本願の実施例は通信分野に関し、特にダウンリンクチャネルの受信方法及び端末機器に関する。
ネットワーク機器は、端末機器に無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)でスクランブリング(
Scrambling)されたダウンリンク制御チャネルを送信し、端末機器は、RNTIでスクランブリングされた当該ダウンリンク制御チャネルにおける指示情報に基づいて、ダウンリンクデータチャネルを受信し、このため、異なるRNTIは異なるダウンリンクデータチャネルに対応することができる。通信システムには、様々なRNTIがあり、例えば、ページングRNTI(Paging RNTI、P−RNTI)、システム情報RNTI(System Information RNTI、SI−RNTI)、ランダムアクセスRNTI(Random Access RNTI、RA−RNTI)、一時セルRNTI(Temporary Cell RNTI、TC−RNTI)が挙げられる。これらの異なるRNTIのスクランブリングに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器が異なるRNTIに対応するダウンリンクデータチャネルをどのように復号するかは解決すべき問題となっている。
本願の実施例は、ダウンリンクチャネルの受信方法及び端末機器を提供し、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
第1の態様にて、端末機器が、ネットワーク機器から送信された、前記端末機器が第1の時間単位において第1の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHを受信するように指示するための第1のダウンリンク免許情報、及び前記端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するための第2のダウンリンク免許情報を受信し、前記第1の時間単位と前記第2の時間単位は、タイムドメインで少なくとも1つの符号が重なることと、前記端末機器が、前記第1のダウンリンク免許情報及び前記第2のダウンリンク免許情報のスクランブリングに使用される無線ネットワーク一時識別子RNTIに基づいて、前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することと、を含むダウンリンクチャネルの受信方法が提供される。
このため、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することで、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
第1の態様を参照して、第1の態様の1つの可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器がシステム情報の変更を確定すると、前記端末機器が、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、前記端末機器が前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、を含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器がシステム情報の変更を確定すると、前記端末機器が、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、前記端末機器が前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH、又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、を含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH、又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記方法は、さらに、前記端末機器が、前記ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信することと、前記端末機器が、前記第3のダウンリンク免許情報に基づいて、前記システム情報の変更を確定することとを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH、又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第1のダウンリンク免許情報に基づいて、前記第1の時間単位において前記P−RNTIに対応する前記第2のPDSCHを受信することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記第2のダウンリンク免許情報がRA−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、前記第2のダウンリンク免許情報がTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1の時間単位における1つ目の符号は、タイムドメインで前記第2の時間単位における1つ目の符号より早い。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1の時間単位における1つ目の符号は、タイムドメインで前記第2の時間単位における1つ目の符号より早い。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち1つのPDSCHを自己確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器はアイドル状態の端末機器である。
第2の態様にて、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の選択可能な実現形態における方法を実行することができる端末機器が提供される。具体的には、当該端末機器は、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するための機能モジュールを含むことができる。
第3の態様にて、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、当該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのプロセッサとを含む端末機器が提供される。
第4の態様にて、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実現するためのチップが提供される。
具体的には、当該チップはプロセッサを含み、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、当該チップが取り付けられている機器に上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるために用いられる。
第5の態様にて、コンピュータに上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
第6の態様にて、コンピュータに上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるコンピュータプログラムコマンドを含むコンピュータプログラム製品が提供される。
第7の態様にて、コンピュータで実行されると、コンピュータに上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるコンピュータプログラムが提供される。
本願の実施例に適用される可能な無線通信システムの模式図である。
本願の実施例に係るダウンリンクチャネルの受信方法の模式的なフローチャートである。
本願の実施例に係る端末機器の模式的なブロック図である。
本願の実施例に係る端末機器の模式的な構造図である。
本願の実施例に係るチップの模式的な構造図である。
本願の実施例の技術的解決手段は、様々な通信システムに適用でき、例えば、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、高度なロングタームエボリューション(Advanced long term evolution、LTE−A)システム、新たな無線(New Radio、NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、無免許のスペクトラムでのLTE(LTE−based access to unlicensed spectrum、LTE−U)システム、無免許のスペクトラムでのNR(NR−based access to unlicensed spectrum、NR−U)システム、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、次世代通信システム又は他の通信システムなどが挙げられる。
一般的に、従来の通信システムは、サポートする接続数が限られ、実現も容易であるが、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは、従来の通信だけでなく、例えば、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)通信、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、及び車車間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信などをサポートし、本願の実施例はこれらの通信システムにも適用可能である。
選択的に、本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シナリオにも、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)シナリオにも、スタンドアローン(Standalone、SA)ネットワーキングシナリオにも適用可能である。
本願の実施例は、適用するスペクトラムについて限らない。例えば、本願の実施例は、免許のスペクトラムにも、免許不要のスペクトラムにも適用可能である。
図1は本願の実施例に適用される可能な無線通信システム100を示す。当該無線通信システム100はネットワーク機器110を含んでよい。ネットワーク機器110は、端末機器と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができるとともに、当該カバレッジエリア内に位置する端末機器と通信することができる。選択的に、当該ネットワーク機器100は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEシステムにおける進化した基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、又はNRシステムにおけるネットワーク側機器、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、或いは、当該ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、次世代ネットワークにおけるネットワーク側機器、又は将来進化の公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
当該無線通信システム100は、ネットワーク機器110のカバレッジ範囲内に位置する少なくとも1つの端末機器120をさらに含む。端末機器120は、可動式であっても、固定式であってもよい。選択的に、端末機器120は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ユーザユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有する携帯機器、コンピューティング機器又はワイヤレスモデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、将来5Gネットワークにおける端末機器、又は将来進化のPLMNにおける端末機器などであってもよい。選択的に、端末機器120間は、端末間(Device to Device、D2D)通信を行ってもよい。
具体的には、ネットワーク機器110はセルにサービスを提供してもよく、端末機器120は、当該セルが使用する伝送リソース(例えば、周波数領域リソース、又はスペクトラムリソース)を介して、ネットワーク機器110と通信し、当該セルはネットワーク機器110(例えば基地局)に対応するセルであってもよく、セルは、マクロ基地局に属してもよいし、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよく、ここで、スモールセルは、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含んでもよく、これらのスモールセルは、カバレッジ範囲が小さく、送信電力が低いという特徴を有し、高速のデータ伝送サービスの提供に適用される。
図1は、1つのネットワーク機器及び2つの端末機器を模式的に示し、選択的に、当該無線通信システム100は、複数のネットワーク機器を含んでもよく、且つ、各ネットワーク機器のカバレッジ範囲内に他の数の端末機器を含んでもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。
選択的に、当該無線通信システム100は、さらに、ネットワークコントローラ、モビリティマネージメントエンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。
選択的に、本願の実施例のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)、拡張型物理ダウンリンク制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel、EPDCCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)、物理HARQインジケータチャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel、PHICH)、物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel、PMCH)、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)などを含んでもよい。
本願の実施例には、上記と名称が同じで、機能が異なる物理チャネル又は基準信号を含んでもよいし、上記と名称が異なり、機能が同じである物理チャネル又は基準信号を含んでもよく、本願はこれについて限定しないことが理解されたい。
ネットワーク機器は、端末機器にダウンリンクデータを送信する時、端末機器にPDCCH及び当該PDCCHにスケジューリングされるPDSCHを送信してもよく、それに対応して、端末機器は、まずPDCCHをブラインド検出し、PDCCHを受信した後、PDCCHにおける指示情報に基づいてPDSCHを受信することが必要である。PDCCHの送信にRNTIのスクランブリングを使用することが必要であり、異なるダウンリンクデータが異なるRNTIに対応する。
端末機器が無線リソース制御アイドル(Radio Resource Control−idle、RRC−idle)状態にある場合、端末機器は、ネットワーク機器に設定されたシステム情報(System Information、SI)送信周期上で、ネットワーク機器から送信されたシステム情報を受信する必要があり、端末機器は、SI−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを受信することにより、SI−RNTIに対応するPDSCHが占用するリソースを確定することで、SI−RNTIに対応するPDSCHの受信を完了することができる。
端末機器は、ネットワーク機器に設定されたページング周期上でネットワーク機器から送信されたページング情報を受信する必要もある。端末機器は、P−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを受信することにより、P−RNTIに対応するPDSCHが占用するリソースを確定することで、P−RNTI PDSCHの受信を完了することができる。
端末機器は、アップリンク伝送が要求される場合、ランダムアクセスを開始してもよく、ランダムアクセスのプロセスは以下の4つのステップを含む。1)端末機器はネットワーク機器にランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信する。2)ネットワーク機器は端末機器にRA−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを送信し、当該PDCCHにスケジューリングされるPDSCH(即ち、RA−RNTIに対応するPDSCH)は当該端末機器から送信されたランダムアクセスプリアンブルシーケンスに対応するアップリンク免許情報を含み、当該アップリンク免許情報はアップリンクリソース情報と、ネットワーク機器が端末機器に割り当てるTC−RNTIとを含む。3)当該端末機器は当該アップリンクリソース上でネットワーク機器にアップリンクアクセス情報を送信する。4)ネットワーク機器は、アップリンクアクセス情報を受信した後、端末機器にTC−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを送信し、当該PDCCHにスケジューリングされるPDSCH(即ち、TC−RNTIに対応するPDSCH)は当該端末機器のランダムアクセス成功確認情報を含む。
異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、異なるRNTIに対応するダウンリンクデータチャネルを同時に復号しなくてもよい。このため、本願の実施例により、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することができ、これにより、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
本願の実施例に記載されるRNTIに対応するPDSCHは、当該RNTIでスクランブリングされたPDCCHにスケジューリングされるPDSCHを指し、当該PDCCHにおける指示情報は当該PDSCHが占用するリソースを指示することができることが理解されたい。簡略化のために、以下、重複する説明は省略する。
図2は本願の実施例に係るダウンリンクチャネルの受信方法200の模式的なフローチャートである。図2に記載される方法は端末機器により実行されることができ、当該端末機器は、例えば、図1に示される端末機器120であってもよい。選択的に、当該端末機器はアイドル状態(即ち、RRC−idle状態)の端末機器である。図2に示すように、当該ダウンリンクチャネルの受信方法200は以下のステップの一部又は全部を含んでもよい。
210において、端末機器は、ネットワーク機器から送信された、当該端末機器が第1の時間単位において第1の物理ダウンリンク共用チャネルPDSCHを受信するように指示するための第1のダウンリンク免許情報、及び当該端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するための第2のダウンリンク免許情報を受信し、当該第1の時間単位及び当該第2の時間単位は、タイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる。
220において、当該端末機器は、当該第1のダウンリンク免許情報及び当該第2のダウンリンク免許情報のスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定する。
具体的には、第1のダウンリンク免許情報は、端末機器が第1の時間単位において第1のPDSCHを受信するように指示するために用いられ、第2の免許情報は、端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するために用いられ、第1の時間単位及び第2の時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、第1のダウンリンク免許情報をスクランプリングするRNTIタイプ及び第2のダウンリンク免許情報をスクランプリングするRNTIタイプに基づいて、第1のPDSCHを優先的に復号するか、又は第2のPDSCHを優先的に復号するかを確定することができる。ここに記載のRNTIタイプは、例えば、SI−RNTI、P−RNTI、RA−RNTI又はTC−RNTIを含んでもよい。
このため、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することで、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
以下、7種類のケースと結び付けて、本願の実施例に係るダウンリンクチャネルの受信方法について詳細に説明する。RA−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHは、ランダムアクセスプロセスにおける2つの異なるステップでのPDSCHであるため、その伝送時間単位は重なることがない。
ケース1
当該第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、当該第2のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。
選択的に、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器がシステム情報の変更を確定すると、当該端末機器が当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、当該端末機器が当該システム情報に変更がないことを確定すると、当該端末機器が当該P−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
これは、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器がシステム情報を直ちに更新しなければ、後続する伝送中にエラーが発生する可能性があることを考慮するからであり、したがって、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器はSI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHを優先的に復号することができ、そうでなければ、P−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する。
選択的に、当該方法は、さらに、当該端末機器が、当該ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信することと、当該端末機器が当該第3のダウンリンク免許情報に基づいて、当該システム情報の変更を確定することとを含む。
ここに記載される端末機器がシステム情報の変更を確定することとは、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた第3のダウンリンク免許情報を受信する時、システム情報の変更と認めるが、実際にシステム情報が変更するか否かは端末機器の判断から影響を受けないことが注意されたい。この場合、システム情報に変更がない可能性が高く、端末機器が当該第3の免許情報を受信しただけで、システム情報の変更と認め、これにより、当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定する。言い換えれば、端末機器がシステム情報の変更を確定することを、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた当該第3の免許情報を受信したこととして理解してもよい。
或いは、選択的に、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該P−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
これは、ネットワーク機器がスケジューリングによりP−RNTIに対応するPDSCHとシステム情報が変更されるSI−RNTIに対応するPDSCHとの重なりを回避できることを考慮すると、このような場合では、ダウンリンクチャネルの重なりが発生することは、ネットワーク機器が、端末機器に緊急業務があり、できるだけ早くシステムにアクセスする必要があると認めることに起因する可能性が高く、したがって、ページングチャネルの優先度が比較的高く、端末機器はP−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する必要がある。
ケース2
当該第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、当該第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。
こうすると、選択的に、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器がシステム情報の変更を確定すると、当該端末機器が当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、当該端末機器が当該システム情報に変更がないことを確定すると、当該端末機器が当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又は当該TC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
これは、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器がシステム情報を直ちに更新しなければ、後続する伝送中にエラーが発生する可能性があることを考慮するからであり、したがって、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器はSI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHを優先的に復号することができ、そうでなければ、RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又はTC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する。
選択的に、当該方法は、さらに、当該端末機器が、当該ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信することと、当該端末機器が当該第3のダウンリンク免許情報に基づいて、当該システム情報の変更を確定することとを含む。
ケース1と同様に、ここに記載される端末機器がシステム情報の変更を確定することとは、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた第3のダウンリンク免許情報を受信する時、システム情報の変更と認めるが、実際にシステム情報が変更するか否かは端末機器の判断から影響を受けない。この場合、システム情報に変更がない可能性が高く、端末機器が当該第3の免許情報を受信しただけで、システム情報の変更と認め、これにより、当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定する。言い換えれば、端末機器がシステム情報の変更を確定することを、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた当該第3の免許情報を受信したこととして理解してもよい。
或いは、選択的に、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又は当該TC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
これは、RA−RNTI及びTC−RNTIに対応するPDSCHが、端末機器が初期アクセス段階で受信したダウンリンクチャネルであるからであり、ネットワーク機器は、初期アクセス段階で、又は初期アクセスの完了後に、RRCシグナリングにより端末機器に変更したシステム情報を知らせることができ、したがって、RA−RNTI及びTC−RNTIに対応するPDSCHの優先度がより高い。
ケース3
当該第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、当該第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。
選択的に、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又は当該TC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
P−RNTIに対応するPDSCHは、端末機器がアイドル状態で傍受したネットワーク機器のページングであるため、ネットワーク機器は、端末機器をアクティブ化してダウンリンクデータの受信を行う可能性も、端末機器をアクティブ化せずダウンリンクデータの受信を行う可能性もあるが、RA−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHは、端末機器がランダムアクセスを自発的に行うプロセスに伝送するダウンリンクチャネルであり、したがって、このような場合に、端末機器は、RA−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHを優先的に受信することができる。
或いは、選択的に、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が、当該第1のダウンリンク免許情報に基づいて、当該第1の時間単位において当該P−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを受信することを含む。
これは、ネットワーク機器がスケジューリングによりP−RNTIに対応するPDSCHとRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHとの重なりを回避できることを考慮すると、このような場合では、ダウンリンクチャネルの重なりが発生することは、ネットワーク機器が端末機器に緊急業務があり、できるだけ早くシステムにアクセスする必要があると認めることに起因する可能性が高く、したがって、ページングチャネルの優先度が比較的高く、端末機器はP−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する必要がある。
或いは、選択的に、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該第2のダウンリンク免許情報がRA−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、当該端末機器が、当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、当該第2のダウンリンク免許情報がTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、当該端末機器が、当該P−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
RA−RNTIに対応するPDSCHは再送することがなく、TC−RNTIに対応するPDSCHは再送することがあるため、P−RNTIに対応するPDSCH及びRA−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器はRA−RNTIに対応するPDSCHを優先的に復号することができる。P−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器はP−RNTIに対応するPDSCHを優先的に復号することができ、TC−RNTIに対応するPDSCHは、次の再送時に受信できる。
ケース4
選択的に、当該第1の時間単位における1つ目の符号がタイムドメインで当該第2の時間単位における1つ目の符号より早いと、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
つまり、SI−RNTIに対応するPDSCH、P−RNTIに対応するPDSCH、及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHのうち任意の2つのPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、2つの重なるPDSCHのうち開始符号がより早いPDSCHを優先的に復号する。
こうすると、ネットワーク機器は、できるだけ早く重なりがあるダウンリンクチャネルに対して復号を行うことができ、これにより、2つ目のダウンリンクチャネルの復号により多くの処理時間を残す。
ケース5
選択的に、当該第1の時間単位における1つ目の符号がタイムドメインで当該第2の時間単位における1つ目の符号より早いと、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が、当該第2のダウンリンク免許情報に基づいて、当該第2の時間単位において当該第2のPDSCHを受信することを含む。
これは、ネットワーク機器がスケジューリングによりダウンリンクチャネルの重なりを回避できることを考慮すると、このような場合では、ダウンリンクチャネルの重なりが発生することは、ネットワーク機器が、後のダウンリンクチャネルの業務が緊急であり、できるだけ早く端末機器によって処理される必要があると認めることに起因する可能性が高い。
ケース6
SI−RNTIに対応するPDSCH、P−RNTIに対応するPDSCH、及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHの3つのPDSCHのうち、2つずつのPDSCHは、伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なると、端末機器は、毎回、2つの異なるPDSCHのうち優先的な復号を必要とするチャネルを判断し、最終的にこの3つのPDSCHの復号順番を取得することができる。
例を挙げると、SI−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位及びP−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なると仮定すると、P−RNTIに対応するPDSCHを優先的に復号する。SI−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、RA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHを優先的に復号する。P−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、RA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHを優先的に復号する。
このため、端末機器は、復号の順番をRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応する第2のPDSCH、P−RNTIに対応するPDSCH、及びSI−RNTIに対応するPDSCHとして確定することができる。
ケース7
異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち1つのPDSCHの優先的な復号を自己確定することができる。
なお、本願に記載された各実施例及び/又は各実施例における技術的特徴は、矛盾が生じない限り、任意に相互組み合わせることができ、組み合わせると得た技術的解決手段も本願の技術的範囲に含まれる。
本願の各実施例において、上記の各プロセスの順序番号の大きさは、実行順序の前後を意味せず、各プロセスの実行順序がその機能及び内部の論理によって決定されるため、本願の実施例の実施プロセスを限定するものではないことが理解されたい。
以上は本願の実施例による通信方法について詳細に説明したが、以下、図3から図5を参照しながら、本願の実施例による装置について説明し、方法の実施例に記載された技術的特徴は以下の装置の実施例に適用される。
図3は本願の実施例による端末機器300の模式的なブロック図である。図3に示すように、当該端末機器300は送受信ユニット310と確定ユニット320とを含む。
送受信ユニット310は、ネットワーク機器から送信された、前記端末機器が第1の時間単位において第1の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHを受信するように指示するための第1のダウンリンク免許情報、及び前記端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するための第2のダウンリンク免許情報を受信するために用いられ、前記第1の時間単位と前記第2の時間単位は、タイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる。
確定ユニット320は、前記第1のダウンリンク免許情報及び前記第2のダウンリンク免許情報のスクランブリングに使用される無線ネットワーク一時識別子RNTIに基づいて、前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定するために用いられる。
このため、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することで、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
選択的に、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、具体的には、システム情報の変更を確定すると、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定し、前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記P−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
選択的に、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、具体的には、システム情報の変更を確定すると、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定し、前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
選択的に、前記送受信ユニット310は、さらに、前記ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信し、前記端末機器が、前記第3のダウンリンク免許情報に基づいて、前記システム情報の変更を確定するために用いられる。
選択的に、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、具体的には、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
選択的に、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、具体的には、前記第2のダウンリンク免許情報がRA−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定し、前記第2のダウンリンク免許情報がTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
選択的に、前記第1の時間単位における1つ目の符号は、タイムドメインで前記第2の時間単位における1つ目の符号より早く、前記確定ユニット320は、具体的には、前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
選択的に、前記端末機器はアイドル状態の端末機器である。
当該通信機器300は、上記方法200における端末機器によって実行される対応する操作を実行できることが理解されたく、簡略化のために、重複する説明は省略する。
図4は本願の実施例による端末機器400の模式的な構造図である。図4に示すように、当該端末機器は、本願の実施例の各方法における端末機器によって実現される対応するフローを実現するように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ410を含み、簡略化のために、重複する説明は省略する。
選択的に、図4に示すように、通信機器400は、さらに、メモリ420を含む。当該プロセッサ410は、本願の実施例における方法を実現するように、メモリ430からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
メモリ420は、プロセッサ410から独立する単独な部品であってもよく、プロセッサ410の中に集積されてもよい。
選択的に、図4に示すように、通信機器400は、さらに、送受信機430を含んでもよく、プロセッサ410は、当該送受信機430が他の機器と通信を行うことを制御でき、具体的には、他の機器に情報若しくはデータを送信するか、又は他の機器から送信された情報若しくはデータを受信することができる。
送受信機430は送信機と受信機とを含んでもよい。送受信機430は、さらに、アンテナを含んでもよく、アンテナの数を1つ又は複数としてもよい。
図5は本願の実施例に係るチップの模式的な構造図である。図5に示されるチップ500は、本願の実施例における方法を実現するように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ510を含む。
メモリ520は、プロセッサ510から独立する単独な部品であってもよく、プロセッサ510の中に集積されてもよい。
選択的に、当該チップ500は、さらに、入力インタフェース530を含んでもよい。プロセッサ510は、当該入力インタフェース530が他の機器又はチップと通信を行うことを制御でき、具体的には、他の機器又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
選択的に、当該チップ500は、さらに、出力インタフェース540を含んでもよい。プロセッサ510は、当該出力インタフェース540が他の機器又はチップと通信を行うことを制御でき、具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
選択的に、当該チップは本願の実施例における端末機器に適用可能であり、且つ、当該チップは、本願の実施例の各方法における端末機器によって実現される対応するフローを実現でき、簡略化のために、重複する説明は省略する。
本願の実施例に言及されたチップは、さらに、システムレベルのチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれることが理解されたい。
上記に言及されたプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントなどであってもよい。上記に言及された汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであっても、あらゆる一般的なプロセッサなどであってもよい。
上記に言及されたメモリは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(read−only memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。
上記メモリは、一例であって、これに限られるものではなく、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよいことが理解されたい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことが意図される。
本発明の実施例において、「Aに相応する(に対応する)B」は、BがAに関連し、Aに基づいてBを確定できることを表すことが理解されたい。しかしながら、Aに基づいてBを確定することは、Aのみに基づくBの確定を意味せず、A及び/又は他の情報に基づいてBを確定することもできることが理解されたい。
当業者であれば、本明細書に開示された実施例と結び付けて記載される各実例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現できることを認識することができる。これらの機能がいったいハードウェア又はソフトウェアのいずれの方式で実行されるかは、技術的解決手段の特定の適用例及び設計制約条件によって決定される。当業者は、各特定の適用例に対して異なる方法を使用して、記載される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
当業者であれば、説明の便宜及び簡略化を図って、上記に記載されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前述した方法の実施例における対応するプロセスを参照してもよいことを明らかに理解でき、ここでは重複する説明は省略する。
本願にて提供されるいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式により実現できることが理解されたい。例えば、以上に記載された装置の実施例は例示的なものにすぎず、例えば、当該ユニットの分割は、論理的機能の分割にすぎず、実際に実現する際に、例えば複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせたり、別のシステムに集積したりするなど、他の分割方式にしてもよく、又は、いくつかの特徴を無視したり、実行しなかったりしてもよい。一方で、表示や検討される相互間の結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよいし、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
分離した部材として説明された前記ユニットは、物理上で分離したものであってもよいし、物理上で分離したものではなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理ユニットであってもよいし、物理ユニットではなくてもよく、即ち、1つの箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニット上に分散してもよい。実際の需要に応じて、そのうち一部又は全部のユニットを選択して、本実施例の態様の目的を実現することができる。
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の本質上、又は従来技術に寄与する部分、又は当該技術的解決手段の部分は、ソフトウェア製品の形式で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器などであってもよい)に本願の各実施例に記載される方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数のコマンドを含む。前述した記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種媒体を含む。
以上は本願の具体的な実施形態にすぎず、本願の保護範囲はこれに限られるものではなく、当業者が、本願に開示された技術的範囲内に、容易に想到し得る変化や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれる。このため、本願の保護範囲は前記特許請求の範囲を基準とすべきである。
本願の実施例は通信分野に関し、特にダウンリンクチャネルの受信方法及び端末機器に関する。
ネットワーク機器は、端末機器に無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)でスクランブリング(
Scrambling)されたダウンリンク制御チャネルを送信し、端末機器は、RNTIでスクランブリングされた当該ダウンリンク制御チャネルにおける指示情報に基づいて、ダウンリンクデータチャネルを受信し、このため、異なるRNTIは異なるダウンリンクデータチャネルに対応することができる。通信システムには、様々なRNTIがあり、例えば、ページングRNTI(Paging RNTI、P−RNTI)、システム情報RNTI(System Information RNTI、SI−RNTI)、ランダムアクセスRNTI(Random Access RNTI、RA−RNTI)、一時セルRNTI(Temporary Cell RNTI、TC−RNTI)が挙げられる。これらの異なるRNTIのスクランブリングに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器が異なるRNTIに対応するダウンリンクデータチャネルをどのように復号するかは解決すべき問題となっている。
本願の実施例は、ダウンリンクチャネルの受信方法及び端末機器を提供し、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
第1の態様にて、端末機器が、ネットワーク機器から送信された、前記端末機器が第1の時間単位において第1の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHを受信するように指示するための第1のダウンリンク免許情報、及び前記端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するための第2のダウンリンク免許情報を受信し、前記第1の時間単位と前記第2の時間単位は、タイムドメインで少なくとも1つの符号が重なることと、前記端末機器が、前記第1のダウンリンク免許情報及び前記第2のダウンリンク免許情報のスクランブリングに使用される無線ネットワーク一時識別子RNTIに基づいて、前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することと、を含むダウンリンクチャネルの受信方法が提供される。
このため、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することで、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
第1の態様を参照して、第1の態様の1つの可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器がシステム情報の変更を確定すると、前記端末機器が、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、前記端末機器が前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、を含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器がシステム情報の変更を確定すると、前記端末機器が、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、前記端末機器が前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH、又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、を含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH、又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記方法は、さらに、前記端末機器が、前記ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信することと、前記端末機器が、前記第3のダウンリンク免許情報に基づいて、前記システム情報の変更を確定することとを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH、又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第1のダウンリンク免許情報に基づいて、前記第1の時間単位において前記P−RNTIに対応する前記第1のPDSCHを受信することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記第2のダウンリンク免許情報がRA−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、前記第2のダウンリンク免許情報がTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1の時間単位における1つ目の符号は、タイムドメインで前記第2の時間単位における1つ目の符号より早い。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記第1の時間単位における1つ目の符号は、タイムドメインで前記第2の時間単位における1つ目の符号より早い。前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器が前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、前記端末機器が、前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち1つのPDSCHを自己確定することを含む。
第1の態様又は上記のいずれかの可能な実現形態を参照して、第1の態様の別の可能な実現形態において、前記端末機器はアイドル状態の端末機器である。
第2の態様にて、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の選択可能な実現形態における方法を実行することができる端末機器が提供される。当該端末機器は、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するための機能モジュールを含むことができる。
第3の態様にて、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、当該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのプロセッサとを含む端末機器が提供される。
第4の態様にて、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実現するためのチップが提供される。
当該チップはプロセッサを含み、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、当該チップが取り付けられている機器に上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるために用いられる。
第5の態様にて、コンピュータに上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
第6の態様にて、コンピュータに上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるコンピュータプログラムコマンドを含むコンピュータプログラム製品が提供される。
第7の態様にて、コンピュータで実行されると、コンピュータに上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行させるコンピュータプログラムが提供される。
本願の実施例に適用される可能な無線通信システムの模式図である。
本願の実施例に係るダウンリンクチャネルの受信方法の模式的なフローチャートである。
本願の実施例に係る端末機器の模式的なブロック図である。
本願の実施例に係る端末機器の模式的な構造図である。
本願の実施例に係るチップの模式的な構造図である。
本願の実施例の技術的解決手段は、様々な通信システムに適用でき、例えば、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、高度なロングタームエボリューション(Advanced long term evolution、LTE−A)システム、新たな無線(New Radio、NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、無免許のスペクトラムでのLTE(LTE−based access to unlicensed spectrum、LTE−U)システム、無免許のスペクトラムでのNR(NR−based access to unlicensed spectrum、NR−U)システム、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、次世代通信システム又は他の通信システムなどが挙げられる。
一般的に、従来の通信システムは、サポートする接続数が限られ、実現も容易であるが、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは、従来の通信だけでなく、例えば、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)通信、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、及び車車間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信などをサポートし、本願の実施例はこれらの通信システムにも適用可能である。
一実施形態において、本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シナリオにも、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)シナリオにも、スタンドアローン(Standalone、SA)ネットワーキングシナリオにも適用可能である。
本願の実施例は、適用するスペクトラムについて限らない。例えば、本願の実施例は、免許のスペクトラムにも、免許不要のスペクトラムにも適用可能である。
図1は本願の実施例に適用される可能な無線通信システム100を示す。当該無線通信システム100はネットワーク機器110を含んでよい。ネットワーク機器110は、端末機器と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができるとともに、当該カバレッジエリア内に位置する端末機器と通信することができる。一実施形態において、当該ネットワーク機器100は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEシステムにおける進化した基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、又はNRシステムにおけるネットワーク側機器、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、或いは、当該ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、次世代ネットワークにおけるネットワーク側機器、又は将来進化の公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
当該無線通信システム100は、ネットワーク機器110のカバレッジ範囲内に位置する少なくとも1つの端末機器120をさらに含む。端末機器120は、可動式であっても、固定式であってもよい。一実施形態において、端末機器120は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ユーザユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有する携帯機器、コンピューティング機器又はワイヤレスモデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、将来5Gネットワークにおける端末機器、又は将来進化のPLMNにおける端末機器などであってもよい。一実施形態において、端末機器120間は、端末間(Device to Device、D2D)通信を行ってもよい。
ネットワーク機器110はセルにサービスを提供してもよく、端末機器120は、当該セルが使用する伝送リソース(例えば、周波数領域リソース、又はスペクトラムリソース)を介して、ネットワーク機器110と通信し、当該セルはネットワーク機器110(例えば基地局)に対応するセルであってもよく、セルは、マクロ基地局に属してもよいし、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよく、ここで、スモールセルは、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含んでもよく、これらのスモールセルは、カバレッジ範囲が小さく、送信電力が低いという特徴を有し、高速のデータ伝送サービスの提供に適用される。
図1は、1つのネットワーク機器及び2つの端末機器を模式的に示し、一実施形態において、当該無線通信システム100は、複数のネットワーク機器を含んでもよく、且つ、各ネットワーク機器のカバレッジ範囲内に他の数の端末機器を含んでもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。
一実施形態において、当該無線通信システム100は、さらに、ネットワークコントローラ、モビリティマネージメントエンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。
一実施形態において、本願の実施例のダウンリンク物理チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)、拡張型物理ダウンリンク制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel、EPDCCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)、物理HARQインジケータチャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel、PHICH)、物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel、PMCH)、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)などを含んでもよい。
本願の実施例には、上記と名称が同じで、機能が異なる物理チャネル又は基準信号を含んでもよいし、上記と名称が異なり、機能が同じである物理チャネル又は基準信号を含んでもよく、本願はこれについて限定しないことが理解されたい。
ネットワーク機器は、端末機器にダウンリンクデータを送信する時、端末機器にPDCCH及び当該PDCCHにスケジューリングされるPDSCHを送信してもよく、それに対応して、端末機器は、まずPDCCHをブラインド検出し、PDCCHを受信した後、PDCCHにおける指示情報に基づいてPDSCHを受信することが必要である。PDCCHの送信にRNTIのスクランブリングを使用することが必要であり、異なるダウンリンクデータが異なるRNTIに対応する。
端末機器が無線リソース制御アイドル(Radio Resource Control−idle、RRC−idle)状態にある場合、端末機器は、ネットワーク機器に設定されたシステム情報(System Information、SI)送信周期上で、ネットワーク機器から送信されたシステム情報を受信する必要があり、端末機器は、SI−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを受信することにより、SI−RNTIに対応するPDSCHが占用するリソースを確定することで、SI−RNTIに対応するPDSCHの受信を完了することができる。
端末機器は、ネットワーク機器に設定されたページング周期上でネットワーク機器から送信されたページング情報を受信する必要もある。端末機器は、P−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを受信することにより、P−RNTIに対応するPDSCHが占用するリソースを確定することで、P−RNTI PDSCHの受信を完了することができる。
端末機器は、アップリンク伝送が要求される場合、ランダムアクセスを開始してもよく、ランダムアクセスのプロセスは以下の4つのステップを含む。1)端末機器はネットワーク機器にランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信する。2)ネットワーク機器は端末機器にRA−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを送信し、当該PDCCHにスケジューリングされるPDSCH(即ち、RA−RNTIに対応するPDSCH)は当該端末機器から送信されたランダムアクセスプリアンブルシーケンスに対応するアップリンク免許情報を含み、当該アップリンク免許情報はアップリンクリソース情報と、ネットワーク機器が端末機器に割り当てるTC−RNTIとを含む。3)当該端末機器は当該アップリンクリソース上でネットワーク機器にアップリンクアクセス情報を送信する。4)ネットワーク機器は、アップリンクアクセス情報を受信した後、端末機器にTC−RNTIでスクランブリングされたPDCCHを送信し、当該PDCCHにスケジューリングされるPDSCH(即ち、TC−RNTIに対応するPDSCH)は当該端末機器のランダムアクセス成功確認情報を含む。
異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、異なるRNTIに対応するダウンリンクデータチャネルを同時に復号しなくてもよい。このため、本願の実施例により、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することができ、これにより、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
本願の実施例に記載されるRNTIに対応するPDSCHは、当該RNTIでスクランブリングされたPDCCHにスケジューリングされるPDSCHを指し、当該PDCCHにおける指示情報は当該PDSCHが占用するリソースを指示することができることが理解されたい。簡略化のために、以下、重複する説明は省略する。
図2は本願の実施例に係るダウンリンクチャネルの受信方法200の模式的なフローチャートである。図2に記載される方法は端末機器により実行されることができ、当該端末機器は、例えば、図1に示される端末機器120であってもよい。一実施形態において、当該端末機器はアイドル状態(即ち、RRC−idle状態)の端末機器である。図2に示すように、当該ダウンリンクチャネルの受信方法200は以下のステップの一部又は全部を含んでもよい。
210において、端末機器は、ネットワーク機器から送信された、当該端末機器が第1の時間単位において第1の物理ダウンリンク共用チャネルPDSCHを受信するように指示するための第1のダウンリンク免許情報、及び当該端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するための第2のダウンリンク免許情報を受信し、当該第1の時間単位及び当該第2の時間単位は、タイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる。
220において、当該端末機器は、当該第1のダウンリンク免許情報及び当該第2のダウンリンク免許情報のスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定する。
第1のダウンリンク免許情報は、端末機器が第1の時間単位において第1のPDSCHを受信するように指示するために用いられ、第2の免許情報は、端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するために用いられ、第1の時間単位及び第2の時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、第1のダウンリンク免許情報をスクランプリングするRNTIタイプ及び第2のダウンリンク免許情報をスクランプリングするRNTIタイプに基づいて、第1のPDSCHを優先的に復号するか、又は第2のPDSCHを優先的に復号するかを確定することができる。ここに記載のRNTIタイプは、例えば、SI−RNTI、P−RNTI、RA−RNTI又はTC−RNTIを含んでもよい。
このため、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することで、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
以下、7種類のケースと結び付けて、本願の実施例に係るダウンリンクチャネルの受信方法について詳細に説明する。RA−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHは、ランダムアクセスプロセスにおける2つの異なるステップでのPDSCHであるため、その伝送時間単位は重なることがない。
ケース1
当該第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、当該第2のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。
一実施形態において、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器がシステム情報の変更を確定すると、当該端末機器が当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、当該端末機器が当該システム情報に変更がないことを確定すると、当該端末機器が当該P−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
これは、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器がシステム情報を直ちに更新しなければ、後続する伝送中にエラーが発生する可能性があることを考慮するからであり、したがって、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器はSI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHを優先的に復号することができ、そうでなければ、P−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する。
一実施形態において、当該方法は、さらに、当該端末機器が、当該ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信することと、当該端末機器が当該第3のダウンリンク免許情報に基づいて、当該システム情報の変更を確定することとを含む。
ここに記載される端末機器がシステム情報の変更を確定することとは、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた第3のダウンリンク免許情報を受信する時、システム情報の変更と認めるが、実際にシステム情報が変更するか否かは端末機器の判断から影響を受けないことが注意されたい。この場合、システム情報に変更がない可能性が高く、端末機器が当該第3の免許情報を受信しただけで、システム情報の変更と認め、これにより、当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定する。言い換えれば、端末機器がシステム情報の変更を確定することを、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた当該第3の免許情報を受信したこととして理解してもよい。
或いは、一実施形態において、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該P−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
これは、ネットワーク機器がスケジューリングによりP−RNTIに対応するPDSCHとシステム情報が変更されるSI−RNTIに対応するPDSCHとの重なりを回避できることを考慮すると、このような場合では、ダウンリンクチャネルの重なりが発生することは、ネットワーク機器が、端末機器に緊急業務があり、できるだけ早くシステムにアクセスする必要があると認めることに起因する可能性が高く、したがって、ページングチャネルの優先度が比較的高く、端末機器はP−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する必要がある。
ケース2
当該第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、当該第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。
こうすると、一実施形態において、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器がシステム情報の変更を確定すると、当該端末機器が当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することと、当該端末機器が当該システム情報に変更がないことを確定すると、当該端末機器が当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又は当該TC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
これは、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器がシステム情報を直ちに更新しなければ、後続する伝送中にエラーが発生する可能性があることを考慮するからであり、したがって、端末機器がシステム情報の変更と認める場合、端末機器はSI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHを優先的に復号することができ、そうでなければ、RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又はTC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する。
一実施形態において、当該方法は、さらに、当該端末機器が、当該ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信することと、当該端末機器が当該第3のダウンリンク免許情報に基づいて、当該システム情報の変更を確定することとを含む。
ケース1と同様に、ここに記載される端末機器がシステム情報の変更を確定することとは、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた第3のダウンリンク免許情報を受信する時、システム情報の変更と認めるが、実際にシステム情報が変更するか否かは端末機器の判断から影響を受けない。この場合、システム情報に変更がない可能性が高く、端末機器が当該第3の免許情報を受信しただけで、システム情報の変更と認め、これにより、当該SI−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定する。言い換えれば、端末機器がシステム情報の変更を確定することを、端末機器がネットワーク機器から送信されたP−RNTIでスクランブリングされた当該第3の免許情報を受信したこととして理解してもよい。
或いは、一実施形態において、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又は当該TC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
これは、RA−RNTI及びTC−RNTIに対応するPDSCHが、端末機器が初期アクセス段階で受信したダウンリンクチャネルであるからであり、ネットワーク機器は、初期アクセス段階で、又は初期アクセスの完了後に、RRCシグナリングにより端末機器に変更したシステム情報を知らせることができ、したがって、RA−RNTI及びTC−RNTIに対応するPDSCHの優先度がより高い。
ケース3
当該第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、当該第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。
一実施形態において、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCH又は当該TC−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
P−RNTIに対応するPDSCHは、端末機器がアイドル状態で傍受したネットワーク機器のページングであるため、ネットワーク機器は、端末機器をアクティブ化してダウンリンクデータの受信を行う可能性も、端末機器をアクティブ化せずダウンリンクデータの受信を行う可能性もあるが、RA−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHは、端末機器がランダムアクセスを自発的に行うプロセスに伝送するダウンリンクチャネルであり、したがって、このような場合に、端末機器は、RA−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHを優先的に受信することができる。
或いは、一実施形態において、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が、当該第1のダウンリンク免許情報に基づいて、当該第1の時間単位において当該P−RNTIに対応する当該第1のPDSCHを受信することを含む。
これは、ネットワーク機器がスケジューリングによりP−RNTIに対応するPDSCHとRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHとの重なりを回避できることを考慮すると、このような場合では、ダウンリンクチャネルの重なりが発生することは、ネットワーク機器が端末機器に緊急業務があり、できるだけ早くシステムにアクセスする必要があると認めることに起因する可能性が高く、したがって、ページングチャネルの優先度が比較的高く、端末機器はP−RNTIに対応する当該第2のPDSCHを優先的に復号する必要がある。
或いは、一実施形態において、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該第2のダウンリンク免許情報がRA−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、当該端末機器が、当該RA−RNTIに対応する当該第2のPDSCHの優先的な復号を確定することと、当該第2のダウンリンク免許情報がTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、当該端末機器が、当該P−RNTIに対応する当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することとを含む。
RA−RNTIに対応するPDSCHは再送することがなく、TC−RNTIに対応するPDSCHは再送することがあるため、P−RNTIに対応するPDSCH及びRA−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器はRA−RNTIに対応するPDSCHを優先的に復号することができる。P−RNTIに対応するPDSCH及びTC−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器はP−RNTIに対応するPDSCHを優先的に復号することができ、TC−RNTIに対応するPDSCHは、次の再送時に受信できる。
ケース4
一実施形態において、当該第1の時間単位における1つ目の符号がタイムドメインで当該第2の時間単位における1つ目の符号より早いと、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が当該第1のPDSCHの優先的な復号を確定することを含む。
つまり、SI−RNTIに対応するPDSCH、P−RNTIに対応するPDSCH、及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHのうち任意の2つのPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、2つの重なるPDSCHのうち開始符号がより早いPDSCHを優先的に復号する。
こうすると、ネットワーク機器は、できるだけ早く重なりがあるダウンリンクチャネルに対して復号を行うことができ、これにより、2つ目のダウンリンクチャネルの復号により多くの処理時間を残す。
ケース5
一実施形態において、当該第1の時間単位における1つ目の符号がタイムドメインで当該第2の時間単位における1つ目の符号より早いと、220において、当該端末機器が当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定することは、当該端末機器が、当該第2のダウンリンク免許情報に基づいて、当該第2の時間単位において当該第2のPDSCHを受信することを含む。
これは、ネットワーク機器がスケジューリングによりダウンリンクチャネルの重なりを回避できることを考慮すると、このような場合では、ダウンリンクチャネルの重なりが発生することは、ネットワーク機器が、後のダウンリンクチャネルの業務が緊急であり、できるだけ早く端末機器によって処理される必要があると認めることに起因する可能性が高い。
ケース6
SI−RNTIに対応するPDSCH、P−RNTIに対応するPDSCH、及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHの3つのPDSCHのうち、2つずつのPDSCHは、伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なると、端末機器は、毎回、2つの異なるPDSCHのうち優先的な復号を必要とするチャネルを判断し、最終的にこの3つのPDSCHの復号順番を取得することができる。
例を挙げると、SI−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位及びP−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なると仮定すると、P−RNTIに対応するPDSCHを優先的に復号する。SI−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、RA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHを優先的に復号する。P−RNTIに対応するPDSCHの伝送時間単位及びRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHの伝送時間単位において少なくとも1つの符号が重なる場合、RA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応するPDSCHを優先的に復号する。
このため、端末機器は、復号の順番をRA−RNTI(又はTC−RNTI)に対応する第2のPDSCH、P−RNTIに対応するPDSCH、及びSI−RNTIに対応するPDSCHとして確定することができる。
ケース7
異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、当該第1のPDSCH及び当該第2のPDSCHのうち1つのPDSCHの優先的な復号を自己確定することができる。
なお、本願に記載された各実施例及び/又は各実施例における技術的特徴は、矛盾が生じない限り、任意に相互組み合わせることができ、組み合わせると得た技術的解決手段も本願の技術的範囲に含まれる。
本願の各実施例において、上記の各プロセスの順序番号の大きさは、実行順序の前後を意味せず、各プロセスの実行順序がその機能及び内部の論理によって決定されるため、本願の実施例の実施プロセスを限定するものではないことが理解されたい。
以上は本願の実施例によるダウンリンクチャネルの受信方法について詳細に説明したが、以下、図3から図5を参照しながら、本願の実施例による装置について説明し、方法の実施例に記載された技術的特徴は以下の装置の実施例に適用される。
図3は本願の実施例による端末機器300の模式的なブロック図である。図3に示すように、当該端末機器300は送受信ユニット310と確定ユニット320とを含む。
送受信ユニット310は、ネットワーク機器から送信された、前記端末機器が第1の時間単位において第1の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHを受信するように指示するための第1のダウンリンク免許情報、及び前記端末機器が第2の時間単位において第2のPDSCHを受信するように指示するための第2のダウンリンク免許情報を受信するために用いられ、前記第1の時間単位と前記第2の時間単位は、タイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる。
確定ユニット320は、前記第1のダウンリンク免許情報及び前記第2のダウンリンク免許情報のスクランブリングに使用される無線ネットワーク一時識別子RNTIに基づいて、前記第1のPDSCH及び前記第2のPDSCHのうち優先的に復号されるPDSCHを確定するために用いられる。
このため、異なるRNTIでスクランブリングされたダウンリンク制御チャネルに対応するダウンリンクデータチャネルの伝送時間単位はタイムドメインで少なくとも1つの符号が重なる場合、端末機器は、ダウンリンク制御チャネルのスクランブリングに使用されるRNTIに基づいて、優先的に復号されるダウンリンクデータチャネルを確定することで、ダウンリンクデータチャネルの受信性能を向上させるように、これらのダウンリンクデータチャネルに対して効果的に復号を行うことができる。
一実施形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、システム情報の変更を確定すると、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定し、前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記P−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
一実施形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、SI−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、システム情報の変更を確定すると、前記SI−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定し、前記システム情報に変更がないことを確定すると、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
一実施形態において、前記送受信ユニット310は、さらに、前記ネットワーク機器から送信された、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である第3のダウンリンク免許情報を受信し、前記確定ユニット320は、さらに、前記第3のダウンリンク免許情報に基づいて、前記システム情報の変更を確定するために用いられる。
一実施形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCH又は前記TC−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
一実施形態において、前記第1のダウンリンク免許情報は、P−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であり、前記第2のダウンリンク免許情報は、RA−RNTIでスクランブリングされたか、又はTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報である。前記確定ユニット320は、前記第2のダウンリンク免許情報がRA−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記RA−RNTIに対応する前記第2のPDSCHの優先的な復号を確定し、前記第2のダウンリンク免許情報がTC−RNTIでスクランブリングされたダウンリンク免許情報であれば、前記端末機器が、前記P−RNTIに対応する前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
一実施形態において、前記第1の時間単位における1つ目の符号は、タイムドメインで前記第2の時間単位における1つ目の符号より早く、前記確定ユニット320は、前記第1のPDSCHの優先的な復号を確定するために用いられる。
一実施形態において、前記端末機器はアイドル状態の端末機器である。
当該通信機器300は、上記方法200における端末機器によって実行される対応する操作を実行できることが理解されたく、簡略化のために、重複する説明は省略する。
図4は本願の実施例による端末機器400の模式的な構造図である。図4に示すように、当該端末機器は、本願の実施例の各方法における端末機器によって実現される対応するフローを実現するように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ410を含み、簡略化のために、重複する説明は省略する。
一実施形態において、図4に示すように、通信機器400は、さらに、メモリ420を含む。当該プロセッサ410は、本願の実施例における方法を実現するように、メモリ420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
メモリ420は、プロセッサ410から独立する単独な部品であってもよく、プロセッサ410の中に集積されてもよい。
一実施形態において、図4に示すように、通信機器400は、さらに、送受信機430を含んでもよく、プロセッサ410は、当該送受信機430が他の機器と通信を行うことを制御でき、他の機器に情報若しくはデータを送信するか、又は他の機器から送信された情報若しくはデータを受信することができる。
送受信機430は送信機と受信機とを含んでもよい。送受信機430は、さらに、アンテナを含んでもよく、アンテナの数を1つ又は複数としてもよい。
図5は本願の実施例に係るチップの模式的な構造図である。図5に示されるチップ500は、本願の実施例における方法を実現するように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ510を含む。
メモリ520は、プロセッサ510から独立する単独な部品であってもよく、プロセッサ510の中に集積されてもよい。
一実施形態において、当該チップ500は、さらに、入力インタフェース530を含んでもよい。プロセッサ510は、当該入力インタフェース530が他の機器又はチップと通信を行うことを制御でき、前記プロセッサ510は、他の機器又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
一実施形態において、当該チップ500は、さらに、出力インタフェース540を含んでもよい。プロセッサ510は、当該出力インタフェース540が他の機器又はチップと通信を行うことを制御でき、前記プロセッサ510は、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
一実施形態において、当該チップは本願の実施例における端末機器に適用可能であり、且つ、当該チップは、本願の実施例の各方法における端末機器によって実現される対応するフローを実現でき、簡略化のために、重複する説明は省略する。
本願の実施例に言及されたチップは、さらに、システムレベルのチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれることが理解されたい。
上記に言及されたプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントなどであってもよい。上記に言及された汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであっても、あらゆる一般的なプロセッサなどであってもよい。
上記に言及されたメモリは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(read−only memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。
上記メモリは、一例であって、これに限られるものではなく、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよいことが理解されたい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことが意図される。
本願の実施例において、「Aに相応する(に対応する)B」は、BがAに関連し、Aに基づいてBを確定できることを表すことが理解されたい。しかしながら、Aに基づいてBを確定することは、Aのみに基づくBの確定を意味せず、A及び/又は他の情報に基づいてBを確定することもできることが理解されたい。
当業者であれば、本明細書に開示された実施例と結び付けて記載される各実例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現できることを認識することができる。これらの機能がいったいハードウェア又はソフトウェアのいずれの方式で実行されるかは、技術的解決手段の特定の適用例及び設計制約条件によって決定される。当業者は、各特定の適用例に対して異なる方法を使用して、記載される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
当業者であれば、説明の便宜及び簡略化を図って、上記に記載されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前述した方法の実施例における対応するプロセスを参照してもよいことを明らかに理解でき、ここでは重複する説明は省略する。
本願にて提供されるいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式により実現できることが理解されたい。例えば、以上に記載された装置の実施例は例示的なものにすぎず、例えば、当該ユニットの分割は、論理的機能の分割にすぎず、実際に実現する際に、例えば複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせたり、別のシステムに集積したりするなど、他の分割方式にしてもよく、又は、いくつかの特徴を無視したり、実行しなかったりしてもよい。一方で、表示や検討される相互間の結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよいし、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
分離した部材として説明された前記ユニットは、物理上で分離したものであってもよいし、物理上で分離したものではなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理ユニットであってもよいし、物理ユニットではなくてもよく、即ち、1つの箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニット上に分散してもよい。実際の需要に応じて、そのうち一部又は全部のユニットを選択して、本実施例の態様の目的を実現することができる。
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の本質上、又は従来技術に寄与する部分、又は当該技術的解決手段の部分は、ソフトウェア製品の形式で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器などであってもよい)に本願の各実施例に記載される方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数のコマンドを含む。前述した記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種媒体を含む。
以上は本願の具体的な実施形態にすぎず、本願の保護範囲はこれに限られるものではなく、当業者が、本願に開示された技術的範囲内に、容易に想到し得る変化や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれる。このため、本願の保護範囲は前記特許請求の範囲を基準とすべきである。