JP2022000624A - 材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法およびその測定システム - Google Patents
材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法およびその測定システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022000624A JP2022000624A JP2021043226A JP2021043226A JP2022000624A JP 2022000624 A JP2022000624 A JP 2022000624A JP 2021043226 A JP2021043226 A JP 2021043226A JP 2021043226 A JP2021043226 A JP 2021043226A JP 2022000624 A JP2022000624 A JP 2022000624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- cathode
- ablation
- arc
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N25/00—Investigating or analyzing materials by the use of thermal means
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N19/00—Investigating materials by mechanical methods
- G01N19/06—Investigating by removing material, e.g. spark-testing
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
Description
1、アーク制御の面において、アーク根のアブレーション時間を短縮し、アーク根の電流を減らすことから電極のアブレーションを減らす。
2、電極材料の面において、現在、主には電極のアブレーションに係る熱物理化学プロセスをめぐって基礎理論を探索し、材料の特性、材料の微細構造、電極表面の雰囲気や温度などの要因が電極材料のアブレーション程度に対する影響法則を検討する。
このように、電極材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法は、切迫に求められている。
また、本発明は、電極材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法を提供することを目的とする。
測定システムを構築または取得するステップS1と、
陰極サンプルを準備し、最低アブレーション時間を設定するステップS2と、
陰極サンプルを測定システムに搭載し、陰極サンプルに対してアークによるアブレーション試験を行い、試験のアブレーション時間は最低アブレーション時間以上であり、アーク電源の動作電圧、アブレーション時間、磁界の強さやサンプルの回転速度などアークアブレーションのパラメータを記録するステップS3と、
アークアブレーション試験後の陰極サンプルを取り出し、陰極サンプルを冷却した後、陰極サンプルに対して洗浄および乾燥を行い、さらにアブレーション領域の3次元輪郭情報を取得することでアブレーション体積を取得し、アブレーション体積をアブレーション電力で割ることでアブレーション速度を取得し、アブレーション速度を電極材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する指標とするステップS4と、
を含む。
なお、ステップS1では、上述した任意の測定システムを使用できる。
アークは陰極と陽極との間で生成され、陽極および陰極はそれぞれアーク給電電源と接続するポートを有し、陰極サンプルはサンプル取付具に着脱可能に取り付けられ、陰極サンプルがサンプル取付具に取り付けられた際、陰極サンプルは冷却システムの冷却剤と接触し、陰極と陽極との間には駆動装置が設けられ、駆動装置によりアークと陰極サンプルとが相対変位する。
測定する際、作成した陰極サンプルをサンプル取付具に搭載し、陽極および陰極に電気を通すと、陽極から陰極へアークが生成され、アークは陰極に対してアブレーションを行う。同時に、冷却システムは陰極に対して冷却を行う。アークおよび冷却システムを制御することにより、実際のアブレーション状況をシミュレーションできる。アークアブレーション試験後、陰極サンプルを取り出し、アブレーション後の材料について測定することにより、陰極サンプルの耐アブレーション性能を判断する。
好ましくは、駆動装置は、X方向の移動軸、Y方向の移動軸およびZ方向の移動軸を含む3軸移動プラットフォームであり、陽極はZ方向の移動軸に固定されている。サンプル取付具はベースを含み、冷却システムはベース内に設置される。冷却システムは、冷却剤給水管、冷却剤排水管および冷却タンクを含む。ベース上にはサンプルの押圧板が設けられ、冷却タンクの外側には金属シールリングが設けられている。陰極サンプルには、金属シールリングに合わせたシール溝が設けられている。
サンプル取付具はサンプル搭載領域を有し、搭載される陰極サンプルはフレーク状のサンプルであり、陽極はサンプル搭載領域に位置合わせされている。フレーク状のサンプルは比較的に作製しやすく、製造プロセスも比較的に簡単で、使用される材料も少ない。高温アーク風洞の陰極と比較して、本発明では、陰極サンプルの量およびサイズに対する要求が大幅に低減されている。
アーク温度が非常に高いため、ある箇所に対して放電し続けると、電極が急速に溶けたり、アブレーションしたり、破壊(故障)したりする。このため、耐アークアブレーションの材料を選別する際、アーク風洞のアークアブレーション状況をよりリアルに再現するため、本発明に係る測定システムでは様々な技術的解決手段を開示して、アークと陰極サンプルとの相対的な回転運働を可能にしている。
たとえば、陰極サンプルを固定し、アークを陰極サンプルの中心を回って回転させる。
絶縁部品は外側に位置し、陰極サンプルは内側に位置し、絶縁部品はアークをその内部に収める。
サンプル取付具は陰極サンプルを載置しながら中心を自転し、アークは固定されるか径方向に平行移動する。
給液リングを設けることにより、冷却媒体の入力管がベースにともなって回転することを回避し、配管の巻き付き問題を回避する。
または、ベースが陰極ベース頂部蓋および固定台座(台座)を含み、陰極ベース頂部蓋の中央部は貫通孔であり、陰極ベース頂部蓋と固定台座とは回転可能に密封接続され、陰極ベース頂部蓋と固定台座とは冷却キャビティを構成する。好ましくは、陰極ベース頂部蓋と台座とは回転可能に接続され、陰極ベース頂部蓋と台座との間にはシールリングが設けられている。このようにして、陰極ベース頂部蓋と台座との回転可能な密封接続が実現される。この場合、台座を固定された出力管に接続すればよい。
1、陰極サンプルをフレーク状のサンプルに作製し、アークを生成するとともに、陰極サンプルに対してアークアブレーションを行い、かつ、陰極サンプルに対して冷却して、高温アーク風洞のアブレーション状況をシミュレーションできる。地上の高温アーク風洞に比べれば、実際の状況をシミュレーションできるとともに、陰極サンプルの必要とされる材料の量が少なく、構造が簡略化され、コストが低く、材料の選別が便利である。
本実施例は、よどみ点アブレーションの測定システムに関する。
図1に示されるように、耐アブレーション材料を選別するためのアブレーション性能測定システムは、陽極6、陰極サンプルを搭載するサンプル取付具、陰極サンプルを冷却する冷却システム3、および保護カバー10を含む。アークは陰極と陽極6との間において生成され、アークは保護カバー10内に位置し、電磁コイル9により生成される磁場の方向は、陽極6から陰極に向かった方向に平行する。陽極6および陰極は、それぞれアーク給電電源1に接続されるポートを有する。陰極サンプル7は、サンプル取付具と着脱可能に接続される。
本実施例は、必要に応じて保護雰囲気(保護気体)を通す材料の耐アブレーション性能測定システムに関する。
本実施例は、図2に示されるように、保護カバー10には雰囲気入り口12が設けられている点で実施例1と異なる。雰囲気入口12は、配管を介して高圧給気システムと接続されている。雰囲気入口12は、アークアブレーションが行われる空間内に保護雰囲気を進入させる。どのような気体を通す必要があれば、雰囲気入口12の配管はその気体源4と接続する。たとえば、窒素を通す場合、窒素源4と接続し、空気を通す場合、空気源4と接続する。
本実施例に係るその他の構造は、実施例1と同じである。
本実施例は、陰極に対してアークが回転する材料の耐アブレーション性能測定システムに関する。
本実施例は、図4に示されるように、陰極サンプル7が固定されており、アークが陰極サンプル7の中心を回って回転する点で実施例1または2と異なる。
本実施例に係るその他の構造は、実施例1または2と同じである。
本実施例では、アークが回転するとともにサンプルも自転する。
本実施例は、図7に示されるように、サンプル取付具が陰極サンプル7を載置しながら中心を自転し、アークは固定されるか径方向に平行移動する点で、実施例1または2と異なる。
本実施例に係るその他の特徴は、実施例1または2と同じである。
本実施例は、図8に示されるように、ベースが陰極ベース頂部蓋12および台座11を含み、陰極ベース頂部蓋12の中央部は貫通孔であり、陰極ベース頂部蓋と台座11とは回転可能に密封接続され、陰極ベース頂部蓋12と台座11とは冷却キャビティを構成する点で、実施例4と異なる。
本実施例に係るその他の特徴は、実施例4と同じである。
本実施例に係る材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法は、以下のステップを含む。
(ステップS1)
測定システムを構築または取得する。測定システムはよどみ点アブレーションを採用し、保護カバー10の雰囲気は空気である。
(ステップS2)
陰極サンプルを準備する。ライン切断方式により個々のサンプルサイズが68*18*3 mm3のフレーク状サンプルを準備する。電極材料は純銅で、密度は8.9g/cm3である。ここで、アーク接触面(頂面)を500−2000目のサンドペーパーで研磨して艶出し(磨き上げ)することにより、表面粗さがRa≦0.8μm、サンプル熱伝導率が395W m−1k−1、電気伝導率が99%IACS、硬度が80HVであることを保証する。
(ステップS3)
陰極サンプル7を測定システムに搭載し、陰極サンプル7に対してアークアブレーション試験を行い、アークアブレーションのパラメータを記録する。ここで、アークアブレーションのパラメータは、アーク電流が15A、アーク時間が720s、電極背面冷却液の流量が0.8L/min、アーク長さが約3〜4mm、光フィルター条件の下でアークスポット直径が約0.5〜0.8mm、陰極サンプル7の表面アークスポットの自発移動速度が約10−2m/sである。アークは陰極サンプル7に対して、よどみ点アブレーションを行う。
(ステップS4)
アークアブレーション試験後の陰極サンプル7を取り出し(取り外し)、陰極サンプル7を冷却した後、陰極サンプル7に対して洗浄および乾燥を行い、さらにアブレーション領域の3次元輪郭情報を取得することでアブレーション損傷体積(アブレーション体積)として672±2.57mm3を取得し、アブレーション損傷体積をアブレーション電力で割ることでアブレーション損傷速度(アブレーション速度)として(62.2±0.238)×10−3mm3/Cを取得し、アブレーション損傷速度を電極材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する指標とする。
本実施例は、陰極サンプル7が銅クロム合金電極サンプル(Cu50Cr50)である点で実施例6と異なる。陰極サンプル7の寸法は同じく68*18*3mm3で、サンプル熱伝導率は236Wm−1k−1で、導電率は60%IACSで、硬度は170HVである。
本実施例に係るその他の構造およびパラメータは、いずれも実施例6と同じである。
本実施例は、陰極サンプル7が純クロム電極サンプル(Cr)である点で実施例6と異なる。陰極サンプル7の寸法は同じく68*18*3mm3であり、サンプル熱伝導率は95Wm−1k−1であり、導電率は13%IACSであり、硬度は861HVである。
本実施例に係るその他の構造およびパラメータは、実施例6と同じである。
本実施例は、ライン切断方式により個々のサンプル直径が60mm、厚さが3mmの円板状陰極サンプル7を準備した点で、実施例6と異なる。電極材料は純銅で、密度は8.9g/cm3である。アーク接触面(頂面)は500−2000目のサンドペーパーで研磨して艶出しすることにより、表面粗さがRa≦0.8μmで、サンプル熱伝導率が397Wm−1k−1で、電気伝導率が99%IACSで、硬度が75HVであることを保証する。
本実施例は、測定システムが電磁コイル9を採用する点で、実施例6と異なる。電磁コイル9は、直径が150mmで、巻き数が20で、3Aの直流が供給されるもとで、コイル中心より長さが30mm、直径が75mmの范囲内において、磁界范囲が−120μT〜120μTの均一な磁界を生成し、磁界の方向は陽極6から陰極に向かった方向と平行する。
本実施例は、測定システムが電磁コイル9を採用し、電磁コイル9の直径が150mmで、2Aの直流が供給されるもとで、コイル中心より長さが30mm、直径が65mmの范囲内において、磁界范囲が−80μT〜80μTの均一な磁界を生成し、磁界の方向は陽極6から陰極に向かった方向と平行する点で実施例10と異なる。
本実施例に係るその他の構成およびパラメータは、実施例8と同じである。
本実施例は、陰極材料を採用(銅クロム合金電極サンプル(Cu50Cr50)、陰極サンプル7のサイズは同じであり、サンプル熱伝導率は239Wm−1k−1、電気伝導率は61%IACS、硬度は168HVである)している点で、実施例10と異なる。
本実施例に係るその他のパラメータ、構造は、実施例10と同じである。
本実施例は、陰極材料を採用(純クロム電極サンプル(Cr)、陰極サンプル7のサイズは同じであり、サンプル熱伝導率は96Wm−1k−1、電気伝導率は13%IACS、硬度は862HVである)している点で、実施例10と異なる。
本実施例に係るその他のパラメータ、構造は、実施例10と同じである。
本実施例は、測定システムが回転駆動部品セット(モーターの静的モーメントが2.2N・m、定格電流が4A、口径が38mm、軸長が25mm)を採用する点で実施例6と異なり、回転駆動部品セットによる出力回転速度は540rpm、サンプル取付具の自転角速度は40〜50rad/sである。
本実施例は、回転駆動部品セットの自転角速度が回転駆動部品セットの出力回転速度180rpmで、換算した後のサンプル取付具の自転角速度が10〜20rad/sである点で、実施例14と異なる。
本実施例に係るその他のパラメータおよび構成は、実施例14と同じである。
本実施例は、電極材料が(銅クロム合金電極サンプル(Cu50Cr50)、陰極サンプル7のサイズが同じで、サンプル熱伝導率が236Wm−1k−1、電気伝導率が60%IACS、硬度が166HV)実施例14と異なる。
本実施例に係るその他のパラメータおよび構造は、実施例14と同じである。
本実施例は、電極材料が(純クロム電極サンプル(Cr)、陰極サンプル7のサイズが同じで、サンプル熱伝導率が97Wm−1k−1、電気伝導率が13%IACS、硬度が860HV)実施例14と異なる。
本実施例に係るその他のパラメータおよび構造は、実施例14と同じである。
1.組み合わせ1:コイルにより生成される磁気で駆動、給電電流は3A、磁界中心の強さは−120μT〜120μT、陰極スポットの移動速度は0.5〜0.8m/s;
2.組み合わせ2:コイルにより生成される磁気で駆動、給電電流は2A、磁界中心の強さは−80μT〜80μT、陰極スポットの移動速度は0.2〜0.4m/s;
3.組み合わせ3:電極で駆働、出力回転速度は540rpm、サンプル取付具の自転角速度は40〜50rad/s;
4.組み合わせ4:電極で駆働、出力回転速度は180rpm、サンプル取付具の自転角速度は10〜20rad/s。
1.実施例6、7、8、実施例10、12、13および実施例14、16、17を比較すると、耐アブレーション性能は、純クロムが最も優秀で、銅クロムがその次で、純銅が最も悪い。
2.実施例10と9を比較すると、磁界コイルを使用したほうが効果的に電極の耐アブレーション性能を向上させることができる。
3.実施例11と10を比較すると、磁界コイルを使用した方法において、磁界強度を高めてアーク根の回転速度を増加させることで、電極のアブレーションを弱めることができる。
4.実施例14と9と比較すると、モーターを使用してサンプル回転を駆動するほうが電極の耐アブレーション性能を向上させることができる。
5.実施例14と15を比較すると、モーターを使用してサンプル回転を駆動する方法において、モーターの回転速度を上げることで、電極のアブレーションを弱めることができる。
図17および図18に示されるように、材料の耐アブレーション性能を測定する際、陰極は管状のサンプルで、アークとプラットフレーク状の陰極サンプル7とが相対的に変位する測定システムおよび駆働装置が使用される。
1.立体空間においてアークアブレーション試験の多様な形態を実現し、加熱器の復雑なアーク−電極相互作用プロセスのシミュレーションを実現できる。
2.アーク出力端のZ軸方向の位置決めで、材料に対する可変アーク長によるアブレーションを実現できる。
3.三軸のレールの迅速な位置決めおよび原点復帰動作により、測定システムの迅速な立ち上げや高い重複性を実現できる。
4.フレーク状のサンプルを采用することで、オリジナル素地の加工プロセスを簡略化でき、組み立てが早く、試験の再現性が良い。
5.高精密分流器によりアークの電流および電圧のパラメータをリアルタイムに取得できる。
6.リアルタイムにシステムをモニターリングすることでアークの形態の記録が可能であることを保証できる。
Claims (20)
- 測定システムを構築または取得するステップS1と、
陰極サンプルを準備し、最低アブレーション時間を設定するステップS2と、
陰極サンプルを測定システムに搭載し、陰極サンプルに対してアークアブレーション試験を行い、ここで、試験のアブレーション時間は最低アブレーション時間以上であり、アークアブレーションのパラメータを記録するステップS3と、
アークアブレーション試験後の陰極サンプルを取り出し、陰極サンプルを冷却した後、陰極サンプルに対して洗浄および乾燥を行い、さらにアブレーション領域の3次元輪郭情報を取得することでアブレーション損傷体積を取得し、アブレーション損傷体積をアブレーション電力で割ることでアブレーション損傷速度を取得し、アブレーション損傷速度を電極材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する指標とするステップS4と、
を含む、材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法。 - ステップS4において、表面輪郭測定器を用いてアブレーション領域の3次元輪郭情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法。 - ステップS2において、陰極サンプルのアーク接触面は滑らかで局所的な突起がなく、アーク接触面の表面粗さはRa≦0.8 μmである、
ことを特徴とする請求項1に記載の材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法。 - ステップS2において、陰極サンプルのアーク接触面について研磨、艶出し、乾燥のアーク接触面処理を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法。 - ステップS2において、陰極サンプルのアーク接触面処理が完了した後、室温条件のもとで陰極サンプルの熱伝導率、電気伝導率および硬度を測定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法。 - ステップS3において、陰極サンプルを搭載する際、陰極サンプルのアーク接触面の垂直方向を水平に保って、陽極を同期移動させることにより陽極を陰極サンプルのアブレーション開始位置に位置合わせする、
ことを特徴とする請求項1に記載の材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法。 - ステップS2において、陰極サンプルを超音波で洗浄し、ステップS4において、アブレーション後の陰極サンプルを超音波で洗浄する、
ことを特徴とする請求項1に記載の材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法。 - 請求項1に記載の材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法において使用される測定システムであって、陽極と、陰極サンプルを搭載するサンプル取付具と、陰極サンプルを冷却する冷却システムと、保護カバーと、を含み、
アークは陰極と陽極との間で生成され、アークは保護カバー内に位置し、陽極および陰極はそれぞれアーク給電電源と接続するポートを有し、陰極サンプルとアークとの間では相対変位を有する、
測定システム。 - 陰極サンプルはフレーク状のサンプルであり、サンプル取付具は陰極サンプルを載置しながら中心を自転し、アークは固定されるか径方向に平行移動し、
サンプル取付具はベースを含み、ベースは冷却キャビティおよび給液リングを有し、冷却キャビティはサンプル搭載領域内に位置され、陰極サンプルをサンプル取付具に搭載した際、陰極サンプルとサンプル搭載領域は中心が位置合わせされており、冷却キャビティは内側に、給液リングは外側に位置し、給液リングと冷却キャビティとは連通され、かつ、回転可能に密封接続されており、給液リングは固定されかつ給液管と接続されており、冷却キャビティの中央には排液通路が設けられており、
測定システムは回転可能な駆動部品セットを有し、回転可能な駆動部品セットは、ベースに固定された従動輪とモーターに接続された能動輪を有し、従動輪はベースと中心が位置合わせされている、
ことを特徴とする請求項8に記載の測定システム。 - ベースは円筒形を呈し、冷却キャビティの側壁には複数の貫通孔が設けられており、給液リングは円環状を呈し、給液リングはすべての貫通孔を覆い、給液リングとベースとの間にはシールリングが設けられている、
ことを特徴とする請求項9に記載の測定システム。 - ベースと従動輪とは同軸に固定され、ベースは内側で、従動輪は外側であり、および/または、ベースは一体型の円筒であり、円筒の頂部は開口され、かつ、陰極サンプルと密封して取り付けられ、円筒の底部には排液通路が設けられている、
ことを特徴とする請求項10に記載の測定システム。 - ベースは、陰極ベース頂部蓋および固定台座を含み、陰極ベース頂部蓋と固定台座とは回転可能に密封接続され、陰極ベース頂部蓋と固定台座とは冷却キャビティを構成し、陰極ベース頂部蓋と固定台座とは回転可能に接続され、陰極ベース頂部蓋と固定台座との間にはシールリングが設けられている、
ことを特徴とする請求項11に記載の測定システム。 - 陰極ベース頂部蓋は、陰極サンプルと接続する第一接続部と、従動輪と接続する第二接続部と、を有し、第一接続部と従動輪とは距離が開けられている、および/または、第一接続部および第二接続部は二段式であり、第二接続部は従動輪と接続するためのフランジとして、第一接続部に沿って外側へ延伸する凸縁に位置され、これにより陰極ベース頂部蓋と従動輪との安定した接続を実現する、
ことを特徴とする請求項12に記載の測定システム。 - 陰極サンプルはフレーク状のサンプルであり、陰極サンプルとサンプル取付具とは着脱可能に取り付けられ、陰極サンプルは固定され、アークは陰極サンプルの中心を回って回転し、保護カバーの外側には電磁コイルが設けられ、電磁コイルの磁界の方向と陽極から陰極に向かった方向とは平行であり、電磁コイルはコイル電源と接続するポートを有し、サンプル搭載領域の外側には絶縁リングが設けられ、絶縁リングとサンプル搭載領域とは中心が位置合わせされている、
ことを特徴とする請求項8に記載の測定システム。 - サンプル取付具はベースを含み、ベースには冷却キャビティが設けられ、冷却キャビティは給液管および排液管とそれぞれ連通し、給液管および排液管は循環冷却システムと接続されており、
陰極サンプルをサンプル取付具に搭載した際、陰極サンプルは冷却キャビティを密閉し、冷却キャビティはベース頂部開口に設けられた凹部キャビティであり、陰極サンプルがサンプル取付具に搭載された際、陰極サンプルは冷却キャビティを密封し、給液管および排液管はベースの側面に設けられ、給液管は排液管より下側へ設けられている、
ことを特徴とする請求項14に記載の測定システム。 - 保護カバーの雰囲気入口は、軸方向に沿って吸気し、または、接線方向に沿って吸気する、
ことを特徴とする請求項8に記載の測定システム。 - 保護カバーの断面は円形を呈し、保護カバーには雰囲気入口が設けられ、雰囲気入口は接線方向に沿って吸気し、および/または、雰囲気入口は少なくとも一組有し、雰囲気入口が複数組を有する場合、複数組の雰囲気入口は輪郭の周方向に均一の配置されている、
ことを特徴とする請求項16に記載の測定システム。 - 陰極サンプルは中空管であり、陰極の両端は開口され、陰極サンプルの両端はそれぞれ高圧回転継手と密封接続され、一つの高圧回転継手は冷却剤の入力管に接続され、他の一つの高圧回転継手は冷却剤の出力管に接続されており、冷却剤は入力管から中空管に入って出力管から流出され、入力管と出力管との間には冷却剤を冷却する冷却機構が設けられ、または、入力管と出力管との間には冷却剤を供給する液体貯蔵装置が設けられ、陰極サンプルと駆動装置は接続されており、陽極は陰極サンプルの外表面に位置合わせされ、アークは陽極と陰極との間において形成され、陰極サンプルは中軸を回って自転し、アークのアーク根は陰極の外表面に沿って変位する、
ことを特徴とする請求項8に記載の測定システム。 - 陽極が固定されるか、または、陽極が中空管軸に沿った平行移動を供する平行移動駆動機構と接続される場合、陽極が中空管軸に沿って平行移動するとき、アーク根は陰極の外表面に沿って螺旋線を形成し、
陽極が固定される場合、アーク根は陰極の外表面に沿って円を形成する、
ことを特徴とする請求項18に記載の測定システム。 - 高圧回転継手は、陰極サンプルに接続される第一接続部と、配管に接続される第二接続部と、を有し、第一接続部と第二接続部とは回転可能に密封接続され、第一接続部は駆動装置に接続され、第二接続部はブラケットに固定され、陰極サンプルは二つの高圧回転継手によってブラケットに設けられている、
ことを特徴とする請求項19に記載の測定システム。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN202010191243.3 | 2020-03-18 | ||
CN202010190902.1A CN111308011A (zh) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | 一种定量评价材料的耐烧蚀性能的方法 |
CN202010190905.5 | 2020-03-18 | ||
CN202010191243.3A CN111426718A (zh) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | 一种基于平板电极的磁旋电弧烧蚀测试系统 |
CN202010190902.1 | 2020-03-18 | ||
CN202010190905.5A CN111307861B (zh) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | 一种基于阴极自转的电弧烧蚀测试系统 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022000624A true JP2022000624A (ja) | 2022-01-04 |
JP7236715B2 JP7236715B2 (ja) | 2023-03-10 |
Family
ID=77746665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021043226A Active JP7236715B2 (ja) | 2020-03-18 | 2021-03-17 | 材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法およびその測定システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210293732A1 (ja) |
JP (1) | JP7236715B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114002560A (zh) * | 2021-09-24 | 2022-02-01 | 南方电网科学研究院有限责任公司 | 绝缘子沿面闪络痕迹清理装置及方法 |
CN114062246B (zh) * | 2021-11-22 | 2023-07-25 | 安徽工程大学 | 一种用于磁流体润滑的摩擦磨损旋转实验装置及其使用方法 |
CN114414621A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-04-29 | 中国船舶重工集团公司第七二四研究所 | 一种均热板抗过载性能测试装置及方法 |
CN114784583B (zh) * | 2022-06-22 | 2022-08-26 | 中国飞机强度研究所 | 空天飞机热试验测量用多响应信号转接输出系统及方法 |
CN117783417B (zh) * | 2024-02-27 | 2024-05-07 | 达州增美玄武岩纤维科技有限公司 | 一种玄武岩纤维复合材料防火布移动测试平台及测试方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5738858B2 (ja) * | 1974-06-06 | 1982-08-18 | ||
JPH0381642A (ja) * | 1989-08-24 | 1991-04-08 | Japan Atom Energy Res Inst | 熱衝撃試験方法及びその装置 |
JPH07209162A (ja) * | 1994-01-10 | 1995-08-11 | Mitsubishi Chem Corp | 黒鉛の耐熱衝撃性評価方法 |
US6437281B1 (en) * | 1999-08-05 | 2002-08-20 | Yuming Zhang | Apparatus, system, and related method for sensing a characteristic of a workpiece in an automated process |
JP2012254477A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Kobe Steel Ltd | 溶接異常検知方法及び溶接異常検知装置 |
JP2013196853A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Kaneka Corp | 耐アーク性能評価装置、耐アーク性能評価システム、耐アーク性能評価方法 |
-
2021
- 2021-03-17 JP JP2021043226A patent/JP7236715B2/ja active Active
- 2021-03-18 US US17/205,507 patent/US20210293732A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5738858B2 (ja) * | 1974-06-06 | 1982-08-18 | ||
JPH0381642A (ja) * | 1989-08-24 | 1991-04-08 | Japan Atom Energy Res Inst | 熱衝撃試験方法及びその装置 |
JPH07209162A (ja) * | 1994-01-10 | 1995-08-11 | Mitsubishi Chem Corp | 黒鉛の耐熱衝撃性評価方法 |
US6437281B1 (en) * | 1999-08-05 | 2002-08-20 | Yuming Zhang | Apparatus, system, and related method for sensing a characteristic of a workpiece in an automated process |
JP2012254477A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Kobe Steel Ltd | 溶接異常検知方法及び溶接異常検知装置 |
JP2013196853A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Kaneka Corp | 耐アーク性能評価装置、耐アーク性能評価システム、耐アーク性能評価方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7236715B2 (ja) | 2023-03-10 |
US20210293732A1 (en) | 2021-09-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2022000624A (ja) | 材料の耐アブレーション性能を定量的に評価する方法およびその測定システム | |
CN111308011A (zh) | 一种定量评价材料的耐烧蚀性能的方法 | |
JP3137543U (ja) | スピンドルユニット | |
US20090316748A1 (en) | Systems and methods for producing thermal mechanical fatigue on gas turbine rotors in a spin test environment | |
US7717666B2 (en) | Methods and apparatus for rotary machinery inspection | |
CN108458860A (zh) | 一种涡轮叶片热机械疲劳试验系统 | |
Spanjers et al. | Propellant losses because of particulate emission in a pulsed plasma thruster | |
BRPI0602912B1 (pt) | Método de reparar uma pá de um disco munido de pás de peça única de uma turbomáquina, e, elemento de corpo de prova de partida, de corpo de prova terminal ou de corpo de prova de desenvolvimento | |
CN110831396A (zh) | 用于促进与热源或冷源的对流传热的传热设备和方法 | |
EP1675152B1 (en) | Rotating anode x-ray tube | |
US2576600A (en) | Device for generating neutrons | |
JP2000104502A (ja) | 同時加工接合エ―ロフォイル | |
GB2440614A (en) | A turbomachine blade comprising vibration damping material within a heat shield | |
CN111426718A (zh) | 一种基于平板电极的磁旋电弧烧蚀测试系统 | |
CN114235319A (zh) | 一种空心涡轮叶片试验装置及方法 | |
CN111307861A (zh) | 一种基于阴极自转的电弧烧蚀测试系统 | |
JP2001329358A (ja) | 遮熱部材、遮熱部材の製造方法、タービン翼、及び、ガスタービン | |
CN108170186A (zh) | 一种液体冷却夹层的卤素灯与模块化平面加热装置 | |
JP2015528876A (ja) | 案内翼を製造するための方法および案内翼 | |
Kilic et al. | Transitional flow between contra-rotating disks | |
CN109506867B (zh) | 一种气流-热机耦合激励试验装置 | |
RU2769136C1 (ru) | Устройство для удерживания одного или более электродов при электроэрозионной механической обработке и способ изготовления указанного устройства | |
US11752580B2 (en) | Bonding system for dual walled turbine components | |
MacDonald et al. | Build-up of the second-generation 30 kW miniature arc jet (mARC II) at NASA Ames Research Center | |
Childs et al. | Internal air systems experimental rig best practice |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
AA31 | Notification that no translation was submitted |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A243631 Effective date: 20210727 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220927 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230131 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7236715 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |