JP2022012678A - 制御装置 - Google Patents

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禎斉 徳永
Teisei Tokunaga
敬野 中井
Takano Nakai
健一郎 鈴木
Kenichiro Suzuki
剛之 鴨山
Takayuki Kamoyama
徹 弘田
Toru Hirota
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Abstract

【課題】温度変動がある状況下でも適切に制御可能な制御装置を提供する。【解決手段】制御装置200は、弁開閉時期制御装置100に要求する制御状態に応じた動作指令を行う動作指令ユニット40と、動作指令に基づいてモータMに流れる電流を制御する駆動制御ユニット50と、動作指令ユニット40から駆動制御ユニット50に、動作指令に応じた第1PWM信号を伝達する第1通信線61と、駆動制御ユニット50に設けられ、スイッチング素子を介して第1PWM信号を受信する受信部51と、スイッチング素子の温度を示す温度情報を取得する温度情報取得部52と、駆動制御ユニット50に設けられ、温度情報に基づいて受信部51により受信された第1PWM信号を補正する第1補正部53と、を備え、駆動制御ユニット50は、第1補正部53により補正された第1PWM信号に基づいてモータMを流れる電流を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、PWM信号に基づいてモータを制御する制御装置に関する。
従来、デバイスを制御する際にPWM(Pulse Width Modulation)信号が利用されてきた。このようなPWM信号を利用した技術として、例えば下記に出典を示す特許文献1-3に記載のものがある。
特許文献1には、IC(Integrated Circuit)から出力されるクロックのDUTY補正が開示されている。このDUTY補正方式では、LSIから出力する信号のDUTY比を検出するDUTY検出部と、その検出結果よりDUTYを制御するDUTY制御部と、DUTY制御部の指令によりLSIから出力する信号のDUTYを調整するDUTY調整部とを備えて構成される。
特許文献2には、アクチュエータの駆動装置に用いられるPWM駆動装置が開示されている。このPWM駆動装置は、制御対象を制御するために演算された目標パルス幅を定期的に演算し、演算された目標パルス幅を前回演算された偏差により修正した修正パルス幅が出力可能最小パルス幅より小さくないときには、偏差を0として記憶すると共に、修正パルス幅を実出力パルス幅とする。修正パルス幅が出力可能最小パルス幅より小さくかつ正であるときには、目標パルス幅と出力可能最小パルス幅との偏差を演算して記憶すると共に、出力可能最小パルス幅を実出力パルス幅とする。修正パルス幅が正でないときには、修正パルスを偏差として記憶すると共に、実出力パルス幅を0とする。このように算出された実出力パルス幅の電圧を印加して記憶された偏差により次回の修正パルス幅を算出している。
特許文献3には、誤差補正装置が開示されている。特許文献3に記載の技術は、PWM信号をパワースイッチング素子の温度情報の伝達に利用している。具体的には、PWMコンパレータから出力されるパルス信号に一定値からなる誤差が含まれるとし、パルス幅から誤差を減算することで温度情報を補正している。
特開平11-225047号公報 特開平11-324734号公報 特開2014-21606号公報
特許文献1に記載の技術は、信号のDUTY比を制御するDUTY制御部の指令によりLSIから出力する信号のDUTY比を調整するように構成されている。例えば温度変動に起因してPWM信号に誤差が含まれることがあるが、特許文献1に記載の技術は、このような温度変動に起因する誤差を補正することは想定されていない。また、特許文献2に記載の技術は、状況に応じて算出した実出力パルス幅の電圧の偏差に基づいて次回の修正パルス幅を算出しているが、特許文献1に記載の技術と同様に、温度変動に起因する誤差を補正することまで想定されていない。更に、特許文献3に記載の技術は、誤差を一定値としていることから、温度変動のような一定値とならない誤差を補正することは容易ではない。このように特許文献1-3に記載の技術あっては、温度変動に起因した誤差を適切に補正するものではないので、温度変動がある状況下で使用する、内燃機関の弁の開閉時期を制御する弁開閉時期制御装置の制御に利用することは困難である。
そこで、温度変動がある状況下でも適切に制御に利用することが可能な制御装置が求められる。
本発明に係る制御装置の特徴構成は、内燃機関のクランクシャフトに対して同期回転する駆動側回転体、前記駆動側回転体の回転軸心と同軸心に配置され、前記内燃機関のカムシャフトと一体回転する従動側回転体、前記駆動側回転体と前記従動側回転体との相対回転位相を設定する位相設定機構、及び前記位相設定機構を駆動するモータを備えた弁開閉時期制御装置に要求する制御状態に応じた動作指令を行う動作指令ユニットと、前記動作指令に基づいて前記モータに流れる電流を制御する駆動制御ユニットと、前記動作指令ユニットから前記駆動制御ユニットに、前記動作指令に応じた第1PWM信号を伝達する第1通信線と、前記駆動制御ユニットに設けられ、スイッチング素子を介して前記第1PWM信号を受信する受信部と、前記スイッチング素子の温度を示す温度情報を取得する温度情報取得部と、前記駆動制御ユニットに設けられ、前記温度情報に基づいて前記受信部により受信された前記第1PWM信号を補正する第1補正部と、を備え、前記駆動制御ユニットは、前記第1補正部により補正された前記第1PWM信号に基づいて前記モータを流れる電流を制御する点にある。
このような特徴構成とすれば、受信部が有するスイッチング素子の特性が温度によって変化した場合であっても、予め特性の温度変動を考慮して、第1補正部が第1PWM信号を補正するので、駆動制御ユニットが適切にモータを流れる電流を制御することが可能となる。したがって、温度変動がある状況下でも適切に弁開閉時期制御装置を制御することが可能となる。
また、前記駆動制御ユニットから前記動作指令ユニットに、前記弁開閉時期制御装置の状態を示す状態情報に応じた第2PWM信号を伝達する第2通信線と、前記動作指令ユニットにおける電位の基準となる第1基準電位と、前記駆動制御ユニットにおける電位の基準となる第2基準電位との差異を算定する差異算定部と、前記差異に基づいて、前記第2PWM信号を補正する第2補正部と、を更に備えると好適である。
このような構成とすれば、駆動制御ユニットから動作指令ユニットに対して、弁開閉時期制御装置の状態を適切に伝達することが可能となる。したがって、動作指令ユニットが次の弁開閉時期制御装置に対する動作指令を適切に行うことが可能となる。
あるいは、前記駆動制御ユニットに設けられ、前記モータを流れる電流の電流値を検出する電流値検出部と、前記駆動制御ユニットに設けられ、前記弁開閉時期制御装置の状態を示す状態情報と前記電流値に応じたDUTY比の予測変動量とに基づいて第2PWM信号を生成する第2信号生成部と、前記駆動制御ユニットから前記動作指令ユニットに、前記第2PWM信号を伝達する第2通信線と、を更に備えるように構成しても良い。
このような構成であっても、駆動制御ユニットから動作指令ユニットに対して、弁開閉時期制御装置の状態を適切に伝達することが可能となる。したがって、動作指令ユニットが次の弁開閉時期制御装置に対する動作指令を適切に行うことが可能となる。
弁開閉時期制御装置の模式図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 動作指令ユニットの送信部及び駆動制御ユニットの受信部の構成を示す図である。 第1PWM信号の誤差の説明図である。 第1PWM信号の補正の説明図である。 第2PWM信号の補正の説明図である。
本発明に係る制御装置は、動作指令をPWM信号に基づいて行う際に、誤差を低減できるように構成される。以下、本実施形態の制御装置200について説明する。
図1は弁開閉時期制御装置100の断面図であり、図2は制御装置200の構成を示す図である。図1及び図2に示されるように、弁開閉時期制御装置100は、駆動ケース(「駆動側回転体」の一例)10、内部ロータ(「従動側回転体」の一例)20、位相設定機構30、モータMを備えて構成され、制御装置200は、動作指令ユニット40及び駆動制御ユニット50を備えて構成される。本実施形態では、動作指令ユニット40には、差異算定部41、第2補正部42、及び送信部43が設けられ、駆動制御ユニット50には、受信部51、温度情報取得部52、第1補正部53、及び制御部54が設けられる。また、動作指令ユニット40と駆動制御ユニット50との間には、第1通信線61、及び第2通信線62が設けられる。これらの各機能部は、PWM信号における誤差の低減に係る処理を行うために、CPUを中核部材としてハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
駆動ケース10は、内燃機関Eのクランクシャフト1に対して同期回転する。内燃機関Eは、弁開閉時期制御装置100により開閉時期が制御される吸気バルブVaを有する。クランクシャフト1とは、内燃機関Eからの回転力を出力する出力軸にあたる。駆動ケース10の外周面には駆動プーリ11が設けられ、クランクシャフト1の出力プーリ1Sに亘ってタイミングベルト6が巻き回される。これにより、駆動ケース10がクランクシャフト1と同期回転することが可能となる。
内部ロータ20は、駆動ケース10の回転軸心Xと同軸心に配置され、内燃機関Eの吸気カムシャフト7(本実施形態では、吸気バルブVa用のカムシャフト)と一体回転する。駆動ケース10の回転軸心と同軸心に配置されるとは、内部ロータ20の軸心と駆動ケース10の軸心とが一致した状態で配置されていることをいう。内部ロータ20は、駆動ケース10に内包され、連結ボルト23により吸気カムシャフト7に連結固定される。これにより、内部ロータ20が吸気カムシャフト7に連結状態で支持され、内部ロータ20の外周部位に駆動ケース10が相対回転自在に支持される。
位相設定機構30は、駆動ケース10と内部ロータ20との相対回転位相を設定する。位相設定機構30はモータMにより駆動され、位相設定機構30は内部ロータ20と共に、駆動ケース10内に収容される。駆動ケース10は、開口部分に複数の締結ボルト25によりフロントプレート24が締結固定される。これにより、位相設定機構30と内部ロータ20との回転軸心Xに沿う方向での変位がフロントプレート24によって規制される。
上述したように、タイミングベルト6からの駆動力により駆動ケース10及び内部ロータ20は時計回りに回転する。位相設定機構30は、モータMの駆動力に基づいて位相設定機構30を介して内部ロータ20に伝えられ、駆動ケース10に対する内部ロータ20の相対回転位相が変位される。この変位のうち、タイミングベルト6からの駆動力による回転方向(時計回り方向)と同方向へ向かう変位方向を進角方向と称し、この逆方向を遅角方向と称する。
位相設定機構30は、内部ロータ20の内周に回転軸心Xと同軸心に形成したリングギヤ26と、内部ロータ20の内周側に偏心軸心Yと同軸心で回転自在に配置されるインナギヤ27と、インナギヤ27の内周側に配置される偏心カム体28と、フロントプレート24と、継手部Jとを備えている。偏心軸心Yは、回転軸心Xと平行する姿勢で形成されている。
リングギヤ26は複数の内歯部26Tを有し、インナギヤ27は複数の外歯部27Tを有する。外歯部27Tの一部はリングギヤ26の内歯部26Tに咬合している。この位相設定機構30は、リングギヤ26の内歯部26Tの歯数と比較して、インナギヤ27の外歯部27Tの歯数が1歯だけ少ない遊星ギヤ減速機として構成されている。
本実施形態では、内燃機関Eの稼動時には、クランクシャフト1と等しい速度で、出力軸Maが時計回りに駆動回転することにより、駆動ケース10と内部ロータ20との相対回転位相を維持する。また、相対回転位相を進角方向に変位させる場合には出力軸Maの回転速度を減じ、相対回転位相を遅角方向に変位させる場合には出力軸Maの回転速度を増大する制御が行われる。
すなわち、位相設定機構30は、モータMの駆動による出力軸Maの回転に伴い、偏心カム体28が回転軸心Xを中心に回転した際には、インナギヤ27が1回転する毎に、歯数差に対応する角度だけ、インナギヤ27とリングギヤ26とを相対回転させることになる。その結果、インナギヤ27に対し継手部Jを介して一体回転する駆動ケース10と、リングギヤ26に連結ボルト23により連結する吸気カムシャフト7とを相対回転させ、バルブタイミングの調節をすることが可能となる。
図2に示される制御部54はインバータIを制御して、モータMのロータ(図示せず)の位置に基づいてコイル(図示せず)の通電状態を切り替える。ロータの位置とは、モータMのコイルに対する通電に応じて回転するロータの位置(回転角)である。制御部54は後述するインバータIをPWM制御し、コイルの通電状態を順次、切り替える。このようなPWM制御は、公知であるので説明は省略する。
インバータIは、モータMのコイルに流れる電流を制御して、モータMを駆動する。制御部54は、モータMのコイルを流れる電流の電流値を検出し、当該電流値と後述する動作指令ユニット40からの動作指令とに基づいてフィードバック制御によりインバータIを制御する。
動作指令ユニット40は、弁開閉時期制御装置100に要求する制御状態に応じた動作指令を行う。弁開閉時期制御装置100に要求する制御状態とは、弁開閉時期制御装置100の始動や停止等の動作に関する指令や、上記相対回転位相の指令等の制御に関する指令が含まれる。動作指令ユニット40は、このような動作指令の伝達を、動作指令ユニット40と駆動制御ユニット50との間に設けられた第1通信線61を介してPWM信号により行う。具体的には、PWM信号における1周期のDUTY比を弁開閉時期制御装置100に要求する制御状態の種別毎に対応付け、要求する制御状態に応じたDUTY比のPWM信号を、動作指令ユニット40から駆動制御ユニット50に、第1通信線61を介して伝達する。本実施形態では、動作指令ユニット40から駆動制御ユニット50に伝達されるPWM信号は、第1PWM信号と称される。
駆動制御ユニット50は、上記第1PWM信号を受信し、当該第1PWM信号により示される動作指令に基づいてモータMに流れる電流を制御する。すなわち、駆動制御ユニット50は、弁開閉時期制御装置100が、第1PWM信号のDUTY比により規定される弁開閉時期制御装置100に要求する動作指令で動作するように、インバータIを制御する。
駆動制御ユニット50は、動作指令ユニット40から受信部51が有するトランジスタQ3(「スイッチング素子」の一例)を介して第1PWM信号を受信する。図3には、本実施形態に係る受信部51の構成が示される。また、動作指令ユニット40の送信部43の構成も示される。
図3に示されるように、動作指令ユニット40の送信部43は、npn型のトランジスタQ1とpnp型のトランジスタQ2とを備えて構成される。トランジスタQ1はエミッタ端子が接地され、コレクタ端子がトランジスタQ2のベース端子と接続される。トランジスタQ2のエミッタ端子は動作指令ユニット40の内部電源に接続される。トランジスタQ2のエミッタ端子とコレクタ端子との間には、直列に接続された抵抗器R1及び抵抗器R2とが設けられ、抵抗器R1と抵抗器R2とが接続されるノードと接地電位との間にコンデンサC1が設けられ、当該ノードに第1通信線61の一端が接続される。動作指令に係る第1PWM信号は、トランジスタQ1のベース端子に入力される。
一方、駆動制御ユニット50の受信部51は、npn型のトランジスタQ3を備えて構成される。トランジスタQ3はエミッタ端子が接地され、コレクタ端子は駆動制御ユニット50の内部電源に抵抗器R3を介して接続される。トランジスタQ3のベース端子は、抵抗器R4を介して第1通信線61の他端に接続される。第1通信線61の他端と接地電位との間には、コンデンサC2と抵抗器R5とが並列に接続して設けられる。また、トランジスタQ3のベース端子と接地電位との間には、コンデンサC3と抵抗器R6とが並列に接続して設けられる。動作指令に係る第1PWM信号は、トランジスタQ3のコレクタ端子から取得される。
係る構成において、図4の(a)に示されるようなオンDUTYがD〔%〕のPWM信号が動作指令としてトランジスタQ1のベース端子に入力されると、送信部43及び受信部51の回路構成(特にコンデンサの充放電特性)に起因して、第1通信線61においては図4の(b)に示されるように、PWM信号の立ち上がり及び立ち下がりがなまる。このようなPWM信号の立ち上がり及び立ち下がりについて、夫々、閾値(VthL,VthH)を設けてPWM信号を取り出すと、図4の(c)に示されるように、トランジスタQ3のコレクタ端子では立ち上がり時にTd1の遅れが生じ、立ち下がり時にTd2の遅れが生じる。これにより、オンDUTYがD-Td1+Td2〔%〕となる。
また、トランジスタQ3のベース-エミッタ間電圧は温度により変化することが知られているが、温度に対する変化量が2mV/℃であることから、図4に示される変化量よりも温度変動が大きくなる。そこで、温度情報取得部52は、トランジスタQ3の温度を示す温度情報を取得する。温度情報取得部52は、トランジスタQ3が実装される基板に例えば温度によって抵抗値が変化するサーミスタを用いて構成することが可能である。このようなサーミスタを用いた温度検出については公知であるので説明は省略する。温度情報取得部52は、サーミスタ以外の方法によりトランジスタQ3の温度を検出するように構成しても良い。
第1補正部53は、温度情報に基づいて受信部51により受信された第1PWM信号を補正する。第1補正部53が第1PWM信号を補正する補正量は、トランジスタQ3の温度により規定しておくと良い。すなわち、第1PWM信号を補正する補正量と温度情報取得部52により検出されたトランジスタQ3の温度との関係を規定したマップや式を記憶しておき、第1補正部53は第1PWM信号を補正するにあたり、このマップや式を利用して補正量を設定すると良い。
図5には、第1PWM信号を補正する補正量(補正時間)とトランジスタQ3の温度との関係を規定したマップの一例が示される。例えば、第1補正部53は、図4の(c)で示される第1PWM信号を取得した場合に、オンDUTYの時間を算定し、当該オンDUTYの時間に、図5で示されるマップを参照して抽出したトランジスタQ3の温度に応じた補正時間を加え、この和を第1PWM信号の周期で除すると共に100を掛けて、第1PWM信号を補正する。
補正された第1PWM信号は制御部54に伝達され、制御部54は補正された第1PWM信号に基づいてモータMを流れる電流を制御する。すなわち、制御部54は、補正された第1PWM信号により動作指令を特定し、当該動作指令に応じて弁開閉時期制御装置100を制御する。これにより、動作指令ユニット40から駆動制御ユニット50に伝達される第1PWM信号を補正することで適切に駆動制御ユニット50が弁開閉時期制御装置100を制御することが可能となる。
本実施形態では、駆動制御ユニット50から動作指令ユニット40に、弁開閉時期制御装置100の状態を示す状態情報を伝達するように構成されている。弁開閉時期制御装置100の状態を示す状態情報とは、弁開閉時期制御装置100の運転状態や、相対回転位相の状態等を示す情報である。駆動制御ユニット50は、このような状態情報の伝達を、駆動制御ユニット50と動作指令ユニット40との間に設けられた第2通信線62を介してPWM信号により行う。具体的には、PWM信号における1周期のDUTY比を弁開閉時期制御装置100の状態の種別毎に対応付け、状態に応じたDUTY比のPWM信号を、駆動制御ユニット50から動作指令ユニット40に、第2通信線62を介して伝達する。本実施形態では、駆動制御ユニット50から動作指令ユニット40に伝達されるPWM信号は、第2PWM信号と称される。
この第2通信線62を介して第2PWM信号を伝達する際に、動作指令ユニット40における電位の基準となる第1基準電位と、駆動制御ユニット50における電位の基準となる第2基準電位との差異に起因した誤差が生じる可能性がある。動作指令ユニット40における電位の基準となる電位の基準とは、動作指令ユニット40に印加される電圧の基準となる電位である。例えば、第1PWM信号のローレベルの電位であって、動作指令ユニット40における接地電位が相当する。駆動制御ユニット50における電位の基準となる電位の基準とは、駆動制御ユニット50に印加される電圧の基準となる電位である。例えば、第2PWM信号のローレベルの電位であって、駆動制御ユニット50における接地電位が相当する。
ここで、動作指令ユニット40及び駆動制御ユニット50の夫々の基準電位を接地電位としておくと、第1基準電位と第2基準電位とは互いに等しくなるはずである。しかしながら、動作指令ユニット40及び駆動制御ユニット50の夫々における接地電位との接続形態や、共通インピーダンスの発生から、第1基準電位が第2基準電位に対して大きくなったり、第2基準電位が第1基準電位に対して大きくなったりすることがある。このようなずれに起因して、駆動制御ユニット50における第2PWM信号により示される弁開閉時期制御装置100の状態情報と、動作指令ユニット40における第2PWM信号により示される弁開閉時期制御装置100の状態情報とに差異が生じる可能性がある。
そこで、差異算定部41は、第1基準電位と第2基準電位との差異を算定する。本実施形態では、差異算定部41は、動作指令ユニット40に設けられているように図示しているが、差異算定部41は、駆動制御ユニット50の接地電位と動作指令ユニット40の接地電位とを直接、検出することができるように構成すると好適である。係る場合、第1通信線61及び第2通信線62とは異なる線を設け、当該線を利用して第2基準電位を検出しても良い。差異算定部41は、このように第2基準電位を検出し、第1基準電位との差異を算定する。
第2補正部42は、差異算定部41が算定した差異に基づいて、第2PWM信号を補正する。具体的には、第1基準電位が第2基準電位より下回っている場合には、図6の(a)に示されるように、第2PWM信号の幅を(元の第2PWM信号の幅よりも)狭くなるように補正し(第2PWM信号のオンDUTY比を元の第2PWM信号のオンDUTY比よりも低減させ)、第1基準電位が第2基準電位より上回っている場合には、図6の(b)に示されるように、第2PWM信号の幅を(元の第2PWM信号の幅よりも)広げるように補正する(第2PWM信号のオンDUTY比を元の第2PWM信号のオンDUTY比よりも増大させる)と良い。
以上のように構成して、駆動制御ユニット50から動作指令ユニット40に伝達される第2PWM信号を補正することで適切に動作指令ユニット40が弁開閉時期制御装置100の状態を把握することが可能となる。したがって、把握した弁開閉時期制御装置100の状態情報に基づいて、適切に動作指令に基づく第1PWM信号を伝達することが可能となる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、温度情報取得部52が駆動制御ユニット50に備えられているとして説明したが、温度情報取得部52は動作指令ユニット40に備えられていても良いし、動作指令ユニット40及び駆動制御ユニット50とは別体で備えられていても良い。
上記実施形態では、動作指令ユニット40における電位の基準となる第1基準電位と、駆動制御ユニット50における電位の基準となる第2基準電位との差異を算定する差異算定部41と、当該差異に基づいて、第2PWM信号を補正する第2補正部42とが動作指令ユニット40に備えられているとして説明したが、差異算定部41及び第2補正部42の少なくともいずれか一方は駆動制御ユニット50に備えられていても良い。
上記実施形態では、第2補正部42が第1基準電位と第2基準電位との差異に基づいて第2PWM信号を補正するとして説明した。例えば、駆動制御ユニット50に、モータMを流れる電流の電流値を検出する電流値検出部と、弁開閉時期制御装置100の状態を示す状態情報と電流値に応じたDUTY比の予測変動量とに基づいて第2PWM信号を生成する第2信号生成部と、を設けるように構成しても良い。上記実施形態では、第1基準電位と第2基準電位との差異に起因した第2PWM信号のローレベルの変動を抑制すべく第2PWM信号を補正したが、モータMを流れる電流の大きさに応じて、駆動制御ユニット50における第2基準電位が、変動することが知られている。これにより、駆動制御ユニット50における消費電流の電流値が、動作指令ユニット40における消費電流の電流値よりも大きくなり、第2基準電位が第1基準電位よりも大きくなる。
そこで、電流値検出部が駆動制御ユニット50の消費電流に相当するモータMを流れる電流の電流値を検出し、第2信号生成部が当該電流値に応じた第2PWM信号のローレベルの変動量を予め予測して、弁開閉時期制御装置100の状態を示す状態情報を示すDUTY比に加えて第2PWM信号を生成すると良い。この第2PWM信号を第2通信線62を介して、駆動制御ユニット50から動作指令ユニット40に伝達することで、動作指令ユニット40が適切に弁開閉時期制御装置100の状態を把握することが可能となる。
上記実施形態では、弁開閉時期制御装置100が吸気バルブVaの開閉時期を制御する場合の例を挙げて説明したが、弁開閉時期制御装置100は排気バルブの開閉時期を制御するように構成しても良いし、吸気バルブVa及び排気バルブの双方の開閉時期を制御するように構成しても良い。
本発明は、PWM信号に基づいてモータを制御する制御装置に用いることが可能である。
1:クランクシャフト
7:吸気カムシャフト(カムシャフト)
10:駆動ケース(駆動側回転体)
20:内部ロータ(従動側回転体)
30:位相設定機構
40:動作指令ユニット
41:差異算定部
42:第2補正部
50:駆動制御ユニット
51:受信部
52:温度情報取得部
53:第1補正部
61:第1通信線
62:第2通信線
100:弁開閉時期制御装置
200:制御装置
E:内燃機関
M:モータ
X:回転軸心

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに対して同期回転する駆動側回転体、前記駆動側回転体の回転軸心と同軸心に配置され、前記内燃機関のカムシャフトと一体回転する従動側回転体、前記駆動側回転体と前記従動側回転体との相対回転位相を設定する位相設定機構、及び前記位相設定機構を駆動するモータを備えた弁開閉時期制御装置に要求する制御状態に応じた動作指令を行う動作指令ユニットと、
    前記動作指令に基づいて前記モータに流れる電流を制御する駆動制御ユニットと、
    前記動作指令ユニットから前記駆動制御ユニットに、前記動作指令に応じた第1PWM信号を伝達する第1通信線と、
    前記駆動制御ユニットに設けられ、スイッチング素子を介して前記第1PWM信号を受信する受信部と、
    前記スイッチング素子の温度を示す温度情報を取得する温度情報取得部と、
    前記駆動制御ユニットに設けられ、前記温度情報に基づいて前記受信部により受信された前記第1PWM信号を補正する第1補正部と、を備え、
    前記駆動制御ユニットは、前記第1補正部により補正された前記第1PWM信号に基づいて前記モータを流れる電流を制御する制御装置。
  2. 前記駆動制御ユニットから前記動作指令ユニットに、前記弁開閉時期制御装置の状態を示す状態情報に応じた第2PWM信号を伝達する第2通信線と、
    前記動作指令ユニットにおける電位の基準となる第1基準電位と、前記駆動制御ユニットにおける電位の基準となる第2基準電位との差異を算定する差異算定部と、
    前記差異に基づいて、前記第2PWM信号を補正する第2補正部と、を更に備える請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記駆動制御ユニットに設けられ、前記モータを流れる電流の電流値を検出する電流値検出部と、
    前記駆動制御ユニットに設けられ、前記弁開閉時期制御装置の状態を示す状態情報と前記電流値に応じたDUTY比の予測変動量とに基づいて第2PWM信号を生成する第2信号生成部と、
    前記駆動制御ユニットから前記動作指令ユニットに、前記第2PWM信号を伝達する第2通信線と、を更に備える請求項1に記載の制御装置。
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