリート製の軒天などであって良い。また、外壁も同様に、戸建住宅に多い木製の外壁やコンクリートパネル製の外壁或いはサイディングによる外壁、集合住宅のコンクリート製の外壁であって良い。特に、集合住宅の場合、窓が梁の下部に直接設置されている構造も存在するが、この場合、梁の外部への露出面が外壁として機能することとなる。
柱体の長さは限定するものではなく、対象となる窓に於ける柱体の上端部を支持する軒天と外壁との交差部から下端部を支持する支持部までの長さに対応させた長さに適宜設定することが好ましい。この場合、ネットの上端部と窓の上端部が接近して両者の隙間が極めて小さくなる。このため、柱体の上端部から所定寸法離隔した位置に屈折部を設け、柱体の上端部側をこの屈折部で屈折させて上端部を交差部に支持させることで、ネットの上端部を窓の上端部から離隔させることが好ましいこともある。この場合、柱体の長さは、前記した柱体の長さに該柱体の上端部から屈折部までの長さを加えた寸法に略等しくなるように設定される。
柱体の下端部を支持する構造は限定するものではない。例えば、対象となる窓がベランダに面している場合、ベランダの腰壁の下端部と床面との交差部に支持しても良く、腰壁の頂部に支持しても良い。また、窓に対向するベランダに手摺柵が構成されているような場合、この手摺柵の下端部と床面との交差部或いは手摺柵の頂部であっても良い。更に、ベランダの床面にアンカーとして機能する部位が存在する場合、この部位を利用しても良い。また、対象となる窓がベランダに面したものではなく、庭や路地に面している場合、窓の下方で外壁から離隔した位置に杭を打ち込んで支持しても良い。
配設構造を構成する柱体の数は限定するものではなく、窓の幅方向の両端部側に夫々配置されていれば良い。即ち、窓の幅寸法に対応させて、窓の幅方向の両端部側に配置し、或いは両端部側に配置された柱体の間に適宜数の柱体を配置すれば良い。
柱体は伸縮可能に構成されている。柱体の伸縮構造を限定するものではなく、複数の部材を摺動可能に構成したものであって良い。しかし、簡便さの点から、太い外装パイプと、この外装パイプに挿通される内装パイプの2本のパイプを用い、この2本のパイプを摺動させることで伸縮し得るように構成されていることが好ましい。
上記の如き柱体の場合、該柱体の上端部を軒天と外壁との交差部に支持すると共に下端部を支持する際に、これらの間隔の変化に対する調整の自由度が向上する。また、伸縮の度合いによって、上下の支持部を押圧することが可能となり、安定した支持姿勢を保持することが可能となる。柱体を伸縮させるための機構は限定するものではなく、例えばバネのような付勢部材を用いて伸縮させることが可能である。しかし、姿勢の安定性を求めた場合、ねじによることが好ましい。
柱体の上端部側に屈折部を設けた場合、この屈折部の構造を限定するものではなく、予め設定された屈折角度で固定しておいても良く、屈折角度を調整し得るように構成しても良い。しかし、ベランダの床面と軒天との間隔が一義的に設定されるものではなく、建物によって異なるような場合、屈折部を軒天に当接させることで安定性を確保することが好ましい。このため、屈折部を予め固定することなく、柱体の上端部を軒天と外壁との交差部に支持させたときの下端部の支持部との位置の関係に対応した角度に屈折し得るように構成することが好ましい。
摺動体は、竿体を支持する支持部を有しており、柱体に沿って摺動可能に且つ所定位置で固定可能に装着されている。この摺動体の構造は限定するものではなく、柱体に沿って摺動し得るように構成されていれば良い。しかし、安定した摺動動作を実現するには。柱体を構成する外装パイプを挿通し得る内径を有するパイプであることが好ましい。
また、摺動体を柱体に固定する構造も限定するものではなく、該摺動体に取り付けたナットに螺合する蝶ねじ状の止めねじであって良い。この摺動体は、柱体に沿って上端側に摺動させたとき、該摺動体の下端側の部分を人の手で安定して保持し得る程度の長さであることが好ましい。
竿体は摺動体の支持部に支持されると共にネットを取り付けるものである。この竿体は対象となる窓の幅方向の寸法よりも充分に大きい寸法を有しており、両端部分が摺動体の支持部に支持されている。強風や暴風による影響を考慮したとき、支持部による竿体の支持は強固であることが必要である。このため、支持部としてパイプ継手金物などを利用することが好ましく、継手部分が回動可能に構成された所謂可動式のものであることがより好ましい。
ネットとしては、飛散物が窓に衝突することを防ぐ機能を有するネット、強い日差しを避ける機能を有するネット、外部からの視線を遮る機能を有するネット、など、利用する者が必要とする機能を有するネットの中から選択的に用いることが好ましい。飛散物の衝突を防ぐネットの場合、充分に丈夫なネットであることが好ましい。また、日差しを避けるネットや視線を遮るネットの場合、遮光性と通気性を有するメッシュの細かいネットであることが好ましい。
以下第1実施例に係る配設構造について図を用いて説明する。第1実施例に係る配設構造は、ベランダに面した窓にネットを配設し得るように構成されている。
図1に示すように、ベランダに面して窓1が配置されており、この窓1の上部に軒天2と外壁3の交差部4が構成されている。また、窓1の下方にベランダの床5が、窓1と対向してベランダの腰壁6が夫々配置されている。
窓1の幅方向の両端部側であって該窓1の縦枠よりも外側に夫々柱体10が配置されている。この柱体10の上端は交差部4に当接して支持され、下端は腰壁6の頂部6a(腰壁の頂部に配置された笠木又は腰壁の頂部)に当接して支持されている。柱体10には摺動体20が摺動可能に装着されており、この摺動体20に取り付けた支持部25にネット26を取り付けた竿体27が支持されている。また、柱体10の下端側であって腰壁6の頂部6aの近傍には、竿体30が取り付けられており、該竿体30にネット26の下端側が取り付けられている。
柱体10及び該柱体10に摺動可能に装着された摺動体20の構成について図2~図4により説明する。図に於いて、柱体10は径の大きいパイプからなる外装パイプ10aと、外装パイプ10aに挿通された内装パイプ10bと、を有している。外装パイプ10aの下端部にはナット10cを取り付けたスリーブ10dが取り付けられており、該ナット10cに止めねじ11が螺合している。そして、止めねじ11を締め付けることで外装パイプ10aと内装パイプ10bは一体的に固定され、止めねじ11を緩めることで、外装パイプ10aと内装パイプ10bが互いに摺動して伸縮し得るように構成されている。
また、柱体10の長さは、軒天2と外壁3との交差部4から腰壁6の頂部6aまでの長さ、に対応させて設定されている。
外装パイプ10aの上端部(図2に於ける左側、以下同じ)には、軒天2と外壁3との交差部4に当接する当接部材13が取り付けられている。この当接部材13は、外装パイプ10aの上端部に嵌合させたキャップ13aと、回動ピン13bを介してキャップ13aに回動可能に取り付けられた当接体13cと、を有して構成されている。
キャップ13aは、外装パイプ10aの外径よりも僅かに大きい内径を有するキャップ部13a1と、このキャップ部13a1から突設された支持部13a2と、支持部13a2に形成されたピン孔13a3を有して構成されている。また、当接体13cは当接すべき交差部4に安定した当接状態を保持し得るように、該交差部4の形状や角度に対応させた形状を有して形成されている。本実施例では、当接体13cは外面が略直角に形成された当接部13c1と、ピン孔13c2と、を有して構成されている。
そして、キャップ13aにピン13bを介して当接体13cを取り付けることで、ピン13bを中心として当接体13cが回動することが可能である。また、キャップ13aは単に外装パイプ10aに取り付けられるため、当接部材13を交差部4に当接させる際に、この当接部材13は外装パイプ10aを中心とする回動、及びピン13bを中心とする回動が可能である。
内装パイプ10bの下端部にはねじ10eが形成されており、このねじ10eに腰壁6の頂部6aに支持される支持部材15が螺合することで取り付けられている。支持部材15は頂部6aに対する支持機能と、柱体10に交差部4と頂部6aの間で突っ張るような力を作用させる機能と、を有している。
支持部材15は、一方の端部に内装パイプ10bに形成されたねじ10eに接続されるねじ部15a1が形成され他方の端部に円筒状の突起部15a2が形成された筒体15aと、一方の端部に突起部15a2を嵌挿する嵌合部15b1が形成され他方の端部にピン孔15b2が形成された回動体15bと、一方の端部にピン孔15b2と対応するピン孔15c1が形成され他方の端部に腰壁6の頂部6aと当接するために内面が略直角(頂部6aの傾斜などに合わせた角度)の当接部15c2が形成された当接体15cと、を有して構成されている。
そして、内装パイプ10bに形成されたねじ10eにねじ長さに余裕を持たせた状態で筒体15aのねじ部15a1を接続し、該筒体15aの突起部15a2にピン15dを介して当接体15cを取り付けた回動体15bの嵌合部15b1が嵌合させることで、支持部材15が構成されている。
上記支持部材15では、当接体15cはピン15dを中心として回動可能に構成され、筒体15aを回動することで当接体15cを内装パイプ10bに対して離隔又は接近させることが可能である。
柱体10を構成する外装パイプ10aに摺動体20が摺動可能に装着されている。摺動体20は外装パイプ10aの外径よりも僅かに大きい内径を有するパイプによって構成されている。摺動体20は、下端部に配置された当接体15cを頂部6aに当接させた状態で、人が下端側を把持して該柱体10の上端部にまで容易に摺動させることが可能な長さに設定されている。
摺動体20の上端部には、該摺動体20の外装パイプ10aに対して円滑に摺動し得るように摺動ガイド21が取り付けられている。また、摺動体20の下端部にはナット20aを取り付けたスリーブ20bが取り付けられており、該ナット20aに止めねじ22が螺合している。そして、止めねじ22を締め付けることで摺動体20を外装パイプ10aに固定し、止めねじ22を緩めることで、外装パイプ10aに対して摺動し得るように構成されている。
摺動体20には竿体27を支持するための支持部25が設けられている。支持部25は竿体27を支持することが可能であれば構造や形状は限定するものではない。しかし、後述するように、竿体27がパイプによって構成され、且つ柱体10に沿って摺動体20を摺動させて竿体27の高さ位置を調整する作業を一人で行うような場合を考慮すると、一般に単管継手と呼ばれるパイプ継手の一種である可動式パイプ継手であることが好ましい。
摺動体20の支持部25として可動式パイプ継手を用いた場合、摺動体20に於ける支持部25の位置を適宜変更することが可能であり、且つ摺動体20に対する竿体27の角度を所望の角度に変化させることが可能となる。
竿体27に取り付けられるネット26は、該ネット26に求められる機能に対応したメッシュ状に構成されている。即ち、ネット26のメッシュは限定するものではなく、窓を砂礫などの飛散物から防御する場合、飛散物の大きさを考慮したメッシュであることが必要であり、日差しや外部からの視線から防御する場合、日差しや視線を遮ることが可能なメッシュであることが必要である。
ネット26は上端側が竿体27に取り付けられている。このネット26の下端側の処理については限定するものではない。本実施例では、柱体10の下端側に配置した竿体30に取り付けている。従って、ネット26は上端側が竿体27に、下端側が竿体30に取り付けられている
次に第1実施例に係る配設構造を構成する手順について図5~図8を用いて説明する。先ず、図5(a)に示すように、窓1の幅方向の両側に、摺動体20を装着した柱体10を夫々配置する。このとき、柱体10を伸長させて、上端部に配置された当接部材13の当接体13cを軒天2と外壁3の交差部4に当接させると共に、下端部に配置された支持部材15の当接体15cを腰壁6の頂部6aに当接させる。そして、外装パイプ10aの止めねじ11を締め付けることで、外装パイプ10aと内装パイプ10bを一体的に固定する。次いで、支持部材15の筒体15aを回転させて、柱体10を交差部4と頂部6aに対して突っ張ることで、支持することが可能である。このとき、大きな力で支持する必要はなく、仮固定程度であって良い。
次に、図5(b)、図7(a)に示すように、窓1の幅方向の両端側に配置した夫々の柱体10に装着した摺動体20の支持部25に竿体27を取り付けると共に、柱体10の下端側に竿体30を取り付ける。このとき、摺動体20の柱体10に於ける位置は、人が支持部25に対する竿体27の取付作業を容易に行うことが可能な高さで良い。即ち、摺動体20は、該摺動体20の上端部が柱体10の上端部にある必要はなく、作業を行う人が楽な姿勢を保持し得る位置であって良い。
次に、図5(c)、図7(b)に示すように、竿体27にネット26を取り付ける。竿体27に対するネット26の取付構造は限定するものではなく、結束バンドによる取り付け、竿体27に配置された複数のフックを利用しての取り付け、竿体27によってネット26の網目を縫うように挿通しての取り付け、などであって良い。この状態で、ネット26の下端部分は竿体27から垂れ下がっている。
尚、図5、図6に於いて、腰壁6の頂部6aよりも下方のネット26は破線で記載すべきであるが実線で記載している。
次に、図6(b)、図8(a)に示すように、ネット26を取り付けた竿体27を柱体10の上端部にまで上昇させる。この作業は、人が摺動体20を把持して柱体10に沿って上昇させることで行われる。即ち、摺動体20の止めねじ22を緩めて人がこの摺動体20を把持して柱体10に沿って摺動させることで、容易にネット26を取り付けた竿体27を支持して上昇させることが可能である。このとき、摺動体20は人が安定して把持し得る長さを有するので、該摺動体20を柱体10に沿って摺動させて上端部を柱体10の当接部材13に当接させる作業を、脚立などの設備を必要とせずに容易に行うことが可能である。
摺動体20を上昇させる作業は複数の人で行うことが可能である。しかし、一人で作業しても容易に摺動体20を上昇させることが可能である。即ち、摺動体20に設けた支持部25を可動式パイプ継手によって構成することで、竿体27と摺動体20とのなす角度が90度に拘束させることがないので、竿体27の傾斜を許容することが可能である。このため、一方側の柱体10に装着された摺動体20のみを上昇させて竿体27を傾斜させた場合でも、大きな力を必要とすることなく円滑な作業を実現することが可能である。
上記の如くして摺動体20を交互に上昇させる場合、竿体27の傾斜に伴って柱体10に横方向の力が作用することとなる。このため、前述したように支持部材15の筒体15aの回動による柱体10の交差部4と頂部6aに対する支持を仮固定程度とすることで、このとき作用する力を許容することが可能である。
摺動体20を柱体10に沿って摺動させて該柱体10の上端部に到達させたとき、止めねじ22を締め付けることで、摺動体20を柱体10(外装パイプ10a)に固定する。そして、図6(b)に示すように、窓1の幅方向の両端部側に配置された柱体10の夫々に装着された摺動体20を上昇させることで、竿体27に取り付けたネット26を窓1を覆うように配置する。更に、支持部材15の筒体15aを回動させて、柱体10を交差部4と頂部6aに対して強固に支持させる。
しかし、上記した状態では飛散物の窓1に対する衝突を防ぐことは困難である。このため、図6(c)、図8(b)に示すように、ネット26の下端部を柱体10の下端部に取り付けた竿体30に取り付ける。このとき、ネット26の竿体30に対する取付構造は前述した竿体27に対する構造と同じであって良い。
上記の如くして窓1の前面をネット26によって覆うことで、強風や暴風に起因して飛散した飛散物の窓1に対する衝突を防ぐことが可能であり、また日差しや外部の視線を遮ることも可能である。
次に、第2実施例に係る配設構造について図9により説明する。前述の第1実施例では幅方向の寸法が1.8m程度の窓1を対象としたが、本第2実施例では2.7m程度或いはそれよりも広い窓1を対象としている。
同図に示すように、窓1の両端部に夫々柱体10を配置すると共に、これらの柱体10の間に更に1本の柱体10を配置し、これら3本の柱体10を通して配置した竿体27を夫々の柱体10に装着した摺動体20の支持部25に支持している。そして、窓1の前面をネット26によって覆うことで、該窓1に対する飛散物の衝突を防ぐことが可能である。
次に、第3実施例に係るネットの配設構造について図10、図11により説明する。尚、図に於いて前述の各実施例と同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例に係る配設構造は、配設したネット26の上端部と窓1の上端部との間に隙間40を形成し得るようにしたものである。この隙間40を形成することによって、ネット26による圧迫感を軽減することが可能であり、また窓1がベランダに面している場合には該ベランダの床5への出入りを容易に行うことが可能となる。
このため、柱体10は上端部から所定寸法離隔した位置に屈折部17が構成されており、
この屈折部17と柱体10の上端部までの間が屈折パイプ18として構成されている。そして、この屈折パイプ18の寸法が、窓1の上端部とネット26の上端部との間に形成すべき隙間40の寸法に対応している。
屈折パイプ18の一方側の端部18aは自由端として構成されており、該端部18aが軒天2と外壁3との交差部4に支持され、他方側の端部18bが屈折部17を介して外装パイプ10aの端部に接続されている。従って、端部18aが前述の第1実施例、第2実施例に於ける柱体10の上端部となる。このため、端部18aには当接部材13が配置されている。
本実施例に於いて、屈折部17は柱体10の上端部側に位置する外装パイプ10aと屈折パイプ18とのなす角度を所望の角度に設定し得るように構成されている。特に、柱体10をベランダに配置する際に、屈折パイプ18の端部18aに取り付けた当接部材13を軒天2と外壁3との交差部4に当接させたとき、屈折部17も軒天2に当接させて配置すると共に該屈折部17によって軒天2を押圧することで安定化をはかるように構成されている。
このため、屈折部17は、軒天2と当接する当接部17aを有している。この当接部17aには外装パイプ10aの端部と嵌合する外装パイプ嵌合部17bがピン17dを介して回動可能に接続されると共に、屈折パイプ18の端部18bと嵌合する屈折パイプ嵌合部17cがピン17dを介して回動可能に接続されている。
従って、屈折部17の外装パイプ嵌合部17bに外装パイプ10aの上端部を嵌合させると共に、屈折パイプ嵌合部17cに屈折パイプ18の端部18bを嵌合させることで、外装パイプ10aと屈折パイプ18は互いに屈折可能に接続される。更に、外装パイプ嵌合部17b、屈折パイプ嵌合部17c共に夫々のパイプ10a、18の回転を拘束することなく嵌合しているため、各パイプ10a、18は夫々の軸心を中心として回転し得るように構成されている。
上記の如く構成された柱体10を利用した配設構造にについて図11を用いて説明する。尚、図11に示す第3実施例では、柱体10の下端部はベランダの腰壁6と床5とによって構成された交差部7に支持する構造(図11(b)の上段)、又は床5に直接支持する構造(図11(b)の下段)の何れであっても良い。そして、何れの構造であっても対応し得るように、柱体10を構成する内装パイプ10bの下端部には当接部材13が配置されている。
先ず、前述したように、屈折部17を介して外装パイプ10aと屈折パイプ18を接続すると共に、屈折パイプ18の端部18aと内装パイプ10bの下端部に夫々当接部材13を配置して柱体10を構成する。そして、前述の各実施例と同様に、窓1の幅方向の両端側に夫々柱体10を配置する。このとき、屈折パイプ18に配置した当接部材13を軒天2と外壁3の交差部4に当接させると共に、内装パイプ10bに配置した当接部材13を床5と腰壁6との交差部7に当接させ、或いは内装パイプ10bに配置した当接部材13を床5に当接させる。
その後、外装パイプ10aを伸長させると、屈折部17が軒天2に接近して当接する。このとき、充分に力を作用させて屈折部17によって軒天2を圧接させた状態とし、外装パイプ10aと内装パイプ10bとを一体化させる。これにより、柱体10は、屈折パイプ18の長さ分外壁3から離隔した位置で、屈折部17が軒天2に圧接して安定した状態で配置されたことになる。
その後、前述の各実施例と同様の手順でネット26を配設することが可能である。ネット26を柱体10に取り付けるに際し、該柱体10を基準として窓1側に取り付けるか、窓1から離隔した側に取り付けるか、は限定するものではなく、何れの側に取り付けても良い。例えば、前述の第1実施例及び第2実施例ではネット26を柱体10の窓1側に取り付けており、第3実施例では柱体10の窓1から離隔した側に取り付けている。
尚、前述の各実施例に於いて、窓1の屋外側を常にネット26によって覆っている必要はなく、強風或いは暴風が発生する虞のないときには、摺動体20を下方に移動させておくと共に、竿体27からネット26を取り外すことで良い。この場合、柱体10及び竿体2をそのままの状態とすることで、この竿体27を物干し竿として利用することが可能である。
本発明に係る配設構造は、ベランダに面した窓或いは庭や路地に面した窓にネットを配設する際に利用して有利である。
1 窓
2 軒天
3 外壁
4、7 交差部
5 床
6 腰壁
6a 頂部
10 柱体
10a 外装パイプ
10b 内装パイプ
10c ナット
10e ねじ
11、22 止めねじ
13 当接部材
13a キャップ
13a1 キャップ部
13a2 支持部
13a3 ピン孔
13b 回動ピン
13c 当接体
15 支持部材
15a 筒体
15a1 ねじ部
15a2 突起部
15b 回動体
15b1 嵌合部
15b2、15c1 ピン孔
15c 当接体
15c2 当接部
17 屈折部
17a 当接部
17b 外装パイプ嵌合部
17c 屈折パイプ嵌合部
17d ピン
18 屈折パイプ
18a、18b 端部
20 摺動体
20a ナット
21 摺動ガイド
25 支持部
26 ネット
27、30 竿体

Claims (5)

  1. 建物の窓の屋外側にネットを配設するためのネットの配設構造であって、
    伸縮可能に構成され、一方の端部が建物の軒天と外壁との交差部に支持されると共に他方の端部が建物の窓の上端部よりも下方で且つ外壁から離隔して支持される柱体と、
    前記柱体に装着され、該柱体の長手方向に沿って摺動可能に且つ所定位置で固定可能に構成されると共に竿体を支持する支持部を設けた摺動体と、
    所定部位が前記摺動体に設けた支持部に支持される竿体と、
    前記竿体に取り付けられて前記建物の窓に対向して配設されるネットと、を有し、
    少なくとも2本の前記柱体を前記建物の窓の幅方向の両端部側に配置して一方の端部を建物の軒天と外壁との交差部に支持すると共に他方の端部を建物の窓の上端部よりも下方で且つ外壁から離隔して支持し、前記少なくとも2本の柱体の夫々に装着された摺動体に設けた支持部に、前記ネットを取り付けた竿体を支持することで、該ネットを建物の窓の屋外側に配設したことを特徴とするネットの配設構造。
  2. 前記建物の窓の幅方向の端部側に配置された少なくとも2本の柱体の一方の端部が軒天と外壁との交差部に支持されると共に、他方の端部が該窓の下端部よりも下方から屋外に向けて突設された突設部と該突設部から起立した腰壁との交差部又は該腰壁の上端部、或いは前記突設部と該突設部から起立した手摺柵との交差部又は手摺柵の上端部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載したネットの配設構造。
  3. 前記柱体は、一方の端部から所定寸法離隔した位置に屈折部を有することを特徴とする請求項1に記載したネットの配設構造。
  4. 前記柱体の屈折部は、屈折角度を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載したネットの配設構造。
  5. 前記竿体に取り付けられたネットが、飛散物が建物の窓に衝突することを防ぐ防護ネット又は建物の窓に差し込む日差しを遮る遮光ネットであることを特徴とする請求項1に記載したネットの配設構造。
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