JP2022013873A6 - 水溶性単位用量物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水溶性単位用量物品の封止区域の封止強度を向上させ、消費者による使用前、及び製造中の単位用量物品の早期破裂を減少させる、水溶性単位用量物品の製造方法を提供する。
【解決手段】洗剤組成物5を含む、改善された封止強度を有する水溶性単位用量物品1を製造するための方法であって、開口空洞を形成するために、第1の水溶性フィルム2を型へと入れて熱成形する工程と、前記開口空洞を前記洗剤組成物で充填する工程と、第2の水溶性フィルム3が前記開口空洞を閉鎖するように、前記第2の水溶性フィルムを前記第1の水溶性フィルムと接触させて配置することによって、前記開口空洞を閉鎖する工程と、前記第1のフィルムと第2のフィルムを、封止溶媒を介して共に封止する工程であって、前記封止溶媒が水を含む、工程と、を含む方法である。
【選択図】図1
【解決手段】洗剤組成物5を含む、改善された封止強度を有する水溶性単位用量物品1を製造するための方法であって、開口空洞を形成するために、第1の水溶性フィルム2を型へと入れて熱成形する工程と、前記開口空洞を前記洗剤組成物で充填する工程と、第2の水溶性フィルム3が前記開口空洞を閉鎖するように、前記第2の水溶性フィルムを前記第1の水溶性フィルムと接触させて配置することによって、前記開口空洞を閉鎖する工程と、前記第1のフィルムと第2のフィルムを、封止溶媒を介して共に封止する工程であって、前記封止溶媒が水を含む、工程と、を含む方法である。
【選択図】図1
Description
水溶性単位用量物品を製造するための方法であって、水溶性単位用量物品は、洗剤組成物、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムを含む。
水溶性洗剤の単位用量物品は、それらが洗浄方法中に洗剤を投与するのに便利であり、効率的で、かつ清浄な方法である故に、消費者に好まれている。本水溶性単位用量形態は、消費者が彼ら自身で投与量を計量する必要がなく、また一部の消費者が面倒かつ不便であると認める、洗剤の偶発的な漏出を被ることもないことを意味する。
しかし、このような水溶性単位用量物品は、保管中に早期破裂、特に、単位用量物品を構成する2つのフィルム間の封止不良故の破裂を被る場合がある。多くの場合、このような単位用量物品は、可撓性の再封止可能な袋物又は堅い密閉可能なタブ内に保管される。いずれの場合でも、水溶性単位用量物品の早期破裂は、破裂した単位用量物品の内部の内容物がその他の早期破裂していない単位用量物品を汚染するので、投与体験に悪影響を及し得る。したがって、消費者が「面倒」かつ不便な投与体験を見出す場合がある。
更に、単位用量物品の製造工程中に、封止不良が発生する場合がある。このような不良は、破裂したパウチを廃棄する必要があるので、資源及び時間の無駄になる。
したがって、水溶性単位用量物品の封止区域の封止強度を向上させて、消費者による使用前及び製造中の、単位用量物品の早期破裂を減少させることが、当該技術分野において求められている。
国際公開第2017218448号は、封止強度を向上させるために、フィルム間の水容量の差が0.01%~1%である第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムの使用を開示している。しかしながら、驚くべきことに、本発明による方法は、国際公開第2017218448号よりも改善された封止を提供することがわかった。理論に束縛されるものではないが、驚くべきことに、最も低い水容量を有する水溶性フィルムへの封止溶媒の塗布が、封止溶媒が最も高い水容量を有する水溶性フィルムに塗布された国際公開第2017218448号に対して、改善した封止溶媒を提供したことが見出された。
改善された封止強度を有する水溶性単位用量物品を製造するための方法であって、水溶性単位用量物品が洗剤組成物を含み、
a.開口空洞を形成するために、第1の水溶性フィルムを型に熱成形する工程と、
b.開口空洞を洗剤組成物で充填する工程と、
c.第2の水溶性フィルムが開口空洞を閉鎖するように、第2の水溶性フィルムを第1の水溶性フィルムと接触させて配置することによって、開口空洞を閉鎖する工程と、
d.第1のフィルム及び第2のフィルムを封止溶媒を介して共に封止する工程であって、封止溶媒が水を含む、工程と、を含み、
第1の水溶性フィルムは、第1の水容量を有し、第2の水溶性フィルムは、第2の水容量を有し、第1の水容量が、第2の水容量よりも小さく、
第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムの水容量の差が、0.01%~5%であり、また、
封止溶媒が工程cの前に塗布され、封止溶媒が、最も低い水容量を有するフィルムに塗布される、方法。
a.開口空洞を形成するために、第1の水溶性フィルムを型に熱成形する工程と、
b.開口空洞を洗剤組成物で充填する工程と、
c.第2の水溶性フィルムが開口空洞を閉鎖するように、第2の水溶性フィルムを第1の水溶性フィルムと接触させて配置することによって、開口空洞を閉鎖する工程と、
d.第1のフィルム及び第2のフィルムを封止溶媒を介して共に封止する工程であって、封止溶媒が水を含む、工程と、を含み、
第1の水溶性フィルムは、第1の水容量を有し、第2の水溶性フィルムは、第2の水容量を有し、第1の水容量が、第2の水容量よりも小さく、
第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムの水容量の差が、0.01%~5%であり、また、
封止溶媒が工程cの前に塗布され、封止溶媒が、最も低い水容量を有するフィルムに塗布される、方法。
方法
本発明は、改善された封止強度を有する水溶性単位用量物品の製造方法である。理論に束縛されるものではないが、水溶性単位用量物品は、水溶性フィルムによって取り囲まれた少なくとも1つの内部区画を単位用量物品が含むように成形された、水溶性フィルムを含む。単位用量物品は、内部区画を画定するように互いに封止された、第1の水溶性フィルムと、第2の水溶性フィルムとを含んでよい。区画は、洗剤組成物を保持する、単位用量物品内の密閉された内部空間を意味すると理解されたい。
本発明は、改善された封止強度を有する水溶性単位用量物品の製造方法である。理論に束縛されるものではないが、水溶性単位用量物品は、水溶性フィルムによって取り囲まれた少なくとも1つの内部区画を単位用量物品が含むように成形された、水溶性フィルムを含む。単位用量物品は、内部区画を画定するように互いに封止された、第1の水溶性フィルムと、第2の水溶性フィルムとを含んでよい。区画は、洗剤組成物を保持する、単位用量物品内の密閉された内部空間を意味すると理解されたい。
封止強度は、第1の水溶性フィルムと第2の水溶性フィルムとの間の封止の強度として理解される。封止強度が弱すぎる場合、水溶性単位用量物品は、封止の破損により、早期に破裂し得る。水溶性単位用量物品について、以下でより詳細に記載する。第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムについて、以下により詳細に説明する。
本発明の方法は、以下の工程を含む:
a.第1の水溶性フィルムを型に熱成形して、開口空洞を形成する工程を含む、方法。
a.第1の水溶性フィルムを型に熱成形して、開口空洞を形成する工程を含む、方法。
第1の水溶性フィルムについて、以下でより詳細に説明する。当業者であれば、好適な熱成形方法を認識するであろう。理論に束縛されるものではないが、水溶性フィルムは型に引き込まれる。水溶性フィルムは、真空、熱、又はこれらの混合物を使用して型に引き込まれてもよい。水溶性単位用量物品が型内に引き込まれると、これは開口空洞を形成する。理論に束縛されるものではないが、水溶性フィルムを型に引き込む方法は、水溶性フィルムの一部が、型の形状に適合するように延伸される。
当業者であれば、好適な型形状及び大きさを認識するであろう。型は、任意の好適な形状を有し得る。型は、正方形、矩形、円形、楕円形、超楕円形、又はこれらの組み合わせであってもよい。型は、単一の空洞を形成するように成形されてもよい。あるいは、型は、少なくとも2つ、又は更には少なくとも3つの空洞を形成するように成形されてもよい。
本発明の方法は、以下の工程を含む:
b.開口空洞を洗剤組成物で充填する工程を含む、方法。
b.開口空洞を洗剤組成物で充填する工程を含む、方法。
洗濯洗剤組成物について、以下により記載に説明する。当業者であれば、好適な洗剤組成物を認識するであろう。
当業者であれば、洗剤組成物で開口空洞を充填するための好適な手段及び装置を認識するであろう。好適な手段としては、充填ノズルが挙げられ得る。充填ノズルは、静的充填ノズルであってもよく、又は往復充填ノズルであってもよい。各空洞は、単一のノズル又は2つ以上のノズルによって充填されてもよい。各空洞は、2つのノズルを使用して充填されてもよい。2つのノズルのそれぞれは、単一の空洞を連続的に又は同時に充填してもよい。型は、少なくとも2つの空洞を形成するように成形され、各空洞は連続的に又は同時に充填されてもよい。各空洞は、単一のノズル又は複数のノズルを同時に又は連続的に使用して、独立して充填されてもよい。
充填工程は手動で操作又は自動化されてもよい。
本発明の方法は、以下の工程を含む:
c.第2の水溶性フィルムが開口空洞を閉鎖するように、第2の水溶性フィルムを第1の水溶性フィルムと接触させて配置することによって、開口空洞を閉鎖する工程を含む、方法。
c.第2の水溶性フィルムが開口空洞を閉鎖するように、第2の水溶性フィルムを第1の水溶性フィルムと接触させて配置することによって、開口空洞を閉鎖する工程を含む、方法。
第2の水溶性フィルムについて、以下でより詳細に説明する。理論に束縛されるものではないが、第2水溶性フィルムは、工程dにおいて水溶性フィルムを共に封止する際に、空洞が完全に閉鎖して内部区画を形成するように、第1の水溶性フィルムの上に配置される。洗剤組成物は、作製された内部区画内に収容され、意図される使用まで放出されないことが意図される。
当業者は、第2の水溶性フィルムを第1の水溶性フィルムと接触させて配置するための適切な装置及び方法を認識するであろう。当業者であれば、開口空洞を閉鎖するために、第2の水溶性フィルムの適切な大きさ及び寸法を認識するであろう。
第2の水溶性フィルムは、単位用量物品の製造中に熱成形されてもよい。あるいは、第2の水溶性フィルムは、単位用量物品の製造中に熱成形されなくてもよい。好ましくは、第1の水溶性フィルムは、単位用量物品の製造中に熱成形され、第2の水溶性フィルムは、単位用量物品の製造中に熱成形されない。
本発明の方法は、以下の工程を更に含む:
d.封止溶媒を介して第1のフィルム及び第2のフィルムを共に封止する工程であって、封止溶媒が水を含む、工程を含む、方法。
d.封止溶媒を介して第1のフィルム及び第2のフィルムを共に封止する工程であって、封止溶媒が水を含む、工程を含む、方法。
理論に束縛されるものではないが、封止溶媒は、工程cの前のある時点で水溶性フィルムの少なくとも1つに封止溶媒を塗布することを伴い、第1の水溶性フィルムと第2の水溶性フィルムとが互いに接触すると、封止溶媒が2つのフィルムを共に封止するように作用する。当業者は、封止溶媒を塗布する本発明の方法における適切な点を認識するであろう。
封止溶媒は、工程cの前に塗布される。理論に束縛されることなく、封止溶媒は、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムが互いに接触する前の任意の時点で塗布され得る。理論に束縛されるものではないが、各水溶性フィルムは、第1の側及び第2の側を有する。封止溶媒は、水溶性フィルムの片面にのみ添加される必要がある。
第1の水溶性フィルムは、第1の水容量を有し、第2の水溶性フィルムは、第2の水容量を有し、第1の水容量は、第2の水容量と異なる。水容量について、以下でより詳細に説明する。第1の水溶性フィルムの水容量と第2の水溶性フィルムの水容量との間の差は、0.01%~5%である。封止溶媒は、最も低い水容量を有するフィルムに塗布される。
封止溶媒は水を含む。好ましくは、封止溶媒は、封止溶媒の95重量%以上、好ましくは97重量%以上の水、好ましくは封止溶媒の100重量%の水を含む。100重量%であることにより、封止溶媒は、いくつかの微量の不純物を含んでもよいことを理解されたい。このような不純物は、封止溶媒の3重量%以下を占める。このような不純物は、フェルトの役割を使用するときなどの接触湿潤方法を使用するときに、フィルム湿潤方法中に水溶性フィルムから転写された一部の水溶性フィルム活性物質を含んでもよく、フェルトの役割は、封止水を含むバルクタンクにいくらかの溶解した水溶性フィルム部分を移動させることである。また、封止溶媒の粘度を管理し、封止溶媒のより良好な拡散を可能にするいくつかのポリオール材料を含むことが知られている。
好ましくは、第1の水溶性フィルムの水容量は、第2の水溶性フィルムの水容量よりも大きい。理論に束縛されるものではないが、封止水は、より低い水容量を有する水溶性フィルムの表面上に留まり、したがって、より高い水容量のフィルムと接触すると封止を可能にするためにより長く利用可能であると考えられる。より高い水容量のフィルムは、水溶性フィルム中の封止水のより速い浸透を可能にし、封止部の両側でより均一な水濃度を可能にし、より強い結合をもたらす。好ましくは、第2の水溶性フィルムは、最も低い水容量を有し、そのため、封止溶媒は、第2の水溶性フィルムに塗布される。好ましくは、第1の水溶性フィルムは、1.5%~12%、好ましくは2.5%~10%、より好ましくは3.5%~8%の水容量を有する。好ましくは、第2の水溶性フィルムは、1%~10%、好ましくは2%~8%、より好ましくは3%~6%の水容量を有する。好ましくは、水容量の差は、0.03%~3.5%、最も好ましくは0.05%~2%である。
好ましくは、第2の水溶性フィルムは、第1の水溶性フィルムよりも低い水容量を有し、第2の水溶性フィルムは第1の側及び第2の側を含む。好ましくは、第2の水溶性フィルムの第1の側は、当該第1の側に封止された第3の水溶性フィルムを含み、好ましくは、当該第2の水溶性フィルムと当該第3の水溶性フィルムとの間に、洗剤組成物を含む閉鎖された区画が存在し、工程cにおいて、第2の水溶性フィルムの第2の側は、第1の水溶性フィルムと接触する。好ましくは、第3の水溶性フィルムは、第3の水容量を有し、第2の水容量(第2の水溶性フィルムの水容量)は第3の水容量未満であることが好ましい。好ましくは、第2の水溶性フィルム及び第3の水溶性は、封止溶媒によって封止され、溶媒は水を含み、溶媒は第2の水溶性フィルムに塗布される。当業者であれば、第2の水溶性フィルムのどの側が封止溶媒を塗布して、第2の水溶性フィルム及び第3の水溶性を共に有効に封止するかを認識するであろう。
図1は、本発明による水溶性単位用量物品(1)を開示する。水溶性単位用量物品(1)は、第1の水溶性フィルム(2)と第2の水溶性フィルム(3)とを含み、これらは密封領域(4)で共に封止されている。洗濯洗剤組成物(5)は、水溶性可溶性単位用量物品(1)内に含まれる。
水溶性フィルムについて、以下でより詳細に説明する。
水溶性単位用量物品
水溶性単位用量物品は、保管中に洗剤組成物が区画から漏れ出さないように構成される。しかし、水溶性単位用量物品を水に加えると、水溶性フィルムが溶解して、内部区画の内容物が洗浄液中に放出される。
水溶性単位用量物品は、保管中に洗剤組成物が区画から漏れ出さないように構成される。しかし、水溶性単位用量物品を水に加えると、水溶性フィルムが溶解して、内部区画の内容物が洗浄液中に放出される。
封止強度は、第1の水溶性フィルムと第2の水溶性フィルムとの間の封止の強度として理解される。封止強度が弱すぎる場合、水溶性単位用量物品は、封止の破損により、早期に破裂し得る。
2枚のフィルムが交わり、共に封止されている区域は、封止区域と呼ばれる。多くの場合、封止区域は、第2の水溶性フィルムの区域に封止された第1の水溶性フィルムの区域を含み、概して単位用量物品の本体から外に突出する「スカート」又は「フランジ」を含む。
単位用量物品は、2つ以上の区画、更には少なくとも2つの区画、又は更には少なくとも3つの区画を含んでもよい。区画は、重ね合わせる配向で、すなわち、一方が他方の上に位置するように配置されてよい。このような配向では、単位用量物品は、上部、中央部及び下部の3つのフィルムを含む。好ましくは、中フィルムは、本発明による第2の水溶性フィルムに相当し、上及び下フィルムは、本発明による第1の水溶性フィルムに相当する。あるいは、区画は、隣り合った配向で、すなわち、一方が他方に隣接する配向で位置してよい。区画は、更には「タイヤ及びリム」構成での配向であってもよく、すなわち、第1の区画は、第2の区画に隣接して位置するが、第1の区画は、第2の区画を少なくとも部分的に囲み、ただし、第2の区画を完全には封入しない。あるいは、1つの区画が、別の区画内に完全に封入されてもよい。そのような複数区画の方向において、本発明による第1の水溶性フィルムは、洗剤組成物が中に追加される開口区画を含むように形成されてもよい。次に、区画の開口部を閉鎖する向きで、第1のフィルムを本発明による第2の水溶性フィルムで覆う。
単位用量物品が少なくとも2つの区画を含む場合、区画の一方が他方の区画より小さくてもよい。単位用量物品が少なくとも3つの区画を含む場合、区画のうちの2つが第3の区画より小さくてもよく、好ましくは、小さい方の区画が大きい方の区画上に重ね合わせられている。重ね合わせられた区画は、好ましくは、隣り合って配向される。
多区画配向では、本発明による洗剤組成物が区画の少なくとも1つ内に含まれてもよい。例えば、洗濯洗剤組成物は1つの区画のみに含まれてもよく、又は2つの区画、又は更には3つの区画に含まれてもよい。
各区画は、同一の組成物又は異なる組成物を含んでもよい。異なる組成物は全て同一形態であってもよく、又は異なる形態であってもよい。
水溶性単位用量物品は少なくとも2つの内部区画を含んでもよく、液体洗濯洗剤組成物が本区画の少なくとも1つ内に含まれ、好ましくは、単位用量物品が少なくとも3つの区画を含み、洗剤組成物が本区画の少なくとも1つ内に含まれる。
第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルム
水溶性単位用量物品は、第1の水溶性フィルムと第2の水溶性フィルムを含む。第1の水溶性フィルムは、第1の水容量を有し、第2の水溶性フィルムは、第2の水容量を有し、第1の水容量は、第2の水容量と異なる。
水溶性単位用量物品は、第1の水溶性フィルムと第2の水溶性フィルムを含む。第1の水溶性フィルムは、第1の水容量を有し、第2の水溶性フィルムは、第2の水容量を有し、第1の水容量は、第2の水容量と異なる。
「水容量」とは、本明細書において、試験するフィルムの質量増加として測定される、特定の相対湿度及び温度で一定期間にわたって水分を吸収するフィルムの容量を意味する。水容量を測定するための方法は、以下でより詳細に説明する。
好ましくは、第1の水溶性フィルムの水容量は、第2の水溶性フィルムの水容量よりも大きい。好ましくは、第1の水溶性フィルムは、1.5%~12%、好ましくは2.5%~10%、より好ましくは3.5%~8%の水容量を有する。好ましくは、第2の水溶性フィルムは、1%~10%、好ましくは2%~8%、より好ましくは3%~6%の水容量を有する。第1の水溶性フィルムの水容量と第2の水溶性フィルムの水容量との間の水容量の割合差は、好ましくは0.03%~3.5%、最も好ましくは0.05%~2%である。誤解を避けるために、これは、例えば、第1の水溶性フィルムが3%の水容量を有し、第2の水溶性フィルムが2%の水容量を有する場合、水容量の差が1%であることを意味する。
好ましくは、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムは、互いに化学的に異なっている。疑義を回避するために、本発明の文脈において、本明細書の「化学的に異なる」とは、「バージンフィルム」、すなわち、供給業者/製造業者から受領した、単位用量物品を作製するユニット上に巻出しする前のフィルムが、第1のフィルム組成物を第2のフィルム組成物と区別し、少なくとも本明細書に記載の試験方法による水容量に影響を与え、この少なくとも1つの物理的フィルム特性を第1のフィルムと第2のフィルムとの間で異なるものにする、フィルム組成物のうちの少なくとも1つの中に存在する少なくとも1つの物質を有することを意味する。自然な製造方法、すなわちバッチ間変動によるフィルムの異なる化学組成は、本発明の範囲内で化学的に異なるフィルムと見なされないようなものである。
物質の化学的な差異を生じさせることの非限定的な例としては、異なる高分子ターゲット樹脂及び若しくは含有量、異なる可塑剤組成物及び若しくは含有量、又は異なる界面活性剤及び若しくは含有量の使用が挙げられる。単にフィルムの厚さが異なるフィルムなどの、単に異なる物性を有しているが、同一の物質内容を有するフィルムを含む水溶性単位用量物品は、本発明の範囲外と考えられる。コーティング層の有無によってのみ差異を生じるフィルムから製造された単位用量物品もまた、本発明の範囲外と見なされる。
第1の水溶性フィルム、第2の水溶性フィルム、又はこれらの混合物は、独立して、40ミクロン~100ミクロン、好ましくは60ミクロン~90ミクロン、より好ましくは70ミクロン~80ミクロンの、単位用量物品に組み込む前の厚さを有していてもよい。
好ましくは、第1の水溶性フィルムと第2の水溶性フィルムとの間の単位用量物品に組み込む前の厚さの差は、50%未満、好ましくは30%未満、より好ましくは20%未満、更により好ましくは10%未満であるか、又は厚さは等しくてもよい。
発明による第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムは、好ましくは単一層フィルムであり、より好ましくは溶液流延法によって製造される。
好ましくは、第1の水溶性フィルムは、第1の水溶性樹脂を含み、第2の水溶性フィルムは、第2の水溶性樹脂を含む。好ましくは、第1の水溶性樹脂は、少なくとも1種のポリビニルアルコールホモポリマー、又は少なくとも1種のポリビニルアルコールコポリマー、又はこれらのブレンドを含み、第2の水溶性樹脂は、少なくとも1種のポリビニルアルコールホモポリマー、又は少なくとも1種のポリビニルアルコールコポリマー、又はこれらのブレンドを含む。
第1の水溶性樹脂は、ポリビニルアルコールホモポリマーとアニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーとのブレンドを含んでよく、好ましくは、第1の水溶性樹脂の総重量に基づいて、本ブレンドは0重量%~70%重量%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーである第1の水溶性樹脂、及び30重量%~約100重量%の、ポリビニルアルコールホモポリマーである第1の水溶性樹脂を含み、より好ましくは、本ブレンドは、10%~70%、更により好ましくは15%~65%未満、更により好ましくは20%~50%、最も好ましくは30%~40%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマー、及び30%~90%、又は35%超~85%、又は50%~80%、又は60重量%~70重量%の、ポリビニルアルコールホモポリマーである第1の水溶性樹脂を含む。ポリビニルアルコールコポリマーは、ポリビニルアルコールホモポリマーの濃度と共に合計して100%になる濃度で存在し得る。
第1の水溶性樹脂は、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーの第1の水溶性樹脂の100重量%を含んでもよい。
第2の水溶性樹脂は、ポリビニルアルコールホモポリマーと、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーとのブレンドを含んでよく、好ましくは、フィルム中の第2の水溶性樹脂の総重量に基づいて、ブレンドは0重量%~70重量%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーと、30重量%~100重量%のポリビニルアルコールホモポリマーとを含み、より好ましくは、ブレンドが、フィルム中の第2の水溶性樹脂の総重量に基づいて、10重量%~70重量%、更により好ましくは、15重量%~65重量%、更により好ましくは、20重量%~50重量%、最も好ましくは、30重量%~40重量%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーと、第2の水溶性樹脂の、30重量%~90重量%、35重量%~85重量%、50重量%~80重量%、又は60重量%~70重量%のポリビニルアルコールホモポリマーとを含む。ポリビニルアルコールコポリマーは、ポリビニルアルコールホモポリマーの濃度と共に合計して100%になる濃度で存在し得る。
第2の水溶性樹脂は、第2の水溶性樹脂の100重量%のポリビニルアルコールホモポリマーを含み得る。
好ましくは、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムの両方が、ポリビニルホモポリマーとアニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーとのブレンドを含む場合、第2の水溶性フィルムは、第1の水溶性フィルムよりも高い結晶化度を有する。理論に束縛されるものではないが、より高い結晶化度は、より低い水容量をもたらすと考えられる。このより高い結晶化度は、水溶性樹脂の総重量の相対的なホモポリマー含有量を増加させること、ホモポリマーの粘度(したがって分子量)を増加させ、ホモポリマーの加水分解度を増加させること、又はこれらの混合物によって達成することができる。あるいは、コポリマーのアニオン電荷密度を低下させることにより、その粘度(したがって分子量)を増加させるか、又は加水分解度を増加させることにより、その結晶化度を増加させることができる。結晶化度の増加はまた、上記の手段の混合物によって達成され得るか、又は多くの正及び負の結晶化度の正味の影響の結晶化度の増加であってもよい。
好ましくは、第1の水溶性樹脂のポリマーは、第2の水溶性樹脂のポリマーとは異なる。好ましくは、第2の水溶性樹脂のポリマーブレンドは、第1の水溶性樹脂のポリマーブレンドとは異なる。
ポリビニルアルコールホモポリマーは、ポリビニルアルコール単位と、任意であるが好ましくはポリ酢酸ビニル単位とを含むポリビニルアルコールを意味する。ポリビニルアルコールコポリマーは、ポリビニルアルコール単位と、任意であるが好ましくはポリ酢酸ビニル単位と、アニオン変性ポリビニルアルコール単位とを含むポリマーを意味する。
第1の樹脂のポリビニルアルコールコポリマーに存在する、第2の樹脂のポリビニルアルコールコポリマーに存在する、又はそれらの混合物に存在するアニオン性モノマー単位が、ビニル酢酸、アクリル酸アルキル、マレイン酸モノアルキル、マレイン酸ジアルキル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、無水マレイン酸、フマル酸モノアルキル、フマル酸ジアルキル、フマル酸モノメチル、フマル酸ジメチル、無水フマル酸、イタコン酸モノメチル、イタコン酸ジメチル、無水イタコン酸、シトラコン酸モノアルキル、シトラコン酸ジアルキル、無水シトラコン酸、メサコン酸モノアルキル、メサコン酸ジアルキル、無水メサコン酸、グルタコン酸モノアルキル、グルタコン酸ジアルキル、無水グルタコン酸、ビニルスルホン酸、アルキルスルホン酸、エチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-1-メチルプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-メチルアクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-スルホエチルアクリレート、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせから誘導されるアニオン性モノマーからなる群から独立して選択され得、好ましくは、アニオン性モノマー単位が、マレイン酸モノアルキル、マレイン酸ジアルキル、無水マレイン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせから誘導されるアニオン性モノマーからなる群から選択され、より好ましくは、アニオン性モノマー単位が、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、無水マレイン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせ、から誘導されるアニオン性モノマーからなる群から選択される。
好ましくは、ポリビニルアルコールコポリマーは、第1の水溶性フィルム又は第2の水溶性フィルムに存在する場合、独立して、ポリビニルアルコールコポリマー全存在に対して、1mol%~8mol%、より好ましくは2mol%~5mol%、最も好ましくは3mol%~4mol%のアニオン性モノマー単位を含む。
好ましくは、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムに存在する場合、ポリビニルアルコールホモポリマー及びポリビニルアルコールコポリマーは、80%~99%、好ましくは85%~95%、より好ましくは86%~93%の加水分解度を独立して有する。
好ましくは、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムに存在する場合、ポリビニルアルコールホモポリマー及びポリビニルアルコールコポリマーは、独立して、4cP~40cP、好ましくは10cP~30cP、より好ましくは12cP~25cPの範囲の、25℃での脱塩水中に4%溶液の粘度を有する。
好ましくは、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムは、フィルムの30重量%~90重量%、より好ましくは40重量%~80重量%、更により好ましくは50重量%~75重量%、最も好ましくは60重量%~70重量%の水溶性樹脂含有量を独立して有する。
当業者であれば、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムの水容量の差を確実に得る方法を認識するであろう。理論に束縛されるものではないが、水容量は、ポリビニルアルコールポリマーの異なる加水分解度、ポリビニルアルコールポリマーの分子量、水溶性フィルムのアニオン型及び含有量、又はこれらの混合物によって拡散させることができる。当業者は、水溶性フィルムの水容量をどのように変更するかを認識するであろう。
水溶性フィルム中に存在する可塑剤も変更することにより、水溶性フィルムの水容量も変化させることができる。当業者であれば、水溶性フィルムに使用するのに好適な可塑剤、及び水容量を変更するためにそれらを使用する方法を認識するであろう。好ましくは、第1の水溶性フィルムは、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第1の可塑剤系を含み、好ましくは、ポリオールは、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、糖アルコールは、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、可塑剤は、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパンからなる群から選択される(この可塑剤中の最近のHenkel関心のために、PEGを最も好ましいリストに加えるべきか?)、又はこれらの組み合わせからなる群から選択され、第2の水溶性フィルムは、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第2の可塑剤系を含み、好ましくは、ポリオールは、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、糖アルコールは、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、可塑剤は、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン、400MW以下のポリエチレングリコール、又はこれらの組み合わせからなる群から選択され、第1の可塑剤系は第2の可塑剤系と異なる。
好ましくは、第1の水溶性フィルム及び第2の水溶性フィルムは、独立して、限定しないが可塑剤相溶化剤、界面活性剤、潤滑剤、離型剤、充填剤、増量剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、抗酸化剤、粘着防止剤、消泡剤、層状ケイ酸塩タイプのナノクレイ(例えば、ナトリウムモンモリロナイト)、漂白剤(例えば、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムなど)、及び他の機能性成分などのナノ粒子などの補助剤及び処理剤を、意図される目的に好適な量で更に含有する。
あるいは、水容量は、第2の水溶性フィルムの外側に吸水性粉末化剤を添加することによって制御することができる。
第1のフィルム及び又は第2のフィルムは、独立して不透明でも、透明でも、半透明でもよい。第1のフィルム及び又は第2のフィルムは、印刷された区域を独立して含んでもよい。印刷された区域は、フィルム表面の10%~80%、又は区画の内部空間と接触しているフィルム表面の10%~80%、又はフィルム表面の10~80%及び区画表面の10%~80%に及んでいてよい。
印刷区域は、フィルムの連続した部分に及んでいてもよく、又はその一部に及んでいてもよく、即ち印刷の狭い方の区域を含み、その合計が、フィルム表面若しくは区画の内部空間と接触するフィルム表面、又はその両方の10%~80%に相当する。
印刷区域は、インク、顔料、染料、青味剤、又はこれらの混合物を含んでもよい。印刷区域は、不透明でも、半透明でも、透明でもよい。
印刷区域は単色を含んでもよく、又は複数色、更には3色を含んでもよい。印刷区域は、白色、黒色、青色、赤色、又はこれらの混色を含んでもよい。印刷は、フィルム表面上に層として存在していてもよく、又はフィルム内に少なくとも部分的に浸透していてもよい。フィルムは、第1の側及び第2の側を含む。印刷区域は、フィルムのいずれかの片面上に存在してよく、又はフィルムの両面上に存在してよい。あるいは、印刷区域は、フィルム本体内に少なくとも部分的に含まれてよい。
印刷区域は、フレキソ印刷又はインクジェット印刷などの標準的な技術を使用して得ることができる。好ましくは、印刷区域はフレキソ印刷によって得られ、この場合、フィルムが印刷された後、開口区画の形状に成形される。次に、この区画に洗剤組成物が充填され、また区画上方に第2のフィルムが配置され、かつ第1のフィルムへと封止される。印刷区域は、フィルムの片面上にあっても、両面上にあってもよい。
あるいは、フィルムの全部又は少なくとも一部が着色されるように、インク又は顔料をフィルムの製造中に追加してよい。
第1及び又は第2のフィルムは、嫌悪剤、例えば苦味剤を独立して含んでもよい。好適な苦味剤としては、ナリンギン、スクロースオクタアセテート、塩酸キニーネ、デナトニウムベンゾエート、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意の好適な濃度の嫌悪剤をフィルムに使用してもよい。好適な濃度としては、1~5000ppm、又は更には100~2500ppm、又は更には250~2000ppmが挙げられるが、これらに限定されない。
水溶性フィルム若しくは水溶性単位用量物品又は両方は、潤滑剤でコーティングされていてもよい。好ましくは、潤滑剤は、タルク、酸化亜鉛、シリカ、シロキサン、ゼオライト、ケイ酸、アルミナ、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、変性デンプン、粘土、カオリン、石膏、シクロデキストリン、又はこれらの混合物から選択される。
第3の水溶性フィルム
水溶性単位用量物品は、第3の水溶性フィルムを含んでもよい。
水溶性単位用量物品は、第3の水溶性フィルムを含んでもよい。
好ましくは、第3の水溶性フィルムは、1.5%~12%、好ましくは2.5%~10%、より好ましくは3.5%~8%の水容量を有し得る。あるいは、第3の水溶性フィルムは、1%~10%、好ましくは2%~8%、より好ましくは3%~6%の水容量を有する。
第3の水溶性フィルムは、単位用量物品に組み込む前に40マイクロメートル~100マイクロメートル、好ましくは60マイクロメートル~90マイクロメートル、より好ましくは70マイクロメートル~80マイクロメートルの厚さを有してもよい。
本発明による第3の水溶性フィルムは、好ましくは単層フィルムであり、より好ましくは溶液流延法によって製造される。
好ましくは、第3の水溶性フィルムは、第3の水溶性樹脂を含む。好ましくは、第3の水溶性樹脂は、少なくとも1つのポリビニルアルコールホモポリマー又は少なくとも1種のポリビニルアルコールコポリマー又はこれらのブレンドを含む。
第3の水溶性樹脂は、ポリビニルアルコールホモポリマーとアニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーとのブレンドを含んでよく、好ましくは、第3の水溶性樹脂の総重量に基づいて、本ブレンドは0重量%~70%重量%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーである第3の水溶性樹脂、及び30重量%~約100重量%の、ポリビニルアルコールホモポリマーである第3水溶性樹脂を含み、より好ましくは、本ブレンドは、10%~70%、更により好ましくは15%~65%未満、更により好ましくは20%~50%、最も好ましくは30%~40%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマー、及び30%~90%、又は35%超~85%、又は50%~80%、又は60重量%~70重量%の、ポリビニルアルコールホモポリマーの第3水溶性樹脂を含む。ポリビニルアルコールコポリマーは、ポリビニルアルコールホモポリマーの濃度と共に合計して100%になる濃度で存在し得る。
第3の水溶性樹脂は、第3の水溶性樹脂の100重量%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーを含んでもよい。
ポリビニルアルコールホモポリマーは、ポリビニルアルコール単位と、任意であるが好ましくはポリ酢酸ビニル単位とを含むポリビニルアルコールを意味する。ポリビニルアルコールコポリマーは、ポリビニルアルコール単位と、任意であるが好ましくはポリ酢酸ビニル単位と、アニオン変性ポリビニルアルコール単位とを含むポリマーを意味する。
第3の樹脂のポリビニルアルコールコポリマーに存在する、第2の樹脂のポリビニルアルコールコポリマーに存在する、又はそれらの混合物に存在するアニオン性モノマー単位が、ビニル酢酸、アクリル酸アルキル、マレイン酸モノアルキル、マレイン酸ジアルキル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、無水マレイン酸、フマル酸モノアルキル、フマル酸ジアルキル、フマル酸モノメチル、フマル酸ジメチル、無水フマル酸、イタコン酸モノメチル、イタコン酸ジメチル、無水イタコン酸、シトラコン酸モノアルキル、シトラコン酸ジアルキル、無水シトラコン酸、メサコン酸モノアルキル、メサコン酸ジアルキル、無水メサコン酸、グルタコン酸モノアルキル、グルタコン酸ジアルキル、無水グルタコン酸、ビニルスルホン酸、アルキルスルホン酸、エチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-1-メチルプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-メチルアクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-スルホエチルアクリレート、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせから誘導されるアニオン性モノマーからなる群から独立して選択され得、好ましくは、アニオン性モノマー単位が、マレイン酸モノアルキル、マレイン酸ジアルキル、無水マレイン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせから誘導されるアニオン性モノマーからなる群から選択され、より好ましくは、アニオン性モノマー単位が、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、無水マレイン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせから誘導されるアニオン性モノマーからなる群から選択される。
好ましくは、第3水溶性フィルムに存在する場合、ポリビニルアルコールコポリマーは、独立して、ポリビニルアルコールコポリマー全存在に対して、1mol%~8mol%、より好ましくは2mol%~5mol%、最も好ましくは3mol%~4mol%のアニオン性モノマー単位を含む。
好ましくは、第3の水溶性フィルム中に存在する場合、ポリビニルアルコールホモポリマー及びポリビニルアルコールコポリマーは、80%~99%、好ましくは85%~95%、より好ましくは86%及び93%の加水分解度を有する。
好ましくは、第3の水溶性フィルムに存在する場合、ポリビニルアルコールホモポリマー及びポリビニルアルコールコポリマーは、独立して、4cP~40cP、好ましくは10cP~30cP、より好ましくは12cP~25cPの範囲の、25℃での脱塩水中に4%溶液の粘度を有する。
好ましくは、第3の水溶性フィルムは、フィルムの30重量%~90重量%、より好ましくは40重量%~80重量%、更により好ましくは50重量%~75重量%、最も好ましくは60重量%~70重量%の水溶性樹脂含有量を有する。
水溶性フィルム中に存在する可塑剤を変更することにより、水溶性フィルムの水容量も変化させることができる。当業者であれば、水溶性フィルムに使用するのに好適な可塑剤、及び水容量を変更するためにそれらを使用する方法を認識するであろう。好ましくは、第3の水溶性フィルムは、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第3の可塑剤系を含み、好ましくは、ポリオールは、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、糖アルコールは、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、可塑剤は、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン(この可塑剤中の最近のHenkel関心のためにPEGを最も好ましいリストに加えるか?)、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される。
好ましくは、第3の水溶性フィルムは、補助剤及び処理剤、例えば、これらに限定されないが、意図された目的に適した量で、可塑剤相溶化剤、界面活性剤、潤滑剤、離型剤、充填剤、増量剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、粘着性除去剤、消泡剤、層状ケイ酸塩タイプのナノクレイ(例えば、モンモリロナイトナトリウム)などのナノ粒子、漂白剤(例えば、メタ重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウムなど)、その他の機能性成分を更に含有する。
あるいは、水容量は、第2の水溶性フィルムの外側に吸水性粉末化剤を添加することによって制御することができる。
第3のフィルムは、不透明、透明又は半透明であってもよい。第3のフィルムは、印刷された区域を含んでもよい。印刷された区域は、フィルム表面の10%~80%、又は区画の内部空間と接触しているフィルム表面の10%~80%、又はフィルム表面の10~80%及び区画表面の10%~80%に及んでいてよい。
印刷区域は、フィルムの連続した部分に及んでいてもよく、又はその一部、即ち印刷の狭い方の区域に及んでいてもよく、その合計が、フィルム表面若しくは区画の内部空間と接触するフィルム表面、又はその両方の10%~80%に相当する。
印刷区域は、インク、顔料、染料、青味剤、又はこれらの混合物を含んでもよい。印刷区域は、不透明でも、半透明でも、透明でもよい。
印刷区域は単色を含んでもよく、又は複数色、更には3色を含んでもよい。印刷区域は、白色、黒色、青色、赤色、又はこれらの混色を含んでもよい。印刷は、フィルム表面上に層として存在していてもよく、又はフィルム内に少なくとも部分的に浸透していてもよい。フィルムは、第1の側及び第2の側を含む。印刷区域は、フィルムのいずれかの片面上に存在してよく、又はフィルムの両面上に存在してよい。あるいは、印刷区域は、フィルム本体内に少なくとも部分的に含まれてよい。
印刷区域は、フレキソ印刷又はインクジェット印刷などの標準的な技術を使用して得ることができる。好ましくは、印刷区域はフレキソ印刷によって得られ、この場合、フィルムが印刷された後、開口区画の形状に成形される。次に、この区画に洗剤組成物が充填され、また区画上方に第2のフィルムが配置され、かつ第1のフィルムへと封止される。印刷区域は、フィルムの片面上にあっても、両面上にあってもよい。
あるいは、フィルムの全部又は少なくとも一部が着色されるように、インク又は顔料をフィルムの製造中に追加してよい。
第3のフィルムは、嫌悪剤、例えば苦味剤を含んでもよい。好適な苦味剤としては、ナリンギン、スクロースオクタアセテート、塩酸キニーネ、デナトニウムベンゾエート、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意の好適な濃度の嫌悪剤をフィルムに使用してもよい。好適な濃度としては、1~5000ppm、又は更には100~2500ppm、又は更には250~2000ppmが挙げられるが、これらに限定されない。
第3のフィルムは、潤滑剤でコーティングされてもよい。好ましくは、潤滑剤は、タルク、酸化亜鉛、シリカ、シロキサン、ゼオライト、ケイ酸、アルミナ、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、変性デンプン、粘土、カオリン、石膏、シクロデキストリン、又はこれらの混合物から選択される。
洗剤組成物
洗剤組成物は、洗濯洗浄組成物、自動食器洗浄組成物、硬質表面洗浄組成物、又はこれらの組み合わせであってよい。
洗剤組成物は、洗濯洗浄組成物、自動食器洗浄組成物、硬質表面洗浄組成物、又はこれらの組み合わせであってよい。
洗剤組成物は、固体、液体、又はこれらの混合物を含んでもよい。用語「液体」は、ゲル、溶液、懸濁物、ペースト、又はこれらの混合物を含む。固体は粉末であってもよい。本明細書において粉末とは、洗剤組成物が固体粒子を含んでいてもよく、又は単一の均質な固体であってもよいことを意味する。いくつかの例では、粉末洗剤組成物は、粒子を含む。この場合、当該固体が単一の均質な固体であるのとは対照的に、粉末洗剤組成物が個々の固体粒子を含むことを意味する。粒子は、自由流動性であってもよく、又は圧縮されていてもよい。
洗濯洗剤組成物は、布地手洗い操作に使用することもでき、又は自動の布地機械洗い操作に使用することもでき、例えば、自動の布地機械洗い操作で使用される。
洗濯洗剤組成物は、非石鹸界面活性剤を含み、当該非石鹸界面活性剤は、アニオン性非石鹸界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含んでよい。洗濯洗剤組成物は、洗濯洗剤組成物の10重量%~60重量%、又は20重量%~55重量%の非石鹸界面活性剤を含んでもよい。非石鹸アニオン性界面活性剤の非イオン性界面活性剤に対する重量比は、1:1~20:1、1.5:1~17.5:1、2:1~15:1、又は2.5:1~13:1であってよい。
好ましくは、非石鹸アニオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含む。直鎖アルキルベンゼンスルホネートのアルキルサルフェートに対する重量比は、1:2~9:1、1:1~7:1、又は1:1~5:1、最も好ましくは1:1~4:1である。例示的な直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、C10~C16アルキルベンゼンスルホン酸又はC11~C14アルキルベンゼンスルホン酸であり得る。「直鎖状」とは、本明細書では、アルキル基が直鎖状であることを意味する。アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、アルコキシル化アルキルサルフェート、若しくは非アルコキシル化アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含んでもよい。アルコキシル化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、エトキシル化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤を含んでもよい。アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、1~5、1~3、又は2~3のモル平均エトキシル化度を有する、エトキシ化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤を含んでもよい。アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、非エトキシル化アルキルサルフェート及びエトキシル化アルキルサルフェートを含んでもよく、当該アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤のモル平均エトキシル化度は、1~5、1~3、又は2~3である。アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤のアルキル画分は、脂肪族アルコール、オキソ合成アルコール、ゲルベアルコール、又はこれらの混合物から誘導されてもよい。洗濯洗剤組成物は、当該洗濯洗剤組成物の10重量%~50重量%、より好ましくは15重量%~45重量%、更により好ましくは20重量%~40重量%、最も好ましくは30重量%~40重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤を含んでもよい。
非イオン性界面活性剤は、アルコールアルコキシレート、オキソ合成アルコールアルコキシレート、ゲルベアルコールアルコキシレート、アルキルフェノールアルコールアルコキシレート、又はこれらの混合物から選択されてもよい。洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の0.01重量%~10重量%、好ましくは0.01重量%~8重量%、より好ましくは0.1重量%~6重量%、最も好ましくは0.15重量%~5重量%の非イオン性界面活性剤を含んでもよい。
洗濯洗剤組成物は、当該洗濯洗剤組成物の1.5重量%~20重量%、好ましくは2重量%~15重量%、更により好ましくは3重量%~10重量%、最も好ましくは4重量%~8重量%の石鹸、好ましくは脂肪酸塩、より好ましくはアミン中和された脂肪酸塩を含んでもよく、好ましくは、当該アミンは、アルカノールアミン、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はこれらの混合物から選択され、最も好ましくは、モノエタノールアミンである。
洗濯洗剤組成物は、好ましくは、液体洗剤組成物である。液体洗濯洗剤組成物は、液体洗濯洗剤組成物の15重量%未満、又は12重量%未満の水を含んでもよい。洗濯洗剤組成物は、好ましくは、1,2-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、又はこれらの混合物から選択される非水性溶媒を含む液体洗濯洗剤組成物である。液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の10重量%~40重量%、又は15重量%~30重量%の非水性溶媒を含んでもよい。
洗濯洗剤組成物は、香料を含んでもよい。洗濯洗剤組成物は、酵素、クエン酸塩、漂白剤、漂白触媒、染料、色相染料、増白剤、アルコキシル化ポリアミン及びポリエチレンイミン、汚れ放出ポリマー、を含む洗浄ポリマー、界面活性剤、溶媒、移染防止剤、キレート剤、カプセル化香料、ポリカルボキシレート、構造化剤、pH調整剤、並びにこれらの混合物を含むビルダーを含む群から選択される補助成分を含んでもよい。
液体洗濯洗剤組成物は、好ましくは6~10、6.5~8.9、又は7~8のpHを有し、液体洗濯洗剤組成物のpHは、20℃で脱塩水中の10%生成物濃度として測定される。
液体の場合、洗濯洗剤組成物はニュートン性又は非ニュートン性であってよい。好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、非ニュートン性である。理論に束縛されることを望むものではないが、非ニュートン液体は、ニュートン液体とは異なる特性を有し、より具体的には、非ニュートン液体の粘度は、剪断速度に依存せず、一方、ニュートン液体は、塗布される剪断速度に関わらず一定の粘度を有する。非ニュートン液体の剪断塗布時の粘度の低下は、液体洗剤の溶解を更に促進すると考えられる。本明細書に記載される洗濯洗剤組成物は、配合された成分及び組成物の目的などの要因に応じて、任意の好適な粘度を有し得る。
自動食器洗浄機では、自動食器洗浄洗剤組成物を使用することができる。自動食器洗浄洗剤組成物は、異なる物理的形態、例えば、液体、固体、又はこれらの混合物で提示することができる。用語「液体」は、ゲル、溶液、懸濁物、ペースト、又はこれらの混合物を含む。固体は粉末であってもよい。本明細書において粉末とは、洗剤組成物が固体粒子を含んでいてもよく、又は単一の均質な固体であってもよいことを意味する。いくつかの例では、粉末洗剤組成物は、粒子を含む。この場合、当該固体が単一の均質な固体であるのとは対照的に、粉末洗剤組成物が個々の固体粒子を含むことを意味する。粒子は、自由流動性であってもよく、又は圧縮されていてもよい。洗剤組成物は、上記で特定された異なる物理的形態の組成物を有する区画、又はこれらの混合物を含む多区画パックの形態で提示されてもよい。
好ましくは、多区画パックは液体区画を含む。より好ましくは、液体区画は、界面活性剤及び溶媒などの他の加工助剤を含む。例示的な液体自動食器洗浄洗剤は、界面活性剤、好ましくは非イオン性界面活性剤を含む。
好適な非イオン性界面活性剤としては、i)6~20個の炭素原子を有するモノヒドロキシアルカノール又はアルキルフェノール(alkyphenol)と、アルコール又はアルキルフェノール1モル当たり、好ましくは少なくとも12モル、特に好ましくは少なくとも16モル、更により好ましくは少なくとも20モルのエチレンオキシドとの反応によって調製される、エトキシル化非イオン性界面活性剤、ii)6~20個の炭素原子及び少なくとも1つのエトキシ基及びプロポキシ基を有するアルコールアルコキシル化界面活性剤が挙げられる。界面活性剤i)とii)との混合物が、本明細書での使用に好ましい。
別の好適な非イオン性界面活性剤は、次式で表されるエポキシキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコールであり、
R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2] (I)
式中、R1は、4~18個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、R2は、2~26個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、xは、0.5~1.5、より好ましくは約1の平均値を有する整数であり、yは、少なくとも15、より好ましくは少なくとも20の値を有する整数である。
R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2] (I)
式中、R1は、4~18個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、R2は、2~26個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、xは、0.5~1.5、より好ましくは約1の平均値を有する整数であり、yは、少なくとも15、より好ましくは少なくとも20の値を有する整数である。
好ましくは、式Iの界面活性剤は、末端エポキシド単位[CH2CH(OH)R2]中に少なくとも約10個の炭素原子を有する。本発明によれば、式Iの好適な界面活性剤は、例えば、Olin Corporationによる1994年10月13日に公開された国際公開第94/22800号に記載の、Olin CorporationのPOLY-TERGENT(登録商標)SLF-18B非イオン性界面活性剤である。
本明細書で有用なアミンオキシド界面活性剤としては、以下の式を有する直鎖及び分枝鎖化合物が挙げられる:
これらのアミンオキシド界面活性剤は特に、C10~C18アルキルジメチルアミンオキシド及びC8~C18アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシドを含む。このような物質の例としては、ジメチルオクチルアミンオキシド、ジエチルデシルアミンオキシド、ビス-(2-ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ジメチルドデシルアミンオキシド、ジプロピルテトラデシルアミンオキシド、メチルエチルヘキサデシルアミンオキシド、ドデシルアミドプロピルジメチルアミンオキシド、セチルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、タロージメチルアミンオキシド及びジメチル-2-ヒドロキシオクタデシルアミンオキシドが挙げられる。C10~C18アルキルジメチルアミンオキシド、及びC10~18アシルアミドアルキルジメチルアミンオキシドが好ましい。
界面活性剤は、全組成物の0~15重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、最も好ましくは0.25重量%~8重量%の量で存在し得る。
多区画パックはまた、自由流動性粉末区画を含むことができる。
例示的な自由流動性粉末自動食器洗浄洗剤は、硬度イオン、特にカルシウム及び/又はマグネシウムを封鎖することができる錯化剤を含む。いくつかの例では、自由流動性粉末自動食器洗浄洗剤組成物は、組成物の15重量%~40重量%又は20重量%~40重量%の、メチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)、クエン酸、グルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)その塩、及びこれらの混合物からなる錯化剤を含む。
いくつかの例では、自由流動性粉末自動食器洗浄洗剤は、組成物の10重量%~30重量%又は5重量%~25重量%のビルダー又はアルカリ源を含む。
いくつかの実施例では、自由流動性粉末自動食器洗浄洗剤は香料を含む。いくつかの例では、自動食器洗浄洗剤は、錯化剤、ビルダー、酵素、漂白剤、漂白触媒、漂白活性化剤、分散剤ポリマー、汚れ放出ポリマー、洗浄ポリマー及び表面改質ポリマーを含むポリマー、界面活性剤、金属ケア剤、及びガラスケア剤を含む群から選択される補助成分を含む。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような各寸法は、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
複合水溶性フィルムの得られた封止強度に封止水が塗布されたフィルムの選択の影響は、異なる固有の水容量を有する一連の水溶性フィルムについて検討されている。
試験方法:
水容量
水容量を、DVS(動的水蒸気吸着)機器で測定した。使用した機器は、ProUmid製のSPS-DVS(透過性キットを備えたモデルSPSx-1μ-高負荷)であった。DVSは、水分吸着/脱離の判定に重量測定を使用するものであり、完全に自動化されている。
水容量
水容量を、DVS(動的水蒸気吸着)機器で測定した。使用した機器は、ProUmid製のSPS-DVS(透過性キットを備えたモデルSPSx-1μ-高負荷)であった。DVSは、水分吸着/脱離の判定に重量測定を使用するものであり、完全に自動化されている。
システムの精度は、0~98%の範囲にわたるRH(相対湿度)に関して±0.6%、及び25℃の温度で±0.3℃である。温度は、+5~+60℃の範囲であり得る。機器においてマイクロバランスは、質量変化における0.1μgを解決することができる。各フィルムの2回の繰り返しを測定し、平均水容量値を報告する。
試験の特定条件に関して、5枚のフィルムを同時に試験可能にする6パンカルーセル(6 pan carousel)(1つのパンは、マイクロバランスの基準として使用され、空のまま残しておく必要がある)を使用した。
各パンは、フィルムを固定するように設計されたねじの付いたアルミニウム環を有する。1片のフィルムをパンの上に置き、静かに伸張した後、環を上面に置いて、フィルムをねじで緊密に固定し、余分のフィルムを除去した。パン表面を覆うフィルムは、直径が80mmであった。
温度を20℃に固定した。相対湿度(RH)を、35%に6時間設定し、次に5分で50%まで徐々に上げた。RHは、12時間50%のままであった。測定の合計時間は、18時間であった。
サイクルタイム(=各パンを測定する間の時間)を10分に設定した。そして、DVSは、各重量結果対時間を記録し、%Dm(相対的な質量変化対フィルムの開始重量、すなわち10%は、10%のフィルム重量増加対開始フィルム重量を反映している)を自動的に計算する。
水容量(又は20℃で12時間の一定時間、50%RHサイクルにわたって得られた%Dm)を、50%RHでの%Dm(50%RHで測定した最終値)から35%RHでの%Dm(50%RHまで上がる前の最終値)を引いた値の差によって計算した。
封止強度:
フィルム試料は、測定前に、20℃ 40%相対湿度で24hに予め調整される。2枚のフィルムは、それらのマット面を介して共に封止され、その光沢面は外側に面している。0.5mlの封止水は、第1の試験フィルムのストリップ(寸法300mm~長さ30mm)上に自動アニロックスローラーを使用して均一に塗布され、その結果、両面テープによって試験プラットフォームに固定された第2の非湿潤試験フィルム(寸法:長さ200mm~幅30mm)のストリップに密封する。結果として得られる封止強度は、Slidingプラットフォーム及び90o Peel rigを装備した予めプログラムされたテクスチャーアナライザー(Stable Micro Systemsから入手可能なモデルTA.XTplus)を使用して測定され、2つのフィルムを互いに再分離するために必要とされる平均剥離力(ニュートン)(剥離速度20mm/s)として表される。試験のばらつきは、封止及び剥離工程の両方の自動化、及び5つの試験複製にわたる試験結果の平均化によって最小化され、異なる試験組み合わせの正確な比較を可能にする。
フィルム試料は、測定前に、20℃ 40%相対湿度で24hに予め調整される。2枚のフィルムは、それらのマット面を介して共に封止され、その光沢面は外側に面している。0.5mlの封止水は、第1の試験フィルムのストリップ(寸法300mm~長さ30mm)上に自動アニロックスローラーを使用して均一に塗布され、その結果、両面テープによって試験プラットフォームに固定された第2の非湿潤試験フィルム(寸法:長さ200mm~幅30mm)のストリップに密封する。結果として得られる封止強度は、Slidingプラットフォーム及び90o Peel rigを装備した予めプログラムされたテクスチャーアナライザー(Stable Micro Systemsから入手可能なモデルTA.XTplus)を使用して測定され、2つのフィルムを互いに再分離するために必要とされる平均剥離力(ニュートン)(剥離速度20mm/s)として表される。試験のばらつきは、封止及び剥離工程の両方の自動化、及び5つの試験複製にわたる試験結果の平均化によって最小化され、異なる試験組み合わせの正確な比較を可能にする。
試験材料*:
・試験フィルム1:MonoSol社から入手した2つの異なるポリビニルアルコールホモポリマーの50/50ブレンドを含む水溶性フィルム
・試験フィルム2:MonoSol社から入手したポリビニルアルコールホモポリマー/カルボキシル化ポリビニルアルコールコポリマーのブレンド
・試験フィルム3**:MonoSol社から入手したポリビニルアルコールホモポリマー/カルボキシル化ポリビニルアルコールコポリマーのブレンド
・試験フィルム4:M8630-MonoSol社から市販されているポリビニルアルコール/モノカルボキシレートコポリマー樹脂を含む水溶性フィルム
*全てのフィルムは、実質的に同じレベルのポリマー樹脂、水及び可塑剤系を含む。
**試験フィルム2と比較して異なるブレンド(より高い相対ポリビニルアルコールホモポリマー含有量、より低い粘度及びホモポリマーの加水分解度、同じアニオン性コポリマーにより、正味のフィルムの結晶化度が減少した)
・試験フィルム1:MonoSol社から入手した2つの異なるポリビニルアルコールホモポリマーの50/50ブレンドを含む水溶性フィルム
・試験フィルム2:MonoSol社から入手したポリビニルアルコールホモポリマー/カルボキシル化ポリビニルアルコールコポリマーのブレンド
・試験フィルム3**:MonoSol社から入手したポリビニルアルコールホモポリマー/カルボキシル化ポリビニルアルコールコポリマーのブレンド
・試験フィルム4:M8630-MonoSol社から市販されているポリビニルアルコール/モノカルボキシレートコポリマー樹脂を含む水溶性フィルム
*全てのフィルムは、実質的に同じレベルのポリマー樹脂、水及び可塑剤系を含む。
**試験フィルム2と比較して異なるブレンド(より高い相対ポリビニルアルコールホモポリマー含有量、より低い粘度及びホモポリマーの加水分解度、同じアニオン性コポリマーにより、正味のフィルムの結晶化度が減少した)
試験結果:
表1は、本明細書に記載の試験方法に従って、異なる試験フィルムの水容量を要約する。フィルムは、水容量を増加させた後にランク付けされる。表2は、本明細書に記載の試験方法に従って得られた平均剥離強度を要約する。これらの平均剥離力データから、封止水がフィルム上に最も低い水容量で塗布されたときに、両方のフィルムを共に組み合わせる前に、より強い封止が達成されることが明らかに分かり得る。
表1は、本明細書に記載の試験方法に従って、異なる試験フィルムの水容量を要約する。フィルムは、水容量を増加させた後にランク付けされる。表2は、本明細書に記載の試験方法に従って得られた平均剥離強度を要約する。これらの平均剥離力データから、封止水がフィルム上に最も低い水容量で塗布されたときに、両方のフィルムを共に組み合わせる前に、より強い封止が達成されることが明らかに分かり得る。
以下は、本発明による水溶性フィルムを含む単位用量物品に含まれる、代表的な水溶性単位用量製剤である。組成物は、単一チャンバ水溶性単位用量物品の一部であってもよく、又は複数の区画にわたって分割されて、以下の「区画全体が平均化された」全物品組成物をもたらす。
以下は、2020年1月に英国で年販されているように、Ariel3-in-1ポッドの設計に従う、底部区画の上に重ねて置かれた側方構成で2つのより小さな区画を有する、より大きな下部区画を含む多区画水溶性単位用量洗濯物品である。以下の組成物は、本発明による封入された水溶性フィルムである。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような各寸法は、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
水溶性フィルム中に存在する可塑剤も変更することにより、水溶性フィルムの水容量も変化させることができる。当業者であれば、水溶性フィルムに使用するのに好適な可塑剤、及び水容量を変更するためにそれらを使用する方法を認識するであろう。好ましくは、第1の水溶性フィルムは、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第1の可塑剤系を含み、好ましくは、ポリオールは、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、糖アルコールは、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、可塑剤は、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパンからなる群から選択される、又はこれらの組み合わせからなる群から選択され、第2の水溶性フィルムは、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第2の可塑剤系を含み、好ましくは、ポリオールは、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、糖アルコールは、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、可塑剤は、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン、400MW以下のポリエチレングリコール、又はこれらの組み合わせからなる群から選択され、第1の可塑剤系は第2の可塑剤系と異なる。
水溶性フィルム中に存在する可塑剤を変更することにより、水溶性フィルムの水容量も変化させることができる。当業者であれば、水溶性フィルムに使用するのに好適な可塑剤、及び水容量を変更するためにそれらを使用する方法を認識するであろう。好ましくは、第3の水溶性フィルムは、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第3の可塑剤系を含み、好ましくは、ポリオールは、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、糖アルコールは、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、可塑剤は、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される。
Claims (18)
- 改善された封止強度を有する水溶性単位用量物品を製造するための方法であって、前記水溶性単位用量物品が洗剤組成物を含み、
a.開口空洞を形成するために、第1の水溶性フィルムを型へと入れて熱成形する工程と、
b.前記開口空洞を前記洗剤組成物で充填する工程と、
c.第2の水溶性フィルムが前記開口空洞を閉鎖するように、前記第2の水溶性フィルムを前記第1の水溶性フィルムと接触させて配置することによって、前記開口空洞を閉鎖する工程と、
d.前記第1のフィルムと第2のフィルムを、封止溶媒を介して共に封止する工程であって、前記封止溶媒が水を含む、工程と、を含み、
前記第1の水溶性フィルムが第1の水容量を有し、前記第2の水溶性フィルムが第2の水容量を有し、前記第1の水容量が前記第2の水容量とは異なり、「水容量」は、試験されるフィルムの質量増加として測定される、特定の相対湿度及び温度で一定時間にわたって水を吸収する前記フィルムの容量を意味し、
前記第1の水溶性フィルム及び前記第2の水溶性フィルムの前記水容量間の水容量の割合差が、0.01%~5%であり、また、
前記封止溶媒が工程cの前に塗布され、前記封止溶媒が、最も低い水容量を有する前記フィルムに塗布される、方法。 - 前記第1の水溶性フィルムの前記水容量が、前記第2の水溶性フィルムの前記水容量よりも大きい、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の水溶性フィルムが、1%~10%、好ましくは2%~8%、より好ましくは3%~6%の水容量を有する、請求項2に記載の方法。
- 前記第1の水溶性フィルムが、1.5%~12%、好ましくは2.5%~10%、より好ましくは3.5%~8%の水容量を有する、請求項2又は3に記載の方法。
- 水容量における前記割合差が、0.03%~3.5%、最も好ましくは0.05%~2%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の水溶性フィルム及び前記第2の水溶性フィルムが互いに化学的に異なる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記封止溶媒が、前記封止溶媒の95重量%以上の水、好ましくは前記封止溶媒の100重量%の水を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の水溶性フィルムが第1の水溶性樹脂を含み、かつ前記第2の水溶性フィルムは第2の水溶性樹脂を含み、好ましくは、前記第1の水溶性樹脂が、少なくとも1種のポリビニルアルコールホモポリマー若しくは少なくとも1種のポリビニルアルコールコポリマー又はこれらのブレンドを含み、また前記第2の水溶性樹脂が、少なくとも1種のポリビニルアルコールホモポリマー若しくは少なくとも1種のポリビニルアルコールコポリマー又はこれらのブレンドを含み、好ましくは、第1の水溶性樹脂のポリマー系は、第2の水溶性樹脂のポリマー系とは異なる、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の水溶性樹脂が、ポリビニルアルコールホモポリマーとアニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーとのブレンドを含み、好ましくは、前記第1のフィルム内の前記第1の水溶性樹脂の総重量に基づいて、前記ブレンドが0%~70%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマー、及び30%~約100%の前記ポリビニルアルコールホモポリマーを含み、より好ましくは、前記第1のフィルム内の前記第1の水溶性樹脂の総重量に基づいて、前記ブレンドが、10%~70%、更により好ましくは15%~65%未満、更により好ましくは20%~50%、最も好ましくは30%~40%の、アニオン性モノマー単位を含む前記ポリビニルアルコールコポリマー、及び30%~90%、又は35%超~85%、又は50%~80%、又は60重量%~70重量%の、前記ポリビニルアルコールホモポリマーである前記第1の水溶性樹脂を含む、請求項8に記載の方法。
- 前記第1の水溶性樹脂が、前記第1の水溶性樹脂の100重量%の、アニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーを含む、請求項8に記載の方法。
- 前記第2の水溶性樹脂が、ポリビニルアルコールホモポリマーとアニオン性モノマー単位を含むポリビニルアルコールコポリマーとのブレンドを含み、好ましくは、前記第2のフィルム内の前記第2の水溶性樹脂の総重量に基づいて、前記ブレンドが0%~70%の、アニオン性モノマー単位を含む前記ポリビニルアルコールコポリマー、及び30%~100%の前記ポリビニルアルコールホモポリマーを含み、より好ましくは、前記第2のフィルム内の前記第2の水溶性樹脂の総重量に基づいて、前記ブレンドが、10%~70%、更により好ましくは15%~65%、更により好ましくは20%~50%、最も好ましくは30%~40%の、アニオン性モノマー単位を含む前記ポリビニルアルコールコポリマー、及び約30%~約90%、又は約35重量%~約85重量%、又は約50%~約80%、又は約60重量%~約70重量%の、前記ポリビニルアルコールホモポリマーである前記第2の水溶性樹脂を含み、好ましくは、第2の水溶性樹脂のポリマーブレンドは、第1の水溶性樹脂のポリマー樹脂とは異なる、請求項8及び9に記載の方法。
- 前記第2の水溶性樹脂が、前記第2の水溶性樹脂の100重量%のポリビニルアルコールホモポリマーを含む、請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記アニオン性モノマー単位が、ビニル酢酸、アクリル酸アルキル、マレイン酸モノアルキル、マレイン酸ジアルキル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、無水マレイン酸、フマル酸モノアルキル、フマル酸ジアルキル、フマル酸モノメチル、フマル酸ジメチル、無水フマル酸、イタコン酸モノメチル、イタコン酸ジメチル、無水イタコン酸、シトラコン酸モノアルキル、シトラコン酸ジアルキル、無水シトラコン酸、メサコン酸モノアルキル、メサコン酸ジアルキル、無水メサコン酸、グルタコン酸モノアルキル、グルタコン酸ジアルキル、無水グルタコン酸、ビニルスルホン酸、アルキルスルホン酸、エチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-1-メチルプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-メチルアクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-スルホエチルアクリレート、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせ、から誘導されるアニオン性モノマーからなる群から選択され、好ましくは、前記アニオン性モノマー単位が、マレイン酸モノアルキル、マレイン酸ジアルキル、無水マレイン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせ、から誘導されるアニオン性モノマーからなる群から選択され、より好ましくは、前記アニオン性モノマー単位が、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、無水マレイン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせ、から誘導されるアニオン性モノマーからなる群から選択される、請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の水溶性フィルム、及び前記第2の水溶性フィルムが、前記単位用量物品に組み込まれる前に、40マイクロメートル~100マイクロメートル、好ましくは60マイクロメートル~90マイクロメートル、より好ましくは70マイクロメートル~80マイクロメートルの厚さを独立して有し、好ましくは、前記第1の水溶性フィルムと前記第2の水溶性フィルムとの前記単位用量物品に組み込まれる前の厚さの差が、50%未満、好ましくは30%未満、より好ましくは20%未満、更により好ましくは10%未満、又は0%である、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の水溶性フィルムが、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第1の可塑剤系を含み、好ましくは、前記ポリオールが、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記糖アルコールが、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、前記可塑剤が、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン、400MW以下のポリエチレングリコール、又はこれらの組み合わせからなる群から選択され、前記第2の水溶性フィルムが、ポリオール、糖アルコール、又はこれらの混合物から選択される第2の可塑剤系を含み、好ましくは、前記ポリオールは、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400MW以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記糖アルコールが、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、前記可塑剤が、グリセリン、ソルビトール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン、400MW以下のポリエチレングリコール、又はこれらの組み合わせからなる群から選択され、前記第1の可塑剤系は、前記第2の可塑剤系とは異なる、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第2の水溶性フィルムが第1の側及び第2の側を含み、前記第1の側が、前記第1の側に封止された第3の水溶性フィルムを含み、好ましくは、前記第2の水溶性フィルムと前記第3の水溶性フィルムとの間に、洗剤組成物を含む閉鎖された区画が存在し、工程cにおいて、第2の水溶性フィルムの前記第2の側を、前記第1の水溶性フィルムに接触させる、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第3の水溶性フィルムが第3の水容量を有し、前記第2の水容量が前記第3の水容量よりも低い、請求項16に記載の方法。
- 前記第2の水溶性フィルム及び前記第3の水溶性が、封止溶媒を介して封止され、前記溶媒が水を含み、前記溶媒が前記第2の水溶性フィルムに塗布される、請求項17に記載の方法。
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