JP7361880B2 - マルチユーザ送信における送信パラメータ値を選択するための方法および装置 - Google Patents

マルチユーザ送信における送信パラメータ値を選択するための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は一般に、無線通信に関する。
無線通信ネットワークは、音声、映像、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどのような様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらの無線ネットワークは利用可能なネットワークリソースを共有することにより、複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークでありうる。そのような多元接続ネットワークの例には、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、およびシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワークが含まれる。
高密度環境における無線通信システムに要求される帯域幅の増加とレイテンシの減少の要求の問題に対処するために、単一アクセスポイント(AP)が無線ネットワークにおけるマルチユーザ(MU)送信、すなわちnon-APステーションへの又はnon-APステーションからの複数同時送信、をスケジューリングすることを可能にする、MU方式が開発されている。例えば、そのようなMU方式の1つが、2018年6月の802.11ax規格、バージョン3.0草案(D3.0)において、米国電気電子学会(IEEE)によって採用されている。
MUの特徴のおかげで、ステーションは、2つのアクセス方式:MU方式および従来のEnhanced Distributed Channel Access-EDCA(シングルユーザ)方式を介して、無線媒体へのアクセスを得る機会を有する。
802.11ax規格により、様々なnon-APステーションに対して、いわゆるリソースユニット(RU)上で、複数の同時の簡単な伝送を後者が行うことができる、MUダウンリンク(DL)伝送がAPによって実行することができる。一例として、リソースユニットは、例えば直交周波数分割多元接続(OFDMA)技術に基づいて、無線ネットワークの通信チャネルを周波数領域において分割する。ステーションへのRUの割り当ては、MUダウンリンクフレームの開始時に、送信機会において定義された各RUについて、(APとのアソシエーション手順中に各ステーションによって個別に取得された)non-APステーションのアソシエーション識別子(AID)を提供することによってシグナリングされる。
802.11ax規格は、また、MUアップリンク(UL)送信を形成するリソースユニットを介して様々なnon-APステーションが並行してAPへ送信することが可能な、MU UL送信をAPがトリガすることを可能としている。APは、non-APステーションによるMU UL送信を制御するために、トリガフレーム(TF)と呼ばれ、これによりAPへの登録時にnon-APステーションに割り当てられた16ビットのアソシエーション識別子(AID)を使用して、および/またはnon-APステーションのグループを指定する予約済みAIDを使用して、リソースユニットをnon-APステーションに割り当てる、制御フレームを送信する。
採用された802.11ax MU送信方式は、帯域幅要求の高い通信サービス、例えば、ゲーム、バーチャルリアリティ、ストリーミングアプリケーションなどの映像ベースのサービスには適応されていない。これは、すべての通信がAPを経るため、伝送用のエア時間が倍増するだけでなく、媒体アクセス数(したがって、媒体アクセス時間)も倍増するためである。
802.11ネットワークプロトコルのシングルユーザ(SU)方式は、データ(MAC)フレームが宛先ステーションの48ビットのIEEE MACアドレスを使用してアドレス指定される、ダイレクトリンク(DiL、ピアツーピア(P2P)送信とも呼ばれる)の実行を可能にする。しかしながら、SUおよびMU方式は(MU方式のためのAPによる、SU方式のためのnon-APステーションによる)無線媒体へのアクセスを得るために、互いに直接競合する。高密度環境では、この競合が大量の望ましくない衝突を生じさせ、それによって、レイテンシおよび全体的な有用なデータスループットを低下させる。
より一般的には、802.11がリンク送信を指示するように適合されていないように見え、従来指定されているようなMU送信が改善されうる。
本発明の広い目的は、この状況を改善することである。
高密度環境においてAPによって行われる送信スケジューリングの高い利点を利用するために、本発明者らはマルチユーザ送信内で割り当てられるリソースユニットを使用しながら、ステーションが送信パラメータの値を制御し、シグナリングすることを可能にすることを企図した。
本開示の態様は、ステーション(STA)において:
アクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、前記STAからのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有する前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信することと;
前記STAによって、送信パラメータの前記セットの一部または全部の値を選択することと;前記STAによって選択された前記値を使用して、前記APによって前記STAに割り当てられた前記MU送信の前記リソースユニットを介してデータフレームを送信することと;を含んだ無線通信のための方法を提供する。
本開示の別の態様は、ステーション(STA)において:
アクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、前記STAからのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有する前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信することと;
送信パラメータの前記セットの値を決定することと;
決定された前記値を使用して前記リソースユニットを介してデータフレームを送信することと;を含み、
前記決定することが、1つ以上の条件が満たされる場合に前記STAによって値を選択することと、前記1つ以上の条件が満たされない場合に前記APによって提供される値を取得することとのいずれかを含む、無線通信のための方法を提供する。
本開示のさらなる態様は、ステーション(STA)において:
アクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、前記STAからのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有する前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信することと;
送信パラメータの前記セットの値を決定することと;
決定された前記値を使用して前記リソースユニットを介してデータフレームを送信することと;を含み、
前記決定することは、前記STAが送信パラメータの前記セットの値を選択することが許可されるか否かを示す前記APからの指示に基づく、無線通信のための方法を提供する。
本開示のさらに別の態様は、アクセスポイント(AP)において:
マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、ステーション(STA)からのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有する前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを送信することと;
前記リソースユニットを介してデータを送信するための送信パラメータの前記セットの値を前記STAが選択することが許可されるかを示すインジケーションを送信することと;を含んだ無線通信のための方法を提供する。
本開示のさらに別の態様は、第2のアクセスポイント(AP)において:
第1のAPから、マルチユーザ(MU)送信をトリガするためのトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用してデータ送信を管理するために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有する、前記第2のAPのための前記MU送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信することと;
前記第2のAPによって、送信パラメータの前記セットの値を選択することと、
前記第1のAPによって選択された値を使用して、前記第1のAPによって割り当てられた前記MU送信の前記リソースユニットを介してデータフレームを送信することと、を含んだ無線通信のための方法を提供する。
変形において、前記データフレームは、前記第2のAPによって管理されるbasic service set(BSS)に属するステーションによって送信される。
本発明の別の態様は、デバイスにおけるマイクロプロセッサまたはコンピュータシステムによって実行されるときに、当該デバイスに上記で定義された方法のいずれかを実行させるプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。
本発明による方法の少なくとも一部は、コンピュータ実装されうる。したがって、本発明は、全体としてハードウェアの実施形態、全体として(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアの実施形態、または、ここではすべて大まかに「回路」、「モジュール」、または「システム」と呼ばれうるソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとりうる。さらに、本発明は、媒体に具現化されたコンピュータ使用可能プログラム・コードを有する任意の有形の表現媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとりうる。
本発明はソフトウェアで実装可能であるため、本発明は、任意の適切な搬送媒体上の、プログラマブル装置への提供のためのコンピュータ可読コードとして具現化されうる。有形搬送媒体は、ハードディスクドライブ、磁気テープデバイス、またはソリッドステートメモリデバイスなどのような記憶媒体を含みうる。過渡搬送媒体は、電気信号、電子信号、光信号、音響信号、磁気信号、または電磁信号、例えばマイクロ波またはRF信号を含みうる。
ここで、本発明の実施形態を、単なる例として、以下の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を実施することができる典型的な無線通信システムを示す。 図2は、トリガベース(TB)マルチユーザ(MU)送信を示す。 図3aは、HE SU PPDUのフォーマットを示す。 図3bは、HE MU PPDUのフォーマットを示す。 図3cは、HE TB PPDUのフォーマットを示す。 図4は、フローチャートを使用して、本発明の第1の態様の実施形態による、トリガフレームを受信した結果としてnon-APステーションがそのHE TB PPDU送信を構成するために実行される本発明の実施形態を示す。 図5は、フローチャートを使用して、本発明の第2の態様の実施形態による、トリガフレームを受信した結果としてnon-APステーションがそのHE TB PPDU送信を構成するために実行される本発明の実施形態を示す。 図6は、フローチャートを使用して、本発明の第2の態様の実施形態による、APにおいて実行される本発明の実施形態を示す。 図7は、本発明の実施形態による、トリガフレームの構造を示す。 図8aは、本発明の実施形態による送信シーケンスを示す。 図8bは、インジケータが設定されるRUが20MHz幅を有する、本発明の実施形態による別の送信シーケンスを示す。 図8cは、インジケータが設定されるRUがステーションの所与のセットに対するバンドの割り当てとして知覚可能な、本発明の実施形態による別の送信シーケンスを示す。 図8dは、本発明の実施形態による、別の送信シーケンスを示す。 図9aは、本発明の実施形態による、通信デバイスの概略図を示す。 図9bは、本発明の実施形態による、無線通信デバイスの概略図を示す。 図10は、フローチャートを使用して、宛先ステーションで実行される本発明の実施形態を示す。
本明細書で説明する技術は、直交多重化方式に基づく通信システムを含んだ、様々なブロードバンド無線通信システムに使用されうる。そのような通信システムの例には、空間分割多元接続(SDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、およびシングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システムが含まれる。SDMAシステムは、複数のユーザ端末に属するデータを並行して送信するために、十分に異なる方向を利用することができる。TDMAシステムは、送信信号を異なるタイムスロットまたはリソースユニットに分割し、ここで各タイムスロットは、異なるユーザ端末に割り当てられることによって、複数のユーザ端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にすることができる。OFDMAシステムは、全体システム帯域幅を複数の直交副搬送波またはリソースユニットに分割する変調技術である直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどとも呼ばれうる。OFDMでは、各サブキャリアが、独立してデータで変調されうる。SC-FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブドFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するためのローカライズドFDMA(LFDMA)、または、隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するためのエンハンスドFDMA(EFDMA)を利用しうる。
ここでの教示は、様々な装置(例えば、ステーション)に組み込まれ(例えば、その中に実装され、またはその中で実行され)うる。いくつかの態様では、ここでの教示に従って実装される無線ステーションが、アクセスポイント(いわゆるAP)を含んでもよいし、含まなくてもよい(いわゆるnon-APステーションまたはSTA)。
APは、ノードB、無線ネットワーク制御装置(「RNC」)、エボルブドノードB(「eNB」)、5G次世代基地局(「gNB」)、基地局制御装置(「BSC」)、基地送受信局(「BTS」)、基地局(「BS」)、総受信器機能(「TF」)、無線ルータ、無線送受信器、Basic Service Set(「BSS」)、Extended Service Set(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、または何らかの他の用語を有し、それらとして実装され、またはそれらとして知られうる。
non-APステーションは、加入者ステーション、加入者ユニット、移動ステーション(MS)、遠隔ステーション、遠隔端末、ユーザ端末(UT)、ユーザエージェント、ユーザ装置、ユーザ装置(UE)、ユーザステーション、または他の何らかの用語を有し、これらとして実装され、又はこれらとして知られうる。一部の実装において、STAは、携帯電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(「WLL」)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(「PDA」)、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、または、無線モデムに接続された他の何らかの適切な処理デバイスを含みうる。したがって、ここで教示される1つ以上の態様は、電話(たとえば、携帯電話またはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、タブレット、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、パーソナルデータアシスタント)、エンタテインメントデバイス(たとえば、音楽または映像デバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システム(GPS)デバイス、または無線または有線媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれうる。いくつかの態様において、non-APステーションは、無線ノードでありうる。このような無線ノードは、例えば、有線または無線通信リンクを介して、ネットワーク(例えば、インターネットやセルラーネットワークなどの広域ネットワーク)への接続性を提供しうる。
図1は、複数の通信ステーション101~107、110が、中央ステーション、すなわちアクセスポイント110の管理下で、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の無線伝送チャネル100を介してデータフレームを交換する、無線通信システムを示す。変形において、STA間の直接通信がアクセスポイントを使用せずに実行されうる(アドホックモードと呼ばれる)。無線伝送チャネル100は、単一のチャネルまたは複合チャネルを形成する複数のチャネルによって構成される、動作周波数帯域によって規定される。
今日の増加傾向に対応する直接通信の例示的な状況は、non-APステーション、例えば、図に示されるSTA102とSTA104、との間のピアツーピア(P2P)送信の存在である。P2P送信をサポートする技術は、例えば、WiFi-Miracast(RTM)もしくは無線ディスプレイシナリオ、またはTunneled Direct Link Setup(TDLS)である。なお、P2Pフローが通常数多くない場合であっても、フロー当たりのデータ量は膨大でありうる(典型的には、1080p60から最大8KのUHD解像度までの低圧縮ビデオ)。
各STA101~107は、アソシエーション手順中にAP110に登録する。アソシエーション手順の間、AP110は、特定のアソシエーション識別子(Association IDentifier、AID)を要求元STAに割り当てる。例えば、AIDは、STAを一意に識別する16ビットの値である。
ステーション101~107、110は、送信機会(TXOP)が許可されて、その後に(シングルユーザ、SU)データフレームを送信するために、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)のコンテンションを使用して、互いに競争し、無線媒体にアクセスしうる。また、ステーションは、無線ネットワークにおいてマルチユーザ(MU)伝送、すなわち、他のステーションへ又は他のステーションからの複数の並行した伝送を単一ステーション、通常はAP110、がスケジュールすることが許容される、MU方式を使用しうる。このようなMU方式の1つの実装は、例えば、マルチユーザアップリンク及びダウンリンクOFDMA(MU UL及びDL OFDMA)手順として、IEEE802.11ax改訂規格において採用されている。
図2は、APへのMUアップリンク(UL)送信に加えて、STAに向けられたMU送信、すなわち、ダイレクトリンク(DiL)送信を含んだ、トリガベース(TB)マルチユーザ(MU)送信を示す。
図示されたMU送信は、トリガフレーム(TF)210によってトリガされる。TFはIEEE802.11レガシのnon-HTフォーマットによる制御フレームであり、プライマリの20MHzチャネル250を介して送信され、ターゲット複合チャネルを形成する他の20MHzチャネル251のそれぞれにおいて二重にされる(複製される)。コントロールフレームの重複により、プライマリチャネルでTFを受信するすべての近傍のレガシステーション(non-HTまたは802.11acステーション)が、自身のNAVをTFのヘッダで指定された値に設定することが期待される。これにより、これらのレガシステーションが、送信機会(TXOP)中にターゲットの複合チャネル内のチャネルにアクセスすることを防ぐ。
トリガフレームを受信するステーションはトリガされたステーションと呼ばれ、トリガフレームを送信するステーションはトリガするステーションと呼ばれる。
図2に示されるTFは、リソースユニット(RU)201、203~208を割り当てることによるアップリンク(UL)能力(例えば、221)に加えて、リソースユニット(RU)202を割り当てることによるトリガされたMU送信(222)内でのDiL送信能力を提供する。
リソースユニット(201~208)は、複合チャネルに含まれる、好ましくは隣接するサブキャリアのグループによって形成される。これは、コンポジットチャネルの周波数帯域幅がリソースユニットの周波数帯域幅以上であることを意味する。RUは、スケジューリングされたアクセスまたはランダムアクセスに割り当てられうる。
トリガされたステーションは、物理(PHY)プリアンブル230を使用して、宛先のトリガされたステーションへのダイレクトリンク送信のためにトリガフレームによって割り当てられたRUを使用して、その宛先のトリガされたステーションに直接データフレームを送信しうる。そして、宛先のトリガされたステーションは、DiLデータ送信用に割り当てられたRU上でデータフレームを受信しうる。
ステーションがデータをAPに送信するためにスケジュールされたRUおよび/またはランダムなRUを使用すると、APは、各RU上で受信されたデータを受け入れるためにマルチユーザアクノレッジメントを用いて応答する。アクノレッジメントフレーム240は、OFDMAのRU上で送信されるとき、NON_HT PPDUフォーマット(241)またはHE MU PPDUフォーマット(242)に従いうる。
DiL RUに対して、受信側のDiLの宛先ステーションは、DiL送信が行われた同じRU内でアクノレッジメント260を発しうることが想定されうる。アクノレッジメントフレーム260は、SUフォーマットに従うことができるが、DiL RUと同じRU位置に配置されなければならない。
802.11axでは、高効率(HE)フレームが導入されている。これらのフレームは(後方互換性のために)任意のステーションが読み取り可能な同一のプリアンブル(L-STF、L-LTF、およびL-SIG)で始まり、プリアンブルおよびデータフィールドで続く。HEプリアンブルは、802.11ax(および前方互換の)デバイスによってのみ復号されることができ、様々なタイプのHEフレーム、たとえば、単一ユーザ送信に使用されるHEシングルユーザ(SU)PPDU、1つまたは複数のステーションへの送信に、特に、APからnon-APステーションへのMUダウンリンク(DL)送信に使用される、HE MU(マルチユーザ)PPDU、および、トリガフレームに応答して、non-APステーションからAPへのアップリンク(UL)送信に使用されるHEトリガベース(TB)PPDU(HE_Trig)に含まれる。
図3a、図3bおよび図3cは、それぞれ、HE SU PPDU、HE MU PPDUおよびHE TB PPDUフレームのフォーマットを示している。これらのHEフレームは本発明の実施形態を説明する際に例として使用されるが、他のフォーマットも当然に想定されうる。例えば、802.11beで導入されたExtremely-High-Throughput(EHT)フレームもよく使用されうる。
図3aは、HE SU PPDUのフォーマットを示す。これは、従来のプリアンブル(L-STF、L-LTF、L-SIG)に加え、RL-SIG(Repeated Legacy Signal Field)、HE-SIG-A(HE SIGNAL A)、HE-STF(HE Short Training Field)、HE-LTF(HE Long Training Field)を含む。レガシプリアンブルおよびHE-SIG-Aは、20MHzチャネルのそれぞれにおいて複製される。HE-SIG-Aフィールドは、帯域幅(BW)、変調及び符号化方式(MCS)、データストリームの数、符号化タイプなどのような、PPDUの送信パラメータのセットを示す複数のサブフィールドを含む。
図3bは、HE MU PPDUのフォーマットを示している。これは、HE SU PPDUとしてのフィールドを含んでおり、追加のフィールド350、すなわち、non-APステーションが自身のデータを発見するリソースユニットがどれであるかをnon-APステーションへ知らせるのに使用されるHE-SIG-B(HE SIGNAL B)を伴う。このように、HE-SIG-B350は、DL MU送信を形成するRUをnon-APステーションに割り当てて、その後にAPから自分自身のデータを効率的に受信する方法を定義する。
図3cは、HE TB PPDU(HE-Trig)のフォーマットを示している。HE-Trigフレームは、HE-STFフィールドの期間が8μsであることを除いて、HE SU PPDUのフォーマットと全く同様のフォーマットを有する。特に、このフォーマットは、non-APステーションへのRU割り当てがトリガフレーム内で既に定義されているため、HE-SIG-Bフィールドを含まない。フォーマット303は、図2に示されたフレーム(プリアンブル&データ)230_221の一例であってもよい。
様々なタイプのHEフレームのフィールドは、Pre-HE変調されたフィールドの第1のグループ(360a、360b、360c)と、HE変調されたフィールドの第2のグループ(361a、361b、361c)とに分類することができる。
HE TB PPDUでは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIGおよびHE-SIG-Aフィールドを含むPre-HE変調されたフィールド(360c)が、STAのHE変調されたフィールドが配置される20MHzチャネル上でのみ送信される。HE変調されたフィールドが20MHz以上のチャネルに配置される場合、Pre-HE変調されたフィールドは、複数の20MHzチャネルにわたって複製される。これは、図2の表現230に対応する。
RU201~208におけるトリガされたステーションによるデータの送信は、TFを受信した結果として、図3cに示すようなHE Trigger-Based PPDU(HE_Trig)またはステーションによってアクセスされる各RUにおけるその変形を使用して行われる。このフォーマットは、トリガフレームに対する応答である送信(またはTriggered-response-Schedulingを表す802.11axのTRSメカニズムを通じた等価物)に使用される。各HE-Trig PPDUは、トリガフレームに応答して単一の(すなわち、1つのステーションからの)送信を搬送する。
様々なフォーマットは、アップリンク(UL)通信をトリガするトリガフレーム又はダウンリンク(DL)通信に使用されるHE MU PPDUの物理プリアンブルフィールド(HE-SIG-Bフィールド350)を通じて、MU送信を形成するRUおよびRUの割り当ての知識をステーションが有しうることを示す。
さらに、ステーションは、チャネル幅、レート(または変調および符号化スキームを表すMCS)などのような異なる送信パラメータのセットを用いて、異なるフォーマットに従って、PPDUを送信することができる。
送信パラメータのセットのうち、HE-MCSパラメータ(すなわち、HEまたは802.11axデバイスのために使用されるMCS)は、PPDUのHE-SIG-Bおよびデータフィールドにおいて使用される変調および符号化のコンパクトな表現である。HE SU PPDUの場合、それは、HE-SIG-Aフィールドで運ばれる。HE MU PPDUの場合、それは、HE-SIG-BフィールドのUser Specificフィールドにおいてユーザごとに運ばれる。HE TB PPDUの場合、それは、HE TB PPDUを求めるトリガフレームの、User Infoフィールドにおいて搬送される。認識されうるように、MCSは、通常、HE SU PPDUおよびHE MU PPDUに対しては送信ステーションによって示され、一方、HE TB PPDUに対しては受信ステーション(そのようなパラメータを取り扱うTFを発信するAPである受信ステーション)によって示される。新たな変調技術(QAM-1024)の追加により、2つの新たなMCSインデックスが802.11axで利用可能である(MCSインデックスは現在0から11の間である)。
従来のMU送信は、プリアンブル230がすべての送信に対して同じであること、より正確には802.11axに対して、(プリアンブル230を構成する)pre-HE変調されたフィールド360cが同じであり、20MHz帯域のそれぞれにおいて放射されることを強いる。その結果、(HE-SIG-Aフィールドに含まれる)送信パラメータの値は同じであり、所与の送信のためにステーションによって選択されたであろう最も適切な値を表さない。
この制約は、ステーションがMU送信内で割り当てられたRUから利益を得ながら、送信パラメータのための異なる値を選択する必要がある状況に対して、システム性能を低減する。
本発明の実施形態は、その異なる態様において、データフレームがMU送信で送信される間に、各送信に適合される送信パラメータの値を転送するために、データフレームのプリアンブルを有利に使用する。
一態様によれば、STAがデータフレームを送信するために使用される送信パラメータのセットの値を選択する本発明の実施形態を提供する。
図4は、本発明の第1の態様の実施形態による、ステーションにおいて実行される無線通信方法の例を、フローチャートを用いて示している。
ステップ401において、マルチユーザ(MU)送信をトリガするために、basic service set(第1のBSS)のAPからトリガフレームが受信される。TFフレームは、送信パラメータのセットを使用してデータフレームを送信するためにSTAがアクセス可能なMU送信のリソースユニットを割り当てる。
ステップ403において、STAは、送信パラメータのセット(の一部または全部)の値を選択し、ステップ404において、STAは、そのSTAによって選択された値を使用して、APによってSTAに割り当てられたMU送信のRUを介して、データフレーム(HE TB PPDU)を送信する。
オプションで、ステップ403の実行は、1つ以上の条件を満たすことを条件とする(ステップ402)。1つ以上の条件が満たされない場合、STAは、APによって選択された送信パラメータのセットの値を取得しうる(ステップ405)。1つの実装では、これらの値は、APによって送信されたトリガフレームから取得される。例えば、APが選択した値は、IEEE802.11ax規格に従って定義されたトリガフレームのUser Infoフィールドから取得される。
一実施形態によれば、1つの条件は、MU送信のリソースユニットがSTAから別のSTAに向けてダイレクトリンク(DiL)でデータフレームを送信するために割り当てられることである。これは、STAが宛先STAに向けてデータフレームを送信するのに最も適切な値を選択することを可能にする点で有利である。
一実施形態によれば、1つの条件は、MU送信のリソースユニットが第1のBSS以外の第2のBSSに対してAP(第2のAP)として動作するステーションに割り当てられることである。STAは、第1のAPに対して、デバイス(例えば、第1のAPにアソシエーションされていないステーション)として見なされる。第2のAPは、それに割り当てられたMU送信のリソースユニットを使用して、ステーション/第2のAP間のデータ交換を管理する。第2のAPによって管理されるステーションは、第2のBSSのステーションであるが、第2のAPは、割り当てられたリソースユニットの一部またはすべてを、第2のBSSに属さないステーションにさらにサブリースしてもよい。これは、第2のAPが第2のBSSの宛先ステーションに向けてデータフレームを送信するため、および/または、第2のBSSの発信元ステーションからデータフレームを受信するために、パラメータの最も適切な値を選択することを可能にする点で有利である。
第1のAPおよび第2のAPは、本発明の範囲外で形成されるAP間調整グループの一部であってもよい(マルチAP調整能力のアドバタイズのために、ビーコンまたは個別のブロードキャストフレームのような管理フレームを発行することが考慮されうる)。第1のAPは、コーディネート側APと呼ぶことができ、第2のAPは、被コーディネート側APと見ることができる。第1のAPは、STAのMACアドレスまたは第2のBSSのBSSIDなどの個別の識別子を使用して、リソースユニットがAPとして動作するステーションに割り当てられることをシグナリングしうる。実際のところ、ステーションは、第1のAPに関連付けられていなくてもよく、したがって、そのステーションは、第1のAPによって自身に割り当てられたAIDを有さない。
一実施形態によれば、1つの条件はリソースユニットが20MHzチャネル(例えば、20、40、60、80、160、320MHz)の倍数で形成される周波数帯域を占有することである。STAがその周波数帯域を形成する20MHzチャネルにおける唯一の送信機であるため、そのSTAのプリアンブルは、1つ以上の他のSTAのプリアンブルと重ならず、したがって、STAは、プリアンブルにおいて通信される送信パラメータの値を適切に適応させる自由を有する。
一実施形態によれば、1つの条件はAPによって提供される値が、STAによって認識されない、サポートされない、または満たすことができないことである。
一実施形態によれば、1つの条件は、STAが複合チャネルの各20MHzチャネル上でプリアンブルを送信する唯一のステーションであることである。実際のところ、データフレームの送信がリソースユニットを介してペイロードを送信すること及び複合チャネルの各20MHzチャネルを介して(包含して)プリアンブルを送信することを含むため、STAがそのプリアンブルを送信する唯一のステーションである場合、STAは、宛先のAPまたはnon-APステーションに向けてデータフレームを送信するための最も適切な値を(すなわち、他のSTAと同じプリアンブルを有することを強制されることなく)選択する自由を有する。
STAは、送信パラメータのセットのための値を選択することが許容されるため、少なくとも一つの送信パラメータに対して、STAによって選択された値が、例えば、APによって選択されてUser Infoフィールドにおいて特定されている値とは異なりうる。
一実施形態では、STAが送信パラメータのセットの特定のパラメータの値を選択することが許可され、STAはそのセットの特定の他のパラメータの値を選択することが許可されず、すなわち、後者に対して、STAがAPによって提供される値をとることが要求される。例えば、APは、STAの放射電力を制御することによって、STAによって送信される信号の受信強度(RSSI)を制御したい場合があり、従って、APはSTAが選択を許容される送信パラメータのセットから、そのパラメータを除外する。変形例では、例えば、パラメータが値の特定の範囲内に留まる限りにおいてSTAがパラメータ値を選択することを可能にするなどの制約の下で、STAが送信パラメータの一部または全部についての値を選択することが許容される。
一実施形態では、データフレームは、MU送信のリソースユニット上でシングルユーザ(SU)フォーマットを使用する。特定の実装において、使用されるSUフォーマットは、IEEE802.11ax規格に準拠したHE SU PPDUフォーマットである。
一実施形態では、データフレームは、MU送信のリソースユニット上でマルチユーザ(MU)フォーマットを使用する。特定の実装において、使用されるMUフォーマットは、IEEE802.11ax規格に準拠したHE MU PPDU形式である(代わりに、EHT MU PPDUが、IEEE802.11be規格に従うことが想定されうる)。MUフォーマットは、PPDUのデータフィールドが受信されない場合であっても、PPDUの送信機を決定するためにUL HE MU PPDUの受信機によって使用されうる追加情報(例えば、送信機の識別子)を含むHE-SIG-Bフィールドを有する。
一実施形態では、第1のAPによってトリガされた(第1の)MU送信のリソースユニットを介した第2のBSSのステーションからの(第2の)MU送信をトリガするために、データフレームがトリガフレームを含む。この実施形態では、トリガされるステーションがトリガするAP(第1のAP)とは異なる第2のAPである。
別の態様によれば、STAが、APからのインジケーションに基づいて、データフレームを送信するために使用されるべき送信パラメータのセットの値を決定する本発明の実施形態を提供する。このインジケーションは、STAが送信パラメータのセットの値を選択することが許容されているか否かを示しうる。変形例において、インジケーションは、リソースユニットを介してデータを送信するためにSTAによって使用される送信パラメータのセットの値がAPによって提供されるか、またはSTAによって選択されるかを示しうる。
図5は、本発明の第2の態様の実施形態による、トリガフレームを受信した結果として、HE TB PPDU送信を構成するためにステーションによって実行される無線通信方法の例を、フローチャートを使用して示している。
ステップ501において、STAは、STAがデータを送信するためにアクセス可能なMU RUを割り当てるトリガフレームを受信する。RUは、そのSTAのためのスケジュールされたRUとランダムRUとのいずれかでありうる。
ステップ502で、STAは、STAが値を選択することが許容されるかを示すインジケーションをAPから取得する。インジケーションは、好ましくはトリガフレームのフィールドから取り出される。
STAは、受信したトリガフレームを復号し、(UL MU送信またはnon-UL(すなわち、DiL)MU送信のための)発信元ステーションとして、またはトリガフレームにおいて宣言されたnon-UL(すなわち、DiL)MU送信のための宛先ステーションとして、STAを識別するトリガフレームに記載されたRUを決定する。
これは、トリガフレーム700において宣言されたUser Infoフィールド710を分析することによって、そしてより具体的には、AP110によって宛先non-APステーションとのDiL RUを宣言するために使用されるAID12サブフィールド711、および/またはTrigger Dependent User Infoサブフィールド714、および、(DiLのために)必要な場合に、発信元ステーションを分析することによって行われうる。RUに関与するステーションにシグナリングするためのAIDの使用に代えて、それらのMACアドレスをシグナリングして、代わりに使用してもよい。
一実施形態では、トリガフレーム700によって提供されるRU割り当てリスト内のSTAの(DiL)受信に対して、最大で1つのRUが適格である。
一実施形態では、トリガフレーム700によって提供されるRU割り当てリスト内のSTAのための(DiL)送信に対して、少なくとも1つのRUが適格である。
一実施形態では、そのような(DiL)受信に適格なRUおよび(DiL)送信に適格なRUは、STAが受信または送信するが両方を同時に実行しないために、互いに排他的である。
ステップ503で、STAは、インジケーションに基づいて送信パラメータのセットの値を決定し、ステップ504で、STAは、決定された値を使用してAPによって割り当てられたRU上にデータフレームを送信する。データフレームは、APへまたは別のSTA(またはSTA)へ、送信される。
ステップ503の実施形態において、STAが送信パラメータの値について決定することを指定するインジケータを伴うRUのための発信元のトリガされたステーションであると決定された場合、STAは、STAが(例えば、シングルユーザモードでデータフレームを送信するために)EDCAを使用して送信するための値を選択した場合と同様の方法で値を選択する。例えば、MCSは、宛先ステーションによって知覚される信号品質に従って選択される。PHYプリアンブルは、関連するデータと同じ幅を有する。
RUが(例えば、図8b~図8dを通して取り扱われているように)20MHz幅を有する実施形態では、PHYプリアンブルも20MHz幅を有する一方で、関連するデータが狭い幅を有する。例えば、隣接する20MHzチャネルからの/そのチャネルへの干渉を低減するために、20MHzチャネルの1つの(または両方の)境界において、空の26トーンRUが考えられうる。
一実施形態では、UL Target RSSIサブフィールドが、STAによって考慮されうる。Target RSSIの値は、dBm値で、アップリンクの802.11axクライアントからの割り当てられたリソースユニット送信のためのすべてのアンテナにわたるAPでの予想される受信電力を示す。トリガフレームによって提供されるこの情報に基づいて、STAは、APによって要求される送信電力に適応するために、その選択されたMCSを調整しうる。
第1の態様について記載されたすべての実施形態および変形形態は、本発明のこの第2の態様にも適用される。例えば、STAが値を選択することが許容される場合、選択は、送信パラメータのサブセットに、および/または、値の範囲に、制限されうる。
図6は、フローチャートを使用して、本発明の第2の態様の実施形態によるAPで実行される本発明の実施形態を示している。
ステップ601において、APは、マルチユーザ(MU)送信をトリガするためにトリガフレームを送信する。TFは、送信パラメータのセットを使用して、STAからのデータ送信のためにMU送信のリソースユニットを割り当てる。
DiL送信のケースでは、送信に関与するステーションを識別するために、様々な手段が想定されうる。以下の例を考えることができる。
上述のように、RUは、通常、802.11axに従ったTrigger Format内の(「AID12」と呼ばれる)識別子に関連付けられている(例えば、RUの「Per-User Info」フィールドにソースステーションのAIDに設定された「AID12」フィールドが組み込まれる)。1つの実装では、ダイレクトリンクセッションに対応するセッション識別子を伝達するためにAID12が使用されうる(ダイレクトリンク通信に関与する発信元ステーションおよび宛先ステーションがこのようにして得られる)。これは、APが(DLSプロトコルのように)P2Pセッションを許可し、セッションに識別子を付与した場合に想定されうる。推奨されるアプローチでは、セッション識別子は12ビットのAIDフォーマットに制約され、AP次第で、個々のステーションを識別するAIDに割り当てられるものとは異なる値が割り当てられる。
代替的に、いくつかのAIDが、所与のRUのためにシグナリングされてもよく、これにより、発信元及び受信側のP2Pステーションの通知を可能にする。または、確立されていないダイレクトリンクセッションに対して、ピアのnon-AP 802.11ax宛先ステーションのAIDが、non-AP 802.11axステーションによって知られなくてもよい。したがって、ステーション識別子(AID)の代わりにMACアドレスの使用が、この種のアドレスが普遍的に知られていると共に特に(ピアのnon-AP 802.11ax宛先ステーションへのBSSへの登録をAPが許可しているため)AP及びステーションで共有されているため、想定されうる。APは、受信したMACアドレスからAIDを取得してもよく、その後にリソース割り当てのためにステーションのAIDをアドバタイズする。
あるいは、所与のRUが、別個のBSSIDに関連付けられる(例として、AID12フィールドが別個のBSSIDに対応する特定のAID値を含み、代わりに、MACアドレスに意図されたBSSIDの値が提供される)。したがって、指定されたBSSIDに対応するAPがトリガされるステーションになる。その結果、この第2のAPは、第1のAPが提供する所与のRU内で、指定されたBSSIDに関連付けられたステーションにフレームを送信することができる。
ステップ602において、割り当てられたリソースユニットを介してデータを送信するための送信パラメータのセットの値をSTAが選択することが許可されているかを示すインジケーションをAPが送信する。代替的に、このインジケーションは、リソースユニットを介してデータを送信するためにSTAによって使用されるべき送信パラメータのセットの値がAPによって提供されたものである必要があるか、または値の選択がSTAに残されるかを示しうる。
所与のRUにおけるステーションの送信モードに対するそのようなインジケーション要素を含める決定が、APにおける様々な基準に基づいてもよく、例えば、non-APステーションから受信された以前のバッファステータスレポートに基づきうる。変形例では、DiL送信のために割り当てられるRUが、常に設定されたインジケーション要素を有してもよい。
好ましくは、設定されたインジケーション要素を有するUL RUの個数が、APにおいて利用可能なPHYブロック送信チェーンの個数に含まれる(APは、いくつかの無線およびアンテナシステムを有しうる)。APは、その受信能力に対して設定されたインジケーション要素を有するDiL RU(または他のBSS向けのRU)の個数を、APがそのようなRUの受信ステーションではないため、制限しない。
好ましい実施形態では、APは、すべての範囲のUL RUを復号するために単一のブロック送信チェーンが使用されるように、インジケーション要素が未設定のUL RU(またはインジケーション要素がないRU)を連続させるだろう(これは、これらのUL RUが同じPHYプリアンブルを共有するためである)。
そして、トリガフレームが、APのPHYによって、トリガされるSTA(通常、そのBSSのnon-APステーションであるが、独自のBSSを管理する任意のAPでもよい)に送信される。
オプションとして、ステップ603において、割り当てられたRUがアップリンクRUである場合、APは、インジケーションに基づいて決定された値を使用して、APによってSTAに割り当てられたRUを介してデータフレームを受信する。
割り当てられたRUがDiL RUである場合、宛先STAは、インジケーションに基づいて決定された値を使用して、APによってSTAに割り当てられたRUを介してデータフレームを受信する。
割り当てられたRUが別個のBSSのRUである場合、宛先STAは、APによって第2のBSSIDのAPに割り当てられたRUを介して、インジケーションに基づいて決定された値を使用してデータフレームを受信する。
図7は、本発明の実施形態によるトリガフレーム700の構造を示している。この例示的な実施形態では、TFは明示的なインジケーションフィールドを含む。
本発明の実施形態は、User Infoフィールド710が802.11axのUser Infoフィールドの変形であるトリガフレームを提供し;ビットB39(以前は未使用)を、トリガされたSTAに対して、そのSTAが対応するRUでHEPDUを発行する際に独自の送信パラメータを考慮しなければならない(又は考慮してはならない)ことを特定するためのインジケータとして使用される。
サブフィールドビットB39は、「送信モード」または「STA TXパラメータ」またはその他の適切な名前で命名されうるシグナリング要素である。
実施形態によれば、B39サブフィールド713は、TFに含まれる送信パラメータ値が使用されなければならないことを指定する値を含む(例えば、B39が未設定、または値0である)。実施形態によれば、考慮すべきトリガフレームパラメータは、MCSサブフィールド715及びTarget RSSIサブフィールド716である。
B39サブフィールド713は、トリガされたSTAがトリガフレームにおいて示された送信パラメータを使用せず、送信パラメータの独自にローカルで決定された(選択された)値を使用しなければならない(例えば、B39がセットされるか、値1)ことを指定する値を含む。
したがって、サブフィールドB39を使用することは、既存の802.11ax TF形式と後方互換性が有る点で有利である。
User Infoフィールド710は、さらに、AID12サブフィールド711およびTrigger dependent User Infoサブフィールド714を含みうる。
他の実施形態によれば、本発明の実施形態がダイレクトリンクRU通信にのみ適用される(UL RUについては決して適用されない)場合、明示的なシグナリングは必要とされず、RUがダイレクトリンクRUであるという判定は、シグナリング要素が設定されていることを判定するための1つの手段である。すでに議論したように、AID12 711は、ダイレクトリンクセッションに対応するセッション識別子を伝達してもよく、あるいは、2つのP2P non-APステーションを識別するために2つのAID12が指定されてもよく、または、2つのMACアドレスが指定されてもよい。
他の実施形態によれば、トリガされたSTAが第2のAPである場合に、明示的なシグナリングは必要とされない。RU割り当てのための第2のAPのBSSID(またはそれから導出される値)の使用は、シグナリング要素が設定されていることを判定するのに十分である。すでに議論したように、AID12は、トリガする側のAPのMACアドレス(BSSID)とは異なるBSSIDである、MACアドレスを伝達しうる。
図8aは、本発明の実施形態による送信シーケンスを示している。
トリガフレーム210は、non-HT Duplicateフォーマットを有し、動作予約帯域(例えば、説明のために40MHz)を形成する20MHzチャネルのそれぞれにおいて複製される。
好ましくは、従来のMU UL RUは、プライマリ20MHzチャネル、すなわち、APがその媒体アクセスを競合したチャネル上で発生するように指定される。これらのRUに対して、RUを介してデータを送信するための送信パラメータ値がAPによって設定されるか、発信元ステーションによって設定されるかを示すためのインジケーションがセットされない。
その結果、non-APステーション(STA1、STA7、STA3、およびSTA5)は、HE TB PPDU(図3c)に従ってULフレームを発信し、すべてのPre変調されたフィールド360cが、20MHz幅にわたってステーションによって発信される。
好ましくは、セカンダリチャネル上のRU(RU5およびRU6)が、本発明の実施形態に従ってセットされる(RUを介してデータを送信するための送信パラメータ値がAPによって設定されるか発信元ステーションによって設定されるかを示す)インジケーションを有する。
その結果、non-APステーション(STA2およびSTA6)は、HE SU PPDU(図3a)に従ってトリガされたフレームを放射し、そこでは、各Pre変調されたフィールド360aが、決定されたRUと同じ周波数幅にわたってステーションによって放射される。これは、このフォーマットが(HE-SIG-Aフィールドの解析を通して)受信者がPPDUを復号するために有用なパラメータを含むためである。
ステーションSTA2は、RU5の最初からHE SU PPDUフォーマット内でそのフレーム822を送信する。ステーションSTA2は、HE-SIG-Aフィールドにおいて、送信パラメータの選択された値を示す。
レガシプリアンブルの復号後、受信ステーションのPHYエンティティは、HE SU PPDUについてのHE-SIG-A、HE-STF、およびHE-LTFの系列の受信を開始すべきであり、受信ステーションは、サポートされるモードに対して、HE-SIG-Aを評価する(HE-SIG-A中のコンテンツをチェックする)。変調および符号化を表すHE-MCSは、特に、HE-SIG-Aフィールドで搬送され、受信ステーションが、以下のHE変調されたフィールド361aを正しく復号することを可能にする。
同様にして、ステーションSTA6は、RU6の最初からHE SU PPDUフォーマット内でそのフレーム821を送信する。
802.11ax規格の従来のトリガされる機構との差に注目すると、図のプリアンブル230、830、および831は異なる。本発明の実施形態の新しいトリガされる機構は、従来のPre-HE変調されたフィールド360c(230の場合)またはPre-HE変調されたフィールド360a(830および831の場合)のいずれかの、RUにおける様々なプリアンブルの使用を提供する。
いくつかの実施形態では、STA2またはSTA6のいずれかによって送信されるデータフレームが、1つのSTA(STA2またはSTA6)のみがHE-SIG-Bフィールドにおいてリストされるマルチユーザ(MU)フォーマットを使用しうる。
次に、受信ステーション(本例では、STA4およびAPのそれぞれ)が、AckフレームまたはBlock Ackフレーム(それぞれ842および841)を用いてOFDMA RU上の送信をアクノレッジすることができる。好ましくは、これらのAckフレームも、SU PPDUフォーマットに従って送信される。
結論として、位置、幅、および長さなどのRUの特性は、依然としてトリガフレーム()によって示される。本発明は、指定されたRU内の送信パラメータの値がトリガされた送信ステーションによって決定され得る、専用フィッティング方法を提供する。
図8bは、インジケータが設定されるRUが20MHz幅を有する、本発明の実施形態による別の送信シーケンスを示す。
より正確には、RUサイズがトーン数でカウントされるところ、例示的な図は242トーンRUが20MHzチャネル上に整列されることを提供する。場合によって、RUサイズは、20MHzチャネルの倍数に対応する(すなわち、RUサイズは、n×20MHzチャネルの最大帯域幅に設定される)。
これは、HE-SIG-Aフィールドが従来20MHz幅を有するため、大きな利点を提供する。既存の802.11規格は、それぞれの占有される20MHzチャネルのチャネル帯域幅にわたってHE-SIG-Aフィールドを複製することを義務付けている。
図8aに示された例に反して、今度は、RU5およびRU6が20MHz幅を有し、その結果、TF210によって予約される全動作帯域は、80MHzになる。
802.11ax規格のトリガされる機構との差に注目すると、図のプリアンブル230、830、および831が、すべて20MHzベースで送信されるが、それらは異なる。本発明の実施形態による新しいトリガ機構は、RUにおける様々なプリアンブルの使用を提供し;プリアンブルはHE TB PPDUのための従来のPre-HE変調されたフィールド360c(230の場合)であってもよいし、HE SU PPDUのためのPre-HE変調されたフィールド360a(830および831の場合)であってもよい。
回想すると、(830および831のための)HE MU PPDUのためのPre-HE変調されたフィールド360bが使用されてもよく、そこでは、STA2のAIDのみがプリアンブル830のHE-SIG-B350にリストされ、STA6のAIDのみがプリアンブル831のHE-SIG-B350にリストされる。
最終的に、各STA(STA6およびSTA2)は、独自のプリアンブルを個別のチャネルで使用する(言い換えると、割り当てられたRUで独自のPPDUフォーマットを使用する)。主な利点は、それらの関係するステーションが、TXOP制限(RU長)を満たすことを条件として、(APに向けてMU UL送信を行うレガシのトリガされることに基づくステーションに対するように)同期を必要としないことである。
代替的に、Pre-HE(又はPre-EHT)変調されたフィールドの一部のみが同期する。例えば、L-STFからHE-SIG-A(図3a~図3c)までのフィールドが、開始時間および継続時間において整列される。
さらに、APは、P2Pの伝送特性を認識する必要がない(したがって、すべてのトリガパラメータ、たとえば、MCSを提供しない)。(RU長の属性を介する)TXOPの長さのみが、受信者STAがこの要件を満たさなければならないため、受信者STAにとって有用である。
好ましくは、選択されたRU位置は、セカンダリチャネルに対応する。
802.11ax規格は、802.11axクライアントステーションの20MHzのみの動作モードも考慮している。クライアントステーションは、管理フレームを通して、20MHzのみのクライアントステーションとして運用していることを802.11ax APに通知することができる。通常、20MHzのみのステーションは、20MHzのプライマリチャネル内のOFDMA RUを介してのみ通信することができる。
本発明の実施形態は、付与されたTXOPにおける、セカンダリの20MHzチャネルのいずれか(すなわち、80MHz帯域のうちの、セカンダリの20MHz、ターシャリの20MHz、または、クォータナリの20MHzサブチャネルのいずれか)に基づいて、それらの動作帯域をオフロードすることにより、それらの20MHzのみのクライアントステーションに対するサポートを提供する。HE SU PPDUフォーマットがこのバンド内で使用されるため、割り当てられるRUは、古典的な20MHzチャネルとして(すなわち、242トーンRUとしてではなく、非OFDMAの20MHzとして)使用されうる。
本発明は、異なる送信セッションが1つのチャネルから別のチャネルへスムーズに転送することを可能にする、新しい高速セッション転送(FST)プロトコルのための実施形態を提供する。
この新しいプロトコルは、802.11規格によって提供される、より大きなバンドの恩恵を受ける20MHzのみのデバイスを作り、今日の唯一の20MHzのプライマリチャネル上での動作に制限することを回避する。
図8cは、本発明の実施形態による別の送信シーケンスを示し、ここで、インジケータが設定されるRUは、所与のステーションのセットに対するバンドの割り当てとして知覚されうる。
図示されるように、RU5は、トリガされたステーションによって、SU通信スタイルにおける動作の帯域として考慮され、各フレーム送信はSIFSインタースペースによって分離される。例えば、1つの組830A/840Aは、STA2からSTA4へのデータ送信に対応し、1つの組830B/840Bは、STA4によって発信されるアクノレッジメントである。
HE SU PPDUフォーマットが本発明の実施形態によって設定されたインジケータを有するRUにおいて送信されるすべてのフレームに対して使用されるべきであるため、いくつかのSUプロトコルが想定されうる(TXOP期間、言い換えれば、RU長の制約の下で、保証され、超過されない)。
すでに議論したように、PHYプリアンブル830A~830B~830Cは、好ましくは関連するデータ840A~840B~840Cと同じ周波数幅、すなわち、20MHz幅を有する。代替的に、関連するデータ840A-840B-840Cの幅が、干渉を制限するために、任意のチャネルエッジに空の26トーンRUを予約することによって、わずかに狭くすることができる(例えば、プライマリチャネルに近いチャネル境界でRU5の内側にAID=2046を有するRUなど、空の26トーンRUがスケジューリングされる)。
これは、トリガされた発信側の802.11ステーションが逆方向(RD)イニシエータに対応し、トリガされた宛先802.11ステーションが逆方向(RD)レスポンダである「逆方向許可」プロトコルの場合でありうる。
RDG送信機会を許可するRDイニシエータは、残りのRU長をバイパスしないことを保証する。その他の場合、最後のPPDUは、パディング(840CのMACフレーム内の破線)で埋められる。
結果として、本発明は、古典的なSU通信のための周波数/時間スロットを割り当てる手段を提供している。
本発明の実施形態は、マルチユーザ動作とシングルユーザ動作とを組み合わせてグローバルセルの効率を向上させる利点を利用するため、いくつかの利点を提供する。提供される方式は、P2P通信がAPによってトリガされる(媒体アクセス衝突を回避する)ので、SU媒体アクセス方式(以前のEDCAダイレクトリンクプロトコル、RDPプロトコルなど)と比較してより効率的である。この方式は、APが他のSTAから古典的なOFDMAアップリンクRUを依然として並行して受信することができるため、古典的なMU UL動作と後方互換性を有する。
図8dは、本発明の実施形態による別の送信シーケンスを示しており、インジケータが設定されるRUが、別のBSS(すなわち、トリガフレーム210を発信するAPとは異なるAPによって管理されるBSS)に属するステーションのセットのためのバンドの割り当てと見なされうる。
いくつかの種類のPPDUフォーマットが、本発明によってセットされるインジケータを有するRUにおいて送信される他のBSSのフレームのために使用され得る実施形態を提供する。
例として、トリガフレーム840Dは、MUまたはSUフォーマットのいずれかにおいて、予約されたRUを介して、トリガされたAP(第2のAP)によって送信され得る。このフレームは、第2のAP(例えば、AP2)によって管理される第2のBSSのステーションをトリガするために使用される。したがって、BSS2のステーションはこの第2のTFを検出し、それらのトリガされたフレーム840Eを発することができる。AP2のトリガフレーム840Dによって提供されるRU割り当ては、2番目にトリガされたRUがAP1によって許可されたRU内に包含されることを保証するものとする。
他の例として、MUダウンリンクフレーム(840F)は、AP1によって許可されたRU内で伝達されてもよく、そこで、AP2は、そのBSS(BSS2)の複数のユーザのためにいくつかのAMPDUを送信する。
PHYプリアンブル830D~830E~830Fは、関連するデータ840D~840E~840Fと同じ周波数幅、すなわち、20MHz幅を有しうる。代替的に、関連データ840D~840E~840Fの幅がわずかに狭くてもよい。例えば、空の26トーンRU(例えば、AID=2046を有するRU)が、干渉を制限するために任意のチャネルエッジに配置される。図8dに関して、参照番号850のRUは、プライマリチャネルに近いため、使用されない(空である)。
結果として、PPDUの帯域幅がAP1のRU幅内に収まるものとすることを除いて、AP1によって許可されたRU内でAP2が独自の送信パラメータを使用する本発明の実施形態が提供される。図示するように、好ましい実施形態は、AP1によって許可されたRUのための20MHz幅を考慮する。
このような方式の1つの利点は、それぞれが個別の20MHzのRUで動作する数個の第2のAPに対して第1のAP(AP1)による協調を提供することであり、従って第2のAP間の干渉を回避することである。
図10は、受信されたトリガフレームの結果としてトリガされたSTAからのTB PPDU送信の受信機としてそれ自体を構成する準備ができるように、宛先ステーションにおいて実行される本発明の実施形態を、フローチャートを使用して示している。
より具体的には、トリガされたSTAは、DiL送信の文脈における発信元STAであってもよく、一方で、宛先STAはDiL送信の受信者であってもよい。
AP間調整の文脈において、トリガされたSTAは、トリガするAP(例えば、AP1)から受信されたトリガフレームのRU割り当てにおいてリストされた第2のAP(例えば、AP2)である。宛先STAは、第2のBSSに関係する任意のnon-APステーション(例えば、AP2に関連付けられた任意のnon-AP STA)であってもよい。
ステップ1001において、宛先STAは、トリガされたSTAがデータ送信のためにアクセス可能なMU RUを割り当てるトリガフレームを受信する。RUは、トリガされたSTAのためのスケジューリングされたRUまたはランダムRUのいずれかでありうる。
TFが宛先STAをTFの受信者として含まないことに留意されたい(宛先は、TFの受信者アドレスやRU割当リストにおいて自身を見つけることがない)。
オプションとして、受信されたTFがトリガされたSTAに関連するものであるかどうか、すなわち、STAがトリガされたSTAに関連するものであるかを判定するために、テスト1002が実行される。
DiL送信の場合、トリガされた(宛先)STAは、TFがそのローカルAPから発行されたかを判定してもよく;TAフィールドが、STAが関連付けられているAPに対応するBSSIDの値(または、少なくとも、複数のBSSがサポートされる場合に同一の物理APに関連付けられた送信されたBSSID)に設定される。TFがローカルAPから発行される場合、宛先STAは、動作を継続するために、RU割当フィールド内のそのAIDまたはDiLセッションAIDのいずれかをさらに検索する。宛先STAがそのAIDを見つけるか、またはそのセッションAIDに関係する場合、テスト1002は肯定的であると見なされ、アルゴリズムはステップ1003に進む。
送信がDiLでない場合であっても、STAは最初に自身が宛先STAであるかどうかを判定しなければならないため、ステップ1002において、リモートAPからのTFを直接無視することはできない。その結果、受信時のNAVをTFに設定するためのレガシの挙動は修正される必要がある。
実施形態は、新しいTF変数値を有するTFを受信するSTAが各User Info要素を解析するように、そのようなTF700のための新しいトリガタイプ(Common InfoフィールドのTrigger Typeサブフィールドがそのトリガフレーム変数を識別し、そしてAP協調のために新しい値が指定される)を想定することがある。
STAの近傍のリモートAPから受信されたTFの解析を可能にするための他の手段が想定されうる。例として、STAは、APが送信する管理(例えば、ビーコンまたはプローブレスポンス)フレームにおいてアドバタイズされる能力のリストを通じて、AP調整能力をサポートすることをその関連するAPが通知したことを、以前に判定している可能性がある。
受信STAは、トリガされたステーションのリスト内にそのAPを発見した場合、自身を宛先STAとみなす。すでに議論したように、例として、User InfoフィールドのAID12は、それが関連付けられているAPに対応するBSSIDを伝達しうる。
宛先STAとして示されるSTA(テスト1002において肯定)は、ステップ1003においてアルゴリズムを継続する。
ステップ1003はステップ502と同様であり、宛先STAが、トリガされたSTA(例えば、DiLのためのトリガされたnon-AP STA、またはAP調整のためのトリガされたAP)が値を選択することが許可されるかを示すインジケーションを(TFを送信した)APから取得する。インジケーションは、好ましくは、トリガフレームのフィールドから取り出される。
インジケータが存在しており、トリガされたステーションが送信パラメータについて決定することを指定する場合、それに従い、宛先ステーションは、DiL RUにおける受信のために自身を準備し、PPDUの受信時に、単一ユーザモードに対して行われたようにPHYプリアンブルを分析することによって、使用されるパラメータが決定される。PHYプリアンブルは、関連するデータと同じ幅を有することが期待される。
インジケータが存在しない場合、または考慮すべき送信パラメータがトリガフレームのものであることをインジケータが指定する場合、それにしたがって、宛先ステーションは、従来の方法でDiL RUでの受信のために自身を準備し、PHYプリアンブルが20Mhz幅を有し、そして、関連するデータがRUを介して受信される。
図8cおよび図8dを通して開示される好ましい実施形態によれば、RUの幅は、20MHzの連続する帯域の1つ以上である。
したがって、宛先STAは、自身のプライマリチャネルを、トリガフレームに示される一時的なRUチャネルに切り替える必要がある。RUが20MHzより大きい場合、1つの20MHzチャネルのみがプライマリチャネルであり、他のチャネルはセカンダリチャネルである。
次に、non-AP宛先STAが、(トリガフレームに応答して)リソースユニットを介して、又は、リソースユニットを包含する20Mhzチャネルを介して、PPDUフレーム(1004)を受信するために、その物理(PHY)レイヤを受信状態に設定する。
AP協調の文脈において、協調されるAP(第2のAP)およびそれに関連付けられたSTA(宛先STA)が、トリガフレームにおいて示されるような一時的なRUに、それらのプライマリチャネルを切り替える。協調されるOFDMA持続時間(第1のAPによって許可されたTXOPの終端)の後、調整されるAPおよびそれに関連付けられたSTAは、元のプライマリチャネルに切り戻す。
図9aは、本発明の少なくとも1つの実施形態を実装するように構成された、無線ネットワーク100のnon-APステーション101~107またはアクセスポイント110のいずれかである、通信デバイス900を概略的に示す。通信デバイス900は、好ましくは、マイクロコンピュータ、ワークステーション、またはライトポータブルデバイスなどのデバイスでありうる。通信デバイス900は、
CPUと表記される、プロセッサなどの、中央演算処理装置901;
本発明の実施形態による方法または方法のステップの実行可能コード、ならびに、方法を実行するために必要な変数およびパラメータを記録するように適合されたレジスタを格納するためのメモリ903;及び、送受信アンテナ904を介して、無線通信ネットワーク、例えばIEEE802.11ファミリの規格の1つによる通信ネットワークに接続される少なくとも1つの通信インターフェース902;
と好ましくは接続される、通信バス913を有する。
好ましくは、通信バスは、通信デバイス900に含まれるか、またはそれに接続された様々なエレメント間の通信および相互運用性を提供する。バスの表現は限定的なものではなく、特に、中央演算装置は、直接的に又は通信デバイス900の別の要素を用いて、通信デバイス900の任意のエレメントに命令を通信するように動作可能である。
実行可能コードは、読み出し専用、ハードディスク、または例えばディスクなどのリムーバブルデジタル媒体のいずれかであり得るメモリに記憶され得る。オプションの変形例によれば、プログラムの実行可能コードは、インターフェース902を介して、実行される前に通信デバイス900のメモリに記憶されるように、通信ネットワークを用いて受信されてもよい。
実施形態において、デバイスは、本発明の実施形態を実装するためにソフトウェアを使用する、プログラマブル装置である。その一方で、代替的に、本発明の実施形態は、全体的に又は部分的にハードウェアで(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)の形態で)実装されてもよい。
図9bは、本発明を少なくとも部分的に実行するように適合された、AP110またはステーション101~107の1つのいずれかである、通信デバイス900のアーキテクチャを概略的に示すブロック図である。図示のように、デバイス900は、物理(PHY)レイヤブロック923、MACレイヤブロック922、およびアプリケーションレイヤブロック921を含む。
PHYレイヤブロック923(ここでは802.11で標準化されたPHYレイヤ)は、任意の20MHzチャネルまたは複合チャネルにおいて、フォーマットし、変調し、またはそのチャネルから復調し、そして、使用される無線媒体100を介して、802.11フレーム、たとえば、レガシの802.11ステーションと対話するために、20MHz幅に基づいて、送信スロット、MACデータ、および管理フレームを予約するための媒体アクセストリガフレームTF510(図7)などのフレーム、さらに、20MHzのレガシよりも小さい幅(典型的には2または5MHz)を有するOFDMAタイプのMACデータフレームを、その無線媒体との間で送受信するタスクを有する。
MACレイヤブロックまたはコントローラ922は、好ましくは、従来の802.11ax MAC動作を実装するMAC 802.11レイヤ824と、本発明を少なくとも部分的に実行するための追加ブロック925とを有する。MACレイヤブロック922は、オプションとしてソフトウェアで実装されてもよく、このソフトウェアは、RAM 903にロードされ、CPU901によって実行される。
好ましくは、OFDMAリソースユニット(サブチャネル)を通じて媒体アクセストリガフレームに続く送信に適用される送信パラメータを選択するための、トリガTxパラメータ管理モジュールと呼ばれる追加ブロック925が、(ステーションの観点から、またはAPの観点から)本発明の実施形態の一部を実装する。
例えば、網羅的ではないが、ステーション(APまたはnon-AP)のための動作が、APにおいて、DiLまたはUL送信のためのRUを割り当てるトリガフレームを生成し、送信することを含んでもよく、ここで、TFはそのRUを介してデータを送信するための送信パラメータがAPによって設定されるかまたは発信元ステーションによって設定されるかを示す。non-APステーションにおける動作は、提供されたインジケーションに従って、DiL/UL RU上での送信/受信のためにPHYを設定することを含んでもよく、すなわち、送信されるPPDUフレームが、インジケーションが提供されるときにHE SU PPDUを有する(それ以外の場合、トリガされた動作のために共通して使用されるHE TB PPDUフォーマットに従う)。
MAC 802.11レイヤ924、トリガード(Triggered)Txパラメータ管理モジュール925は、本発明の実施形態に従って、複数のステーションにアドレス指定されたOFDMAのRUを介した通信を正確に処理するために、互いに対話する。
図の上方において、アプリケーションレイヤブロック921は、データパケット、例えばビデオストリームのようなデータパケット、を生成し、受信するアプリケーションを実行する。アプリケーションレイヤブロック921は、ISO標準化によるMACレイヤより上の全てのスタックレイヤを表す。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にある変更が、当業者には明らかであろう。
特に、様々な実施形態から説明された異なるHEフレームフォーマットは、必要に応じて、EHTフレームフォーマットによって置き換えられてもよい。
多くのさらなる変更および変形は、単に例として与えられ、添付の特許請求の範囲によってのみ決定される本発明の範囲を限定することを意図しない、前述の例示的な実施形態を参照することにより、当業者に示唆される。特に、様々な実施形態からの様々な特徴は、適宜、交換されてもよい。
特許請求の範囲において、単語「有する」は他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数を排除しない。異なる特徴が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの特徴の組合せが有利に使用されることができないことを示すものではない。

Claims (26)

  1. ステーション(STA)として無線通信を行うための制御方法であって、
    アクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信に関連するトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、前記STAからのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有するデータ送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信する受信制御工程と、
    前記トリガフレームの前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合、送信パラメータの前記セットの一部を、送信用パラメータとして選択する選択工程と、
    前記選択工程において選択された前記送信用パラメータを使用して、前記APによって前記STAに割り当てられた前記リソースユニットを介してデータフレームを送信する送信制御工程と、
    を有し、
    前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合において、前記選択工程は、前記セットの前記一部とは異なる他の一部に対応する通信パラメータについては、前記他の一部に示される値とは異なる値を前記送信用パラメータとして選択する一方、前記STAから前記APに向けたアップリンク通信に用いる場合において、前記選択工程は、前記受信制御工程で受信したトリガフレームの通信パラメータのセットの全部の値を前記送信用パラメータとして選択する、ことを特徴とする制御方法。
  2. 前記トリガフレームにおける送信パラメータの前記セットは、前記APによって選択された値を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記APによって選択された値は、前記APへのアップリンク送信の条件を特定する値であり、
    前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合に前記選択工程で前記送信用パラメータとして選択される前記セットの前記一部は、放射電力の制御に関する送信パラメータに対応する値を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
  4. 前記APによって選択された値は、IEEE802.11ax規格に従う前記トリガフレームのUser Infoフィールドにおいて特定される、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の制御方法。
  5. 前記APは、第1のbasic service set(BSS)のステーションを管理し、
    前記選択工程では、前記STAが第2のBSSのためのアクセスポイントとして動作する場合においても、送信パラメータの前記セットの一部を、前記送信用パラメータとして選択するとともに、前記セットの前記一部とは異なる他の一部に対応する通信パラメータについては、前記他の一部に示される値とは異なる値を前記送信用パラメータとして選択する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の制御方法。
  6. 前記リソースユニットは、20MHzチャネルの倍数である複合チャネルに含まれた隣接サブキャリアのグループによって形成され、前記複合チャネルの周波数帯域幅が前記リソースユニットの周波数帯域幅以上である、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の制御方法。
  7. 前記データフレームはプリアンブルおよびペイロードを含み、前記送信するステップは、前記リソースユニットを介して前記ペイロードを送信することと、前記複合チャネルの各20MHzのチャネルを介して前記プリアンブルを送信することとを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合において、前記別のSTAに向けて送信される前記データフレームは、前記別のSTAがシングルユーザ送信の宛先となるデータフレームである、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の制御方法。
  9. 前記データフレームは、IEEE802.11ax規格に従うHE SU PPDUである、ことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
  10. 送信パラメータの前記セットには、前記データフレームの送信に用いるべき、符号化タイプ、MCS、DCM、および空間ストリーム(SS)のうちのいずれか1つが含まれる、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の制御方法。
  11. 送信パラメータの前記セットには、前記データフレームの送信に用いるべき、符号化タイプ、MCS、DCMが含まれる、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の制御方法。
  12. 前記APは、第1のbasic service set(BSS)のステーションを管理し、前記STAは、第2のBSSのためのアクセスポイントとして動作する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  13. 無線通信を行うためのステーション(STA)であって、
    アクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信に関連するトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、前記STAからのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有するデータ送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信する受信手段と、
    前記トリガフレームの前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合、送信パラメータの前記セットの一部を、送信用パラメータとして選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記送信用パラメータを使用して、前記APによって前記STAに割り当てられた前記リソースユニットを介してデータフレームを送信する送信手段と、
    を有し、
    前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合において、前記選択手段は、前記セットの前記一部とは異なる他の一部に対応する通信パラメータについては、前記他の一部に示される値とは異なる値を前記送信用パラメータとして選択する一方、前記STAから前記APに向けたアップリンク通信に用いる場合において、前記選択手段は、前記受信手段によって受信したトリガフレームの通信パラメータのセットの全部の値を前記送信用パラメータとして選択することを特徴とするステーション。
  14. 前記トリガフレームにおける送信パラメータの前記セットは、前記APによって選択された値を含む、ことを特徴とする請求項13に記載のステーション。
  15. 前記APによって選択された値は、前記APへのアップリンク送信の条件を特定する値であり、
    前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合に前記選択手段によって前記送信用パラメータとして選択される前記セットの前記一部は、放射電力の制御に関する送信パラメータに対応する値を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項14に記載のステーション。
  16. 前記APによって選択された値は、IEEE802.11ax規格に従う前記トリガフレームのUser Infoフィールドにおいて特定される、ことを特徴とする請求項14又は15に記載のステーション。
  17. 前記APは、第1のbasic service set(BSS)のステーションを管理し、
    前記選択手段は、前記STAが第2のBSSのためのアクセスポイントとして動作する場合においても、送信パラメータの前記セットの一部を、前記送信用パラメータとして選択するとともに、前記セットの前記一部とは異なる他の一部に対応する通信パラメータについては、前記他の一部に示される値とは異なる値を前記送信用パラメータとして選択することを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載のステーション。
  18. 前記リソースユニットは、20MHzチャネルの倍数である複合チャネルに含まれた隣接サブキャリアのグループによって形成され、前記複合チャネルの周波数帯域幅が前記リソースユニットの周波数帯域幅以上である、ことを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載のステーション。
  19. 前記データフレームはプリアンブルおよびペイロードを含み、前記送信するステップは、前記リソースユニットを介して前記ペイロードを送信することと、前記複合チャネルの各20MHzのチャネルを介して前記プリアンブルを送信することとを含む、ことを特徴とする請求項18に記載のステーション。
  20. 前記リソースユニットを前記STAから別のSTAに向けたダイレクトリンク通信に用いる場合において、前記別のSTAに向けて送信される前記データフレームは、前記別のSTAがシングルユーザ送信の宛先となるデータフレームである、ことを特徴とする請求項13から19のいずれか1項に記載のステーション。
  21. 送信パラメータの前記セットには、前記データフレームの送信に用いるべき、符号化タイプ、MCS、DCM、および空間ストリーム(SS)のうちのいずれか1つが含まれる、ことを特徴とする請求項13から20のいずれか1項に記載のステーション。
  22. 送信パラメータの前記セットには、前記データフレームの送信に用いるべき、符号化タイプ、MCS、DCMが含まれる、ことを特徴とする請求項13から20のいずれか1項に記載のステーション。
  23. ステーション(STA)において無線通信を行うための制御方法であって、
    アクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信に関連するトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、前記STAからのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有するデータ送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信する受信制御工程と、
    前記トリガフレームの前記リソースユニットをデータ通信に用いる場合に使用する送信用パラメータを選択する選択工程と、
    前記選択工程において選択された前記送信用パラメータを使用して、前記APによって前記STAに割り当てられた前記リソースユニットを介してデータフレームを送信する送信制御工程と、
    を有し、
    前記トリガフレームには、リソースユニットを用いたデータ通信を行う場合においてSTAが通信パラメータを適宜選択することを許容するか否かを示す情報が含まれており、
    前記選択工程では、前記リソースユニットを用いたデータ通信を行う場合においてSTAが通信パラメータを適宜選択することを許容することを示す情報が前記トリガフレームに含まれている場合に、送信パラメータの前記セットの一部を送信用パラメータとして選択し、かつ、前記セットの前記一部とは異なる他の一部について前記セットの前記他の一部に示される値とは異なる値を前記送信用パラメータとして選択する選択処理が行われ、前記リソースユニットを用いたデータ通信を行う場合においてSTAが通信パラメータを適宜選択することを許容しないことを示す情報が前記トリガフレームに含まれている場合に、送信パラメータの前記セットの全てを送信用パラメータとして選択する選択処理が行われる、
    ことを特徴とする方法。
  24. 無線通信を行うステーション(STA)であって、
    アクセスポイント(AP)から、マルチユーザ(MU)送信に関連するトリガフレームであって、送信パラメータのセットを使用して、前記STAからのデータ送信のために、20MHzチャネルの倍数である周波数帯域幅を占有するデータ送信のリソースユニットを割り当てる前記トリガフレームを受信する受信手段と、
    前記トリガフレームの前記リソースユニットをデータ通信に用いる場合に使用する送信用パラメータを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記送信用パラメータを使用して、前記APによって前記STAに割り当てられた前記リソースユニットを介してデータフレームを送信する送信手段と、
    を有し、
    前記トリガフレームには、リソースユニットを用いたデータ通信を行う場合においてSTAが通信パラメータを適宜選択することを許容するか否かを示す情報が含まれており、
    前記選択手段は、前記リソースユニットを用いたデータ通信を行う場合においてSTAが通信パラメータを適宜選択することを許容することを示す情報が前記トリガフレームに含まれている場合に、送信パラメータの前記セットの一部を送信用パラメータとして選択し、かつ、前記セットの前記一部とは異なる他の一部について前記セットの前記他の一部に示される値とは異なる値を前記送信用パラメータとして選択する選択処理を行い、前記リソースユニットを用いたデータ通信を行う場合においてSTAが通信パラメータを適宜選択することを許容しないことを示す情報が前記トリガフレームに含まれている場合に、送信パラメータの前記セットの全てを送信用パラメータとして選択する選択処理を行う
    ことを特徴とするステーション。
  25. 前記リソースユニットを用いたデータ通信を行う場合においてSTAが通信パラメータを適宜選択することを許容するか否かの情報は、前記トリガフレームに含まれる1ビットのフラグである、ことを特徴とする請求項24に記載のステーション。
  26. デバイスにおけるマイクロプロセッサまたはコンピュータシステムによって実行されるときに、当該デバイスに請求項1から12または請求項23のうちのいずれか1項に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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