JP2022012984A - 光学測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が向上する光学測定装置を提供する。【解決手段】本開示に係る、被測定液の状態を示すパラメータを測定する光学測定装置1は、被測定液に対して照射光Lを照射する光源部24と、被測定液に対して照射された照射光Lに基づく被測定光MLを検出する受光部25と、光源部24と受光部25との間の光路上に配置されている光学部品26と、光学部品26に形成されているヒーターとして機能し、光の透過性と電気伝導性とを有する熱源部28と、を備える。【選択図】図4B

Description

本開示は、光学測定装置に関する。
従来、被測定液の状態を示す、濁度及び色度等のパラメータを光学的に測定する光学測定装置に関する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、被測定液中の浮遊物質の濃度が低い領域から高い領域まで幅広く同一のセル長及び検出器配置で直線性を保ち正確に測定を行うことができる濁度計が開示されている。
特開2006-329629号公報
従来の光学測定装置では、動作環境における温度と被測定液の温度との間の温度差によっては光学系を構成する光学部品において結露が発生し、光学部品の表面が曇る場合があった。光学部品の表面が曇ると、被測定液のパラメータとは無関係に光が減衰され、正確なパラメータの値を得ることが困難であった。したがって、被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が低下していた。
本開示は、被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が向上する光学測定装置を提供することを目的とする。
幾つかの実施形態に係る光学測定装置は、被測定液の状態を示すパラメータを測定する光学測定装置であって、前記被測定液に対して照射光を照射する光源部と、前記被測定液に対して照射された前記照射光に基づく被測定光を検出する受光部と、前記光源部と前記受光部との間の光路上に配置されている光学部品と、前記光学部品に形成されているヒーターとして機能し、光の透過性と電気伝導性とを有する熱源部と、を備える。
これにより、被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が向上する。光学測定装置は、光学部品に形成されているヒーターとして機能し、光の透過性と電気伝導性とを有する熱源部を有することで、被測定液による光学部品の冷却を抑制可能である。これにより、光学測定装置は、光学部品における結露の発生及び光学部品の表面の曇りを抑制可能である。したがって、照射光及び被測定光を含む光が、結露及び曇りによって、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。結果として、光学測定装置は、被測定液の状態を示すパラメータを正確に測定可能である。
一実施形態において、前記光学部品は、前記被測定液が流れる液槽の境界に配置されているガラスを含み、前記熱源部は、前記ガラスの表面に成膜されている膜を含んでもよい。これにより、光学測定装置は、被測定液が流れる液槽の境界に配置され、被測定液による冷却効果を最も受けやすいガラスに対して、結露の発生及び表面の曇りを抑制可能である。したがって、照射光が、被測定液に入射する直前で、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。同様に、被測定光が、被測定液から出射した直後で、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。
一実施形態において、前記ガラスは、凸字状に形成されていてもよい。これにより、光学測定装置は、ガラスへの汚れの付着を抑制可能である。例えば、ガラスが凸字状に形成され、液槽の内側で面一となっていることで、被測定液の滞留が抑制される。これにより、被測定液に含まれる汚れが留まりにくくなる。結果として、被測定液に含まれる汚れのガラスへの付着が抑制される。
一実施形態において、前記光学部品は、レンズを含み、前記熱源部は、前記レンズの表面に成膜されている膜を含んでもよい。これにより、光学測定装置は、レンズに対しても、結露の発生及び表面の曇りを抑制可能である。例えば、レンズは、被測定液が流れる液槽から離間していたとしても、液槽からの距離が小さければ、被測定液による冷却効果を受ける可能性もある。以上により、照射光が、光源部側に配置されているレンズにおいて、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。同様に、受光部側にもレンズが配置されている場合、被測定光が当該レンズにおいて、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。
一実施形態において、前記レンズは、前記被測定液が流れる液槽の境界に配置されていてもよい。光学測定装置は、このような場合であっても、レンズの表面に膜が成膜されていることで、ガラスに関する上記の効果と同様の効果を奏する。加えて、被測定液が流れる液槽の境界にレンズが配置されることで、光源部及び受光部内で付加的なレンズを配置する必要がなくなり、部品点数が低減する。
一実施形態において、前記膜は、ITO膜を含んでもよい。これにより、光学測定装置は、光の透過性と電気伝導性とを有するヒーターとして、光学測定系において新しくITO膜を利用することができる。ITO膜は、従来、例えばスマートフォンのディスプレイ、自動車のフロントガラス、及び鉄道車両の窓ガラス等において人の視認性を高める目的で使用されていた。しかしながら、一実施形態に係る光学測定装置は、このような従来の目的とは異なり、光学測定系に配置され、光学的に高い設計精度が要求される光学部品にITO膜を成膜して光学測定における測定精度を向上させることができる。
一実施形態において、前記光学部品は、前記光源部及び前記受光部の両側に配置され、前記熱源部は、前記光源部及び前記受光部の両側に配置されている前記光学部品のそれぞれに対して形成されていてもよい。これにより、光学測定装置は、光学部品のそれぞれに対して、被測定液による冷却を抑制可能である。すなわち、光学測定装置は、光学部品のそれぞれにおける結露の発生及び表面の曇りを抑制可能である。したがって、照射光及び被測定光を含む光が、結露及び曇りによって、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることがより効果的に抑制される。結果として、光学測定装置は、被測定液の状態を示すパラメータをより正確に測定可能である。
一実施形態において、前記パラメータは、前記被測定液の濁度を含んでもよい。これにより、光学測定装置は、濁度計として被測定液の濁度を測定可能である。
一実施形態において、前記パラメータは、前記被測定液の色度を含んでもよい。これにより、光学測定装置は、色度計として被測定液の色度を測定可能である。
本開示によれば、被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が向上する光学測定装置を提供可能である。
本開示の一実施形態に係る光学測定装置の外観を示す正面図である。 図1の光学測定装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1の光学装置の断面の一例を示す模式図である。 図3の破線囲み部IVを拡大して模式的に示した正面図である。 図3の破線囲み部IVを拡大して模式的に示した側面図である。 図3の光源部側に位置するレンズを拡大して模式的に示した図4Aに対応する正面図である。 図3の光源部側に位置するレンズを拡大して模式的に示した図4Bに対応する側面図である。 一実施形態に係る光学測定装置の第1変形例を示す図3に対応する模式図である。 一実施形態に係る光学測定装置の第2変形例を示す図3に対応する模式図である。 一実施形態に係る光学測定装置の第3変形例を示す図3に対応する模式図である。
光学測定装置の中でも例えば濁度計に関して、従来技術の背景及び問題点をより詳細に説明する。
濁度計によって測定される被測定液の濁りは、被測定液の中に存在する粒子、すなわち濁質の量によって決まる。濁質の量を測定するためのいくつかの方法が知られている。例えば、透過光・散乱光比較方式の濁度計においては、被測定液中の濁質による照射光の吸収及び散乱が利用されている。濁質を含む被測定液に照射光が照射されると、透過光は、粒子の吸収によって濁度が大きいほど弱まる。一方で、散乱光は、粒子の散乱によって濁度が大きいほど強まる。
透過光は、その光強度がランベルトベールの法則によって対数的に変化することから、高濁度において非常に弱くなる。したがって、透過光単独を用いて高濁度の被測定液を測定することは困難である。散乱光は、理論的には濁度に比例する一方で、実際の測定では高濁度の被測定液において吸収の影響を受ける。したがって、散乱光に関する検出信号強度が濁度に比例しない。そこで、透過光・散乱光比較方式の濁度計では、散乱光の検出信号強度を透過光の検出信号強度で除算した値が利用され、検出信号値と濁度値との間の単調増加関係が作り出されている。
従来の濁度計は、例えば、ランプ光源、集光レンズ、液槽、透過光を検出する透過光検出器、及び散乱光を検出する散乱光検出器を有する。ランプ光源から照射された白色光は集光レンズによって平行光となる。平行光となった白色光は、液槽に入射する。液槽の両端は透明ガラスにより仕切られている。例えば、一方向に液槽を流れる被測定液の濁質によって平行光の一部は散乱される。散乱光は、液槽の後段に配置された散乱光検出器によって検出される。散乱されずに透過した透過光は、同様に液槽の後段に配置された透過光検出器によって検出される。検出された透過光の検出信号強度と散乱光の検出信号強度とに基づいて演算回路等により以下の式1のとおりに計算することで、被測定液の濁度Nが求められる。
Figure 2022012984000002
ここで、ITは、被測定液を透過した透過光の検出信号強度、ISは、被測定液によって散乱された散乱光の検出信号強度を示す。IT(0)は、濁度0度の液を透過した透過光の検出信号強度、IS(0)は、濁度0度の液によって散乱された散乱光の検出信号強度を示す。cは、被測定液中の濁質、並びに検出部の形状及び特性により定まる定数である。Lは、測定対象となる液槽の光路長である。式1に示すとおり、比率IS/ITは、濁度Nに対して一次関数的に変化する。
従来の濁度計では、動作環境における温度と被測定液の温度との間の温度差によっては光学系を構成する光学部品において結露が発生し、光学部品の表面が曇る場合があった。光学部品の表面が曇ると、照射光、透過光、及び散乱光を含む光が被測定液の濁度とは無関係に減衰され、正確な濁度指示値を得ることが困難であった。したがって、被測定液の状態を示す濁度の測定精度が低下していた。
このような結露を抑制するための対策として、従来、いくつか方法が考えられていた。1つ目は、濁度計を構成する検出器等の内部に乾燥剤を入れる方法である。2つ目は、濁度計を構成する検出器等の内部に除湿装置を設置する方法である。3つ目は、光学部品の表面に対して乾燥空気を吹き付ける方法である。4つ目は、光学部品のホルダ等に対して巻き付けられた熱線ヒーターによって光学部品を間接的に温める方法である。
しかしながら、1つ目の方法では、乾燥剤の定期的な交換が必要になりメンテナンスコストが増大する。2つ目及び3つ目の方法では、結露対策のための装置による初期コストが増大する。加えて、検出器等の全体構成が複雑になり、有寿命部品の増加に伴うメンテナンス工数及び故障リスク等が増加する。
4つ目の方法では、光学部品上の温度ムラという問題がある。加えて、光学部品を間接的に温めていることから、熱線ヒーターからホルダ、ホルダから光学部品に熱が伝わる間に熱の損失が発生し、熱線ヒーターによる光学部品の発熱の効率が低下する。したがって、熱線ヒーターの出力を極端に上げる必要があり、熱線ヒーターの温度が大幅に上昇するという問題もある。熱線ヒーターの温度の大幅な上昇を回避しようとすると、濁度計は、結露の発生が少ない温度範囲での動作に限定される。これにより従来の濁度計の利便性が低下していた。
本開示は、濁度系と同様の光学測定装置でも生じる可能性がある。以上のような問題点を解決するために、本開示は、被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が向上する光学測定装置を提供することを目的とする。加えて、本開示は、単純な構造でメンテナンスコスト及び初期コストが低減し、メンテナンス工数及び故障リスク等も低減する光学測定装置を提供することを目的とする。さらに、乾燥剤よりも長期的な結露抑制機能を有し、温度ムラ及びヒーターの温度の大幅な上昇を抑制可能な光学測定装置を提供することを目的とする。
以下では、添付図面を参照しながら本開示の一実施形態について主に説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る光学測定装置1の外観を示す正面図である。
光学測定装置1は、被測定液の状態を示すパラメータを測定する。本明細書において、「被測定液の状態を示すパラメータ」は、例えば、被測定液の濁度及び色度等を含む。以下では、パラメータは濁度であり、光学測定装置1は濁度計であるとして説明する。しかしながら、これに限定されず、以下の説明は、パラメータが色度であり、光学測定装置1が色度計である場合にも同様に当てはまる。
一実施形態に係る光学測定装置1は、一例として透過光・散乱光比較方式の濁度計である。光学測定装置1は、被測定液の濁度を測定する。光学測定装置1は、大きな構成要素として、光学装置2と処理装置3とを有する。
光学装置2は、内部を通過する被測定液に対して照射光Lを照射し、照射光Lに基づく透過光T及び散乱光Sを検出する。光学装置2は、図1において下方から流れてくる被測定液が流入する被測定液入口21と、被測定液入口21から光学装置2の内部に流入した被測定液が外部へと流出する被測定液出口22と、を有する。光学装置2は、本体部23と、光源部24と、受光部25と、を有する。本体部23の内部には、下方から上方へと流れる被測定液をガイドする後述の液槽27が含まれる。本体部23の液槽27は、被測定液が流れる方向と交差する方向において、光源部24及び受光部25により挟まれる。液槽27には、被測定液入口21及び被測定液出口22の他にも排水用のドレイン口が設けられてもよい。
処理装置3は、光学装置2と接続され、光学装置2によって検出された透過光T及び散乱光Sに基づく検出信号を光学装置2から取得する。処理装置3は、例えば、光学装置2から取得した検出信号に基づく被測定液の濁度の算出処理を実行したり、光学装置2の制御処理を実行したりする。
図2は、図1の光学測定装置1の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照しながら、図1の光学測定装置1の構成について主に説明する。
光学測定装置1に含まれる光学装置2は、上述した光源部24及び受光部25に加えて、例えば図1の本体部23の中に光学部品26と、熱源部28と、をさらに有する。
光源部24は、本体部23の内部の液槽27を流れる被測定液に対して照射光Lを照射する。照射光Lの波長帯域は可視域及び近赤外域の少なくとも一方に含まれる。光源部24は、照射光Lを照射可能な任意の光源を有する。例えば、光源部24は、LED(Light Emitting Diode)、及びLD(Laser Diode)等を有する。本明細書において、「可視域」は、例えば、400nm以上800nm未満の光の波長領域を含む。本明細書において、「近赤外域」は、例えば、800nm以上1100nm以下の光の波長領域を含む。照射光Lは、例えば、860nm又は660nmの単色の光であってもよいし、400nm以上700nm以下の広帯域の光であってもよい。
受光部25は、被測定液に対して照射された照射光Lに基づく被測定光MLを検出する。受光部25は、被測定光MLの検出信号として、検出電流又は検出電圧を出力する。出力される検出信号の強度は、受光部25によって検出される被測定光MLの光強度に対応する。光学測定装置1が透過光・散乱光比較方式である場合、被測定光MLは、被測定液を透過した透過光Tと、被測定液によって散乱された散乱光Sと、を含む。これに対応して、受光部25は、透過光検出部251と、散乱光検出部252と、を有する。
透過光検出部251は、光源部24によって照射された照射光Lに基づく透過光Tを検出する。透過光検出部251は、このような透過光Tを検出可能な任意の光検出器を有する。例えば、透過光検出部251は、フォトダイオードを有する。透過光検出部251を構成するフォトダイオードの波長帯域は、透過光Tが有する光スペクトルの波長帯域を含む。
散乱光検出部252は、光源部24によって照射された照射光Lに基づく散乱光Sを検出する。散乱光検出部252は、このような散乱光Sを検出可能な任意の光検出器を有する。例えば、散乱光検出部252は、フォトダイオードを有する。散乱光検出部252を構成するフォトダイオードの波長帯域は、散乱光Sが有する光スペクトルの波長帯域を含む。
光学部品26は、光源部24と受光部25との間の光路上に配置されている。光学部品26は、例えば、レンズ261と、ガラス262と、含む。レンズ261は、例えば、光源部24から照射された照射光Lを被測定液への入射前に平行光にする集光レンズを含む。ガラス262は、例えば、被測定液が流れる液槽27の境界に配置されている透明ガラスを含む。
熱源部28は、光学部品26に形成されているヒーターとして機能し、光の透過性と電気伝導性とを有する。例えば、熱源部28は、光学部品26の表面に成膜されている膜281を含む。例えば、膜281は、ITO(Indium Tin Oxide)膜を含む。その他にも、熱源部28は、膜281に電力を供給するための配線282及び電源等の他の電気回路部品を含む。
処理装置3は、制御部31と、記憶部32と、入力部33と、出力部34と、通信部35と、を有する。
制御部31は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。例えば、制御部31は、光学測定装置1に関する処理を実行可能にするプロセッサを含む。制御部31は、光学測定装置1を構成する各構成部に接続され、各構成部をはじめとして光学測定装置1全体を制御及び管理する。
例えば、制御部31は、光源部24に含まれるLED光源の駆動電流を制御する。例えば、制御部31は、受光部25から出力される被測定光MLの検出信号に基づいて被測定液の濁度を算出する。例えば、制御部31は、膜281に電力を供給して、熱源部28が光学部品26に形成されているヒーターとして機能するように熱源部28を制御する。
記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を含む任意の記憶モジュールを含む。記憶部32は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部32は、光学測定装置1の動作を実現するために必要な任意の情報を記憶する。例えば、記憶部32は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部35によって受信された各種情報等を記憶してもよい。
記憶部32は、光学測定装置1に内蔵されているものに限定されず、USB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート等によって接続されている外付けのデータベース又は外付け型の記憶モジュールであってもよい。記憶部32は、例えば、制御部31によって算出された各種情報を記憶する。記憶部32は、例えば、光学装置2から出力される、被測定光MLの検出信号に基づく検出情報を記憶する。
入力部33は、光学測定装置1のユーザによる入力操作を受け付けて、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部33は、物理キー、静電容量キー、出力部34のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォン等を含むが、これらに限定されない。
出力部34は、ユーザに対して情報を出力する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部34は、情報を画像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限定されない。出力部34は、例えば、制御部31によって算出された各種情報を光学測定装置1のユーザに対して表示する。出力部34は、例えば、光学測定装置1の動作を実現する任意の情報をユーザが入力するために必要な設定画面をユーザに対して表示する。
通信部35は、有線又は無線に基づく任意の通信プロトコルに対応した任意の通信インタフェースを含む。通信部35は、制御部31によって算出された各種情報を任意の外部装置に送信してもよい。通信部35は、光学測定装置1の動作を実現するために必要な任意の情報を任意の外部装置から受信してもよい。例えば、通信部35は、光学装置2を制御するための制御信号を任意の外部装置から受信してもよい。
図3は、図1の光学装置2の断面の一例を示す模式図である。図3を参照しながら、光学測定装置1の光学系に関する動作について主に説明する。
光源部24によって照射された照射光Lは、レンズ261によって平行光となる。平行光となった照射光Lは、熱源部28が表面に形成されているガラス262を透過して液槽27に入射する。液槽27の両端は透明ガラスとしてのガラス262により仕切られている。液槽27では、例えば図3の下から上に向かって被測定液が流れている。液槽27を挟んで光源部24と反対側に、受光部25が配置されている。
液槽27内の被測定液を透過した透過光Tは、熱源部28が表面に形成されているガラス262を透過して、例えば液槽27を挟んで光源部24と対向するように配置されている透過光検出部251で検出される。液槽27中を流れる被測定液の濁質により散乱された散乱光Sのうち、平行光線である透過光Tに対して所定の角度が付された散乱光Sは、例えば透過光検出部251の上方及び下方に配置されている散乱光検出部252で検出される。散乱光検出部252を構成する光検出器の数は2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。制御部31は、受光部25によって検出された透過光Tの検出信号強度ITと散乱光Sの検出信号強度ISとに基づいて、IS/ITのように比率演算することで濁度Nを算出する。
図4Aは、図3の破線囲み部IVを拡大して模式的に示した正面図である。図4Bは、図3の破線囲み部IVを拡大して模式的に示した側面図である。図4A及び4Bを参照しながら、ガラス262及び熱源部28の構成及び機能について主に説明する。図4A及び4Bを用いた以下の説明は、図3の受光部25側にも同様に当てはまる。
図4Bに示すとおり、ガラス262は、被測定液が流れる液槽27の境界に配置されている。ガラス262は、光学窓としても機能し、光源部24によって照射された照射光Lを透過させる第1ガラス262aと、液槽27の境界のその他の部分を構成する第2ガラス262bと、を含む。図4Bにおいて、一例として第2ガラス262bが示されているが、液槽27の境界のその他の部分は、第2ガラス262bに代えて樹脂又は金属によって構成されていてもよい。第1ガラス262aと第2ガラス262bとは、ガスケット及びOリング等を含むシール構造により被測定液が漏れないように取り付けられている。これに限定されず、第1ガラス262aと第2ガラス262bとは、互いに溶着されてもよい。第1ガラス262aは、図4Bに示すような側面視において、凸字状に形成されている。熱源部28の膜281は、第1ガラス262aの表面に成膜されている。例えば、膜281は、第1ガラス262aの凸字の底面側に成膜されている。
膜281は、光源部24から照射される照射光Lに対して光の透過性を有する。例えば、膜281の光の透過性は、膜281の膜厚が薄いほど大きくなる。例えば、膜281の膜厚が薄いほど、照射光Lの透過率は高くなる。逆に、膜281の膜厚が厚いほど、照射光Lの透過率は低くなる。
加えて、膜281は電気伝導性を有し、膜281に取り付けられている配線282から供給される電力によって発熱する。すなわち、膜281は、第1ガラス262aに形成されているヒーターとして機能する。
例えば、第1ガラス262aが低温の被測定液により冷却され、空気の温度が第1ガラス262a付近で低下することで、空気の飽和水蒸気量が低下する。このとき、第1ガラス262aに対して何の処理も実行しないと、第1ガラス262aにおいて結露が発生し、第1ガラス262aの表面が曇る。したがって、制御部31は、このような結露の発生を抑制するために、例えば常時、配線282を介して膜281に電力を供給するよう熱源部28を制御する。
このとき、膜281における発熱量は、膜281の抵抗値に基づいて変化する。例えば、膜281における発熱量は、膜281における電圧が一定の場合、膜281の抵抗値が大きいほど小さくなる。すなわち、膜281における発熱量は、膜281における電圧が一定の場合、膜281の膜厚が薄いほど小さくなる。逆に、膜281における発熱量は、膜281における電圧が一定の場合、膜281の抵抗値が小さいほど大きくなる。すなわち、膜281における発熱量は、膜281における電圧が一定の場合、膜281の膜厚が厚いほど大きくなる。
膜281は、光の透過性及び電気伝導性に関する以上のような機能に起因して、所定の膜厚で成膜されている。本明細書において、「所定の膜厚」は、例えば、被測定液の状態を示すパラメータを測定するために必要とされる光の強度を維持可能な光の透過性を実現しつつ、かつ光学部品26において結露の発生を抑制するために必要とされる発熱量を維持可能な電気伝導性を実現可能とする任意の膜厚を含む。すなわち、膜281の膜厚は、光の透過性と電気伝導性との間のバランスがとれる任意の最適値に決定される。
膜281が所定の膜厚で成膜されているとき、膜281を流れる電流が一定であれば、膜281における発熱量も一定になる。このとき、膜281における発熱量は、膜281を流れる電流の電流値に基づいて変化する。例えば、膜281における発熱量は、膜281を流れる電流の電流値が大きいほど大きくなる。逆に、膜281における発熱量は、膜281を流れる電流の電流値が小さいほど小さくなる。
したがって、制御部31は、所定の電流値を有する電流が膜281を定常的に流れるように熱源部28を制御する。本明細書において、「所定の電流値」は、例えば、膜281の発熱量が過度に大きくならず、かつ光学部品26における結露の発生を十分に抑制可能な発熱量を維持できる任意の値を含む。
図3では、熱源部28が形成されている光学部品26は、光源部24側及び受光部25側に位置するガラス262を含むが、光学部品26及び熱源部28の構成及び機能に関する上記の説明は、光源部24側又は受光部25側に位置する他の光学部品26に対しても同様に当てはまる。例えば、膜281は、図3のレンズ261の表面に成膜されていてもよい。例えば、膜281は、図3の光源部24側及び受光部25側のいずれか一方に位置するガラス262の表面にのみ成膜されていてもよい。すなわち、熱源部28は、光源部24及び受光部25のいずれか一方側に配置されている光学部品26のみに対して形成されていてもよい。
図4A及び図4Bでは、被測定液が流れる液槽27の境界に配置されている光学部品26は、ガラス262であると説明したが、これに限定されない。例えば、被測定液が流れる液槽27の境界であって、照射光Lの光路上に位置する部分に第1ガラス262aに代えてレンズ261が配置されていてもよい。
図5Aは、図3の光源部24側に位置するレンズ261を拡大して模式的に示した図4Aに対応する正面図である。図5Bは、図3の光源部24側に位置するレンズ261を拡大して模式的に示した図4Bに対応する側面図である。図5A及び5Bを参照しながら、レンズ261及び熱源部28の構成及び機能について主に説明する。
図5Bに示すとおり、レンズ261は、被測定液が流れる液槽27の境界に配置されていてもよい。図5Bにおいて、一例としてガラス262が示されているが、液槽27の境界のその他の部分は、ガラス262に代えて樹脂又は金属によって構成されていてもよい。レンズ261とガラス262とは、ガスケット及びOリング等を含むシール構造により被測定液が漏れないように取り付けられている。これに限定されず、レンズ261とガラス262とは、互いに溶着されてもよい。熱源部28の膜281は、レンズ261の表面に成膜されている。例えば、膜281は、レンズ261の一対の光学面のうち、光源部24側に露出している光学面に成膜されている。
図4A及び図4Bを用いて説明した、光学部品26及び熱源部28の構成及び機能に関する上記の他の内容は、図5A及び図5Bに示すレンズ261に対しても同様に当てはまる。したがって、上記の他の内容と同様の説明は、図5A及び図5Bに関して省略する。
以上のような一実施形態に係る光学測定装置1によれば、被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が向上する。光学測定装置1は、光学部品26に形成されているヒーターとして機能し、光の透過性と電気伝導性とを有する熱源部28を有することで、被測定液による光学部品26の冷却を抑制可能である。これにより、光学測定装置1は、光学部品26における結露の発生及び光学部品26の表面の曇りを抑制可能である。したがって、照射光L、透過光T、及び散乱光Sを含む光が、結露及び曇りによって、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。結果として、光学測定装置1は、被測定液の状態を示すパラメータを正確に測定可能である。
光学測定装置1では、ヒーターとして機能するように熱源部28が光学部品26に形成されていることで、従来技術のように乾燥剤及び除湿装置等を別途設置する必要がなく、単純な構造でメンテナンスコスト及び初期コストが低減する。光学測定装置1では、単純な構造に起因して、メンテナンス工数及び故障リスク等が低減する。例えば、光学測定装置1は、熱源部28が光学部品26に形成されているため、予期せぬ事態により故障したとしても、光学部品26と共に熱源部28を交換するだけで容易に故障から復帰することが可能である。
光学測定装置1では、例えば、熱線ヒーターを用いる従来技術と比較して、熱源部28が直接的に光学部品26を温めるので、光学部品26上の温度ムラが抑制される。加えて、熱源部28が光学部品26を直接的に温めているので、熱源部28の出力を極端に上げる必要がなく、十分に少ない消費電力で同様の発熱効果を得ることができる。したがって、光学測定装置1は、熱線ヒーターを用いる従来技術では得ることが困難であった発熱量であっても、極端に大きな電力を消費することなく熱源部28を用いて達成可能である。すなわち、光学測定装置1は、ヒーターによる光学部品26の発熱の効率を従来技術よりも高めて、被測定液による光学部品26の冷却をより効果的に抑制可能である。結果として、光学測定装置1は、従来技術のように結露の発生が少ない温度範囲での動作に限定されることなく、その利便性を向上させることができる。
光学測定装置1は、熱源部28がガラス262の表面に成膜されている膜281を含むことで、被測定液が流れる液槽27の境界に配置され、被測定液による冷却効果を最も受けやすいガラス262に対して、結露の発生及び表面の曇りを抑制可能である。したがって、照射光Lが、被測定液に入射する直前で、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。同様に、透過光T及び散乱光Sが、被測定液から出射した直後で、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。
光学測定装置1は、ガラス262が凸字状に形成されていることで、ガラス262への汚れの付着を抑制可能である。例えば、図4Bに示すとおり、第1ガラス262aが凸字状に形成され、第1ガラス262aと第2ガラス262bとが液槽27の内側で面一となっていることで、被測定液の滞留が抑制される。これにより、被測定液に含まれる汚れが留まりにくくなる。結果として、被測定液に含まれる汚れの第1ガラス262aへの付着が抑制される。
光学測定装置1は、熱源部28がレンズ261の表面に成膜されている膜281を含むことで、レンズ261に対しても、結露の発生及び表面の曇りを抑制可能である。例えば、レンズ261は、被測定液が流れる液槽27から離間していたとしても、液槽27からの距離が小さければ、被測定液による冷却効果を受ける可能性もある。以上により、照射光Lが、光源部24側に配置されているレンズ261において、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。同様に、受光部25側にもレンズ261が配置されている場合、透過光T及び散乱光Sが当該レンズ261において、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。
光学測定装置1は、被測定液が流れる液槽27の境界にレンズ261が配置されている場合であっても、このようなレンズ261の表面に膜281が成膜されていることで、ガラス262に関する上記の効果と同様の効果を奏する。加えて、被測定液が流れる液槽27の境界にレンズ261が配置されることで、光源部24及び受光部25内で付加的なレンズ261を配置する必要がなくなり、部品点数が低減する。
光学測定装置1は、膜281がITO膜を含むことで、光の透過性と電気伝導性とを有するヒーターとして、光学測定系において新しくITO膜を利用することができる。ITO膜は、従来、例えばスマートフォンのディスプレイ、自動車のフロントガラス、及び鉄道車両の窓ガラス等において人の視認性を高める目的で使用されていた。しかしながら、一実施形態に係る光学測定装置1は、このような従来の目的とは異なり、光学測定系に配置され、光学的に高い設計精度が要求される光学部品26にITO膜を成膜して光学測定における測定精度を向上させることができる。
ITO膜が成膜されている対象となる光学測定装置1の光学部品26では、従来の成膜対象品と異なり、成膜の面積が非常に小さい。したがって、光学部品26にITO膜を成膜するときに、大きな成膜装置を用いる必要がない。一方で、所定の大きさの成膜装置を用いれば、1回の成膜工程で多数の光学部品26にまとめてITO膜を成膜することが可能である。したがって、光学部品26に対するITO膜の成膜工程を容易かつ効率的に行うことができる。
光学測定装置1は、光源部24及び受光部25の両側に配置されている光学部品26のそれぞれに対して熱源部28が形成されていることで、光学部品26のそれぞれに対して、被測定液による冷却を抑制可能である。これにより、光学測定装置1は、光学部品26のそれぞれにおける結露の発生及び表面の曇りを抑制可能である。したがって、照射光L、透過光T、及び散乱光Sを含む光が、結露及び曇りによって、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることがより効果的に抑制される。結果として、光学測定装置1は、被測定液の状態を示すパラメータをより正確に測定可能である。
光学測定装置1は、被測定液の状態を示すパラメータが被測定液の濁度を含むことで、濁度計として被測定液の濁度を測定可能である。
光学測定装置1は、膜281が所定の膜厚で成膜されていることで、成膜による光の透過率の低下を必要最小限に抑えつつ、測定精度を維持するために必要となる光学部品26における発熱量を十分に得ることができる。
本開示は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的であり、これに限定されない。開示の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるとする。
例えば、上述した各構成部の形状、配置、向き、及び個数等は、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の形状、配置、向き、及び個数等は、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。
上記では、光学測定装置1は、図3に示すような透過光・散乱光比較方式の濁度計であるとして説明したが、これに限定されない。図6は、一実施形態に係る光学測定装置1の第1変形例を示す図3に対応する模式図である。図6に示すように、光学測定装置1は、吸光度のみを用いて濁度を測定する透過光方式の濁度計であってもよい。このとき、熱源部28は、例えば光源部24側及び透過光検出部251側のそれぞれに位置する第1ガラス262aに形成されていてもよい。その他の構成については、図3、図4A、及び図4Bを用いて上述した説明と同様の内容が当てはまる。
図7は、一実施形態に係る光学測定装置1の第2変形例を示す図3に対応する模式図である。図7に示すように、光学測定装置1は、散乱光方式の濁度計であってもよい。被測定液は、紙面に直交する方向に沿って流れている。このとき、熱源部28は、例えば光源部24側に位置する第1ガラス262a及び散乱光検出部252側に位置する第1ガラス262aの両方に形成されていてもよい。これにより、照射光L及び散乱光Sが、結露及び曇りによって、被測定液の状態を示すパラメータとは無関係に減衰されることが抑制される。これに代えて、熱源部28は、例えば光源部24側に位置するガラス262及び散乱光検出部252側に位置するガラス262のいずれか一方に形成されていてもよい。熱源部28は、透過光Tが透過する第1ガラス262aにも形成されていてもよい。なお、散乱光検出部252側に位置する光学部品26は、ガラス262に代えてレンズ261であってもよい。その他の構成については、図3、図4A、及び図4Bを用いて上述した説明と同様の内容が当てはまる。
図8は、一実施形態に係る光学測定装置1の第3変形例を示す図3に対応する模式図である。図8に示すように、光学測定装置1は、表面散乱光方式の濁度計であってもよい。このとき、例えば、図8の光源部24側に位置するレンズ261及び散乱光検出部252側に位置するレンズ261は、動作環境における温度と被測定液の温度との間の関係性によっては、被測定液からの湯気によって曇る可能性がある。一実施形態に係る光学測定装置1は、このような場合であっても、光源部24側に位置するレンズ261及び散乱光検出部252側に位置するレンズ261のそれぞれの表面に膜281が成膜されているので、レンズ261の表面の曇りを抑制して被測定液の状態を示すパラメータの測定精度を向上させることができる。
なお、第3変形例における熱源部28は、第3変形例以外の実施形態に関する上記の説明と同様に、光源部24側に位置するレンズ261及び散乱光検出部252側に位置するレンズ261のいずれか一方に形成されていてもよい。
上記実施形態では、光学部品26の表面に膜281が成膜されていると説明したが、これに限定されない。熱源部28は、光の透過性と電気伝導性とを有し、かつヒーターとして機能する任意の態様で光学部品26に形成されていてもよい。例えば、熱源部28の膜281に相当する構成が、光学部品26の内部に埋め込まれた状態で一体的に形成されていてもよい。
上記実施形態では、光学部品26は、レンズ261及びガラス262を含むと説明したが、これに限定されない。光学部品26は、被測定液による冷却効果を受ける位置に配置されている任意の他の光学素子を含んでもよい。
上記実施形態では、ガラス262は、被測定液が流れる液槽27の境界に配置されている透明ガラスを含むと説明したが、これに限定されない。ガラス262は、透明ガラスに代えて、任意の他のガラスを含んでもよい。ガラス262は、被測定液が流れる液槽27の境界に配置されているものに限定されず、被測定液による冷却効果を受ける位置に配置されている任意の他のガラスを含んでもよい。
上記実施形態では、ガラス262は、凸字状に形成されていると説明したが、これに限定されない。ガラス262は、任意の形状で形成されていてもよく、例えば平板状に形成されていてもよい。例えば、液槽27の境界が単一のガラス262によって構成されている場合、当該ガラス262の一部又は全体に膜281が成膜されていてもよい。
上記実施形態では、レンズ261は、光源部24から照射された照射光Lを被測定液への入射前に平行光にする集光レンズを含むと説明したが、これに限定されない。レンズ261は、集光レンズに代えて、任意の屈折力を有する他のレンズを含んでもよい。レンズ261は、光源部24側に配置されているものに限定されず、受光部25側に配置され、透過光T及び散乱光Sの少なくとも一方に作用する任意の他のレンズを含んでもよい。
上記実施形態では、膜281はITO膜を含むと説明したが、これに限定されない。膜281は、光の透過性と電気伝導性とを有し、光学部品26においてヒーターとして機能するように形成可能な任意の膜を含んでもよい。
上記実施形態で説明したとおり、熱源部28は、光源部24及び受光部25の両側に配置されている光学部品26のそれぞれに対して形成されていてもよい。被測定液の状態を示すパラメータの測定精度が維持されるのであれば、一部の光学部品26に対してのみ熱源部28が形成されていてもよい。例えば、図4Bに示すような光源部24側に配置されているガラス262に対してのみ、熱源部28が形成されていてもよい。
上記実施形態では、制御部31は、所定の電流値を有する電流が膜281を定常的に流れるように熱源部28を制御すると説明したが、これに限定されない。例えば、光学測定装置1は、動作環境における温度及び湿度の少なくとも一方を測定するセンサ部をさらに有し、このようなセンサ部からの出力に基づいて、膜281に流す電流を制御してもよい。例えば、制御部31は、動作環境における温度及び湿度に関する閾値を設定し、このような閾値との比較に基づいて、膜281に流す電流のオンオフ状態を制御してもよいし、電流の強度を制御してもよい。
上記実施形態では、処理装置3は、光学装置2と分離した別装置であると説明したが、これに限定されない。例えば、処理装置3は、小型化された状態で光学装置2に搭載されてもよい。すなわち、光学装置2と処理装置3とは、一体化されてもよい。
上記実施形態では、光学測定装置1が濁度計であると説明したが、これに限定されない。光学測定装置1は色度計であり、被測定液の状態を示すパラメータは被測定液の色度であってもよい。光学測定装置1は、被測定液の状態を示すパラメータが被測定液の色度を含むことで、色度計として被測定液の色度を測定可能である。
一般的に、ある濃度の被測定液を光が通過する場合、入射光量と透過光量との間には、t=Pt/P0=10-εClのような関係が成り立つ。ここで、tは透過率、P0は入射光量、Ptは透過光量、lは光軸方向の物質の距離、Cは物質濃度、εは吸光係数を示す。また、透過率tの対数を吸光度Aと呼び、A=-logt=εClで表される。光軸方向の物質の距離lが一定であれば、吸光度Aは物質の濃度C、すなわち色度に比例する。したがって、吸光度Aを測定することで、被測定液の色度を求めることができる。
1 光学測定装置
2 光学装置
21 被測定液入口
22 被測定液出口
23 本体部
24 光源部
25 受光部
251 透過光検出部
252 散乱光検出部
26 光学部品
261 レンズ
262 ガラス
262a 第1ガラス
262b 第2ガラス
27 液槽
28 熱源部
281 膜
282 配線
3 処理装置
31 制御部
32 記憶部
33 入力部
34 出力部
35 通信部
L 照射光
ML 被測定光
S 散乱光
T 透過光

Claims (9)

  1. 被測定液の状態を示すパラメータを測定する光学測定装置であって、
    前記被測定液に対して照射光を照射する光源部と、
    前記被測定液に対して照射された前記照射光に基づく被測定光を検出する受光部と、
    前記光源部と前記受光部との間の光路上に配置されている光学部品と、
    前記光学部品に形成されているヒーターとして機能し、光の透過性と電気伝導性とを有する熱源部と、
    を備える、
    光学測定装置。
  2. 前記光学部品は、前記被測定液が流れる液槽の境界に配置されているガラスを含み、
    前記熱源部は、前記ガラスの表面に成膜されている膜を含む、
    請求項1に記載の光学測定装置。
  3. 前記ガラスは、凸字状に形成されている、
    請求項2に記載の光学測定装置。
  4. 前記光学部品は、レンズを含み、
    前記熱源部は、前記レンズの表面に成膜されている膜を含む、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学測定装置。
  5. 前記レンズは、前記被測定液が流れる液槽の境界に配置されている、
    請求項4に記載の光学測定装置。
  6. 前記膜は、ITO膜を含む、
    請求項2乃至5のいずれか1項に記載の光学測定装置。
  7. 前記光学部品は、前記光源部及び前記受光部の両側に配置され、
    前記熱源部は、前記光源部及び前記受光部の両側に配置されている前記光学部品のそれぞれに対して形成されている、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学測定装置。
  8. 前記パラメータは、前記被測定液の濁度を含む、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学測定装置。
  9. 前記パラメータは、前記被測定液の色度を含む、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学測定装置。
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