JP2021530127A - トリガに基づくマルチユーザ送信における直接リンク及び下りリンク送信 - Google Patents

トリガに基づくマルチユーザ送信における直接リンク及び下りリンク送信 Download PDF

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Abstract

本開示の側面は、一般に、トリガされるマルチユーザ(MU)上りリンク(UL)送信と並行して実行されるべき非UL送信を許容する、無線ネットワークにおける拡張されたMU ULプロトコルに関する。ステーションは、MU送信のリソースユニットにおいて、非UL送信、すなわち、他のステーションへの送信を許可するための適切なシグナリングを伴うMU送信をトリガするトリガフレームを送信しうる。非UL送信の例は、下りリンク(DL)送信だけでなく直接リンク送信を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、一般に、無線通信に関する。
音声、映像、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト等のような様々な通信サービスを提供するために、無線通信ネットワークが広く展開されている。これらの無線ネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークでありうる。このような多元接続ネットワークの例は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、自分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、及び、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
高密度環境における無線通信システムに対する要求である帯域幅の増加とレイテンシの減少の要求の課題に対処するために、無線ネットワークにおいて、マルチユーザ(MU)送信、すなわち、非アクセスポイント(AP)ステーションへ又はそれらからの複数の並行送信を、単一のAPがスケジューリングすることを可能とするためのMUスキームが開発されている。例えば、このようなMUスキームの1つが、米国電気電子学会(IEEE)による802.11ax標準において採用されている。
MUの特徴によって、ステーションは、2つのアクセススキーム:MUスキーム及び従来の拡張型分散チャネルアクセス‐EDCA(単一ユーザ)スキーム、を介して、無線媒体へのアクセスを勝ち取る機会を有する。
802.11ax標準は、APによって実行されるべきMU下りリンク(DL)送信を許容しており、後者は、いわゆるリソースユニット上で、様々な非APステーションへの、複数の並行した単純な送信を実行することができる。例として、リソースユニットは、例えば直行周波数分割多元接続(OFDMA)技術に基づいて、周波数領域において無線ネットワークの通信チャネルを分割する。
また、802.11ax標準は、APによってトリガされるべきMU上りリンク(UL)送信を許容しており、様々な非APステーションが、MU UL送信を構成するリソースユニット上で、APへ並行して送信することができる。非APステーションによるMU UL送信を制御するために、APは、トリガフレーム(TF)として知られている制御フレームを送信し、これにより、APへの登録時にそれらに割り当てられている16ビットのAssociation IDentifiers(AID)を用いて、及び/又は、非APステーションのグループを指定する予約されたAIDを用いて、非APステーションへリソースユニットを割り当てる。
適合された802.11MU送信スキームは、帯域幅を要求する通信サービス、例えば、ゲーム、バーチャルリアリティ、ストリーミングアプリケーションなどの映像に基づくサービスには採用されない。これは、全ての通信がAPを通過し、それにより、送信のためのエアの時間だけでなく媒体アクセスの数(したがって媒体アクセス時間)を2倍にするからである。
802.11axの単一ユーザ(SU)スキームは、直接リンク(DiL)を実行することを許容しており、そこでは、データ(MAC)フレームが、宛先ステーションの48ビットのIEEE MACアドレスを用いてアドレス指定される。しかしながら、SUスキームおよびMUスキームは、無線媒体へのアクセスを勝ち取るために(MUスキームのためのAPによって、SUスキームのための非APステーションによって)互いに直接競争する。高密度環境では、この競争が、多数の望まない衝突を招き、それにより、レイテンシ及び全体としての有用なデータスループットを劣化させる。
より一般的には、802.11axは、直接リンク通信に適合していないように見え、MU送信を改善することができる。
この状況を改善することが本発明の大まかな目的である。
高密度環境においてAPにより行われる送信スケジューリングの高い利得を活用するために、本発明は、APのスケジューリングのグローバルポリシに、直接リンクを集約することを想定している。これは、いくつかの課題を浮上させる。
これらの課題及び本開示の側面のうちの1つは、大まかに、802.11ax MUスキーム内に直接リンクをどのように集約させ、それを効率的にシグナリングするかに関する。
本開示の所定の側面は、無線通信のための方法であって、トリガする側のステーション、通常、アクセスポイント(AP)において:
マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレームを生成することと、
そのトリガフレームを(トリガする側のステーションとは異なる)トリガされる側のステーション、通常は非APステーションへ、送信することと、を有し、
トリガフレームは、MU送信のリソースユニットを発信元のトリガされる側のステーションと宛先のトリガされる側のステーション、通常は宛先非APステーション、との間の直接リンク送信のために割り当てる、方法を提供する。
好ましい実装は、トリガする側のステーションがAPであり、トリガされる側のステーションが非APステーション(APに登録しているステーション)である場合である。
このアプローチは、通常MU UL送信(すなわち、APへの送信)のために提供される1つ以上のRUを、非APステーション間のDiL送信に専用とし、それにより、非APステーションによるEDCAコンテンションの競争なく直接リンクを提供し、この場合、少なくとも2つのトリガされる側のステーションの間での直接リンク送信のためにリソースユニットが割り当てられる。このアプローチは、無線ネットワークにおける衝突を削減するのに役立つ。
他のRUは、APからステーションへ(すなわち、下りリンク‐DL)送信に提供されてもよく、それにより、同一のMU送信内で全二重通信を提供し、この場合、リソースユニットが、トリガする側のステーションとして動作するアクセスポイントから宛先のトリガされたステーションへの下りリンク送信に割り当てられる。
新たに提案したAPのスケジューリングにより、同一のMU送信内でUL送信と、DiL及び/又はDL送信が混在する。したがって、無線ネットワークの使用が改善される。
DiL又はDL送信のための宛先ステーションとして動作するトリガされる側のステーションから、本発明の対応する側面は、無線通信のための方法であって、トリガされる側のステーション、通常は非アクセスポイントステーションにおいて:
トリガする側のステーション、通常はアクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレームであって、発信元のトリガされる側のステーションと宛先のトリガされる側のステーションとの間の直接リンク送信のためのMU送信のリソースユニットを割り当てるトリガフレームを受信することと、
直接リンク送信のために割り当てられたリソースユニットを介して、発信元のトリガされたステーションからデータフレームを受信することと、を有する方法を提供する。
DiL送信のための発信元として動作するトリガされたステーションから、本発明の対応する側面は、無線通信のための方法であって、トリガされる側のステーション、通常は宛先非APステーションにおいて、
トリガする側のステーション、通常はアクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレームであって、トリガする側のステーションと異なる宛先のトリガされる側のステーション、通常は宛先の非APステーション、への直接リンク送信のためのMU送信のリソースユニットを割り当てるトリガフレームを受信することと、
直接リンク送信のために割り当てられたリソースユニットを用いて、宛先のトリガされたステーションへ直接データフレームを送信することと、を有する方法を提供する。
また、本発明の側面は、無線ネットワークにおける、上述の方法のステップを実行するために構成されたマイクロプロセッサを有するステーションを提供する。
本発明のオプションの特徴については、添付の特許請求の範囲に示される。これらの特徴の一部は、方法を参照して以下にここで説明されるが、それらが、本発明に従う任意のシステムに専用のシステムの特徴に置き換えられうる。
直接リンク(DiL)アプローチに関して、トリガフレームは、リソースユニットが、宛先のトリガされる側のステーションへの直接リンク送信のために、トリガされる側のステーションによる競争を通じてアクセス可能であることを示す。これは、トリガフレームにおいて発信元の非APステーションに固有のAIDを示すことを省略することにより(0などの予約されたAIDが、発信元の非APステーションに対応するフィールドにおいて使用されうる)、又は、ランダムなDiL RUをシグナリングするために予約された特定のAID(例えば、802.11axにおいて、AID12フィールド)を用いることによって、行われうる。(特定のバックオフカウンタを加えることを含んだ)従来の機構が、このようなランダムなDiL RUへのアクセスのために用いられてもよい。
変形において、トリガフレームは、直接リンク送信のために特定の発信元のトリガされる側のステーションにリソースユニットを割り当てる。そのようにするために、その特定の発信元の非APステーションにアソシエーションの間に割り当てられ、そのステーションのIDを表すAIDがトリガフレームにおいて特定されうる。
いくつかの実施形態において、トリガフレームは、発信元のトリガされる側のステーションが直接リンク送信のための宛先のトリガされる側のステーションを選択することを示す。これは、宛先の非APステーションをTFが定めないことを意味する。データを送信したい非APステーションを決定するのは、DiL RUにアクセスする発信元の非APステーション次第である。また、これは、トリガフレームにおいて宛先の非APステーションに固有のAID(予約された宛先の非APステーションに対応するフィールドにおいて使用されうる)を示すことを省略することにより、又は、宛先の非APステーションが特定されることなくこのようなDiL RUをシグナリングするために予約された(例えばAID12フィールドにおける)特定のAIDを用いることにより、なされうる。
変形において、トリガフレームは、1つ以上の直接リンク送信のための宛先のトリガされる側のステーションを特定する。そのようにするために、アソシエーションの間に特定の宛先の非APステーションに割り当てられ、そのステーションのIDを表すAIDが、トリガフレームにおいて特定されうる。
下りリンク(DL)アプローチに関して、トリガフレームは、他のリソースユニットにおける下りリンク送信のための1つ以上の宛先のトリガされる側のステーションを特定しうる。そのようにするために、アソシエーションの間に特定の宛先の非APステーションに割り当てられ、そのステーションのIDを表すAIDが、トリガフレームにおいて特定されうる。
当然に、同一のトリガフレームを通じて、2つのトリガされる側の(非AP)ステーションの間の直接リンク送信のための1つ以上のリソースユニット、又は、トリガする側のステーション(AP)から1つ以上のターゲットの下りリンク送信のための1つ以上のリソースユニット、又はそれらの組合せを割り当てることができる。
いくつかの実施形態では、トリガする側のステーションにおいて、下りリンクのリソースユニットを用いて宛先のトリガされる側のステーションへデータフレームを送信することをさらに含む。これは、下りリンク送信を実施する。
以下では、DiL又はDLリソースユニットの様々なシグナリングが検討される。
いくつかの実施形態において、トリガフレームにおけるリソースユニットに関連付けられたフィールドが、宛先のトリガされる側のステーションへのデータ送信をそのリソースユニットが対象としていることのシグナリングを含む。このフィールドにより、ステーションが、従来のUL RUと、トリガフレームによってトリガされるMU送信におけるDiL又はDLのRUとの間で簡単に区別することを可能となる。
いくつかの実施形態では、リソースユニットに関連付けられたフィールドが、APとのアソシエーションとの間に特定の非APステーションに割り当てられたAIDが含められるときに、リソースユニットを(トリガする側のステーションへの)上りリンク送信のためにその特定の非APステーションに割り当てるAID12サブフィールドを含み、
ここで、シグナリングは、AID12サブフィールドにおいて、宛先のトリガされる側のステーションへのデータ送信に予約されたAID値を設定することを含む。このような予約されたAID値を用いることは、トリガフレームを受信したステーションが、どのRUをDiL/DL送信に専用とするか、及び、どのRUを上りリンクMU送信に従来通りに使用するかを迅速に特定することを可能とする。
好ましくは、そのAID値は、2008と2044との間で選択される。これは、登録時に非APステーションへAPによって割り当てられるAIDとのあらゆる衝突を回避する。
他の実施形態では、シグナリングが、イネーブルされる単一ビットを含む。これはビットを節約する。
特定の実施形態では、そのフィールドは、802.11ax v3.0に従うリソースユニットと関連付けられたUser Infoフィールドである。これは、802.11axの従来の構造を維持することを可能とする。
いくつかの実施形態では、User InfoフィールドのTrigger Dependent User Infoサブフィールドが、宛先のトリガされる側のステーションのAID、又は、リソースユニットで送信する発信元のトリガされる側のステーションのAID、又はその両方を含む。これは、このフィールドの従来の802.11axフォーマットを維持しながら、従来の802.11axのUser Infoフィールドの固定されたサブフィールドの数が不十分であることを解消することを可能とする。
特定の特徴によれば、Trigger Dependent User Infoサブフィールドは、リソースユニットが、2つのトリガされる側のステーションの間の直接リンク送信のために割り当てられたのか、トリガする側のステーションから宛先のトリガされる側のステーションへの下りリンク送信のために割り当てられたのかを示すバイナリのフラグをも含む。
また別の実施形態では、そのフィールドは、データ送信の1つ以上の宛先のトリガされる側のステーションを識別する少なくとも1つの宛先識別子と、リソースユニットでの送信が意図される発信元のトリガされる側のステーションを識別する発信元識別子とを含む。
特定の実施形態では、そのフィールドは、それらの識別子の1つを格納するための追加の(固定長の)サブフィールドが追加された802.11ax v3.0に従うリソースユニットに関連付けられたUser Infoフィールドを含む。
別の特定の実施形態では、そのフィールドは、ディスエーブルされるときに、そのフィールドを802.11ax v3.0に従うリソースユニットと関連付けられたUser Infoフィールドとして定め、イネーブルされるときに、(サイズが定義されたフィールドの)同一の長さを有するそのフィールドを定め、発信元及び宛先の識別子を含む、DiLビット(B39)を含む。DiLビットは、802.11axに従うUser Infoフィールドの予約されている39番目のビット(B39)でありうる。
具体的には、802.11ax v3.0に従うUser Infoフィールドの、UL FEC Coding Type、UL MCS、UL DCM、及び、SS Allocation/RA−RU Informationフィールドが、DiLビットがイネーブルされるときに、そのフィールドにおいて、発信元及び宛先識別子のいずれかを格納するサブフィールドによって置き換えられてもよい。
これらの実施形態は、802.11axハードウェアパーサ(hardware parser)を変更する必要がない点で有利である。
特定の特徴によれば、1つまたは複数の識別子は、アソシエーションの間にアクセスポイントによってステーションに割り当てられたAIDである。
この明示的なシグナリングとは対照的に、ビットを節約するために黙示的なシグナリングが使用されてもよい。その場合、本方法は、さらに、トリガする側のステーションにおいて、発信元のトリガされる側のステーションと少なくとも1つの宛先のトリガされる側のステーションとの間で確立される直接リンクセッションのための直接リンク(DiL)セッション識別子を定めることと、DiLセッション識別子を用いて、その発信元と宛先のトリガされる側のステーションの間の直接リンク送信のためのリソースユニットの割り当てをトリガフレームにおいてシグナリングすることとを有する。これは、単一のAID値が、DiLの目的と、そのDiLに関与する各ステーションを並行して伝達することを意味しうる。これは、DiLの目的のための別個のインジケーションと共に各ステーションをシグナリングすることと比べて、明らかにビットを節約する。
いくつかの実施形態において、DiLセッション識別子は、802.11ax v3.0に従うトリガフレームにおけるリソースユニットと関連付けられたUser InfoフィールドのAID12サブフィールドに格納される。これは、User Infoフィールドのために、802.11axフォーマットを変更せずに保つことを可能とする。
他の実施形態では、DiLセッション識別子は、アクセスポイント(AP)によって、アソシエーションの間に非APステーションに割り当てられていないAIDから選択される。これは、DiLセッション識別子の効率的かつ動的な管理を可能とする。実際、APは、無線ネットワークの、特に、すでに割り当てられたAIDの全体を見渡している。さらに、このアプローチによりAID間の競合が回避される。
特定の実施形態では、APが非APステーションにアソシエーションの間にAIDを割り当てるのに使用するAID値の範囲とは異なるAID値の範囲から、DiLセッション識別子が選択される。例えば、DiLセッション識別子は、範囲[2008、2044]から、又は、そのサブセットから選択される。これらの規定も、AID間の衝突を減少するのに寄与する。
トリガフレームを受信してDiL RU上でデータフレームを送信する、トリガされる側のステーションに関する限り、そのデータフレームの送信前に、トリガフレームを用いて、その非APステーションが直接リンク送信のための発信元の非APステーションであることを判定しうる。これは、上で導入されたいずれかのシグナリング手法に基づきうる。
DiL RUがランダムDiL RUである変形において、ステーションは、データフレームを送信する前に、直接リンク送信のために割り当てられるリソースユニットへのアクセスを競争しうる。
トリガフレームを受信してDL/DiL RU上でデータフレームを受信する、トリガされる側のステーションに関する限り、データフレームを受信する前に、そのトリガされる側のステーションが宛先のトリガされる側のステーションであることを判定しうる。これは、上で導入したいずれかのシグナリング手法に基づきうる。
トリガフレームレベルで用いられるシグナリング手法が宛先のステーションを未決定にしている場合、トリガされる側のステーションは、受信したデータフレームに基づいて、データフレームがそのトリガされる側のステーションにアドレス指定されているか否かを判定しうる。
本発明の別の側面は、デバイスにおけるマイクロプロセッサ又はコンピュータシステムによって実行されるときに、そのデバイスに上で定められたようないずれかの方法を実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体に関する。
本発明による方法の少なくとも一部は、コンピュータ実装されてもよい。したがって、本発明は、全体としてハードウェア実施形態、全体として(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェア実施形態、又は、全てが一般的にここで「回路」「モジュール」又は「システム」と呼ばれうるソフトウェアの側面とハードウェアの側面とを組み合わせた実施形態、の形式をとり得る。さらに、本発明は、任意の有形の媒体に具現化されたコンピュータが使用可能なプログラムコードを有する表現の、その媒体において具現化されるコンピュータプログラムプロダクトの形式を取ってもよい。
本発明は、ソフトウェアで実装可能であるため、本発明は、任意の適切なキャリア媒体でのプログラム可能な装置への供給のためのコンピュータ可読コードとして具現化されうる。有形のキャリア媒体は、ハードディスクドライブ、磁気テープデバイス、又はソリッドステートメモリデバイス等のような記憶媒体を含みうる。一時的なキャリア媒体は、電気信号、電子信号、光信号、音響信号、時期信号、又は電磁信号、例えばマイクロ波又はRF信号などの信号を含みうる。
ここで、本発明の実施形態について、例を用いてのみ、また、以下の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態が実装されうる典型的な無線通信システムを示す図である。 図2aは、802.11axに従った従来のトリガに基づく(TB)MU UL OFDMA送信を示す図である。 図2bは、802.11axに従った従来のトリガに基づく(TB)MU UL OFDMA送信を示す図である。 MU UL OFDMA送信を実行するための802.11ax標準の9.3.1.23節に記載されるトリガフレームのフォーマットを示す図である。 図4は、トリガする側のステーションに対する従来のMU UL送信に加えて、トリガされる側のステーションへ向けたMU送信を含んだ、トリガに基づく(TB)マルチユーザ(MU)送信を示す図である。 トリガフレームにおいてDiL及び/又はDLリソースユニットをシグナリングするためのUser Infoフィールドの様々なフォーマットを示す図である。 トリガフレームにおいてDiL及び/又はDLリソースユニットをシグナリングするためのUser Infoフィールドの様々なフォーマットを示す図である。 トリガフレームにおいてDiL及び/又はDLリソースユニットをシグナリングするためのUser Infoフィールドの様々なフォーマットを示す図である。 トリガフレームにおいてDiL及び/又はDLリソースユニットをシグナリングするためのUser Infoフィールドの様々なフォーマットを示す図である。 図6は、様々な実施形態による、トリガする側のステーション、例えばAP、において実行される動作を、フローチャートを用いて示す図である。 図6aは、様々な実施形態による、トリガする側のステーション、例えばAP、において実行される動作を、フローチャートを用いて示す図である。 図6bは、様々な実施形態による、トリガする側のステーション、例えばAP、において実行される動作を、フローチャートを用いて示す図である。 図7は、実施形態に従う、APによる直接リンク(DiL)のニーズの取得で補われる、典型的な直接リンク(DiL)セットアップメカニズムを示す図である。 図8は、様々な実施形態による、トリガされる側のステーション、例えば非APステーション、において実行される動作を、フローチャートを用いて示す図である。 図8aは、様々な実施形態による、トリガされる側のステーション、例えば非APステーション、において実行される動作を、フローチャートを用いて示す図である。 図8bは、様々な実施形態による、トリガされる側のステーション、例えば非APステーション、において実行される動作を、フローチャートを用いて示す図である。 図9は、DiLリソースユニットを定めるトリガフレーム410を受信した際の非APステーションによる動作を、フローチャートを用いて示す図である。 図10aは、本発明の実施形態による、通信デバイスの概略的な表現を示す図である。 図10bは、本発明の実施形態による、無線通信デバイスの概略的な表現を示す図である。
本開示の側面は、一般に、非上りリンク(UL)送信を、トリガされるマルチユーザ(MU)UL送信と並行して実行することを可能とする、無線ネットワークにおける改良されたMU ULプロトコルに関する。ここでより詳細に説明するように、ステーションは、非UL送信、すなわち別のステーションへの送信を、MU送信のリソースユニットにおいて可能とするための適切なシグナリングを伴う、MU送信をトリガするトリガフレームを送信しうる。非UL送信の例は、直接リンク送信および下りリンク(DL)送信を含む。
ここで説明される技術は、直交多重手法に基づく通信システムを含んだ、様々なブロードバンド無線通信システムに使用されうる。このような通信システムの例は、空間分割多元接続(SDMA)システム、自分割多元接続(TDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、および、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムを含む。SDMAシステムは、多数のユーザ端末に属するデータを並行して送信するために十分に異なる方向を利用しうる。TDMAシステムは、送信信号を異なるタイムスロット又はリソースユニットに分割することにより、多数のユーザ端末が同一の周波数チャネルを共有することを可能としうる。なお、各タイムスロットは、異なるユーザ端末に割り当てられる。OFDMAシステムは、全体のシステム帯域幅を多数の直交サブキャリア又はリソースユニットに分割する変調技術である直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどとも呼ばれうる。OFDMを用いて、各サブキャリアは、データで独立して変調されうる。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されるサブキャリア上で送信するためにインタリーブドFDMA(IFDMA)を、隣接するサブキャリアのブロックじょうでの送信のためにローカライズドFDMA(LFDMA)を、隣接するサブキャリアの多数のブロック状で送信するためにエンハンスドFDMA(EFDMA)を、利用しうる。
ここでの技術は、様々な装置(例えばステーション)に組み込まれ(例えば、その内部に実装され又はそれにより実行され)てもよい。いくつかの側面において、ここでの矜持に従って実装される無線ステーションが、アクセスポイントを含んでもよい(いわゆるAP)し、含まなくてもよい(いわゆる非APステーション)。
APは、NodeB、無線ネットワーク制御装置(「RNC」)、エボルブドNodeB(eNB)、基地局制御装置(「BSC」)、基地送受信局(「BTS」)、基地局(「BS」)、送受信ファンクション(「TF」)、無線ルータ、無線送受信機、ベーシックサービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、又はいくつかの他の用語を含み、それらとして実装され、又はそれらとして知られうる。
非APステーションは、加入者局、加入者ユニット、移動局(MS)、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末(UT)、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ装置(UE)、ユーザステーション、又はいくつかの他の用語を含み、それらとして実装され、又はそれらとして知られうる。いくつかの実装において、非APステーションは、携帯電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(「WLL」)、パーソナルデジタルアシスタンス(「PDA」)、無線通信能力を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されているいくつかの他の適切な処理デバイスを含みうる。したがって、ここで教示される1つ以上の態様は、電話(例えば、携帯電話又はスマートフォン)、コンピュータ(例えばラップトップ)、タブレット、ポータブル通信デバイス、ポータブル計算デバイス(例えばパーソナルデータアシスタント)、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽又は映像デバイス、又はサテライトラジオ)、全地球測位システム(GPS)デバイス、又は、無線もしくは優先媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれうる。いくつかの態様において、非APステーションは、無線ノードでありうる。このような無線ノードは、例えば、有線又は無線通信リンクを介してネットワーク(例えばインターネットやセルラネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための又はそれへの接続を提供しうる。
図1は、いくつかの通信ステーション101−107、110が、中央局すなわちステーションの登録しているアクセスポイント(AP)110の管理の下で、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の無線送信チャネル100上でデータフレームを交換する無線通信システムを示している。変形において、ステーションの間の直接通信は、(アドホックモードとして知られる)アクセスポイントを使用することなく、実行されうる。無線送信チャネル100は、単一のチャネル又は合成のチャネルを構成する複数のチャネルによって構成される動作周波数帯によって定められる。
例示の無線ネットワークは、(2018年の6月に発行された)802.11axバージョン3.0に従う、802.11ネットワークである。
各非APステーション101−107は、アソシエーション手順の間に、AP110に登録する。よく知られたアソシエーション手順の間に、AP110は、要求する非APステーションに対して、固有のAssociation IDentifier(AID)を割り当てる。AIDは、非APステーションを一意に特定する16ビットの値である。IEEE標準によれば、AIDの値は、ディレクショナルマルチギガビット非APステーションのために、1から2007の範囲で割り当てられ、AIDの5個のMSBが予約される。
全てのステーション101−107、110は、送信機会(TXOP)を付与され、データフレームを送信するために、EDCA(拡張型分散チャネルアクセス)コンテンションを用いて、無線媒体にアクセスするために相互に競争する。
無線ネットワークの効率を向上させるために、単一のステーション、通常はAP110、が、マルチユーザ(MU)送信、すなわち、無線ネットワークにおいて他のステーションへ又は他のステーションからの複数の並行した送信をスケジュールすることを可能とするために、MU手法が利用可能である。このようなMU手順は、マルチユーザ上りリンク及び下りリンクOFDMA(MU ULおよびDL OFDMA)手法として、802.11axに適合される。
図2aを参照すると、このようなMU UL送信を実際に実行するために、802.11ax標準は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)技術に基づいて、与えられた通信チャネルを、複数のステーションによって周波数領域で共有されるリソースユニット201−204(RU)に分割する。
非APステーション101−107によるMU UL送信を精密に制御するために、AP110は、チャネルがどのようにRUに分割されているか、および、いずれの非APステーションが各RU上で送信を許可されているかを定めるトリガフレーム210を送信する。この例では、トリガフレーム210は、RU201をSTA1に、RU202をSTA2に、RU203をSTA3に、そして、RU204をSTA4に、割り当てている。この割り当ては、非APステーションのAIDを用いて行われる。
トリガフレーム210を受信すると、非APステーションのそれぞれは、自身のAIDにより、自身に割り当てられたRUを判定し、トリガフレーム210の後のSIFS期間後に、APへ、自身の割り当てられたRU上で、(HE TB PPDUとして知られる)MUフレーム220の送信を開始することができる。
トリガのメカニズムに起因して、用語「トリガベースのMU UL送信」が用いられる。
図2bは、ステーションの観点からの同一のMU UL送信を図解している。
図3は、MU UL OFDMA送信を実行するための、802.11ax標準、ドラフトバージョン3.0、の9.3.1.23節に記載されるようなトリガフレームのフォーマットを図解している。
トリガフレーム210は、IEEE標準802.11axに定められるようにいくつかのフィールドを含み、特に、単一のCommon Infoフィールド300と複数のUser Infoフィールド310を含む。
各User Infoフィールド310は、非APステーション101−107のそれぞれへのRUの割り当てと共に、APとのUL通信に関する通信パラメータを定める。そうするために、RU Allocationサブフィールド312は、関係のあるRU(中心周波数および周波数帯域幅)を特定し、一方で、AID12サブフィールド311は、RUが割り当てられている非APステーションのAIDの12個のLSBを運ぶ。
User Infoフィールド310のビットB39 313は現在使用されていない。Trigger Dependent User Infoサブフィールド314は、主として、User Infoフィールド310の他のサブフィールドによって定められる通信パラメータの詳細を提供するのに使用される。Trigger Dependent User Infoサブフィールド314の内容は、トリガフレームのタイプに依存する。図において示されているフォーマットは、基本のトリガフレームのTrigger Dependent User Infoサブフィールド314に対応する。
このように、802.11axにおいて定められるようなUser Infoフィールドは、発信元の非APステーションのみがAID12サブフィールド311において特定されるように、UL送信のみが明確に認可される。
高密度環境における無線通信システムに求められる帯域幅を増加し、レイテンシの要求を低減するという問題にさらに対処するために、本発明の側面において、トリガされたMU送信において許可される送信を効率的に変更しようとする。本発明の側面は、拡張トリガフレームを用いることにより、MU送信において、直接リンク(DiL)送信及び/又は下りリンク(DL)送信をスケジューリングすることを可能とする特徴を提供する。その目的のため、トリガする側のステーション(通常AP)により他のトリガされる側のステーション(通常非APステーション)へ送信されるトリガフレームを、他のトリガされる側のステーション、通常は宛先の非APステーション、の1つへのデータ送信のために、MU送信のリソースユニットを割り当てるトリガフレームに拡張する。
トリガフレームを受信するステーションをトリガされる側のステーションと呼び、一方で、トリガフレームを送信するステーションをトリガする側のステーションと呼ぶ。
新たに提案するトリガフレームは、上りリンク(UL)能力に加えて、トリガされるMU送信の中で直接リンク(DiL)及び/又は下りリンク(DL)送信能力を与える。
上りリンクMU送信は、非APステーションからAPへのMU送信として定められる。
下りリンクMU送信は、APから1つ以上の(非AP)ステーションへのMU送信として定められる。
直接リンク(DiL)MU送信は、1つの非APステーションから1つ以上の他の非APステーションへのMU送信として定められる。
トリガする側のステーションはステーション101−107、110のいずれかでありうるが、以下で主として提供される例は、トリガする側のステーションとしてのAP110と、トリガされる側のステーションとしての非APステーション101−107に主として集中する。もちろん、APがトリガされる側のステーションであり、1つの非APステーションがトリガする側のステーションである他の構成が実装されてもよい。
ここでより詳細に説明するように、トリガされる側のステーションは、その後、トリガフレームによって、宛先のトリガされる側のステーションへの直接リンク送信のために割り当てられるリソースユニットを用いて、その宛先のトリガされる側のステーションへ直接、データフレームを送信しうる。これは、DiLの発信元のトリガされる側のステーションの視点からの、トリガされるMU送信の間に与えられる直接リンク(DiL)能力を実現する。
また、別のトリガされる側のステーションは、トリガされる側のステーションへのデータ送信のために割り当てられるリソースユニット上で、データフレームを受信しうる。これは、DiLの宛先のステーションの視点からの直接リンク能力又はAPからデータフレームが来る場合の下りリンク能力を実現する。
以下では、DiL RUは、直接リンク送信のために割り当てられたリソースユニットを指し、DL RUは、下りリンク送信のために割り当てられたリソースユニットを指し、DiL/DL RUは、直接リンク又は下りリンク送信のために割り当てられたリソースユニットを指す。
図4は、トリガする側のステーション(AP)への従来のMU UL送信に加え、トリガされる側のステーション(1つ以上の非APステーション)に向けたMU送信を含んだトリガベースの(TB)マルチユーザ(MU)送信を示している。
この例では、トリガフレーム410によってトリガされるMU送信420は、(非AP STA1からAP110への)RU201と、(非AP STA5からAP110への)RU204とを介した、従来の上りリンクMUフレーム430、460と、(AP110から非AP STA3への下りリンク(DL)RU203を介したDL MUフレーム450と、(非AP STA2から非AP STA4への)DiL RU202を介した直接リンク(DiL)MUフレーム440とを含む。より一般的には、DL RUの数は、DiL RUの数と共に変動しうる。実施形態では、従来のUL MU RUに加えてDL RUのみが、又は、従来のUL MU RUに加えてDiL RUのみが存在しうる。
本発明の側面は、トリガフレーム410がこのようなDiL/DL MUリソースユニットのシグナリングを運ぶことを提供する。その後、トリガされる側のステーション(ここでは非APステーション)は、トリガフレームを受信すると、それらに対してDiL又はDL送信のためのリソースユニットが割り当てられたか、そして肯定の場合にどのリソースユニットが送信と受信とのいずれのためのものであるかを判定することができる。
図5に示されるように、DiL又はDL RUのシグナリングの様々な実装が考えられる。
これらの実装の全てにおいて、トリガフレームにおけるリソースユニットに関連付けられたフィールドは、そのリソースユニットが、宛先のトリガされる側のステーション(通常は非AP)へのデータ送信を対象としていることのシグナリングを含む。
図5a及び図5bは、従来の802.11axのUser Infoフィールド310を、DiL/DL RUのために若干変形したDiL/DL RUシグナリングを示している。これは、DiL/DL送信に潜在的に関与するステーションの1つを示すための別のサブフィールドを追加するものである。これらの図において、そのフィールドは、データ送信の1つ以上の宛先のトリガされる側のステーションを特定する少なくとも1つの宛先識別子と、リソースユニットにおいて送信する予定の発信元のトリガされる側のステーションを識別する発信元識別子とを含む。実際には、その1つまたは複数の識別子は、APによってアソシエーションの間にステーションに割り当てられたAIDである。
図5aは、その識別子の1つを格納するための追加のサブフィールドで補われた、802.11ax v3.0に従う、リソースユニットに関連付けられたUser Infoフィールド500である、User Infoフィールド400の新しいフォーマットを説明している。従来のAID12サブフィールド501は、例えば、発信元識別子AID12_srcを格納するのに用いられる(変形では、宛先識別子を格納してもよい)。AID12_dest502は、宛先の(又は変形において発信元の)トリガされる側のステーションを特定可能とする新しいサブフィールドである。
例において、新しいサブフィールド502が、RU Allocationサブフィールド312の後に、ビットB20とビットB31の間に挿入される。従来の802.11axのUser Infoフィールド310の他のサブフィールドは同一のままである。変形において、新しいサブフィールド502が、2つの802.11axの従来のサブフィールドの間の他の位置に挿入されてもよい。
同じ新しいサブフィールド502により、任意の種類の送信を、トリガベースのMU送信のためのトリガフレームによってリソースユニットごとに定めることができる。実際、User Infoフィールド500は、任意のステーション(AP又は非APステーション)から任意の他のステーション(AP又は非AP)へMUフレームが送信される(すなわち、下りリンクMU送信、上りリンクMU送信、又は直接リンクMU送信)リソースユニットを特定しうる。
図5bは、予約ビットB39 313がイネーブルされたときに実装されるUser Infoフィールド510の別のフォーマットを示している。B39がディスエーブルされている(値=0の)場合には、802.11axにおいて定められているのと同じUser Infoフィールドを使用することができる点で有利である。換言すれば、フィールド510は、DiLビット(予約ビットB39)を含み、それは、ディスエーブルされるときに、フィールドを802.11ax v3.0に従うリソースユニットに関連付けられたUser Infoフィールドとして定め、イネーブルされるときに、同一の長さを有し(具体的にはサイズが定められたフィールドに属し)、発信元及び宛先の識別子を含むフィールドを定める。このように、B39は、DiLのために関連付けられたリソースユニットが割り当てられているときに、トリガされる側のステーションへ通知する(B39=0)。
User Infoフィールドのサイズを同じに保つこのアプローチは、同一の802.11axハードウェアパーサを使用可能とするため有利である。
802.11ax v3.0に従うUser Infoフィールドの中のUL FEC Coding type、UL MCS、UL DCM、および、SS Allocation/RA−RU Informationフィールドは、APによる最適な受診のためにAPによって設定されるパラメータを定めるため、それらは、直接リンク送信に割り当てられるリソースユニットに対しては必要ではなくなる。結果として、これらのフィールド(B20からB31)は、好ましくは、DiLビットB39がイネーブルされるときに、発信元及び宛先の識別子をそのフィールドに格納したサブフィールド502によって置き換えられる。
図5cは、本発明の実装のために802.11axのUser Infoフィールド510の一連の使用設定を示している。従来の802.11axフォーマットが変形されるが、対応するリソースユニット上でのDiL MU送信及び下りリンクMU送信をサポートするために拡張されるのみである。AID1及びAID2は、発信元識別子と宛先識別子とを(任意の順序で)表す。
フォーマットc1−c3及びc11−c13は、DiL又はDLのためであることをシグナリングするために、従来のAID12サブフィールド311を使用する。換言すれば、リソースユニットに関連付けられたフィールド、User Infoフィールド510は、特定の非AP(トリガされる側の)ステーションにAPとのアソシエーションの間に割り当てられたAIDを含んでいる場合に、(トリガする側のステーション、通常APへの)上りリンク送信のためにその特定の非AP(トリガされる側の)ステーションへリソースユニットを割り当てるAID12サブフィールド311を含み、DiL/DLシグナリングが、宛先のトリガされる側のステーションへのデータ送信に予約されるAID値をAID12サブフィールドに含む。
使用されていないAID値、通常は2008と2044との間、の中から、予約された(又は専用の)AID値、例えば2044が(APによって)選択されうる。様々な値が使用されうる。したがって、AID12=2044のUser Infoフィールドを受信した非APステーションのそれぞれは、対応するRUがDiL/DL送信のために割り当てられたことを直接分かる。
例示のフォーマットc1−c2及びc11−c12において、予約されたAID値は、DiL及びDLシグナリングに対して共通である。その状況では、DiLとDLとの間で区別するために追加のフラグが設定される。フォーマットc1とフォーマットc11において、追加のフラグは、DL送信に対して1に、DiL送信に対して0に設定される(又は反対の手法の)B39である。フォーマットc2及びフォーマットc12では、この追加のフラグが、Trigger Dependent User Infoサブフィールド314に格納され、これは、Trigger Dependent User Infoサブフィールドが2つのトリガされる側のステーションの間の直接リンク送信のために割り当てられるか、トリガする側のステーションから宛先のトリガされる側のステーションへの下りリンク送信のために割り当てられるかを示すバイナリフラグを含むことを意味する。
例示のフォーマットc3及びフォーマットc13では、DiL及びDLのシグナリングのそれぞれのために、異なる予約AID値が使用される。重ねて、予約AID値は、使用されていないAIDの値、すなわち、通常は2008と2044との間から選択されてもよく、例えば、値2044がDLに専用であり、値2043はDiL専用である。DL及びDiLの両方の場合において、User InfoフィールドのTrigger Dependent User Infoサブフィールド314は、存在する場合、宛先のトリガされる側の(非AP)ステーションのAIDを含む。また、DiL固有のケースに対して、Trigger Dependent User Infoサブフィールドは、存在する場合、リソースユニットにおいて送信する発信元のトリガされる側の(非AP)ステーションのAIDを含む。
フォーマットc4−c5及びc14−c15は、DiL又はDLのためであることをシグナリングするために予約ビットB39 313を用いる。換言すれば、シグナリングは、イネーブルされる単一ビットを含む。このようにして、従来のAID12サブフィールド311は、(DLのための及び好ましくはDiLのための)宛先識別子又は(DiLのための)発信元を格納するのに使用される。DiLのための2つ目の(発信元又は宛先の)識別子は、Trigger Dependent User Infoサブフィールド314に格納されてもよい。
フォーマットc4及びフォーマットc14は、DiL又はDLの何れかが従来の802.11axに加えて実装され、両方は実装されない場合に適用する。DiLなくしてDLが実行される場合、イネーブルされたB39 313が、DL RUをシグナリングし(フォーマットc4)、一方で、DLなくしてDiLが実装される場合に、イネーブルされたB39 313がDiL RUをシグナリングする(フォーマットc14)。
DL及びDiLに対して両方が実装される場合(フォーマットc5及びフォーマットc15)、追加のフラグが、それらの2つの目的の間での区別のために設定される。ビットB39が既に使えないため、この追加のフラグは、Trigger Dependent User Infoサブフィールド314に格納される。示された例では、この追加のビットは、DLを示すために1に設定され(フォーマットc5)、又は、この追加のビットは、DiLを示すために0に設定され(フォーマットc15)、この場合、第2の(発信元又は宛先の)識別子も、サブフィールド314において特定される。
フォーマットc4−c5及びc14−c15に対する変形は、Trigger Dependent User Infoサブフィールド314において、DiL/DLビット(又はより一般的にはバイナリフラグ)を提供し、予約ビットB39 313では提供しないことでありうる。
フォーマットc6−c8及びc16−c18において、DiL/DLシグナリングは、結合して(すなわち、同じビットで)、1つの識別子:(DLのための及び好ましくはDiLのための)宛先識別子又は(DiLのための)発信元識別子を特定する。従来のAID12 311サブフィールドは、その目的に使用されうる。それは、(AID12サブフィールドに対して)専用のAID値が、
−DL及び特定の宛先ステーション(フォーマットc6)。例えばAID=1955が、宛先ステーションとしてAID=50のステーションが関与する下りリンクを指定するために割り当てられうる;
−DiL及び特定の宛先又は発信元ステーション(フォーマットc16)。その場合、他のステーションがTrigger Dependent User Infoサブフィールド314において特定されうる。例えば、AID=1283が、AID177のステーションが宛先(又は発信元)ステーションとして関与する直接リンクを指定するのに割り当てられうる;
−DL又はDiL及び特定のステーション(c7、c8、c17、c18)。その場合、追加のフラグが、DiLとDLとの間の区別のために設定され、これは、ビットB39(c7及びc17、ここで、DL送信に対して1であり、DiL送信に対して0である)により、又は、Trigger Dependent User Infoサブフィールド314(c8及びc18、ここで、DL送信に対して1であり、DiL送信に対して0である)により、運ばれうる。DiLに対して、他のステーションの識別子が、Trigger Dependent User Infoサブフィールド314に格納されうる;
を両方シグナリングすることを意味する。
これらの専用のAIDは、ステーションからのDL又はDiLの意思(intent)の知識があることに応じて、APによって割り当てられうる。
図5dは、図5cのフォーマットに使用されるTrigger Dependent User Infoサブフィールド314の例示の実装を示している。
サブフィールド550−553は、802.11axにおいて定義されている。Trigger Dependent User Infoサブフィールド314が図5cのフォーマットのために拡張される場合、追加のサブフィールドがサブフィールド550−553の後に追加される。
サブフィールド554は、必要な場合に、DiLとDLとの間の判別のために設定される追加のフラグを運びうる。それは単一ビットでありうるが、示された例では、4ビットのサブフィールドを提供し、その中の2つの取り得る値(ここでは0と1)が、DLとDiLとのそれぞれをシグナリングするのに使用され、その中の他の取り得る値は、将来の使用のために予約される。当然、サブフィールド554のために、他の長さが用いられてもよい。このサブフィールドは、フォーマットc2、c5、c8、c12、c15及びc18において実装される。
サブフィールド555および556は、要求される場合に、発信元及び宛先の識別子を運ぶのに使用される12ビットのサブフィールドである(フォーマットc1−c3、およびc11−c18)。要求される場合、これらの2つのサブフィールドのうちの1つのみが提供されうる(フォーマットc1−c3、およびc14−c18)。
サブフィールド557は、将来の使用のための追加の(予約)ビットを提供する。
当然、任意の他の順序及び位置のサブフィールド550−557が想定されうる。
フォーマットc11−c18について、DiL送信のみに関連して上述したが、それらは、DLのために使用されてもよい。これらのフォーマットは、1つの発信元識別子と1つの宛先識別子(AID1、AID2)を提供する。いくつかの実施形態では、リソースユニットが宛先のトリガされる側のステーションへの下りリンク送信のために割り当てられていることをシグナリングするために、発信元識別子が、非APステーションにアソシエーションの間に割り当てられていない予約AID、例えば0、に設定される。その状況において、発信元識別子の値は、(例えば、特定のビット又はフラグ−フォーマットc11とc17に対するB39、又は、フォーマットc12、c15、c18に対するフィールド314におけるフラグ−の置き換えで)DiLとDLとの間の特定のシグナリングとして動作する。
図5cに戻り、最後のフォーマットc19は、直接リンク(DiL)セッション識別子の依存に依拠する。トリガする側のステーション、すなわち、最も多くの場合AP、が、発信元のトリガされる側の(非AP)ステーションと少なくとも1つの宛先のトリガされる側のステーションとの間で確立される直接リンクセッションのための直接リンク(DiL)セッション識別子を定める。そして、トリガする側のステーションは、発信元と宛先のトリガされる側のステーションの間の直接リンク送信のためのリソースユニットの割り当てを、(トリガフレームにおいて)DiLセッション識別子を用いてシグナリングする。
示される例では、DiLセッション識別子が、トリガフレームにおけるリソースユニットに関連付けられた従来の802.11axのUser Infoフィールドの中のAID12サブフィールド311に格納される。これは、単一のAID値がDiLのためであることとDiLに関与するステーションのそれぞれとを同時にシグナリングすることを意味する。このようなDiLセッション識別子は、APがDiLセッションの知識を有することとなったことに応じて動的に提供してもよいし、事前に設定されてもよい。好ましくは、DiLセッション識別子は、アソシエーションの間に非APステーションに割り当てられていないAIDから、例えば、APが非APステーションにアソシエーションの間に割り当てるのに使用されるAID値の範囲と異なるAIDの範囲から、選択される。例として、DiLセッション識別子は、範囲[2008、2044]から、又はその一部分から、選択されうる。変形において、範囲[1、2007]における又はその一部分における利用可能なAIDが使用されてもよい。
これらの様々なフォーマットにおいて、宛先の非APステーションの1つの宛先識別子(AID)を特定し、必要に応じて発信元識別子を特定することを提案する。したがって、トリガフレームは、直接リンク送信のための又は下りリンク送信のための1つの宛先のトリガされる側のステーションを特定し、必要に応じて、トリガフレームは、直接リンク送信のための特定の発信元のトリガされる側のステーションへリソースユニットを割り当てる。
いくつかの実施形態において、トリガフレームは、1つより多くの宛先のトリガされる側のステーションを特定しうる。これはいくつかの宛先AIDを格納するためのサブフィールドを必要としうる。また、ブロードキャストAID又はマルチキャストAIDが単一のAIDサブフィールドにおいて実装されてもよい(これは、複数のトリガされる側のステーションをそのAIDが指定することを意味する)。
一方で、実施形態は、宛先のトリガされる側のステーションを示さない、すなわち、DiL又はDL送信のための発信元のステーションが宛先のトリガされる側のステーションを選択することを示すトリガフレームを提供してもよい。これは、トリガフレームが、関係するRUに対する宛先のステーションを定めないことを意味する。どの非APステーションに対してデータを送信したいかを決定するのは、RUにアクセスする発信元のステーション次第である。重ねて、これは、トリガフレームにおいて、宛先の非APステーションに固有のAID(予約されたAIDがフォーマットc1−c5、c11−c18のAIDdestination又はAID1又はAID2として使用されうる)を示すことを省略することにより、又は、(フォーマットc6−c8、c16−c19に対する)宛先のトリガされる側のステーションが特定されない汎用のDL又はDiL RUをシグナリングするために予約された固有のAIDを(例えばAID12サブフィールドにおいて)用いることにより、行われうる。また、宛先特定のためのAIDサブフィールドは空のままとされうる。その状況において、宛先のトリガされる側の1つまたは複数のステーションの特定は、直接的にデータにおいて発信元のステー所によって行われうる。
同じことが、DiL送信のための発信元のトリガされる側のステーションに対して適用されうる:トリガフレームは、発信元のステーションを特定しなくてもよい。その場合、トリガフレームは、直接リンク送信のためのトリガされる側のステーションによる競争を通じて、宛先のトリガされる側のステーションにリソースユニットがアクセス可能であることを示す。これは、トリガフレームにおいて、発信元の非APステーションに固有のAIDを示すことを省略することによって(0などの予約されたAIDが、発信元のトリガされる側のステーションに対応するフィールドAID1又はAID2において使用されてもよい−フォーマットc11−c15)、又は、(フォーマットc16−c19に対して)発信元のトリガされる側のステーションが特定されることなく汎用のDiL RUをシグナリングするために予約された固有のAIDを(例えばAIDサブフィールドにおいて)用いることによって、又は、発信元識別子のためのAIDサブフィールドを空のままにしておくことにより、行われうる。したがって、結果のリソースユニットは、DiL送信のためのランダムRUと見なされる。
実施形態において、DiL RUは、発信元のステーションも宛先のステーションも指定しなくてもよい。
トリガする側のステーション及びトリガされる側のステーション、通常はそれぞれAPと非APステーションによって行われる動作に移ると、図6は、トリガする側の(ここではAP)ステーションによって実行される一般的なステップを、フローチャートを用いて示している。
ステップ600において、APは、マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレーム410を生成する。上述のように、トリガフレーム410は、宛先のトリガされる側のステーション、通常は宛先の非APステーションへのデータ送信のためのMU送信のリソースユニットを割り当てる。上述のシグナリングのいずれかを使用可能である。
このようなDiL又はDLリソースユニットを次のMU送信に含めることの決定は、APにおける様々な基準に基づきうる。例えば、APは、非APステーションから直接リンクのニーズを受信し、その受信に応答して、これらのステーションのためのDiLにRUを割り当てることを決定しうる。変形において、(DL又はDiLのための)RUは、周期的に割り当てられうる。
効率化のために、UL又はDiLのための、DL RU及びスケジューリングされたRU(すなわち、発信元ステーションが既知のもの)は、UL又はDiL送信のためランダムRU(発信元ステーションが知られておらず、ステーションがこのようなRUに競争を通じてアクセスする)の前に、トリガフレームにおいて宣言されるのが好ましい。これによれば、非APステーションが、UL又はDiL送信のいずれかのためのランダムRUへのアクセスのための競争を試行する前に、自身のために割り当てられたRUがあるかを知ることができる。
なお、RUの宣言の順序は、トリガフレームにおける対応するUser Infoフィールド310の順序である。
ステップ610において、トリガフレーム410は、APによって、トリガされる側のステーション、通常は非APステーション、へ送信される。
図6aは、DL送信のためのトリガする側の(ここではAP)ステーションにより実行される一般的なステップを、フローチャートを用いて示している。
ステップ600およびステップ610は、図6と同じままであり、ここでは、APから宛先の非APステーションへの下りリンク(DL)送信のためにリソースユニットが割り当てられる。図5a、図5bのシグナリング、又は、フォーマットc1−c8のシグナリングのいずれかを使用可能である。このようなDL送信の結果、MU送信の文脈において全二重通信が達成されうる。
トリガフレーム410を通じてステーションに対し凍てRUが宣言された場合、APは、トリガベースのMU送信においてDLに割り当てられたRUを特定し、このDLに割り当てられたリソースユニットを用いて、宛先の非APステーションへデータフレームを送信する。これがステップ620である。
図6bは、直接リンク送信のためにトリガする側の(ここではAP)ステーションによって実行される例示のステップを、フローチャートを用いて示している。
図6bは、直接リンク送信のためにトリガする側のAP(ここではAP)によって実行される例示のステップを、フローチャートを用いて示している。
ステップ600でトリガフレーム410を作る前に、APは、DiLの要求の収集を実行、すなわち、直接リンク送信に関する非APステーションが有するニーズの全てを収集する。これはステップ690である。
それは、APが非APステーションへそれらのDiLのニーズを提供することの要求を送信するステップ691を含みうる。その要求に応答して、ステップ692において、各非APステーションは、DiLのニーズを送信し、それがAPによって受信される。
変形において、非APステーションは、それらのDiLのニーズが発生したときに、ステップ692において自発的にそのDiLのニーズを送信してもよい。
例えば、DiLのニーズは、直接リンクセッションの確立から生じうる。図7は、APによるDiLのニーズの取得で補われる、典型的な直接リンク(DiL)セットアップメカニズムを示している。DiLのニーズは、他の非APステーションとデータフレームを交換する気のある非APステーションからの帯域幅の要求を含みうる。
フローチャートは、(図4においてDiL送信に関与する)AP110と非APステーションSTA2 102およびSTA4 104との間の交換を説明している。非APステーション102および非APステーション104は、APの関与なく相互に直接データを転送することができる。このようなメカニズムは、Tunneled Direct Link Setup(TDLS)と呼ばれる、802.11標準の802.11z改正に基づく。
基本的に、DiLセッション確立のステップ700は、TDLSの仕組みに基づいてDiLセッションを確立することである。非APステーションSTA2 101は、非APステーションSTA4 104へsetup requestフレーム701を送信する。非APステーションSTA4 104は、同意する場合、TDLS手順の受け入れを示すTDSL setup response702を送信する。肯定的なTDSL setup response(非APステーションSTA4 104による受け入れを含んだ応答)の受信に応じて、非APステーションSTA2 102は、非APステーションSTA4 104へ、TDLS confirmフレーム703を返信する。そして、トンネル化直接リンク通信が確立される。好感されるメッセージは、DiL送信のために使用されるべき送信パラメータについて合意するために、2つの非APステーションによって使用される。
この段階で、DiLセッションが、非APステーションSTA2 102と非APステーションSTA4 104との間で確立される。しかしながら、AP110は、このようなDiLセッションに(したがって、その非APステーションの関連するDiLのニーズに)まだ気づいていない。
したがって、DiLの要求(ニーズ)収集のステップ690が実行され、その間にAP110は、DiLセッションに関与する2つの非APステーションのうちの少なくとも1つのDiLの要求を取得する。
例えば、第1の実施形態において、その取得は、AP110によって開始される。そのようにするために、ステップ691において、上述のように、要求が、AP110によって非APステーションへ送信される。説明のために、特定のタイプのトリガフレームがこのような要求のために定義されてもよく、DiL送信のためのBuffer Status Report Poll(DL−BSRP)に対応する。より正確には、トリガフレーム500が、DiL送信のためのBuffer Status Report Poll(DL−BSRP)に対応する8と15との間の所与の値に設定された、単一のCommon Infoフィールド300の802.11 Trigger Typeサブフィールドを伴って生成される。DL−BSRPトリガフレームを受信すると、直接リンクを通じて他の非APステーションへ送信すべきいくつかのデータフレームを有する少なくとも1つの非APステーション、好ましくはそのそれぞれが、例えば別の非APステーションへ直接送信する用意ができているエミッションバッファに保持されているデータ(「DiLデータ」)の量に対応するバッファステータスを含んだDiL Report(692)を送信する。
別の実施形態によれば、非APステーションは、AP110によって要求されることなく、自身のDiL Report(692)を送信する。
また別の実施形態によれば、非APステーションは、それらのDiL Reportを周期的に送信し、又は、それらのローカルバッファ内のDiLデータの量が所与の閾値を超えた場合にそれを送信する。
これらの収集されたDiLのニーズに基づいて、APは、DiLのポリシを適用して、次のトリガフレーム410にDiL RUを追加するか否かを決定しうる。
当然に、DiLの要求の収集ステップ690は、AP110がステーションのDiLの要求以外の基準に基づいてDiLリソースユニットを割り当ててもよい点で、オプションである。
DiL RUが提供されなければならない場合、図6を参照して上述したようにステップ600およびステップ610が実行され、ここで、リソースユニットは、少なくとも2つのトリガされる側のステーションの間での直接リンク送信のために割り当てられる。
図8から図8bは、トリガされる側の(通常は非AP)ステーションにおける動作を示している。
図8は、DiL又はDL送信の宛先ステーションとして動作する場合のこのようなトリガされる側のステーション、ここでは非APステーション、によって実行される一般的なステップを、フローチャートを用いて示している。
ステップ800において、非APステーションは、トリガする側のステーション、通常はAP110から、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレーム410を受信し、ここで、トリガフレームは、宛先のトリガされる側のステーションへのデータ送信のためのMU送信のリソースユニットを割り当てる。したがって、非APステーションは、例えばトリガフレーム410を用いて、その非APステーションが宛先のトリガされる側のステーションであることを、すなわち、トリガフレーム410により提供されるRUの1つに関与するかを、判定する。
802.11axに従うスケジューリングされるRUの割り当てについては、ここでは説明しない。しかしながら、それは従来の方法で処理される。
1つのDiL又はDL RUへの非APステーションの関与の判定は、自身のAIDと(図5に示されるように)RUのUser InfoフィールドにおいてシグナリングされるAIDとを比較することと、宛先AIDとしてマルチキャスト又はブロードキャストAIDを検出することとを含みうる。
1つ以上の宛先のトリガされる側のステーションを特定することなくDiL/DL RUがシグナリングされた場合、データフレームの宛先は、そのデータフレームそのものに(通常はその一番先頭に)含められうる。その場合、非APステーションは、対応するRUをリッスンし、そのデータフレームに基づいて、そのデータフレームが非APステーションに宛てられているか否かを判定するのを、すなわち、次のステップ810に行く前に、自身のAID(又はブロードキャスト/マルチキャストAID)を検出するのを待ちうる。
そして、判定が肯定的であった場合、非APステーションは、宛先のトリガされる側のステーションへのデータ送信に割り当てられた、判定されたDiL/DLリソース上で、1つ以上のデータフレームを受信する。これがステップ810である。DL送信の場合、データフレームが通常APから受信され、一方で、DiL送信の場合、データフレームが別の(非APの)トリガされる側のステーションから受信される。
図8aは、DiL送信の宛先ステーションとして動作する際のトリガされる側のステーション、ここでは非APステーション、によって実行される動作の実施形態を、フローチャートを用いて示している。
このフローチャートでは、処理の早期に、非APステーションが、トリガする側の(AP)ステーションに、DiLのニーズを提供する。これは、上で既に説明したステップ690と対象なステップ890である。このステップは(特に宛先に対するDiLのニーズは関係ないため)オプションであり、DiLの要求の収集のための要求をAP110から受信する第1のオプションのサブステップ891と、DiLの報告をAP110へ送信する第2のサブステップ892を含む。
次に、ステップ800およびステップ810が、上述のように、実行される。
図8bは、トリガされる側のステーション、ここでは非APステーション、によってDiL送信のための発信元ステーションとして動作する場合に実行される大まかなステップを、フローチャートを用いて示している。
オプションのステップ890は、非APステーションのDiLのニーズをAP110に提供するために実行される。ステップ890については上で説明した。
次に、上述のように、ステップ800が実行される:非APステーションは、トリガする側のステーション、通常はAP110から、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレーム410を受信し、ここで、トリガフレームは、宛先のトリガされる側のステーションへの直接リンク(DiL)送信のためのMU送信のリソースユニットを割り当てる。また、非APステーションは、例えばトリガフレーム410を用いて、トリガフレーム410によって与えられるURのうちの1つにおいて発信元のステーションとして関与するかを判定する。
非APステーションは、例えば、その非APステーションのAIDが発信元識別子として特定されている場合に、図5に示されるシグナリングを用いることができる。代替的に、割り当てられたDiL RUに対して発信元識別子が特定されていない場合、非APステーションは、そのようなDiL RUへのアクセスを競争し、アクセスを与えられうる。
DiL RUが知られると、非APステーションは、直接リンク送信のために割り当てられたリソースユニットを用いて、宛先のトリガされる側のステーションへ、直接、データフレームを送信する。これはステップ820である。
同一の非APステーションがDiL送信のための発信元のトリガされる側のステーションおよび宛先のトリガされる側のステーションでありうるため、その役割は、通常、トリガフレーム410において与えられるシグナリングによって定められる。図9は、フローチャートを用いて、例えば図5のいずれかのDiLシグナリングを有するDiL User Infoフィールドを含んだトリガフレーム410を受信した際のこのような非APステーションによる動作を示している。
ステップ900において新しいトリガフレームを受信すると、非APステーションは、各User Infoフィールド310/500/510を順々解析し、RUが与えられるか(ステップ910)、もしあれば、DiL RUがあるか(ステップ920)を判定する。これは、図5のシグナリングを用いて、DiL送信のためのリソースユニットをスケジューリングするUser Infoフィールドを特定することのみから成りうる。
非APステーションは、肯定すると、自身が(関心のUser Infoフィールドにおいて)発信元ステーションとして特定されているかを判定し(テスト930)、否定すると、自身が(関心のUser Infoフィールドにおいて)宛先ステーションとして特定されているかを判定する(テスト940)。
その非APステーションがDiL送信のための発信元ステーションとして特定される場合、そのステーションは、特定されたリソースユニットの範囲内でデータフレームを送信する(ステップ931)。そうでなく、その非APステーションがDiL送信のための宛先ステーションとして特定される場合、そのステーションは、特定されたリソースユニット上でデータフレームを待ち受けて受信する(ステップ941)。なお、非APステーションが発信元ステーションとしても宛先ステーションとしても特定されない場合、宣言されたランダムなDiL RUへのアクセスのために競争してその後に送信し(ステップ931)、又は、(宛先識別子を伴わない)宣言されたDiL RUにおいてデータフレームをリッスンし、それらのいくつかが自身に宛てられているかを判定しうる(ステップ941)。
先の条件がいずれも満たされない場合、非APステーションは、現在解析されているRUに関与していない。そして、次のUser Infoフィールドの復号を継続する(ステップ910にループバックする)。
図10aは、本発明の少なくとも1つの実施形態を実装するように構成された、無線ネットワーク100の通信デバイス1000、非APステーション101−107又はアクセスポイント110、を概略的に図解している。通信デバイス1000は、好ましくは、マイクロコンピュータ、ワークステーション、又は軽量のポータブルデバイスなどのデバイスでありうる。通信デバイス1000は、好ましくは:
プロセッサなどのCPUと表記される、中央演算装置1001;
本発明の実施形態による方法の、又は、方法のステップの実行可能なコードを記憶するメモリ1003、及び、方法を実装するのに必要な変数及びパラメータを記録するように適合されたレジスタ;
送信及び受信アンテナ1004を介して、無線通信ネットワークへ、例えば標準のIEEE802.11のファミリのうちの1つに従う通信ネットワークへ、接続される少なくとも1つの通信インタフェース1002、
が接続される通信バス1013を有する。
好ましくは、通信バスは、通信デバイス1000に含まれると共にそれに接続される様々なエレメント間の通信及び相互運用を提供する。バスの表現は限定的なものではなく、具体的には、中央演算装置が、直接又は通信デバイス1000の他のエレメントを用いて、通信デバイス1000の任意のエレメントに対して命令を伝達するように動作可能である。
実行可能なコードは、リードオンリー、ハードディスク、又は、例えばディスクなどのリムーバブルデジタル媒体のいずれかでありうるメモリに記憶されうる。オプションの変形によれば、プログラムの実行可能なコードは、実行される前に通信デバイス1000のメモリに記憶されるように、インタフェース1002を介して、通信ネットワークを用いて受信されうる。
実施形態において、デバイスは、本発明の実施形態を実装するためのソフトウェアを用いるプログラム可能装置である。しかしながら、代替的に、本発明の実施形態は、ハードウェアで(例えば、特定用途向け集積回路、ASICの形式で)、全体として又は部分的に、実装されうる。
図10bは、少なくとも部分的に、発明を実行するように適合された、通信デバイス1000、AP110又はステーション101−107の1つ、のアーキテクチャを概略的に図解するブロック図である。図解のように、デバイス1000は、物理(PHY)レイヤブロック1023、MACレイヤブロック1022、及びアプリケーションレイヤブロック1021を含む。
物理レイヤブロック1023(ここでは、802.11で標準化されたPHYレイヤ)は、フォーマットし、任意の20MHzチャネル又は合成チャネル上での変調又はそれらからの復調を行い、そして、802.11フレーム、例えば、送信スロット、レガシの802.11ステーションと相互作用するための20MHz幅に基づくMACデータと管理フレーム、及び、その無線媒体へ/その無線媒体からの20MHzより小さい幅(通常2又は5MHz)を有するOFDMAタイプのMACデータフレームを予約するための媒体アクセストリガフレームTF410(図4)などの、使用される無線媒体100上でフレームを送信または受信するタスクを有する。
MACレイヤブロック又はコントローラ1022は、好ましくは、従来の802.11axのMACの動作を実行するMAC802.11レイヤ1024と、本発明を少なくとも部分的に実行する追加のブロック1025とを含む。MACレイヤブロック1022は、オプションとして、ソフトウェアで実装されてもよく、そのソフトウェアは、RAM1003にロードされてCPU1001によって実行される。
好ましくは、OFDMAリソースユニット(サブチャネル)を通じて媒体アクセストリガフレームに従うトリガされたMU送信のためのトリガされる側のMU Tx管理モジュールと呼ばれる追加のブロック1025は、(ステーションの視点から又はAPの視点から)本発明の実施形態の一部を実行する。
例えば、網羅的ではなく、ステーション(AP又は非AP)のための動作は、APにおいて、DiL又はDL送信のためにRUを割り当てるトリガフレームを生成して送信し、DL RUを用いて宛先のトリガされる側のステーションへデータフレームを送信し、トリガされたステーションにおいて、このようなトリガフレームを受信し、DL RUを介してAPからそのようなデータフレームを受信し、割り当てられたDiL RUを介して別のトリガされたステーションへデータフレームを送信し、割り当てられたDiL RUを介して、別のトリガされたステーションからデータフレームを受信することを含みうる。
MAC802.11レイヤ1024、トリガされたMU Tx管理モジュール1025は、本発明の実施形態に従って、複数のステーションにアドレス指定されたOFDMA RUを介して、正確に通信を処理するために、相互作用する。
図の上において、アプリケーションレイヤブロック1021は、データパケットを、映像ストリームなどのデータパケットを、生成して受信するアプリケーションを実行する。アプリケーションレイヤブロック1021は、ISOの標準化に従うMACレイヤより上のスタックレイヤの全てを表す。
本発明について、上述の通り、特定の実施形態を参照して説明したが、本発明は、その特定の実施形態に限定されず、本発明の範囲内にある変更が当業者には明らかであろう。
例としてのみ与えられており本発明の範囲を限定することが意図されておらず、添付の特許請求の範囲によってのみ決定される、上述の例示的な実施形態を参照するときに、本技術分野に精通する者にとって、多くのさらなる変更及び変形が、それ自身を示唆する。具体的には、様々な実施形態からの様々な特徴が、必要に応じて交換可能でありうる。
特許請求の範囲において、単語「有する(comprising)」は、他の要素またはステップを排除せず、不定冠詞「a」又は「an」は、複数形を排除しない。様々な特徴が相互に異なる請求項において列挙されるということのみで、これらの特徴の組合せを有利に使用することができないということを示すものではない。

Claims (24)

  1. 無線通信のための方法であって、トリガする側のステーションにおいて:
    マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレームを生成することと、
    トリガされる側のステーションへ、前記トリガフレームを送信することと、
    を有し、
    前記トリガフレームは、発信元のトリガされる側のステーションと宛先のトリガされる側のステーションとの間の直接リンク送信のために、前記MU送信のリソースユニットを割り当てる方法。
  2. 無線通信のための方法であって、トリガされる側のステーションにおいて、
    トリガする側のステーションから、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレームであって、発信元のトリガされる側のステーションと宛先のトリガされる側のステーションとの間の直接リンク送信のために前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信することと、
    前記発信元のトリガされる側のステーションから、直接リンク送信のために割り当てられた前記リソースユニットを介して、データフレームを受信することと、を有する方法。
  3. 無線通信のための方法であって、トリガされる側のステーションにおいて、
    トリガする側のステーションから、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレームであって、前記トリガする側のステーションと異なる宛先のトリガされる側のステーションへの直接リンク送信のために前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信することと、
    直接リンク送信のための前記リソースユニットを用いて、前記宛先のトリガされる側のステーションへ直接、データフレームを送信することと、を有する方法。
  4. 前記トリガフレームは、前記リソースユニットが、下りリンク送信のためのトリガされる側のステーションによる競争を通じて、前記宛先のトリガされる側のステーションへアクセス可能であることを示す請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記トリガフレームは、直接リンク送信のための特定の発信元のトリガされる側のステーションへ前記リソースユニットを割り当てる請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記トリガフレームは、発信元のトリガされる側のステーションが直接リンク送信のための宛先のトリガされる側のステーションを選択することを示す請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記トリガフレームは、前記直接リンク送信のための1つ以上の宛先のトリガされる側のステーションを特定する請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記トリガフレームにおける前記リソースユニットと関連付けられたフィールドは、当該リソースユニットが直接リンク送信を対象としていることのシグナリングを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記リソースユニットに関連付けられた前記フィールドはAID12サブフィールドを含み、当該AID12サブフィールドは、APとのアソシエーションの際に特定の非APステーションに割り当てられたAIDを含む場合に、当該特定の非APステーションへ上りリンク送信のために前記リソースユニットを割り当て、
    前記シグナリングは、前記AID12サブフィールドにおいて、直接リンク送信に対して予約されたAIDの値を含める請求項8に記載の方法。
  10. 前記AIDの値は、2008と2044との間で選択される請求項9に記載の方法。
  11. 前記シグナリングは、イネーブルされる単一のビットを含む請求項8に記載の方法。
  12. 前記フィールドは、802.11ax v3.0に従う前記リソースユニットに関連付けられたUser Infoフィールドである請求項9又は11に記載の方法。
  13. 前記User InfoフィールドのTrigger Dependent User Infoサブフィールドが、前記宛先のトリガされる側のステーションのAID、又は、前記リソースユニットにおいて送信する発信元のトリガされる側のステーションのAID、又は、前記宛先のトリガされる側のステーションAIDと前記リソースユニットにおいて送信する発信元のトリガされる側のステーションのAIDを含む請求項12に記載の方法。
  14. 前記Trigger Dependent User Infoサブフィールドは、前記リソースユニットが2つのトリガされる側のステーションの間の直接リンク送信のために又は前記トリガする側のステーションが前記宛先のトリガされる側のステーションへの下りリンク送信のために割り当てられるかを示すバイナリフラグも含む請求項13に記載の方法。
  15. 前記フィールドは、前記直接リンク送信の1つ以上の宛先のトリガされる側のステーションを識別する少なくとも1つの宛先識別子と、前記リソースユニットにおいて送信することが意図されている発信元のトリガされる側のステーションを識別する発信元識別子とを含む請求項8に記載の方法。
  16. 前記トリガする側のステーションにおいて、発信元のトリガされる側のステーションと少なくとも1つの宛先のトリガされる側のステーションとの間で確立されるデータリンクセッションのための直接リンク(DiL)セッション識別子を定めることと、前記トリガフレームにおいて、前記DiLセッション識別子を用いて、前記発信元と宛先のトリガされる側のステーションの間の直接リンク送信のための前記リソースユニットの前記割り当てをシグナリングすることとをさらに有する請求項1に記載の方法。
  17. 前記データフレームを受信することに先立って、前記トリガされる側のステーションが前記宛先のトリガされる側のステーションであるかを、前記トリガフレームを用いて判定することをさらに含む請求項2に記載の方法。
  18. 受信された前記データフレームに基づいて、当該データフレームが前記トリガされる側のステーションへ宛てられているか否かを判定することをさらに含む請求項2に記載の方法。
  19. 前記データフレームを送信するのに先立ち、非APステーションが前記直接リンク送信のための発信元の非APステーションであることを、前記トリガフレームを用いて判定することをさらに含む請求項3に記載の方法。
  20. 前記データフレームを送信するのに先立ち、直接リンク送信のために割り当てられた前記リソースユニットへのアクセスを競争することをさらに有する請求項3に記載の方法。
  21. 無線ネットワークにおけるステーションであって、
    マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレームを生成するステップと、
    トリガされる側のステーションへ前記トリガフレームを送信するステップと、
    を実行するために構成されたマイクロプロセッサを有し、
    前記トリガフレームは、発信元のトリガされる側のステーションと宛先のトリガされる側のステーションとの間の直接リンク送信のために前記MU送信のリソースユニットを割り当てる、ステーション。
  22. 無線ネットワークにおけるステーションであって、
    トリガする側のステーションから、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレームであって、発信元のトリガされる側のステーションと宛先のトリガされる側のステーションとの間の直接リンク送信のために前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信するステップと、
    前記発信元のトリガされる側のステーションから、直接リンク送信のために割り当てられた前記リソースユニットを介してデータフレームを受信するステップと、
    を実行するために構成されたマイクロプロセッサを有するステーション。
  23. 無線ネットワークにおけるステーションであって、
    トリガする側のステーションから、マルチユーザ(MU)送信をトリガするトリガフレームであって、前記トリガする側のステーションと異なる宛先のトリガされる側のステーションへの直接リンク送信のために前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信するステップと、
    直接リンク送信のために割り当てられた前記リソースユニットを用いて前記宛先のトリガされる側のステーションへ直接、データフレームを送信するステップと、
    を実行するために構成されたマイクロプロセッサを有するステーション。
  24. デバイスにおけるマイクロプロセッサ又はコンピュータシステムによって実行されるときに、当該デバイスに請求項1から3のいずれか1項に記載の方法を実行させるプログラムを格納した、非一時的コンピュータ可読媒体。
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