JP2022002980A - 薬液塗布容器の中栓、およびそれを備える薬液塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬液の抽出量の調節を容易に行うことができる、薬液塗布容器に用いられる中栓を提供する。【解決手段】下端部が薬液Lを溜める薬液容器本体12に取り付けられ、上端部に薬液Lを塗布する刷毛16が取り付けられる中栓14を、刷毛16が挿設される刷毛挿設孔26と、刷毛挿設孔26の下端部に形成されており、刷毛16の側周を押圧することによって刷毛16の中栓14に対する位置を保持する押圧保持部36とで構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば皮膚に塗布する薬液等に用いられる薬液塗布容器の中栓、およびそれを備える薬液塗布容器に関する。
従前より、薬液を溜めておくとともに、当該薬液を皮膚等に塗布するための刷毛を備える薬液塗布容器が開発されている(例えば、特許文献1)。
一般にこのような薬液塗布容器を用いて皮膚等に薬液を塗布する際、可撓性のある材質で形成されており薬液が溜められている薬液容器本体を押しつぶす程度をユーザーが調節することで、薬液の抽出量の調節を行うようになっていた。
具体的には、薬液容器本体を強く押しつぶすと刷毛を伝って抽出される薬液の量が多くなり、薬液容器本体を軽く押しつぶすと刷毛を伝って抽出される薬液の量が少なくなる。
特開2008−169163号公報
しかしながら、従来の薬液塗布容器には、薬液の抽出量の調節が難しいという問題があった。
例えば、握力が比較的小さいユーザーが薬液の抽出量の調節をしようとしても、ちょうど良い程度の握力で薬液容器本体を押しつぶすことができず、希望する抽出量よりも少ない量で我慢するか、あるいは、希望する抽出量よりも多すぎる量が出てしまい、薬液が無駄になってしまうことがあった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、薬液の抽出量の調節を容易に行うことができる、薬液塗布容器に用いられる中栓、およびその中栓を備える薬液塗布容器を提要することにある。
本発明の一局面によれば、
下端部が薬液を溜める薬液容器本体に取り付けられ、
上端部に前記薬液を塗布する刷毛が取り付けられる中栓であって、
前記刷毛が挿設される刷毛挿設孔と、
前記刷毛挿設孔の下端部に形成されており、前記刷毛の側周を押圧することによって前記刷毛の前記中栓に対する位置を保持する押圧保持部とを有している
薬液塗布容器の中栓が提供される。
好適には、
前記押圧保持部は、複数の舌片で形成されており、
複数の前記舌片同士の間には、それぞれ前記刷毛挿設孔に沿って延びる隙間が形成されている。
好適には、
前記刷毛挿設孔の下端部の表面から前記舌片の内面にかけて延びる縦リブが形成されている。
好適には、
前記舌片における前記刷毛の前記側周との当接位置には、前記上端部に向かう返り部が形成されている。
好適には、
前記刷毛挿設孔の上端には、前記刷毛の前記側周における中央部から突出する当り部に当接する受け部が形成されている。
好適には、
前記刷毛挿設孔の中央部に前記刷毛の前記側周における中央部と係合する係合部が形成されている。
好適には、
前記刷毛挿設孔の内面には、前記刷毛挿設孔の開口端から、前記押圧保持部が形成された下端にかけて、凹溝が形成されている。
本発明の他の局面によれば、
上述した中栓を備える薬液塗布容器が提供される。
本発明に係る薬液塗布容器の中栓では、刷毛が挿設される刷毛挿設孔の下端部において、当該刷毛の側周を押圧することによって刷毛の中栓に対する位置を保持する押圧保持部が設けられている。これにより、刷毛挿設孔から刷毛の下端部を薬液容器本体内にどの程度突出露出させるかによって、当該薬液容器本体内に溜められた薬液が刷毛の下端部に浸透する量を調節することができる。
これにより、従前の薬液塗布容器のように、薬液容器本体を押しつぶす度合いで薬液の抽出量を調節する必要がなくなり、薬液の抽出量の調節を容易に行うことができる。
本発明が適用された、実施形態に係る薬液塗布容器10を示す断面図である。 薬液容器本体12を示す斜視図である。 中栓14を示す斜視図である。 中栓14を示す断面図である。 一部をカットした中栓14を示す斜視図である。 刷毛16を示す斜視図である。 キャップ18を示す斜視図である。 変形例1に係る中栓14を示す断面図である。 変形例1に係る一部をカットした中栓14を示す斜視図である。 変形例2に係る中栓14を示す断面図である。 変形例2に係る一部をカットした中栓14を示す斜視図である。 変形例2に係る刷毛16を示す斜視図である。 変形例2に係る中栓14と刷毛16とを組み合わせた状態を示す断面図である。 変形例3に係る刷毛16を示す斜視図である。 変形例3に係る中栓14と刷毛16とを組み合わせた状態を示す断面図である。 変形例4に係る中栓14を示す断面図である。 変形例4に係る刷毛16を示す斜視図である。 変形例4に係る中栓14と刷毛16とを組み合わせた状態を示す断面図である。 変形例5に係る中栓14を示す平面図である。 変形例5に係る一部をカットした中栓14を示す斜視図である。 変形例5に係る中栓14と刷毛16とを組み合わせた状態を示す断面図である。 変形例5に係る別の中栓14を示す平面図である。 変形例5に係る一部をカットした別の中栓14を示す斜視図である。 変形例6に係る中栓14を示す断面図である。 変形例6に係る一部をカットした中栓14を示す斜視図である。 変形例6に係る中栓14と刷毛16とを組み合わせた状態を示す断面図である。 変形例7に係る中栓14を示す断面図である。 変形例7に係る中栓14を示す斜視図である。
(薬液塗布容器10の構成)
以下、図面を用いて、本発明が適用された薬液塗布容器10の構成の一例について説明する。
図1に示すように、薬液塗布容器10は、大略、薬液容器本体12と、中栓14と、刷毛16と、キャップ18とで構成されている。
薬液容器本体12は、図2に示すように、略円柱状の有底筒状部材であり、その開口20には、中栓14の下端部が嵌め込まれる中栓嵌挿部22が形成されている。また、薬液容器本体12の上端部には、キャップ18が螺合される雄ネジ部23が形成されている。
本実施形態に係る薬液容器本体12は上述のように略円柱状に形成されているが、薬液容器本体12の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、略角柱状であってもよいし、より複雑な形状であってもよい。また、薬液容器本体12の材質も特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエステル(PET)、エラストマーからなる群より選ばれる少なくとも一つが挙げられるが、刷毛16から薬液を滴下させて使用する場合は、ポリエチレン(PE)やエラストマーが最適であり、使用者に薬液の残量を認識させたい場合はポリエチレン(PE)、ポリエステル(PET)が好適である。
中栓14は、図3から図5に示すように、略円柱状の筒状部材であり、中栓本体24と、当該中栓本体24の長手方向の中心部に形成された刷毛挿設孔26とを有している。また、中栓本体24の略中央部外周には、略円形状のフランジ28が突設されている。さらに、中栓本体24の外径は、当該フランジ28よりも上側(刷毛16が挿入して取り付けられる側)が比較的細く、フランジ28よりも下側(薬液容器本体12に嵌め込まれる側)が比較的太く形成されている。なお、フランジ28よりも上側を比較的太く、フランジ28よりも下側を比較的細く形成してもよい。
中栓本体24における比較的細い上側を刷毛取付部30と呼び、比較的太い下側を薬液容器本体取付部32と呼ぶ。
本実施形態に係る中栓14は上述のように略円柱状に形成されているが、中栓14の外形状はこれに限定されるものではなく、例えば、略角柱状であってもよいし、より複雑な形状であってもよい。また、中栓14は、その薬液容器本体取付部32が薬液容器本体12の中栓嵌挿部22に嵌挿されるようになっているが、これに変えて、中栓14の下端部が薬液容器本体12の上端部に被さるように中栓14が薬液容器本体12に対して取り付けられてもよい。さらに、中栓14の材質も特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエステル(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)からなる群より選ばれる少なくとも一つが挙げられ、刷毛16を刷毛挿設孔26に挿入し易く且つ中栓嵌挿部22に嵌挿させやすい剛性があればよい。
薬液容器本体取付部32の内側には、刷毛挿設孔26よりも大きな径の中栓内側空間34が形成されており、この中栓内側空間34に刷毛挿設孔26の下端が連通している。本実施形態では、刷毛16の外形に合わせて刷毛挿設孔26も断面円形状に形成されているが、後述するように刷毛16の外形は円柱状に限定されるものではなく、例えば角柱状であってもよいことから、刷毛挿設孔26の形状も刷毛16の外形に合わせて変形させることができる。
また、刷毛挿設孔26の下端部には、中栓内側空間34に突出するようにして、押圧保持部36が形成されている。本実施形態において、この押圧保持部36は、刷毛挿設孔26の下端部を囲むようにして略同一円周上に配置された4つの舌片38で構成されている。さらに、これら4つの舌片38同士の間には、それぞれ刷毛挿設孔26に沿って延びる隙間40が形成されている。
なお、略同一円周上に配置される舌片38の数は4つに限定されるものではなく、例えば、2つ、3つ、6つ、8つ等が考えられるが、中栓14の製造の容易性や刷毛16を保持する際のバランス等を考えた場合、4つの舌片38とするのが好適である。
これら4つの舌片38は、それぞれ下側が刷毛挿設孔26の中心に近づくようなテーパー状に形成されており、これら舌片38の下端(先端)で構成される円は、刷毛挿設孔26に挿設される刷毛16の外形よりもやや小さく設定されている。これにより、刷毛挿設孔26に挿入された刷毛16の下端が押圧保持部36に達したとき、これら舌片38同士で刷毛16の下端部の側周を押圧することによって当該刷毛16の中栓14に対する位置を保持するようになっている。
さらに、各舌片38における根元42よりもやや上側の刷毛挿設孔26の内表面から、各舌片38の内面にかけて延びる縦リブ44がそれぞれ形成されている。
刷毛16は、図6に示すように、所定の比重および強度を有する合成繊維の束を所定の密度で略円柱状に押し束ねて形成されたものであり、その下端部から浸透した薬液Lが毛細管現象によって刷毛16の上端部まで浸透してくることにより、当該上端部を皮膚等に押し当てることで薬液Lを所望の位置に塗布できるようになっている。
本実施形態に係る刷毛16の外形は上述のように略円柱状に形成されているが、刷毛16の外形状はこれに限定されるものではなく、例えば、略角柱状であってもよいし、より複雑な形状であってもよい。また、刷毛16の材質も特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル繊維(PET、PBT)、ポリプロピレン繊維(PP)、ポリアミド繊維(PA)、アクリル繊維(PMMA)、ポリアセタール繊維(POM)からなる群より選ばれる少なくとも一つが挙げられる。
キャップ18は、図7に示すように、薬液塗布容器10を使用しない保管時において、刷毛16の上端が不所望に物品等に当たって薬液Lがそれらに付着してしまうことや、薬液Lが刷毛16の上端から蒸発等してしまうのを回避するための部材である。
本実施形態に係るキャップ18は、略円錐形状に形成されており、内側に刷毛16の先端部を収容する刷毛収容空間46が形成されている。また、キャップ18の内面の下端部には、薬液容器本体12の雄ネジ部23と螺合する雌ネジ部47が形成されている(図1を参照)。
本実施形態に係るキャップ18の外形は上述のように略円錐形状に形成されているが、キャップ18の外形状はこれに限定されるものではなく、例えば、略角柱状や円柱状であってもよいし、より複雑な形状であってもよい。また、キャップ18の材質も特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)からなる群より選ばれる少なくとも一つが挙げられ、キャップの開栓トルク低下を防止する剛性や、防湿性能が極端に劣るものでなければよい。
(薬液塗布容器10の組み立て)
図1に戻り、本実施形態に係る薬液塗布容器10の組み立て手順について簡単に説明する。薬液容器本体12内に予め所定の量の薬液Lを充填しておく。次に、中栓14の薬液容器本体取付部32を薬液容器本体12の開口20に嵌挿し、開口20の端面に中栓14のフランジ28が当接するまで中栓14を薬液容器本体12に嵌め込む。然る後、中栓14の刷毛挿設孔26に刷毛16の下端から挿入していき、押圧保持部36を構成する各舌片38から刷毛16の外周面が押圧保持される位置まで中栓14に嵌め込む。最後に、キャップ18を刷毛16の先端部に被せて薬液塗布容器10の組み立てが完了する。
薬液塗布容器10の組み立て手順は上述の手順に限定されるものではなく、例えば、予め刷毛16を中栓14に嵌め込んでおき、その後で、中栓14の薬液容器本体取付部32を薬液容器本体12の開口20に嵌挿してもよい。また、中栓14を薬液容器本体12に取り付けた後で、中栓14の刷毛挿設孔26を通して薬液Lを薬液容器本体12に充填してもよい。
(薬液塗布容器10の特徴)
本実施形態に係る薬液塗布容器10の中栓14によれば、刷毛16が挿設される刷毛挿設孔26の下端部において、当該刷毛16の側周を押圧することによって刷毛16の中栓14に対する位置を保持する押圧保持部36が設けられている。これにより、刷毛挿設孔26から刷毛16の下端部を薬液容器本体12内にどの程度突出露出させるかによって、当該薬液容器本体12内に溜められた薬液Lが刷毛16の下端部に浸透する量を調節することができる。
これにより、従前の薬液塗布容器のように、薬液容器本体12を押しつぶす度合いで薬液Lの抽出量を調節する必要がなくなり、薬液Lの抽出量の調節を容易に行うことができる。
また、中栓14における押圧保持部36は複数の舌片38で形成されており、各舌片38同士の間には、それぞれ刷毛挿設孔26に沿って延びる隙間40が形成されている。これにより、薬液容器本体12内に溜められた薬液Lの量が少なくなり、刷毛16の下端面から浸透できなくなった場合であっても、当該隙間40を通して刷毛16の下端部外周面から薬液Lを刷毛16内に浸透させることができるので、薬液容器本体12内に溜められた薬液Lを最後まで使いきり易い薬液塗布容器10を提供することができる。
さらに、刷毛挿設孔26の下端部の表面から舌片38の内面にかけて延びる縦リブ44が形成されていることにより、根元部分(刷毛挿設孔26の下端部近傍)では舌片38の撓み度合いが小さく、先端部分(舌片38の下端部)では同撓み度合いが大きくなるので、使用される刷毛16の表面硬さが材質や密度の違いによって一定でない場合でも、刷毛16に対する押圧保持力を適切に維持することができる。
(変形例1)
上述した実施形態では、複数の舌片38を略同一円周上に並べて配設することによって中栓14の押圧保持部36を形成していたが、これに変えて、図8および図9に示すように、舌片38に分割することなく一つの略円筒状に押圧保持部36を形成してもよい。
(変形例2)
また、図10および図11に示すように、舌片38における刷毛16の側周との当接位置に、刷毛16の上端部に向かう返り部48を形成してもよい。
このような返り部48を形成することにより、刷毛16の下端部の側周に当該返り部48が軽く食い込んだ状態を構成することができるので、ユーザーが薬液塗布容器10を使用する際、刷毛16の先端部を皮膚等に押し付けたことによって刷毛16が不所望に中栓14内に深く入ってしまうのを回避できる点で好適である。
さらに言えば、図12に示すように、刷毛16の下端部の側周に段50を形成することにより、図13に示すように、中栓14に形成された返り部48がこの段50と係合するので、中栓14に対する刷毛16の嵌め込み度合いを正確に決められるとともに、刷毛16が不所望に中栓14内に深く入ってしまうのをさらに確実に回避できる点で好適である。
(変形例3)
また、図14に示すように、刷毛16の側周における略中央部から突出する当たり部52を形成しておくとともに、図15に示すように、中栓14における刷毛挿設孔26の上端(刷毛取付部30の上端面)を当該当たり部52に当接する受け部54とすることにより、中栓14に対する刷毛16の嵌め込み度合いを正確に決められるとともに、刷毛16が不所望に中栓14内に深く入ってしまうのをさらに確実に回避できる点で好適である。
(変形例4)
また、図16に示すように、中栓14における刷毛挿設孔26の中央部に、刷毛16の側周における中央部と係合する係合部56を形成してもよい。
具体的には、中栓14における刷毛挿設孔26の中央部の全周に当該刷毛挿設孔26から内向きに突出する突部を形成してこれを係合部56とし、図17および図18に示すように、この係合部56に対応する刷毛16の略中央部の全周に当該突部に係合する凹部58を形成することが考えられる。
逆に、中栓14における刷毛挿設孔26の中央部の全周に凹部を形成してこれを係合部56とし、この係合部56に対応する刷毛16の略中央部の全周から外向きに突出する突部を形成してもよい。
これにより、中栓14に対する刷毛16の嵌め込み度合いを正確に決められるとともに、刷毛16が不所望に中栓14内に深く入ってしまうことや刷毛16が不所望に中栓14から出てしまうのを確実に回避できる点で好適である。
(変形例5)
また、図19および図20に示すように、中栓14における押圧保持部36の形状を、刷毛挿設孔26の内面から当該刷毛挿設孔26の中心に向けて突出する突部60を複数設けることで刷毛挿設孔26の一部を塞ぐようなものにしてもよい。この場合、刷毛16の下端部の形状も、図21に示すように、刷毛挿設孔26の一部を塞ぐ押圧保持部36(突部60)を避けて当該押圧保持部36と刷毛挿設孔26との間の隙間に嵌まるように構成される。
これにより、中栓14に対して刷毛16が不所望に回転してしまうのを防止できる点で好適である。
なお、この変形例5のバリエーションとしては、図22および図23に示すように、刷毛挿設孔26の断面中央を横切るように刷毛挿設孔26の内面間に架け渡された押圧保持部36としてもよい。
(変形例6)
また、図24および図25に示すように、中栓本体24において押圧保持部36を構成する舌片38の位置を図中上方、つまり刷毛挿設孔26の上下方向寸法が短くなる方向に設定してもよい。例えば、この変形例6では、押圧保持部36(舌片38)の位置がフランジ28よりも上側に設定されている。
この変形例6に係る中栓14の場合も、図26に示すように、中栓14の刷毛挿設孔26に刷毛16の下端から挿入していき、押圧保持部36を構成する各舌片38から刷毛16の外周面が押圧保持される位置まで中栓14に嵌め込む。
これにより、刷毛挿設孔26の下端(つまり、舌片38の下端)から刷毛16の下端部を薬液容器本体12側にどの程度突出露出させるかによって薬液Lが刷毛16の下端部に浸透する量を調節することができる。
(変形例7)
また、図27および図28に示すように、中栓14における刷毛挿設孔26の内面に、刷毛16が挿設される刷毛挿設孔26の開口端[図中上方]から、舌片38(押圧保持部36)が形成された底端(下端)[図中下方]にかけて、縦方向の凹溝62を形成してもよい。なお、この凹溝62の数は、1本でもよいし、複数本であってもよい。また、凹溝62の形状は、図示するように直線状であってもよいし、折れ曲がっていても、湾曲していてもよい。
薬液塗布容器10を組み立てて使用する際、薬液容器本体12内の薬液Lを刷毛16の下端部から先端に浸透させて当該薬液Lを皮膚等に塗布する。このとき、刷毛挿設孔26の内面に開口端から底端にかけて縦方向の凹溝62が形成されていることにより、当該凹溝62を通して外部の空気が薬液容器本体12内に入りやすくなり、より多くの薬液Lを刷毛16の先端へ浸透させることができるようになる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…薬液塗布容器、12…薬液容器本体、14…中栓、16…刷毛、18…キャップ、20…開口、22…中栓嵌挿部、23…雄ネジ部、24…中栓本体、26…刷毛挿設孔、28…フランジ、30…刷毛取付部、32…薬液容器本体取付部、34…中栓内側空間、36…押圧保持部、38…舌片、40…隙間、42…根元、44…縦リブ、46…刷毛収容空間、47…雌ネジ部、48…返り部、50…段、52…当たり部、54…受け部、56…係合部、58…凹部、60…突部、62…凹溝
L…薬液

Claims (8)

  1. 下端部が薬液を溜める薬液容器本体に取り付けられ、
    上端部に前記薬液を塗布する刷毛が取り付けられる中栓であって、
    前記刷毛が挿設される刷毛挿設孔と、
    前記刷毛挿設孔の下端部に形成されており、前記刷毛の側周を押圧することによって前記刷毛の前記中栓に対する位置を保持する押圧保持部とを有している
    薬液塗布容器の中栓。
  2. 前記押圧保持部は、複数の舌片で形成されており、
    複数の前記舌片同士の間には、それぞれ前記刷毛挿設孔に沿って延びる隙間が形成されている
    請求項1に記載の中栓。
  3. 前記刷毛挿設孔の下端部の表面から前記舌片の内面にかけて延びる縦リブが形成されている
    請求項2に記載の中栓。
  4. 前記舌片における前記刷毛の前記側周との当接位置には、前記上端部に向かう返り部が形成されている
    請求項2または3に記載の中栓。
  5. 前記刷毛挿設孔の上端には、前記刷毛の前記側周における中央部から突出する当り部に当接する受け部が形成されている
    請求項1から4のいずれか1項に記載の中栓。
  6. 前記刷毛挿設孔の中央部に前記刷毛の前記側周における中央部と係合する係合部が形成されている
    請求項1から5のいずれか1項に記載の中栓。
  7. 前記刷毛挿設孔の内面には、前記刷毛挿設孔の開口端から、前記押圧保持部が形成された下端にかけて、凹溝が形成されている
    請求項1から6のいずれか1項に記載の中栓。
  8. 薬液を溜める薬液容器本体と、
    前記薬液容器本体に取り付けられる、請求項1から7のいずれか1項に記載の中栓と、
    前記中栓に取り付けられ、前記薬液を塗布する刷毛とを備える
    薬液塗布容器。
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