JP2021516128A - 目標量の血液を得るための注射器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、目標量の液体、特に血液を得るための注射器を提供する。注射器は、注射器の全目標量を示す容量ラインと同一の幅を有する封止部を備えるピストンを提供する。これは、エンドユーザが患者からどのくらいの血液を引き出すことが推奨されているのかを理解するための正確かつ直観的な方法を提供する。例示的な実施形態では、これらの視覚インジケータは同じ色を有し、容量スケールのラインの所望の量の破断部が提供される。【選択図】図3

Description

本発明は、注射器技術に関する。具体的には、本発明は、目標量の血液を得るための注射器、及び目標量の血液を得る方法に関する。
注射器は、医療処置中にいくつかの異なる液体を取り扱うために、医療従事者によって毎日使用される。典型的には、注射器を使用して、特定の血液試験を行う前に患者から血液サンプルを得る。しかしながら、医療従事者は、多くの場合、特定の分析のための正しい血液量が、過不足なしに注射器内に確実に充填されたかどうかを自問することが多い。更に、医療従事者は、所望の血液量を得るためにピストンがいつ正確に位置合わせされたかをどのように知ることができるのか憂慮している。本発明は、エンドユーザのこれらの2つの懸念に対処し、注射器のユーザエクスペリエンスを改善する。
出願人は、上記の状況に積極的にアプローチすることが特に重要であると考える。なぜなら典型的には、注射器は、注射器、対応する分析器、及び血液分析を実施するための対応するITソリューションを含むシステム全体で使用されるように設計されて市販されているためである。典型的には、医療供給業者は、例えば30分の推奨される最大時間窓の間に、試験パラメータが完全に揃っていることを確実にするために、分析者がどの程度の血液を必要とするかについての全ての詳細を知っている。
このことはまた、多くの場合、事前分析誤差を低減する助けとなる医療溶液を調製するために最大限の努力を払っている医療供給業者によっても述べられている。彼らがこれを行うことができるのは、患者から採血し、結果が関連するヘルスケア専門家(HCP)に提供されるまでのワークフロー全体を彼ら医療供給業者が理解しており、影響を与えるためである。
この関連で本発明者らは、市場において知られている現在の注射器の解決策においては、注射器の一般的な容量インジケータと、実際に推奨される量のためのインジケータとが、視覚的又はグラフ的に区別されないことを見出した。全てのインジケータは同じ太さであり、多くの場合、精度に関するメッセージを伝達するために、むしろ細く保たれる。推奨量を理解するために、ユーザは、製品使用説明書(IFU)を参照する必要がある。
本発明者らは更に、従来技術の注射器容量指示は、ピストン封止部と比較して実質的に太さが異なることを見出した。これは、ピストン封止部を実際にどのように位置合わせするかという点において不確実性をもたらし得る。従来技術の注射器では、本発明者らは、容量インジケータと位置合わせする必要があるのが封止部の頂部なのか、中央部なのか、若しくは底部なのか、又は位置合わせされるべきであるのがプランジャの頂部であるのかが、不確定であることを見出した。これは、患者から不正確な血液量を採血することにつながり得、これは次の分析手順に悪影響を及ぼす場合がある。
本発明は、本発明者らによって特定されたこれらのエンドユーザの懸念に対処し、本発明は、高品質の血液分析結果を確実にするために、特に正確な血液量を採血しなければならない場合に、注射器のユーザエクスペリエンスを改善する。
したがって、本発明によって解決されるべき課題は、目標量、特に血液量を得るための改善された注射器及び/又は方法を提供することであると見ることができる。
この課題は、独立請求項による対象によって解決される。従属請求項、以下の説明及び図面は、本発明の好ましい実施形態及び更なる利点を示す。
記載される実施形態は、同様に、注射器及び方法に関連する。相乗効果は、実施形態の種々異なる組み合わせから生じ得るが、それらは以下に詳細に説明されない場合がある。
更に、本方法に関する本発明の全ての実施形態は、本明細書に明示的に記載されるような工程の順序で実行できることに留意されたい。それでもなお、これは、本明細書に記載される方法の工程の唯一の必須の順序ではない。本明細書で提示される方法は、以下に明示的に言及されない限り、それぞれの方法の実施形態から逸脱することなく、開示された工程とは別の順序で実施することができる。
技術用語は、それらの一般的な意味を使用して実現される。特定の意味が特定の用語を介して伝達される場合、用語の定義は、用語の使用に関連して、以下に記載される。
本発明の第1の態様によれば、目標量の液体試料、特に血液を得るための注射器が提示される。注射器は、ハウジングと、ハウジング内のピストンとを備える。ハウジングは、ハウジング内に充填される血液の目標量を示すための第1の視覚インジケータを含む。ピストンは、第2の視覚インジケータを含む。第1の視覚インジケータは第1の幅を有し、第2の視覚インジケータは、第1の視覚インジケータの幅と同一である第2の幅を有する。本発明に関連して、用語「視覚インジケータ」はまた、「グラフインジケータ」としても理解することができ、好ましくは、注射器上に、好ましくは注射器のハウジング上又はハウジング内に位置する容量スケールのマーク、例えばラインとして実現することが好ましい。注射器はまた、尿、ミルク、及び/又は血漿などの他の液体を得るために使用できことが想定される。
本発明の概念は、ピストンの位置を容量スケールに位置合わせして、その後の分析のために推奨及び/又は所望の血液量を得る方法をユーザに視覚的かつ直観的に伝えることを可能にする。これは、ハウジング上の第1の視覚インジケータの幅を、ピストン上の第2の視覚インジケータと一致させることによって実現される。特定の実施形態では、第1の視覚インジケータは、ハウジング上に位置する推奨量のラインであってもよく、第2の視覚インジケータは、ピストンの封止部として実現される。これは、例示的な実施形態との関連においてより詳細に説明される。
例えば図2に示されるように、ハウジング上の第1の視覚インジケータの幅をピストン上の第2の視覚インジケータの幅と一致させることにより、医療従事者のために注射器上に直観的なリンクが形成される。位置合わせされると、一実施形態では、第1の視覚インジケータと第2の視覚インジケータとは、注射器上に1本の実線を形成する。出願人によって実施される形成試験により、十分な量が得られたという強いメッセージをユーザに提供することが示された。
従来技術と比較して、本発明は、ピストンをハウジングに対してどのように位置合わせするかについて、明確な視覚的フィードバックをユーザに伝達する。一実施形態では、注射器を充填している間の視覚的フィードバックという意味で、注射器の製造業者によってどのくらいの量が推奨されるかを、注射器がユーザに同時に明確に伝えるよう、目標量を第1の視覚インジケータに、又は第1の視覚インジケータ付近に示すことができる。一実施形態では、本発明の注射器上には、例えば「1.0mL」のようなハウジング上にプリントされたテキストとして目標量のみが示される。この実施形態は、図2から得ることができる。
注射器がどのように配向されていても、目標量、すなわち推奨される/所望の量が得られたことをユーザが容易に知ることができるようにするために、第1の視覚インジケータは、注射器の周囲に延在する推奨される量のためのラインとして実現することができる。好ましい実施形態では、第1の視覚インジケータは、目標量のための注射器のハウジング上のラインであり、第2の視覚インジケータはピストン封止部である。当該技術分野において知られているように、例えば図2に例示的に示されているピストン封止部は、近位に配置された血液を含有しないハウジング内の容量から、血液を収容するハウジング内の容量を封止するために使用される。この実施形態では、推奨される量のためのラインの幅をピストン封止部の幅に一致させることにより、患者から血液がどれだけ採血されたかをユーザに伝える直観的な方法が提供される。この注射器は、血液分析装置における分析のための正確な量を得るためのユーザの解釈や精神的努力をさほど必要としない。これは、分析前の誤差の可能性を低減することにおける出願人の焦点を強調している。
更に、本発明の任意の実施形態は、ピストンをハウジングの底部から引き離す際に形成される圧力を使用することによって、液体量、特に血液量を得ることを含むことに更に留意されたい。しかしながら、本発明の注射器は更に、いわゆる「自己充填式注射器」も含む。この注射器では、ユーザがピストンを意図した量に設定すると、患者自身の血圧によって注射器が充填される。本明細書で前述したように、注射器及び方法に関する本発明は、両方を含む。更に、一般的に言えば、本発明によって使用される視覚インジケータは更に、本明細書に詳述されるように、ハウジング又はピストンのいずれかに配置されたグラフインジケータと見なすことができる。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1及び第2の視覚インジケータは同じ色を有する。
例えば、ハウジング上の目標量を示す円周線の色及びピストンシールの色は同一であってもよい。この実施形態では、2つのインジケータの色が黒色として選択される場合、ピストン封止部及び目標量のラインは、注射器上に黒色の実線を形成する。これにより、所望の目標量が得られたことを、ユーザは容易に検出することができる。当然ながら、例えば、白、赤、緑、青、又は任意の他の好適な色などの他の色も使用することができる。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の視覚インジケータは、第2の視覚インジケータの幅に対応する直径を有するドットのある破線であり、第2の視覚インジケータはピストンの封止要素である。第1の視覚インジケータ及び第2の視覚インジケータが位置合わせされると、第1の視覚インジケータのドットの直径が第2の視覚インジケータの幅に対応するので、ユーザは実線のみを見ることになる。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の視覚インジケータは、ハウジングの周囲に沿って延在する円周線であり、及び/又は第2の視覚的インジケータはピストンの封止要素である。
この実施形態では、血液量を得る際にピストン封止部をどのように実際に位置合わせするかについて、更なる確実性がユーザに提供される。容量インジケータと位置合わせする必要があるのが封止部の頂部であろうとも、中央部であろうとも、若しくは底部であろうとも、又は位置合わせされるべきであるのがプランジャの頂部であろうとも、従来技術のデバイスによって引き起こされる不確実性は除去される。したがって、より正確な血液量を患者から採血することができ、これは、次の分析手順の結果の精度にポジティブに作用する。これらの特定の利点及びそれによる実施形態は、図2及び3に示される注射器の実施例から容易に得ることができる。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、円周線は、第1の円周区分及び第2の円周区分を含む。更に、円周線は、第1及び第2の破断部によって、第1の円周区分と第2の円周区分との間で2回破断される。更に、第1及び第2の破断部は、シリンジのハウジングの対向する側に位置する。
ピストンを指示ライン、すなわち、円周線に位置合わせすることは、ユーザが両方を同時に見ることができるようにするために重要であり得る。したがって、この実施形態では、ラインは2つの場所で破断される。ラインは、容量マークの周囲でも、スケールの反対側でも破断されており、操作中にユーザが注射器をどのように配向してもより寛容に対応するよう設計される。これにより、注射器の操作中にユーザに提供される視覚的フィードバックが更に向上される。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の破断部において、目標量はハウジング上にプリントされる。
容量テキストは、周囲に数ミリメートルの間隙を備えるライン内に配置することができ、これにより、容量及び円周線を読み取り、互いに密接に結びつけることが容易になる。図2は、1.0mLの例示的な目標量に対するこの特徴を示す。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1及び第2の視覚インジケータの第1及び第2の幅は、1mmであるか、0.5〜2mmであるか、又は0.75〜1.25mmである。
市場において既知である従来技術の解決策は、注射器上の一般的な容量インジケータと、実際に推奨される容量のためのインジケータとをグラフ的に区別しない。前述の従来技術では、全てのインジケータは同じ太さであり、多くの場合、精度に関するメッセージを伝達するためにむしろ細く保たれる。これに対して、本発明のこの実施形態は、第1及び第2の視覚インジケータの実質的により太い幅を使用して、ユーザに明確かつ安全な視覚フィードバックを提供する。このようにして、第1の視覚インジケータと第2の視覚インジケータとの位置合わせは、ユーザにとって視覚的により容易に検出可能であり、したがって、注射器の操作正確性及び精度を向上させる。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ハウジングは複数の追加の視覚インジケータを含み、そのそれぞれはハウジング内に充填されたそれぞれの容量を示すが、目標量ではない。ハウジング上に目標量を示すための第1の視覚インジケータは、複数の視覚インジケータのうちの少なくとも1つ、好ましくは全ての視覚インジケータとは異なる形状及び/又はサイズである。
特に好ましい実施形態では、複数の追加の視覚インジケータの幅は、第1及び第2の視覚インジケータの幅と異なる。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の視覚的インジケータは、1.0mL(ミリリットル)の容量を示す。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ピストン封止部はゴムOリングであり、好ましい実施形態では、Oリングは黒色ゴムで作製される。
別の例示的な実施形態によれば、注射器上には目標量のみが、好ましくはテキスト形態で表示され/示される。この実施形態は、目標量「1.0mL」は、プリントされたテキストとして注射器ハウジング上に表示され/示されている図2から得ることができる。
本発明の第2の態様によれば、目標量の血液を得る方法が提示される。本方法は、本明細書に記載される実施形態のいずれかによる注射器を提供する第1の工程S1を含み、第1及び第2の視覚インジケータが位置合わせされるまで、注射器のハウジング内に血液を充填する工程S2を更に含む。
本発明のこれら及び他の特徴は、以下に記載される実施形態から明らかになり、以下に説明する。
本発明の例示的な実施形態は、以下の図面に記載される。図は、概略的なものであり、縮尺通りに描かれていない。
従来技術の注射器を概略的に示す。 本発明の例示的な実施形態による、目標量の血液を得るための注射器を概略的に示す。 本発明による目標量の血液を得るための注射器の別の実施形態を概略的に示す。
図1は、本体105及びピストン104を備える従来技術の注射器100を概略的に示す。従来技術の注射器100は、上部開口部106を備える。プランジャ封止部101は、容量指示ライン102及び103の幅と比較してはるかに大きい幅を有する。所望の目標量を1.0mLであると仮定すると、これは、従来技術のシリンジ100では、太いピストン封止部101と1.0mLのマーク103との明確な位置合わせは、医療従事者によって正確に達成することができないということが図1から明らかである。図1の注射器100は、例えば1.5mLのマークとの比較から分かるように、一般的な容量インジケータ102と、ここでは1.0mLである目標量のインジケータとではグラフ的に区別されない。加えて、1.0mLのマークの太さ又は幅は、ハウジング105で使用される他の容量インジケータ102の太さ/幅と同一である。
図2は、本発明の実施形態による注射器200の例示的な実施形態を概略的に示す。注射器200は、ハウジング201と、ハウジング201内のピストン202とを備える。ハウジング201は、ハウジング201内に充填される血液の目標量を示すための第1の視覚インジケータ203を含む。この例示的な実施形態では、目標量は1.0mLである。ピストンは、第2の視覚インジケータ204を含む。本実施形態では、第2の視覚インジケータは、ゴムOリングの形態のピストン封止部として実現される。図2から分かるように、第1の視覚インジケータ203は、第2の視覚インジケータ204と同一の幅を有する。推奨される量、すなわち目標量のラインの幅を、注射器のスケール及びピストン封止部の幅に適合させることによって、注射器上にユーザのための強力かつ直観的なリンクが形成される。位置合わせされると、ピストン封止部及び目標量のラインは、シリンジ上に黒色の実線を形成する。この実施形態では、シリンジ200上には、例えば「1.0mL」のように、例えばハウジング上のプリントされたテキストとして、目標量のみが示される。
出願人によって行われた形成試験により、注射器200内で十分な血液が得られたことをユーザに強い視覚的信号を提供することが示されている。図1の従来技術の注射器と比較すると、図2の注射器は、ピストン封止部を容量スケールにどのように位置合わせするかについての優れたメッセージを伝達する一方で、同時に、注射器を充填するときにどれくらいの血液が推奨されるかを明確に伝えるアプローチを提供する。
好ましい実施形態では、第1及び第2の視覚インジケータは同じ色を有する。図2から分かるように、目標量は、ハウジング上で、円周線203の破断部にプリントされている。ハウジングは、ハウジング内に充填されたそれぞれの容積を示す、複数の追加の視覚インジケータ206、207及び208を備えていることも示されているが、これは目標量ではない。しかしながら、目標量を示すための第1の視覚インジケータ203は、他の全ての視覚インジケータと比較すると形状及び/又はサイズが異なる。具体的には、第1の視覚インジケータは、他の視覚インジケータと比較して、異なる太さ/幅を有する。この実施形態では、視覚インジケータは、注射器のハウジング上に配置された容量スケール上のマークである。図2の注射器は、血液分析装置における分析のための正確な量を得るために、ユーザの解釈を削減し、精神的努力を低減する。これは、分析前の誤差の可能性を低減することにおける出願人の焦点を強調している。更に、図2の注射器は、吸引式注射器及び自己充填式注射器の両方として使用することができる。
図2の注射器では、目標量の血液を得る方法を実施することができ、これは、これまでに行われてきたものより進歩している。本発明のこの方法は、例えば、図2又は図3に関連して、本明細書に記載される注射器を提供する工程を含む。更なる工程では、同一の幅を有する第1及び第2の視覚インジケータが位置合わせされるまで、血液が注射器のハウジング内に充填される。この手順により、非常に的確かつ正確な血液が確実に得られ、したがって分析前の誤差が低減される。
本発明の別の例示的な実施形態によると、図3は、目標量の血液を得るための注射器300を示す。図3は、2つの対向する側面から注射器300を示す。ハウジング301はピストン302を含み、第1の視覚インジケータとして、円周線303を有する。円周線303は、第1の円周区分306及び第2の円周区分307を含む。これらの区分の間には、第1の破断部308が設けられ、第2の破断部309はハウジングの対向する側の第2の破断部に設けられている。第1の破断部308では、1.0mLの目標量がハウジング上にプリントされている。換言すれば、容量テキストは、ユーザによって読み取ることが容易になり、容量及び指示ラインを互いに密接に結びつけることができるように、容量テキストは、その周囲の数ミリメートルの間隙と共にライン内に配置される。ピストン302を指示ライン303に位置合わせするためには、同時に両方を見ることができるようにすることが重要である。したがって、ライン303は、容量マーク1.0mLの周り、及び容量スケールの反対側の2つの場所で破断され、吸引中にユーザが注射器300をどのように配向してもより寛容になるよう設計される。また、この実施形態では、第2の視覚インジケータ304は、ピストン封止部305として実現される。第1の視覚インジケータ303を第2の視覚インジケータ304、305と位置合わせするとき、目標量が得られたという、視覚的かつ直観的な視覚的信号がユーザに提供される。これは、推奨される量のためのライン303の幅を、ピストン封止部305の幅に一致させることによって実行される。
開示される実施形態に対する他の変形例は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の研究から、特許請求される発明を実施する際の当業者によって理解及び達成され得る。請求項において、「含む(comprising)」という語は、他の要素又は工程を除外せず、不定冠詞「a」又は「an」は、複数を除外しない。特定の手段が、互いに異なる従属請求項に挙げられている又は異なる実施形態に説明されているという事実だけでは、これらの手段の組み合わせを有利に使用できないことにはならない。特許請求の範囲におけるいずれの参照符号も、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (8)

  1. 目標量の血液を得るための注射器(200、300)であって、
    ハウジング(201)と、
    前記ハウジング内のピストン(202)と、を備え、
    前記ハウジング(201)は、前記ハウジング内に充填される血液の目標量を示すための第1の視覚インジケータ(203)を含み、
    前記ピストンは第2の視覚インジケータ(204)を備え、
    前記第1の視覚インジケータは第1の幅を有し、
    前記第2の視覚インジケータは第2の幅を有し、
    前記第1及び第2の幅は同一であり、
    前記ハウジングは、前記ハウジング内に充填されたそれぞれの容量をそれぞれ示す複数の追加の視覚インジケータ(206、207、208)を備え、
    前記複数の追加の視覚インジケータの幅は、前記第1及び第2の視覚インジケータの前記幅と異なる、注射器。
  2. 前記第1及び第2の視覚インジケータは同じ色を有する、請求項1に記載の注射器。
  3. 前記第1の視覚インジケータは、前記ハウジングの周囲に沿って延在する円周線であり、及び/又は前記第2の視覚インジケータは、前記ピストンの封止要素(305)である、請求項1又は2に記載の注射器。
  4. 前記円周線は、第1の円周区分(306)及び第2の円周区分(307)を含み、前記円周線は、第1の破断部(308)と第2の破断部(309)とによって前記第1の円周区分と前記第2の円周区分との間で2回破断され、
    前記第1及び第2の破断部(308、309)は、前記ハウジング(301)の対向する側に位置する、請求項3に記載の注射器。
  5. 前記第1の破断部において、前記目標量は前記ハウジング上にプリントされている、請求項4に記載の注射器。
  6. 前記第1の幅及び前記第2の幅は、1mm、0.5〜2mm、又は0.75〜1.25mmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の注射器。
  7. 前記目標量を示すための前記第1の視覚インジケータ(203)は、前記複数の視覚インジケータのうちの少なくとも1つ、好ましくは全ての視覚インジケータ(206、207、208)とは異なる形状及び/又はサイズである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の注射器。
  8. 目標量の血液を得る方法であって、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の注射器を提供すること(S1)と、
    前記第1及び第2の視覚インジケータが位置合わせされるまで、前記注射器の前記ハウジング内に血液を充填すること(S2)と、を含む方法。
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