JP2022007045A - 誘電エラストマートランスデューサー - Google Patents
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Abstract
【課題】 誘電エラストマー層の厚さ方向に作用する外力を検出することが可能な誘電エラストマートランスデューサーを提供すること。【解決手段】 誘電エラストマー層11および誘電エラストマー層11を挟む一対の電極層12を有する誘電エラストマー要素1と、誘電エラストマー要素1を厚さ方向に挟んで配置された第1支持体2および第2支持体3と、を備えており、第1支持体2は、複数の第1凸部21を有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、誘電エラストマートランスデューサーに関する。
誘電エラストマー層と当該誘電エラストマー層を挟む一対の電極層とを有する誘電エラストマー要素は、駆動用途、発電用途およびセンサ用途のそれぞれの分野において開発が進められている。特許文献1には、誘電エラストマー要素がセンサ用途に用いられた誘電エラストマーセンサシステムが開示されている。この誘電エラストマーセンサシステムにおいては、図1bに示されたように、誘電エラストマー要素は、外力によって伸張または収縮する。この変形により、一対の電極層がなすコンデンサの静電容量が変化する。この静電容量の変化を判定回路等によって判定することにより、誘電エラストマーに作用した外力等を検出する。
しかしながら、上記文献に開示された構成において、誘電エラストマー要素の厚さ方向の外力が作用した場合、誘電エラストマー層の弾性率に応じた厚さの変化が生じるに過ぎず、誘電エラストマー層に明確な伸張や収縮は生じない。このため、誘電エラストマー要素の厚さ方向に作用する外力を検出することは困難である。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、誘電エラストマー層の厚さ方向に作用する外力を検出することが可能な誘電エラストマートランスデューサーを提供することをその課題とする。
本発明によって提供される誘電エラストマートランスデューサーは、誘電エラストマー層および前記誘電エラストマー層を挟む一対の電極層を有する誘電エラストマー要素と、前記誘電エラストマー要素を厚さ方向に挟んで配置された弾性を有する第1支持体および第2支持体と、を備えており、前記第1支持体は、複数の第1凸部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2支持体は、複数の第2凹部を有し、前記第1凸部は、前記厚さ方向に沿って視て前記第2凹部と重なる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1凸部は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に突出しており、前記第2凹部は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に凹んでいる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に凹む複数の第1凹部を有し、前記第2支持体は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に突出する複数の第2凸部を有し、前記第1凹部は、前記厚さ方向に沿って視て前記第2凸部と重なる。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の前記第1凸部および複数の前記第1凹部は、前記厚さ方向に沿って視て互いに交互に配置されており、複数の前記第2凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視て互いに交互に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の前記第1凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視てマトリクス状に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の前記第1凸部、複数の前記第1凹部、複数の前記第2凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視て前記厚さ方向と直角である第1方向に沿って長く延びた形状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の前記第1凸部、複数の前記第1凹部、複数の前記第2凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視て同心円状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体は、前記第1凸部の外側に位置する第1枠部を有し、前記第2支持体は、前記第2凹部の外側に位置する第2枠部を有し、前記第1支持体および前記第2支持体が無負荷状態において、前記誘電エラストマー層のうち前記一対の電極層から延出した部分が、前記第1枠部および前記第2枠部に挟まれている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第2支持体に向かって膨出した形状部分を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第1支持体に向かって膨出した形状部分を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第2支持体とは反対側に向かって膨出した形状部分を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第1支持体とは反対側に向かって膨出した形状部分を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に厚くなっており、且つ前記第2支持体に対する反対側部分が凹んだ形状部分を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に厚くなっており、且つ前記第1支持体に対する反対側部分が凹んだ形状部分を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1凸部は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に突出している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2支持体は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に凹む複数の第2凹部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に凹む複数の第1凹部を有し、前記第2支持体は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に突出する複数の第2凸部を有し、前記第1凹部は、前記厚さ方向に沿って視て前記第2凸部と重なる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体および前記第2支持体は、エラストマーからなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1支持体は、複数の第1突起および当該複数の第1突起と前記誘電エラストマー要素との間に介在する第1支持層とを有し、前記第1突起は、前記第1支持層および前記誘電エラストマー層よりも相対的に硬い材質からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2支持体は、複数の第2突起および当該複数の第2突起と前記誘電エラストマー要素との間に介在する第2支持層とを有し、前記第2突起は、前記第2支持層および前記誘電エラストマー層よりも相対的に硬い材質からなる。
本発明によれば、誘電エラストマー層の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
本開示における「第1」、「第2」等の用語は、単に用語の認識のために用いたものであり、必ずしもそれらの対象物に順列を付することを意図していない。
<第1実施形態>
図1~図4は、本発明の第1実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA1は、誘電エラストマー要素1、第1支持体2および第2支持体3を備えている。誘電エラストマートランスデューサーA1は、たとえば、図3に示す誘電エラストマートランスデューサーシステムB1において、センシングのための要素として用いられる。
図1~図4は、本発明の第1実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA1は、誘電エラストマー要素1、第1支持体2および第2支持体3を備えている。誘電エラストマートランスデューサーA1は、たとえば、図3に示す誘電エラストマートランスデューサーシステムB1において、センシングのための要素として用いられる。
図1は、誘電エラストマー要素1を模式的に表している。誘電エラストマー要素1は、誘電エラストマー層11および一対の電極層12を有する。なお、誘電エラストマー層11および一対の電極層12は、本発明におけるセンサ本体を構成する。
誘電エラストマー層11は、弾性変形が可能であるとともに、絶縁強度が高いことが求められる。このような誘電エラストマー層11の材質としては、たとえばシリコーンエラストマーやアクリルエラストマー、スチレンエラストマーの他、ポリオキシメチレン、ポリイソブチレン、ポリオキシエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ナイロン、ポリウレタン、ポリウレア、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンイミン、等の単独又は共重合樹脂エラストマーであることが好ましい。これらの材質は、誘電エラストマーの一例として挙げられる。誘電エラストマー層11の厚さは特に限定されず、数十μm~数百μm程度である。
一対の電極層12は、誘電エラストマー層11を挟んでおり、コンデンサの電極として機能する部位である。電極層12は、導電性を有するとともに、誘電エラストマー層11の弾性変形に追従しうる弾性変形が可能な材質によって形成される。このような材質としては、たとえば弾性変形可能な主材に導電性を付与するフィラーが混入された材質が挙げられる。前記主材の材質としては、たとえばシリコーンエラストマーやアクリルエラストマー、スチレンエラストマーの他、ポリオキシメチレン、ポリイソブチレン、ポリオキシエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ナイロン、ポリウレタン、ポリウレア、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンイミン、等の単独又は共重合樹脂エラストマーであることが好ましい。なお、電極層12の主材は、上述した誘電エラストマー層11と同じ材質であってもよいし、異なる材質であってもよい。電極層12の材質の溶剤が、誘電エラストマー層11の材質を変質させない組み合わせが好ましい。前記フィラーの好ましい例として、たとえばカーボンブラックやカーボンナノチューブが挙げられる。一対の電極層12の厚さは特に限定されず、数μm~数百μm程度であり、本実施形態においては、たとえば数十μm程度である。
第1支持体2および第2支持体3は、誘電エラストマー層11に対して厚さ方向の両側に配置されている。第1支持体2および第2支持体3は、誘電エラストマートランスデューサーA1に加えられる厚さ方向の外力によって、誘電エラストマー要素1の面積を変化させる挙動を実現するためのものである。第1支持体2および第2支持体3の材質は特に限定されないが、たとえば、少なくとも一部が、誘電エラストマー要素1の誘電エラストマー層11よりも弾性率が高く、相対的に硬い材質からなることが好ましい。誘電エラストマー層11の材質としては、上述した誘電エラストマー要素1の材質となるものや、その他の樹脂、あるいは金属等が挙げられる。また、第1支持体2の材質と、第2支持体3の材質とは、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態においては、第1支持体2および第2支持体3は、誘電エラストマー層11よりも相対的に固く、且つ適度な弾性を有する材質からなる。
本実施形態の第1支持体2は、複数の第1凸部21、複数の第1凹部22および第1枠部23を有する。第1凸部21は、厚さ方向において誘電エラストマー層11に向かう側に突出している。第1凹部22は、厚さ方向において誘電エラストマー層11から離間する側に凹んでいる。複数の第1凸部21と複数の第1凹部22とは、厚さ方向に沿って視て、互いに交互に配置されている。第1枠部23は、厚さ方向に沿って視て複数の第1凸部21および複数の第1凹部22の外側に配置されている。図示された例の第1枠部23は、複数の第1枠部23よりも誘電エラストマー層11側に突出している。
本実施形態の第2支持体3は、複数の第2凸部31、複数の第2凹部32および第2枠部33を有する。第2凸部31は、厚さ方向において誘電エラストマー層11に向かう側に突出している。第2凹部32は、厚さ方向において誘電エラストマー層11から離間する側に凹んでいる。複数の第2凸部31と複数の第2凹部32とは、厚さ方向に沿って視て、互いに交互に配置されている。第2枠部33は、厚さ方向に沿って視て複数の第2凸部31および複数の第2凹部32の外側に配置されている。図示された例の第2枠部33は、複数の第2枠部33よりも誘電エラストマー層11側に突出している。
第1凸部21と第2凹部32とは、厚さ方向に沿って視て互いに重なっている。また、第1凹部22と第2凸部31とは、厚さ方向に沿って視て互いに重なっている。また、第1枠部23と第2枠部33とは、厚さ方向に沿って視て互いに重なっている。第1枠部23と第2枠部33とは、誘電エラストマー層11のうち電極層12から延出した部分を挟んでいる。
図2は、第1支持体2および第2支持体3の一例を示している。図示された例の第1支持体2および第2支持体3は、複数の第1凸部21および複数の第1凹部22、そして複数の第2凸部31および複数の第2凹部32が、厚さ方向と直角である第1方向に長く延びた形状である。第1枠部23および第2枠部33は、たとえば複数の第1凸部21および複数の第1凹部22、または複数の第2凸部31および複数の第2凹部32を挟んで第1方向と直角である方向に互いに離間した2つの部位によって構成されている。
図3は、誘電エラストマートランスデューサーA1を用いた誘電エラストマートランスデューサーシステムの一例を示している。図示された例の誘電エラストマートランスデューサーシステムB1は、発振回路41、中間回路42および判定回路43を備える。
発振回路41は、誘電エラストマートランスデューサーA1および発振駆動部411を含み、交流電気信号を出力する。誘電エラストマートランスデューサーA1の誘電エラストマー要素1は、可変コンデンサと見做して使用される。発振駆動部411は、たとえば交流電気信号を発生させるための電源や可変コンデンサとしての誘電エラストマートランスデューサーA1の誘電エラストマー要素1とともに、従来公知のCR発振回路、LC発振回路、タイマICを用いた発振回路等を構成するものである。誘電エラストマートランスデューサーA1の誘電エラストマー要素1の静電容量の変化に伴い、出力される交流電気信号の周波数が変化する。
判定回路43は、発振回路41の出力信号に基づき、誘電エラストマートランスデューサーA1の誘電エラストマー要素1の静電容量Cの変化を判定するものである。判定回路43の構成は、特に限定されず、発振回路41の出力信号と静電容量Cとの関係を従来公知の種々の手法に基づいて判定可能なものであればよい。判定回路43の具体的構成は、後述する中間回路42のように、発振回路41からの出力信号を適宜処理する回路の有無やその構成に応じて適切に選択される。判定回路43としては、マイコン、A/D変換IC、コンパレータ、オシロスコープ等が例示される。図示された例においては、発振回路41の出力信号が一方の極性において周期的に変動する電気信号(以下、直流電気信号)に変換された場合に、この直流電気信号の周波数から誘電エラストマートランスデューサーA1の誘電エラストマー要素1の静電容量Cの変化を判定する回路である。すなわち、誘電エラストマートランスデューサーA1の誘電エラストマー要素1の初期静電容量C0に相当する周波数から、発振回路41の出力信号としての直流電気信号の周波数が変化した場合に、誘電エラストマートランスデューサーA1の誘電エラストマー要素1の静電容量Cが変化したと判定する。当該判定には、閾値等の判定基準を適宜採用してもよい。
中間回路42は、発振回路41の出力信号を判定回路43による判定に適したものに処理するものである。判定回路43が発振回路41の出力信号を直接判定可能な構成の場合には、中間回路42を省略してもよいが、発振回路41の出力信号である交流電気信号の周波数と静電容量Cとの関係を適切に判定するには、たとえばフィルター回路等を含む中間回路42を備えることが好ましく、現実的である。中間回路42の構成例としては、交流増幅回路、フィルター回路、検波回路および直流増幅回路を備えた構成が挙げられる。このような構成の中間回路42は、発振回路41の出力信号を交流電気信号から直流電気信号に変換する構成である。
次に、誘電エラストマートランスデューサーA1の作用について説明する。
図4は、誘電エラストマートランスデューサーA1に厚さ方向の外力が加えられた状態を示している。図示された例においては、第2支持体3が固定物に保持されており、第1支持体2に外力が加えられている。これは、誘電エラストマートランスデューサーA1に外力が作用する一状態例であり、種々の状態が存在しうる。外力によって誘電エラストマー要素1が厚さ方向の図中下方に押し下げられる。第1支持体2が弾性変形可能な材料によって構成されているため、複数の第1凸部21および複数の第1凹部22が、たとえば第1枠部23に対して厚さ方向下方に移動する。第1凸部21は、厚さ方向に沿って視て第2凹部32と重なっている。このため、誘電エラストマー要素1のうち第1凸部21によって押された部分が、第2凹部32に入り込む格好となる。これにより、誘電エラストマー要素1の当該部分は、図1に示す自然状態から、第1凸部21の凸形状に相当する形状に伸張し、面積が増大する。これにより、誘電エラストマー要素1の静電容量Cが増大する。また、本実施形態においては、誘電エラストマー要素1のうち厚さ方向に沿って視て第1凹部22と第2凸部31とに挟まれた部分は、第1凹部22に第2凸部31が入り込む挙動により、自然状態に対して伸張される。これによっても、誘電エラストマー要素1の静電容量Cが増大する。したがって、誘電エラストマートランスデューサーA1によれば、厚さ方向の外力を受けた場合に、たとえば単なる平坦な誘電エラストマー要素1のみであれば、誘電エラストマー層11の弾性に応じた厚さの変化に留まるのに対し、誘電エラストマー要素1の面積をより顕著に変化(増大)させることが可能である。これにより、誘電エラストマートランスデューサーA1を用いた誘電エラストマートランスデューサーシステムB1によれば、誘電エラストマー層11(誘電エラストマートランスデューサーA1)の厚さ方向に加えられた外力を検出することができる。
第1支持体2および第2支持体3が第1枠部23および第2枠部33を有することにより、たとえば、自然状態において複数の第1凸部21および複数の第2凸部31を誘電エラストマー要素1から離間させておき、外力が加わった場合に、複数の第1凸部21および複数の第1凹部22や複数の第2凸部31および複数の第2凹部32が設けられた部分を十分に変形させることが可能である。
図5~図18は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
<第1実施形態 第1変形例>
図5は、誘電エラストマートランスデューサーA1の第1支持体2および第2支持体3の第1変形例を示している。本例の第1支持体2および第2支持体3は、複数の第1凸部21および複数の第1凹部22と、複数の第2凸部31および複数の第2凹部32が、厚さ方向に沿って視て同心円状の形状に形成されている。本例においても、複数の第1凸部21と複数の第2凹部32とは、厚さ方向に沿って視て互いに重なっており、複数の第1凹部22および複数の第2凸部31は、厚さ方向に沿って視て互いに重なっている。
図5は、誘電エラストマートランスデューサーA1の第1支持体2および第2支持体3の第1変形例を示している。本例の第1支持体2および第2支持体3は、複数の第1凸部21および複数の第1凹部22と、複数の第2凸部31および複数の第2凹部32が、厚さ方向に沿って視て同心円状の形状に形成されている。本例においても、複数の第1凸部21と複数の第2凹部32とは、厚さ方向に沿って視て互いに重なっており、複数の第1凹部22および複数の第2凸部31は、厚さ方向に沿って視て互いに重なっている。
本例によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、第1支持体2および第2支持体3の具体的な形状等は、何ら限定されない。
<第2実施形態>
図6および図7は、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA2においては、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した実施形態と異なっている。
図6および図7は、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA2においては、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した実施形態と異なっている。
本実施形態の第1支持体2は、複数の第1凸部21および第1枠部23を有する。複数の第1凸部21は、各々が厚さ方向において誘電エラストマー要素1側に突出する山形状である。図7に示すように、複数の第1凸部21は、厚さ方向に沿って視てマトリクス状に配置されている。
本実施形態の第2支持体3は、複数の第2凹部32および第2枠部33を有する。複数の第2凹部32は、各々が厚さ方向において誘電エラストマー要素1から離間する側に凹む小穴形状である。図7に示すように、複数の第2凹部32は、厚さ方向に沿って視てマトリクス状に配置されており、複数の第1凸部21と重なっている。
本実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、第1支持体2は、複数の第1凸部21を有する構成であれば、第1凹部22を有さない構成であってもよい。なお、第1支持体2のうち複数の第1凸部21の間に位置する部分は、たとえば複数の第1凸部21の先端と比較して、厚さ方向において誘電エラストマー層11から離間する側に凹んだ部位であると観念することが可能である。このような捉え方を前提とした場合、第1支持体2は、複数の第1凸部21に加えて第1凹部22を有する構成であると認定してもよい。また、同様に、第2支持体3は、複数の第2凹部32を有する構成であるとともに、複数の第2凹部32の間に位置する第2凸部31を有する構成であると認定してもよい。
<第3実施形態>
図8および図9は、本発明の第3実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA3は、第1支持体2の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態の第1支持体2は、第1厚肉部24を有する。第1厚肉部24は、第1支持体2の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第2支持体3(誘電エラストマー要素1)に向かって膨出した形状部分である。
図8および図9は、本発明の第3実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA3は、第1支持体2の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態の第1支持体2は、第1厚肉部24を有する。第1厚肉部24は、第1支持体2の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第2支持体3(誘電エラストマー要素1)に向かって膨出した形状部分である。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、図9に示すように、加圧物体91から第1支持体2の厚さ方向上方から外力が加えられると、複数の第1凸部21のうち第1厚肉部24の先端に設けられたものから順に誘電エラストマー要素1に接触する。このため、第1凸部21(第1支持体2)と誘電エラストマー要素1との接触圧力は、たとえば誘電エラストマートランスデューサーA1における接触圧力よりも高められる。これにより、誘電エラストマー要素1の一部をより確実に伸張させることが可能であり、相対的に小さい外力を検出するのに好ましい。
<第4実施形態>
図10は、本発明の第4実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA4は、第2支持体3の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2厚肉部34を有する。第2厚肉部34は、第2支持体3の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第1支持体2(誘電エラストマー要素1)に向かって膨出した形状部分である。
図10は、本発明の第4実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA4は、第2支持体3の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2厚肉部34を有する。第2厚肉部34は、第2支持体3の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第1支持体2(誘電エラストマー要素1)に向かって膨出した形状部分である。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態においても、誘電エラストマー要素1の一部をより確実に伸張させることが可能であり、相対的に小さい外力を検出するのに好ましい。
<第5実施形態>
図11は、本発明の第5実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA5は、第1支持体2の構成が上述した誘電エラストマートランスデューサーA3、A4と異なっている。本実施形態の第1支持体2は、第1厚肉部24を有する。第1厚肉部24は、第1支持体2の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第2支持体3(誘電エラストマー要素1)とは反対側に向かって膨出した形状部分である。
図11は、本発明の第5実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA5は、第1支持体2の構成が上述した誘電エラストマートランスデューサーA3、A4と異なっている。本実施形態の第1支持体2は、第1厚肉部24を有する。第1厚肉部24は、第1支持体2の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第2支持体3(誘電エラストマー要素1)とは反対側に向かって膨出した形状部分である。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、第1支持体2の厚さ方向上方から外力が加えられると、第1支持体2のうち第1厚肉部24が、外力を加える部材等(図示略)に当接する。これにより、複数の第1凸部21のうち厚さ方向に沿って視て第1厚肉部24の先端に重なるものから順に誘電エラストマー要素1に接触する。このため、第1凸部21(第1支持体2)と誘電エラストマー要素1との接触圧力は、たとえば誘電エラストマートランスデューサーA1における接触圧力よりも高められる。これにより、誘電エラストマー要素1の一部をより確実に伸張させることが可能であり、相対的に小さい外力を検出するのに好ましい。
<第6実施形態>
図12は、本発明の第6実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA6は、第2支持体3の構成が上述した誘電エラストマートランスデューサーA5と異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2厚肉部34を有する。第2厚肉部34は、第2支持体3の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第1支持体2(誘電エラストマー要素1)とは反対側に向かって膨出した形状部分である。
図12は、本発明の第6実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA6は、第2支持体3の構成が上述した誘電エラストマートランスデューサーA5と異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2厚肉部34を有する。第2厚肉部34は、第2支持体3の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に薄くなっており、且つ第1支持体2(誘電エラストマー要素1)とは反対側に向かって膨出した形状部分である。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態においても、誘電エラストマー要素1の一部をより確実に伸張させることが可能であり、相対的に小さい外力を検出するのに好ましい。
<第7実施形態>
図13は、本発明の第7実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA7は、第1支持体2の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態の第1支持体2は、第1薄肉部25を有する。第1薄肉部25は、第1支持体2の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に厚くなっており、且つ第2支持体3に対する反対側部分が凹んだ形状部分である。
図13は、本発明の第7実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA7は、第1支持体2の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態の第1支持体2は、第1薄肉部25を有する。第1薄肉部25は、第1支持体2の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に厚くなっており、且つ第2支持体3に対する反対側部分が凹んだ形状部分である。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、たとえば、流体等を介在して第1支持体2の厚さ方向上側から均等な圧力が作用した場合、第1支持体2のうち第1薄肉部25が、他の部位よりも選択的に変形する。これにより、複数の第1凸部21のうち厚さ方向に沿って視て第1薄肉部25の底部に重なるものから順に誘電エラストマー要素1に接触する。このため、第1凸部21(第1支持体2)と誘電エラストマー要素1との接触圧力は、たとえば誘電エラストマートランスデューサーA1における接触圧力よりも高められる。これにより、誘電エラストマー要素1の一部をより確実に伸張させることが可能であり、相対的に小さい外力を検出するのに好ましい。
<第8実施形態>
図14は、本発明の第8実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA7は、第2支持体3の構成が上述した誘電エラストマートランスデューサーA7と異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2薄肉部35を有する。第2薄肉部35は、第2支持体3の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に厚くなっており、且つ第1支持体2に対する反対側部分が凹んだ形状部分である。
図14は、本発明の第8実施形態を示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA7は、第2支持体3の構成が上述した誘電エラストマートランスデューサーA7と異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2薄肉部35を有する。第2薄肉部35は、第2支持体3の略中央に位置しており、中央側から周端側に向けて厚さが徐々に厚くなっており、且つ第1支持体2に対する反対側部分が凹んだ形状部分である。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態においても、誘電エラストマー要素1の一部をより確実に伸張させることが可能であり、相対的に小さい外力を検出するのに好ましい。
<第9実施形態>
図15は、本発明の第9実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA9は、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した実施形態と異なっている。
図15は、本発明の第9実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA9は、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した実施形態と異なっている。
本実施形態においては、第1支持体2の複数の第1凸部21は、厚さ方向において誘電エラストマー要素1とは反対側に設けられており、誘電エラストマー要素1から離間する側に突出している。複数の第1凹部22は、厚さ方向において誘電エラストマー要素1とは反対側に設けられており、誘電エラストマー要素1に向かう側に凹んでいる。また、第2支持体3の複数の第2凸部31は、厚さ方向において誘電エラストマー要素1とは反対側に設けられており、誘電エラストマー要素1から離間する側に突出している。複数の第2凹部32は、厚さ方向において誘電エラストマー要素1とは反対側に設けられており、誘電エラストマー要素1に向かう側に凹んでいる。
複数の第1凸部21と複数の第2凹部32とは、厚さ方向に沿って視て互いに重なっている。また、複数の第1凹部22と複数の第2凸部31とは、厚さ方向に沿って視て互いに重なっている。
このような実施形態によっても、誘電エラストマートランスデューサーA9に厚さ方向の外力が加えられると、第1支持体2のうち複数の21が設けられた部位が第2支持体3の複数の第2凹部32に入り込み、第2支持体3のうち複数の第2凸部31が設けられた部位が複数の第1凹部22に入り込む挙動を示す。これにより、誘電エラストマー要素1の面積を伸張させることが可能であり、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。
<第10実施形態>
図16は、本発明の第10実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA10は、第1支持体2が誘電エラストマートランスデューサーA9の第1支持体2と同様の構成とされている。一方、第2支持体3には、第2凸部31や第2凹部32は設けられていない。
図16は、本発明の第10実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA10は、第1支持体2が誘電エラストマートランスデューサーA9の第1支持体2と同様の構成とされている。一方、第2支持体3には、第2凸部31や第2凹部32は設けられていない。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態から理解されるように、第1支持体2に第1凸部21が設けられていれば、第2支持体3に第2凸部31や第2凹部32が必ずしも設けられていなくてもよい。
<第11実施形態>
図17は、本発明の第11実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA11は、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した誘電エラストマートランスデューサーA9の第1支持体2および第2支持体3と異なっている。
図17は、本発明の第11実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA11は、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した誘電エラストマートランスデューサーA9の第1支持体2および第2支持体3と異なっている。
本実施形態の第1支持体2は、複数の第1突起26および第1支持層27によって構成されている。複数の第1突起26は、各々が厚さ方向において誘電エラストマー要素1とは反対側に突出する形状である。第1支持層27は、複数の第1突起26と誘電エラストマー要素1との間に介在しており、複数の第1突起26を支持している。第1突起26および第1支持層27の材質は何ら限定されず、第1突起26が第1支持層27および誘電エラストマー層11よりも相対的に硬い材質からなる構成が好ましい。このような構成として、たとえば、第1支持層27が、エラストマーや樹脂等からなり、第1突起26が金属からなる構成が挙げられる。本実施形態の第1支持体2においては、複数の第1突起26によって複数の第1凸部21が構成されている。また、隣り合う第1突起26と第1支持層27とによって、第1凹部22が構成されている。
本実施形態の第2支持体3は、複数の第2突起36および第2支持層37によって構成されている。複数の第2突起36は、各々が厚さ方向において誘電エラストマー要素1とは反対側に突出する形状である。第2支持層37は、複数の第2突起36と誘電エラストマー要素1との間に介在しており、複数の第2支持層37を支持している。第2突起36および第2支持層37の材質は何ら限定されず、第2突起36が第2支持層37および誘電エラストマー層11よりも相対的に硬い材質からなる構成が好ましい。このような構成として、たとえば、第2支持層37が、エラストマーや樹脂等からなり、第2突起36が金属からなる構成が挙げられる。本実施形態の第2支持体3においては、複数の第2突起36によって複数の第2凸部31が構成されている。また、隣り合う第2突起36と第2支持層37とによって、第2凹部32が構成されている。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態から理解されるように、第1支持体2および第2支持体3は、単一の材質(部材)からなる構成に限定されず、複数の材質(部材)によって構成されていてもよい。
<第12実施形態>
図18は、本発明の第12実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA12は、第1支持体2が、上述の誘電エラストマートランスデューサーA11の第1支持体2と同様の構成とされており、第2支持体3の構成が異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2支持層37のみによって構成されており、第2突起36を有していない。
図18は、本発明の第12実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA12は、第1支持体2が、上述の誘電エラストマートランスデューサーA11の第1支持体2と同様の構成とされており、第2支持体3の構成が異なっている。本実施形態の第2支持体3は、第2支持層37のみによって構成されており、第2突起36を有していない。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態から理解されるように、第1支持体2のみに複数の第1突起26(第1凸部21)が設けられた構成であってもよい。
<第13実施形態>
図19は、本実施形態の第13実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA13は、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した実施形態と異なっている。
図19は、本実施形態の第13実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA13は、第1支持体2および第2支持体3の構成が、上述した実施形態と異なっている。
本実施形態の第1支持体2は、複数の第1凸部21を構成する複数の第1突起26からなり、上述の第1誘電エラストマー層117を有していない。複数の第1突起26は、たとえば誘電エラストマー要素1の電極層12に直接接合されている。第1突起26の材質は、絶縁性材料が好ましく、誘電エラストマー要素1の材質よりも相対的に硬い材質が好ましい。
本実施形態の第2支持体3は、複数の第2凸部31を構成する複数の第2突起36からなり、上述の第2支持層37を有していない。複数の第2突起36は、たとえば誘電エラストマー要素1の電極層12に直接接合されている。第2突起36の材質は、絶縁性材料が好ましく、誘電エラストマー要素1の材質よりも相対的に硬い材質が好ましい。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態から理解されるように、第1支持体2および第2支持体3は、一体的に形成された構成に限定されず、互いに離間した複数の部材によって構成されていてもよい。
<第14実施形態>
図20は、本実施形態の第14実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA14は、上述の誘電エラストマートランスデューサーA13の第1支持体2と同様の構成の第1支持体2を備える。一方、誘電エラストマートランスデューサーA14は、第2支持体3を備えていない。
図20は、本実施形態の第14実施形態に係る誘電エラストマートランスデューサーを示している。本実施形態の誘電エラストマートランスデューサーA14は、上述の誘電エラストマートランスデューサーA13の第1支持体2と同様の構成の第1支持体2を備える。一方、誘電エラストマートランスデューサーA14は、第2支持体3を備えていない。
このような実施形態によっても、誘電エラストマー層11の厚さ方向に作用する外力を検出することができる。また、本実施形態から理解されるように、複数の第1凸部21を有する第1支持体2を備えていれば、第2支持体3を備えない構成であってもよい。
本発明に係る誘電エラストマートランスデューサーは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る誘電エラストマートランスデューサーの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1,A10,A11,A12,A13,A14,A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9:誘電エラストマートランスデューサー
B1 :誘電エラストマートランスデューサーシステム
1 :誘電エラストマー要素
2 :第1支持体
3 :第2支持体
11 :誘電エラストマー層
12 :電極層
21 :第1凸部
22 :第1凹部
23 :第1枠部
24 :第1厚肉部
25 :第1薄肉部
26 :第1突起
31 :第2凸部
32 :第2凹部
33 :第2枠部
34 :第2厚肉部
35 :第2薄肉部
36 :第2突起
37 :第2支持層
41 :発振回路
42 :中間回路
43 :判定回路
91 :加圧物体
117 :第1誘電エラストマー層
411 :発振駆動部
B1 :誘電エラストマートランスデューサーシステム
1 :誘電エラストマー要素
2 :第1支持体
3 :第2支持体
11 :誘電エラストマー層
12 :電極層
21 :第1凸部
22 :第1凹部
23 :第1枠部
24 :第1厚肉部
25 :第1薄肉部
26 :第1突起
31 :第2凸部
32 :第2凹部
33 :第2枠部
34 :第2厚肉部
35 :第2薄肉部
36 :第2突起
37 :第2支持層
41 :発振回路
42 :中間回路
43 :判定回路
91 :加圧物体
117 :第1誘電エラストマー層
411 :発振駆動部
Claims (22)
- 誘電エラストマー層および前記誘電エラストマー層を挟む一対の電極層を有する誘電エラストマー要素と、
前記誘電エラストマー要素に対して厚さ方向の片側に配置された第1支持体を備えており、
前記第1支持体は、複数の第1凸部を有する、
誘電エラストマートランスデューサー。 - 前記誘電エラストマー要素に対して厚さ方向において前記第1支持体とは反対側に配置された第2支持体を備える、請求項1に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第2支持体は、複数の第2凹部を有し、
前記第1凸部は、前記厚さ方向に沿って視て前記第2凹部と重なる、請求項2に記載の誘電エラストマートランスデューサー。 - 前記第1凸部は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に突出しており、
前記第2凹部は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に凹んでいる、請求項3に記載の誘電エラストマートランスデューサー。 - 前記第1支持体は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に凹む複数の第1凹部を有し、
前記第2支持体は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に突出する複数の第2凸部を有し、
前記第1凹部は、前記厚さ方向に沿って視て前記第2凸部と重なる、
請求項4に記載の誘電エラストマートランスデューサー。 - 複数の前記第1凸部および複数の前記第1凹部は、前記厚さ方向に沿って視て互いに交互に配置されており、
複数の前記第2凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視て互いに交互に配置されている、請求項5に記載の誘電エラストマートランスデューサー。 - 複数の前記第1凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視てマトリクス状に配置されている、請求項4に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 複数の前記第1凸部、複数の前記第1凹部、複数の前記第2凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視て前記厚さ方向と直角である第1方向に沿って長く延びた形状である、請求項6に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 複数の前記第1凸部、複数の前記第1凹部、複数の前記第2凸部および複数の前記第2凹部は、前記厚さ方向に沿って視て同心円状である、請求項6に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第1支持体は、前記第1凸部の外側に位置する第1枠部を有し、
前記第2支持体は、前記第2凹部の外側に位置する第2枠部を有し、
前記第1支持体および前記第2支持体が無負荷状態において、前記誘電エラストマー層のうち前記一対の電極層から延出した部分が、前記第1枠部および前記第2枠部に挟まれている、請求項3ないし9のいずれかに記載の誘電エラストマートランスデューサー。 - 前記第1支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第2支持体に向かって膨出した形状部分を有する、請求項2ないし10のいずれかに記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第2支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第1支持体に向かって膨出した形状部分を有する、請求項11に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第1支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第2支持体とは反対側に向かって膨出した形状部分を有する、請求項2ないし10のいずれかに記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第2支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に薄くなっており、且つ前記第1支持体とは反対側に向かって膨出した形状部分を有する、請求項13に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第1支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に厚くなっており、且つ前記第2支持体に対する反対側部分が凹んだ形状部分を有する、請求項2ないし10のいずれかに記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第2支持体は、中央側から周端側に向けて、厚さが徐々に厚くなっており、且つ前記第1支持体に対する反対側部分が凹んだ形状部分を有する、請求項15に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第1凸部は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に突出している、請求項2に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第2支持体は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に凹む複数の第2凹部を有する、請求項17に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第1支持体は、前記誘電エラストマー要素に向かう側に凹む複数の第1凹部を有し、
前記第2支持体は、前記誘電エラストマー要素から離間する側に突出する複数の第2凸部を有し、
前記第1凹部は、前記厚さ方向に沿って視て前記第2凸部と重なる、
請求項18に記載の誘電エラストマートランスデューサー。 - 前記第1支持体および前記第2支持体は、エラストマーからなる、請求項1ないし19のいずれかに記載の誘電エラストマートランスデューサー。
- 前記第1支持体は、複数の第1突起および当該複数の第1突起と前記誘電エラストマー要素との間に介在する第1支持層とを有し、
前記第1突起は、前記第1支持層および前記誘電エラストマー層よりも相対的に硬い材質からなる、請求項17に記載の誘電エラストマートランスデューサー。 - 前記第2支持体は、複数の第2突起および当該複数の第2突起と前記誘電エラストマー要素との間に介在する第2支持層とを有し、
前記第2突起は、前記第2支持層および前記誘電エラストマー層よりも相対的に硬い材質からなる、請求項18に記載の誘電エラストマートランスデューサー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020109714A JP2022007045A (ja) | 2020-06-25 | 2020-06-25 | 誘電エラストマートランスデューサー |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024150528A1 (ja) * | 2023-01-11 | 2024-07-18 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 荷重センサ |
-
2020
- 2020-06-25 JP JP2020109714A patent/JP2022007045A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024150528A1 (ja) * | 2023-01-11 | 2024-07-18 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 荷重センサ |
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