[関連出願]
本願は、参照により全体がここに組み込まれる、中国特許出願番号第201810300222.3号、中国国家知識産権局に2018年4月4日出願、名称「UPLINK CONTROL INFORMATION SENDING, UPLINK CONTROL INFORMATION RECEIVING METHOD, AND APPARATUS」の優先権を主張する。
[技術分野]
本願は、通信技術の分野に関し、特に、アップリンク制御情報送信、アップリンク制御情報受信方法及び機器に関する。
無線通信の間、端末装置は、ネットワーク装置へ、アップリンク共有チャネル(uplink shared channel, UL-SCH)データを送信してよく、ネットワーク装置へ制御情報も送信してよい。
通常、端末装置は、アップリンク制御情報だけ、又はデータ及びアップリンク制御情報の両方を、ネットワーク装置へ物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)を通じて送信してよい。しかしながら、端末装置は、現在、アップリンク制御情報だけ、又はデータ及びアップリンク制御情報の両方を送信するかを、具体的に決定できない。
本願の実施形態は、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがアップリンク制御情報だけを送信するために使用されると決定する方法を提供するために、アップリンク制御情報送信、アップリンク制御情報受信方法、及び機器を提供する。
第1の態様によると、アップリンク制御情報送信方法が提供される。当該方法では、端末装置は、ネットワーク装置から、第1DCIを受信し、前記第1DCIはアップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用され、
次に、前記端末装置は、前記第1DCIに基づき、前記アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定し、
最後に、前記端末装置は、前記アップリンク共有チャネルを通じて前記ネットワーク装置へ第1UCIを送信する。
アップリンク共有チャネルを通じてUCIだけが送信される場合は、UCI−onlyと呼ばれる。前述の技術的ソリューションでは、端末装置は、ネットワーク装置により送信されたDCIに基づき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを直接決定してよい。それにより、端末装置が、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定する決定方法を提供する。決定方法は、DCIのような既存の制御情報に基づき提供される簡易な決定方法であり、追加オーバヘッドを増大することなく既存のシグナリングを直接使用する。これは、伝送リソースを節約でき、端末装置とネットワーク装置との間の矛盾のない理解を保証でき、それにより、端末装置とネットワーク装置との間の相互作用の性能を向上する。
DCIに基づくUCI−only決定をサポートするために、UCI−onlyを示すために使用される指示情報がDCIに追加されてよい。例えば、指示情報は、UCI−only指示情報と呼ばれる。DCIを取得した後に、端末装置は、UCI−only指示情報を取得し、次に、UCI−only指示情報に基づき、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定してよい。
可能な設計では、端末装置は、DCI内で運ばれる情報に基づきUCI−onlyを明示的に決定してよい。別の可能な設計では、端末装置は、DCI内で運ばれる情報に基づきUCI−onlyを暗示的に決定してよい。
明示的な決定方法では、既存のDCIに基づき、特別ビットフィールドが、UCI−only指示情報を運ぶために、既存のDCIフォーマットの中の所定の位置に追加される。端末装置は、追加の計算処理を実行することなく、所定の位置にあるUCI−only指示情報に基づき、UCI−onlyを直接決定してよい。これは、便利であり高速である。
暗示的決定方法では、DCIに元々含まれる幾つかのパラメータが、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。DCIに追加の変更が行われる必要がなく、既存の標準に小さな変更しかない。任意で、DCI内の2つのパラメータの値結合が現在の既存の機能結合において不可能な結合であるとき、つまり、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される2つのパラメータの値結合が、既存の機能結合ではない、例えば、2つのパラメータの値結合が新規データ送信及びデータ再送信に関連する2つの競合する指示を表すとき、UCI−onlyが決定される。新規送信及び再送信は、実際には、新規データ送信及びデータ再送信を示すために使用されない。言い換えると、端末装置は、指示に基づき、新規データを送信しない又はデータを再送信しない。このソリューションでは、従来不可能な指示結合は、単にUCI−onlyを暗示的に示すために使用される。つまり、パラメータの異なる結合が、新しい指示機能を実装するために使用される。
可能な設計では、DCI内にあるNDI及びRVが、UCI−onlyを決定するために使用される。NDIフリッピングが生じると、それは、新規データ送信を示し、RVの値が特定値(例えば、1又は2)であるとき、それはデータ再送信を示す。従って、NDI及びRVの結合は、新規データ送信及びデータ再送信の競合する指示を表すために使用されてよい。次に、現在の通常の場合に不可能な2つの競合する指示の共存は、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。
可能な設計では、DCI内にあるNDI及びIMCSが、UCI−onlyを決定するために使用される。上述のように、新規データ送信がNDIフリッピングを通じて示されることに基づき、IMCSが所定の値であるとき、それはデータ再送信を示す。次に、通常の場合に通常は不可能な2つの競合する指示の共存は、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。
NDIに基づき新規データが送信されるか否かを決定するために、NDIフリッピングが生じるか否かが先ず決定される必要がある。NDIフリッピングが生じるか否かを決定するために、2つのDCIの中のNDIの値が必要である。1つのDCIは、現在受信されたDCI、つまり第1DCIである。他方のDCIは、第1DCIと同じHARQ IDを運び、時間的に第1DCIと最も近い前のDCIである。説明を容易にするために、他方のDCIは、本設計では第2DCIと呼ばれる。第2DCIは第1DCIの前に受信された前のDCIであるので、第2DCIは、第1DCIが受信される前に、端末装置により受信されてよい。更に、第1DCI内のNDIの値が第2DCI内のNDIの値と同じか否かは、NDIフリッピングが生じたか否かを決定するために比較されてよい。2つのNDIの値が同じ場合、NDIフリッピングは生じていない。或いは、2つのNDIの値が異なる場合、それはNDIフリッピングが生じたことを示す。
可能な設計では、IMCSの値がMCSテーブルの中の最高変調次数を示すインデックスを含む集合に属するとき、IMCSはデータ再送信を示すために使用されてよい。通常の場合に、最高次数の変調は、通常、再送信及び複数の再送信の間に使用されない。つまり、最高次数の変調は、通常、現在の規則的な場合の再送信のために使用されない。従って、本設計では、IMCSが最高変調次数を示すインデックス値である非規則的な場合が、データ再送信を示すために使用される。その結果、NDIフリッピングを通じて表されるデータ再送信指示及び新規データ送信指示は、UCI−onlyを示すために、2つの競合する指示を形成する。更に、幾つかの異なる既存のMCSテーブルに基づき、本設計では最高変調次数を示すインデックス値を含む異なる集合が存在してよい。例えば、幾つかの集合は、{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,31}、{20,21,22,23,24,25,26,27,31}、及び{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,31}を含む。
可能な設計では、現在存在せずNDIフリッピングを含む機能結合、及びIMCSの値が所定の値以上であるという条件が、代替として、UCI−onlyを示すために使用されてよい。所定の値は、既存のMCSテーブルの中の比較的大きいインデックス値、例えば30又は31(例えば、最大インデックス値)であってよい。本設計では、例えば、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31}である。対応する符号レートが、インデックス値28,29,30,31、又は既存のMCSテーブルの中のインデックス値29,30,31について設定されないので、現在の通常の場合には、これらのインデックス値は通常、新規データ送信を示すために使用されない。これに基づき、対応する符号レートが現在設定査定内インデックス値は、データ再送信を示すために使用される。更に、NDIフリッピングを通じて表されるデータ再送信指示及び新規データ送信指示は、UCI−onlyを示すために2つの競合する指示を形成する。
可能な設計では、NDI、RV、及びIMCSの結合は、代替として、UCI−onlyを決定するために使用されてよい。実際には、NDIフリッピングが生じたか否かが誤って決定されることがある。例えば、NDIフリッピングは、NDIフリッピングがないと誤って決定される。これに基づき、IMCSの決定条件が追加される。決定条件を追加する方法は、UCI−onlyが不正確に示され、更には誤った決定により示されない場合を回避でき、それにより決定精度を向上する。
可能な設計では、NDI、RV、及びHARQ IDの結合は、代替として、UCI−onlyを決定するために使用されてよい。本設計では、HARQ IDの決定条件の追加も、UCI−only決定精度を向上でき、それにより、NDIの誤った決定により引き起こされる影響を軽減し更には除去する。新たに追加された決定条件では、HARQ IDの値は14又は15であってよい。15又は14のような比較的大きな値を有するHARQ IDは、通常の場合に通常使用されないので、RVがデータ再送信を示しHARQ IDが15又は14である現在不可能なパラメータ結合が、UCI−onlyを示すために使用される。これは、NDIが誤った決定のために機能しないとき、UCI−only決定精度を保証できる。さらに、14又は15のHARQ IDは通常の場合にあまり使用されないので、何らかの誤った決定でさえ、HARQの通常の実行に影響を与えなくてよい。
UCI−onlyが決定された後に、対応する符号レート(これは第1符号レートと呼ばれる)及び変調次数を取得するために、DCI内のMCSインデックス(つまりIMCS)を用いてMCSテーブル内で検索が実行されてよい。次に、UCIは、取得した第1符号レート及び変調次数を用いて、送信される。
可能な設計では、IMCSに対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、DCI内のIMCSを直接用いて現在の既存のMCSテーブル内で検索が実行される。
可能な設計では、新しいインデックス値は、HARQ IDを示す全てのビット及びIMCSを示す全てのビットのうちの幾つかを用いて生成される。次に、新しいインデックス値は、対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、MCSテーブル内で検索を実行するために使用される。DCI内のIMCSを直接用いるテーブル検索と比較して、本設計のソリューションは、より柔軟であり、例えば、MCSテーブル内にありインデックス値に対応する符号レートの値が「reserved」であるとき、対応する符号レートがDCI内のIMCSを直接用いるテーブル検索を通じて取得できない場合を回避でき、それにより、ソリューションの可用性を向上する。
可能な設計では、HARQ ID内の全てのビット(つまり4ビット)及びIMCS内の1ビットに基づき、5ビットのビットフィールドが生成される。次に、生成されたビットフィールドにより示された値は、新しいインデックス値として使用される。最後に、新しいインデックス値は、対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、テーブル検索のために使用される。
可能な設計では、IMCS内の最下位ビットを直接使用することは比較的便利であり、IMCS内の最下位ビットの値はIMCSの値に比較的小さな影響しか与えないので、IMCS内の1つ最下位ビットが使用されてよい。更に、1つの最下位ビットは、HARQ ID内の4個のビットの後又は前に配置される。つまり、IMCS内の1つの最下位ビットは、生成された5個のビットの中の最下位ビットまたは最上位ビットとして使用される。この方法では、HARQ ID内の4個のビットの構造に対して比較的小さな変更しかない。
幾つかの可能な設計では、テーブル検索のためにどのテーブル検索方法が使用されるかに関わらず、第1符号レート及び変調次数の両方は、テーブル検索を通じて取得されてよい。更に、UCIの部分を送信するために使用されるREの数は、以下の式に従い計算されてよい。任意で、UCIは、3つの部分:HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2を含んでよい。
可能な設計では、HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2を送信するために使用されるREの数は、以下の3つの式に従いそれぞれ計算されてよい。Q’ACK、Q’CSI−1、及びQ’CSI−2は、それぞれ、HARQ ACKを送信するために使用されREの数、CSI−part1を送信するために使用されREの数、CSI−part1を送信するために使用されREの数を表す。
ここで、γ
refはテーブル検索を通じて取得された第1符号レートを表し、Q
mはテーブル検索を通じて取得された変調次数を表し、
は、PUSCH上の全てのREの数、つまり、ネットワーク装置によりPUSCHに割り当てられるREの総数を表す。O
CSI−2−refはCSI−part2の参照payload sizeを表し、L
CSI−2−refはCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1はCSI−part1のpayload sizeを表し、L
CSI−1はCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1+L
CSI−1はCSI−part1の合計payload sizeとして理解されてよく、O
CSI−2−ref+L
CSI−2−refはCSI−part2の合計参照payload sizeとして理解されてよい。β
offset CSI−part1及びβ
offset CSI−part2は、それぞれCSI−part1及びCSI−part2の符号レート補償パラメータを表し、ネットワーク装置の無線上位レイヤにより半固定的に予め構成されるか、又は後にDCIを用いて動的に示される。
更に、式中のmin{,}関数は、「=」の左にあるパラメータの値が、min関数に含まれる2つの値のうちの小さい方であることを意味する。
可能な設計では、UCIに含まれる部分を送信するために使用されるREの数が取得された後に、テーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、ネットワーク装置へ、対応する情報を送信するために直接使用されてよい。
別の可能な実装では、先ず、第1符号レートに基づき別の符号レートが生成されてよい。つまり、別の符号レートは、第1符号レートに対する符号レート変換を通じて取得される。次に、別の符号レート、対応するREの数、及び変調次数が、対応する部分に関する情報を送信するために使用される。例えば、第2符号レートは第1符号レートに基づき生成され、又は第3符号レートは第1符号レートに基づき生成される。次に、第1符号レート、又は第2符号レート、又は第1符号レート及び第3符号レート、又は第2符号レート及び第3符号レートは、UCI内の対応する部分に関する情報を送信するために使用される。
可能な設計では、符号レート変換は以下の式に従い実行されてよい。ここで、γ
refはテーブル検索を通じて取得された第1符号レートを表し、γ
CSI−1は第1符号レートに基づき符号レート変換を実行することにより取得された第2符号レートを表し、C
Tは第1符号レートに対して符号レート変換を実行することにより取得された第3符号レートを表す。
可能な設計では、第2符号レートは、UCI内のCSI−part1を送信するために使用される符号レートであり、第3符号レートは、閾符号レートであり、閾符号レートは、CSI−part2の符号レートを閾符号レートより高くならないように制限する。CSI−part2の符号レートが閾値より高い場合、優先度に基づき、CSI−part2の中の何らかの情報がドロップされてよい。
特定の符号レート変換の実行は、符号レート決定をより柔軟にでき、UCIを送信するために、MCSテーブルの直接検索を通じて取得される第1符号レートを用いる代わりに、符号レート変換を通じて取得された符号レートが、UCIを送信するために使用されてよい。これは、ネットワーク装置によるスケジューリングの精度を向上できる。
第2の態様によると、UCI受信方法が提供される。当該方法では、ネットワーク装置は、先ず、端末装置へ、第1ダウンリンク制御情報DCIを送信し、ここで、前記第1DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用され、前記アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると示すために使用され、次に、前記アップリンク共有チャネルを通じて前記端末装置により送信された第1UCIを受信してよい。
第1DCIを端末装置へ送信する前に、ネットワーク装置は、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定し、次に、前述の決定結果に基づき、第1DCIを生成してよい。
本ソリューションでは、ネットワーク装置は、UCIを用いて、端末装置に、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるという指示を通知してよい。これは、端末装置を制御し指示するためのネットワーク装置の能力を向上できる。その結果、端末装置は、ネットワーク装置と矛盾のない理解を有することができ、それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の相互作用の性能を向上する。
可能な設計では、ネットワーク装置は、端末装置へ第2DCIを更に送信してよく、第1DCIに含まれるNDIの値が第2DCIに含まれるNDIの値と異なり、RVが1又は2であり、且つMCSインデックスが28、29、30、31である、又はMCSテーブル内の最高変調次数を示すインデックスのうちのいずれか1つであるとき、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されることを示す。言い換えると、ネットワーク装置は、前述のパラメータの値結合を用いて、UCI−onlyを端末装置に示してよい。第2DCIは、第1DCIの前に受信された前のDCIであり、第2DCIはHARQ IDを含み、第1DCIはNDI、RV、HARQ ID、及びIMCSを含む。
可能な設計では、第1DCIはHARQ ID及びMCSインデックスを含み、HARQ ID及びMCSインデックスは第1符号レートを示すために使用されてよい。言い換えると、ネットワーク装置は、HARQ ID及びMCSインデックスを用いて、第1符号レートを端末装置に示してよい。例えば、ネットワーク装置は、HARQ ID及びMCSインデックスを第1DCIに追加してよく、端末装置は、第1DCIを受信した後に、HARQ ID及びMCSインデックスを取得し、次に、取得したHARQ ID及びMCSインデックスに基づき第1符号レートを決定してよい。
可能な設計では、ネットワーク装置は、第1符号レートを用いて端末装置により送信された第1UCIを受信してよい。又は、ネットワーク装置は、第2符号レートを用いて端末装置により送信された第1UCIを受信し、又は、ネットワーク装置は、第1符号レート及び第3符号レートを用いて端末装置により送信された第1UCIを受信し、ここで、第2符号レート及び第3符号レートの両方は第1符号レートに基づき決定される。
可能な設計では、ネットワーク装置は、HARQ ID内の全てのビット及びMCSインデックス内の全てのビットのうちの幾つかに基づき、第1符号レートを示す。言い換えると、既存のHARQ ID内の全てのビットは直接使用される。この方法では、HARQ IDに含まれる4ビットの構造は変更される必要がない。
可能な設計では、MCSインデックスの中の全部のビットのうちの幾つかは、MCSインデックスの中の全部のビットのうちの1ビットを含む。言い換えると、ネットワーク装置は、HARQ ID内の全てのビット及びMCSインデックス内の全てのビットのうちの1ビットに基づき、第1符号レートを示してよい。例えば、MCSインデックス内の1ビットは、MCSインデックス内の全てのビットのうちの最下位ビットであってよく、又は別のビットであってよく、MCSインデックス内の1ビットは、HARQ ID内の4個のビットの前又は後に配置されてよい。その結果、MCSインデックス内の1ビットは、最終的に構成される5個のビットのうちの最上位ビット又は最下位ビットとして動作できる。
可能な設計では、ネットワーク装置は、端末装置へ第2DCIを更に送信し、第1DCIに含まれるNDIの値が第2DCIに含まれるNDIの値と異なり、RVが1又は2であり、HARQ IDが14又は15であるとき、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されることを示してよい。言い換えると、ネットワーク装置は、前述のパラメータの値結合を用いて、UCI−onlyを端末装置に示してよい。第2DCIは、第1DCIの前に受信された前のDCIであり、第2DCIはHARQ IDを含み、第1DCIはNDI、RV、HARQ IDを含む。
第2の態様における方法は、第1の態様における方法に対応する。従って、第2の態様における方法の説明については、第1の態様における方法の説明を参照する。
第3の態様によると、機器が提供される。機器は、端末装置であってよく、又は端末装置内の機器であってよい。機器は、受信モジュール、第1決定モジュール、及び送信モジュールを含んでよい。モジュールは、第1の態様における任意の設計例における端末装置により実行される対応する機能を実行してよい。
具体的に、受信モジュールは、ネットワーク装置から第1DCIを受信するよう構成される。ここで、第1DCIはアップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用される。
第1決定モジュールは、第1DCIに基づき、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定するよう構成される。
送信モジュールは、アップリンク共有チャネルを通じてネットワーク装置へ、第1UCIを送信するよう構成される。
第4の態様によると、機器が提供される。機器は、ネットワーク装置であってよく、又はネットワーク装置内の機器であってよい。機器は、送信モジュール及び受信モジュールを含んでよい。モジュールは、第2の態様における任意の設計例における端末装置により実行される対応する機能を実行してよい。
具体的に、送信モジュールは、第1DCIを端末装置へ送信するよう構成される。ここで、第1DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用され、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると示すために使用される。
受信モジュールは、アップリンク共有チャネルを通じて端末装置により送信された第1UCIを受信するよう構成される。
第5の態様によると、機器が提供される。機器は、第1の態様で説明した方法における端末装置の機能を実装するよう構成されるプロセッサを含む。機器は、プログラム命令及びデータを格納するよう構成されるメモリを更に含んでよい。メモリは、プロセッサに結合される。プロセッサは、第1の態様で説明した方法における端末装置の機能を実装するために、メモリに格納されたプログラム命令を呼び出し実行してよい。機器は、通信インタフェースを更に含んでよく、通信インタフェースは、機器と別の機器との間の通信のために構成される。例えば、別の機器は、ネットワーク装置であってよい。
第6の態様によると、機器が提供される。機器は、第2の態様で説明した方法におけるネットワーク装置の機能を実装するよう構成されるプロセッサを含む。機器は、プログラム命令及びデータを格納するよう構成されるメモリを更に含んでよい。メモリは、プロセッサに結合される。プロセッサは、第2の態様で説明した方法におけるネットワーク装置の機能を実装するために、メモリに格納されたプログラム命令を呼び出し実行してよい。機器は、通信インタフェースを更に含んでよく、通信インタフェースは、機器と別の機器との間の通信のために構成される。例えば、別の機器は、端末装置であってよい。
第7の態様によると、読み取り可能な記憶媒体が提供される。読み取り可能な記憶媒体は命令を含み、前記命令は、コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、第1の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップを実行させる。
第8の態様によると、読み取り可能な記憶媒体が提供される。読み取り可能な記憶媒体は命令を含み、前記命令は、コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、第2の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップを実行させる。
第9の態様によると、機器が提供される。前記機器は、少なくとも1つのプロセッサと、読み取り可能な記憶媒体と、を含み、前記読み取り可能な記憶媒体に含まれる命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、第1の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップが実行され得る。前記機器は、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第10の態様によると、機器が提供される。前記機器は、少なくとも1つのプロセッサと、読み取り可能な記憶媒体と、を含み、前記読み取り可能な記憶媒体に含まれる命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、第2の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップが実行され得る。前記機器は、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第11の態様によると、チップシステムが提供される。前記チップシステムは、第1の態様に従い方法を実装するために、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよい。前記チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第12の態様によると、チップシステムが提供される。前記チップシステムは、第2の態様に従い方法を実装するために、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよい。前記チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第13の態様によると、システムが提供される。前記システムは、第3の態様に従う機器と、第4の態様に従う機器と、を含む。
第14の態様によると、システムが提供される。前記システムは、第5の態様に従う機器と、第6の態様に従う機器と、を含む。
第15の態様によると、システムが提供される。前記システムは、第9の態様に従う機器と、第10の態様に従う機器と、を含む。
理解されるべきことに、前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、単に説明及び例示のためであり、本開示を限定することを意図しない。
本願の一実施形態における可能な適用シナリオの概略図である。
本願の一実施形態によるアップリンク制御情報送信方法のフローチャートである。
本願の一実施形態における、同じHARQ IDを用いてネットワーク装置と端末装置との間でDCIを送信及び受信する概略図である。
本願の一実施形態における、HARQ ID及びMCSインデックスに基づき新しいMCSインデックスを生成する概略図である。
本願の一実施形態による機器の概略構造図である。
本願の一実施形態による別の機器の概略構造図である。
本願の一実施形態による別の機器の概略構造図である。
本願の一実施形態による別の機器の概略構造図である。
本願の実施形態の目的、技術的ソリューション、及び利点をより明確にするために、以下は、本願の実施形態における添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的ソリューションを明確に且つ完全に説明する。
本願の実施形態では、「複数の」は、少なくとも2つを表してよく、例えば2、3、又はそれより多数であってよい。これは、本願の実施形態において限定されない。
更に、本願明細書中の用語「及び/又は」は、単に関連付けられたオブジェクトの関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表してよい。Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、並びに、Bのみが存在する。更に、本願明細書中の文字「/」は、通常、特に断りの無い限り、関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。
特に断りの無い限り、本願の実施形態では、「第1」、「第2」、及び「第3」のような序数は、複数のオブジェクトの間を区別することを意図し、順序、時間順序、優先度、又は複数のオブジェクトの重要度を限定することを意図しない。
以下では、当業者が一層理解するのを助けるために、本願の実施形態における幾つかの用語が説明される。
1.端末装置:本願の実施形態で使用される端末装置は、端末とも呼ばれてよく、無線受信及び送信機能を有する装置であってよい。端末装置は、地上に配置され、屋内又は屋外に配置されること、手に持たれる又は車両に搭載されることを含み、水面上に配置されてよく(例えば、商船)、又は、(航空機、気球、及び衛星のように)空中に配置されてよい。端末装置は、ユーザ機器(user equipment, UE)であってよい。UEは、ハンドヘルド装置、車載装置、ウェアラブル装置、又は無線通信機能を有するコンピューティング装置を含む。例えば、UEは、携帯電話機(mobile phone)、タブレットコンピュータ、又は無線受信及び送信機能を有するコンピュータであってよい。代替として、端末装置は、仮想現実(virtual reality, VR)端末装置、拡張現実(augmented reality, AR)端末装置、産業制御における無線端末、自動運転における無線端末、遠隔医療における無線端末、スマートグリッドにおける無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、等であってよい。本願の実施形態では、端末の機能を実装する機器は、端末であってよく、チップ、回路、又は別の機器のような、端末が機能を実装するのを支援する機器であってよい。本願の実施形態では本願の実施形態で提供される技術的ソリューションは、端末装置の機能を実装する機器が端末装置である一例を用いて説明される。
2.ネットワーク装置:本願の実施形態で使用されるネットワーク装置は、基地局(base station, BS)を含み、無線アクセスネットワークの中に配置され端末との無線通信を実行できる装置であってよい。基地局は、複数の形式、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、及びアクセスポイントであってよい。例えば、本願の実施形態で使用される基地局は、第5世代移動通信(the 5th generation, 5G)新無線(new radio, NR)システムにおけるgNB(gNB)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)における基地局(例えば、eNB)、又はLTEアドバンスド(LTE-advanced, LTE-A)システムにおける基地局であってよい。NRシステムにおけるgNBは、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)とも呼ばれてよい。本願の実施形態では、ネットワーク装置の機能を実装する機器は、ネットワーク装置であってよく、チップ、回路、又は別の機器のような、ネットワーク装置が機能を実装するのを支援する機器であってよい。本願の実施形態では本願の実施形態で提供される技術的ソリューションは、ネットワーク装置の機能を実装する機器がネットワーク装置である一例を用いて説明される。
3.アップリンク共有チャネルリソース:アップリンク共有チャネルリソース、例えばPUSCHリソースは、ネットワーク装置により端末装置にスケジューリングされてよく、端末装置は、アップリンク共有チャネルリソースを用いてデータ及び/又は制御情報を送信してよい。
以下は、本願の実施形態の技術的背景を簡単に説明する。
現在の通信システムでは、端末装置により送信されるアップリンク制御情報(uplink control information, UCI)は、ネットワーク装置へ、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)を通じて送信されてよく、又はネットワーク装置へPUSCHを通じて送信されてよい。通常、PUCCHは、より高い信頼性を有するが、PUCCHで運ぶことのできる情報の容量はPUSCHのものより少ない。従って、比較的大きなペイロード(payload)を有する何らかのUCIは、通常、PUSCHを通じてネットワーク装置へ送信される。例えば、比較的大きなペイロードサイズを有するUCIの種類として、チャネル状態情報(channel state information, CSI)は、幾つかの場合には、PUSCHを通じてネットワーク装置へ送信される。
端末装置により、ネットワークへPUSCHを通じてUCIを送信することは、2つの場合を含む。(1)UL−SCHデータ及びUCIが一緒に送信される、及び(2)UL−SCHデータが含まれず、UCIだけが送信される。本願の実施形態では、UCIだけが送信され、UL−SCHデータが送信されない場合は、UCI−only、又はUCI−only PUSCHと呼ばれる。「UCI−only PUSCH」は、PUSCHがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであることを意味する。実際に、端末装置は、現在、場合(1)のようにUL−SCHデータ及びUCIを一緒に送信すべきか、又は場合(2)のようにUCIだけを送信すべきかを決定できない。
前述の説明に鑑み、本願の実施形態は、アップリンク制御情報送信方法を提供する。当該方法では、端末装置は、第1ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)をネットワーク装置から受信し、受信した第1DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定し、第1UCIをネットワーク装置へ、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて送信してよい。言い換えると、ネットワーク装置は、DCIを用いることにより、端末装置に指示し、その結果、端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づき、ネットワーク装置へUCIだけを送信すべきか否かを決定できる。具体的に言うと、端末装置は、ネットワーク装置のDCIに基づき、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定し、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるとき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて、ネットワーク装置へ、UCIを送信してよい。
本願の実施形態における技術的ソリューションは、種々の通信システムに適用されてよく、例えば、NRシステム、LTEシステム、又はLTE−Aシステムに適用されてよい。
更に、本願の実施形における技術的ソリューションの適用される通信システムは、将来を見据えた通信技術にも適用可能であってよい。本願の実施形態における技術的ソリューションで説明されるシステムは、本願の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明することを意図しており、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションに対するいかなる限定も構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化に伴い、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションが同様の技術的問題にも適用可能であることを理解し得る。
次に、本願の実施形態の適用シナリオが簡単に説明される。
図1は、本願の一実施形態における可能な適用シナリオの概略図である。ネットワーク装置及び端末装置が含まれる。ネットワーク装置及び端末装置の機能は、上述されており、詳細はここで再び説明されない。図1に示す適用シナリオは、NRシステムにおける適用シナリオ、LTEシステムにおける適用シナリオ、等であってよい。例えば、図1に示す適用シナリオは、NRシステムにおける適用シナリオである。この場合、ネットワーク装置はNRシステムにおけるgNBであってよく、端末装置はNRシステムにおける端末装置であってよい。
図1に示す適用シナリオでは、ネットワーク装置は、端末装置により使用されるリソースをスケジューリングし、例えば、端末装置のためにアップリンク共有チャネルリソース(例えば、PUSCHリソース)を割り当ててよい。端末装置にアップリンク共有チャネルリソースを割り当てた後に、ネットワーク装置は、DCIを用いて割り当てたアップリンク共有チャネルリソースを端末装置に通知してよい。DCIを受信した後に、端末装置は、ネットワーク装置により割り当てられたアップリンク共有チャネルリソースを知り、次に、割り当てられたアップリンク共有チャネルリソースを用いて情報を送信し、例えば、割り当てられたアップリンク共有チャネルリソースを用いてネットワークへ、UL−SCHデータ及び/又はUCIを送信してよい。
留意すべきことに、図1示すシナリオは、本願の本実施形態の適用シナリオにいかなる限定も構成すべきではない。実際の適用では、複数のネットワーク装置及び複数の端末装置が含まれてよい。例えば、1つの端末装置は、1つのネットワーク装置にのみデータを送信してよく、又は複数のネットワーク装置へデータを送信してよい。代替として、1つのネットワーク装置は、1つの端末装置へデータを送信してよく、又は複数の端末装置へデータを送信してよい。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
図2は、本願の一実施形態によるアップリンク制御情報送信方法のフローチャートである。以下の説明では、方法が図1に示したシナリオに適用されることが一例として使用される。方法の手順は、以下に説明される。
ステップ21。ネットワーク装置は、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定する。
先ず、端末装置のために、ネットワーク装置は、端末装置のためのリソースをスケジューリングし、例えば、端末装置のためのリソースをスケジューリングされたアップリンク共有チャネルが、前述のUCI−only PUSCHのような、CUIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定してよい。
ステップ22。ネットワーク装置は、端末装置へ第1DCIを送信し、端末装置は、ネットワーク装置から、第1DCIを受信する。
ネットワーク装置は、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)を通じて、端末装置へDCIを送信してよい。例えば、DCIは第1DCIと呼ばれ、第1DCIは、リソース割り当て情報及び他の制御情報を含んでよい。DCIはリソース割り当て情報を含むので、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルは、DCIを用いて示されてよい。言い換えると、DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用されてよい。
本願の本実施形態では、ネットワーク装置がUCI−onlyを用いることにより送信を実行するよう端末装置をスケジューリングする必要がある場合、端末装置は、DCIを用いてスケジューリングされてよい。具体的に、ネットワーク装置は、先ず、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定し、次に、ネットワーク装置は、決定結果に基づき、第1DCIを生成し、最後に、ネットワーク装置は、端末装置へ第1DCIを送信し、端末装置は第1DCIを受信する。
本願の本実施形態では、ネットワーク装置は、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定し、ネットワーク装置は端末装置に通知してよい。具体的に、ネットワーク装置は、端末装置に、DCIを用いて通知する。DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用できるだけでなく、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを示すためにも使用できる。従って、端末装置がネットワーク装置のUCI−only指示を明確に知ることができるために、ネットワーク装置は、端末装置へ、指示を含むDCI(例えば、第1DCI)を送信してよい。それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の相互理解を向上する。
特定の実装処理では、DCIを用いてUCI−onlyを示すために、ネットワーク装置は、DCIを生成するとき、DCIに指示情報を追加してよい。ここで、指示情報は、UCI−onlyを示すために使用される。説明を簡単にするために、DCI内で運ばれUCI−onlyを示すために使用される指示情報は、UCI−only指示情報と呼ばれる。言い換えると、UCI−onlyは、既存のDCIを直接用いて、UCI−only指示情報をDCIに追加することにより、決定されてよい。
ステップ23。端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルが、UCIだけを送信するために使用されると決定する。
更に、ネットワーク装置により送信された第1DCIを受信した後に、端末装置は、第1DCIをパースして、第1DCI内で運ばれたUCI−only指示情報を取得し、次に、UCI−only指示情報に基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであるか否かを決定してよい。言い換えると、端末装置は、ネットワーク装置により送信されたDCIに基づき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて送信された情報の種類を直接決定してよい。可能な結果は、端末装置が、ネットワーク装置により送信されたDCIに基づき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定することである。それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の矛盾のない理解を保証し、ネットワーク装置の端末装置をスケジューリングし及び制御する能力を向上する。
本願の本実施形態は、ネットワーク装置が端末装置に指示する機能を向上し、及びネットワーク装置と端末装置の相互性能を向上するために、端末装置が、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるか否かを決定する方法を提供する。更に、本願の本実施形態で提供されるUCI−only決定方法は、既存の制御情報(つまり、DCI)に基づき適用される簡易な方法であり、追加オーバヘッドを増大することなく既存のシグナリングモードを直接使用し、それにより送信リソースの節約を助ける。
ステップ24。端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて、ネットワーク装置へ、第1UCIを送信し、ネットワーク装置は、アップリンク共有チャネルで第1UCIを受信する。
更に、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定した後に、端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じてネットワーク装置へUCIを送信してよい。例えば、端末装置により送信されたUCIは、第1UCIと呼ばれ、対応する情報種類は、ネットワーク装置の指示を用いて送信される。これは、ネットワーク装置と端末装置との間の矛盾のない理解を達成し、ネットワーク装置による端末装置の制御も向上する。
本願の本実施形態では、ネットワーク装置が、DCIを用いて端末装置に、スケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを示すことは、2つの方法を含むがこれに限定されない。言い換えると、端末装置は、以下の2つの方法に従い、ネットワーク装置の指示を決定してよい。当業者による理解を容易にするために、以下は2つの方法を説明する。
(1)第1決定方法は、UCI−onlyを直接明示的に示すことである。
ネットワーク装置は、既存のDCIにビットフィールドを追加して、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであると示すために使用される指示情報を運んでよい。例えば、UCI−only指示情報を運ぶために1つの特別ビットが追加されてよい。新しく追加されたビットフィールドは、DCIフォーマットに基づき特定位置に配置されてよい。言い換えると、既存のDCIフォーマットが変更されてよく、新しく追加されたビットフィールドは、UCI−onlyを直接示すために使用される。ネットワーク装置から第1DCIを受信した後に、端末装置は、第1DCIの中の特定位置にあるビットフィールドからUCI−only指示情報を取得し、次に、取得したUCI−only指示情報に基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定してよい。例えば、前述の1ビットが1であるとき、それは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであると示し、又は、前述の1ビットが0であるとき、それは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyではないと示す。勿論、ビットの値と指示内容との間の対応は、本願の本実施形態で限定されない。
本願の本実施形態では、DCIに追加された特別ビットは、UCI−onlyを明示的に示すために使用され、端末装置は、追加計算及び他の処理を実行することなく、DCI内の特定位置にあるビットフィールドに基づき、対応するUCI−only指示情報を直接、容易に、且つ迅速に取得できる。
(2)第2決定方法は、DCIに元々含まれる少なくとも2つのパラメータを用いて、UCI−onlyを暗示的に示すことである。
現在、DCIは、フォーマット0、フォーマット0−1、フォーマット1、フォーマット1A及びフォーマット1Dのような複数のフォーマット(format)を有する。異なるDCIフォーマットに対応するDCIは、異なる情報内容を含んでよい。例えば、あるフォーマットに対応するDCIは、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)処理番号(ID)、新規データ指示子(new data indicator, NDI)、冗長バージョン(redundancy version, RV)、及び変調及び符号化方式(modulation and coding scheme, MCS)インデックス(index)のような情報を含む。ここで、MCSインデックスは、例えばIMCSにより表されてよい。
DCIは元々幾つかのパラメータを含むことが分かる。例えば、上述のように、DCIは、通常、NDI、RV、HARQ ID、及びIMCSのようなパラメータを含む。従って、第2決定方法では、ネットワーク装置は、UCI−onlyを暗示的に示すために、DCIに元々含まれる幾つかのパラメータを直接使用してよい。更に、DCIを受信した後に、端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づき、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定してよい。UCI−onlyに含まれる少なくとも2つのパラメータがUCI−onlyを暗示的に示すために使用されるとき、UCI−onlyを暗示的に示すために使用されるパラメータに対応する情報は、前述のUCI−only指示情報として理解されてよい。この方法では、DCIに対する変更は比較的小さい。
言い換えると、DCIの既存の情報組成構造の中で、定義されたビットフィールドの値(定義されたビットフィールドは、定義されたパラメータに対応する情報を運ぶために使用される)は、UCI−onlyを示す新しい機能を実装するために完全に使用されてよい。DCIの中にあり既に関連情報を運ぶビットフィールドの再利用と通じて、DCIの情報使用効率も向上でき、又は等価的に、シグナリングオーバヘッドがある程度削減され、それによりリソースを節約する。
本願の本実施形態では、DCIの中で現在利用可能な少なくとも2つのパラメータは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを示すために使用される。具体的に、DCI内の2つのパラメータの値結合は、現在の既存の機能結合では不可能な結合である。つまり、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される2つのパラメータの値結合は、既存の機能結合ではない。例えば、2つのパラメータの値結合が新しいデータ送信及び従来のデータ再送信に関連する2つの競合する指示を表すとき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルはUCI−onlyであると決定されてよい。例えば、DCI内の一方のパラメータの値は、新しいデータ送信を示し、DCI内の他方のパラメータの値は、データ再送信を示す。競合する指示、つまり一方はデータ再送信を示し、他方は新しいデータ送信を示すことは、現在の通常の場合において存在しない。従って、本願の本実施形態では、通常の場合に存在しない競合する指示結合がUCI−onlyを示すために使用される。しかしながら、端末装置では、DCIが2つの競合する指示をはこぶと決定した場合、端末装置は、ネットワーク装置が実際にはデータ再送信を示さず又は新しいデータ送信も示さないが、UCI−onlyを示すと考える。つまり、現在存在しない機能結合は、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。
更に、留意すべきことに、本願の本実施形態では、例えば、2つの競合する指示、つまり新しいデータ送信及びデータ再送信を含む現在不可能な結合が、UCI−onlyを示すために使用されるとき、新しいデータ送信及びデータ再送信は、ここでは、実際に新しいデータ送信及びデータ再送信を示すために使用されない。言い換えると、端末装置は、指示に基づき、新しいデータを送信し又はデータを再送信しない。本願の本実施形態では、現在不可能な指示結合は、単にUCI−onlyを暗示的に示すために使用される。つまり、パラメータの異なる結合が、新しい指示機能を実装するために使用される。
第2決定方法では、DCIは複数のパラメータを含んでよい。当業者による理解を容易にするために、以下は説明のために幾つかのパラメータを列挙する。
方法1では、NDI及びRVは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
NDI及びRVは、DCI内の2ビットフィールドを用いて示されるパラメータである。NDIは1ビットを固定的に占有する。ネットワーク装置が新規データ送信又はデータ再送信を示すかは、NDIフリッピングが生じるか否かに基づき決定されてよい。例えば、前のDCIと比較して、NDIフリッピングが生じた場合、それは、新規データ送信を示し、又は、NDIフリッピングが生じない場合、それはデータ再送信を示す。RVは、通常、2ビットを占有し、RVの異なる値は異なる意味を表す。例えば、RVの値が1又は2であるとき、それはデータ再送信を示す。
従来技術では、NDIフリッピングは、新規データ送信を示すために使用されてよく、RVの値1又は2はデータ再送信を示すために使用されてよい。従って、方法1では、ネットワーク装置は、2つの競合する指示、つまり新規データ送信及びデータ再送信、を含む現在不可能な結合を用いて、UCI−onlyを示し、並びに、端末装置は、指示結合に基づきUCI−onlyを決定してよい。
具体的に言うと、方法1で与えられUCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、及び、
(2)RV=1又はRV=2。
前述の説明に基づき、NDIに基づき新規データが送信されるか否かを決定するために、NDIフリッピングが生じるか否かが先ず決定される必要がある。NDIフリッピングが生じるか否かを決定するために、2つのDCIの中のNDIの値が必要である。1つのDCIは、現在受信されたDCI、つまり第1DCIである。他方のDCIは、第1DCIと同じHARQ IDを運び、時間的に第1DCIと最も近い前のDCIである。説明を容易にするために、他方のDCIは、本願の本実施形態では第2DCIと呼ばれる。第2DCIは第1DCIの前に受信された前のDCIであるので、第2DCIは、第1DCIが受信される前に、端末装置により受信されてよい。
例えば、ネットワーク装置は、第2DCIの中のNDIの値を1に設定する。第1DCIを用いてUCI−onlyを示すことを期待している場合、ネットワーク装置は、第1DCI内のNDIの値を0に設定し、第1DCI内のRVの値を1又は2に設定してよい。更に、第1DCIを受信した後に、端末装置は、第1DCI内で運ばれたNDIを、第2DCI内で運ばれたDCIと比較して、NDIフリッピングが生じたか否かを決定してよい。NDIフリッピングが生じたと決定した場合、端末装置は、第1DCI内のRVの値が1又は2であるか決定してよい。代替として、端末装置は、NDIフリッピングが生じたか否かを決定する処理と、第1DCI内のRVの値が1又は2であるかを決定する処理の2つを同時に実行してよい。代替として、端末装置は、先ず第1DCI内のRVの値が1又は2であるかを決定し、次にNDIフリッピングが生じたか否かを決定してよい。纏めると、2つの条件が満たされるとき、端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定してよい。
方法2では、NDI及びIMCSは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
IMCSは、MCSテーブルの中のMCSインデックスである。MCSテーブルは、複数のMCSインデックスを含み、各MCSインデックスはそれぞれの符号レート(code rate)、変調次数(modulation order)、スペクトル効率、等に対応し、変調次数は例えばQmにより表される。
現在既に複数のMCSテーブルが存在する。例えば、表1、表2、及び表3は、現在の3つの一般のMCSテーブルである。表1及び表3に示されるMCSテーブルの中でサポートされる最高変調次数は6であり、表2に示されるMCSテーブルの中でサポートされる最高変調次数は8である。
更に、端末装置は、端末装置のサポートする異なる最高変調次数、及び離散フーリエ変換(discrete fourier transformation, DFT)プリコーディングがアップリンク共有チャネルに適用されるか否かに依存して、それぞれのMCSテーブルに対応してよい。言い換えると、端末装置は、端末装置の異なる能力に基づき、それぞれのMCSテーブルに適合してよい。
表1
表2
表3
方法1と同様に、第1DCI内のNDIが新規データ送信を示すか否かは、第2DCI内のNDIと比較して第1DCI内のNDIにおいてフリッピングが生じたか否かを決定することにより、決定される。NDIフリッピングが生じたと決定されると、それは、第1DCIが新規データ送信を示すことを示す。
更に、IMCSの値が所定の値であるとき、それは、ネットワーク装置がデータ再送信を示すためにIMCSを使用することを期待していることを示してよい。その結果、データ再送信指示、及びNDIフリッピングを通じて表される新規データ送信指示は、現在存在しない、競合する指示を含む、機能結合を形成する。具体的に、2つの条件、つまり、「IMCSの値は、MCSテーブルの中の最高変調次数を示すインデックス値のうちの任意の1つであること」、及び「IMCSの値は、所定値より大きいMCSテーブル内のインデックス値であること」が設定されてよい。2つの条件のうちの少なくとも1つが満たされると、それは、IMCSの値がデータ再送信を示すために使用されると考えられてよい。その結果、NDIフリッピングを通じて表されるデータ再送信指示及び新規データ送信指示は、2つの競合する指示を形成する。この場合、UCI−onlyが決定できる。
当業者による理解を容易にするために、以下は説明のために幾つかの場合を列挙する。
(a)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}。具体的に言うと、IMCSの値は、MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値を含む集合に属する。留意すべきことに、異なるMCSテーブルが使用されるとき、MCSテーブルの中の最高変調次数を示すインデックス値は異なってよい。
例えば、表1に示されるMCSテーブルでは、MCSテーブルの中の最高変調次数は6であり、変調次数6に対応する全部のインデックス値の集合は、{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,31}である。
例えば、表2に示されるMCSテーブルでは、MCSテーブルの中の最高変調次数は8であり、変調次数8に対応するインデックス値の集合は、{20,21,22,23,24,25,26,27,31}である。
例えば、表3に示されるMCSテーブルでは、MCSテーブルの中の最高変調次数は6であり、変調次数6に対応する全部のインデックス値の集合は、{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,31}である。
任意のMCSテーブルについて、IMCSの値がMCSテーブルの中で最高変調次数に対応するインデックス値の集合に属するならば、それは、IMCSがデータ再送信を示す条件を満たすと考えられてよい。表3のMCSテーブルを一例として用いると、第1DCI内のIMCSの値が27であるとき、IMCSに対応する変調次数は6であり、最高変調次数である。この場合、それは、27の値を有するIMCSがデータ再送信を示すために使用されると考えられてよく、更に、UCI−onlyが決定されてよい。別の例では、第1DCI内のIMCSの値が6であるとき、IMCSに対応する変調次数は2であり、最高変調次数6ではない。従って、それは、6の値を有するIMCSがデータ再送信を示さないと考えられてよく、この場合、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyではないと決定されてよい。
通常のHARQの場合には、新規データ送信は、低い次数の変調を通じて実行され、最高次数の変調は、通常、再送信又は複数の再送信の間に使用されない。従って、ネットワーク装置は、原理に基づく非規則的な場合を完全に使用し、つまり、NDIフリッピングを通じて表される新規データ送信と競合する指示を形成するために、最高次数の変調に対応するインデックス値を用いてデータ再送信を示す。この方法では、2つの競合する指示が、端末装置にUCI−onlyを示すために使用される。
(b)IMCS∈{28,29,30,31}、又はIMCS∈{29,30,31}。
現在のMCSテーブルの各々は、31個のインデックス値を含み、インデックス値28、29、30、及び31は、MCSテーブルの中の幾つかのより大きな値である。更に、表2及び表3の中の28、29、30、及び31に対応する符号レート、及び表1の中の29、30、及び31に対応する符号レートは「reserved」であり、「reserved」は符号レートが予約されていることを示す。言い換えると、現在のMCSテーブルでは、インデックス値28、29、30、及び31、又はインデックス値29、30、及び31については、対応する符号レートが設定されない。符号レートが設定されないので、現在、通常の場合には、ネットワーク装置は、通常、新規データ送信を示すためにインデックス値を使用しない。これに基づき、ネットワーク装置は、対応する符号レートが現在設定されていないインデックス値を用いて、データ再送信を示す。その結果、データ再送信指示、及びNDIフリッピングを通じて表される新規データ送信指示は、2つの競合する指示を形成する。この方法で、UCI−onlyが決定される。
(c)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
場合cは、2つの場合、つまりa及びbの結合である。説明はここで繰り返されない。しかしながら、留意すべきことに、MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値は、28,29,30,31と重複してよい。表2に示されるMCSテーブルを一例として用いると、表2に示されるMCSテーブルの中で最高変調次数を示す全部のインデックス値の集合は{20,21,22,23,24,25,26,27,31}であり、集合の中の31は、大きなインデックス値を含む集合{28,29,30,31}の中にあるものと重複する要素である。2つの集合の間に「∪」関係があるので、31は、最終的に1回だけ使用される。つまり、「∪」の後の最終的な∪は{20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31}である。
前述の説明によると、方法2では、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、及び、
(2)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値};又は、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31};又は、IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
更に、上述のUCI−only決定方法では、PDCCH検出漏れがあり得る。PDCCH検出漏れは、UCI−onlyの誤った決定を生じ得る。例えば、図3は、左から右へ時間順に、同じHARQ IDを用いてネットワーク装置と端末装置との間でDCIを送信及び受信する概略図である。
先ず、ネットワーク装置は、新規データを送信するために使用されるPUSCHを示すためにDCI1を用いる、RV=0である。端末装置が、DCI1の指示に基づきPUSCHのデータを送信した後に、ネットワーク装置は、受信したデータの復号に失敗する。ここで、受信したデータの復号に失敗することは、巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)検査が失敗することを意味する。この場合、ネットワーク装置は、再送信が必要であることを示すために、DCI2を用い、RV=2である。その後、ネットワーク装置は、受信したデータの復号に再び失敗し、再送信が必要であることを示すためにDCI3を用い、RV=3である。この場合、復号が成功する。
次に、ネットワーク装置は、DCI4を用いて、新しく送信される必要のある次のデータを示すが(NDIフリッピング)、DCI4は失われる。
最後に、ネットワーク装置は、DCI5を用いてUCI−only PUSCHを示す。つまり、DCI5の中のNDIについて、DCI4の中のNDIの値と異なる値を設定し、RV=1に設定する。DCI4の中のNDIの値が1なので、DCI5の中のNDIの値は0に設定される。言い換えると、ネットワーク装置は、NDIフリッピング及びRV=1を通じてUCI−onlyを示すことを期待する。しかしながら、DCI4は失われ、端末装置はDCI4を受信しない。従って、DCI5が受信されると、DCI5は前に受信されたDCI3と比較され、NDIが両方とも0である、つまりNDIフリッピングが生じていないことが分かる。この場合、DCI5は、前のPUSCHデータの再送信を示すために使用されると誤って考えられる。
端末装置は、送信処理の中でDCIの損失に起因して、UCI−onlyを誤って決定し得る。具体的には、実際にはNDIフリッピングが生じるが、NDIフリッピングが生じていないと誤って考えられる。これに鑑み、本願の本実施形態では、UCI−onlyを決定する別の決定条件が更に追加される。決定条件の追加は、最終的な決定結果において誤った決定の影響を軽減でき、それにより、決定精度を向上し、誤った決定によりUCI−onlyを示すことができない場合を回避する。当業者による理解を容易にするために、以下は、新しい決定条件が追加される決定方法を説明するために、方法3及び方法4を例として使用する。
方法3では、NDI、RV、及びIMCSは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
例えば、前述の方法1では、図3に示されるようにNDIフリッピングが誤って決定され得るので、本願の本実施形態ではNDIの指示は無視されてよい。次に、IMCSは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するための新たに追加される決定条件として使用される。具体的に言うと、NDIの指示は無視され、RVの値が1又は2であるという前提で、方法2で説明したIMCS、及びRVは、NDIが誤った決定のために機能しないときにUCI−only決定精度を保証するために、従来技術では不可能な値の結合を形成する。
可能な実装では、方法3で、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、
(2)RV=1又はRV=2、
(3)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値};又は、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31};又は、IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
別の可能な実装では、方法3で、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じない、
(2)RV=1又はRV=2、
(3)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値};又は、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31};又は、IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
方法4では、NDI、RV、及びHARQ IDは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
方法3と同様に、図3に示される誤った決定が生じるとき、NDIの指示は無視されてよく、HARQ IDが、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために、新たに追加される決定条件として使用される。具体的には、NDIの指示が無視され、RVの値が1又は2のとき、通常の場合にデータ再送信が示される。15又は14のような比較的大きな値を有するHARQ IDは、通常の場合に通常使用されないので、RVがデータ再送信を示しHARQ IDが15又は14である現在不可能なパラメータ結合が、UCI−onlyを示すために使用される。これは、NDIが誤った決定のために機能しないとき、UCI−only決定精度を保証できる。さらに、14又は15のHARQ IDは通常の場合にあまり使用されないので、図3で説明した誤った決定は、HARQの通常の実行に影響を与えなくてよい。
言い換えると、方法4で、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、
(2)RV=1又はRV=2、
(3)HARQ ID=14、又はHARQ ID=15。
前述の説明は単なる例である。本願の本実施形態におけるDCIに含まれる既存パラメータに基づきUCI−onlyを決定するために使用される方法は、上述のものを含むが限定されない。具体的な実装処理では、上述の幾つかの方法に基づく纏め、変形、又は拡張を通じて別の方法が得られてよい。DCI内の既存パラメータ、及び現在の機能結合には含まれない機能結合に基づく任意の決定方法は、本願の保護範囲内に包含されるべきである。
上述のように、UCI−only PUSCHを決定した後に、端末装置は、ネットワーク装置へ、PUSCHでUCIを送信してよい。UCIは、情報の幾つかの部分を含んでよく、例えば3つの部分:CSI−part1、CSI−part2、及びHARQ肯定応答(acknowledgement, ACK)を含んでよい。UCIの中の各部分は、REの数及び対応する符号レートが予め分かっているときのみ、ネットワーク装置へ送信できる。UCIの中の前述の部分について、CSI−part2のpayload sizeサイズは、CSI−part1内の幾つかのパラメータの特定の値により影響を受ける。例えば、CSI−part1内のランク指示子(rank indication, RI)が1に等しいとき、CSI−part2のpayload sizeは比較的小さい。或いは、CSI−part1内のRIがrank=2を示すとき、CSI−part2のpayload sizeは比較的大きい。ネットワーク装置はCSI−part1内の部分の特定のサイズが分からないので、つまり、部分のpayload sizeが分からないので、ネットワーク装置は、CSIの合計payload sizeサイズを予め取得できず、CSIを送信するために合計payload sizeに適応されたPUSCHリソースを合計payload sizeに基づきスケジューリングできない。部分は異なるpayload size及び異なる重要度を有するので、それぞれの符号レート及び変調次数が、UCI内の部分を送信するために必要である。
ネットワーク装置は、ユーザ機器へ送信されるDCI内でユーザ機器に割り当てられたPUSCHリソースを示してよい。DCIを受信しパースした後に、UEは、ネットワーク装置により割り当てられたPUSCHリソースを知ることができ、つまり、UCI送信のために使用されるREの総数を知ることができる。更に、UCIは、HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2のような複数の部分を含むので、ユーザ機器は、特定のルールに従いUCI内の部分に、ネットワーク装置により割り当てられたPUSCHリソースを割り当てる必要がある。従って、UCI内の部分に割り当てられるREの数を決定することも、UCIが送信される前に必須のステップである。
言い換えると、UCIの送信は、UCIに含まれる情報の部分を送信することとして理解されてよい。可能な実装では、UCIに含まれる3つの部分:CSI−part1、CSI−part2、及びHARQ ACKが送信される。更に、UCI内の任意の部分を送信するために、各部分を送信するために使用されるREの数、及び対応する符号レートが、予め決定される必要がある。各部分を送信するために使用されるREの数に関して、ネットワーク装置により送信されたDCIは既にUCIを送信するために使用されるREの総数を含むので、3つの部分のうちの2つを送信するために使用されるREの数が分かる場合、第3部分を送信するために使用されるREの数は自然に分かってよい。
現在、HARQ ACKに割り当てられるREの数Q’
ACKは式(1)に従い計算されてよく、CSI−part1に割り当てられるREの数Q’
CSI−1は式(2)に従い計算されてよく、CSI−part1を送信するために使用される符号レートγ
CSI−1は式(3)に従い計算されてよい。
ここで、
は、PUSCHのための全部のREの数、つまり、ネットワーク装置によりPUSCHに割り当てられるREの総数を表す。O
CSI−2−refはCSI−part2の参照payload sizeを表し、L
CSI−2−refはCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1はCSI−part1のpayload sizeを表し、L
CSI−1はCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1+L
CSI−1はCSI−part1の合計payload sizeとして理解されてよく、O
CSI−2−ref+L
CSI−2−refはCSI−part2の合計参照payload sizeとして理解されてよい。β
offset CSI−part1及びβ
offset CSI−part2は、それぞれCSI−part1及びCSI−part2の符号レート補償パラメータを表し、ネットワーク装置の無線上位レイヤにより半固定的に予め構成されるか、又は後にDCIを用いて動的に示される。
更に、式(2)の中のmin{,}関数は、「=」の左にあるパラメータの値が、min関数に含まれる2つの値のうちの小さい方であることを意味する。同様に、以下の式の中のmin関数は同じ意味を有する。
式(2)に従いQ’CSI−1を計算する処理において、CSI−part2の参照payload sizeは固定値に設定され、柔軟性を欠く。例えば、OCSI−2−refの標準的な値は、rank=1又はrank=2のとき、CSI−part2のpayload sizeである。rank=1のときのCSI−part2のpayload size(比較的小さい)がOCSI−2−refとして選択される場合、式(2)から、Q’CSI−1は比較的大きく、CSI−part2の一部又は全部がドロップされなければならないことが分かってよい。rank=2のときのCSI−part2のpayload size(比較的大きい)がOCSI−2−refとして選択される場合、式(2)から、CSI−part1に割り当てられるREの数が比較的小さいことが分かってよい。これは、CSI−part1のための不十分な保護をもたらす。特に、実際にrank=1の場合、CSI−part2のpayload sizeは大きくなく、一方で、割り当てられるREの数Q’CSI−2(つまり、CSI−part2に割り当てられるREの数)は過度に大きい。この場合、保護は過度に大きく、結果として無駄である。
更に、Q’ACKの計算式も以下の問題を有する。式(1)で、HARQ ACKのpayload size OACK+LACKが比較的大きい場合、例えば、(OACK+LACK)・βoffset ACK>(OCSI−1+LCSI−1)・βoffset CSI−part1のとき、式(1)のmin{,}関数について、カンマの右にある第2項のみが選択され、カンマの左にある第1項は機能しない。つまり、計算されたQ’ACKはPUSCHに割り当てられるREの総数である。言い換えると、UCIに割り当てられた全部のREが、HARQ ACKに割り当てられる。明らかに、この場合、CSI−part1及びCSI−part2を送信するためのREが存在しない。これは、実際の場合と衝突する。
前述の分析に基づき、REの数を計算するために、固定payload sizeが現在使用されている。ソリューションはあまり柔軟ではなく、幾つかの場合には、CSI−part1及びCSI−part2を送信するために利用可能なREが存在しないことがある。従って、現在のRE計算方法は、CSIを送信するために現実的ではない。
前述の説明に鑑み、MCSテーブルにおける検索を直接実行することにより参照符号レートを取得し、次に対応する取得した符号レートに基づきREの数を計算する方法が提案され、REの数を計算するために固定payload sizeが使用されるときに引き起こされる、CSIを送信するための比較的乏しい柔軟性及び非現実性の問題を解決する。具体的に、DCI内の4ビットのHARQ IDフィールドの値が、MCSインデックスを示すために使用されてよく、次に、対応する符号レートが、決定されたMCSインデックス値に基づき、MCSテーブル検索を通じてCSI−part1の目標符号レートγ
CSI−1として取得される。具体的に言うと、ネットワーク装置は、DCI内のHARQ IDフィールドを用いて、UEにγ
CSI−1を示し、次に、式(4)に従い、CSI−part1に割り当てられるREの数を計算する。
全ての既存MCSテーブルの中のMCSインデックスは、5ビットを含み、4ビットを用いてMCSテーブルに対して検索が実行されると、MCSテーブルミスマッチがある。従って、新しいMCSテーブルが定義される必要がある。言い換えると、新しいMCSテーブルが前述の方法で導入される必要であり、既存の標準に対する有意な変更を示す。更に、新しいMCSテーブルを最適化するために特別な研究が要求され、標準の策定を時間通りに完了するのを困難にする。更に、ネットワーク装置及び端末装置の製品実装では、新しいMCSテーブルは余分な記憶空間オーバヘッドを必要とする。
前述の説明に鑑み、本願の本実施形態では、UCI−onlyが決定された後に、符号レート及び対応する変調次数は、MCSテーブル検索を通じて直接取得されてよい。説明を容易にするために、MCSテーブル検索を通じて取得される符号レートは、本願明細書で参照符号レート又は第1符号レートと呼ばれ、γrefにより表され、MCSテーブル検索を通じて取得される変調次数はQmにより表される。
本願の本実施形態は、以下の2つの特別なテーブル検索方法を提供する。
テーブル検索方法1:可能な実装では、検索は、DCI内のIMCSを直接用いて、現在存在するMCSテーブルにおいて実行されてよい。例えば、上述の表1、表2、又は表3の中の任意のMCSテーブルにおいて検索が実行される。対応する符号レートおよび変調次数は、IMCSに基づくMCSテーブル検索を通じて取得されてよい。例えば、IMCSの値が22であるとき、表1に示すMCSテーブルにおいて検索を実行することにより、符号レート666及び変調次数6が取得されてよい。更に、留意すべきことに、表1の符号レートは、目標符号レートを1024で乗算することにより取得される。従って、MCSテーブルの中で見付かった対応する符号レートは1024で除算される必要がある。
テーブル検索方法2:別の可能な実装では、前述の参照符号レートは、本願の本実施形態では、HARQ IDを示す全てのビット、及びIMCSを示す全てのビットのうちの一部に基づき決定されてよい。4ビットのHARQ IDを直接用いてMCSテーブル内で検索を実行する既存の方法は、既存の標準に有意な変更を生じ、HARQ IDは4個のビットを含み、IMCSは5個のビットを含むので、HARQ ID内の全てのビット、及びIMCS内の幾つかのビットが、既存のMCSテーブルに完全に準拠する5ビットMCSインデックス値を生成するために使用されてよい。この方法では、既存の標準への変更を最小限にするために、新しいテーブルを導入する必要がなく、既存のMCSテーブルが直接使用できる。説明を容易にするために、本願の本実施形態では、生成される5ビットに対応するインデックス値はI’MCSにより表される。
具体的に、HARQ ID内の全てのビット(つまり4ビット)及びIMCS内の1ビットは、5ビットを含むビットフィールドを構成するために使用されてよい。従って、構成されたビットフィールドの値は、テーブル検索のためのインデックス値、つまりI’MCSを表すために使用される。例えば、図4は、HARQ ID及びIMCSに基づき、5ビットを含むビットフィールドを構成する概略図である。図4は、ビットフィールドを構成する2つの方法を示す。2つの方法のどちらにおいても、斜線によりマークされたビットはHARQ ID内の4ビットであり、残りの1ビットはIMCS内の1ビットである。例えば、図4に示されるように、IMCS内の最下位ビットを直接使用することは比較的便利であり、IMCS内の最下位ビットの値はIMCSの値に比較的小さな影響しか与えないので、IMCS内の1ビットはIMCS内の最下位ビットである。任意で、図4の左の構成方法に示されるように、IMCS内の最下位ビットは、HARQ ID内の4ビットの直後に配置されてよい。つまり、IMCS内の最下位ビットは、新しく構成されたビットフィールドの中の最下位ビットとして使用される。代替として、図4の右の構成方法に示されるように、IMCS内の最下位ビットは、HARQ ID内の4ビットの直前に配置されてよい。つまり、IMCS内の最下位ビットは、新しく構成されたビットフィールドの中の最上位ビットとして使用される。図4に示される方法を用いることにより、HARQ ID内の4ビットに基づき1ビットを最下位ビットまたは最上位ビットとして設定することにより、5ビットが直接構成でき、HARQ ID内の既存の4ビットに比較的小さな変更しかない。代替として、任意で、IMCS内の1ビットは、HARQ ID内の4ビットの間の任意の位置に配置されてよく、例えば、HARQ ID内の4ビットの最下位ビットと、最後であるが1つの最下位ビットとの間に配置されてよい。これは、本願の本実施形態で限定されず、設定は、特定の実装処理における実際の要件に基づき実行されてよい。
更に、5ビットの新しいインデックスがHARQ ID内の4ビット及びIMCS内の1ビットを用いて構成される上述の方法では、HARQ ID内の4ビット及びIMCS内の1ビットの値は単に再利用され、HARQ ID及びIMCSの構造及び値に影響を与えない。例えば、HARQ ID内の元の4ビットの値は1001であり、IMCS内の5ビットの値は11111である。IMCS内の最下位ビットは1であることが分かる。この場合、図4の左に示される方法によると、新しく構成された5ビットは10011であり、I’MCSの対応する値は19である。HARQ ID内の元の4ビット及びIMCS内の最下位ビットの値は単に再利用されるので、HARQ ID及びIMCSの構造及び値に影響を与えない。つまり、HARQ IDは依然として処理1001を表してよく(つまりコードは9である)、IMCSは依然としてインデックス値31を表してよい。
テーブル検索のために使用されるテーブル検索方法に関わらず、参照符号レートγ
ref及び変調次数Q
mの両方がテーブル検索を通じて取得されてよく、更に、UCI内の部分を送信するために使用されるREの数は、以下の式に従い計算されてよい。
更に、各部分を送信するために使用される符号レートは、以下の式に従い更に取得されてよい。
実際には、閾符号レートC
TがCSI−part2について設定される。閾符号レートC
Tの関数は、CSI−part2の符号レートが閾値より高くならないように制限する。CSI−part2の符号レートが閾値より高い場合、CSI−part2の実際の符号レートが閾より高くならなくなるまで、優先度に基づき、CSI−part2の中の何らかの情報がドロップされてよい。更に、閾符号レートC
Tは、通常、式(9)に従い計算されてよい。言い換えると、閾符号レートCTは、CSI−part1の符号レートγ
CSI−1が式(8)に従い取得された後に、計算されてよい。
式(9)のγ
CSI−1は式(8)に従い計算されてよいので、式(10)が、式(8)及び式(9)を参照して更に取得されてよい。
本願の本実施形態では、CSI−part1の符号レートγCSI−1は、MCSテーブル検索を通じて取得された参照符号レートγrefに対して特定の符号レート変換が実行された後に取得される。従って、式(9)又は式(10)に従い計算された閾符号レートも、MCSテーブル検索を通じて取得された参照符号レートγrefに対して符号レート変換が実行された後に取得される。特定の符号レート変換の実行は、符号レートの決定をより柔軟にできる。
言い換えると、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであると決定した後に、端末装置は、前述の2つのテーブル検索方法のいずれかを用いて、第1符号レートを更に決定してよい。本願の本実施形態では、第1符号レートは、MCSテーブル検索を通じて取得される参照符号レートγrefである。
第1テーブル検索方法では、第1DCI内のIMCSは、MCSテーブル内の検索のためのインデックス値として直接使用され、従って、IMCSに対応する第1符号レート及び変調次数が取得されてよい。例えば、第1DCI内のIMCSが16のとき、第1符号レート658(実際の符号レートは第1符号レートを1024で除算することにより取得される必要がある)、及び対応する変調次数4は、表3に示されるMCSテーブル内の検索を通じて取得されてよい。
例えば、UCI−onlyが前述の方法1又は方法4で決定された後に、第1符号レート及び変調次数は、第1テーブル検索方法におけるテーブル検索を通じて取得されてよい。
例えば、図4に示すテーブル検索方法では、5個のビットを含むビットフィールドが、第2テーブル検索方法で第1DCI内のHARQ ID及びIMCSに基づき構成されてよい。次に、生成されたビットフィールドの値は、新しいインデックス値として使用され、更に、新しいインデックス値に対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、新しいインデックス値は、MCSテーブル内の検索のためのインデックス値として使用される。例えば、生成されたインデックス値の値が8であるとき、第1符号レート553(実際の符号レートは第1符号レートを1024で除算することにより取得される必要がある)、及び対応する変調次数4は、図2に示されるMCSテーブル内の検索を通じて取得されてよい。
例えば、UCI−onlyが前述の方法2又は方法3で決定された後に、第1DCI内の基のIMCSの比較的大きな値のために、対応する第1符号レートは、MCSテーブルから取得されなくてよい。例えば、IMCSが31のとき、表3に示されるMCSテーブル内の対応する符号レートは「reserved」である。つまり、符号レートは直接取得されなくてよい。この場合、第2テーブル検索方法が使用されてよい。先ず、生成されたインデックス値が取得され、次に、対応する第1符号レート及び変調次数が生成されたインデックス値に基づくテーブル検索を通じて取得される。
第1符号レートおよび対応する変調次数がテーブル検索を通じて取得された後、取得された第1符号レート及び対応する変調次数は、UCI、例えば第1UCIを、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルで送信するために使用されてよい。
上述のように、UCIは、3つの部分:HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2を含んでよい。各部分を送信するために、部分を送信するために使用されるREの数、符号レート、及び変調次数を知る必要がある。特定の実装処理では、UCI内の各部分が送信されるとき、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートが、関連情報を送信するために直接使用されてよい。
更に、既存のMCSテーブルは、UL−SCHデータの最適化されたMCSテーブルである。MCSテーブル内の符号レートがPUSCH上のUCIの符号レートを示すために直接使用されるとき、ネットワーク装置が十分に正確なスケジューリングを実施することは困難である。つまり、ネットワーク装置によるスケジューリングの精度は比較的低い。従って、ネットワーク装置によるスケジューリングの精度を向上するために、本願の本実施形態では、第1符号レートがテーブル検索を通じて取得された後に、別の符号レートが、第1符号レートに基づき更に生成されてよい。つまり、別の符号レートは、第1符号レートに対して変換を実行することにより取得される。次に、UCIの関連情報が、該別の符号レートを用いて送信される。
当業者による理解を容易にするために、以下は、幾つかの例を用いて、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを用いてUCI内で情報を送信する方法を説明する。幾つかの例では、第1符号レートは、UCI内の情報を送信するために直接使用され、幾つかの例では、第1符号レートに対して符号レート変換を実行することにより取得された別の符号レートがUCI内の情報を送信するために使用される。
(1)DCIに含まれるHARQ ACKでは、Q’ACKは式(1)に従い計算されてよく、次にQ’ACK、及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、第1UCI内でHARQ ACKを送信するために使用される。この場合、端末装置は、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを直接用いてHARQ ACKを送信すると考えられてよい。
(2)DCIに含まれるHARQ ACKでは、Q’ACKは、代替としてテーブル検索を通じて取得された第1符号レートを用いて、及び式(5)に従い、計算されてよく、次に計算されたQ’ACK及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、第1UCI内でHARQ ACKを送信するために使用される。この場合も、端末装置は、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを直接用いてHARQ ACKを送信すると考えられてよい。
(3)DCIに含まれるCSI−part1では、Q’CSI−1は式(6)に従い計算されてよく、次に計算されたQ’CSI−1、及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、第1UCIを送信するために使用される。この場合も、端末装置は、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを直接用いてCSI−part1を送信すると考えられてよい。
(4)DCIに含まれるCSI−part1では、Q’CSI−1は、先ず式(2)に従い計算されてよい。第2符号レートγCSI−1は第1符号レートを用いて及び式(8)に従い計算される。更に、計算されたQ’CSI−1、計算されたγCSI−1、及びテーブル検索を通じて取得された変調次数は、第1UCIを送信するために使用される。この場合、端末装置は、第2符号レートを用いて第1UCI内でCSI−part1を送信すると考えられてよい。第1符号レートを用いて及び式(8)に従い第2符号レートを決定する処理は、前述の符号レート変換処理として理解され得る。以下の説明では、第1符号レートに基づき別の符号レートを計算する処理と同様の処理は、前述の符号レート変換処理として理解されてよい。
(5)DCIに含まれるCSI−part1では、Q’CSI−1は、式(6)に従い計算されてよく、第2符号レートγCSI−1は第1符号レートを用いて及び式(8)に従い計算される。第1符号レートγrefは式(6)で使用されるので、第1UCIを送信するために、計算されたQ’CSI−1、計算されたγCSI−1、及びテーブル検索を通じて取得された変調次数を使用することは、CSI−part1を送信するために端末装置により第1符号レート及び第2符号レートを使用することとして理解されてよい。
(6)DCIに含まれるCSI−part2では、Q’CSI−2は、式(7)に従い計算されてよく、γCSI−1は第1符号レートに基づき及び式(8)に従い計算される。次に、第3符号レートは、計算されたγCSI−1を用いて及び式(9)又は式(10)に従い計算される。最後に、計算されたQ’CSI−2、計算された第3符号レート、及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数が、CSI−part2を送信するために使用される。γCSI−1は上述の第2符号レートであるので、これは、CSI−part2を送信するために第2符号レート及び第3符号レートを用いることとして理解されてもよい。
第3符号レートは、上述の閾符号レートとして理解されてよい。閾符号レートは、UCI内のCSI−part2の送信中に、CSI−part2内の何らかの情報がドロップされるべきか否かを決定するために使用されるので、第3符号レートは、通常、UCI内のCSI−part2が送信されるときにのみ使用されてよい。
以上は、例を用いて幾つかの可能な場合のみを説明した。特定の実装処理では、勿論、第1UCI内の対応する部分は、上述の式の異なる結合に基づき、及び符号レートの異なる結合を用いて、送信されてよい。例は、本願の本実施形態において1つずつ説明されない。しかしながら、テーブル検索を通じて取得した第1符号レートに直接基づき第1UCIを送信する、又はテーブル検索を通じて取得した第1符号レートに基づき及び符号レート変換を通じて取得した別の符号レートを用いてUCIを送信する方法は、本願の実施形態の保護範囲に包含されるべきである。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、UCI受信方法を更に提供する。方法は、図2のネットワーク装置により実行されてよい。方法の対応する実装の説明のために、図2のネットワーク装置により実行される方法のステップの前述の説明を参照する。説明はここで繰り返されない。本願の本実施形態による方法では、ネットワーク装置は、UCIを用いて、端末装置に、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるという指示を通知してよい。これは、端末装置を制御し指示するためのネットワーク装置の能力を向上できる。その結果、端末装置は、ネットワーク装置と矛盾のない理解を有することができ、それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の相互作用の性能を向上する。
更に、理解されるべきことに、幾つかの英語の用語及び英語の略語の漢字の説明は、本願明細書において単なる例である。例えば、MCSの漢字の説明は、変調及び符号化方式であり、又は変調及び符号化方針、変調及び符号化方針、変調及び符号化方式、又は別の翻訳バージョンのものであってよい。別の例では、code rateの翻訳は、符号レートであり、又はビットレート又は別の翻訳バージョンのものであってよい。言い換えると、本願の実施形態における幾つかの英語の翻訳は、単なる例示的な翻訳である。本願における英語の翻訳は、英語の用語の意味にいかなる限定も構成しない。代替として、当業者により理解されるべきことに、通信技術の発展に伴い、本願の実施形態における英語の用語又は英語の略語は、他の漢字の説明を更に含んでよく、全ての種類の翻訳は、英語の用語又は英語の略語の特性に影響しない。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、機器を提供する。図5は、機器500の概略構造図である。機器500は、端末装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装できる。代替として、機器500は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するために端末装置を支援できる機器であってよい。機器500は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの結合であってよい。機器500は、チップシステムにより実装されてよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
図5に示すように、本願の本実施形態における機器500は、受信モジュール51、第1決定モジュール52、及び送信モジュール53を含んでよい。
受信モジュール51は、図2に示される実施形態でネットワーク装置により送信された第1DCIを受信するよう構成されてよく、更にネットワーク装置により送信された第2DCIを受信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう更に構成されてよい。第2DCIは、第1DCIと同じHARQ IDを運び且つ第1DCIと時間的に最も近い前のDCIであってよい。受信モジュール51は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
第1決定モジュール52は、図2に示した実施形態におけるステップ23を実行するよう構成されてよく、例えば、第1DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定してよく、又は、第1DCI及び第2DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用去るチャネルであると決定してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう更に構成されてよい。第1決定モジュール52は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
送信モジュール53は、図2に示した実施形態におけるステップ24を実行するよう構成されてよく、つまり、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じてネットワーク装置へUCIを送信してよく、例えば、第1UCIを送信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう構成されてよい。送信モジュール53は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
特定の実装処理では、受信モジュール51及び送信モジュール53は、別個に配置されてよい。この場合、受信モジュール51及び送信モジュール53は、2つの独立した機能モジュールである。可能な実装では、受信モジュール51及び送信モジュール53は、代替として、1つの機能モジュール、例えばトランシーバモジュールに統合されてよい。トランシーバモジュールは、情報を受信する受信モジュール51の能力、及び情報を送信する送信モジュール53の能力の両方を有する。
前述の方法の実施形態における各ステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細はここで再び記載されない。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、機器を提供する。図6は、機器600の概略構造図である。機器600は、ネットワーク装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装できる。代替として、機器600は、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装するためにネットワーク装置を支援できる機器であってよい。機器600は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの結合であってよい。機器600は、チップシステムにより実装されてよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
図6に示すように、本願の本実施形態における機器600は、送信モジュール61、及び受信モジュール62を含んでよい。
送信モジュール61は、図2に示した実施形態におけるステップ22を実行するよう、つまり、第1DCIを端末装置へ送信するよう構成されてよく、更に第2DCIを端末装置へ送信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう構成されてよい。第2DCIは、第1DCIと同じHARQ IDを運び且つ第1DCIと時間的に最も近い前のDCIであってよい。送信モジュール61は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
受信モジュール62は、図2に示した実施形態における端末装置により送信されるUCIを実行するよう構成されてよく、例えば、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて端末装置により送信された第1DCIを受信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう構成されてよい。受信モジュール62は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
更に、機器600は、決定モジュールを更に含んでよい。決定モジュールは、図2に示した実施形態におけるステップ21を実行してよく、つまり、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルはUCIだけを送信するために使用されると決定してよい。
特定の実装処理では、送信モジュール61及び受信モジュール62は、別個に配置されてよい。この場合、送信モジュール61及び受信モジュール62は、2つの独立した機能モジュールである。可能な実装では、送信モジュール61及び受信モジュール62は、代替として、1つの機能モジュール、例えばトランシーバモジュールに統合されてよい。トランシーバモジュールは、情報を送信する送信モジュール61の能力、及び情報を受信する受信モジュール62の能力の両方を有する。
前述の方法の実施形態における各ステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細はここで再び記載されない。
本願の本実施形態では、モジュール分割は一例であり、単なる論理的機能分割であり、実際の実装中に別の分割方法であってよい。さらに、本願の実施形態における機能モジュールは、1つのプロセッサに統合されてよく、又は、モジュールの各々は物理的に単独で存在してよく、又は、少なくとも2つのモジュールが1つのモジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形式で実装されてよい。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、機器を提供する。図7は、本願の一実施形態による機器700の概略構造図である。機器700は、端末装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装できる。代替として、機器700は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するために端末装置を支援できる機器であってよい。機器700は、チップシステムであってよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
機器700は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するよう機器を実装する又はサポートするよう構成される少なくとも1つのプロセッサ720を含む。例えば、プロセッサ720は、情報を処理してよく、例えば、図5に示した機器500の中の第1決定モジュール52に対応してよい。例えば、プロセッサ720は、取得した第1DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定してよい。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
機器700は、プログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される少なくとも1つのメモリ730を更に含んでよい。メモリ730は、プロセッサ720に結合される。本願の本実施形態における結合は、機器、ユニット、又はモジュールの間の間接結合又は通信接続であり、電気的、機械的、又は別の形式であってよく、機器、ユニット、又はモジュールの間の情報交換のために使用される。プロセッサ720は、メモリ730と協働する。プロセッサ720は、メモリ730に格納されたプログラム命令を実行してよい。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサに含まれてよい。
機器700は、伝送媒体を通じて別の装置と通信するよう構成される通信インタフェース710を更に含んでよい。その結果、機器700内の機器は別の装置と通信できる。プロセッサ720は、通信インタフェース710を通じてデータを伝送し及び受信してよい。例えば、通信インタフェース710は、図5の受信モジュール51及び送信モジュール53に対応してよい。
通信インタフェース710、プロセッサ720、及びメモリ730の間の特定の接続媒体は、本願の本実施形態で限定されない。本願の本実施形態では、メモリ730、プロセッサ720、及び通信インタフェース710は、図7のバス740を用いて接続される。ここで、バスは図7に太線で表される。これは、単なる概略図であり、限定を意図しない。コンポーネント間の他の接続方法があってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス、等に分類されてよい。提示を容易にするために、1本の太線だけが、図7でバスを表すために使用されるが、これは、1本のなすのみ又は1種類のバスのみが存在することを意味しない。
本願の本実施形態では、プロセッサ720は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は別のプログラマブル論理素子、個別ゲート又はトランジスタ論理素子、又は個別ハードウェアコンポーネントであってよく、本願の実施形態で開示した方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサ、等であってよい。本願の実施形態に関して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、又はプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの結合を用いて実行されてよい。
本願の本実施形態では、メモリ730は、不揮発性メモリ、例えばハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)又は個体ドライブ(solid-state drive, SSD)であってよく、又は揮発性メモリ(volatile memory)、例えばランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)であってよい。メモリは、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形式で運び又は格納するために使用可能な、及びコンピュータによりアクセス可能な、任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本願の本実施形態のメモリは、代替として、記憶機能を実装可能でありプログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される、回路又は任意の他の機器であってよい。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、別の機器を提供する。図8は、本願の一実施形態による別の機器800の概略構造図である。機器800は、ネットワーク装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装できる。代替として、機器800は、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装するためにネットワーク装置を支援できる機器であってよい。機器800は、チップシステムであってよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
機器800は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するよう機器を実装する又はサポートするよう構成される少なくとも1つのプロセッサ820を含む。例えば、プロセッサ820は、図6に示した実施形態における決定モジュールに対応する。例えば、プロセッサ820は、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定する。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
機器800は、プログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される少なくとも1つのメモリ830を更に含んでよい。メモリ830は、プロセッサ820に結合される。本願の本実施形態における結合は、機器、ユニット、又はモジュールの間の間接結合又は通信接続であり、電気的、機械的、又は別の形式であってよく、機器、ユニット、又はモジュールの間の情報交換のために使用される。プロセッサ820は、メモリ830と協働する。プロセッサ820は、メモリ830に格納されたプログラム命令を実行してよい。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサに含まれてよい。
機器800は、伝送媒体を通じて別の装置と通信するよう構成される通信インタフェース810を更に含んでよい。その結果、機器800内の機器は別の装置と通信できる。プロセッサ820は、通信インタフェース810を通じてデータを伝送し及び受信してよい。例えば、通信インタフェース810は、図6の送信モジュール61及び受信モジュール62に対応してよい。
通信インタフェース810、プロセッサ820、及びメモリ830の間の特定の接続媒体は、本願の本実施形態で限定されない。本願の本実施形態では、メモリ830、プロセッサ820、及び通信インタフェース810は、図8のバス840を用いて接続される。ここで、バスは図8に太線で表される。これは、単なる概略図であり、限定を意図しない。コンポーネント間の他の接続方法があってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス、等に分類されてよい。提示を容易にするために、1本の太線だけが、図8でバスを表すために使用されるが、これは、1本のバスのみ又は1種類のバスのみが存在することを意味しない。
本願の本実施形態では、プロセッサ820は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は別のプログラマブル論理素子、個別ゲート又はトランジスタ論理素子、又は個別ハードウェアコンポーネントであってよく、本願の実施形態で開示した方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサ、等であってよい。本願の実施形態に関して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、又はプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの結合を用いて実行されてよい。
本願の本実施形態では、メモリ830は、不揮発性メモリ、例えばHDD又は個体ドライブSSDであってよく、又は揮発性メモリ(volatile memory)、例えばランダムアクセスメモリRAMであってよい。メモリは、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形式で運び又は格納するために使用可能な、及びコンピュータによりアクセス可能な、任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本願の本実施形態のメモリは、代替として、記憶機能を実装可能でありプログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される、回路又は任意の他の機器であってよい。
本願の一実施形態は、命令を含む読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ上で実行すると、命令は、コンピュータに、図2に示した方法における端末装置により実行されるステップを実行させる。
本願の一実施形態は、命令を含む読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ上で実行すると、命令は、コンピュータに、図2に示した方法におけるネットワーク装置により実行されるステップを実行させる。
本願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよく、前述の方法における端末装置の機能を実装するよう構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
本願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよく、前述の方法におけるネットワーク装置の機能を実装するよう構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
本願の一実施形態は、システムを提供する。システムは、前述のネットワーク装置及び前述の端末装置を含む。
可能な実装では、本願の実施形態における方法の態様は、代替として、プログラムプロダクトの形式で実装されてよい。プログラムプロダクトはプログラムコードを含み、プログラムプロダクトが端末装置又はネットワーク装置上で実行されると、プログラムコードは、端末装置又はネットワーク装置に本願明細書における種々の前述の例示的な実施形態に従う方法のステップを実行させるために使用される。
本願の実施形態における方法の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。実装のためにソフトウェアが使用されるとき、方法は、コンピュータプログラムプロダクトの形式で完全に又は部分的に実装されてよい。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令が、コンピュータ上にロードされ実行されると、本発明の実施形態による手順又は機能が全部又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワーク装置、ユーザ機器、又は別のプログラマブル機器であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line, DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタのようなデータ記憶装置であってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルバーサタイルディスク(digital video disc, DVD)、半導体媒体(例えば、SSD)等であってよい。
前述の実施形態は、単に本願の技術的ソリューションを説明するために使用された。前述の実施形態は、単に、本発明の方法及び中核思想の理解を助けることを意図しており、本発明に対する限定として考えられるべきではない。本発明で開示された技術的範囲の範囲内にある、当業者により直ちに考案される任意の変形又は置換は、本発明の保護範囲の中に包含されるべきである。
明らかに、当業者は、本願の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び変形を本願に対して行うことができる。本願は、本願のこれらの変更及び変形が以下の特許請求の範囲により定められる範囲及びそれらの均等な技術の範囲内に含まれるならば、それらをカバーすることを意図する。
[関連出願]
本願は、参照により全体がここに組み込まれる、中国特許出願番号第201810300222.3号、中国国家知識産権局に2018年4月4日出願、名称「UPLINK CONTROL INFORMATION SENDING, UPLINK CONTROL INFORMATION RECEIVING METHOD, AND APPARATUS」の優先権を主張する。
[技術分野]
本願は、通信技術の分野に関し、特に、アップリンク制御情報送信、アップリンク制御情報受信方法及び機器に関する。
無線通信の間、端末装置は、ネットワーク装置へ、アップリンク共有チャネル(uplink shared channel, UL-SCH)データを送信してよく、ネットワーク装置へ制御情報も送信してよい。
通常、端末装置は、アップリンク制御情報だけ、又はデータ及びアップリンク制御情報の両方を、ネットワーク装置へ物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)を通じて送信してよい。しかしながら、端末装置は、現在、アップリンク制御情報だけ、又はデータ及びアップリンク制御情報の両方を送信するかを、具体的に決定できない。
本願の実施形態は、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがアップリンク制御情報だけを送信するために使用されると決定する方法を提供するために、アップリンク制御情報送信、アップリンク制御情報受信方法、及び機器を提供する。
第1の態様によると、アップリンク制御情報送信方法が提供される。当該方法では、端末装置は、ネットワーク装置から、第1DCIを受信し、前記第1DCIはアップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用され、
次に、前記端末装置は、前記第1DCIに基づき、前記アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定し、
最後に、前記端末装置は、前記アップリンク共有チャネルを通じて前記ネットワーク装置へ第1UCIを送信する。
アップリンク共有チャネルを通じてUCIだけが送信される場合は、UCI−onlyと呼ばれる。前述の技術的ソリューションでは、端末装置は、ネットワーク装置により送信されたDCIに基づき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを直接決定してよい。それにより、端末装置が、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定する決定方法を提供する。決定方法は、DCIのような既存の制御情報に基づき提供される簡易な決定方法であり、追加オーバヘッドを増大することなく既存のシグナリングを直接使用する。これは、伝送リソースを節約でき、端末装置とネットワーク装置との間の矛盾のない理解を保証でき、それにより、端末装置とネットワーク装置との間の相互作用の性能を向上する。
DCIに基づくUCI−only決定をサポートするために、UCI−onlyを示すために使用される指示情報がDCIに追加されてよい。例えば、指示情報は、UCI−only指示情報と呼ばれる。DCIを取得した後に、端末装置は、UCI−only指示情報を取得し、次に、UCI−only指示情報に基づき、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定してよい。
可能な設計では、端末装置は、DCI内で運ばれる情報に基づきUCI−onlyを明示的に決定してよい。別の可能な設計では、端末装置は、DCI内で運ばれる情報に基づきUCI−onlyを暗示的に決定してよい。
明示的な決定方法では、既存のDCIに基づき、特別ビットフィールドが、UCI−only指示情報を運ぶために、既存のDCIフォーマットの中の所定の位置に追加される。端末装置は、追加の計算処理を実行することなく、所定の位置にあるUCI−only指示情報に基づき、UCI−onlyを直接決定してよい。これは、便利であり高速である。
暗示的決定方法では、DCIに元々含まれる幾つかのパラメータが、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。DCIに追加の変更が行われる必要がなく、既存の標準に小さな変更しかない。任意で、DCI内の2つのパラメータの値結合が現在の既存の機能結合において不可能な結合であるとき、つまり、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される2つのパラメータの値結合が、既存の機能結合ではない、例えば、2つのパラメータの値結合が新規データ送信及びデータ再送信に関連する2つの競合する指示を表すとき、UCI−onlyが決定される。新規送信及び再送信は、実際には、新規データ送信及びデータ再送信を示すために使用されない。言い換えると、端末装置は、指示に基づき、新規データを送信しない又はデータを再送信しない。このソリューションでは、従来不可能な指示結合は、単にUCI−onlyを暗示的に示すために使用される。つまり、パラメータの異なる結合が、新しい指示機能を実装するために使用される。
可能な設計では、DCI内にあるNDI及びRVが、UCI−onlyを決定するために使用される。NDIフリッピングが生じると、それは、新規データ送信を示し、RVの値が特定値(例えば、1又は2)であるとき、それはデータ再送信を示す。従って、NDI及びRVの結合は、新規データ送信及びデータ再送信の競合する指示を表すために使用されてよい。次に、現在の通常の場合に不可能な2つの競合する指示の共存は、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。
可能な設計では、DCI内にあるNDI及びIMCSが、UCI−onlyを決定するために使用される。上述のように、新規データ送信がNDIフリッピングを通じて示されることに基づき、IMCSが所定の値であるとき、それはデータ再送信を示す。次に、通常の場合に通常は不可能な2つの競合する指示の共存は、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。
NDIに基づき新規データが送信されるか否かを決定するために、NDIフリッピングが生じるか否かが先ず決定される必要がある。NDIフリッピングが生じるか否かを決定するために、2つのDCIの中のNDIの値が必要である。1つのDCIは、現在受信されたDCI、つまり第1DCIである。他方のDCIは、第1DCIと同じHARQ処理番号を運び、時間的に第1DCIと最も近い前のDCIである。説明を容易にするために、他方のDCIは、本設計では第2DCIと呼ばれる。第2DCIは第1DCIの前に受信された前のDCIであるので、第2DCIは、第1DCIが受信される前に、端末装置により受信されてよい。更に、第1DCI内のNDIの値が第2DCI内のNDIの値と同じか否かは、NDIフリッピングが生じたか否かを決定するために比較されてよい。2つのNDIの値が同じ場合、NDIフリッピングは生じていない。或いは、2つのNDIの値が異なる場合、それはNDIフリッピングが生じたことを示す。
可能な設計では、IMCSの値がMCSテーブルの中の最高変調次数を示すインデックスを含む集合に属するとき、IMCSはデータ再送信を示すために使用されてよい。通常の場合に、最高次数の変調は、通常、再送信及び複数の再送信の間に使用されない。つまり、最高次数の変調は、通常、現在の規則的な場合の再送信のために使用されない。従って、本設計では、IMCSが最高変調次数を示すインデックス値である非規則的な場合が、データ再送信を示すために使用される。その結果、NDIフリッピングを通じて表されるデータ再送信指示及び新規データ送信指示は、UCI−onlyを示すために、2つの競合する指示を形成する。更に、幾つかの異なる既存のMCSテーブルに基づき、本設計では最高変調次数を示すインデックス値を含む異なる集合が存在してよい。例えば、幾つかの集合は、{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,31}、{20,21,22,23,24,25,26,27,31}、及び{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,31}を含む。
可能な設計では、現在存在せずNDIフリッピングを含む機能結合、及びIMCSの値が所定の値以上であるという条件が、代替として、UCI−onlyを示すために使用されてよい。所定の値は、既存のMCSテーブルの中の比較的大きいインデックス値、例えば30又は31(例えば、最大インデックス値)であってよい。本設計では、例えば、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31}である。対応する符号レートが、インデックス値28,29,30,31、又は既存のMCSテーブルの中のインデックス値29,30,31について設定されないので、現在の通常の場合には、これらのインデックス値は通常、新規データ送信を示すために使用されない。これに基づき、対応する符号レートが現在設定査定内インデックス値は、データ再送信を示すために使用される。更に、NDIフリッピングを通じて表されるデータ再送信指示及び新規データ送信指示は、UCI−onlyを示すために2つの競合する指示を形成する。
可能な設計では、NDI、RV、及びIMCSの結合は、代替として、UCI−onlyを決定するために使用されてよい。実際には、NDIフリッピングが生じたか否かが誤って決定されることがある。例えば、NDIフリッピングは、NDIフリッピングがないと誤って決定される。これに基づき、IMCSの決定条件が追加される。決定条件を追加する方法は、UCI−onlyが不正確に示され、更には誤った決定により示されない場合を回避でき、それにより決定精度を向上する。
可能な設計では、NDI、RV、及びHARQ処理番号の結合は、代替として、UCI−onlyを決定するために使用されてよい。本設計では、HARQ処理番号の決定条件の追加も、UCI−only決定精度を向上でき、それにより、NDIの誤った決定により引き起こされる影響を軽減し更には除去する。新たに追加された決定条件では、HARQ処理番号の値は14又は15であってよい。15又は14のような比較的大きな値を有するHARQ処理番号は、通常の場合に通常使用されないので、RVがデータ再送信を示しHARQ処理番号が15又は14である現在不可能なパラメータ結合が、UCI−onlyを示すために使用される。これは、NDIが誤った決定のために機能しないとき、UCI−only決定精度を保証できる。さらに、14又は15のHARQ処理番号は通常の場合にあまり使用されないので、何らかの誤った決定でさえ、HARQの通常の実行に影響を与えなくてよい。
UCI−onlyが決定された後に、対応する符号レート(これは第1符号レートと呼ばれる)及び変調次数を取得するために、DCI内のMCSインデックス(つまりIMCS)を用いてMCSテーブル内で検索が実行されてよい。次に、UCIは、取得した第1符号レート及び変調次数を用いて、送信される。
可能な設計では、IMCSに対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、DCI内のIMCSを直接用いて現在の既存のMCSテーブル内で検索が実行される。
可能な設計では、新しいインデックス値は、HARQ処理番号を示す全てのビット及びIMCSを示す全てのビットのうちの幾つかを用いて生成される。次に、新しいインデックス値は、対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、MCSテーブル内で検索を実行するために使用される。DCI内のIMCSを直接用いるテーブル検索と比較して、本設計のソリューションは、より柔軟であり、例えば、MCSテーブル内にありインデックス値に対応する符号レートの値が「reserved」であるとき、対応する符号レートがDCI内のIMCSを直接用いるテーブル検索を通じて取得できない場合を回避でき、それにより、ソリューションの可用性を向上する。
可能な設計では、HARQ処理番号内の全てのビット(つまり4ビット)及びIMCS内の1ビットに基づき、5ビットのビットフィールドが生成される。次に、生成されたビットフィールドにより示された値は、新しいインデックス値として使用される。最後に、新しいインデックス値は、対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、テーブル検索のために使用される。
可能な設計では、IMCS内の最下位ビットを直接使用することは比較的便利であり、IMCS内の最下位ビットの値はIMCSの値に比較的小さな影響しか与えないので、IMCS内の1つ最下位ビットが使用されてよい。更に、1つの最下位ビットは、HARQ処理番号内の4個のビットの後又は前に配置される。つまり、IMCS内の1つの最下位ビットは、生成された5個のビットの中の最下位ビットまたは最上位ビットとして使用される。この方法では、HARQ処理番号内の4個のビットの構造に対して比較的小さな変更しかない。
幾つかの可能な設計では、テーブル検索のためにどのテーブル検索方法が使用されるかに関わらず、第1符号レート及び変調次数の両方は、テーブル検索を通じて取得されてよい。更に、UCIの部分を送信するために使用されるREの数は、以下の式に従い計算されてよい。任意で、UCIは、3つの部分:HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2を含んでよい。
可能な設計では、HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2を送信するために使用されるREの数は、以下の3つの式に従いそれぞれ計算されてよい。Q’ACK、Q’CSI−1、及びQ’CSI−2は、それぞれ、HARQ ACKを送信するために使用されREの数、CSI−part1を送信するために使用されREの数、CSI−part1を送信するために使用されREの数を表す。
ここで、γ
refはテーブル検索を通じて取得された第1符号レートを表し、Q
mはテーブル検索を通じて取得された変調次数を表し、
は、PUSCH上の全てのREの数、つまり、ネットワーク装置によりPUSCHに割り当てられるREの総数を表す。O
CSI−2−refはCSI−part2の参照payload sizeを表し、L
CSI−2−refはCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1はCSI−part1のpayload sizeを表し、L
CSI−1はCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1+L
CSI−1はCSI−part1の合計payload sizeとして理解されてよく、O
CSI−2−ref+L
CSI−2−refはCSI−part2の合計参照payload sizeとして理解されてよい。β
offset CSI−part1及びβ
offset CSI−part2は、それぞれCSI−part1及びCSI−part2の符号レート補償パラメータを表し、ネットワーク装置の無線上位レイヤにより半固定的に予め構成されるか、又は後にDCIを用いて動的に示される。
更に、式中のmin{,}関数は、「=」の左にあるパラメータの値が、min関数に含まれる2つの値のうちの小さい方であることを意味する。
可能な設計では、UCIに含まれる部分を送信するために使用されるREの数が取得された後に、テーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、ネットワーク装置へ、対応する情報を送信するために直接使用されてよい。
別の可能な実装では、先ず、第1符号レートに基づき別の符号レートが生成されてよい。つまり、別の符号レートは、第1符号レートに対する符号レート変換を通じて取得される。次に、別の符号レート、対応するREの数、及び変調次数が、対応する部分に関する情報を送信するために使用される。例えば、第2符号レートは第1符号レートに基づき生成され、又は第3符号レートは第1符号レートに基づき生成される。次に、第1符号レート、又は第2符号レート、又は第1符号レート及び第3符号レート、又は第2符号レート及び第3符号レートは、UCI内の対応する部分に関する情報を送信するために使用される。
可能な設計では、符号レート変換は以下の式に従い実行されてよい。ここで、γ
refはテーブル検索を通じて取得された第1符号レートを表し、γ
CSI−1は第1符号レートに基づき符号レート変換を実行することにより取得された第2符号レートを表し、C
Tは第1符号レートに対して符号レート変換を実行することにより取得された第3符号レートを表す。
可能な設計では、第2符号レートは、UCI内のCSI−part1を送信するために使用される符号レートであり、第3符号レートは、閾符号レートであり、閾符号レートは、CSI−part2の符号レートを閾符号レートより高くならないように制限する。CSI−part2の符号レートが閾値より高い場合、優先度に基づき、CSI−part2の中の何らかの情報がドロップされてよい。
特定の符号レート変換の実行は、符号レート決定をより柔軟にでき、UCIを送信するために、MCSテーブルの直接検索を通じて取得される第1符号レートを用いる代わりに、符号レート変換を通じて取得された符号レートが、UCIを送信するために使用されてよい。これは、ネットワーク装置によるスケジューリングの精度を向上できる。
第2の態様によると、UCI受信方法が提供される。当該方法では、ネットワーク装置は、先ず、端末装置へ、第1ダウンリンク制御情報DCIを送信し、ここで、前記第1DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用され、前記アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると示すために使用され、次に、前記アップリンク共有チャネルを通じて前記端末装置により送信された第1UCIを受信してよい。
第1DCIを端末装置へ送信する前に、ネットワーク装置は、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定し、次に、前述の決定結果に基づき、第1DCIを生成してよい。
本ソリューションでは、ネットワーク装置は、UCIを用いて、端末装置に、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるという指示を通知してよい。これは、端末装置を制御し指示するためのネットワーク装置の能力を向上できる。その結果、端末装置は、ネットワーク装置と矛盾のない理解を有することができ、それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の相互作用の性能を向上する。
可能な設計では、ネットワーク装置は、端末装置へ第2DCIを更に送信してよく、第1DCIに含まれるNDIの値が第2DCIに含まれるNDIの値と異なり、RVが1又は2であり、且つMCSインデックスが28、29、30、31である、又はMCSテーブル内の最高変調次数を示すインデックスのうちのいずれか1つであるとき、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されることを示す。言い換えると、ネットワーク装置は、前述のパラメータの値結合を用いて、UCI−onlyを端末装置に示してよい。第2DCIは、第1DCIの前に受信された前のDCIであり、第2DCIはHARQ処理番号を含み、第1DCIはNDI、RV、HARQ処理番号、及びIMCSを含む。
可能な設計では、第1DCIはHARQ処理番号及びMCSインデックスを含み、HARQ処理番号及びMCSインデックスは第1符号レートを示すために使用されてよい。言い換えると、ネットワーク装置は、HARQ処理番号及びMCSインデックスを用いて、第1符号レートを端末装置に示してよい。例えば、ネットワーク装置は、HARQ処理番号及びMCSインデックスを第1DCIに追加してよく、端末装置は、第1DCIを受信した後に、HARQ処理番号及びMCSインデックスを取得し、次に、取得したHARQ処理番号及びMCSインデックスに基づき第1符号レートを決定してよい。
可能な設計では、ネットワーク装置は、第1符号レートを用いて端末装置により送信された第1UCIを受信してよい。又は、ネットワーク装置は、第2符号レートを用いて端末装置により送信された第1UCIを受信し、又は、ネットワーク装置は、第1符号レート及び第3符号レートを用いて端末装置により送信された第1UCIを受信し、ここで、第2符号レート及び第3符号レートの両方は第1符号レートに基づき決定される。
可能な設計では、ネットワーク装置は、HARQ処理番号内の全てのビット及びMCSインデックス内の全てのビットのうちの幾つかに基づき、第1符号レートを示す。言い換えると、既存のHARQ処理番号内の全てのビットは直接使用される。この方法では、HARQ処理番号に含まれる4ビットの構造は変更される必要がない。
可能な設計では、MCSインデックスの中の全部のビットのうちの幾つかは、MCSインデックスの中の全部のビットのうちの1ビットを含む。言い換えると、ネットワーク装置は、HARQ処理番号内の全てのビット及びMCSインデックス内の全てのビットのうちの1ビットに基づき、第1符号レートを示してよい。例えば、MCSインデックス内の1ビットは、MCSインデックス内の全てのビットのうちの最下位ビットであってよく、又は別のビットであってよく、MCSインデックス内の1ビットは、HARQ処理番号内の4個のビットの前又は後に配置されてよい。その結果、MCSインデックス内の1ビットは、最終的に構成される5個のビットのうちの最上位ビット又は最下位ビットとして動作できる。
可能な設計では、ネットワーク装置は、端末装置へ第2DCIを更に送信し、第1DCIに含まれるNDIの値が第2DCIに含まれるNDIの値と異なり、RVが1又は2であり、HARQ処理番号が14又は15であるとき、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されることを示してよい。言い換えると、ネットワーク装置は、前述のパラメータの値結合を用いて、UCI−onlyを端末装置に示してよい。第2DCIは、第1DCIの前に受信された前のDCIであり、第2DCIはHARQ処理番号を含み、第1DCIはNDI、RV、HARQ処理番号を含む。
第2の態様における方法は、第1の態様における方法に対応する。従って、第2の態様における方法の説明については、第1の態様における方法の説明を参照する。
第3の態様によると、機器が提供される。機器は、端末装置であってよく、又は端末装置内の機器であってよい。機器は、受信モジュール、第1決定モジュール、及び送信モジュールを含んでよい。モジュールは、第1の態様における任意の設計例における端末装置により実行される対応する機能を実行してよい。
具体的に、受信モジュールは、ネットワーク装置から第1DCIを受信するよう構成される。ここで、第1DCIはアップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用される。
第1決定モジュールは、第1DCIに基づき、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定するよう構成される。
送信モジュールは、アップリンク共有チャネルを通じてネットワーク装置へ、第1UCIを送信するよう構成される。
第4の態様によると、機器が提供される。機器は、ネットワーク装置であってよく、又はネットワーク装置内の機器であってよい。機器は、送信モジュール及び受信モジュールを含んでよい。モジュールは、第2の態様における任意の設計例におけるネットワーク装置により実行される対応する機能を実行してよい。
具体的に、送信モジュールは、第1DCIを端末装置へ送信するよう構成される。ここで、第1DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用され、アップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると示すために使用される。
受信モジュールは、アップリンク共有チャネルを通じて端末装置により送信された第1UCIを受信するよう構成される。
第5の態様によると、機器が提供される。機器は、第1の態様で説明した方法における端末装置の機能を実装するよう構成されるプロセッサを含む。機器は、プログラム命令及びデータを格納するよう構成されるメモリを更に含んでよい。メモリは、プロセッサに結合される。プロセッサは、第1の態様で説明した方法における端末装置の機能を実装するために、メモリに格納されたプログラム命令を呼び出し実行してよい。機器は、通信インタフェースを更に含んでよく、通信インタフェースは、機器と別の機器との間の通信のために構成される。例えば、別の機器は、ネットワーク装置であってよい。
第6の態様によると、機器が提供される。機器は、第2の態様で説明した方法におけるネットワーク装置の機能を実装するよう構成されるプロセッサを含む。機器は、プログラム命令及びデータを格納するよう構成されるメモリを更に含んでよい。メモリは、プロセッサに結合される。プロセッサは、第2の態様で説明した方法におけるネットワーク装置の機能を実装するために、メモリに格納されたプログラム命令を呼び出し実行してよい。機器は、通信インタフェースを更に含んでよく、通信インタフェースは、機器と別の機器との間の通信のために構成される。例えば、別の機器は、端末装置であってよい。
第7の態様によると、読み取り可能な記憶媒体が提供される。読み取り可能な記憶媒体は命令を含み、前記命令は、コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、第1の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップを実行させる。
第8の態様によると、読み取り可能な記憶媒体が提供される。読み取り可能な記憶媒体は命令を含み、前記命令は、コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、第2の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップを実行させる。
第9の態様によると、機器が提供される。前記機器は、少なくとも1つのプロセッサと、読み取り可能な記憶媒体と、を含み、前記読み取り可能な記憶媒体に含まれる命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、第1の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップが実行され得る。前記機器は、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第10の態様によると、機器が提供される。前記機器は、少なくとも1つのプロセッサと、読み取り可能な記憶媒体と、を含み、前記読み取り可能な記憶媒体に含まれる命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、第2の態様における任意の設計例に従い方法に含まれるステップが実行され得る。前記機器は、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第11の態様によると、チップシステムが提供される。前記チップシステムは、第1の態様に従い方法を実装するために、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよい。前記チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第12の態様によると、チップシステムが提供される。前記チップシステムは、第2の態様に従い方法を実装するために、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよい。前記チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
第13の態様によると、システムが提供される。前記システムは、第3の態様に従う機器と、第4の態様に従う機器と、を含む。
第14の態様によると、システムが提供される。前記システムは、第5の態様に従う機器と、第6の態様に従う機器と、を含む。
第15の態様によると、システムが提供される。前記システムは、第9の態様に従う機器と、第10の態様に従う機器と、を含む。
理解されるべきことに、前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、単に説明及び例示のためであり、本開示を限定することを意図しない。
本願の一実施形態における可能な適用シナリオの概略図である。
本願の一実施形態によるアップリンク制御情報送信方法のフローチャートである。
本願の一実施形態における、同じHARQ処理番号を用いてネットワーク装置と端末装置との間でDCIを送信及び受信する概略図である。
本願の一実施形態における、HARQ処理番号及びMCSインデックスに基づき新しいMCSインデックスを生成する概略図である。
本願の一実施形態による機器の概略構造図である。
本願の一実施形態による別の機器の概略構造図である。
本願の一実施形態による別の機器の概略構造図である。
本願の一実施形態による別の機器の概略構造図である。
本願の実施形態の目的、技術的ソリューション、及び利点をより明確にするために、以下は、本願の実施形態における添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的ソリューションを明確に説明する。
本願の実施形態では、「複数の」は、少なくとも2つを表してよく、例えば2、3、又はそれより多数であってよい。これは、本願の実施形態において限定されない。
更に、本願明細書中の用語「及び/又は」は、単に関連付けられたオブジェクトの関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表してよい。Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、並びに、Bのみが存在する。更に、本願明細書中の文字「/」は、通常、特に断りの無い限り、関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。
特に断りの無い限り、本願の実施形態では、「第1」、「第2」、及び「第3」のような序数は、複数のオブジェクトの間を区別することを意図し、順序、時間順序、優先度、又は複数のオブジェクトの重要度を限定することを意図しない。
以下では、当業者が一層理解するのを助けるために、本願の実施形態における幾つかの用語が説明される。
1.端末装置:本願の実施形態で使用される端末装置は、端末とも呼ばれてよく、無線受信及び送信機能を有する装置であってよい。端末装置は、地上に配置され、屋内又は屋外に配置されること、手に持たれる又は車両に搭載されることを含み、水面上に配置されてよく(例えば、商船)、又は、(航空機、気球、及び衛星のように)空中に配置されてよい。端末装置は、ユーザ機器(user equipment, UE)であってよい。UEは、ハンドヘルド装置、車載装置、ウェアラブル装置、又は無線通信機能を有するコンピューティング装置を含む。例えば、UEは、携帯電話機(mobile phone)、タブレットコンピュータ、又は無線受信及び送信機能を有するコンピュータであってよい。代替として、端末装置は、仮想現実(virtual reality, VR)端末装置、拡張現実(augmented reality, AR)端末装置、産業制御における無線端末、自動運転における無線端末、遠隔医療における無線端末、スマートグリッドにおける無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、等であってよい。本願の実施形態では、端末の機能を実装する機器は、端末であってよく、チップ、回路、又は別の機器のような、端末が機能を実装するのを支援する機器であってよい。本願の実施形態では本願の実施形態で提供される技術的ソリューションは、端末装置の機能を実装する機器が端末装置である一例を用いて説明される。
2.ネットワーク装置:本願の実施形態で使用されるネットワーク装置は、基地局(base station, BS)を含み、無線アクセスネットワークの中に配置され端末との無線通信を実行できる装置であってよい。基地局は、複数の形式、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、及びアクセスポイントであってよい。例えば、本願の実施形態で使用される基地局は、第5世代移動通信(the 5th generation, 5G)新無線(new radio, NR)システムにおけるgNB(gNB)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおける基地局(例えば、eNB)、又はLTEアドバンスド(LTE-advanced, LTE-A)システムにおける基地局であってよい。NRシステムにおけるgNBは、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)とも呼ばれてよい。本願の実施形態では、ネットワーク装置の機能を実装する機器は、ネットワーク装置であってよく、チップ、回路、又は別の機器のような、ネットワーク装置が機能を実装するのを支援する機器であってよい。本願の実施形態では本願の実施形態で提供される技術的ソリューションは、ネットワーク装置の機能を実装する機器がネットワーク装置である一例を用いて説明される。
3.アップリンク共有チャネルリソース:アップリンク共有チャネルリソース、例えばPUSCHリソースは、ネットワーク装置により端末装置にスケジューリングされてよく、端末装置は、アップリンク共有チャネルリソースを用いてデータ及び/又は制御情報を送信してよい。
以下は、本願の実施形態の技術的背景を簡単に説明する。
現在の通信システムでは、端末装置により送信されるアップリンク制御情報(uplink control information, UCI)は、ネットワーク装置へ、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)を通じて送信されてよく、又はネットワーク装置へPUSCHを通じて送信されてよい。通常、PUCCHは、より高い信頼性を有するが、PUCCHで運ぶことのできる情報の容量はPUSCHのものより少ない。従って、比較的大きなペイロード(payload)を有する何らかのUCIは、通常、PUSCHを通じてネットワーク装置へ送信される。例えば、比較的大きなペイロードサイズを有するUCIの種類として、チャネル状態情報(channel state information, CSI)は、幾つかの場合には、PUSCHを通じてネットワーク装置へ送信される。
端末装置により、ネットワークへPUSCHを通じてUCIを送信することは、2つの場合を含む。(1)UL−SCHデータ及びUCIが一緒に送信される、及び(2)UL−SCHデータが送信されず、UCIだけが送信される。本願の実施形態では、UCIだけが送信され、UL−SCHデータが送信されない場合は、UCI−only、又はUCI−only PUSCHと呼ばれる。「UCI−only PUSCH」は、PUSCHがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであることを意味する。実際に、端末装置は、現在、場合(1)のようにUL−SCHデータ及びUCIを一緒に送信すべきか、又は場合(2)のようにUCIだけを送信すべきかを決定できない。
前述の説明に鑑み、本願の実施形態は、アップリンク制御情報送信方法を提供する。当該方法では、端末装置は、第1ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)をネットワーク装置から受信し、受信した第1DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定し、第1UCIをネットワーク装置へ、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて送信してよい。言い換えると、ネットワーク装置は、DCIを用いることにより、端末装置に指示し、その結果、端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づき、ネットワーク装置へUCIだけを送信すべきか否かを決定できる。具体的に言うと、端末装置は、ネットワーク装置のDCIに基づき、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定し、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるとき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて、ネットワーク装置へ、UCIを送信してよい。
本願の実施形態における技術的ソリューションは、種々の通信システムに適用されてよく、例えば、NRシステム、LTEシステム、又はLTE−Aシステムに適用されてよい。
更に、本願の実施形における技術的ソリューションの適用される通信システムは、将来を見据えた通信技術にも適用可能であってよい。本願の実施形態における技術的ソリューションで説明されるシステムは、本願の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明することを意図しており、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションに対するいかなる限定も構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化に伴い、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションが同様の技術的問題にも適用可能であることを理解し得る。
次に、本願の実施形態の適用シナリオが簡単に説明される。
図1は、本願の一実施形態における可能な適用シナリオの概略図である。ネットワーク装置及び端末装置が含まれる。ネットワーク装置及び端末装置の機能は、上述されており、詳細はここで再び説明されない。図1に示す適用シナリオは、NRシステムにおける適用シナリオ、LTEシステムにおける適用シナリオ、等であってよい。例えば、図1に示す適用シナリオは、NRシステムにおける適用シナリオである。この場合、ネットワーク装置はNRシステムにおけるgNBであってよく、端末装置はNRシステムにおける端末装置であってよい。
図1に示す適用シナリオでは、ネットワーク装置は、端末装置により使用されるリソースをスケジューリングし、例えば、端末装置のためにアップリンク共有チャネルリソース(例えば、PUSCHリソース)を割り当ててよい。端末装置にアップリンク共有チャネルリソースを割り当てた後に、ネットワーク装置は、DCIを用いて割り当てたアップリンク共有チャネルリソースを端末装置に通知してよい。DCIを受信した後に、端末装置は、ネットワーク装置により割り当てられたアップリンク共有チャネルリソースを知り、次に、割り当てられたアップリンク共有チャネルリソースを用いて情報を送信し、例えば、割り当てられたアップリンク共有チャネルリソースを用いてネットワークへ、UL−SCHデータ及び/又はUCIを送信してよい。
留意すべきことに、図1示すシナリオは、本願の本実施形態の適用シナリオにいかなる限定も構成すべきではない。実際の適用では、複数のネットワーク装置及び複数の端末装置が含まれてよい。例えば、1つの端末装置は、1つのネットワーク装置にのみデータを送信してよく、又は複数のネットワーク装置へデータを送信してよい。代替として、1つのネットワーク装置は、1つの端末装置へデータを送信してよく、又は複数の端末装置へデータを送信してよい。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
図2は、本願の一実施形態によるアップリンク制御情報送信方法のフローチャートである。以下の説明では、方法が図1に示したシナリオに適用されることが一例として使用される。方法の手順は、以下に説明される。
ステップ21。ネットワーク装置は、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定する。
先ず、端末装置のために、ネットワーク装置は、端末装置のためのリソースをスケジューリングし、例えば、端末装置のためのリソースをスケジューリングされたアップリンク共有チャネルが、前述のUCI−only PUSCHのような、UCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定してよい。
ステップ22。ネットワーク装置は、端末装置へ第1DCIを送信し、端末装置は、ネットワーク装置から、第1DCIを受信する。
ネットワーク装置は、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)を通じて、端末装置へDCIを送信してよい。例えば、DCIは第1DCIと呼ばれ、第1DCIは、リソース割り当て情報及び他の制御情報を含んでよい。DCIはリソース割り当て情報を含むので、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルは、DCIを用いて示されてよい。言い換えると、DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用されてよい。
本願の本実施形態では、ネットワーク装置がUCI−onlyを用いることにより送信を実行するよう端末装置をスケジューリングする必要がある場合、端末装置は、DCIを用いてスケジューリングされてよい。具体的に、ネットワーク装置は、先ず、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定し、次に、ネットワーク装置は、決定結果に基づき、第1DCIを生成し、最後に、ネットワーク装置は、端末装置へ第1DCIを送信し、端末装置は第1DCIを受信する。
本願の本実施形態では、ネットワーク装置は、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定し、ネットワーク装置は端末装置に通知してよい。具体的に、ネットワーク装置は、端末装置に、DCIを用いて通知する。DCIは、アップリンク共有チャネルをスケジューリングするために使用できるだけでなく、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを示すためにも使用できる。従って、端末装置がネットワーク装置のUCI−only指示を明確に知ることができるために、ネットワーク装置は、端末装置へ、指示を含むDCI(例えば、第1DCI)を送信してよい。それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の相互理解を向上する。
特定の実装処理では、DCIを用いてUCI−onlyを示すために、ネットワーク装置は、DCIを生成するとき、DCIに指示情報を追加してよい。ここで、指示情報は、UCI−onlyを示すために使用される。説明を簡単にするために、DCI内で運ばれUCI−onlyを示すために使用される指示情報は、UCI−only指示情報と呼ばれる。言い換えると、UCI−onlyは、既存のDCIを直接用いて、UCI−only指示情報をDCIに追加することにより、決定されてよい。
ステップ23。端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルが、UCIだけを送信するために使用されると決定する。
更に、ネットワーク装置により送信された第1DCIを受信した後に、端末装置は、第1DCIをパースして、第1DCI内で運ばれたUCI−only指示情報を取得し、次に、UCI−only指示情報に基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであるか否かを決定してよい。言い換えると、端末装置は、ネットワーク装置により送信されたDCIに基づき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて送信された情報の種類を直接決定してよい。可能な結果は、端末装置が、ネットワーク装置により送信されたDCIに基づき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定することである。それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の矛盾のない理解を保証し、ネットワーク装置の端末装置をスケジューリングし及び制御する能力を向上する。
本願の本実施形態は、ネットワーク装置が端末装置に指示する機能を向上し、及びネットワーク装置と端末装置の相互性能を向上するために、端末装置が、ネットワーク装置によりスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるか否かを決定する方法を提供する。更に、本願の本実施形態で提供されるUCI−only決定方法は、既存の制御情報(つまり、DCI)に基づき適用される簡易な方法であり、追加オーバヘッドを増大することなく既存のシグナリングモードを直接使用し、それにより送信リソースの節約を助ける。
ステップ24。端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて、ネットワーク装置へ、第1UCIを送信し、ネットワーク装置は、アップリンク共有チャネルで第1UCIを受信する。
更に、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定した後に、端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じてネットワーク装置へUCIを送信してよい。例えば、端末装置により送信されたUCIは、第1UCIと呼ばれ、対応する情報種類は、ネットワーク装置の指示を用いて送信される。これは、ネットワーク装置と端末装置との間の矛盾のない理解を達成し、ネットワーク装置による端末装置の制御も向上する。
本願の本実施形態では、ネットワーク装置が、DCIを用いて端末装置に、スケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを示すことは、2つの方法を含むがこれに限定されない。言い換えると、端末装置は、以下の2つの方法に従い、ネットワーク装置の指示を決定してよい。当業者による理解を容易にするために、以下は2つの方法を説明する。
(1)第1決定方法は、UCI−onlyを直接明示的に示すことである。
ネットワーク装置は、既存のDCIにビットフィールドを追加して、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであると示すために使用される指示情報を運んでよい。例えば、UCI−only指示情報を運ぶために1つの特別ビットが追加されてよい。新しく追加されたビットフィールドは、DCIフォーマットに基づき特定位置に配置されてよい。言い換えると、既存のDCIフォーマットが変更されてよく、新しく追加されたビットフィールドは、UCI−onlyを直接示すために使用される。ネットワーク装置から第1DCIを受信した後に、端末装置は、第1DCIの中の特定位置にあるビットフィールドからUCI−only指示情報を取得し、次に、取得したUCI−only指示情報に基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定してよい。例えば、前述の1ビットが1であるとき、それは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであると示し、又は、前述の1ビットが0であるとき、それは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyではないと示す。勿論、ビットの値と指示内容との間の対応は、本願の本実施形態で限定されない。
本願の本実施形態では、DCIに追加された特別ビットは、UCI−onlyを明示的に示すために使用され、端末装置は、追加計算及び他の処理を実行することなく、DCI内の特定位置にあるビットフィールドに基づき、対応するUCI−only指示情報を直接、容易に、且つ迅速に取得できる。
(2)第2決定方法は、DCIに元々含まれる少なくとも2つのパラメータを用いて、UCI−onlyを暗示的に示すことである。
現在、DCIは、フォーマット0、フォーマット0−1、フォーマット1、フォーマット1A及びフォーマット1Dのような複数のフォーマット(format)を有する。異なるDCIフォーマットに対応するDCIは、異なる情報内容を含んでよい。例えば、あるフォーマットに対応するDCIは、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)処理番号(ID)、新規データ指示子(new data indicator, NDI)、冗長バージョン(redundancy version, RV)、及び変調及び符号化方式(modulation and coding scheme, MCS)インデックス(index)のような情報を含む。ここで、MCSインデックスは、例えばIMCSにより表されてよい。
DCIは元々幾つかのパラメータを含むことが分かる。例えば、上述のように、DCIは、通常、NDI、RV、HARQ処理番号、及びIMCSのようなパラメータを含む。従って、第2決定方法では、ネットワーク装置は、UCI−onlyを暗示的に示すために、DCIに元々含まれる幾つかのパラメータを直接使用してよい。更に、DCIを受信した後に、端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づき、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定してよい。DCIに含まれる少なくとも2つのパラメータがUCI−onlyを暗示的に示すために使用されるとき、UCI−onlyを暗示的に示すために使用されるパラメータに対応する情報は、前述のUCI−only指示情報として理解されてよい。この方法では、DCIに対する変更は比較的小さい。
言い換えると、DCIの既存の情報組成構造の中で、定義されたビットフィールドの値(定義されたビットフィールドは、定義されたパラメータに対応する情報を運ぶために使用される)は、UCI−onlyを示す新しい機能を実装するために完全に使用されてよい。DCIの中にあり既に関連情報を運ぶビットフィールドの再利用と通じて、DCIの情報使用効率も向上でき、又は等価的に、シグナリングオーバヘッドがある程度削減され、それによりリソースを節約する。
本願の本実施形態では、DCIの中で現在利用可能な少なくとも2つのパラメータは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを示すために使用される。具体的に、DCI内の2つのパラメータの値結合は、現在の既存の機能結合では不可能な結合である。つまり、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される2つのパラメータの値結合は、既存の機能結合ではない。例えば、2つのパラメータの値結合が新しいデータ送信及び従来のデータ再送信に関連する2つの競合する指示を表すとき、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルはUCI−onlyであると決定されてよい。例えば、DCI内の一方のパラメータの値は、新しいデータ送信を示し、DCI内の他方のパラメータの値は、データ再送信を示す。競合する指示、つまり一方はデータ再送信を示し、他方は新しいデータ送信を示すことは、現在の通常の場合において存在しない。従って、本願の本実施形態では、通常の場合に存在しない競合する指示結合がUCI−onlyを示すために使用される。しかしながら、端末装置では、DCIが2つの競合する指示をはこぶと決定した場合、端末装置は、ネットワーク装置が実際にはデータ再送信を示さず又は新しいデータ送信も示さないが、UCI−onlyを示すと考える。つまり、現在存在しない機能結合は、UCI−onlyを暗示的に示すために使用される。
更に、留意すべきことに、本願の本実施形態では、例えば、2つの競合する指示、つまり新しいデータ送信及びデータ再送信を含む現在不可能な結合が、UCI−onlyを示すために使用されるとき、新しいデータ送信及びデータ再送信は、ここでは、実際に新しいデータ送信及びデータ再送信を示すために使用されない。言い換えると、端末装置は、指示に基づき、新しいデータを送信し又はデータを再送信しない。本願の本実施形態では、現在不可能な指示結合は、単にUCI−onlyを暗示的に示すために使用される。つまり、パラメータの異なる結合が、新しい指示機能を実装するために使用される。
第2決定方法では、DCIは複数のパラメータを含んでよい。当業者による理解を容易にするために、以下は説明のために幾つかのパラメータを列挙する。
方法1では、NDI及びRVは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
NDI及びRVは、DCI内の2ビットフィールドを用いて示されるパラメータである。NDIは1ビットを固定的に占有する。ネットワーク装置が新規データ送信又はデータ再送信を示すかは、NDIフリッピングが生じるか否かに基づき決定されてよい。例えば、前のDCIと比較して、NDIフリッピングが生じた場合、それは、新規データ送信を示し、又は、NDIフリッピングが生じない場合、それはデータ再送信を示す。RVは、通常、2ビットを占有し、RVの異なる値は異なる意味を表す。例えば、RVの値が1又は2であるとき、それはデータ再送信を示す。
従来技術では、NDIフリッピングは、新規データ送信を示すために使用されてよく、RVの値1又は2はデータ再送信を示すために使用されてよい。従って、方法1では、ネットワーク装置は、2つの競合する指示、つまり新規データ送信及びデータ再送信、を含む現在不可能な結合を用いて、UCI−onlyを示し、並びに、端末装置は、指示結合に基づきUCI−onlyを決定してよい。
具体的に言うと、方法1で与えられUCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、及び、
(2)RV=1又はRV=2。
前述の説明に基づき、NDIに基づき新規データが送信されるか否かを決定するために、NDIフリッピングが生じるか否かが先ず決定される必要がある。NDIフリッピングが生じるか否かを決定するために、2つのDCIの中のNDIの値が必要である。1つのDCIは、現在受信されたDCI、つまり第1DCIである。他方のDCIは、第1DCIと同じHARQ処理番号を運び、時間的に第1DCIと最も近い前のDCIである。説明を容易にするために、他方のDCIは、本願の本実施形態では第2DCIと呼ばれる。第2DCIは第1DCIの前に受信された前のDCIであるので、第2DCIは、第1DCIが受信される前に、端末装置により受信されてよい。
例えば、ネットワーク装置は、第2DCIの中のNDIの値を1に設定する。第1DCIを用いてUCI−onlyを示すことを期待している場合、ネットワーク装置は、第1DCI内のNDIの値を0に設定し、第1DCI内のRVの値を1又は2に設定してよい。更に、第1DCIを受信した後に、端末装置は、第1DCI内で運ばれたNDIを、第2DCI内で運ばれたDCIと比較して、NDIフリッピングが生じたか否かを決定してよい。NDIフリッピングが生じたと決定した場合、端末装置は、第1DCI内のRVの値が1又は2であるか決定してよい。代替として、端末装置は、NDIフリッピングが生じたか否かを決定する処理と、第1DCI内のRVの値が1又は2であるかを決定する処理の2つを同時に実行してよい。代替として、端末装置は、先ず第1DCI内のRVの値が1又は2であるかを決定し、次にNDIフリッピングが生じたか否かを決定してよい。纏めると、2つの条件が満たされるとき、端末装置は、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定してよい。
方法2では、NDI及びIMCSは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
IMCSは、MCSテーブルの中のMCSインデックスである。MCSテーブルは、複数のMCSインデックスを含み、各MCSインデックスはそれぞれの符号レート(code rate)、変調次数(modulation order)、スペクトル効率、等に対応し、変調次数は例えばQmにより表される。
現在既に複数のMCSテーブルが存在する。例えば、表1、表2、及び表3は、現在の3つの一般のMCSテーブルである。表1及び表3に示されるMCSテーブルの中でサポートされる最高変調次数は6であり、表2に示されるMCSテーブルの中でサポートされる最高変調次数は8である。
更に、端末装置は、端末装置のサポートする異なる最高変調次数、及び離散フーリエ変換(discrete fourier transform
, DFT)プリコーディングがアップリンク共有チャネルに適用されるか否かに依存して、それぞれのMCSテーブルに対応してよい。言い換えると、端末装置は、端末装置の異なる能力に基づき、それぞれのMCSテーブルに適合してよい。
表1
表2
表3
方法1と同様に、第1DCI内のNDIが新規データ送信を示すか否かは、第2DCI内のNDIと比較して第1DCI内のNDIにおいてフリッピングが生じたか否かを決定することにより、決定される。NDIフリッピングが生じたと決定されると、それは、第1DCIが新規データ送信を示すことを示す。
更に、IMCSの値が所定の値であるとき、それは、ネットワーク装置がデータ再送信を示すためにIMCSを使用することを期待していることを示してよい。その結果、データ再送信指示、及びNDIフリッピングを通じて表される新規データ送信指示は、現在存在しない、競合する指示を含む、機能結合を形成する。具体的に、2つの条件、つまり、「IMCSの値は、MCSテーブルの中の最高変調次数を示すインデックス値のうちの任意の1つであること」、及び「IMCSの値は、所定値より大きいMCSテーブル内のインデックス値であること」が設定されてよい。2つの条件のうちの少なくとも1つが満たされると、それは、IMCSの値がデータ再送信を示すために使用されると考えられてよい。その結果、NDIフリッピングを通じて表されるデータ再送信指示及び新規データ送信指示は、2つの競合する指示を形成する。この場合、UCI−onlyが決定できる。
当業者による理解を容易にするために、以下は説明のために幾つかの場合を列挙する。
(a)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}。具体的に言うと、IMCSの値は、MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値を含む集合に属する。留意すべきことに、異なるMCSテーブルが使用されるとき、MCSテーブルの中の最高変調次数を示すインデックス値は異なってよい。
例えば、表1に示されるMCSテーブルでは、MCSテーブルの中の最高変調次数は6であり、変調次数6に対応する全部のインデックス値の集合は、{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,31}である。
例えば、表2に示されるMCSテーブルでは、MCSテーブルの中の最高変調次数は8であり、変調次数8に対応するインデックス値の集合は、{20,21,22,23,24,25,26,27,31}である。
例えば、表3に示されるMCSテーブルでは、MCSテーブルの中の最高変調次数は6であり、変調次数6に対応する全部のインデックス値の集合は、{17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,31}である。
任意のMCSテーブルについて、IMCSの値がMCSテーブルの中で最高変調次数に対応するインデックス値の集合に属するならば、それは、IMCSがデータ再送信を示す条件を満たすと考えられてよい。表3のMCSテーブルを一例として用いると、第1DCI内のIMCSの値が27であるとき、IMCSに対応する変調次数は6であり、最高変調次数である。この場合、それは、27の値を有するIMCSがデータ再送信を示すために使用されると考えられてよく、更に、UCI−onlyが決定されてよい。別の例では、第1DCI内のIMCSの値が6であるとき、IMCSに対応する変調次数は2であり、最高変調次数6ではない。従って、それは、6の値を有するIMCSがデータ再送信を示さないと考えられてよく、この場合、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyではないと決定されてよい。
通常の場合には、新規データ送信は、低い次数の変調を通じて実行され、最高次数の変調は、通常、再送信又は複数の再送信の間に使用されない。従って、ネットワーク装置は、原理に基づく非規則的な場合を完全に使用し、つまり、NDIフリッピングを通じて表される新規データ送信と競合する指示を形成するために、最高変調次数に対応するインデックス値を用いてデータ再送信を示す。この方法では、2つの競合する指示が、端末装置にUCI−onlyを示すために使用される。
(b)IMCS∈{28,29,30,31}、又はIMCS∈{29,30,31}。
現在のMCSテーブルの各々は、31個のインデックス値を含み、インデックス値28、29、30、及び31は、MCSテーブルの中の幾つかのより大きな値である。更に、表2及び表3の中の28、29、30、及び31に対応する符号レート、及び表1の中の29、30、及び31に対応する符号レートは「reserved」であり、「reserved」は符号レートが予約されていることを示す。言い換えると、現在のMCSテーブルでは、インデックス値28、29、30、及び31、又はインデックス値29、30、及び31については、対応する符号レートが設定されない。符号レートが設定されないので、現在、通常の場合には、ネットワーク装置は、通常、新規データ送信を示すためにインデックス値を使用しない。これに基づき、ネットワーク装置は、対応する符号レートが現在設定されていないインデックス値を用いて、データ再送信を示す。その結果、データ再送信指示、及びNDIフリッピングを通じて表される新規データ送信指示は、2つの競合する指示を形成する。この方法で、UCI−onlyが決定される。
(c)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
場合cは、2つの場合、つまりa及びbの結合である。説明はここで繰り返されない。しかしながら、留意すべきことに、MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値は、28,29,30,31と重複してよい。表2に示されるMCSテーブルを一例として用いると、表2に示されるMCSテーブルの中で最高変調次数を示す全部のインデックス値の集合は{20,21,22,23,24,25,26,27,31}であり、集合の中の31は、大きなインデックス値を含む集合{28,29,30,31}の中にあるものと重複する要素である。2つの集合の間に「∪」関係があるので、31は、最終的に1回だけ使用される。つまり、「∪」の後の最終的な∪は{20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31}である。
前述の説明によると、方法2では、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、及び、
(2)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値};又は、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31};又は、IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
更に、上述のUCI−only決定方法では、PDCCH検出漏れがあり得る。PDCCH検出漏れは、UCI−onlyの誤った決定を生じ得る。例えば、図3は、左から右へ時間順に、同じHARQ処理番号を用いてネットワーク装置と端末装置との間でDCIを送信及び受信する概略図である。
先ず、ネットワーク装置は、新規データを送信するために使用されるPUSCHを示すためにDCI1を用いる、RV=0である。端末装置が、DCI1の指示に基づきPUSCHのデータを送信した後に、ネットワーク装置は、受信したデータの復号に失敗する。ここで、受信したデータの復号に失敗することは、巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)検査が失敗することを意味する。この場合、ネットワーク装置は、再送信が必要であることを示すために、DCI2を用い、RV=2である。その後、ネットワーク装置は、受信したデータの復号に再び失敗し、再送信が必要であることを示すためにDCI3を用い、RV=3である。この場合、復号が成功する。
次に、ネットワーク装置は、DCI4を用いて、新しく送信される必要のある次のデータを示すが(NDIフリッピング)、DCI4は失われる。
最後に、ネットワーク装置は、DCI5を用いてUCI−only PUSCHを示す。つまり、DCI5の中のNDIについて、DCI4の中のNDIの値と異なる値を設定し、RV=1に設定する。DCI4の中のNDIの値が1なので、DCI5の中のNDIの値は0に設定される。言い換えると、ネットワーク装置は、NDIフリッピング及びRV=1を通じてUCI−onlyを示すことを期待する。しかしながら、DCI4は失われ、端末装置はDCI4を受信しない。従って、DCI5が受信されると、DCI5は前に受信されたDCI3と比較され、NDIが両方とも0である、つまりNDIフリッピングが生じていないことが分かる。この場合、DCI5は、前のPUSCHデータの再送信を示すために使用されると誤って考えられる。
端末装置は、送信処理の中でDCIの損失に起因して、UCI−onlyを誤って決定し得る。具体的には、実際にはNDIフリッピングが生じるが、NDIフリッピングが生じていないと誤って考えられる。これに鑑み、本願の本実施形態では、UCI−onlyを決定する別の決定条件が更に追加される。決定条件の追加は、最終的な決定結果において誤った決定の影響を軽減でき、それにより、決定精度を向上し、誤った決定によりUCI−onlyを示すことができない場合を回避する。当業者による理解を容易にするために、以下は、新しい決定条件が追加される決定方法を説明するために、方法3及び方法4を例として使用する。
方法3では、NDI、RV、及びIMCSは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
例えば、前述の方法1では、図3に示されるようにNDIフリッピングが誤って決定され得るので、本願の本実施形態ではNDIの指示は無視されてよい。次に、IMCSは、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するための新たに追加される決定条件として使用される。具体的に言うと、NDIの指示は無視され、RVの値が1又は2であるという前提で、方法2で説明したIMCS、及びRVは、NDIが誤った決定のために機能しないときにUCI−only決定精度を保証するために、従来技術では不可能な値の結合を形成する。
可能な実装では、方法3で、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、
(2)RV=1又はRV=2、
(3)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値};又は、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31};又は、IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
別の可能な実装では、方法3で、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じない、
(2)RV=1又はRV=2、
(3)IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値};又は、IMCS∈{28,29,30,31}又はIMCS∈{29,30,31};又は、IMCS∈{MCSテーブルの中で最高変調次数を示すインデックス値}∪{28,29,30,31}。
方法4では、NDI、RV、及びHARQ処理番号は、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために使用される。
方法3と同様に、図3に示される誤った決定が生じるとき、NDIの指示は無視されてよく、HARQ処理番号が、アップリンク共有チャネルがUCI−onlyであるか否かを決定するために、新たに追加される決定条件として使用される。具体的には、NDIの指示が無視され、RVの値が1又は2のとき、通常の場合にデータ再送信が示される。15又は14のような比較的大きな値を有するHARQ処理番号は、通常の場合に通常使用されないので、RVがデータ再送信を示しHARQ処理番号が15又は14である現在不可能なパラメータ結合が、UCI−onlyを示すために使用される。これは、NDIが誤った決定のために機能しないとき、UCI−only決定精度を保証できる。さらに、14又は15のHARQ処理番号は通常の場合にあまり使用されないので、図3で説明した誤った決定は、HARQの通常の実行に影響を与えなくてよい。
言い換えると、方法4で、UCI−onlyを決定するために使用される条件は、以下の通りである:
(1)NDIフリッピングが生じる、
(2)RV=1又はRV=2、
(3)HARQ処理番号=14、又はHARQ処理番号=15。
前述の説明は単なる例である。本願の本実施形態におけるDCIに含まれる既存パラメータに基づきUCI−onlyを決定するために使用される方法は、上述のものを含むが限定されない。具体的な実装処理では、上述の幾つかの方法に基づく纏め、変形、又は拡張を通じて別の方法が得られてよい。DCI内の既存パラメータ、及び現在の機能結合には含まれない機能結合に基づく任意の決定方法は、本願の保護範囲内に包含されるべきである。
上述のように、UCI−only PUSCHを決定した後に、端末装置は、ネットワーク装置へ、PUSCHでUCIを送信してよい。UCIは、情報の幾つかの部分を含んでよく、例えば3つの部分:CSI−part1、CSI−part2、及びHARQ肯定応答(acknowledgement, ACK)を含んでよい。UCIの中の各部分は、REの数及び対応する符号レートが予め分かっているときのみ、ネットワーク装置へ送信できる。UCIの中の前述の部分について、CSI−part2のpayload sizeは、CSI−part1内の幾つかのパラメータの特定の値により影響を受ける。例えば、CSI−part1内のランク指示子(rank indication, RI)が1に等しいとき、CSI−part2のpayload sizeは比較的小さい。或いは、CSI−part1内のRIがrank=2を示すとき、CSI−part2のpayload sizeは比較的大きい。ネットワーク装置はCSI−part1内の部分の特定のサイズが分からないので、つまり、部分のpayload sizeが分からないので、ネットワーク装置は、CSIの合計payload sizeを予め取得できず、CSIを送信するために合計payload sizeに適応されたPUSCHリソースを合計payload sizeに基づきスケジューリングできない。部分は異なるpayload size及び異なる重要度を有するので、それぞれの符号レート及び変調次数が、UCI内の部分を送信するために必要である。
ネットワーク装置は、ユーザ機器へ送信されるDCI内でユーザ機器に割り当てられたPUSCHリソースを示してよい。DCIを受信しパースした後に、UEは、ネットワーク装置により割り当てられたPUSCHリソースを知ることができ、つまり、UCI送信のために使用されるREの総数を知ることができる。更に、UCIは、HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2のような複数の部分を含むので、ユーザ機器は、特定のルールに従いUCI内の部分に、ネットワーク装置により割り当てられたPUSCHリソースを割り当てる必要がある。従って、UCI内の部分に割り当てられるREの数を決定することも、UCIが送信される前に必須のステップである。
言い換えると、UCIの送信は、UCIに含まれる情報の部分を送信することとして理解されてよい。可能な実装では、UCIに含まれる3つの部分:CSI−part1、CSI−part2、及びHARQ ACKが送信される。更に、UCI内の任意の部分を送信するために、各部分を送信するために使用されるREの数、及び対応する符号レートが、予め決定される必要がある。各部分を送信するために使用されるREの数に関して、ネットワーク装置により送信されたDCIは既にUCIを送信するために使用されるREの総数を含むので、3つの部分のうちの2つを送信するために使用されるREの数が分かる場合、第3部分を送信するために使用されるREの数は自然に分かってよい。
現在、HARQ ACKに割り当てられるREの数Q’
ACKは式(1)に従い計算されてよく、CSI−part1に割り当てられるREの数Q’
CSI−1は式(2)に従い計算されてよく、CSI−part1を送信するために使用される符号レートγ
CSI−1は式(3)に従い計算されてよい。
ここで、
は、PUSCHのための全部のREの数、つまり、ネットワーク装置によりPUSCHに割り当てられるREの総数を表す。O
CSI−2−refはCSI−part2の参照payload sizeを表し、L
CSI−2−refはCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1はCSI−part1のpayload sizeを表し、L
CSI−1はCRCビットの対応する数を表す。O
CSI−1+L
CSI−1はCSI−part1の合計payload sizeとして理解されてよく、O
CSI−2−ref+L
CSI−2−refはCSI−part2の合計参照payload sizeとして理解されてよい。β
offset CSI−part1及びβ
offset CSI−part2は、それぞれCSI−part1及びCSI−part2の符号レート補償パラメータを表し、ネットワーク装置の無線上位レイヤにより半固定的に予め構成されるか、又は後にDCIを用いて動的に示される。
更に、式(2)の中のmin{,}関数は、「=」の左にあるパラメータの値が、min関数に含まれる2つの値のうちの小さい方であることを意味する。同様に、以下の式の中のmin関数は同じ意味を有する。
式(2)に従いQ’CSI−1を計算する処理において、CSI−part2の参照payload sizeは固定値に設定され、柔軟性を欠く。例えば、OCSI−2−refの標準的な値は、rank=1又はrank=2のとき、CSI−part2のpayload sizeである。rank=1のときのCSI−part2のpayload size(比較的小さい)がOCSI−2−refとして選択される場合、式(2)から、Q’CSI−1は比較的大きく、CSI−part2の一部又は全部がドロップされなければならないことが分かってよい。rank=2のときのCSI−part2のpayload size(比較的大きい)がOCSI−2−refとして選択される場合、式(2)から、CSI−part1に割り当てられるREの数が比較的小さいことが分かってよい。これは、CSI−part1のための不十分な保護をもたらす。特に、実際にrank=1の場合、CSI−part2のpayload sizeは大きくなく、一方で、割り当てられるREの数Q’CSI−2(つまり、CSI−part2に割り当てられるREの数)は過度に大きい。この場合、保護は過度に大きく、結果として無駄である。
更に、Q’ACKの計算式も以下の問題を有する。式(1)で、HARQ ACKのpayload size OACK+LACKが比較的大きい場合、例えば、(OACK+LACK)・βoffset ACK>(OCSI−1+LCSI−1)・βoffset CSI−part1のとき、式(1)のmin{,}関数について、カンマの右にある第2項のみが選択され、カンマの左にある第1項は機能しない。つまり、計算されたQ’ACKはPUSCHに割り当てられるREの総数である。言い換えると、UCIに割り当てられた全部のREが、HARQ ACKに割り当てられる。明らかに、この場合、CSI−part1及びCSI−part2を送信するためのREが存在しない。これは、実際の場合と衝突する。
前述の分析に基づき、REの数を計算するために、固定payload sizeが現在使用されている。ソリューションはあまり柔軟ではなく、幾つかの場合には、CSI−part1及びCSI−part2を送信するために利用可能なREが存在しないことがある。従って、現在のRE計算方法は、CSIを送信するために現実的ではない。
前述の説明に鑑み、MCSテーブルにおける検索を直接実行することにより参照符号レートを取得し、次に対応する取得した符号レートに基づきREの数を計算する方法が提案され、REの数を計算するために固定payload sizeが使用されるときに引き起こされる、CSIを送信するための比較的乏しい柔軟性及び非現実性の問題を解決する。具体的に、DCI内の4ビットのHARQ
処理番号フィールドの値が、MCSインデックスを示すために使用されてよく、次に、対応する符号レートが、決定されたMCSインデックス値に基づき、MCSテーブル検索を通じてCSI−part1の目標符号レートγ
CSI−1として取得される。具体的に言うと、ネットワーク装置は、DCI内のHARQ
処理番号フィールドを用いて、UEにγ
CSI−1を示し、次に、式(4)に従い、CSI−part1に割り当てられるREの数を計算する。
全ての既存MCSテーブルの中のMCSインデックスは、5ビットを含み、4ビットを用いてMCSテーブルに対して検索が実行されると、MCSテーブルミスマッチがある。従って、新しいMCSテーブルが定義される必要がある。言い換えると、新しいMCSテーブルが前述の方法で導入される必要であり、既存の標準に対する有意な変更を示す。更に、新しいMCSテーブルを最適化するために特別な研究が要求され、標準の策定を時間通りに完了するのを困難にする。更に、ネットワーク装置及び端末装置の製品実装では、新しいMCSテーブルは余分な記憶空間オーバヘッドを必要とする。
前述の説明に鑑み、本願の本実施形態では、UCI−onlyが決定された後に、符号レート及び対応する変調次数は、MCSテーブル検索を通じて直接取得されてよい。説明を容易にするために、MCSテーブル検索を通じて取得される符号レートは、本願明細書で参照符号レート又は第1符号レートと呼ばれ、γrefにより表され、MCSテーブル検索を通じて取得される変調次数はQmにより表される。
本願の本実施形態は、以下の2つの特別なテーブル検索方法を提供する。
テーブル検索方法1:可能な実装では、検索は、DCI内のIMCSを直接用いて、現在存在するMCSテーブルにおいて実行されてよい。例えば、上述の表1、表2、又は表3の中の任意のMCSテーブルにおいて検索が実行される。対応する符号レートおよび変調次数は、IMCSに基づくMCSテーブル検索を通じて取得されてよい。例えば、IMCSの値が22であるとき、表1に示すMCSテーブルにおいて検索を実行することにより、符号レート666及び変調次数6が取得されてよい。更に、留意すべきことに、表1の符号レートは、目標符号レートを1024で乗算することにより取得される。従って、MCSテーブルの中で見付かった対応する符号レートは1024で除算される必要がある。
テーブル検索方法2:別の可能な実装では、前述の参照符号レートは、本願の本実施形態では、HARQ処理番号を示す全てのビット、及びIMCSを示す全てのビットのうちの一部に基づき決定されてよい。4ビットのHARQ処理番号を直接用いてMCSテーブル内で検索を実行する既存の方法は、既存の標準に有意な変更を生じ、HARQ処理番号は4個のビットを含み、IMCSは5個のビットを含むので、HARQ処理番号内の全てのビット、及びIMCS内の幾つかのビットが、既存のMCSテーブルに完全に準拠する5ビットMCSインデックス値を生成するために使用されてよい。この方法では、既存の標準への変更を最小限にするために、新しいテーブルを導入する必要がなく、既存のMCSテーブルが直接使用できる。説明を容易にするために、本願の本実施形態では、生成される5ビットに対応するインデックス値はI’MCSにより表される。
具体的に、HARQ処理番号内の全てのビット(つまり4ビット)及びIMCS内の1ビットは、5ビットを含むビットフィールドを構成するために使用されてよい。従って、構成されたビットフィールドの値は、テーブル検索のためのインデックス値、つまりI’MCSを表すために使用される。例えば、図4は、HARQ処理番号及びIMCSに基づき、5ビットを含むビットフィールドを構成する概略図である。図4は、ビットフィールドを構成する2つの方法を示す。2つの方法のどちらにおいても、斜線によりマークされたビットはHARQ処理番号内の4ビットであり、残りの1ビットはIMCS内の1ビットである。例えば、図4に示されるように、IMCS内の最下位ビットを直接使用することは比較的便利であり、IMCS内の最下位ビットの値はIMCSの値に比較的小さな影響しか与えないので、IMCS内の1ビットはIMCS内の最下位ビットである。任意で、図4の左の構成方法に示されるように、IMCS内の最下位ビットは、HARQ処理番号内の4ビットの直後に配置されてよい。つまり、IMCS内の最下位ビットは、新しく構成されたビットフィールドの中の最下位ビットとして使用される。代替として、図4の右の構成方法に示されるように、IMCS内の最下位ビットは、HARQ処理番号内の4ビットの直前に配置されてよい。つまり、IMCS内の最下位ビットは、新しく構成されたビットフィールドの中の最上位ビットとして使用される。図4に示される方法を用いることにより、HARQ処理番号内の4ビットに基づき1ビットを最下位ビットまたは最上位ビットとして設定することにより、5ビットが直接構成でき、HARQ処理番号内の既存の4ビットに比較的小さな変更しかない。代替として、任意で、IMCS内の1ビットは、HARQ処理番号内の4ビットの間の任意の位置に配置されてよく、例えば、HARQ処理番号内の4ビットの最下位ビットと、最後であるが1つの最下位ビットとの間に配置されてよい。これは、本願の本実施形態で限定されず、設定は、特定の実装処理における実際の要件に基づき実行されてよい。
更に、5ビットの新しいインデックスがHARQ処理番号内の4ビット及びIMCS内の1ビットを用いて構成される上述の方法では、HARQ処理番号内の4ビット及びIMCS内の1ビットの値は単に再利用され、HARQ処理番号及びIMCSの構造及び値に影響を与えない。例えば、HARQ処理番号内の元の4ビットの値は1001であり、IMCS内の5ビットの値は11111である。IMCS内の最下位ビットは1であることが分かる。この場合、図4の左に示される方法によると、新しく構成された5ビットは10011であり、I’MCSの対応する値は19である。HARQ処理番号内の元の4ビット及びIMCS内の最下位ビットの値は単に再利用されるので、HARQ処理番号及びIMCSの構造及び値に影響を与えない。つまり、HARQ処理番号は依然として処理1001を表してよく(つまりコードは9である)、IMCSは依然としてインデックス値31を表してよい。
テーブル検索のために使用されるテーブル検索方法に関わらず、参照符号レートγ
ref及び変調次数Q
mの両方がテーブル検索を通じて取得されてよく、更に、UCI内の部分を送信するために使用されるREの数は、以下の式に従い計算されてよい。
更に、各部分を送信するために使用される符号レートは、以下の式に従い更に取得されてよい。
実際には、閾符号レートC
TがCSI−part2について設定される。閾符号レートC
Tの関数は、CSI−part2の符号レートが閾
符号レートより高くならないように制限する。CSI−part2の符号レートが閾
符号レートより高い場合、CSI−part2の実際の符号レートが閾
符号レートより高くならなくなるまで、優先度に基づき、CSI−part2の中の何らかの情報がドロップされてよい。更に、閾符号レートC
Tは、通常、式(9)に従い計算されてよい。言い換えると、閾符号レートCTは、CSI−part1の符号レートγ
CSI−1が式(8)に従い取得された後に、計算されてよい。
式(9)のγ
CSI−1は式(8)に従い計算されてよいので、式(10)が、式(8)及び式(9)を参照して更に取得されてよい。
本願の本実施形態では、CSI−part1の符号レートγCSI−1は、MCSテーブル検索を通じて取得された参照符号レートγrefに対して特定の符号レート変換が実行された後に取得される。従って、式(9)又は式(10)に従い計算された閾符号レートも、MCSテーブル検索を通じて取得された参照符号レートγrefに対して符号レート変換が実行された後に取得される。特定の符号レート変換の実行は、符号レートの決定をより柔軟にできる。
言い換えると、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCI−onlyであると決定した後に、端末装置は、前述の2つのテーブル検索方法のいずれかを用いて、第1符号レートを更に決定してよい。本願の本実施形態では、第1符号レートは、MCSテーブル検索を通じて取得される参照符号レートγrefである。
第1テーブル検索方法では、第1DCI内のIMCSは、MCSテーブル内の検索のためのインデックス値として直接使用され、従って、IMCSに対応する第1符号レート及び変調次数が取得されてよい。例えば、第1DCI内のIMCSが16のとき、第1符号レート658(実際の符号レートは第1符号レートを1024で除算することにより取得される必要がある)、及び対応する変調次数4は、表3に示されるMCSテーブル内の検索を通じて取得されてよい。
例えば、UCI−onlyが前述の方法1又は方法4で決定された後に、第1符号レート及び変調次数は、第1テーブル検索方法におけるテーブル検索を通じて取得されてよい。
例えば、図4に示すテーブル検索方法では、5個のビットを含むビットフィールドが、第2テーブル検索方法で第1DCI内のHARQ処理番号及びIMCSに基づき構成されてよい。次に、生成されたビットフィールドの値は、新しいインデックス値として使用され、更に、新しいインデックス値に対応する第1符号レート及び変調次数を取得するために、新しいインデックス値は、MCSテーブル内の検索のためのインデックス値として使用される。例えば、生成されたインデックス値の値が8であるとき、第1符号レート553(実際の符号レートは第1符号レートを1024で除算することにより取得される必要がある)、及び対応する変調次数4は、図2に示されるMCSテーブル内の検索を通じて取得されてよい。
例えば、UCI−onlyが前述の方法2又は方法3で決定された後に、第1DCI内の基のIMCSの比較的大きな値のために、対応する第1符号レートは、MCSテーブルから取得されなくてよい。例えば、IMCSが31のとき、表3に示されるMCSテーブル内の対応する符号レートは「reserved」である。つまり、符号レートは直接取得されなくてよい。この場合、第2テーブル検索方法が使用されてよい。先ず、生成されたインデックス値が取得され、次に、対応する第1符号レート及び変調次数が生成されたインデックス値に基づくテーブル検索を通じて取得される。
第1符号レートおよび対応する変調次数がテーブル検索を通じて取得された後、取得された第1符号レート及び対応する変調次数は、UCI、例えば第1UCIを、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルで送信するために使用されてよい。
上述のように、UCIは、3つの部分:HARQ ACK、CSI−part1、及びCSI−part2を含んでよい。各部分を送信するために、部分を送信するために使用されるREの数、符号レート、及び変調次数を知る必要がある。特定の実装処理では、UCI内の各部分が送信されるとき、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートが、関連情報を送信するために直接使用されてよい。
更に、既存のMCSテーブルは、UL−SCHデータの最適化されたMCSテーブルである。MCSテーブル内の符号レートがPUSCH上のUCIの符号レートを示すために直接使用されるとき、ネットワーク装置が十分に正確なスケジューリングを実施することは困難である。つまり、ネットワーク装置によるスケジューリングの精度は比較的低い。従って、ネットワーク装置によるスケジューリングの精度を向上するために、本願の本実施形態では、第1符号レートがテーブル検索を通じて取得された後に、別の符号レートが、第1符号レートに基づき更に生成されてよい。つまり、別の符号レートは、第1符号レートに対して変換を実行することにより取得される。次に、UCIの関連情報が、該別の符号レートを用いて送信される。
当業者による理解を容易にするために、以下は、幾つかの例を用いて、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを用いてUCI内で情報を送信する方法を説明する。幾つかの例では、第1符号レートは、UCI内の情報を送信するために直接使用され、幾つかの例では、第1符号レートに対して符号レート変換を実行することにより取得された別の符号レートがUCI内の情報を送信するために使用される。
(1)DCIに含まれるHARQ ACKでは、Q’ACKは式(1)に従い計算されてよく、次にQ’ACK、及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、第1UCI内でHARQ ACKを送信するために使用される。この場合、端末装置は、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを直接用いてHARQ ACKを送信すると考えられてよい。
(2)DCIに含まれるHARQ ACKでは、Q’ACKは、代替としてテーブル検索を通じて取得された第1符号レートを用いて、及び式(5)に従い、計算されてよく、次に計算されたQ’ACK及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、第1UCI内でHARQ ACKを送信するために使用される。この場合も、端末装置は、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを直接用いてHARQ ACKを送信すると考えられてよい。
(3)DCIに含まれるCSI−part1では、Q’CSI−1は式(6)に従い計算されてよく、次に計算されたQ’CSI−1、及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数は、第1UCIを送信するために使用される。この場合も、端末装置は、テーブル検索を通じて取得された第1符号レートを直接用いてCSI−part1を送信すると考えられてよい。
(4)DCIに含まれるCSI−part1では、Q’CSI−1は、先ず式(2)に従い計算されてよい。第2符号レートγCSI−1は第1符号レートを用いて及び式(8)に従い計算される。更に、計算されたQ’CSI−1、計算されたγCSI−1、及びテーブル検索を通じて取得された変調次数は、第1UCIを送信するために使用される。この場合、端末装置は、第2符号レートを用いて第1UCI内でCSI−part1を送信すると考えられてよい。第1符号レートを用いて及び式(8)に従い第2符号レートを決定する処理は、前述の符号レート変換処理として理解され得る。以下の説明では、第1符号レートに基づき別の符号レートを計算する処理と同様の処理は、前述の符号レート変換処理として理解されてよい。
(5)DCIに含まれるCSI−part1では、Q’CSI−1は、式(6)に従い計算されてよく、第2符号レートγCSI−1は第1符号レートを用いて及び式(8)に従い計算される。第1符号レートγrefは式(6)で使用されるので、第1UCIを送信するために、計算されたQ’CSI−1、計算されたγCSI−1、及びテーブル検索を通じて取得された変調次数を使用することは、CSI−part1を送信するために端末装置により第1符号レート及び第2符号レートを使用することとして理解されてよい。
(6)DCIに含まれるCSI−part2では、Q’CSI−2は、式(7)に従い計算されてよく、γCSI−1は第1符号レートに基づき及び式(8)に従い計算される。次に、第3符号レートは、計算されたγCSI−1を用いて及び式(9)又は式(10)に従い計算される。最後に、計算されたQ’CSI−2、計算された第3符号レート、及びテーブル検索を通じて取得された第1符号レート及び変調次数が、CSI−part2を送信するために使用される。γCSI−1は上述の第2符号レートであるので、これは、CSI−part2を送信するために第2符号レート及び第3符号レートを用いることとして理解されてもよい。
第3符号レートは、上述の閾符号レートとして理解されてよい。閾符号レートは、UCI内のCSI−part2の送信中に、CSI−part2内の何らかの情報がドロップされるべきか否かを決定するために使用されるので、第3符号レートは、通常、UCI内のCSI−part2が送信されるときにのみ使用されてよい。
以上は、例を用いて幾つかの可能な場合のみを説明した。特定の実装処理では、勿論、第1UCI内の対応する部分は、上述の式の異なる結合に基づき、及び符号レートの異なる結合を用いて、送信されてよい。例は、本願の本実施形態において1つずつ説明されない。しかしながら、テーブル検索を通じて取得した第1符号レートに直接基づき第1UCIを送信する、又はテーブル検索を通じて取得した第1符号レートに基づき及び符号レート変換を通じて取得した別の符号レートを用いてUCIを送信する方法は、本願の実施形態の保護範囲に包含されるべきである。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、UCI受信方法を更に提供する。方法は、図2のネットワーク装置により実行されてよい。方法の対応する実装の説明のために、図2のネットワーク装置により実行される方法のステップの前述の説明を参照する。説明はここで繰り返されない。本願の本実施形態による方法では、ネットワーク装置は、UCIを用いて、端末装置に、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるという指示を通知してよい。これは、端末装置を制御し指示するためのネットワーク装置の能力を向上できる。その結果、端末装置は、ネットワーク装置と矛盾のない理解を有することができ、それにより、ネットワーク装置と端末装置との間の相互作用の性能を向上する。
更に、理解されるべきことに、幾つかの英語の用語及び英語の略語の漢字の説明は、本願明細書において単なる例である。言い換えると、本願の実施形態における幾つかの英語の翻訳は、単なる例示的な翻訳である。本願における英語の翻訳は、英語の用語の意味にいかなる限定も構成しない。代替として、当業者により理解されるべきことに、通信技術の発展に伴い、本願の実施形態における英語の用語又は英語の略語は、他の漢字の説明を更に含んでよく、全ての種類の翻訳は、英語の用語又は英語の略語の特性に影響しない。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、機器を提供する。図5は、機器500の概略構造図である。機器500は、端末装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装できる。代替として、機器500は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するために端末装置を支援できる機器であってよい。機器500は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの結合であってよい。機器500は、チップシステムにより実装されてよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
図5に示すように、本願の本実施形態における機器500は、受信モジュール51、第1決定モジュール52、及び送信モジュール53を含んでよい。
受信モジュール51は、図2に示される実施形態でネットワーク装置により送信された第1DCIを受信するよう構成されてよく、更にネットワーク装置により送信された第2DCIを受信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう更に構成されてよい。第2DCIは、第1DCIと同じHARQ処理番号を運び且つ第1DCIと時間的に最も近い前のDCIであってよい。受信モジュール51は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
第1決定モジュール52は、図2に示した実施形態におけるステップ23を実行するよう構成されてよく、例えば、第1DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定してよく、又は、第1DCI及び第2DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用去るチャネルであると決定してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう更に構成されてよい。第1決定モジュール52は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
送信モジュール53は、図2に示した実施形態におけるステップ24を実行するよう構成されてよく、つまり、DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じてネットワーク装置へUCIを送信してよく、例えば、第1UCIを送信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう構成されてよい。送信モジュール53は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
特定の実装処理では、受信モジュール51及び送信モジュール53は、別個に配置されてよい。この場合、受信モジュール51及び送信モジュール53は、2つの独立した機能モジュールである。可能な実装では、受信モジュール51及び送信モジュール53は、代替として、1つの機能モジュール、例えばトランシーバモジュールに統合されてよい。トランシーバモジュールは、情報を受信する受信モジュール51の能力、及び情報を送信する送信モジュール53の能力の両方を有する。
前述の方法の実施形態における各ステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細はここで再び記載されない。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、機器を提供する。図6は、機器600の概略構造図である。機器600は、ネットワーク装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装できる。代替として、機器600は、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装するためにネットワーク装置を支援できる機器であってよい。機器600は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの結合であってよい。機器600は、チップシステムにより実装されてよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
図6に示すように、本願の本実施形態における機器600は、送信モジュール61、及び受信モジュール62を含んでよい。
送信モジュール61は、図2に示した実施形態におけるステップ22を実行するよう、つまり、第1DCIを端末装置へ送信するよう構成されてよく、更に第2DCIを端末装置へ送信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう構成されてよい。第2DCIは、第1DCIと同じHARQ処理番号を運び且つ第1DCIと時間的に最も近い前のDCIであってよい。送信モジュール61は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
受信モジュール62は、図2に示した実施形態における端末装置により送信されるUCIを受信するよう構成されてよく、例えば、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルを通じて端末装置により送信された第1DCIを受信してよく、及び/又は、本願明細書で説明した技術における別の処理をサポートするよう構成されてよい。受信モジュール62は、本願の本実施形態における機器と、別のモジュールとの間の通信ために構成されてよく、回路、装置、インタフェース、バス、ソフトウェアモジュール、トランシーバ、又は通信を実施できる任意の他の機器であってよい。
更に、機器600は、決定モジュールを更に含んでよい。決定モジュールは、図2に示した実施形態におけるステップ21を実行してよく、つまり、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルはUCIだけを送信するために使用されると決定してよい。
特定の実装処理では、送信モジュール61及び受信モジュール62は、別個に配置されてよい。この場合、送信モジュール61及び受信モジュール62は、2つの独立した機能モジュールである。可能な実装では、送信モジュール61及び受信モジュール62は、代替として、1つの機能モジュール、例えばトランシーバモジュールに統合されてよい。トランシーバモジュールは、情報を送信する送信モジュール61の能力、及び情報を受信する受信モジュール62の能力の両方を有する。
前述の方法の実施形態における各ステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細はここで再び記載されない。
本願の本実施形態では、モジュール分割は一例であり、単なる論理的機能分割であり、実際の実装中に別の分割方法であってよい。さらに、本願の実施形態における機能モジュールは、1つのプロセッサに統合されてよく、又は、モジュールの各々は物理的に単独で存在してよく、又は、少なくとも2つのモジュールが1つのモジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形式で実装されてよい。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、機器を提供する。図7は、本願の一実施形態による機器700の概略構造図である。機器700は、端末装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装できる。代替として、機器700は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するために端末装置を支援できる機器であってよい。機器700は、チップシステムであってよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
機器700は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するよう機器を実装する又はサポートするよう構成される少なくとも1つのプロセッサ720を含む。例えば、プロセッサ720は、情報を処理してよく、例えば、図5に示した機器500の中の第1決定モジュール52に対応してよい。例えば、プロセッサ720は、取得した第1DCIに基づき、第1DCIを用いてスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されると決定してよい。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
機器700は、プログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される少なくとも1つのメモリ730を更に含んでよい。メモリ730は、プロセッサ720に結合される。本願の本実施形態における結合は、機器、ユニット、又はモジュールの間の間接結合又は通信接続であり、電気的、機械的、又は別の形式であってよく、機器、ユニット、又はモジュールの間の情報交換のために使用される。プロセッサ720は、メモリ730と協働する。プロセッサ720は、メモリ730に格納されたプログラム命令を実行してよい。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサに含まれてよい。
機器700は、伝送媒体を通じて別の装置と通信するよう構成される通信インタフェース710を更に含んでよい。その結果、機器700内の機器は別の装置と通信できる。プロセッサ720は、通信インタフェース710を通じてデータを伝送し及び受信してよい。例えば、通信インタフェース710は、図5の受信モジュール51及び送信モジュール53に対応してよい。
通信インタフェース710、プロセッサ720、及びメモリ730の間の特定の接続媒体は、本願の本実施形態で限定されない。本願の本実施形態では、メモリ730、プロセッサ720、及び通信インタフェース710は、図7のバス740を用いて接続される。ここで、バスは図7に太線で表される。これは、単なる概略図であり、限定を意図しない。コンポーネント間の他の接続方法があってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス、等に分類されてよい。提示を容易にするために、1本の太線だけが、図7でバスを表すために使用されるが、これは、1本のなすのみ又は1種類のバスのみが存在することを意味しない。
本願の本実施形態では、プロセッサ720は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は別のプログラマブル論理素子、個別ゲート又はトランジスタ論理素子、又は個別ハードウェアコンポーネントであってよく、本願の実施形態で開示した方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサ、等であってよい。本願の実施形態に関して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、又はプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの結合を用いて実行されてよい。
本願の本実施形態では、メモリ730は、不揮発性メモリ、例えばハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)又は個体ドライブ(solid-state drive, SSD)であってよく、又は揮発性メモリ(volatile memory)、例えばランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)であってよい。メモリは、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形式で運び又は格納するために使用可能な、及びコンピュータによりアクセス可能な、任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本願の本実施形態のメモリは、代替として、記憶機能を実装可能でありプログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される、回路又は任意の他の機器であってよい。
同じ概念に基づき、本願の一実施形態は、別の機器を提供する。図8は、本願の一実施形態による別の機器800の概略構造図である。機器800は、ネットワーク装置であってよく、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装できる。代替として、機器800は、本願の実施形態で提供される方法におけるネットワーク装置の機能を実装するためにネットワーク装置を支援できる機器であってよい。機器800は、チップシステムであってよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別装置を含んでよい。
機器800は、本願の実施形態で提供される方法における端末装置の機能を実装するよう機器を実装する又はサポートするよう構成される少なくとも1つのプロセッサ820を含む。例えば、プロセッサ820は、図6に示した実施形態における決定モジュールに対応する。例えば、プロセッサ820は、端末装置のためにスケジューリングされたアップリンク共有チャネルがUCIだけを送信するために使用されるチャネルであると決定する。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
機器800は、プログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される少なくとも1つのメモリ830を更に含んでよい。メモリ830は、プロセッサ820に結合される。本願の本実施形態における結合は、機器、ユニット、又はモジュールの間の間接結合又は通信接続であり、電気的、機械的、又は別の形式であってよく、機器、ユニット、又はモジュールの間の情報交換のために使用される。プロセッサ820は、メモリ830と協働する。プロセッサ820は、メモリ830に格納されたプログラム命令を実行してよい。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサに含まれてよい。
機器800は、伝送媒体を通じて別の装置と通信するよう構成される通信インタフェース810を更に含んでよい。その結果、機器800内の機器は別の装置と通信できる。プロセッサ820は、通信インタフェース810を通じてデータを伝送し及び受信してよい。例えば、通信インタフェース810は、図6の送信モジュール61及び受信モジュール62に対応してよい。
通信インタフェース810、プロセッサ820、及びメモリ830の間の特定の接続媒体は、本願の本実施形態で限定されない。本願の本実施形態では、メモリ830、プロセッサ820、及び通信インタフェース810は、図8のバス840を用いて接続される。ここで、バスは図8に太線で表される。これは、単なる概略図であり、限定を意図しない。コンポーネント間の他の接続方法があってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス、等に分類されてよい。提示を容易にするために、1本の太線だけが、図8でバスを表すために使用されるが、これは、1本のバスのみ又は1種類のバスのみが存在することを意味しない。
本願の本実施形態では、プロセッサ820は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は別のプログラマブル論理素子、個別ゲート又はトランジスタ論理素子、又は個別ハードウェアコンポーネントであってよく、本願の実施形態で開示した方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサ、等であってよい。本願の実施形態に関して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、又はプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの結合を用いて実行されてよい。
本願の本実施形態では、メモリ830は、不揮発性メモリ、例えばHDD又は個体ドライブSSDであってよく、又は揮発性メモリ(volatile memory)、例えばランダムアクセスメモリRAMであってよい。メモリは、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形式で運び又は格納するために使用可能な、及びコンピュータによりアクセス可能な、任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本願の本実施形態のメモリは、代替として、記憶機能を実装可能でありプログラム命令及び/又はデータを格納するよう構成される、回路又は任意の他の機器であってよい。
本願の一実施形態は、命令を含む読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ上で実行すると、命令は、コンピュータに、図2に示した方法における端末装置により実行されるステップを実行させる。
本願の一実施形態は、命令を含む読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ上で実行すると、命令は、コンピュータに、図2に示した方法におけるネットワーク装置により実行されるステップを実行させる。
本願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよく、前述の方法における端末装置の機能を実装するよう構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
本願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサを含み、メモリを更に含んでよく、前述の方法におけるネットワーク装置の機能を実装するよう構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別素子を含んでよい。
本願の一実施形態は、システムを提供する。システムは、前述のネットワーク装置及び前述の端末装置を含む。
可能な実装では、本願の実施形態における方法の態様は、代替として、プログラムプロダクトの形式で実装されてよい。プログラムプロダクトはプログラムコードを含み、プログラムプロダクトが端末装置又はネットワーク装置上で実行されると、プログラムコードは、端末装置又はネットワーク装置に本願明細書における種々の前述の例示的な実施形態に従う方法のステップを実行させるために使用される。
本願の実施形態における方法の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。実装のためにソフトウェアが使用されるとき、方法は、コンピュータプログラムプロダクトの形式で完全に又は部分的に実装されてよい。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令が、コンピュータ上にロードされ実行されると、本発明の実施形態による手順又は機能が全部又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワーク装置、ユーザ機器、又は別のプログラマブル機器であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line, DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタのようなデータ記憶装置であってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルバーサタイルディスク(digital video disc, DVD)、半導体媒体(例えば、SSD)等であってよい。
前述の実施形態は、単に本願の技術的ソリューションを説明するために使用された。前述の実施形態は、単に、本発明の方法及び中核思想の理解を助けることを意図しており、本発明に対する限定として考えられるべきではない。本発明で開示された技術的範囲の範囲内にある、当業者により直ちに考案される任意の変形又は置換は、本発明の保護範囲の中に包含されるべきである。
明らかに、当業者は、本願の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び変形を本願に対して行うことができる。本願は、本願のこれらの変更及び変形が以下の特許請求の範囲により定められる範囲及びそれらの均等な技術の範囲内に含まれるならば、それらをカバーすることを意図する。