JP2022013293A - 製販施策立案方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の品種の中の特定の品種を構成する各品目に対して生産余力の有無に応じて利益を向上させる製販施策を提供する。【解決手段】選定した施策の改善効果を反映して需給計画をシミュレーションする製販施策立案システムであって、複数の品種の販売計画と各品種を生産する生産設備の生産能力とに関する情報を基に、販売計画に対して生産設備の生産能力に余力があるかを品種別に判定するステップと、判定した各品種に対して、複数の収益改善施策の中の一つを余力の有無に応じて適用し、各品種の改善効果を算出するステップと、改善効果に基づいて特定の品種を複数の収益改善施策の各々について選定するステップと、選定した特定の品種のうち販売又は生産の制約条件を満たす品目を収益改善施策毎に抽出するステップと、抽出した品目に関する製販施策を立案し、改善効果に基づいて特定の品目施策を選定するステップを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、製造・販売の対象となる製品に対する製販施策を立案する製販施策立案方法及びその装置に関する。
製造・販売の対象となる製品の生産計画や販売計画を立案する場合、製品を生産する生産工場の生産能力や製品の需要などを考慮する必要がある。この際、複数の生産ラインを有する形態において、需要変動に応じて生産計画を見直す際、生産すべき製品と生産ラインとの割当ての変更をできるだけ少なくしつつ、需要変動に応じた生産計画の見直しを可能とする装置が提案されている(特許文献1参照)。また、複数の工場群のリソースを連携させて、それぞれの工場に製品製造工程を分散させる場合に、トータルとして複数の工場群のリソースを有効活用する装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2009-116780号公報 特開2019-8501号公報
多品目の製品を生産する場合、各品目に関する実行計画を策定するには、各品目に合った販売施策を盛り込む必要があり、実行計画の策定が難しく、実行計画の内容によっては低収益化のリスクが大きくなる。具体的には、品目を纏めた品種単位で、且つ収益視点で改善効果が大きい製販施策を立案する必要がある。そしてさらには、各製販施策を実際のアクションに移すためには、各製販施策には、現場制約を加味した品目単位の具体的内容が含まれていることが重要となる。しかし、各製販施策の内容をそれぞれ比較するにも、検討すべきパラメータも多く、人のノウハウに依存し、利益を向上させる製販施策を容易に立案するのが困難である。
本発明の目的は、複数の品種の中の特定の品種を構成する各品目に対して、生産余力の有無に応じて利益など事業のKGI(Key Goal Indicator)を向上させる製販施策を立案することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、複数の品種の販売計画と前記複数の品種の各々を生産する生産設備の生産能力とに関する情報を基に、前記販売計画に対して前記生産設備の生産能力に余力があるか否かを前記品種別に判定する生産余力判定ステップと、前記生産余力判定ステップにより前記余力の有無が判定された前記各品種に対して、複数の収益改善施策の中のいずれか一つを前記余力の有無に応じて適用し、前記各収益改善施策が適用された前記各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出ステップと、前記改善効果算出ステップでの各算出結果を基に前記各品種の中から前記改善効果が、前記改善効果に基づいて特定の品種を前記複数の収益改善施策の各々について選定する品種選定ステップと、前記品種選定ステップにより設定された前記特定の品種のうち販売又は生産の制約条件を満たす品目であって、前記特定の品種を構成する品目を前記収益改善施策毎に抽出する品目抽出ステップと、前記品目抽出ステップにより抽出された前記品目に関する製販施策をそれぞれ立案し、改善効果に基づいて特定の品目施策を1つまたは複数選定する製販施策選定ステップと、を備え、前記選定した施策の改善効果を反映して需給計画をシミュレーションすることを特徴とする。
本発明によれば、複数の品種の中の特定の品種を構成する各品目に対して、生産余力の有無に応じて利益を向上させる製販施策を立案することができる。
本実施例に係る製販施策立案システムのハードウェア資源の構成図である。 本実施例に係る製販施策立案装置のソフトウェア資源の構成図である。 本実施例に係る製販施策立案システム全体の処理を示すフローチャートである。 本実施例に係る品種別余力有無算出部の処理を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。 本実施例に係る他の品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。 本実施例に係るフローチャートであって、(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートであり、(b)は、本実施例に係る増販、売価変更品目抽出部または各品種の工程別余力算出部の増販施策に関する処理を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係るフローチャートであって、(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートであり、(b)は、本実施例に係る増販、売価変更品目抽出部または各品種の工程別余力算出部の値下げ・スポット増販施策に関する処理を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。 本実施例に係る品種順選定リストの構成図である。 本実施例に係る増販、売価変更効果管理テーブルの構成図である。 本実施例に係る品種、工程別余力管理テーブルの構成図である。 本実施例に係るフローチャートであって、(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートであり、(b)は、本実施例に係るボトルネック設備特定部またはボトルネック改善品目候補抽出部の処理を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係るフローチャートであって、(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートであり、(b)は、本実施例に係る高低利益品入替候補抽出部の処理を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る生産地変更候補抽出部の処理を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。 本実施例に係るボトルネック設備管理テーブルの構成図である。 本実施例に係るボトルネック改善品目候補抽出リストの構成図である。 本実施例に係る高低利益品入替品目管理テーブルの構成図である。 本実施例に係る入替候補抽出リストの構成図である。 本実施例に係る生産不可品抽出リストの構成図である。 本実施例に係る生産地変更品目管理テーブルの構成図である。 本実施例に係るソリューションの全体像を示す説明図である。
図19は、製販施策立案・需給計画シミュレータの全体像を示す説明図である。製販施策立案・需給計画シミュレータ1は、複数拠点の現状需要や製販施策をシナリオ2として入力し、入力したシナリオ2を基に顧客特性や設備能力まで考慮した最適化シミュレーションを実行することで、利益を向上させる製造・販売計画を自動的に立案し、立案した内容を、最適化された製造・販売計画評価結果として出力装置3に出力することで、立案した内容をユーザに迅速に提供できる。この際、パラメータの設定のみで施策シナリオパターンをシミュレーションすることで、製造・販売の施策シナリオを容易に試算できる(特徴1)。また、多様な販売・生産制約を設定可能なマスターと独自の最適化モデルを装備することで、サプライチェーンを評価し、利益最大の製造・販売計画を自動立案できる(特徴2)。さらに、意思決定のための定量的な試算結果を可視化することで、客観的根拠に基づく合意形成を促進することが可能になる(特徴3)。
以下、実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る製販施策立案システムのハードウェア資源の構成図である。図1において、製販施策立案システムは、製販施策立案装置10と、記録媒体20と、記録媒体読取装置30と、入力装置40と、出力装置50とを備え、記録媒体読取装置30と、入力装置40及び出力装置50がそれぞれ製販施策立案装置10に接続される。
製販施策立案装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、記憶装置13を備えたコンピュータ装置であって、CPU11、メモリ12及び記憶装置13がバス14を介して接続される。
CPU11は、装置全体の動作を統括的に制御する中央処理装置として構成される。メモリ12は、CPU11が実行するプログラム15を格納する記憶媒体である。記憶装置13は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などの記憶媒体から構成される。
記録媒体20は、生産設備や顧客に関する各種情報を記録する記憶デバイスであって、例えば、ハードディスクデバイス、半導体メモリデバイス、光ディスクデバイス、光磁気ディスクデバイス、磁気テープデバイス、フレキシブルディスクデバイス等で構成される。記録媒体読取装置30は、記録媒体20に記録された情報を読み取り、読み取った情報を装置10に出力する。入力装置40は、キーボードまたはマウスから構成される。出力装置50は、情報を表示するディスプレイまたは情報を出力するプリンタから構成される。
図2は、本実施例に係る製販施策立案装置のソフトウェア資源の構成図である。図2において、記憶装置13には、各種データを管理するデータベースとして、品種別過不足改善効果格納DB(データベース)301、増販、売価変更効果格納DB102、品種、工程別余力格納DB103、ボトルネック設備格納DB104、高低利益品入替品目格納DB105、生産地変更品目格納DB106、設備能力マスタ107、BOM(Bill Of Materals)108、顧客マスタ109が格納される。
設備能力マスタ107には、生産設備の生産能力に関する情報が、各生産拠点(工場)・各工程別に格納されている。BOM108には、製造・販売の対象となる製品(商品)を構成する構成要素(部品)の品種や各品種を構成する品目に関する情報、各品種の販売又は生産の制約条件或いは輸送条件に関する情報、各品種と各品目のコストに関する情報が格納されている。顧客マスタ109には、複数顧客の顧客名・販売拠点・販売品種・販売品目・基準(施策前の)売価等の情報などが格納されている。
記憶装置13には、品種別余力有無算出部110、余力有/無における改善効果品種順算出部111、増販、売価変更品目抽出部112、各品種の工程別余力算出部113、ボトルネック設備特定部114、ボトルネック改善品目候補抽出部115、高低利益品入替候補抽出部116、生産地変更候補抽出部117、製販施策選定部118が格納される。これら各部は、メモリ12に展開されるプログラムであって、CPU11が実行するプログラムとして機能する。例えば、品種別余力有無算出部110は、ユーザから入力された現状の、あるいは施策を反映した複数の品種の販売計画(販売数量、売価)に関する情報と、顧客マスタ109に格納された情報のうち、顧客名やその顧客への販売拠点と基準売価などの情報と、設備能力マスタ107に格納された情報であって、複数の品種の各々を生産する生産設備の生産能力に関する情報とを基に、販売計画に対して生産設備の生産能力に余力があるか否かを品種別に判定する生産余力判定部(生産余力判定プログラム)として機能する。
また、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、生産余力判定部により余力の有無が判定された各品種に対して、複数の収益改善施策(増販施策、値下げ・スポット増販施策、ボトルネック設備・工程改善施策、利益視点や売上視点での入替施策、生産地変更施策)の中のいずれか一つを余力(生産余力)の有無に応じて適用し、一つの収益改善施策が適用された各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出部(改善効果算出プログラム)として機能すると共に、改善効果算出部の各算出結果を基に各品種の中から改善効果が設定値を超えた特定の品種を複数の収益改善施策の各々について選定する品種選定部(品種選定プログラム)として機能する。各プログラムの具体的機能や各DB101~106の具体的内容については、後述する。
図3は、本実施例に係る製販施策立案システム全体の処理を示すフローチャートである。図3において、ユーザの記録媒体20に記録された情報を記録媒体読取装置30が読取った場合、CPU11は、記録媒体読取装置30が読取った情報を、ユーザの現状の販売計画に関する情報として入力し、入力した情報と、設備能力マスタ107、BOM108及び顧客マスタ109にそれぞれ格納された情報とに基づいて、現状の需給計画最適化シミュレーションを実行し、生産可否の判定を実行する(S1)。
次に、CPU11は、ステップS1の処理結果を基に、需要を満たし、余力(生産余力)があるかを品種別に判定する(S2)。ステップS2で肯定の判定結果を得た場合、すなわち余力ありとの判定結果を得た場合、CPU11は、品種単位の傾向レベル施策選定の処理として、ステップS3、S4の処理に移行する。CPU11は、ステップS3では、増販施策をシミュレーションし、ステップS4では、値下げ、スポット増販施策をシミュレーションし、その後、ステップS8の処理に移行する。
一方、ステップS2で否定の判定結果を得た場合、すなわち余力(生産余力)なしとの判定結果を得た場合、CPU11は、生産不可品が発生したときの処理として、ステップS5、S6、S7の処理に移行する。CPU11は、ステップS5では、ボトルネック設備、工程改善施策をシミュレーションし、ステップS6では、利益視点や売上視点で、入替施策をシミュレーションし、ステップS7では、生産地変更施策をシミュレーションし、その後、ステップS8の処理に移行する。
CPU11は、ステップS3~S7の処理の後、製販施策選定部118を起動し、増販、売価変更品目抽出部品112により抽出された複数の品目に関する製販施策をそれぞれ立案し、立案した全品目の製販施策をリスト化し、リスト化された各品目の製販施策の内容を出力装置50の画面上に表示することで、改善効果の大きさの比較や施策実行の実現性をシミュレーションしてユーザに提示し(S8)、その後、このルーチンでの処理を終了する。この際、CPU11は、実施する品目施策、ターゲット顧客、施策組み合わせなどをユーザから受け付けて、全体の効果をシミュレーションし、シミュレーション結果を出力装置50の画面上に表示することで、全体の効果をユーザに提示することができる。なお、CPU11は、ユーザの操作により、ステップS1~S8の処理を繰り返すこともできる。
図4は、本実施例に係る品種別余力有無算出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS2の具体的内容であって、CPU11が、品種別余力有無算出部110を起動することによって開始される。図4において、品種別余力有無算出部110は、ステップS1の処理結果を基に、利益が最大などの目的関数で、線形計画法、二次計画法などの最適化手法を用いて、最も利益などが大きくなるようなサプライチェーン上の製造パターンを抽出し、抽出した製造パターンを基に、品種、工場別などで現状需要に対する供給余力(又は生産余力)を算出し、算出結果を基に、各品種を、余力ありの品種または余力無しの品種に分類する(S21)。品種別余力有無算出部110は、複数の品種のうち、「品種1」、「品種2」、「品種3」を余力ありの品種に分類し、「品種4」、「品種5」、「品種6」、「品種7」、「品種8」を余力無しの品種に分類することができる。
次に、品種別余力有無算出部110は、ステップS21の処理結果を品種別過不足改善効果格納DB101に格納し(S22)、このルーチンでの処理を終了する。
図5Aは、本実施例に係る品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。図5Aにおいて、品種別過不足改善効果管理テーブル200は、ステップS2(ステップS21およびS22)の処理結果であって、余力ありの場合の情報を管理するテーブルであり、#(番号)201、品種名202、余力203、判定204の項目を備え、品種別過不足改善効果格納DB101に格納される。また、余力203は、供給可能量(t)205、供給時売上偏差(K¥)206、供給時粗利偏差(K¥)207から構成される。
#(番号)201には、番号に関する情報が格納される。品種名202には、多品種の中の品種を一意に識別する情報であって、余力ありの品種として、例えば、「品種1」、「品種2」、「品種3」が格納される。余力203には、供給可能量(t)205、供給時売上偏差(K¥)206、供給時粗利偏差(K¥)207の情報が格納される。供給可能量205には、各品種の現状需要(販売計画)を満たした後の、余力で供給可能な供給量の情報が格納されると共に、日本工場208、中国工場209、仏工場210各々で供給可能な供給量の内訳情報も格納される。供給時売上偏差(K¥)206には、供給時売上偏差の情報が格納され、供給時粗利偏差(K¥)207には、供給時粗利偏差の情報が格納される。判定204には、判定結果として、例えば、「余力あり」の情報が格納される。
図5Bは、本実施例に係る他の品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。図5Bにおいて、品種別過不足改善効果管理テーブル250は、ステップS2(ステップS21およびS22)の処理結果であって、余力無しの場合の情報を管理するテーブルであり、#(番号)251、品種252、需要量(t)253、供給量(t)254、供給量内訳255、売上(K¥)256、粗利(K¥)257、粗利率258、生産不可259、判定260の項目を備え、品種別過不足改善効果格納DB101に格納される。また、供給量内訳255は、日本工場261、中国工場262、仏工場263に分けられている。生産不可259は、生産不可数(t)264、損失売上(K¥)265、損失粗利(K¥)266、損失粗利(K¥/t)267に分けられている。
#(番号)251には、番号に関する情報が格納される。品種252には、多品種の中の品種を一意に識別する情報であって、余力無しの品種として、例えば、「品種4」、「品種5」、「品種6」、「品種7」、「品種8」が格納される格納される。需要量(t)253には、品種の需要量を示す情報が格納される。供給量(t)254には、品種の供給量を示す情報が格納される。供給量内訳255、各工場(日本工場261、中国工場262、仏工場263)で現状の需要(販売計画)に対して供給可能な供給量の情報が格納される。売上(K¥)256には、品種を供給して売り上げた際の売上を示す情報が格納される。粗利(K¥)257には、品種を売り上げた際の粗利を示す情報が格納される。粗利率258には、品種を売り上げた際の粗利益の率を示す情報が格納される。生産不可259の生産不可数(t)264には、現状の需要(販売計画)に対して品種を生産できない数量を示す情報が格納される。損失売上(K¥)265には、品種の生産できない量に対しての損失となる売上を示す情報が格納される。損失粗利(K¥)266には、品種の生産できない量に対しての損失となる粗利を示す情報が格納される。損失粗利(K¥/t)267には、品種の生産できない量に対しての損失となる、トン当たりの粗利を示す情報が格納される。判定260には、例えば、品種を一部または全部生産できないことを示す「生産不可」の情報が格納される。
図6(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS3の具体的内容であって、CPU11が、余力有/無における改善効果品種順算出部111を起動することによって開始される。図6(a)において、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力ありと判定された各品種に対して、第1の収益改善施策として増販施策を適用し、各品種の改善効果をする。具体的には、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS21およびS22の処理結果を基に、品種別に需要を振って、品種別の収益改善効果傾向をシミュレーションし、「余力活用時の品種別収益性(額、率)」から施策を打つべき品種順を選定する(S31)。なお、需要などの収益改善施策に影響の大きいパラメータの振り方(需要を複数のパターンで試す方法)として、「販売拠点別」、「製造コストに影響する設備別」などを組み合わせて振っても良い。また、品種順選定の観点として、「製造単位量」、「同単位時間」、「製造枠の中での単位%」当たりの収益性で選定しても良い。さらに、収益改善施策に影響の大きいパラメータとして、「需要(販売量)」の他に、「売価」、「製造原価」、「稼働率」などを用いることもできる。
次に、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS31の処理結果と品種別過不足改善効果格納DB101に格納された情報とに基づいて品種順序を決定し、決定した内容の情報を品種別、顧客別に増販、売価変更効果格納DB102に格納すると共に、決定した内容の情報を品種、工程別余力格納DB103に格納し(S32)、このルーチンでの処理を終了する。この場合、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力ありと判定された各品種に対して、増販施策を適用し、増販施策が適用された各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出部として機能すると共に、各品種の中から改善効果が設定値を超えた特定の品種(例えば、改善効果が一位の品種)を増販施策について選定する品種選定部として機能する。
図6(b)は、本実施例に係る増販、売価変更品目抽出部または各品種の工程別余力算出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS3の具体的内容であって、CPU11が、増販、売価変更品目抽出部112または各品種の工程別余力算出部113を起動することによって開始される。図6(b)において、増販、売価変更品目抽出部112または各品種の工程別余力算出部113は、ステップS21およびS22の処理結果を基に、利益額の規模などから品目施策、顧客を特定し(S33)、このルーチンでの処理を終了する。
なお、このステップ33において、単位当たりの利益額で品目施策や顧客を特定しても良い。また、化学製造などのプロセス製造の場合、工程の途中で製品として売られる場合もあるので、事前に各製造拠点、製造工程で稼働余力を確認するステップを挟んでも良い。
図7(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS4の具体的内容であって、CPU11が、余力有/無における改善効果品種順算出部111を起動することによって開始される。図7(a)において、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力ありと判定された各品種に対して、第2の収益改善施策として値下げ・スポット増販施策を適用し、各品種の改善効果をする。具体的には、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS21およびS22の処理結果を基に、品種別に需要に加えて売価(値下げの値)を振って、品種別の収益改善効果傾向をシミュレーションし、「余力活用時の品種別収益性(額、率)」から施策を打つべき品種順を選定する(S41)。なお、需要などの振り方として、「販売拠点別」、「製造コストに影響する設備別」などを組み合わせても良い。また、品種順選定の観点として、「製造単位量」、「同単位時間」、「製造枠の中での単位%」当たりの収益性で選定しても良い。
次に、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS41の処理結果と品種別過不足改善効果格納DB101に格納された情報とに基づいて品種順序を決定し、決定した内容の情報を品種別、顧客別に増販、売価変更効果格納DB102に格納し、また、決定した内容の情報を品種、工程別余力格納DB103に格納し(S42)、このルーチンでの処理を終了する。この場合、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力ありと判定された各品種に対して、値下げ・スポット増販施策を適用し、値下げ・スポット増販施策が適用された各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出部として機能すると共に、各品種の中から改善効果が設定値を超えた特定の品種(例えば、改善効果が一位の品種)を値下げ・スポット増販施策について選定する品種選定部として機能する。
図7(b)は、本実施例に係る増販、売価変更品目抽出部または各品種の工程別余力算出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS4の具体的内容であって、CPU11が、増販、売価変更品目抽出部112または各品種の工程別余力算出部113を起動することによって開始される。図7(b)において、増販、売価変更品目抽出部112または各品種の工程別余力算出部113は、ステップS21およびS22の処理結果を基に、単位当たりの利益額などから品目施策、顧客を特定し(S43)、このルーチンでの処理を終了する。
なお、このステップ43において、単位当たりとは、例えば、1トン製造したきに効率よく稼げる改善収益の効率性を測る指標であり、スポット販売の指標として有効である。しかし、単純な利益額で見ても良い。また、化学製造などのプロセス製造の場合、工程の途中で製品として売られる場合もあるので、事前に各製造拠点、製造工程で稼働余力を確認するステップを挟んでも良い。
図8Aは、本実施例に係る品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。図8Aにおいて、品種別過不足改善効果管理テーブル200は、ステップS31の処理結果であって、余力ありの場合の情報を管理するテーブルであり、#(番号)201、品種名202、余力203、判定204の項目を備え、品種別過不足改善効果格納DB101に格納される。また、余力203は、供給可能量(t)205、供給時売上偏差(K¥)206、供給時粗利偏差(K¥)207から構成される。この品種別過不足改善効果管理テーブル200に格納される情報は、図5Aに示す品種別過不足改善効果管理テーブル200と同様である。
ここで、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、例えば、供給時粗利偏差(K¥)207を観点とした場合、改善効果の大きい品種の順序として、1位を「品種1」に、2位を「品種2」に、3位を「品種3」に決定することができる。なおここで、ステップS41の処理結果に関しても、需要に加え、売価を振ることで同様の出力(図8A)から、品種の順序を決定できる。さらには図8Aに「トン当たりの供給時の粗利偏差(K¥)」も出力し、その改善効果の大きさから品種の順位を決定しても良い。
図8Bは、本実施例に係る品種順選定リストの構成図である。図8Bにおいて、品種順選定リスト280は、ステップS31の処理結果を管理するリストであって、感度分析281、利益(M¥)282、利益率(%)283、生産トン単位利益(M¥/t)284、設備占有時間単位利益(¥/h)285、設備稼働率単位利益(M¥/%)286、売上(M¥)287、製造コスト(M¥)288から構成される。品種順選定リスト280には、需要を例にした振り方として、販売拠点・品種・製造コストに影響する設備別に需要を振る方法を採用し、利益への影響を可視化するための情報が格納される。
例えば、感度分析281には、販売拠点・品種・製造コストに影響する設備別に需要を10%アップした際の感度分析の結果を示す情報が格納される。利益(M¥)282には、販売拠点・品種・製造コストに影響する設備別に需要を10%アップした際の利益を示す情報が格納される。利益率(%)283には、同様に、設備別に需要を10%アップした際の利益率を示す情報が格納される。生産トン単位利益(M¥/t)284には、同様に、設備別に需要を10%アップした際の生産トン当たりの単位利益を示す情報が格納される。設備占有時間単位利益(¥/h)285には、同様に、設備別に需要を10%アップした際の設備占有時間の単位利益を示す情報が格納される。設備稼働率単位利益(M¥/%)286には、同様に、設備別に需要を10%アップした際の設備稼働率の単位利益を示す情報が格納される。売上(M¥)287には、同様に、設備別に需要を10%アップした際の売上を示す情報が格納される。製造コスト(M¥)288には、同様に、設備別に需要を10%アップした際の製造コストを示す情報が格納される。なお、品種順選定リスト280の情報は、出力装置50の画面上に表示される。
ここで、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、例えば、品種順選定リスト280に記録された情報を基に改善効果の大きい品種を決定する場合、利益額では、第1行に記録された、販売拠点A・品種2・設備分類Iを1位に、利益率では、第3行に記録された、販売拠点A・品種1・設備分類Iを1位に、生産トン当たりの利益額では、第11行に記録された、販売拠点D・品種3・設備分類Iを1位に決定することができる。なおここで、ステップS41の処理結果に関しても、需要に加え、売価を振ることで同様の出力(図8B)から、品種順選定リストを決定できる。
図9は、本実施例に係る増販、売価変更効果管理テーブルの構成図である。図9において、増販、売価変更効果管理テーブル300は、ステップS33またはステップ43の処理結果として、増販、売価変更品目の抽出結果を管理するテーブルであって、品目名、工程301、顧客名302、販売拠点303、需要量304、供給量305、売上306、品種307、粗利308、粗利率309、粗利/t310の項目を備え、増販、売価変更効果格納DB102に格納される。
品目名、工程301には、販売対象となる品目の品目名と、品目を生産した工程に関する情報が格納される。顧客名302には、品目の販売先となる顧客名の情報が格納される。販売拠点303には、品目の販売拠点を示す情報が格納される。需要量304には、品目の需要量を示す情報が格納される。供給量305には、品目の供給量を示す情報が格納される。売上306には、品目の売上額を示す情報が格納される。品種307には、品目の品種を特定する情報が格納される。粗利308には、品目を売り上げた際の粗利を示す情報が格納される。粗利率309には、品目を売り上げた際の粗利率を示す情報が格納される。粗利/t310には、品目を売り上げた際のトン当たりの粗利を示す情報が格納される。
ここで、増販、売価変更品目抽出部112は、例えば、販売又は生産の制約条件として、品種の利益額である、粗利308の情報を用いて、余力ありの「品種1」に属する複数の品目の中から増販、売価変更品目を抽出する場合、増販、売価変更効果管理テーブル300を参照し、第12行に記録された、「品目2」を1位に、第4行に記録された、「品目1」を2位に、第3行に記録された、「品目1」を3位に抽出する。また、増販、売価変更品目抽出部112は、例えば、販売又は生産の制約条件として、品種の生産トン当たりの改善利益額である、粗利/t310の情報を用いて、余力ありの「品種1」に属する複数の品目の中から増販、売価変更品目を抽出する場合、増販、売価変更効果管理テーブル300を参照し、第6行に記録された、「品目1」を1位に、第9行に記録された、「品目2」を2位に、第10行に記録された、「品目2」を3位に抽出する。
この際、増販、売価変更品目抽出部112は、特定の品種のうち販売又は生産の制約条件として、例えば、特定の品種の利益額又は特定の品種の生産トン当たりの改善利益額を示す指標を用い、この指標を満たす品目であって、特定の品種を構成する複数の品目を収益改善施策(増販施策や値下げ・スポット増販施策)ついて抽出する品目抽出部(品目抽出プログラム)として機能する。
図10は、本実施例に係る品種、工程別余力管理テーブルの構成図である。図10において、品種、工程別余力管理テーブル400は、ステップS33またはステップ43の処理結果(各品種の工程別余力算出部113の処理結果)であって、品種、工程別に余力を管理するテーブルするであり、#(番号)401、品種402、供給量計403、稼働率(余力)404の項目を備え、品種、工程別余力格納DB103に格納される。この際、供給量計403は、日本工場405、中国工場406、仏工場407に分けられ、稼働率(余力)404は、日本工場408、中国工場409、仏工場410に分けられている。また、稼働率(余力)404に属する日本工場408は、A工程411、B工程412、C工程413に分けられ、中国工場409は、A工程414、B工程415、C工程416に分けられ、仏工場410は、A工程417、B工程418、C工程419に分けられている。
#(番号)401には、番号に関する情報が格納される。品種402には、多品種の中の品種を一意に識別する情報が格納される。供給量計403には、各品種を現状の需要(販売計画)を満たした後、余力で供給可能な供給量の情報が格納されると共に、日本工場405、中国工場406、仏工場407各々で、供給可能な供給量の内訳情報も格納される。稼働率(余力)404には、工場の各工程で品種を生産する際の余力として残っている稼働率を示す情報が各工場の工程毎に格納される。
ここで化学製品などのプロセス製造では、品種1のA工程品、品種1のB工程品、品種1のC工程品のように、製造工程の途中で製品が製造され販売される。従って増販施策、値下げ・スポット増販を打つ際は、どの工程に余力があり、増販が可能か確認が必要となる。そのための例を図10に示す。図10では品種402として、余力ありでかつ、S31で最も改善利益額が高いと判定された品種である「品種1」が選択されている(図8A)。図8Aに示した中国工場の「品種1」83.9トンの余力を活用し、例えば増販施策を打つ際、品種、工程別余力管理テーブル400のうち、稼働率(余力)404の中国工場409を参照することで、中国工場のA工程414で余力があることを確認することができる。このため、図9で特定した「品目2、A工程品」などを中国工場のA工程414で製造することで、余力ありの施策を打てることになる。
図11(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS5の具体的内容であって、CPU11が、余力有/無における改善効果品種順算出部111を起動することによって開始される。図11(a)において、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力なしと判定された各品種に対して、第3の収益改善施策としてボトルネック設備・工程改善施策を適用し、各品種の改善効果をする。具体的には、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS2(ステップS21およびS22)の処理結果を基に、生産不可品種の損失粗利額やトン当たりの損失粗利などから施策を打つ品種順を特定する(S51)。
次に、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS51の処理結果と品種別過不足改善効果格納DB101に格納された情報(例えば、特定の品種の粗利額(損失粗利)又は特定の品種の生産トン当たりの粗利額(損失粗利)の情報)とに基づいて品種順序を決定し、決定した内容として、各品種のボトルネックフラグなどの情報を工場、工程別に、ボトルネック設備格納DB104に格納し(S52)、このルーチンでの処理を終了する。
この場合、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力無しとして判定された各品種に対して、ボトルネック設備・工程改善施策を適用し、ボトルネック設備・工程改善施策が適用された各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出部として機能すると共に、改善効果算出部の各算出結果を基に各品種の中から改善効果が設定値を超えた特定の品種(例えば、改善効果が一位の品種)をボトルネック設備・工程改善施策について選定する品種選定部として機能する。
図11(b)は、本実施例に係るボトルネック設備特定部またはボトルネック改善品目候補抽出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS5の具体的内容であって、CPU11が、ボトルネック設備特定部114またはボトルネック改善品目候補抽出部115が起動することによって開始される。図11(b)において、ボトルネック設備特定部114またはボトルネック改善品目候補抽出部115は、ステップS2(ステップS21およびS22)の処理結果を基に、ボトルネック改善として、選定された品種に対して、各工程でボトルネックとなるボトルネック設備の改善しろを振って、施策を打つ品目を収益性の観点で順序化し、順序化した内容をリストに記録し、記録した内容の中から顧客事情を踏まえた品目を決定し(S53)、このルーチンでの処理を終了する。なお、全品種の改善しろを全て振って、収益性の高い品目を直接特定しも良い。
図12(a)は、本実施例に係る余力有/無における改善効果品種順算出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS6の具体的内容であって、CPU11が、余力有/無における改善効果品種順算出部111を起動することによって開始される。図12(a)において、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力なしと判定された各品種に対して、第4の収益改善施策として利益視点や売上視点での入替施策を適用し、各品種の改善効果をする。具体的には、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS2(ステップS21およびS22)の処理結果を基に、生産不可品種の損失粗利額やトン当たりの損失粗利などから施策を打つ品種順を特定する(S61)。
次に、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、ステップS61の処理結果と品種別過不足改善効果格納DB101に格納された情報とに基づいて品種順序を決定し、決定した内容として、品目別、顧客別入れ替え候補の情報を、高低利益品入替品目格納DB105に格納し(S62)、このルーチンでの処理を終了する。
この場合、余力有/無における改善効果品種順算出部111は、余力無しとして判定された各品種に対して、利益視点・売上視点での入替施策を適用し、利益視点・売上視点での入替施策が適用された各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出部として機能すると共に、改善効果算出部の各算出結果を基に各品種の中から改善効果が設定値を超えた特定の品種(例えば、改善効果が一位の品種)を利益視点・売上視点での入替施策について選定する品種選定部として機能する。
図12(b)は、本実施例に係る高低利益品入替候補抽出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS6の具体的内容であって、CPU11が、高低利益品入替候補抽出部116を起動することによって開始される。図12(b)において、高低利益品入替候補抽出部116は、ステップS2(ステップS21およびS22)の処理結果を基に、高低利益品の入れ替えとして、選定された品種のボトルネック設備で出ている生産不可品目と、同じ設備で造れる品目を抽出し、抽出した内容を収益性の観点で比較し、比較結果から得られた入替候補をリストに記録し(S63)、その後、このルーチンでの処理を終了する。
なお、このステップS63において、収益性の観点とは、利益だけでなく、売上などの視点で入れ替えても良い。加えて、生産不可品が出ていない需要に応えられている高利益な品種であっても、低利益品と入れ替えても良い。
図13は、本実施例に係る生産地変更候補抽出部の処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、ステップS7の具体的内容であって、CPU11が、生産地変更候補抽出部117を起動することによって開始される。図13において、生産地変更候補抽出部117は、余力無しとして判定された各品種に対して、第5の収益改善施策として生産地変更施策を適用し、生産地変更施策が適用された各品種の改善効果を算出する。具体的には、生産地変更候補抽出部117は、ステップS2(ステップS21およびS22)の処理結果を基に、生産地の変更として、全品種・品目、或いは生産不可な品種・品目の中で収益改善効果の大きい順に、複数拠点で生産可能な品目を自動選定し、選定した内容を基に、生産地変更時の改善額の大きさと顧客制約、工程別に設備制約などから入替可能品目を特定し(S71)、その後、このルーチンでの処理を終了する。
この場合、生産地変更候補抽出部117は、余力無しとして判定された各品種に対して、生産地変更施策を適用し、生産地変更施策が適用された各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出部として機能すると共に、改善効果算出部の各算出結果を基に各品種の中から改善効果が設定値を超えた特定の品種(例えば、改善効果が一位の品種)を生産地変更施策について選定する品種選定部として機能する。
図14は、本実施例に係る品種別過不足改善効果管理テーブルの構成図である。品種別過不足改善効果管理テーブル250は、ステップS51またはステップS61の処理結果であって、余力無しの場合の情報を管理するテーブルであり、#(番号)251、品種252、需要量(t)253、供給量(t)254、供給量内訳255、売上(K¥)256、粗利(K¥)257、粗利率258、生産不可259、判定260の項目を備え、品種別過不足改善効果格納DB101に格納される。また、供給量内訳255は、日本工場261、中国工場262、仏工場263に分けられている。生産不可259は、生産不可数(t)264、損失売上(K¥)265、損失粗利(K¥)266、損失粗利(K¥/t)267に分けられている。図14に示す品種別過不足改善効果管理テーブル250には、図5Bに示す品種別過不足改善効果管理テーブル250と同様の情報が格納される。
ここで、「損失粗利266」を観点として、図14に示す品種別過不足改善効果管理テーブル250を参照すると、余力無しの場合の品種252として、「品種7」を、品種の1位として特定することができる。
図15は、本実施例に係るボトルネック設備管理テーブルの構成図である。図15において、ボトルネック設備管理テーブル500は、ステップS21の処理結果であって、現状の需要に対してボトルネックとなる設備を管理するテーブルであり、#(番号)501、製造拠点502、工程503、設備504、前提条件505、シミュレーション結果506の項目を備え、ボトルネック設備格納DB104に格納される。この際、前提条件505は、設備年間稼働時間507、人手係数508に分けられ、シミュレーション結果506は、生産量(t)509、稼働率510、必要稼働時間(h)511、必要改善率512、生産品種513に分けられている。また、生産品種513は、複数の品種項目514~518に分けられている。
#(番号)501には、番号に関する情報が格納される。製造拠点502には、品種を製造する製造拠点を示す工場の情報が格納される。工程503には、品種を製造する工場の製造工程を特定する情報が格納される。設備504には、品種を製造する工場の工程で用いる設備を特定する情報が格納される。前提条件505の設備年間稼働時間507には、品種を製造する工場の工程で用いる設備の年間に稼働できる稼働時間を示す情報が格納される。前提条件505の人手係数508には、品種を製造する工場の工程で用いる設備を利用する作業員の生産能力に関する係数を示す情報が格納される。シミュレーション結果506の生産量(t)509には、品種を製造する工場の工程における生産量を示す情報が格納される。稼働率510には、品種を製造する工場の工程における設備の稼動率を示す情報が格納される。必要稼働時間(h)511には、生産不可が出ている品種を製造するのに必要な、工場の工程における設備の稼動時間を示す情報が格納される。必要改善率512には、生産不可品が出ている品種を製造するのに必要な工場の工程における設備の稼動時間の改善率を示す情報が格納される。生産品種513の各品種項目514~518には、各品種に対して、生産不可なしを示す情報として「○」が格納され、生産不可を示す情報として「●」が格納される。
ここでS53において、余力無しの品種であり、図14で損失粗利額(K¥)が大きいため改善した時の効果が大きい「品種7」を製造する設備504として、「設備6」が特定された場合、ボトルネック設備管理テーブル500を参照すると、「日本工場」の「工程B」の「設備6」の「人手係数508」は、「75%」であって、100%までには余裕があるので、「設備6」に関して、改善しろを「75%」から「80%」に振ることができる。
図16は、本実施例に係るボトルネック改善品目候補抽出リストの構成図である。図16において、ボトルネック改善品目候補抽出リスト550は、ステップS53の処理結果であって、ボトルネック改善品目候補を管理するリストであり、品種551、品目552、顧客名553、販売拠点554、需要量555、生産不可数量556、人員投入後供給量557、改善利益額(K¥)558から構成される。
品種551には、多品種の中の品種を識別する情報が格納される。品目552には、品種に属する品目を識別する情報が格納される。顧客名553には、品種の販売先となる顧客の名称を示す情報が格納される。販売拠点554には、品種の販売拠点を示す情報が格納される。需要量555には、品種の需要量を示す情報が格納される。生産不可数量556には、シミュレーション結果として、品種の生産不可数量を示す情報が格納される。人員投入後供給量557には、人員を投入した後の品種の供給量を示す情報が格納される。改善利益額(K¥)558には、改善後の利益額を示す情報が格納される。なお、ボトルネック改善品目候補抽出リスト550に記録された情報は、CPU11により出力装置50の画面上に表示される。
なお、図16に示す例では、「品種1」に属する「品目10~13」が顧客別に改善品目候補として抽出される。ここで改善利益額(K¥)から顧客1向けの「品種7」の「品目10」が図15に示す「日本工場」の「工程B」の「設備6」の「人手係数」の改善しろを75%から85%に振ったときに、改善効果で一位のため販売施策として特定される。一方、販売制約に基づいて顧客との関係から特定の顧客「顧客3、4」のみをユーザが販売施策として指定して抽出することもできる。また、人員の追加投入や残業を行うなどの製造施策に基づいて全ての品種の「人手係数」、あるいは設備の品種切り替えを効率化して設備段替えの工数を削減する製造施策に基づき、全ての品種の「設備年間稼働時間」などを改善しろとして振って、収益性の高い品目を直接特定しても良い。
この際、ボトルネック改善品目候補抽出部115は、特定の品種のうち販売又は生産の制約条件として、例えば、特定の品種の収益性を示す指標を用い、この指標を満たす品目であって、特定の品種を構成する複数の品目の中から、ボトルネック改善効果の高い改善しろを有する品目を抽出する品目抽出部として機能する。
図17Aは、本実施例に係るボトルネック設備管理テーブルの構成図である。図17Aにおいて、ボトルネック設備管理テーブル600は、ステップ21(S21)の処理結果であって、高低利益品の入替となる候補を探索するテーブルであり、#(番号)601、製造拠点602、工程603、設備604、生産品種605の項目を備え、ボトルネック設備格納DB104に格納されている。この際、生産品種605は、複数の品種項目606~610に分けられている。
#(番号)601、製造拠点602、工程603、設備604、生産品種605には、それぞれ、図15に示すボトルネック設備管理テーブル500の#(番号)501、製造拠点502、工程503、設備504、シミュレーション結果506の生産品種513とそれぞれ同様の情報が示されている。ここで、ボトルネック設備管理テーブル600に記録された情報から、高低利益品の入替となる候補を生産する設備として、例えば、余力無しの品種であり、図14で損失粗利額(K¥)が大きいため改善した時の効果が大きい「品種7」を製造する設備504である、「設備6」が特定される。
図17Bは、本実施例に係る入替候補抽出リスト620の構成図であり、高低利益品入替品目管理テーブルとして高低利益品入替品目格納DBに格納される。この高低利益品入替品目管理テーブルはS63の処理結果である。図17Bにおいて、入替候補抽出リスト620は、低利益な入替候補として抽出された品目を管理するリストであって、販売拠点621、顧客名622、製造拠点623、品種624、品目625、数量626、利益/t627の項目を備えている。販売拠点621には、品目の販売拠点を示す情報が格納される。顧客名622には、品目の販売先となる顧客の名称を示す情報が格納される。製造拠点623には、品目の製造拠点を示す工場の名称に関する情報が格納される。品種624には、品目を構成する品種の情報が格納される。品目625には、低利益な入替候補として抽出された品目の名称に関する情報が格納される。数量626には、低利益な入替候補として抽出された品目の数量を示す情報が格納される。利益/t627には、品目を販売した際のトン当たりの利益を示す情報が格納される。なお、入替候補抽出リスト620に記録された情報は、CPU11により出力装置50の画面上に表示される。ここで、S63の処理の結果、高低利益品の入替候補となる品目として、例えば、図14で最も「損失粗利(K¥)」の改善効果が大きいと判定された「品種7」に対して、「損失粗利(K¥/t)」では改善効果が下回り、加えて図17Aや設備能力マスタの情報から「品種7」と同じ設備で製造している「品種5」の「品目1」、「品目2」、「品目3」が入替候補抽出リスト620として抽出される。これらの品目は、現状生産されている品目のうち、利益額/tの視点では低利益な品目であるため、高利益品との入れ替えによって余力つくり、スポットで利益を伸ばしていく際には、有効な製造施策となる。
図17Cは、本実施例に係る図14で最も「損失粗利(K¥)」の改善効果が大きいとされた「品種7」の高利益な生産不可品抽出リスト630の構成図であり、高低利益品入替品目管理テーブルとして高低利益品入替品目格納DBに格納される。この高低利益品入替品目管理テーブルはS63の処理結果である。図17Cにおいて、生産不可品抽出リスト630は、高利益な生産不可品として抽出された品目を管理するリストであって、品目631、顧客名632、販売拠点633、需要量634、利益額/t635、品種636、生産不可数量637の項目を備えている。
品目631には、高利益な生産不可品として抽出された品目の名称に関する情報が格納される。顧客名632には、品目の販売先となる顧客の名称を示す情報が格納される。販売拠点633には、品目の販売拠点を示す情報が格納される。需要量634には、品目の需要量を示す情報が格納される。利益額/t635には、品目を販売した際のトン当たりの利益額を示す情報が格納される。品種636には、品目の品種を示す情報が格納される。生産不可数量637には、生産不可となった品目の数量を示す情報が格納される。ここで、S63の処理の結果、図14で最も「損失粗利(K¥)」の改善効果が大きいと判定された「品種7」の高利益な生産不可品となる品目として、例えば、「品目10」、「品目11」、「品目12」が高利益な入れ替え対象品目である生産不可品抽出リスト630として抽出されることになる。なお、生産不可品抽出リスト630に記録された情報は、CPU11により出力装置50の画面上に表示される。
ここでS63の処理の結果、入替候補抽出リスト620で抽出された品目と高利益な生産不可品抽出リスト630が「利益額/t」の観点で比較され、予め設定しておいた「利益額/t」が入替候補抽出リスト620の品目のうち、2100000K¥/t未満の品目を、高利益な生産不可品抽出リスト630の2100000K¥/t以上の品目と入れ替え、といった基準値に基づいて入れ替えが実行される。この例では、入替候補抽出リスト620の2~5行目の1.61tと高利益な生産不可品抽出リスト630の1~5行目までの1.2tが入れ替えられる。なお、このS63の処理結果は、CPU11により出力装置50の画面上に表示される。なお、利益額/tなどの入れ替え基準値は、予め設定しておいても良いし、入替候補抽出リスト620や高利益な生産不可品抽出リスト630の結果を見てユーザが指定しても良い。
この際、高低利益品入替候補抽出部116は、特定の品種のうち販売又は生産の制約条件として、例えば、特定の品種の収益性を示す指標を用い、この指標を満たす品目であって、特定の品種を構成する複数の品目の中から、高低利益品の入替候補(対象)となる品目として、生産可能な低利益品又は生産不可品に属する高利益品を抽出する品目抽出部として機能する。
図18は、本実施例に係る生産地変更品目管理テーブルの構成図である。図18において、生産地変更品目管理テーブル700は、図13のステップS71の処理結果であって、生産地変更候補を管理するテーブルであり、#(番号)701、品種702、品目703、販売拠点704、製造拠点705、数量(t)706、変更パターン707、生産地変更時偏差(対象品目)708、生産地変更時偏差(全体)709の項目を備え、生産地変更品目格納DB106に格納される。この際、製造拠点705は、変更前710、変更後711に分けられ、生産地変更時偏差(対象品目)708は、製造コスト(K¥/t)712、材料費713、輸送費714、関税715に分けられ、生産地変更時偏差(全体)709は、売上(K¥)716、粗利(K¥)717、供給量(t)718に分けられている。
#(番号)701には、生産地変更品目を識別する番号の情報が格納される。品種702には、生産地変更品目の品種を示す情報が格納される。品目703には、生産地変更品目を識別するための品目の情報が格納される。販売拠点704には、生産地変更品目の販売拠点を示す情報が格納される。製造拠点705の変更前710には、生産地変更品目の変更前の製造拠点を示す工場の情報が格納される。製造拠点705の変更後711には、生産地変更品目の変更後の製造拠点を示す工場の情報が格納される。数量(t)706には、生産地変更を行うことができる品目生産数量を示す情報が格納される。変更パターン707には、生産地変更品目の変更パターンに関する情報として、例えば、「製造コスト減/在庫利用」の情報が格納される。生産地変更時偏差(対象品目)708の製造コスト(K¥/t)712には、生産地変更時における製造拠点での製造コストであって、変更前後での偏差を示す情報が格納される。材料費713には、生産地変更時における製造拠点での製造コストの中の材料費であって、変更前後での偏差を示す情報が格納される。輸送費714には、生産地変更時における製造拠点での製造コストの中の輸送費であって、変更前後での偏差を示す情報が格納される。関税715には、生産地変更時における製造拠点での製造コストの中の関税であって、変更前後での偏差を示す情報が格納される。生産地変更時偏差(全体)709の売上716には、生産地変更時の全体における変更前後の売上偏差を示す情報が格納される。粗利717には、生産地変更時の全体における変更前後の粗利偏差を示す情報が格納される。供給量(t)718には、生産地変更時の全体における変更前後の供給量偏差を示す情報が格納される。
この際、生産地変更候補抽出部117は、BOM108に格納された情報を参照し、特定の品種のうち販売又は生産の制約条件として、例えば、特定の品種又は特定の品種を構成する品目の収益改善効果を示す指標を用い、この指標を満たす品目であって、特定の品種を構成する複数の品目の中から、生産地変更が可能な品目として、収益改善効果の最も高い品目、例えば、品種7を構成する品目6を抽出する品目抽出部として機能する。なお、生産地変更候補抽出部117は、BOM108に格納された情報を参照し、全品種或いは生産不可品種の中から生産地変更の可能性のある品種を選択し、選択した品種を構成する品目のうち収益改善効果の高い品目を抽出することもできる。また、生産地変更候補抽出部117は、生産地の他に、工場内の工程別・設備別に入替可能な品種・品目を自動で抽出することもできる。
本実施例によれば、複数の品種の中の特定の品種を構成する各品目に対して、生産余力の有無に応じて利益を向上させる製販施策を立案することができる。また、本実施例によれば、各収益改善施策による改善効果や各品目の製販施策の内容を可視化することで、各収益改善施策による改善効果や各品目の製販施策の内容をユーザに提示することができ、ユーザに対して客観的根拠に基づく合意形成を促進することが可能になる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、記録媒体読取装置30と、入力装置40及び出力装置50を、製販施策立案装置10の構成要素として一体化して、製販施策立案装置10に内蔵することもできる。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)メモリカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録して置くことができる。
10 製販施策立案装置、11 CPU、12 メモリ、13 記憶装置、30 記録媒体読取装置、40 入力装置、50 出力装置、101 品種別過不足改善効果格納DB、102 増販、売価変更効果格納DB、103 品種、工程別余力格納DB、104 ボトルネック設備格納DB、105 高低利益品入替品目格納DB、106 生産地変更品目格納DB、107 設備能力マスタ、108 BOM、109 顧客マスタ109、110 品種別余力有無算出部、111 余力有/無における改善効果品種順算出部、112 増販、売価変更品目抽出部、113 各品種の工程別余力算出部、114 ボトルネック設備特定部、115 ボトルネック改善品目候補抽出部、116 高低利益品入替候補抽出部、117 生産地変更候補抽出部、118 製販施策選定部

Claims (17)

  1. 複数の品種の販売計画と前記複数の品種の各々を生産する生産設備の生産能力とに関する情報を基に、前記販売計画に対して前記生産設備の生産能力に余力があるか否かを前記品種別に判定する生産余力判定ステップと、
    前記生産余力判定ステップにより前記余力の有無が判定された前記各品種に対して、複数の収益改善施策の中のいずれか一つを前記余力の有無に応じて適用し、前記各収益改善施策が適用された前記各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出ステップと、
    前記改善効果算出ステップでの各算出結果を基に前記各品種の中から前記改善効果が、前記改善効果に基づいて特定の品種を前記複数の収益改善施策の各々について選定する品種選定ステップと、
    前記品種選定ステップにより設定された前記特定の品種のうち販売又は生産の制約条件を満たす品目であって、前記特定の品種を構成する品目を前記収益改善施策毎に抽出する品目抽出ステップと、
    前記品目抽出ステップにより抽出された前記品目に関する製販施策をそれぞれ立案し、前記改善効果に基づいて特定の品目施策を1つまたは複数選定する製販施策選定ステップと、を備え、前記選定した施策の改善効果を反映して需給計画をシミュレーションすることを特徴とする製販施策立案方法。
  2. 請求項1に記載の製販施策立案方法であって、
    前記改善効果算出ステップでは、
    前記生産余力判定ステップにより前記余力有りが判定された前記各品種に対して、前記一つの収益改善施策として、増産と販売拡大を含む第1の収益改善施策又は値下げによるスポット増販と前記販売拡大を含む第2の収益改善施策を適用し、
    前記品種選定ステップでは、
    前記特定の品種を、前記第1の収益改善施策又は前記第2の収益改善施策の各々について収益改善効果の大きい順に選定し、
    前記品目抽出ステップでは、
    前記品目を前記第1の収益改善施策又は前記第2の収益改善施策に対応させて収益改善効果の大きい順に抽出することを特徴とする製販施策立案方法。
  3. 請求項1に記載の製販施策立案方法であって、
    前記改善効果算出ステップでは、
    前記生産余力判定ステップにより前記余力無しが判定された前記各品種に対して、前記一つの収益改善施策として、ボトルネック設備・工程改善を含む第3の収益改善施策、利益視点・売上視点による入替を含む第4の収益改善施策又は生産地変更を含む第5の収益改善施策を適用し、
    前記品種選定ステップでは、
    前記特定の品種を、前記第3の収益改善施策、前記第4の収益改善施策又は前記第5の収益改善施策の各々について収益改善効果の大きい順に選定し、
    前記品目抽出ステップでは、
    前記品目を前記第3の収益改善施策、前記第4の収益改善施策又は前記第5の収益改善施策に対応させて収益改善効果の大きい順に抽出することを特徴とする製販施策立案方法。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の製販施策立案方法であって、
    前記生産余力判定ステップでは、
    前記販売計画に対して前記生産設備の生産能力に余力があるか否かを前記品種別に判定し、加えて前記販売又は生産の制約条件に属する指標の一つとして、前記品種別にボトルネックとなっている設備を特定することを特徴とする製販施策立案方法。
  5. 請求項2に記載の製販施策立案方法であって、
    前記品種選定ステップでは、
    収益改善に影響の大きいパラメータを、振り方のパターンを複数組み合わせて振り、前記特定の品種の利益額又は前記特定の品種の生産トン当たりの改善利益額の情報を用いて、前記改善効果の大きい品種を特定することを特徴とする製販施策立案方法。
  6. 請求項3に記載の製販施策立案方法であって、
    前記品目抽出ステップでは、
    前記販売又は生産の制約条件に属する指標として、前記特定の品種の収益性を示す情報を用い、前記第3の収益改善施策に対して選定された前記特定の品種を構成する前記品目の中から、ボトルネック改善効果の高い改善しろを有する品目を抽出し、前記改善しろのパラメータを振って、前記改善効果の高い品目を特定することを特徴とする製販施策立案方法。
  7. 請求項3に記載の製販施策立案方法であって、
    前記品目抽出ステップでは、
    前記販売又は生産の制約条件に属する指標として、前記特定の品種の収益性を示す情報を用い、前記第4の収益改善施策に対して選定された前記特定の品種を構成する前記品目の中から、高低利益品の入替対象となる品目として、生産可能な低利益品又は生産不可品に属する高利益品を抽出し、基準値に基づいて入れ替えを実行することを特徴とする製販施策立案方法。
  8. 請求項3に記載の製販施策立案方法であって、
    前記品目抽出ステップでは、
    前記販売又は生産の制約条件に属する指標として、前記特定の品種又は前記特定の品種を構成する品目の収益改善効果を示す情報を用い、前記第5の収益改善施策に対して選定された前記特定の品種を構成する前記品目の中から、前記生産地変更の対象品目として、前記収益改善効果の高い品目を特定することを特徴とする製販施策立案方法。
  9. 複数の品種の販売計画と前記複数の品種の各々を生産する生産設備の生産能力とに関する情報を基に、前記販売計画に対して前記生産設備の生産能力に余力があるか否かを前記品種別に判定する生産余力判定部と、
    前記生産余力判定部により前記余力の有無が判定された前記各品種に対して、複数の収益改善施策の中のいずれか一つを前記余力の有無に応じて適用し、前記各収益改善施策が適用された前記各品種の改善効果をそれぞれ算出する改善効果算出部と、
    前記改善効果算出部の各算出結果を基に前記各品種の中から前記改善効果が、前記改善効果に基づいて特定の品種を前記複数の収益改善施策の各々について選定する品種選定部と、
    前記品種選定部により設定された前記特定の品種のうち販売又は生産の制約条件を満たす品目であって、前記特定の品種を構成する品目を前記収益改善施策毎に抽出する品目抽出部と、
    前記品目抽出部により抽出された前記品目に関する製販施策をそれぞれ立案し、前記改善効果に基づいて特定の品目施策を1つまたは複数選定する製販施策選定部と、を備え、前記選定した施策の改善効果を反映して需給計画をシミュレーションすることを特徴とする製販施策立案装置。
  10. 請求項9に記載の製販施策立案装置であって、
    前記改善効果算出部は、
    前記生産余力判定部により前記余力有りが判定された前記各品種に対して、前記一つの収益改善施策として、増産と販売拡大を含む第1の収益改善施策又は値下げによるスポット増販と前記販売拡大を含む第2の収益改善施策を適用し、
    前記品種選定部は、
    前記特定の品種を、前記第1の収益改善施策又は前記第2の収益改善施策の各々について収益改善効果の大きい順に選定し、
    前記品目抽出部は、
    前記品目を前記第1の収益改善施策又は前記第2の収益改善施策に対応させて収益改善効果の大きい順に抽出することを特徴とする製販施策立案装置。
  11. 請求項9に記載の製販施策立案装置であって、
    前記改善効果算出部は、
    前記生産余力判定部により前記余力無しが判定された前記各品種に対して、前記一つの収益改善施策として、ボトルネック設備・工程改善を含む第3の収益改善施策、利益視点・売上視点による入替を含む第4の収益改善施策又は生産地変更を含む第5の収益改善施策を適用し、
    前記品種選定部は、
    前記特定の品種を、前記第3の収益改善施策、前記第4の収益改善施策又は前記第5の収益改善施策の各々について収益改善効果の大きい順に選定し、
    前記品目抽出部は、
    前記品目を前記第3の収益改善施策、前記第4の収益改善施策又は前記第5の収益改善施策に対応させて収益改善効果の大きい順に抽出することを特徴とする製販施策立案装置。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の製販施策立案装置であって、
    前記生産余力判定部は、
    前記販売計画に対して前記生産設備の生産能力に余力があるか否かを前記品種別に判定し、加えて前記販売又は生産の制約条件に属する指標の一つとして、前記品種別にボトルネックとなっている設備を特定することを特徴とする製販施策立案装置。
  13. 請求項10に記載の製販施策立案装置であって、
    前記品種選定部は、
    収益改善に影響の大きいパラメータを、振り方のパターンを複数組み合わせて振り、前記特定の品種の利益額又は前記特定の品種の生産トン当たりの改善利益額の情報を用いて、前記改善効果の大きい品種を特定することを特徴とする製販施策立案装置。
  14. 請求項11に記載の製販施策立案装置であって、
    前記品目抽出部は、
    前記販売又は生産の制約条件に属する指標として、前記特定の品種の収益性を示す情報を用い、前記第3の収益改善施策に対して選定された前記特定の品種を構成する前記品目の中から、ボトルネック改善効果の高い改善しろを有する品目を抽出し、前記改善しろのパラメータを振って、前記改善効果の高い品目を特定することを特徴とする製販施策立案装置。
  15. 請求項11に記載の製販施策立案装置であって、
    前記品目抽出部は、
    前記販売又は生産の制約条件に属する指標として、前記特定の品種の収益性を示す情報を用い、前記第4の収益改善施策に対して選定された前記特定の品種を構成する前記品目の中から、高低利益品の入替対象となる品目として、生産可能な低利益品又は生産不可品に属する高利益品を抽出し、基準値に基づいて入れ替えを実行することを特徴とする製販施策立案装置。
  16. 請求項11に記載の製販施策立案装置であって、
    前記品目抽出部は、
    前記販売又は生産の制約条件に属する指標として、前記特定の品種又は前記特定の品種を構成する品目の収益改善効果を示す情報を用い、前記第5の収益改善施策に対して選定された前記特定の品種を構成する前記品目の中から、前記生産地変更の対象品目として、前記収益改善効果の高い品目を特定することを特徴とする製販施策立案装置。
  17. 請求項9に記載の製販施策立案装置であって、
    情報を表示又は出力する出力装置を更に有し、
    前記出力装置は、
    前記改善効果算出部の各算出結果を表示又は出力することを特徴とする製販施策立案装置。
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