JP2022013353A - トラップ装置及び便器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動トラップの駆動範囲のコンパクト化を図ることができるトラップ装置及び便器装置を提案する。
【解決手段】トラップ装置1は、便器のボウル20の底部に設けられた排水口200に接続される可動トラップ3と、可動トラップ3を駆動する駆動機構とを備える。駆動機構は、可動トラップ3の下流端部を、ボウル20内に水が溜まる封水位置と、前記封水位置よりも下方であり、ボウル20内の水が排出される排水位置とに切り替える。駆動機構によって可動トラップ3の下流端部が前記封水位置から前記封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。便器装置2は、前記のトラップ装置1と、可動トラップ3が接続されるボウル20と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】トラップ装置1は、便器のボウル20の底部に設けられた排水口200に接続される可動トラップ3と、可動トラップ3を駆動する駆動機構とを備える。駆動機構は、可動トラップ3の下流端部を、ボウル20内に水が溜まる封水位置と、前記封水位置よりも下方であり、ボウル20内の水が排出される排水位置とに切り替える。駆動機構によって可動トラップ3の下流端部が前記封水位置から前記封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。便器装置2は、前記のトラップ装置1と、可動トラップ3が接続されるボウル20と、を備える。
【選択図】図1
Description
本開示は、トラップ装置及び便器装置に関し、詳しくは、可動トラップを有するトラップ装置及び便器装置に関する。
特許文献1には、便器のボウルの下部の排水路に接続されて、電動モータにより上下回動される可とう性のトラップ部が記載されている。
トラップ部の先端開口の外周には支持リングが嵌め込まれており、支持リングにはアームの一端が連結されている。このアームの他端の回動軸が電動モータによって駆動されることで、トラップ部は、その先端開口が回動軸を中心とした円軌道を描くように回動する。
ところで、特許文献1に記載のトラップ部は、その先端開口が回動軸を中心とした円軌道を描くように回動するため、トラップ部の駆動範囲が前後方向に長くなる。そのため、トラップ部が内蔵される便器を、前後方向にコンパクトに設けることが困難である。
そこで、本開示は、可動トラップの駆動範囲のコンパクト化を図ることができるトラップ装置及び便器装置を提案することを課題とする。
上記課題を解決するための本開示に係る一態様のトラップ装置は、便器のボウルの底部に設けられた排水口に接続される可動トラップと、前記可動トラップを駆動する駆動機構とを備える。前記駆動機構は、前記可動トラップの下流端部を、前記ボウル内に水が溜まる封水位置と、前記封水位置よりも下方であり、前記ボウル内の水が排出される排水位置とに切り替える。前記駆動機構によって前記可動トラップの下流端部が前記封水位置から前記封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、前記可動トラップの経路長さが短くなる。
また、上記課題を解決するための本開示に係る一態様の便器装置は、前記のトラップ装置と、前記可動トラップが接続されるボウルと、を備える。
本開示に係る一態様のトラップ装置及び便器装置は、可動トラップの駆動範囲のコンパクト化を図ることができる。
(実施形態1)
1.概要
図1A,Bには、実施形態1のトラップ装置1を備えた便器装置2が記載されている。トラップ装置1は、便器のボウル20の底部に設けられた排水口200に接続される可動トラップ3と、可動トラップ3を駆動する駆動機構4(図2A,B参照)とを備える。駆動機構4は、可動トラップ3の下流端部を、ボウル20内に水が溜まる封水位置と、前記封水位置よりも下方であり、ボウル20内の水が排出される排水位置とに切り替える。駆動機構4によって可動トラップ3の下流端部が前記封水位置から前記封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。
1.概要
図1A,Bには、実施形態1のトラップ装置1を備えた便器装置2が記載されている。トラップ装置1は、便器のボウル20の底部に設けられた排水口200に接続される可動トラップ3と、可動トラップ3を駆動する駆動機構4(図2A,B参照)とを備える。駆動機構4は、可動トラップ3の下流端部を、ボウル20内に水が溜まる封水位置と、前記封水位置よりも下方であり、ボウル20内の水が排出される排水位置とに切り替える。駆動機構4によって可動トラップ3の下流端部が前記封水位置から前記封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。
上記構成を備える実施形態1のトラップ装置1では、可動トラップ3が封水位置からそれより下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。そのため、このトラップ装置1では、可動トラップ3の下流端部が従来例のように円軌道を描いて経路長さが変わらないように駆動する場合に比べて、可動トラップ3の駆動範囲のコンパクト化を図ることができる。
また、実施形態1の便器装置2は、前記のトラップ装置1と、可動トラップ3が接続されるボウル20と、を備える。
上記構成を備える実施形態1の便器装置2では、内蔵する可動トラップ3の駆動範囲のコンパクト化が図れるため、便器装置2内における可動トラップ3の収容スペースを抑えることができて、便器装置2のコンパクト化を図ることができる。
2.詳細
続いて、実施形態1のトラップ装置1及び便器装置2について更に詳しく説明する。以下では、便器装置2に着座した利用者から見た方向を基準にして、前後左右上下方向を定義し(図1A及び図3参照)、各構成について説明する。
続いて、実施形態1のトラップ装置1及び便器装置2について更に詳しく説明する。以下では、便器装置2に着座した利用者から見た方向を基準にして、前後左右上下方向を定義し(図1A及び図3参照)、各構成について説明する。
2-1.トラップ装置
本実施形態のトラップ装置1は、図2A及び図2Bに示すように、可動トラップ3と、駆動機構4と、可動トラップ3を収容するトラップケース5と、を備える。
本実施形態のトラップ装置1は、図2A及び図2Bに示すように、可動トラップ3と、駆動機構4と、可動トラップ3を収容するトラップケース5と、を備える。
2-1-1.可動トラップ
可動トラップ3は、変形可能な筒状の部材である。可動トラップ3における経路長さ方向(つまり筒状の可動トラップ3の中心軸に沿った方向)の少なくとも一部は、伸縮可能なゴム又は樹脂から形成されている。図3に示すように、可動トラップ3は、可動トラップ3の下流端部から突出し、後述するガイド部50によってガイドされる突部30を有する。
可動トラップ3は、変形可能な筒状の部材である。可動トラップ3における経路長さ方向(つまり筒状の可動トラップ3の中心軸に沿った方向)の少なくとも一部は、伸縮可能なゴム又は樹脂から形成されている。図3に示すように、可動トラップ3は、可動トラップ3の下流端部から突出し、後述するガイド部50によってガイドされる突部30を有する。
本実施形態では、図2A、図2B及び図3に示すように、可動トラップ3は、変形可能な筒状のトラップ本体31と、トラップ本体31の下流端部の外周に嵌め込まれた支持リング32と、を有する。
トラップ本体31は、ボウル20の底部の排水口200に接続される接続部310と、接続部310につながった変形部311とを有する。接続部310は、略円筒状であり、排水口200の外周に嵌め込まれる。本実施形態では、変形部311は、その全体又は下流端部を除く残りの部分全体が、蛇腹状である。変形部311は、伸縮可能なゴム又は樹脂から形成されている。変形部311の下流端部の外周に、支持リング32が嵌め込まれている。支持リング32が、可動トラップ3の下流端部を構成している。
支持リング32は、円環状である。支持リング32の周方向の一部から、突部30が支持リング32の径外方向に突出している。本実施形態では、支持リング32は、支持リング32の右端部から右側に向けて突出する第一突出部320と、支持リング32の左端部から左側に向けて突出する第二突出部321と、を有する。第一突出部320は、四角柱状であり、第二突出部321は、四角柱の四つ角のうちの一つが面取りされた五角柱状である。
本実施形態では、第一突出部320が、ガイド部50によってガイドされる突部30を構成している。第二突出部321は、駆動機構4の一部に固定される。
2-1-2.駆動機構
駆動機構4は、図2A、図2B及び図3に示すように、モーター40と、モーター40で発生した動力を可動トラップ3に伝達して可動トラップ3の下流端部を駆動するリンク機構41と、を有する。
駆動機構4は、図2A、図2B及び図3に示すように、モーター40と、モーター40で発生した動力を可動トラップ3に伝達して可動トラップ3の下流端部を駆動するリンク機構41と、を有する。
モーター40は、モーター40で発生した動力によって回転する回転軸400を有する。モーター40は、トラップケース5の外側(本実施形態では左側)に配置されており、回転軸400は、トラップケース5を貫通して、その一部がトラップケース5内に配置されている。
リンク機構41は、可動トラップ3の下流端部を、図2Aに示す封水位置と、図2Bに示す所定位置(本実施形態では排水位置)とに切り替えるように、構成されている。本実施形態では、リンク機構41は、第一リンク410と、第一リンク410に回転可能に連結された第二リンク411と、を有する。第一リンク410の長手方向の一端部が、可動トラップ3の下流端部の第二突出部321に固定され、第一リンク410の長手方向の他端部が、第二リンク411の長手方向の一端部に回転可能に連結されている。第二リンク411の長手方向の他端部は、モーター40の回転軸400に固定されている。第一リンク410は、長手方向の一端部から左右方向外側に向けて突出した円柱状の突出部412と、突出部412の先端部から突出した円環状のフランジ部413と、を有する。リンク機構41は、トラップケース5の内側に配置されている。
駆動機構4は、モーター40が駆動し、回転軸400が回転することによって、第二リンク411と第一リンク410とが回転して、可動トラップ3の下流端部を封水位置と所定位置とに切り替えることができる。
第二リンク411が回転軸400を中心に回転して、第一リンク410と第二リンク411とが上下方向に一直線状に並ぶとき、可動トラップ3の下流端部は封水位置に位置する。第二リンク411が回転軸400を中心に回転して、第一リンク410と第二リンク411とがV字状に並び、かつ第二リンク411が前後方向に対して平行となるとき、可動トラップ3の下流端部は所定位置に位置する。
2-1-3.トラップケース
トラップケース5は、ボウル20の後方に配置されて、便器装置2に内蔵される(図1A及び図1B参照)。トラップケース5には、可動トラップ3が駆動可能に収容される。なお、図1A及び図1Bに示すトラップケース5と図2A及び図2Bに示すトラップケース5とは形状が異なるが、以下では、図2A及び図2Bに示すトラップケース5について詳しく説明する。トラップケース5の形状は、適宜選択可能である。
トラップケース5は、ボウル20の後方に配置されて、便器装置2に内蔵される(図1A及び図1B参照)。トラップケース5には、可動トラップ3が駆動可能に収容される。なお、図1A及び図1Bに示すトラップケース5と図2A及び図2Bに示すトラップケース5とは形状が異なるが、以下では、図2A及び図2Bに示すトラップケース5について詳しく説明する。トラップケース5の形状は、適宜選択可能である。
トラップケース5は、図2A、図2B及び図3に示すように、駆動機構4により可動トラップ3が駆動されたときに、可動トラップ3の下流端部の移動をガイドするガイド部50を有する。
本実施形態では、トラップケース5は、前壁51、後壁52、上壁53、下壁54、及び左右一対の側壁55,56を有する。トラップケース5は、前後方向の長さよりも上下方向の長さが長い。
前壁51の下部には、可動トラップ3の一部が嵌まり込む取付孔510が設けられている。前壁51の上部は、ボウル20を避けるように、上側の部分ほど後方に位置するように傾いてる。後壁52は、前壁51に対向して位置し、その下部には排水口520が設けられている。前壁51の上端部と後壁52との上端部との間に上壁53が介在し、前壁51の下端部と後壁52の下端部との間に下壁54が介在する。
右の側壁55には、上下方向に一直線状に延びたガイド溝550が設けられている。ガイド溝550は、左側に向けて開口している。本実施形態では、ガイド溝550が、可動トラップ3の下流端部の移動をガイドするガイド部50を構成している。ガイド部50は、トラップケース5の右の側壁55の一部によって構成されている。
ガイド溝550は、可動トラップ3の第一突出部320を収容可能な大きさに設けられている。ガイド溝550の前後方向の溝幅は、第一突出部320の前後方向の最大長さ(つまり対角線の長さ)よりも僅かに大きい。第一突出部320は、ガイド溝550によって、上下方向の移動がガイドされる。ガイド溝550内に収容された第一突出部320は、前後方向の移動が規制され、左右方向に対して平行な軸周りの回転及び上下方向の移動が許容される。
左の側壁56には、上下方向に一直線状に延び、駆動機構4のリンク機構41の一部(詳しくは第一リンク410のフランジ部413)を収容可能な収容溝560が設けられている。
収容溝560は、リンク機構41のフランジ部413及び突出部412の先端部(左端部)を収容可能な大きさに設けられている。収容溝560の前後方向の溝幅は、フランジ部413の前後方向の長さ(つまり直径)よりも僅かに大きい。収容溝560の前後方向の溝幅とフランジ部413の外径の差は、ガイド溝550の前後方向の溝幅と第一突出部320の前後方向の最大長さの差よりも大きい。フランジ部413は、収容溝560によって前後方向の大きな移動(つまり位置ズレ)が規制される。収容溝560は、トラップケース5の左の側壁56の一部によって構成されている。
2-2.便器装置
続いて、図1A及び図1Bに示す便器装置2について更に詳しく説明する。
続いて、図1A及び図1Bに示す便器装置2について更に詳しく説明する。
便器装置2は、上述したトラップ装置1と、可動トラップ3が接続されるボウル20を備える。便器装置2は更に、ボウル20に水を供給する給水部(図示せず)と、ボウル20の上端と一体のリム(図示せず)と、リムと一体でボウル20を前方及び側方から覆うスカート21と、トラップ装置1を後方及び側方から覆う下部カバー22とを備える。
便器装置2は更に、トラップ装置1を上方から覆う上部カバー23と、リム上に載置される便座(図示せず)と、便座を覆う便蓋24とを備える。便座及び便蓋24は、上部カバー23に、左右方向に対して平行な軸周りに回転可能に取り付けられている。便器装置2は更に、上部カバー23内に収容される各種の電気機器を備える。各種の電気機器としては、局部洗浄ノズル、局部乾燥用の温風装置、脱臭装置、便座の加温装置、及びこれらを制御する制御装置等が挙げられる。
ボウル20は、その底部に後方に向けて突出した筒状の排水口200を有する。排水口200に、トラップ装置1の可動トラップ3の接続部310が接続される。トラップ装置1は、ボウル20の後方に配置されて、下部カバー22及び上部カバー23によって覆い隠される。
給水部は、その上流端部が上水道等の給水源に接続され、下流端部の開口が、ボウル20の上部に配置されている。給水部は、ボウル20の内面に沿って周方向に水を供給して、ボウル20内に旋回する流れを形成する。給水部は、可動トラップ3の下流端部の位置の切り替えに対応して、ボウル20に水を供給する。
図1Aに示すように、可動トラップ3の下流端部が封水位置にあるときに、ボウル20には所定の高さまで水が溜められる。このとき、可動トラップ3の下流端部の開口の後端と同じ高さまで、ボウル20内には水を溜めることができる。
図1Bに示すように、可動トラップ3の下流端部が排水位置にあるとき、ボウル20内の水は可動トラップ3を通じてトラップケース5の排水口520へと排水することができる。
2-3.トラップ装置の動作
以上説明した本実施形態のトラップ装置1では、駆動機構4のモーター40を駆動して回転軸400を回転させることで、リンク機構41によって可動トラップ3の第二突出部321を移動させることができる。これにより、本実施形態のトラップ装置1では、可動トラップ3の下流端部を封水位置と排水位置とに切り替えることができる。このとき、トラップケース5のガイド溝550によって可動トラップ3の第一突出部320(つまり突部30)の移動方向がガイドされ、リンク機構41による可動トラップ3の下流端部の封水位置と排水位置との切替が補助される。
以上説明した本実施形態のトラップ装置1では、駆動機構4のモーター40を駆動して回転軸400を回転させることで、リンク機構41によって可動トラップ3の第二突出部321を移動させることができる。これにより、本実施形態のトラップ装置1では、可動トラップ3の下流端部を封水位置と排水位置とに切り替えることができる。このとき、トラップケース5のガイド溝550によって可動トラップ3の第一突出部320(つまり突部30)の移動方向がガイドされ、リンク機構41による可動トラップ3の下流端部の封水位置と排水位置との切替が補助される。
可動トラップ3が、図2Aに示す封水位置にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後ろ斜め上方を向く。可動トラップ3が封水位置にあるとき、可動トラップ3が接続されたボウル20内には所定の高さまで水を溜めることができる。
可動トラップ3が、図2Bに示す所定位置(本実施形態では排水位置)にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後方を向く。このとき、本実施形態では、可動トラップ3の下流端部の開口は、排水口520に対向する。可動トラップ3が所定位置にあるときの可動トラップ3の経路長さは、封水位置にあるときの可動トラップ3の経路長さよりも短い。なお、可動トラップ3の経路長さとは、筒状の可動トラップ3の上流端から下流端までの中心軸の長さである。
本実施形態のトラップ装置1では、ガイド部50(ガイド溝550)によって第一突出部320がガイドされることで、可動トラップ3の下流端部が、回転しつつ上下方向に対して平行な一直線状の軌道で移動する。これにより、本実施形態のトラップ装置1では、駆動機構4によって可動トラップ3の下流端部が封水位置から封水位置よりも下方の所定位置(排水位置)まで動かされるにつれて、可動トラップ3の変形部311が収縮して、可動トラップ3の経路長さが短くなる。
そのため、本実施形態のトラップ装置1では、可動トラップ3の下流端部が従来例のように円軌道を描くように駆動する場合に比べて、可動トラップ3の駆動範囲を前後方向に短くすることができて、可動トラップ3の駆動範囲のコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態のトラップ装置1では、トラップケース5がリンク機構41のフランジ部413を収容する収容溝560を有するため、収容溝560によってリンク機構41のフランジ部413の位置が前後方向に大きくずれることを規制できる。そのため、本実施形態のトラップ装置1では、第一突出部320(突部30)がガイド溝550に対して大きく傾いて、ガイド溝550から抜け出すことを防ぐことができる。
3.変形例
続いて、上述した実施形態1のトラップ装置1及び便器装置2の変形例について説明する。なお、以下に示す変形例は適宜組み合わせ可能である。
続いて、上述した実施形態1のトラップ装置1及び便器装置2の変形例について説明する。なお、以下に示す変形例は適宜組み合わせ可能である。
トラップケース5は、ガイド部50を有さなくてもよい。トラップ装置1は、駆動機構4のみで、可動トラップ3の下流端部が封水位置から封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなるように、可動トラップ3を駆動してもよい。この場合、可動トラップ3は、第一突出部320(突部30)を省略できる。
駆動機構4は、可動トラップ3を駆動して、可動トラップ3の下流端部を封水位置と排水位置とに切り替え、かつ封水位置から所定位置まで動かせるにつれて、可動トラップ3の経路長さを短くする機構であればよく、図2A及び図2Bに示す機構に限定されない。つまり、駆動機構4は、モーター40とリンク機構41に代わる他の機構を備えてもよい。
トラップケース5は、図1A及び図1Bに示すように、下壁54に排水口520が設けられた床排水型のものであってもよい。この場合、可動トラップ3の下流端部が、図1Bに示す所定位置を越えて、排水口520に対向する排水位置まで駆動されるように、駆動機構4を構成してもよい。この場合、所定位置は、封水位置と排水位置との間の位置である。
トラップケース5が有するガイド部50は、トラップケース5の一部で構成されなくてもよく、トラップケース5の左右の側壁55,56の内面に取り付けられる別部材であってもよい。
ガイド部50(ガイド溝550)は、上下方向に延びた一直線状に限らず、例えば、楕円の円弧状に設けられてもよく、可動トラップ3を封水位置から所定位置までガイドするにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなるように設けられればよい。
可動トラップ3は、駆動機構4によって駆動されて、変形可能なものであればよく、図2A及び図2Bに示すものに限定されない。例えば、可動トラップ3の変形部311は、蛇腹状でなく、可とう性を有する円筒であってもよい。
(実施形態2)
続いて、図4A、図4B及び図5に示す実施形態2のトラップ装置1について説明する。以下では、実施形態2のトラップ装置1について、実施形態1のトラップ装置1と共通する構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明を省略し、実施形態1のトラップ装置1と異なる構成については詳しく説明する。
続いて、図4A、図4B及び図5に示す実施形態2のトラップ装置1について説明する。以下では、実施形態2のトラップ装置1について、実施形態1のトラップ装置1と共通する構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明を省略し、実施形態1のトラップ装置1と異なる構成については詳しく説明する。
実施形態2のトラップ装置1では、可動トラップ3は、駆動機構4によって駆動される部分よりも下流側に位置し、可動トラップ3の経路長さ方向に伸縮可能な伸縮部33を有する。
駆動機構4は、リンク機構41に代えて、モーター40で発生した動力により回転するアーム42と、アーム42と一体に設けられ、可動トラップ3の経路長さ方向の一部を保持する保持部43と、を有する。本実施形態では、駆動機構4は、左右一対のアーム42を有する。
左側のアーム42の長手方向の一端部には、モーター40の回転軸400が固定され、左側のアーム42の長手方向の他端部には、保持部43が固定されている。右側のアーム42の長手方向の一端部には、トラップケース5の右側の側壁55に回転自在に支持された回転軸401が固定され、右側のアーム42の長手方向の他端部には、保持部43が固定されている。左右一対のアーム42は、回転軸400,401を中心に回転する。保持部43は、円環状であり、可動トラップ3の経路長さ方向の一部(本実施形態ではおよそ中央部分)の外周面に嵌まり込む。
トラップケース5が有するガイド部50は、トラップケース5とは別部材の一対のガイド部材57で構成されている。一対のガイド部材57は、トラップケース5の後壁52の前面に、左右方向に間隔をおいて取り付けられている。
一対のガイド部材57のそれぞれは、上下方向に一直線状に延びる直線部570と、直線部570の上端から前斜め上方に円弧状に延びる円弧部571と、を有する。ガイド部材57は、その長手方向にわたってガイド溝572を有する。ガイド溝572は、直線部570においては前方に開口し、円弧部571においては前斜め下方に開口している。
円弧部571におけるガイド溝572の底面573は、直線部570から離れた部分ほど(つまり前側の部分ほど)回転軸400からの距離が大きい。直線部570はトラップケース5の後壁52の前面に固定されている。ガイド部材57は、例えば、トラップケース5よりも摩擦が生じにくい材料で形成される。
可動トラップ3は、トラップ本体31の変形部311のうち、経路長さ方向の一部(本実施形態では経路長さ方向の略中央部)が、保持部43によって保持される。
変形部311のうち、保持部43によって保持される部分よりも下流側の部分が、伸縮自在な伸縮部33である。支持リング32は、変形部311の下流端部、つまり、伸縮部33の下流端部に、取り付けられている。
支持リング32は、その左右の端部のそれぞれから可動トラップ3の下流端部が開口する方向に突出した突出部322を有する。例えば、可動トラップ3が図4Bに示す排水位置にあるとき、突出部322は可動トラップ3の下流端部から後方に向けて突出している。本実施形態では、この一対の突出部322が、突部30を構成している。
一対の突出部322の左右方向の間隔は、一対のガイド部材57のガイド溝572の間隔に対応している。一対の突出部322は、一対のガイド部材57のガイド溝572に対して嵌まり込む。
一対の突出部322の先端面は、本実施形態では、側面視円弧状である。これにより、一対の突出部322は、一対のガイド部材57のガイド溝572の底面573に対して点接触して、摩擦が生じにくくなっている。
以上説明した実施形態2のトラップ装置1では、駆動機構4のモーター40を駆動して回転軸400を回転させることで、回転軸400を中心にアーム42及び保持部43を回動させることができる。本実施形態では、可動トラップ3は、図4Aに示す封水位置と図4Bに示す排水位置との間で駆動される。
駆動機構4の保持部43が回転することで、可動トラップ3が回転軸400を中心に回転する。本実施形態では、一対の突出部322と一対のガイド部材57との間に摩擦が生じにくいため、保持部43の回転移動に、伸縮部33が追従しやすい。本実施形態では、可動トラップ3は、回転軸400を中心に回転しつつ、一対の突出部322が一対のガイド部材57のガイド溝572の底面573に当たるように伸縮部33が伸縮する。これにより、一対のガイド部材57の底面573の回転軸400からの直線距離に合わせて、可動トラップ3の経路長さが変化する。
図4Aに示す封水位置にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後上方を向く。このとき、可動トラップ3の一対の突出部322が一対のガイド部材57の円弧部571のガイド溝572の底面573に当たるように、可動トラップ3の伸縮部33が伸長しており、可動トラップ3の経路長さが最大となっている。
図4Bに示す排水位置にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後方を向く。このとき、可動トラップ3の一対の突出部322は、一対のガイド部材57の直線部570のガイド溝572の底面573に当たるように、可動トラップ3の伸縮部33が収縮しており、可動トラップ3の経路長さが最小となっている。
以上説明した実施形態2のトラップ装置1では、駆動機構4によって駆動されて可動トラップ3が封水位置から排水位置に移動する際に、可動トラップ3の二つの突出部322が一対のガイド部材57によってガイドされて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。
そのため、本実施形態のトラップ装置1では、可動トラップ3の下流端部が従来例のように円軌道を描くように駆動する場合に比べて、可動トラップ3の駆動範囲を前後方向に短くすることができて、可動トラップ3の駆動範囲のコンパクト化を図ることができる。
上述した実施形態2のトラップ装置1は、下記の変形例を採用可能である。
一対のガイド部材57は、直線部570のみで構成されてもよい。この場合、トラップ装置1は、可動トラップ3の二つの突出部322が、可動トラップ3の下流端部が封水位置から所定位置まで駆動する途中に、直線状の一対のガイド部材57のガイド溝572に入り込むように構成されてもよい。
また、一対のガイド部材57は、可動トラップ3の二つの突出部322がガイド溝572から抜け出すことを防ぐ構造を備えてもよく、可動トラップ3の下流端部は、封水位置から排水位置に駆動する間、常に後方に向けて開口するように構成されてもよい。
また、一対のガイド部材57は、直線部570を含まず、全体が楕円の円弧状に設けられてもよく、可動トラップ3を封水位置から所定位置までガイドするにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなるように設けられればよい。
また、トラップケース5は、下壁54に排水口520が設けられた床排水型のものであってもよい(図1A及び図1B参照)。この場合、可動トラップ3の下流端部が、図4Bに示す所定位置を越えて、排水口520に対向する排水位置まで駆動されるように、駆動機構4を構成してもよい。
(実施形態3)
続いて、図6A,Bに示す実施形態3のトラップ装置1について説明する。以下では、実施形態3のトラップ装置1について、実施形態1のトラップ装置1と共通する構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明を省略し、実施形態1のトラップ装置1と異なる構成については詳しく説明する。
続いて、図6A,Bに示す実施形態3のトラップ装置1について説明する。以下では、実施形態3のトラップ装置1について、実施形態1のトラップ装置1と共通する構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明を省略し、実施形態1のトラップ装置1と異なる構成については詳しく説明する。
実施形態3のトラップ装置1では、駆動機構4は、リンク機構41に代えて、モーター40で発生した動力により回転するアーム42と、アーム42と一体に設けられ、可動トラップ3を経路長さ方向に移動可能に支持する支持部44と、を有する。本実施形態では、駆動機構4は、左右一対のアーム42を有する。
左側のアーム42の長手方向の一端部には、モーター40の回転軸400が固定され、左側のアーム42の長手方向の他端部には、支持部44が固定されている。右側のアーム42(図示せず)の長手方向の一端部には、トラップケース5の右側の側壁55に回転自在に支持された回転軸が固定され、右側のアーム42の長手方向の他端部には、支持部44が固定されている。左右一対のアーム42は、回転軸400,401を中心に回転する。支持部44は、円環状である。本実施形態では、支持部44は、可動トラップ3を挟み込む一対の支持ローラー440を有する。
可動トラップ3は、支持部44によって支持される部分よりも上流側に位置し、可動トラップ3の経路長さ方向に伸縮可能な伸縮部34を有する。
詳しくは、本実施形態では、可動トラップ3のトラップ本体31の変形部311が伸縮部34を構成している。支持リング32は、可動トラップ3の経路長さ方向に離れて位置する一対のフランジ323と、一対のフランジ323の間に位置し、支持部44によって移動可能に支持される円筒部35とを有する。円筒部35は、可動トラップ3の経路長さ方向の長さが、支持部44の同方向の長さよりも長い。
支持リング32の下流端開口に近い側のフランジ323の左右の端部には、支持リング32の径外方向に突出する一対の突出部324が設けられている。この一対の突出部324が、本実施形態では、ガイド部50によってガイドされる突部30を構成している。
円筒部35の外周面には、一対の支持ローラー440が収まる一対の直線状の溝350が設けられている。支持部44の一対の支持ローラー440によって円筒部35を支持することで、支持部44は円筒部35を可動トラップ3の経路長さ方向に移動可能に支持する。
トラップケース5が有するガイド部50は、トラップケース5の左右の側壁55,56から左右方向内側に突出した一対のガイド片58で構成されている。
一対のガイド片58のそれぞれは、本実施形態では、側面視において楕円の円弧状である。詳しくは、一対のガイド片58のそれぞれは、回転軸400側を向く内周面580を有する。内周面580は、その周方向の一端(前端)において、回転軸400からの距離が最も長く、その周方向の他端(後端)に近いほど、回転軸400からの距離が小さくなる。
以上説明した実施形態3のトラップ装置1では、駆動機構4のモーター40を駆動して回転軸400を回転させることで、回転軸400を中心にアーム42及び支持部44を回動させることができる。本実施形態では、可動トラップ3は、図6Aに示す封水位置と図6Bに示す排水位置との間で駆動される。
駆動機構4の支持部44が回転することで、可動トラップ3が回転軸400を中心に回転する。本実施形態では、可動トラップ3は、一対の突出部324が一対のガイド片58の内周面580に当たるように伸縮部34が伸縮する。これにより、可動トラップ3のうち、支持部44によって支持される箇所が変化し、一対のガイド片58の内周面580から回転軸400までの距離に合わせて、可動トラップ3の経路長さが変化する。
図6Aに示す封水位置にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後上方を向く。このとき、可動トラップ3の一対の突出部324が、一対のガイド片58の内周面580に当たるように、可動トラップ3の伸縮部34が伸長しており、可動トラップ3の経路長さが最大となっている。このとき、支持部44は、円筒部35のうち回転軸400に近い側のフランジ323に隣接する部分を支持する。
図6Bに示す排水位置にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後方を向く。このとき、可動トラップ3の一対の突出部324は、一対のガイド片58の内周面580に押されて可動トラップ3の伸縮部34が収縮しており、可動トラップ3の経路長さが最小となっている。このとき、支持部44は、円筒部35のうち可動トラップ3の下流端部の開口に近い側のフランジ323に隣接する部分を支持する。
以上説明した本実施形態のトラップ装置1では、駆動機構4によって駆動されて可動トラップ3が封水位置から排水位置に移動する際に、可動トラップ3の二つの突出部324が一対のガイド片58によってガイドされて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。
そのため、本実施形態のトラップ装置1では、可動トラップ3の下流端部が従来例のように円軌道を描くように駆動する場合に比べて、可動トラップ3の駆動範囲を前後方向に短くすることができて、可動トラップ3の駆動範囲のコンパクト化を図ることができる。
上述した実施形態3のトラップ装置1は、下記の変形例を採用可能である。
一対のガイド片58は、直線状に設けられてもよく、可動トラップ3を封水位置から所定位置までガイドするにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなるように設けられればよい。
また、トラップケース5は、下壁54に排水口520が設けられた床排水型のものであってもよい(図1A及び図1B参照)。この場合、可動トラップ3の下流端部が、図6Bに示す所定位置を越えて、排水口520に対向する排水位置まで駆動されるように、駆動機構4及びガイド片58を構成してもよい。
(実施形態4)
続いて、図7A,Bに示す実施形態4のトラップ装置1について説明する。以下では、実施形態4のトラップ装置1について、実施形態1のトラップ装置1と共通する構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明を省略し、実施形態1のトラップ装置1と異なる構成については詳しく説明する。
続いて、図7A,Bに示す実施形態4のトラップ装置1について説明する。以下では、実施形態4のトラップ装置1について、実施形態1のトラップ装置1と共通する構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明を省略し、実施形態1のトラップ装置1と異なる構成については詳しく説明する。
実施形態4のトラップ装置1では、駆動機構4は、リンク機構41に代えて、モーター40で発生した動力により回転するアーム42を有する。
アーム42は、突部30をアーム42の長さ方向に移動可能に支持する支持部420を有する。支持部420は、本実施形態では、アーム42の長さ方向に延びた長孔である。本実施形態では、駆動機構4は、左右一対のアーム42を有する。
左側のアーム42の長手方向の一端部には、モーター40の回転軸400が固定され、左側のアーム42の長手方向の他端部には、支持部420(長孔)が設けられている。右側のアーム42(図示せず)の長手方向の一端部には、トラップケース5の右側の側壁55に回転自在に支持された回転軸が固定され、右側のアーム42の長手方向の他端部には、支持部420(長孔)が設けられている。左右一対のアーム42は、回転軸400,401を中心に回転する。
可動トラップ3の支持リング32の左右の端部には、支持リング32の径外方向に突出する一対の突出部325が設けられている。この一対の突出部325が、本実施形態では、ガイド部50によってガイドされる突部30を構成している。一対の突出部325は、円柱状である。
トラップケース5が有するガイド部50は、トラップケース5とは別部材の一対のガイド部材59で構成されている。一対のガイド部材59は、トラップケース5の左右の側壁の左右方向内側の面に、取り付けられている。
一対のガイド部材59のそれぞれは、本実施形態では、上下方向に一直線状に延びた部材である。一対のガイド部材59のそれぞれには、長手方向にわたってガイド溝590が設けられている。ガイド溝590は、左右方向内側に開口した溝である。
可動トラップ3の一対の突出部325のそれぞれは、アーム42の長孔を通って、その先端部がガイド部材59のガイド溝590に挿入されている。これにより、可動トラップ3の下流端部の一対の突出部325は、アーム42によって回転軸400を中心に回転しつつ、ガイド部材59によって、その軌道が直線状にガイドされる。
以上説明した実施形態4のトラップ装置1では、駆動機構4のモーター40を駆動して回転軸400を回転させることで、回転軸400を中心にアーム42を回動させることができる。本実施形態では、可動トラップ3は、図7Aに示す封水位置と図7Bに示す排水位置との間で駆動される。
駆動機構4のアーム42が回転することで、アーム42の長孔421の孔縁によって可動トラップ3の一対の突出部325が押されて、可動トラップ3の下流端部が回転軸400を中心に回転する。このとき可動トラップ3は、一対の突出部325が一対のガイド部材59のガイド溝590によって一直線状にガイドされることで、長孔421内における一対の突出部325の位置が変化するように変形部311が伸縮して、可動トラップ3の経路長さが変化する。
図7Aに示す封水位置にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後上方を向く。このとき、可動トラップ3の一対の突出部325が、アーム42の長孔421のうち回転軸400から遠い側の端部に位置するように、可動トラップ3の変形部311が伸長しており、可動トラップ3の経路長さが最大となっている。
図7Bに示す排水位置にあるとき、可動トラップ3の下流端部の開口は、後方を向く。このとき、可動トラップ3の一対の突出部325は、アーム42の長孔421のうち回転軸400に近い側の端部に位置するように、可動トラップ3の変形部311が収縮しており、可動トラップ3の経路長さが最小となっている。
以上説明した本実施形態のトラップ装置1では、駆動機構4によって駆動されて可動トラップ3が封水位置から排水位置に移動する際に、可動トラップ3の二つの突出部325が一対のガイド部材59によってガイドされて、可動トラップ3の経路長さが短くなる。
そのため、本実施形態のトラップ装置1では、可動トラップ3の下流端部が従来例のように円軌道を描くように駆動する場合に比べて、可動トラップ3の駆動範囲を前後方向に短くすることができて、可動トラップ3の駆動範囲のコンパクト化を図ることができる。
上述した実施形態4のトラップ装置1は、下記の変形例を採用可能である。
一対のガイド部材59は、直線状に限らず、楕円の円弧状に設けられてもよく、可動トラップ3を封水位置から所定位置までガイドするにつれて、可動トラップ3の経路長さが短くなるように設けられればよい。
また、トラップケース5は、下壁54に排水口520が設けられた床排水型のものであってもよい(図1A及び図1B参照)。この場合、可動トラップ3の下流端部が、図7Bに示す所定位置を越えて、排水口520に対向する排水位置まで駆動されるように、駆動機構4及びガイド部材59を構成してもよい。
また、アーム42の支持部420は、突部30(突出部325)をアーム42の長さ方向に移動可能に支持する構造であればよく、長孔421に限定されない。
(まとめ)
以上説明した実施形態1から4及びその変形例のように、第一態様のトラップ装置(1)は、下記の構成を備える。
以上説明した実施形態1から4及びその変形例のように、第一態様のトラップ装置(1)は、下記の構成を備える。
すなわち、第一態様のトラップ装置(1)は、便器のボウル(20)の底部に設けられた排水口(200)に接続される可動トラップ(3)と、可動トラップ(3)を駆動する駆動機構(4)とを備える。駆動機構(4)は、可動トラップ(3)の下流端部を、ボウル(20)内に水が溜まる封水位置と、前記封水位置よりも下方であり、ボウル(20)内の水が排出される排水位置とに切り替える。駆動機構(4)によって可動トラップ(3)の下流端部が前記封水位置から前記封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ(3)の経路長さが短くなる。
上記構成を備える第一態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)が封水位置からそれより下方の所定位置まで動かされるにつれて、可動トラップ(3)の経路長さが短くなる。そのため、第一態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)の下流端部が従来例のように円軌道を描いて可動トラップ(3)の経路長さが変わらないように駆動する場合に比べて、可動トラップ(3)の駆動範囲のコンパクト化を図ることができる。
また、上述した実施形態1から4及びその変形例のように、第二態様のトラップ装置(1)は、第一態様のトラップ装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第二態様のトラップ装置(1)は、可動トラップ(3)を収容するトラップケース(5)を更に備える。トラップケース(5)は、駆動機構(4)により可動トラップ(3)が駆動されたときに、可動トラップ(3)の下流端部の移動をガイドするガイド部(50)を有する。
上記構成を備える第二態様のトラップ装置(1)では、トラップケース(5)が有するガイド部(50)によって可動トラップ(3)の下流端部の移動をガイドすることができる。そのため、第二態様のトラップ装置(1)では、封水位置から排水位置へ動く際に可動トラップ(3)の経路長さを短くしやすい。
また、上述した実施形態1から4及びその変形例のように、第三態様のトラップ装置(1)は、第二態様のトラップ装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第三態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)は、可動トラップ(3)の下流端部から突出し、ガイド部(50)によってガイドされる突部(30)を有する。
上記構成を備える第三態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)の下流端部から突出した突部(30)をガイド部(50)によってガイドすることができる。
また、上述した実施形態1及びその変形例のように、第四態様のトラップ装置(1)は、第二又は第三態様のトラップ装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第四態様のトラップ装置(1)では、駆動機構(4)は、モーター(40)と、モーター(40)で発生した動力を可動トラップ(3)に伝達して可動トラップ(3)の下流端部を駆動するリンク機構(41)とを有する。
上記構成を備える第四態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)を駆動する駆動機構(4)を、モーター(40)とリンク機構(41)といった簡易な構造で構成することができる。
また、上述した実施形態2及びその変形例のように、第五態様のトラップ装置(1)は、第二又は第三態様のトラップ装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第五態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)は、駆動機構(4)によって駆動される部分よりも下流側に位置し、可動トラップ(3)の経路長さ方向に伸縮可能な伸縮部(33)を有する。
上記構成を備える第五態様のトラップ装置(1)では、駆動機構(4)によって可動トラップ(3)が駆動されるときに伸縮部(33)が伸縮する。これにより、第五態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)の下流端部をガイド部(50)によってガイドしやすく、可動トラップ(3)に負荷がかかりにくい。
また、上述した実施形態3及びその変形例のように、第六態様のトラップ装置(1)は、第二又は第三態様のトラップ装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第六態様のトラップ装置(1)では、駆動機構(4)は、可動トラップ(3)を可動トラップ(3)の経路長さ方向に移動可能に支持する支持部(44)を有する。可動トラップ(3)は、支持部(44)によって支持される部分よりも上流側に位置し、可動トラップ(3)の経路長さ方向に伸縮可能な伸縮部(34)を有する。
上記構成を備える第六態様のトラップ装置(1)では、駆動機構(4)によって可動トラップ(3)が駆動されるときに伸縮部(34)が伸縮することで、可動トラップ(3)の下流端部をガイド部(50)によってガイドしやすい。またこのとき、可動トラップ(3)は駆動機構(4)の支持部(44)によって移動可能に支持されているため、可動トラップ(3)に負荷がかかりにくい。
また、上述した実施形態4及びその変形例のように、第七態様のトラップ装置(1)は、第三態様のトラップ装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第七態様のトラップ装置(1)では、駆動機構(4)は、モーター(40)と、モーター(40)で発生した動力により回転するアーム(42)とを有する。アーム(42)は、突部(30)をアーム(42)の長さ方向に移動可能に支持する支持部(420)を有する。
上記構成を備える第七態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)の下流端部の突部(30)を、回転するアーム(42)の支持部(420)でアーム(42)の長さ方向に移動可能に支持する。これにより、第七態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)を回転させつつ、経路長さを変えることができる。
また、上述した実施形態1から4及びその変形例のように、第八態様のトラップ装置(1)は、第一から第七のいずれか一つの態様のトラップ装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第八態様のトラップ装置(1)では、可動トラップ(3)における少なくとも経路長さ方向の一部は、伸縮可能なゴム又は樹脂から形成されている。
上記構成を備える第八態様のトラップ装置(1)では、ゴム又は樹脂の伸縮性によって可動トラップ(3)を伸縮させることができて、可動トラップ(3)に負荷がかかりにくい。
また、上述した実施形態1から4及びその変形例のように、第九態様の便器装置(2)は、第一から第八のいずれか一つの態様のトラップ装置(1)と、可動トラップ(3)が接続されるボウル(20)と、を備える。
上記構成を備える第九態様の便器装置(2)では、トラップ装置(1)の可動トラップ(3)の駆動範囲のコンパクト化が図れるため、トラップ装置(1)を内蔵する便器装置(2)をコンパクトに形成することができる。
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 トラップ装置
2 便器装置
20 ボウル
200 排水口
3 可動トラップ
30 突部
33 伸縮部
34 伸縮部
4 駆動機構
40 モーター
400 回転軸
41 リンク機構
42 アーム
43 保持部
44 支持部
5 トラップケース
50 ガイド部
2 便器装置
20 ボウル
200 排水口
3 可動トラップ
30 突部
33 伸縮部
34 伸縮部
4 駆動機構
40 モーター
400 回転軸
41 リンク機構
42 アーム
43 保持部
44 支持部
5 トラップケース
50 ガイド部
Claims (9)
- 便器のボウルの底部に設けられた排水口に接続される可動トラップと、
前記可動トラップを駆動して、前記可動トラップの下流端部を、前記ボウル内に水が溜まる封水位置と、前記封水位置よりも下方であり、前記ボウル内の水が排出される排水位置とに切り替える駆動機構とを備え、
前記駆動機構によって前記可動トラップの下流端部が前記封水位置から前記封水位置よりも下方の所定位置まで動かされるにつれて、前記可動トラップの経路長さが短くなる、
トラップ装置。 - 前記可動トラップを収容するトラップケースを更に備え、
前記トラップケースは、
前記駆動機構により前記可動トラップが駆動されたときに、前記可動トラップの下流端部の移動をガイドするガイド部を有する、
請求項1に記載のトラップ装置。 - 前記可動トラップは、
前記可動トラップの下流端部から突出し、前記ガイド部によってガイドされる突部を有する、
請求項2に記載のトラップ装置。 - 前記駆動機構は、
モーターと、
前記モーターで発生した動力を前記可動トラップに伝達して前記可動トラップの下流端部を駆動するリンク機構とを有する、
請求項2又は請求項3に記載のトラップ装置。 - 前記可動トラップは、
前記駆動機構によって駆動される部分よりも下流側に位置し、前記可動トラップの経路長さ方向に伸縮可能な伸縮部を有する、
請求項2又は請求項3に記載のトラップ装置。 - 前記駆動機構は、
前記可動トラップを前記可動トラップの経路長さ方向に移動可能に支持する支持部を有し、
前記可動トラップは、
前記支持部によって支持される部分よりも上流側に位置し、前記可動トラップの経路長さ方向に伸縮可能な伸縮部を有する、
請求項2又は請求項3に記載のトラップ装置。 - 前記駆動機構は、
モーターと、
前記モーターで発生した動力により回転するアームとを有し、
前記アームは、
前記突部を前記アームの長さ方向に移動可能に支持する支持部を有する、
請求項3に記載のトラップ装置。 - 前記可動トラップにおける少なくとも経路長さ方向の一部は、伸縮可能なゴム又は樹脂から形成されている、
請求項1~7のいずれか1項に記載のトラップ装置。 - 請求項1~8のいずれか1項に記載のトラップ装置と、
前記可動トラップが接続されるボウルとを備えた、
便器装置。
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Cited By (2)
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