JP2022003369A - 画像形成装置、定着制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】定着に必要な温度の異なる複数の用紙に印刷する際の電力の消費を抑制する。【解決手段】用紙を加熱するための定着部の温度の変化を算出する定着温度予測部と、前記定着部の温度を、用紙の種別ごとに設定された定着設定温度に基づいて、前記定着部を加熱する加熱部を制御する定着制御部と、を備え、前記定着制御部は、前記定着温度予測部によって算出された前記定着部の温度が、用紙にトナーを定着可能な温度の範囲内に収まる場合には、前記加熱部による加熱量を抑制する画像形成装置である。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置、定着制御方法およびプログラムに関する。
印刷対象の用紙にトナーを定着させる工程において、用紙の種類、厚さ等に応じて、用紙に加える熱および圧力を切り替える画像形成装置が開発されている。
例えば、印刷データに設定された描画条件ごとに定められた定着温度の目標値が複数あるとき、印刷出力に用いる定着温度の目標値の変化を抑制するように、印刷データの印刷出力の順序を変更する画像形成装置が開示されている。
上述した従来の技術では、定着温度の目標値の変化を抑制することによって、定着温度を目標値に保つための電力の消費をある程度抑えることができたとしても、定着するために必要な温度に関わらず、常に定着温度を目標値に維持しようとするため、電力の消費の抑制が十分ではないという問題がある。
開示の技術は、定着に必要な温度の異なる複数の用紙に印刷する際の電力の消費を抑制することを目的とする。
開示の技術は、用紙を加熱するための定着部の温度の変化を算出する定着温度予測部と、前記定着部の温度を、用紙の種別ごとに設定された定着設定温度に基づいて、前記定着部を加熱する加熱部を制御する定着制御部と、を備え、前記定着制御部は、前記定着温度予測部によって算出された前記定着部の温度が、用紙にトナーを定着可能な温度の範囲内に収まる場合には、前記加熱部による加熱量を抑制する画像形成装置である。
定着に必要な温度の異なる複数の用紙に印刷する際の電力の消費を抑制することができる。
画像形成システムのシステム構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 定着部のハードウェア構成の一例を示す図である。 加圧力調整部のハードウェア構成の一例を示す図である。 制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る画像形成装置の機能の一例を示す図である。 印刷処理のフローの一例を示す図である。 印刷順決定処理のフローの一例を示す図である。 対象ジョブ決定処理のフローの一例を示す図である。 対象ジョブ印刷順決定処理のフローの一例を示す図である。 印刷順自動決定処理のフローの一例を示す図である。 (a)印刷順の自動決定について説明するための第一の図、(b)印刷順の自動決定について説明するための第二の図、(c)印刷順の自動決定について説明するための第三の図である。 定着制御処理のフローの一例を示す図である。 定着制御処理の結果について説明するための図である。 (a)第二の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す第一の図、(b)第二の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す第二の図である。 第二の実施形態に係る画像形成装置の機能の一例を示す図である。 第三の実施形態に係る印刷ジョブデータ受信処理のフローの一例を示す図である。 第四の実施形態に係る印刷ジョブデータ受信処理のフローの一例を示す図である。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、画像形成システムのシステム構成の一例を示す図である。
画像形成システム1は、画像形成装置10と、DFE(Digital Front End)20と、ユーザ端末30と、管理サーバ40と、を備える。
画像形成装置10は、画像を形成する装置であって、例えば、カラープロダクションプリンタである。画像形成装置10は、DFE20から画像データを受信して、受信した画像データに基づいて、紙等の媒体に画像を印刷する。
DFE20は、画像形成装置10を制御する装置である。DFE20は、画像形成装置10、ユーザ端末30および管理サーバ40と、通信可能に接続されている。
DFE20は、管理サーバ40から画像の印刷を指示する信号ともにジョブデータを受信すると、内蔵するRIP(Raster Image Processor)エンジンによって、画像形成装置10による処理が可能な形式の画像データに変換し、変換した画像データを画像形成装置10に送信する。
ユーザ端末30は、ユーザの操作を受けて、画像の印刷を指示する端末である。具体的には、ユーザ端末30は、画像データを含むジョブデータを管理サーバ40に送信する。
管理サーバ40は、ユーザ端末30からジョブデータを受信すると、印刷待ちのジョブデータを格納する記憶部に、待ち行列として追加する。そして、管理サーバ40は、待ち行列に追加された順に、または適宜設定された優先度にしたがって、待ち行列からジョブデータを抽出して、DFE20に送信する。
図2は、第一の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像形成装置10は、無端状の移動手段である中間転写ベルト302に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、それぞれY、M、C、Kと記す。)の各色の感光体ドラム303Y、303M、303C、303Kが並べられた構成を備える。各色の感光体ドラムの表面においてトナーにより現像された各色の画像は、中間転写ベルト302によって重ね合わせられフルカラー画像が形成される。
形成されたフルカラー画像は、給紙トレイ300より給紙され、搬送ローラ301により搬送される用紙に転写ローラ304によって紙面上に転写される。その後、用紙はさらに搬送され、定着部12によってトナーが定着される。
定着部12は、通信線13を介して制御部11と接続されている。制御部11は、定着部12を制御する。以下、制御部11による定着部12の制御を定着制御という。
また、両面印刷を行う場合は、表面に画像形成を行った後、用紙は搬送経路中の反転パス306に搬送され、表裏が反転されたのち、再度転写ローラ304の位置まで搬送される。
図3は、定着部のハードウェア構成の一例を示す図である。
定着部12は、定着ローラ401と、ヒータ402と、加圧ローラ403と、定着ローラ温度センサ404と、加圧ローラ温度センサ405と、加圧レバー406と、加圧力調整部407と、を備える。
定着ローラ401は、表面がPFA(PerFluoroAlkoxy)、PTFE(PolyTetraFluoroEthylene)等の耐熱離型層でコーティングされたローラである。定着ローラ401は、内部にヒータ402を有する。
ヒータ402は、定着ローラ401を加熱するための加熱機器である。例えば、ヒータ402は、ハロゲンヒータや赤外線(ニクロム線)ヒータ等である。加圧ローラ403は、定着ローラ401と対をなすローラで、表面が耐熱ゴム(シリコンゴム)層で構成される。
定着ローラ温度センサ404は、定着ローラ401の温度を測定するセンサである。加圧ローラ温度センサ405は、加圧ローラ403の温度を測定するセンサである。
加圧力調整部407が加圧レバー406を介して加圧ローラ403の軸の両端を押し上げることによって、加圧ローラ403は、定着ローラ401に向かって加圧される。そして、加圧ローラ403は、未定着のトナーが付着した用紙408を定着ローラ401に向かって加圧し、用紙408にトナーを定着させる。定着ローラ401は、図示しないモータによって矢印方向に回転駆動され、用紙408を搬送する。
図4は、加圧力調整部のハードウェア構成の一例を示す図である。
加圧力調整部407は、ブラケット501と、送りねじ502と、加圧モータ503と、フォトセンサ504と、スプリング505と、を備える。
ブラケット501は、側板に沿って上下動可能であり、上下方向に雌ねじが切られた孔が設けられ、送りねじ502と噛み合わされている。送りねじ502は、加圧モータ503によって回転駆動される。側板にはフォトセンサ504が設けられており、加圧ローラ403の加圧力が基準値になったときにブラケット501によってONされるように調整されている。
加圧ローラ403を加圧する加圧レバー406に連結されたスプリング505の他端は、ブラケット501に連結されている。加圧モータ503が回転駆動されると、送りねじ502と噛み合っているブラケット501は、それに従い上下動する。
ブラケット501が上方に移動すればスプリング505による付勢力が強まり、加圧ローラ403はより強く定着ローラ401に押しつけられる。逆にブラケット501を下方に移動すれば加圧ローラ403から定着ローラ401への加圧力は弱まり、やがて離間する。これによって、加圧ローラ403の加圧力を無段階に調整することができる。
図5は、制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。
制御部11は、コンピュータによって構成され、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、HDD(Hard Disk Drive)/SDD(Solid State Drive)204と、I/Oインターフェース205と、通信インターフェース206と、を備える。
CPU201は、ROM202またはHDD/SDD204に格納されたプログラムを読み出して、RAM203に格納する。そして、CPU201は、RAM203に格納されたプログラムに従って、後述する各種の処理を実行する。
ROM202は、不揮発性の補助記憶装置である。ROM202には、BIOS等の制御部11の基本的な動作を規定したプログラムが格納される。
RAM203は、揮発性の主記憶装置である。RAM203は、CPU201の作業領域として使用される。
HDD/SDD204は、大容量の不揮発性の補助記憶装置である。HDD/SDD204には、受信した印刷ジョブデータ、後述する各種処理のプログラム、設定情報等が格納される。
I/Oインターフェース205は、定着部12に含まれる各種モータ、センサ、ヒータなどのデバイスとの通信を制御する。
通信インターフェース206は、例えばLAN(Local Area Network)カード等の、DFE20と通信するための中継器である。
図6は、第一の実施形態に係る画像形成装置の機能の一例を示す図である。
制御部11は、記憶部111と、印刷順制御部112と、定着制御部113と、定着温度予測部114と、を備える。
記憶部111は、各種情報を記憶する。具体的には、記憶部111は、定着条件情報91を記憶する。
定着条件情報91は、定着の条件を示す情報であって、用紙の種別に関連付けられた、定着設定温度と、定着可能な温度の範囲および圧力の範囲と、を含む。
定着設定温度は、関連付けられた種別の用紙にトナーを定着させるための、定着部12の理想の温度として設定された温度である。
定着可能な温度の範囲および圧力の範囲は、関連付けられた種別の用紙にトナーを定着させるための条件である。定着可能な温度の範囲は、定着時の定着部12の温度の範囲の設定値である。定着可能な圧力の範囲は、定着時に用紙に加えられる圧力の範囲の設定値である。
ROM202またはHDD/SDD204は、記憶部111として機能する。
印刷順制御部112は、定着設定温度に基づいて、印刷ジョブデータに含まれるページの印刷順を決定する。具体的には、印刷順制御部112は、定着設定温度が高い順および低い順のいずれかの印刷順を示す設定値に基づいて印刷順を決定する。ここで、定着設定温度が高い順とは、定着条件情報91に含まれる定着設定温度が高い用紙から順に印刷することを示し、定着設定温度が低い順とは、定着条件情報91に含まれる定着設定温度が低い用紙から順に印刷することを示す。
また、印刷順制御部112は、定着温度予測部114による定着部12の温度の変化の算出結果に基づいて、消費する電力が小さくなる印刷順を決定しても良い。
定着制御部113は、定着部12の温度を定着設定温度に保つように、加熱部121を制御する。具体的には、定着制御部113は、温度検知部123が検知した定着部12の温度を示す情報を取得して、取得した温度と定着設定温度との差分に基づいて、加熱部121の加熱量を決定する。
そして、定着制御部113は、定着温度予測部114によって算出された定着部12の温度が、用紙にトナーを定着可能な温度の範囲内に収まる場合には、加熱部121による加熱量を抑制する。
定着温度予測部114は、用紙を加熱するための定着部12の温度の変化を算出する。具体的には、定着温度予測部114は、温度検知部123が検知した定着部12の温度を示す情報を、定着制御部113を介して取得する。
そして、定着温度予測部114は、印刷順制御部112によって決定された印刷順に基づいて、定着部12の温度の変化を算出する。例えば、定着温度予測部114は、定着部12を通過する際に定着部12の温度が下がる速度を算出する。
CPU201は、印刷順制御部112、定着制御部113および定着温度予測部114として機能する。
定着部12は、加熱部121と、加圧部122と、温度検知部123と、を備える。
加熱部121は、定着部12を加熱する。具体的には、加熱部121は、ヒータ402により実現され、定着制御部113による制御によって、定着の際の定着ローラ401を加熱する。
加圧部122は、加圧ローラ403、加圧レバー406および加圧力調整部407の協働によって実現され、定着制御部113による制御によって、定着する際に用紙2に圧力を加える。
温度検知部123は、定着ローラ温度センサ404および加圧ローラ温度センサ405の協働によって実現され、定着部12の温度を検知する。定着部12の温度は、具体的には、定着ローラ温度センサ404によって検知される定着ローラ401の温度と、加圧ローラ温度センサ405によって検知される加圧ローラ403の温度と、を含む。そして、定着設定温度は、それぞれの設定温度を示す。
なお、定着部12の温度は、定着ローラ401の温度と加圧ローラ403の温度とに基づく統計値であっても良い。例えば、定着部12の温度は、定着ローラ401の温度と加圧ローラ403の温度の平均値であっても良い。この場合、定着設定温度は、それぞれの温度の平均値を示す設定温度である。
次に、画像形成システム1の動作について説明する。
画像形成装置10は、定期的に、またはユーザの操作を受けて、印刷処理を開始する。
図7は、印刷処理のフローの一例を示す図である。
画像形成装置10が印刷処理を開始すると、印刷順制御部112は、印刷順決定処理を実行する(ステップS1)。そして、決定された印刷順に基づいて、定着制御部113および定着温度予測部114は、定着制御処理を実行する(ステップS2)。定着制御処理は、印刷順決定処理において決定されたジョブの終了まで、同じ定着設定温度のページ群単位に実行される。
図8は、印刷順決定処理のフローの一例を示す図である。
印刷順制御部112は、印刷順決定処理を開始すると、対象ジョブを決定するための対象ジョブ決定処理を実行する(ステップS11)。そして、対象ジョブ決定処理によって決定された対象ジョブの各ページの印刷順を決定するための対象ジョブ印刷順決定処理を実行する(ステップS12)。そして、画像形成装置10は、印刷を開始する(ステップS13)。
図9は、対象ジョブ決定処理のフローの一例を示す図である。
印刷順制御部112は、印刷順決定処理のステップS11において、対象ジョブ決定処理を開始すると、印刷順変更単位の設定値が複数ジョブであるか否かを判定する(ステップS111)。印刷順変更単位の設定値は、あらかじめ記憶部111に格納された設定値である。具体的には、印刷順変更単位の設定値は、複数ジョブおよび単位ジョブのいずれかを示す値である。
印刷順制御部112は、印刷順変更単位の設定値が複数ジョブであると判定すると(ステップS111:YES)、DFE20または管理サーバ40に溜められた全ての印刷ジョブデータを受信する(ステップS112)。そして、印刷順制御部112は、受信した全ての印刷ジョブデータを対象に決定する(ステップS113)。
また、印刷順制御部112は、印刷順変更単位の設定値が複数ジョブでないと判定すると(ステップS111:NO)、DFE20または管理サーバ40に溜められた印刷ジョブデータから、1件の印刷ジョブデータを受信する(ステップS114)。そして、印刷順制御部112は、受信した1件の印刷ジョブデータを対象に決定する(ステップS115)。
図10は、対象ジョブ印刷順決定処理のフローの一例を示す図である。
印刷順制御部112は、印刷順決定処理のステップS12において、対象ジョブ印刷順決定処理を開始すると、印刷順の設定値を判定する(ステップS121)。印刷順の設定値は、あらかじめ記憶部111に格納された設定値である。具体的には、印刷順の設定値は、「高い順」、「低い順」、「自動選択」および「なし」のいずれかを示す値である。
印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「高い順」であると判定すると(ステップS121:高い順)、定着設定温度が高い順に印刷順を決定する(ステップS122)。
また、印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「低い順」であると判定すると(ステップS121:低い順)、定着設定温度が低い順に印刷順を決定する(ステップS123)。
また、印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「自動選択」であると判定すると(ステップS121:自動選択)、印刷順自動決定処理を実行する(ステップS124)。
また、印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「なし」であると判定すると(ステップS121:なし)、ページの順番通りに印刷順を決定する(ステップS125)。
図11は、印刷順自動決定処理のフローの一例を示す図である。
印刷順制御部112は、対象ジョブ印刷順決定処理のステップS124において、印刷順自動決定処理を開始すると、先行するジョブがあるか否かを判定する(ステップS1241)。
印刷順制御部112は、先行するジョブがあると判定すると(ステップS1241:YES)、定着設定温度が低い順の方が、予測される消費電力が小さいか否かを判定する(ステップS1242)。
具体的には、定着温度予測部114が、先行するジョブの定着温度の推移を参考にして、対象ジョブを定着設定温度が高い順に印刷した場合の定着温度の変化と、対象ジョブを定着設定温度が低い順に印刷した場合の定着温度の変化と、を算出する。そして、印刷順制御部112は、算出結果に基づいて、定着設定温度が低い順の方が、予測される消費電力が小さいか否かを判定する。
印刷順制御部112は、定着設定温度が低い順の方が、予測される消費電力が小さいと判定すると(ステップS1242:YES)、定着設定温度が低い順に印刷順を決定する(ステップS1243)。逆に、印刷順制御部112は、定着設定温度が低い順の方が、予測される消費電力が小さくないと判定すると(ステップS1242:NO)、定着設定温度が高い順に印刷順を決定する(ステップS1244)。
また、ステップS1241の処理において、印刷順制御部112は、先行するジョブがないと判定した場合も(ステップS1241:NO)、定着設定温度が高い順に印刷順を決定する(ステップS1244)。
なお、印刷順制御部112は、印刷ジョブデータに含まれる画像情報に基づいて、定着設定温度を補正し、補正された定着設定温度に基づいて、印刷順を決定しても良い。例えば、画像がない挿入紙の場合、ジョブ内の一番低い定着設定温度に補正することによって、加熱部121の加熱量を削減し、電力の消費を抑えることができる。
また、決定される印刷順は、高い順または低い順のいずれかで無くても良い。たとえば、印刷順制御部112は、定着設定温度が10度、20度、15度のジョブの順番が最適と判断される場合、そのような印刷順に決定しても良い。
図12(a)は、印刷順の自動決定について説明するための第一の図である。
後続ジョブのうち、定着設定温度が高いページの枚数が十分あれば、放熱による温度の低下を計算すると、定着設定温度が高い順に印刷した方が加熱部121の加熱量を小さく、電力の消費を抑えることができる。したがって、このような場合には、印刷順制御部112は、定着設定温度が高い順に印刷順を決定する。
図12(b)は、印刷順の自動決定について説明するための第二の図である。図12(c)は、印刷順の自動決定について説明するための第三の図である。
後続ジョブのうち、定着設定温度が高いページの枚数が少ない場合、図12(b)に示すように、定着設定温度が高い順に印刷すると、冷却して温度を下げる必要があるため、エネルギーのロスが大きい。
したがって、この場合、印刷順制御部112は、図12(c)に示すように、定着設定温度が低い順に印刷順を決定する。これによって、冷却が不要になり、全体としてのエネルギーロスが小さい。
図13は、定着制御処理のフローの一例を示す図である。
定着制御部113は、図7に示す印刷処理のステップS2において定着制御処理を開始すると、定着制御を開始する(ステップS21)。具体的には、定着制御部113は、温度検知部123が検知した定着部12の温度を示す情報を取得して、取得した温度と定着設定温度との差分に基づいて、加熱部121および加圧部122を制御する。
このステップS21は、定着部12の温度を、用紙の種別ごとに設定された定着設定温度に保つように、定着部12を加熱する加熱部121を制御する制御ステップとして機能する。
次に、定着制御部113は、定着部12の状態が定着条件を満たすか否かを判定する(ステップS22)。
具体的には、定着制御部113は、温度検知部123が検知した定着部12の温度が、定着条件情報に含まれる定着可能な温度の範囲内であることと、加圧部122の加圧力が、定着条件情報に含まれる定着可能な圧力の範囲内であることと、をともに満たすか否かを判定する。
ここで、定着制御部113は、加圧部122の加圧力を加圧力調整部407の制御時に取得する。
定着制御部113は、定着部12の状態が定着条件を満たさないと判定すると(ステップS22:NO)、少し時間を空けて再度ステップS22の判定処理を実行する。
定着制御部113は、定着部12の状態が定着条件を満たすと判定すると(ステップS22:YES)、図示しない作像制御部および搬送制御部に通紙を許可する(ステップS23)。これによって、トナー像が転写された用紙が定着部12に通紙される。
次に、定着制御部113は、加熱部121による加熱量が抑制可能か否かを判定する(ステップS24)。具体的には、定着制御部113は、用紙2の先端が定着ローラ401と加圧ローラ403の接地面に一定時間後に到達する位置に来ると、定着部12の温度の変化の算出結果を定着温度予測部114より取得する。
そして、定着制御部113は、定着温度予測部114の算出結果に基づいて、加熱部121による加熱量を抑制しても定着部12の温度が定着可能な温度の範囲内に収まるか否かを判定する。例えば、定着制御部113は、取得した温度から、余熱によって通紙しても定着可能な温度の下限値より温度の予測値が上回れば、加熱量が抑制可能と判定する。
このステップS24は、用紙を加熱するための定着部12の温度の変化を算出する予測ステップとして機能する。
定着制御部113は、加熱部121による加熱量が抑制可能であると判定すると(ステップS24:YES)、加熱部121による加熱量を抑制する(ステップS25)。具体的には、定着制御部113は、加熱部121による加熱を停止するか、または残ページ分の温度変化の算出結果に合わせて、定着設定温度を徐々に低くなるように設定する。
また、定着制御部113は、加熱部121による加熱量が抑制可能でないと判定すると(ステップS24:NO)、ステップS25の処理をスキップして、加熱部121による加熱量を維持する。
そして、定着制御部113は、ページ群の最終ページが定着部12を通過したか否かを判定する(ステップS26)。定着制御部113は、ページ群の最終ページが定着部12を通過していないと判定すると(ステップS26:NO)、次のページについて、ステップS24の判定処理を再度実行する。
定着制御部113は、ページ群の最終ページが定着部12を通過したと判定すると(ステップS26:YES)、定着制御を終了する(ステップS27)。
図14は、定着制御処理の結果について説明するための図である。
一例として、画像形成装置10が、定着設定温度Aのページ群を印刷し、続いて、定着設定温度Aよりも低い定着設定温度Bのページ群の印刷を行う場合、定着設定温度Aのページ群のすべてのページの印刷を定着設定温度Aに維持して行う代わりに、定着設定温度Aのページ群の残ページ数と定着設定温度Bとに合わせて、定着可能な温度の範囲内を維持しつつ、徐々に加熱量を抑制することができる。
同様に、定着設定温度Bのページ群が、対象の印刷ジョブの最後である場合、定着設定温度Bのページ群のすべてのページの印刷を定着設定温度Bに維持して行う代わりに、定着設定温度Bのページ群の残ページ数に合わせて、定着可能な温度の範囲内を維持しつつ、徐々に加熱量を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成システム1によれば、画像形成装置10は、定着部12の温度の変化を算出し、算出された定着部12の温度が定着可能な温度の範囲内に収まる場合には、加熱部121による加熱量を抑制する。これによって、定着のための電力の消費を抑制することができる。
また、画像形成装置10は、定着設定温度に基づいて、印刷ジョブデータに含まれるページの印刷順を決定し、決定された印刷順に基づいて定着部12の温度の変化を算出する。これによって、印刷順に対応した加熱量の抑制が可能となるため、定着のための電力の消費をさらに抑制することができる。
さらに、画像形成装置10は、ユーザの設定によって、定着部12の温度の変化の算出結果に基づいて、消費する電力が小さくなる印刷順を決定する。これによって、印刷ジョブデータの内容によって、より電力の消費が小さい印刷順を決定することができるため、さらに電力の消費を抑制することができる。
本実施形態において、図13に示した定着制御処理のステップS24において、定着制御部113は、加圧部122の加圧力を調整することによって加熱部121の加熱量が抑制可能かを判定しても良い。
例えば、定着制御部113は、用紙の種別ごとに設定された定着条件を満たす範囲で、加圧部122の加圧力を大きくし、単位時間内に用紙に与える熱量を大きくすることで、定着可能な温度の下限を引き下げたとき、加熱量を抑制しても残ページ分による温度の降下後に定着部12の温度が引き下げた下限の温度を上回れば、加熱部121の加熱量が抑制可能であると判定する。
この場合、続くステップS25において、定着制御部113は、温度制御を変更するとともに、加圧部122による加圧力も変更する。これによって、加圧部122を調整しないと定着できない温度であっても、加熱量を抑制することができるため、より電力の消費を抑制することができる。
また、本実施形態に係る定着温度予測部114は、定着部12の温度の変化の実績と算出結果の差分によって学習した予測モデルに基づいて、定着部12の温度の変化を算出しても良い。
具体的には、記憶部111には、あらかじめ定着部12の温度の変化を、定着部12の温度、用紙の種別、印刷ジョブデータのページ数、色数等のパラメータに基づいて算出するための予測モデルを格納しておく。そして、定着温度予測部114は、図13に示す定着制御処理のステップS24において、定着部12の温度の変化の算出結果に基づいて、機械学習の手法を用いて予測モデルを更新する。
このようにすれば、定着温度予測部114による定着部12の温度の変化の予測精度を実績に基づいて向上させることができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、排紙を整列する排紙整列部、排紙整列部を制御する整列制御部およびユーザの操作を受けるための操作部を備える点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図15(a)は、第二の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す第一の図である。
本実施形態に係る画像形成装置10は、排紙整列部14と、操作部15と、を備える。
排紙整列部14は、排紙の順番を入れ替えるための排紙一時保持トレイ14aを備える。これによって、先に印刷された用紙を排紙一時保持トレイ14aに溜めておき、後から印刷された用紙を先に排紙することによって、排紙の順番を印刷の順番とは別にすることができる。
操作部15は、ユーザの操作を受けるための機器である。操作部15は、制御部11と通信線16を介して通信可能に接続されている。具体的には、操作部15は、排紙の順番を入れ替えるか否かのユーザによる選択を受ける。
図15(b)は、第二の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す第二の図である。
排紙一時保持トレイ14aは、例えば、図15(b)に示すように、3つの排紙一時トレイ14c、14d、14eと、ストレートパス14bとから構成されても良い。これによって、溜めておく用紙の間での順番の入れ替えが可能である。
図15(a)および図15(b)は一例であって、例えば、画像形成装置10の内部に排紙の順番を入れ替える機構が備えられていても良い。具体的には、反転パス306や図示しない両面パス等が排紙整列部14として機能しても良い。
図16は、第二の実施形態に係る画像形成装置の機能の一例を示す図である。
本実施形態に係る画像形成装置10は、前述の通り、印刷された順番と排紙する順番を入れ替えるための排紙整列部14を備える。また、制御部11は、排紙整列部14を制御する整列制御部115をさらに備える。
整列制御部115は、排紙の順番を入れ替えるか否かのユーザによる選択に基づいて、排紙整列部14を制御する。具体的には、操作部15を介して、排紙の順番を入れ替えるか否かのユーザによる選択を受ける。この選択は、印刷ジョブデータごとの選択でも良いし、画像形成装置10ごとの選択でも良い。画像形成装置10ごとの選択結果は、設定情報として記憶部111に格納される。
画像形成装置10ごと、または印刷ジョブデータごとに、排紙の順番を入れ替えると選択されている場合、整列制御部115は、印刷順制御部112による印刷順に関わらず、印刷ジョブデータのページの順番に排紙するように、排紙整列部14を制御する。
本実施形態に係る画像形成システム1によれば、排紙整列部14は、排紙の順番を入れ替える。これによって、印刷ジョブデータのページの順番の通りに排紙することができるため、ユーザの利便性が向上する。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して、第三の実施形態について説明する。第三の実施形態は、先行するジョブデータ(第一の印刷ジョブデータ)を受信して印刷順を決定した後に、後続の印刷ジョブデータ(第二の印刷ジョブデータ)を受信した場合に、先行するジョブデータに基づいて後続ジョブデータの印刷順を決定する点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第三の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置10は、先行するジョブデータの印刷順を決定した後に、DFE20または管理サーバ40から印刷の要求を受信すると、印刷ジョブデータ受信処理を実行する。
図17は、第三の実施形態に係る印刷ジョブデータ受信処理のフローの一例を示す図である。
画像形成装置10は、DFE20または管理サーバ40から印刷ジョブデータを受信する(ステップS301)。そして、印刷順制御部112は、追加ジョブ入れ替え機能が有効か否かを判定する(ステップS302)。追加ジョブ入れ替え機能が有効か無効かを示す情報は、あらかじめ設定情報として記憶部111に格納されている。
印刷順制御部112は、追加ジョブ入れ替え機能が有効でないと判定すると(ステップS302:NO)、印刷ジョブデータ受信処理を終了する。
印刷順制御部112は、追加ジョブ入れ替え機能が有効であると判定すると(ステップS302:YES)、印刷順の設定値が「低い順」であるか否かを判定する(ステップS303)。
印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「低い順」でないと判定すると(ステップS303:NO)、受信した印刷ジョブデータの印刷順をページ群ごとに定着設定温度が高い順に入れ替える(ステップS304)。
印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「低い順」であると判定すると(ステップS303:YES)、ステップS304の処理をスキップする。
次に、印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「高い順」であるか否かを判定する(ステップS305)。印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「高い順」であると判定すると(ステップS305:YES)、印刷ジョブデータ受信処理を終了する。
印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「高い順」でないと判定すると(ステップS305:NO)、受信した印刷ジョブデータの印刷順をページ群ごとに定着設定温度が低い順に入れ替える(ステップS306)。
次に、印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「自動選択」であって、かつ定着設定温度が高い順に印刷した場合に予測される消費電力が、定着設定温度が低い順に印刷した場合に予測される消費電力よりも小さいか否かを判定する(ステップS307)。
具体的には、定着温度予測部114が、先行するジョブの定着温度の推移を参考にして、対象ジョブを定着設定温度が高い順に印刷した場合の定着温度の変化と、対象ジョブを定着設定温度が低い順に印刷した場合の定着温度の変化と、を算出する。そして、印刷順制御部112は、算出結果に基づいて、定着設定温度が低い順の方が、予測される消費電力が小さいか否かを判定する。
印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「自動選択」でないか、または定着設定温度が高い順に印刷した場合に予測される消費電力が、定着設定温度が低い順に印刷した場合に予測される消費電力よりも小さくないと判定すると(ステップS307:NO)、印刷ジョブデータ受信処理を終了する。
印刷順制御部112は、印刷順の設定値が「自動選択」であって、かつ定着設定温度が高い順に印刷した場合に予測される消費電力が、定着設定温度が低い順に印刷した場合に予測される消費電力よりも小さいと判定すると(ステップS307:YES)、受信した印刷ジョブデータの印刷順をページ群ごとに定着設定温度が高い順に入れ替える(ステップS308)。
なお、印刷順の設定値が「自動選択」の場合に決定される印刷順は、高い順または低い順のいずれかで無くても良い。たとえば、印刷順制御部112は、定着設定温度が10度、20度、15度のジョブの順番が最適と判断される場合、そのような印刷順に決定しても良い。
本実施形態に係る画像形成システム1によれば、先行するジョブデータを受信して印刷順を決定した後に、後続の印刷ジョブデータを受信した場合に、先行するジョブデータに基づいて後続ジョブデータの印刷順を決定することができる。
(第四の実施形態)
以下に図面を参照して、第四の実施形態について説明する。第四の実施形態は、先行するジョブデータを受信して印刷順を決定した後に、後続の印刷ジョブデータを受信した場合に、先行するジョブデータと後続ジョブデータを合わせた印刷ジョブデータの印刷順を決定する点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第四の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図18は、第四の実施形態に係る印刷ジョブデータ受信処理のフローの一例を示す図である。
画像形成装置10は、DFE20または管理サーバ40から印刷ジョブデータを受信する(ステップS401)。そして、印刷順制御部112は、ジョブ間入れ替え機能が有効か否かを判定する(ステップS402)。ジョブ間入れ替え機能が有効か無効かを示す情報は、あらかじめ設定情報として記憶部111に格納されている。
印刷順制御部112は、ジョブ間入れ替え機能が有効でないと判定すると(ステップS402:NO)、受信した印刷ジョブデータを対象として、図10に示す対象ジョブ印刷順決定処理を実行する(ステップS408)。
印刷順制御部112は、ジョブ間入れ替え機能が有効であると判定すると(ステップS402:YES)、先行するジョブがあるか否かを判定する(ステップS403)。
印刷順制御部112は、先行するジョブがないと判定すると(ステップS403:NO)、ステップS408の処理に進む。
印刷順制御部112は、先行するジョブがあると判定すると(ステップS403:YES)、先行するジョブのジョブ間入れ替え機能が有効か否かを判定する(ステップS404)。ジョブごとのジョブ間入れ替え機能が有効か否かを示す情報は、印刷ジョブデータに含まれる。したがって、印刷順制御部112は、先行するジョブの印刷ジョブデータから情報を取得して、先行するジョブのジョブ間入れ替え機能が有効か否かを判定する。
印刷順制御部112は、先行するジョブのジョブ間入れ替え機能が有効でないと判定すると(ステップS404:NO)、ステップS408の処理に進む。
印刷順制御部112は、先行するジョブのジョブ間入れ替え機能が有効であると判定すると(ステップS404:YES)、後続の受信ジョブのジョブ間入れ替え機能が有効か否かを判定する(ステップS405)。
印刷順制御部112は、受信ジョブのジョブ間入れ替え機能が有効でないと判定すると(ステップS405:NO)、ステップS408の処理に進む。
印刷順制御部112は、受信ジョブのジョブ間入れ替え機能が有効であると判定すると(ステップS405:YES)、先行する印刷ジョブデータと受信した印刷ジョブデータとをまとめた仮想ジョブデータを生成する(ステップS406)。
そして、印刷順制御部112は、生成された仮想ジョブデータを対象として、図10に示す対象ジョブ印刷順決定処理を実行する(ステップS407)。
本実施形態に係る画像形成システム1によれば、先行するジョブデータを受信して印刷順を決定した後に、後続の印刷ジョブデータを受信した場合に、先行するジョブデータと後続ジョブデータを合わせた印刷ジョブデータの印刷順を決定することができる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 画像形成システム
10 画像形成装置
11 制御部
12 定着部
111 記憶部
112 印刷順制御部
113 定着制御部
114 定着温度予測部
121 加熱部
122 加圧部
123 温度検知部
20 DFE
30 ユーザ端末
40 管理サーバ
特開2011−242766号公報

Claims (15)

  1. 用紙を加熱するための定着部の温度の変化を算出する定着温度予測部と、
    前記定着部の温度を、用紙の種別ごとに設定された定着設定温度に基づいて、前記定着部を加熱する加熱部を制御する定着制御部と、を備え、
    前記定着制御部は、前記定着温度予測部によって算出された前記定着部の温度が、用紙にトナーを定着可能な温度の範囲内に収まる場合には、前記加熱部による加熱量を抑制する、
    画像形成装置。
  2. 前記定着設定温度に基づいて、印刷ジョブデータに含まれるページの印刷順を決定する印刷順制御部をさらに備え、
    前記定着温度予測部は、決定された前記印刷順に基づいて前記定着部の温度の変化を算出する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷順制御部は、前記定着設定温度が高い順および低い順のいずれかの印刷順を示す設定値に基づいて前記印刷順を決定する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷順制御部は、前記定着温度予測部による前記定着部の温度の変化の算出結果に基づいて、消費する電力が小さくなる印刷順を決定する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷順制御部は、印刷ジョブデータに含まれる画像情報に基づいて、前記定着設定温度を補正し、補正された前記定着設定温度に基づいて、前記印刷順を決定する、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記印刷順制御部は、第一の印刷ジョブデータの印刷順を決定した後に、新たに第二の印刷ジョブデータを受信すると、前記定着温度予測部によって前記定着部の温度の変化を算出した結果に基づいて、消費する電力が小さくなるように前記第二の印刷ジョブデータの印刷順を決定する、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記印刷順制御部は、前記定着設定温度の高い順、前記定着設定温度の低い順、消費電力が小さくなる順、入れ替えなしのいずれかからのユーザによる選択に基づいて、前記第二の印刷ジョブデータの印刷順を決定する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記印刷順制御部は、複数の印刷ジョブデータを対象として前記印刷順を決定する、
    請求項2から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記印刷順制御部は、複数の印刷ジョブデータを対象とするか否かのユーザの選択に基づいて、前記印刷順を決定する、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記定着制御部は、前記定着設定温度を保つように、前記用紙を定着させる圧力を加えるための加圧部を制御する、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 印刷された順番と排紙する順番を入れ替えるための排紙整列部を制御する整列制御部をさらに備える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記整列制御部は、排紙の順番を入れ替えるか否かのユーザによる選択に基づいて、前記排紙整列部を制御する、
    請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記定着温度予測部は、前記定着部の温度の変化の実績と算出結果の差分によって学習した予測モデルに基づいて、前記定着部の温度の変化を算出する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. コンピュータが実行する定着制御方法であって、
    用紙を加熱するための定着部の温度の変化を算出する予測ステップと、
    前記定着部の温度を、用紙の種別ごとに設定された定着設定温度に基づいて、前記定着部を加熱する加熱部を制御する制御ステップと、を備え、
    前記制御ステップでは、前記予測ステップで算出された前記定着部の温度が、用紙にトナーを定着可能な温度の範囲内に収まる場合には、前記加熱部による加熱量を抑制する、
    定着制御方法。
  15. コンピュータに、
    用紙を加熱するための定着部の温度の変化を算出する予測ステップと、
    前記定着部の温度を、用紙の種別ごとに設定された定着設定温度に基づいて、前記定着部を加熱する加熱部を制御する制御ステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記制御ステップでは、前記予測ステップで算出された前記定着部の温度が、用紙にトナーを定着可能な温度の範囲内に収まる場合には、前記加熱部による加熱量を抑制する、
    プログラム。
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