JP2021522899A - 注射器の取り扱いのためのシステム及び方法 - Google Patents

注射器の取り扱いのためのシステム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021522899A
JP2021522899A JP2020561737A JP2020561737A JP2021522899A JP 2021522899 A JP2021522899 A JP 2021522899A JP 2020561737 A JP2020561737 A JP 2020561737A JP 2020561737 A JP2020561737 A JP 2020561737A JP 2021522899 A JP2021522899 A JP 2021522899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
syringe
assembly
syringe pump
drive mechanism
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020561737A
Other languages
English (en)
Inventor
ピーターソン ベンジャミン
ピーターソン ベンジャミン
ドブロボルニー ウォルター
ドブロボルニー ウォルター
サンボーン ジョナサン
サンボーン ジョナサン
マッデン ヘンリー
マッデン ヘンリー
プラジャー スティーブン
プラジャー スティーブン
レイシー クリストファー
レイシー クリストファー
クラウトバウアー ケビン
クラウトバウアー ケビン
バブコック デニス
バブコック デニス
シビク ディーン
シビク ディーン
ホリスバーガー ベン
ホリスバーガー ベン
アダムス グラント
アダムス グラント
シュルト セス
シュルト セス
Original Assignee
スミスズ メディカル エーエスディー,インコーポレイティド
スミスズ メディカル エーエスディー,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スミスズ メディカル エーエスディー,インコーポレイティド, スミスズ メディカル エーエスディー,インコーポレイティド filed Critical スミスズ メディカル エーエスディー,インコーポレイティド
Publication of JP2021522899A publication Critical patent/JP2021522899A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/142Pressure infusion, e.g. using pumps
    • A61M5/145Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
    • A61M5/1452Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/1407Infusion of two or more substances
    • A61M5/1408Infusion of two or more substances in parallel, e.g. manifolds, sequencing valves
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/142Pressure infusion, e.g. using pumps
    • A61M5/145Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
    • A61M5/1452Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons
    • A61M5/1456Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons with a replaceable reservoir comprising a piston rod to be moved into the reservoir, e.g. the piston rod is part of the removable reservoir
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/142Pressure infusion, e.g. using pumps
    • A61M5/145Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
    • A61M5/1452Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons
    • A61M5/1458Means for capture of the plunger flange
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2205/00General characteristics of the apparatus
    • A61M2205/82Internal energy supply devices
    • A61M2205/8206Internal energy supply devices battery-operated

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

ポンプに装填された注射器を少なくとも部分的に取り囲むように構成された注射器ポンプである。注射器ポンプは、注射器の装填を受容するような形状及びサイズに形成された注射器受容器を画定する注射器ポンプ筐体と、注射器ポンプに装填された注射器のプランジャを操作するように構成されたプランジャ駆動機構組立品と、注射器受容器の内側の注射器ポンプに装填された注射器を少なくとも部分的に囲むように構成された注射器ポンプ筐体と回動可能に連結された注射器バレルシールドと、注射器ポンプ筐体に作動可能に連結されると共に、プランジャ駆動機構組立品の一部分を少なくとも部分的に囲むように構成された、注射器プランジャトレイ及び蓋組立品と、を含む注射器筐体と、を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年5月3日に出願された米国仮特許出願第62/666,413号の優先権を主張する。これらは、参照によって、その全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般的に、医療機器、より具体的には、輸液ポンプによる注射器の取り扱いのためのシステム及び方法に関する。
医療技術において、輸液ポンプは、所定の治療剤、栄養素、薬剤、並びに、抗生物質、血液凝固剤、鎮痛剤、その他の流体物質及び/又は流体的物質といった医薬品(総称して「薬剤」又は「注入剤」)を、他のパラメタの中で容量制御及び時間制御された投与量で、患者に送達及び分配することを管理するのに有用である。医薬品は、このようなポンプによって、0.1ml/時から1200ml/時までの範囲の注入速度で、正確かつ継続的に投与され得る。長時間に亘って精密、正確、かつ、継続的に医薬品を送達する能力があるため、輸液ポンプは、手動の輸液技術と比べて、いくつかの有意義な利点を提供することができる。
輸液ポンプは、癌、糖尿病、並びに、血管、神経及び代謝障害を含む、定期的な薬理学的介入を必要とする疾患及び障害の治療に特に有用である。輸液ポンプは、また、麻酔を提供し、痛みを管理し、緩和ケアを提供する医療提供者の能力を強化する。これらの特定の設計及び使用目的に応じて、輸液ポンプは、静脈内、腹腔内、腸内、動脈内、皮下、脳幹軸、並びに、具体的には、術中部位、硬膜上腔、及び、くも膜下腔を含む、様々な送達方法及び経路を通じて、注入液を投与するために使用される。輸液ポンプは、病院、新生児集中治療室及び小児集中治療室、ナーシングホーム、その他の短期及び長期の医療施設を含む様々な環境、及び、住宅医療環境で使用される。輸液ポンプは、様々な構造、作動モード及びタイプを含み得る。
一般的には、輸液ポンプは、様々なタイプのポンプを含み得る。いくつかの場合では、これらの輸液ポンプは、注射器と流体接続された注入ライン又はチューブを通じて、患者に所定の量又は投与量の医薬品を送達するために、事前に充填された注射器が、マイクロプロセッサ制御下で機械的に駆動される、注射器ポンプを含む。注射器ポンプは、通常、親ねじを回転させるモータを含む。親ねじは、次に、ポンプに取り外し可能に取り付けられた注射器のシリンダの内側でプランジャを前方に押す、プランジャ駆動機構を作動させる。したがって、プランジャを前方へ押すことで、注入剤は、注射器から外向きに注入ライン又はチューブに押し込まれ、かつ、患者に押し込まれる。注射器ポンプの例は、「高精度注射器ポンプ」と題する、特許文献1、及び、「医薬品注射器ポンプの過負荷保護のための方法及び装置」と題する、特許文献2に開示されており、どちらも、参照によって、本明細書に組み込まれている。本開示を通して使用される、「注射器ポンプ」という用語は、一般的に、注射器に作用して、そこから外向きに注入を制御可能に強制する任意の装置に関連することを意図する。
様々な注射器ポンプが、医療環境で長年使用されているが、これらの装置は、かなり複雑な医療装置のままであり、効率的、効果的、安全な使用にはいくつかの制限がある。それゆえ、オペレータに大きな適応性及び使い易さを提供する注射器ポンプの必要性がある。さらに、医療処置や治療における輸液ポンプの重要な役割のために、強化された患者への安全性を提供する注射器ポンプが必要とされている。
国際公開第2016/183342号 米国特許出願公開第2017/0203032号明細書
本明細書に記載又は他の方法で企図される実施形態は、他の利点の中でもとりわけ、適応性、使いやすさ、操作、及び、患者の安全性を改善するという利点を実質的に提供する。
本開示の1つの実施形態は、使用中に、注射器から注入チューブが意図せずに分離することの抑制を目的とし、ポンプに装填された注射器に取り付けられた注入チューブを支持するように構成されている、注射器ポンプを提供する。注射器ポンプは、注射器の装填を受容するための形状及び大きさに形成された注射器受容器を画定する注射器ポンプ筐体を含んでもよい。注射器ポンプ筐体は、さらに、注射器に近接してチャンネルに入る注入チューブの軸が、チャンネルを出る注入チューブの軸からオフセットされることを強いるような形状及び大きさに形成されたチャンネルによって、注入チューブ保持通路を画定してもよい。注入チューブ保持通路は、さらに、チャンネルの内側に前記注入チューブの一部を保持する補助として役立つように構成されたフック構造を画定してもよい。
本開示のもう1つの実施形態は、外力が注射器ポンプに適用された結果としての医薬品の意図しない送達を抑制するように構成された注射器ポンプを提供する。注射器ポンプは、筐体と、注射器プランジャ駆動機構組立品と、を含んでもよい。注射器ポンプ筐体は、注射器の装填を受容するための形状及び大きさに形成された注射器受容器を画定してもよい。注射器プランジャ駆動機構組立品は、注射器プランジャ駆動機構組立品の外側部分に作動可能に連結されたバンパを含んでもよい。バンパは、一般的に、丸みを帯びた形状であり、外力のプランジャ駆動機構組立品への適用の結果としての医薬品の意図しない送達を抑制するために、プランジャ頭部組立品に作用する外力を吸収するように構成された弾性材料で製造されてもよい。
本開示のもう1つの実施形態は、注射器ポンプへの注射器の装填及び取り外しの間に、注射器ポンプの片手での操作が可能となるように構成された注射器ポンプを提供する。注射器ポンプは、注射器ポンプ筐体と、注射器プランジャ駆動機構組立品と、を含んでもよい。注射器ポンプ筐体は、注射器の装填を受容するための形状及び大きさに形成された注射器受容器を画定してもよい。注射器プランジャ駆動機構組立品は、トリガと、クラッチ組立品と、フリッパと、を含む。トリガは、人間工学的に形成されたプランジャ駆動機構頭部に配置されてもよい。クラッチ組立品は、親ねじ捕捉位置から親ねじ解放位置へ選択的に移動して、注射器プランジャ駆動機構組立品をモータ及び注射器駆動機構要素から切り離し、注射器プランジャ駆動機構を注射器ポンプ筐体に対してスライドできるように構成されてもよい。フリッパは、注射器が注射器受容器を有して配置されることを可能にするために、人間工学的に形成されたプランジャ駆動機構頭部に対して、注射器プランジャ捕捉位置から注射器プランジャ装填/取り外し位置へ選択的に回転するように構成されてもよい。トリガを押すこと、又は、始動することは、クラッチ組立品を親ねじ解放位置へ、かつ、フリッパを注射器プランジャ装填/取り外し位置へ、同時に移動することができる。
本開示のもう1つの実施形態は、筐体と、親ねじを有するパワートレインと、クラッチ組立品と、含む注射器ポンプを提供する。クラッチ組立品は、第1のハーフナット及び第2のハーフナットと、第1のローブ及び第2のローブを有するカムであって、第1のローブは、ハーフナットを移動して、親ねじと係合するように作動可能とされており、第2のローブは、ハーフナットを移動して、親ねじと係合解除するように作動可能とされている、カムと、ハーフナットの少なくとも1つと連携する板ばねと、を含む。注射器ポンプは、また、捕捉位置と開放位置との間で移動可能に構成されたフリッパと、クラッチ組立品とフリッパの両方に連結されたトリガと、フリッパを捕捉位置へ付勢するように構成された付勢要素と、を含む、プランジャ駆動機構組立品を含む。
上記の要約は、本開示の例示された実施形態、又は、全ての実施形態を説明することを意図するものではない。図及び詳細な説明は、これらの実施形態をより具体的に例示する。
本開示は、添付の図面に関連して、本開示の様々な実施形態の以下の詳細な説明を考慮することで、より完全に理解することができる。
図1は、本開示の一実施形態による、注射器ポンプを描写する正面斜視図である。 図2は、図1の注射器ポンプを描写する背面斜視図である。 図3は、本開示の一実施形態による、注射器ポンプを描写する分解図であり、筐体組立品と後部筐体組立品とが互いに分離されている。 図4Aは、本開示の一実施形態による、前部筐体組立品を描写する正面分解斜視図である。 図4Bは、図4Aの前部筐体組立品を描写する背面分解斜視図である。 図5は、本開示の一実施形態による、前部筐体組立品の注入ライン保持通路を描写する拡大図である。 図6Aは、本開示の一実施形態による、後部筐体組立品を描写する正面分解斜視図である。 図6Bは、図6Aの背面筐体組立品を描写する背面分解斜視図である。 図7は、本開示の一実施形態による、輸液ポンプの積み重ねられた配置を描写する斜視図である。 図8は、本開示の一実施形態による、輸液ポンプのラック配置を描写する斜視図である。 図9は、本開示の一実施形態による注射器ポンプの一般的なシステムダイアグラムを描写する。 図10Aは、本開示の一実施形態による、モータ及び注射器駆動機構部品を描写する斜視図である。 図10Bは、図10Aのモータ及び注射器駆動機構部品を描写する分解斜視図である。 図11Aは、本開示の一実施形態による、親ねじ把持位置にあるクラッチ組立品を描写する平面図である。 図11Bは、本開示の一実施形態による、親ねじ解放位置にある図11Aのクラッチ組立品を描写する平面図である。 図11Cは、図11Aの反対の視点からの平面図である。 図11Dは、図11Bの反対の視点からの平面図である。 図11Eは、親ねじ解放位置にある、いくつかのクラッチ組立品部品の斜視図である。 図11Fは、図11Eの反対の視点からの斜視図である。 図12Aは、本開示の一実施形態による、プランジャ駆動機構頭部組立品を描写する斜視図である。 図12Bは、図12Aのプランジャ駆動機構頭部組立品を描写する分解斜視図である。 図13Aは、本開示の一実施形態による、プランジャ駆動機構頭部組立品を操作するユーザを描写する斜視図である。 図13Bは、図13Aのプランジャ駆動機構頭部組立品を操作するユーザのもう1つの斜視図である。 図14Aは、本開示の一実施形態による、注射器ポンプに装填された注射器の正面図である。 図14Bは、図14Aの部分正面斜視図である。
本開示の実施形態は、様々な修正及び代替の形式に従順であるが、図面に例として示される、これらの具体的内容を詳細に説明する。しかしながら、この意図は、記載された特定の実施形態に、本開示を限定することではないことを理解するべきである。それどころか、この意図は、特許請求の範囲によって定義される主題の精神及び範囲内にある全ての修正、同等物、及び、代替物を網羅することである。
図1及び図2を参照すると、本開示の一実施形態による、注射器ポンプ100の正面斜視図及び背面斜視図が示されている。注射器ポンプ100は、筐体102、ユーザインタフェイス104、注射器駆動機構組立品106、及び注射器受容器108を含むことができる。
筐体102は、一般的に、注射器ポンプ100の内部構成要素を取り囲む保護シェルを形成することができる。図3から図6Bを追加で参照すると、筐体102は、前部筐体組立品110と、後部筐体組立品112と、を含むことができる。図3は、本開示の一実施形態による、前部筐体組立品110及び後部筐体組立品112が互いに分離されている注射器ポンプ100の分解図を示す。図4Aから図4Bは、本開示の一実施形態による、前部筐体組立品110の前面及び背面の分解斜視図を示す。図5は、本開示の一実施形態による、前部筐体組立品110の注入ライン保持通路の拡大図を示す。図6Aから図6Bは、本開示の一実施形態による、後部筐体組立品112の前面及び背面の分解斜視図を示す。
前部筐体組立品110は、いくつかの実施形態では、表示画面114及びキーパッド116を含むことができる、ユーザインタフェイス104のサポートを提供することができる。表示画面114は、注射器ポンプ100を制御する際に使用するための、任意の適切なグラフィカルユーザインタフェイス(GUI)表示とされてよい。例えば、一実施形態では、表示画面114は、多色液晶ディスプレイ(LDC)、ドットマトリックスディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、及び/又は、視覚的に情報を配信及び/又は受容することができる任意の他の装置とされてもよい。いくつかの実施形態では、表示画面114は、薬物及び/又は患者情報、注入剤送達パラメタの表示を可能にするように適切なサイズとされてもよい。一実施形態では、他の表示画面サイズも考えられるが、表示画面114は、約180mm×73mmとされてもよい。いくつかの実施形態では、表示画面114は、例えば、介護者が注射器ポンプ100を適切に保守及び使用するのを支援するために、説明用ビデオを表示するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、表示画面114は、タッチスクリーン機能を含み、これによって、特定のコマンド及び/又は命令が、表示画面114によって受信されることを可能にする。
キーパッド116は、表示画面114に隣接して配置することができ、様々なボタン及びインジケータライトを提示することができる。いくつかの実施形態では、物理的な機械的作動を必要とする押しボタンがキーパッド116上で利用されてもよく、電源のオン/オフ、可聴アラームミュート、注入液の送達の開始及び停止を含む、特定のユーザコマンドを入力することができる。キーパッド116上の追加の、又は、より少ないボタンも、同様に企図される。主目的又は冗長な目的のための、物理的な機械的作動ボタンは、表示画面114のタッチスクリーン機能が適切に機能していない場合、又は、そうでなければ、正しく操作することが難しい場合に、操作者に高い安全性及び信頼性を提供する。したがって、表示画面114及びキーパッド116の両方を有するユーザインタフェイス104を含めることは、画面インタフェイスの適応性、並びに、物理的制御ボタンの強化された安全性及び信頼性を提供する。ユーザインタフェイス104に関する追加情報は、国際公開第2020/055516号に見出すことができ、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
注射器受容器108は、前部筐体組立品110の一部と注射器棚部118(syringe ledge)との間に画定されてもよい。一実施形態では、注射器棚部118は、例えば、1つ又は複数の留め具120を介して、前部筐体組立品110に作動可能に連結されてもよい。注射器受容器108は、注射器ポンプ100に装填されたときに、様々な形状及びサイズの注射器バレルを受け入れるように構成された注射器ポンプ100の前面を横断して延在する細長い空洞として構成されてもよい。一実施形態では、前部筐体組立品110及び/又は注射器棚部118は、注射器受容器108が、プランジャの近くで直径が増加する注射器バレルを有する注射器を受け入れるように構成されるような形状及びサイズのテーパを含んでもよい。
注射器受容器108は、装填された注射器が、容易かつ持続的に見えるように、注射器ポンプ100の前部に対して開いたままである注射器ポンプ100内の空洞を提供する。いくつかの実施形態では、注射器受容器108は、ユーザインタフェイス104の表示画面114の下方側に配置されている。ユーザインタフェイス104の下方側の注射器受容器108の位置は、注射器からの意図しない流体の漏れが重力のために自然に下向きに流れると共に、ユーザインタフェイス104から離れて流れ、これによって、ユーザインタフェイス104の電気的及び/又は機械的機構への損傷の可能性を回避するので、有利であり得る。
したがって、注射器受容器108は、装填、取り外し、又は、操作中に、注射器が損傷する、又は、他の漏れが発生する場合に、注射器ポンプ100の残りの部分から幾分空間的に隔離することができる。さらに、表示画面114は、注射器受容器108の上方側に配置されているため、表示画面114は、一般的に、注射器受容器108に装填された注射器の存在によって視覚的に妨害されない。すなわち、注射器受容器108の上方側の表示画面114の位置は、ポンプ100の作動中に注射器と表示画面114の両方の不明瞭でない可視性を可能にする。
いくつかの実施形態では、注射器受容器108は、さらに、注射器駆動機構組立品106の反対側の注射器受容器108の端部に、チューブガイドと称される注入ライン保持通路122を含む。保持通路122は、注射器受容器108に装填された注射器と流体接続している注入ラインが通過することができる、狭い通路又は狭い溝を提供する。
図5に示されるように、一実施形態では、保持通路122は、注入チューブの一部を受け入れるような形状及びサイズに形成されたチャンネル124によって画定されてよい。チャンネル124は、注入チューブを少なくとも2箇所で曲げるように構成されてもよく、それゆえ、注射器の近位にある注入チューブの軸を、前部筐体組立品110を出る注入チューブの軸からオフセットすることを強いる。一実施形態では、保持通路122は、チャンネル124の内側において注入チューブの部分を保持するように構成されたフック構造126をさらに含むことができる。フック構造126は、前部筐体組立品110を出る注入チューブの部分の上方側に配置することができ、それゆえ、注入チューブをチャンネル124の内側に固定すると共に、注入チューブを前部筐体組立品110に対して固定位置に保持する。したがって、注入ラインの引っ張りは、注入ラインが注射器受容器108の内側に配置された注射器に接続されている任意の点ではなく、保持通路122からの抵抗を受けるため、保持通路122は、装填後に注入ラインが注射器ポンプ100から意図せずに引き離されるのを防ぐことができる。
図4Aに示されるように、注射器ポンプ100は、保持通路122の反対側で、注射器受容器108に近接してフランジ捕捉装置128を含むことができる。一実施形態では、フランジ捕捉装置128は、例えば、注射器受容器108の軸にほぼ平行な軸に沿って、前部筐体組立品110に対して移動するように構成された、移動可能なリテーナ130を含むことができ、それゆえ、移動可能なリテーナ130が、移動可能なリテーナ130と筐体102の部分131との間の注射器バレルのフランジを捕捉することを可能にする。フランジ捕捉装置128は、さらに、移動可能なリテーナ130と筐体102の部分131との間の注射器バレルのフランジの保持を助けるように、移動可能なリテーナ130を前部筐体組立品110へ向けて付勢するように構成された付勢部材132及びクリップ組立品134A/Bを含んでもよい。いくつかの実施形態では、移動可能なリテーナ130は、流体が前部筐体組立品110へ入ること防止するために、例えば、シール部材133を介して、前部筐体組立品110との流体密シールを維持するように構成されてもよい。
図4Bに示されるように、フランジ捕捉センサ136は、前部筐体組立品110の内側にあるフランジ捕捉装置128に作動可能に連結されてもよい。フランジ捕捉センサ136は、注射器バレルフランジが、移動可能なリテーナ130と筐体102の部分131との間で捕捉されたときに、それゆえ、注射器が注射器受容器108に装填されたときに、電気的に感知するように構成されてもよい。一実施形態では、フランジ捕捉センサ136は、光学センサ138及びフラグ部材140を含んでもよい。移動可能リテーナ130が、前部筐体組立品110から離れて外側へ向けて移動したときに、フラグ部材140が、光学センサ138に対して、移動、及び/又は、回動するように、光学センサ138が、フラグ部材140の動きを、移動可能なリテーナ130が、少なくとも部分的に延在し、又は、変位した表示として記録するように、注射器が注射器受容器108に装填されるように、フラグ部材140は、例えば、クリップ組立品134A/Bを介して移動可能リテーナ130に作動可能に連結されてもよい。
図4Aに示されるように、注射器ポンプ100は、さらに、バレルクランプ装置142を含んでもよい。一実施形態では、バレルクランプ装置142は、フランジ捕捉装置128の近くに、及び/又は、一般的に、前部筐体組立品110上のキーパッド116の下方側に配置することができる。バレルクランプ装置142は、例えば、注射器受容器108の軸にほぼ直交する軸に沿って、前部筐体組立品110に対して移動及び回転するように構成されたバレルクランプレバー144を含むことができ、それゆえ、バレルクランプレバー144は、バレルクランプレバー144と注射器棚部118の一部との間において、注射器のバレルを捕捉することを可能にする。バレルクランプ装置142は、さらに、付勢部材146、ロッド148、ガイド150、筐体152(図4Bを参照)、及び、バレルクランプ装置142を前部筐体組立品110から離すために付勢するように構成された留め具154を含むことができる。いくつかの実施形態では、バレルクランプレバー144は、注射器を注射器受容器108に出し入れするのを容易にするために、非係合位置に可逆的に固定されてもよい。
図4Bに示されるように、バレルクランプセンサ156は、前部筐体組立品110の内側にあるバレルクランプ装置142に作動可能に連結されてもよい。バレルクランプセンサ156は、注射器のバレルが、バレルクランプレバー144と注射器棚部118の一部との間に捕捉されたときに、それゆえ、注射器が注射器受容器108に装填されたときに、電気的に感知するように構成されてもよい。一実施形態では、バレルクランプセンサ156は、バレルクランプレバー144が前部筐体組立品から延在又は変位する度合い、すなわち、注射器受容器108に装填された注射器のおおよその直径を感知するように構成された線形ポテンショメータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、注射器の感知されたおおよその直径は、注射器の特徴付けに使用されてもよい。
前部筐体組立品110は、1つ又は複数のオーディオスピーカ160、音声シンセサイザチップ、圧電ブザー等を隣接して取り付けることができる1つ又は複数の開口部158を画定することができる。一実施形態では、スピーカ160は、コマンド、アラート、及び、有益な通信を含む全範囲のオーディオ出力を提供するように装備することができる。いくつかの実施形態では、前部筐体組立品110は、さらに、遠隔用量コントローラからの入力を受信するように構成された遠隔投薬コード容器162を含む。いくつかの実施形態では、遠隔投薬コード容器162は、注射器ポンプ100をネットワーク、コンピュータ、又は、注射器ポンプ100と相互作用するように構成されたソフトウェアを有する周辺機器に接続するための、USBポート163又は他の適切な入力/出力(I/O)インタフェイスポートを含んでもよい。
図6Aから図6Bに示されているように、後部筐体組立品112は、一般的に、注射器ポンプ100の内部構成要素を保護するために、様々な起伏のある表面及び形状を含み得る。後部筐体組立品112の上部164は、ハンドル166を画定する機構を提供することができる。いくつかの実施形態では、ハンドル166は、後部筐体組立品112の外面に一体成形され、又は、形成されてもよく、筐体112の上部164の凹部168によって部分的に画定され得る。ハンドル166は、人が注射器ポンプ100を把持し、操作し、移動するのに、便利な構造を提供することができる。ハンドル166の一体成形された性質は、後部筐体組立品112の残りの部分と共に、使用後に注射器ポンプ100をより簡便に洗浄することを可能にする。対照的に、別個のヒンジ又は取り付け機構を有する非一体的なハンドル及び筐体配置は、清掃するのが、かなり困難な構成要素又は組立品を提示し得る。
いくつかの実施形態では、ハンドル166は、他の輸液ポンプ、ポンプラック、又は、関連する医療部品との解放可能なロック係合を提供するように構成された保持機構170の一部とされてもよい。保持機構170は、後部筐体組立品112の上部164に位置する凹部168の周りに内向きに延在する上方側縁部172を含んでもよい。いくつかの実施形態では、上方側縁部172は、上方側から見たときに一般的な「U」形状を形成するように、凹部168の3つの側部の周りに延在してもよい。いくつかの実施形態では、保持機構170の中央にある上方側縁部172の一部分は、ハンドル166を備えてもよい。人がハンドル166を容易に把持するために指を置くことができる凹部が、上方側縁部172のハンドル166部分の真下に配置されてもよい。
保持機構170は、さらに、上方側縁部172の真下に配置され得る1つ又は複数の受け溝174を含んでもよい。いくつかの実施形態では、保持機構170は、保持機構170の反対側に配置された一対の受け溝174A、174Bを含む。一実施形態では、受け溝174は、構造的に漸進的に狭くなり、後部筐体組立品112の背面176から内向きに収束するスロットとして構成され得る。いくつかの実施形態では、受け溝174は、複数の輸液ポンプが、操作可能に、互いに積層構成で接続されている場合に、別の輸液ポンプの底部延出突起188の一部分を受容するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、保持機構170は、輸液ポンプ100を他の輸液ポンプ、ポンプラック、又は関連する医療部品に対して選択的にロックするように構成されたラッチ組立品178を含んでもよい。ラッチ組立品178は、受け溝174Aの1つに近位の保持機構170の一方側に配置され得る。ラッチ組立品は、ラッチ本体179、ボタン180、捕獲部182、付勢部材184、及び、留め具186を含んでもよい。一実施形態では、捕獲部182は、係合位置と係合解除位置との間でボタン180によって操作されてもよい。付勢部材184は、捕獲部182を係合位置へ付勢してもよい。一実施形態では、捕獲部182は、受け溝174内に装填された別の輸液ポンプ、ポンプラック等の対応する部材との係合の聴覚的確認を提供するために、「カチッ」という音のような可聴ノイズを発生させるように構成することができる。
図2に示されているように、後部筐体組立品112は、注射器ポンプ100の底部190上に下向きに延在する突起188を含むことができる。一実施形態では、延在する突起188は、他のポンプ又は医療装置の対応する溝(受け溝174と同様の)内側で受容されるような形状及び大きさとすることができ、それゆえ、注射器ポンプ100が、このような対応する保持機構を有する他の医療装置と容易に積層されることを可能にする。延在する突起188は、前方側部分192及び1つ又は複数の後方側部分194を含んでもよい。いくつかの実施形態では、前方側部分192は、一般的に、「U」形状を形成してもよい。後方側部分194A、194Bは、それぞれ、前方側部分192の側面よりも広い距離間隔のセグメントを設けてもよい。一実施形態では、後方側部分194A、194Bは、受け溝174との摺動係合のための機構を提供するように構成されたフランジ196を含むことができる。したがって、下向きに延在する突起188は、対応する装置の保持機構の受け溝内に解放可能に摺動し、かつ、係合することができる構造を設けてもよい。このタイプの連結は、いわゆる「舌と溝」タイプの保持を効果的に提供する。したがって、一般的に「U」形状の保持機構170及び延在する突起188は、複数の輸液ポンプ100を、係合した舌及び溝の配置で互いに積み重ねることを可能にし得る。例えば、図7を参照すると、各ポンプの下向きに延在する突起188が、積み重ねられた輸液ポンプ100の対応する保持機構170の内側に受容されている輸液ポンプ100の積み重ねが、本開示の一実施形態にしたがって描写されている。
他の実施形態では、複数の輸液ポンプ100は、ラック201上に互いに配置されてもよい。図8を参照すると、本開示の実施形態によって、輸液ポンプ100のラック配置が描写されている。一実施形態では、ラック201は、例えば、最大で、例えば、8個の輸液ポンプ100の保持機構の内側で受容されるように構成された、例えば、8個の延在する突起に相当するものを含むことができる。ラック201は、任意に、ラックの転倒を抑制するために、脚部202を有する広いホイールベースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ラック201は、AC電源及び/又は統合イーサネット(登録商標)接続を提供し得る。したがって、ラック201は、輸液ポンプ100の個別の設置及び取り外しを可能にし、それゆえ、カスタマイズされた患者固有の輸液ポンプ構成を可能にする。
図6Bに示されているように、後部筐体組立品112はまた、電池ドアカバー組立品204を含むことができる。電池ドアカバー組立品204は、1つ又は複数の留め具210によって後部筐体組立品112に選択的に連結されてもよい、プレート206及びシーリングガスケット208を含んでもよい。電池ドアカバー組立品204は、注射器ポンプの電池へのアクセスを選択的に提供することができ、一般的には、長方形の形状とされてよいが、留め具210を収容するために湾曲した外周の特徴を含んでもよい。したがって、電池1(図9に描写されているように)は、後部筐体組立品112の内部で容易にアクセスされ、取り外され、交換され得る。
さらに、後部筐体組立品は、1つ又は複数の脚部212を含むことができる。例えば、一実施形態では、注射器ポンプは、2つの脚部を含むことができる。各取り付け脚部212は、ウェルナット214、取り付けパッド216、ワッシャ218、及び、留め具220を含んでもよい。他の実施形態では、脚部212は、筐体102に一体的に成形され、少ない部品又は他の部品を含み得る。いくつかの実施形態では、脚部212の一部分(例えば、取付パッド216)は、表面接触を改善し、かつ、摺動を抑制するために、ゴムのような所望の摩擦係数を有する弾力性のある材料で構成されてもよい。脚部212は、積み重ね及び/又は取り付けとの干渉を避けるように、注射器ポンプ100上に配置することができる。例えば、一実施形態では、脚部212は、下向きに延在する突起188のためのクリアランスを提供するように、筐体102の裏側を上昇させるのに役立てもよい。
図6Aに示されているように、後部筐体組立品112上の他の特徴は、電源コンセント224及びイーサネット(登録商標)コネクタ226を含む。電源コンセント224は、電源コードと直接相互作用することができ、又は、代わりに、ポンプラック201に含まれる電源コネクタと相互作用することができる。電源コードとの接続の場合、電源コンセント224は、電源コードが、注射器ポンプ100との操作的係合から意図せずに引っ張られることを抑制する機械的ロック及び保持機構を提供することができ、これにより、突然の意図しない電源喪失を抑制することができる。電源コンセント224は、また、注射器ポンプ100をラックに接続する過程で可視性が制限され得るため、ラック上の対応する電源コネクタとの相互接続を改善するための補助として機能するように構成されたテーパ状のベベル(bevel)構造を有するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、電源コンセント224の雄及び雌のコネクタ部分は、雄及び雌の構成要素のインターロックが特定の方向でのみ行えるように、キーが設定される、又は、他の方法で方向が制限される、若しくは、制御され得る。これは、ピンの適切な配列、例えば、(+)から(+)への配列、及び(-)から(-)への配列を補助するのに有利であり得る。電源コンセント224のコネクタ部分は、不適切な向きで接続されないようにキーを設けてもよい。いくつかの実施形態では、電源コードは、注射器ポンプ100のプロファイルを最小化し、他のコード及び/又はコネクタとの可能性のある絡み合いを減少させるように、「直角」コネクタとされてもよい。
イーサネット(登録商標)接続部226の位置は、データ転送のためにイーサネット(登録商標)接続を利用する他のポンプ、ラック、又は、通信装置への接続に便利なアクセスを提供するように構成されてもよい。イーサネット(登録商標)接続226は、「ingress-protection」(又は、「IPX」)定格とされてもよく、カバーを必要としない。いくつかの実施形態では、イーサネット(登録商標)接続226は、ラック又はスタックの内側の複数のポンプ100が、ネットワークと通信すること、及び/又は、ラック若しくはスタックの内側の他のポンプ100と直接通信することを可能にするために利用されてもよい。例えば、2台以上のポンプは、第1のポンプが、送達された医薬品の量等の送達パラメタを第2のポンプに通信する場合に、必要な用量の医薬品を送達するために一体的に作動されてもよい。
筐体組立品、ハンドル、保持機構、及び、関連する機構に関する追加の情報は、国際公開第2019/018658号に記載されており、この開示は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
図9を参照すると、本開示の一実施形態によって、注射器ポンプ100の一般的なシステムダイアグラムが描写されている。先に説明したように、注射器ポンプ100は、ユーザインタフェイス104(表示画面114及びキーパッド116を含むことができる)、電池228、電源コンセント224、イーサネット(登録商標)接続226、遠隔投薬コード容器162、USBポート163、及び1つ又は複数のスピーカ160を含んでもよい。いくつかの実施形態では、注射器ポンプ100は、さらに、モータ230及び注射器駆動機構組立品106を駆動するための駆動機構部品232を含んでもよい。コントローラ236は、モータ230及び駆動機構部品232の作動を制御するように構成され得る。
電池228及び/又は電源コンセント224から電力を供給され得るコントローラ236は、1つ又は複数のプロセッサ及び/又はメモリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ236は、注射器ポンプ100のユーザからの情報を受信し、かつ/又は、ユーザに情報を送信する目的のために、ユーザインタフェイス104、遠隔投薬コード容器162、USBポート163、及び、イーサネット(登録商標)接続226と電気的に通信している。
コントローラ236は、さらに、フランジ捕捉センサ136、バレルクランプセンサ156、及びプランジャ頭部センサ234と電気的に通信されてもよく、さらなる処理のためにセンサ136、156、234によって感知されたデータを受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、注射器が注射器受容器108に装填されているかどうか、注射器のサイズ、どのくらいの量の薬剤が注射器内に送達されたか及び/又は注射器内に残っているか、並びに、閉塞の存在、を検出するように構成されている。採用され得る特性の注射器の例示的な方法は、「注射器の特性」と題する、米国特許出願公開第2015/0297832号に具現化されており、その内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。採用され得る閉塞検出の例示的な方法は、「閉塞検出」と題する、米国特許出願公開第2015/0133890号に具体化されており、その内容は参照によって、本明細書に組み込まれる。
注射器ポンプ100のいくつかの実施形態では、注射器ポンプ100の様々な構成要素を容易にアップグレード及び/又は交換することを可能にするフィールド交換可能ユニット(FRU)設計を利用することができる。FRU構成要素は、ポンプの製造の容易さだけでなく、メンテナンス及び交換の簡素化も提供する。一般的に、FRUは、3つのグループ:摩耗構成要素(例えば、通常の摩耗及び破れ、破損、使用済み等のために交換を必要とする構成要素);技術の改良(例えば、通信、Wi-Fi、Bluetoooth、USB、ディスプレイ等へのアップグレード);機能性のアップグレード(例えば、注射器のセキュリティ、患者の鎮痛制御若しくは「PCA」、対象制御輸液若しくは「TCI」等)、に分類することができる。いくつかの実施形態では、FRUは、注射器ポンプ100の構成要素又は構成要素のグループを含むことができる。このようなFRUの例としては、前部筐体組立品110、後部筐体組立品112、表示画面114、電源ゲージを有するバッテリパック228、電源224、様々な回路及び/又は無線部品並びに注射器駆動機構組立品106又はその部品を含むことができる。
一実施形態では、注射器駆動機構組立品106は、一般的に、パワートレイン233及びプランジャ頭部組立品290を含む。パワートレイン233は、モータ230、注射器駆動機構部品234、及び、プランジャ駆動機構組立品290(例えば、図12Aに図示されているように)を含んでもよい。図10Aを参照すると、本開示の一実施形態によって、モータ230及び注射器駆動機構部品232の斜視図が描写されている。いくつかの実施形態では、モータ230及び注射器駆動機構部品232(パワートレイン233と総称する)は、上述のFRUとして構成され得る。図10Bを参照すると、図10Aのモータ230及び注射器駆動機構部品234の分解された斜視図が描写されている。
一実施形態では、モータ230は、電気的指令パルスが印加されたときに、離散的なステップ増分で回転するように構成されたステッピングモータ及びエンコーダとされてもよい。モータ230は、例えば、ピン256を介して、ウォームギア254に操作可能に連結されてもよい。ウォームギア254は、親ねじ260に操作可能に連結され得るギア258と相互作用させてもよい。親ねじ260は、例えば、1つ以上のハブ及び/又はブッシュ264を介して、ドライブトレインシャーシ262に操作可能に連結されてもよい。
図面には明示的に図示されていないが、1つ又は複数のハブ及び/又はブッシュ264を、例えば、駆動機構部品232の隣接する部分の、いわゆる「デッドストップ」へ付勢するために、1つ又は複数のゴム又は他の適切な弾性部材が、ポンプ100の一実施形態に含まれ得ることは、理解し、理解されるべきである。このような構造の利点は、駆動機構部品232及びその組立品の公差が、構成要素及び組立品間の機械的なスラック又は「スロップ」を低減するために、それほど相対的に厳しく又は正確である必要がないことである。このような機械的なスラック又はスロップの低減は、有利には、ポンプの始動時に、許容可能なポンプ性能のために、一般的な定常状態又は一般的な電気機械的に安定した状態に到達するのに必要とされる時間を短縮することができる。
キャリッジ組立品266は、親ねじ260の回転が、キャリッジ組立品266がドライブトレインシャーシ262に対して移動又は並進することを強いており、これにより、プランジャ駆動機構組立品290の並進を引き起こすように、親ねじ260及びドライブトレインシャーシ262に操作可能に連結することができる。例えば、一実施形態では、キャリッジ組立品266は、ガイドロッド268を介してドライブトレインシャーシ262に操作可能に連結され得る。プランジャ頭部センサ234は、ドライブトレインシャーシに対するキャリッジ組立品266の位置データを決定するように構成され得る。一実施形態では、プランジャ頭部センサ234は、キャリッジ組立品266がガイドロッド268に沿って移動又は並進したときの直線距離を検知するように構成されたリニアポテンショメータであり得る。
一実施形態では、キャリッジ組立品266は、クラッチ組立品270によって親ねじ260に選択的に連結され得る。ここで、図11Aから図11Fを参照すると、クラッチ組立品270は、ハーフナットフレーム272、内側ハーフナット274、カム276及びばね278を含んでもよい。ハーフナットフレーム272は、カム276及び内側ハーフナット274を、少なくとも部分的に内部に受け入れるように構成された筐体280を画定することができる。ばね278は、カム276及び内側ハーフナット274を筐体280の内側に保持するのを補助するために、筐体280の底部に連結されてもよい。カム276は、第1のローブ281及び第2のローブ282を含む。一実施形態では、第1のローブ281は、第2のローブ282よりも大きなリフトを有する。一実施形態では、第1のローブ281は、内側ハーフナット274とばね278との間に画定された空間内で作動可能とされており、内側ハーフナット274は、切り欠き284を含んでおり、カム276の第2のローブ282は、切り欠き284の内側で作動可能とされている。一般的に、カム276の回転は、内側ハーフナット274を、親ねじ把持位置(図11A及び11Cに描写されているように)と親ねじ解放位置(図11B及び11Dに描写されているように)との間でハーフナットフレーム272に対して移動させる。一実施形態では、第1のローブ281は、ハーフナットを親ねじ260との係合するように移動させるために作動可能であり、第2のローブ282は、ハーフナットを親ねじ260との係合を解除するように移動させるために作動可能である。
一実施形態では、ハーフナットフレーム272及び内側ハーフナット274は、互いに対して並進運動可能であることが理解し、理解されるべきである。したがって、ハーフナットフレーム272及び内側ハーフナット274は、キャリッジ組立品266が親ねじ260と係合及び/又は係合解除することを可能にするように、機械的に協働し、そして、キャリッジ組立品266は、ハーフナットフレーム272及び内側ハーフナット274の並進運動を許容できる程度に制限するように作用し得る。
一実施形態では、親ねじの把持位置は、クラッチ組立品270が親ねじを把持する方向に自然に付勢されているように、クラッチ組立品270のデフォルト位置とされてもよい。第2のローブ282と比較して第1のローブ281のサイズが大きいことは、後述する付勢要素312と同様に、クラッチ組立品を、親ねじと係合するデフォルト位置に維持することに寄与する。一実施形態では、板ばね278は、クラッチ組立品270が親ねじ把持位置にあるときに、ばね278が、親ねじ把持位置を維持するために第1のローブ281に対して付勢されているように、構成され得る。一実施形態では、カム276は、親ねじ解放位置においてばね278と接触していない。さらに、カム276は、親ねじ把持位置において第1のローブ281が中央越えとなるように、さらに、クラッチ組立品270を親ねじ把持位置に維持することに寄与するように、構成されてもよい。
したがって、偶発的な外力が注射器ポンプ100に加えられた場合、例えば、注射器ポンプ100が偶発的にぶつけられ、かつ/又は、落下した場合、クラッチ組立品270を親ねじ把持位置に付勢する、本明細書に記載され、かつ、描写された配置は、プランジャ駆動機構組立品290の望ましくない動きを抑制するための補助として機能することができ、これによって、ポンプ100内部の注射器からの医薬品の意図しない送達を抑制することができる。
カム276は、カムロッド286に操作可能に連結され得る。一実施形態では、カムロッド286の少なくとも一部分は、実質的に正方形の断面を有してもよい。カムロッド286は、一端部でカム276に作動可能に連結されてもよく、他端部287でプランジャ頭部組立品290に作動可能に連結されてもよい。カムロッド286は、例えばブッシュ288を介してキャリッジ組立品266に支持されてもよい。
図12Aを参照すると、本開示の実施形態に従って、プランジャ頭部組立品290の斜視図が描写されている。図12Bを参照すると、本開示の一実施形態による、図12Aのプランジャ頭部組立品290の分解された斜視図が描写されている。プランジャ頭部組立品290は、プランジャ駆動機構頭部組立品294に作動可能に連結されたプランジャチューブ292を含んでもよい。一実施形態では、プランジャチューブ292は、一端部がキャリッジ266に連結されており、他端部がプランジャ駆動機構頭部組立品294に連結されている。キャリッジ266への取り付けによって、プランジャ頭部組立品290のプランジャチューブ292は、それゆえ、クラッチ組立品270を介して親ねじ260に作動可能に連結されている。一実施形態では、プランジャチューブ292は、カムロッド286がプランジャチューブ292内に少なくとも部分的に収容されるように、カムロッド286を少なくとも部分的に取り囲む。カムロッド286のカム276に対向する側の端部287は、プランジャ駆動機構頭部組立品294に作動可能に連結され得る。
プランジャ駆動機構頭部組立品294は、前部筐体296及び後部筐体298を含んでもよい。前部筐体296は、例えば、1つ又は複数の留め具302を介して、後部筐体298と連結されてもよい。バンパ305は、後部筐体298の外面307に作動可能に連結されてもよい。一実施形態では、バンパ305は、一般的に丸みを帯びた形状とされてもよく、プランジャ駆動機構頭部組立品294に作用する外力を吸収するために弾力性のある材料で製造されてもよい。例えば、一実施形態では、バンパ305は、注射器ポンプが落下又はひっくり返った場合に、プランジャ頭部組立品への損傷を抑制するように構成されてもよい。一実施形態では、弾力性のあるバンパ305は、注射器ポンプ100への損傷及び/又はプランジャ駆動機構頭部組立品294の意図しない動き、並びに、外力又は衝撃の結果として、ポンプ100内部の注射器からの医薬品の対応する意図しない送達を抑制するために、プランジャ駆動機構頭部組立品294に加えられる、限定された大きさの衝撃及び/又は外力を吸収するために一時的に変形するように構成することができる。一実施形態では、弾力性のあるバンパ305は、最大5ニュートンの持続力を吸収することができる。
一実施形態では、バンパ305及びプランジャ駆動機構頭部組立品294は、注射器の装填及び取り外し中に、プランジャ駆動機構組立品290の片手での操作を補助するために、ユーザの手の内側面に適合するように人間工学的に成形することができる。フリッパ306及びクラッチ組立品270に作動可能に連結されたトリガ304は、プランジャ駆動機構頭部組立品294から延在してもよい。一実施形態では、トリガ304は、ユーザは、通常、注射器の装填及び取り外し中に指を配置するであろう、人間工学的に成形されたプランジャ駆動機構頭部組立品294上に配置することができる。フリッパ、又は、プランジャホルダ306は、前部筐体296の内面317上に配置されてもよく、注射器をプランジャ駆動機構182に取り外し可能に固定するように、注射器のプランジャの遠位親指押圧部分の上方側に延在する、一般的に湾曲したアームを含んでもよい。一実施形態では、インタフェイス317は、注射器ポンプ100に装填された様々な異なる形状及びサイズの注射器のプランジャの一部分に適合するように構成された1つ又は複数の支持縁部318を含んでもよい。フリッパ306は、注射器プランジャの装填及び取り外し位置と注射器プランジャの捕捉位置との間で、プランジャ駆動機構頭部組立品294に対して回転するように構成され得る。
トリガ304は、アクチュエータ310、付勢要素312、クラッチリリース314及びフリッパクチュエータ316を含むことができる、アクチュエータ組立品308に作動可能に連結されてもよい。一実施形態では、付勢要素312は、クラッチ組立品270を、前述のように親ねじ把持位置に位置決めするためにクラッチリリース314を付勢し、かつ、フリッパ306を注射器プランジャ捕捉位置に位置決めするためにフリッパクチュエータ316を付勢するように構成することができる。逆に、トリガ304を押し下げることは、クラッチ組立品270を親ねじ解放位置に位置決めするために、クラッチリリースを移動させることと、フリッパを注射器プランジャの装填及び取り外し位置に位置させるためにフリッパクチュエータ316を移動させることと、を同時にすることができる。したがって、トリガ304は、ばね式とされてよく、かつ、トリガ304が押されたときに、プランジャ駆動機構組立品290が比較的自由に横方向にスライドすることができるように、プランジャ駆動機構組立品290をロック状態からロック解除するように構成されてもよい。
親指の押圧力センサ320は、押圧力センサ320が、注射器ポンプに装填された注射器に作用する力の大きさを検知することができるように、プランジャ駆動機構頭部組立品294の内側において、フリッパ306に近接して配置されてもよい。一実施形態では、押圧力センサ320は、作動中にプランジャ駆動機構組立品290によって注射器に作用する力を検知することができる。いくつかの実施形態では、押圧力センサ320は、(任意に、例えば、他のセンサ136、156、234のうちの1つ又は複数のセンサと組み合わせて)、閉塞の存在を検出し、かつ/又は、注射器を特徴付けるために利用されてもよい。
ここで、図13Aから図13Bを参照すると、作動中において、バンパ305、トリガ304、フリッパ306及びバレルクランプレバー144は、注射器受容器108への、又は、注射器受容器108からの、注射器の装填及び取り外し操作において使用される。注射器ポンプ100への注射器の装填操作の場合、最初のステップは、プランジャ駆動機構組立品290を注射器受容器108から離れて外側へ延出することである。このことを達成するために、ユーザは、プランジャ駆動機構組立品290の後方側にあるトリガ304を、同じ手の指で押しながら、手のひらを用いてプランジャ駆動機構頭部組立品294の端部にあるバンパ305を操作すると共に係合させることができる。トリガ304を押圧することは、プランジャ駆動機構組立品290を、そのデフォルト位置(すなわち、親ねじ把持位置)から解放し、かつ、プランジャ駆動機構組立品290が外側にスライドして受容器108から離れることを可能にする。したがって、プランジャ駆動機構組立品290は、注射器受容器108内部に装填される注射器の注射器バレルに適切な所望の距離まで最初にスライドされる。
ここで、図14Aから図14Bを参照すると、次に、様々な形状及びサイズの注射器であり得る注射器が、注射器バレルの端部がバンパ304に対向するプランジャ駆動機構組立品290の位置の内面にぶつかるように、注射器受容器108内部に配置される。注射器に接続された注入ラインは、プランジャ駆動機構組立品290の反対側に位置する注射器受容器108の端部における保持通路122に通される。トリガ304が解放されると、フリッパ306は、注射器バレル内のプランジャの親指押圧部分を越えて下降するために回転し、プランジャ駆動機構組立品290は、親ねじ260に作動可能に連結される。バレルクランプレバー144は、注射器バレルが、さらに、所定の位置に保持されるように操作される。したがって、バレルクランプレバー144及びトリガ304は、注射器受容器108の内側に様々な形状及びサイズの注射器を固定するように構成される。
それから、ユーザは、注射器ポンプ100及び所望の態様を制御するために、ユーザインタフェイス104を操作することができる。注射器駆動機構組立品106は、注射器に流体的に接続された注入ラインを介して制御された速度で輸液を送達するために、注射器内部のプランジャを機械的に押圧することによって、ポンプ100内部の注射器から患者への所定量又は用量の輸液の送達を制御する役目を負ってもよい。より具体的には、モータ230は、親ねじ260を回転させ、これにより、親ねじ260に操作可能に連結されているプランジャ駆動機構頭部組立品294の注射器受容器108の方向への移動を引き起こす。この動きは、次に、注射器受容器108の内側に配置された注射器のバレルの内側のプランジャを押圧する。注射器のプランジャを前方に押し出すことは、注射器内の輸液の用量を注射器から外向きに、注入ライン内に、そして、最終的には患者へ押し出すことを強いる。
本明細書で教示される方法で使用される個々のステップは、教示される方法が作動可能であり続ける限り、任意の順序及び/又は同時に実行され得ることが理解されるべきである。さらに、本明細書で教示される装置及び方法は、教示される方法が作動可能であり続ける限り、記載された実施形態の任意の数、又は、全てを含むことができることが理解されるべきである。
システム、装置及び方法の様々な実施形態が本明細書に記載されている。これらの実施形態は、例示のためだけに与えられたものであり、請求された主題の範囲を限定することを意図したものではない。さらに、記載された実施形態の様々な特徴は、多数の追加の実施形態を生成するために様々な方法で組み合わせられ得ることが理解されるべきである。さらに、様々な材料、寸法、形状、構成及び位置等が、開示された実施形態と共に使用するために記載されているが、開示されたもの以外の他のものも、請求された主題の範囲を超えることなく利用することができる。
関連する技術分野における当業者は、本明細書に記載されている主題は、上述した個々の実施形態において、図示されているよりも少ない特徴で構成されてもよいことを認識するであろう。本明細書に記載された実施形態は、本発明の主題の様々な特徴が組み合わされ得る方法を網羅的に示すことを意味するものではない。したがって、実施形態は、相互に排他的な特徴の組み合わせではなく、むしろ、様々な実施形態は、当技術分野の当業者によって理解されるように、異なる個々の実施形態から選択された異なる個々の特徴の組み合わせを備えてもよい。さらに、ある実施形態に関して記載された要素は、特段に記載されていない限り、その実施形態に記載されていない場合であっても、他の実施形態で実施することができる。
従属請求項は、特許請求の範囲において、1つ又は複数の他の請求項との特定の組み合わせを指すことができるが、他の実施形態では、従属請求項と他の従属請求項の主題との組み合わせ、又は1つ又は複数の特徴と他の従属請求項又は独立請求項との組み合わせを含んでもよい。このような組み合わせは、特定の組み合わせを意図していないことが記載されていない限り、本明細書に提案されている。
上記の文書の参照による組込は、本明細書の明示的な開示に反する主題が組込まれないように制限されている。特許請求の範囲を解釈する目的で、請求項に「手段」又は「ステップ」という特定の用語が引用されていない限り、合衆国法典第35巻第112条(f)の規定は行使されないことが明示的に意図されている。

Claims (9)

  1. 注射器ポンプであって、使用中に、注射器から注入チューブが意図せずに分離することを抑制するために、前記注射器ポンプに装填された注射器に取り付けられた前記注入チューブを支持するように構成されており、
    前記注射器ポンプは、
    注射器ポンプ筐体であって、
    注射器の装填を受容するための形状及び大きさの注射器受容器と、
    前記注射器に近接してチャンネルに入る注入チューブの軸が、前記チャンネルを出る該注入チューブの軸からオフセットされることを強いるような形状及び大きさの前記チャンネルによって画定される、注入チューブ保持通路であって、さらに、前記チャンネルの内側において該注入チューブの一部を保持するように構成されたフック構造によって画定される注入チューブ保持通路と、
    を画定する注射器ポンプ筐体を備える、注射器ポンプ。
  2. 前記筐体は、他の注射器ポンプとの選択的に積み重ねた取り付けを可能にするように構成されており、前記筐体は、さらに、
    保持機構を部分的に画定する外面に統合されたハンドルを有する上部と、
    もう1つの輸液ポンプの保持機構と選択的に接続するように形成された突起を有する底部と、
    を備える、請求項1に記載の注射器ポンプ。
  3. 注射器ポンプであって、
    筐体と、
    親ねじを有するパワートレインと、
    クラッチ組立品であって、
    第1のハーフナット及び第2のハーフナットと、
    第1のローブ及び第2のローブを有するカムであって、前記第1のローブは、前記ハーフナットを移動して、前記親ねじと係合するように作動可能とされており、前記第2のローブは、前記ハーフナットを移動して、前記親ねじと係合解除するように作動可能とされている、カムと、
    前記ハーフナットの少なくとも1つと連携する板ばねと、
    を含むクラッチ組立品と、
    プランジャ駆動機構組立品であって、
    捕捉位置と開放位置との間で移動可能に構成されたフリッパと、
    前記クラッチ組立品と前記フリッパの両方に連結されたトリガと、
    前記フリッパを前記捕捉位置へ付勢するように構成された付勢要素と、
    を含むプランジャ駆動機構組立品と、
    を備える、注射器ポンプ。
  4. 前記プランジャ駆動機構組立品は、前記注射器ポンプへの注射器の装填及び取り外しの間に、片手で操作できるように構成されている、請求項3に記載の注射器ポンプ。
  5. 前記付勢要素は、さらに、前記クラッチ組立品を付勢して前記親ねじと係合するように構成されており、前記カムの前記第1のローブは、前記クラッチ組立品を付勢して前記親ねじと係合するために、前記プランジャ駆動機構組立品の前記付勢要素と協働するように配置されている、請求項3に記載の注射器ポンプ。
  6. 前記プランジャ駆動機構組立品は、さらに、前記注射器プランジャ駆動機構組立品の外側部分に作動可能に連結されたバンパを含んでおり、前記バンパは、一般的に、丸みを帯びた形状とされており、かつ、外力が前記プランジャ駆動機構組立品へ加えられた結果としての医薬品の意図しない送達を抑制するために、前記プランジャ頭部組立品に作用する外力を吸収するように構成された弾性材料で製造されている、請求項3に記載の注射器ポンプ。
  7. 前記バンパは、最大5ニュートンまでの持続的な力を吸収することができる、請求項7に記載の注射器ポンプ。
  8. 前記パワートレインは、さらに、モータであって、
    前記親ねじと係合する前記クラッチ組立品を有しており、前記プランジャ駆動機構組立品は、前記モータによって移動可能とされており、かつ、
    前記親ねじと係合解除する前記クラッチ組立品を有しており、前記プランジャ駆動機構組立品は、ユーザによって、手動で移動可能とされている、モータを備える、請求項3に記載の注射器ポンプ。
  9. 前記トリガを押すことは、前記クラッチ組立品を前記係合解除の位置へ、かつ、前記フリッパを前記開放位置へ、同時に移動する、請求項3に記載の注射器ポンプ。
JP2020561737A 2018-05-03 2019-05-03 注射器の取り扱いのためのシステム及び方法 Pending JP2021522899A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201862666413P 2018-05-03 2018-05-03
US62/666,413 2018-05-03
PCT/US2019/030565 WO2019213496A1 (en) 2018-05-03 2019-05-03 Systems and methods for syringe handling

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021522899A true JP2021522899A (ja) 2021-09-02

Family

ID=68386866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020561737A Pending JP2021522899A (ja) 2018-05-03 2019-05-03 注射器の取り扱いのためのシステム及び方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20210236719A1 (ja)
EP (1) EP3787713A4 (ja)
JP (1) JP2021522899A (ja)
CN (1) CN112074313A (ja)
AU (1) AU2019263493A1 (ja)
CA (1) CA3099115A1 (ja)
WO (1) WO2019213496A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3069538A1 (en) 2017-07-19 2019-01-24 Smiths Medical Asd, Inc. Housing arrangements for infusion pumps
AU2020322457A1 (en) * 2019-07-29 2022-03-03 Carefusion 303, Inc. Syringe pump with flange clamp sensor
USD978352S1 (en) 2020-10-28 2023-02-14 Smiths Medical Asd, Inc. Cartridge cap
DE102021104414A1 (de) 2021-02-24 2022-08-25 B. Braun Melsungen Aktiengesellschaft Vorrichtung zum Verabreichen von Flüssigkeiten
DE102021127062A1 (de) * 2021-10-19 2023-04-20 B. Braun Melsungen Aktiengesellschaft Innerer Aufbau einer medizinischen Fluidpumpe
WO2024050532A2 (en) * 2022-09-02 2024-03-07 Kpr U.S., Llc Enteral feeding syringe detection

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57502044A (ja) * 1980-12-15 1982-11-18
JP2001178821A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Terumo Corp シリンジポンプ
WO2017074599A1 (en) * 2015-10-28 2017-05-04 Smiths Medical Asd, Inc. Systems and methods for securing infusion lines to syringe pumps
JP2018047320A (ja) * 2012-12-21 2018-03-29 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ 注射器ポンプ・システム

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6305908B1 (en) * 1998-06-19 2001-10-23 Abbott Laboratories Infusion pump extruded metal housing with elastomeric end caps
US7232424B2 (en) * 2003-04-29 2007-06-19 Cardinal Health 303, Inc. Syringe pump bearing mechanism
US7543516B2 (en) * 2005-07-22 2009-06-09 Cardinal Health 303, Inc. Dynamic lead screw thread engagement system and method
FR2950811B1 (fr) 2009-10-02 2012-10-26 Fresenius Vial Procede de controle antibolus et dispositif correspondant
US9789247B2 (en) * 2011-12-21 2017-10-17 Deka Products Limited Partnership Syringe pump, and related method and system
CN104349712A (zh) 2012-05-25 2015-02-11 史密斯医疗Asd公司 堵塞检测
WO2014089008A2 (en) 2012-12-07 2014-06-12 Smiths Medical Asd, Inc. Syringe characterization
US10076608B2 (en) 2014-07-21 2018-09-18 Smiths Medical Asd, Inc. Method and apparatus for overload protection in medicament syringe pumps
EP3226935A4 (en) 2014-12-02 2018-08-15 Smiths Medical ASD, Inc. Syringe infusion pump security
US20180043088A1 (en) * 2014-12-19 2018-02-15 Smiths Medical Asd, Inc. Compact medical infusion pumps
WO2016183342A1 (en) 2015-05-13 2016-11-17 Smiths Medical Asd, Inc. High accuracy syringe pumps
US20180140770A1 (en) * 2015-06-01 2018-05-24 Smiths Medical Asd, Inc. Infusate tubing clamp systems for infusion pumps
EP3310411A4 (en) * 2015-06-17 2019-01-23 Smiths Medical ASD, Inc. DEVICES, SYSTEMS AND METHOD FOR FORCE DETECTION FOR SYRINGE PUMPS
WO2017023489A1 (en) * 2015-07-31 2017-02-09 Smiths Medical Asd, Inc. Infusion line clamp systems for infusion pumps
WO2018046313A1 (en) 2016-09-07 2018-03-15 Fresenius Vial Sas Infusion device having a clutching device
CA3069538A1 (en) 2017-07-19 2019-01-24 Smiths Medical Asd, Inc. Housing arrangements for infusion pumps
AU2018334159A1 (en) 2017-09-12 2020-03-19 Smiths Medical Asd, Inc. User experience for infusion pumps

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57502044A (ja) * 1980-12-15 1982-11-18
JP2001178821A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Terumo Corp シリンジポンプ
JP2018047320A (ja) * 2012-12-21 2018-03-29 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ 注射器ポンプ・システム
WO2017074599A1 (en) * 2015-10-28 2017-05-04 Smiths Medical Asd, Inc. Systems and methods for securing infusion lines to syringe pumps

Also Published As

Publication number Publication date
AU2019263493A1 (en) 2020-11-05
US20210236719A1 (en) 2021-08-05
CA3099115A1 (en) 2019-11-07
EP3787713A4 (en) 2022-04-20
CN112074313A (zh) 2020-12-11
WO2019213496A1 (en) 2019-11-07
EP3787713A1 (en) 2021-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021522899A (ja) 注射器の取り扱いのためのシステム及び方法
CN110944697B (zh) 输液泵的壳体布置
AU2020202687B2 (en) Device and method for making aseptic connections
US20180140770A1 (en) Infusate tubing clamp systems for infusion pumps
US8292876B2 (en) Special purpose fluid dispenser with pre-filled reservoir
JP6538350B2 (ja) 分配デバイスのためのリミッター
AU2014357686B2 (en) Drive mechanism for drug delivery pumps with integrated status indication
KR20190135566A (ko) 주입 가능한 카트리지용 자동 주입기 및 그 구동 제어 기구
US20180221643A1 (en) Infusion line clamp systems for infusion pumps
CN111683701A (zh) 用于施用组的输注泵系统和方法
KR20150008121A (ko) 약물 분배기
JP2022534248A (ja) 薬物送達デバイス用のカートリッジアダプタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220502

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240730