JP2021518832A - 改良された包装構造、材料、及び方法 - Google Patents

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本開示は、改良された包装材料及び/又は構造、並びにそれらを作製及び使用する方法に関する。

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本開示は、改良された包装材料及び/又は構造、並びにそれらを作製及び使用する方法に関する。
2016年に、消費者は、店舗よりもオンラインで多くのものを購入した。Consumers Are Now Doing Most of their Shopping Online,Fortune Magazine紙,2016年6月8日。具体的に、消費者は、買い物の51%をオンラインで、49%を実店舗で行った。同上。消費者行動のこの変化の1つの結果が、一日に郵送及び配送されるパッケージ数の増加である。134億個(米国郵便公社によって約52億個、Fed Exによって約33億個、及びUPSによって約49億個)を超えるパッケージが、一年に世界中の家庭及び事業所に配送される。パッケージ以外の郵便物の配送は年々減少しているが、パッケージの配送は年率約8%で成長している。この成長により、米国郵便公社の業務の25%が、パッケージ配送となっている。Washington Examiner紙、「For every Amazon package it delivers,the Postal Service loses $1.46」、2017年9月1日。Amazonは、一日に約300万個のパッケージを発送し、Alibabaは、一日に約1200万個のパッケージを発送する。
更に、それは、事業所の発送パッケージだけではない。成長するメイカームーブメントは、Etsy(商標)のようなウェブサイトを通じて個人がハンドメイド製品を世界中に発送する機会を生み出す。更に、持続可能性に関する注目の高まりにより、多くの消費者は、中古製品を、ごみ処分場に投げ込むのではなく、eBay(商標)のようなサイトで転売する。例えば、2500万人を超える人々が商品をeBayで販売し、17100万人を超える人々がこれらの商品を購入する。
これらの商品を発送する個人及び事業所は基本的に、(1)被発送品、及び任意選択的な緩衝材、並びに多くの空気を含む箱、又は(2)図1に概略的に示すタイプの緩衝材付きパウチ又は封筒、の2つのオプションを有する。
本開示の発明者らは、これら2つのオプションそれぞれの欠点を認識した。具体的に、製品を箱で発送する事業所及び個人の両方は、(1)運送中に品物が壊れたり傷んだりしないことを確実にすることと、(2)発送コスト(米国では、重量及び箱サイズの両方に依存する)と、(3)製品が最も安全な最小の箱で発送されることを確実にするために、異なるサイズの多数の箱を保管する煩雑さと、をバランスさせる必要がある。最終結果は、製品が不適正なサイズの箱で郵送されることが多くなり、発送及び運送のコスト並びに材料の無駄が増えることになる。図1に概略的に示すタイプの緩衝材付き封筒に関して、このような緩衝材付き封筒は典型的に、特定のニーズに適したサイズの郵送容器の選択を可能にする様々な所定のサイズで提供される。様々なサイズに適応するために、異なるサイズの郵送容器の在庫を維持する必要がある。郵送容器は典型的に、所望の保護性能をもたらすために幾分嵩ばる形態であるため、郵送容器の好適に完備された在庫を維持することは、個人及び事業所の両方に保管上の問題を提示する。更に、いくつかの封筒は、多くの品物への使用を可能にするには緩衝性が不十分である。
少なくともこれらの理由で、本開示の発明者らは、より使いやすい、被発送品を同等以上に保護する、より持続可能である、より低コストである、品物を効果的に包装/発送するのに必要な材料が少ない、品物を効果的に包装/発送するのに必要な時間が少ない、かつ/又は品物を効果的に包装/発送するための廃棄材料が少ない、のうちの少なくとも1つである包装構造を作り出すことを追求した。
本開示の発明者らは、現在入手可能な提供品と少なくとも同じ程度に被発送品を保護するが、既存の包装オプションよりも優れたカスタマイズ性をもたらす、新規のパッケージ構造を発明した。例えば、いくつかの実施形態では、ほぼあらゆるサイズの品物の発送に使用できる単一の材料を提供することにより、より優れたカスタマイズ性がもたらされる。これにより、複数のサイズの箱又は郵送容器封筒を保管する必要がなくなる。別の例として、いくつかの実施形態では、品物の発送に使用される材料が品物に直接巻かれ、その輪郭が、被発送品のサイズ/輪郭/寸法に概ね一致する、近似する、又はそれを反映する点で、より優れたカスタマイズ性がもたらされる。これにより、箱の中の無駄な空間がなくなり、また、箱の中で品物が揺さぶられる(したがって、損傷する可能性がある)ことがないように保護材料を箱に詰め込む必要がなくなる。それは、箱の中の品物を安全に保つために箱に包装材料を詰め込む必要がなくなるため、包装をより持続可能な/無駄の少ないものにする。更に、このカスタマイズ性は、発送コストが被発送パッケージの重量及びサイズの両方に基づくため、発送コストを下げることができる。
本開示のいくつかの包装又は発送材料は、外層部と、粘着部と、外層部と粘着部との間の緩衝部と、を含む。明確にするために、前の文の包装又は発送材料は、上記の層、材料、又は部分の間に又はそれらに加えて、層を含むことができる。更に、外層又は外部、粘着層、粘着材料、又は粘着部、及び緩衝材層、緩衝材料、又は緩衝部のうちのいずれか又は全てが、複数の層を含むことができ、又は含まないことができる。
包装又は発送構造又は材料のいくつかの実施形態では、緩衝部は、フィルム部分及び気泡部分を含む気泡ラップ又は気泡フィルムを含み、気泡ラップ又は気泡フィルムのフィルム部分は、外層部に隣接しており、気泡ラップ又は気泡フィルムの気泡部分は、粘着部に隣接している。
包装又は発送構造又は材料のいくつかの実施形態では、緩衝部は、フィルム部分及び気泡部分を含む気泡ラップ又は気泡フィルムを含み、気泡ラップ又は気泡フィルムの気泡部分は、外層部に隣接しており、気泡ラップ又は気泡フィルムのフィルム部分は、粘着部に隣接している。
包装又は発送構造又は材料のいくつかの実施形態では、緩衝部は、包装構造に緩衝性をもたらすことができる離間した空気又はガス充填気泡を含み、粘着部及び/又は外層部の一方は、空気又はガス充填気泡に隣接するフィルム層として機能する。明確にするために、包装又は発送構造は、前の文の層、材料、又は部分の間に又はそれらに加えて、層、材料、又は部分を含むことができる。更に、外層又は外部、粘着層、粘着材料、又は粘着部分、及び緩衝材層、緩衝材料、又は緩衝部のうちのいずれか又は全てが、複数の層を含むことができ、又は含まないことができる。
本開示の発明者らは、本明細書に記載される包装又は発送構造及び材料を使用する新規な方法も発明した。そのような1つの方法は、所望の形状及びサイズの第1の包装又は発送材料片を得ることと、所望の形状及びサイズの第2の包装材料片を得ることと、粘着層又は材料が使用者に面するように、及び/又は使用者に露出するように、第1の包装材料片を配置することと、被発送品を包装材料の粘着層上に配置することと、各包装材料片の粘着層又は材料が互いに面するように、第2の包装材料片を第1の包装材料片及び被発送品の上に配置することと、第1及び第2の包装材料片を、被発送品の周りで押し合わせることと、を含む。
そのような別の方法は、所望の形状及びサイズの包装又は発送材料片を得ることと、粘着層又は材料が使用者に面するように、及び/又は使用者に露出するように、包装材料片を配置することと、被発送品を包装材料の粘着層の上に配置することと、包装材料を被発送品の上に折り畳む工程と、被発送品の周りに包装材料を押し付けることと、を含む。いくつかの実施形態では、包装材料を押し合わせることにより、包装材料の対向する粘着層又は材料が互いに接触し、それによって、被発送物品又は被発送品を密封する。いくつかの実施形態では、包装材料を押し合わせることにより、粘着材料の隣接する層の間に粘着−粘着結合の形成が引き起こされる。
いくつかの実施形態では、外層部、緩衝部、及び粘着部のうちの少なくとも1つは、単層又は多層である。いくつかの実施形態では、緩衝部は、気泡ラップ、気泡フィルム、フォーム、発泡フォーム、構造化フォーム、輪郭形成フォーム、構造化ポリマー、緩衝性をもたらすことができる離間した空気又はガス充填気泡、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、緩衝部は、約1/32インチ〜約4インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、緩衝部は、約1/332超、約7/64インチ、約1/4インチ、約1/2インチ、約3/4インチ、又は約1インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、緩衝部は、約4インチ未満、約3インチ未満、約2インチ未満、約1インチ未満、約3/4インチ未満、又は約1/2インチ未満の厚さを有する。いくつかの実施形態では、緩衝部は、既存の包装又は発送構造によってもたらされるのと同等以上の緩衝性をもたらす。
いくつかの実施形態では、外部は、単層又は多層である。いくつかの実施形態では、外部は、一重、二重、又は三重のうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、外部は、紙、プラスチック、不織布、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、外部は、二重の紙/プラスチック積層体である。いくつかの実施形態では、外部は、三重の紙/プラスチック/紙積層体である。いくつかの実施形態では、外部は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ビニル、ポリエステル、及び/又はこれらのいずれかのコポリマーのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、外部は、配向プラスチック又は二軸配向プラスチックを含む。いくつかの実施形態では、外部は、耐水性の、書き込み可能な、及び/又は耐引裂性の層又は材料のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、外部は、1ミル超の厚さを有する。いくつかの実施形態では、外部は、2ミル超の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、粘着部は、天然ゴム、合成ポリイソプレン、ブロックコポリマー、非晶質ポリアルファ−オレフィン、ポリウレタン、及び前述のもののブレンド又は組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、粘着部は、ASTM D−2979に従ってTA−XT2iテクスチャアナライザによって測定されるときに30グラム未満の粘着力を有する。いくつかの実施形態では、粘着部は、粘着組成物の総重量を基準にして約20重量%未満の粘着付与剤、可塑剤、及び/又はこれらの混合物を含む。
いくつかの実施形態は、接着剤部分を更に含む。いくつかの実施形態では、接着剤部分は、外部と緩衝部との間、及び/又は粘着部と緩衝部との間にある。いくつかの実施形態では、接着剤部分は、多層の外部、緩衝部、又は粘着部にある層である。
いくつかの実施形態では、包装材料はロール品である。いくつかの実施形態では、包装材料は、いずれも本明細書に記載の試験である、耐水性試験、水存在試験、及びパッケージ落下試験の両方に合格する。
以下の発明を実施するための形態では、本明細書の一部を構成する添付の図面を参照する場合があり、これらの図面には、いくつかの具体的な実施形態が例として示されている。本開示の範囲内で他の実施形態が想到され、実施することができる点を理解されたい。
例示的な先行技術の緩衝材付き封筒の斜視図である。
本開示の包装材料の例示的な構造の例示的な実施形態の側断面図である。
本開示の包装材料の例示的な構造の例示的な実施形態の側断面図である。
本開示の包装材料の例示的な構造の例示的な実施形態の側断面図である。
本開示の包装材料の例示的な構造の例示的な実施形態の側断面図である。
使用中の例示的な包装材料又は構造の概略図面である。 使用中の例示的な包装材料又は構造の概略図面である。
その最終状態にあり、被発送品に巻かれている、図5及び図6の例示的な包装構造又は材料の断面図である。
使用中の例示的な包装材料又は構造の概略図面である。 使用中の例示的な包装材料又は構造の概略図面である。
本開示は概して、包装材料及び/若しくは包装構造、並びに/又は包装材料若しくは構造を作製若しくは使用する方法に関する。包装材料及び/又は包装構造の多くの異なる実施形態が、本明細書に記載されている。本開示は概して、本明細書に記載される包装材料及び/又は包装構造の作製及び使用方法にも関する。
包装材料の例示的な一実施形態を図2Aに示す。包装材料200Aは、外側層210、緩衝材層220、及び粘着層230を含む。図2Aに示す特定の実施態様では、緩衝材層220は、気泡緩衝材層として示されているが、本明細書でより詳細に記載されるように、他の緩衝材層を使用してもよい。図2Aに示すいずれの特徴も、本開示のいずれかの図に示される及び/又はいずれかの実施形態に記載される、あらゆる構造に任意選択的に使用することができる。
当業者であれば、多くの変更が、この例示的な構造になされてもよく、依然として本開示の範囲内に含まれることを認識するであろう。例えば、図2には、緩衝材層の「気泡」部分を粘着層に面するものとして示している。しかし、緩衝材層の「気泡」部分は、代わりに外側層に面することができる。このような実施形態では、気泡ラップのフィルム部分が、粘着部に面することになる。別の例として、緩衝材層220は、単一の一体化された材料として示される。緩衝層又は緩衝部は、単層又は多層とすることができる。いくつかの実施形態では、緩衝材層又は部分は、気泡部分及び気泡フィルム部分を含む。いくつかの実施形態では、緩衝材層又は部分は、気泡部分、気泡フィルム部分、及び気泡部分に直接隣接する上部フィルム又は保護フィルム又は層を含む。
包装材料又は包装構造の例示的な別の実施形態を図2Bに示す。包装材料200Bは、外側層210、多層の緩衝材層220、接着剤層240、及び粘着層230を含む。図2Bに示す特定の実施態様では、緩衝材層220は、フィルム部分222及び気泡部分224を含む、多層の気泡緩衝材層として示されている。他の緩衝材層又は緩衝材層構造(単層を有するものを含む)を、図2Bに概略的に示す例示的な実施形態の構造で使用してもよい。図2Bに示すいずれの特徴も、本開示のいずれかの図に示される及び/又はいずれかの実施形態に記載される、あらゆる構造に任意選択的に使用することができる。接着剤層240は、緩衝材層220と粘着層230との間にある。いくつかの実施形態では、接着剤層は、緩衝材層220と粘着層230との間に加えて又はその代わりに、外側層210と多層の緩衝材層220との間にある。当業者であれば、多くの変更が、この例示的な構造になされてもよく、依然として本開示の範囲内に含まれることを認識するであろう。例えば、図2Bには、緩衝材層の「気泡」部分を粘着層に面するものとして示している。しかし、緩衝材層の「気泡」部分は、代わりに外側層に面することができる。
包装材料の例示的な別の実施形態を図3に示す。包装材料300は、二重又は2層の外側層310、接着剤層315、緩衝材層320、及び粘着層330を含む。図3に示す特定の実施態様では、緩衝材層320は、気泡ラップ層として示されているが、本明細書でより詳細に記載されるように、他の緩衝材層を使用してもよい。気泡ラップは、単層又は複数の層とすることができる。図3の特定の実施態様では、二重又は2層の外側層310は、紙層312及びプラスチック層314を含むが、外側層310の任意の単層又は多層構造を使用してもよい。接着剤層315は、緩衝材層320に隣接する外側層310を保持する。接着剤層315は、全ての図には示されていないが、本開示の全ての図及び実施形態に示される構造に任意選択的に使用することができる。図3に示すいずれの特徴も、本開示のいずれかの図に示される及び/又はいずれかの実施形態に記載される、あらゆる構造に任意選択的に使用することができる。当業者であれば、多くの変更が、この例示的な構造になされてもよく、依然として本開示の範囲内に含まれることを認識するであろう。例えば、図2には、緩衝材層の「気泡」部分を粘着層に面するものとして示している。しかし、緩衝材層の「気泡」部分は、代わりに外側層に面することができる。
包装材料の例示的な別の実施形態を図4に示す。包装材料400は、三重又は3層の外側層410、緩衝材層420、及び粘着層430を含む。図4に示す特定の実施態様では、緩衝材層420は、発泡体層として示されているが、本明細書でより詳細に記載されるように、他の緩衝材層を使用してもよい。三重又は3層の外側層410は、紙層412、プラスチック層414、及び紙層416を含む。外側層410の任意の単層又は多層構造を使用してもよい。外側層410と緩衝材層430を、例えば、接着剤、機械的手段、又は積層(例えば、熱積層)によって互いに保持することができる。図4に示すいずれの特徴も、本開示のいずれかの図に示される及び/又はいずれかの実施形態に記載される、あらゆる構造に任意選択的に使用することができる。
いくつかの実施形態では、包装又は発送構造は、約1/32インチ〜約4インチ、又は約7/64インチ〜約3インチ、又は約1/4インチ〜約2インチ、又は約1/2インチ〜約1インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、包装又は発送構造は、約1/32インチ超、又は約7/64インチ、又は約1/4インチ、又は約1/2インチ、又は約3/4インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、包装又は発送構造は、約4インチ未満、又は約3インチ未満、又は約2インチ未満、又は約1インチ未満、又は約3/4インチ未満、又は約1/2インチ未満の厚さを有する。
外側層:
外側層は、本明細書に記載される特徴の少なくともいくつかをもたらす任意の所望の外側層とすることができる。いくつかの実施形態では、外側層は単層である。いくつかの実施形態では、外側層は、複数の層を含む。以下により詳細に記載されるように、いくつかの実施形態では、外側層は、一重、二重、若しくは三重、及び/又は単層若しくは多層のうちの少なくとも1つである。多層構造は、任意の所望の数の層を含むことができる。
外側層が一重である実施形態では、外側層材料は、重量紙(例えば、クラフト紙など)、プラスチックフィルム(例えば、MYLAR(商標)など)、不織布材料(例えば、TYVEK(商標)など)、又は表面加工紙(例えば、アルミニウム被覆紙など)であってもよい。
いくつかの実施形態では、外側層は、塗工紙、クラフト紙、又はボンド紙若しくは白色紙などのより高品質の紙とすることができる、紙層を含む。いくつかの実施形態では、紙は、装飾的な包装材料を得るために印刷可能であってもよく、及び/又は金属被覆されてもよい。いくつかの実施形態では、金属被覆された紙層は、その上に図柄を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、外側層はプラスチックを含む。いくつかの実施形態では、プラスチックは、印刷され、エンボス加工され、構造化され、又は補強される。いくつかの実施形態では、プラスチックは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエステル、及び/又はこれらのいずれかのコポリマーのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、ポリエチレンは、低密度ポリエチレン、メタロセン線形低密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系ブロックコポリマー、高密度ポリエチレン、並びに/又はこれらのいずれかのコポリマー及び/若しくはブレンドのうちの少なくとも1つである。
いくつかの実施形態では、プラスチックは、熱可塑性及び/又はオレフィン系材料である。プラスチックは、高い強度を付与されるために一軸又は二軸配向されてもよい。最大強度のためには、二軸配向が好ましい場合がある。プラスチック層の1つ以上の表面が、それらの1つ以上にインク及び印字を受容しやすくするために、コロナ放電処理されてもよい。更に、装飾的なパッケージが所望される場合、プラスチックは、真空蒸着によって金属被覆されてもよい。
いくつかの実施形態では、外側層は、多層プラスチックフィルムである。いくつかの実施形態では、多層フィルムは、1〜7つの層を含む。いくつかの実施形態では、多層フィルムは、7層よりも多くの層を含む。いくつかの実施形態では、多層構造は、ポリプロピレン、ポリエチレン、環状オレフィンコポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、及び/又はこれらのいずれかのコポリマーのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、気泡ラップに隣接する第1の主面の層は、気泡ラップとの熱結合を可能にするポリマーを含んでもよい。気泡ラップとの熱結合をもたらすことができるいくつかの例示的な層としては、例えば、低密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレン、メタロセン線形低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系ブロックコポリマー、並びに/又はこれらのいずれかのコポリマー及び/若しくはブレンドを含むものが挙げられる。多層の外側層の1つ以上の層は、気泡ラップ中の空気保持を可能にする低いガス透過性を外側層構造の全体に付与してもよい。多層構造の1つ以上の層は、耐引裂特性をもたらしてもよい。耐引裂性をもたらすことができる例示的ないくつかの層としては、例えば、低密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレン、メタロセン線形低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系ブロックコポリマー、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、並びに/又はこれらのいずれかのコポリマー及び/若しくはブレンドを含むものが挙げられる。
特定の外観を付与するために、外側層の1つ以上の層は、着色されてもよく、及び/又は充填材/添加材、例えば光沢材を含んでもよい。多層の外側層の最も外側の層は、例えば、インク、ワニス、及び/又は剥離剤コーティングを受容しやすくされてもよい。
いくつかの実施形態では、外側層は、二重若しくは2層の構造又は積層体である。いくつかの実施形態では、二重若しくは2層の構造又は積層体は、紙/プラスチックの構造又は積層体である。このようないくつかの実施形態では、紙層は、プラスチックフィルム層に積層される。例示的な別の二重若しくは2層の外側層又は構造は、紙層に接着剤で冷間積層される第1のコロナ放電処理面を有する不透水性プラスチックフィルムを含む積層体である。
このようないくつかの実施形態では、紙層は、プラスチック層に冷間積層される。冷間積層プロセスは、ホットメルト接着剤などの他の接着剤を利用する場合よりもはるかに高速で本包装材料を製造することを可能にし、これは、例えば、確実な結合が達成される前にホットメルト接着剤を冷却するための追加の時間を要するためである。プラスチックフィルムを紙に接合するために冷間積層の代わりにホットメルト接着剤を使用した場合、接着剤の熱がフィルムを収縮させ、したがって強度を喪失させる可能性がある。また、ホットメルト接着剤は、接着剤が冷却するまでは最終的な結合強度を達成せず、その前にプラスチックフィルムが収縮することがある。更に、プラスチックフィルムの高強度領域と低強度領域との差により、しわがよった又はカールした製品が生じることが多い。冷間積層の使用は、配向プラスチックフィルム又は二軸配向プラスチックフィルムを利用する場合に有利でもある。このようなフィルムが、高温で弛緩し、分子配向及び強度を喪失することが知られている。例えば、超音波駆動型密封バーを使用して、2枚の二軸配向ポリエステルフィルムを互いに継ぎ合わせて、フィルム内に内部摩擦及び熱を生じさせると、フィルムが軟化して融合し、弱い封着線がもたらされ、この線に沿ってシートが後で引き裂ける傾向がある。ホットメルト接着剤を使用してフィルムを紙に接合する場合など、配向フィルムが高熱にさらされる場合に、同様の問題が生じる。ホットメルト、溶媒系の水性、又は転写接着剤を利用した冷間積層により、高強度の積層体を製造することができる。
いくつかの実施形態では、二重構造(又はその一部分)がコロナ放電処理される。この処理は、第1のコロナ放電処理面が紙層に接着剤で積層される直前に、プラスチックに施されてもよい。これにより、プラスチックと紙との間の強力な結合が達成されて、第1及び第2の外側面が互いに反対側にある紙−プラスチックフィルム積層体を形成することができる。
いくつかの実施形態では、外側層は三重である。いくつかの実施形態では、上記の二重材料は、紙−プラスチック−紙の三重積層シート材を形成するための追加の紙層を更に含んでもよい。追加の紙層は、尖ったエッジを有する物体を包装するために、又は単純に、より高強度の包装材料が所望されるときに、望ましい場合がある。紙層が包装材料の内側及び外側を形成するので、それらには、緩衝材及び/又は粘着材料を適用する前に、図柄又は他のしるしを容易に印刷することができる。これにより、包装材料は、パッケージの外側に1つの外観を有し、被発送品に面する材料の側に別の異なる外観を有することが可能になる。三重の紙/プラスチック/紙積層体を使用する場合、外側層の最も外側の部分に、シルクスクリーニングなどを含む様々な周知の技術のいずれか1つを使用して容易に印刷することができる。外側層の最も内側の部分(例えば、プラスチックフィルム)は、包装材料によって包まれる物品又は品物に耐湿性をもたらす。例示的な別の外側層は、第1及び第2の紙層に接着剤で冷間積層される第1及び第2のコロナ放電処理面を有する不透水性プラスチックフィルムを含む三重の積層体である。いくつかの実施形態では、外側層は3層よりも多くの層である。
包装材料は、形成されたパッケージの外面又は内面にロゴ、メッセージ、広告、エンブレム、商標、又は単純に受取人情報などを印刷し得るように、印刷可能面を有することが望ましい場合がある。この点に関して、外側層は、印刷可能面を含むことができる。いくつかの実施形態では、外側層は、図柄を示し得るようにインクを受容しやすくする1つ以上のコロナ放電処理面を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、材料の外側面には、しるし又は他の印刷情報を設けることができるようにすべきである。材料自体がそのような印刷情報を受容しにくい場合、受容しやすくなるように材料を処理するべきである。例えば、コロナ放電によって処理された外側面を有するポリエチレンのプラスチックフィルムに、印刷することができ、又は印刷されたしるしを設けることができる。あまり好ましくないが、接着剤付きステッカー、ラベルなどによって、包装材料にしるしを付けることも可能である。
いくつかの実施形態では、外側層は、約0.5ミル超、又は0.75ミル超、又は1ミル超、又は1.25ミル超、又は1.5ミル超、又は1.75ミル超、又は2ミル超の厚さを有する。いくつかの実施形態では、外側層は、5ミル未満、又は4.5ミル未満、又は4.0ミル未満、又は3.5ミル未満、又は3ミル未満の厚さを有する。いくつかの実施形態では、外側層は、約0.5ミル〜約5ミル、又は約1ミル〜約4ミル、又は約2ミル〜約3ミルの厚さを有する。外側層が紙であるいくつかの実施形態では、外側層は、約3ミル超の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、少なくとも一部分で、場合によっては、実質的に全体で、外側層が書き込み可能である(例えば、ペン、鉛筆、及び/又はマーカーなどの従来の筆記具で書き込みすることができる)。いくつかの実施形態では、これは、その特性を本質的にもたらす外側層の材料を選択することによって達成することができる。いくつかの実施形態では、これは、所望の筆記性及び/又は接着性を付与するように、選択された外側層の表面の少なくとも一部分を処理する(例えば、接着剤付き紙シート又はラベルを適用する)ことによって達成することができる。いくつかの実施形態では、接着性を付与することは、外側層の内側を処理することを含み、これは、多層構造における接着剤及び/又は緩衝材層の結合も助けるであろう。いくつかの実施形態では、これは、外側層の少なくとも選択された部分に好適なスキン層を組み込むことによって達成される。
いくつかの実施形態では、1つ以上のワニスが外側層構造に適用されるか、又は含まれる。処理面にワニス層を適用する又は含むことにより、例えば、表面粗さを、したがって表面摩擦係数を変化させることによって、筆記性を付与してもよい。いくつかの実施形態では、ワニスの化学的性質は、インク及び/又は粘着剤配合物との適合性を達成するように調整されてもよい。
加えて、所望であれば、包装材料の外面が金属被覆又はアルミニウム被覆される実施形態では、装飾的なパッケージが提供される。銀仕上げが所望される場合、アルミニウム被覆面が好ましい場合がある。他の色が所望される場合、例えば、銅、鉄、又は合金による、他の金属被覆処理を使用してもよい。
いくつかの実施形態では、外側層は不透水性である。いくつかの実施形態では、外側層は、包まれた物品が発送中及び取り扱い中に安全かつ保護されたままであるように十分に耐引裂性及び耐スカッフ性である。いくつかの実施形態では、外側層は、断熱性、耐音響衝撃性、及び/又は放射線保護性のうちの少なくとも1つをもたらす1つ以上の材料を含む。
緩衝材層又は緩衝部:
典型的に、発送箱又は包装構造は、被発送物品又は被発送品の損傷を防止するためにある程度の耐衝撃性及び/又は耐衝突性をもたらすことが望ましい。これは、包装材料又は構造に緩衝材層又は緩衝部を組み込むことによって達成することができる。緩衝材層又は緩衝部は、本明細書に記載される包装材料又は構造に包まれた品物に対する緩衝性をもたらす任意の所望の層とすることができる。いくつかの実施形態では、緩衝材層又は緩衝部は、構造的一体性、衝撃吸収能力、可撓性、及び/又は発送箱又は包装構造の他の構成要素との界面作用のうちの1つ以上をもたらすこともできる。いくつかの実施形態では、緩衝材層又は緩衝部は、余分な発送費を避けるために、かつ/又は包装をより複雑にする及び/若しくは保管をより困難にする可能性がある望ましくない嵩を避けるために、比較的薄い輪郭を有することが望ましい。
いくつかの実施形態では、緩衝材層又は緩衝部は、単層である。いくつかの実施形態では、緩衝材層又は緩衝部は、複数の層を含む。いくつかの実施形態では、緩衝部は、約1/32インチ〜約4インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、緩衝部は、約1/32超、又は約7/64インチ、又は約1/4インチ、又は約1/2インチ、又は約3/4インチ、又は約1インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、緩衝部は、約4インチ未満、又は約3インチ未満、又は約2インチ未満、又は約1インチ未満、又は約3/4インチ未満、又は約1/2インチ未満の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、緩衝材層又は緩衝部は、物品が密封されているときに生じる衝撃及び振動のレベルを、好ましくは、物品の損傷にとっての臨界閾値未満に、抑えるように変形又は圧潰する材料から選択される。本明細書の緩衝部材に使用するのに適した材料の例示的な例としては、発泡体層(発泡フォーム、構造化フォーム、及び輪郭形成フォームを含む)、気泡フィルム又は気泡ラップ、及び構造化ポリマー(例えば、ハニカム構造)のような材料が挙げられる。
気泡ラップ又は気泡フィルム:
いくつかの実施形態では、緩衝材層は、気泡ラップ又は気泡フィルムを含む。本明細書で使用するとき、用語「気泡フィルム」及び/又は「気泡ラップ」は、緩衝性をもたらすことができる離間して突出した空気又はガス充填気泡を含む全ての柔軟なポリマー材料を含むことを意味する。用語は、気泡ラップ、気泡パック、気泡紙、空気又はガス気泡パッキング、気泡ラッピング、及びエアロプラストと呼ばれる品物を含むことを意味する。気泡フィルム又は気泡ラップのいくつかの実施形態は、一方の表面に離間した複数の凹部を有するプラスチック又はポリマー材料の第1の薄い可撓性層と、第1の層の一方の表面に結合されて空気又はガスを凹部に封止するプラスチック材料の少なくとも第2の薄い可撓性層と、を含む。気泡フィルム又は気泡ラップとしては、例えば、プラスチック材料としてポリエチレン、例えば、線形低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及び/又は高密度ポリエチレンを挙げることができる。しかし、例えばポリプロピレンなどの他の好適なプラスチック又はポリマーを使用してもよい。いくつかの市販の気泡フィルム又は気泡ラップとしては、例えば、Scotch(商標)Cushion Wrapが挙げられる。本譲受人に譲渡された米国特許出願第80523US002号に記載されている気泡フィルム又は気泡ラップも使用することができ、この出願は、その全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、気泡ラップ又は気泡フィルムは、気泡部分及び気泡フィルム部分を含む。いくつかの実施形態では、気泡ラップ又は気泡フィルムは、気泡部分、気泡フィルム部分、及び気泡部分に直接隣接する上部フィルム又は保護フィルム又は層を含む。いくつかの実施形態では、気泡ラップ又は気泡フィルムは、気泡部分のみを含み、気泡部分は、別の層(例えば、外側層又は粘着層)に適用されるか、又は直接隣接している。
いくつかの実施形態では、気泡ラップ又は気泡フィルムは、約1/32インチ〜約1/2インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、気泡フィルム又は気泡ラップは、約1/32超、又は約7/64インチ、又は約1/4インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、気泡フィルム又は気泡ラップは、約1/2インチ未満、又は約1/4インチ未満、又は約1/3インチ未満の厚さを有する。
フォーム:
いくつかの実施形態では、緩衝材層はフォームを含む。例示的なフォームとしては、例えば、ポリエチレン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、ポリプロピレン、及び/又はスチレンを挙げることができる。いくつかの実施形態では、フォームは構造化されている。例示的な構造化フォームの例としては、Carbon Coreストラクチュラルフォーム充填プラスチックハニカム及びCMI Composites AC−PFHフェノール樹脂フォーム充填ハニカムが挙げられる。いくつかの実施形態では、緩衝材層は、1つ以上の輪郭形成フォーム材料を含む。輪郭形成フォーム材料は典型的に、渦巻状カット、ホットワイヤ、エンボス加工、CNC、及び機械加工溝を含む異なる方法によって作製される。例示的ないくつかの市販の輪郭形成フォーム材料としては、例えば、EverFlex(商標)3−inch Soft Egg Crate Foam、Feldherr FSNP050 50mm(2インチ)Convoluted Foam、及びHushcloth(登録商標)Densified Embossed Foamが挙げられる。
いくつかの実施形態では、フォームは、約1/32インチ〜約3インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、フォームは、約1/32超、又は約7/64インチ、又は約1/4インチ、又は約1/2インチ、又は約3?4インチの厚さを有する。いくつかの実施形態では、気泡フィルム又は気泡ラップは、約3インチ未満、又は約2.5インチ未満、又は約2インチ未満、又は約1.5インチ、又は約1インチ、又は約3/4インチ、又は約1/2インチの厚さを有する。
構造化ポリマー:
いくつかの実施形態では、緩衝材層又は緩衝部は、構造化ポリマー(例えば、ハニカム構造)を含む。例示的ないくつかの市販の構造化ポリマーとしては、例えば、Stimulite(登録商標)Classic XS Cushion and Purple(登録商標)Hyper−Elastic Polymer(商標)Smart Comfort Grid(商標)が挙げられる。
粘着層又は粘着部:
本明細書で使用するとき、用語「粘着剤」は、実質的にそれ自体に付着し、実質的に他の材料に付着しない接着剤を意味する。いくつかの実施形態では、粘着組成物は、周囲温度での接触に対して非粘着性である。いくつかの実施形態では、粘着組成物及び/又は物品は、ASTM D−2979に従ってTA−XT2iテクスチャアナライザによって測定されるときに30グラム未満の粘着力を有する。いくつかの実施形態では、(上述のように測定されるときに)粘着力は、20グラム未満又は10グラム未満である。
いくつかの実施形態では、粘着組成物、粘着層、粘着部、又は粘着材料は、粘着組成物の総重量を基準にして約20重量%未満の粘着付与剤、可塑剤、及び/又はこれらの混合物を含む。いくつかの実施形態では、粘着組成物、粘着層、粘着部、又は粘着材料は、粘着組成物の総重量を基準にして約15重量%未満、又は約10重量%未満、又は約5重量%未満の粘着付与剤、可塑剤、及び/又はこれらの混合物を含む。
いくつかの実施形態では、粘着組成物、粘着層、粘着部、又は粘着材料は、それ自体に共付着性である一方で、他の表面に対して、実質的に粘着すること、損傷させること、又は、表面を台無しにするか若しくは他の表面を損傷させるであろう残留物を残すことなく、接触することができる。いくつかの実施形態では、粘着組成物、粘着層、粘着部、又は粘着材料は、隣接する物品からきれいに(すなわち、物品を損傷させることなく)剥離する一方で、使用中に所望の構成又は向きで付着又は結合したままであるのに十分に強力な結合を作り出すように、それ自体に及び/又は別の粘着剤表面に十分に強力に付着する。いくつかの実施形態では、粘着組成物、粘着層、粘着部、若しくは粘着材料及び/又は包装構造は、それが露出する物品からきれいに剥離することができ、これは、物品から剥離されたときに物品を損傷させない及び/又は有意な残留物を物品に残さないことを意味する。粘着組成物、粘着層、粘着部、又は粘着材料は、パッケージが発送されている間に所望の構成又は向きで付着又は結合されたままであるのに十分な強力な結合を作り出すように、それ自体に及び/又は緩衝材層又は緩衝部の他の表面に対して十分に接着性であることが好ましい。これは、様々な温度(例えば、7月にアリゾナ砂漠を通過するトラックの暑さ、及び1月にアラスカの顧客のドアステップの外にある)での移動を含む場合がある。これは、運送中及び配送中にパッケージを押すこと及び投げることも含む場合がある。
いくつかの実施形態では、粘着組成物、粘着層、粘着材、又は粘着部は、緩衝材層又は緩衝部に隣接している。粘着組成物は、緩衝材層又は緩衝部のいずれかの主面に隣接していることができる。例えば、緩衝材層又は緩衝部が、気泡部分及びフィルム部分を含む気泡ラップ又は気泡フィルムである場合、粘着組成物、粘着層、粘着材料、又は粘着部は、気泡ラップ又は気泡フィルムの気泡部分又はフィルム部分のいずれかに隣接していることができる。更に、いくつかの実施形態では、粘着組成物、粘着層、粘着材、又は粘着部は、緩衝材層又は緩衝部である気泡ラップ又は気泡フィルムの気泡部分に直接隣接していることができる。
粘着層、粘着材、又は粘着部は、単層又は多層とすることができる。粘着層、粘着材、又は粘着部は、緩衝材層又は緩衝部若しくは複数の層若しくは部分に直接隣接している/直接接触していることができる(粘着層又は粘着部と緩衝材層又は緩衝部との間にあることができる)。いくつかの実施形態では、接着剤層又は接着剤部は、粘着層又は粘着部と緩衝材層又は緩衝部との間にある。
いくつかの実施形態では、緩衝材層の一方の主面は粘着性である。このような実施形態では、緩衝材層の少なくとも一方の主面は、粘着材料又は粘着層を含むか、又はこれに隣接している。
任意の粘着材料を使用してもよい。いくつかの実施形態では、粘着層、粘着材料、又は粘着部は、天然ゴム、合成ポリイソプレン、ブロックコポリマー、非晶質ポリアルファ−オレフィン、ポリウレタン、及び前述のもののブレンド又は組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、粘着層、粘着材、又は粘着部は、米国特許出願第62/717942号及び同第62/775811号に記載されている粘着材料を含み、これらのそれぞれの全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、粘着層、粘着材料、又は粘着部は、接着剤がそれ自体に付着することを可能にするのに十分な粘着付与剤を含むプラスチック材料の薄層である。いくつかの実施形態では、粘着付与剤は、プラスチック層中に均質に分散される。いくつかの実施形態では、粘着付与剤は、ロジンエステル、炭化水素樹脂、テルペン樹脂、及びこれらの誘導体又はブレンドのうちの少なくとも1つを含む。1つ以上の可塑剤は、例えば鉱油などの別の材料に混合することもできる。
いくつかの実施形態では、緩衝材層は、1つ以上のプラスチック層を含み、プラスチック層は、この層がそれ自体に共付着するのに、かつ残留物を残さずに、何かに巻かれるか又は何かの上に置くのに十分な共付着特性をその層に付与するために、プラスチック材料の層のうちの少なくとも1つに分散された粘着付与剤を含む。使用される粘着付与剤は、積層される包装材料の層のいずれか又は両方に分散されてもよい。いくつかの実施形態では、粘着付与剤は、層中に均質に分散される。
いくつかの実施形態では、粘着材料、粘着材層、又は粘着部は、緩衝材層又は緩衝部の一方の主面の実質的に全体(例えば、総面積の少なくとも50%)に施される。いくつかの実施形態では、粘着材料又は粘着層は、緩衝材層又は緩衝部の一方の主面の総面積の少なくとも55%、又は少なくとも60%、又は少なくとも65%、又は少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも97%、又は少なくとも99%に施される。
いくつかの実施形態では、緩衝材層の表面全体よりも少ないコーティングが望ましい場合がある。いくつかのこのような実施形態では、スクリーン型ローラー又は回転スクリーン印刷装置を使用して、緩衝材層の特定の領域のみに粘着剤コーティングを選択的に施すことができる。あるいは、スプレーヘッド又は一連のスプレーヘッドを使用して、特定の又はランダムなパターンを選択的に固着させてもよい。パターンは、所望の粘着性付着を達成するように配置することができる。
いくつかの実施形態では、粘着材料、粘着層、又は粘着部は、不連続である(例えば、パターンコーティングされる)か、又は緩衝材層の主面の部分が、粘着層、粘着材料、又は粘着部を含まない。
接着剤層又は接着剤部:
いくつかの実施形態では、包装材料又は構造は、包装材料又は構造の1つ以上の層又は部分の間に接着剤層、接着剤部、接着剤材料、接着剤コーティング、又は接着テープを含む。いくつかの実施形態では、接着剤は、緩衝材層又は緩衝材部と外層又は外部との間にあり、これら2つの層又は部分を互いに密着させて保持する。いくつかの実施形態では、接着剤は、緩衝材層又は緩衝部と粘着層又は粘着部との間にあり、これら2つの層又は部分を互いに密着させて保持する。いくつかの実施形態では、接着剤は、多層の緩衝材、外側、又は粘着剤の層又は部分にある層の間にある。換言すれば、緩衝材、外側、又は粘着剤の層又は部分のいずれも多層化することができ、そのような多層化の例では、緩衝材、外側、又は粘着剤の層又は部分にある層のうちの1つ以上は、1つ以上の接着剤材料又は層とすることができる。任意の所望の接着剤を使用してもよい。例示的ないくつかの接着剤としては、例えば、ゴム、アクリル、ポリウレタン、エポキシ、又はEVAラテックスが挙げられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の転写接着剤を使用することができる。
いくつかの実施形態では、接着剤層、接着剤部、接着剤材料、接着剤コーティング、又は接着テープは、緩衝材層及び/又は外側層の主面の実質的に全体を覆う。他の実施形態では、コーティングは、不連続であってもよく(例えば、パターンコーティングされてもよく)、又は緩衝材層及び/又は外側層の主面の部分が、接着剤コーティングを含まない(例えば、1つ以上のエッジがコーティングされていない)。
使用される緩衝材層及び/又は外側層並びに選択される接着剤の特性に応じて、下塗り材料又は処理を使用して、その界面特性を改良してもよい。プライマーとして使用できる材料の例示的な例としては、Scotch(登録商標)Super 77(商標)Multi−Purpose Spray、空気又は窒素コロナ処理、塩素化ポリオレフィン、及びポリエチレンイミンが挙げられる。
ロール:
本開示の包装材料は、例えば、ロール又は平坦なシートで作製することができる。材料がロール又はロール品として作製され、かつ/又は保管される実施形態では、粘着層又は粘着材料は、実質的にそれ自体のみに粘着し、包装材料の一方の表面のみが粘着層又は粘着材を含むため、包装材料が巻かれるときにコーティング表面が接触せず、ロールで保管されている間にシート材がそれ自体に粘着するのを防止するバリアが必要とされない。いくつかの他の実施形態は、粘着層、粘着材料、又は粘着部に隣接するライナーを含む。
使用方法:
包装材料又は構造の使用は、単純で直感的である。包装材料がロール又はロール品の形態である場合、使用者は、ロールから材料の一部分を巻き出し、所望の部分を切断してロールから分離するか又は取り外す。包装材料が平坦な位置に準備される場合、材料は、単純に所望の長さに切断される。次いで、包装材料を、外側面を下側にして/平坦面に置き、粘着層を上側にして/使用者に露出した状態で、平坦面に配置することができる。図5に概略的に示すように、被発送品又は被発送物品510が、包装材料500の露出した粘着剤表面520に配置される。粘着剤表面/材料520は、商品に実質的に粘着しない。いくつかの実施形態では、品物又は物品510を包装材料500の中心又は中央に配置するのが好ましい場合がある。いくつかの実施形態では(図示するように)、品物又は物品510を、切断された包装材料500の第1又は第2の半分に配置するのが好ましい場合がある。
図6に示すように、包装材料500は次いで、被発送物品又は被発送品510の上及び周りに折り畳まれる。この工程では、包装材料500の対向する粘着層又は材料でコーティングされた表面520が互いに接触し、それによって、被発送物品又は被発送品510を密封する。次に、使用者は、包装材料500を押し合わせて、互いに密着した又は直接隣接する粘着層520の間に緊密な結合又は封止をもたらす。この工程は、隣接する2つの粘着層520の間に粘着−粘着結合を形成し、自己閉鎖型及び/又はカスタムフィット型発送箱として機能するように、包装材料又は構造500を所望の構成に保持するための結合を生じさせる。このようにして、保護を有するが余分な材料を含まない密閉パッケージが作り出される。
得られたパッケージの側断面図を図7に示す。図6及び図7に示すように、包装材料500は、粘着層又は材料520に隣接する緩衝材層540に隣接する外側層530を含む。包装材料500は、被発送品510の周りに巻かれる。
あるいは、包装材料の1枚の一体シートで物品又は品物を包装する代わりに、包装材料の2枚の別個のシートを使用するのが望ましい場合があり、各シートの少なくとも一部分は、粘着材料の層を有する。包装材料の2枚のシートはそれぞれ、所望の長さに切断される。図8に示すように、第1の包装材料片802が、表面に平坦に配置され、郵送される物品又は品物810は、第1の包装材料片802の上に配置される。粘着材料又は層820は、粘着材料又は層820がそれ自体のみに粘着するため、被発送品810に粘着しない。第2の包装材料片804が、各包装材料片802及び804の粘着剤コーティングされた表面がそれぞれ互いに隣接するように、品物810及び第1の包装材料片802の上に配置される。次いで、使用者は、2つの層802及び804を押し合わせる。これにより、粘着材料又は層820を含む包装材料の直接隣接する部分が、粘着−粘着結合を形成し、物品又は品物が包装材料内に密封され、それによって自己閉鎖型及び/又はカスタムフィット型パッケージが形成されることを確実にする。
包装材料は、手動での梱包に使用することができる。この包装材料は、比較的頻繁に商品を郵送及び発送しない人々(例えば、ケアパッケージ又は誕生日ギフトを年に数回送る主婦)や、Etsy又はeBayのようなオンラインサイト又はサービスを通じて品物を頻繁に発送する個人にとって非常に有益であり得る。この包装材料は、そのような使用者が、自身のニーズの全てに対して機能する単一の包装材料のみを保管する一方で、それらの品物の安全で保護された運送及び配送を確実にすることを可能にする。
包装材料は、自動梱包装置でも使用することができ、得られたパッケージは、当該技術分野で一般的に知られている機械によって自動的に包まれる。このような使用は、例えば、大量の商品を製造又は発送する企業又は会社に好まれる場合がある。この材料の使用は、商品の保護を確実にするが、発送コストを下げる。これは、品物の同一の又はより良好な保護をもたらしながら、より小さなパッケージが発送されるためである。更に、包装材料は、環境廃棄物を抑制するので、持続可能性目標を強化する。これは、(1)発送中により少ない空気が輸送され、(2)品物を安全に発送するのに使用される包装がより少なく、無駄が少ないためである。
利点:
本開示の包装材料及び構造は、多くの利点を有する。これらの構造又は材料の利点の少なくとも一部は、以下のとおりである。包装材料は、より少ない空間を占有し、かつ/又はより小さな若しくはより薄い輪郭を有する一方で、より嵩張るか又はより厚い先行技術の実施形態と同じ保護をもたらす。結果として、包装材料は、保管棚及び使用者の住居又はオフィスの両方で、保管中により少ないスペースを占める。更に、それらの輪郭及び/又はサイズが抑えられるため、それらの発送にかかるコストが低い。これは、製造業者及び発送代金を支払う者の利点であるのみならず、発送ごとに使用されるガスが少なく、発生する汚染が少ないため、持続可能性の利点でもある。
更に、本明細書に記載される包装材料及び構造は、様々なサイズ及び形状の物品を包装することができる。使用者は、使用される材料及び作り出されるパッケージのサイズ及び形状を完全に制御することができる。このようにして、作り出される発送箱又はパッケージを真にカスタムメイドすること及び/又はカスタムフィットすることができる。これは、被発送品を完全に保護する一方で、環境廃棄物及び/又は余分な発送コストを抑制することも確実にする。
以下の実施例は、包装構造の様々な実施形態の例示的ないくつかの構造、及び本出願に記載される包装構造の作製方法を記載する。以下の実施例は、本出願の範囲内の様々な実施形態のいくつかの例示的な構造及び構造化法について説明する。以下の実施例は、例示を目的としたものであり、本出願の範囲を限定することを目的としたものではない。
本開示について、単なる例示を目的とする以下の実施例でより詳細に記述するが、それは、本開示の範囲内の多数の変更及び変形が、当業者に明らかにされるからである。
実施例1
Scotch(登録商標)Bubble Cushion Mailer(3M Company(St.Paul,MN)製の、ポリ外側部を有する小さな気泡)を、その継目に沿って切り開いて、保護性のポリ外側部が一方の主面を形成し、かつ気泡層が第2の主面を形成する、平坦な開放シートを形成した。永久転写接着剤(3M Company(St.Paul,MN)製の3M 9472LE)を、切り開かれた気泡緩衝郵送容器の露出した気泡部分の実質的に全体に手圧で適用した。次いで、粘着剤フィルム(Pregis Co.(Deerfield,Illinois)製のPack&Guard(登録商標)Cohesive Film)のポリエチレン側を、永久転写接着剤の露出面の実質的に全体に手圧で適用した。得られた構造は、外層又は外部、緩衝材層又は緩衝部、接着剤層又は接着部、及び粘着層又は粘着部を含む点で、図2Bに示した構造と同様であった。
実施例2
Scotch(登録商標)Bubble Cushion Mailer(3M Company(St.Paul,MN)製の、ポリマー外側部を有する小さな気泡)を、その継目に沿って切り開いて、保護性のポリ外側部が一方の主面を形成し、かつ気泡層が第2の主面を形成する、平坦な開放シートを形成した。ポリマーフィルム部分及び粘着部を含む粘着剤フィルム(Pregis(Deerfield,Illinois,US)製のPack&Guard(登録商標)Cohesive Film,3ミル)を得た。ハイ設定で動作するDeluxe Heat Gun(ULINE(Pleasant Prairie,WI,USA)製の型番H−491)を使用して、粘着剤フィルムのポリエチレンが露出した気泡に恒久的に熱結合されるまで、粘着剤フィルムのポリマーフィルム部分をBubble Cushion Mailerの露出した気泡部分に積層した。得られた構造は、外層又は外部、緩衝材層又は緩衝部、及び粘着層又は粘着部を含む点で、図2Aに示した構造と同様であった。
実施例3
永久転写接着剤(3M Company(St.Paul,MN)製の3M 9472LE)を、装飾紙シート(Dick Blick Art Materials(Galesburg,Illinois,USA)製のBlack Ink(商標)Screenprinted Lokta Paper)の非装飾側の実質的に全体に手圧で付着させて、多層構造を形成した。次いで、Cold Seal Bubble Roll(ULINE(Pleasant Prairie,WI,USA)製の、一方の側に粘着剤コーティングされた小さな気泡))の露出した気泡フィルム部分を、上で形成した多層構造の露出した転写接着剤部分に手圧で付着させた。得られた構造は、外層又は外部(装飾シート)、接着剤層又は接着部、緩衝材層又は緩衝部、及び粘着層又は粘着部を含む点で、図3に示した構造と同様であった。
実施例4
Pictographics(Las Vegas,NV)製のAGL(Advanced Greig Laminator)Model72ラミネーター上で0.125インチのシムを40psiのニップ圧で使用して、ラベルストック(AWT Labels and Packaging(Minneapolis,MN,USA)製の3.8 White Optiflex V344)を、気泡ラップ(S−3928P、Uline(Pleasant Prairie,WI,USA)製の3/16インチの気泡)の層の外側フィルム層(露出した気泡とは反対側の層)に積層した。Pictographics(Las Vegas,NV)製のAGL(Advanced Greig Laminator)Model72ラミネーター上で0.125インチのシムを40psiのニップ圧で使用して、3M(商標)Adhesive Transfer Tape 965(3M Company(St.Paul,MN,USA)製)を、気泡ラップの露出した気泡部分に適用した。次いで、接着剤転写テープからライナーを除去した。Pictographics(Las Vegas,NV)製のAGL(Advanced Greig Laminator)Model72ラミネーター上で0.125インチのシムを40psiのニップ圧で使用して、粘着剤フィルム(Pregis(Deerfield,IL,USA)製のSG PolyMask 1025L銀/白色粘着剤)のフィルム側を、接着剤転写テープの露出した接着剤に積層した。得られた構造は、外層又は外部、緩衝材層又は緩衝部、接着剤層又は接着部、及び粘着層又は粘着部を含む点で、図2Bに示した構造と同様であった。
実施例5
粘着剤フィルム(Pregis(Deerfield,IL,USA)製のSG PolyMask 1025L銀/白色粘着剤)を、約180〜240℃の積層温度及び約32〜60メートル/分の走行速度で、気泡フィルム(Bubble Roll、PAC Worldwide(Middletown,OH,USA)製の7/64インチの気泡)の露出した気泡部分に積層した。ライナーを除去した後、Pictographics(Las Vegas,NV)製のAGL(Advanced Greig Laminator)Model72ラミネーター上で0.125インチのシムを40psiのニップ圧で使用して、ラベルストック(AWT Labels and Packaging(Minneapolis,MN,USA)製の3.8 White Optiflex V344)の接着剤側を、気泡フィルムの外側フィルム層に積層した。得られた構造は、外層又は外部、緩衝材層又は緩衝部、及び粘着層又は粘着部を含む点で、図2Aに示した構造と同様であった。
実施例6
3M(商標)Adhesive Transfer Tape 965(3M Company(St.Paul,MN,USA))を、気泡フィルム(Bubble Roll、PAC Worldwide(Middletown,OH,USA)製の3/16インチの気泡)の露出した気泡部分の実質的に全体に手で適用した。次いで、ハンドローラー(Marshalltown E54D 2インチ Flat Seam Roller)を、構造の上部主面の実質的に全体にわたって2回転がした。次に、粘着剤フィルム(米国仮出願第62/775811号(同出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる)による実施例16の粘着剤フィルム)のフィルム側を、接着剤転写テープから露出した接着剤に手で適用した。次いで、ハンドローラー(Marshalltown E54D 2インチ Flat Seam Roller)を、構造の上部主面の実質的に全体にわたって2回転がした。得られた構造は、図2Bに示す構造と同じであった。
実施例7
気泡フィルム(Bubble Roll、PAC Worldwide(Middletown,OH,USA)製の3/16インチ気泡)の露出した気泡部分を、約180〜240℃の積層温度及び約32〜60メートル/分の走行速度で、粘着剤フィルム(米国仮出願第62/775811号(同出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる)による実施例16の粘着剤フィルム)のフィルム側に積層した。得られた構造は、図2Aに示す構造と同じであった。
比較例として以下を使用した。
Figure 2021518832
パッケージ又は容器サンプルの準備
上記実施例に記載の材料を使用したサンプル容器又はパッケージを、以下のように準備した。
粘着剤又は接着剤コーティングされたシート(実施例1〜7及び比較例A〜C及びJ)を使用して作製されたサンプル容器又はパッケージを、シート又は材料片を手に取り、露出した2つの粘着面が互いに面するように、それ自体の上に折り畳むことによって形成した。次いで、得られた概ね矩形の構造を、4つの縁のうちの3つに沿って手圧で押して、それらの縁を封止するか又は互いに接着した。次いで、得られた構造をその開放縁に沿って開放して、被発送品又はDrierite(商標)材料をパッケージ内部に配置することを可能にした。材料又は品物を加えた。次いで、構造を、粘着剤コーティングされた2つの部分を手圧で押し合わせることによってパッケージの第4の(上部)縁で封止して、概ね矩形の形状を形成した。
比較例D〜Fの箱型のサンプル容器又はパッケージを、箱構造を形成し、次いで標準的な包装テープ(例えば、3M Company製のScotch Packaging Tape)を使用して構造の底部を封止することによって形成した。被発送品又はDrierite(商標)材料を、箱の内部に配置し、標準的な包装テープ(例えば、3M Company製のScotch Packaging Tape)を使用して箱の上部を封止した。
比較例G〜Iの郵送容器封筒を、それらの上縁に沿って開放して、被発送品又はDrierite(商標)材料を郵送容器封筒の内部に配置することを可能にした。材料又は品物を加えた。次いで、ライナーを除去した後に、露出した接着剤ストリップを対向する郵送容器表面に付着させることにより、郵送容器封筒を封止した。次いで、接着剤シールをその長さに沿って手圧で固定した。
試験方法:
耐水性試験
ASTM D951−17は、噴霧法によって発送容器の耐水性を試験するための標準的な方法である。ASTM D951−17の図1に示すような噴霧装置システムを構築し、(3つの代わりに)2つのサンプルのみを試験した点を除いてASTM D951−17試験方法を使用した。各サンプルを試験装置内に配置する前に計量した。試験は、室温で、30分の継続時間にわたって、1時間当たり4インチの噴霧強度で実施した。試験の終了時に、サンプルを装置から取り出し、ティッシュペーパーで表面の水を拭いた後に再び計量した。重量の増加を記録した。
水存在試験
Drierite(商標)(W.A.Hammond DRIERITE Co.LTD(Xenia,OH,USA)から市販されている)は、水にさらされると青色から紫色に変わることによって水の存在を示す指標材料である。パッケージ又は容器を上記のように準備した後、Drierite(商標)をサンプル容器又はパッケージに注ぎ、底面をコーティングした。ASTM D951−17の耐水性試験を実施した。上記のASTM D951−17の耐水性試験が完了した後、サンプルパッケージ又は容器を切り開いて、目視できる色変化についてパッケージ内のDrierite(商標)を分析した。
耐水性及び水存在試験を経て、目視できる色変化を示さず、かつ無視できる重量増加を示したサンプルを、試験に合格したとみなした。目視できる色変化及び/又は無視できるよりも大きな重量増加を有するサンプルは、試験に合格しなかったとみなした。試験結果を以下の表2に示す。
Figure 2021518832
パッケージ製品落下試験
ISTA 3Aは、宅配システム発送のために包装された製品を試験する標準的な方法である。ISTA 3Aの落下試験部分を行い、振動試験を行わなかった。
サンプル容器又はパッケージを上記のように準備した。
1回目の試験では、ピーナッツの瓶(Nature’s Houseブランドの乾燥ローストされたピーナッツ、重さ248グラムのプラスチック瓶入り7.5オンス)を、上記のように形成されたサンプル容器又はパッケージの内部に配置して封止し、これらのサンプルについて落下試験を行った。これらの落下試験の試験結果を以下の表3に示す。
2回目の試験では、ハードカバー本(Alexander Soderbergによる「The Other Son」、サイズ9.5インチ×6.5インチ×1.25インチ、重さ630グラム)を、上記のように形成されたサンプル容器又はパッケージの内部に配置して封止し、これらのサンプルについて落下試験を行った。これらの落下試験の結果を以下の表4に示す。
試験したパッケージサンプルは全て、ISTA 3A下で小型包装製品に分類され、32kg未満の重さを有していた。したがって、サンプルパッケージは全て、ISTA 3Aに列挙されている向きで、460mmの高さから7回落とされ、次いで8回目に910mmから落とされ、最後(9回目)に460mmから落とされた。9回の落下が完了した後、各サンプルパッケージを開封し、品物の損傷を検査した。
Figure 2021518832
Figure 2021518832
端点による値範囲の記載は全て、その範囲内に含まれる全ての数を含むよう意図される(すなわち、1〜10の範囲には、例えば、1、1.5、3.33、及び10が含まれる)。
詳細な説明及び特許請求の範囲における、第1、第2、第3などの用語は、類似の要素同士を区別するために使用されるものであり、必ずしも順序又は時系列を説明するものとは限らない。そのように使用される用語は適切な状況下では互換的であること、及び本明細書に記載の実施形態は本明細書に記載又は例示したもの以外の順序で機能できるということを理解されたい。
更に、詳細な説明及び特許請求の範囲における、上部、底部、上、下などの用語は、説明の目的で使用されるものであり、必ずしも相対的な位置を説明するものとは限らない。そのように使用される用語は適切な状況下では互換的であること、及び本明細書に記載の実施形態は本明細書に記載又は例示したもの以外の向きで機能できるということを理解されたい。
本文書において、用語「a」又は「an」は、特許文書において一般的であるように、任意の他の例、あるいは「少なくとも1つの(at least one)」又は「1つ以上の(one or more)」の使用と無関係に、1つ又は1つ以上を含むように用いられる。本文書において、用語「又は」は、非排他的な「又は」を指し、そのため、「A又はB」は、別途指示のない限り、「Aであるが、Bでない」、「Bであるが、Aでない」、及び「A及びB」を含む。本文書において、「含む(including)」及び「そこで(in which)」という用語は、対応する用語「備える/含む(comprising)」及び「そこで(wherein)」の平易な英語の同義語として使用される。また、添付の請求項において、用語「〜を含む(including)」及び「〜を備える(comprising)」はオープンエンドなものである。すなわち、請求項においてこのような用語の後に列挙された要素に加えて別の要素を含むシステム、装置、物品、組成物、調合物、又はプロセスは、依然として、その請求項の範囲内に含まれるとみなされる。更に、添付の請求項において、「第1の(first)」、「第2の(second)」、及び「第3の(third)」などの用語は、単に標示として使用され、それらの対象に数値的要件を課すことを意図していない。
上記の説明は例示であることが意図されており、限定であることを意図されていない。例えば、上述した実施例(又はそれらの1つ以上の態様)は、互いに組み合わせて用いることができる。当業者によって、上述の説明を検討するなどすることで、他の実施形態が用いられることも可能である。読者が技術的開示の本質を迅速に把握することを可能にするべく、米国特許法施行規則第1.72条(b)項に従うために要約書が提供されている。要約書は、請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するために用いられることはないという了解の下で提示される。また、上述の発明を実施するための形態では、本開示を合理化するために様々な特徴が1つにまとめられている場合がある。これは、クレームされていない開示された特徴がいずれかの請求項に必須であることを意図するものと解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示された実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴に存し得る。それゆえ、添付の請求項は本明細書において実施例又は実施形態として発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として自立し、係る諸実施形態は様々な組み合わせ又は順列で互いに組み合わせることができることが企図されている。本開示の範囲は、添付の請求項を、係る請求項が主張する権利がある均等物の全範囲と併せて参照して決定することができる。
当業者であれば、上述の実施形態及び実施態様の詳細には、それらの基礎をなす原理を逸脱することなく多くの変更が行われ得ることを理解するであろう。更に、本開示の趣旨及び範囲から逸脱しない、本開示に対する様々な改変及び変形が、当業者にとっては明らかであろう。したがって、本出願の範囲は、以下の特許請求の範囲及びその均等物によってのみ決定されるべきである。

Claims (25)

  1. 外層部と、
    粘着部と、
    前記外層部と前記粘着部との間の緩衝部と、
    を備える包装構造。
  2. 前記緩衝部は、フィルム部分及び気泡部分を含む気泡ラップ又は気泡フィルムを含み、
    前記気泡ラップ又は気泡フィルムの前記フィルム部分は、前記外層部に隣接しており、
    前記気泡ラップ又は気泡フィルムの前記気泡部分は、前記粘着部に隣接している、請求項1に記載の包装構造。
  3. 前記緩衝部は、フィルム部分及び気泡部分を含む気泡ラップ又は気泡フィルムを含み、
    前記気泡ラップ又は気泡フィルムの前記気泡部分は、前記外層部に隣接しており、
    前記気泡ラップ又は気泡フィルムの前記フィルム部分は、前記粘着部に隣接している、請求項1に記載の包装構造。
  4. 前記緩衝部は、前記包装構造に緩衝性をもたらすことができる離間した空気又はガス充填気泡を含み、
    前記粘着部及び/又は前記外層部の一方は、前記空気又はガス充填気泡に隣接するフィルム層として機能する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装構造。
  5. 前記外層部、前記緩衝部、及び前記粘着部のうちの少なくとも1つは、単層又は多層である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装材料。
  6. 前記緩衝部は、気泡ラップ、気泡フィルム、フォーム、発泡フォーム、構造化フォーム、輪郭形成フォーム、構造化ポリマー、緩衝性をもたらすことができる離間した空気又はガス充填気泡、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の包装構造。
  7. 前記緩衝部は、約1/32インチ〜約4インチの厚さを有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装構造。
  8. 前記外部は、紙、プラスチック、不織布、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の包装材料。
  9. 前記外部は、1ミル超の厚さを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の包装材料。
  10. 前記外部は、2ミル超の厚さを有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の包装材料。
  11. 前記外部は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエステル、及び/又はこれらのいずれかのコポリマーのうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の包装材料。
  12. 前記外部は、配向プラスチック又は二軸配向プラスチックを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の包装材料。
  13. 前記外部は、耐水性の及び/又は書き込み可能な層又は材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の包装材料。
  14. 前記粘着部は、天然ゴム、合成ポリイソプレン、ブロックコポリマー、非晶質ポリアルファ−オレフィン、ポリウレタン、及び前述のもののブレンド又は組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の包装材料。
  15. 前記粘着部は、ASTM D−2979に従ってTA−XT2iテクスチャアナライザによって測定されるときに30グラム未満の粘着力を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の包装材料。
  16. 前記粘着部は、粘着組成物の総重量を基準にして約20重量%未満の粘着付与剤、可塑剤、及び/又はこれらの混合物を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の包装材料。
  17. 接着剤部分を更に含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の包装材料。
  18. 前記接着剤部分は、(1)前記外部と前記緩衝部との間、並びに(2)前記粘着部と前記緩衝部との間の少なくとも一方にある、請求項17に記載の包装材料。
  19. 前記接着剤部分は、多層の外部、緩衝部、又は粘着部にある層である、請求項17又は18に記載の包装材料。
  20. 前記包装材料は、ロール品である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の包装材料。
  21. 前記包装材料は、いずれも本明細書に記載の試験である、耐水性試験、水存在試験、及びパッケージ落下試験の両方に合格する、請求項1〜20のいずれか一項に記載の包装材料。
  22. 請求項1〜21のいずれか一項に記載の包装材料を使用する方法であって、
    被発送品を覆うのに十分な形状及びサイズの包装材料片を得ることと、
    前記粘着層又は材料が使用者に面するように、及び/又は前記使用者に露出するように、前記包装材料片を配置することと、
    前記被発送品を前記包装材料の前記粘着部の上に配置することと、
    前記被発送品を前記包装材料で覆うことと、
    前記被発送品の周りに前記包装材料を押し付けることと、
    を含む方法。
  23. 請求項1〜21のいずれか一項に記載の包装材料を使用する方法であって、
    被発送品の少なくとも半分を覆うのに十分な形状及びサイズの第1の包装材料片を得ることと、
    前記被発送品の少なくとも半分を覆うのに十分な形状及びサイズの第2の包装材料片を得ることと、
    前記粘着層又は材料が使用者に面するように、及び/又は前記使用者に露出するように、前記第1の包装材料片を配置することと、
    前記被発送品を前記第1の包装材料片の前記粘着層上に配置することと、
    前記第1及び第2の包装材料片それぞれの前記粘着部が互いに面するように、前記第2の包装材料片を前記第1の包装材料片及び前記被発送品の上に配置することと、
    前記第1及び第2の包装材料片を、前記被発送品の周りで押し合わせることと、
    を含む方法。
  24. 前記包装材料を押し合わせることにより、前記包装材料の対向する前記粘着層又は材料が互いに接触し、それによって、前記被発送品を密封する、請求項22又は23に記載の方法。
  25. 前記包装材料を押し合わせることにより、粘着部における粘着材料の隣接する部分の間に粘着−粘着結合の形成が引き起こされる、請求項22又は23に記載の方法。
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