JP2021527361A - アナログ−デジタル変換器に直接結合された容量型微細加工超音波トランスデューサを含む装置 - Google Patents

アナログ−デジタル変換器に直接結合された容量型微細加工超音波トランスデューサを含む装置 Download PDF

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Abstract

本明細書に記載の技術の態様は、デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC)に直接電気的に結合された容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)を含む超音波装置に関する。装置は、各CMUTとデルタシグマADCとの間に増幅器又はマルチプレクサがない場合がある。装置は、100個〜20,000個のCMUTと、100個〜20,000個のデルタシグマADCと、を含む場合があり、CMUTのそれぞれが、デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている。CMUT及びデルタシグマADCは、単一の基板にモノリシックに一体化されている場合がある。デルタシグマADCにはCMUTとは別個の積分器がない場合がある。CMUTの内部キャパシタンスが、デルタシグマADCのための積分器としての機能を果たす場合がある。
【選択図】 図2

Description

関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、代理人整理番号B1348.70065US01の下で2018年11月15日に出願された「超音波装置及び超音波デバイスを製造するための方法(ULTRASOUND APPARATUSES AND METHODS FOR FABRICATING ULTRASOUND DEVICES)」と題する米国特許出願第16/192,603号の、米国特許法第120条の下での利益を主張する一部継続出願であり、代理人整理番号B1348.70065US00の下で2017年11月15日に出願された「超音波デバイスにおいて集積送受信回路を実装するための方法及び装置(METHODS AND APPARATUS FOR IMPLEMENTING INTEGRATED TRANSMIT AND RECEIVE CIRCUITRY IN AN ULTRASOUND DEVICE)」と題する米国仮特許出願第62/586,716号の、米国特許法第119条(e)の下での利益を主張するものであり、これらはそれぞれ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本出願はまた、代理人整理番号B1348.70083US00の下で2018年6月19日に出願された「アナログ−デジタル変換器に直接結合された容量型微細加工超音波トランスデューサを含む装置(APPARATUSES INCLUDING A CAPACITIVE MICROMACHINED ULTRASONIC TRANSDUCER DIRECTLY COUPLED TO AN ANALOG-TO-DIGITAL CONVERTER)」と題する米国仮特許出願第62/687,189号の、米国特許法第119条(e)の下での利益を主張する出願であり、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
分野
[0003] 概して、本明細書に記載の技術の態様は、超音波装置に関する。いくつかの態様は、デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC:analog-to-digital converter)に直接結合された容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT:capacitive micromachined ultrasonic transducer)を含む超音波装置に関する。
背景
[0004] 超音波デバイスは、人間に聞こえる周波数と比較してそれよりも高い周波数を有する音波を使用して、画像診断及び/又は治療を行うために使用される場合がある。超音波撮像は、内部の軟組織の本体構造を見るために、例えば、疾病の発生源を見つけるために、又はいずれかの病変を除去するために使用される場合がある。超音波のパルスが(例えば、プローブを使用することによって)組織内に伝送されると、音波は組織から反射され、様々な組織が様々な程度の音を反射する。次いで、これら反射された音波が記録され、超音波画像としてオペレータに表示される場合がある。音声信号の強度(振幅)と、波が身体を通過するのにかかる時間とが、超音波画像を生成するために使用される情報を提供する。超音波デバイスを使用して、リアルタイム画像を含む多くの異なるタイプの画像を形成することができる。例えば、組織の2次元断面、血流、経時的な組織の動き、血液の位置、特定の分子の存在、組織の剛性、又は3次元領域の解剖学的構造を示す画像を生成することができる。
概要
[0005] 1つの態様によれば、装置が、デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC)に直接電気的に結合された容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)を含む。別の態様によれば、装置が、デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC)に電気的に結合された容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)を含み、装置には、CMUTとデルタシグマADCとの間に増幅器又はマルチプレクサがない。
[0006] これらの態様のいくつかの実施形態では、装置は、100個〜1,000個のCMUTと、100個〜1,000個のデルタシグマADCと、を含み、CMUTのそれぞれが、デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている。これらの態様のいくつかの実施形態では、装置は、1,000個〜10,000個のCMUTと、1,000個〜10,000個のデルタシグマADCと、を含み、CMUTのそれぞれが、デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている。これらの態様のいくつかの実施形態では、装置は、10,000個〜20,000個のCMUTと、10,000個〜20,000個のデルタシグマADCと、を含み、CMUTのそれぞれが、デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている。これらの態様のいくつかの実施形態では、CMUT及びデルタシグマADCは、単一の基板にモノリシックに一体化されている。これらの態様のいくつかの実施形態では、デルタシグマADCには、CMUTとは別個の積分器がない。これらの態様のいくつかの実施形態では、CMUTの内部キャパシタンスが、デルタシグマADCのための積分器としての機能を果たす。
[0007] 別の態様によれば、装置が、100個〜20,000個のCMUTと、CMUTのそれぞれに専用の1個のADCと、を含む。
[0008] いくつかの実施形態では、装置は、100個〜1,000個のCMUTを含む。いくつかの実施形態では、装置は、1,000個〜10,000個のCMUTを含む。いくつかの実施形態では、装置は、10,000個〜20,000個のCMUTを含む。いくつかの実施形態では、CMUT及びADCは、単一の基板にモノリシックに一体化されている。
[0009] 別の態様によれば、装置が、出力端子を有するCMUTと、入力端子及び出力端子を有する量子化器と、入力端子及び出力端子を有する電流デジタル−アナログ変換器(DAC:digital-to-analog converter)と、を含み、CMUTの出力端子が量子化器の入力端子に電気的に結合され、量子化器の出力端子が電流DACの入力端子に電気的に結合され、電流DACの出力端子が量子化器の入力端子に電気的に結合されている。
[0010] いくつかの実施形態では、量子化器は、1.5ビット量子化器である。いくつかの実施形態では、CMUTの出力端子は、量子化器の入力端子に直接電気的に結合されている。いくつかの実施形態では、装置には、CMUTの出力端子と、量子化器の入力端子との間に積分器がない。いくつかの実施形態では、装置には、電流DACの出力端子と、量子化器の入力端子との間に積分器がない。
[0011] 別の態様によれば、装置が、出力端子と、入力端子及び出力端子を有するトランスコンダクタンス増幅器と、キャパシタと、入力端子及び出力端子を有する量子化器と、入力端子及び出力端子を有する第1の電流デジタル−アナログ変換器(DAC)と、入力端子及び出力端子を有する第2の電流デジタル−アナログ変換器(DAC)と、を有するCMUTを含み、CMUTの出力端子は、トランスコンダクタンス増幅器の入力端子に電気的に結合され、トランスコンダクタンス増幅器の出力端子は、量子化器の入力端子に電気的に結合され、量子化器の出力端子は、第1の電流DAC及び第2の電流DACの入力端子に電気的に結合され、第1の電流DACの出力端子は、トランスコンダクタンス増幅器の入力端子に電気的に結合され、第2の電流DACの出力端子は、トランスコンダクタンス増幅器の出力端子に電気的に結合され、キャパシタは、トランスコンダクタンス増幅器の出力端子と、DC電圧との間に電気的に結合されている。
[0012] いくつかの実施形態では、量子化器は、1.5ビット量子化器である。いくつかの実施形態では、CMUTの出力端子は、量子化器の入力端子に直接電気的に結合されている。いくつかの実施形態では、装置には、CMUTの出力端子と、量子化器の入力端子との間に積分器がない。いくつかの実施形態では、装置には、第1の電流DACの出力端子と、量子化器の入力端子との間に積分器がない。
[0013] 別の態様によれば、装置が、出力端子と、入力端子及び出力端子を有するトランスコンダクタンス増幅器と、キャパシタと、入力端子及び出力端子を有する量子化器と、入力端子及び出力端子を有する電流デジタル−アナログ変換器(DAC)と、入力端子及び出力端子を有する電圧バッファと、第1の入力端子、第2の入力端子、及び出力端子を有する電圧加算器と、を有するCMUTを含み、CMUTの出力端子は、トランスコンダクタンス増幅器の入力端子に電気的に結合され、トランスコンダクタンス増幅器の出力端子は、電圧加算器の第1の入力端子に電気的に結合され、電圧バッファの入力端子は、トランスコンダクタンス増幅器の入力端子に電気的に結合され、電圧バッファの出力端子は、電圧加算器の第2の入力端子に電気的に結合され、電圧加算器の出力端子は、量子化器の入力端子に電気的に結合され、量子化器の出力端子は、第1の電流DACの入力端子に電気的に結合され、電流DACの出力端子は、トランスコンダクタンス増幅器の入力端子に電気的に結合され、キャパシタは、トランスコンダクタンス増幅器の出力端子と、DC電圧との間に電気的に結合されている。
[0014] いくつかの実施形態では、量子化器は、1.5ビット量子化器である。いくつかの実施形態では、CMUTの出力端子は、量子化器の入力端子に直接電気的に結合されている。いくつかの実施形態では、装置には、CMUTの出力端子と、量子化器の入力端子との間に積分器がない。いくつかの実施形態では、装置には、電流DACの出力端子と、量子化器の入力端子との間に積分器がない。
図面の簡単な説明
[0015] 以下の例示的、且つ、非限定的な図を参照して、様々な態様及び実施形態を説明する。これらの図は必ずしも縮尺通りに描かれていないことを理解されたい。複数の図において現れる事物は、それらが現れるすべての図において、同じ又は類似した参照番号で示されている。
[0016]容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)の例示的な回路モデルを図示する。 [0017]デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC)に電気的に結合されたCMUTの図を示す。 [0018]ある特定の実施形態による、別のデルタシグマADCに電気的に結合されたCMUTの図を示す。 [0019]ある特定の実施形態による、別のデルタシグマADCに電気的に結合されたCMUTの図を示す。 [0020]ある特定の実施形態による、別のデルタシグマADCに電気的に結合されたCMUTの図を示す。 [0021]ある特定の実施形態による、別のデルタシグマADCに電気的に結合されたCMUTの図を示す。 [0022]ある特定の実施形態による、別のデルタシグマADCに電気的に結合されたCMUTの図を示す。 [0023]ある特定の実施形態による、別のデルタシグマADCに電気的に結合されたCMUT、並びに、フィルタ及びディザ発生器に電気的に結合されたデルタシグマADCの図を示す。 [0024]図8の第1の電流デジタル−アナログ(DAC)変換器、及び図8のトランスコンダクタンス増幅器へのその結合の図を示す。 [0025]ある特定の実施形態による、図8の第2の電流DAC、並びに、図8のトランスコンダクタンス増幅器及びキャパシタへのその結合の図を示す。 [0026]ある特定の実施形態による、図10の電流源の例示的な回路実装を図示する。 [0027]ある特定の実施形態による、図10の別の電流源の例示的な回路実装を図示する。 [0028]ある特定の実施形態による、図8のディザ発生器の例示的な図を示す。 [0029]ある特定の実施形態による、CMUTと、ADCと、フィルタと、デジタルビーム形成器と、を含む超音波システムの例示的な図を示す。
詳細な説明
[0030] 従来の超音波システムは、通常、かなりの財源を有する大規模な医療施設だけが購入する大型で、複雑で、且つ高価なシステムである。最近、より安価で複雑性の少ない超音波撮像デバイスが導入されている。このような撮像デバイスには、単一の半導体ダイにモノリシックに一体化されてモノリシック超音波デバイスを形成する、容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)が含まれる場合がある。このような超音波オンチップデバイスの態様が、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、2017年1月25日に出願された「汎用超音波デバイス並びに関連する装置及び方法(UNIVERSAL ULTRASOUND DEVICE AND RELATED APPARATUS AND METHODS)」と題する米国特許出願第15/415,434号に記載されている。
[0031] いくつかの超音波システムでは、単一の超音波トランスデューサ素子から受信した超音波信号は通常、アナログ電流信号であるが、これが、素子ごとのトランスインピーダンス増幅器によってアナログ電圧信号に変換される(この場合の「素子ごとの」とは、超音波システムの超音波トランスデューサ素子ごとに1つを意味する)。次に、アナログ電圧信号は、素子ごとの時間利得補償増幅器によってさらに処理され、これは、撮像されている被験体の組織の超音波信号の減衰を補償する。トランスインピーダンス増幅器及び時間利得補償増幅器は、アナログ増幅器であるが、これらが相当量の電力を消費する場合がある。このアナログ増幅の後に、素子ごとのアナログ−デジタル変換器(ADC)を実装することは実際的ではない場合がある。アナログ増幅器によって消費される電力と組み合わせると、電力バジェットを超過する場合があるからである。したがって、デジタル化しなければならない個々のアナログ信号の数を減らすために、アナログビーム形成が、素子ごとのアナログ信号に関して実行される。アナログビーム形成器のアナログ出力は、超音波トランスデューサ素子の数よりも数が少ないが、それらは次に、ADCによってデジタル化される。しかしながら、アナログビーム形成は、信号対ノイズ比(SNR:signal-to-noise ratio)が低く、サンプリング解像度が低く、アナログビーム形成器によって実装される遅延パターンの融通性が低く、且つ、アナログビーム形成器による処理のために超音波トランスデューサをグループ化する融通性が低い、という難点がある。
[0032] 素子ごとのデジタル信号に関してビーム形成が行われるデジタルビーム形成は、SNRを高め、サンプリング解像度を高め、デジタルビーム形成器によって実装される遅延パターンの融通性を高め、且つ、デジタルビーム形成器による処理のために超音波トランスデューサをグループ化する融通性を高める場合がある。しかしながら、デジタルビーム形成には、各超音波トランスデューサ素子から受信されるアナログ超音波信号が、素子ごとのADCによって個々にデジタル化されることが必要である。素子ごとのADCの実装及び動作には、ADCによる電力消費、及び素子ごとのADCに必要な集積回路の面積を含む難題が存在する。
[0033] 本発明者らは、デルタシグマADC(シグマデルタADCとも呼ばれる場合がある)は、素子ごとのデジタル化を可能にし得るが、一方、電力及び面積の点では非実用的でないことを認識した。特に、いくつかの実施形態では、超音波システムの各CMUTは、素子ごとのデルタシグマADCに直接電気的に結合されている。CMUTをデルタシグマADCに直接電気的に結合することは、CMUTとデルタシグマADCとの間に、増幅器又はマルチプレクサがないことを意味する場合がある。本発明者らは、CMUTに固有の寄生キャパシタンスが、通常、別個の積分器構成要素によって提供されるデルタシグマADCのための積分能力を提供し得ることをさらに認識した。別個の積分器構成要素が不要になると、電力消費及び面積をさらに低減し得る。
[0034] デルタシグマADCに直接電気的に結合されているCMUTは、CMUTとデルタシグマADCとの間に電気的に結合されたスイッチを通してデルタシグマADCに電気的に結合されているCMUTを除外すると理解するべきではない。より全般的には、2つの構成要素をともに電気的に結合すること、及び直接電気的に結合することは、2つの構成要素間に電気的に結合されているスイッチを除外すると理解するべきではない。
[0035] 本出願の態様によれば、アナログ出力信号を生成するように構成された超音波トランスデューサは、デジタルドメインにおいてのみ動作する下流の処理回路構成に結合されている。例えば、いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、(アナログ信号調整回路構成を含む)アナログ信号処理回路構成を介在させずにADCに結合されている。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、アナログ増幅器、マルチプレクサ、フィルタ、又はその他の信号調整回路構成を介在させずにADCに結合されている。スイッチが、超音波トランスデューサをADCに結合する場合があるが、スイッチそれ自体は、信号処理又は調整を実行しない場合がある。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、能動回路構成を介在させずに、又は超音波トランスデューサをADCに結合するために使用されるスイッチ以外に能動回路構成を介在させずに、ADCに結合されている。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、能動アナログ回路構成を介在させずにADCに結合されている。いくつかの実施形態では、ADCは、アナログ信号処理回路構成又は調整回路構成を介在させずに、直接デジタル方式で超音波トランスデューサの出力に結合されている。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、アナログ処理回路構成を介在させずに、その出力がデジタル処理回路構成に結合されるときに、直接デジタル方式で結合されていると言える。
[0036] 図1は、容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)100の例示的な回路モデルを図示する。CMUT100のモデルは、電流源102と、抵抗器104と、キャパシタ106と、インダクタ108と、キャパシタ110と、ノード112と、出力端子114と、接地116と、を含む。電流源102は、ノード112と接地116との間に電気的に結合されている。抵抗器104は、ノード112と接地116との間に電気的に結合されている。キャパシタ106及びインダクタ108は、電気的に直列に結合され、ノード112と出力端子114との間に電気的に結合されている。キャパシタ110は、出力端子114と接地116との間に電気的に結合されている。電流源102は、超音波に応答してCMUT100によって生成される電流信号をモデル化することができる。抵抗器104、キャパシタ106、及びインダクタ108は、CMUT100の共振特性をモデル化することができる。キャパシタ110は、CMUT100の寄生キャパシタンスをモデル化することができる。出力端子114に入る電流と、キャパシタ110を通して出力端子114を出る電流との間の電流差ICMUTは、CMUT100の出力電流と見なすことができる。
[0037] 抵抗器104、キャパシタ106、及びインダクタ108によって形成された共振器は、共振器のQ値が0.5未満であり得るという点で、低Q値の共振器と見なすことができる。抵抗器104の抵抗は、1/(ω*C)よりも大幅に大きい場合がある。ここで、ωは電流信号ICMUTの周波数であり、Cはキャパシタ110のキャパシタンスである。いくつかの実施形態では、Cは、十分の数フェムトファラドから数十ミリファラド程度とすることができる。いくつかの実施形態では、ICMUTは、数十ピコアンペアから数百マイクロアンペア程度とすることができ、それらの範囲内の任意の値を含む。
[0038] いくつかの実施形態では、キャパシタ110のキャパシタンスは、CMUT100の挙動を支配する。さらに、下記で説明するように、キャパシタ110を使用して、CMUT100が電気的に結合されるデルタシグマADCに積分機能を提供することができる。これにより、デルタシグマADCに別個の積分器が不要になる場合がある。対照的に、圧電超音波トランスデューサの回路モデルでは、共振器を形成する圧電超音波トランスデューサの素子が、寄生キャパシタンス素子を支配する場合がある。したがって、圧電超音波トランスデューサ内の寄生キャパシタンスは、デルタシグマADCでの積分機能用に使用できない場合がある。さらに、圧電超音波トランスデューサの共振素子は望ましくない場合があり、追加の回路素子を実装して共振挙動を補償することが必要な場合がある。
[0039] 図2は、ある特定の実施形態による、デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC)200に電気的に結合された、(図1を参照して説明したCMUT100の回路モデルによって表されるような)CMUT100の図を示す。図2は、パルサ124及びスイッチ120をさらに示す。デルタシグマADC200は、電流積分器218と、電圧量子化器220と、電流デジタル−アナログ変換器(電流DAC又はIDAC)222と、を含む。電流積分器218は、入力端子226と、出力端子230と、を含む。電圧量子化器220は、入力端子228と、出力端子232と、を含む。電流DAC222は、入力端子234と、出力端子236と、を含む。スイッチ120は、入力端子118と、出力端子122と、を含む。パルサ124は、出力端子126を含む(パルサ124の入力端子は、他の回路構成に電気的に結合されている場合があるが、図2には示されていない)。パルサ124の出力端子126は、CMUT100の出力端子114に電気的に結合されている。スイッチ120の入力端子118は、CMUT100の出力端子114に電気的に結合されている。電流DAC222の出力端子236は、スイッチ120の出力端子122に電気的に結合されている。電流積分器218の入力端子226は、スイッチ120の出力端子122に電気的に結合されている。電流積分器218の出力端子230は、量子化器の入力端子228に電気的に結合されている。電圧量子化器220の出力端子232は、電流DAC222の入力端子234に電気的に結合されている。電流DAC222の出力端子236は、スイッチ100の出力端子122に電気的に結合されている。
[0040] 動作中、送信モードでは、スイッチ120は、開く(すなわち、スイッチ120の入力端子118は、スイッチ120の出力端子122から電気的に切断される)ように構成することができ、これにより、CMUT100をデルタシグマADC200から切断することができる。パルサ124は、CMUT100に駆動信号を出力して、駆動信号に基づき超音波信号を生成及び送信するように構成することができる。CMUT100がデルタシグマADC200から切断されているため、デルタシグマADC200は、駆動信号に干渉し得ない。受信モードでは、スイッチ120は、閉じる(すなわち、スイッチ120の入力端子118をスイッチ120の出力端子122に電気的に結合することができる)ように構成することができ、これにより、CMUT100をデルタシグマADC200に接続することができる。図2は、受信モードでのスイッチ120を示す。このモードでは、電流ICMUTは、CMUT100の出力端子114から、閉じたスイッチ120を通って、量子化器218の入力端子226へ流れることができ、デルタシグマADC200への入力と見なすことができる。言いかえれば、電流ICMUTは、デルタシグマADC200がアナログからデジタルに変換する信号とすることができる。電圧量子化器220の出力端子232での電圧DOUTは、デルタシグマADC200の出力と見なすことができ、アナログ信号ICMUTのデジタル表現とすることができる。
[0041] デルタシグマADC200はフィードバックループを含み、そこでは、電流積分器218及び電圧量子化器220は、フィードバックループの順方向経路にあり、電流DAC222は、フィードバックループのフィードバック経路にある。動作中、電流積分器218は、ICMUTを積分して、出力電圧を生成するように構成することができる。量子化器220は、入力としてこの出力電圧を受け入れるように構成することができ、電圧が閾値電圧よりも小さいかどうか、又は、閾値電圧よりも大きいかどうかに応じて、デジタル論理レベルを出力する。このデジタル論理レベルは、やがて、デルタシグマADCの出力DOUTとなり得る。電流DAC222は、入力としてデジタル論理レベルを受け入れ、対応するアナログ電流Ifeedbackを出力するように構成することができる。フィードバックループを通って、Ifeedbackは、スイッチ120の出力端子122でICMUTに加算することができる。このフィードバックループは、量子化器220への正の入力信号に応答して、量子化器220が電流DAC222によって負のIfeedbackに変換されるデジタル論理レベルを出力すること、及びその逆ができるように、負のフィードバックを提供することができる。DOUTは、パルスの周波数がデルタシグマADC200への入力、すなわち、アナログ電流信号ICMUTに比例し得るパルスストリームとすることができる。この周波数は、デルタシグマADC200のフィードバックループによって実施され得る。さらに説明するように、デルタシグマADC200は、処理された入力電流信号ICMUTを(例えば、量子化器220で)オーバーサンプリングすることができ、デルタシグマADC200の信号対量子化ノイズ比(SQNR:signal-to-quantization-noise ratio)を向上させるために、フィルタがオーバーサンプリングされた信号をデシメーションすることができる。
[0042] いくつかの実施形態では、パルサ124が存在しない場合がある。このような実施形態は、超音波信号を受信するためにのみ構成され、超音波信号を送信するためには構成されない場合がある。送信モードと受信モードとのどちらかを選択する必要がない場合があるため、スイッチ120もまた存在しない場合がある。
[0043] 図3は、ある特定の実施形態による、デルタシグマADC300に電気的に結合された、(図1を参照して説明したCMUT100の回路モデルによって表されるような)CMUT100の図を示す。デルタシグマADC300は、デルタシグマADC300には電流積分器218がないという点で、デルタシグマADC200とは異なっている。言いかえれば、CMUT100の出力端子114は、量子化器220の入力端子228に(スイッチ120を通して)直接電気的に結合されている。CMUT100の出力端子114を量子化器220の入力端子228に直接電気的に結合することは、CMUT100の出力端子114と量子化器220の入力端子228との間に、CMUT100とは別個の積分器がないことを意味する場合がある。CMUT100のキャパシタ110は、電流積分器として動作することができ、電流積分器218に置き換わることができる。言いかえれば、CMUT100は、内部電流積分器(キャパシタ110)、を含むことができ、CMUT100をデルタシグマADC300に結合すると、キャパシタ110が、デルタシグマADC300の電流積分器としての機能を果たし、CMUT100と電圧量子化器220との間に、別の(すなわち、CMUT100とは別個の)電流積分器を不要にすることを可能にし得る。CMUT100のキャパシタ110は、デルタシグマADC300のフィードバックループ内にあると見なすことができることに留意されたい。
[0044] 図4は、ある特定の実施形態による、デルタシグマADC400に電気的に結合された、(図1を参照して説明したCMUT100の回路モデルによって表されるような)CMUT100の図を示す。デルタシグマADC400は、デルタシグマADC400が電圧加算器438、電圧積分器450、及び電圧DAC(VDAC)を含むという点で、デルタシグマADC300とは異なっている。電圧加算器438は、第1の入力端子440と、第2の入力端子456と、出力端子442と、を含む。電圧積分器450は、入力端子452と、出力端子454と、を含む。電圧DAC444は、入力端子446と、出力端子448と、を含む。電圧加算器438の第1の入力端子440は、スイッチ120の出力端子122に電気的に結合されている。電圧加算器438の第2の入力端子456は、電圧DAC444の出力端子448に電気的に結合されている。電圧加算器438の出力端子442は、電圧積分器450の入力端子452に電気的に結合されている。電圧積分器450の出力端子454は、電圧量子化器220の入力端子228に電気的に結合されている。電圧量子化器220の出力端子232は、電圧DAC444の入力端子446に電気的に結合されている。
[0045] デルタシグマADC400は、2つのフィードバックループを含む。キャパシタ110、電圧加算器438、電圧積分器450、及び電圧量子化器220は、第1のフィードバックループの順方向経路にあり、電流DAC222は、第1のフィードバックループのフィードバック経路にある。電圧加算器438、電圧積分器450、及び電圧量子化器220は、第2のフィードバックループの順方向経路にあり、電圧DAC444は、第2のフィードバックループのフィードバック経路にある。デルタシグマADC400に2つのフィードバックループが存在することは、分散型フィードバックと呼ばれる場合がある。デルタシグマADC400は、デルタシグマADC400が2つの積分器(キャパシタ110及び電圧積分器450)と、2つのフィードバックループと、を含むという点で、二次デルタシグマADCと見なすことができる。対照的に、デルタシグマADC200及びデルタシグマADC300は、それらが1つの積分器(デルタシグマADC200での電流積分器218及びデルタシグマADC300でのキャパシタ110)と、1つのフィードバックループと、を含むという点で、一次デルタシグマADCであると見なすことができる。同じオーバーサンプリング周波数で動作する一次デルタシグマADCと比較して、二次デルタシグマADCの方が高い信号対量子化ノイズ比(SQNR)を提供することができる。二次デルタシグマADCは、一次デルタシグマADCよりも低いオーバーサンプリング周波数で動作しながらも、二次デルタシグマADCは一次デルタシグマADCと比較して、同じ信号対量子化ノイズ比(SQNR)を提供することができる。
[0046] 動作中、電圧積分器450は、キャパシタ110の電圧を積分するように構成することができる。積分された電圧積分器450の出力は、積分された出力が閾値よりも大きいかどうか、又は、閾値よりも小さいかどうかに応じて、電圧量子化器220によってデジタル値に変換することができる。電圧DAC444は、電圧量子化器220のデジタル出力をアナログ電圧に変換するように構成することができ、電圧加算器438は、そのアナログ電圧を負のフィードバックとしてキャパシタ110の電圧に加算するように構成することができる。
[0047] デルタシグマADC400は、同じノードで、すなわち、スイッチ120の出力端子122で電流を加算すること、及び(電圧加算器438によって)電圧を加算することが必要な場合がある。これにより、図4に図示されるようなデルタシグマADC400が、現実的には実現できなくなる可能性がある。
[0048] 図5は、ある特定の実施形態による、デルタシグマADC500に電気的に結合された、(図1を参照して説明したCMUT100の回路モデルによって表されるような)CMUT100の図を示す。デルタシグマADC500は、デルタシグマADC500が第1の電圧積分器558、及び第2の電圧積分器562を含むという点で、デルタシグマADC400とは異なっている。第1の電圧積分器558は、入力端子564と、出力端子566と、を含む。第2の電圧積分器562は、入力端子570と、出力端子568と、を含む。第1の電圧積分器558の入力端子564は、スイッチ120の出力端子122に電気的に結合されている。第1の電圧積分器558の出力端子566は、電圧加算器438の第1の入力端子440に電気的に結合されている。第2の電圧積分器562の入力端子570は、電圧DAC444の出力端子448に電気的に結合されている。第2の電圧積分器562の出力端子568は、電圧加算器438の第2の入力端子456に電気的に結合されている。上記で説明したように、デルタシグマADC400では、電圧加算器438は、キャパシタ110の電圧と、電圧DAC444からの電圧と、を加算するように構成することができ、電圧積分器450は、電圧加算器438からの電圧の和を積分するように構成することができる。対照的に、デルタシグマADC500では、第1の電圧積分器558は、キャパシタ110の電圧を積分し、第2の電圧積分器562は、電圧DAC444からの電圧を積分する。電圧加算器438は、第1の電圧積分器558からの出力と、第2の電圧積分器562からの出力と、を加算する。このように、デルタシグマADC500における電圧加算器438からの出力は、デルタシグマADC400における電圧積分器450からの出力と等価とすることができ、したがって、デルタシグマADC400及びデルタシグマADC500の両方における量子化器220への入力は、同じとすることができる。しかしながら、デルタシグマADC500は、同じノードでの電流の加算及び電圧の加算を必要としないため、デルタシグマADC500は、現実的に実現可能とすることができる。
[0049] 図6は、ある特定の実施形態による、デルタシグマADC600に電気的に結合された、(図1を参照して説明したCMUT100の回路モデルによって表されるような)CMUT100の図を示す。デルタシグマADC600は、デルタシグマADC600が第2の電流DAC686、トランスコンダクタンス増幅器680、及びキャパシタ692を含み、且つ、第1の電圧積分器558、第2の電圧積分器562、電圧DAC444、及び電圧加算器438がないという点で、デルタシグマADC500とは異なっている。第2の電流DAC686は、入力端子688と、出力端子690と、を含む。トランスコンダクタンス増幅器680は、入力端子682と、出力端子684と、を含む。トランスコンダクタンス増幅器680の入力端子682は、スイッチ120の出力端子122に電気的に結合されている。トランスコンダクタンス増幅器680の出力端子684は、量子化器220の入力端子228に電気的に結合されている。キャパシタ692は、トランスコンダクタンス増幅器680の出力端子684と接地116との間に電気的に結合されている。第2の電流DAC686の入力端子688は、電圧量子化器220の出力端子232に電気的に結合されている。第2の電流DAC686の出力端子690は、電圧量子化器220の入力端子228に電気的に結合されている。
[0050] 動作中、トランスコンダクタンス増幅器680は、キャパシタ110の電圧を電流に変換するように構成することができる。トランスコンダクタンス増幅器680のこの電流出力は、フィードバックループがあるため、第2の電流DAC686の電流出力に加算することができる。キャパシタ692は、これらの電流の和を積分することができる。このように、トランスコンダクタンス増幅器680及びキャパシタ692が、それまでは第1の電圧積分器558によって行われたキャパシタ110の電圧を積分することができるという点で、トランスコンダクタンス増幅器680及びキャパシタ692は、デルタシグマADC500の第1の電圧積分器558に置き換わることができる。第2の電流DAC686及びキャパシタ692は、デルタシグマADC500の第2の電圧積分器562に置き換わることができる。特に、現時点における第2の電流DAC686は、Doutをアナログ電流信号に変換するように構成することができ、キャパシタ692は、この電流を積分することができる。これは、電圧DAC400がDoutをアナログ電圧信号に変換し、第2の電圧積分器562がこの電圧を積分する、デルタシグマADC500とは対照的である。ただし、デルタシグマADC600では、(キャパシタ692、量子化器220、及び第2の電流DAC686を含む)第2のフィードバックループは、(電圧加算器438、量子化器220、電圧DAC444、及び電圧積分器562を含む)第2のフィードバックループと同じ全般的な機能を実行する。すなわち、これらのフィードバックループの機能は、量子化器220のデジタル出力を(電流にせよ、電圧にせよ)アナログ信号に変換し、次に、このアナログ信号を積分すること、とすることができる。
[0051] 図7は、ある特定の実施形態による、デルタシグマADC700に電気的に結合された、(図1を参照して説明したCMUT100の回路モデルによって表されるような)CMUT100の図を示す。デルタシグマADC700は、デルタシグマADC700が電圧バッファ794、及び電圧加算器701を含み、第2の電流DAC686がないという点で、デルタシグマADC500とは異なっている。電圧バッファ794は、入力端子796と、出力端子798と、を含む。電圧加算器701は、第1の入力端子703と、第2の入力端子705と、出力端子707と、を含む。電圧バッファ794の入力端子796は、スイッチ120の出力端子122に電気的に結合されている。電圧バッファ794の出力端子798は、電圧加算器701の第1の入力端子703に電気的に結合されている。トランスコンダクタンス増幅器680の出力端子684は、電圧加算器701の第2の入力端子705に電気的に結合されている。電圧加算器701の出力端子707は、電圧量子化器220の入力端子228に電気的に結合されている。デルタシグマADC700は、概して、第2の電流DAC686を含むデルタシグマADC600の第2のフィードバックループがないが、下記で説明するように、デルタシグマADC600がないフィードフォワードループを含む。
[0052] デルタシグマADC700は、1つのフィードバックループと、1つのフィードフォワードループと、を含む。キャパシタ110、トランスコンダクタンス増幅器680、キャパシタ692、電圧加算器701、及び電圧量子化器220は、フィードバックループの順方向経路にあり、電流DAC222は、フィードバックループのフィードバック経路にある。キャパシタ110、トランスコンダクタンス増幅器680、キャパシタ692、及び電圧加算器701は、フィードフォワードループの順方向経路にある。電圧バッファ794及び電圧加算器701は、フィードフォワードループのフィードフォワード経路にある。
[0053] 動作中、電圧バッファ794は、キャパシタ110の電圧を受けて緩衝し、電圧加算器701は、キャパシタ110の電圧をキャパシタ692の電圧に加算する。フィードフォワード経路は、デルタシグマADC700の安定性の向上に役立つ場合がある。例えば、キャパシタ110での大きな電圧信号が、フィードフォワード経路を通って進むことができ、信号がトランスコンダクタンス増幅器680及びキャパシタ692を通って進むのを待つよりも速く、デルタシグマADC700の安定性に寄与することができる。フィードフォワードループは、キャパシタ110での電圧スイングの低減にも役立つ場合がある。例えば、キャパシタ110での大きな電圧は、フィードフォワードループを通して電圧加算器701に送給することができ、(電圧量子化器220によって処理されると)電圧加算器701の出力は、フィードバックループを通って進み、スイッチ120の出力端子122での負のフィードバックを通して、キャパシタ110での電圧を低下させることができる。電圧スイングを低減すると、デルタシグマADC700の直線性を向上させることができる。
[0054] 図2〜図7では、キャパシタ110はデルタシグマADCの近傍に示されているが、キャパシタ110は、物理的にはCMUT100の一部でありながら、積分器としてデルタシグマADCの動作に機能面で寄与し得ることを理解されたい。
[0055] 図8は、ある特定の実施形態による、デルタシグマADC800に電気的に結合されたCMUT100、並びに、フィルタ869及びディザ発生器827に電気的に結合されたデルタシグマADC800の図を示す。デルタシグマADC800は、トランスコンダクタンス増幅器809と、キャパシタ816と、キャパシタ819と、スイッチ821と、電圧量子化器877と、第1の電流DAC857と、第2の電流DAC845と、を含む。トランスコンダクタンス増幅器809は、正の入力端子811と、負の入力端子813と、正の出力端子815と、負の出力端子817と、を含む。量子化器877は、正の入力端子833と、負の入力端子835と、第1の基準電圧入力端子831と、第2の基準電圧入力端子837と、p出力端子839と、z出力端子841と、n出力端子843と、を含む。第1の電流DAC857は、p入力端子863と、z入力端子865と、n入力端子867と、ディザ入力端子861と、出力端子859と、を含む。第2の電流DAC845は、p入力端子855と、z入力端子853と、n入力端子851と、正の出力端子849と、負の出力端子847と、を含む。フィルタ869は、p入力端子871と、z入力端子872と、n入力端子873と、出力端子879と、を含む。ディザ発生器827は、ディザ出力端子875と、z入力端子876と、を含む。
[0056] スイッチ120の出力端子122は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の入力端子811に電気的に結合されている。トランスコンダクタンス増幅器809の負の端子813は、コモンモード電圧に電気的に結合されている場合がある。トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815は、電圧量子化器877の正の入力端子833に電気的に結合されている。トランスコンダクタンス増幅器809の負の出力端子817は、トランスコンダクタンス増幅器809の負の入力端子835に電気的に結合されている。キャパシタ816は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815と、接地116との間に電気的に結合されている。キャパシタ819は、トランスコンダクタンス増幅器809の負の出力端子817と、接地116との間に電気的に結合されている。スイッチ821は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815と、負の出力端子817との間に電気的に結合されている。
[0057] 電圧量子化器877のp出力端子839は、第1の電流DAC857のp入力端子863、第2の電流DAC845のp入力端子855、及びフィルタ869のp入力端子871に電気的に結合されている。電圧量子化器877のz出力端子841は、第1の電流DAC857のz入力端子865、及び第2の電流DAC845のz入力端子853に電気的に結合されている。電圧量子化器877のn出力端子843は、第1の電流DAC857のn入力端子867、第2の電流DAC845のn入力端子851、及びフィルタ869のn入力端子873に電気的に結合されている。ディザ発生器827のディザ出力端子875は、第1の電流DAC857のディザ入力端子861に電気的に結合されている。ディザ発生器827のz入力端子876は、量子化器877のz出力端子841に電気的に結合されている。第1の電流DAC857の出力端子859は、スイッチ120の出力端子122に電気的に結合されている。第2の電流DAC845の正の出力端子849は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815に電気的に結合されている。第2の電流DAC845の負の出力端子847は、トランスコンダクタンス増幅器809の負の出力端子817に電気的に結合されている。
[0058] デルタシグマADC800の全般的なアーキテクチャ及び動作は、デルタシグマADC600の全般的なアーキテクチャに類似し得る。デルタシグマADC600と同様に、デルタシグマADC800は、二次デルタシグマADCである。デルタシグマADC800のある特定の回路素子は、それらの全般的な回路接続性及び動作が互いに類似し得るという点で、デルタシグマADC600のある特定の回路素子に対応し得る。トランスコンダクタンス増幅器809は、トランスコンダクタンス増幅器680に対応し得る。キャパシタ816及びキャパシタ819は、キャパシタ692に対応し得る。電圧量子化器877は、電圧量子化器220に対応し得る。第1の電流DAC857は、電流DAC222に対応し得る。第2の電流DAC845は、第2の電流DAC686に対応し得る。以下の説明は、デルタシグマADC800とデルタシグマADC600との違いを説明するものである。
[0059] トランスコンダクタンス増幅器809は、差動エンド型であり、したがって、デルタシグマADC800において正の出力端子815及び負の出力端子817を有する。一方、トランスコンダクタンス増幅器680は、シングルエンド型であり、したがって、デルタシグマADC600において単一の出力端子684を有する。デルタシグマADC600では、単一のキャパシタ692が、シングルエンド型トランスコンダクタンス増幅器680の出力端子684に電気的に結合されているが、一方、デルタシグマADC800では、一方のキャパシタ816がトランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815に電気的に結合され、もう一方のキャパシタ819がトランスコンダクタンス増幅器の負の出力端子817に電気的に結合されている。デルタシグマADC600では、第2の電流DAC686の単一の出力端子690が、シングルエンド型トランスコンダクタンス増幅器680の出力端子684に電気的に結合されているが、一方、デルタシグマADC800では、第2の電流DAC845は、2つの出力端子を有する。第2の電流DAC845の正の出力端子849は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815に電気的に結合され、第2の電流DAC845の負の出力端子847は、トランスコンダクタンス増幅器の負の出力端子817に電気的に結合されている。スイッチ821は、閉じられると、出力端子815及び817の電圧を電気的に短絡させることによって、キャパシタ816及びキャパシタ819の差動電圧をゼロにすることができる。
[0060] デルタシグマADC600の電圧量子化器220は、電圧量子化器220への入力電圧が基準電圧を上回るかどうか、又は基準電圧を下回るかどうかに応じて、2つの論理レベル(「1」又は「0」)のうちの1つを出力するように構成することができるが、一方、デルタシグマADC800の電圧量子化器877は、1.5ビットを出力するように構成することができる。これは、3つの論理レベルのうちの1つを出力するように、電圧量子化器877を構成し得ることを意味する。本明細書ではpとして参照される論理レベルを出力するために、電圧量子化器877は、p出力端子839で「1」を出力し、且つ、z出力端子841及びn出力端子843で「0」を出力するように構成することができる。本明細書ではzとして参照される論理レベルを出力するために、電圧量子化器877は、z出力端子841で「1」を出力し、且つ、p出力端子839及びn出力端子843で「0」を出力するように構成することができる。本明細書ではnとして参照される論理レベルを出力するために、電圧量子化器877は、n出力端子843で「1」を出力し、且つ、p出力端子839及びz出力端子841で「0」を出力するように構成することができる。このように、電圧量子化器877は、一度に、p出力端子839、z出力端子841、及びn出力端子843のうちの1つで、1つの「1」を出力するだけでよい。電圧量子化器877は、電圧量子化器877への入力電圧(すなわち、正の入力端子833と負の入力端子835との間の電圧)が、第2の基準電圧を上回る場合、論理レベルpを出力するように構成することができる。電圧量子化器877は、電圧量子化器877への入力電圧が第1の基準電圧を下回る場合、論理レベルnを出力するように構成することができる(この場合、第1の基準電圧は第2の基準電圧よりも低い)。電圧量子化器877は、電圧量子化器877への入力電圧が、第1の基準電圧と第2の基準電圧との間である場合、論理レベルzを出力するように構成することができる。第1の基準電圧は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815及び負の出力端子817でのコモンモード電圧を下回っていてもよいし、第2の基準電圧は、コモンモード電圧を上回っていてもよい。デルタシグマ600の電流DAC222及び第2の電流DAC686は、電圧量子化器220の出力が「0」かどうか、又は「1」かどうかに基づき、2つのアナログ電流のうちの1つを出力するように構成することができる。一方、デルタシグマ800の第1の電流DAC857及び第2の電流DAC845は、3つの論理レベルのうちのどれを電圧量子化器877が出力するかに基づき、3つのアナログ電流のうちの1つを出力するように構成することができる。1.5ビット電圧量子化器877を使用すると、デルタシグマADC800の信号対ノイズ比の向上、及びデルタシグマADC800のノイズ性能の向上に役立つ場合がある。いくつかの実施形態では、1.5ビット電圧量子化器877を使用するのではなく、第1の電流DAC857、及び第2の電流DAC845、他の量子化器解像度(例えば、1ビット、2ビット、3ビット、4ビット、5ビット、6ビット、又は7ビット)を使用してもよい。量子化器の解像度が高くなると、同じオーバーサンプリング周波数で全般的なSQNRを高くすることが可能になるか、又は同じSQNRを実現するためにオーバーサンプリング周波数を低くすることが可能になる場合がある。第1の基準電圧及び第2の基準電圧は、出力する論理レベルの決定の際に使用するために、電圧量子化器877の第1の基準電圧入力端子831及び第2の基準電圧入力端子837にそれぞれ入力することができる。第1の基準電圧及び第2の基準電圧は、例えば、電圧調整器によって生成することができる。
[0061] 動作中、フィルタ869は、デルタシグマADC800のデジタル出力(すなわち、p入力端子871、z入力端子872、及びn入力端子873の信号)をデシメーションし、出力端子879で、デシメーションされたデジタル出力を出力するように構成することができる。出力端子879は、実際には、3つの端子、すなわちp論理レベル、z論理レベル、及びn論理レベルそれぞれに1つの端子を含む場合がある。いくつかの実施形態では、デルタシグマADC800は、処理された入力電流信号ICMUTを(例えば、量子化器877で)オーバーサンプリングする場合があり、デルタシグマADC800の信号対ノイズ比を向上させるために、フィルタ869は、オーバーサンプリングされた信号をデシメーションする場合がある。オーバーサンプリングは、例えば、400MHzにおいて、とすることができる。フィルタ869によって実行されるデシメーションは、例えば、4倍デシメーションとすることができる。いくつかの実施形態では、フィルタ869は、カスケード接続積分器櫛形フィルタ(CIC:cascaded integrator-comb filter)とすることができる。いくつかの実施形態では、フィルタ869は、p入力端子871、z入力端子872、及びn入力端子873のうちの2つだけを含む場合がある。これらの端子の信号のうちの1つだけしか一度に「1」とすることができないため、第3の端子の信号が他の2つの端子の信号から決定される場合がある。同様に、出力端子879は、実際には、2つの端子しか含まない場合がある。
[0062] 第1の電流DAC857は、ディザ入力端子861で、ディザ発生器827からのディザ信号を受信する場合がある。CMUTによって生成される電流は、その時々のパルスを有するDC電流である場合が多い。実質的に変化しない信号のような信号は、デルタシグマADC800に入力されたとき、フィルタ869を固定周波数(これは、「リミットサイクル」とも呼ばれる場合がある)にロックする場合がある。ディザ信号(すなわち、デルタシグマADCの入力に意図的に導入されるノイズ信号)は、量子化誤差をランダム化してフィルタ869が固定周波数にロックされないようにするのに役立つ場合がある。
[0063] 様々な回路素子(例えば、キャパシタ692、キャパシタ816、及びキャパシタ819)が、接地116に結合されているように本明細書では図示されているが、いくつかの実施形態では、これらの回路素子は、この代わりに別のDC電圧に結合されていてもよい。
[0064] 図9は、ある特定の実施形態による、第1の電流DAC857及びトランスコンダクタンス増幅器809へのその結合の図を示す。第1の電流DAC857は、正の電圧レール825と、接地116と、電流源983と、電流源904と、ノード985と、ノード993と、ノード902と、出力端子859と、第1のnスイッチ987と、第2のnスイッチ999と、第1のzスイッチ989と、第2のzスイッチ997と、第1のpスイッチ991と、第2のpスイッチ995と、バッファ906と、を含む。バッファ906は、バッファ906を駆動する電流が、トランスコンダクタンス増幅器809を駆動する電流よりも著しく小さい(例えば、4分の1)場合があるという点で、弱いバッファと見なすことができる。バッファ906は、負の入力端子908と、正の入力端子910と、出力端子912と、を含む。負の入力端子908は、バッファ906の出力端子912に電気的に結合されて、負のフィードバックループを形成している。バッファ906の出力端子912は、第1のDAC857のノード993に電気的に結合されている。正の入力端子910は、基準電圧(例えば、バッファ906の供給電圧の半分)に結合されている場合がある。電流源983は、正の電圧レール825とノード985との間に電気的に結合されている。電流源983からノード985へと流れる電流をIと呼ぶことにする。電流源904は、ノード902と接地116との間に電気的に結合されている。ノード902から電流源904に流れる電流は、Iである。第1のnスイッチ987は、ノード985と出力端子859との間に電気的に結合されている。第2のnスイッチ999は、ノード993とノード902との間に電気的に結合されている。第1のzスイッチ989は、ノード985とノード993との間に電気的に結合されている。第2のzスイッチ997は、ノード993とノード902との間に電気的に結合されている。第1のpスイッチ991は、ノード985とノード993との間に電気的に結合されている。第2のpスイッチ995は、出力端子859とノード902との間に電気的に結合されている。ノード993は、バッファ906の出力に電気的に結合されている。出力端子859は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の入力端子811に電気的に結合されている。第1の電流DAC857の出力端子859からトランスコンダクタンス増幅器809の正の入力端子811へと流れる電流を、IOUT1と呼ぶことにする。
[0065] 上記で説明したように、動作中、電圧量子化器877は、一度に、1つの「1」だけを、第1の電流DAC857の(図9には示されない)p入力端子863、z入力端子865、及びn入力端子867のうちの1つに出力することができる。p入力端子863の「1」、並びに、z入力端子865及びn入力端子867の「0」は、第1のpスイッチ991及び第2のpスイッチ995を閉じさせ、残りのスイッチを開かせることができる。電流Iは、トランスコンダクタンス増幅器809の正の入力端子811から、出力端子859へと流れ、ノード902を通って、電流源904を通って、そして接地116に流れることができる。したがって、IOUT1は−Iとすることができる。電流Iは、正の電圧レール825から、電流源983を通って、ノード985を通って、ノード993を通って、そしてバッファ906の出力へと流れることができる。
[0066] z入力端子865の「1」、並びに、p入力端子863及びn入力端子867の「0」は、第1のzスイッチ989及び第2のzスイッチ997を閉じさせ、残りのスイッチを開かせることができる。電流Iは、正の電圧レール825から、電流源983を通って、ノード985を通って、ノード902を通って、電流源904を通って、そして、接地116に流れることができる。電流源983及び電流源904によって供給された電流間のミスマッチは、バッファ906によって供給又は低減することができる。出力端子859は、電流源983及び電流源904から切断することができる。したがって、IOUT1は0とすることができる。
[0067] n入力端子867の「1」、並びに、p入力端子863及びz入力端子865の「0」は、第1のnスイッチ987及び第2のnスイッチ999を閉じさせ、残りのスイッチを開かせることができる。電流Iは、正の電圧レール825から、電流源983を通って、ノード985を通って、そして出力端子859から流れ出ることができる。したがって、IOUT1はIとすることができる。電流Iは、バッファ906の出力から、ノード993を通って、ノード902を通って、電流源904を通って、そして、接地116に流れることができる。
[0068] 要約すれば、電圧量子化器877が第1の電流DACにp状態を出力するとき、IOUT1は−Iとすることができる。電圧量子化器877が第1の電流DACにz状態を出力するとき、IOUT1は0とすることができる。電圧量子化器877が第1の電流DACにn状態を出力するとき、IOUT1はIとすることができる。したがって、第1の電流DAC857は、第1の電流DAC857へのデジタル入力に応じて異なるアナログ電流IOUT1を出力することができる。いくつかの実施形態では、Iは、ICMUTの範囲に一致し得るようにプログラムできる場合がある。いくつかの実施形態では、Iは、十分の数マイクロアンペアから数マイクロアンペア程度とすることができる(例えば、ICMUTが4nA〜7uAの間であるとき、Iは、0.5uA〜8uAであるようにプログラムできる場合がある)。
[0069] 図10は、ある特定の実施形態による、第2の電流DAC845及びトランスコンダクタンス増幅器809へのその結合、キャパシタ816、並びにキャパシタ819の図を示す。第2の電流DAC845は、正の電圧レール825と、接地116と、電流源1083と、電流源1004と、ノード1085と、ノード1012と、ノード1002と、正の出力端子849と、負の出力端子847と、第1のnスイッチ1087と、第2のnスイッチ1099と、第1のzスイッチ1089と、第2のzスイッチ1097と、第1のpスイッチ1091と、第2のpスイッチ1095と、バッファ1006と、を含む。バッファ1006は、バッファ1006を駆動する電流が、トランスコンダクタンス増幅器809を駆動する電流よりも著しく小さい(例えば、4分の1)場合があるという点で、弱いバッファと見なすことができる。バッファ1006は、負の入力端子1008と、正の入力端子1010と、出力端子1013と、を含む。負の入力端子1008は、バッファ1006の出力端子1013に電気的に結合されて、負のフィードバックループを形成している。バッファ1006の出力端子1003は、第2の電流DAC845のノード1012に電気的に結合されている。正の入力端子1010は、基準電圧(例えば、バッファ1006の供給電圧の半分)に結合されている場合がある。電流源1083は、正の電圧レール825とノード1085との間に電気的に結合されている。電流源1083からノード1085へと流れる電流をIと呼ぶことにする。電流源1004は、ノード1002と接地116との間に電気的に結合されている。ノード1002から電流源1004に流れる電流は、Iである。第1のnスイッチ1087は、ノード1085と正の出力端子849との間に電気的に結合されている。第2のnスイッチ1099は、負の出力端子847とノード1002との間に電気的に結合されている。第1のzスイッチ1089は、ノード1085とノード1012との間に電気的に結合されている。第2のzスイッチ1097は、ノード1012とノード1002との間に電気的に結合されている。第1のpスイッチ1091は、ノード1085と負の出力端子847との間に電気的に結合されている。第2のpスイッチは、正の出力端子849とノード1002との間に電気的に結合されている。ノード1012は、バッファ1006の出力に電気的に結合されている。第2の電流DAC845の正の出力端子849は、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815に電気的に結合されている。第2の電流DAC845の正の出力端子849からトランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815に流れる電流を、IOUT2Pと呼ぶことにする。第2の電流DAC845の負の出力端子847は、トランスコンダクタンス増幅器809の負の出力端子817に電気的に結合されている。第2の電流DAC845の負の出力端子847からトランスコンダクタンス増幅器809の負の出力端子817に流れる電流を、IOUT2Nと呼ぶことにする。
[0070] 上記で説明したように、動作中、電圧量子化器877は、電圧量子化器877のp出力端子839、z出力端子841、及びn出力端子843のうちの1つで、一度に、1つの「1」だけを、第2の電流DAC857の(図10には示されない)p入力端子855、z入力端子853、及びn入力端子851にそれぞれ出力することができる。p入力端子855の「1」、並びに、z入力端子853及びn入力端子851の「0」は、第1のpスイッチ1091及び第2のpスイッチ1095を閉じさせ、残りのスイッチを開かせることができる。電流Iは、正の電圧レール825から、電流源1083を通って、ノード1085を通って、そして負の出力端子847から流れ出ることができる。したがって、IOUT2NはIとすることができる。電流Iは、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815から、第2の電流DAC845の正の出力端子849へと流れ、ノード1002を通って、電流源1004を通って、接地に流れることができる。したがって、IOUT2pは−Iとすることができる。
[0071] z入力端子865の「1」、並びに、p入力端子863及びn入力端子867の「0」は、第1のzスイッチ1089及び第2のzスイッチ1097を閉じさせ、残りのスイッチを開かせることができる。電流Iは、正の電圧レール825から、電流源1083を通って、ノード1012を通って、ノード1002を通って、電流源1004を通って、そして、接地116に流れることができる。電流源1083と電流源1004との間の電流ミスマッチは、バッファ1006によって供給又は低減することができる。正の出力端子849及び負の出力端子847は、電流源1083及び電流源1004から切断することができる。したがって、IOUT2P及びIOUT2Nは0とすることができる。
[0072] n入力端子867の「1」、並びに、p入力端子863及びz入力端子865の「0」は、第1のnスイッチ1087及び第2のnスイッチ1099を閉じさせ、残りのスイッチを開かせることができる。電流Iは、正の電圧レール825から、電流源1083を通って、ノード1085を通って、そして正の出力端子849から流れ出ることができる。したがって、IOUT2PはIとすることができる。電流Iは、トランスコンダクタンス増幅器809の負の出力端子817から、及び/又は接地116からキャパシタ819を通って、第2の電流DAC845の負の出力端子847へと流れ、ノード1002を通って、電流源1004を通って、そして接地116に流れることができる。したがって、IOUT2Nは−Iとすることができる。
[0073] 要約すれば、電圧量子化器877が第2の電流DAC845にp状態を出力するとき、IOUT2Pは−Iとすることができ、また、IOUT2NはIとすることができる。電圧量子化器877が第2の電流DAC845にz状態を出力するとき、IOUT2P及びIOUT2Nは0とすることができる。電圧量子化器877が第2の電流DAC845にn状態を出力するとき、IOUT2PはIとすることができ、また、IOUT2Nは−Iとすることができる。したがって、第2の電流DAC845は、第2の電流DAC845へのデジタル入力に応じて、アナログ電流IOUT2P及びIOUT2Nの異なる組み合わせを出力することができる。いくつかの実施形態では、Iは、トランスコンダクタンス増幅器809の出力電流範囲に一致し得るようにプログラムできる場合がある。いくつかの実施形態では、Iは、数マイクロアンペアから数十マイクロアンペア程度とすることができる(例えば、2mS〜8mSのトランスコンダクタンスのトランスコンダクタンス増幅器809の場合、Iは、1.5uA〜24uAであるようにプログラムできる場合がある)。
[0074] 図10は、コモンモードフィードバック(CMFB:common-mode feedback)1014もまた図示し、入力として、トランスコンダクタンス増幅器809の正の出力端子815及び負の出力端子817の電圧を受け入れ、トランスコンダクタンス増幅器809のコモンモードフィードバック端子1014にコモンモードフィードバック信号を出力している。コモンモードフィードバック信号は、トランスコンダクタンス増幅器809の出力コモンモードレベルの安定化に役立つ場合がある。トランスコンダクタンス増幅器809は開ループ差動増幅器であるため、コモンモードフィードバックがなければ、出力コモンモードレベルの定義が不十分になる場合がある。
[0075] 図11は、ある特定の実施形態による、電流源1083の例示的な回路実装を図示する。実装は、正の電圧レール825とノード1085との間に結合されたカスコード構成の第1のp−チャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(pMOS:p-channel metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)1114及び第2のpMOS1116を含む。図11の実装を電流源983に使用してもまたよい。ただしその場合は、ノード1085はノード985になる。
[0076] 図12は、ある特定の実施形態による、電流源1004の例示的な回路実装を図示する。実装は、ノード1002と接地116との間に延在するカスコード構成の第1のn−チャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(nMOS)1214及び第2のnMOS1216を含む。図12の実装を電流源904に使用してもまたよい。ただしその場合は、ノード1002はノード902になる。
[0077] 図13は、ある特定の実施形態による、ディザ発生器827の例示的な図を示す。ディザ発生器827は、擬似ランダムビットストリーム発生器1318と、ANDゲート1324と、ANDゲート1326と、スイッチ1328と、スイッチ1330と、電流源1332と、電流源1334と、正の電圧レール825と、接地116と、z入力端子876と、出力ディザ端子875と、を含む。疑似ランダムビットストリーム発生器1318は、ディザノイズ密度の程度が異なる擬似ランダムビットストリームを生成するように構成することができる。疑似ランダムビットストリーム発生器1318は、線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR:linear feedback shift register)及び論理ゲートのシーケンスを含む場合がある。LFSRは擬似ランダムビットを生成するように構成することができる。疑似ランダムビットシーケンスは、論理ゲートのシーケンスへの入力とすることができ、これは、時間の経過とともに疑似ランダムビットシーケンスの個々のビットを処理して、ディザノイズ密度の程度が異なる(例えば、「1以上2未満」の様々な密度の)疑似ランダムビットストリームのペアを生成するように構成することができる。制御信号(図には示されない)は、特定のディザノイズ密度を有するビットストリームのペアを選択し、疑似ランダムビットストリーム発生器1318の「アップ(up)」端子及び「ダウン(down)」端子で、そのペアを出力することができる。疑似ランダムビットストリーム発生器1318によって出力された疑似ランダムビットストリームのペアは、ANDゲート1324及びANDゲート1326に入力される。ANDゲート1324及びANDゲート1326は、入力された疑似ランダムビットストリームの現時点におけるビットが「1」である場合、及び量子化器877がz論理状態を出力する(すなわち、z入力端子876での信号が「1」である)場合、「1」を出力するように(且つ、下記で説明するように、ディザ電流を発生させるように)構成することができる。CMUT100によって生成された電流が0に近いとき、それは、ディザリングが必要とされる可能性がある状況であり、量子化器877は、z論理状態を出力する可能性が高い。ANDゲート1324が「1」を出力すると、スイッチ1328が閉じ、ANDゲート1326が「1」を出力すると、スイッチ1330が閉じる。スイッチ1328が閉じると、電流Iは、正の電圧レール825から、電流源1332を通って、そして出力ディザ端子875へと流れることができる。スイッチ1330が閉じると、電流Iは、出力ディザ端子875から、電流源1334を通って、そして接地116に流れることができる。それに応じて、出力ディザ端子875から流れる電流IDITHERは、最終的には疑似ランダムビットストリーム発生器1318によって生成された擬似ランダムビットストリームに応じて、I、0又は−Iとすることができる。したがって、IDITHERはノイズに類似している場合がある。Iは百分の数マイクロアンペア(例えば、0.05uA)程度とすることができる。
[0078] 図14は、ある特定の実施形態による、CMUT1402と、スイッチ1404と、ADC1405と、フィルタ1406と、デジタルビーム形成器1408と、を含む超音波装置の例示的な図を示す。CMUT1402(それぞれがCMUT100に相当し得る)はそれぞれ、スイッチ1404(それぞれがスイッチ120に相当し得る)のうちの1つを通して、ADC1406(それぞれが本明細書に記載のデルタシグマADCのうちのいずれかに相当し得る)のうちの1つに直接結合されている。ADC1406はそれぞれ、フィルタ1406(それぞれがフィルタ869に相当し得る)のうちの1つに電気的に結合されている。フィルタ1406の出力は、ビーム形成のためにデジタルビーム形成器1408に入力される。フィルタ1406は、カスケード接続積分櫛形(CIC)フィルタとすることができる。図14は、CMUT1402のそれぞれが、ADC1406のうちの1つの専用のADCに電気的に結合されている(すなわち、1つのADCが(スイッチ1404のうちの1つを通して)CMUT1402のうちの他のどれにも電気的に結合されていない)ような、素子ごとのデジタル化を図示する。上記で説明したように、デジタルビーム形成は、素子ごとのデジタル化によって可能にすることができ、デジタルビーム形成は、アナログビーム形成が提供し得るよりも、高いSNR、高いサンプリング解像度、デジタルビーム形成器1408によって実装される遅延パターンの融通性の向上、及びデジタルビーム形成器1408によって処理するための超音波トランスデューサのグループ化の融通性の向上を提供することができる。図14に示されている超音波システムの一部又はすべてを、単一の基板にモノリシックに一体化することができる。単一の基板は、それぞれがADC1406のうちの1つの専用のADCに電気的に結合された100個〜20,000個のCMUT(例えば、100個〜1,000個の、1,000個〜10,000個の、又は10,000個〜20,000個のCMUT1402)を含むことができる。使用されるCMUTの数は、超音波装置の撮像モード及び画質要件に応じて決まる場合がある。
[0079] 本開示の様々な態様は、単独で、組み合わせて、又は前述した実施形態において具体的に論述していない様々な取り合せで使用される場合があり、したがって、その用途を、前述の説明において明記し、又は図面において示した構成要素の詳細及び取り合せに限定しない。例えば、一実施形態に記載された態様を、他の実施形態に記載された態様といずれかの形で組み合わせてもよい。
[0080] 本明細書の明細書及び特許請求の範囲で使用する場合、不定冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、そうでないと明確に指示されない限りは、「少なくとも1つ(at least one)」を意味するものと理解されたい。
[0081] 本明細書の明細書及び特許請求の範囲で使用する場合、「及び/又は(and/or)」という語句は、このように等位接続された要素のうちの「いずれか又は両方(either or both)」、すなわち、接続的に存在する場合もあれば、離接的に存在する場合もある要素を意味するものと理解されたい。「及び/又は」を用いて列挙された複数の要素は、同じように、すなわちこのように等位接続された要素のうちの「1つ又は複数(one or more)」であると、解釈されたい。「及び/又は」節によって具体的に識別された要素以外の他の要素が、具体的に識別されたそれらの要素に関連するか関連しないかに関わらず、任意選択により存在し得る。したがって、非限定的な例として、「A及び/又はB」と言う場合、「備える(comprising)」などのオープンエンドの言語と併せて用いられるとき、ある実施形態ではAのみ(任意選択によりB以外の要素を含む)を、別の実施形態ではBのみ(任意選択によりA以外の要素を含む)を、さらに別の実施形態ではA及びBの両方(任意選択により他の要素を含む)を指す場合がある、等々である。
[0082] 本明細書の明細書及び特許請求の範囲で使用する場合、1つ又は複数の要素の列挙に言及する際の「少なくとも1つ」という語句は、要素の列挙内の要素のうちのいずれか1つ又はそれ以上から選択される少なくとも1つの要素を意味するが、要素の列挙内に具体的に列挙されたありとあらゆる要素のうちの少なくとも1つを必ずしも含まず、また、要素の列挙内の要素の任意の組み合わせを排除するものではないことを理解されたい。この定義は、「少なくとも1つ」という語句が言及する要素の列挙内で具体的に識別された要素以外の要素が、具体的に識別されたそれらの要素に関連するか関連しないかに関わらず、任意選択により存在し得ることも可能にする。したがって、非限定的な例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ(at least one of A and B)」(或いは等価なものとして「A又はBの少なくとも1つ」、或いは等価なものとして「A及び/又はBの少なくとも1つ」)は、ある実施形態では、任意選択により2つ以上を含む少なくとも1つのAを指す場合があり、Bは存在せず(且つ、任意選択によりB以外の要素を含み)、別の実施形態では、2つ以上を任意選択により含む少なくとも1つのBを指す場合があり、Aは存在せず(且つ、任意選択によりA以外の要素を含み)、さらに別の実施形態では、2つ以上を任意選択により含む少なくとも1つのA、及び2つ以上を任意選択により含む少なくとも1つのBを指す場合がある(且つ、他の要素を任意選択により含む)、等々である。
[0083] 請求項の要素を修飾する、特許請求の範囲における「第1の(first)」、「第2の(second)」、「第3の(third)」等々といった順序を表す用語の使用は、それ自体で、1つの請求項の要素の別の請求項の要素に対する優先度、序列、若しくは順序のいずれを暗示するものでもなく、又は方法の行為が実行される時間的な順序も暗示するものでもなく、請求項の要素を区別するために、単に、ある特定の名称を有する1つの請求項の要素を、同じ(順序を表す用語の使用を除く)名称を有する別の要素から区別するラベルとして使用されているにすぎない。
[0084] 「ほぼ(approximately)」及び「約(about)」という用語は、いくつかの実施形態では目標値の±20%以内、いくつかの実施形態では目標値の±10%以内、いくつかの実施形態では目標値の±5%以内、そしてさらに、いくつかの実施形態では目標値の±2%以内を意味するように使用される場合がある。「ほぼ」及び「約」という用語は、目標値を含んでもよい。
[0085] また、本明細書で使用される語法及び術語は説明を目的としており、限定的なものと見なされないものとする。本明細書における「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、「含有する(containing)」、「包含する(involving)」、及びこれらの変化形の使用は、これらの後に列挙される事物及びそれらの等価物、並びに追加の事物を網羅することが意図されている。
[0086] 少なくとも1つの実施形態のいくつかの態様を上記で説明してきたが、様々な変更、修正、及び改良が当業者には容易に想到されることを理解されたい。このような変更、修正、及び改良は、この開示の目的であることが意図される。したがって、前述の説明及び図面は、単に例としてのものである。

Claims (20)

  1. デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC)に直接電気的に結合された容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)を備える、装置。
  2. 前記装置は、100個〜1,000個のCMUTと、100個〜1,000個のデルタシグマADCと、を備え、前記CMUTのそれぞれが、前記デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記装置は、1,000個〜10,000個のCMUTと、1,000個〜10,000個のデルタシグマADCと、を備え、前記CMUTのそれぞれが、前記デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている、請求項1に記載の装置。
  4. 前記装置は、10,000個〜20,000個のCMUTと、10,000個〜20,000個のデルタシグマADCと、を備え、前記CMUTのそれぞれが、前記デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている、請求項1に記載の装置。
  5. 前記CMUT及び前記デルタシグマADCが、単一の基板にモノリシックに一体化されている、請求項1に記載の装置。
  6. フィルタと、前記CMUTに電気的に結合され、前記単一の基板にモノリシックに一体化されているディザ発生器と、をさらに備え、前記ディザ発生器が、ディザノイズ密度が選択可能なディザ出力を出力するように構成されている、請求項5に記載の装置。
  7. 前記デルタシグマADCには前記CMUTとは別個の積分器がない、請求項1に記載の装置。
  8. 前記CMUTの内部キャパシタンスが、前記デルタシグマADCのための積分器としての機能を果たす、請求項1に記載の装置。
  9. デルタシグマ・アナログ−デジタル変換器(ADC)に電気的に結合された容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)を備え、前記CMUTと前記デルタシグマADCとの間に増幅器又はマルチプレクサがない、装置。
  10. 前記装置は、100個〜1,000個のCMUTと、100個〜1,000個のデルタシグマADCと、を備え、前記CMUTのそれぞれが、前記デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている、請求項9に記載の装置。
  11. 前記装置は、1,000個〜10,000個のCMUTと、1,000個〜10,000個のデルタシグマADCと、を備え、前記CMUTのそれぞれが、前記デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている、請求項9に記載の装置。
  12. 前記装置は、10,000個〜20,000個のCMUTと、10,000個〜20,000個のデルタシグマADCと、を備え、前記CMUTのそれぞれが、前記デルタシグマADCのうちの1つに直接電気的に結合されている、請求項9に記載の装置。
  13. 前記CMUT及び前記デルタシグマADCが、単一の基板にモノリシックに一体化されている、請求項9に記載の装置。
  14. 前記デルタシグマADCには前記CMUTとは別個の積分器がない、請求項9に記載の装置。
  15. 前記CMUTの内部キャパシタンスが、前記デルタシグマADCのための積分器としての機能を果たす、請求項9に記載の装置。
  16. 100個〜20,000個の容量型微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)と、前記CMUTのそれぞれに専用の1個のアナログ−デジタル変換器(ADC)と、を備える、装置。
  17. 前記装置は、100個〜1,000個のCMUTを備える、請求項16に記載の装置。
  18. 前記装置は、1,000個〜10,000個のCMUTを備える、請求項16に記載の装置。
  19. 前記装置は、10,000個〜20,000個のCMUTを備える、請求項16に記載の装置。
  20. 前記CMUT及び前記ADCが、単一の基板にモノリシックに一体化されている、請求項16に記載の装置。
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