関連出願の相互参照
本願は、2018年8月6日に中国で出願された中国特許出願第201810886392.4号の優先権を主張し、その内容の全ては、援用により本願に組み込まれる。
本開示の実施例は、通信の技術分野に関し、具体的に、信号伝送方法及び機器に関する。
春から夏へ、夏から秋へ変わる時期の内陸地域や冬の沿海地域では、大気ダクティング(Surface ducting)現象が発生し易い。図1に示すように、大気ダクティング現象が発生すると、対流圏には、ダクティング層と呼ばれて、温度逆転が発生したり水蒸気が高さにつれて急激に減少する階層が現れ、大部分の無線電波放射は、当該ダクティング層内に閉じ込まれて超屈折伝搬される。オーバーホライズン伝搬によれば、無線信号は、遠距離伝搬が可能で、且つ低い経路伝搬損失を受けることになる。
セルラ無線通信システム(例えば、第四世代移動通信4G(fourth generation)の長期進化LTE(Long Term Evolution)システム、又は第五世代移動通信5G(fifth generation)の新しい無線NR(New Radio)システム)の場合、大気ダクティング現象が発生すると、リモート基地局の下りリンクDL(Down Link)信号は、ローカル基地局の上りリンクUL(Up Link)のデータ受信に強い干渉を与えてしまう。
図2に示すように、大気ダクティング層が存在するため、リモート干渉局(Interference site、又はAggressor site、又はInterfering site)から送信されたDL信号は、超遠距離(例えば、数十又は数百キロメートル)の空間伝搬を経た後も、高いエネルギーを持っており、ローカル被干渉局(Victim site又はInterfered site)のUL信号受信ウィンドウ内に入り込むことで、ローカル基地局のULデータ受信に強い干渉を与える。
時間分割長期進化TD−LTE(Time Division Long Term Evolution)の現ネットワークでは、江蘇省、安徽省、海南省、河南省等の多くの省において、TD−LTEの上りリンクが広い領域に亘って干渉を受けており、上りリンク干渉ノイズIoT(Interference over Thermal)増分が25dBにも及ぶことが可能で、無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)接続の確立成功率等の重要業績指標KPI(Key Performance Indicator)の指標値が大幅に悪化していることが知られている。干渉を受けたセルは、主に農村のFバンドであり、干渉時間は、主に0:00〜8:00に集中しており、影響を受けた基地局の数は、数百〜数万になっている。
図3を参照して、時分割複信TDD(Time Division Duplexing)システムのネットワーキングでは、セル間の上下りリンク干渉を避けるために、同じ上下りリンク設定状況を選択するのが一般的である。そして、下りリンクと上りリンク送信間には、通常N(例えば、N<14)個の直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルとされるガード間隔GP(Guard Period)が1つ設けられている。GPの長さを選択するには、一定範囲(例えば、数十キロメートル)内の基地局の下りリンク伝送が本基地局の上りリンク受信に干渉を与えないことを保証する必要がある。
通常の場合、電磁波の空間伝搬時の損失を考慮すれば、本基地局は、数十又は数百キロメートル離れた基地局の下りリンク送信による干渉を体験することがない。
しかし、大気屈折や伝搬環境等の要因の影響により、数十又は数百キロメートル離れたリモート基地局の下りリンク送信が本基地局の上りリンク受信に干渉してしまい、所謂リモート干渉現象が起こる。当該リモート干渉現象では、干渉範囲が数十又は数百キロメートル(例えば、300km)にも及ぶことが可能で、伝搬レイテンシは、1ミリ秒(ms)であり、上下りリンクが切り替わるGPを超えており、干渉源は、GPの前の下りリンクリソースとなる。
従って、リモート干渉を解決する技術案が切望されている。
本開示の実施例の目的の1つは、リモート干渉の問題を解決した信号伝送方法及び機器を提供することにある。
第一態様において、本開示の実施例は、第一ネットワーク機器に適用される信号伝送方法であって、
リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信することと、
リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を傍受することとを含む、信号伝送方法を提供している。
第二態様において、本開示の実施例は、第二ネットワーク機器に適用される信号伝送方法であって、
リモート干渉を第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を傍受することと、
リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信することとを含む、信号伝送方法を更に提供している。
第三態様において、本開示の実施例は、第一送受信機及び第一プロセッサを含む第一ネットワーク機器であって、
前記第一送受信機は、リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信するためのものであり、
前記第一送受信機は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を傍受するために更に用いられる、第一ネットワーク機器を更に提供している。
第四態様において、本開示の実施例は、第二送受信機及び第二プロセッサを含む第二ネットワーク機器であって、
前記第二送受信機は、リモート干渉を第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を傍受するためのものであり、
前記第二送受信機は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信するために更に用いられる、第二ネットワーク機器を更に提供している。
第五態様において、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記に記載の信号伝送方法が実現されるか、或いは、上記に記載の信号伝送方法が実現される、ネットワーク機器を更に提供している。
第六態様において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の信号伝送方法が実現されるか、或いは、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の信号伝送方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
以下の選択的な実施形態の詳細な説明を読むことで、当業者にとって、様々な他の利点及びメリットが明らかになるであろう。図面は、選択的な実施形態を示すためのものに過ぎず、本開示に対する制限と見なされるべきではない。更に、図面全体において、同じ部材は、同じ参照符号で示される。
大気ダクティング現象の模式図である。
リモート基地局による干渉の模式図である。
リモート干渉の模式図その一である。
リモート干渉の模式図その二である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその一である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその二である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその三である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその四である。
本開示の実施例における信号伝送の模式図である。
本開示の実施例におけるNR−RIMスキームの模式図である。
本開示の実施例における第一ネットワーク機器の模式図である。
本開示の実施例における第二ネットワーク機器の模式図である。
本開示の実施例におけるネットワーク機器の模式図である。
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を明確且つ完全に説明するが、明らかなことに、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
本願の明細書、特許請求の範囲における用語「含む」及びそのあらゆる他の変形は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB」とは、Aのみと、Bのみと、A及びBの両方があることとの3つの場合を含む。
本開示の実施例において、「例示的」または「例えば」などの用語は、例、例証または説明のためのものである。本開示の実施例において、「例示的」または「例えば」などの用語で記載されるあらゆる実施例または設計案は、他の実施例や設計案に比較してより好適であったり、より利点を有したりすると解釈されてはならない。適切に言えば、具体的な形態で関連概念を示すために、「例示的」または「例えば」などの用語が使用されている。
本明細書に記載の技術は、長期進化型LTE(Long Time Evolution)/LTEの進化LTE−A(LTE−Advanced)システムに限定されず、様々な無線通信システム、例えば符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)、時間分割多元接続TDMA(Time Division Multiple Access)、周波数分割多元接続FDMA(Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多元接続OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMA(Single−carrier Frequency−Division Multiple Access)、及び5G NR等の他のシステムにも使用可能である。
用語「システム」と「ネットワーク」とは、互換的に用いられることが多い。CDMAシステムは、例えばCDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセスUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)等の無線技術を実現できる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)及び他のCDMA変形態を含む。TDMAシステムは、例えばグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションGSM(Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、例えばウルトラモバイルブロードバンドUMB(Ultra Mobile Broadband)、進化型UTRA(Evolution−UTRA、E−UTRA)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDM等の無線技術を実現できる。UTRA及びE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステムUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。LTE及びより高度なLTE(例えば、LTE−A)は、E−UTRAを用いた新しいUMTSバージョンである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)とい名前の組織からの文献に記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名前の組織からの文献に記載されている。本明細書に記載の技術は、上記のシステム及び無線技術に使用可能であるし、他のシステム及び無線技術にも使用可能である。
図4を参照して、同図には、リモート干渉管理フローが示されており、その基本的なフローは、以下の通りである。
ステップ401:被干渉局は、リモート干渉を検出した後、被干渉信号を送信する。
ステップ402:干渉局は、該当する被干渉信号を受信した後、干渉回避を実行する。
そのうち、干渉回避とは、GPの前の下りリンク送信リソースを犠牲にすることである。
ステップ403:被干渉局は、リモート干渉を検出しないと、被干渉信号の送信を停止する。
ステップ404:干渉局は、該当する被干渉信号を受信しなった後、元の送信方式に回復する。
しかしながら、上記リモート干渉管理フローでは、ステップ404の後に、もしリモート干渉を引き起こす要因、例えば大気屈折等の現象が消えていなければ、被干渉局に干渉を与え続けることになり、更に、ステップ401〜ステップ404を再び実行する必要が出てくる。これに起因して、リモート干渉処理におけるピンポン効果が生じてしまう。
図5を参照して、本開示の実施例は、信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第一ネットワーク機器であってもよく、当該第一ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ501:リモート干渉を当該第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信する。
そのうち、第一基準信号は、第一類型の基準信号と呼ばれてもよく、又は被干渉信号と呼ばれてもよい。選択的に、当該第一基準信号は、他のネットワーク機器に干渉フォールバック操作を実行するようにトリガすることができる。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ501において、第一ネットワーク機器は、リモート干渉が存在していると判断した場合、第一基準信号を送信する。具体的に、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、リモート干渉が存在していると判断して、第一基準信号を送信する。そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
ステップ502:リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を傍受する。
そのうち、第二基準信号は、第二類型の基準信号と呼ばれてもよく、又はフィードバック基準信号と呼ばれてもよい。選択的に、第二基準信号によって、大気ダクティング現象が消えたか否かを確定できる。
理解できるように、本開示の実施例において、第一基準信号と第二基準信号とは、同じ基準信号であってもよく、又は異なる基準信号であってもよい。本開示の実施例では、第一基準信号及び第二基準信号の形態が特に限定されない。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ502において、以下の何れかの方式で第二基準信号を傍受してもよい。
(1)第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第二基準信号を傍受する。
そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
(2)運用保守管理OAM(Operation Administration and Maintenance)設定に従って、前記第二基準信号を傍受する。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図6を参照して、本開示の実施例は、別の信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第一ネットワーク機器であってもよく、当該第一ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ601:リモート干渉が存在しているか否かを判断し、リモート干渉が存在していると判断した場合、ステップ602を実行し、リモート干渉が存在していないと判断した場合、引き続きステップ601を実行する。
例えば、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、リモート干渉が存在していると判断される。そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
ステップ602:リモート干渉を第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信する。
ステップ603:リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を傍受する。その後、ステップ604、又はステップ605、又はステップ606を実行してもよい。
ステップ604:第二基準信号が傍受されなかった場合、第一基準信号の送信を停止する。
ステップ605:第一時間ウィンドウ内で第二基準信号が傍受されなかった場合、第二基準信号の傍受を停止する。
そのうち、当該第一時間ウィンドウは、第一ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものであってもよいが、勿論、これに限定されない。
ステップ606:OAM設定に従って、第二基準信号の傍受を停止する。
理解できるように、第二基準信号が傍受された場合、引き続きステップ602を実行してもよい。
本開示の実施例では、ステップ604及びステップ605において、第二基準信号が傍受されなかったとは、傍受された第二基準信号の信号強度が第一閾値未満であることと、傍受された前記第二基準信号の数が第二閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
本開示の実施例において、第二基準信号が傍受されたとは、傍受された第二基準信号の信号強度が第一閾値超であること、傍受された第二基準信号の数が第二閾値超であることのうち、少なくとも1つを意味する。
理解できるように、第一閾値及び第二閾値は、具体的な状況に応じて設定可能であり、本開示の実施例では、特に限定されない。
理解できるように、図6に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明は、図5に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明と同様であり、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図7を参照して、本開示の実施例は、更に別の信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第二ネットワーク機器であってもよく、当該第二ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ701:リモート干渉を当該第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を傍受する。
そのうち、第一基準信号は、第一類型の基準信号と呼ばれてもよく、又は被干渉信号と呼ばれてもよい。選択的に、当該第一基準信号は、他のネットワーク機器に干渉フォールバック操作を実行するようにトリガすることができる。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ701において、以下の何れかの方式で第一基準信号を傍受してもよい。
(1)第二ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第一基準信号を傍受する。
そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
(2)OAM設定に従って、前記第一基準信号を傍受する。
ステップ702:リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信する。
そのうち、第二基準信号は、第二類型の基準信号と呼ばれてもよく、又はフィードバック基準信号と呼ばれてもよい。選択的に、第二基準信号によって、大気ダクティング現象が消えたか否かを確定できる。
理解できるように、本開示の実施例において、第一基準信号と第二基準信号とは、同じ基準信号であってもよく、又は異なる基準信号であってもよい。本開示の実施例では、第一基準信号及び第二基準信号の形態が特に限定されない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図8を参照して、本開示の実施例は、更なる別の信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第二ネットワーク機器であってもよく、当該第二ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ801:リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号が傍受されたか否かを判断し、前記第一基準信号が傍受された場合、ステップ802を実行し、前記第一基準信号が傍受されなかった場合、ステップ803、又はステップ804、又はステップ805を実行してもよい。
そのうち、第一基準信号は、第一類型の基準信号と呼ばれてもよく、又は被干渉信号と呼ばれてもよい。選択的に、当該第一基準信号は、他のネットワーク機器に干渉フォールバック操作を実行するようにトリガすることができる。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ801において、以下の何れかの方式で第一基準信号を傍受してもよい。
(1)第二ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第一基準信号を傍受する。
そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
(2)OAM設定に従って、前記第一基準信号を傍受する。
ステップ802:前記第一基準信号が傍受された場合、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信する。
そのうち、第二基準信号は、第二類型の基準信号と呼ばれてもよく、又はフィードバック基準信号と呼ばれてもよい。選択的に、第二基準信号によって、大気ダクティング現象が消えたか否かを確定できる。
理解できるように、本開示の実施例において、第一基準信号と第二基準信号とは、同じ基準信号であってもよく、又は異なる基準信号であってもよい。本開示の実施例では、第一基準信号及び第二基準信号の形態が特に限定されない。
前記第一基準信号が傍受された場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理が行われる。
ステップ803:前記第一基準信号が傍受されなかった場合、第二基準信号の送信を停止し、その後、ステップ801に戻る。
本開示の実施例において、前記第一基準信号が傍受されなかった場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理が停止される。
ステップ804:第二時間ウィンドウ内で前記第一基準信号が傍受されなかった場合、前記第一基準信号の傍受を停止する。
そのうち、当該第二時間ウィンドウは、第一ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものであってもよいが、勿論、これに限定されない。
ステップ805:OAM設定に従って、前記第一基準信号の傍受を停止する。
本開示の実施例では、ステップ803及びステップ804において、前記の第一基準信号が傍受されなかったとは、傍受された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値未満であることと、傍受された前記第一基準信号の数が第四閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
それに対応して、第一基準信号が傍受されたとは、傍受された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値超であること、傍受された前記第一基準信号の数が第四閾値超であることのうち、少なくとも1つを意味する。
理解できるように、第三閾値及び第四閾値は、具体的な状況に応じて設定可能であり、本開示の実施例では、特に限定されない。
理解できるように、図8に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明は、図7に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明と同様であり、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図9を参照して、本開示の実施例は、信号伝送方法を更に提供しており、その具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ901:第一ネットワーク機器は、リモート干渉が存在しているか否かを判断し、リモート干渉が存在していると判断した場合、ステップ902を実行し、リモート干渉が存在していないと判断した場合、引き続きステップ901を実行する。
そのうち、当該第一ネットワーク機器は、被干渉局とされる。
例えば、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、リモート干渉が存在していると判断される。そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
ステップ902:第一ネットワーク機器は、リモート干渉を当該第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信する。
本開示の実施例において、ステップ902の内容は、ステップ501と同じであり、ここで繰り返して説明しない。
ステップ903:第二ネットワーク機器は、第一基準信号が傍受されたか否かを判断し、第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が傍受された場合、ステップ904を実行し、第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が傍受されなかった場合、ステップ905を実行する。
そのうち、第二ネットワーク機器は、干渉局とされる。
ステップ904:第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が傍受された場合、第二ネットワーク機器は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信する。
本開示の実施例において、第一基準信号が傍受されたとは、傍受された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値超であること、傍受された前記第一基準信号の数が第四閾値超であることのうち、少なくとも1つを意味する。第二ネットワーク機器は、前記第一基準信号を傍受した場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理を行う。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
ステップ905:第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が傍受されなかった場合、第二ネットワーク機器は、第二基準信号の送信を停止する。
本開示の実施例では、ステップ905において、前記の第一基準信号が傍受されなかったとは、傍受された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値未満であることと、傍受された前記第一基準信号の数が第四閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
ステップ906:第一ネットワーク機器は、第二基準信号が傍受されたか否かを判断する。前記第二基準信号が傍受されなかった場合、ステップ907を実行し、前記第二基準信号が傍受された場合、ステップ902に戻る。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
ステップ907:第一ネットワーク機器によって前記第二基準信号が傍受されなかった場合、第一ネットワーク機器は、第一基準信号の送信を停止する。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図10を参照して、図10は、リモート基地局による干渉の管理(Remote Interference Management、RIMと略す)フローであり、その基本的なフローは、以下の通りである。
T0時刻:
全ての基地局は、特定の基準信号(RSと略記する)を傍受する。
潜在被干渉局(例えばULトラフィックのある基地局)については、更に、干渉特性を検出する必要がある。
T1時刻:
大気ダクティング現象が発生し、干渉局から送信されたDL信号は、被干渉局のULデータ受信に干渉している。
T2時刻:
被干渉局は、リモート干渉特性を検出しており、潜在干渉局に、必要な干渉フォールバック操作を実行するように通知するためのRSの送信を開始する。
T3時刻:
干渉局は、RSを検出した後、干渉フォールバック操作を実行する。
もし干渉局によってRSが検出されたが、リモート干渉特性が検出されなかった場合、干渉局は、更に、RSの送信を開始する必要がある。
そのうち、前記干渉フォールバック操作は、
(1)少なくとも1つのDL直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルにおいて、下りリンク信号送信電力を下げること、
(2)時間領域ガード間隔(GP)を増やすこと、
(3)特定の下りリンクOFDMシンボルでの信号送信を禁止することのうち、少なくとも1つを含む。
明らかなことに、干渉局が干渉フォールバック操作を実行すると、当該干渉局によるリモート被干渉局のULデータへの干渉の問題を著しく軽減することができる。
留意されたいのは、基地局がRSの送信を停止する条件としては、所定期間内に何れのRS信号も傍受されないことである。
一方、T3時刻の後に、大気ダクティング現象が消えていない限り、全ての基地局が、他の基地局から送信されたRS信号を傍受でき、そのため、RS送信停止条件がトリガされない。更に、全ての基地局は、RSを送信し続けることになるため、干渉フォールバック操作が継続的に維持できることを保証される。
大気ダクティング現象が消えて始めて、何れの基地局も、UL信号受信ウィンドウ内で他の基地局から送信されたDL信号(RSを含む)を傍受できなくなる。このとき、図3に示すリモート干渉管理フローの全体を終了させることができ、当該リモート干渉管理フローは、
(1)干渉局は、干渉フォールバックプロセスを終了すること、
(2)干渉局及び被干渉局は、RSの送信を停止することを含む。
リモート干渉の問題を解決するために、本開示の実施例では、第一ネットワーク機器が更に提供されているが、第一ネットワーク機器は、課題を解決する原理が本開示の実施例における信号伝送方法と類似しているため、当該第一ネットワーク機器の実施について、方法の実施を参照可能であり、重複部分を繰り返して説明しない。
図11を参照して、本開示の実施例は、第一送受信機1101及び第一プロセッサ1102を含む第一ネットワーク機器であって、
前記第一送受信機1101は、リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信するためのものであり、
前記第一送受信機1101は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を傍受するために更に用いられる、第一ネットワーク機器を更に提供している。
選択的に、前記第一送受信機1101は、リモート干渉が存在していると判断した場合、第一基準信号を送信するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、第一ネットワーク機器の上りリンク干渉ノイズIoTがリモート干渉特性を示す場合、リモート干渉が存在していると判断して、第一基準信号を送信するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示するための前記第二基準信号が傍受されなかった場合、第一基準信号の送信を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第二基準信号を傍受するか、或いは、運用保守管理OAM設定に従って、前記第二基準信号を傍受するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、第一時間ウィンドウ内でリモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示するための前記第二基準信号が傍受されなかった場合、前記第二基準信号の傍受を停止するか、或いは、OAM設定に従って、前記第二基準信号の傍受を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第一時間ウィンドウは、第一ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものであってもよい。
本開示の実施例において、前記の前記第二基準信号が傍受されなかったとは、傍受された前記第二基準信号の信号強度が第一閾値未満であることと、傍受された前記第二基準信号の数が第二閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
本開示の実施例によるモバイル端末は、図5〜図6の方法実施例における各手順を実現できるが、重複を避けるため、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
リモート干渉の問題を解決するために、本開示の実施例では、第二ネットワーク機器が更に提供されているが、第二ネットワーク機器は、課題を解決する原理が本開示の実施例における信号伝送方法と類似しているため、当該第二ネットワーク機器の実施について、方法の実施を参照可能であり、重複部分を繰り返して説明しない。
図12を参照して、本開示の実施例は、第二送受信機1201及び第二プロセッサ1202を含む第二ネットワーク機器であって、
前記第二送受信機1201は、リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を傍受するためのものであり、
前記第二送受信機1201は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信するために更に用いられる、第二ネットワーク機器を更に提供している。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
選択的に、前記第二送受信機1201は、第二ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第一基準信号を傍受するか、或いは、OAM設定に従って、前記第一基準信号を傍受するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が傍受された場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理を行うために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が傍受された場合、前記第二基準信号を送信するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が傍受されなかった場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が傍受されなかった場合、前記第二基準信号の送信を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、第二時間ウィンドウ内で前記第一基準信号が傍受されなかった場合、前記第一基準信号の傍受を停止するか、或いは、OAM設定に従って、前記第一基準信号の傍受を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第二時間ウィンドウは、第二ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものである。
本開示の実施例によるモバイル端末は、図7至図8の方法実施例における各手順を実現できるが、重複を避けるため、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
リモート干渉の問題を解決するために、本開示の実施例では、ネットワーク機器が更に提供されているが、ネットワーク機器は、課題を解決する原理が本開示の実施例における信号伝送方法と類似しているため、当該ネットワーク機器の実施について、方法の実施を参照可能であり、重複部分を繰り返して説明しない。
図13を参照して、本開示の実施例は、プロセッサ1301、送受信機1302、メモリ1303及びバスインターフェースを含む別のネットワーク機器1300を提供している。
そのうち、プロセッサ1301は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担うことが可能である。メモリ1303は、プロセッサ1301による実行操作時に用いられるデータを記憶可能である。
本開示の実施例において、ネットワーク機器1300は、メモリ1303に記憶されてプロセッサ1301上で動作可能なコンピュータプログラムを更に含んでもよく、当該コンピュータプログラムがプロセッサ1301によって実行されると、上記方法におけるステップが実現される。
図13において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1301をはじめとした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1303をはじめとしたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本開示の実施例では、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1302は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するためのユニットを提供するものである。
本開示の開示内容と関連付けて記載した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実現されてもよく、プロセッサでソフトウェアコマンドを実行する方式で実現されてもよい。ソフトウェアコマンドは、対応するソフトウェアモジュールで構成される。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、読取専用メモリROM(Read Only Memory)、電気的にプログラマブル読取専用メモリEPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、レジスタ、ハードディスク、移動ハードディスク、読取専用光ディスクや本分野で周知されているあらゆる形式の記憶媒体に格納されてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合される。よって、プロセッサは、当該記憶媒体から情報を読み取り、かつ当該記憶媒体に情報を書き込むことができる。勿論、記憶媒体は、プロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICに位置してもよい。また、当該ASICは、コアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。勿論、プロセッサと記憶媒体は、分離コンポネントとしてコアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。
当業者であれば、上記の1つまたは複数の例において、本開示に記載の機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせによって実現可能であることは、意識可能である。ソフトウェアで実現される場合、これらの機能をコンピュータ読取可能な媒体に記憶するか、或いは、コンピュータ読取可能な媒体の1つまたは複数のコマンドまたはコードとして伝送される。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含む。通信媒体は、1つの場所から別の場所へコンピュータプログラムを伝送し易いあらゆる媒体を含む。記憶媒体は、汎用または特殊用途向けのコンピュータによってアクセスできるあらゆる利用可能な媒体である。
以上に記載した具体的な実施形態によって、本開示の目的、技術案および効果をさらなる詳細な説明をしたが、以上の記載は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではない。本開示の技術案を基に為したあらゆる修正、均等置換および改良などは、すべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ると理解できる。従って、本開示の実施例は、完全にハードウェアの実施例、完全にソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を取り得る。しかも、本開示の実施例は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、読取専用光ディスクCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を取り得る。
本開示の実施例は、本開示の実施例による方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照にして記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現され得ると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作するように導けるコンピュータ読み出し可能なメモリに格納されてもよく、当該コンピュータ読み出し可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含む製品を形成する。当該コマンド装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作ステップを実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイスで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
明らかなことに、当業者であれば、本開示の趣旨と範囲を逸脱せずに、本開示の実施例に対して様々な修正や変形をすることができる。本開示の実施例のこれらの修正や変形も、本開示の特許請求の範囲およびその同等技術の範囲に属するのであれば、本開示には、これらの修正や変形も含むこととする。
関連出願の相互参照
本願は、2018年8月6日に中国で出願された中国特許出願第201810886392.4号の優先権を主張し、その内容の全ては、援用により本願に組み込まれる。
本開示の実施例は、通信の技術分野に関し、具体的に、信号伝送方法及び機器に関する。
春から夏へ、夏から秋へ変わる時期の内陸地域や冬の沿海地域では、大気ダクティング(Surface ducting)現象が発生し易い。図1に示すように、大気ダクティング現象が発生すると、対流圏には、ダクティング層と呼ばれて、温度逆転が発生したり水蒸気が高さにつれて急激に減少する階層が現れ、大部分の無線電波放射は、当該ダクティング層内に閉じ込まれて超屈折伝搬される。オーバーホライズン伝搬によれば、無線信号は、遠距離伝搬が可能で、且つ低い経路伝搬損失を受けることになる。
セルラ無線通信システム(例えば、第四世代移動通信4G(fourth generation)の長期進化LTE(Long Term Evolution)システム、又は第五世代移動通信5G(fifth generation)の新しい無線NR(New Radio)システム)の場合、大気ダクティング現象が発生すると、リモート基地局の下りリンクDL(Down Link)信号は、ローカル基地局の上りリンクUL(Up Link)のデータ受信に強い干渉を与えてしまう。
図2に示すように、大気ダクティング層が存在するため、リモート干渉局(Interference site、又はAggressor site、又はInterfering site)から送信されたDL信号は、超遠距離(例えば、数十又は数百キロメートル)の空間伝搬を経た後も、高いエネルギーを持っており、ローカル被干渉局(Victim site又はInterfered site)のUL信号受信ウィンドウ内に入り込むことで、ローカル基地局のULデータ受信に強い干渉を与える。
時間分割長期進化TD−LTE(Time Division Long Term Evolution)の現ネットワークでは、江蘇省、安徽省、海南省、河南省等の多くの省において、TD−LTEの上りリンクが広い領域に亘って干渉を受けており、上りリンク干渉ノイズIoT(Interference over Thermal)増分が25dBにも及ぶことが可能で、無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)接続の確立成功率等の重要業績指標KPI(Key Performance Indicator)の指標値が大幅に悪化していることが知られている。干渉を受けたセルは、主に農村のFバンドであり、干渉時間は、主に0:00〜8:00に集中しており、影響を受けた基地局の数は、数百〜数万になっている。
図3を参照して、時分割複信TDD(Time Division Duplexing)システムのネットワーキングでは、セル間の上下りリンク干渉を避けるために、同じ上下りリンク設定状況を選択するのが一般的である。そして、下りリンクと上りリンク送信間には、通常N(例えば、N<14)個の直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルとされるガード間隔GP(Guard Period)が1つ設けられている。GPの長さを選択するには、一定範囲(例えば、数十キロメートル)内の基地局の下りリンク伝送が本基地局の上りリンク受信に干渉を与えないことを保証する必要がある。
通常の場合、電磁波の空間伝搬時の損失を考慮すれば、本基地局は、数十又は数百キロメートル離れた基地局の下りリンク送信による干渉を体験することがない。
しかし、大気屈折や伝搬環境等の要因の影響により、数十又は数百キロメートル離れたリモート基地局の下りリンク送信が本基地局の上りリンク受信に干渉してしまい、所謂リモート干渉現象が起こる。当該リモート干渉現象では、干渉範囲が数十又は数百キロメートル(例えば、300km)にも及ぶことが可能で、伝搬レイテンシは、1ミリ秒(ms)であり、上下りリンクが切り替わるGPを超えており、干渉源は、GPの前の下りリンクリソースとなる。
従って、リモート干渉を解決する技術案が切望されている。
解決しようとする課題
本開示の実施例の目的の1つは、リモート干渉の問題を解決した信号伝送方法及び機器を提供することにある。
第一態様において、本開示の実施例は、第一ネットワーク機器に適用される信号伝送方法であって、
リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信することと、
リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在しているか否かを指示する第二基準信号を受信することとを含む、信号伝送方法を提供している。
第二態様において、本開示の実施例は、第二ネットワーク機器に適用される信号伝送方法であって、
リモート干渉を第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を受信することと、
リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在しているか否かを指示する第二基準信号を送信することとを含む、信号伝送方法を更に提供している。
第三態様において、本開示の実施例は、第一送受信機及び第一プロセッサを含む第一ネットワーク機器であって、
前記第一送受信機は、リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信するためのものであり、
前記第一送受信機は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在しているか否かを指示する第二基準信号を受信するために更に用いられる、第一ネットワーク機器を更に提供している。
第四態様において、本開示の実施例は、第二送受信機及び第二プロセッサを含む第二ネットワーク機器であって、
前記第二送受信機は、リモート干渉を第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を受信するためのものであり、
前記第二送受信機は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在しているか否かを指示する第二基準信号を送信するために更に用いられる、第二ネットワーク機器を更に提供している。
第五態様において、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記に記載の第一ネットワーク機器に適用される信号伝送方法が実現されるか、或いは、上記に記載の第二ネットワーク機器に適用される信号伝送方法が実現される、ネットワーク機器を更に提供している。
第六態様において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の第一ネットワーク機器に適用される信号伝送方法が実現されるか、或いは、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の第二ネットワーク機器に適用される信号伝送方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
以下の選択的な実施形態の詳細な説明を読むことで、当業者にとって、様々な他の利点及びメリットが明らかになるであろう。図面は、選択的な実施形態を示すためのものに過ぎず、本開示に対する制限と見なされるべきではない。更に、図面全体において、同じ部材は、同じ参照符号で示される。
大気ダクティング現象の模式図である。
リモート基地局による干渉の模式図である。
リモート干渉の模式図その一である。
リモート干渉の模式図その二である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその一である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその二である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその三である。
本開示の実施例における信号伝送方法のフローチャットその四である。
本開示の実施例における信号伝送の模式図である。
本開示の実施例におけるNR−RIMスキームの模式図である。
本開示の実施例における第一ネットワーク機器の模式図である。
本開示の実施例における第二ネットワーク機器の模式図である。
本開示の実施例におけるネットワーク機器の模式図である。
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を明確且つ完全に説明するが、明らかなことに、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
本願の明細書、特許請求の範囲における用語「含む」及びそのあらゆる他の変形は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB」とは、Aのみと、Bのみと、A及びBの両方があることとの3つの場合を含む。
本開示の実施例において、「例示的」または「例えば」などの用語は、例、例証または説明のためのものである。本開示の実施例において、「例示的」または「例えば」などの用語で記載されるあらゆる実施例または設計案は、他の実施例や設計案に比較してより好適であったり、より利点を有したりすると解釈されてはならない。適切に言えば、具体的な形態で関連概念を示すために、「例示的」または「例えば」などの用語が使用されている。
本明細書に記載の技術は、長期進化型LTE(Long Time Evolution)/LTEの進化LTE−A(LTE−Advanced)システムに限定されず、様々な無線通信システム、例えば符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)、時間分割多元接続TDMA(Time Division Multiple Access)、周波数分割多元接続FDMA(Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多元接続OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMA(Single−carrier Frequency−Division Multiple Access)、及び5G NR等の他のシステムにも使用可能である。
用語「システム」と「ネットワーク」とは、互換的に用いられることが多い。CDMAシステムは、例えばCDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセスUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)等の無線技術を実現できる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)及び他のCDMA変形態を含む。TDMAシステムは、例えばグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションGSM(Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、例えばウルトラモバイルブロードバンドUMB(Ultra Mobile Broadband)、進化型UTRA(Evolution−UTRA、E−UTRA)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDM等の無線技術を実現できる。UTRA及びE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステムUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。LTE及びより高度なLTE(例えば、LTE−A)は、E−UTRAを用いた新しいUMTSバージョンである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)とい名前の組織からの文献に記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名前の組織からの文献に記載されている。本明細書に記載の技術は、上記のシステム及び無線技術に使用可能であるし、他のシステム及び無線技術にも使用可能である。
図4を参照して、同図には、リモート干渉管理フローが示されており、その基本的なフローは、以下の通りである。
ステップ401:被干渉局は、リモート干渉を検出した後、被干渉信号を送信する。
ステップ402:干渉局は、該当する被干渉信号を受信した後、干渉回避を実行する。
そのうち、干渉回避とは、GPの前の下りリンク送信リソースを犠牲にすることである。
ステップ403:被干渉局は、リモート干渉を検出しないと、被干渉信号の送信を停止する。
ステップ404:干渉局は、該当する被干渉信号を受信しなった後、元の送信方式に回復する。
しかしながら、上記リモート干渉管理フローでは、ステップ404の後に、もしリモート干渉を引き起こす要因、例えば大気屈折等の現象が消えていなければ、被干渉局に干渉を与え続けることになり、更に、ステップ401〜ステップ404を再び実行する必要が出てくる。これに起因して、リモート干渉処理におけるピンポン効果が生じてしまう。
図5を参照して、本開示の実施例は、信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第一ネットワーク機器であってもよく、当該第一ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ501:リモート干渉を当該第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信する。
そのうち、第一基準信号は、第一類型の基準信号と呼ばれてもよく、又は被干渉信号と呼ばれてもよい。選択的に、当該第一基準信号は、他のネットワーク機器に干渉フォールバック操作を実行するようにトリガすることができる。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ501において、第一ネットワーク機器は、リモート干渉が存在していると判断した場合、第一基準信号を送信する。具体的に、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、リモート干渉が存在していると判断して、第一基準信号を送信する。そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
ステップ502:リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を受信する。
そのうち、第二基準信号は、第二類型の基準信号と呼ばれてもよく、又はフィードバック基準信号と呼ばれてもよい。選択的に、第二基準信号によって、大気ダクティング現象が消えたか否かを確定できる。
理解できるように、本開示の実施例において、第一基準信号と第二基準信号とは、同じ基準信号であってもよく、又は異なる基準信号であってもよい。本開示の実施例では、第一基準信号及び第二基準信号の形態が特に限定されない。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ502において、以下の何れかの方式で第二基準信号を受信してもよい。
(1)第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第二基準信号を受信する。
そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
(2)運用保守管理OAM(Operation Administration and Maintenance)設定に従って、前記第二基準信号を受信する。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図6を参照して、本開示の実施例は、別の信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第一ネットワーク機器であってもよく、当該第一ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ601:大気ダクティングが存在しているか否かを判断し、大気ダクティングが存在していると判断した場合、ステップ602を実行し、大気ダクティングが存在していないと判断した場合、引き続きステップ601を実行する。
例えば、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、大気ダクティングが存在していると判断される。そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
ステップ602:リモート干渉を第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信する。
ステップ603:リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を受信する。その後、ステップ604、又はステップ605、又はステップ606を実行してもよい。
ステップ604:第二基準信号が受信されなかった場合、第一基準信号の送信を停止する。
ステップ605:第一時間ウィンドウ内で第二基準信号が受信されなかった場合、第二基準信号の受信を停止する。
そのうち、当該第一時間ウィンドウは、第一ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものであってもよいが、勿論、これに限定されない。
ステップ606:OAM設定に従って、第二基準信号の受信を停止する。
理解できるように、第二基準信号が受信された場合、引き続きステップ602を実行してもよい。
本開示の実施例では、ステップ604及びステップ605において、第二基準信号が受信されなかったとは、受信された第二基準信号の信号強度が第一閾値未満であることと、受信された前記第二基準信号の数が第二閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
本開示の実施例において、第二基準信号が受信されたとは、受信された第二基準信号の信号強度が第一閾値超であること、受信された第二基準信号の数が第二閾値超であることのうち、少なくとも1つを意味する。
理解できるように、第一閾値及び第二閾値は、具体的な状況に応じて設定可能であり、本開示の実施例では、特に限定されない。
理解できるように、図6に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明は、図5に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明と同様であり、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図7を参照して、本開示の実施例は、更に別の信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第二ネットワーク機器であってもよく、当該第二ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ701:リモート干渉を当該第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を受信する。
そのうち、第一基準信号は、第一類型の基準信号と呼ばれてもよく、又は被干渉信号と呼ばれてもよい。選択的に、当該第一基準信号は、他のネットワーク機器に干渉フォールバック操作を実行するようにトリガすることができる。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ701において、以下の何れかの方式で第一基準信号を受信してもよい。
(1)第二ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第一基準信号を受信する。
そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
(2)OAM設定に従って、前記第一基準信号を受信する。
ステップ702:リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信する。
そのうち、第二基準信号は、第二類型の基準信号と呼ばれてもよく、又はフィードバック基準信号と呼ばれてもよい。選択的に、第二基準信号によって、大気ダクティング現象が消えたか否かを確定できる。
理解できるように、本開示の実施例において、第一基準信号と第二基準信号とは、同じ基準信号であってもよく、又は異なる基準信号であってもよい。本開示の実施例では、第一基準信号及び第二基準信号の形態が特に限定されない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図8を参照して、本開示の実施例は、更なる別の信号伝送方法を提供しており、当該方法の実行主体は、干渉局及び/又は被干渉局としての第二ネットワーク機器であってもよく、当該第二ネットワーク機器は、4G LTE基地局、5G NR基地局、又は他の通信システムのネットワーク機器であってもよい。当該方法の具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ801:リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号が受信されたか否かを判断し、前記第一基準信号が受信された場合、ステップ802を実行し、前記第一基準信号が受信されなかった場合、ステップ803、又はステップ804、又はステップ805を実行してもよい。
そのうち、第一基準信号は、第一類型の基準信号と呼ばれてもよく、又は被干渉信号と呼ばれてもよい。選択的に、当該第一基準信号は、他のネットワーク機器に干渉フォールバック操作を実行するようにトリガすることができる。
本開示の実施例では、選択的に、ステップ801において、以下の何れかの方式で第一基準信号を受信してもよい。
(1)第二ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第一基準信号を受信する。
そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
(2)OAM設定に従って、前記第一基準信号を受信する。
ステップ802:前記第一基準信号が受信された場合、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信する。
そのうち、第二基準信号は、第二類型の基準信号と呼ばれてもよく、又はフィードバック基準信号と呼ばれてもよい。選択的に、第二基準信号によって、大気ダクティング現象が消えたか否かを確定できる。
理解できるように、本開示の実施例において、第一基準信号と第二基準信号とは、同じ基準信号であってもよく、又は異なる基準信号であってもよい。本開示の実施例では、第一基準信号及び第二基準信号の形態が特に限定されない。
前記第一基準信号が受信された場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理が行われる。
ステップ803:前記第一基準信号が受信されなかった場合、第二基準信号の送信を停止し、その後、ステップ801に戻る。
本開示の実施例において、前記第一基準信号が受信されなかった場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理が停止される。
ステップ804:第二時間ウィンドウ内で前記第一基準信号が受信されなかった場合、前記第一基準信号の受信を停止する。
そのうち、当該第二時間ウィンドウは、第一ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものであってもよいが、勿論、これに限定されない。
ステップ805:OAM設定に従って、前記第一基準信号の受信を停止する。
本開示の実施例では、ステップ803及びステップ804において、前記の第一基準信号が受信されなかったとは、受信された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値未満であることと、受信された前記第一基準信号の数が第四閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
それに対応して、第一基準信号が受信されたとは、受信された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値超であること、受信された前記第一基準信号の数が第四閾値超であることのうち、少なくとも1つを意味する。
理解できるように、第三閾値及び第四閾値は、具体的な状況に応じて設定可能であり、本開示の実施例では、特に限定されない。
理解できるように、図8に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明は、図7に示す実施例における第一基準信号及び第二基準信号の説明と同様であり、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図9を参照して、本開示の実施例は、信号伝送方法を更に提供しており、その具体的なステップは、以下の通りである。
ステップ901:第一ネットワーク機器は、大気ダクティングが存在しているか否かを判断し、大気ダクティングが存在していると判断した場合、ステップ902を実行し、大気ダクティングが存在していないと判断した場合、引き続きステップ901を実行する。
そのうち、当該第一ネットワーク機器は、被干渉局とされる。
例えば、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、大気ダクティングが存在していると判断される。そのうち、上りリンクIoTがリモート干渉特性を示すとは、上りリンクIoTが、プリセットされた閾値を超えることを意味してもよいが、勿論、本開示の実施例では、閾値が特に限定されないことを理解できる。
ステップ902:第一ネットワーク機器は、リモート干渉を当該第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信する。
本開示の実施例において、ステップ902の内容は、ステップ501と同じであり、ここで繰り返して説明しない。
ステップ903:第二ネットワーク機器は、第一基準信号が受信されたか否かを判断し、第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が受信された場合、ステップ904を実行し、第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が受信されなかった場合、ステップ905を実行する。
そのうち、第二ネットワーク機器は、干渉局とされる。
ステップ904:第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が受信された場合、第二ネットワーク機器は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信する。
本開示の実施例において、第一基準信号が受信されたとは、受信された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値超であること、受信された前記第一基準信号の数が第四閾値超であることのうち、少なくとも1つを意味する。第二ネットワーク機器は、前記第一基準信号を受信した場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理を行う。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
ステップ905:第二ネットワーク機器によって前記第一基準信号が受信されなかった場合、第二ネットワーク機器は、第二基準信号の送信を停止する。
本開示の実施例では、ステップ905において、前記の第一基準信号が受信されなかったとは、受信された前記第一基準信号の信号強度が第三閾値未満であることと、受信された前記第一基準信号の数が第四閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
ステップ906:第一ネットワーク機器は、第二基準信号が受信されたか否かを判断する。前記第二基準信号が受信されなかった場合、ステップ907を実行し、前記第二基準信号が受信された場合、ステップ902に戻る。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
ステップ907:第一ネットワーク機器によって前記第二基準信号が受信されなかった場合、第一ネットワーク機器は、第一基準信号の送信を停止する。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
図10を参照して、図10は、リモート基地局による干渉の管理(Remote Interference Management、RIMと略す)フローであり、その基本的なフローは、以下の通りである。
T0時刻:
全ての基地局は、特定の基準信号(RSと略記する)を受信する。
潜在被干渉局(例えばULトラフィックのある基地局)については、更に、干渉特性を検出する必要がある。
T1時刻:
大気ダクティング現象が発生し、干渉局から送信されたDL信号は、被干渉局のULデータ受信に干渉している。
T2時刻:
被干渉局は、リモート干渉特性を検出しており、潜在干渉局に、必要な干渉フォールバック操作を実行するように通知するためのRSの送信を開始する。
T3時刻:
干渉局は、RSを検出した後、干渉フォールバック操作を実行する。
もし干渉局によってRSが検出されたが、リモート干渉特性が検出されなかった場合、干渉局は、更に、RSの送信を開始する必要がある。
そのうち、前記干渉フォールバック操作は、
(1)少なくとも1つのDL直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルにおいて、下りリンク信号送信電力を下げること、
(2)時間領域ガード間隔(GP)を増やすこと、
(3)特定の下りリンクOFDMシンボルでの信号送信を禁止することのうち、少なくとも1つを含む。
明らかなことに、干渉局が干渉フォールバック操作を実行すると、当該干渉局によるリモート被干渉局のULデータへの干渉の問題を著しく軽減することができる。
留意されたいのは、基地局がRSの送信を停止する条件としては、所定期間内に何れのRS信号も受信されないことである。
一方、T3時刻の後に、大気ダクティング現象が消えていない限り、全ての基地局が、他の基地局から送信されたRS信号を受信でき、そのため、RS送信停止条件がトリガされない。更に、全ての基地局は、RSを送信し続けることになるため、干渉フォールバック操作が継続的に維持できることを保証される。
大気ダクティング現象が消えて始めて、何れの基地局も、UL信号受信ウィンドウ内で他の基地局から送信されたDL信号(RSを含む)を受信できなくなる。このとき、図3に示すリモート干渉管理フローの全体を終了させることができ、当該リモート干渉管理フローは、
(1)干渉局は、干渉フォールバックプロセスを終了すること、
(2)干渉局及び被干渉局は、RSの送信を停止することを含む。
リモート干渉の問題を解決するために、本開示の実施例では、第一ネットワーク機器が更に提供されているが、第一ネットワーク機器は、課題を解決する原理が本開示の実施例における信号伝送方法と類似しているため、当該第一ネットワーク機器の実施について、方法の実施を参照可能であり、重複部分を繰り返して説明しない。
図11を参照して、本開示の実施例は、第一送受信機1101及び第一プロセッサ1102を含む第一ネットワーク機器であって、
前記第一送受信機1101は、リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を送信するためのものであり、
前記第一送受信機1101は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を受信するために更に用いられる、第一ネットワーク機器を更に提供している。
選択的に、前記第一送受信機1101は、大気ダクティングが存在していると判断した場合、第一基準信号を送信するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、第一ネットワーク機器の上りリンク干渉ノイズIoTがリモート干渉特性を示す場合、大気ダクティングが存在していると判断して、第一基準信号を送信するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示するための前記第二基準信号が受信されなかった場合、第一基準信号の送信を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、第一ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第二基準信号を受信するか、或いは、運用保守管理OAM設定に従って、前記第二基準信号を受信するために更に用いられる。
選択的に、前記第一送受信機1101は、第一時間ウィンドウ内でリモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示するための前記第二基準信号が受信されなかった場合、前記第二基準信号の受信を停止するか、或いは、OAM設定に従って、前記第二基準信号の受信を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第一時間ウィンドウは、第一ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものであってもよい。
本開示の実施例において、前記の前記第二基準信号が受信されなかったとは、受信された前記第二基準信号の信号強度が第一閾値未満であることと、受信された前記第二基準信号の数が第二閾値未満であることとのうち、少なくとも1つを意味する。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
本開示の実施例によるモバイル端末は、図5〜図6の方法実施例における各手順を実現できるが、重複を避けるため、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
リモート干渉の問題を解決するために、本開示の実施例では、第二ネットワーク機器が更に提供されているが、第二ネットワーク機器は、課題を解決する原理が本開示の実施例における信号伝送方法と類似しているため、当該第二ネットワーク機器の実施について、方法の実施を参照可能であり、重複部分を繰り返して説明しない。
図12を参照して、本開示の実施例は、第二送受信機1201及び第二プロセッサ1202を含む第二ネットワーク機器であって、
前記第二送受信機1201は、リモート干渉を前記第一ネットワーク機器が受けていることを指示する第一基準信号を受信するためのものであり、
前記第二送受信機1201は、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号を送信するために更に用いられる、第二ネットワーク機器を更に提供している。
本開示の実施例において、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、同じ基準信号であるか、或いは、前記第一基準信号と前記第二基準信号とは、異なる基準信号である。
選択的に、前記第二送受信機1201は、第二ネットワーク機器の上りリンクIoTがリモート干渉特性を示す場合、前記第一基準信号を受信するか、或いは、OAM設定に従って、前記第一基準信号を受信するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が受信された場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理を行うために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が受信された場合、前記第二基準信号を送信するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が受信されなかった場合、リモート干渉回避及び/又はリモート干渉除去を含むリモート干渉管理を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、前記第一基準信号が受信されなかった場合、前記第二基準信号の送信を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第二送受信機1201は、第二時間ウィンドウ内で前記第一基準信号が受信されなかった場合、前記第一基準信号の受信を停止するか、或いは、OAM設定に従って、前記第一基準信号の受信を停止するために更に用いられる。
選択的に、前記第二時間ウィンドウは、第二ネットワーク機器によって設定されたもの又はOAMによって設定されたものである。
本開示の実施例によるモバイル端末は、図7至図8の方法実施例における各手順を実現できるが、重複を避けるため、ここで繰り返して説明しない。
本開示の実施例では、リモート干渉及び/又は大気ダクティングが存在していることを指示する第二基準信号によって、リモート干渉現象を引き起こす要因が消えたか否かを正確に判断可能で、リモート干渉処理におけるピンポン効果が効果的に回避される。
リモート干渉の問題を解決するために、本開示の実施例では、ネットワーク機器が更に提供されているが、ネットワーク機器は、課題を解決する原理が本開示の実施例における信号伝送方法と類似しているため、当該ネットワーク機器の実施について、方法の実施を参照可能であり、重複部分を繰り返して説明しない。
図13を参照して、本開示の実施例は、プロセッサ1301、送受信機1302、メモリ1303及びバスインターフェースを含む別のネットワーク機器1300を提供している。
そのうち、プロセッサ1301は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担うことが可能である。メモリ1303は、プロセッサ1301による実行操作時に用いられるデータを記憶可能である。
本開示の実施例において、ネットワーク機器1300は、メモリ1303に記憶されてプロセッサ1301上で動作可能なコンピュータプログラムを更に含んでもよく、当該コンピュータプログラムがプロセッサ1301によって実行されると、上記方法におけるステップが実現される。
図13において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1301をはじめとした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1303をはじめとしたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本開示の実施例では、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1302は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するためのユニットを提供するものである。
本開示の開示内容と関連付けて記載した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実現されてもよく、プロセッサでソフトウェアコマンドを実行する方式で実現されてもよい。ソフトウェアコマンドは、対応するソフトウェアモジュールで構成される。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、読取専用メモリROM(Read Only Memory)、電気的にプログラマブル読取専用メモリEPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、レジスタ、ハードディスク、移動ハードディスク、読取専用光ディスクや本分野で周知されているあらゆる形式の記憶媒体に格納されてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合される。よって、プロセッサは、当該記憶媒体から情報を読み取り、かつ当該記憶媒体に情報を書き込むことができる。勿論、記憶媒体は、プロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICに位置してもよい。また、当該ASICは、コアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。勿論、プロセッサと記憶媒体は、分離コンポネントとしてコアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。
当業者であれば、上記の1つまたは複数の例において、本開示に記載の機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせによって実現可能であることは、意識可能である。ソフトウェアで実現される場合、これらの機能をコンピュータ読取可能な媒体に記憶するか、或いは、コンピュータ読取可能な媒体の1つまたは複数のコマンドまたはコードとして伝送される。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含む。通信媒体は、1つの場所から別の場所へコンピュータプログラムを伝送し易いあらゆる媒体を含む。記憶媒体は、汎用または特殊用途向けのコンピュータによってアクセスできるあらゆる利用可能な媒体である。
以上に記載した具体的な実施形態によって、本開示の目的、技術案および効果をさらなる詳細な説明をしたが、以上の記載は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではない。本開示の技術案を基に為したあらゆる修正、均等置換および改良などは、すべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ると理解できる。従って、本開示の実施例は、完全にハードウェアの実施例、完全にソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を取り得る。しかも、本開示の実施例は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、読取専用光ディスクCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を取り得る。
本開示の実施例は、本開示の実施例による方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照にして記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現され得ると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作するように導けるコンピュータ読み出し可能なメモリに格納されてもよく、当該コンピュータ読み出し可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含む製品を形成する。当該コマンド装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作ステップを実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイスで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
明らかなことに、当業者であれば、本開示の趣旨と範囲を逸脱せずに、本開示の実施例に対して様々な修正や変形をすることができる。本開示の実施例のこれらの修正や変形も、本開示の特許請求の範囲およびその同等技術の範囲に属するのであれば、本開示には、これらの修正や変形も含むこととする。