JP2022010910A - 制御システム、及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックユニットをスムーズに作動可能にした制御システム、及び制御方法を提供する。【解決手段】制御システム20は、回転軸回りに回転するロック対象物に設けられた凹部にロック部材を係止することによって前記ロック対象物をロック状態とし、前記凹部に前記ロック部材を非係止とすることによって前記ロック対象物をアンロック状態とするロックユニットの作動を制御する。制御システム20は、ロックユニットによるロック及びアンロックの少なくとも一方の作動において、ロック対象の回転角度を調整する調整部33を備えている。調整部33は、ロック対象を駆動源により回す駆動機構50によって回転角度を調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロック対象物のロック状態及びアンロック状態を切り換えるロックユニットを制御する制御システム、及び制御方法に関する。
従来、回転軸の回りに回転するロック対象物に設けられた凹部にロック部材を係止してロック対象物を回転不能にロックするとともに、凹部にロック部材を非係止としてロック対象物を回転可能にアンロックするロックユニットが周知である(例えば特許文献1)。
特開2018-052273号公報
ところで、ステアリングシャフトの凹部にロック部材が係止している状態において、ステアリングシャフトの回転角度位置によっては、凹部とロック部材とがステアリングシャフトの周方向に当接し、ロック部材の作動に対する動作抵抗が生じることがあった。これにより、ロック部材が作動する際に凹部に引っかかってしまい、ロックユニットのスムーズな作動ができないという問題があった。
本発明の目的は、ロックユニットをスムーズに作動可能にした制御システム、及び制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための制御システムは、回転軸回りに回転するロック対象物に設けられた凹部にロック部材を係止することによって前記ロック対象物をロック状態とし、前記凹部に前記ロック部材を非係止とすることによって前記ロック対象物をアンロック状態とするロックユニットの作動を制御する制御システムであって、前記ロックユニットによるロック及びアンロックの少なくとも一方の作動において、前記ロック対象物を駆動源により回す駆動機構によって前記ロック対象物の回転角度を調整する調整部を備えた制御システム。
上記課題を解決するための制御方法は、回転軸回りに回転するロック対象物に設けられた凹部にロック部材を係止することによって前記ロック対象物をロック状態とし、前記凹部に前記ロック部材を非係止とすることによって前記ロック対象物をアンロック状態とするロックユニットの作動を制御する制御方法であって、前記ロックユニットによるロック及びアンロックの少なくとも一方の作動において、前記ロック対象物を駆動源により回す駆動機構によって前記ロック対象物の回転角度を調整することを備えた制御方法。
本発明の制御システム、及び制御方法は、ロックユニットをスムーズに作動可能にする。
第1実施形態におけるロックユニットの構成を示す断面図。 同実施形態における制御システムの構成を示すブロック図。 同実施形態における回転角度の調整手順を示すフロー図。 同実施形態における回転角度の調整を説明する説明図。 第2実施形態における制御システムの構成を示すブロック図。 同実施形態における角度データの演算手順を示すフロー図。 同実施形態における回転角度の調整手順を示すフロー図。
<第1実施形態>
以下、制御システム、及び制御方法の第1実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、例えば車両1のステアリングシャフト2には、ステアリングシャフト2のロック状態及びアンロック状態を切り換えるロックユニット3が設けられている。ステアリングシャフト2がロック対象物に該当する。ステアリングシャフト2は、例えば中立位置を基点に、左右に回転操作される。ロックユニット3は、ステアリングシャフト2に係止可能なロック部材4と、ロック部材4をロック位置及びアンロック位置の間で作動させるアクチュエータ5と、ロック部材4及びアクチュエータ5の間に設けられたシャフト6とを有している。
ステアリングシャフト2には、ロック部材4が係止する複数の凹部2aが設けられている。複数の凹部2aは、ステアリングシャフト2の回転方向に沿って、ステアリングシャフト2の全周に配列されている。ロック部材4は、ステアリングシャフト2の凹部2aに係止する。なお、ロック部材4及び凹部2aの係止とは、ロック部材4及び凹部2aの接触/非接触にかかわらず、凹部2aにロック部材4が挿入することでステアリングシャフト2の動きを抑制することを指す。アクチュエータ5は、例えばモータ7である。シャフト6は、ギヤ機構8を介してアクチュエータ5に連結されている。シャフト6は、アクチュエータ5の作動により回転する。
ロック部材4は、シャフト6の回転によって直線往復動するロックストッパ9と、ロックストッパ9に取り付けられたロックバー10とを含んでいる。ロックストッパ9は、例えばボールねじ機構11を介してシャフト6と連結されている。ロックバー10がステアリングシャフト2の凹部2aに係止する。ロックバー10は、ロックバー10をロック方向(図1の紙面右方向)に付勢する付勢部材12を介してロックストッパ9に取り付けられている。ロックバー10は、ロックストッパ9に抜け止めされた状態で取り付けられていることが好ましい。付勢部材12は、例えばコイルばねである。
モータ7が一方向(以降、ロック方向と記載する)に回転すると、ロックストッパ9及びロックバー10がロック方向に一体にスライド移動する。そして、ロックバー10がステアリングシャフト2の凹部2aに係止すると、ロックユニット3がロック状態となる。また、ステアリングシャフト2の周方向において、ロックバー10の位置と凹部2aの位置とがずれている場合、ロック部材4は、半嵌合の状態となる。この場合、ロックバー10は、ロック位置の手前の位置でステアリングシャフト2における凹部2aの周辺部に当たり停止する。一方、ロックストッパ9は、付勢部材12を縮ませつつよりロック位置まで移動する。そして、ステアリングシャフト2が回転されてロックバー10の位置及び凹部2aの位置が合うと、付勢部材12の付勢力により、ロックバー10がロック位置まで移動する。これにより、半嵌合が解消され、ロックバー10が凹部2aに係止する。
モータ7が他方向(以降、アンロック方向と記載する)に回転すると、ロックストッパ9及びロックバー10がアンロック方向(図1の紙面左方向)に一体にスライド移動する。このとき、ロックバー10が凹部2aから離脱すると、ロックユニット3がアンロック状態となる。
ロックユニット3には、ロック部材4がロック位置又はアンロック位置のいずれに位置するのかを検出する位置検出機構13が設けられている。位置検出機構13は、ロックストッパ9に設けられた磁石14と、ロックユニット3の図示しないハウジング側に設けられた磁気センサ15とを有している。磁気センサ15は、ロック部材4がロック位置に位置したことを検出する第1センサ15aと、ロック部材4がアンロック位置に位置したことを検出する第2センサ15bとを含んでいる。
図2に示すように、車両1には、ロックユニット3の作動を制御する制御システム20が設けられている。制御システム20は、ロックユニット3の作動を制御するロック制御装置30を備えている。ロック制御装置30は、他のECU等からロック要求を入力すると、モータ7をロック方向に回転させる。これにより、ロック部材4がロック方向にスライド移動する。ロック制御装置30は、他のECU等からアンロック要求を入力すると、モータ7をアンロック方向に回転させる。これにより、ロック部材4がアンロック方向にスライド移動する。
ロック制御装置30は、磁気センサ15の検出信号を基に、ロック部材4の作動を監視し、作動の異常の有無を検知する異常検知部31を備えている。異常検知部31は、第1センサ15aから入力する検出信号を基に、ロック部材4がロック位置に位置することを確認する。異常検知部31は、第2センサ15bから入力する検出信号を基に、ロック部材4がアンロック位置に位置することを確認する。
異常検知部31は、例えばモータ7をロック方向に回転させてから一定時間経過しても、ロック部材4がロック位置に移動したことを確認できない場合、ロック作動の異常有りを検知する。また、異常検知部31は、例えばモータ7をアンロック方向に回転させてから一定時間経過しても、ロック部材4がアンロック位置に移動したことを検出できない場合、アンロック作動の異常有りを検知する。
ロック制御装置30は、ステアリングシャフト2の回転角度を検出する角度検出部32を備えている。角度検出部32は、例えばステアリングシャフト2に設けられた図示しない回転角検出センサの検出信号を基に、ステアリングシャフト2の回転角度を検出する。角度検出部32は、例えば回転角度の絶対角度を検出することが好ましい。
ロック制御装置30は、ロックユニット3のロック及びアンロックの少なくとも一方の作動において、ステアリングシャフト2の回転角度を調整する調整部33を備えている。調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度を調整することにより、ロックユニット3の作動を完遂させる。調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、予め設定された角度になるように調整する。本実施形態の調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、凹部2aとロック部材4とが対向する位置となるように制御する。
車両1には、ステアリングシャフト2を回転させるパワーステアリング制御装置40が設けられている。パワーステアリング制御装置40は、ステアリングシャフト2を駆動源により駆動させる駆動機構50を制御する。パワーステアリング制御装置40及び駆動機構50によって、車両1のパワーステアリング装置が構成される。
ロック制御装置30のメモリ34には、予め設定された角度としての角度データが書き込み保存されている。調整部33は、ロックユニット3の作動時、角度検出部32が検出したステアリングシャフト2の現在の回転角度を取得する。調整部33は、メモリ34に保存されている角度データと、現在の回転角度とを比較し、その比較結果を基にパワーステアリング制御装置40に制御信号を出力する。そして、調整部33からの制御信号に基づいて、パワーステアリング制御装置40が、駆動機構50を制御することにより、ステアリングシャフト2の回転角度が調整される。なお、角度データには、例えばステアリングシャフト2の凹部2aとロック部材4のロックバー10とが対向する位置となる角度値が予め設定されている。
以下、本実施形態の作用について説明する。ここでは、ロック状態にあるロックユニットが、アンロック状態へと遷移する場合の手順を説明する。
図3に示すように、S101(Sはステップの略、以下同様)では、ロック制御装置30は、アンロック要求を入力する。アンロック要求は、例えば車両1のエンジンの始動操作がされた場合に、他のECUからロック制御装置30へ出力される。
S102では、ロック制御装置30の角度検出部32は、ステアリングシャフト2の回転角度を検出する。角度検出部32は、例えば中立位置からの左方向及び右方向への回転角度を、絶対角度で検出する。角度検出部32は、調整部33へ、検出した回転角度を出力する。
S103では、調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度と、メモリ34に保存されている角度データとを比較する。角度データは、凹部2aとロック部材4とが対向する位置として予め設定された角度値である。角度データは、ステアリングシャフト2における凹部2aの個数に応じて、複数の角度値を含んでいる。調整部33は、複数の角度値のうち、現在の回転角度に最も近い角度値と、回転角度とを比較する。
S104では、調整部33は、回転角度と角度データとの比較結果を基に、パワーステアリング制御装置40へ制御信号を出力する。パワーステアリング制御装置40は、制御信号を基に、駆動機構50を制御し、ステアリングシャフト2を回転させる。これにより、ステアリングシャフト2の回転角度が調整される。
ここで、図4を用いて、調整部33による回転角度調整の考え方を説明する。ステアリングシャフト2が中立方向から回転方向A1に回転された状態において、凹部2aにロック部材4のロックバー10が係止している場合を考える。このとき、ステアリングシャフト2には、中立位置の方に戻ろうとする反力が働く。すなわち、ステアリングシャフト2には、回転方向A1とは反対の回転方向A2へ反力が発生する。そのため、ステアリングシャフト2の回転方向において、ロックバー10及び凹部2aが当たり、両者の間に押し合う力が発生する。この力は、ロックバー10がアンロック方向へ作動する際の動作抵抗となり得る。従って、アンロック方向へ移動しようとするロックバー10が凹部2aに引っかかり、スムーズな作動ができないといった問題があった。
本実施形態の場合、調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、凹部2aとロック部材4とが対向する位置となるように制御する。凹部2aとロック部材4とが対向する位置とは、例えば回転方向において、凹部2aの中心部とロックバー10との位置が揃う位置を含む。
調整部33は、S103において、角度データ、すなわち凹部2a及びロック部材4が対向する位置となる角度値と、回転角度との差θを算出する。そして、調整部33は、S104において、例えば回転角度と角度データとの差θがゼロになるように、パワーステアリング制御装置40へ制御信号を出力する。このように、調整部33は、ステアリングシャフト2が差θの分だけ回転方向A1へ回転するように、パワーステアリング制御装置40を介して駆動機構50を駆動させる。これにより、凹部2a及びロック部材4の間に動作抵抗が低減される。
図3に示す通り、S105では、ロック制御装置30は、ロックユニット3のアンロック動作を実行する。ロックユニット3のロック部材4は、凹部2aとの間に働く動作抵抗が軽減された状態で動作するため、例えばアンロック方向へ移動する際にロックバー10が凹部2aに引っかかるといった事象の発生を抑制できる。それだけ、ロック部材4をスムーズに作動させることができる。なお、調整部33は、回転角度の調整を、ロックユニット3によるロック作動時に実行してもよい。
調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、凹部2aとロック部材4とが対向する位置となるように制御する。これによれば、ステアリングシャフト2の回転方向において、凹部2aとロック部材4とが当接することによって生じるロック部材4の動作抵抗を低減することができる。また、ステアリングシャフト2の全周に亘って複数の凹部2aが配列されていることを前提とすれば、ステアリングシャフト2の回転角度の調整幅を小さくすることができる。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)制御システム20は、ロックユニット3によるロック及びアンロックの少なくとも一方の作動において、ステアリングシャフト2の回転角度を調整する調整部33を備えている。調整部33は、ステアリングシャフト2を駆動源により回す駆動機構50によって回転角度を調整する。この構成によれば、ロック又はアンロックする際のステアリングシャフト2の角度を制御することができる。これにより、ロックユニットのスムーズな作動を実現できる。
(2)調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、予め設定された角度になるように調整する。この構成によれば、予め設定された角度に調整するという簡易な方法で、ステアリングシャフト2の回転角度を調整できる。また、ロック制御装置30内のメモリ34に予め設定された角度を保存しておけば、他機器との通信を必要とせず、回転角度の調整を実行することができる。
(3)調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、凹部2aとロック部材4とが対向する位置となるように制御する。この構成によれば、ステアリングシャフト2の回転方向において、凹部2aとロック部材4とが当たることによって生じるロック部材4の動作抵抗を低減することができる。これは、ロックユニット3のスムーズな作動に寄与できる。また、ステアリングシャフト2に全周に亘って複数の凹部2aが設けられていることを前提とすれば、ステアリングシャフト2の回転角度の調整幅を小さくすることができる。
(4)調整部33は、車両1のパワーステアリング装置の駆動機構50を介して、ステアリングシャフト2の回転角度の調整を行う。この構成によれば、ステアリングシャフト2の回転角度の調整を行うにあたって、車両1に既存のパワーステアリング装置を利用することができる。
<第2実施形態>
次に、制御システム、及び制御方法の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の部材構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図5に示すように、車両1には、ネットワーク通信を行う通信モジュール60が設けられている。通信モジュール60は、ネットワーク回線を介して、外部のデータセンタ70と通信を実行する。ロック制御装置30は、通信モジュール60を介して、例えばロックユニット3の作動した際のステアリングシャフト2の回転角度、及び当該作動時の異常検知部31の判定結果をデータセンタ70へ送信する。また、データセンタ70は、複数の車両1と通信を行い、車両1側から受信した回転角度及び判定結果を蓄積する。
データセンタ70は、データセンタ70に蓄積した、ステアリングシャフト2の回転角度、及び異常検知部31の判定結果から角度データを算出する演算部71を備えている。本実施形態の場合、ロック制御装置30は、異常検知部31が前記ロック部材の作動を異常有りと判定した場合に、回転角度をデータセンタ70へ送信する。演算部71は、この回転角度から、ロックユニット3の作動に異常が発生しやすい角度領域を角度データとして算出する。演算部71は、算出した角度データを車両1へ送信する。異常が発生しやすい角度領域とは、例えばステアリングシャフト2の可動範囲において、中立位置から左方向及び右方向へ所定の回転角度を超えた領域である。
本実施形態の調整部33は、パワーステアリング制御装置40に設けられている。また、パワーステアリング制御装置40のメモリ41には、通信モジュール60を介してデータセンタ70から受信した角度データが書き込み保存される。調整部33は、ロックユニット3の作動時に、ロック制御装置30の角度検出部32からステアリングシャフト2の現在の回転角度を取得する。また、調整部33は、メモリ41に保存された角度データを基に、ステアリングシャフト2の回転角度を調整する。調整部33は、ロック部材4が作動するとき、ステアリングシャフト2の回転角度が角度データの角度領域に入っている場合に、ステアリングシャフト2の回転角度が当該角度領域外となるように調整する。本実施形態の場合、調整部33は、ステアリングシャフト2が所定の回転角度を超えた回転角度にある場合に、中立位置付近の位置となるように調整する。なお、調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、凹部2aとロック部材4とが対向する位置付近となるように制御するのでもよい。
以下、本実施形態の作用について説明する。まず、角度データを演算する手順を説明する。
図6に示すように、S201では、ロック制御装置30は、異常検知部31によって、ロック部材4の作動を監視し、作動の異常の有無を検知する。異常検知部31は、例えばモータ7をロック方向又はアンロック方向に回転させてから一定時間経過しても、ロック部材4がロック位置又はアンロック位置に移動したことを確認できない場合、ロックユニット3の作動の異常有りを検知する。ロック制御装置30は、ロックユニット3の作動の異常有りを検知した場合、S202へ移行する。一方、ロック制御装置30は、ロックユニット3の作動を異常無しと判定した場合、処理を終了する。
S202では、ロック制御装置30は、角度検出部32によってロックユニット3の作動に異常が発生したときのステアリングシャフト2の回転角度を検出する。そして、ロック制御装置30は、検出した回転角度を、通信モジュール60を介してデータセンタ70へ送信する。
S203では、データセンタ70は、ロック制御装置30から受信した回転角度を蓄積し、蓄積した回転角度から、角度データを算出する。データセンタ70の演算部71は、例えば蓄積された回転角度の平均値を算出することにより、角度データを算出する。そして、演算部71は、算出した角度データを、車両1へ送信する。
S204では、パワーステアリング制御装置40は、データセンタ70からの角度データを、メモリ41に記憶する。なお、角度データの演算及び角度データの記憶の一連の処理は、定期的又は不定期に行われるのでもよいし、異常検知部31によりロックユニット3の作動に異常が検知された場合に行われるのでもよい。すなわち、この一連の処理が実行されるタイミングは、特に限定されない。
次に、本実施形態における回転角度の調整手順を説明する。ここでは、ロックユニット3がアンロック作動する際について説明する。なお、回転角度の調整は、ロック作動時に行われてもよい。
図7に示すように、S301では、ロック制御装置30は、アンロック要求を入力する。
S302では、S102では、ロック制御装置30の角度検出部32は、ステアリングシャフト2の回転角度を検出する。ロック制御装置30は、検出した回転角度を、パワーステアリング制御装置40へ出力する。
S303では、パワーステアリング制御装置40の調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度と、メモリ41に保存されている角度データとを比較する。
S304では、調整部33は、回転角度と角度データとの比較結果を基に、駆動機構50を制御し、ステアリングシャフト2を回転させる。これにより、ステアリングシャフト2の回転角度が調整される。そして、パワーステアリング制御装置40は、ステアリングシャフト2の制御を実行した旨を、ロック制御装置30へ通知する。
S305では、ロック制御装置30は、パワーステアリング制御装置40からの通知により、ステアリングシャフト2の制御が実行されたことを認識すると、ロックユニット3のアンロック作動を許可する。これにより、ロック部材4をスムーズに作動させることができる。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(5)制御システム20は、ロックユニット3が作動した際のステアリングシャフト2の回転角度、及びこの作動時の異常検知部31の判定結果を蓄積し、蓄積した回転角度及び判定結果から角度データを算出する演算部71を備えている。また、調整部33は、演算部71が演算した角度データを基に、ステアリングシャフト2の回転角度を調整する。この構成によれば、蓄積した回転角度及び判定結果に基づいて、角度データを算出できる。従って、角度データの精度を向上できる。また、角度データを更新していくことができる。
(6)演算部71は、ロックユニット3が配置された車両1側と外部のデータセンタ70との間の通信を介して蓄積された、ステアリングシャフト2の回転角度、及び異常検知部31の判定結果を基に、角度データの算出を行う。この構成によれば、車両1及びデータセンタ70の間の通信を介して、回転角度及び判定結果を蓄積することができる。これにより、複数の車両1(ロックユニット3)について、回転角度及び判定結果を蓄積できる。これにより、角度データの精度向上に一層有利となる。
(7)演算部71は、異常検知部31がロックユニット3の作動を異常有りと判定した場合の回転角度を蓄積し、この回転角度から、ロックユニット3の作動に異常が発生しやすい角度領域を角度データとして算出する。また、調整部33は、ロックユニット3が作動するとき、回転角度が角度領域に入っている場合に、前記ロック部材の前記回転角度が前記角度領域外となるように調整する。この構成によれば、ロックユニット3の作動に異常が発生し易い領域にある場合に、異常が発生し難い領域へ調整することができる。これにより、ロックユニット3のスムーズな作動に寄与できる。
(8)調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、ステアリングシャフト2の回転の中立位置付近の位置となるように調整する。この構成によれば、ステアリングシャフト2が中立位置から大きく回転操作された場合に、ステアリングシャフト2が中立位置に戻ろうとする反力が大きくなることを前提とすれば、ステアリングシャフト2の回転角度を中立位置付近に戻すことによって、反力を小さくできる。これにより、ステアリングシャフト2の反力により生じるロック部材4の動作抵抗を低減することができる。これは、ロックユニット3のスムーズな作動に寄与できる。
なお、各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、調整部33が回転角度の調整に用いる角度データは、実施形態に限定されない。
・各実施形態において、調整部33は、ステアリングシャフト2の回転角度が、凹部2aとロック部材4とが対向する位置となるように調整してもよいし、中立位置付近の位置となるように調整してもよいし、これらの組み合わせでもよい。また、ステアリングシャフト2が右回転している場合に、左方向に所定角度だけ調整してもよいし、左方向に回転している場合に、右方向に所定角度だけ調整するものであってもよい。
・第2実施形態において、ロック制御装置30は、異常検知部31が異常なしと判定した場合に、回転角度と判定結果とをデータセンタ70へ送信してもよいし、異常検知部31の判定結果に拘らず送信してもよい。
・第2実施形態において、演算部71による角度データの算出方法は特に限定されず、統計学的な処理を用いてもよいし、機械学習を用いてもよい。
・第2実施形態において、演算部71は、ロックユニット3の作動に異常が発生し難い角度領域を算出してもよい。
・第2実施形態において、データセンタ70は省略されてもよく、演算部71が車両1側に設けられていてもよい。すなわち、車両1及びデータセンタ70の間の通信を通じて回転角度及び判定結果を蓄積することに限定されない。
・各実施形態において、角度検出部32は、ロック制御装置30に設けられてもよいし、パワーステアリング制御装置40に設けられていてもよいし、これら制御装置とは別個に設けられていてもよい。
・各実施形態において、角度検出部32は、ステアリングシャフト2の回転角度の絶対角度を検出することに限定されず、相対角度を検出するのでもよい。
・各実施形態において、調整部33による回転角度の調整は、ロックユニット3のロック動作時に行われてもよいし、アンロック動作時に行われてもよいし、これらの組み合わせでもよい。また、ロック動作時には、ロック動作の前、ロック動作の途中、ロック動作の後を含む。アンロック動作時には、アンロック動作の前、アンロック動作の途中を含む。
・各実施形態において、ロック部材4及び凹部2aの係止とは、ロック部材4及び凹部2aの接触/非接触にかかわらず、凹部2aにロック部材4が挿入することでステアリングシャフト2の動きを抑制することを指す。すなわち、ロック部材4及び凹部2aは、係止した状態において、互いに接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
・各実施形態において、調整部33は、ロック制御装置30に設けられてもよいし、パワーステアリング制御装置40に設けられてもよいし、データセンタ70に設けられてもよい。
・各実施形態において、ロック制御装置30及びパワーステアリング制御装置40の各々は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサ、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはそれらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)並びに、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
・各実施形態において、駆動機構50は、パワーステアリング装置の駆動機構とは別個に設けられてもよい。
・各実施形態において、ロック対象物は、車両のステアリングシャフト2に限定されず、回転軸回りに回転するものであればよい。
・制御システム20は、車両1に適用されることに限定されず、種々の装置や機器に適用可能である。
1…車両、2…ステアリングシャフト、2a…凹部、3…ロックユニット、4…ロック部材、20…制御システム、30…ロック制御装置、31…異常検知部、32…角度検出部、33…調整部、40…パワーステアリング制御装置、50…駆動機構、60…通信モジュール、70…データセンタ、71…演算部。

Claims (9)

  1. 回転軸回りに回転するロック対象物に設けられた凹部にロック部材を係止することによって前記ロック対象物をロック状態とし、前記凹部に前記ロック部材を非係止とすることによって前記ロック対象物をアンロック状態とするロックユニットの作動を制御する制御システムであって、
    前記ロックユニットによるロック及びアンロックの少なくとも一方の作動において、前記ロック対象物を駆動源により回す駆動機構によって前記ロック対象物の回転角度を調整する調整部を備えた制御システム。
  2. 前記調整部は、前記ロック対象物の前記回転角度が、予め設定された角度になるように調整する
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記ロックユニットの作動を監視し、前記作動の異常の有無を検知する異常検知部と、
    前記ロックユニットが作動した際の前記ロック対象物の前記回転角度、及びこの作動時の前記異常検知部の判定結果を蓄積し、蓄積した前記回転角度及び前記判定結果から角度データを算出する演算部を備え、
    前記調整部は、前記演算部が演算した前記角度データを基に、前記ロック対象物の前記回転角度を調整する
    請求項1に記載の制御システム。
  4. 前記演算部は、前記ロックユニットが配置された側と外部のデータセンタとの間の通信を介して蓄積された前記回転角度及び前記判定結果を基に、前記角度データの算出を行う
    請求項3に記載の制御システム。
  5. 前記演算部は、前記異常検知部が前記ロックユニットの作動を異常有りと判定した場合の前記回転角度を蓄積し、この回転角度から、前記作動に異常が発生しやすい角度領域を前記角度データとして算出し、
    前記調整部は、前記ロックユニットが作動するとき、前記回転角度が前記角度領域に入っている場合に、前記ロック対象物の前記回転角度が前記角度領域外となるように調整する
    請求項3又は請求項4に記載の制御システム。
  6. 前記調整部は、前記ロック対象物の前記回転角度が、前記凹部と前記ロック部材とが対向する位置となるように調整する
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の制御システム。
  7. 前記ロック対象物は、中立位置を基点に左右に回転操作され、
    前記調整部は、前記ロック対象物の前記回転角度が、前記中立位置付近の位置となるように調整する
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の制御システム。
  8. 前記ロック対象物は、車両のステアリングシャフトであり、
    前記駆動機構は、パワーステアリング装置の駆動機構である
    請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の制御システム。
  9. 回転軸回りに回転するロック対象物に設けられた凹部にロック部材を係止することによって前記ロック対象物をロック状態とし、前記凹部に前記ロック部材を非係止とすることによって前記ロック対象物をアンロック状態とするロックユニットの作動を制御する制御方法であって、
    前記ロックユニットによるロック及びアンロックの少なくとも一方の作動において、前記ロック対象物を駆動源により回す駆動機構によって前記ロック対象物の回転角度を調整することを備えた制御方法。
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