JP2022014349A - 情報処理装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】相場予測を考慮した適切な取引手法において、自動取引を実現する。【解決手段】金融商品の注文処理を実行する情報処理装置であって、注文対象の金融商品の相場予測を取得する取得手段と、前記相場予測に基づき、第1の取引手法と第2の取引手法とのうちのいずれか1つを、注文を実行する取引手法として選択する選択手段と、選択された前記取引手法に基づき、注文処理を実行する処理手段とを備え、前記相場予測は、前記注文対象の金融商品の価格が上昇、又は、下降することの第1の予測、又は、前記価格が所定の範囲内で変動することの第2の予測であって、前記第1の予測においては、買い又は売りのエントリ注文を行う範囲が特定される第1の取引手法が選択され、前記第2の予測においては、買いのエントリ注文を行う範囲と売りのエントリ注文を行う範囲とがそれぞれ特定される第2の取引手法が選択される。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置及びコンピュータプログラムに関する。
近年、債券、資金、外国為替等の金融商品取引市場では、自動トレードを行うシステムが利用されるようになっている。特許文献1は自動トレードシステムについて開示している。
特開2014-222543号公報
しかしながら、このようなシステムにおいては、現在及び過去の情報に基づいて取引を実行するかどうかを判断しているだけであって、相場の将来の動きの予測に基づいて取引を行っていない。
そこで、本発明は相場予測を考慮した取引手法を用いて自動取引を実現する。
上記課題を解決するためのある側面に対応する本発明は、金融商品の注文処理を実行する情報処理装置であって、
注文対象の金融商品の相場予測を取得する取得手段と、
前記相場予測に基づき、第1の取引手法と第2の取引手法とのうちのいずれか1つを、注文を実行する取引手法として選択する選択手段と、
選択された前記取引手法に基づき、注文処理を実行する処理手段と
を備え、
前記相場予測は、前記注文対象の金融商品の価格が上昇、又は、下降することの第1の予測、又は、前記価格が所定の範囲内で変動することの第2の予測であって、
前記第1の予測においては、買い又は売りのエントリ注文を行う範囲が特定される第1の取引手法が選択され、前記第2の予測においては、買いのエントリ注文を行う範囲と売りのエントリ注文を行う範囲とがそれぞれ特定される第2の取引手法が選択される。
本発明によれば、相場予測を考慮した取引手法において、自動取引を実現できる。
発明の実施形態に対応する電子商取引システムの構成の一例を示す図。 発明の実施形態に対応する取引サーバのハードウェア構成の一例を示す図。 発明の実施形態に対応する電子商取引システムにおいて実行される処理の一例に対応するタイミングチャート。 発明の実施形態に対応する相場予測の入力画面の一例を示す図。 発明の実施形態に対応する取引処理の一例を示すフローチャート。 発明の実施形態に対応する取引処理の他の一例を示すフローチャート。 発明の実施形態に対応するトレンドフォロー型のロジックを説明するための図。 発明の実施形態に対応するレンジ型のロジックを説明するための図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、発明の実施形態に対応する電子商取引システム10の一般的な構成を示す。ここでは、金商業者システムに対して注文を行う取引サーバ101と、取引サーバ101に対して相場予測に関する情報を提供するアナリスト端末102と、ユーザの取引用アカウントを管理し、取引サーバ101からの注文指示注文指示に応じて金融商品の売買を行う金融商品取引業者の金商業者システム103と、取引サーバ101に登録する顧客が使用するユーザ端末104(AからC)とが、インターネット等のネットワーク105を介して接続されている。ユーザ端末104は、汎用のパーソナルコンピュータやスマートフォン等で構成される。図1では、取引サーバ101と金商業者システム103とを独立したノードとして記載しているが、これらを1つのノードにまとめてもよい。
本実施形態において取引可能な対象物は、取引され得る任意の対象物である。株、オプション、債券、先物、通貨、金利、ワラント、ファンドデリバティブ、有価証券、商品、取引イベント、グッズ、インデックス・ベースの製品、コレクション、及び/又はこれらの組み合わせなどの取引商品、或いは、金融商品は、取引され得るいくつかの対象物である。
金商業者システム103に対して取引サーバ101から発行される注文情報には、注文対象を示す銘柄、売り買いの区別を示す売買区分が含まれる。運用結果の情報は、取引サーバ101から各ユーザ端末104に提供され、各ユーザ端末104のディスプレイ上に表示される。
次に、図2を参照して、取引サーバ101のハードウェア構成について説明する。取引サーバ101は、情報処理装置として、例えば、1以上のパーソナルコンピュータから構成することができる。図2において、CPU201で、RAM(ランダムアクセスメモリ)202やROM(リードオンリメモリ)205に格納されたプログラムやデータ等を用いて取引サーバ101の制御を行うと共に、後述する実施形態に対応する処理を実行する。RAM202で、内部記憶装置207内に格納された処理プログラムや外部記憶装置208に格納されている情報を読み込むエリアを備えると共に、CPU201が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも備える。
入力部203は取引サーバ101の管理者から入力を受付ける入力手段であって、キーボードやマウスなどで構成される。通信I/F(インタフェース)204は、ネットワーク105等に接続するためのI/Fとして機能する。ROM205は、取引サーバ101全体の制御を行うプログラム(例えばブートプログラム等)等を格納する。表示部206は表示画面としての表示部で、液晶表示装置等により構成されている。
内部記憶装置207は、主としてハードディスクで構成され、取引サーバ101が処理を実行するためのプログラムや各種アプリケーションデータを格納する。ここに格納されているデータは必要に応じてRAM202に読み出される。
外部記憶装置208は、データベースであり、顧客情報、取引手法(ロジック)の登録情報、ロジックの設定情報、金商業者への接続情報、取引情報等が随時格納される。バス209は上述の各ブロックの相互接続を提供する。
次に、電子商取引システム10において実行される処理について説明する。図3は、本実施形態に対応する処理の流れの概要を示すタイミングチャートである。まず、S301では、アナリスト端末102において相場予測が行われ、相場予測情報が取引サーバ101に対して提供される。このとき、例えば図4に示すような入力画面400が取引サーバ101からアナリスト端末102に対して提供され、アナリスト端末102において入力が行われる。
図4の入力画面400には、取引対象の商品を選択するコントロールボックス401が含まれており、右端のコントロールボタンをクリックすると、取引候補の商品リストが表示され、そのうちから取引対象となる商品を選択することができる。図4では、米ドル/円が選択されていることが示されている。これ以外にも、米ドル/ユーロ、カナダドル/米ドル等、任意の通貨の組合せを選択することができる。また、株式、投資信託、先物等、上述した任意の金融商品、或いは、取引商品うちのいずれかを選択することができる。
また、入力画面400には、変動範囲として上限と下限とを入力する領域402、403とが設けられている。さらに、入力画面400には相場の変動形態(トレンド、相場状況、相場動向とも言う。)についての予測を入力するトレンド入力欄404が含まれ、相場が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのか、それとも今ある価格を中心として、上昇・下降しつつも中心はほぼ変動せず、所定の価格範囲内で変動する中立傾向にあるのかを指定することができる。図4では、上昇傾向が選択されている。
このようにして相場予測が入力され、送信ボタン405がクリックされると、S302において相場予測情報が取引サーバ101に送信され、取引サーバ101は、相場予測情報を取得する。本実施形態においては、相場予測情報の提供は、例えば週に一回、月曜日に行われてもよいし、或いは、2、3日置きに行われてもよい。また、相場予測情報が毎日提供されてもよい。或いは、既に行った予測方向から変更がある場合に、相場予測情報が随時提供されてもよい。情報提供の形態は図4に示す形態に限定されるものではなく、図4の画面に示す種類の情報が提供されれば、形態は特に問わず、テキスト情報として提供されてもよい。
取引サーバ101は、相場予測情報を受信すると、S303においてロジック(取引手法)を選択する。ロジックには、まず、相場が上昇傾向にある場合には、取引の方向として「買い」を選択し、下降傾向にある場合には取引の方向として「売り」を選択する。本実施形態では、相場の上昇又は下降といったトレンドをフォローして売買を行うロジックをトレンドフォロー型ロジックと呼ぶ。また、相場が今ある価格を中心として上昇、下降し、中心はほぼ変動せず、所定の価格範囲内で変動する中立傾向にある場合に売買を行う、レンジ型のロジックがある。そこで、相場予測情報において、上昇傾向または下降傾向が指定されていた場合には、トレンドフォロー型のロジックを選択し、「売り」か「買い」のいずれかに取引方向を決定する。中立傾向が指定されていた場合には、レンジ型のロジックを選択し、取引方向として「売り」、「買い」の両方を選択する。
また、続くS304において、S303で選択されたロジックを用いて売買を行う際の条件の設定を行う。具体的には、トレンドフォロー型のロジックの場合、注文可能とする範囲を、相場予測情報に含まれる上限、下限により設定すると共に、利益確定価格、損切価格をそれぞれ設定する。利益確定価格、損切価格とは、エントリ注文により確立されたポジションについて、一定の利益が出た場合、或いは、一定の損失が生じた場合に、強制的にポジションを解消する価格をいう。具体的に上昇傾向の場合は、買いの注文を行う価格範囲を上限、下限に基づいて決定し、更に上限よりも高い価格において利益確定価格を決定し、下限よりも低い価格において損切価格を決定する。利益確定価格は、例えば上限+50銭とし、損切価格は、例えば下限-50銭とすることができる。また、下降傾向の場合、売りの注文を行う価格範囲を上限、下限に基づいて決定し、更に上限よりも高い価格において損切価格を決定し、下限よりも低い価格において利益確定価格を決定する。利益確定価格は、例えば下限-50銭とし、損切価格は、例えば上限限+50銭とすることができる。これらの利益確定価格や損切価格は、アナリスト毎に異なっていてもよい。
また、レンジ型のロジックの場合、注文可能とする範囲を、相場予測情報に含まれる上限、下限に基づき、「売り」、「買い」に対してそれぞれ設定すると共に、売り、買いの決済金額をそれぞれ設定する。これらの決済金額は、エントリ注文により確立されたポジションについて、一定の利益が出た場合に強制的にポジションを解消する価格をいう。具体的に、売りの注文を行う価格範囲を、図4の上限402に設定された値に基づいて決定し、買いの注文を行う価格範囲を、図4の下限403に設定された値に基づいて決定する。それぞれの価格範囲は、図4で設定された上限、下限の価格を中心として、売り、買いの価格範囲の上限、下限を設定してもよいし、図4で設定された上限、下限の価格を売り、買いの価格範囲の上限又は下限として設定してもよい。決済ラインは、買いの決済金額を例えば、売りの価格範囲内のいずれかの価格と設定することができる。具体的には、売りの上限金額の近辺の金額、或いは、売りの下限の金額近辺の金額、或いは、中間の金額等とすることができる。また、売りの決済金額を例えば、買いの価格範囲内のいずれかの価格と設定することができる。具体的には、買いの上限金額の近辺の金額、或いは、買いの下限の金額近辺の金額、或いは、中間の金額等とすることができる。
また、取引において同時に保有可能なポジション数を設定する。同時に保有なポジション数は例えば、3、4、又は5とすることができるが、これに限定されない。また、注文を行うかどうかを判定する基準の一つである、保有ポジションと現在価格との差額の閾値価格を設定する。例えば、保有ポジションと現在価格との差額が30銭になったら注文を行うこととしてもよい。30銭という閾値価格はあくまで一例であって、より大きい額でも小さい額でもよい。更には、注文を行うかどうかを判定する他の基準として、各種のテクニカル指標について条件を設定することができる。例えば、RSI(Relative Strength Index).20が30%を下回った場合に買いとすることができる。また、MACD(Moving Average Convergence Divergence)のMACDがシグナルを下回ったら売りとすることができる。また、移動平均線(MA.20/40/80)が、MA.20>MA.40>MA.80となれば買いとすることができる。また、移動平均線(MA.20)が、エンベロープ(EVN.160)を下回ったら売りとすることができる。また、価格がボリンジャーバンド(BB.13.2σ)を上回ったら買いとすることができる。また、移動平均線(MA.40/80)がMA.40>MA.80かつ、価格がMA.40を下回ったら買いとすることができる。
また、取引時間帯、或いは、取引を行わない時間帯を設定することができる。具体的には、取引量の少ない時間帯や、大きな変動が想定される時間帯を避けるために、取引を行う(行わない)時間帯を設定することができる。例えば、金曜日、日本時間の16時以降、月曜日、日本時間の9時までは取引しないことにすることができる。
本システムにおいて、証券会社等の金融商品取引業者が提供する金商業者システム103は、S311において価格情報を取引サーバ101に随時提供している。この価格情報の提供は随時(例えば、毎秒、数回)行われており、最新の価格情報が取引サーバ101に常時提供されている。取引サーバ101は、S304において条件設定が行われると、S305において注文を行うか否かの判定を行い、注文を行う条件が満たされると判定した場合には、S306において注文指示を金商業者システム103に送信する。このとき、注文指示には、対象商品を指定して「買う」、又は、「売る」のいずれであるかが含まれていればよい。金商業者システム103は、取引サーバ101からの注文指示に応じて、S307で注文処理を行う。
以下では、S305における、注文を行うかどうかの判定処理について説明する。本実施形態において、注文指示には、ポジションを確立するためのエントリ注文と、ポジションを解消して、利益を確定したり、損失を確定したりするための決済注文とがある。
まず、図5Aを参照してエントリ注文に関わる判定処理の一例を説明する。当該処理は、CPU201が、ROM205や内部記憶装置207に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。図5Aのフローチャートは、判定処理の一つとしてエントリ注文を行うかどうかを判定するエントリ処理の一例を示す図である。まず、S501において、S303で設定された取引方向による注文で得られたポジション数が最大数を超えていないかどうかを判定する。ポジションとは、1回の注文で発生した持ち高のことを言い、例えば、保持できるポジション数の最大数が5であれば、5回の注文(例えば、「買い」)を行えることになる。S501では、現在のポジション数が保持できる最大数に届かない場合には処理がS502に進み、そうでない場合にはS501に戻る。なお、S303で設定されたロジックの取引方向で確立されたポジションを解消する決済注文については、図5Bのフローチャートを参照して説明する。
続くS502では、現在保有しているポジションと現在価格との差額を算出し、当該差額がS304で設定された条件のうち、差額の閾値価格(Th1)よりも大きくなったか否かを判定する。閾値価格は例えば、30銭とすることができる。もし、差額が閾値価格Th1よりも大きくなった場合には、処理はS503に進む。差額が閾値価格以下の場合、処理はS501に戻る。続くS503では、現在価格が取引レンジ内にあるかどうかを判定する。取引レンジは、例えばドル円の場合、106円50銭から108円00銭の間で「買い」と設定されている場合、現在価格が106円50銭から108円00銭の範囲に位置する場合には、処理はS504に進む。また、106円40銭以下の場合に「売り」と設定されている場合、現在価格が106円40銭を下回れば処理はS504に進む。条件を満たさない場合、S501に戻る。
続くS504では、テクニカル指標がS304で設定された条件を満たすかどうかを判定する。テクニカル指標が条件を満たす場合、処理はS505に進む。条件を満たさない場合、S501に戻る。S505では、取引時間帯が設定されている場合には、現在時刻が取引時間帯に属するかどうかを判定し、属する場合にはS306に進む。属しない場合S501に戻る。S306では、「買い」または「売り」の注文指示を金融業者システム103に対して送信する。
次に、図5Bを参照して、判定処理の一つとして決済注文を行うかどうかを判定するクローズ処理の一例を説明する。当該処理は、CPU201が、ROM205や内部記憶装置207に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、S511において、ポジションを解消する条件が成立しているかどうかを判定する。ポジションを解消する条件としては、ブレイクイーブン、或いは、トレーリングストップがある。これらは、エントリにより確立したポジションに対し、価格が上昇或いは下落し、一旦ピーク又はボトムに到達した後、下落或いは上昇したため、保有しているポジションを解消して利益を確定する手法である。ブレイクイーブンについては、ポジションを確立した後、一定の利益が出た段階で逆指値の価格を設定しておき、その後、現在価格が逆指値で設定した価格と一致した時点でポジションを解消する。トレーリングストップについては、ポジションを確立した後、一定の利益が出た段階で逆指値の価格を設定しておき、その後、利益が増加する方向に逆指値の価格をずらして行き、更に価格の変動方向が反転して逆指値の設定価格と一致した時点でポジションを解消する。ブレイクイーブンでは、逆指値の価格が変動しないのに対して、トレーリングストップでは逆指値の価格が利益を増やす方向に変更される点が異なっている。
ブレイクイーブンとトレーリングストップとは、逆指値を設定する価格を変更することで組み合わせて使用することができる。例えば、ブレイクイーブンでは、確立されたポジションの価格(約定価格)から現在価格が15銭上昇した場合に、約定価格の5銭増しで逆指値の価格を設定できる。その後、現在価格が上昇した後、逆指値の価格まで下がれば決済される。一方、トレーリングストップでは、現在価格が約定価格から45銭上昇した場合に、現在価格の30銭減で逆指値を設定する。その後、現在価格の上昇に合わせて逆指値も上昇させ(現在価格-30銭)、ピークの価格から30銭減まで下がったところで決済される。この設定の場合、約定価格から14銭までは決済価格は設定されず、15銭から44銭までは約定価格の5銭増しで決済価格が設定され、45銭以上は、ピークの価格の30銭減で決済価格が設定される。
ポジションを解消する条件が成立した場合、処理は図3のS306に移行し、ポジションを解消する注文指示を送信する。具体的には、買い注文のポジションを決済する注文指示を行うか、又は、売り注文のポジションを決済する注文指示を行う。ポジション解消条件が成立していない場合、処理はS512に移行して、現在価格が利益確定ラインに到達したかどうかを判定する。もし利益確定ラインに到達している場合には、S306に移行して、その時点で保有するポジションを解消する注文指示を送信する。利益確定ラインに到達していない場合、処理はS513に進む。S513では、現在価格が損失確定ラインに到達したかどうかを判定する。もし損失確定ラインに到達している場合には、S306に移行して、その時点で保有するポジションを解消する注文指示を送信する。損失確定ラインに到達していない場合、処理はS514に進む。S514では、現在価格が買い又は売りの決済ラインに到達したかどうかを判定する。もし決済ラインに到達している場合には、S306に移行して、その時点で保有するポジションを解消する注文指示を送信する。決済ラインに到達していない場合、処理はS511に戻る。
次に、本実施形態における取引手法(ロジック)の具体例を説明する。本実施形態では、相場が上昇又は下降傾向にある場合に有効なトレンドフォロー型のロジックと、相場が中立な場合に有効なレンジ型のロジックとがある。
図6は、トレンドフォロー型のロジックについて説明するための図である。図6は、1ドルに対する円の価格の推移を時間軸で示すグラフであり、曲線600は、価格の遷移を示す。点601は、取引を開始した時点を示しており、点601から所定の第1の閾値価格(例えば、10銭、或いは、5から10銭の範囲の値でもよい。)だけ上昇した点602において最初の買い注文(エントリ)を行う。点602は1つのポジションを示す。次に、ポジション602から第2の閾値価格(例えば、25銭、或いは、20から50銭の範囲の値でもよい。)だけ上昇した点603において追加の買い注文を行ってポジションを確立する。その後、価格がポジション602から第3の閾値価格(例えば、45銭、或いは、20から50銭の範囲の値でもよい。)を上回るだけ上昇した後に、ピーク時より所定価格(例えば、30銭、或いは、20から50銭の範囲の値でもよい。)だけ下降すると、点604においてポジション602の利益を確定するためにポジションの売却注文(クローズ)を行う。これは上述の「ブレイクイーブン」又は「トレーリングストップ」の判定手法に基づくものである。
点604の後、しばらく下降して、その後にまた上昇すると点605において買い注文を行ってポジションを確立する。その後、閾値価格分だけ上昇すると点606において買い注文を行ってポジションを確立する。この時点でポジションは3つであり、保有ポジションの最大数が3であれば、ここで買い注文ができなくなる。最大数が4以上であれば、ポジション606から閾値価格分だけ上昇するのに従って更に買い注文を行ってポジションを確立する。
また、図6においては、点線611は利益確定ラインを示しており、現在価格が利益確定ラインに到達したらポジションを解消して、利益を確定する。また、点線612はエントリを入れられる上限価格(エントリ上限ライン)を示しており、現在価格が点線612を上回った場合にはエントリを入れることができない。点線613は、エントリを入れられる下限価格(エントリ下限ライン)を示しており、現在価格が点線612を下回った場合にはエントリを入れることができない。点線614は損失確定ラインを示しており、現在価格が損失確定ラインに到達したらポジションを解消して、損失を確定する。
図6の例では、ポジション606を確立した後、価格が上昇し利益確定ラインに到達したのでポジション603、605、606を売却して利益を確定する。同様に、価格が下落し損失確定ラインに到達した場合は、ポジションを売却して損失を確定する。
このようにして、相場の予測が上昇、又は、下降傾向にある場合には、トレンドフォロー型のロジックにより、上昇、下降の傾向において閾値価格以上に価格が変動した場合に注文を入れるようにしており、また、利益確定、或いは、損失確定を行う価格を設定するが、これは相場がある範囲を超えて上昇、又は、下降すると予測されるためである。一方、相場がある範囲内に留まると予想される場合には、レンジ型のロジックにおいて当該範囲を想定し、範囲から外れたとしても範囲内に戻ってくることを想定して、注文を行う価格帯を売り、買い、についてそれぞれ設定しておき、現在価格がその価格帯に含まれる場合に注文を行う。
図7は、レンジ型のロジックについて説明するための図である。図7は、1ドルに対する円の価格の推移を時間軸で示すグラフであり、曲線700は、価格の遷移を示す。レンジ型のロジックでは、「売り注文」を行う範囲と、「買い注文」を行う範囲とをそれぞれ設定しておく。図7では、売り上限ライン711、売り下限ライン712により「売り注文」を行う範囲が規定され、買い上限ライン713、買い下限ライン713により「買い注文」を行う範囲が規定される。そして、現在価格がこの範囲に含まれる場合に、対応する注文を行う。点702、703は、それぞれ現在価格が買い注文の範囲に含まれるために実行された買い注文により確立されたポジションを示す。ポジション703は、ポジション702よりも閾値価格だけ価格が下がったことに伴い実行された注文に基づく。その後、価格が上昇し、一旦ピークに到達した後、所定金額だけ下落したため、点704においてポジション702、703を解消して利益を確定している。この取引手法は図6を参照して説明した「ブレイクイーブン」または「トレーリングストップ」の判定手法に基づくものである。また、これらのポジション解消条件に該当せず、価格が上昇して買い決済ライン715に到達した場合、ポジション702、703を解消して利益を確定する。
また、価格が再度上昇し、売り注文の範囲に到達すると、売りの下限ライン712に到達した段階で売り注文を行ってポジション705を獲得し、さらに閾値金額だけ上昇した段階で追加の売り注文を行ってポジション706を獲得する。その後、価格が下落し、売り決済ライン716に到達した場合、ポジション705、706を解消して利益を確定する。また、途中でポジションを解消する条件を満たした場合には、ポジション705、706を解消することになる。
このように、トレンドフォロー型とレンジ型では、相場の予測に応じてエントリを行うタイミングが異なっている。トレンドフォロー型では、上昇、又は、下降傾向の初期においてエントリを投入して、その後の価格の上昇または下降に合わせて利益を拡大し、価格が変動範囲から外れていった場合に利益を確定する。一方のレンジ型では、価格が変動範囲から外れても当該範囲内に戻ってくることを想定しているので、エントリを投入するのは変動範囲の上限、下限近辺であり、その後に現在価格が変動範囲から外れたとしても、範囲内に戻った後に変動範囲内において利益を確定するようにしている。
よって、本実施形態によれば、相場の予測情報を利用することで、相場の変動に応じたロジックに基づく取引を実行することができる。
[他の実施形態]
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。また本発明に係る情報処理装置は、1以上のコンピュータを該情報処理装置として機能させるコンピュータプログラムによっても実現可能である。該コンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されることにより、あるいは電気通信回線を通じて、提供/配布することができる。
10:電子商取引システム、101:取引サーバ、102:アナリスト端末、103:金商業者システム、104:ユーザ端末、105:ネットワーク

Claims (6)

  1. 金融商品の注文処理を実行する情報処理装置であって、
    注文対象の金融商品の相場予測を取得する取得手段と、
    前記相場予測に基づき、第1の取引手法と第2の取引手法とのうちのいずれか1つを、注文を実行する取引手法として選択する選択手段と、
    選択された前記取引手法に基づき、注文処理を実行する処理手段と
    を備え、
    前記相場予測は、前記注文対象の金融商品の価格が上昇、又は、下降することの第1の予測、又は、前記価格が所定の範囲内で変動することの第2の予測であって、
    前記選択手段は、前記第1の予測においては、買い又は売りのエントリ注文を行う範囲が特定される第1の取引手法を選択し、前記第2の予測においては、買いのエントリ注文を行う範囲と売りのエントリ注文を行う範囲とがそれぞれ特定される第2の取引手法を選択する、情報処理装置。
  2. 前記第1の予測において相場の上昇が予測された場合、前記第1の取引手法では、買いのエントリ注文を行う範囲が特定され、
    前記第1の予測において相場の下降が予測された場合、前記第1の取引手法では、売りのエントリ注文を行う範囲が特定される、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の取引手法においては、前記エントリ注文を行う範囲の外側に、エントリ注文により確立されたポジションを強制的に解消する価格が設定され、
    前記第2の取引手法においては、前記エントリ注文を行う範囲の内側に、エントリ注文により確立されたポジションを強制的に解消する価格が設定され、
    前記注文対象の金融商品の現在価格が前記ポジションを強制的に解消する価格に到達した場合に、前記処理手段は前記ポジションを解消する注文処理を実行する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理手段は、前記注文対象の金融商品の現在価格が前記範囲内に含まれ、かつ、前記注文対象の金融商品の現在価格の変動結果が所定の条件を満たす場合に、対応する注文処理を実行する請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記相場予測には、前記金融商品を指定する情報、前記金融商品の価格の変動範囲を特定する情報、及び、前記金融商品の価格の変動形態を特定する情報が含まれる、請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. コンピュータを請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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