JP2022001227A - 医用画像処理装置、x線診断装置、および医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置、x線診断装置、および医用画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】血管走行とデバイスとを1つの画像に描出すること。【解決手段】実施形態に係る医用画像処理装置は、X線画像取得部と、参照画像生成部とを備える。X線画像取得部は、デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を取得する。参照画像生成部は、X線画像を示す第1の領域と、X線画像から抽出された造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成する。【選択図】 図1

Description

本明細書および図面に開示の実施形態は、医用画像処理装置、X線診断装置、および医用画像処理プログラムに関する。
カテーテル治療を行う場合、ユーザは、X線診断装置による被検体の造影剤投与後のX線撮像にもとづくX線透視画像(以下、コントラスト画像という)をリアルタイムに表示させ、コントラスト画像に描出されるカテーテルやガイドワイヤ、塞栓コイルなどのデバイスの位置を確認しながら手技を行うことがある。
この場合、ユーザによる血管走行とデバイスとの位置関係の把握を支援するための参照画像が提示されることがある。たとえば、下肢CTO(Chronic Total Occlusion、慢性完全閉塞病変)治療における双方向性アプローチ(ランデブーテクニックとも呼ばれる)による手技や、動脈瘤のコイル塞栓術後評価では、血管走行とデバイスとの位置関係の把握することが重要である。
この種の参照画像としては、DSA(Digital Subtraction Angiography)画像が用いられることが多い。DSA画像は、造影剤投与の前後においてそれぞれ、たとえば被検体の同一領域を時系列的にX線診断装置で撮影することで得られる。具体的には、造影剤投与後の各時相のコントラスト画像から、マスク画像をそれぞれ差し引くことで得られる各時相に対応した複数の差分画像がDSA画像とされる。
しかし、DSA画像では、差分処理によってデバイスが消えてしまう。このため、DSA画像を参照しながら手技を行う場合、ユーザは、デバイスの位置を想像によって補わなければならず、不便である。
特開2015−150371号公報
本明細書および図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、血管走行とデバイスとを1つの画像に描出することである。ただし、本明細書および図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像処理装置は、X線画像取得部と、参照画像生成部とを備える。X線画像取得部は、デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を取得する。参照画像生成部は、X線画像を示す第1の領域と、X線画像から抽出された造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成する。
第1の実施形態に係る医用画像処理装置の一構成例を示すブロック図。 医用画像処理装置の処理回路のプロセッサにより、血管走行とデバイスとを1つの画像に描出した参照画像を生成するための処理を実行する際の概略的な手順の一例を示すフローチャート。 (a)は下肢CTO治療の双方向性アプローチによる手技におけるマスク画像の一例を示す説明図、(b)はコントラスト画像の一例を示す説明図、(c)はDSA画像の一例を示す説明図。 第1の設定方法により設定された第1の領域と第2の領域にもとづいて生成される参照画像の一例を示す説明図。 第2の設定方法により設定された第1の領域と第2の領域にもとづいて生成される参照画像の一例を示す説明図。 第3の設定方法により設定された第1の領域と第2の領域にもとづいて生成される参照画像の一例を示す説明図。 図4に示した第1の設定方法で設定された第1の領域と第2の領域に対して設定された遷移領域の一例を示す説明図。 (a)は図7に示す例におけるy座標と式(1)の係数αとの関係の一例を示す説明図、(b)は他の例を示す説明図。 参照画像60の全領域を遷移領域として扱う場合について説明するための図。 図9に示す例におけるy座標と式(1)の係数αとの関係を示す説明図。 第2実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置の一構成例を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら、医用画像処理装置、X線診断装置、および医用画像処理プログラムの実施形態について詳細に説明する。
(構成および動作の概略)
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置10の一構成例を示すブロック図である。医用画像処理装置10は、たとえば一般的なパーソナルコンピュータやワークステーションなどにより構成され、入力インターフェース11、ディスプレイ12、記憶回路13、ネットワーク接続回路14、および処理回路15を有する。
入力インターフェース11は、たとえばトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路15に出力する。ディスプレイ12は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成される。
記憶回路13は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等の、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、処理回路15が利用するプログラムやパラメータデータやその他のデータを記憶する。なお、記憶回路13の記録媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は、ネットワーク100を介した通信によりダウンロードされてもよいし、光ディスクなどの可搬型記憶媒体を介して記憶回路13に与えられてもよい。
ネットワーク接続回路14は、ネットワーク100の形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続回路14は、この各種プロトコルに従ってネットワーク100を介して他の電気機器と接続する。ネットワーク100は、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、病院基幹LAN(Local Area Network)などの無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
医用画像処理装置10は、X線アンギオ装置、X線TV装置などのX線診断装置101、画像サーバ102などと、ネットワーク100を介して互いにデータ送受信可能に接続される。
画像サーバ102は、たとえばPACS(Picture Archiving and Communication System:医用画像保管通信システム)に備えられる画像の長期保管用のサーバであり、たとえばネットワーク100を介して接続されたX線診断装置101で生成されたX線透視画像やDSA画像などの医用画像を記憶する。
なお、図1には、医用画像処理装置10とX線診断装置101とがネットワーク100を介して接続される場合の例を示したが、ネットワーク100を介さず直接接続されてもよい。直接接続に用いられる規格は、たとえばATA(Advanced Technology Attachment)規格、SCSI(Small Computer System Interface)規格、LTO(Linear Tape-Open)規格のほか、USB(Universal Serial Bus)規格、IEEE1394規格などの有線通信規格であってもよいし、赤外線通信などの無線通信規格であってもよい。
X線診断装置101が生成するコントラスト画像をリアルタイムに取得して利用する場合、医用画像処理装置10は、たとえばX線診断装置101の撮像系が設置される検査室に設けられる。
処理回路15は、医用画像処理装置10を統括制御する機能を実現する。また、処理回路15は、記憶回路13に記憶された医用画像処理プログラムを読み出して実行することにより、血管走行とデバイスとを1つの画像に描出するための処理を実行するプロセッサである。
具体的には、図1に示すように、処理回路15のプロセッサは、X線画像取得機能21、位置取得機能22、DSA画像生成機能23、および参照画像生成機能24を実現する。これらの各機能は、それぞれプログラムの形態で記憶回路13に記憶されている。
X線画像取得機能21は、デバイスと造影血管とが描出されたX線画像(コントラスト画像)を取得する。コントラスト画像は、X線診断装置101が生成するライブ画像をリアルタイムに取得されてもよいし、X線診断装置101による検査終了後にX線診断装置101または画像サーバ102からポストプロセスで取得されてもよい。X線画像取得機能21は、X線画像取得部の一例である。
位置取得機能22は、デバイスの少なくとも注目箇所の位置を取得する。デバイスがカテーテルである場合、注目箇所はたとえばカテーテルの先端などであり、デバイスが塞栓コイルである場合、注目箇所はたとえば塞栓コイルの仮想的な外接球の球面や中心などとするとよい。位置取得機能22は、位置取得部の一例である。
また、たとえばタングステンなどの放射線不透過性材料によって構成された放射線不透過性のマーカがカテーテルの先端に設けられている場合は、位置取得機能22は、コントラスト画像からマーカを検出することでカテーテルの先端の位置を取得することができる。また、カテーテルの先端から所定の異なる距離(たとえば先端から10、20、30cm)のそれぞれにマーカが設けられる場合は、コントラスト画像からこれらの複数のマーカを検出することにより、位置取得機能22は、カテーテルの先端位置と、カテーテルの走行方向の情報とを取得することができる。また、カテーテルの本体が放射線不透過性材料を含んで構成される場合は、位置取得機能22は、コントラスト画像に含まれるカテーテルの全体の位置を検出し取得することができる。
DSA画像生成機能23は、造影剤投与後の被検体の時系列的な複数のコントラスト画像の各コントラスト画像と、造影剤投与前の被検体の画像にもとづくマスク画像とを差分することにより、複数のDSA画像を生成する。DSA画像は、造影血管を示す画像の一例である。DSA画像生成機能23は、DSA画像生成部の一例である。
なお、DSA画像生成機能23は、各コントラスト画像とマスク画像との位置ずれ量にもとづいて、たとえば各コントラスト画像を基準に、すなわち各コントラスト画像に合わせこむように、マスク画像を位置合わせ変換してから、各コントラスト画像とマスク画像とを差分することにより、複数のDSA画像を生成するとよい。
また、画像の位置合わせ変換は、アフィン変換を用いる方法や、エッジ検出を用いたパターンマッチングや特徴量を用いたパターンマッチング、画像どうしの相関を用いる方法、解剖学的な特徴点(Anatomical Landmark)を利用した方法など、従来各種のものが知られており、これらのうち任意のものを使用することが可能である。また、位置合わせ変換は、線形変換であってもよいし非線形変換であってもよい。この場合、コントラスト画像とマスク画像とを線形位置合わせ及び/または非線形位置合わせしてから差分をとることでDSA画像が生成される。
また、DSA画像33は、機械学習により構築された学習済みモデルを利用してコントラスト画像から生成されてもよい。この場合、DSA画像生成機能23は、コントラスト画像にもとづいて当該コントラスト画像に描出された造影血管を示すDSA画像を出力する学習済みモデルに対して、X線画像取得機能21により取得されたコントラスト画像32を入力することにより、DSA画像33を生成する。
機械学習としては、たとえばCNN(畳み込みニューラルネットワーク)や畳み込み深層信念ネットワーク(CDBN:Convolutional Deep Belief Network)などの、多層のニューラルネットワークを用いた深層学習を用いることができる。この場合、学習済みモデルは、コントラスト画像を学習用データ、コントラスト画像に対応するDSA画像を教師データとするトレーニングデータセットを多数用いて深層学習を行うことにより構築することができる。
参照画像生成機能24は、X線画像(コントラスト画像)を示す第1の領域と、当該X線画像から抽出された造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成する。たとえば、参照画像生成機能24は、参照画像の第1の領域には、コントラスト画像の第1の領域に対応する部分を割り当て、参照画像の第2の領域には、DSA画像の第2の領域に対応する部分を割り当てることで、参照画像を生成する。この場合、参照画像は、DSA画像を部分的に利用した画像(部分DSA画像)ということができる。参照画像生成機能24は、参照画像生成部の一例である。
図2は、医用画像処理装置10の処理回路15のプロセッサにより、血管走行とデバイスとを1つの画像に描出した参照画像を生成するための処理を実行する際の概略的な手順の一例を示すフローチャートである。図2において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS1において、X線画像取得機能21は、デバイスと造影血管とが描出されたコントラスト画像を取得する。X線診断装置101からリアルタイムにコントラスト画像を取得可能な場合は、X線画像取得機能21は、リアルタイムに所定のフレームレートで順次コントラスト画像を取得する。
次に、ステップS2において、位置取得機能22は、デバイスの少なくとも注目箇所の位置を取得する。X線診断装置101からリアルタイムにコントラスト画像を取得可能な場合は、位置取得機能22は、コントラスト画像が取得されるごとにデバイスの少なくとも注目箇所の位置を取得して当該位置を更新してもよい。
次に、ステップS3において、DSA画像生成機能23は、複数のコントラスト画像のそれぞれとマスク画像とを差分することにより、複数のDSA画像を生成する。X線診断装置101からリアルタイムにコントラスト画像を取得可能な場合は、DSA画像生成機能23は、コントラスト画像が取得されるごとにDSA画像を生成するとよい。
次に、ステップS4において、参照画像生成機能24は、デバイスの少なくとも注目箇所の位置にもとづいて、第1の領域と第2の領域とを設定する。X線診断装置101からリアルタイムにコントラスト画像を取得可能な場合は、参照画像生成機能24は、コントラスト画像が取得されるごとに、またはデバイスの少なくとも注目箇所の位置が更新されるごとに、第1の領域と第2の領域とを設定するとよい。
なお、ステップS2、S3、およびS4の処理は、順序を入れ替えて実行されもよいし、並行処理されてもよい。
次に、ステップS5において、参照画像生成機能24は、コントラスト画像を示す第1の領域と、当該X線画像から抽出された造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成する。
以上の手順により、血管走行とデバイスとを1つの画像に描出した参照画像を生成することができる。
コントラスト画像には、デバイスと造影血管とが描出される。しかしながら、コントラスト画像には骨などの背景画像も描出されているため、コントラスト画像に描出された造影血管は不鮮明である。一方、DSA画像には、鮮明に造影血管が描出されるものの、デバイスは描出されない。
そこで、本実施形態に係る医用画像処理装置10は、コントラスト画像を示す第1の領域と、当該X線画像から抽出された造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成する。
(動作の具体例)
続いて、下肢CTO治療の双方向性アプローチによる手技中にユーザに提示する参照画像の生成方法について具体的に説明する。
双方向性アプローチによる手技では、血流障害物(CTO)内へ、血流上流側と下流側の2方向からそれぞれデバイスを侵入させる。例えば、これら2つのデバイスとして、血流上流側からはガイドワイヤを、血流下流側からはマイクロカテーテルを進めていき、ガイドワイヤを操作して対側のマイクロカテーテル内に挿入する手技が行われる。なお、血流上流側にマイクロカテーテルを配置し、血流下流側にガイドワイヤを配置されてもよい。
ガイドワイヤを対側のマイクロカテーテルに挿入するとき、血管走向とマイクロカテーテルの位置関係を把握することが重要である。
図3(a)は下肢CTO治療の双方向性アプローチによる手技におけるマスク画像31の一例を示す説明図であり、(b)はコントラスト画像32の一例を示す説明図であり、(c)はDSA画像33の一例を示す説明図である。
マスク画像(背景画像)31は、造影剤投与前の複数のX線透視画像の平均画像でもよいし、造影剤投与前の所定の瞬間に撮影された1のX線透視画像でもよい。
双方向性アプローチによる手技中であるため、マスク画像31には、下肢40の血管41の血流上流側から血流障害物42に向かって挿入されたガイドワイヤ51が描出されるとともに、ガイドワイヤ51とは逆方向に、血流下流側から血流障害物42に向かって血管41に挿入されたマイクロカテーテル52が描出される(図3(a)参照)。また、マスク画像31には、図示しない骨などの画像も描出されている。
コントラスト画像(造影画像)32は、血管41のうち、造影された血管(造影血管)41aと、マイクロカテーテル52が描出される(図3(b)参照)。このため、コントラスト画像32を参照することで、ユーザはマイクロカテーテル52の位置を容易に把握することができる。
なお、コントラスト画像32において、血流障害物により造影剤が届かずに造影されていない血管(非造影血管)41bは、極めて不鮮明であり判別困難である。また、コントラスト画像32には、マスク画像31と同様に骨などの背景も描出されてしまう。このため、コントラスト画像32に描出された造影血管41aも、非造影血管41bほどではないものの、判別性に欠ける。
DSA画像(差分画像)33は、DSA画像生成機能23により、コントラスト画像32とマスク画像31とを差分することで生成された画像である。このため、DSA画像33には、造影血管41aが非常に鮮明に描出される(図3(c)参照)。したがって、DSA画像33を参照することで、ユーザは血管走行を容易に把握することができる。しかしながら、DSA画像33には、マイクロカテーテル52が描出されない。
そこで、本実施形態に係る医用画像処理装置10は、マイクロカテーテル52が描出されその位置の把握が容易であるコントラスト画像32を割り当てた第1の領域と、造影血管41aが非常に鮮明に描出されて血管走行の把握が容易であるDSA画像33を割り当てた第2の領域と、を有する参照画像を生成することで、マイクロカテーテル52と血管走行との位置関係の把握を支援する。
(第1の領域と第2の領域の設定方法)
続いて、下肢CTO治療の双方向性アプローチによる手技中における第1の領域と第2の領域の設定方法について説明する。ここでは、第1の領域と第2の領域の設定方法として3つの方法の例を説明する。
図4は、第1の設定方法により設定された第1の領域61と第2の領域62にもとづいて生成される参照画像60の一例を示す説明図である。
第1の設定方法は、マイクロカテーテル52の先端52tの位置にもとづいて参照画像60を2分する境界線71を設定する方法である。
下肢の観察中、画像の上側に頭、画像の下側に足が位置するように画像生成される。このため、血流下流側から血管41に挿入されたマイクロカテーテル52は、先端52tからみて画像の下側の領域にあると推測される。したがって、位置取得機能22によりマイクロカテーテル52の先端52tの位置が取得されると、参照画像生成機能24は、先端52tを通り参照画像60を左右に横断する境界線71を設定し、境界線71の下側をマイクロカテーテル52が描出されその位置の把握が容易であるコントラスト画像32を割り当てる第1の領域61とし、境界線71の上側を血管走行の把握が容易であるDSA画像33を割り当てる第2の領域62とするとよい(図4参照)。
また、位置取得機能22によりマイクロカテーテル52の先端52tの位置に加えてマイクロカテーテル52の走行方向(図4に示す例では先端52tから下側)の情報が取得される場合は、参照画像生成機能24は、マイクロカテーテル52が第1の領域61に属するように境界線71と第1の領域61および第2の領域62とを設定するとよい。この場合、境界線71は参照画像60を左右に横断する場合に限られず、マイクロカテーテル52の走行方向に応じて、参照画像60を上下に横断してもよいし、斜めに横断してもよい。また、境界線71は、直線には限られず、曲線であってもよい。
第1の設定方法は、X線診断装置101が生成するコントラスト画像32をリアルタイムに取得して利用する場合であっても適用可能である。この場合、参照画像生成機能24は、コントラスト画像32が取得されるごとに、境界線71を設定して第1の領域61と第2の領域62を設定し、第1の領域61にコントラスト画像32、第2の領域62にDSA画像33を割り当てることで、参照画像60を生成する。
図5は、第2の設定方法により設定された第1の領域61と第2の領域62にもとづいて生成される参照画像60の一例を示す説明図である。
第2の設定方法は、マイクロカテーテル52の全体の位置にもとづいて参照画像60を2分する境界線71を設定する方法である。
位置取得機能22によりマイクロカテーテル52の全体の位置が取得された場合は、参照画像生成機能24は、マイクロカテーテル52の全体を含むように境界線71を設定することにより第1の領域61と第2の領域62を設定する。このとき、境界線71は、先端52tを通る直線(図5参照)または曲線と、この直線または曲線の両端からマイクロカテーテル52の長さ方向に沿って延在する直線(図5参照)または曲線とにより構成される。境界線71のうち、マイクロカテーテル52の長さ方向に沿って延在する部分は、マイクロカテーテル52から所定の距離だけ離れた位置に設定されるとよい。
第2の設定方法により生成された参照画像60は、第1の設定方法により生成された参照画像60よりも、背景画像が描出されてしまう第1の領域61を狭くすることができる。このため、ユーザにとってよりマイクロカテーテル52と血管走行との位置関係の把握が容易となる。
第2の設定方法は、第1の設定方法と同様に、X線診断装置101が生成するコントラスト画像32をリアルタイムに取得して利用する場合であっても適用可能である。
図6は、第3の設定方法により設定された第1の領域61と第2の領域62にもとづいて生成される参照画像60の一例を示す説明図である。
第3の設定方法は、マイクロカテーテル52の先端52tの位置と、参照画像60内に含まれる全ての造影血管41aの位置とにもとづいて境界線71を設定する方法である。
血管41の造影剤の染まり具合は、造影剤投与時点からの経過時間に応じて、時相ごとに異なる。このため、参照画像60内に含まれる全ての造影血管41aの位置を特定するためには、複数のコントラスト画像32の情報を集約する必要があり、造影剤投与後の全ての時相のコントラスト画像32の情報を集約することが好ましい。したがって、第3の設定方法は、ポストプロセスに好適であり、リアルタイム処理には向かない。
図6の左側の造影血管41aの位置が特定されると、参照画像生成機能24は、先端52tを通る直線(図5参照)または曲線と、特定された造影血管41aとマイクロカテーテル52との間に上下方向に延在する直線または曲線と、で境界線71を設定する(図6参照)。特定された造影血管41aとマイクロカテーテル52との間に上下方向に延在する直線は、特定された造影血管41aとマイクロカテーテル52との距離に応じた位置に設定されるとよい。特定された造影血管41aとマイクロカテーテル52との距離は、特定された造影血管41aとマイクロカテーテル52の先端52tとの左右方向に沿った距離で代表させてもよい。特定された造影血管41aとマイクロカテーテル52との距離に応じた位置は、たとえば当該距離の1/2、1/3、1/4などだけマイクロカテーテル52から離れた位置とすることができる。
第3の設定方法により生成された参照画像60は、第1の設定方法により生成された参照画像60よりも、背景画像が描出されてしまう第1の領域61を狭くすることができる。このため、第2の設定方法には劣るものの、第1の設定方法に比べ、ユーザにとってよりマイクロカテーテル52と血管走行との位置関係の把握が容易となる。
上記説明では、第1の領域61にコントラスト画像32の原画像を割り当てる場合の例を示したが、第1の領域61にはコントラスト画像32の高周波成分画像を割り当ててもよい。参照画像生成機能24は、たとえばコントラスト画像32とコントラスト画像32の低周波画像との差分をとることにより、第1の領域61の高周波成分画像を生成することができる。
高周波成分画像は、デバイスや骨のエッジ部分などの輪郭成分が残った画像となる。このため、コントラスト画像32の原画像よりも画像の見た目がDSA画像33に近くなり、参照画像60における両画像の違和感が薄くなる。したがって、第1の領域61にコントラスト画像32の高周波成分画像を割り当てる場合、参照画像60は全体としてユーザにとって見やすい画像となる。
また、この場合、DSA画像33と同様の方法で第1の領域61に割り当てる高周波成分画像を生成することでより一層ユーザの違和感を低減することができる。たとえば、DSA画像33が、コントラスト画像32とマスク画像31のX線強度の自然対数を求めてからこれらの差分をとることにより生成される場合は、高周波成分画像もまた、コントラスト画像32とその低周波成分画像の自然対数を求めてから差分をとることで生成されるとよい。また、DSA画像33が、コントラスト画像32とマスク画像31をそのまま差分することで生成される場合は、高周波成分画像もまた、コントラスト画像32とその低周波成分画像をそのまま差分することで生成されるとよい。
このように、DSA画像33と同様の方法で第1の領域61に割り当てる高周波成分画像を生成することで、第1の領域61の高周波成分画像と第2の領域62のDSA画像33の階調、明るさ等の見た目が近くなるため、参照画像60は全体としてユーザにとってより一層見やすい画像となる。
また、ここまで下肢CTO治療の双方向性アプローチによる手技中にユーザに提示する参照画像60の生成方法について説明したが、この参照画像60の生成方法は、その他様々な治療手技や検査手技に適用可能である。たとえば、本生成方法は、脳動脈瘤その他の動脈瘤のコイル塞栓術後評価にも適用することができる。この場合、位置取得機能22は、上述の通り塞栓コイルの仮想的な外接球の球面や中心などの位置を取得するとよい。参照画像生成機能24は、塞栓コイルの位置にもとづいて、第1の領域61には塞栓コイルが描出され、第2の領域62にはDSA画像33が割り当てられて造影血管41aが描出されるように、第1の領域61および第2の領域62を設定すればよい。たとえば、第1の領域61は、塞栓コイルを包含する球形であってもよい。
(遷移領域)
続いて、第1の領域61と第2の領域62との遷移領域63について説明する。
参照画像生成機能24は、参照画像60に第1の領域61と第2の領域62との遷移領域63を設定してもよい。この場合、参照画像生成機能24は、遷移領域63において、第2の領域62に近い位置ほど、強くマスク画像31の成分でコントラスト画像32を減弱するように、減弱画像を生成する。
遷移領域63は、図4−6に示した第1−第3の設定方法のいずれにも設定することができる。以下、図4に示した第1の設定方法で設定された第1の領域61と第2の領域62の遷移領域63について説明する。
図7は、図4に示した第1の設定方法で設定された第1の領域61と第2の領域62に対して設定された遷移領域63の一例を示す説明図である。以下の説明では、図7に示すように画像横方向をx軸、縦方向をy軸、左下の角を原点とするxy座標を用いる。
図7には、領域の遷移がy座標にのみ依存し、x座標には依存しない。場合の例を示してある。また、参照画像60の上端のy座標をEとする。
遷移領域63は、下端Lを境界線71とし、上端Hを下端Lから第2の領域62方向に所定幅の位置としてもよいし(図7参照)、境界線71を上端Hとしてもよいし、境界線71をまたぐように設定されてもよい。
コントラスト画像32の画素値をContrast(x,y)、マスク画像31の画素値をMask(x,y)、0<β<1とすると、参照画像60内の画素値(x,y)は、次の式(1)のように一般化される。
Figure 2022001227
遷移領域63は、第1の領域61と第2の領域62とをなめらかに接続するために設けられる領域である。DSA画像33とコントラスト画像32とは、マスク画像31との差分をとった画像か否かの関係にある。このため、遷移領域63に割り当てられる減弱画像は、第2の領域62に近い位置ほど、強くマスク画像31の成分でコントラスト画像32を減弱するように生成されるとよい。したがって、式(1)のβは、第2の領域62に近いほど1に近くなるように設定されるとよい。
図8(a)は図7に示す例におけるy座標と式(1)の係数αとの関係の一例を示す説明図であり、(b)は他の例を示す説明図である。
図8(a)に示すように、式(1)のβは、第2の領域62に近いほど1に近くなるように直線的に設定されてもよい。また、図8(b)に示すように、第1の領域61と遷移領域63の境界、および遷移領域63と第2の領域62の境界の違和感を低減するように、βは曲線的に設定されてもよい。図8(b)に示す例では、βの値は、ルックアップテーブルとして、または多項式近似式として記憶回路13に記憶されるとよい。
コントラスト画像32の高周波成分画像を第1の領域61に割り当てる場合も、同様に、低周波成分画像の画素値をLowFreq(x,y)とすれば、参照画像60内の画素値(x,y)は次の式(2)のように一般化される。
Figure 2022001227
遷移領域63を設定し、第2の領域62に近い位置ほど、強くマスク画像31の成分でコントラスト画像32を減弱するように生成された減弱画像を遷移領域63に割り当てることで、第1の領域61と第2の領域62の画像をグラデーション的に接続することができる。このため、境界線71付近の違和感を大幅に低減させることができ、参照画像60の全体としての見やすさを向上させることができる。
なお、遷移領域63は、境界線71のうち、少なくともマイクロカテーテル52の先端52tに最も近い境界線(直線の場合は先端に最も近いところを通る直線、曲線の場合は先端から所定距離内にある境界線部分など)に設定されるとよい。
図9は、参照画像60の全領域を遷移領域63として扱う場合について説明するための図である。また、図10は、図9に示す例におけるy座標と式(1)の係数αとの関係を示す説明図である。
図9および図10に示すように、式(1)、式(2)の態様の変形例として、参照画像60の全領域を遷移領域63として扱ってもよい。この場合、全領域についてα(x,y)=βとなる。変形例において、βは0<β<1であってもよいし、さらに0および/または1を含んでもよい。図10には、βが0<β<1である場合の例を示した。この場合、全領域に、減弱画像(コントラスト画像32がマスク画像31の成分で減弱を受けた画像)が割り当てられることになる。
また、この変形例において、ユーザの注目度が高いと推測されるマイクロカテーテル52の先端52tの位置(図9および図10のy座標tpの位置)が変曲点となるようにα、すなわちβ、を設定するとよい。
本実施形態に係る医用画像処理装置10は、コントラスト画像32を示す第1の領域61と、当該コントラスト画像32から抽出された造影血管41aを示す第2の領域62と、を有する参照画像60を生成する。このため、第1の領域61にはデバイスが描出され、第2の領域62には鮮明な造影血管41aが描出される。したがって、医用画像処理装置10によれば、1の参照画像60に、鮮明な造影血管41aの血管走行と、デバイスとの両者を描出することができる。よって、ユーザは、参照画像60を確認することにより、容易かつ確実に血管走向とデバイスの位置関係を把握することができる。
(第2の実施形態)
図11は、第2実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置80の一構成例を示すブロック図である。X線診断装置80は、被検体をX線撮影することによりX線画像を生成する撮影装置81と、医用画像処理装置10の一例としてのコンソール装置82とを備える。
この第2実施形態に示すX線診断装置80は、自身で被検体を撮影してマスク画像31およびコントラスト画像32を取得可能な点で第1実施形態に示す医用画像処理装置10と異なる。他の構成および作用については図1に示す医用画像処理装置10と実質的に異ならないため、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
撮影装置81は、たとえばX線アンギオ装置の撮影系により構成され、撮影台に臥位で載置された被検体の撮影対象部位をX線撮影するためのX線管、X線検出器等を含む撮影系を有し、X線撮影により得たX線画像をコンソール装置82に与える。
医用画像処理装置10の一例としてのコンソール装置82の処理回路15xのX線画像取得機能21x、位置取得機能22x、DSA画像生成機能23x、および参照画像生成機能24xは、医用画像処理装置10のX線画像取得機能21、位置取得機能22、DSA画像生成機能23、および参照画像生成機能24と同様の構成および作用を有するため説明を省略する。
第2実施形態に係る医用画像処理装置としてのコンソール装置82を含むX線診断装置80によっても、第1実施形態に係る医用画像処理装置10と同様に、1の参照画像60に、鮮明な造影血管41aの血管走行と、デバイスとの両者を描出することができる。このため、ユーザは、参照画像60を確認することにより、容易かつ確実に血管走向とデバイスの位置関係を把握することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、血管走行とデバイスとを1つの画像に描出することができる。
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサがたとえばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。また、プロセッサがたとえばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存するかわりに、当該プログラムに相当する機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行するハードウェア処理により各種機能を実現する。あるいはまた、プロセッサは、ソフトウェア処理とハードウェア処理とを組み合わせて各種機能を実現することもできる。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶回路は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶回路が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 医用画像処理装置
21、21x X線画像取得機能
22、22x 位置取得機能
23、23x DSA画像生成機能
24、24x 参照画像生成機能
31 マスク画像
32 コントラスト画像
33 DSA画像
40 下肢
41 血管
41a 造影血管
42 血流障害物(CTO)
51 ガイドワイヤ
52 マイクロカテーテル
52t 先端
60 参照画像
61 第1の領域
62 第2の領域
63 遷移領域
71 境界線
80 X線診断装置

Claims (18)

  1. デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を取得するX線画像取得部と、
    前記X線画像を示す第1の領域と、前記X線画像から抽出された前記造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成する参照画像生成部と、
    を備えた医用画像処理装置。
  2. 前記デバイスの少なくとも注目箇所の位置を取得する位置取得部、
    をさらに備え、
    前記参照画像生成部は、
    前記デバイスの少なくとも前記注目箇所の位置にもとづいて前記第1の領域と前記第2の領域とを設定する、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記デバイスは、
    血流上流側から血流障害物に向かって血管に挿入された第1のデバイスに対し、血流下流側から当該血流障害物に向かって当該血管に挿入されて、先端が当該血流障害物内に位置した第2のデバイスであり、
    前記位置取得部は、
    前記第2のデバイスの少なくとも先端の位置を取得し、
    前記参照画像生成部は、
    前記第2のデバイスの少なくとも先端の位置にもとづいて前記第1の領域と前記第2の領域とを設定する、
    請求項2記載の医用画像処理装置。
  4. 前記参照画像生成部は、
    前記先端の位置にもとづいて前記参照画像を横断する境界線を設定することにより、前記第1の領域と前記第2の領域とを設定する、
    請求項3記載の医用画像処理装置。
  5. 前記位置取得部は、
    前記X線画像に描出された前記第2のデバイスの全体の位置を取得し、
    前記参照画像生成部は、
    前記第2のデバイスの全体を含むよう前記第1の領域を設定し、他の領域を前記第2の領域に設定することで、前記第1の領域と前記第2の領域とを設定する、
    請求項3記載の医用画像処理装置。
  6. 前記X線画像取得部は、
    リアルタイムに所定のフレームレートで順次前記X線画像を取得し、
    前記位置取得部は、
    前記X線画像が取得されるごとに前記第2のデバイスの少なくとも先端の位置を更新し、
    前記参照画像生成部は、
    前記X線画像が取得されるごとに、または前記第2のデバイスの少なくとも先端の位置が更新されるごとに、前記第1の領域と前記第2の領域とを設定する、
    請求項4または5に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記参照画像生成部は、
    時系列的に取得された複数の前記X線画像のそれぞれに描出された前記造影血管にもとづいて、前記参照画像内に含まれる全ての前記造影血管の位置を特定し、特定された前記全ての前記造影血管が前記第2の領域に含まれるように、かつ前記第2のデバイスの少なくとも先端の位置が前記第1の領域に含まれるように、前記第1の領域と前記第2の領域とを設定する、
    請求項3記載の医用画像処理装置。
  8. 前記デバイスは、
    動脈瘤のコイル塞栓術を実施した結果、前記動脈瘤内に留置された塞栓コイルであり、
    前記位置取得部は、
    前記塞栓コイルの位置を取得し、
    前記参照画像生成部は、
    前記塞栓コイルの位置にもとづいて、前記X線画像を示す前記第1の領域には前記塞栓コイルが描出され、前記第2の領域には前記造影血管が描出されるように、前記第1の領域および前記第2の領域を設定する、
    請求項2記載の医用画像処理装置。
  9. 前記参照画像生成部は、
    前記参照画像に前記第1の領域と前記第2の領域との遷移領域を設定し、前記遷移領域において、前記第2の領域に近い位置ほど強くマスク画像の成分で前記X線画像を減弱するように、減弱画像を生成する、
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記参照画像生成部は、
    前記第1の領域において、前記X線画像の高周波成分画像を生成する、
    請求項1ないし9のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記参照画像生成部は、
    前記第1の領域において、前記X線画像の高周波成分画像を生成し、前記遷移領域において、前記第2の領域に近い位置ほど強く前記マスク画像の成分で前記X線画像を減弱するとともに、前記第1の領域に近い位置ほど強く前記X線画像の高周波成分画像の成分で前記X線画像を減弱するように、前記減弱画像を生成する、
    請求項9に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記デバイスと前記造影血管とが描出された前記X線画像と、造影剤投与前に撮影されたマスク画像と、を線形位置合わせ及び/または非線形位置合わせしてから差分することにより、前記第2の領域に用いられる前記造影血管を示す画像を生成するDSA画像生成部、
    をさらに備えた請求項1ないし11のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  13. デバイスと造影血管とが描出されたX線画像にもとづいて当該X線画像に描出された造影血管を示す画像を出力する学習済みモデルに対して前記X線画像取得部により取得された前記X線画像を入力することにより、前記第2の領域に用いられる前記造影血管を示す画像を生成するDSA画像生成部、
    をさらに備えた請求項1ないし11のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  14. デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を取得するX線画像取得部と、
    前記X線画像をマスク画像の成分を位置に依存した程度により減弱させた減弱画像を生成する参照画像生成部と、
    を備えた医用画像処理装置。
  15. 被検体をX線撮影することにより、デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を生成する撮影装置と、
    前記撮影装置が撮影した前記X線画像を取得するX線画像取得部と、
    前記X線画像を示す第1の領域と、前記X線画像から抽出された前記造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成する参照画像生成部と、
    を備えたX線診断装置。
  16. 被検体をX線撮影することにより、デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を生成する撮影装置と、
    前記撮影装置が撮影した前記X線画像を取得するX線画像取得部と、
    前記X線画像をマスク画像の成分を位置に依存した程度により減弱させた減弱画像を生成する参照画像生成部と、
    を備えたX線診断装置。
  17. コンピュータに、
    デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を取得するステップ、および
    前記X線画像を示す第1の領域と、前記X線画像から抽出された前記造影血管を示す第2の領域と、を有する参照画像を生成するステップ、
    を実行させるための医用画像処理プログラム。
  18. コンピュータに、
    デバイスと造影血管とが描出されたX線画像を取得するステップ、および
    前記X線画像をマスク画像の成分を位置に依存した程度により減弱させた減弱画像を生成するステップ、
    を実行させるための医用画像処理プログラム。
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