JP2021535596A - 量子ビット・アニーリング用のアンテナ・チップの構造 - Google Patents

量子ビット・アニーリング用のアンテナ・チップの構造 Download PDF

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Abstract

量子ビットのアンテナに基づく熱アニーリングを容易にするための適切なチップ構造を提供するシステム等が提供される。一例では、高周波エミッタが、電圧制御発振器およびアンテナを備える。電圧制御発振器は、マイクロコントローラから電源投入信号を受信し、電圧制御発振器に電磁波を生成させる。次にアンテナは、電磁波を超伝導量子ビット・チップ上のジョセフソン接合のコンデンサ・パッドのセットの上に方向付け、ジョセフソン接合をアニールする。別の例では、電圧レギュレータおよびデジタル/アナログ・コンバータまたはデジタル/デジタル・コンバータが、マイクロコントローラと電圧制御発振器の間に直列に結合され、電圧制御発振器の電圧および/または周波数を調整可能にし、フォトニック・レーザー・アニーリングと比較して外部電源経路を不要とする。さらに別の例では、バイポーラ接合および相補型金属酸化膜半導体スタック構造が採用される。

Description

本発明は量子ビット・アニーリングに関連しており、より詳細には、アンテナを使用して量子ビット・アニーリングを容易にするためのチップの構造に関連している。
量子ビット(例えば、量子2進数)は、古典的ビットの量子力学的類似物である。古典的ビットは、2つの基礎状態(例えば、0または1)のうちの1つのみを持つことができるが、量子ビットは、これらの基礎状態の重ね合わせ(例えば、α|0>+β|1>、αおよびβは、|α|+|β|=1となるような複素スカラーである)を持つことができ、理論的には、複数の量子ビットが、同じ数の古典的ビットよりも指数関数的に多い情報を保持することができる。したがって、量子コンピュータ(例えば、古典的ビットのみではなく量子ビットを採用するコンピュータ)は、理論的には、古典的コンピュータにとって極めて難しい問題を素早く解くことができる。量子コンピュータの有効性は、多量子ビット・チップの製造および処理を改良することによって、改善することができる。周波数衝突または量子クロストーク(quantum cross-talk)(例えば、複数の隣接する量子ビットが、過度に類似する共振周波数を有しているため、互いに望ましくない相互作用がある)あるいはその両方の現象に起因して、量子ビットの周波数を正確に調整する能力または正確に変更する能力あるいはその両方が、多量子ビット・チップの構築において最も重要になる。そのような周波数制御の従来の解決策は、可変周波数量子ビットの調整および固定周波数量子ビットの熱アニーリングを含む。可変周波数量子ビットは、外部磁場への暴露によって調整することができる共振周波数を有するが、量子ビット・チップ上で必要になる追加の同調回路が、複雑さおよびノイズを不必要に増やす。量子ビットの物理的特性(例えば、共振周波数)を変更するための量子ビットの加熱を伴う固定周波数量子ビットの熱アニーリングは、(超伝導状態に適合する極低温度で実現される)量子ビットの動作中に、そのようなノイズを導入しない。従来、量子ビットの熱アニーリングは、フォトニック・チップを使用することによって実行されており、レーザー光源がマッハツェンダー・スイッチ(室温または超伝導状態以外の温度で実現される)を介してフォトニック・チップ上の様々な位置に物理的に送られる。そのようなシステムでは、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの並列なアニーリングが可能であるが、フォトニック・チップ上の各位置での最大レーザー出力(したがって、例えば最大アニーリング能力)は、チップ上の他の位置に送られる出力の量によって決まる(例えば、レーザー光源からより多くの出力が位置1に送られる場合、位置2に同時に送るために使用可能なレーザー光源からの出力は少なくなる)。したがって、従来の量子ビットのレーザー・アニーリングは、量子ビットの同時の/並列なアニーリングではなく、連続的アニーリングに最も適している。したがって、従来の量子ビット・アニーリングは、多量子ビット・チップ上の1つまたは複数の量子ビットの独立した、または同時の、あるいはその両方の局所化されたアニーリングを容易にすることができない。
以下に、本発明の1つまたは複数の実施形態の基本的理解を可能にするための概要を示す。この概要は、主要な要素または重要な要素を特定するよう意図されておらず、特定の実施形態のいずれの範囲または特許請求の範囲のいずれの範囲も正確に説明するよう意図されていない。この概要の唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明のための前置きとして、概念を簡略化された形態で提示することである。本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態では、アンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステム、コンピュータ実装方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組み合わせが説明される。
本発明の実施形態によれば、システムは、第1のジョセフソン接合および1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットと共に第1の量子ビットを含んでいる超伝導量子ビット・チップを備えることができる。このシステムは、超伝導量子ビット・チップの上に配置された半導体チップを含むこともできる。第1の高周波(RF:radio frequency)エミッタは、半導体チップ上に存在することができる。第1のRFエミッタは、それ自体が第1の電圧制御発振器(VCO:voltage-controlled oscillator)および第1のVCOによって駆動される第1のアンテナを備えることができる。さらに、このシステムは、チップ上にマイクロコントローラを含むことができる。このマイクロコントローラは、第1の電磁波を生成するための信号を第1のVCOに送信することができる。次に、第1のアンテナは、第1の波を第1の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付けることができる。これによって、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合のアニーリングを引き起こすことができる。これの利点は、チップ上の既存の量子回路を活用して(例えば、フォトニック・レーザーの代わりに、アンテナに基づく電磁波を介して)1つまたは複数の量子ビットを熱的にアニールする(例えば、量子ビットまたは量子ビット・チップの既存の構造/回路を変更する必要なく、量子ビットをアニールする)新しい手法を容易にするためのチップ構造の提供である。任意選択的に、システムは、第2のVCOおよび第2のアンテナを含んでいる第2のRFエミッタを、チップ上に備えることができる。マイクロコントローラは、第2の電磁波を生成し、チップ上の第2の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第2のセットに向かって方向付けるための信号を、第2のRFエミッタに送信することができる。これによって、第2の量子ビットの第2のジョセフソン接合をアニールすることができる。これの利点は、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの独立した局所化されたアニーリングまたは同時の(または連続的な)局所化されたアニーリングあるいはその両方(例えば、各量子ビットが、隣接する量子ビットのアニーリングのレベルと異なることができるアニーリングの個別のレベルを実現できるように、同じチップ上の2つ以上の量子ビットを同時に独立してアニールすること)を容易にし、それによって、アニーリング・プロセス全体を促進し、連続的アニーリングと比較して時間を節約することに加えて、周波数割り当てを改善し、量子クロストークを低減することである。これの追加の利点は、電源経路の必要性をなくすことである。特に、第1および第2のVCOが、(例えば、従来のフォトニック・レーザー光源とは異なり、電圧レギュレータを備えることによって)両方とも個別に独立して電力調整され得るため、1つの発振器による電力散逸が、他の発振器による電力散逸を制限しない。任意選択的に、このチップは、バイポーラ接合および相補型金属酸化膜半導体スタック構造を採用することができる。第1のVCOは、チップのバイポーラ接合トランジスタ部分において製造され得る。マイクロコントローラは、チップの相補型金属酸化膜半導体部分において製造され得る。さらに、第1のアンテナは、チップ上部の遠後工程部分において製造され得る。これの利点は、同じチップ上で高周波の電気的構成要素(例えば、第1のVCO)およびデジタル論理回路(例えば、マイクロコントローラ)の両方の信頼できる実装を容易にすることである。
本発明の実施形態によれば、コンピュータ実装方法は、プロセッサに動作可能なように結合されたマイクロコントローラによって、第1の電源投入信号を第1のVCOに送信することを含むことができる。この方法は、第1のVCOによって、第1の電源投入信号に基づいて第1の電磁波を生成することを含むこともできる。さらに、この方法は、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合をアニールすることを含むことができる。これは、第1のアンテナを介して、第1の波を第1の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付けることによって、容易にされ得る。これによって、超伝導量子ビット・チップ上に位置することができる第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合を加熱することができる。これの利点は、超伝導量子ビット・チップ上の既存の量子回路を活用して量子ビットを熱的にアニールする新しい手法を容易にすることである。任意選択的に、この方法は、マイクロコントローラによって、第2の電源投入信号を第2のVCOに送信することをさらに含むことができる。この方法は、第2のVCOによって、第2の電源投入信号に基づいて第2の電磁波を生成することをさらに含むことができる。さらに、この方法は、第2の量子ビットの第2のジョセフソン接合をアニールすることを含むことができる。これは、第2のアンテナを介して、第2の波を第2の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第2のセットに向かって方向付けることによって、容易にされ得る。これによって、チップ上に位置することができる第2の量子ビットの第2のジョセフソン接合を加熱することができる。これの利点は、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの独立した同時の(または連続的な)局所化されたアニーリング(例えば、チップ上の各量子ビットがアニーリングの個別のレベルを実現するように、かつチップ上の個々の量子ビットのアニーリングの個別のレベルが異なることができるように、多量子ビット・チップ上の2つ以上の量子ビットを同時にアニールすること)を容易にすることである。これの追加の利点は、電源経路の必要性をなくすことである。やはり、第1および第2のVCOは、(例えば、電圧レギュレータを備えて)それぞれ独立して/個別に電力調整され得るため、1つの発振器による電力散逸が、他の発振器による電力散逸に悪影響を与えない。任意選択的に、第1のVCO、第1のアンテナ、およびマイクロコントローラは、バイポーラ接合および相補型金属酸化膜半導体スタック構造を採用できる半導体チップ上に存在することができる。やはり、これの利点は、同じチップ上で高周波の電気的構成要素およびデジタル論理回路の両方の実装を容易にすることである。
本発明の実施形態によれば、デバイスは、1つまたは複数のジョセフソン接合および1つまたは複数のコンデンサ・パッドの1つまたは複数のセットと共に1つまたは複数の量子ビットを含んでいる超伝導量子ビット・チップを備えることができる。このデバイスは、量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合のアニーリングを制御するためのマイクロコントローラを備えることもできる。デバイスは、マイクロコントローラから電源投入信号または電源切断信号を受信する1つまたは複数のVCOをさらに含むことができる。さらに、このデバイスは、1つまたは複数のアンテナを備えることができる。マイクロコントローラは、1つまたは複数の電磁波をVCOに生成させるための信号をVCOに送信することができる。次にアンテナは、波を量子ビットのパッドのセットに向かって方向付けることができる。これによって、量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合をアニールすることができる。これの利点は、超伝導量子ビット・チップ上の既存の量子回路を改良/変更する必要性をなくし、チップ上の複数の量子ビットを同時にアニールすることができるようにし、それによって、連続的アニーリングと比較して時間を節約する、量子ビット・アニーリングの新しい手法を容易にすることである。これの追加の利点は、(例えば、各発振器が、独立して電力調整されるように、電圧レギュレータを備えることができるため)電源経路の必要性をなくすことである。任意選択的に、VCOは、独立して電圧および周波数を調整可能であることができる。これの利点は、各量子ビットの一意のアニーリング要件に基づいて、超伝導量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの独立した同時のアニーリングを容易にすることである。
本発明の実施形態によれば、コンピュータ実装方法は、システムのマイクロコントローラによって、1つまたは複数の電源投入信号をシステムの1つまたは複数のVCOに送信することを含むことができる。この方法は、VCOによって、電源投入信号に基づいて1つまたは複数の電磁波を生成することを含むこともできる。さらに、この方法は、システムの1つまたは複数のアンテナを介して、波をジョセフソン接合に向かって方向付け、それによってジョセフソン接合を加熱することによって、1つまたは複数のジョセフソン接合をアニールすることを、含むことができる。これの利点は、その他の方法でチップ上の既存の量子回路を変更することを必要とせずに、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの同時の(または連続的な)アニーリングを容易にすることに加えて、(例えば、各発振器が、独立して電力調整されるように、電圧レギュレータを備えることができるため)電源経路の必要性をなくすことである。任意選択的に、VCOは、個別に電圧および周波数を調整可能であることができる。これの利点は、各量子ビットが一意のアニーリング要件に従ってアニールされ得るように、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの独立した同時の(または連続的な)局所化されアニーリングを容易にすることである。
本発明の実施形態によれば、装置は、1つまたは複数のジョセフソン接合と共に1つまたは複数の量子ビットを含んでいる超伝導量子ビット・チップを備えることができる。デバイスは、量子ビットのジョセフソン接合のアニーリングを制御するためのマイクロコントローラを備えることもできる。デバイスは、マイクロコントローラによって駆動されるVCOをさらに含むことができる。この装置は、VCOに結合されたマルチプレクサまたはデマルチプレクサを備えることができる。さらに、この装置は、1つまたは複数のアンテナを含むことができる。このマイクロコントローラは、電磁波を生成するための信号をVCOに送信することができる。デマルチプレクサによって、波がアンテナに供給され得る。次にアンテナは、波を量子ビットのジョセフソン接合に向かって方向付けることができる。これによって、量子ビットのジョセフソン接合をアニールすることができる。これの利点は、アンテナごとに専用のVCOを含む必要性をなくすことである。
本発明の実施形態に従って、アンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの上面概略図である。 本発明の実施形態に従って、アンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの側面概略図である。 本発明の実施形態に従って、アンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの等価回路図である。 本発明の実施形態に従って、VCOによってアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の実施形態に従って、VCOを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを実行することを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。 本発明の実施形態に従って、複数の量子ビットのアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの側面概略図である。 本発明の実施形態に従って、複数のVCOによって複数の量子ビットのアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の実施形態に従って、少なくとも2つのVCOを使用して少なくとも2つの量子ビットのアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを実行することを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。 本発明の実施形態に従って、複数のVCOを使用して複数の量子ビットのアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを実行することを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。 本発明の実施形態に従って、デジタル/アナログ・コンバータ(DAC:digital-to-analog converter)および電圧レギュレータを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の実施形態に従って、DACおよび電圧レギュレータを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。 本発明の実施形態に従って、直流/直流コンバータおよび電圧レギュレータを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の実施形態に従って、直流/直流コンバータおよび電圧レギュレータを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。 本発明の実施形態に従って、パルス幅変調(PWM:pulse-width modulated)信号を使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の実施形態に従って、パルス幅変調信号を使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。 本発明の実施形態に従って、低ノイズ増幅器を使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の実施形態に従って、高周波フィルタを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の実施形態に従って、アンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするチップ構造の概略図である。 本発明の実施形態に従って、マルチプレクサまたはデマルチプレクサを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態を容易にすることができる動作環境のブロック図である。
以下の詳細な説明は、例にすぎず、本発明または本出願あるいはその両方の実施形態またはその用途を制限するよう意図されていない。さらに、先行する「背景技術」または「発明の概要」のセクション、あるいは「発明を実施するための形態」のセクションで提示された、いずれかの明示された情報、または暗示された情報によって制約されるという意図はない。
ここで、図面を参照して本発明の実施形態が説明され、全体を通して、類似する参照番号が、類似する要素を参照するために使用されている。以下の説明では、説明の目的で、本発明を十分に理解できるように、多数の特定の詳細が示されている。しかし、これらの特定の詳細がなくても、さまざまな事例において、本発明が実践され得るということは明らかである。
超伝導量子ビットは、完全に操作可能な量子コンピュータを構築することに向かう有望な道筋を示す。これは、超伝導量子ビットが、(超伝導量子ビットを既存の集積回路技術によって設計および製造することを可能にする)巨視的レベルで(超伝導量子ビットを量子情報処理に使用することができる)量子力学的挙動を示すことができるためである。超伝導量子ビットの基礎的構成要素は、ジョセフソン接合である。ジョセフソン接合は、2つの超伝導材料の間に非超伝導材料を挟み込むことによって形成することができ、熱アニーリング(例えば、熱処理)によって変更することができる。量子ビットのアニーリング(例えば、量子ビットのジョセフソン接合のアニーリング)は、量子ビットの遷移周波数(例えば、量子ビットの基底状態と励起状態の間の遷移を示す共振周波数)を変更することができる。量子ビットの遷移周波数のそのような操作は、最適化された周波数割り当てを可能にし、それによって、周波数衝突または量子クロストークあるいはその両方を最小限に抑えることができる。例えば、各量子ビットが隣接する量子ビットの遷移周波数とは異なる遷移周波数を有するように、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットを個別に/独立してアニールすることができ、それによって、隣接する量子ビットが、特定の量子ビットのみにおいて応答を引き起こすよう意図されている計算信号または制御信号あるいはその両方に不適切に応答する可能性を低下させる。このようにして、量子ビットの同時の局所化されたアニーリングは、多量子ビット・チップの動作に恩恵をもたらす。しかし、従来技術における問題は、そのような同時の局所化された量子ビット・アニーリングを実行して量子ビットの周波数を変更するための既知の拡張可能な方法/システムまたはチップ構造あるいはその両方が存在しないということである。
本発明のさまざまな実施形態は、当技術分野におけるこの問題の解決策を提供することができる。本明細書に記載された本発明の実施形態は、同時の局所化された量子ビット・アニーリングを容易にするための適切なチップ構造を提供するシステム、コンピュータ実装方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組み合わせを含む。より詳細には、電圧制御発振器およびアンテナを使用する同時のまたは局所化されたあるいはその両方の量子ビット・アニーリングのためのチップ構造に関する本発明の実施形態が説明される。例えば、本発明の実施形態では、高周波(RF)エミッタが、電磁信号をジョセフソン接合の1つまたは複数のコンデンサ・パッドのセットの上に放射することができ、ジョセフソン接合は、超伝導量子ビット・チップ上の量子ビットの構成要素である。パッドのセットは電磁信号を受信することができ、すなわち、各パッドは受信アンテナ(例えば、パッチ・アンテナ)として機能することができる。パッドのセットによる受信に基づいて、電磁信号は、パッドのセット内、またはジョセフソン接合からの定義された距離以内(例えば、パッドをジョセフソン接合に電気的に結合する回路線内)、あるいはその両方に、交流電流または交流電圧あるいはその両方を誘導することができる。この交流電流/交流電圧は、ジョセフソン接合を加熱することができる。そのような加熱は、ジョセフソン接合の特性に影響を与え、それによって、量子ビットの遷移周波数を変更することができる。このアニーリングを容易にするために、RFエミッタは、電圧制御発振器(VCO)およびアンテナを備えることができる。VCOは、制御可能な交流電流/交流電圧を作り出すことができ、アンテナは、空間/空中を通って、その交流電流/交流電圧を電磁信号/電磁波として伝搬することができる。さらに、RFエミッタは、マイクロコントローラによって制御され得る。そのような場合、マイクロコントローラは、電磁信号の期間を制御するために、電源投入信号または電源切断信号あるいはその両方をVCOに送信することができる。さらに、マイクロコントローラは、可変信号(例えば、アナログ信号、パルス幅変調信号、またはマルチビット・デジタル信号)を電圧レギュレータに送信することができ、次にこの電圧レギュレータは、可変信号(または可変信号に基づく電圧)をVCO発振器に送信し、VCOによって生成される電磁信号の大きさまたは周波数あるいはその両方を制御できるようにする。そのようなレギュレータを含むことによって、複数の発振器が使用される場合に、VCOを個別に電力調整できるようにし、電源経路の必要性をなくす。RFエミッタの制御に役立つように、その他の電気的構成要素(例えば、デジタル/アナログ・コンバータ、デジタル/デジタル・コンバータ、低ノイズ増幅器、RFフィルタなど)も組み込まれ得る。さらに、これらの構成要素は、バイポーラ接合および相補型金属酸化膜半導体スタック構造を採用する半導体チップに組み込まれ得る。したがって、チップに回路を追加すること、またはチップから回路を差し引くこと、あるいはその両方を必要とせずに、局所化された量子ビット・アニーリングが実行され得る。本発明の他の実施形態では、複数の量子ビットの局所化されたアニーリングを同時に実行するように、複数の電磁エミッタが同時に実施され得る。これにより、外部電源経路を必要とせずに、多量子ビット・チップ上の量子ビットの独立した同時の局所化されたアニーリングを容易にすることによって、当技術分野における問題に対処することができる。
本明細書に記載された本発明の実施形態は、量子ビット・アニーリング(例えば、量子ビットの熱アニーリング)の分野における技術的問題を技術的に解決するために、高度に専門的なハードウェアまたはソフトウェアあるいはその両方を採用するコンピュータ実装方法および装置に関連している。
具体的には、量子ビット・アニーリングの分野(量子アニーリングの分野とは全く異なり、分かれている)は、超伝導量子ビット・チップ上の超伝導量子ビットを個別に、独立して、または同時に、あるいはその組み合わせでアニールするための拡張可能で効率的なシステムまたはコンピュータ実装方法あるいはその両方の欠如という問題を抱えている。下で詳細に説明されているように、本発明の実施形態は、マイクロコントローラを利用して1つまたは複数の電磁送信器を制御する拡張可能で効率的なシステムおよびコンピュータ実装方法を提供することによって、この技術的問題に対処することができ、各送信器はVCOおよびアンテナを含んでいる。これらの送信器は、電磁放射線(例えば、電磁波/電磁信号)を量子ビットのコンデンサ・パッドに放射することによって、超伝導量子ビット・チップ上の1つまたは複数の超伝導量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドのセットを励起し、それによって、量子ビットを加熱する(したがって、アニールする)ことができる。
本発明の実施形態では、エミッタ/送信器が、1対1の方法で超伝導量子ビット・チップ上の量子ビットに対応することができ、各エミッタは、個別にまたは独立してあるいはその両方で電圧または周波数あるいはその両方を調整可能なVCOによって、駆動され得る。すなわち、各エミッタは、エミッタが生成できる電磁波/電磁信号の期間、周波数、または大きさ、あるいはその組み合わせを操作するように制御され得る。次に、各波/信号は、波/信号が放射される量子ビットの個別の量のアニーリングを引き起こすことができる。そのため、各量子ビットは、量子ビット・チップ上の隣接する量子ビットと比較して、アニーリングの一意のまたは定義されたあるいはその両方のレベルを受け取るように、(例えば、量子ビットに対応する発振器/アンテナの電圧または周波数あるいはその両方を調整することによって)個別にまたは独立してあるいはその両方でアニールされ得る。言い換えると、量子ビットの各々は、本明細書で開示されたシステムまたはコンピュータ実装方法あるいはその両方によって、アニーリングの定義されたレベルを実現することができる。本発明の実施形態は、第1の期間の間、第1の電磁信号によって第1の量子ビットをアニールすることと、第2の期間の間、第2の電磁信号によって第2の量子ビットをアニールすることとを容易にすることができ、これら2つの期間は、同じ長さまたは異なる長さあるいはその両方であることができるか、またはこれら2つの信号は、同じ周波数、波長、もしくは大きさ、またはその組み合わせ、または異なる周波数、波長、もしくは大きさ、またはその組み合わせ、あるいはその両方であることができる。さらに、エミッタは同時に動作し、それによって、量子ビットの独立したまたは同時のあるいはその両方の局所化されたアニーリング(例えば、第1の期間の間の第1の量子ビットのアニーリング、および第2の期間の間の第2の量子ビットのアニーリングであって、これら2つの期間が重複すること、または重複しないこと、あるいはその両方が可能である)を容易にすることができる。そのような同時の局所化されたアニーリングは、連続的アニーリングと比較して時間を節約し、周波数衝突または量子クロストークあるいはその両方を除去して多量子ビット・チップの動作/機能を改善するによって、従来技術における問題に対処する。
開示されたシステムまたはコンピュータ実装方法あるいはその両方は、超伝導量子ビットを個別におよび同時に、効率的かつ正確にアニールすることができるだけでなく、量子ビットまたはチップあるいはその両方の量子回路を変更すること、修正すること、またはその他の方法で適応させること、あるいはその組み合わせを必要とせずに、アニールすることもできる。例えば、余分なコンデンサ、インダクタ、抵抗器、または任意のその他の回路、あるいはその組み合わせを、アニールされる量子ビットに物理的に半田付けすること、製造プロセスを通じて構築すること、結合すること、またはエッチングすること、あるいはその組み合わせを実行することが不要である。代わりに、本明細書で開示された実施形態は、チップ上の既存の量子回路を活用する(例えば、電磁波/電磁信号を、ジョセフソン接合にすでに結合されている既存のコンデンサ・パッドに放射する)ことによって、量子ビット・アニーリングを容易にすることができる。したがって、量子ビットの周波数を調整するための追加の同調回路を組み込む必要があるという従来技術の問題を、取り除くことができる。
さらに、各RFエミッタが調整可能なVCOを含むことができ、電圧レギュレータをさらに備えることができるため、各RFエミッタも同様に、調整されることが可能であり、調整可能であることができる。各RFエミッタが個別に電力調整され得るため、本発明のさまざまな実施形態は(例えば、1つの機器の電力使用量が、他の機器に使用可能な電力量を減らすように、複数の並列な機器間で入力電力/エネルギーを分割する)電源経路を必要としない。これに対して、マッハツェンダー・スイッチを介するレーザー・アニーリングの従来の方法は、(例えば、1つのレーザーの位置での電力使用量/電力散逸の増加が、他のレーザーの位置に送られ得る合計電力量を減らすように)そのような経路を必要とする。そのため、さまざまな実施形態では、1つの発振器/エミッタによる電力使用量/電力散逸が別の発振器/エミッタによる電力使用量/電力散逸に悪影響を与えず、それらを制限することもないように、対象の量子ビットの個別のアニーリング要件に基づいて、各RFエミッタが、個別に調整される電源/出力範囲を有することができる。したがって、従来のレーザー・アニーリングとは異なり、外部電源の経路を定める必要がない。したがって、必要とされる電源経路に関する従来技術の問題が取り除かれ得る。
下でさらに詳細に説明される前述の技術的改善は、抽象的ではなく、単なる自然の法則でも自然現象でもなく、特殊な特定の具体的なハードウェアまたはソフトウェアあるいはその両方(例えば、VCO、アンテナ、電圧レギュレータ、マイクロコントローラなど)を使用せずに、人間によって実行することができない。
ここで図1Aおよび1Bを参照すると、超伝導量子ビット・チップ102上の量子ビットのアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にすることができる例示的なシステム100が示されている。システム100を使用して、量子ビット/ジョセフソン接合の製造段階(例えば、量子ビット/ジョセフソン接合の製造後、製造前、または製造中、あるいはその組み合わせでの処理/アニーリング)に関わらず、チップ102上の量子ビット/ジョセフソン接合のアンテナに基づくアニーリングを容易にすることができる。例えば、チップ102が完全に製造され、アニーリングの定義されたレベルに達した後に量子コンピュータ内に実装される準備ができているように、チップ102には、量子ビット、量子読み出し共振器、またはその他の量子回路が完全にエッチングされ/取り付けられ得る。本発明の他の実施形態では、システム100によるアニールの後に、チップ102上の量子ビット/ジョセフソン接合に対して、追加の製造/処理が行われ得る。本発明のさらに他の実施形態では、システム100を専用の量子ビット製造プロセスまたはジョセフソン接合製造プロセスあるいはその両方に組み込むことができ、チップ102は、量子ビット/ジョセフソン接合が構築される専用プラットフォーム/基板であり、量子ビット/ジョセフソン接合は、アニーリング後に超伝導量子ビット・チップ102から取り外されて、他の量子コンピューティング・チップに組み込まれる。
チップ102は、1つまたは複数の非導電基板の1つまたは複数のシート/層の上または間あるいはその両方に積層された導電材料(例えば、銅など)の1つまたは複数のシート/層を備えているプリント基板であることができる。従来技術において知られた任意の適切な導体または非導電基板あるいはその両方が使用され得る。本発明の他の実施形態では、チップ102は、1つまたは複数の超伝導量子ビットを搬送するのに適した、従来技術において知られた任意のプラットフォームであることができる。チップ102は、その構造に関わらず、その上に1つまたは複数の超伝導量子ビットを含むことができ、超伝導量子ビットは、少なくとも1つのジョセフソン接合を備えている。
図1Aに示されているように、チップ102は、その上に超伝導量子ビットを含むことができ、この超伝導量子ビットは、ジョセフソン接合104(図では「X」で示されている)および1つまたは複数のコンデンサ・パッドのセット106を備えることができる。パッドのセット106は、従来技術において知られた任意のコンデンサ・パッド構造を含むことができる。ジョセフソン接合104は、弱連結を介して2つの超伝導体を一緒に結合することによって作成され得る。前述したように、ジョセフソン接合104は、超伝導材料の2つの層の間に、非超伝導材料の薄層を挟み込むことによって実現することができ、この非超伝導材料の層は弱連結である(例えば、S−N−Sジョセフソン接合)。ジョセフソン接合104は、超伝導体を薄い絶縁バリアで分離することによって実現することもでき、この絶縁バリアは弱連結である(例えば、S−I−Sジョセフソン接合)。さらに、ジョセフソン接合104は、2つの超伝導体の間の接点に物理的圧縮を加えることによって実現することができ、この圧縮される点は弱連結である(例えば、S−s−Sジョセフソン接合)。さらに、ジョセフソン接合104は、巨視的構造であるため、既知の集積回路技術または手法あるいはその両方(例えば、フォトリソグラフィ、成膜、スパッタリング、蒸着、不純物添加など)によって構築され得る。
ジョセフソン接合104は、クーパー対の量子トンネル効果(例えば、電圧が加えられていないときに弱連結をトンネルする電子)を示すことができ、それによって、十分低い温度で接合を横切る超伝導電流の流れ(例えば、抵抗/散逸なしで流れる電流)を可能にする。巨視的レベルでの量子力学的挙動のため、ジョセフソン接合104は、量子ビット(または量子ビットの一部)(例えば、離散的/量子化されたエネルギー状態およびこれらのエネルギー状態の重ね合わせを占有することができるデバイス)として機能することができる。ジョセフソン接合104はトランズモン量子ビット(例えば、電荷量子ビットの一種)の構成要素になることができ、トランズモン量子ビットの量子化されたエネルギー状態は、ジョセフソン接合104を横断した整数個のクーパー対電子、または一部分においてジョセフソン接合104によって形成された超伝導アイランド上に存在する整数個のクーパー対電子、あるいはその両方に対応することができる。ジョセフソン接合104は、磁束量子ビット(例えば、磁束量子ビットの量子化されたエネルギー状態は、一部分においてジョセフソン接合104によって形成された超伝導ループを貫通する整数個の磁束量子に対応することができる)、位相量子ビット(例えば、位相量子ビットの量子化されたエネルギー状態は、ジョセフソン接合104を横切る量子電荷の発振振幅に対応することができる)などの、他の種類の量子ビットの構成要素になることができる。いずれの場合でも、ジョセフソン接合104の特性は、ジョセフソン接合104のこれらの量子化されたエネルギー状態間の遷移周波数に影響を与えることができ、そのため、ジョセフソン接合104を備えている量子ビットの遷移周波数の調整、修正、または変更、あるいはその組み合わせを実行するように、ジョセフソン接合104のアニーリング(例えば、熱処理)を実施することができる。前述したように、そのような調整、修正、または変更、あるいはその組み合わせを実施して、複数の量子ビット間の周波数衝突または量子クロストークあるいはその両方を減らし、それによって、多量子ビット・チップの機能または動作あるいはその両方を改善することができる。
各図面は、トランズモン量子ビット設計、すなわち、ジョセフソン接合104がコンデンサに並列に結合されている超伝導量子ビットを示しており、この設計は、1つまたは複数のコンデンサ・パッドのセット106(「トランズモン・コンデンサ・パッド106」、「コンデンサ・パッド106」、または「パッド106」、あるいはその組み合わせとも呼ばれる)を含んでいる。しかし、当業者は、本発明の実施形態が、トランズモン構成だけでなく、他のコンデンサ・パッド構成(例えば、直列結合または並列結合あるいはその両方)を組み込むことができるということを理解するであろう。量子ビット・アニーリング・システム100で使用できる他の量子ビット設計の例としては、その他の種類の電荷量子ビット、位相量子ビット、磁束量子ビット、フラクソニウム量子ビット(fluxonium qubits)、エックスモン量子ビット(xmon qubits)、クアントロニウム量子ビット(quantronium qubits)などが挙げられる。言い換えると、本開示が、トランズモン量子ビット(例えば、トランズモン・コンデンサ・パッド106)の既存の量子回路を活用してトランズモン量子ビットの局所化されたアニーリングを実行する方法の詳細について明示的に説明するとしても、当業者は、本明細書に記載されたシステムまたはコンピュータ実装方法あるいはその両方が、他の量子ビット設計で既存の量子回路を活用して、それらの他の量子ビットのアニーリングを同様に容易にするように実装され得るということを理解するであろう。例えば、本明細書に記載されたシステムまたはコンピュータ実装方法あるいはその両方は、量子ビット・アニーリングを容易にするために、アンテナとして電磁信号/電磁波を受信することができる任意の種類の量子回路の構成要素と共に実装することができる。
さらに、図1Aおよび1Bが単一のジョセフソン接合104およびコンデンサ・パッドの単一のセット106のみを含んでいる量子ビットを示しているとしても、当業者は、チップ102上の量子ビットが任意の数のジョセフソン接合104または任意の数のパッド106あるいはその両方を備えることができるということを理解するであろう。さらに、図1Aおよび1Bはチップ102上の単一の超伝導量子ビットのみを示しているが、当業者は、任意の数の超伝導量子ビットがチップ102上に配置され得るということを理解するであろう。同様に、当業者は、追加の量子回路(例えば、読み出し共振器、磁束バイアス線など)をチップ102に組み込むことができ、そのような追加の量子回路が、導電的に、容量的に、または誘導的に、あるいはその組み合わせでジョセフソン接合104またはパッドのセット106あるいはその両方に結合されるということを、理解するであろう。
システム100は、チップ102の上に配置された(図1Aに示されていない)エミッタ・チップ108(半導体チップとも呼ばれる)を含むことができる。高周波(RF)エミッタ110はエミッタ・チップ108上に存在することができる。エミッタ・チップ108は、RFエミッタ110を操作可能なようにエミッタ・チップ108に半田付けするか、エッチングするか、または取り付けるか、あるいはその組み合わせを実行できるように、プリント基板構造または従来技術において知られた任意のその他のコンピュータ・チップ構造あるいはその両方を採用することができる。図1Bに示されているように、エミッタ・チップ108は、RFエミッタ110が超伝導量子ビット・チップ102の上に存在するように、チップ102の上に配置されるか、チップ102の上に取り付けられるか、チップ102に取り付けられるか、またはチップ102上に取り付けられるか、あるいはその組み合わせであることができる。本発明の他の実施形態では、RFエミッタは、ジョセフソン接合104またはパッド106(図1Bに示されている)あるいはその両方の垂直方向の真上または実質的に真上に配置され得る。本発明のさらに他の実施形態では、RFエミッタ110は、チップ102の上に存在するが、ジョセフソン接合104またはパッド106あるいはその両方の垂直方向の真上にも、実質的に真上にも存在しないように、配置され得る。
図1Bに示されているように、RFエミッタ110は、パッド106に向かって、パッド106の上に、またはパッド106の上に向けて、あるいはその組み合わせで、電磁信号112(波112または電磁波112とも呼ばれる)の放射、生成、局所化、または方向付け、あるいはその組み合わせを実行することができる。パッドのセット106は、電磁信号112が空間/空中を伝搬するときに、電磁信号112の受信または捕捉あるいはその両方を実行することができる。そのような場合、パッド106の各々は、電磁信号112に曝されることに応答する受信アンテナ(例えば、受信パッチ・アンテナ)として機能することができる。下で説明されているように、パッド106による電磁信号112の受信は、ジョセフソン接合104のアニーリングを引き起こすことができる。本開示は、量子ビットに結合された既存のパッドを活用することによる量子ビット・アニーリングについて明示的に説明しているが、当業者は、容量的に、導電的に、または誘導的に、あるいはその組み合わせでジョセフソン接合に結合され、空間/空中を伝搬する電磁放射、電磁波、または電磁信号、あるいはその組み合わせを受信できる、チップ102上にある任意の既存の回路が、本発明の実施形態を実装するために活用され得るということを、理解するであろう。
パッドのセット106(または、電磁信号112を受信できるチップ102上の任意のその他の回路、あるいはその両方)がジョセフソン接合104のアニーリングをどのように容易にすることができるかをさらによく理解するために、図2について検討する。ここで、図2を参照すると、電磁信号112の受信時にパッド106およびジョセフソン接合104がどのように応答するかを示す例示的な回路図200が示されている。
最初に、高レベルの説明について検討する。図に示されているように、パッド106が、ジョセフソン接合104に並列に結合されたコンデンサを構成しているが、別々のパッド(図2では、それぞれ106のラベルが付けられている)が、ジョセフソン接合104に、(集合的に並列にではなく)個別に直列に結合されていると見なされ得る。前述したように、各パッド106は、受信アンテナとして機能し、それによって、電磁信号112を受信/捕捉することができる。電磁信号112を受信することに基づいて、パッド106は、ジョセフソン接合104からの定義された距離以内(例えば、パッド106をジョセフソン接合104に電気的に結合する回路線内)に、交流電流または交流電圧あるいはその両方を生成することができる。次に、生成された交流電流または交流電圧あるいはその両方はジョセフソン接合104を加熱し、それによって、ジョセフソン接合104をアニールすることができる。
ここで、さらに詳細な説明について検討する。前述したように、個々のパッド106は、ジョセフソン接合104に個別に直列に結合されていると考えられ得る。やはり前述したように、各パッド106は電磁信号112を受信/捕捉し、それによって、受信アンテナとして機能することができる。電磁信号112に曝されたときに、パッド106の各々に含まれる電子が、電磁信号112の特性(例えば、周波数、波長、振幅、大きさなど)に従って発振を開始することができる。パッド106内の電子の発振は、各パッド106内で交流電流206または交流電圧208あるいはその両方を生成/誘導することができ、交流電流206または交流電圧208あるいはその両方は、電磁信号112と実質的に同じ(または関連する、あるいはその両方の)周波数または大きさあるいはその両方を有する。したがって、それぞれ別々のパッド106は、電磁信号112による励起に基づく別々の発振信号源202(例えば、交流電流源または交流電圧源あるいはその両方)と見なすことができ、各発振信号源202は、交流電流206または交流電圧208あるいはその両方を生成することができる。図2は、2つの別々のパッド106を示しているため、図2は、2つの対応する発振信号源202を示しており、各発振信号源202が交流電流206または交流電圧208あるいはその両方を生成する。しかし、当業者は、追加の、またはより少ない、あるいはその両方のコンデンサ・パッド(およびしたがって、発振信号源)が組み込まれ得るということを理解するであろう。全体として、RFエミッタ110を介したパッド106上への電磁信号112の放射の効果は、各パッド106に、空間/空中を伝搬する波/信号としてではなく、パッド106自体を通り、コンデンサ・パッド106に結合している回路線を通ってジョセフソン接合104に流れる交流電流206または交流電圧208あるいはその両方として、電磁信号112を別々に複製させる(または実質的に複製させる)ことである。
交流電流206または交流電圧208あるいはその両方の周波数または大きさあるいはその両方を制御するように、電磁波112の周波数または大きさあるいはその両方が制御され得る。交流電圧208の大きさは、ジョセフソン接合104に損傷を与えるのを防ぐために、50ミリボルト以下に制限され得る。
ここで、各交流電流206または交流電圧208あるいはその両方が、対応する発振信号源202で(例えば、対応するパッド106で)生成され、対応する発振信号源202をジョセフソン接合104に電気的に接続する回路線を通って、対応する発振信号源202からジョセフソン接合104に流れることができる。図2で、「Z」は、各発振信号源202からジョセフソン接合104へのインピーダンス204(すなわち、各パッド106から接合104へのインピーダンス)を表している。パッド106は、対称であることができ、そのため2つのインピーダンス204は等しくなることができる。そのような場合、オームの法則の複素数定式化(complex formulation)(例えば、V=I*Z)が、2つの交流電流206も等しくなることができ、(図2に示されているように、2つの交流電流206が反対方向に流れるため)ジョセフソン接合104で合計され得るという結果をもたらす。本発明の他の実施形態では、パッド106は、非対称であることができ、そのため2つのインピーダンス204は異なることができる。そのような場合、オームの法則の複素数定式化は、2つの交流電流206も異なることができ、したがって、ジョセフソン接合104で部分的に合計され得るという結果をもたらす。いずれの状況においても、交流電流206は、発振信号源202から(例えば、パッド106から)ジョセフソン接合104につながる回路線を通って前後に発振し、RFエミッタ110が電磁信号112を放射する限り、そのような発振が継続することができる。
複素電力方程式(complex power equation)(例えば、P=V*I)から知られているように、交流電流206の発振は、熱の形態で電力を散逸させ、それによって、発振信号源202をジョセフソン接合104に接続する回路線を加熱することができる。この発振中に、発振信号源202(例えば、パッド106)自体の温度も上昇することができる。次に、パッド106およびコンデンサ・パッド106をジョセフソン接合104に結合する線のこの加熱が、(例えば、熱伝導を介して)ジョセフソン接合104を加熱することができる。そのような加熱は、ジョセフソン接合104の物理的特性または電気的特性あるいはその両方(例えば、その臨界電流、その標準状態の抵抗など)を変更し、それに応じて、ジョセフソン接合104を備えている量子ビットの遷移周波数を変更することができる。すなわち、本発明のさまざまな実施形態は、チップ上の既存の量子回路を活用して量子ビットをアニールし、それによって、量子ビットの周波数を調整するために特殊な同調回路をチップに組み込む必要があるという従来技術の問題に対処する/従来技術の問題を解決する。
このようにして、ジョセフソン接合104を加熱し、アニーリングの定義されたレベルまたは望ましいレベルあるいはその両方を達成することができる。当業者が理解するであろうように、アニーリングの定義されたレベルは、ジョセフソン接合104が達成するべき定義された遷移周波数または望ましい遷移周波数あるいはその両方に基づくことができる。例えば、ジョセフソン接合104がAの遷移周波数を有するべきである場合、ジョセフソン接合104は、時間Cの間、強度Bでアニールされなければならない。時間Cの間の必要な強度Bを提供するように、電磁信号112の期間、周波数、または大きさ、あるいはその組み合わせが制御/調整され得る。さらに、ジョセフソン接合104の標準状態の電気抵抗を監視することによって(例えば、臨界電流を標準状態の抵抗に関連付けるアンベガオカ・バラトフの式に基づいて)、ジョセフソン接合104に対して実行されるアニーリングのレベルが監視され得る。当業者は、従来技術において知られたシステムおよび方法によって(例えば、オーム計などによって)、そのような監視が実施され得るということを理解するであろう。
前述したように、図2は、電磁信号112の受信に対するパッド106およびジョセフソン接合104の電気的応答を示す回路図200を示している。前述したように、図面はトランズモン構成(例えば、コンデンサのパッドであって、このコンデンサがジョセフソン接合104に並列に結合される)でパッド106を示しているが、本明細書に記載されたシステムまたは方法あるいはその両方は、コンデンサ・パッド106の代わりにジョセフソン接合104に結合されたさまざまなその他の電気的構成要素と共に使用されるように適合され得る(例えば、電磁信号112を受信して交流電流206または交流電圧208あるいはその両方を生成できる任意の構成要素で十分であることがある)。当業者は、そのような実施形態の電気的特性を説明するために、異なるが類似している回路図を作成できるということを理解するであろう。
RFエミッタ110の物理的構造/構成をさらによく理解するために、図3について検討する。
図に示されているように、電磁信号112の生成を容易にするために、RFエミッタ110は、VCO302およびVCO302によって駆動されるアンテナ304を備えることができる。高いレベルでは、VCO302は電磁信号112を(例えば、VCO302の出力から回路線内を流れる交流電流/交流電圧の形態で)生成することができ、アンテナ304は電磁信号112をコンデンサ・パッドのセット106に向かって方向付けることができる。
より詳細には、VCO302は、電圧/電流入力によって制御される振動周波数または大きさあるいはその両方を有する任意の種類の電子発振器(例えば、交流電流/交流電圧などの形態で周期信号/発振信号を生成できる回路またはデバイスあるいはその両方)であることができる。例えば、VCO302は、正弦波形/信号を生成できる線形発振器/調和発振器であることができる。そのような線形発振器/調和発振器は、フィードバック発振器または負性抵抗発振器あるいはその両方として構造化され得る。例えば、フィードバック発振器は、電子増幅器(例えば、トランジスタまたはオペアンプなど)の出力を周波数選択性電子フィルタ(例えば、抵抗器およびコンデンサのネットワーク(RC発振器)、インダクタおよびコンデンサのネットワーク(LC発振器)、(石英のような)圧電性結晶など)に接続することによって形成され得る。一方、負性抵抗発振器は、直流(DC:direct-current)バイアス電圧を、負性微分抵抗を有する素子(例えば、トンネル・ダイオード、ガン・ダイオード、IMPATTダイオード、単接合トランジスタ、サイリスタ、パラメトリック増幅器など)に結合された共振回路(例えば、LC回路、結晶、空洞共振器など)に加えることによって形成され得る。当業者は、従来技術において知られた任意のその他の線形発振器/調和発振器(例えば、アームストロング発振器、クラップ発振器、コルピッツ発振器、クロスカップル型発振器、ダイナトロン発振器など)が組み込まれ得るということを理解するであろう。
別の例として、VCO302は、のこぎり波形/信号、方形波形/信号、または非正弦波形/信号、あるいはその組み合わせを生成できる緩和発振器であることができる。そのような発振器は、エネルギー蓄積素子(例えば、コンデンサ、インダクタなど)および非線形スイッチング・デバイス(例えば、フリップフロップ/ラッチ、シュミット・トリガー、負性抵抗素子など)を含んでいるフィードバック・ループを作成することによって形成され得る。当業者は、従来技術において知られた任意のその他の緩和発振器(例えば、マルチバイブレータ、リング発振器、遅延線発振器、ピアソン−アンソン発振器(Pearson-Anson oscillator)、ロイヤー発振器など)が組み込まれ得るということを理解するであろう。
さらに、前述の発振器回路のいくつかは、電位依存性の静電容量を示すことができるバラクタ・ダイオードまたは任意のその他の逆バイアス半導体ダイオードあるいはその両方を備えることができる。バラクタ・ダイオードの静電容量は電位依存性であることができるため、発振器によって受信される入力電圧を変更することによって、発振器の共振周波数を変更し、それによって、発振器によって生成される電磁波/電磁信号の周波数を変更することができる。当業者が理解するであろうように、発振器によって生成される電磁信号/電磁波の大きさに関して、類似した結果が実現され得る。したがって、VCOは、発振器が、電圧または周波数あるいはその両方を調整可能になるように、形成され得る(例えば、伝搬する電磁信号の電圧、大きさ、または周波数、あるいはその組み合わせは、VCOによって生成される波形の電圧または周波数あるいはその両方を制御することによって制御され得る)。当業者は、従来技術において知られた任意のその他のVCOが組み込まれ得るということを理解するであろう。VCOは(例えば、電圧レギュレータを備えて)電力調整され得るため、(例えば、複数の量子ビット同時にアニールするために)複数のVCO302を組み込むことによって、外部電源経路の必要性をなくし、それによって、従来のレーザー・アニーリングの問題を解決することができる。
VCO302が電磁信号112を(例えば、VCO302をアンテナ304に接続する回路線内を流れる交流電流/交流電圧として)生成した後に、アンテナ304は、入力端子で交流電流/交流電圧を受信し、受信された電流/電圧を電磁波/電磁信号(例えば、信号112)に変換し、それによって、空間/空中を通ってコンデンサ・パッド106に向かって電磁信号112を伝搬することができる。
アンテナ304は、エミッタ・チップ108にエッチングされ得るか、半田付けされ得るか、またはその他の方法で取り付けられ得るか、あるいはその組み合わせであり得る、マイクロストリップ・アンテナ(例えば、パッチ・アンテナ)であることができる。本発明の他の実施形態では、アンテナ304は、ダイポール・アンテナ、モノポール・アンテナ、アレイ・アンテナ、ループ・アンテナ、開口アンテナ、ホーン・アンテナ、パラボラ・アンテナ、プラズマ・アンテナなどであることができる。本発明のさらに他の実施形態では、アンテナ304は、従来技術において知られた、空間/空中を通って(またはその他の方法で導電体を有していない媒体を経由して、あるいはその両方で)電磁信号を伝搬することができる任意のデバイスであることができる。
アンテナ304は、電磁信号112が実質的に等方性を有するように(例えば、電磁信号112が、すべての方向において実質的に同じ強度で放射され、それによって、実質的に球形の放射パターンを有するように)、電磁信号112を放射することができる。アンテナ304は、電磁信号112が無指向性を有するように(例えば、電磁信号112が、特定の軸に対して実質的に対称的に放射され、それによって、実質的にトーラス状の放射パターンを有するように)、電磁信号112を放射すること、または局所化する/方向付けること、あるいはその両方を実行することができる。さらに1つまたは複数の他の実施形態では、アンテナ304は、電磁信号112が指向性を有するように(例えば、電磁信号112が、他の方向よりも強く特定の方向に放射され、それによって、少なくとも1つのメイン・ローブを含む放射パターンを有するように)、電磁信号112を放射すること、または局所化する/方向付けること、あるいはその両方を実行することができる。いずれの場合でも、電磁信号112は、アンテナ304によって、パッドのセット106に向かって、パッドのセット106の上に向けて、またはパッドのセット106の上に、あるいはその組み合わせで、放射され得る。
アンテナ304のサイズは、ジョセフソン接合104のパッド106に一致するように決定され得る。ジョセフソン接合104の各パッド106は、受信パッチ・アンテナとして機能することができるため、狭周波数帯域にわたって効率的に動作する共振デバイス/受信器と見なされ得る。この周波数帯域は、(例えば、パッチ・アンテナの性質によって)各パッド106の長さの約4倍の波長を有する電磁信号/電磁波を含むことができる。したがって、この周波数帯域内の信号(例えば、2分の1波長または4分の1波長あるいはその両方の信号)をパッド106の上に効率的に局所化する/方向付けるように、アンテナ304のサイズが適切に決定され得る。当業者は、アンテナのサイズを決定するための既知の方法が組み込まれ得るということを理解するであろう。
VCO302は、エミッタ・チップ108上に存在することができるマイクロコントローラ306によって制御され得る。マイクロコントローラ306は、少なくとも1つのコンピュータ処理ユニット(例えば、プロセッサ)、コンピュータ可読ストレージ/メモリ、プログラム可能な入出力周辺機器(例えば、スイッチ、ボタン、リレー、ソレノイド、発光ダイオード、液晶ディスプレイ、センサなど)などを備えることができる。当業者は、従来技術において知られた任意のプログラム可能なマイクロコントローラが組み込まれ得るということを理解するであろう。
マイクロコントローラ306は、電磁信号112を生成するための信号を(例えば、信号線308を介して)VCO302に送信することができる。例えば、マイクロコントローラ306は、信号線308を介して電源投入信号を送信し、それによって、VCO302に、電源を投入して電磁信号112の生成を開始させることができる。別の例として、マイクロコントローラ306は、信号線308を介して電源切断信号を送信し、それによって、VCO302に、電源を切断して電磁信号112の生成を停止させることができる。このようにして、電磁信号112の期間が制御され得る。電源投入信号/電源切断信号は、単一ビットの信号であるか(例えば、0が電源切断を表し、1が電源投入を表す)、または従来技術において知られた任意のその他の信号であるか、あるいはその両方であることができる。
図4は、例えば図3のシステム300によって実装され得るコンピュータ実装方法400を示している。
ステップ402で、プロセッサに動作可能なように結合されたマイクロコントローラが、第1の電源投入信号を第1のVCOに送信することができる。ステップ404で、第1の電源投入信号に基づいて、第1のVCOが第1の電磁波(例えば、実質的に前述したように、第1のVCOの出力線を流れる交流電流/交流電圧)を生成することができる。ステップ406で、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合がアニールされ得る。このアニーリングを容易にするために、実質的に前述したように、第1のアンテナが、第1の電磁波を第1の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付けることができる。これによって、超伝導量子ビット・チップ上に存在することができる第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合を加熱することができる。
図5は、複数の量子ビットのアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの側面概略図である。図に示されているように、システム500は、チップ102、ジョセフソン接合104、パッド106、エミッタ・チップ108、および電磁信号112を放射/生成するか、または局所化する/方向付けるか、あるいはその両方を実行することができるRFエミッタ110を備えることができる。
システム500は、コンデンサ・パッドの第2のセット504を含んでいる、量子ビット・チップ102上の第2の量子ビットの第2ジョセフソン接合502と、1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第2のセット504に向かって/の上に/の上に向けて、第2の電磁信号/電磁波508を放射/生成して局所化し/方向付け、それによって第2ジョセフソン接合502をアニールすることができる、エミッタ・チップ108上の第2のRFエミッタ506とを、さらに備えることができる。さらに、第2のRFエミッタ506は、RFエミッタ110が電磁信号112を放射して局所化するのとは独立して同時に、または連続して、第2の電磁信号508を放射/生成して局所化する/方向付けることができ、それによって、ジョセフソン接合104および第2のジョセフソン接合502の独立した同時の、または連続的な局所化されたアニーリングをそれぞれ容易にする。電磁信号112および第2の電磁信号508はそれぞれ、それらの各RFエミッタによって独立して局所化され得る/方向付けられ得るため、実質的に互いに干渉することなく、空間/空中を伝搬するか、またはそれらの各対象の量子ビット/コンデンサ・パッドによって受信されるか、あるいはその両方が実行され得る。言い換えると、電磁信号112は、第2のジョセフソン接合502をアニールしないように伝搬することができ、第2の電磁信号508は、ジョセフソン接合104をアニールしないように伝搬することができる。さらに、ジョセフソン接合104および第2のジョセフソン接合502は、(2つの接合104および502がアニーリングの個別のまたは異なるあるいはその両方のレベルを実現できるように、かつ1つの接合のアニーリングが他の接合のアニーリングに影響を与えないように)電磁信号112および508の局所化された放射によって独立してアニールされ得るだけでなく、同時にアニールされることも可能であり、それによって、時間を節約し、連続的アニーリングを大幅に上回る利点を構成する。
さらに、図5に示されているように、RFエミッタ110は、ジョセフソン接合104のパッド106の上に配置することができ、第2のRFエミッタ506は、第2のジョセフソン接合502のパッド504の上に配置することができる。これは、電磁信号112および508がそれらの各対象のジョセフソン接合のみによって受信される(例えば、信号112が、接合502のパッド504ではなく、接合104のパッド106によって受信され、信号508が、接合104のパッド106ではなく、接合502のパッド504によって受信される)ように、電磁信号112および508を局所化する/方向付けるのに役立つことができる。
図6は、図5のRFエミッタ110および506の高レベルの構造/構成を示している。
システム600は、VCO302、アンテナ304、およびマイクロコントローラ306を備えることができる。さらに、第2のRFエミッタ506は、第2のVCO602および第2のアンテナ604を備えることができる。実質的に前述したように、マイクロコントローラ306が、信号線308を介して電源投入信号/電源切断信号を送信することによってVCO302を制御できるのと同様に、マイクロコントローラ306は、信号線606を介して電源投入信号/電源切断信号を送信することによってVCO602を同様に制御することができる。マイクロコントローラ306は、(例えば、第2のVCO602によって)第2の電磁信号508を生成し、(例えば、第2のアンテナ604によって)チップ102上の第2のジョセフソン接合502のパッド504に向かって/の上に/の上に向けて方向付け、それによって第2のジョセフソン接合502をアニールするための信号を、第2のRFエミッタ506に送信することができる。実質的に前述したように、VCO302および第2のVCO602は、両方とも個別に電圧および周波数を調整可能である。
前述したように、本発明そのような実施形態は、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの独立した同時の(または連続的な)局所化されたアニーリングを容易にし、それによって、従来の連続的アニーリングを大幅に上回る利点を構成することができる。さらに、VCO302および第2のVCO602がそれぞれ電力調整され得る(例えば、下で説明されているように、電圧レギュレータをそれぞれ備えることができる)ため、(例えば、信号が生成されるときに)1つのVCOによる電力使用量/電力散逸が他のVCOによる電力使用量/電力散逸に影響を与えるのを、防ぐことができる。したがって、システム600全体の外部電源経路が不要になり、それによって、従来のフォトニック・レーザー・アニール装置の問題を解決する。
図7は、コンピュータ実装方法を示しており、このコンピュータ実装方法はコンピュータ実装方法400を含むことができ、第2のVCOによる第2のジョセフソン接合のアニーリングをさらに含むことができる。
最初の3つのステップは、前述したとおりであることができる。ステップ402で、プロセッサに動作可能なように結合されたマイクロコントローラが、第1の電源投入信号を第1のVCOに送信することができる。404で、第1の電源投入信号に基づいて、第1のVCOが第1の電磁波を生成することができる。406で、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合がアニールされ得る。これは、第1の電磁波を第1の量子ビットのコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付けることができる第1のアンテナによって、容易にされ得る。これによって、超伝導量子ビット・チップ上に位置することができる第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合を加熱することができる。
ここで、702で、マイクロコントローラが第2の電源投入信号を第2のVCOに送信することができる。704で、第2の電源投入信号に基づいて、第2のVCOが第2の電磁波を生成することができる。706で、第2の量子ビットの第2のジョセフソン接合がアニールされ得る。これは、第2の電磁波を第2の量子ビットのコンデンサ・パッドの第2のセットに向かって方向付けることができる第2のアンテナによって、容易にされ得る。これによって、チップ上に位置することができる第2の量子ビットの第2のジョセフソン接合を加熱することができる。やはり、本発明のこれらの実施形態の利点は、(例えば、各VCOが個別に電力調整され得るため)外部電源の経路を定める必要性をなくすことである。
さらに、実質的に前述したように、第1および第2のVCOは、個別に電圧および周波数を調整可能であることができる。
量子ビット・アニーリング・システム500および600、ならびにコンピュータ実装方法700は、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの並列/同時アニーリングを表すように一般化され得る。例えば、一般化されたシステムは、1つまたは複数のジョセフソン接合(例えば、104および502)および1つまたは複数のコンデンサ・パッドの1つまたは複数のセット(例えば、106および504)と共に1つまたは複数の量子ビットを含んでいる超伝導量子ビット・チップ(例えば、102)を備えることができる。さらに、一般化されたシステムは、量子ビットのジョセフソン接合のアニーリングを制御するためのマイクロコントローラ(例えば、306)を備えることができる。一般化されたシステムは、マイクロコントローラから(例えば、信号線308および606を介して)電源投入信号または電源切断信号を受信する1つまたは複数のVCO(例えば、302および602)を含むこともできる。さらに、一般化されたシステムは、1つまたは複数のアンテナ(例えば、304および604)を備えることができる。マイクロコントローラは、VCOに電磁波(例えば、112および508)を生成させるための信号をVCOに送信することができ、実質的に前述したように、この電磁波は、アンテナによって、量子ビットのパッドのセットに向かって方向付けられ、それによって、量子ビットのジョセフソン接合をアニールすることができる。やはり、これの利点は、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットのアンテナに基づくアニーリングを容易にすること、および従来技術において知られた従来のフォトニック・レーザー・アニール装置とは対照的に、(下で説明されているように)VCOが個別に電力調整され得るため、電源経路の必要性をなくすことである。
VCO(例えば、302および602)は、独立して同時に(または連続して)動作し、それによって、1つまたは複数の量子ビット(例えば、104および502)の1つまたは複数のジョセフソン接合の独立した同時の、または連続的な局所化されたアニーリングを容易にすることができる。これの利点は、従来の連続的アニーリングよりも時間を節約することである。本発明のさまざまな他の実施形態では、実質的に前述したように、VCO(例えば、302および602)は、独立して電圧および周波数を調整可能であることができる。
図8は、コンピュータ実装方法700の一般化された形態であるコンピュータ実装方法800を示している。
ステップ802で、システムのマイクロコントローラが、1つまたは複数の電源投入信号をシステムの1つまたは複数のVCOに送信することができる。ステップ804で、VCOが、電源投入信号に基づいて1つまたは複数の電磁波を生成することができる。806で、1つまたは複数のジョセフソン接合がアニールされ得る。これは、電磁波をジョセフソン接合に向かって方向付け、それによってジョセフソン接合を加熱することができる1つまたは複数のアンテナによって、容易にされ得る。やはり、これの利点は、(例えば、VCOが個別に電力調整され得るため)外部電源経路決定を実行することを必要とせずに、多量子ビット・チップ上の複数の量子ビットの独立した同時の(または連続的な)局所化されたアニーリングを容易にすることである。
前述したように、これまでに説明されたVCOは、電圧または周波数あるいはその両方を調整可能であることができ、個別に電力調整され得る。したがって、そのようなVCOは、それらが生成する電磁信号の大きさまたは周波数あるいはその両方を制御することができ、外部電源経路を必要としない。そのような電圧または周波数あるいはその両方の調整可能性および電源経路の除去を容易にすることができる方法をさらによく理解するために、図9について検討する。図9は、DACおよび電圧レギュレータを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。図に示されているように、システム900は、VCO302、アンテナ304、およびマイクロコントローラ306を備えることができる。
さらに、システム900は、電源電圧904を受信することができる電圧レギュレータ902およびDAC908をさらに備えることができる。高いレベルでは、DAC908は、マイクロコントローラから(例えば、信号線906を介して)デジタル信号(例えば、制御信号)を受信して変換し、アナログ信号を生成する(例えば、信号線910に出力する)ことができる。次に、電圧レギュレータ902は、アナログ信号(または、アナログ信号によって表された電源電圧904の一定の割合などの、アナログ信号に基づく異なる電圧、あるいはその両方)をVCO302に供給することができる。このアナログ信号は、電磁信号112の期間、周波数、または大きさ、あるいはその組み合わせのうちの少なくとも1つを制御して、ジョセフソン接合104のアニーリングの定義されたレベルを実現することができる。
より詳細には、VCO302は、VCO302によって生成される波形(例えば、アンテナ304によって空間/空中を通って伝搬される前の電磁信号112)の少なくとも1つの特性(例えば、大きさ/振幅、波長、周波数など)を制御する少なくとも1つの入力信号を受信することができる。マイクロコントローラ306は、(例えば、前述した電源投入信号/電源切断信号と異なるか、またはこれらの信号に関連しているか、あるいはその両方であることができる)制御デジタル信号を、信号線906を介してVCO302に送信することができる。制御デジタル信号は、(例えば、10進法で0〜255の範囲内の)8ビットのデジタル信号であることができる。本発明の他の実施形態では、制御信号は任意の数の古典的ビットを含むことができる。本発明のさらに他の実施形態では、制御信号はパルス幅変調デジタル信号またはアナログ信号あるいはその両方であることができる。
DAC908によってマイクロコントローラ306から制御信号が受信された後に、DAC908が制御デジタル信号をアナログ信号に変換することができる。DAC908は、計算的には、受信されたデジタル信号から(例えば、一連の矩形関数/ステップ関数で構成された)区分的に一定な関数を構築することによって、そのような変換(例えば、有限精度数を連続的物理量に変換すること)を容易にすることができる。生成された区分的な応答を連続的関数に滑らかにするために、再構成フィルタが組み込まれ得る。当業者は、従来技術において知られた任意のDAC(例えば、オーバーサンプリング/補間DAC、バイナリ加重DAC、周期的DAC、サーモメータコード化DAC、ハイブリッドDACなど)が組み込まれ得るということを理解するであろう。
変換後に、電圧レギュレータ902によってアナログ信号が受信され得る。レギュレータ902は、電源電圧904、温度、負荷電流などにおける変動とは無関係に安定した電流/電圧を出力することができる。レギュレータ902は、電子電圧レギュレータ(例えば、実際の電圧出力を基準電圧と比較するフィードバック電圧レギュレータ(feedback voltage regulator)、または一連の抵抗器およびツェナー・ダイオードなど)であることができる。本発明の他の実施形態では、レギュレータ902は、電気機械式電圧レギュレータであることができる(例えば、ばねまたは重力の復元力を受ける鉄芯を含んでおり、高すぎる電流/電圧または低すぎる電流/電圧によって作り出された磁場の結果として、この芯が移動し、この移動がシステムを復元する機械的な電力の切り替えを引き起こす)。当業者が理解するであろうように、従来技術において知られた任意の電圧レギュレータが組み込まれ得る。
このアナログ信号は、電磁信号112の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御して、ジョセフソン接合104のアニーリングの定義されたレベルを実現することができる。制御デジタル信号は、8ビットのデジタル信号であることができる。したがって、10進法での制御デジタル信号の値は、255(例えば、8つの古典的ビットによって表され得る10進法の最大数)のうちの比率/割合を表すことができ、この比率/割合が、DAC908によってアナログ信号に保持/コード化され得る。電源電圧904のこの比率/割合は、レギュレータ902に供給された後に、レギュレータ902によって出力され、VCO302によって受信され得る。次にVCO302は、受信された電源電圧904の比率/割合に従って、電磁信号112を生成することができる。例えば、制御デジタル信号の10進法の値が255のうちの192である場合、レギュレータ902は、電源電圧904の約4分の3(例えば、192/255=0.753)をVCO302に送信することができ、そのため、生成可能な最大周波数の4分の3を有するように、電磁信号112が生成され得る。本発明の他の実施形態では、VCO302によって受信された電源電圧904の比率は、電磁信号112の大きさを同様に制御することができる。さらに他の実施形態では、VCO302によって生成された電磁信号112の複数の特性(例えば、周波数および大きさの両方)を制御するために、複数のDAC908またはレギュレータ902あるいはその両方が組み込まれ得る。前述したように、そのような電力調整の利点は、従来のフォトニック・レーザー・アニーリング手法とは異なり、外部電源の経路を定める必要なしに、複数の量子ビットのアンテナに基づくアニーリングを容易にすることである(例えば、互いに制限すること、または干渉すること、あるいはその両方を行わずに、複数のVCO302が、電源電圧904の実質的に任意の比率を受信することができる)。さらに、DAC908およびレギュレータ902がRFエミッタ110の外部にあるように示されているが、当業者は、そのような構成要素がRFエミッタ110の内部にも組み込まれ得るということを理解するであろう。
図10は、コンピュータ実装方法1000を示しており、コンピュータ実装方法1000はコンピュータ実装方法400を含むことができ、DACを使用して量子ビットをアニールすることをさらに含むことができる。
図に示されているように、最初の3つのステップは、上で説明されたとおりであることができる。402で、プロセッサに動作可能なように結合されたマイクロコントローラが、第1の電源投入信号を第1のVCOに送信することができる。404で、第1の電源投入信号に基づいて、第1のVCOが第1の電磁波を生成することができる。406で、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合がアニールされ得る。これは、第1の電磁波を第1の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付けることができる第1のアンテナによって、容易にされ得る。これによって、チップ上に存在することができる第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合を加熱することができる。
ここで、ステップ1002で、DACがマイクロコントローラからのデジタル信号を変換してアナログ信号を生成することができる。ステップ1004で、電圧レギュレータがアナログ信号(またはアナログ信号に基づく電圧)を第1のVCOに供給することができる。さらに、実質的に前述したように、このアナログ信号は、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合のアニーリングの定義されたレベルを実現するように、第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御することができる。
図11は、直流/直流(DC/DC)コンバータおよび電圧レギュレータを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。図に示されているように、システム1100は、VCO302と、アンテナ304と、制御デジタル信号を信号線906に生成することができるマイクロコントローラ306と、電源電圧904を受信することができる電圧レギュレータ902とを、備えることができる。
さらに、システム1100は、直流/直流(DC/DC)コンバータ1102を備えることができる。DC/DC1102は、(例えば、信号線906を介して)マイクロコントローラから制御デジタル信号を受信し、変換済みDC信号に変換する(例えば、信号線910に出力する)ことができる。DC/DC1102によって生成された変換済みDC信号は、(例えば、制御デジタル信号と異なる電圧での)デジタル信号である。したがって、レギュレータ902は、図9に示されているようにアナログ入力を受け取ることができると同時に、図11に示されているように、デジタル入力を受け取ることができる。しかし、当業者は、図9に関する説明の多くが図11に当てはまることができるということを理解するであろう。すなわち、DC/DC1102は、マイクロコントローラ306からデジタル信号を受信して変換し、変換済みDC信号を生成することができる。さらに、電圧レギュレータ902は、変換済みDC信号(または変換済みDC信号に基づく電圧)をVCO302に供給することができる。さらに、実質的に前述したように、変換済みDC信号は、ジョセフソン接合104のアニーリングの定義されたレベルを実現するように、第1の電磁波112の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御することができる。
DC/DC1102は、電子コンバータ(例えば、インダクタ/変圧器にエネルギーを蓄積するスイッチング・コンバータ、コンデンサにエネルギーを蓄積するスイッチング・コンバータ、ハード・スイッチ・コンバータ、共振コンバータ、連続/不連続コンバータなど)、または電気機械式コンバータ(例えば、発電動機など)、あるいはその両方であることができる。当業者は、従来技術において知られた任意のDACが組み込まれ得るということを理解するであろう。
図12は、DACおよび電圧レギュレータを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。最初の3つのステップは、前述したとおりであることができる。402で、プロセッサに動作可能なように結合されたマイクロコントローラが、第1の電源投入信号を第1のVCOに送信することができる。404で、第1の電源投入信号に基づいて、第1のVCOが第1の電磁波を生成することができる。406で、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合がアニールされ得る。これは、第1の電磁波を第1の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付けることができる第1のアンテナによって、容易にされ得る。これによって、超伝導量子ビット・チップ上に存在することができる第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合を加熱することができる。
ここで、1202で、DC/DCがマイクロコントローラからのデジタル信号を変換して変換済みDC信号を生成することができる。1204で、電圧レギュレータが変換済みDC信号を第1のVCOに供給することができる。さらに、実質的に前述したように、変換済みDC信号は、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合のアニーリングの定義されたレベルを実現するように、第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御することができる。
図13は、PWM信号を使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。図に示されているように、システム1300は、VCO302、アンテナ304、マイクロコントローラ306、および電圧レギュレータ902を備えることができる。
さらに、マイクロコントローラ306は、PWM信号を(例えば、信号線1302内に)生成して、少なくとも電磁信号112の期間、周波数、または大きさを制御するように構成され得る。PWM信号は、繰り返し素早く電源投入および電源切断されるデジタル信号であることができる。この電力スイッチングによって、従来のデジタル信号によって表される電圧/電流の平均値を低減し、それによって、連続的アナログ信号を近似することができる。例えば、1キロヘルツの周波数で5ボルトのデジタル信号と0ボルトのデジタル信号を均一に交互に入れ替えることによって、2.5ボルトの信号を近似することができる。信号が(例えば、5ボルトで)オンになる時間の割合を変更することによって、電圧の平均値が変更され得る。そのため、前述したように、マイクロコントローラ306からのPWM信号を使用して、電源電圧904の比率を表すことができる。次に、やはり電源電圧904のこの比率がVCO302に供給され、電磁信号112の特性(例えば、期間、周波数、大きさなど)を制御することができる。当業者は、図9および11に関する説明の多くが図13に当てはまることができるということを理解するであろう。したがって、電圧レギュレータ902は、マイクロコントローラ306からのPWM信号をVCO302に供給することができ、PWM信号は、電磁信号112の期間、周波数、または大きさ、あるいはその組み合わせのうちの少なくとも1つを制御して、ジョセフソン接合104のアニーリングの定義されたレベルを実現することができる。これの利点は、システムに電力コンバータを含める必要性をなくすことである。
図14は、PWM信号を使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするコンピュータ実装方法のフロー図である。最初の3つのステップ(例えば、402、404、および406)は、上で複数回説明されたとおりであることができる。
1402で、電圧レギュレータが、マイクロコントローラからのPWM信号を第1のVCOに供給することができる。さらに、実質的に前述したように、PWM信号は、第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合のアニーリングの定義されたレベルを実現するように、第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御することができる。
図15は、低ノイズ増幅器を使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。同様に、図16は、高周波フィルタを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。
低ノイズ増幅器1502または高周波(RF)フィルタ1602のうちの少なくとも1つは、VCO302とアンテナ304の間で直列に電気的に結合され得る。低ノイズ増幅器(LNA:low-noise amplifier)1502は、信号対ノイズ比に著しく悪影響を与えずに、VCO302によって生成された波形を増幅する電子増幅器であることができる。したがって、LNA1502は、(VCO302によって生成された生の波形に基づく/に関連する)電磁信号112の特性を改善する/高めることができる。LNA1502は、従来技術において知られた任意の増幅器またはVCO302によって生成された波形にゲインを提供できるデバイス(例えば、真空管、バイポーラ・トランジスタ、電界効果トランジスタ、トンネル・ダイオードなど)あるいはその両方であることができる。
一方、フィルタ1602は、VCO302によって生成されてアンテナ304に供給される生の波形から不要な周波数成分を除去することができる受動信号処理フィルタ(passive signal processing filter)または能動信号処理フィルタ(active signal processing filter)であることができる。例えば、フィルタ1602は、さまざまな実施形態では、RCフィルタ(例えば、抵抗器およびコンデンサを使用する)、RLフィルタ(例えば、抵抗器およびインダクタを使用する)、オペアンプ、デジタル・フィルタ、結晶フィルタ、Tまたはπフィルタ、機械的フィルタ、表面弾性波フィルタ、バルク弾性波フィルタ、ガーネット・フィルタ、原子フィルタなどであることができる。
図17は、アンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするチップ構造の概略図である。
図に示されているように、システム1700は、バイポーラ接合/相補型金属酸化膜半導体(BiCMOS:bipolar-junction and complementary metal-oxide semiconductor)スタック構造を採用する半導体チップ(例えば、エミッタ・チップ108)を備えることができる。半導体チップは、半導体材料および導体材料の層を含むことができるため、既知の集積回路技術または手法あるいはその両方(例えば、フォトリソグラフィ、成膜、スパッタリング、蒸着、不純物添加など)によって形成され得る。説明を簡単にするために、図17の電気的に重要な構成要素(例えば、ゲート、ドレイン、導体層、酸化層、p型またはn型半導体など)は、単一の陰影/網掛け付きで示されており、フィルタ材料(例えば、スピンオン誘電体、基礎的基板など)は、陰影/網掛けなしで示されている。しかし、当業者は、そのような均一な網掛けまたは網掛けなしあるいはその両方が、さまざまな構成要素が同じ材料で作られなければならないことを示しておらず、代わりに、従来技術において知られているように、それらの構成要素が半導体チップ製造に適した異なる材料またはさまざまな材料あるいはその両方で作られ得るということを、理解するであろう。
このチップは、バイポーラ接合トランジスタ(BJT:bipolar-junction transistor)部分1702、相補型金属酸化膜半導体(CMOS:complementary metal-oxide semiconductor)部分1704、および上部の遠後工程(FBEOL:far-back-end-of-line)部分1706という、少なくとも3つの異なる部分を含むことができる。すなわち、このチップはBiCMOSスタック構造を採用することができる。例示の目的で、図17は、BJT部分1702内の(例えば、エミッタ1708、ベース1710、およびコレクタ1712を含んでいる)汎用NPNバイポーラ接合トランジスタを示している。例示の目的で、図17は、CMOS部分1704内の(例えば、ソース1714、ゲート1716、およびドレイン1718を含んでいる)汎用p型CMOSトランジスタも示している。最後に、上部のFBEOL部分1706内にアンテナ1720(例えば、パッチ・アンテナ)が示されており、任意のその他のFBEOLの相互接続がチップ上に半田付けされ/取り付けられ得る。
従来のCMOS技術は、通常、デジタル論理回路に適している。例えば、CMOS技術は、必要な駆動電流が低く、静的電力散逸が少なく、ノイズ・マージンがより大きく、より高い実装密度を可能にする(例えば、1つのCMOSデバイス当たりのコストがより低い)。一方、従来のBJT技術は、通常、高電圧または高周波数あるいはその両方の応用に適している。例えば、BJT技術は、スイッチング速度が高く、単位面積当たりの高電流駆動を可能にし(例えば、高いゲインを可能にし)、アナログ信号を効果的に処理する。これらの両方のチップ構造を単一の基板上で組み合わせることによって、いずれかの単独の技術よりも良いチップ構造を独立して得ることができる。
これらの利点を考慮して、チップのBJT部分1702にVCO302を製造することができ、チップのCMOS部分1704にマイクロコントローラ306を製造することができ、チップの上部のFBEOL部分1706にアンテナ304を製造することができる。
図18は、マルチプレクサまたはデマルチプレクサを使用してアンテナに基づく量子ビット・アニーリングを容易にするシステムの概略図である。
図に示されているように、システム1800は、1つまたは複数のジョセフソン接合と共に1つまたは複数の量子ビット1804および1806を含んでいる超伝導量子ビット・チップ1802を備えることができる。システム1800は、量子ビット1804および1806のジョセフソン接合のアニーリングを制御するためのマイクロコントローラ1808と、マイクロコントローラ1808によって駆動されるVCO1810と、VCO1810に結合されたマルチプレクサまたはデマルチプレクサ1812とを、さらに含むことができる。さらに、システム1800は、1つまたは複数のアンテナ1814および1816を含むことができる。マイクロコントローラ1808は、デマルチプレクサ1812によってアンテナ1814および1816に供給される電磁波を生成するための信号をVCO1810に送信することができる。次にアンテナは、電磁波(例えば、信号1818および1820)をジョセフソン接合に向かって方向付け、それによって、ジョセフソン接合をアニールすることができる。アンテナごとに専用のVCOを含まずに、アンテナによる量子ビットの連続的アニーリングが実行され得る。そのような場合、各アンテナ1814および1816は、(例えば、信号1818が最初に放射され、信号1820と同じであるか、または異なるか、あるいはその両方である、周波数、期間、または大きさ、あるいはその組み合わせを有するように)VCO1810によって生成された電磁信号を連続して放射する/方向付けることができる。これによって、VCOに必要なチップ面積を最小限に抑えることができる。
電磁波の波長は、量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの長さの約4倍になることができる。
説明を簡単にするために、一連の動作としてコンピュータ実装方法が示され、説明される。本革新技術が、示された動作によって、または動作の順序によって、あるいはその両方によって制限されず、例えば動作が、本明細書において提示されておらず、説明されていない他の動作と共に、さまざまな順序で、または同時に、あるいはその両方で発生できるということが、理解されるべきである。さらに、開示される対象に従ってコンピュータ実装方法を実装するために、示されているすべての動作が必要でなくてもよい。加えて、当業者は、コンピュータ実装方法が、代替として、状態図を介して相互に関連する一連の状態またはイベントとして表され得るということを理解するであろう。そのようなコンピュータ実装方法をコンピュータに輸送および転送するのを容易にするために、以下および本明細書全体を通じて開示されたコンピュータ実装方法を製品に格納できるということが、さらに理解されるべきである。製品という用語は、本明細書において使用されるとき、任意のコンピュータ可読デバイスまたはコンピュータ可読ストレージ媒体からアクセスできるコンピュータ・プログラムを包含するよう意図されている。
開示される対象のさまざまな態様の背景を提供するために、図19および以下の説明は、開示される対象のさまざまな態様が実装され得る適切な環境の概要を示すよう意図されている。図19は、例示的な非限定的動作環境のブロック図である。図19を参照すると、本開示のさまざまな態様を実装するための適切な動作環境1900は、コンピュータ1912を含むこともできる。コンピュータ1912は、処理ユニット1914、システム・メモリ1916、およびシステム・バス1918を含むこともできる。システム・バス1918は、システム・メモリ1916を含むが、これに限定されないシステム・コンポーネントを、処理ユニット1914に結合する。処理ユニット1914は、さまざまな使用可能なプロセッサのいずれかであることができる。デュアル・マイクロプロセッサおよびその他のマルチプロセッサ・アーキテクチャが、処理ユニット1914として採用されてもよい。システム・バス1918は、インダストリ・スタンダード・アーキテクチャ(ISA:Industry Standard Architecture)、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA:Micro Channel Architecture)、拡張ISA(EISA:Extended ISA)、インテリジェント・ドライブ・エレクトロニクス(IDE:Intelligent DriveElectronics)、VESAローカル・バス(VLB:VESA Local Bus)、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(PCI:Peripheral Component Interconnect)、カード・バス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB:Universal Serial Bus)、アドバンスト・グラフィック・ポート(AGP:Advanced Graphics Port)、ファイヤーワイヤ(IEEE 1394)、および小型コンピュータ・システム・インターフェイス(SCSI:Small Computer Systems Interface)を含むが、これらに限定されない、任意のさまざまな使用可能なバス・アーキテクチャを使用する、メモリ・バスもしくはメモリ・コントローラ、ペリフェラル・バスもしくは外部バス、またはローカル・バス、あるいはその組み合わせを含む、複数の種類のバス構造のいずれかであることができる。システム・メモリ1916は、揮発性メモリ1920および不揮発性メモリ1922を含むこともできる。起動中などにコンピュータ1912内の要素間で情報を転送するための基本ルーチンを含んでいる基本入出力システム(BIOS:basic input/output system)が、不揮発性メモリ1922に格納される。不揮発性メモリ1922の例としては、読み取り専用メモリ(ROM:read only memory)、プログラマブルROM(PROM:programmable ROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM:electrically programmable ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM:electrically erasable programmable ROM)、フラッシュ・メモリ、または不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)(例えば、強誘電体RAM(FeRAM:ferroelectric RAM))が挙げられるが、これらに限定されない。揮発性メモリ1920は、外部キャッシュ・メモリとして機能するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むこともできる。例えばRAMは、スタティックRAM(SRAM:static RAM)、ダイナミックRAM(DRAM:dynamic RAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM:Synchlink DRAM)、ダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM:direct Rambus RAM)、ダイレクト・ラムバス・ダイナミックRAM(DRDRAM:direct Rambus dynamic RAM)、およびラムバス・ダイナミックRAMなどの、ただしこれらに限定されない、多くの形態で利用可能である。
コンピュータ1912は、取り外し可能/取り外し不可能な揮発性/不揮発性のコンピュータ・ストレージ媒体を含むこともできる。例えば図19は、ディスク・ストレージ1924を示している。ディスク・ストレージ1924は、磁気ディスク・ドライブ、フロッピー(R)・ディスク・ドライブ、テープ・ドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−100ドライブ、フラッシュ・メモリ・カード、またはメモリ・スティックなどの、ただしこれらに限定されない、デバイスを含むこともできる。ディスク・ストレージ1924は、コンパクト・ディスクROMデバイス(CD−ROM:compact disk ROM device)、記録可能CDドライブ(CD−Rドライブ:CD recordable drive)、再書き込み可能CDドライブ(CD−RWドライブ:CD rewritable drive)、またはデジタル多用途ディスクROMドライブ(DVD−ROM:digital versatile disk ROM drive)などの光ディスク・ドライブを含むが、これらに限定されないストレージ媒体を、別々に、または他のストレージ媒体と組み合わせて、含むこともできる。システム・バス1918へのディスク・ストレージ1924の接続を容易にするために、インターフェイス1926などの、取り外し可能または取り外し不可能なインターフェイスが通常は使用される。図19は、ユーザと、適切な動作環境1900において説明された基本的なコンピュータ・リソースとの間の仲介として機能するソフトウェアも示している。そのようなソフトウェアは、例えば、オペレーティング・システム1928を含むこともできる。ディスク・ストレージ1924に格納できるオペレーティング・システム1928は、コンピュータ1912のリソースを制御し、割り当てるように動作する。システムのアプリケーション1930は、例えばシステム・メモリ1916またはディスク・ストレージ1924のいずれかに格納されたプログラム・モジュール1932およびプログラム・データ1934を介して、オペレーティング・システム1928によるリソースの管理を利用する。さまざまなオペレーティング・システムまたはオペレーティング・システムの組み合わせを使用して本開示が実装され得るということが、理解されるべきである。ユーザは、入力デバイス1936を介して、コマンドまたは情報をコンピュータ1912に入力する。入力デバイス1936は、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチ・パッド、キーボード、マイクロホン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナ、TVチューナー・カード、デジタル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、Webカメラなどのポインティング・デバイスを含むが、これらに限定されない。これらおよびその他の入力デバイスは、インターフェイス・ポート1938を介してシステム・バス1928を通り、処理ユニット1914に接続する。インターフェイス・ポート1938は、例えば、シリアル・ポート、パラレル・ポート、ゲーム・ポート、およびユニバーサル・シリアル・バス(USB)を含む。出力デバイス1940は、入力デバイス1936と同じ種類のポートの一部を使用する。このようにして、例えば、USBポートを使用して、入力をコンピュータ1912に提供し、コンピュータ1912から出力デバイス1940に情報を出力できる。出力アダプタ1942は、特殊なアダプタを必要とする出力デバイス1940の中でも特に、モニタ、スピーカ、およびプリンタのような何らかの出力デバイス1940が存在することを示すために提供される。出力アダプタ1942の例としては、出力デバイス1940とシステム・バス1918の間の接続の手段を提供するビデオ・カードおよびサウンド・カードが挙げられるが、これらに限定されない。リモート・コンピュータ1944などの、その他のデバイスまたはデバイスのシステムあるいはその両方が、入力機能および出力機能の両方を提供するということに、注意するべきである。
コンピュータ1912は、リモート・コンピュータ144などの1つまたは複数のリモート・コンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク環境内で動作できる。リモート・コンピュータ1944は、コンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピア・デバイス、またはその他の一般的なネットワーク・ノードなどであることができ、通常は、コンピュータ1912に関連して説明された要素の多くまたはすべてを含むこともできる。簡潔にするために、メモリ・ストレージ・デバイス1946のみが、リモート・コンピュータ1944と共に示されている。リモート・コンピュータ1944は、ネットワーク・インターフェイス1948を介してコンピュータ1912に論理的に接続されてから、通信接続1950を介して物理的に接続される。ネットワーク・インターフェイス1948は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN:local-area networks)、広域ネットワーク(WAN:wide-area networks)、セルラー・ネットワークなどの、有線通信ネットワークまたは無線通信ネットワークあるいはその両方を包含する。LAN技術は、光ファイバ分散データ・インターフェイス(FDDI:Fiber Distributed Data Interface)、銅線分散データ・インターフェイス(CDDI:Copper Distributed Data Interface)、イーサネット(R)、トークン・リングなどを含む。WAN技術は、ポイントツーポイント・リンク、総合デジタル通信網(ISDN:Integrated Services Digital Networks)およびその変形などの回路交換網、パケット交換網、およびデジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Lines)を含むが、これらに限定されない。通信接続1950は、ネットワーク・インターフェイス1948をシステム・バス1918に接続するために採用されたハードウェア/ソフトウェアのことを指す。通信接続1950は、説明を明確にするために、コンピュータ1912内に示されているが、コンピュータ1912の外部に存在することもできる。ネットワーク・インターフェイス1948に接続するためのハードウェア/ソフトウェアは、単に例示の目的で、通常の電話の等級のモデム、ケーブル・モデム、およびDSLモデムを含むモデム、ISDNアダプタ、およびイーサネット(R)・カードなどの、内部および外部の技術を含むこともできる。
本発明は、任意の可能な統合の技術的詳細レベルで、システム、コンピュータ実装方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組み合わせであってよい。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を含んでいるコンピュータ可読ストレージ媒体を含むことができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持および格納できる有形のデバイスであることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光ストレージ・デバイス、電磁ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせであることができるが、これらに限定されない。コンピュータ可読ストレージ媒体のさらに具体的な例の非網羅的リストは、ポータブル・フロッピー(R)・ディスク、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memoryまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM:static random access memory)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM:compact disc read-only memory)、デジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disk)、メモリ・スティック、フロッピー(R)・ディスク、パンチカードまたは命令が記録されている溝の中の隆起構造などの機械的にエンコードされるデバイス、およびこれらの任意の適切な組み合わせを含むこともできる。本明細書において使用されるとき、コンピュータ可読ストレージ媒体は、それ自体が、電波またはその他の自由に伝搬する電磁波、導波管またはその他の送信媒体を伝搬する電磁波(例えば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)、あるいはワイヤを介して送信される電気信号などの一過性の信号であると解釈されるべきではない。
本明細書に記載されたコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読ストレージ媒体から各コンピューティング・デバイス/処理デバイスへ、またはネットワーク(例えば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワーク、または無線ネットワーク、あるいはその組み合わせ)を介して外部コンピュータまたは外部ストレージ・デバイスへダウンロードされ得る。このネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはその組み合わせを備えることができる。各コンピューティング・デバイス/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェイスは、コンピュータ可読プログラム命令をネットワークから受信し、それらのコンピュータ可読プログラム命令を各コンピューティング・デバイス/処理デバイス内のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納するために転送する。本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA:instruction-set-architecture)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路のための構成データ、あるいは、Smalltalk(R)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソース・コードまたはオブジェクト・コードであることができる。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータ上で全体的に実行すること、ユーザのコンピュータ上でスタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして部分的に実行すること、ユーザのコンピュータ上およびリモート・コンピュータ上でそれぞれ部分的に実行すること、あるいはリモート・コンピュータ上またはサーバ上で全体的に実行することができる。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができるか、または接続は、(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して行われ得る。一部の実施形態では、本発明の態様を実行するために、例えばプログラマブル論理回路、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field-programmable gate arrays)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA:programmable logic arrays)を含む電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによって、電子回路をカスタマイズするためのコンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
本発明の態様は、本明細書において、本発明の実施形態に従って、方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図またはブロック図あるいはその両方を参照して説明される。フローチャート図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、ならびにフローチャート図またはブロック図あるいはその両方に含まれるブロックの組み合わせが、コンピュータ可読プログラム命令によって実装され得るということが理解されるであろう。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施する手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを作り出すものであることができる。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が格納されたコンピュータ可読ストレージ媒体がフローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作の態様を実施する命令を含んでいる製品を備えるように、コンピュータ可読ストレージ媒体に格納され、コンピュータ、プログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイス、あるいはその組み合わせに特定の方式で機能するように指示できるものであることもできる。コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ上、その他のプログラム可能な装置上、またはその他のデバイス上で実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施するように、コンピュータ、その他のプログラム可能なデータ処理装置、またはその他のデバイスに読み込むこともでき、それによって、一連の操作可能な動作を、コンピュータ上、その他のプログラム可能な装置上、またはコンピュータ実装プロセスを生成するその他のデバイス上で実行させる。
図内のフローチャートおよびブロック図は、本発明のさまざまな実施形態に従って、システム、コンピュータ実装方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関連して、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、規定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能な命令を含んでいる、命令のモジュール、セグメント、または部分を表すことができる。一部の代替の実装では、ブロックに示された機能は、図に示された順序とは異なる順序で発生することができる。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には、含まれている機能に応じて、実質的に同時に実行されるか、またはブロックは場合によっては逆の順序で実行され得る。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、ならびにブロック図またはフローチャート図あるいはその両方に含まれるブロックの組み合わせは、規定された機能もしくは動作を実行するか、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得るということにも注意する。
上記では、1つのコンピュータまたは複数のコンピュータあるいはその両方で実行されるコンピュータ・プログラム製品のコンピュータ実行可能命令との一般的な関連において、対象が説明されたが、当業者は、本開示がまたその他のプログラム・モジュールと組み合わせて実装され得るということを認識するであろう。通常、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するか、あるいはその両方を行うルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。さらに、当業者は、本発明のコンピュータ実装方法が、シングルプロセッサ・コンピュータ・システムまたはマルチプロセッサ・コンピュータ・システム、ミニコンピューティング・デバイス、メインフレーム・コンピュータ、ならびにコンピュータ、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス(例えば、PDA、電話機)、マイクロプロセッサベースもしくはプログラム可能な家庭用電化製品または産業用電子機器などを含む、その他のコンピュータ・システム構成を使用して実践され得るということを理解するであろう。示された態様は、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスによってタスクが実行される、分散コンピューティング環境内で実践されてもよい。ただし、本開示の態様の全部ではないとしても一部は、スタンドアロン・コンピュータ上で実践され得る。分散コンピューティング環境において、プログラム・モジュールは、ローカルおよびリモートの両方のメモリ・ストレージ・デバイスに配置され得る。
本出願において使用されるとき、「コンポーネント」、「システム」、「プラットフォーム」、「インターフェイス」などの用語は、1つまたは複数の特定の機能を含むコンピュータ関連の実体または操作可能なマシンに関連する実体を指すことができるか、またはそれらの実体を含むことができるか、あるいはその両方が可能である。本明細書で開示された実体は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかであることができる。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、またはコンピュータ、あるいはその組み合わせであることができるが、これらに限定されない。例として、サーバ上で実行されるアプリケーションおよびサーバの両方が、コンポーネントであることができる。1つまたは複数のコンポーネントが、プロセス内または実行のスレッド内あるいはその両方に存在することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在することが可能か、または2つ以上のコンピュータ間で分散され得るか、あるいはその両方が可能である。別の例では、各コンポーネントは、さまざまなデータ構造が格納されているさまざまなコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータ・パケット(例えば、ローカル・システム、分散システム内の別のコンポーネントと情報をやりとりするか、またはインターネットなどのネットワークを経由して、信号を介して他のシステムと情報をやりとりするか、あるいはその両方によって情報をやりとりする、1つのコンポーネントからのデータ)を含んでいる信号などに従って、ローカルまたはリモートあるいはその両方のプロセスを介して通信できる。別の例として、コンポーネントは、電気または電子回路によって操作される機械的部品によって提供される特定の機能を有する装置であることができ、プロセッサによって実行されるソフトウェア・アプリケーションまたはファームウェア・アプリケーションによって操作される。そのような場合、プロセッサは、装置の内部または外部に存在することができ、ソフトウェア・アプリケーションまたはファームウェア・アプリケーションの少なくとも一部を実行できる。さらに別の例として、コンポーネントは、機械的部品を含まない電子コンポーネントを介して特定の機能を提供する装置であることができ、それらの電子コンポーネントは、電子コンポーネントの機能の少なくとも一部を与えるソフトウェアまたはファームウェアを実行するためのプロセッサまたはその他の手段を含むことができる。1つの態様では、コンポーネントは、例えばクラウド・コンピューティング・システム内で、仮想マシンを介して電子コンポーネントをエミュレートすることができる。
加えて、「または」という用語は、排他的論理和ではなく、包含的論理和を意味するよう意図されている。すなわち、特に指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「XがAまたはBを採用する」は、自然な包含的順列のいずれかを意味するよう意図されている。すなわち、XがAを採用するか、XがBを採用するか、またはXがAおよびBの両方を採用する場合、「XがAまたはBを採用する」が、前述の事例のいずれかにおいて満たされる。さらに、本明細書および添付の図面において使用される冠詞「a」および「an」は、単数形を対象にすることが特に指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「1つまたは複数」を意味すると一般に解釈されるべきである。本明細書において使用されるとき、「例」または「例示的」あるいはその両方の用語は、例、事例、または実例となることを意味するために使用される。誤解を避けるために、本明細書で開示された対象は、そのような例によって制限されない。加えて、「例」または「例示的」あるいはその両方として本明細書に記載された任意の態様または設計は、他の態様または設計よりも好ましいか、または有利であると必ずしも解釈されず、当業者に知られている同等の例示的な構造および技術を除外するよう意図されていない。
本明細書において使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、シングルコア・プロセッサと、ソフトウェアのマルチスレッド実行機能を備えるシングルプロセッサと、マルチコア・プロセッサと、ソフトウェアのマルチスレッド実行機能を備えるマルチコア・プロセッサと、ハードウェアのマルチスレッド技術を備えるマルチコア・プロセッサと、並列プラットフォームと、分散共有メモリを備える並列プラットフォームとを含むが、これらに限定されない、実質的に任意の計算処理ユニットまたはデバイスを指すことができる。さらに、プロセッサは、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field programmable gate array)、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC:programmable logic controller)、複合プログラム可能論理デバイス(CPLD:complex programmable logic device)、個別のゲートまたはトランジスタ論理、個別のハードウェア・コンポーネント、あるいは本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを指すことができる。さらに、プロセッサは、空間利用を最適化し、ユーザ機器の性能を向上するために、分子および量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ、およびゲートなどの、ただしこれらに限定されない、ナノスケール・アーキテクチャを利用することができる。プロセッサは、計算処理ユニットの組み合わせとして実装されてもよい。本開示では、コンポーネントの動作および機能に関連する「ストア」、「ストレージ」、「データ・ストア」、「データ・ストレージ」、「データベース」、および実質的に任意のその他の情報格納コンポーネントなどの用語は、「メモリ・コンポーネント」、「メモリ」内に具現化された実体、またはメモリを備えているコンポーネントを指すために使用される。本明細書に記載されたメモリまたはメモリ・コンポーネントあるいはその両方が、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであることができるか、あるいは揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含むことができるということが、理解されるべきである。不揮発性メモリの例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、または不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(RAM)(例えば、強誘電体RAM(FeRAM))が挙げられるが、これらに限定されない。揮発性メモリは、例えば外部キャッシュ・メモリとして機能できる、RAMを含むことができる。例えばRAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、ダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)、ダイレクト・ラムバス・ダイナミックRAM(DRDRAM)、およびラムバス・ダイナミックRAM(RDRAM:Rambus dynamic RAM)などの、ただしこれらに限定されない、多くの形態で利用可能である。さらに、本明細書において開示されたシステムまたはコンピュータ実装方法のメモリ・コンポーネントは、これらおよび任意のその他の適切な種類のメモリを含むが、これらに限定されない、メモリを含むよう意図されている。
本発明の実施形態では、1つまたは複数のジョセフソン接合および1つまたは複数のコンデンサ・パッドの1つまたは複数のセットと共に1つまたは複数の量子ビットを含んでいる超伝導量子ビット・チップと、1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合のアニーリングを制御するためのマイクロコントローラと、マイクロコントローラから電源投入信号または電源切断信号を受信する1つまたは複数の電圧制御発振器と、1つまたは複数のアンテナとを備えているデバイスが提供されており、マイクロコントローラが、1つまたは複数の電圧制御発振器に電磁波を生成させるための信号を1つまたは複数の電圧制御発振器に送信し、この電磁波が、1つまたは複数のアンテナによって、1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの1つまたは複数のセットに向かって方向付けられ、それによって、1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合をアニールする。
1つまたは複数の電圧制御発振器が、独立して同時に、または連続して動作し、それによって、1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合の独立した同時の、または連続的な局所化されたアニーリングを容易にするのが好ましい。
1つまたは複数の電圧制御発振器が独立して電圧および周波数を調整可能であるのが好ましい。
本発明の別の実施形態では、システムのマイクロコントローラによって、1つまたは複数の電源投入信号をシステムの1つまたは複数の電圧制御発振器に送信することと、1つまたは複数の電圧制御発振器によって、1つまたは複数の電源投入信号に基づいて1つまたは複数の電磁波を生成することと、システムの1つまたは複数のアンテナを介して、1つまたは複数の電磁波を1つまたは複数のジョセフソン接合に向かって方向付け、それによって1つまたは複数のジョセフソン接合を加熱することによって、1つまたは複数のジョセフソン接合をアニールすることとを含んでいる、コンピュータ実装方法が提供されている。
1つまたは複数の電圧制御発振器が個別に電圧および周波数を調整可能であるのが好ましい。
本発明のさらに別の実施形態では、1つまたは複数のジョセフソン接合と共に1つまたは複数の量子ビットを含んでいる超伝導量子ビット・チップと、1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合のアニーリングを制御するためのマイクロコントローラと、マイクロコントローラによって駆動される電圧制御発振器と、電圧制御発振器に結合されたデマルチプレクサと、1つまたは複数のアンテナとを備えている装置が提供されており、マイクロコントローラが、デマルチプレクサによって1つまたは複数のアンテナに供給される電磁波を生成するための信号を電圧制御発振器に送信し、これらのアンテナが、電磁波を1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合に向かって方向付け、それによって、1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のジョセフソン接合をアニールする。
電磁波の波長が、1つまたは複数の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの長さの約4倍である、請求項24に記載の装置。
前述した内容は、システムおよびコンピュータ実装方法の単なる例を含んでいる。当然ながら、本発明を説明する目的で、コンポーネントまたはコンピュータ実装方法の考えられるすべての組み合わせについて説明することは不可能であるが、当業者は、本発明の多くのその他の組み合わせおよび並べ替えが可能であるということを認識できる。さらに、「含む」、「有する」、「所有する」などの用語が、発明を実施するための形態、特許請求の範囲、付録、および図面において使用される範囲では、それらの用語は、「備えている」が請求項における暫定的な用語として使用されるときに解釈されるような、用語「備えている」と同様の方法で、包含的であるよう意図されている。本発明のさまざまな実施形態の説明は、例示の目的で提示されているが、網羅的であることは意図されていないか、または開示された本発明の実施形態に制限されない。記載された実施形態の範囲を逸脱することなく多くの変更および変形が可能であることは、当業者にとって明らかであろう。本明細書で使用された用語は、本発明の原理、実際の適用、または市場で見られる技術を超える技術的改良を最も良く説明するため、または他の当業者が本明細書で開示された本発明の実施形態を理解できるようにするために選択されている。

Claims (18)

  1. 第1のジョセフソン接合および1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットと共に第1の量子ビットを含んでいる超伝導量子ビット・チップと、
    前記超伝導量子ビット・チップの上に配置された半導体チップと、
    第1の電圧制御発振器および
    前記第1の電圧制御発振器によって駆動される第1のアンテナを備えている、前記半導体チップ上の第1の高周波(RF)エミッタと、
    第1の電磁波を生成するための信号を前記第1の電圧制御発振器に送信する、前記半導体チップ上のマイクロコントローラであって、前記第1のアンテナが、前記第1の電磁波を前記第1の量子ビットの前記1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付け、それによって、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合をアニールする、前記マイクロコントローラとを備える、システム。
  2. 第2の電圧制御発振器および第2のアンテナを備えている、前記半導体チップ上の第2のRFエミッタをさらに備え、前記マイクロコントローラが、第2の電磁波を生成して前記超伝導量子ビット・チップ上の第2の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第2のセットに向かって方向付け、それによって前記第2の量子ビットの第2のジョセフソン接合をアニールするための信号を、前記第2のRFエミッタに送信する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の電圧制御発振器および前記第2の電圧制御発振器が個別に電圧および周波数を調整可能である、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記半導体チップがバイポーラ接合および相補型金属酸化膜半導体スタック構造を採用する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第1の電圧制御発振器が前記半導体チップのバイポーラ接合トランジスタ部分において製造され、前記マイクロコントローラが前記半導体チップの相補型金属酸化膜半導体部分において製造され、前記第1のアンテナが前記半導体チップの上部の遠後工程部分において製造される、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記マイクロコントローラからデジタル信号を受信して変換し、アナログ信号を生成するデジタル/アナログ・コンバータと、
    前記アナログ信号を前記第1の電圧制御発振器に供給する電圧レギュレータとをさらに備え、前記アナログ信号が、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合の前記アニーリングの定義されたレベルを実現するように、前記第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御する、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記マイクロコントローラからデジタル信号を受信して変換し、変換済みDC信号を生成する直流/直流(DC/DC)コンバータと、
    前記変換済みDC信号を前記第1の電圧制御発振器に供給する電圧レギュレータとをさらに備え、前記変換済みDC信号が、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合の前記アニーリングの定義されたレベルを実現するように、前記第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御する、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記マイクロコントローラからのパルス幅変調信号を前記第1の電圧制御発振器に供給する電圧レギュレータをさらに備え、前記パルス幅変調信号が、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合の前記アニーリングの定義されたレベルを実現するように、前記第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御する、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記第1の電圧制御発振器と前記第1のアンテナの間に直列に電気的に結合された低ノイズ増幅器またはRFフィルタのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記第1の電磁波の波長が、前記第1の量子ビットの前記1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットのうちのコンデンサ・パッドの長さの約4倍である、請求項1に記載のシステム。
  11. プロセッサに動作可能なように結合されたマイクロコントローラによって、第1の電源投入信号を第1の電圧制御発振器に送信することと、
    前記第1の電圧制御発振器によって、前記第1の電源投入信号に基づいて第1の電磁波を生成することと、
    第1のアンテナを介して、前記第1の電磁波を第1の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第1のセットに向かって方向付け、それによって前記第1の量子ビットの第1のジョセフソン接合を加熱することによって、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合をアニールすることであって、前記第1の量子ビットが超伝導量子ビット・チップ上に存在する、前記アニールすることとを含む、コンピュータ実装方法。
  12. 前記マイクロコントローラによって、第2の電源投入信号を第2の電圧制御発振器に送信することと、
    前記第2の電圧制御発振器によって、前記第2の電源投入信号に基づいて第2の電磁波を生成することと、
    第2のアンテナを介して、前記第2の電磁波を第2の量子ビットの1つまたは複数のコンデンサ・パッドの第2のセットに向かって方向付け、それによって前記第2の量子ビットの第2のジョセフソン接合を加熱することによって、前記第2の量子ビットの前記第2のジョセフソン接合をアニールすることであって、前記第2の量子ビットが前記超伝導量子ビット・チップ上に存在する、前記アニールすることとをさらに含む、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
  13. 前記第1の電圧制御発振器および前記第2の電圧制御発振器が個別に電圧および周波数を調整可能である、請求項12に記載のコンピュータ実装方法。
  14. 前記第1の電圧制御発振器、前記第1のアンテナ、および前記マイクロコントローラが、バイポーラ接合および相補型金属酸化膜半導体スタック構造を採用する半導体チップ上に存在する、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
  15. 前記第1の電圧制御発振器が前記半導体チップのバイポーラ接合トランジスタ部分において製造され、前記マイクロコントローラが前記半導体チップの相補型金属酸化膜半導体部分において製造され、前記第1のアンテナが前記半導体チップの上部の遠後工程部分において製造される、請求項14に記載のコンピュータ実装方法。
  16. デジタル/アナログ・コンバータによって、前記マイクロコントローラからのデジタル信号を変換して、アナログ信号を生成することと、
    電圧レギュレータによって、前記アナログ信号を前記第1の電圧制御発振器に供給することとをさらに含み、前記アナログ信号が、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合の前記アニーリングの定義されたレベルを実現するように、前記第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御する、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
  17. 直流/直流(DC/DC)コンバータによって、前記マイクロコントローラからのデジタル信号を変換して、変換済みDC信号を生成することと、
    電圧レギュレータによって、前記変換済みDC信号を前記第1の電圧制御発振器に供給することとをさらに含み、前記変換済みDC信号が、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合の前記アニーリングの定義されたレベルを実現するように、前記第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御する、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
  18. 電圧レギュレータによって、前記マイクロコントローラからのパルス幅変調信号を前記第1の電圧制御発振器に供給することをさらに含み、前記パルス幅変調信号が、前記第1の量子ビットの前記第1のジョセフソン接合の前記アニーリングの定義されたレベルを実現するように、前記第1の電磁波の期間、周波数、または大きさのうちの少なくとも1つを制御する、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
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