JP2021526713A - 積層ペロブスカイト発光デバイス - Google Patents

積層ペロブスカイト発光デバイス Download PDF

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Abstract

発光デバイスが提供される。デバイスは、第1の電極、第2の電極、少なくとも2つの発光ユニット、および少なくとも1つの電荷生成層を備える。少なくとも2つの発光ユニットおよび少なくとも1つの電荷生成層は、第1の電極と第2の電極との間に配置される。少なくとも2つの発光ユニットの第1の発光ユニットは、第1の電極の上に配置される。少なくとも1つの電荷生成層の第1の電荷生成層は、第1の発光ユニットの上に配置される。少なくとも2つの発光ユニットの第2の発光ユニットは、第1の電荷生成層の上に配置される。第2の電極は、第2の発光ユニットの上に配置される。少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含む。デバイスは、少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットを含み、少なくとも1つのさらなる発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む。

Description

本発明は、発光デバイス、特に、ディスプレイ、光パネル、およびそれを含む他のデバイスなど、デバイスに適用するための、1つ以上のペロブスカイト発光材料および2つ以上の発光ユニットを含む積層発光デバイスに関する。
ペロブスカイト材料は、光電子デバイスでの応用にとってますます魅力的になってきている。このようなデバイスの作製に使用されるペロブスカイト材料の多くは、地球に豊富で比較的安価であるため、ペロブスカイト光電子デバイスは、代替の有機および無機デバイスよりもコスト面で有利になる可能性がある。追加的に、可視、紫外、および赤外にわたって容易に調整可能な光学バンドギャップなどの固有の特性またはペロブスカイト材料は、ペロブスカイト発光ダイオード(PeLED)、ペロブスカイト太陽電池および光検出器、ペロブスカイトレーザ、ペロブスカイトトランジスタ、ペロブスカイト可視光通信(VLC)デバイスなどの光電子工学の応用によく適している。ペロブスカイト発光材料を含むPeLEDは、それぞれ有機発光材料および量子ドット発光材料を含む従来の有機発光ダイオード(OLED)および量子ドット発光ダイオード(QLED)よりも性能上の利点を有し得る。例えば、より広い色域、優れた電荷輸送特性、および低い非放射率での表示を可能にする、比類のない高色純度を含む、強力なエレクトロルミネセント特性である。
PeLEDは、電圧が印加されると発光する薄いペロブスカイトフィルムを使用する。PeLEDは、ディスプレイ、照明、および看板などの応用において使用するために、ますます魅力的なテクノロジーになりつつある。概要として、いくつかのPeLED材料および構成が、Adjokatseらに記載されており、その全体が参照により本明細書に含まれている。
ペロブスカイト発光材料の潜在的な応用の1つは、ディスプレイである。フルカラーディスプレイの業界標準では、「飽和」色と呼ばれる特定の色を発するようにサブピクセルを設計する必要がある。これらの標準は、飽和した赤、緑、および青のサブピクセルを要求しており、色は当該技術分野でよく知られている、CIE1931(x,y)座標を使用して測定することができる。赤色光を発するペロブスカイト材料の一例は、メチルアンモニウム鉛ヨウ化物(CHNHPbI)である。緑色光を発するペロブスカイト材料の一例は、ホルムアミジニウム臭化鉛(CH(NHPbBr)である。青色光を発するペロブスカイト材料の一例は、塩化メチルアンモニウム鉛(CHNHPbCl)である。ディスプレイにおいて、PeLEDがOLEDおよび/またはQLEDの代わりに、またはそれらと組み合わせて使用される場合、拡大した色域などの性能上の利点が達成され得る。本発明において、性能上の利点は、複数の発光ユニットを有する積層発光デバイスに1つ以上のペロブスカイト発光材料を含めることによって実証される。
本明細書で使用される場合、「ペロブスカイト」という用語は、光電子デバイスで使用され得るいずれかのペロブスカイト材料を含む。AおよびBがカチオンであり、XがアニオンであるABXの三次元(3D)構造を採用し得る材料は、ペロブスカイト材料と見なすことがでる。図3は、ABXの3D構造を有するペロブスカイト材料の例を示している。AカチオンはBカチオンよりも大きい場合がある。Bカチオンは、周囲のXアニオンと6倍に配位していてもよい。Aアニオンは、周囲のXアニオンと12倍に配位していてもよい。
ペロブスカイト材料には多くのクラスがある。光電子デバイスに特に有望であるペロブスカイト材料の1つのクラスは、金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料のクラスである。金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料の場合、A成分は、メチルアンモニウム(CHNH )またはホルムアミジニウム(CH(NH )などの一価有機カチオン、セシウム(Cs)などの無機原子カチオン、またはそれらの組み合わせであってもよく、B成分は、鉛(Pb)、スズ(Sn)、銅(Cu)、ユーロピウム(Eu)などの二価金属カチオン、またはそれらの組み合わせであってもよく、X成分は、I、Br、Clなどのハロゲン化物アニオン、またはそれらの組み合わせであってもよい。A成分が有機カチオンである場合、ペロブスカイト材料は、有機金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料として定義され得る。CHNHPbBrおよびCH(NHPbIは、3D構造を有する有機金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料の非限定的な例である。A成分が無機カチオンである場合、ペロブスカイト材料は、無機金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料として定義され得る。CsPbI、CsPbCl、およびCsPbBrは、無機金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料の非限定的な例である。
本明細書で使用されるように、「ペロブスカイト」という用語は、L(ABXn−1BX(Ln−13n+1と書くこともできる)の層状構造を採用し得るいずれかの材料をさらに含み、ここで、L、A、およびBは陽イオン、Xは陰イオン、nは陽イオンLの2つの層の間に配置されたBX単層の数である。図4は、nの異なる値を有するL(ABXn−1BXの層構造を有するペロブスカイト材料の例を示す。金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料の場合、A成分は、メチルアンモニウム(CHNH )またはホルムアミジニウム(CH(NH )などの一価有機カチオン、セシウム(Cs)などの原子カチオン、またはそれらの組み合わせであってもよく、L成分は、2−フェニルエチルアンモニウム(CNH )、または1−ナフチルメチルアンモニウム(C10CHNH )などの有機カチオンであってもよく、B成分は、鉛(Pb)、スズ(Sn)、銅(Cu)、ユーロピウム(Eu)などの二価金属カチオン、またはそれらの組み合わせであってもよく、X成分は、I、Br、Cl−、などのハロゲン化物アニオンまたはそれらの組み合わせであってもよい。(CNH(CH(NHPbBrn−1PbBrおよび(C10CHNH(CHNHPbIBr)n−1PbIBrは、層状構造を有する金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料の非限定的な例である。
層数nが大きい場合、例えば、nが約10より大きい場合、L(ABXn−1BXの層構造を持つペロブスカイト材料は、ABXの3D構造を持つペロブスカイト材料とほぼ同等の構造を採用する。本明細書で使用されるように、かつ当業者によって一般的に理解されるように、多数の層を有するペロブスカイト材料は、そのようなペロブスカイト材料がn=∞から縮小された次元性を有することが認識されているにもかかわらず、3Dペロブスカイト材料と呼ばれることがある。層数n=1の場合、L(ABXn−1BXの層構造を持つペロブスカイト材料は、LBX二次元(2D)構造を採用する。単層のペロブスカイト材料は、2Dペロブスカイト材料と呼ばれることがある。nが小さい場合、例えば約2〜10の範囲にあるnの場合、L(ABXn−1BXの層状構造を持つペロブスカイト材料は、準二次元(Quasi−2D)構造を採用する。層の数が少ないペロブスカイト材料は、準2Dペロブスカイト材料と呼ばれることがある。量子閉じ込め効果により、nが最も高い層状ペロブスカイト材料構造では、エネルギーバンドギャップが最も小さくなる。
ペロブスカイト材料は、いずれかの数の層を有していてもよい。ペロブスカイトは、2Dペロブスカイト材料、準2Dペロブスカイト材料、3Dペロブスカイト材料、またはそれらの組み合わせを含み得る。例えば、ペロブスカイトは、異なる数の層を有する層状ペロブスカイト材料のアンサンブルを含み得る。例えば、ペロブスカイトは、異なる数の層を有する準2Dペロブスカイト材料のアンサンブルを含み得る。
本明細書で使用される場合、「ペロブスカイト」という用語は、ペロブスカイト材料のフィルムをさらに含む。ペロブスカイト材料のフィルムは、結晶性、多結晶性、またはそれらの組み合わせであり得、いずれかの数の層およびいずれかの範囲の粒径または結晶サイズを有する。
本明細書で使用されるように、「ペロブスカイト」という用語は、ABXの3Dペロブスカイト構造、またはL(ABXn−1BXのより一般的な層状ペロブスカイト構造と同等または類似の構造を有するペロブスカイト材料のナノ結晶をさらに含む。ペロブスカイト材料のナノ結晶は、ペロブスカイトナノ粒子、ペロブスカイトナノワイヤ、ペロブスカイトナノプレートレット、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。ペロブスカイト材料のナノ結晶は、いずれかの形状またはサイズであってもよく、いずれかの数の層、およびいずれかの範囲の粒径または結晶サイズを有する。図5は、L(ABXn−1BXに類似した層状構造を有するペロブスカイト材料のナノ結晶の例を示し、ここで、n=5であり、Lカチオンがペロブスカイトナノ結晶の表面に配置されている。ペロブスカイト材料のナノ結晶では、L(ABXn−1BXの正式な層状構造を持つペロブスカイト材料とは、Lカチオンの分布が異なる場合があるため、「似ている」という用語を使用している。例えば、ペロブスカイト材料のナノ結晶では、ナノ結晶の側面に沿って配置されたLカチオンの割合が高くなる可能性がある。
ペロブスカイト材料のいくつかのタイプは、光学的または電気的な励起に応答して発光するように刺激されてもよい。つまり、ペロブスカイト発光材料は、フォトルミネセントまたはエレクトロルミネセントであり得る。本明細書で使用されるように、「ペロブスカイト発光材料」という用語は、電気的励起によって発光するエレクトロルミネセントペロブスカイト発光材料のみを指す。本文中で「ペロブスカイト発光材料」が言及されている場合は常に、エレクトロルミネセントペロブスカイト発光材料が参照されていることを理解されたい。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
一般に、PeLEDデバイスはフォトルミネセントまたはエレクトロルミネセントであってよい。本明細書で使用されるように、「PeLED」という用語は、エレクトロルミネセントペロブスカイト発光材料を含むエレクトロルミネセントデバイスのみを指す。「PeLED」という用語は、エレクトロルミネセントペロブスカイト発光材料を含む単一発光ユニットエレクトロルミネセントデバイスを説明するために使用され得る。「PeLED」という用語はまた、エレクトロルミネセントペロブスカイト発光材料を含む積層エレクトロルミネセントデバイスの1つ以上の発光ユニットを説明するために使用され得る。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
本明細書で使用されるように、「有機」という用語は、ポリマー材料、ならびにOLEDなどのオプトエレクトロニクスデバイスを製作するために使用され得る小分子有機材料を含む。本明細書で使用されるように、小分子という用語は、ポリマーではないいずれかの有機材料を指し、小分子は実際には非常に大きい場合がある。小分子には、状況によっては繰り返し単位を含んでいてもよい。例えば、置換基として長鎖アルキル基を使用しても、小分子クラスから分子が削除されることはない。小分子はまた、例えば、ポリマー主鎖上のペンダント基として、または主鎖の一部として、ポリマーに組み込まれ得る。小分子は、コア部分上に構築された一連の化学シェルからなるデンドリマーのコア部分としても機能することができる。デンドリマーのコア部分は小分子であり得る。デンドリマーは小分子であり得、OLEDの分野で現在使用されているすべてのデンドリマーは小分子であると考えられている。
本明細書で使用されるように、「有機発光材料」という用語は、蛍光およびリン光性有機発光材料、ならびに三重項−三重項消滅(TTA)または熱活性化遅延蛍光(TADF)などのメカニズムを介して発光する有機材料を含む。赤色光を発する有機発光材料の一例は、ビス(2−(3,5−ジメチルフェニル)キノリン−C2、N’)(アセチルアセトナト)イリジウム(III)Ir(dmpq)(acac)である。緑色光を発する有機発光材料の一例は、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(Ir(ppy))である。青色光を発する有機発光材料の一例は、ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジナト−C2,N](ピコリナト)イリジウム(III)(FIrpic)である。
一般に、OLEDデバイスはフォトルミネセントまたはエレクトロルミネセントであってよい。本明細書で使用されるように、「OLED」という用語は、エレクトロルミネセント有機発光材料を含むエレクトロルミネセントデバイスのみを指す。「OLED」という用語は、エレクトロルミネセント有機発光材料を含む単一発光ユニットエレクトロルミネセントデバイスを説明するために使用され得る。「OLED」という用語はまた、エレクトロルミネセント有機発光材料を含む積層エレクトロルミネセントデバイスの1つ以上の発光ユニットを説明するために使用され得る。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
本明細書で使用されるように、「量子ドット」という用語は、本明細書で別個に定義される「ペロブスカイト」材料を除いて、量子ドット材料、量子ロッド材料、および他の発光ナノ結晶材料を含む。量子ドットは、一般に、バルク半導体と離散分子との中間の特性を呈する半導体ナノ粒子と見なすことができる。量子ドットは、窒化ガリウム(GaN)、リン化ガリウム(GaP)、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)などのIII−V族半導体材料、または酸化亜鉛(ZnO)、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)、セレン化カドミウム(CdSe)、およびテルル化カドミウム(CdTe)などのII−VI族半導体材料、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。一般に、量子閉じ込め効果の結果として、量子ドットの光電子特性は、量子ドットのサイズまたは形状の関数として変化することがある。
量子ドットのいくつかのタイプは、光学的または電気的な励起に応答して発光するように刺激されてもよい。つまり、量子ドット発光材料は、フォトルミネセントまたはエレクトロルミネセントであり得る。本明細書で使用されるように、「量子ドット発光材料」という用語は、電気的励起によって発光するエレクトロルミネセント量子ドット発光材料のみを指す。本文中で「量子ドット発光材料」が言及されている場合は常に、エレクトロルミネセント量子ドット発光材料が参照されていることを理解されたい。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
本明細書で使用されるように、「量子ドット」という用語は、「ペロブスカイト」材料を含まない。ペロブスカイトナノ結晶、2Dペロブスカイト材料、および準2Dペロブスカイト材料など、ペロブスカイト材料のいくつかのタイプは、バルク半導体と離散分子との中間の特性を呈する半導体材料であり、量子ドットと同様に、量子閉じ込めが光電子特性に影響を与える可能性がある。しかしながら、本明細書で使用されるように、そのような材料は、「量子ドット」材料ではなく、「ペロブスカイト」材料と呼ばれる。この用語体系の第1の理由は、本明細書で定義されるように、ペロブスカイト材料および量子ドット材料が、一般に、異なる結晶構造を含むことである。この用語体系の第2の理由は、本明細書で定義されるように、ペロブスカイト材料および量子ドット材料が、一般に、その構造内に異なる材料タイプを含むことである。この用語体系の第3の理由は、ペロブスカイト材料からの発光は一般にペロブスカイト材料の構造サイズに依存しないのに対し、量子ドット材料からの発光が一般に量子ドット材料の構造サイズ(例えば、コアおよびシェル)に依存することである。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
一般に、量子ドット発光材料はコアを含む。任意で、コアは、1つ以上のシェルによって囲まれていてもよい。任意で、コアおよび1つ以上のシェルは、不動態化構造によって囲まれていてもよい。任意で、不動態化構造は、1つ以上のシェルに結合した配位子を含んでいてもよい。コアとシェル(複数可)のサイズは、量子ドット発光材料の光電子特性に影響を与える可能性がある。一般に、コアとシェル(複数可)のサイズが小さくなると、量子閉じ込め効果がより強くなり、エレクトロルミネセント発光がより短い波長で刺激される可能性がある。ディスプレイ応用の場合、コアおよびシェル(複数可)の構造の直径は、通常、1〜10nmの範囲内である。青色光を発する量子ドットは、通常、最小であり、コアシェル(複数可)の直径はおよそ1〜2.5nmの範囲内である。緑色光を発する量子ドットは、通常、わずかに大きく、コアシェル(複数可)の直径は約2.5〜4nmの範囲内である。赤色光を発する量子ドットは、通常、より大きく、コアシェル(複数可)の直径は約5〜7nmの範囲内である。これらの範囲は、例として、また理解を助けるために提供されており、限定することを意図するものではないことを理解されたい。
量子ドット発光材料の例には、CdSeのコアを含む材料が含まれる。CdSeは1.73eVのバルクバンドギャップを有しており、716nmでの発光に対応している。しかしながら、CdSeの発光スペクトルは、CdSe量子ドットのサイズを調整することにより、可視スペクトル全体で調整することができる。CdSeコアを含む量子ドット発光材料は、CdS、ZnS、またはそれらの組み合わせを含む1つ以上のシェルをさらに含み得る。CdSeを含む量子ドット発光材料は、シェル(複数可)に結合した配位子を含む不動態化構造をさらに含んでいてもよい。CdSe/CdSまたはCdSe/ZnSコアシェル構造を含む量子ドット発光材料は、ディスプレイおよび/または光パネルでの応用のために赤、緑、または青の光を発するように調整することができる。
量子ドット発光材料の例には、InPのコアを含む材料がさらに含まれる。InPは1.35eVのバルクバンドギャップを有しており、918nmでの発光に対応している。しかしながら、InPの発光スペクトルは、InP量子ドットのサイズを調整することにより、可視スペクトル全体で調整することができる。InPコアを含む量子ドット発光材料は、CdS、ZnS、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上のシェルをさらに含み得る。InPを含む量子ドット発光材料は、シェル(複数可)に結合した配位子を含み得る不動態化構造をさらに含み得る。InP/CdSまたはInP/ZnSコアシェル構造を含む量子ドット発光材料は、ディスプレイおよび/または光パネルでの応用のために赤、緑、または青の光を発するように調整することができる。
一般に、QLEDデバイスはフォトルミネセントまたはエレクトロルミネセントであってよい。本明細書で使用されるように、「QLED」という用語は、エレクトロルミネセント量子ドット発光材料を含むエレクトロルミネセントデバイスのみを指す。「QLED」という用語は、エレクトロルミネセント量子ドット発光材料を含む単一発光ユニットエレクトロルミネセントデバイスを説明するために使用され得る。「QLED」という用語はまた、エレクトロルミネセント量子ドット発光材料を含む積層エレクトロルミネセントデバイスの1つ以上の発光ユニットを説明するために使用され得る。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
本明細書で使用されるように「上」は、基板から最も遠いことを意味し、「下」は、基板に最も近いことを意味する。第1の層が第2の層の「上に配置されている」と記載されている場合、第1の層は基板からさらに離れて配置されている。第1層が第2層と「接触」していることが指定されていない限り、第1層と第2層との間に他の層が存在する場合がある。
本明細書で使用されるように、「溶解処理可能」とは、溶液または懸濁液の形態のいずれかで、液体媒体中に溶解し、分散し、または輸送し、および/またはそこから堆積させることができることを意味する。
本明細書で使用されるように、かつ当業者によって一般的に理解されるように、第1の「最高被占軌道」(HOMO)または「最低空軌道」(LUMO)エネルギー準位は、第1のエネルギー準位が真空エネルギー準位に近い場合、第2のHOMOまたはLUMOエネルギー準位よりも「大きい」または「高い」。イオン化ポテンシャル(IP)と電子親和力(EA)は、真空準位に対する負のエネルギーとして測定されるため、HOMOエネルギー準位が高いほど、負のエネルギーが少ないIPに対応する。同様に、LUMOエネルギー準位が高いほど、負のエネルギーが小さいEAに対応する。従来のエネルギー準位図では、真空準位が最上位にあるため、材料のLUMOエネルギー準位は同じ材料のHOMOエネルギー準位よりも高くなっている。「より高い」HOMOまたはLUMOエネルギー準位は、「より低い」HOMOまたはLUMOエネルギー準位よりも、このような図の上部近くに表示される。
本明細書で使用されるように、かつ当業者によって一般的に理解されるように、第1の作業関数は、第1の作業関数がより高い絶対値を有する場合には、第2の作業関数よりも「大きい」または「より大きい」。仕事関数は一般的に真空準位に対して負の数として測定されるため、これは「より高い」仕事関数がより負であることを意味する。従来のエネルギー準位図では、真空準位が上にあり、「より高い」仕事関数が、真空準位から下方向に離れているように図示されている。したがって、HOMOおよびLUMOエネルギー準位の定義は、仕事関数とは異なる慣習に従っている。
本明細書で使用されるように、「光学的に結合された」という用語は、1つ以上の要素の間に光が付与され得るように配置されたデバイスまたは構造の1つ以上の要素を指す。1つ以上の要素は、接触しているか、または1つ以上の要素間に光を付与することを可能にする間隙またはいずれかの接続、結合、リンクなどによって分離されていてもよい。例えば、1つ以上の積層発光デバイスは、透明または半透明の基板を介して、1つ以上の色変更層に光学的に結合され得る。
本明細書で使用されるように、かつ当業者によって一般的に理解されるように、PeLED、OLEDまたはQLEDなどの発光デバイスは、2つ以上の発光ユニットが発光デバイスの層構造内の1つ以上の電荷生成層によって分離されている場合、「積層」発光デバイスと呼ばれ得る。いくつかの光源では、積層発光デバイスは、タンデム発光デバイスと呼ばれることがある。「積層」および「タンデム」という用語は同じ意味で使用することができ、本明細書で使用されるように、タンデム発光デバイスはまた、積層発光デバイスであると見なされることを理解されたい。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
PeLED、OLEDおよびQLEDは発光ダイオードであり、本明細書で使用されるように、発光ダイオードは、一方向にのみ実質的な電流が流れることを可能にする発光デバイスであると見なされることを理解されたい。したがって、PeLED、OLED、およびQLEDは、交流(AC)ではなく直流(DC)によって駆動されると見なされる。本明細書で使用される場合、「PeLED」、「OLED」および「QLED」という用語は、エレクトロルミネセントペロブスカイト、有機または量子ドット発光材料をそれぞれ含む単一発光ユニットエレクトロルミネセントデバイスを説明するために使用され得る。「PeLED」、「OLED」および「QLED」という用語はまた、エレクトロルミネセントペロブスカイト、有機または量子ドット発光材料をそれぞれ含む積層エレクトロルミネセントデバイスの1つ以上の発光ユニットを説明するために使用され得る。したがって、本明細書に開示されるエレクトロルミネセント発光デバイスは、それらの各々のPeLED、OLEDおよび/またはQLED発光ユニットを通って一方向にのみ実質的な電流が流れることを可能にすることを理解されたい。したがって、本明細書に開示されるエレクトロルミネセント発光デバイスは、交流(AC)ではなく、直流(DC)によって駆動されると見なされる。この用語体系は、他のソースで使用されているものとわずかに異なる場合がある。
[発明の概要]
発光デバイスが提供される。一実施形態では、発光デバイスは、第1の電極、第2の電極、少なくとも2つの発光ユニット、および少なくとも1つの電荷生成層を含む。少なくとも2つの発光ユニットおよび少なくとも1つの電荷生成層は、第1の電極と第2の電極との間に配置される。少なくとも2つの発光ユニットの第1の発光ユニットは、第1の電極の上に配置される。少なくとも1つの電荷生成層の第1の電荷生成層は、第1の発光ユニットの上に配置される。少なくとも2つの発光ユニットの第2の発光ユニットは、第1の電荷生成層の上に配置される。第2の電極は、第2の発光ユニットの上に配置される。少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含む。デバイスは、少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットを含み、少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む。
一実施形態では、第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含み、第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む。
一実施形態では、少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む。一実施形態では、少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、有機発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、第2の発光ユニットが、有機発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットが、有機発光材料を含み、第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む。
一実施形態では、少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む。一実施形態では、少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、量子ドット発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、第2の発光ユニットが、量子ドット発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットが、量子ドット発光材料を含み、第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む。
一実施形態では、各発光ユニットが、1つ、かつ1つ以下の発光層を含む。一実施形態では、各発光ユニットが、1つ、かつ1つ以下の発光材料含む。一実施形態では、発光デバイスは、マイクロキャビティ構造を含む。
一実施形態では、発光デバイスは、赤色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、CIE1931x座標が0.680以上の赤色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、CIE1931x座標が0.708以上の赤色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、緑色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、CIE1931y座標が0.690以上の緑色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、CIE1931y座標が0.797以上の緑色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、青色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、CIEy座標が0.060以下の青色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、CIEy座標が0.046以下の青色光を発する。一実施形態では、発光デバイスは、白色光を発する。
一実施形態では、デバイスのうちの1つ以上の発光ユニットは、有機金属ハロゲン化物発光ペロブスカイト材料を含み得る。一実施形態では、デバイスのうちの1つ以上の発光ユニットは、無機金属ハロゲン化物発光ペロブスカイト材料を含み得る。
一実施形態では、第1の電荷生成層は、外部電源に直接接続されている。一実施形態では、第1の電荷生成層は、独立してアドレス可能である。一実施形態では、第1の電荷生成層は、外部電源に直接接続されていない。一実施形態では、第1の電荷生成層は、独立してアドレス可能ではない。一実施形態では、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットは、電気的に直列に接続されている。一実施形態では、直流は、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットを通過する。
一実施形態では、発光デバイスは、ディスプレイのサブピクセルに含まれ得る。一実施形態では、発光デバイスは、光パネルに含まれ得る。
一実施形態では、発光デバイスは、第1の電極、第2の電極、少なくとも3つの発光ユニット、および少なくとも2つの電荷生成層を含む。少なくとも3つの発光ユニットおよび少なくとも2つの電荷生成層は、第1の電極と第2の電極との間に配置される。少なくとも3つの発光ユニットの第1の発光ユニットは、第1の電極の上に配置される。少なくとも2つの電荷生成層の第1の電荷生成層は、第1の発光ユニットの上に配置される。少なくとも3つの発光ユニットの第2の発光ユニットは、第1の電荷生成層の上に配置される。少なくとも2つの電荷生成層の第2の電荷生成層は、第2の発光ユニットの上に配置される。少なくとも3つの発光ユニットの第3の発光ユニットは、第2の電荷生成層の上に配置される。第2の電極は、第3の発光ユニットの上に配置されている。少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含む。デバイスは、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットを含み、少なくとも2つの発光ユニットの各々は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む。
一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットは、それぞれ、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含み、第2の発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含み、第3の発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含む。一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットが、それぞれ、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含み、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットが、有機発光材料を含む。
一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットは、それぞれ、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含む。一実施形態では、第1の発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含み、第2の発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含み、第3の発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含む。一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットはそれぞれ、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含み、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、量子ドット発光材料を含む。
一実施形態では、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、有機発光材料を含み、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、量子ドット発光材料を含む。
上記の要約、ならびに例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むとよりよく理解される。本開示を説明する目的で、本開示の例示的な構成が図面に示されている。しかしながら、本開示は、本明細書に開示される特定の方法および手段に限定されない。さらに、当業者は、図面が原寸に比例していないことを理解するであろう。
添付の図面において、下線番号は、下線番号が配置されている項目または下線番号が隣接している項目を表すために使用されている。下線のない番号は、下線のない番号をアイテムに結び付ける線によって識別されるアイテムに関する。番号に下線がなく、関連する矢印が付いている場合、下線なしの番号は、矢印が指している一般的な項目を識別するために使用される。ここで、本開示の実施形態は、以下を参照して、例としてのみ説明される。
発光デバイスを示す。 反転発光デバイスを示す。 構造ABXを有する3Dペロブスカイト発光材料を示す。 構造L(ABXn−1BXを有する層状ペロブスカイト発光材料を示し、ここで、n=1、3、5、10および∞である。 (ABXn−1BXに似た層状構造を有するペロブスカイト材料のナノ結晶の例を示し、ここで、n=5である。 2つの発光ユニットを有する積層発光デバイスを示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスを示す。 2つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの層構造を示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの層構造を示す。 CIE1931(x,y)色空間色度図の表現を示す。 (a)DCI−P3および(b)Rec.2020の色空間の色域も示すCIE1931(x,y)色空間色度図の表現を示す。 例示的な赤、緑および青のPeLED、OLED、およびQLEDデバイスの色座標を有する(a)DCI−P3および(b)Rec.2020の色空間の色域も示すCIE1931(x,y)色空間色度図の表現を示す。 プランキアン軌跡も示すCIE1931(x,y)色空間色度図の表現を示す。 赤、緑、青のPeLED、OLED、およびQLEDのための例示的なエレクトロルミネッセンス発光スペクトルの例を示す。 2つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々な構成を示す。 2つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々な構成を示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々な構成を示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々な構成を示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々な構成を示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットのさらに様々な構成を示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットのさらに様々な構成を示す。 3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットのさらに様々な構成を示す。
PeLEDの一般的なデバイスアーキテクチャと動作原理は、OLEDとQLEDの場合とほぼ同じである。これらの発光デバイスの各々は、アノードとカソードとの間に配置され、電気的に接続された少なくとも1つの発光層を含む。PeLEDの場合、発光層はペロブスカイト発光材料を含む。OLEDの場合、発光層は有機発光材料を含む。QLEDの場合、発光層は量子ドット発光材料を含む。これらの発光デバイスの各々について、電流が印加されると、アノードは正孔を注入し、カソードは電子を発光層(複数可)に注入する。注入された正孔および電子は各々、反対に帯電した電極に向かって移動する。電子および正孔が局在化すると、励起エネルギー状態を有する局在化した電子正孔の対である励起子が形成され得る。励起子が光電子放出メカニズムを介して緩和すると、光が発せられる。熱放射および/またはオージェ再結合のような非放射メカニズムも起こり得るが、一般的には望ましくないと考えられている。PeLED、OLED、およびQLEDに必要なデバイスアーキテクチャと動作原理が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一デバイスにおいて、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料を組み合わせることが容易になる。
図1は、単一の発光ユニットを有する発光デバイス100を示している。発光デバイス100は、PeLED、OLED、またはQLEDであり得る。デバイス100は、基板110、アノード115、正孔注入層120、正孔輸送層125、電子遮断層130、発光層135、正孔遮断層140、電子輸送層145、電子注入層150、カソード155、キャッピング層160、およびバリア層165を含み得る。デバイス100は、順に記載された層を堆積することによって製作されてもよい。デバイス100は、カソード155の下に配置されたアノード115を有するので、デバイス100は、「標準的な」デバイスアーキテクチャと呼ばれ得る。PeLEDの場合、発光層はペロブスカイト発光材料を含む。OLEDの場合、発光層は有機発光材料を含む。QLEDの場合、発光層は量子ドット発光材料を含む。
図2は、単一の発光ユニットを有する反転発光デバイス200を示している。発光デバイス200は、PeLED、OLED、またはQLEDであり得る。デバイスは、基板210、カソード215、発光層220、正孔輸送層225、およびアノード230を含む。デバイス200は、順に記載された層を堆積することによって製作されてもよい。デバイス200は、アノード230の下に配置されたカソード215を有するので、デバイス200は、「反転」デバイスアーキテクチャと呼ばれ得る。PeLEDの場合、発光層はペロブスカイト発光材料を含む。OLEDの場合、発光層は有機発光材料を含む。QLEDの場合、発光層は量子ドット発光材料を含む。デバイス100に対して記載されたものと同様の材料を、デバイス200の対応する層で使用することができる。図2は、PeLED、OLED、またはQLEDの構造からいくつかの層がどのように省略され得るかの一例を提供する。
図1および図2に図示される単純な層状構造は、非限定的な例として提供され、本発明の実施形態は、多種多様な他の構造に関連して使用され得ることが理解される。記載されている特定の材料および構造は、本質的に例示的なものであり、他の材料および構造を使用することができる。機能性PeLED、OLED、およびQLEDは、異なる方法で説明した様々な層を組み合わせることで実現されてもよく、性能、設計、およびコストなどの要因に基づいて、層を完全に省略してもよい。特に記載されていない他の層も含まれ得る。特に記載されているもの以外の材料を使用することができる。本明細書で提供される例の多くは、単一の材料を含むものとして様々な層を説明しているが、材料の組み合わせを使用できることが理解される。また、層は様々な副層を有していてもよい。本明細書の様々な層に付けられた名前は、厳密に限定することを意図するものではない。例えば、デバイスでは、正孔輸送層は、発光層に正孔を輸送および注入することができ、正孔輸送層または正孔注入層として説明することができる。
PeLED、OLED、およびQLEDは、一般に、電極のうちの少なくとも1つを通して光を発することを意図されており、1つ以上の透明電極は、そのような光電子デバイスにおいて有用であり得る。例えば、酸化インジウムスズ(ITO)などの透明電極材料を下部電極に使用することができ、一方、マグネシウムと銀を混合した(Mg:Ag)薄い金属層などの透明電極材料を上部電極に使用することができる。下部電極を通してのみ発光することを意図したデバイスの場合、上部電極は透明である必要はなく、高反射率を有する金属層など、不透明および/または反射層から構成され得る。同様に、上部電極を通して発光することのみを意図したデバイスの場合、下部電極は、高い反射率を有する金属層など、不透明および/または反射性であってもよい。電極を透明にする必要がない場合、より厚い層を使用すると、導電率が向上し、デバイスの電圧降下および/またはジュール熱が減少する可能性があり、反射電極を使用すると、透明電極に向かって光を戻すように反射させて他方の電極から発せられる光の量を増加させることができる。両方の電極が透明である完全に透明なデバイスも製作され得る。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で基板110を含み得る。基板110は、所望の構造的および光学的特性を提供するいずれかの適切な材料を含み得る。基板110は、剛性または可撓性であり得る。基板110は、平坦であっても湾曲していてもよい。基板110は、透明、半透明、または不透明であり得る。好ましい基板材料は、ガラス、プラスチックおよび金属箔である。布および紙などの他の基板を使用してもよい。基板110の材料および厚さは、所望の構造的および光学的特性を得るために選択され得る。PeLED、OLED、およびQLEDに必要な基板特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一デバイスにおいて、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料を組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意でアノード115を含み得る。アノード115は、アノード115が正孔を伝導してデバイスの層に注入することができるように、当技術分野で知られているいずれかの適切な材料または材料の組み合わせを含むことができる。好ましいアノード115の材料は、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、およびアルミニウム亜鉛酸化物(AlZnO)などの導電性金属酸化物、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、アルミニウム−ネオジム(Al:Nd)、金(Au)、およびそれらの合金などの金属、またはそれらの組み合わせを含む。他の好ましいアノード115の材料は、グラフェン、カーボンナノチューブ、ナノワイヤまたはナノ粒子、銀ナノワイヤもしくはナノ粒子、有機材料、例えばポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリスチレンスルホン酸塩(PEDOT:PSS)およびその誘導体、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかのデバイスでは、単層において1つ以上のアノード材料を含む複合アノードが好ましい場合がある。いくつかのデバイスでは、1つ以上の層において1つ以上のアノード材料を含む多層アノードが好ましい場合がある。多層アノードの一例は、ITO/Ag/ITOである。PeLED、OLED、およびQLEDのための標準的なデバイスアーキテクチャでは、アノード115は、基板を介して光が発せられる下部発光デバイスを作成するために十分に透明であってもよい。標準的なデバイスアーキテクチャにおいて一般的に使用される透明アノードの一例は、ITOの層である。標準的なデバイスアーキテクチャにおいて一般的に使用される透明アノードの別の例は、ITO/Ag/ITOであり、Agの厚さは約25nm未満である。約25nm未満の厚さの銀の層を含むことにより、アノードは透明であると同時に部分的に反射性であってもよい。このような透明で部分的に反射性のアノードをLiF/Alなどの反射カソードと組み合わせて使用すると、デバイス内にマイクロキャビティを生じさせるという利点を得ることができる。マイクロキャビティは、以下の利点、すなわち、デバイスから発せられる光の総量の増加、したがって、より高い効率および明るさ、順方向に発せられる光の割合の増加、したがって、法線入射における見かけの明るさの増加、および発光スペクトルの狭帯域化、その結果としての、彩度が増加した発光のうちの1つ以上を提供することができる。アノード115は不透明および/または反射性であってもよい。PeLED、OLED、およびQLEDのための標準的なデバイスアーキテクチャでは、デバイスの上部から発せられる光の量を増加させるために、いくつかの上部発光デバイスでは反射アノード115が好ましい場合がある。標準的なデバイスアーキテクチャにおいて一般的に使用される反射アノードの一例は、ITO/Ag/ITOの多層アノードであり、Agの厚さは約80nm超である。このような反射アノードを、Mg:Agのような透明で部分的に反射性のカソードと組み合わせて使用すると、デバイス内にマイクロキャビティを生じさせるという利点を得ることができる。アノード115の材料および厚さは、所望の導電性および光学的特性を得るために選択され得る。アノード115が透明である場合には、所望の導電性を提供するのに十分な厚さでありながら、所望の透明度を提供するのに十分な薄さである、特定の材料のための厚さの範囲が存在してもよい。他の材料および構造を使用することができる。PeLED、OLED、およびQLEDに必要なアノード特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一デバイスにおいて、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料を組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で正孔輸送層125を含み得る。正孔輸送層125は、正孔を輸送することができるいずれかの材料を含み得る。正孔輸送層125は、溶解法または真空蒸着法によって堆積され得る。正孔輸送層125は、ドープされていても、ドープされていなくてもよい。ドープは、導電性を強化するために使用することができる。
ドープされていない正孔輸送層の例は、N,N′−ジ(1−ナフチル)−N,N′−ジフェニル−(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジアミン(NPD)、ポリ[(9,9−ジオクチルフルオレニル−2,7−ジイル)−コ−(4,4’−(N−(4−sec−ブチルフェニル)ジフェニルアミン(TFB)、ポリ[N,N’−ビス(4−ブチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)ベンジジン](ポリ−TPD)、ポリ(9−ビニルカルバゾール)(PVK)、4,4′−ビス(N−カルバゾリル)−1,1′−ビフェニル(CBP)、スピロ−OMeTAD、および酸化モリブデン(MoO)である。ドープされた正孔輸送層の一例は、F−TCNQを50:1のモル比でドープした4,4′,4′−Tris[フェニル(m−トリル)アミノ]トリフェニルアミン(m−MTDATA)である。溶解処理された正孔輸送層の一例は、PEDOT:PSSである。他の正孔輸送層および構造を使用することができる。正孔輸送材料の前述の例は、PeLEDでの応用に特に適している。しかしながら、これらの材料は、OLEDおよびQLEDにおいても効果的に実装することができる。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要な正孔輸送層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光材料を組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で発光層135を含み得る。発光層135は、電流がアノード115とカソード155との間を通過するときに発光することができる、いずれかの材料を含み得る。デバイスアーキテクチャと動作原理は、PeLED、OLED、およびQLEDでほぼ同じである。しかしながら、これらの発光デバイスは、それらのそれぞれの発光層の違いによって区別され得る。PeLEDの発光層は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。OLEDの発光層は、有機発光材料を含み得る。QLEDの発光層は、量子ドット発光材料を含み得る。
ペロブスカイト発光材料の例には、メチルアンモニウムヨウ化鉛(CHNHPbI)、メチルアンモニウム臭化鉛(CHNHPbBr)、メチルアンモニウムリード塩化物(CHNHPbCl)、ホルムアミジニウムヨウ化鉛(CH(NHPbl)、ホルムアミジリードブロマイド(CH(NHPbBr)、ホルムアミジニウム塩化鉛(CH(NHPbCl)、ヨウ化セシウム鉛(CsPbI)、臭化セシウム鉛(CsPbBr)、および塩化セシウム鉛(CsPbCl)などの、3Dペロブスカイト材料が含まれる。ペロブスカイト発光材料の例には、CHNHPbl3−xCl、CHNHPbl3−xBr、CHNHPbCl3−xBr、CH(NHPbl3−xBr、CH(NHPbl3−xCl、CH(NHPbCl3−xBr、CsPbl3−xCl、CsPbl3−xBr、およびCsPbCl3−xBrなどの、混合ハロゲン化物を用いた3Dペロブスカイト材料がさらに含まれ、ここで、xは0〜3の範囲内である。ペロブスカイト発光材料の例には、(C10CHNHPbl、(C10CHNHPbBr、(C10CHNHPbCl、(CNHPbl、(CNHPbBr、および(CNHPbClなどの2Dペロブスカイト材料、(C10CHNHPbl3−xCl、(C10CHNHPbl3−xBr、(C10CHNHPbCl3−xBr、(CNHPbl3−xCl、(CNHPbl3−xBr、および(CNHPbCl3−xBrなどの混合ハロゲン化物を用いた2Dペロブスカイト材料がさらに含まれ、ここで、xは0〜3の範囲内である。ペロブスカイト発光材料の例には、(CNH(CH(NHPbBrn−1Pbl、(CNH(CH(NHPbBrn−1PbBr、(CNH(CH(NHPbBrn−1PbCl、(C10CHNH(CHNHPblBr)n−1Pbl、(C10CHNH(CHNHPblBr)n−1PbBr、および(C10CHNH(CHNHPblBr)n−1PbClなどの準2Dペロブスカイト材料がさらに含まれ、ここで、nは層の数であり、任意で、nは約2〜10の範囲内であってもよい。ペロブスカイト発光材料の例には、(CNH(CH(NHPbBrn−1Pbl3−xCl、(CNH(CH(NHPbBrn−1Pbl3−xBr、(CNH(CH(NHPbBrn−1PbCl3−xBr、(C10CHNH(CHNHPblBr)n−1Pbl3−xCl、(C10CHNH(CHNHPblBr)n−1Pbl3−xBr、および(C10CHNH(CHNHPblBr)n−1PbCl3−xBrなどの混合ハロゲン化物を含む準2Dペロブスカイト材料がさらに含まれ、ここで、nは層の数であり、任意で、nは約2〜10の範囲内であってもよく、xは0〜3の範囲である。ペロブスカイト発光材料の例には、前述の例のいずれかがさらに含まれ、二価金属カチオン鉛(Pb)は、スズ(Sn)、銅(Cu)、またはユーロピウム(Eu)で置換されてもよい。ペロブスカイト発光材料の例には、準2Dペロブスカイト材料に非常に似た構造を有するペロブスカイト発光ナノ結晶がさらに含まれる。
ペロブスカイト発光材料としては、ヨウ化メチルアンモニウム鉛(CHNHPbl)、臭化メチルアンモニウム鉛(CHNHPbBr)、塩化メチルアンモニウム鉛(CHNHPbCl)などの、有機金属ハロゲンペロブスカイト材料が含まれてもよく、ここで、材料は有機カチオンを含む。ペロブスカイト発光材料は、ヨウ化セシウム鉛(CsPbl)、臭化セシウム鉛(CsPbBr)、および塩化セシウム鉛(CsPbCl)などの無機金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料を含んでいてもよく、ここで、材料は無機カチオンを含む。さらに、ペロブスカイト発光材料は、有機および無機カチオンの組み合わせが存在するペロブスカイト発光材料を含み得る。有機または無機カチオンの選択は、所望の発光色、エレクトロルミネッセンスの効率、エレクトロルミネッセンスの安定性、および処理の容易さを含むいくつかの要因によって決定され得る。無機金属ハロゲン化物ペロブスカイト材料は、図5に示されるようなナノ結晶構造を有するペロブスカイト発光材料に特によく適しており、無機カチオンは、コンパクトで安定したペロブスカイト発光ナノ結晶構造を可能にし得る。
ペロブスカイト発光材料は、種々の方法で発光層135に含まれ得る。例えば、発光層は、2Dペロブスカイト発光材料、準2Dペロブスカイト発光材料または3Dペロブスカイト発光材料、もしくはそれらの組み合わせを含み得る。任意で、発光層は、ペロブスカイト発光ナノ結晶を含み得る。任意で、発光層135は、準2Dペロブスカイト発光材料のアンサンブルを含んでもよく、ここで、アンサンブル中の準2Dペロブスカイト発光材料は、異なる数の層を含んでいてもよい。準2Dペロブスカイト発光材料のアンサンブルは、層数が少なくエネルギーバンドギャップが大きい準2Dペロブスカイト発光材料から、層数が多くエネルギーバンドギャップが小さい準2Dペロブスカイト発光材料へのエネルギー移動があってもよいため、好ましい場合がある。このエネルギーファンネルは、PeLEDデバイス内の励起子を効率的に閉じ込めることができ、デバイスの性能を改善させることができる。任意で、発光層135は、ペロブスカイト発光ナノ結晶材料を含み得る。ペロブスカイト発光ナノ結晶材料は、ナノ結晶境界を使用してPeLEDデバイスに励起子を閉じ込めることができ、表面カチオンを使用してナノ結晶境界を不動態化することができるので、好ましい場合がある。この励起子の閉じ込めおよび表面の不動態化により、デバイスの性能が改善する可能性がある。他の発光層材料および構造を使用することができる。
蛍光有機発光材料のいくつかの例は、欧州特許第EP0423283(B1)号に記載されている。リン光性有機発光材料のいくつかの例は、米国特許第US6303238(B1)号および同第US7279704(B2)号に記載されている。TADFメカニズムを介して発光する有機発光材料のいくつかの例は、Uoyamaらに記載されている。量子ドット発光材料のいくつかの例は、Kathirgamanathanら(1)に記載されている。これらの引用はすべて、参照によりその全体が本明細書に含まれる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、電子輸送層145を含み得る。電子輸送層145は、電子を輸送することができるいずれかの材料を含み得る。電子輸送層145は、溶解法または真空蒸着法によって蒸着され得る。電子輸送層145は、ドープされていても、ドープされていなくてもよい。ドープは、導電性を強化するために使用することができる。
ドープされていない電子輸送層の例は、トリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(Alq)、2,2’,2’’−(1,3,5−ベンジントリイル)−トリス(1−フェニル−1−H−ベンズイミダゾール)(TPBi)、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(BCP)、酸化亜鉛(ZnO)、および二酸化チタン(TiO)である。ドープされた電子輸送層の一例は、リチウム(Li)をモル比1:1でドープした4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(BPhen)である。溶解処理された電子輸送層の一例は、[6,6]−フェニルC61酪酸メチルエステル(PCBM)である。他の電子輸送層および構造を使用することができる。電子輸送材料の前述の例は、PeLEDでの応用に特に適している。しかしながら、これらの材料は、OLEDおよびQLEDにおいても効果的に実装することができる。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要な電子輸送層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光材料を組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、カソード155を含み得る。カソード155は、カソード155が電子を伝導してデバイスの層に注入することができるように、当技術分野で知られているいずれかの適切な材料または材料の組み合わせを含むことができる。好ましいカソード155材料には、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、およびフッ素スズ酸化物(FTO)などの金属酸化物、カルシウム(Ca)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)、およびイッテルビウム(Yb)などの金属、またはそれらの組み合わせが含まれる。他の好ましいカソード155材料には、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、アルミニウム−ネオジム(Al:Nd)、金(Au)、およびそれらの合金、またはそれらの組み合わせなどの金属が含まれる。いくつかのデバイスからは、単層において1つ以上のカソード材料を含む複合カソードが好ましい場合がある。複合カソードの一例は、Mg:Agである。いくつかのデバイスでは、1つ以上の層において1つ以上のカソード材料を含む多層カソードが好ましい場合がある。多層カソードの一例は、Ba/Alである。PeLED、OLED、およびQLEDのための標準的なデバイスアーキテクチャでは、カソード155は、デバイスの上部から光が発せられる上部発光デバイスを作成するために十分に透明であってもよい。標準的なデバイスアーキテクチャにおいて一般的に使用される透明カソードの一例は、Mg:Agの化合物層である。Mg:Agの化合物を使用することにより、カソードは、部分的に反射性であるだけでなく、透明であってもよい。このような透明で部分的に反射性のカソードを、Agの厚さが約80nm超であるITO/Ag/ITOなどの反射アノードと組み合わせて使用すると、デバイス内にマイクロキャビティを生じさせるという利点を得ることができる。カソード155は、不透明および/または反射性であり得る。PeLED、OLED、およびQLEDのための標準的なデバイスアーキテクチャでは、デバイスの底部から基板を通して発せられる光の量を増加させるために、いくつかの底部発光デバイスに反射カソード155が好ましい場合がある。標準的なデバイスアーキテクチャにおいて一般的に使用される反射カソードの一例は、LiF/Alの多層カソードである。このような反射カソードを、Agの厚さが約25nm未満であるITO/Ag/ITOなどの透明で部分的に反射性のアノードと組み合わせて使用すると、デバイス内にマイクロキャビティを生じさせるという利点を得ることができる。
カソード155の材料および厚さは、所望の導電性および光学的特性を得るために選択され得る。カソード155が透明である場合には、所望の導電性を提供するのに十分な厚さでありながら、所望の透明度を提供するのに十分な薄さである、特定の材料のための厚さの範囲が存在してもよい。他の材料および構造を使用することができる。PeLED、OLED、およびQLEDに必要なカソード特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一デバイスにおいて、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料を組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、1つ以上の遮断層を含み得る。遮断層を使用して、発光層を出る電荷キャリア(電子または正孔)および/または励起子の数を減らすことができる。電子遮断層130を発光層135と正孔輸送層125との間に配置して、発光層135から正孔輸送層125の方向に出ていく電子を遮断することができる。同様に、正孔遮断層140を発光層135と電子輸送層145との間に配置して、発光層135から電子輸送層145の方向に出ていく正孔を遮断することができる。遮断層はまた、発光層から拡散する励起子を遮断するために使用され得る。本明細書で使用されるように、かつ当業者によって理解されるように、「遮断層」という用語は、層が電荷キャリアおよび/または励起子の輸送を著しく阻害するバリアを提供することを意味し、層が電荷キャリアおよび/または励起子を完全に遮断することを示唆するものではない。デバイス内のそのような遮断層の存在は、遮断層を欠く同様のデバイスと比較して、実質的により高い効率をもたらす可能性がある。遮断層を使用して、発光をデバイスの所望の領域に限定することもできる。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要な遮断層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光材料を組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、1つ以上の注入層を含み得る。一般に、注入層は、電極などの1つの層から隣接する層への電荷キャリアの注入を改善することができる1つ以上の材料から構成される。注入層はまた、電荷輸送機能を果たしてもよい。
デバイス100では、正孔注入層120は、アノード115から正孔輸送層125への正孔の注入を改善するいずれかの層であり得る。正孔注入層として使用できる材料の例は、蒸着することができる銅(II)フタロシアニン(CuPc)および1,4,5,8,9,11−ヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリル(HATCN)、およびPEDOT:PSSなどのポリマーがあり、これは溶液から堆積することができる。正孔注入層として使用できる材料の別の例は、酸化モリブデン(MoO)である。正孔注入材料の前述の例は、PeLEDでの応用に特に適している。しかしながら、これらの材料は、OLEDおよびQLEDにおいても効果的に実装することができる。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要な正孔注入層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光材料を組み合わせることが容易になる。
正孔注入層(HIL)120は、本明細書に記載の相対IPエネルギーによって定義されるように、HILの一方の側に隣接するアノード層と、HILの反対側に隣接する正孔輸送層とに、有利に適合するHOMOエネルギー準位を有する電荷搬送成分を含んでいてもよい。「電荷搬送成分」は、実際に正孔を輸送するHOMOエネルギー準位を担う材料である。この材料は、HILの基材であってもよいか、またはドーパントであってもよい。ドープされたHILを使用することにより、ドーパントをその電気的特性に合わせて選択することができ、ホストを形態学的特性、例えば堆積のしやすさ、濡れ性、柔軟性、および靭性などに合わせて選択することができる。HIL材料の好ましい特性は、正孔がアノードからHIL材料に効率的に注入され得るようなものである。HIL120の電荷搬送成分は、好ましくは、アノード材料のIPを超える約0.5eV以下のIPを有する。同様の条件は、正孔が注入されているいずれの層にも応用される。HIL材料は、PeLED、OLED、またはQLEDの正孔輸送層で通常使用される従来の正孔輸送材料とはさらに区別され、そのようなHIL材料は、実質的に従来の正孔輸送材料の正孔伝導率未満の正孔伝導率を有し得る。本発明のHIL120の厚さは、アノードを平坦化し、効率的な正孔注入を可能にするのに十分な厚さであってもよいが、正孔の輸送を妨げないような薄さであってもよい。例えば、10nm程度のHILの厚さが許容され得る。しかしながら、一部のデバイスでは、最大50nmのHILの厚さが好ましい場合がある。
デバイス100では、電子注入層150は、カソード155から電子輸送層145への電子の注入を改善するいずれかの層であり得る。電子注入層として使用できる材料の例は、フッ化リチウム(LiF)、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化バリウム(BaF)、およびフッ化セシウム(CsF)などの無機塩、および炭酸セシウム(CsCO)である。電子注入層として使用できる材料の他の例は、酸化亜鉛(ZnO)および酸化チタン(TiO)などの金属酸化物、ならびにカルシウム(Ca)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)、およびイッテルビウム(Yb)などの金属である。他の材料または材料の組み合わせを、注入層に使用することができる。特定のデバイスの構成に応じて、注入層は、デバイス100に示されているものとは異なる場所に配置され得る。電子注入材料の前述の例はすべて、PeLEDでの応用に特に適している。しかしながら、これらの材料は、OLEDおよびQLEDにおいても効果的に実装することができる。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要な電子注入層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光材料を組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、キャッピング層160を含み得る。キャッピング層160は、デバイスからの光抽出を強化することができるいずれかの材料を含み得る。好ましくは、キャッピング層160は、上部発光デバイスアーキテクチャにおいて上部電極上に配置される。好ましくは、キャッピング層160は、少なくとも1.7の屈折率を有し、発光層135から上部電極を通ってデバイスを出る光の通過を強化するように構成され、それにより、デバイス効率を強化する。キャッピング層160に使用できる材料の例は、4,4’−ビス(N−カルバゾリル)−1,1’−ビフェニル(CBP)、Alq、およびより一般的には、トリアミンおよびアリレンジアミンである。キャッピング層160は、単一の層または複数の層を含み得る。他のキャッピング層の材料および構造を使用することができる。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要なキャッピング層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光デバイスを組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、バリア層165を含み得る。バリア層165の1つの目的は、湿気、蒸気および/またはガスを含む、環境中の損傷を与える種からデバイス層を保護することである。任意で、バリア層165は、基板、電極、またはエッジを含むデバイスのいずれかの他の部分の上、下、または隣に蒸着させることができる。任意で、バリア層165は、ガラスまたは金属などのバルク材料であり得、バルク材料は、基板、電極、またはデバイスのいずれかの他の部分の上、下、隣に貼り付けることができる。任意で、バリア層165をフィルム上に蒸着させることができ、フィルムを、基板、電極、またはデバイスのいずれかの他の部分の上、下、隣に貼り付けることができる。バリア層165がフィルム上に蒸着される場合、好ましいフィルム材料は、ガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびポリエチレンナフタレート(PEN)などのプラスチック、ならびに金属箔を含む。バリア層165がバルク材料であるか、またはフィルム上に蒸着される場合、フィルムまたはバルク材料をデバイスに貼り付けるために使用される好ましい材料には、熱またはUV硬化性接着剤、ホットメルト接着剤および感圧接着剤が含まれる。
バリア層165は、バルク材料であってもよいか、またはスパッタリング、真空熱蒸着、電子ビーム蒸着、およびプラズマ化学気相成長法(PECVD)および原子層成長法(ALD)などの化学蒸着(CVD)技術を含む様々な既知の蒸着技術によって形成されていてもよい。バリア層165は、単相を有する組成物、ならびに複数の相を有する組成物を含み得る。いずれかの適切な材料または材料の組み合わせを、バリア層165に使用することができる。バリア層165は、有機または無機化合物、もしくはその両方を組み込むことができる。好ましい無機バリア層材料には、Alなどの酸化アルミニウム、SiOなどの酸化ケイ素、SiNなどの窒化ケイ素、ならびにガラスおよび金属などのバルク材料が含まれる。好ましい有機バリア層材料には、ポリマーが含まれる。バリア層165は、単一の層または複数の層を含み得る。いくつかのデバイスでは、1つ以上の層において1つ以上のバリア材料を含む多層バリアが好ましい場合がある。多層バリアの1つの好ましい例は、多層バリアSiN/ポリマー/SiNなどの、SiNとポリマーの交互の層を含むバリアである。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要なバリア層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光材料を組み合わせることが容易になる。
図6は、2つの発光ユニットを有する積層発光デバイス300を示している。発光デバイス300は、1つ以上のPeLED、OLEDまたはQLED発光ユニットを含み得る。デバイス300は、第1の電極310、第1の発光ユニット320、第1の電荷生成層330、第2の発光ユニット340、および第2の電極350を含み得る。デバイス300は、順に記載された層を堆積することによって製作されてもよい。PeLED発光ユニットの場合、発光ユニットはペロブスカイト発光材料を含む。OLED発光ユニットの場合、発光ユニットは有機発光材料を含む。QLED発光ユニットの場合、発光ユニットは、量子ドット発光材料を含む。
図8は、2つの発光ユニットを有する積層発光デバイス500の層構造を示している。発光デバイス500は、1つ以上のPeLED、OLEDまたはQLED発光ユニットを含み得る。デバイス500は、基板505、アノード510、第1の正孔注入層515、第1の正孔輸送層520、第1の発光層525、第1の正孔遮断層530、第1の電子輸送層535、第1の電荷生成層540、第2の正孔注入層545、第2の正孔輸送層550、第2の発光層555、第2の正孔遮断層560、第2の電子輸送層565、第1の電子注入層570、およびカソード575を含み得る。第1の発光ユニット580は、第1の正孔注入層515、第1の正孔輸送層520、第1の発光層525、第1の正孔遮断層530、および第1の電子輸送層535を含み得る。第2の発光ユニット585は、第2の正孔注入層545、第2の正孔輸送層550、第2の発光層555、第2の正孔遮断層560、第2の電子輸送層565、および第1の電子注入層570を含み得る。デバイス500は、順に記載された層を堆積することによって製作されてもよい。PeLED発光ユニットの場合、発光ユニットはペロブスカイト発光材料を含む。OLED発光ユニットの場合、発光ユニットは有機発光材料を含む。QLED発光ユニットの場合、発光ユニットは、量子ドット発光材料を含む。
図7は、3つの発光ユニットを有する積層発光デバイス400を示している。発光デバイス400は、1つ以上のPeLED、OLEDまたはQLED発光ユニットを含み得る。デバイス400は、第1の電極410、第1の発光ユニット420、第1の電荷生成層430、第2の発光ユニット440、第2の電荷生成層450、第3の発光ユニット460、および第2の電極470を含み得る。デバイス400は、順に記載された層を堆積することによって製作されてもよい。PeLED発光ユニットの場合、発光ユニットはペロブスカイト発光材料を含む。OLED発光ユニットの場合、発光ユニットは有機発光材料を含む。QLED発光ユニットの場合、発光ユニットは、量子ドット発光材料を含む。
図9は、3つの発光ユニットを有する積層発光デバイス600の層構造を示している。発光デバイス600は、1つ以上のPeLED、OLEDまたはQLED発光ユニットを含み得る。デバイス600は、基板605、アノード610、第1の正孔注入層615、第1の正孔輸送層620、第1の発光層625、第1の電子輸送層630、第1の電荷生成層635、第2の正孔輸送層640、第2の発光層645、第2の電子輸送層650、第2の電荷生成層655、第3の正孔輸送層660、第3の発光層665、第3の電子輸送層670、第1の電子注入層675、およびカソード680を含み得る。第1の発光ユニット685は、第1の正孔注入層615、第1の正孔輸送層620、第1の発光層625、および第1の電子輸送層630を含み得る。第2の発光ユニット690は、第2の正孔輸送層640、第2の発光層645、および第2の電子輸送層650を含み得る。第3の発光ユニット695は、第3の正孔輸送層660、第3の発光層665、第3の電子輸送層670、および第1の電子注入層675を含み得る。デバイス600は、順に記載された層を堆積することによって製作されてもよい。PeLED発光ユニットの場合、発光ユニットはペロブスカイト発光材料を含む。OLED発光ユニットの場合、発光ユニットは有機発光材料を含む。QLED発光ユニットの場合、発光ユニットは、量子ドット発光材料を含む。図9は、積層発光デバイスの1つ以上の発光ユニットから、いくつかの層がどのように省略できるかの一例を提供する。
図8および図9に図示される単純な層状構造は、非限定的な例として提供され、本発明の実施形態は、多種多様な他の構造に関連して使用され得ることが理解される。記載されている特定の材料および構造は、本質的に例示的なものであり、他の材料および構造を使用することができる。機能性発光デバイスは、異なる方法で説明した様々な層を組み合わせることで実現されてもよく、性能、設計、およびコストなどの要因に基づいて、層を完全に省略してもよい。特に記載されていない他の層も含まれ得る。特に記載されているもの以外の材料を使用することができる。本明細書で提供される例の多くは、単一の材料を含むものとして様々な層を説明しているが、材料の組み合わせを使用できることが理解される。また、層は様々な副層を有していてもよい。本明細書の様々な層に付けられた名前は、厳密に限定することを意図するものではない。例えば、デバイスでは、電子輸送層は、電子を発光層に輸送することができ、また、正孔が発光層を出るのを遮断することができ、電子輸送層または正孔遮断層として説明することができる。
図6、7、8および9に示されるような積層発光デバイスアーキテクチャは、以下の利点のうちの1つ以上を提供することができる。すなわち、複数の発光ユニットからの光を、デバイスの同じ表面積内で組み合わせてもよく、それによって、デバイスの明るさを増加することができる。複数の発光ユニットは、実質的に同じ電流が各発光ユニットを通過するように、電気的に直列に接続されてもよく、それによって、電流密度を実質的に増加させることなく明るさを増加させた状態でデバイスを動作させることができ、それによって、デバイスの動作寿命を延長させることができる。別々の発光ユニットから発せられる光の量を個別に制御することができ、それにより、適用のニーズに応じてデバイスの明るさおよび/または色を調整することができる。発光ユニットを直列に接続することにより、積層発光デバイス内の各発光ユニットに直流(DC)を流すことがさらに可能になる。これにより、積層発光デバイスは、電子ディスプレイの駆動に使用されるパッシブマトリックスおよびアクティブマトリックスバックプレーンなど、標準の薄膜トランジスタ(TFT)バックプレーン設計と互換性のある簡素な2つの電子端子設計を有することができる。
任意で、本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、2つの発光層を含み得る。任意で、本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、3つの発光ユニットを含み得る。任意で、本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、4つ以上の発光ユニットを含み得る。
任意で、発光ユニットは、発光層を含み得る。任意で、発光ユニットは、正孔注入層、正孔輸送層、電子遮断層、正孔阻止層、電子輸送層、および/または電子注入層などの1つ以上の追加の層をさらに含み得る。任意で、これらの追加の層のいくつかは、発光ユニット内に含まれてもよく、これらの追加の層のいくつかは、除外されてもよい。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、1つ以上の電荷生成層を含み得る。任意で、電荷生成層を使用して、積層発光デバイス内の2つ以上の発光ユニットを分離することができる。図6に示される積層発光デバイス300は、第1の電荷生成層330を含み、これは、第1の発光ユニット320を第2の発光ユニット340から分離する。図7に示される積層発光デバイス400は、第1の電荷生成層430を含み、これは、第1の発光ユニット420を第2の発光ユニット440から分離する。図7に示される積層発光デバイス400は、第2の電荷生成層450をさらに含み、これは、第2の発光ユニット440を第3の発光ユニット460から分離する。
電荷生成層330、430または450は、単一の層または複数の層を含み得る。任意で、電荷生成層330、430または450は、電子を注入するためのnドープ層、および正孔を注入するためのpドープ層を含み得る。任意で、電荷生成層330、430または450は、正孔注入層(HIL)を含み得る。任意で、電荷生成層330、430、または450のpドープ層は、正孔注入層(HIL)として機能することができる。図9は、3つの発光ユニットを有する積層発光デバイス600を示し、第1の電荷生成層635は、正孔注入層(図示せず)を含み、第2の電荷生成層655は、正孔注入層(図示せず)を含む。任意で、電荷生成層330、430、または450を、別個の正孔注入層に隣接、かつ接触して配置することができる。図8は、2つの発光ユニットを有する積層発光デバイス500を示しており、第1の電荷生成層540は、第2の正孔注入層545に隣接し、かつ接触している。
任意で、電荷生成層330、430または450は、電子注入層(EIL)を含み得る。任意で、電荷生成層330、430、または450のnドープ層は、電子注入層(EIL)として機能することができる。図9は、3つの発光ユニットを有する積層発光デバイス600を示し、第1の電荷生成層635は、電子注入層(図示せず)を含み、第2の電荷生成層655は、電子注入層(図示せず)を含む。任意で、電荷生成層330、430または450は、別個の電子注入層に隣接、かつ接触して配置され得る。
電荷生成層330、430または450は、溶解法または真空蒸着法によって堆積され得る。電荷生成層330、430または450は、電子および正孔の注入を可能にするいずれかの適用可能な材料から構成され得る。電荷生成層330、430または450は、ドープされていても、ドープされていなくてもよい。ドープは、導電性を強化するために使用することができる。
蒸気法の電荷生成層の一例は、電子注入用のn−ドープ層としてリチウムドープBPhen(Li−BPhen)を、正孔注入用のp−ドープ層として1,4,5,8,9,11−ヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリル(HATCN)と組み合わせて構成される二層構造である。溶解法の電荷生成層の一例は、電子注入用のnドープ層としてポリエチレニミン(PEI)表面改質酸化亜鉛(ZnO)と、正孔注入用のpドープ層として酸化モリブデン(MoO)または三酸化タングステン(WO)と組み合わせて構成される二層構造である。他の材料または材料の組み合わせを、電荷生成層に使用することができる。特定のデバイスの構成に応じて、電荷生成層は、デバイス500およびデバイス600に示されているものとは異なる場所に配置され得る。電荷生成層材料の前述の例はすべて、PeLEDでの応用に特に適している。しかしながら、これらの材料は、OLEDおよびQLEDにおいても効果的に実装することができる。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、および量子ドット発光材料に必要な電荷生成層の特性が実質的に類似しているため、積層発光デバイスなどの単一のデバイスにおいて、これらの発光材料を組み合わせることが容易になる。
任意で、積層発光デバイス内の1つ以上の電荷生成層は、1つ以上の外部電源に直接接続されてもされなくてもよく、したがって、個別にアドレス可能な場合もあれば、そうでない場合もある。1つ以上の電荷生成層を1つ以上の外部源に接続することは、別々の発光ユニットからの発光を個別に制御することができ、複数の発光ユニットを有する積層発光デバイスの明るさおよび/または色を適用のニーズに応じて調整することができるという点で有利であり得る。1つ以上の電荷生成層を1つ以上の外部源に接続しないことは、積層発光デバイスが、さらに電子ディスプレイを駆動するために使用されるパッシブマトリクスおよびアクティブマトリクスバックプレーンなどの標準的な薄膜トランジスタ(TFT)バックプレーン設計と互換性のある2端子電子デバイスであってもよいという点で有利であり得る。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、任意で、1つ以上の電荷生成層によって分離された2つ以上の発光ユニットを含み得る。任意で、2つ以上の発光ユニットおよび1つ以上の電荷生成層を、デバイス内で垂直に積層することができる。
特に指定されない限り、様々な実施形態の層のうちのいずれか1つは、いずれかの適切な方法で堆積されてもよい。方法には、真空熱蒸着、スパッタリング、電子ビーム物理蒸着、有機気相蒸着、および有機蒸気ジェット印刷が含まれる。他の適切な方法には、スピンコーティングおよび他の溶液ベースの処理が含まれる。実質的に同様の処理を使用して、PeLED、OLEDおよびQLEDにおいて使用される材料を堆積することができ、これにより、これらの材料を積層発光デバイスなどの単一のデバイスに組み合わせることが容易になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、広範囲の消費者製品に組み込むことができる。任意で、デバイスは、テレビ、コンピュータモニタ、タブレット、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオレコーダ、スマートウォッチ、フィットネストラッカ、パーソナルデジタルアシスタント、車両ディスプレイ、および他の電子デバイスのディスプレイに使用することができる。任意で、デバイスは、イクロディスプレイまたはヘッドアップディスプレイに使用することができる。任意で、デバイスは、内部または外部の照明および/または信号伝達のための光パネル、スマートパッケージ、または看板で使用されてもよい。
任意で、パッシブマトリックスおよびアクティブマトリックスアドレススキームを含む、本発明に従って製作された発光デバイスを制御するために、様々な制御メカニズムを使用することができる。
本明細書に記載の材料および構造は、発光デバイス以外のデバイスにおいても応用があり得る。例えば、太陽電池、光検出器、トランジスタ、またはレーザなどの他の光電子デバイスは、材料および構造を採用してもよい。
層、材料、領域、ユニットおよびデバイスは、それらが発する光の色を参照して本明細書で説明することができる。本明細書で使用されるように、「赤色」の層、材料、領域、ユニットまたはデバイスは、約580〜780nmの範囲にピーク波長がある発光スペクトルを有する光を発するものを指し、「緑色」の層、材料、領域、ユニットまたはデバイスは、約500〜580nmの範囲にピーク波長がある発光スペクトルを有する光を発するものを指し、「青色」の層、材料、領域、ユニットまたはデバイスは、約380〜500nmの範囲にピーク波長がある発光スペクトルを有する光を発するものを指し、「水色」の層、材料、領域、ユニットまたはデバイスは、約460〜500nmの範囲にピーク波長がある発光スペクトルを有する光を発するものを指し、「黄色」の層、材料、領域、ユニットまたはデバイスは、約540〜600nmの範囲にピーク波長がある発光スペクトルを有する光を発するものを指す。好ましい範囲には、赤色については約600〜640nm、緑色については約510〜550nm、青色については約440〜465nm、水色については約465〜480nm、および黄色については約550〜580nmの範囲のピーク波長が含まれる。
同様に、色変更層への何らかの言及は、光の別の色を、その色に指定された波長を有する光に変換または変更する層を指す。例えば、「赤色」カラーフィルタは、約580〜780nmの範囲にピーク波長がある発光スペクトルを有する光をもたらすフィルタを指す。一般に、色変更層には2つのクラス、すなわち、不要な光の波長を除去することによってスペクトルを変更するカラーフィルタと、高エネルギーの光子を低エネルギーの光子に変換する色変更層とがある。
ディスプレイ技術は急速に進化しており、近年の技術革新によって、より高い解像度、改善されたフレームレート、および強化されたコントラスト比を備えた、より薄くて軽いディスプレイが可能になっている。しかしながら、まだ大幅な改善が必要な領域の1つに色域がある。デジタルディスプレイは現在、平均的な人が日常生活で経験する色の多くを生成することができない。色域の改善に向けて業界を統一し、誘導するために、DCI−P3とRec.2020という2つの業界標準が定義されており、DCI−P3はRec.2020への足がかりと見なされることがよくある。
DCI−P3は、Digital Cinema Initiatives(DCI)organizationによって定義され、Society of Motion Picture and Television Engineers(SMPTE)によって公開された。Rec.2020(より正式にはITU−R Recommendation BT.2020として知られている)は、International Telecommunication Unionによって開発され、超高精細テレビの様々な面で色域の改善などを含む目標を設定している。
CIE1931(x,y)色度図は、1931年にCommission Internationale de l’Eclairage(CIE)によって作成され、平均的な人が体験できるすべての色感覚を定義している。数学的関係は、色度図内の各色の位置を表す。CIE1931(x,y)色度図を使用して、ディスプレイの色域を定量化することができる。白色点(D65)は中央にあり、色は図の端に向かってますます(深く)飽和していく。図10は、色空間内の色の分布を一般的に理解できるように、図上の異なる位置にラベルを追加したCIE1931(x,y)色度図を示している。図11は、CIE 1931(x,y)の色度図に重ね合わせた(a)DCI−P3と(b)Rec.2020の色空間を示している。三角形の先端はそれぞれDCI−P3とRec.2020の原色であり、三角形で囲まれた色はすべて、これらの原色を組み合わせることで再現可能な色である。ディスプレイがDCI−P3の色域仕様を満たすためには、ディスプレイの赤、緑、青のサブピクセルは、少なくともDCI−P3の原色と同じ深さの色で発光しなければならない。ディスプレイがRec.2020の色域仕様を満たすためには、ディスプレイの赤、緑、青のサブピクセルは、少なくともRec.2020の原色と同じ深さの色で発光しなければならない。Rec.2020の原色はDCI−P3よりもかなり深いため、色域に関するRec.2020標準の達成は、DCI−P3標準の達成よりも技術的な課題が大きいと考えられている。
OLEDディスプレイは、DCI−P3の色域を正常にレンダリングすることができる。例えば、iPhone X(Apple)、Galaxy S9(Samsung)、OnePlus5(OnePlus)などのOLEDディスプレイを搭載したスマートフォンはすべて、DCI−P3の全域をレンダリングすることができる。市販の液晶ディスプレイ(LCD)も、DCI−P3の色域を正常にレンダリングすることができる。例えば、Surface Studio(Microsoft)、Mac Book Pro、およびiMac Pro(どちらもApple)のLCDはすべて、DCI−P3の全域をレンダリングすることができる。さらに、エレクトロルミネセントおよびフォトルミネセント量子ドット技術は、広い色域を備えたエレクトロルミネセントおよびフォトルミネセントQLEDディスプレイを実証するためにも使用されている。しかしながら、これまで、Rec.2020の色域をレンダリングできるディスプレイは実証されていない。
ここでは、1つ以上のペロブスカイト発光材料を含む新規の積層発光デバイスアーキテクチャを開示する。様々な実施形態において、ディスプレイのサブピクセルに実装される場合、積層発光デバイスアーキテクチャは、サブピクセルがDCI−P3色域の原色をレンダリングすることを可能にすることができる。様々な実施形態において、ディスプレイのサブピクセルに実装される場合、積層発光デバイスアーキテクチャは、サブピクセルがRec.2020色域の原色をレンダリングすることを可能にすることができる。
層、材料、領域、ユニットおよびデバイスは、それらが発する光の色を参照して、本明細書で説明することができる。本明細書で使用されるように、「白色」層、材料、領域、ユニット、またはデバイスは、プランキアン軌跡上にほぼ位置する色度座標で光を発するものを指す。プランキアン軌跡は、白熱黒体の色が、黒体温度の変化に伴って特定の色度空間内で取るであろう経路または軌跡である。図13は、プランキアン軌跡も示すCIE1931(x,y)色空間色度図の表現を示している。光の色度がプランキアン軌跡とどれだけ密接に一致するかは、プランキアン軌跡からの発光デバイスの色度のCIE1976(u’,v’)色空間における距離である、Duv=√(Δu′+Δv′)の観点から定量化することができる。CIE1976(u′,v′)色空間では、距離は色の知覚される差にほぼ比例するため、CIE1976(u’,v’)色空間がCIE1931(x,y)色空間よりも優先して使用される。変換は非常に簡単であり、u’=4x/(−2x+12y+3)およびv’=9y/(−2x+12y+3)である。本明細書で使用されるように、「白色」層、材料、領域、ユニット、またはデバイスは、Duvが0.010以下のCIE1976(u’、v’)色度座標で発光するものを指す。
「白色」光を定量化するために使用できるさらなる測定基準には、相関色温度(CCT)が含まれ、これは、光源と同等の色の光を放射する理想的な黒体放射体の温度である。好ましくは、「白色」光源は、およそ2700K〜6500Kの範囲のCCTを有しているはずである。より好ましくは、「白色」光源は、およそ3000K〜5000Kの範囲のCCTを有しているはずである。
「白色」光を定量化するために使用できるさらなる測定基準には、演色評価数(CRI)があり、これは、これは、理想的または自然の光源と比較して、様々な物体の色を正確にレンダリングする光源の能力の定量的尺度である。一般的にCRI値が高いほど、光源はより正確に色をレンダリングすることができ、100がCRIの理論上の最大値である。好ましくは、「白色」光源は、80以上のCRIを有しているはずである。より好ましくは、「白色」光源は、90以上のCRIを有しているはずである。
積層発光デバイスの利点は当技術分野でよく知られている。すなわち、複数の発光ユニットからの光を、同じ表面積内で組み合わせてもよく、それによって、デバイスの明るさを増加することができる。複数の発光ユニットは、実質的に同じ電流が各発光ユニットを通過するように、電気的に直列に接続されてもよく、それによって、電流密度を実質的に増加させることなく明るさを増加させた状態でデバイスを動作させることができ、それによって、デバイスの動作寿命を延長させることができる。別々の発光ユニットから発せられる光の量を個別に制御することができ、それにより、適用のニーズに応じてデバイスの明るさおよび/または色を調整することができる。発光ユニットを直列に接続することにより、積層発光デバイス内の各発光ユニットに直流(DC)を流すことがさらに可能になる。これにより、積層発光デバイスは、電子ディスプレイの駆動に使用されるパッシブマトリックスおよびアクティブマトリックスバックプレーンなど、標準の薄膜トランジスタ(TFT)バックプレーン設計と互換性のある簡素な2つの電子端子設計を有することができる。
有機発光材料を含む積層発光デバイスの例は、ForrestらおよびJungらの米国特許第US5707745(B1)号に記載されている。これらの引用はすべて参照することにより、その全体が本明細書に含まれる。米国特許第US5707745(B1)号は、多色積層有機発光デバイスについて説明している。Forrestらは、独立してアドレス可能な赤、緑、および青色の発光ユニットを含む積層有機発光デバイスについて説明している。Jungらは、3つの発光ユニットを有する上部発光型積層有機発光デバイスについて説明しており、3つの発光ユニットからの光を組み合わせて、デバイスから白色光の発光を生成することができる。
積層発光デバイスの性能上の利点は、有機発光材料に関して知られているが、これまで、ペロブスカイト発光材料を含む積層発光デバイスは実証されていない。積層発光デバイスの1つ以上の発光ユニットに、少なくとも1つのペロブスカイト発光材料を含めることによって、様々な追加の性能上の利点を実現できることを実証する。
積層発光デバイスの少なくとも1つの発光ユニットに少なくとも1つのペロブスカイト発光材料を含めることの1つ以上の利点は、表1および図12に示されるデータを使用して実証することができる。表1および図12のデータはまた、ペロブスカイト発光材料を含む1つ以上の発光ユニットと、有機発光材料および/または量子ドット発光材料を含む1つ以上の発光ユニットとを、積層発光デバイスアーキテクチャにおいて組み合わせることの1つ以上の利点を実証するために使用されてもよい。
表1は、単一発光ユニット赤、緑、および青のPeLED、OLED、およびQLEDデバイスのCIE1931(x,y)色座標を示している。表1には、DCI−P3およびRec.2020色域標準のCIE1931(x,y)色座標も含まれている。一般に、赤色光の場合、CIEx値が高いほど発光色が濃くなり、緑色光の場合、CIEy値が高くなると発光色が濃くなり、青色光の場合、CIEy値が低いほど発光色が濃くなる。これは、表1の赤、緑、および青のR&D PeLED(丸)、青のR&D OLED(五角形)、赤のR&D QLED(三角形)、および市販のOLED(四角形)のデバイスデータのためのマーカ、ならびに図12aのDCI−P3色域の原色のためのマーカ、および図12bのRec.2020色域のためのマーカを含む図12を参照して理解することができる。
Figure 2021526713
図14は、単一発光ユニット赤、緑、および青のPeLED、OLED、およびQLEDの例示的なエレクトロルミネッセンス発光スペクトルを示している。破線を使用して示す赤、緑、および青のスペクトルは、Apple iPhone Xのような市販のOLEDデバイスのスペクトルに対応しており、DCI−P3の色域をレンダリングするために使用され得る。実線を使用して示す赤色のスペクトルは、単一の発光ユニットを有する赤色発光のR&D PeLEDデバイスのスペクトルに対応している。実線を使用して示す緑色のスペクトルは、単一の発光ユニットを有する緑色発光のR&D PeLEDデバイスのスペクトルに対応している。実線を使用して示す青色のスペクトルは、単一の発光ユニットを有する青色発光のR&D OLEDデバイスのスペクトルに対応している。図14から、発光スペクトルが狭くなるにつれて、発光色がより飽和することが分かる。図14の実線を使用して示されたエレクトロルミネッセンススペクトルは、Rec.2020色域をレンダリングするために使用され得る発光デバイスに対応する。
表1の単一発光ユニット赤、緑、および青のPeLED、OLED、およびQLEDデバイスについて報告されているCIE1931(x,y)色座標データは、例示である。市販のOLEDデータは、DCI−P3の色域を完全にサポートするApple iPhone Xから取得されている。このデータセットは、DisplayMate Technologies Corporation(Soneiraら)のRaymond Soneiraから入手可能である。R&D PeLED、R&D OLED、およびR&D QLEDデバイスのデータは、査読済みの科学雑誌の選定から取得され、赤色のR&D PeLEDのデータはWangらから取得され、赤色のR&D QLEDのデータはKathirgamanathanら(2)から取得されている。緑色のR&D PeLEDデータはHiroseらから取得され、青色のR&D PeLEDデータはKumarらから取得され、青色のR&D OLEDデータはTakitaらから取得されている。これらのソースからのデータは例として使用されており、非限定的であると考えられるべきである。他の査読済み科学雑誌からのデータ、実験装置から収集されたシミュレーションデータ、および/または実験データも、主張された積層発光デバイスアーキテクチャの前述の利点を実証するために使用され得る。
表1および図12aから分かるように、既存の有機発光材料およびデバイスは、Apple iPhone Xに例示されているように、DCI−P3の色域をレンダリングすることができる市販のディスプレイを実証するためにすでに使用することができる。しかしながら、図12bから分かるように、既存の有機発光材料およびデバイスだけを使用して、Rec.2020の色域をレンダリングできるディスプレイを実証することはできない。表1および図12bは、Rec.2020色域をレンダリングすることができるディスプレイを実証する1つの道筋が、1つ以上のペロブスカイト発光材料を、ディスプレイの1つ以上のサブピクセル内の1つ以上の発光デバイスに含めることであることを示している。
しかしながら、色域は、ディスプレイの性能を測定し得る1つの測定基準に過ぎない。ディスプレイに適用するための発光デバイスの設計では、効率、明るさ、動作寿命、電圧、プロセス条件、コストなどの他のパラメータも考慮する必要がある。特に、開発のこの初期段階においては、ペロブスカイト発光材料の動作寿命は比較的短い。たとえば、ペロブスカイト発光材料を使用した単一発光ユニットデバイスアーキテクチャについて以前に報告されたすべての動作寿命は、市販のディスプレイおよび光パネルでの応用の要件を満たすには不十分である。
本発明では、複数の発光ユニットを有する積層発光デバイスアーキテクチャを提案し、少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト発光材料を含む。発光デバイス内に複数の発光ユニットを積層することにより、実質的に同じ電流が各発光ユニットを通過し、それにより、電流密度を実質的に増加させることなく、明るさを高めた状態で動作させることができ、それにより、デバイスの動作寿命を延ばすことができる。
一般に、輝度(L)におけるPeLED、OLEDまたはQLEDの動作寿命(LT)は、LT=LT×(L/LAFのように表すことができ、ここで、LTは高輝度Lにおける測定寿命であり、LTは(低)輝度Lにおける予測寿命であり、AFは加速係数である。高輝度での測定寿命を低輝度での予測寿命に変換するためのおおよその加速係数は、PeLED、OLED、およびQLEDについてはおよそ1.5〜2.0の範囲内にあると判定されている。
2つの発光ユニットを含む積層発光デバイスの場合、同じ総デバイス輝度に対して、各発光ユニットは、単一の発光ユニットを有する同等の発光デバイスに必要な輝度Lより2倍低い輝度Lで動作し得る。加速係数を2.0とすると、2つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの予想動作寿命は、単一の発光ユニットを有する同等の発光デバイスの予想動作寿命よりも2=4倍長くなる。さらに、3つの発光ユニットを含む積層発光デバイスの場合、同じ総デバイス輝度に対して、各発光ユニットは、単一の発光ユニットを有する同等の発光デバイスに必要な輝度Lより3倍低い輝度Lで動作し得る。加速係数を2.0とすると、3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの予想動作寿命は、単一の発光ユニットを有する同等の発光デバイスの予想寿命よりも3=9倍長くなる。したがって、積層発光デバイスアーキテクチャを使用するアプローチは、市販のディスプレイおよび光パネルでのペロブスカイト発光材料の採用を加速する可能性がある。
任意で、積層発光デバイスに1つ以上のペロブスカイト発光材料を含めることにより、デバイスは、CIE1931(x,y)=(0.100,0.810)で緑色光を発することができ、これは、図12bから分かるように、CIE1931(x,y)=(0.170,0.797)を有するRec.2020標準の緑色の原色よりも飽和度が高い。任意で、Rec.2020標準の緑色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、第1の発光ユニットは、ペロブスカイト緑色発光材料を含み、第2の発光ユニットは、ペロブスカイト緑色発光材料を含む。任意で、Rec.2020標準の緑色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および第3の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、第1の発光ユニットは、ペロブスカイト緑色発光材料を含み、第2の発光ユニットは、ペロブスカイト緑色発光材料を含み、第3の発光ユニットはペロブスカイト緑色発光材料を含む。
任意で、積層発光デバイスに1つ以上のペロブスカイト発光材料を含めることにより、デバイスの1つ以上の発光ユニットは、CIE1931(x,y)=(0.720,0.280)で赤色光を発することができ、これは、図12bから分かるように、CIE1931(x,y)=(0.708,0.292)を有するRec.2020標準の赤色の原色よりも飽和度が高い。任意で、Rec.2020標準の赤色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、第1の発光ユニットは、ペロブスカイト赤色発光材料を含み、第2の発光ユニットは、ペロブスカイト赤色発光材料を含む。任意で、Rec.2020標準の赤色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および第3の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、第1の発光ユニットは、ペロブスカイト赤色発光材料を含み、第2の発光ユニットは、ペロブスカイト赤色発光材料を含み、第3の発光ユニットはペロブスカイト赤色発光材料を含む。
さらに、本発明では、いくつかの状況下で、ペロブスカイト発光材料を含む1つ以上の発光ユニットを、積層発光デバイスアーキテクチャにおいて量子ドット発光材料を含む1つ以上の発光ユニットと組み合わせることが有利であり得ることを提案する。
任意で、積層発光デバイスに1つ以上の量子ドット発光材料を含めることにより、デバイスの1つ以上の発光ユニットは、CIE1931(x,y)=(0.712,0.288)で赤色光を発することができ、これは、図12bから分かるように、CIE1931(x,y)=(0.708,0.292)を有するRec.2020標準の赤色の原色よりも飽和度が高い。本明細書に記載されるように、量子ドット発光材料を含む例示的な発光ユニットからの赤色発光の色飽和は、ペロブスカイト発光材料を含む例示的な発光ユニットからの赤色発光の色飽和よりもわずかに低くてもよい。しかしながら、状況によっては、量子ドット赤色発光材料を含めることで、改善された効率、より高い明るさ、改善された動作寿命、より低い電圧、および/またはより低いコストなどの1つ以上の利点をデバイスに提供することができ、したがって、積層発光デバイスアーキテクチャにおける実装に好ましい場合がある。
任意で、Rec.2020標準の赤色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト赤色発光材料を含み、少なくとも1つの発光ユニットは、量子ドット赤色発光材料を含む。任意で、Rec.2020標準の赤色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および第3の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト赤色発光材料を含み、少なくとも1つの発光ユニットは、量子ドット赤色発光材料を含む。
さらに、本発明では、いくつかの状況下で、ペロブスカイト発光材料を含む1つ以上の発光ユニットを、積層発光デバイスアーキテクチャにおいて有機発光材料を含む1つ以上の発光ユニットと組み合わせることが有利であり得ることを提案する。
任意で、積層発光デバイスに1つ以上の有機発光材料を含めることにより、デバイスの1つ以上の発光ユニットは、CIE1931(x,y)=(0.146,0.045)で青色光を発することができ、これは、図12bから分かるように、CIE1931(x,y)=(0.131,0.046)を有するRec.2020標準の青色の原色よりも飽和度が高い。
任意で、Rec.2020標準の青色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト青色発光材料を含み、少なくとも1つの発光ユニットは、有機青色発光材料を含む。任意で、Rec.2020標準の青色の原色よりも飽和度が高い色度は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および第3の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、少なくとも1つの発光ユニットは、ペロブスカイト青色発光材料を含み、少なくとも1つの発光ユニットは、有機青色発光材料を含む。
本明細書に記載されるように、ペロブスカイト青色発光材料を含む例示的な発光ユニットからの青色発光の色飽和は、有機青色発光材料を含む例示的な発光ユニットからの青色発光の色飽和よりもわずかに低くてもよい。たとえば、表1に示すように、ペロブスカイト青色発光材料は、CIE1931(x,y)=(0.166,0.079)で光を発することができ、これは、図12bから分かるように、CIE1931(x,y)=(0.131,0.046)を有するRec.2020標準の青色の原色よりも飽和度が高い。しかしながら、状況によっては、ペロブスカイト青色発光材料を含めることで、改善された効率、より高い明るさ、改善された動作寿命、より低い電圧、および/またはより低いコストなどの1つ以上の利点をデバイスに提供することができ、したがって、積層発光デバイスアーキテクチャにおける実装に好ましい場合がある。ペロブスカイト青色発光材料を含む発光ユニットと有機青色発光材料を含む発光ユニットからの発光を正しく組み合わせることにより、青色ペロブスカイト発光材料を含めることの利点を維持しながらも、積層発光デバイスは、Rec.2020標準の青色原色よりも飽和度が高い色度で青色光を発することができる。
任意で、1つ以上のペロブスカイト発光材料を含む1つ以上の発光ユニットを、1つ以上の有機発光材料および/または1つ以上の量子ドット発光材料を含む1つ以上の発光ユニットと組み合わせることによって、DCI−P3色域の原色をレンダリングし得る積層発光デバイスを実証することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.680以上のCIE1931x座標を有する赤色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.690以上のCIE1931y座標を有する緑色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.060以下のCIE1931y座標で青色光を発することができる。このようなデバイスは、DCI−P3ディスプレイ標準の色域要件を満たすという点で有利な場合がある。このようなデバイスは、ディスプレイの1つ以上のサブピクセルに実装された場合、ディスプレイは、日常生活で経験されるより広い範囲の色をレンダリングし、それによって機能性およびユーザ体験を改善することができるという点で有利であり得る。
任意で、1つ以上のペロブスカイト発光材料を含む1つ以上の発光ユニットを、1つ以上の有機発光材料および/または1つ以上の量子ドット発光材料を含む1つ以上の発光ユニットと組み合わせることによって、Rec.2020色域の原色をレンダリングし得る積層発光デバイスを実証することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.708以上のCIE1931x座標を有する赤色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.797以上のCIE1931y座標を有する緑色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.046以下のCIE1931y座標で青色光を発することができる。このようなデバイスは、Rec.2020ディスプレイ標準の色域要件を満たすという点で有利な場合がある。このようなデバイスは、ディスプレイの1つ以上のサブピクセルに実装された場合、ディスプレイは、日常生活で経験されるより広い範囲の色をレンダリングし、それによって機能性およびユーザ体験を改善することができるという点で有利であり得る。
任意で、積層発光デバイスに1つ以上のペロブスカイト発光材料を含めることによって、デバイスは白色光を発することができる。任意で、白色発光は、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、少なくとも1つの発光ユニットは、黄色発光材料を含み、少なくとも1つの発光ユニットは、青色発光材料を含む。白色発光は、それぞれの発光ユニットからの黄色と青色の発光を組み合わせることによって、実証することができる。
任意で、黄色発光材料はペロブスカイト発光材料であり得、青色発光材料はペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料であり得る。任意で、黄色発光材料は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料であり得、青色発光材料は、ペロブスカイト発光材料であり得る。任意で、黄色発光材料はペロブスカイト発光材料であり得、青色発光材料はペロブスカイト発光材料であり得る。任意で、黄色発光材料はペロブスカイト発光材料であり得、青色発光材料は有機発光材料であり得る。有機青色発光材料を含めることは、そのような材料によってデバイスがより長い動作寿命を示すことを可能にし得るので、好ましい場合がある。
任意で、白色発光は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および第3の発光ユニットを含む積層発光デバイスを使用して実証することができ、少なくとも1つの発光ユニットは、赤色発光材料を含み、少なくとも1つの発光ユニットは、緑色発光材料を含み、少なくとも1つの発光ユニットは青色発光材料を含む。白色発光は、それぞれの発光ユニットからの赤色、緑色、および青色の発光を組み合わせることによって実証することができる。
任意で、赤色発光材料はペロブスカイト発光材料であり得、緑色発光材料はペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料であり得、青色発光材料はペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料であり得る。任意で、赤色発光材料はペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料であり得、緑色発光材料はペロブスカイト発光材料であり得、青色発光材料はペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料であり得る。任意で、赤色発光材料は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料であり得、緑色発光材料は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料であり得、青色発光材料は、ペロブスカイト発光材料であり得る。任意で、赤色発光材料は、ペロブスカイト発光材料であり得、緑色発光材料は、ペロブスカイト発光材料であり得、青色発光材料は、ペロブスカイト発光材料であり得る。任意で、赤色発光材料は、ペロブスカイト発光材料であり得、緑色発光材料は、ペロブスカイト発光材料であり得、青色発光材料は、有機発光材料であり得る。有機青色発光材料を含めることは、そのような材料によってデバイスがより長い動作寿命を示すことを可能にし得るので、好ましい場合がある。
1つ以上のペロブスカイト発光材料を含むそのような積層白色発光デバイスは、ペロブスカイト発光材料のより高い色飽和度により、有機発光材料および/または量子ドット発光材料のみを含む同等のデバイスよりも高い演色評価数(CRI)を有する白色発光を可能にし得るので、有利である場合もある。これは、光パネルでの適用に有利である可能性がある。
1つ以上のペロブスカイト発光材料を含むそのような積層白色発光デバイスは、ペロブスカイト発光材料のより高い色飽和度により、有機発光材料および/または量子ドット発光材料のみを含む同等のデバイスよりも効率的に、デバイスを1つ以上の色変更層に光学的に結合することを可能にし得るので、有利である場合もある。これは、ディスプレイでの適用に有利である可能性がある。
図15は、2つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々な構成を示している。各構成において、積層発光デバイスは、第1の電極310、第1の発光ユニット320、第1の電荷生成層330、第2の発光ユニット340、および第2の電極350を含む。第1の発光ユニット320、第1の電荷生成層330、および第2の発光ユニット340は、第1の電極310と第2の電極350との間に配置される。第1の発光ユニット320は、第1の電極310上に配置される。第1の電荷生成層330は、第1の発光ユニット320の上に配置される。第2の発光ユニット340は、第1の電荷生成層330の上に配置される。第2の電極350は、第2の発光ユニット340の上に配置される。各構成において、積層発光デバイスは、ペロブスカイト発光材料を含む少なくとも1つの発光ユニットと、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料を含む少なくとも1つのさらなる発光ユニットと、を含む。このような積層発光デバイスアーキテクチャは、異なる発光材料の組み合わせにより、各発光ユニットに最適なタイプの発光材料を選択することが可能となり、それにより、ペロブスカイト発光材料のみ、有機発光材料のみ、または量子ドット発光材料のみなどの単一タイプの発光材料のみを含む積層発光デバイスで達成され得るものを超えて性能を強化させることができるので、有利であり得る。例えば、デバイスの色域、エレクトロルミネッセンス効率および/またはエレクトロルミネッセンス安定性を強化することができる。
簡素にするために、図15、16および17では、ペロブスカイト発光材料を含む発光ユニットは「PELED」とラベル付けされ、有機発光材料を含む発光ユニットは「OLED」とラベル付けされ、量子ドット発光材料を含む発光ユニットは「QLED」とラベル付けされている。ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む発光ユニットは、「PeLED、OLEDまたはQLED」とラベル付けされている。
一実施形態では、第1の発光ユニット320が、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット340が、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図15aの積層発光デバイス700によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット320が、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット340が、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図15bの積層発光デバイス710によって示される。
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図15cの積層発光デバイス720、図15dの730、および図15fの750によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット320が、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット340が、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図15cの積層発光デバイス720によって示される。そのようなデバイスアーキテクチャは、製造プロセスが、PeLED発光ユニットのみを含む積層発光デバイスに対して簡素化され得るという点で有利な場合がある。
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図15dの積層発光デバイス730および図15fの750によって示される。このようなデバイスアーキテクチャは、積層発光デバイスのうちの少なくとも1つの発光ユニットに対してペロブスカイト発光材料が好ましい場合があるが、デバイスのさらなる発光ユニットに有機発光材料が使用されると、デバイスの性能が強化され得るので、有利な場合がある。例えば、デバイスの色域、エレクトロルミネッセンス効率および/またはエレクトロルミネッセンス安定性を強化することができる。積層発光デバイス内でのPeLED発光ユニットとOLED発光ユニットとの組み合わせは、商業的な性能を有する有機発光材料がペロブスカイト発光材料の性能によって補完され、強化され得るので、特に有利な場合がある。
一実施形態では、第1の発光ユニット320が、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット340が、有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図15dの積層発光デバイス730によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット320が、有機発光材料を含み得、第2の発光ユニット340が、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図15fの積層発光デバイス750によって示される。
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図15cの積層発光デバイス720、図15eの740、および図15gの760によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット320が、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット340が、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図15cの積層発光デバイス720によって示される。そのようなデバイスアーキテクチャは、製造プロセスが、PeLED発光ユニットのみを含む積層発光デバイスに対して簡素化され得るという点で有利な場合がある。
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図15eの例示的な積層発光デバイス740および図15gの760によって示される。このようなデバイスアーキテクチャは、積層発光デバイスのうちの少なくとも1つの発光ユニットに対してペロブスカイト発光材料が好ましい場合があるが、デバイスのさらなる発光ユニットに量子ドット発光材料が使用されると、デバイスの性能が強化され得るので、有利な場合がある。例えば、デバイスの色域、エレクトロルミネッセンス効率および/またはエレクトロルミネッセンス安定性を強化することができる。PeLED発光ユニットおよびQLED発光ユニットを積層発光デバイス内で組み合わせることは、ペロブスカイト発光材料と量子ドット発光材料の構造が類似しているため、これらの発光ユニットを、さらなる複雑さをほとんどまたは全く伴わずに一緒に製造することができる可能性があるため、特に有利であり得る。例えば、溶解法の製造の場合、一般的な溶媒を使用して、ペロブスカイト発光材料および量子ドット発光材料を処理することができる。
一実施形態では、第1の発光ユニット320は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット340は、量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図15eの積層発光デバイス740によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット320は、量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット340は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図15gの積層発光デバイス760によって示される。
一実施形態では、積層発光デバイスの各発光ユニットは、1つ、かつ1つ以下の発光層を含み得る。一実施形態では、積層発光デバイスの各発光ユニットは、1つ、かつ1つ以下の発光材料を含み得る。そのような発光デバイスは、飽和度の高い光を発することを可能にし得るという点で有利であり得る。そのような発光デバイスはまた、それらが製造プロセスを簡素化することができるという点で有利であり得る。
一実施形態では、積層発光デバイスは、マイクロキャビティ構造を含み得る。任意で、本明細書に記載されるように、透明で部分的に反射性の電極が、対向する反射電極と組み合わせて使用されるマイクロキャビティ構造を作成してもよい。任意で、標準的なデバイスアーキテクチャでは、Agの厚さが約25nm未満であるITO/Ag/ITOのような透明で部分的に反射性の多層アノードと、LiF/Alのような反射性多層カソードとを組み合わせて使用して、下部発光マイクロキャビティ構造を作成してもよい。このアーキテクチャでは、発光はアノードを介して行われる。任意で、標準的なデバイスアーキテクチャでは、Mg:Agのような透明で部分的に反射性の化合物カソードと、Agの厚さが約80nmを超えるITO/Ag/ITOのような反射性多層アノードとを組み合わせて使用して、上部発光マイクロキャビティ構造を作成してもよい。このアーキテクチャでは、発光はカソードを介して行われる。
そのようなデバイスは、そのようなマイクロキャビティ構造がデバイスから発せられる光の総量を増加させ、それによってデバイスの効率および明るさを増加させることができるという点で有利であり得る。そのようなデバイスは、そのようなマイクロキャビティ構造が、デバイスから順方向に発せされる光の割合を増加させ、それによって、法線入射で配置されたユーザに対するデバイスの見かけの明るさを増加させることができるという点で、さらに有利であり得る。そのようなデバイスは、そのようなマイクロキャビティ構造がデバイスから発せられる光のスペクトルを狭め、それによって発せられた光の色飽和度を増加させることができるという点で有利であり得る。そのようなマイクロキャビティ構造をデバイスに適用することにより、デバイスは、DCI−P3色域の原色をレンダリングすることが可能になり得る。そのようなマイクロキャビティ構造をデバイスに適用することにより、デバイスは、Rec.2020色域の原色をレンダリングすることが可能になり得る。
一実施形態では、積層発光デバイスは、赤色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、DCI−P3色域の赤色の原色をレンダリングすることができる赤色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、CIE1931x座標が0.680以上の赤色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、Rec.2020色域の赤色の原色をレンダリングすることができる赤色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、CIE1931x座標が0.708以上の赤色光を発することができる。表1に示されるように、この色の深さは、1つ以上のペロブスカイト発光材料および/または1つ以上の量子ドット発光材料を使用して達成することができる。ディスプレイのサブピクセルに実装される場合、そのようなデバイスは、ディスプレイがより広い範囲の色をレンダリングすることを可能にし得る。
一実施形態では、積層発光デバイスは、緑色光を放出することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、DCI−P3色域の緑色の原色をレンダリングすることができる緑色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、CIE1931y座標が0.690以上の緑色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、Rec.2020色域の緑色の原色をレンダリングすることができる緑色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、CIE1931y座標が0.797以上の緑色光を発することができる。表1に示されているように、この色の深さは、1つ以上のペロブスカイト発光材料を使用して達成することができる。ディスプレイのサブピクセルに実装される場合、そのようなデバイスは、ディスプレイがより広い範囲の色をレンダリングすることを可能にし得る。
一実施形態では、タック付き発光デバイスは、青色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、DCI−P3色域の青色の原色をレンダリングすることができる青色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、CIE1931y座標が0.060以下の青色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、Rec.2020色域の青色の原色をレンダリングすることができる青色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、CIE1931y座標が0.046以下の青色光を発することができる。表1に示されているように、この色の深さは、1つ以上の有機発光材料を使用して達成することができる。ディスプレイのサブピクセルに実装される場合、そのようなデバイスは、ディスプレイがより広い範囲の色をレンダリングすることを可能にし得る。
一実施形態では、積層発光デバイスは、白色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、光パネルに組み込まれ得る。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.010以下のDuvを有する白色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、0.005以下のDuvを有する白色光を発することができる。小さなDuv値を有することは、発光デバイスが黒体放射体に非常に似ている可能性があるという点で有利な場合がある。一実施形態では、積層発光デバイスは、CCTが約2700K〜6500Kの範囲にある白色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、CCTが約3000K〜5000Kの範囲にある光を発することができる。この範囲のCCTを持つことは、発光デバイスがより自然な色に見え、米国エネルギー省のstandard for Energy Star certification for Solid State Lightingを満たし得るという点で有利な場合がある。一実施形態では、積層発光デバイスは、発光デバイスのCRIが80以上になるように白色光を発することができる。一実施形態では、積層発光デバイスは、発光デバイスのCRIが90以上になるように白色光を発することができる。高いCRIを有することは、発光デバイスが色をより正確にレンダリングし得るという点で有利である可能性がある。
一実施形態では、積層発光デバイスは、ディスプレイのサブピクセルに組み込まれ得る。一実施形態では、積層発光デバイスは、CCTが約6504Kの白色光を発することができる。約6504KのCCTを持つことは、ディスプレイが、DCI−P3とRec.2020標準の両方に使用される白色点である発光性D65白色点に容易に較正できるという点で有利な場合がある。
一実施形態では、積層発光デバイスは、ディスプレイのサブピクセルに含まれ得る。任意で、ディスプレイは幅広い消費者製品に組み込むことができる。任意で、ディスプレイは、テレビ、コンピュータモニタ、タブレット、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオレコーダ、スマートウォッチ、フィットネストラッカ、パーソナルデジタルアシスタント、車両ディスプレイ、および他の電子デバイスに使用することができる。任意で、ディスプレイをマイクロディスプレイまたはヘッドアップディスプレイに使用することができる。任意で、ディスプレイは、内部または外部の照明および/または信号伝達のための光源、スマートパッケージ、または看板で使用されてもよい。
一実施形態では、積層発光デバイスは、光パネルに含まれ得る。任意で、光パネルは、幅広い消費者製品に含まれ得る。任意で、光パネルは、内部または外部の照明および/または信号伝達、スマートパッケージ、または看板で使用されてもよい。
図16は、3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々な構成を示している。各構成において、積層発光デバイスは、第1の電極410、第1の発光ユニット420、第1の電荷生成層430、第2の発光ユニット440、第2の電荷生成層450、第3の発光ユニット460、および第2の電極470を含む。第1の発光ユニット420、第1の電荷生成層430、第2の発光ユニット440、第2の電荷生成層450、および第3の発光ユニット460は、第1の電極410と第2の電極470との間に配置される。第1の発光ユニット420は、第1の電極410の上に配置される。第1の電荷生成層430は、第1の発光ユニット420の上に配置される。第2の発光ユニット440は、第1の電荷生成層430の上に配置される。第2の電荷生成層450は、第2の発光ユニット440の上に配置される。第3の発光ユニット460は、第2の電荷生成層450の上に配置される。第2の電極470は、第3の発光ユニット460の上に配置される。各構成において、積層発光デバイスは、ペロブスカイト発光材料を含む少なくとも1つの発光ユニットと、それぞれがペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料を含む少なくとも2つのさらなる発光ユニットと、を含む。このような積層発光デバイスアーキテクチャは、異なる発光材料の組み合わせにより、各発光ユニットに最適なタイプの発光材料を選択することが可能となり、それにより、ペロブスカイト発光材料のみ、有機発光材料のみ、または量子ドット発光材料のみなどの単一タイプの発光材料のみを含む積層発光デバイスで達成され得るものを超えて性能を強化させることができるので、有利であり得る。例えば、デバイスの色域、エレクトロルミネッセンス効率および/またはエレクトロルミネッセンス安定性を強化することができる。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図16aの積層発光デバイス800によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料または量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図16bの積層発光デバイス805によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図16cの積層発光デバイス810によって示される。
一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットは、それぞれ、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図16dの815、図16eの820、図16gの830、図16iの840、図17aの900、図17eの920、および図17iの940の積層発光デバイスによって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図16dの積層発光デバイス815によって示される。そのようなデバイスアーキテクチャは、製造プロセスが、PeLED発光ユニットのみを含む積層発光デバイスに対して簡素化され得るという点で有利な場合がある。
一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットが、それぞれ、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含み、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つが、有機発光材料を含む。この実施形態は、図16eの積層発光デバイス820、図16gの830、図16iの840、図17aの900、図17eの920、および図17iの940によって示される。このようなデバイスアーキテクチャは、積層発光デバイスのうちの少なくとも1つの発光ユニットに対してペロブスカイト発光材料が好ましい場合があるが、デバイスの少なくとも1つのさらなる発光ユニットに有機発光材料が使用されると、デバイスの性能が強化され得るので、有利な場合がある。例えば、デバイスの色域、エレクトロルミネッセンス効率および/またはエレクトロルミネッセンス安定性を強化することができる。積層発光デバイス内でのPeLED発光ユニットとOLED発光ユニットとの組み合わせは、商業的な性能を有する有機発光材料がペロブスカイト発光材料の性能によって補完され、強化され得るので、特に有利な場合がある。
一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットは、それぞれ、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含む。この実施形態は、図16dの例示的な積層発光デバイス815、図16fの825、図16hの835、図16jの845、図17dの915、図17hの935、および図17lの955によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図16dの積層発光デバイス815によって示される。そのようなデバイスアーキテクチャは、製造プロセスが、PeLED発光ユニットのみを含む積層発光デバイスに対して簡素化され得るという点で有利な場合がある。
一実施形態では、少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットは、それぞれ、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含み、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つは、量子ドット発光材料を含む。この実施形態は、図16fの例示的な積層発光デバイス825、図16hの835、図16jの845、図17dの915、図17hの935、および図17lの955によって示される。このようなデバイスアーキテクチャは、積層発光デバイスのうちの少なくとも1つの発光ユニットに対してペロブスカイト発光材料が好ましい場合があるが、デバイスの少なくとも1つのさらなる発光ユニットに量子ドット発光材料が使用されると、デバイスの性能が強化され得るので、有利な場合がある。例えば、デバイスの色域、エレクトロルミネッセンス効率および/またはエレクトロルミネッセンス安定性を強化することができる。PeLED発光ユニットおよびQLED発光ユニットを積層発光デバイス内で組み合わせることは、ペロブスカイト発光材料と量子ドット発光材料の構造が類似しているため、これらの発光ユニットを、さらなる複雑さをほとんどまたは全く伴わずに一緒に製造することができる可能性があるため、特に有利であり得る。例えば、溶解法の製造の場合、一般的な溶媒を使用して、ペロブスカイト発光材料および量子ドット発光材料を処理することができる。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図16eの積層発光デバイス820によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図16fの積層発光デバイス825によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、有機発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図16gの積層発光デバイス830によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、量子ドット発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図16hの積層発光デバイス835によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、有機発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図16iの積層発光デバイス840によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図16jの積層発光デバイス845によって示される。
図17は、3つの発光ユニットを有する積層発光デバイスの発光ユニットの様々なさらなる構成を示している。各構成において、積層発光デバイスは、第1の電極410、第1の発光ユニット420、第1の電荷生成層430、第2の発光ユニット440、第2の電荷生成層450、第3の発光ユニット460、および第2の電極を含む。第1の発光ユニット420、第1の電荷生成層430、第2の発光ユニット440、第2の電荷生成層450、および第3の発光ユニット460は、第1の電極410と第2の電極470との間に配置される。第1の発光ユニット420は、第1の電極410の上に配置される。第1の電荷生成層430は、第1の発光ユニット420の上に配置される。第2の発光ユニット440は、第1の電荷生成層430の上に配置される。第2の電荷生成層450は、第2の発光ユニット440の上に配置される。第3の発光ユニット460は、第2の電荷生成層450の上に配置される。第2の電極470は、第3の発光ユニット460の上に配置される。各構成において、積層発光デバイスは、ペロブスカイト発光材料を含む少なくとも1つの発光ユニットを含む。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、有機発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図17aの積層発光デバイス900によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、有機発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図17bの積層発光デバイス905によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、量子ドット発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図17cの積層発光デバイス910によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、量子ドット発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図17dの積層発光デバイス915によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は有機発光材料を含み得、第2の発光ユニット440はペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図17eの積層発光デバイス920によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、有機発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図17fの積層発光デバイス925によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、有機発光材料を含み得る。この実施形態は、図17gの積層発光デバイス930によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、ペロブスカイト発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、量子ドット発光材料を含み得る。この実施形態は、図17hの積層発光デバイス935によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は有機発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は有機発光材料を含み得、第3の発光ユニット460はペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図17iの積層発光デバイス940によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、有機発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、量子ドット発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図17jの積層発光デバイス945によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、有機発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図17kの積層発光デバイス950によって示される。
一実施形態では、第1の発光ユニット420は、量子ドット発光材料を含み得、第2の発光ユニット440は、量子ドット発光材料を含み得、第3の発光ユニット460は、ペロブスカイト発光材料を含み得る。この実施形態は、図17lの積層発光デバイス955によって示される。
一実施形態では、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、有機発光材料を含み、少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットは、量子ドット発光材料を含む。この実施形態は、図17bの積層発光デバイス905、図17cの910、図17fの925、図17gの930、図17jの945、および図17kの950によって示される。このような積層発光デバイスアーキテクチャは、異なる発光材料の組み合わせにより、各発光ユニットに最適なタイプの発光材料を選択することが可能となり、それにより、単一タイプの発光材料のみ、または2つのタイプの発光材料のみを含む積層発光デバイスで達成され得るものを超えて性能を強化させることができるので、有利であり得る。例えば、デバイスの色域、エレクトロルミネッセンス効率および/またはエレクトロルミネッセンス安定性を強化することができる。
当業者は、ほんのわずかな使用例しか記載されていないが、それらが決して限定的ではないことを理解するであろう。
前述の発明の実施形態への変更は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく可能である。本発明を説明および主張するために使用される「含む(including)」、「含む(comprising)」、「組み込む」、「からなる」、「有する」、「である」などの表現は、非排他的な方法で解釈されることを意図しており、すなわち、明示的に記載されていない項目、構成要素または要素も存在することを可能にしている。単数形への言及も、複数形に関すると解釈されるべきである。添付の請求項の括弧内に含まれる数字は、請求項の理解を助けることを意図しており、これらの特許請求の範囲によって請求される主題を制限するように解釈されるべきではない。
特許参考文献
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Claims (46)

  1. 発光デバイスであって、
    第1の電極、
    第2の電極、
    少なくとも2つの発光ユニットおよび少なくとも1つの電荷生成層を含み、
    前記少なくとも2つの発光ユニットおよび前記少なくとも1つの電荷生成層が、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置され、
    前記少なくとも2つの発光ユニットの第1の発光ユニットが、前記第1の電極の上に配置され、
    前記少なくとも1つの電荷生成層の第1の電荷生成層が、前記第1の発光ユニットの上に配置され、
    前記少なくとも2つの発光ユニットの第2の発光ユニットが、前記第1の電荷生成層の上に配置され、
    前記第2の電極が、前記第2の発光ユニットの上に配置され、
    前記少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、
    前記デバイスが、前記少なくとも2つの発光ユニットのうちの少なくとも1つのさらなる発光ユニットを含み、
    前記少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む、発光デバイス。
  2. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記少なくとも2つの発光ユニットのうちの前記少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のデバイス。
  5. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記少なくとも2つの発光ユニットのうちの前記少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、有機発光材料を含む、請求項4に記載のデバイス。
  7. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、有機発光材料を含む、請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記第1の発光ユニットが、有機発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む、請求項6に記載のデバイス。
  9. 前記少なくとも2つの発光ユニットのうちの前記少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記少なくとも2つの発光ユニットのうちの前記少なくとも1つのさらなる発光ユニットが、量子ドット発光材料を含む、請求項9に記載のデバイス。
  12. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、量子ドット発光材料を含む、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記第1の発光ユニットが、量子ドット発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む、請求項1に記載のデバイス。
  14. 各発光ユニットが、1つ、かつ1つ以下の発光層を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のデバイス。
  15. 各発光ユニットが、1つ、かつ1つ以下の発光材料を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のデバイス。
  16. 前記デバイスが、マイクロキャビティ構造を含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
  17. 前記デバイスが赤色光を発する、先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
  18. 前記デバイスが、CIE1931x座標が0.680以上の赤色光を発する、請求項17に記載のデバイス。
  19. 前記デバイスが、CIE1931x座標が0.708以上の赤色光を発する、請求項17に記載のデバイス。
  20. 前記デバイスが、緑色光を発する、先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
  21. 前記デバイスが、CIE1931y座標が0.690以上の緑色光を発する、請求項20に記載のデバイス。
  22. 前記デバイスが、CIE1931y座標が0.797以上の緑色光を発する、請求項20に記載のデバイス。
  23. 前記デバイスが、青色光を発する、先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
  24. 前記デバイスが、CIEy座標が0.060以下である青色光を発する、請求項23に記載のデバイス。
  25. 前記デバイスが、CIEy座標が0.046以下である青色光を発する、請求項23に記載のデバイス。
  26. 前記デバイスが、白色光を発する、先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
  27. 前記発光ユニットのうちの1つ以上が、有機金属ハロゲン化物発光ペロブスカイト材料を含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
  28. 前記発光ユニットのうちの1つ以上が、無機金属ハロゲン化物発光ペロブスカイト材料を含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
  29. 前記第1の電荷生成層が、外部電源に直接接続されている、請求項1〜28のいずれか一項に記載のデバイス。
  30. 前記第1の電荷生成層が、独立してアドレス可能である、請求項29に記載のデバイス。
  31. 前記第1の電荷生成層が、外部電源に直接接続されていない、請求項1〜28のいずれか一項に記載のデバイス。
  32. 前記第1の電荷生成が、独立してアドレス可能ではない、請求項31に記載のデバイス。
  33. 前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットが、電気的に直列に接続されている、請求項1〜28のいずれか一項に記載のデバイス。
  34. 直流が、前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットを通過する、請求項1〜28のいずれか一項に記載のデバイス。
  35. 先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイスを含むディスプレイのサブピクセル。
  36. 先行する請求項のいずれか一項に記載のデバイスを含む光パネル。
  37. 発光デバイスであって、
    第1の電極、
    第2の電極、
    少なくとも3つの発光ユニットおよび少なくとも2つの電荷生成層を含み、
    前記少なくとも3つの発光ユニットおよび前記少なくとも2つの電荷生成層が、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置され、
    前記少なくとも3つの発光ユニットの第1の発光ユニットが、前記第1の電極の上に配置され、
    前記少なくとも2つの電荷生成層の第1の電荷生成層が、前記第1の発光ユニットの上に配置され、
    前記少なくとも3つの発光ユニットの第2の発光ユニットが、前記第1の電荷生成層の上に配置され、
    前記少なくとも2つの電荷生成層の第2の電荷生成層が、前記第2の発光ユニットの上に配置され、
    前記少なくとも3つの発光ユニットの第3の発光ユニットが、前記第2の電荷生成層の上に配置され、
    前記第2の電極が、前記第3の発光ユニットの上に配置され、
    前記少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、
    前記デバイスが、前記少なくとも3つの発光ユニットのうちの少なくとも2つのさらなる発光ユニットを含み、
    前記少なくとも2つのさらなる発光ユニットの各々が、ペロブスカイト発光材料、有機発光材料、または量子ドット発光材料を含む、発光デバイス。
  38. 前記少なくとも3つの発光ユニットのうちの前記少なくとも2つのさらなる発光ユニットがそれぞれ、ペロブスカイト発光材料または有機発光材料を含む、請求項37に記載のデバイス。
  39. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第3の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む、請求項37または38に記載のデバイス。
  40. 前記少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットが、有機発光材料を含む、請求項37〜39のいずれか一項に記載のデバイス。
  41. 前記少なくとも3つの発光ユニットのうちの前記少なくとも2つのさらなる発光ユニットがそれぞれ、ペロブスカイト発光材料または量子ドット発光材料を含む、請求項37に記載のデバイス。
  42. 前記第1の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第2の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含み、前記第3の発光ユニットが、ペロブスカイト発光材料を含む、請求項41に記載のデバイス。
  43. 前記少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットが、量子ドット発光材料を含む、請求項41または42に記載のデバイス。
  44. 前記少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットが、有機発光材料を含み、前記少なくとも2つのさらなる発光ユニットのうちの少なくとも1つの発光ユニットが、量子ドット発光材料を含む、請求項37に記載のデバイス。
  45. 請求項37〜44のいずれか一項に記載のデバイスを含むディスプレイのサブピクセル。
  46. 請求項37〜44のいずれか一項に記載のデバイスを含む光パネル。
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