JP2021534448A - 光制御フィルム及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

光制御フィルムは、第1の部分と、第1の部分にラミネートされた第2の部分とを含む。第1の部分は、第1の機能性基材、及び第1の機能性基材上に形成された複数の第1のルーバーを含む。第1の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。第2の部分は、第1の機能性基材の遠位に配置された第2の機能性基材、及び第2の機能性基材上に形成された複数の第2のルーバーを含む。第2の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。複数の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、複数の第2のルーバーは第2の方向に沿って延びている。第1の方向及び第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている。

Description

本発明は全般的には光制御フィルムに関し、より具体的には、様々な光学用途で使用するための光制御フィルム、及びそのような光制御フィルムを製造する方法に関する。
光コリメートフィルムとしても知られる光制御フィルム(LCF)は、透過光の方向性を調節するように構成された光学フィルムである。様々なLCFが既知であり、典型的には、光吸収材料で形成された複数の溝又はルーバーを有する光透過性フィルムを含む。
LCFは、ディスプレイ表面、画像表面、又は視認される他の表面に近接して置くことができる。典型的には、表示されている画像は、観察者が、「視野角」と呼ばれる角度の範囲内に位置するときにのみ、LCFを通して視認することができる。通常、視野角は、LCFの表面又は平面に垂直な軸を中心とした角度範囲である。観察者が視野角の外側に位置するように観察者の位置が変化すると、表示されている画像は、視認しにくくなるか、又はもはや視認できなくなる。これにより、視野角の典型的な範囲の外側にいる他の観察者による観察を遮断することによって、観察者にプライバシーを提供することができる。
LCFはまた、オブジェクトを画像化する又は感知することを伴う画像化用途で使用することができる。電話などのモバイル電子デバイスにおける画像化用途では、これらデバイスをより薄くしようとする継続的な動機付けに起因して、LCFの厚さを薄くすることが必要である。しかしながら、画像化用途で使用することができる従来のLCFは、角度フィルタリング及びスペクトルフィルタリングなどの様々な機能を実行するための複数の層又はフィルムの存在に起因して、実質的に大きな厚さを有する。したがって、従来のLCFは、LCFの厚さが重要な要件である画像化用途での使用には好適でない場合がある。したがって、このような画像化用途での使用に必要な機能及び厚さを有するLCFを有することが望ましいであろう。
概して、本発明は、光制御フィルムに関する。本発明はまた、光学デバイスと共に使用するための光制御フィルム、及びそのような光制御フィルムを製造する方法に関する。
本開示の一実施形態では、光制御フィルムは、第1の部分と、第1の部分にラミネートされた第2の部分とを含む。第1の部分は、第1の機能性基材、及び第1の機能性基材上に形成された複数の第1のルーバーを含む。第1の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。更に、複数の第1のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。第2の部分は、第1の機能性基材の遠位に配置された第2の機能性基材、及び第2の機能性基材上に形成された複数の第2のルーバーを含む。第2の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。更に、複数の第2のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。複数の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、複数の第2のルーバーは第2の方向に沿って延びている。第1の方向及び第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている。
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、光制御フィルムのピーク透過率の軸を中心として約40度未満の視野角を有する。更に、視野角の半分よりも大きい入射角での光制御フィルムの透過率は実質的にゼロである。いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、約400nm〜約700nmの波長範囲の全てにわたって約5%よりも大きい、垂直入射での透過率を有する。
いくつかの実施形態では、第1の機能性基材は、多層光学フィルムである。いくつかの実施形態では、第2の機能性基材は、ガスバリアフィルムである。
いくつかの実施形態では、第1の部分と第2の部分とは、複数の第1のルーバーと複数の第2のルーバーとの間に配置された光学的に透明な接着剤(OCA)の層によって互いにラミネートされている。
いくつかの実施形態では、第1の複数のルーバーの各々はテーパ形状を有する。いくつかの実施形態では、第2の複数のルーバーの各々はテーパ形状を有する。
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の第1のルーバーと第1の機能性基材との間に配置された第1のランドを更に含む。いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の第2のルーバーと第2の機能性基材との間に配置された第2のランドを更に含む。
いくつかの実施形態では、光制御フィルムを使用する光学デバイスは、カバーレンズと、カバーレンズに隣接して配置されたディスプレイ層とを含む。光制御フィルムは、ディスプレイ層に隣接して配置されている。
別の実施形態では、光学デバイスは、ディスプレイ層と、光学層上に配置された光制御フィルムと、光制御フィルムに隣接して配置され、ディスプレイ層の遠位に配置された光学センサと、を含む。光制御フィルムは、複数の第1のルーバー及び複数の第2のルーバーを含む。複数の第1のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。更に、複数の第2のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。複数の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、複数の第2のルーバーは第2の方向に沿って延びている。第1の方向及び第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている。更に、複数の第1のルーバーの各々は、光学センサに向かってテーパ状であるテーパ形状を有する。複数の第2のルーバーの各々は、光学センサに向かってテーパ状であるテーパ形状を有する。いくつかの実施形態では、光学デバイスは、ディスプレイ層に隣接して配置され光制御フィルムの遠位に配置されたカバーレンズを更に含む。
別の実施形態では、光制御フィルムを製造する方法は、第1の機能性基材上に複数の第1のルーバーを形成して、光制御フィルムの第1の部分を提供することを含む。第1の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。本方法は、複数の第1のルーバーを光吸収材料で少なくとも部分的に充填することを更に含む。本方法は、第2の機能性基材上に複数の第2のルーバーを形成して、光制御フィルムの第2の部分を提供することを更に含む。第2の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。本方法は、複数の第2のルーバーを光吸収材料で少なくとも部分的に充填することを更に含む。本方法は、第2の機能性基材が第1の機能性基材の遠位に配置されるように、第1の部分及び第2の部分を互いにラミネートすることを更に含む。複数の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、複数の第2のルーバーは第2の方向に沿って延びている。第1の方向及び第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている。いくつかの実施形態では、第1の部分及び第2の部分を互いにラミネートすることは、光学的に透明な接着剤(OCA)によって、第1の部分を第2の部分に接合することを更に含む。
以下の図と共に以下の詳細な説明を検討することで、本発明はより完全に理解され得る。図は必ずしも原寸に比例して描かれているとは限らない。図面で使用されている同様の番号は同様の構成要素を示す。しかし、特定の図中のある構成要素を示す数字の使用は、同じ数字を付した別の図中の構成要素を限定することを意図するものではないことが理解されよう。
例示的な光制御フィルムの概略断面図である。 例示的な光制御フィルムの概略上面図である。 光制御フィルムで使用される例示的なルーバー構造体の概略断面図である。 光制御フィルムを使用する例示的な光学デバイスの概略断面図である。 光学フィルムの透過率対波長の概略プロットである。 光制御フィルムを製造する例示的な方法のフロー図である。
以下の説明では、説明の一部を構成し、様々な実施形態が実例として示される、添付の図面が参照される。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想定され、実施され得ることを理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味では解釈されないものとする。
本開示は、入射放射の角度フィルタリング並びにスペクトルフィルタリングを実行することができる光制御フィルム(LCF)に関する。LCFは、画像化用途、ディスプレイなどの様々な光学用途で使用することができる。LCFは、オブジェクトの画像化又は感知を容易にするために、比較的小さい視野角を提供する場合がある。LCFは更に、入射放射の特定の波長を透過し、特定の波長を遮断する。LCFはまた、水蒸気及び酸素などの1つ以上の流体の浸透を低減させる。LCFは、機能性基材上に直接形成された1つ以上のルーバー構造体を含む。これにより、LCFの厚さが低減され、LCFの厚さが重要なパラメータであるモバイル電子デバイス(例えば、携帯電話)などの、ある種の画像化用途に好適になる。本開示はまた、LCFを使用する光学デバイスと、LCFを製造する方法に関する。
「視野角」は、本明細書において、ルーバー構造体を通るピーク透過率の平面に対して、ルーバー構造体が実質的に透過性である角度の範囲として定義される。いくつかの場合では、視野角は、ルーバー構造体の平面の法線を中心にして置かれる。いくつかの他の場合では、視野角は、ルーバー構造体の平面の法線を中心としなくてもよく、代わりに、法線に対して中心からずれていてもよい。例えば、光制御フィルムの視野角は、光制御フィルムの透過率がピーク透過率の60%以内、又は50%以内、又は40%以内である角度の範囲として定義され得る。本開示のルーバー構造体は、交互になった透明領域及び光吸収領域を含む。光吸収領域は、制限された視野角をもたらすように相対的に配置されている。例示的なルーバー構造体は、米国特許第6,398,370(B1)号(Chiuら)、米国特許第8,213,082(B2)号(Gaidesら)、米国特許第8,503,122(B2)号(Liuら)、及び米国特許第9,229,253(B2)号(Schwartzら)に記載されており、それら全体が本明細書に参考として組み込まれる。
用語「機能性基材」は、本明細書で使用する場合、光学活性である、又は1つ以上の物質の浸透を低減させる、LCFのフィルム又は層を指す。具体的には、機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。光学活性層は、波長、入射角などの様々なパラメータに基づいて、入射放射を選択的に透過及び/又は反射する。バリア層は、1つ以上の物質(例えば、水蒸気、酸素など)の浸透を低減させる。したがって、機能性基材は、実質的に透明であって1つ以上の物質の浸透を低減させない従来の基材又はベース層(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)基材)とは異なる。
画素化されたデジタルセンサを使用した画像化又は感知は、典型的には、紫外、可視、近赤外、及び赤外にわたる光の特定の波長を検出することを伴う。このような画像化技術の用途としては、例えば、民生用電子機器、健康監視、医療診断、並びに自動車及びセキュリティ用途が挙げられる。感知されているオブジェクトの画像品質は、セキュリティなどの、ある種の用途にとっては絶え間なく改善される必要がある。
有機光検出器(OPD)材料もまた、デジタル画像化センサと連係して使用されてもよい。そのようなOPD材料は、特定のスペクトル応答を有し、入射放射の波長の一部のみを使用し、特定の波長を排除する場合がある。更に、携帯電話などのモバイル電子デバイスにおける画素化されたデジタルセンサの使用は、このような電子デバイスをより薄くしようとする継続的な動機付けに起因して、追加の課題を提起し得る。このような電子デバイスの薄さに起因して、カバーレンズの上面に位置する画像化平面と、画像化センサに関連付けられた感知平面との間の距離は小さい場合がある。画像化平面が感知平面に近接しているので、画像品質を向上させるために、画像化センサによって検出される前に、追加で波長の角度フィルタリング並びにスペクトルフィルタリングが必要となる場合がある。
このような画像化用途のために、LCFを使用して、角度フィルタリング及びスペクトルフィルタリングを提供してもよい。しかしながら、LCFは、臨界視角内の光のみを通過させ臨界視角よりも大きい角度では光を遮断する2次元ルーバー構造体を必要とし得る。同一平面上の2次元ルーバー構造体のためのツーリングを、画素化された画像化センサと適合する寸法で製造することが困難な場合がある。本開示によるLCFは、ルーバーが互いに対してある角度で構成されるように、2つの1次元ルーバーフィルムを光学的に透明な接着剤(OCA)で一緒にラミネートすることにより形成される2次元ルーバー構造体を組み込むことにより、そのようなツーリングを不要とすることができる。得られた2次元グリッドパターンは、画像化用途に必要とされる効果的な角度制御を提供し得る。グリッドパターンは、画素化された画像化センサと適合する様々な幾何学的形状に更に調整されてもよい。
画素化された画像センサはまた、時間の経過と共にセンサの性能を劣化させる水分及び酸素の影響を受けやすい場合がある。本開示によるLCFは、画像センサへの水蒸気及び酸素の浸透を低減させる。更に、ルーバー構造体が、対応する機能性基材上に直接形成され、次いで一緒にラミネートされるので、LCFは低減された厚さを有する。低減された厚さにより、LCFは、携帯電話などのモバイル電子デバイスでの使用に好適になる。これは、ルーバーが別個の基材層(例えば、PET基材)上に形成される従来のLCFとは対照的であり、従来のLCFでは、機能性フィルムの追加層を追加する必要があるので、モバイル用途で使用する場合に従来のLCFの厚さを増大させる。従来のLCFはまた、接着剤層を必要とし、これが厚さの増大に更に寄与する。
図1は、光制御フィルム(LCF)100の概略断面図を示す。LCF100は、第1の主表面102と、第1の主表面102の反対側にある第2の主表面104とを含む。主表面102及び104は、参照目的のために、それぞれ、第1の表面及び第2の表面と称されるが、使用時には、第1の表面は観察者、又は光源、又は画像化されるオブジェクトに面していてもよく、第2の表面は観察者、又は光源、又は画像化されるオブジェクトに面していてもよいことが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、第1の主表面102は光入力面であり、第2の主表面104は光出力面である。LCF100は、第1の主表面102から第2の主表面104まで延びる法線軸「N」を更に画定する。法線軸「N」は、LCF100の平面に垂直である。
LCF100は、第1の部分106と、第1の部分106にラミネートされた第2の部分108とを更に含む。図1に示す例示的な実施形態では、第1の部分106と第2の部分108とは、光学的に透明な接着剤(OCA)の接着剤層109によって互いにラミネートされている。OCAは、紫外線(UV)硬化性アクリレート接着剤、転写接着剤などであってもよい。例示的なラミネートは方法、米国特許第6,398,370(B1)号(Chiuら)に記載されている。第1の部分106は、第1の主表面102を画定する。更に、第1の部分106は、第1の機能性基材110と、第1の機能性基材110上に形成された第1のルーバー構造体112とを含む。
第1の機能性基材110は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、第1の機能性基材110は、多層光学フィルム(MOF)である。MOFの透過率及び/又は反射率は、入射放射の波長と共に変化し得る。いくつかの場合では、MOFは、3M Companyによって製造されるUltra−Clear Solar Film(UCSF)である。UCSFは、赤外線(IR)放射を反射する多層フィルムである。UCSFの反射帯域は、入射角の増大と共に、より短い波長に向かって更にシフトする。図1に示すように、第1の機能性基材110は、厚さ「T1」を有する。いくつかの場合では、「T1」は、約47μm〜約57μmの範囲内にあってもよい。更には、いくつかの場合では、「T1」は、約2mil、すなわち約50.8μmであってもよい。いくつかの他の場合では、「T1」は、約1mil、すなわち約25.4μmであってもよい。
第1のルーバー構造体112は、微細構造体である。微細構造は、概して、微細構造を通して引かれた平均中心線から輪郭を逸脱する物品の表面内の突出部、突起、及び/又は陥凹部である。第1のルーバー構造体112は、LCF100の法線軸「N」に実質的に垂直な第1の方向「D1」に沿って延びる複数の第1のルーバー114(図1には1つだけを示す)を含む。第1のルーバーは、紙面に実質的に垂直な第2の方向「D2」に沿って互いに更に離隔されている。具体的には、第1のルーバー構造体112は、第2の方向「D2」に沿って配向されている。いくつかの実施形態では、複数の第1のルーバー114の各々はテーパ形状を有する。更に、第1のルーバー114の各々のテーパ形状は、LCF100の第2の主表面104(すなわち、光出力面)に向かってテーパ状になっている。他の場合(例えば、スカイビング処理の場合)、第1のルーバー114の各々の形状はテーパ状でなくてもよい。第1のルーバー構造体112の更なる詳細は、図3を参照して後述される。
更に、複数の第1のルーバー114を含む第1のルーバー構造体112は、押出成形、注型及び硬化、コーティング、又は何らかの他の方法などの様々な方法によって、第1の機能性基材110上に形成される。いくつかの場合では、第1のルーバー構造体112は、第1の機能性基材110上に微細複製される。例示的な微細複製プロセスは、米国特許第8,503,122(B2)号(Liuら)に記載されている。典型的な微細複製プロセスは、マスターネガ微細構造化成形表面上に、マスターの空洞を充填するのにかろうじて十分な量で重合性組成物を堆積させることを含む。次いで、重合性組成物のビーズをプリフォームされたベース又は基材層(例えば、第1の機能性基材110)とマスターとの間で移動させることによって、空洞を充填する。次いで、組成物を硬化させる。
第1のルーバー114は、隣接するリブ(図1には図示せず)間に画定されたチャネル又は溝であってもよい。いくつかの場合では、リブは重合性樹脂で作製される。いくつかの場合では、重合性樹脂は、約300ナノメートル(nm)〜約800nmの波長範囲において実質的に高い透過率を有して光学的に透明であってもよい。重合性樹脂は、(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー及びそれらの混合物から選択される、第1の重合性成分及び第2の重合性成分の組み合わせを含んでもよい。本明細書で使用するとき、「モノマー」又は「オリゴマー」は、ポリマーに変換できる任意の物質である。用語「(メタ)アクリレート」は、アクリレート化合物及びメタクリレート化合物の両方を指す。いくつかの場合では、重合性組成物は、(メタ)アクリル化ウレタンオリゴマー、(メタ)アクリル化エポキシオリゴマー、(メタ)アクリル化ポリエステルオリゴマー、(メタ)アクリル化フェノール系オリゴマー、(メタ)アクリル化アクリル系オリゴマー、及びこれらの混合物を含んでもよい。重合性樹脂は、UV硬化性樹脂などの放射線硬化性ポリマー樹脂であってもよい。
更に、第1のルーバー構造体112の複数の第1のルーバー114の各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。光吸収材料は、顔料、染料、カーボンブラックなどの黒色着色剤、又はこれらの組み合わせであってもよい。光吸収材料は、光が第1のルーバー114を通って透過することを実質的に防止し得る。したがって、第1のルーバー構造体112は、交互になったリブ及びチャネル(すなわち、第1のルーバー114)を含む。リブは光学的に透明な領域を形成し、一方、第1のルーバー114は光吸収領域を形成する。
第1のルーバー構造体112は、厚さ「T2」を有する。「T2」は、ルーバー高さに等しくてもよく、約60μm〜約80μmの範囲内にあってもよい。いくつかの場合では、「T2」は約80μmであってもよい。更に、第1のランド116が、第1のルーバー構造体112を第1の機能性基材110に接続する。図1に示すように、第1のランド116は、第1のルーバー構造体112と第1の機能性基材110との間に配置されている。第1のランド116は、微細複製プロセス中に形成されてもよい。第1のランド116は、連続ランド又は不連続ランドであってもよい。第1のランド116は、厚さ「T3」を更に有する。いくつかの場合では、「T3」は、約20μm未満、又は約10μm未満であってもよい。いくつかの場合では、「T3」は、約1μmよりも大きくてもよい。光の漏れを低減させ、またLCF100の総厚さを低減させるために、厚さ「T3」を最小限に抑えてもよい。
第2の部分108は、第2の機能性基材118、及び第2の機能性基材118上に形成された第2のルーバー構造体120を含む。第2の機能性基材118は、第1の機能性基材110の遠位に配置されている。更に、第2の機能性基材118は、LCF100の第2の主表面104を画定する。第2の機能性基材118は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、第2の機能性基材118は、バリアフィルムである。更なる一実施形態では、第2の機能性基材118は、LCF100への水蒸気及び酸素の浸透を少なくとも部分的に低減させるガスバリアフィルムである。ガスバリアフィルムは、ベースポリエステル層と、ポリマー及び酸化物の層で作製された薄いバリアコーティングとを含んでもよい。ポリエステル層は、約50マイクロメートル(μm)の厚さを有してもよく、薄いバリアコーティングは、約2μm未満の厚さを有してもよい。図1に示すように、第2の機能性基材118は、厚さ「T4」を有する。いくつかの場合では、「T4」は、約47μm〜約57μmの範囲内にあってもよい。更には、いくつかの場合では、「T4」は、約2mil、すなわち約50.8μmであってもよい。ガスバリアフィルムは、20℃において1日当たり約1×10−3グラム/平方メートル未満の水蒸気移動速度を更に有してもよい。いくつかの場合では、ガスバリアフィルムは、3M Companyによって製造されるFTB3−50バリアフィルムであってもよい。
第2のルーバー構造体120は、第1のルーバー構造体112と実質的に同様の微細構造体である。第2のルーバー構造体120は、第2の方向「D2」に沿って延びる複数の第2のルーバー122を含む。第2のルーバー122は更に、第1の方向「D1」に沿って互いに更に離隔されている。具体的には、第2のルーバー構造体120は、第1の方向「D1」に沿って配向されている。いくつかの実施形態では、複数の第2のルーバー122の各々はテーパ形状を有する。更に、第2のルーバー122の各々のテーパ形状は、LCF100の第2の主表面104(すなわち、光出力面)に向かってテーパ状になっている。他の場合(例えば、スカイビング処理の場合)、第2のルーバー122の各々の形状はテーパ状でなくてもよい。第2のルーバー構造体120の更なる詳細は、図3を参照して後述される。
更に、複数の第2のルーバー122を含む第2のルーバー構造体120は、押出成形、注型及び硬化、コーティング、又は何らかの他の方法などの様々な方法によって、第2の機能性基材118上に形成される。いくつかの場合では、第2のルーバー構造体120は、第2の機能性基材118上に微細複製される。例示的な微細複製プロセスは、米国特許第8,503,122(B2)号(Liuら)に記載されている。
第2のルーバー122は、隣接するリブ123間に画定されたチャネル又は溝であってもよい。いくつかの場合では、リブ123は重合性樹脂で作製される。いくつかの場合では、重合性樹脂は、約300ナノメートル(nm)〜約800nmの波長範囲において実質的に高い透過率を有して光学的に透明であってもよい。重合性樹脂は、(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー及びそれらの混合物から選択される、第1の重合性成分及び第2の重合性成分の組み合わせを含んでもよい。いくつかの場合では、重合性組成物は、(メタ)アクリル化ウレタンオリゴマー、(メタ)アクリル化エポキシオリゴマー、(メタ)アクリル化ポリエステルオリゴマー、(メタ)アクリル化フェノール系オリゴマー、(メタ)アクリル化アクリル系オリゴマー、及びこれらの混合物を含んでもよい。重合性樹脂は、UV硬化性樹脂などの放射線硬化性ポリマー樹脂であってもよい。
更に、第2のルーバー構造体120の複数の第2のルーバー122の各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。光吸収材料は、顔料、染料、カーボンブラックなどの黒色着色剤、又はこれらの組み合わせであってもよい。光吸収材料は、光が第2のルーバー122を通って透過することを実質的に防止し得る。したがって、第2のルーバー構造体120は、交互になったリブ123及びチャネル(すなわち、第2のルーバー122)を含む。リブ123は光学的に透明な領域を形成し、一方、第2のルーバー122は光吸収領域を形成する。
第2のルーバー構造体120は、厚さ「T5」を有する。「T5」は、ルーバー高さに等しくてもよく、約60μm〜約80μmの範囲内にあってもよい。いくつかの場合では、「T5」は約80μmであってもよい。更に、第2のランド124が、第2のルーバー構造体120を第2の機能性基材118に接続する。図1に示すように、第2のランド124は、第2のルーバー構造体120と第2の機能性基材118との間に配置されている。第2のランド124は、微細複製プロセス中に形成されてもよい。第2のランド124は、連続ランド又は不連続ランドであってもよい。第2のランド124は、厚さ「T6」を更に有する。いくつかの場合では、「T6」は、約20μm未満、又は約10μm未満であってもよい。いくつかの場合では、「T6」は、約1μmよりも大きくてもよい。光の漏れを低減させ、またLCF100の総厚さを低減させるために、厚さ「T6」を最小限に抑えてもよい。
図1に示すように、接着剤層109は、第1のルーバー構造体112と第2のルーバー構造体120との間に配置されている。具体的には、OCAを含む接着剤層109は、第1のルーバー114と第2のルーバー122との間に配置されている。接着剤層109は、厚さ「T7」を有する。いくつかの場合では、「T7」は、約25μm未満、又は約10μm未満、又は約5μm未満であってもよい。
LCF100の厚さ「T」は、個々の層及びフィルムの厚さの合計に等しい。具体的には、厚さ「T」は、厚さ「T1」、「T2」、「T3」、「T4」、「T5」、「T6」、及び「T7」の合計に等しい。いくつかの場合では、LCF100の厚さ「T」は、約330μmである。
接着剤層109は、第1の部分106を第2の部分108にラミネートするために使用される。第1の部分106の第1のルーバー構造体112は、交互になったリブ及びチャネルの1次元微細構造体を構成する。同様に、第2の部分108の第2のルーバー構造体120は、交互になったリブ及びチャネルの別の1次元微細構造体を構成する。第1の部分106及び第2の部分108を互いにラミネートすることにより、第1のルーバー構造体112が第2のルーバー構造体120の上に重ね合わされて、図2に示すような2次元グリッドが形成される。したがって、LCF100は、他の場合には同一平面上の2次元グリッドを形成するために必要とされ得る特殊なツーリングを不要とし得る。
図2は、LCF100の概略上面図を表す。図2に示すように、第1のルーバー構造体112及び第2のルーバー構造体120は、光学的に透明な領域202を含む2次元グリッドを一緒に形成する。具体的には、第1のルーバー114及び第2のルーバー122は、光学的に透明な領域202を伴う不透明なグリッドを形成する。第1のルーバー114は、第1の方向「D1」に沿って延び、一方、第2のルーバー122は、第2の方向「D2」に沿って延びている。角度「θg」は、第1の方向「D1」と第2の方向「D2」との間で画定される。例示的な実施形態では、図2に示すように、角度「θg」は実質的に90度であり、すなわち、第1のルーバー114と第2のルーバー122とは実質的に互いに直交している。いくつかの実施形態では、角度「θg」は、約80度〜約100度の範囲内にある。更に他の実施形態では、角度「θg」は、約70度〜約110度の範囲内にある。
第1のルーバー構造体112及び第2のルーバー構造体120によって形成される2次元グリッドパターンは、LCF100の用途に基づいて様々な幾何学的形状に調整されてもよい。例えば、2次元グリッドパターンは、下にある画素化された画像センサと適合してもよく、その結果、以降の処理のための、改善された原画像が得られる。
図1及び図2を参照すると、第1のルーバー構造体112及び第2のルーバー構造体120によって形成される2次元グリッドが、LCF100の視野角「θv」を決定し得る。したがって、第1のルーバー構造体112及び第2のルーバー構造体120は、LCF100に角度選択性を提供し得る。具体的には、第1のルーバー構造体112及び第2のルーバー構造体120は、LCF100の角度フィルタとして機能し得る。視野角「θv」は、LCF100の平面に垂直な軸に対して画定される。法線軸「N」は、LCF100の平面に垂直な軸である。視野角「θv」は、法線軸「N」を中心とする。いくつかの他の場合では、視野角「θv」は、LCF100の平面の法線軸「N」を中心となくてもよく、代わりに、法線軸「N」に対して中心からずれていてもよい。いくつかの場合では、視野角「θv」は、LCF100のピーク透過率の軸を中心とする。いくつかの場合では、LCF100のピーク透過率の軸は、法線軸「N」であってもよい。いくつかの他の場合では、LCF100のピーク透過率の軸は、LCF100の平面に対して傾いた別の軸であってもよい。ピーク透過率の軸に対して実質的に平行な入射光は、LCF100を通る際にピーク透過率を伴う。
更には、光線「B」の入射角「θi」は、LCF100の法線に対して画定される。本明細書に記載される場合、LCF100の法線は、LCF100の平滑度のいかなる局所的変動をも無視した上で、LCF100の平面に実質的に垂直である。ここで、変動は、例えば、LCF100内に形成された一般的な表面粗さ又は規則的な微細構造体であり得る。法線に平行に入射する光線は、ゼロの入射角を有する。したがって、「垂直入射角」又は「垂直入射」は、LCF100内でのいかなる局所的変動をも無視した上で、LCF100に垂直な入射を意味し得る。LCF100の法線はまた、法線軸「N」によって画定される。
いくつかの実施形態では、LCF100の視野角「θv」は、LCF100の平面に垂直な法線軸「N」を中心として約40度未満である。いくつかの他の実施形態では、LCF100の視野角「θv」は、法線軸「N」を中心として約20度未満である。いくつかの場合では、LCF100の視野角「θv」は、LCF100のピーク透過率の軸を中心として約40度未満である。視野角「θv」の半分よりも大きい入射角でのLCF100の透過率は実質的にゼロである。いくつかの場合では、約15度より大きいも入射角において、LCF100の透過率は実質的にゼロである。いくつかの場合では、約20度より大きいも入射角において、LCF100の透過率は実質的にゼロである。いくつかの他の場合では、約9度よりも大きい、又は約10度よりも大きい入射角において、LCF100の透過率は実質的にゼロである。いくつかの場合では、実質的にゼロの透過率は、垂直入射角でのピーク透過率の約50%未満に対応し得る。いくつかの他の場合では、実質的にゼロの透過率は、光の完全遮断、すなわちピーク透過率の0%に対応し得る。例えば、視野角「θv」の半分未満の入射角「θi」を有する光線「B」は、特定の透過率でLCF100を透過し得る。透過率は、入射角「θi」に依存し得る。しかしながら、視野角「θv」の半分よりも大きい入射角「θj」を有する光線「C」は、LCF100によって実質的に遮断され得る。LCF100の視野(「FOV」)は、視野角「θv」に実質的に等しくてもよい。いくつかの場合では、LCF100の「FOV」は、約40度未満、又は約20度未満である。
LCF100は更に、入射光に対してスペクトル選択性である。第1の機能性基材110(すなわち、MOF)は、LCF100にスペクトル選択性を提供し得る。一実施形態では、LCF100は、約400nm〜約700nmの波長範囲の全てにわたって、約40%よりも大きい垂直入射での透過率を有する。別の実施形態では、LCF100は、約400nm〜約700nmの波長範囲の全てにわたって約20%よりも大きい、垂直入射での透過率を有する。更に別の実施形態では、LCF100は、約400nm〜約700nmの波長範囲の全てにわたって約5%よりも大きい、垂直入射での透過率を有する。いくつかの場合では、LCF100は、約800nmよりも大きい波長を更に遮断してもよい。LCF100の透過率は、LCF100の平均光透過率に対応し得る。いくつかの実施形態では、排除される又は遮断される波長は、入射角の増大につれて、より短い波長に漸進的にシフトし得る。したがって、LCF100の遮断機能は、入射角の増大と共に、より短い波長に向かってシフトし得る。更には、LCF100は、水蒸気及び酸素ガスの浸透を低減させ得る。浸透の低減は、第2の機能性基材118(すなわち、バリアフィルム)によって提供され得る。水蒸気及び酸素の浸透の低減は、LCF100の下方に配置された構成要素(例えば、デジタル画像センサ)の寿命を延ばし得る。したがって、LCF100は、スペクトル選択性機能、角度選択性機能、及びバリア機能を提供する多機能光学フィルムであってもよい。
第1のルーバー構造体114及び第2のルーバー構造体120は、それぞれ、第1の機能性基材110及び第2の機能性基材118上に直接形成されているので、LCF100は低減された厚さを更に有する。これにより、別個の基材(例えば、PET基材)、及び基材を隣接する層に付着させるための追加の接着剤層を不要にすることができる。いくつかの場合では、LCF100は、従来のLCFと比較して、厚さが少なくとも145μm低減し得る。したがって、LCF100は、厚さが重要なパラメータである、ある種の画像化用途に好適であり得る。そのような用途の例として、携帯電話などのモバイル電子デバイスが挙げられる。
図3は、(図1及び図2に示す)LCF100で使用される例示的なルーバー構造体300の概略断面図を示す。ルーバー構造体300は、第1のルーバー構造体112及び/又は第2のルーバー構造体120に対応し得る。ルーバー構造体300は、基材、例えば第1の機能性基材110又は第2の機能性基材118上に形成されている微細構造体であってもよい。ルーバー構造体300は、複数の交互になったリブ302及びチャネル304を含む。チャネル304は、隣接するリブ302間に画定された溝である。チャネル304は、第1のルーバー114及び/又は第2のルーバー122に対応し得る。チャネル304は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されていてもよい。したがって、チャネル304は、ルーバー構造体300の光吸収領域を形成する。リブ302は、重合性樹脂で作製されてもよい。したがって、リブ302は、ルーバー構造体300の光透過領域を形成することができる。図3に示すように、リブ302の各々及びチャネル304の各々は、テーパ形状を有する。各リブ302のテーパ方向は、各チャネル304のテーパ方向とは反対である。いくつかの他の場合(例えば、スカイビング処理の場合)、各リブ302の形状及び各チャネル304の形状はテーパ状でなくてもよい。
ルーバー構造体300は、高さ「H」及びピッチ「P」を有する。高さ「H」は、各リブ302の高さ及び各チャネル304の高さに対応し得る。ピッチ「P」は、隣接するリブ302の間の間隔、並びに隣接するチャネル304の間の間隔を示す。各リブ302は、リブ幅「W1」を有する。更に、各チャネル304は、チャネル幅「W2」を有する。ピッチ「P」は、リブ幅「W1」とチャネル幅「W2」との合計に実質的に等しい。各リブ302は更に、基部リブ幅「W3」を有する。リブ幅「W1」は、各リブ302のテーパに起因して、基部リブ幅「W3」よりも小さい。各チャネル304はまた、基部チャネル幅「W4」を有する。チャネル幅「W2」は、各チャネル304のテーパに起因して、基部チャネル幅「W4」よりも大きい。いくつかの場合では、基部リブ幅「W3」は、基部チャネル幅「W4」と実質的に等しくてもよい。
いくつかの場合では、高さ「H」は、約60μm〜約80μmの範囲にある。いくつかの他の場合では、高さ「H」は、約60μm、又は約70μm、又は約80μmに等しくてもよい。いくつかの場合では、ピッチ「P」は、約20μmに等しくてもよい。リブ幅「W1」は、高さ「H」の減少と共に減少してもよく、逆もまた同様である。更に、リブ幅「W1」は、約5μm〜約7μmの範囲内にあってもよい。いくつかの場合では、リブ幅「W1」は、約6.86μm、又は約6.33μm、又は約5.81μmに等しくてもよい。いくつかの場合では、基部リブ幅「W3」及び基部チャネル幅「W4」の各々は、約10μmに等しくてもよい。ルーバー構造体300のアスペクト比「R」は、高さ「H」と基部リブ幅「W3」との比、すなわち「H/W3」であり得る。ルーバー構造体300のアスペクト比「R」は、1よりも大きくてもよい。いくつかの場合では、アスペクト比「R」は、約6〜約8の範囲内にあってもよい。いくつかの場合では、アスペクト比「R」は、約6、又は約7、又は約8に等しくてもよい。
ルーバー構造体300は、壁角度「α」及び境界角度「β」を更に有する。壁角度「α」は、各リブ302のテーパを画定する。いくつかの場合では、壁角度「α」は約91.5度であってもよい。いくつかの他の場合では、壁角度「α」は、約90.3度よりも大きくてもよい。いくつかの場合では、ルーバー構造体300は、実質的にゼロのテーパを有してもよい。すなわち、壁角度「α」は約90度であってもよい。更に、境界角度「β」は、隣接するリブ302の間で画定される。いくつかの場合では、境界角度「β」は、約3度に等しい。ルーバー構造体300は、視野カットオフ角度「ω」を更に有する。視野カットオフ角度「ω」は、リブ302及びチャネル304の幾何学的形状によって画定される。
LCF100及びルーバー構造体300は、画像化用途、ディスプレイなどの様々な光学用途で使用され得る。いくつかの場合では、LCF100及びルーバー構造体300は、光学デバイスにおいて使用され得る。
図4は、例示的な光学デバイス400の概略断面図である。いくつかの場合では、光学デバイス400は、携帯電話、カメラ、タブレット、ウェアラブルデバイスなどのモバイル電子デバイスであってもよい。いくつかの他の場合では、光学デバイス400は、オブジェクトの光学的な感知又は画像化に使用される任意のデバイスを含んでもよい。このような感知デバイスは、様々な用途、例えば、民生用電子機器、健康監視、医療診断、並びに自動車及びセキュリティ用途で使用され得る。
図4に示す例示的な実施形態では、光学デバイス400は、モバイルハンドヘルドデバイスである。光学デバイス400によって感知又は画像化されるオブジェクト402は、交互になった谷部404及び隆起部406を有する指紋である。一実施例では、光学デバイス400は、指紋認識機能を有する携帯電話である。光学デバイス400は、カバーレンズ408と、カバーレンズ408に隣接して配置されたディスプレイ層410と、ディスプレイ層410に隣接して配置された光制御フィルム(LCF)412と、LCF412に隣接して配置され、ディスプレイ層410の遠位に配置された光学センサ414と、を含む。カバーレンズ408は、LCF412の遠位に配置されている。オブジェクト402は、カバーレンズ408上にある。LCF412は、光入力面416及び光出力面418を有する。例示的な実施形態では、図4に示すように、光入力面416はディスプレイ層410に隣接して配置されており、一方、光出力面418は光学センサ414に隣接して配置されている。図4に示すように、光学センサ414は、カバーレンズ408の上面409から距離「D3」に位置する。光学センサ414の画像化平面は、カバーレンズ408の上面409に位置してもよい。距離「D3」は、光学デバイス400の画像化平面と感知平面との間の距離に対応し得る。いくつかの場合では、距離「D3」は、約2ミリメートル(mm)未満であってもよい。いくつかの他の場合では、距離「D3」は、約1.5mm未満であってもよい。
LCF412は、図1及び図2に関連して上述したLCF100と実質的に同様である。図4では、例示を目的として、LCF412の内部構成要素が省略されている。LCF100と同様に、LCF412は、光学的に透明な接着剤(OCA)の層によって第2の部分にラミネートされた第1の部分を含む。第1の部分は、第1の機能性基材と、第1の機能性基材上に形成された第1のルーバー構造体とを含む。第1の機能性基材は、光入力面416を画定し、ディスプレイ層410に隣接して位置する。第1の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの場合では、第1の機能性基材は多層光学フィルム(MOF)である。第1のルーバー構造体は、複数の第1のルーバーを含む。複数の第1のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。更に、複数の第1のルーバーの各々は、光学センサ414に向かってテーパ状であるテーパ形状を有する。
LCF412の第2の部分は、第2の機能性基材、及び第2の機能性基材上に形成された第2のルーバー構造体を含む。第2の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。第2の機能性基材は、光出力面418を画定し、光学センサ414に隣接して位置する。いくつかの場合では、第2の機能性基材は、バリアフィルムである。第2のルーバー構造体は、複数の第2のルーバーを含む。複数の第2のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている。更に、複数の第2のルーバーの各々は、光学センサ414に向かってテーパ状であるテーパ形状を有する。
LCF412の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、LCF412の第2のルーバーは第2の方向に沿って延びている。第1の方向及び第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている。OCAの層は、第1のルーバーと第2のルーバーとの間に更に配置されている。第1のルーバー及び第2のルーバーは一緒に、光学的に透明な領域を伴う2次元グリッドパターンを形成する。
いくつかの場合では、LCF412は、LCF412の平面に垂直な法線軸「N1」を中心として約40度未満の視野角「βv」を有する。いくつかの他の実施形態では、LCF412の視野角「βv」は、法線軸「N1」を中心として約20度未満である。いくつかの場合では、LCF412の視野角「βv」は、LCF412のピーク透過率の軸を中心として約40度未満である。いくつかの場合では、LCF412のピーク透過率の軸は、法線軸「N1」であってもよい。いくつかの他の場合では、LCF412のピーク透過率の軸は、LCF412の平面に対して傾いた別の軸であってもよい。ピーク透過率の軸に対して実質的に平行な入射光は、LCF412を通る際にピーク透過率を伴う。
視野角「βv」の半分よりも大きい入射角でのLCF412の透過率は実質的にゼロである。いくつかの場合では、約15度よりも大きい入射角において、LCF412の透過率は実質的にゼロである。いくつかの場合では、約20度よりも大きい入射角において、LCF412の透過率は実質的にゼロである。いくつかの他の場合では、約9度よりも大きい、又は約10度よりも大きい入射角において、LCF412の透過率は実質的にゼロである。いくつかの場合では、実質的にゼロの透過率は、垂直入射角でのピーク透過率の約50%未満に対応し得る。いくつかの他の場合では、実質的にゼロの透過率は、光の完全遮断、すなわち0%のピーク透過率に対応し得る。LCF412の視野(「FOV」)は、視野角「βv」に実質的に等しくてもよい。いくつかの場合では、LCF412の「FOV」は、約40度未満、又は約20度未満である。
一実施形態では、LCF412は、約400nm〜約700nmの波長範囲の全てにわたって約5%よりも大きい、又は約10%よりも大きい、又は約20%よりも大きい、又は約40%よりも大きい、垂直入射での透過率を有する。いくつかの場合では、LCF412は、約800nmより大きいも波長を更に遮断してもよい。LCF412の透過率は、LCF412の平均光透過率に対応し得る。いくつかの実施形態では、排除される又は遮断される波長は、入射角の増大につれて、より短い波長に漸進的にシフトし得る。したがって、LCF412の遮断機能は、入射角の増大と共に、より短い波長に向かってシフトし得る。更には、LCF412は、水蒸気及び酸素ガスの浸透を低減させて、LCF412の下方に配置された光学センサ414の寿命を延ばし得る。LCF412はまた、LCF100と同様に低減された厚さを有し得る。したがって、LCF412は、薄い構造を必要とする光学デバイス400に好適であり得る。いくつかの場合では、LCF412は、光学デバイス400の厚さを少なくとも145μm低減させ得る。
カバーレンズ408は実質的に透明であり、ガラス又はプラスチックなどの好適な材料で作製される。カバーレンズ408は、ディスプレイ層410を覆っている。いくつかの場合では、カバーレンズ408は、OCAの層によってディスプレイ層410に接合されてもよい。一実施形態では、ディスプレイ層410は、タッチパネルを有する有機発光ダイオード(OLED)スクリーンであってもよい。ディスプレイ層410は、偏光子420、タッチ感知層422、OLED層424、及びポリイミド(PI)フィルム426を含む。いくつかの場合では、偏光子420は、円偏光子であってもよい。更に、タッチ感知層422は、容量性タッチパネルであってもよい。OLED層424は、OLEDアレイを含む。PIフィルム426は、OLED層424用の基材として機能し得る。PIフィルム426は、OCAの層によってLCF412に接合されてもよい。図4に示すように、ディスプレイ層410は本質的に例示的であり、光学デバイス400は、本開示の範囲内において他の種類のディスプレイを含み得る。
LCF412は、ディスプレイ層410と光学センサ414との間に配置される。LCF412は、OCAの層によって光学センサ414に接合されてもよい。LCF412は、光学センサ414用にスペクトル選択性かつ角度選択性の光学フィルムとして機能し得る。更に、LCF412はまた、光学センサ414への水蒸気及び酸素の浸透を低減させるバリアフィルムとして機能し得る。
いくつかの場合では、光学センサ414は、画素アレイを含む画素化された画像センサである。いくつかの場合では、光学センサ414は、相補型金属酸化物半導体(CMOS)技術を使用したアクティブピクセルセンサ(APS)であってもよい。いくつかの場合では、光学センサ414は、有機光検出器(OPD)材料を更に組み込んでもよい。LCF412の第1のルーバー及び第2のルーバーによって形成される2次元グリッドパターンは、光学センサ414と適合する様々な幾何学的形状に調整されてもよい。この結果、以降の処理のための、オブジェクト402の改善された原画像が得られる。更に、2次元グリッドパターンの光学的に透明な部分は、位置合わせなしで、光学センサ414のパターン化された光学検出画素に容易に整列され得る。
オブジェクト402を画像化又は感知するために必要な光が、ディスプレイ層410によって放出されてもよい。ディスプレイ層410によって放出された光は、オブジェクト402(すなわち、指紋)から反射される。谷部404は、典型的には、隆起部406よりも多くの光を反射する。LCF412により、小さい入射角の光のみが光学センサ414に透過されることが可能になる。得られた画像は、谷部404が明瞭に見え、隆起部406が暗く見えて、シャープであり得る。次いで、指紋の画像は、光学デバイス400に関連付けられた好適な回路(図示せず)によって処理されてもよい。回路は、画像化アルゴリズムを用いて、指紋の様々な特徴を判定してもよい。したがって、光学デバイス400は、指紋を感知するためのOLEDディスプレイを使用する。更に、LCF412は、指紋の画像化を改善するために、光学センサ414に到達する光の角度制御及びスペクトル制御を提供する。
ある種の画像化用途では、特定の範囲の波長みを使用し、その範囲外にある他の波長を排除することが望ましい場合がある。例えば、光学センサ414に関連付けられたOPD材料は、特定のスペクトル応答を有する場合がある。いくつかの場合では、OPD材料は、約400nm〜約650nmの電磁波長のみを使用し、650nmを超える波長を排除してもよい。MOF(すなわち、第1の機能性基材)を利用するLCF412は、スペクトルフィルタとして機能して、OPD材料によって検出された特定の範囲の波長が光学センサ414に到達することを可能にする。MOFの透過率及び/又は反射率は、入射放射の波長と共に変化し得る。いくつかの場合では、MOFは、3M Companyによって製造されるUltra−Clear Solar Film(UCSF)である。UCSFは、赤外線(IR)放射を反射する多層光学フィルムである。
図5は、異なる入射角に対する、UCSFの透過率と入射光の波長との間の関係を概略的に示すプロット500を表す。UCSFの遮断機能(反射帯域)が、入射角の増大と共に、より短い波長に向かってシフトすることは、プロット500から明らかである。例えば、垂直入射(0度の入射角)では、UCSFの遮断機能は約900nmで生じる。しかしながら、約60度の入射角については、遮断機能は約700nmで生じている。したがって、UCSFは、OPD材料を使用する画像化用途に好適であり得る。
図6は、本開示の光制御フィルム(LCF)を製造する例示的な方法600を概略的に示す。LCFは、(図1及び図2に示す)LCF100、又は(図4に示す)LCF412であってもよい。方法600を、LCF100を参照して説明する。方法600は、ステップ602において、第1の機能性基材110上に複数の第1のルーバー114を形成して、LCF100の第1の部分106を提供することを含む。第1の機能性基材110は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。複数の第1のルーバー114は、押出成形、注型及び硬化、コーティング、又は何らかの他の方法などの様々な方法によって、第1の機能性基材110上に形成される。いくつかの場合では、第1のルーバー114を含む第1のルーバー構造体112は、第1の機能性基材110上に微細複製される。いくつかの場合では、微細複製は、連続的注型及び硬化(3C)プロセスによって実行されてもよい。例示的な微細複製プロセスは、米国特許第8,503,122(B2)号(Liuら)に記載されている。典型的な微細複製プロセスは、(a)重合性組成物を準備する工程と、(b)移動するウェブ基材(例えば、第1の機能性基材)上に重合性組成物の層を堆積又はコーティングする工程と、(c)移動するウェブ基材上の重合性組成物の層をマスターネガ微細構造化成形表面と接触させて、マスターの空洞を充填する工程と、(d)組成物を紫外線(UV)放射で硬化させる工程と、を含む。堆積温度は、室温から約82℃の範囲にわたり得る。マスターの微細構造化成形表面は、形成される構造体の逆(すなわち、ネガ)である。マスターは、ニッケル、クロムめっき又はニッケルめっきが施された銅又は黄銅などの金属製であってもよく、あるいは重合条件下で安定であり、かつ、マスターからの重合材料のきれいな除去を可能にする表面エネルギーを有する熱可塑性材料であってもよい。基材層の表面のうちの1つ以上は、任意選択的に、プライマー処理されるか、又はそうしない場合は、基材層への光学層の接着を促進するように処理されてもよい。例えば、第1の機能性基材110は、第1の機能性基材110への第1のルーバー構造体112の接着を促進するように処理されてもよい。
方法600は、ステップ604において、複数の第1のルーバー114を光吸収材料で少なくとも部分的に充填することを更に含む。光吸収材料は、顔料、染料、カーボンブラックなどの黒色着色剤、又はこれらの組み合わせであってもよい。光吸収材料は、光が第1のルーバー114を通って透過することを実質的に防止し得る。
方法600は、ステップ606において、第2の機能性基材118上に複数の第2のルーバー122を形成して、LCF100の第2の部分108を提供することを更に含む。第2の機能性基材118は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む。複数の第2のルーバー122は、押出成形、注型及び硬化、コーティング、又は何らかの他の方法などの様々な方法によって、第2の機能性基材118上に形成される。いくつかの場合では、第2のルーバー122を含む第2のルーバー構造体120は、第2の機能性基材118上に微細複製される。いくつかの場合では、微細複製は、連続的注型及び硬化(3C)プロセスによって実行されてもよい。例示的な微細複製プロセスが、米国特許第8,503,122(B2)号(Liuら)に記載されている。典型的な高精細プロセスは、(a)重合性組成物を準備する工程と、(b)移動するウェブ基材(例えば、第2の機能性基材)上に重合性組成物の層を堆積又はコーティングする工程と、(c)移動するウェブ基材上の重合性組成物の層をマスターネガ微細構造化成形表面と接触させて、マスターの空洞を充填する工程と、(d)組成物を紫外線(UV)放射で硬化させる工程と、を含む。堆積温度は、室温から約82℃の範囲にわたり得る。マスターの微細構造化成形表面は、形成される構造体の逆(すなわち、ネガ)である。マスターは、ニッケル、クロムめっき又はニッケルめっきが施された銅又は黄銅などの金属製であってもよく、あるいは重合条件下で安定であり、かつ、マスターからの重合材料のきれいな除去を可能にする表面エネルギーを有する熱可塑性材料であってもよい。基材層の表面のうちの1つ以上は、任意選択的に、プライマー処理されるか、又はそうしない場合は、基材層への光学層の接着を促進するように処理されてもよい。例えば、第2の機能性基材118は、第2の機能性基材118への第2のルーバー構造体120の接着を促進するように処理されてもよい。
方法600は、ステップ608において、複数の第2のルーバー122を光吸収材料で少なくとも部分的に充填することを更に含む。光吸収材料は、顔料、染料、カーボンブラックなどの黒色着色剤、又はこれらの組み合わせであってもよい。光吸収材料は、光が第2のルーバー122を通って透過することを実質的に防止し得る。
方法600は、ステップ610において、第2の機能性基材118が第1の機能性基材110の遠位に配置されるように、第1の部分106及び第2の部分108を互いにラミネートすることを更に含む。複数の第1のルーバー114の各々は、第1の方向「D1」に沿って延び、複数の第2のルーバー122の各々は、第2の方向「D2」に沿って延びている。更に、第1の方向「D1」及び第2の方向「D2」は、約70度〜約110度の範囲内にある角度「θg」で互いに対して傾いている。
いくつかの実施形態では、第1の部分106及び第2の部分108を互いにラミネートすることは、光学的に透明な接着剤(OCA)によって、第1の部分106を第2の部分108に接合することを更に含む。OCAは、紫外線(UV)硬化性アクリレート接着剤、転写接着剤などであってもよい。例示的なラミネートは方法、米国特許第6,398,370(B1)号(Chiuら)に記載されている。いくつかの場合では、第1の部分106と第2の部分108とは、何らかの他の方法、例えばホットラミネーションによって、互いにラミネートされてもよい。
別段の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される特徴サイズ、量及び物理的特性を表す全ての数は、用語「約」によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、特に反対の指示がない限り、上記明細書及び添付の特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本明細書で開示される教示を利用して当業者が得ようとする所望の特性に応じて変動し得る近似値である。
具体的な実施形態を本明細書において例示し記述したが、様々な代替及び/又は同等の実施により、図示及び記載した具体的な実施形態を、本開示の範囲を逸脱することなく置き換え可能であることが、当業者には理解されるであろう。本出願は、本明細書において説明した具体的な実施形態のあらゆる適合例又は変形例を包含することを意図する。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその同等物によってのみ限定されるものとする。

Claims (20)

  1. 第1の部分であって、
    光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む第1の機能性基材、及び
    前記第1の機能性基材上に形成された複数の第1のルーバーであって、前記複数の第1のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている、複数の第1のルーバー、を含む、第1の部分と、
    前記第1の部分にラミネートされた第2の部分であって、
    光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む、前記第1の機能性基材の遠位に配置された第2の機能性基材、及び
    前記第2の機能性基材上に形成された複数の第2のルーバーであって、前記複数の第2のルーバーの各々は、前記光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている、複数の第2のルーバー、を含む、第2の部分と、
    を備える、光制御フィルムであって、
    前記複数の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、前記複数の第2のルーバーは第2の方向に沿って延び、前記第1の方向及び前記第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている、
    光制御フィルム。
  2. 前記光制御フィルムは、前記光制御フィルムのピーク透過率の軸を中心として約40度未満の視野角を有し、前記視野角の半分よりも大きい入射角での前記光制御フィルムの透過率は実質的にゼロである、請求項1に記載の光制御フィルム。
  3. 約400nm〜約700nmの波長範囲の全てにわたって約5%よりも大きい、垂直入射での透過率を有する、請求項1に記載の光制御フィルム。
  4. 前記第1の機能性基材は、多層光学フィルムである、請求項1に記載の光制御フィルム。
  5. 前記第2の機能性基材は、ガスバリアフィルムである、請求項1に記載の光制御フィルム。
  6. 前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記複数の第1のルーバーと前記複数の第2のルーバーとの間に配置された光学的に透明な接着剤(OCA)の層によって互いにラミネートされている、請求項1に記載の光制御フィルム。
  7. 前記複数の第1のルーバーの各々はテーパ形状を有する、請求項1に記載の光制御フィルム。
  8. 前記複数の第2のルーバーの各々はテーパ形状を有する、請求項1に記載の光制御フィルム。
  9. 前記複数の第1のルーバーと前記第1の機能性基材との間に配置された第1のランドを更に備える、請求項1に記載の光制御フィルム。
  10. 前記複数の第2のルーバーと前記第2の機能性基材との間に配置された第2のランドを更に備える、請求項1に記載の光制御フィルム。
  11. 請求項1に記載の光制御フィルムを使用する光学デバイスであって、カバーレンズと、前記カバーレンズに隣接して配置されたディスプレイ層と、を備え、前記光制御フィルムは、前記ディスプレイ層に隣接して配置されている、光学デバイス。
  12. ディスプレイ層と、
    前記ディスプレイ層上に配置された光制御フィルムであって、
    複数の第1のルーバーであって、前記複数の第1のルーバーの各々は、光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている、複数の第1のルーバー、及び
    複数の第2のルーバーであって、前記複数の第2のルーバーの各々は、前記光吸収材料で少なくとも部分的に充填されている、複数の第2のルーバー、を含み、
    前記複数の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、前記複数の第2のルーバーは第2の方向に沿って延び、前記第1の方向及び前記第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている、光制御フィルムと、
    前記光制御フィルムに隣接して配置され、前記ディスプレイ層の遠位に配置された光学センサと、
    を備える、光学デバイスであって、
    前記複数の第1のルーバーの各々は、前記光学センサに向かってテーパ状であるテーパ形状を有し、前記複数の第2のルーバーの各々は、前記光学センサに向かってテーパ状であるテーパ形状を有する、
    光学デバイス。
  13. 前記光制御フィルムは、前記光制御フィルムのピーク透過率の軸を中心として約40度未満の視野角を有し、前記視野角の半分よりも大きい入射角での前記光制御フィルムの透過率は実質的にゼロである、請求項12に記載の光学デバイス。
  14. 前記光制御フィルムは、約400nm〜約700nmの波長範囲の全てにわたって約5%よりも大きい、垂直入射での透過率を有する、請求項12に記載の光学デバイス。
  15. 前記第1の複数のルーバーは、第1の機能性基材上に形成され、前記第1の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の光学デバイス。
  16. 前記第2の複数のルーバーは、第2の機能性基材上に形成され、前記第2の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の光学デバイス。
  17. 前記第1の機能性基材及び前記複数の第1のルーバーは、前記複数の第1のルーバーと前記複数の第2のルーバーとの間に配置された光学的に透明な接着剤(OCA)の層によって、前記第2の機能性基材及び前記複数の第2のルーバーにラミネートされている、請求項16に記載の光学デバイス。
  18. 前記ディスプレイ層に隣接して配置され前記光制御フィルムの遠位に配置されたカバーレンズを更に備える、請求項12に記載の光学デバイス。
  19. 光制御フィルムを製造する方法であって、
    第1の機能性基材上に複数の第1のルーバーを形成して、前記光制御フィルムの第1の部分を提供することであって、前記第1の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む、第1の部分を提供することと、
    前記複数の第1のルーバーを光吸収材料で少なくとも部分的に充填することと、
    第2の機能性基材上に複数の第2のルーバーを形成して、前記光制御フィルムの第2の部分を提供することであって、前記第2の機能性基材は、光学活性層及びバリア層のうちの少なくとも1つを含む、第2の部分を提供することと、
    前記複数の第2のルーバーを前記光吸収材料で少なくとも部分的に充填することと、
    前記第2の機能性基材が前記第1の機能性基材の遠位に配置されるように、前記第1の部分及び前記第2の部分を互いにラミネートすることであって、前記複数の第1のルーバーは第1の方向に沿って延び、前記複数の第2のルーバーは第2の方向に沿って延び、前記第1の方向及び前記第2の方向は、約70度〜約110度の範囲内にある角度で互いに対して傾いている、ラミネートすることと、
    を含む、方法。
  20. 前記第1の部分及び前記第2の部分を互いにラミネートすることは、光学的に透明な接着剤(OCA)によって、前記第1の部分を前記第2の部分に接合することを更に含む、請求項19に記載の方法。
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