JP2022016771A - 冷熱発電用のタービン - Google Patents
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Abstract
Description
液化ガスを加熱するための熱媒体が循環するように構成された熱媒体循環ラインに設けられる冷熱発電用のタービンであって、
ロータシャフトと、
前記ロータシャフトを収容するケーシングと、
前記ロータシャフトの周りに設けられた少なくとも一つの動翼と、
前記ケーシングに支持された少なくとも一つの静翼と、
前記少なくとも一つの動翼よりも上流側において前記ロータシャフトと前記ケーシングとの間をシールするメカニカルシールと、
前記メカニカルシールが配置されることで前記ケーシングの内部に形成されるシール空間であって、前記少なくとも一つの静翼と前記少なくとも一つの動翼の間から漏洩した前記熱媒体が流入可能なシール空間に一方側が接続され、且つ前記熱媒体循環ラインにおける前記シール空間よりも圧力が低い低圧部に他方側が接続された減圧ラインと、
を備える。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、本開示の一実施形態にかかる冷熱発電用のタービンを備える冷熱発電システムの構成を概略的に示す概略構成図である。
冷熱発電システム1は、図1に示されるように、冷熱発電用のタービン2(以下、タービン2とする)と、液化ガス供給ライン3と、熱媒体循環ライン4と、加熱水供給ライン5と、発電機11と、第1の熱交換器12と、第2の熱交換器13と、を備える。液化ガス供給ライン3、熱媒体循環ライン4および加熱水供給ライン5の夫々は、例えば管路などの流体が流通する流路を含むものである。
図1に示される実施形態では、第1の熱交換器12は、液化ガス供給ライン3に設けられた液化ガスが流れる液化ガス流路121と、熱媒体循環ライン4に設けられた熱媒体が流れる熱媒体流路122と、を含む。熱媒体流路122内の熱媒体と、液化ガス流路121内の液化ガスと、の間で熱交換が行われる。
図1に示される実施形態では、第2の熱交換器13は、熱媒体循環ライン4に設けられた熱媒体が流れる熱媒体流路131と、中間熱媒体循環ライン6に設けられた中間熱媒体が流れる中間熱媒体流路132と、を含む。中間熱媒体流路132内の中間熱媒体と、熱媒体流路131内の熱媒体と、の間で熱交換が行われる。
図1に示される実施形態では、第3の熱交換器14は、中間熱媒体循環ライン6に設けられた中間熱媒体が流れる中間熱媒体流路141と、加熱水供給ライン5に設けられた加熱水が流れる加熱水流路142と、を含む。中間熱媒体流路141内の中間熱媒体と、加熱水流路142内の加熱水と、の間で熱交換が行われる。
図2は、本開示の一実施形態にかかる冷熱発電用のタービンの軸線に沿った断面を概略的に示す概略断面図である。
幾つかの実施形態にかかる冷熱発電用のタービン2は、図2に示されるように、ロータシャフト21と、ロータシャフト21を収容するケーシング7と、ロータシャフト21の周りに設けられた少なくとも一つの動翼22と、ケーシング7に支持された少なくとも一つの静翼23と、少なくとも一つの動翼22よりも上流側においてロータシャフト21とケーシング7との間をシールするメカニカルシール81と、を備える。
幾つかの実施形態では、図3に示されるように、上述した冷熱発電用のタービン2は、上述したシール空間82におけるメカニカルシール81よりも上流側においてロータシャフト21とケーシング7との間をシールする非接触シール部85をさらに備える。
幾つかの実施形態では、図4に示されるように、上述したロータシャフト21(具体的にはシャフト部211)は、小径部211Aと、小径部211Aよりも径が大きい大径部211Bと、を含む。上述したメカニカルシール81は、小径部211Aに取り付けられ、上述した非接触シール部85は、大径部211Bに取り付けられた。
液化ガスを加熱するための熱媒体が循環するように構成された熱媒体循環ライン(4)に設けられる冷熱発電用のタービン(2)であって、
ロータシャフト(21)と、
前記ロータシャフトを収容するケーシング(7)と、
前記ロータシャフトの周りに設けられた少なくとも一つの動翼(22)と、
前記ケーシングに支持された少なくとも一つの静翼(23)と、
前記少なくとも一つの動翼よりも上流側において前記ロータシャフトと前記ケーシングとの間をシールするメカニカルシール(81)と、
前記メカニカルシールが配置されることで前記ケーシングの内部に形成されるシール空間(82)であって、前記少なくとも一つの静翼と前記少なくとも一つの動翼の間から漏洩した前記熱媒体が流入可能なシール空間に一方側が接続され、且つ前記熱媒体循環ラインにおける前記シール空間よりも圧力が低い低圧部(84)に他方側が接続された減圧ライン(83)と、
を備える。
前記シール空間(82)における前記メカニカルシール(81)よりも上流側において前記ロータシャフト(21)と前記ケーシング(7)との間をシールする非接触シール部(85)をさらに備える。
前記非接触シール部(85)は、ラビリンスシール(85A)を含む。
前記減圧ライン(83)の前記一方側(831)は、前記シール空間(82)における前記非接触シール部(85)と前記メカニカルシール(81)との間(第2シール空間82B)に接続された。
前記ロータシャフト(21)は、
小径部(211A)と、前記小径部よりも径が大きい大径部(211B)と、を含み、
前記メカニカルシール(81)は、前記小径部(211A)に取り付けられ、
前記非接触シール部(85)は、前記大径部(211B)に取り付けられた。
前記低圧部(84)は、
前記熱媒体循環ライン(4)を流れる熱媒体と前記液化ガスとの間で熱交換を行うように構成された熱交換器(第1の熱交換器12)、又は前記熱媒体循環ライン(4)における前記冷熱発電用のタービン(2)と前記熱交換器(第1の熱交換器12)とを繋ぐ部分(4A)、の何れか一方を含む。
2 タービン
21 ロータシャフト
211 シャフト部
211A 小径部
211B 大径部
213 ディスク部
213A 前方側ディスク部
213B 後方側ディスク部
22 動翼
22A 第1の動翼
22B 第2の動翼
23 静翼
23A 第1の静翼
23B 第2の静翼
24 スラストカラー
25 前方側スラスト軸受
26 後方側スラスト軸受
27 軸受ハウジング
3 液化ガス供給ライン
31 液化ガス貯留装置
32 液化ガス用ポンプ
35 機器
4 熱媒体循環ライン
4A (タービンと第1の熱交換器との間の)部分
41 循環ポンプ
43 開閉弁
5 加熱水供給ライン
51 加熱水用ポンプ
6 中間熱媒体循環ライン
61 循環ポンプ
7 ケーシング
71 熱媒体導入流路
72 熱媒体導入部
73 熱媒体排出流路
74 熱媒体排出部
75 外側静翼支持部
76 内側静翼支持部
77 前方内側ケーシング
771 外周部
772 内周部
773 後方端
774 前方端
775 軸方向延在部
776 内面
777 突出部
78 貫通孔
81 メカニカルシール
82 シール空間
82A 第1シール空間
82B 第2シール空間
83 減圧ライン
84 低圧部
85 非接触シール部
85A ラビリンスシール
10 船体
11 発電機
12 第1の熱交換器
13 第2の熱交換器
14 第3の熱交換器
15 供給元
15A 取水口
16 排出先
16A 排出口
17 バイパスライン
173 開閉弁
CA 軸線
P1,P2,P3 圧力
Claims (6)
- 液化ガスを加熱するための熱媒体が循環するように構成された熱媒体循環ラインに設けられる冷熱発電用のタービンであって、
ロータシャフトと、
前記ロータシャフトを収容するケーシングと、
前記ロータシャフトの周りに設けられた少なくとも一つの動翼と、
前記ケーシングに支持された少なくとも一つの静翼と、
前記少なくとも一つの動翼よりも上流側において前記ロータシャフトと前記ケーシングとの間をシールするメカニカルシールと、
前記メカニカルシールが配置されることで前記ケーシングの内部に形成されるシール空間であって、前記少なくとも一つの静翼と前記少なくとも一つの動翼の間から漏洩した前記熱媒体が流入可能なシール空間に一方側が接続され、且つ前記熱媒体循環ラインにおける前記シール空間よりも圧力が低い低圧部に他方側が接続された減圧ラインと、
を備える、
冷熱発電用のタービン。 - 前記シール空間における前記メカニカルシールよりも上流側において前記ロータシャフトと前記ケーシングとの間をシールする非接触シール部をさらに備える、
請求項1に記載の冷熱発電用のタービン。 - 前記非接触シール部は、ラビリンスシールを含む、
請求項2に記載の冷熱発電用のタービン。 - 前記減圧ラインの前記一方側は、前記シール空間における前記非接触シール部と前記メカニカルシールとの間に接続された、
請求項2又は3に記載の冷熱発電用のタービン。 - 前記ロータシャフトは、小径部と、前記小径部よりも径が大きい大径部と、を含み、
前記メカニカルシールは、前記小径部に取り付けられ、
前記非接触シール部は、前記大径部に取り付けられた、
請求項2乃至4の何れか1項に記載の冷熱発電用のタービン。 - 前記低圧部は、
前記熱媒体循環ラインを流れる熱媒体と前記液化ガスとの間で熱交換を行うように構成された熱交換器、又は前記熱媒体循環ラインにおける前記冷熱発電用のタービンと前記熱交換器とを繋ぐ部分、の何れか一方を含む、
請求項1乃至5の何れか1項に記載の冷熱発電用のタービン。
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