JP2021505857A - 位置の確認サイクルによるテストサイクルを生成するためのパワーステアリングシステムにおけるアシストモータの使用 - Google Patents

位置の確認サイクルによるテストサイクルを生成するためのパワーステアリングシステムにおけるアシストモータの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、パワーステアリングシステム(1)における少なくとも1つの特性を経験的に決定するためのパワーステアリングシステム(1)の特性評価方法に関する。このパワーステアリングシステム(1)は、少なくとも1つのステアリングホイール(2)と、ラック(4)が設けられたステアリング機構(3)と、少なくとも1つのアシストモータ(7)と、を備える。前記特性評価方法は、その環境に対する車両の状況の関数として決定される経路に車両を追従させるべく、自動作動ステップ(a)であって、該自動作動ステップ(a)の最中、パワーステアリングシステム(1)が車両の駆動に割り当てられるステアリングフェイズとは別に、コンピュータ(13)が、ステアリングホイール(2)に対する外的な作用を必要とすることなく、予め確立された探索サイクル(CY)と呼称される1つまたは複数のサイクルに従う作動設定値を生成し、該作動設定値をアシストモータ(7)に適用するのに用いられる自動作動ステップ(a)を備える。探索サイクル(CY)は、該探索サイクル(CY)の最中、または、該探索サイクル(CY)が終了したときに、アシストモータ(7)の自動作動に対してパワーステアリングシステム(1)によって提供される応答に特有でありかつ所望の特性を特徴付ける少なくとも1つの指標パラメータ(P7_mes,T7_mes,P4_mes,T2_mes,V2_mes)を測定するためのものである。【選択図】図2

Description

本発明は、工場にてパワーステアリングシステムが改良または較正されるときに、例えば、ステアリングラックにおけるストローク端の停止部(butees de fin de course)の位置や、パワーステアリングシステムの周波数応答特性のような、パワーステアリングシステムにおける少なくとも1つの特性を経験的に決定することを目的とした特性評価方法に関する。
公知の特性評価方法は、テストベンチを具備するセンサ及びレコーダが、ステアリングシステムの応答を観測するとともに、所望の特性の定量化を可能にする指標パラメータを測定することができるように、人間のオペレータが、テストベンチにパワーステアリングシステムを取り付けて、その後、予め確立された特別な操縦サイクルに従って、ステアリングホールを操縦することが要求される。
もちろん、そうした手動操縦は、希に全く退屈なものとなり、また、オペレータが、信頼に足りかつ再現可能な方法で、正確な速度または力の設定値(特に一定の値となる設定値)を働せることができなかったり、例えば、所望の特性の推定を歪め得る、サイクル中の操縦の方向を誤ったりし得るという点においては、しばしば相対的に不正確なものとなる。
その上、絶対的な意味で、オペレータを、ステアリングホールを作動させるロボットアームに置換することを想到した場合、特に、テスト毎に、ステアリングホイールにロボットアームを取り付けて結合するとともに、テストされるステアリングシステムのモデルに従って、ロボットアームとテストベンチとを物理的に再構成することが必要となるため、そうした解決策は、実装するには特に複雑で高価なものとなる。
本発明に課せられた目的は、前述した欠点を克服するとともに、迅速で、信頼に足り、かつ安価なパワーステアリングシステムの特性評価を可能とするパワーステアリングシステムの特性評価方法を提案することにある。
本発明に課せられた目的は、パワーステアリングシステムにおいて「所望の特性」と呼称される少なくとも1つの特性を経験的に決定することを目的とした、前記パワーステアリングシステムの特性評価方法を用いることで達成される。前記パワーステアリングシステムは、ステアリングホイールのような少なくとも1つの車首方位設定装置(dispositif de definition de cap)であって、前記パワーステアリングシステムにおいて「ステアリングアングル」と呼称される方位を設定可能とする前記車首方位設定装置と、ラックのような少なくとも1つの可動部材が設けられたステアリング機構であって、前記可動部材の位置が、選択された前記ステアリングアングルに対応するように適合される前記ステアリング機構と、前記ステアリング機構を駆動可能に配置された、少なくとも1つのアシストモータと、を備え、前記特性評価方法は、制御フェイズであって、該制御フェイズの最中、その環境に対する車両の状況に応じて決定される経路に車両を追従させるべく、前記パワーステアリングシステムが前記車両の駆動に割り当てられる前記制御フェイズとは別に、前記アシストモータの自動作動ステップ(a)であって、該自動作動ステップ(a)の最中、コンピュータが、前記車首方位設定装置に対する外的な作用を必要とすることなく、予め確立された「探索サイクル(cycles d'exploration)」と呼称される1つまたは複数のサイクルに従う作動設定値を生成し、該作動設定値を前記アシストモータに適用するのに用いられる前記自動作動ステップと、測定ステップであって、該測定ステップによれば、前記探索サイクルの最中、または、該探索サイクルが終了したときに、「指標パラメータ(parametre indicateur)」と呼称され、前記アシストモータの自動作動に対して前記パワーステアリングシステムによって提供される応答に特有でありかつ前記所望の特性を特徴付ける少なくとも1つの物理的パラメータが測定される前記測定ステップ(b)と、解析ステップ(c)であって、該解析ステップ(c)の最中、前記所望の特性が、前記指標パラメータの測定結果から定量化される前記解析ステップ(c)と、を備える。
したがって、本発明は、ステアリングシステムの外部に設けられた、補助的な駆動手段、特に補助モータの使用を必要とせずに、選択された探索サイクルに従ってステアリング機構を作動させるための(固有の)手段として、アシストモータ自身を用いる、という点で有利になる。
それゆえ、オペレータまたはロボットアームが省かれる。
その上、探索サイクルの自動化は、ステアリングシステムが特性評価されるフェイズの最中、アシストモータに対し、手動操縦の最中に比してより正確な、取り分け正確な設定値、特に、所定期間、または可動部材における所定の変位距離にわたって一定の速度、加速度、または力の設定値を適用することが可能になる。そのことで、目標とされる理想的な探索サイクルに対する設定値の過度で制御不能な可変性に結びついた潜在的なエラーの源となるパワーステアリングシステム自身を作動させることなく、指標パラメータを正確に測定することが可能となる。
したがって、所望の特性の特性評価は、取り分け正確かつ再現可能となる。
その上、本発明は、特に、前記パワーステアリングシステムのモデルにかかわらず、該システムに車載用計算モジュールを具備させることを許容する。この車載用計算モジュールは、例えば、該モジュールの不揮発性メモリに記憶されたライブラリファイルという形式で、特性評価機能一式を含む。そのことで、パワーステアリングシステムには、その特性評価、より一般的には、それ自身の複数の特性の評価に必要なツールが、固有なものとして設けられることになる。
したがって、前記パワーステアリングシステムの改良および較正が、大いに促進されることになる。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の記載を読み込むとともに、添付された図面を用いることで、より詳細に明らかになろう。なお、以下の図面は、純粋に図示を目的としたものであり、権利範囲の制限を目的としたものではない。
図1は、パワーステアリングシステムを概略的に示す図である。 図2は、第1の極限位置(position extremale)から第2の極限位置にステアリング機構を択一的にシフトさせることを目的として位置アシストモータがサーボ制御されるとともに、例えば、ステアリング機構の耐久性をテストするために多数回にわたって繰り返され得る位置的な探索サイクル(cycle d'exploration en position)を例示する図である。 図3は、必要に応じて探索サイクルに重畳されることで、ステアリング機構がストローク端の停止部に接近するときに、アシストモータによって生成されるトルクを制限可能とする安全保障関数を示す図である。
本発明は、パワーステアリングシステム1における少なくとも1つの特性(このシステムに特有の特性であり、「所望の特性」と呼称される)を経験的に決定することを目的とした、前記パワーステアリングシステム1の特性評価方法に関する。
図1に示すように、パワーステアリングシステム1は、少なくとも1つの車首方位設定装置2を備える。この車首方位設定装置2は、「ステアリングアングル」A1と呼称されるパワーステアリングシステムの方位を設定することができる。
好ましくは、車首方位設定装置2は、ステアリングホイール2からなる。このステアリングホイール2を用いることで、(人間の)ドライバーは、パワーステアリングシステム1を具備する車両の手動制御を確保するために、前記ステアリングアングルA1を自由に設定することができるようになる。
前記ステアリングシステムは、ラック4のような少なくとも1つの可動部材4が設けられたステアリング機構3も備える。可動部材4の位置P4は、選択されたステアリングアングルに対応するように適合される。
したがって、以下の記載では、便宜上、可動部材4は、ラックと同一視してもよい。
周知の方法では、前記可動部材4、より詳細にはラック4は、好ましくは移動可能に取り付けられて、ステアリングケース内を並進するように案内される。
そして、ステアリング機構3を用いることで、ステアードホイール5のような方位可変部材5の方位を修正することができる。この方位可変部材5は、前記パワーステアリングシステム1が搭載された車両を操向するために、ラック4によって変位が引き起こされる。
周知の方法では、ステアリング機構3は、複数のステアリングタイロッド6を含み得る。これらのステアリングタイロッド6は、それぞれ、ラック4の一端をヨー角変更可能なステアリングナックルに接続するとともに、対応するステアードホイール5を支持している。
パワーステアリングシステム1は、前記ステアリング機構3を駆動可能に配置された、少なくとも1つのアシストモータ7も備える。
前記アシストモータ7は、ステアリング機構3を左右両方向に駆動可能とするために、好ましくは、双方向に作動する電気モータとなり得る。この電気モータは、例えばブラシレスモータとすることができる。
リニアモータ7を用いることは排除されないが、ロータリーモータ7を用いることが好ましい。
アシストモータ7は、第1の車載モジュール8を備えるコンピュータを介して配置される。この第1の車載モジュール8は、「アシストモジュール」8と呼称され、車首方位設定装置2の依存下で、すなわち、システム1に統合される。
車首方位設定装置2は、好ましくは、ステアリングアングル設定値A2を設定するために用いることができる。ステアリングアングル設定値A2は、典型的には、装置2がステアリングホイール2を備えているか、あるいは、装置2がステアリングホイール2によって構成される場合に、該ステアリングホイール2の角度位置P2によって設定され得る。
ステアリング設定値A2の規定に係る代替的なまたは補完的な方法によれば、車首方位設定装置2は、「ステアリングホイールトルク」と呼称される力データT2を供給することができる。この力データT2は、ドライバーによって前記車首方位設定装置2に及ぼされる力、より詳細にはドライバーによってステアリングホイール2に及ぼされるトルクに対応する。
前記ステアリングホイールトルクT2は、ステアリングホイール2に関連したトルクセンサ9によって測定することができる。
特にステアリングアングル設定値A2に応じて、および/または、必要に応じて、ドライバーによって前記車首方位設定装置2に作用する「ステアリングホイールトルク」T2に応じて、アシストモータ8は、前記アシストモジュール8に記憶されたアシスト則に従って、アシスト力設定値(アシストトルク設定値)T7を設定する。このアシスト力設定値T7は、システム1における実際のステアリングアングルA1、ひいては、ホイール5のヨー角を、車首方位設定装置2によって設定される方位に一致させるべく、アシストモータ7に適用される。
もちろん、他のパラメータ、特に、車両の縦速度のような車両の動的パラメータは、アシスト則による検討に考慮させることができる。
本発明は、好ましくは、パワーステアリングシステムに適用することができる、ということに注目されたい。このシステムにおいて、ステアリングホイール2は、ラック4と機械的に接続されており、それゆえ、ステアリングホイール2は、例えば前記ステアリングホイール2を支持しかつラック4に噛合するピニオン11が設けられたステアリングコラム10を介して、少なくとも間接的に、アシストモータ7と機械的に結合される。
このように、ステアリングホイール2は、ステアリング機構3と一体化されており、手動によるステアリング力および/またはステアリング動作を、可動部材(ラック)4に伝達したり、それとは逆に、アシストモータ7によって駆動されたりすることができる。
代替的に、本発明を「ステアバイワイヤ」システムと呼ばれるパワーステアリングシステムに適用することも想到され得る。このシステムにおいては、アシストモータ7によって駆動されるステアリングホイール2と可動部材(ラック)との間の機械的な駆動連結は存在せず、ステアリングアングル設定値A2および/またはステアリングホイールトルク情報T2をアシストモジュール8に伝送するとともに、それに次いで、アシストモジュール8がアシストモータ7をサーボ制御することになる電気的な連結のみが存在する。
アシストモータ7は、適切な機構、特にモータピニオン12によって、ラック4と結合させてもよい。モータピニオン12は、ことによると、ステアリングコラムのピニオン11とは別体とされており、図1に示されるように、ラック4に直接噛合する。あるいは、アシストモータ7は、ボールスクリューによってラック4と結合させてもよいし、ステアリングコラム10上に配置され、「シングルピニオン」機構と呼ばれる機構を構成する減速器を介して結合させてもよい。
機械リンク式ステアリングとステアバイワイヤのいずれを考慮しようとも、車首方位設定装置2は、「制御フェイズ」と呼ばれるフェイズ中に介入する。このフェイズの最中、パワーステアリングシステム1は、車両を経路に追従させるべく、その車両の駆動に効果的に割り当てられる。この経路は、その環境に対する前記車両の状況に応じて決定される。
本発明によると、本発明に係る方法は、そうした制御フェイズとは別に、つまり、ステアリングシステム1より一般には車両が交通状況から外れていて、環境に適合される車両経路を設定するために該車両の環境を考慮する必要も、車両およびその乗員の安全性を確保するために特定の経路に従う必要も無いときに、アシストモータ7の自動作動ステップ(a)と、測定ステップ(b)と、解析ステップ(c)と、を備える。ステップ(a)の最中、コンピュータ13は、車首方位設定装置2に対する外的な作用を必要とすることなく、予め確立された「探索サイクル」CYと呼ばれる1つまたは複数のサイクルに従う作動設定値を生成し、これをアシストモータ7に適用するのに用いられる。測定ステップ(b)においては、探索サイクルCYの最中、または、該探索サイクルCYが終了したときに、「指標パラメータ」と呼称される少なくとも1つの物理的パラメータが測定される。この物理的パラメータは、アシストモータ7の自動作動に対してパワーステアリングシステム1によって提供される応答に特有であり、かつ所望の特性を特徴付けるものである。解析ステップ(c)の最中、所望の特性が、指標パラメータの測定結果から定量化される。
パワーステアリングシステムの特性評価を進めることが望まれる際に、パワーステアリングシステム1の外部に配置され、かつ、該システム1と電気的に接続されることになるコンピュータ13を時折使うことは排除されないが、該コンピュータ13は、好ましくは、パワーステアリングシステム1、ひいては該システム1を備える車両に統合することができる。そのために、このコンピュータ13は、「特性評価モジュール」13と呼称される第2の車載モジュールを構成することができる。
好ましくは、第1のモジュール、つまり制御フェイズ中にステアリングをアシストするために用いられるアシストモジュール8と、第2のモジュール、つまり制御フェイズとは別に、パワーステアリングシステム1の特性評価のために自動化されたプロセスの監視を目的とした特性評価モジュール13と、は車両に搭載される同一のコンピュータ内に共存することになる。
有利なこととして、本発明は、オペレータによる人力、または、アシストモータ7とは別体で(かつ、例えば、ロボットアームと一体化される)付加的な外部モータのような外部の自動動力源を要求することなく、特性評価の最中にステアリング機構3を駆動するための専用の駆動源として、パワーステアリングシステム1に組み込まれたアシストモータ7を用いることが本質的に許容される。
したがって、さらに一般的には、本発明に係る特性評価は、パワーステアリングシステム1より詳細にはステアリング機構3上で、外部からの人力または外部モータによる能動的で機械的な作動を必要とせずに、より詳細には、人力または外部モータによって、ステアリングホイール2、ラック4における外見上の端部、または、ことによると該ラック4に接続されるロッド6若しくはホイール5のような機械的可動部材のいずれかを作動させることを必要とせずに実行することができる、という点で有利である。この機械的可動部材は、前記パワーステアリングシステム1または前記ステアリング機構3と、その外部と、の間の機械的なインターフェースを形成する。
したがって、本発明に係る特性評価用のステアリング機構3の作動は、もっぱら、パワーステアリングシステム1に元来存在する、駆動手段(アシストモータ7)と、必要に応じて監視手段(特性評価モジュール13)と、のみを用いることによって、自律的に、かつ容易に、かつ低コストで実行させることができる。
例えばブロッキングウェッジ、スプリング、および/またはダンパ等の1つまたは複数のパッシブな外部負荷の使用を提供することもできる、ということに注目されたい。ここで、1つまたは複数の外部負荷は、ステアリングシステム1における特定の挙動をシミュレートするとともに、ひいては所望の特性にアクセスするために、パワーステアリングシステム1における機械的なインターフェース(例えば、ステアリングホイール2、または、ラック4の端部)の一方および/または他方に結合する。
しかしながら、これらの外部負荷は、パッシブなものである。つまり、これらの外部負荷は、アシストモータ7とは異なり、元来、パワーステアリングシステムにエネルギーを供給するものではなく、むしろ、前記アシストモータ7によってステアリング機構3に供給されたエネルギーの全部または一部を消費したり、そのエネルギーの分配を、前記ステアリング機構3を通じて経時的に修正したりするために使用されることになる。
前述したように、本発明に係る特性評価方法は、車両を制御するための任意のフェイズとは別に、「バーチャル」シチュエーションとして適任となり得るテストシチュエーションおいて行われる。なぜならば、このテストシチュエーションは、特定の経路、または、車両の特定の動的挙動に追従させる必要を求めないからである。それ故、本発明に係る特性評価方法は、車両自身の使用から前記パワーステアリングシステム1の使用との相関を失わせることによって、結果的に前記車両、または該車両の乗員の安全性に係る制約を特性評価方法に課すことなく、車両の影響とは無関係に、パワーステアリングシステム1それ自体の特性を評価できるようにする。
したがって、本発明に係る方法は、流通の外部において、典型的には、パワーステアリングシステム1を備える車両のテストベンチ、または、車両上にパワーステアリングシステム1を組み立てる前に、該システム1単体(例えば、ホイール5と、必要に応じてステアリングタイロッド6と、が未だ配置されていないパワーステアリングシステム1)のテストベンチ上での、特に工場での特性評価に適合されることになる。
特性評価のための自動作動ステップ(a)は、車両の制御フェイズとは別に行われるため、探索サイクルCY、ひいては作動設定値を用いることでアシストモータ7を制御することができる、という点で有利になる。ここで、作動設定値の性質、形態および期間は、予め決定された作動ダイアグラム(「パターン」)に応じて決定され、車両の経路要求を満足することが求められることなく、特に車両、該車両の乗員、または、該車両の周囲に存在する人もしくは物体の安全性を考慮に入れることが求められることなく、所望の特性を最適な方法で決定することができるように、任意にかつ自由に選択されることになる。
したがって、実際は、その環境に対する車両特有の動的挙動を示すパラメータ、つまり、その自動車の外部の参照フレームでの自動車自身の振る舞いを示すパラメータ(特に、前述した外部の参照フレームにおいて検出される車両の縦速度、該車両の横加速度、該車両のヨーレート、または、障害物もしくは外部マーカ(例えば、トラフィックレーンの範囲を定める白線)に対する車両の距離)を取得(特に、測定)したり考慮したりするのを必要とすることなく、探索サイクルCY、より一般的には特性評価方法に際してアシストモータ7に適用される作動設定値を定義するとともに、これをアシストモータ7に適用することができる。
このように、前記探索サイクルは、車両の動的挙動を示す前記パラメータに関連したあらゆる制約に従うことなく、したがって、実際的には、その設定およびその適用に際し、そうしたパラメータに関連したあらゆる外部情報の取込、特にあらゆる視覚情報の取込を要求しない。
したがって、その環境下において車両の動的挙動を示すパラメータに関連した情報、つまり、人間のドライバーの感覚(特に、触覚および知覚)によって実行される情報の取込を通じずとも、アシストモータ7を作動させることができよう。ここで、人間のドライバーは、手動でのステアリングホイール2の操作、または、自動的な制御モジュールによって事項され得る自動的な獲得プロセス(例えば、カメラ、レーダー、特にレーザ、赤外線または超音波)によって、その情報に応答することになる。
多く見ても、前記探索サイクルは、例えば、アシストモータ7が出力可能な最大トルク(ひいては、該アシストモータ7が損傷することなく耐え得る最大電流)等、パワーステアリングシステム1自身の構成に固有の幾つかの物質的な制限を可能な限り尊重するように形作られ得る。
図2に示すように、探索サイクルは、好ましくは、少なくとも1回の符号の変換を含む。この符号の変換は、アシストモータ7を右方に作動させた後に左方に作動させるように(あるいは、その反対に作動させるように)、アシストモータ7の作動方向の反転に対応する。
したがって、「要素的な」探索サイクルと呼ばれる探索サイクルは、好ましくは、正の交互変化(positive alternation)と、負の交互変化(negative alternation)と、を含み得る。
しかしながら、もちろん、代替的に、要素的なサイクルは、所望の特性を設定するのに十分であれば、右方向またはそれとは反対に左方向へと、一方向にのみアシストモータ7を偏向させるために、例えば正である一定の符号を1回だけ交互変化させてもよい。
もちろん、各要素的な探索サイクルCYは、必要に応じて、好ましくは全く同じように、所定の反復回数Niに至るまで、何度も繰り返してよい。
必要であれば、探索サイクルCYを繰り返すことで、連続するサイクル中に、同一の指標パラメータの測定、例えば少なくとも1つの、あるいは、全く1つの割合で、1サイクルあたりの前記指標パラメータの測定を増やすことができるようになる。
したがって、所望の特性を定量化するために、複数サイクルにわたった、同一の指標パラメータの複数回にわたる連続した測定を用いることで(例えば、この目的のために、複数サイクルにわたる前記指標パラメータの単純平均または加重平均を用いたり、疑わしいと考えられる値を排除するように測定結果の選択さえも用いたりすることで)、解析ステップ(c)の正確性および信頼性を向上させることができる、という点で有利になる。ここで、解析ステップ(c)の最中、所望の特性が、前記指標パラメータ、または、前記平均値から定量化される。
もちろん、測定ステップ(b)の最中、アシストモータ7の作動によって生じる機械的なストレスに対する、パワーステアリングシステム1、より詳細にはステアリング機構3の応答は、観測された応答から所望の特性を決定するのに必要な数だけ、指標パラメータを測定し、あるいはこれを記録することによって観測される。
特に、必要とされる1つまたは複数の指標パラメータは、好ましくはアシストモータ7の参照フレーム内で表される、アシストモータ7のシャフトの位置(ひいては変位)P7、可動部材(ラック)4の位置(ひいては変位)P4、または、ステアリングホイール2の位置(ひいては変位)P2、速度P7’,P4’,P2’、特に、これらの要素7,4,2のいずれか1つの角速度(好ましくは、考えられ得る機械的な変速比を考慮することで、モータ7の参照フレーム内で表される角速度)、アシストモータ7によって提供される力T7、ステアリングホイールトルクT2、または、外部要素によってアシストモータ7に対して可動部材(ラック)に作用する保持力T4の中から必要に応じて測定され得る。
記載を簡潔にするべく、以下の記載では、対応する設定値と、指標パラメータによって測定される有効値と、を区別することが特に要求されるときには、与えられた定量値に関連した(測定または評価された)指標パラメータを明示するために、接尾辞「mes」を付加することができる。しかしながら、記載の簡潔化のため、指標パラメータ(測定された有効値)は、概して、対応する設定値と同一視され得る。
好ましくは、本発明に係る方法は、少なくとも1つの所望の特性、さらに好ましくは、複数(少なくとも2つ)の所望の特性さえをも決定可能とする。ここでいう所望の特性には、以下の特性が含まれる。
・アシストモータ7の温度上昇または熱的な発展レジーム
・ステアリング機構によって実行されるサイクルの繰り返し回数(Ni)に基づいた、ステアリング機構3またはアシストモータ7の摩耗度のような摩耗の指標によって特徴付けられる耐久特性
本発明によって提供されるこれらの異なる可能性は、以下の記載で詳述される。
本発明の1つの可能性によれば、自動作動ステップ(a)の最中、位置的な探索サイクルCY_posを適用することが提供され得る。この位置的な探索サイクルCY_posは、それぞれ位置P7,P4,P2に配置されたアシストモータ7ひいてはステアリング機構3、考慮される可動部材4、または、ステアリングホイール2を、第1の極限位置(「先端位置」)Xlow(ここでは、左方への下方位置)から、第2の極限位置Xupp(ここでは、右側での上方位置)へとサーボ制御するものである。ここで、第2の極限位置Xuppは、第1の極限位置とは異なる位置である。
好ましくは、位置的な探索サイクルCY_posは、それぞれ位置P7,P4,P2に配置されたアシストモータ7ひいてはステアリング機構3、考慮される可動部材4、または、ステアリングホイール2を、第1の極限位置Xlowから第2の極限位置Xuppへとサーボ制御するのとは反対に、代替的に、第2の極限位置Xuppから第1の極限位置Xlowへとサーボ制御することになる。
図2に示すように、要素的かつ位置的な探索サイクルCY_posは、時間の関数として位置設定値P7,P4,P2を表示するとともに、例えば三角形状の交互変化である第1の交互変化40と、第2の交互変化140と、を備える。ここで、第1の交互変化40は、初期位置(好ましくは中央位置C0)から第2の極限位置Xuppへと変位した後に、初期位置に戻る変位を定義する。第2の交互変化140は、初期位置から左方への変位であり、初期位置に戻る前に第1の極限位置Xlowに至る変位を定義する。
好ましくは、系統的なスキャンを得るために、Xlow=−Xuppに設定されることになる。
位置設定値P7,P4,P2、より詳細には極限位置Xlow,Xuppは、好ましくは、最大許容ストロークの半値L4/2の百分率(典型的には、静止フェイズを0%とすると、極限位置Xlow,Xuppについては、例えば、少なくとも20%、好ましくは少なくとも50%であるとともに、多くとも70%、80%または90%)として表示されることに注目されたい。
交互変化40,140は、静止フェイズ41,42に先んずる、および/または、静止フェイズ41,42の後に続く、としてもよい。
変位速度V7,V4,V2は、破線の傾斜の傾きに対応し、変位の振幅Xupp,Xlowに応じた変位期間を定める時刻マークt1,t2,t3,…を設定することで、自由に選択およびプログラムすることができる。
好ましい可能性によれば、連続して行われる複数の位置的な探索サイクルCY_posのシーケンスは、(ここでは2つの交互変化40,140を有する)各要素的かつ位置的な探索サイクルCY_posを所定の反復回数Niにわたって繰り返すことで、適用されることになる。
本願の変形例によれば、耐久テストを行うために、そうした位置的な探索サイクルCY_posを用いることができる。この耐久テストの最中、要素的かつ位置的な探索サイクルCY_posは、所定の反復回数Niにわたって繰り返されることになる(ここでは、極限位置Xlow,Xupp間での完全な往復(full round trip)に対応)。この反復回数Niは、好ましくは250、1000、10(10000)、10(100000)、または、10(1000000)以上となる。そのNi回にわたる反復の最中、および/または、Ni回にわたる反復が終了したタイミングで、少なくとも1つの摩耗の指標パラメータが測定されることになる。この摩耗の指標パラメータは、パワーステアリングシステム1、より詳細にはステアリング機構3および/またはアシストモータ7の全体または一部の摩耗を示しており、それゆえ、この指標パラメータは、パワーステアリングシステム1の耐久特性を示すことになる。
前記摩耗の指標パラメータは、例えば、(クリアランスの出現または増大を示す)機械部品上での材料厚さの喪失、塑性的な残留変形に起因した前記機械部品(モータシャフト7、ラック4等)上での基準寸法の恒久的な変形、その最大サイズまたは密度(モータシャフト7、ラック5等の機械的な部材における単位堆積あたりの数)が所定の警告閾値を超えた微少亀裂の出現、アシストモータ7の巻き線の電気抵抗値、アシストモータ7の温度(温度ドリフト)等としてもよい。
好ましくは、耐久テストの最中、ステアリング機構3、より詳細にはラック4のいずれか一方の端部は、ストローク端で衝突するリスクが増大する「孤立状態で」機構3が作動するのを妨げるべく、アシストモータ7によって機構3に与えられるエネルギーの少なくとも一部を発散するように、スプリング、エラストマーブロックまたは油圧式シリンダー等の減衰装置によって構成されるパッシブな負荷に結合させることができる。
本出願の別の変形例によれば、連続して行われる複数の位置的な探索サイクルCY_posを、力探索サイクルCY_forceの代わりに、アシストモータ7の熱的テストを実行するために用いることができる。
このために、例えば、所定の反復回数Niの最中、または、それが終了したタイミングにて到達した最大温度を決定することを目的として、例えば、指標パラメータとしてアシストモータ7の温度を測定することができよう。
要素的な位置的な探索サイクルCY_posに基づいた、そうした熱的テストを実行するために、好ましくは、5以上、10以上、100以上、あるいは4000以上のもの反復回数Niが用いられることになる。
それとは逆に、本願のもう1つ別の変形例によれば、ステアリングシステム1の耐久テストを実行するために、位置的な探索サイクルよりはむしろ、一連の多数にわたって連続した力探索サイクルCY_forceを用いることができる。ここで、力探索サイクルCY_forceは、典型的にはNi=10よりも多く、Ni=10よりも多く、Ni=10よりも多く、あるいは、Ni=10よりも多くのサイクル(反復回数)となる。
そうした耐久テストの最中、1つ以上の摩耗の指標パラメータを、前述のようにして監視してもよい。
力探索サイクルCY_forceに基づいたそうした耐久テストは、ステアリングホイール2およびラック4を自由にした状態で、または、好ましくは、ステアリングホイール2および/もしくはラック4を遮断した状態で行うことができる。
その上、本発明に係る特性評価方法は、作動ステップ(a)の最中に、安全保障サブステップ(a1)を含んでもよい。この安全保障サブステップ(a1)の最中、アシストモータ7に適用されるモータトルク設定値T7は、該トルク設定値(の絶対値)を、所定の安全保障閾値T7_safe未満に維持するために制限される。この安全保障閾値T7_safeは、超えることが望まれない限界位置Xlimに近づいた段階にあるとき、例えば、ストローク端の停止部S1,S2に近づいた段階にあるときに、調整(より詳細には削減)されることになる。
このために、「安全保障関数」と呼ばれる関数が使用される。この機能は、図3に示すように、(縦座標上で)ステアリングホイールトルクT7をステアリング機構の位置P7,P4,P2を示す値、より好ましくはラック4の位置P4を示す値に関連付ける参照フレーム内で、一方では認可領域D1(図3で空白とされた領域)を定義するとともに、他方では禁止領域D2(図3でハッチが付された領域)を定義する。ここで、2つ領域の境界は、安全保障閾値T7_safeに対応する。
考慮される各変位方向(右方向または左方向)において、安全保障閾値T7_safeは、安全位置Xsafeから低下する(つまり、安全保障閾値T7_safeの絶対値が減少する)とともに、好ましくは、限界位置Xlimに達したときにゼロになるまで低下する、ということに注目されたい。ここで、安全位置Xsafeは、考慮される変位方向においては、限界位置Xlimの手前側に配置される。
そのため、安全保障関数は、安全位置Xsafeから限界位置Xlimにかけて減少する傾斜を形成し得る。
したがって、限界位置Xlimの超過を避けるために、より詳細には、該限界位置Xlimに接近したときに、(もちろん、使用される探索サイクルが、停止部S1の位置の設定を狙いとしていないとき)停止部S1との衝突を避けるために、ステアリング機構3に段階的な減速を強いることができる。
しかしながら、限界位置Xlimから離間するときには機構3にブレーキをかける必要が無いため、図3の認可領域D1において矩形の角形状で表された境界部分に示されるように、安全保障閾値T7は、その最大値(平坦な値)まで直ちに戻ってもよい。
限界位置Xlimは、好ましくは、対応するストローク端の停止部S1,S2の位置に対する百分率として定義される。この百分率の大きさは、例えば、75%と100%との間、より詳細には80%と95%との間に設定される。
もちろん、本発明は、前述した特性評価方法の全部または一部を実行可能なパワーステアリングシステム1そのものにも係る。
したがって、本発明は、さらに詳細には、完全な特性評価「ツールボックス」を構成する特性評価モジュール13を備えるパワーステアリングシステム1に係る。ここで、特性評価「ツールボックス」は、特に、工場でのシステム1の自動較正および開発を促進するべく、選択的に、1つの探索サイクルを含みかつ実行可能とされる。
したがって、本発明は、車両に備えられるパワーステアリングシステム1に関する。このパワーステアリングシステム1は、ステアリングホイールのような少なくとも1つの車首方位設定装置2であって、ドライバーによってパワーステアリングシステムにおけるステアリングアングルA1を設定可能とする車首方位設定装置2と、ラック4のような少なくとも1つの可動部材4が設けられたステアリング機構3であって、その可動部材4の位置P4が、選択されたステアリングアングルA1に対応するように適合されるステアリング機構3と、前記ステアリング機構3を駆動可能に配置された、少なくとも1つのアシストモータ7と、を備える。前記パワーステアリングシステム1は、一方では、その環境に対する車両の状況に応じて決定される経路に前記車両を追従させるべく、パワーステアリングシステム1が車両の駆動に割り当てられるときに、アシストモータ7に対する制御設定値を生成可能とする「アシスト則」と呼称される第1の機能セットを含んだ、「アシストモジュール」8と呼称される第1の車載モジュール8と、他方では、前記アシスト則とは別に、パワーステアリングシステム1が車両の駆動に割り当てられていない期間の最中、前記パワーステアリングシステムにおいて「所望の特性」と呼称される少なくとも1つの特性を経験的に決定することを意図した特性評価方法を自動的に実行可能な、「特性評価機能」と呼称される第2の機能セットを含んだ、「特性評価モジュール」13と呼称される第2の車載モジュール13と、を備える。
アシストモジュール8と同様に、特性評価モジュール13は、電気的モジュールまたはコンピュータモジュールとすれば好ましい。
前述したように、前記特性評価方法は、アシストモータ7の自動作動ステップ(a)であって、該自動作動ステップ(a)の最中、第2の車載モジュール13が、車首方位設定装置2に対する外的な作用を必要とすることなく、測定ステップ(b)を可能とするために、予め確立された「探索サイクル」CYと呼称される1つまたは複数のサイクルに従う作動設定値(T7,V7,P7)を自動的に生成し、該作動設定値をアシストモータ7に適用する自動作動ステップ(a)と、前記測定ステップ(b)によれば、探索サイクルCYの最中、または、該探索サイクルCYが終了したときに、「指標パラメータ」P7_mes,T7_mes,T2_mes,V2_mes等と呼称され、アシストモータ7の自動作動に対してパワーステアリングシステム1によって提供される応答に特有でありかつ所望の特性を特徴付ける少なくとも1つの物理的パラメータが測定される測定ステップ(b)と、解析ステップ(c)であって、所望の特性が、指標パラメータの測定結果から定量化される解析ステップ(c)と、を備える。
したがって、特性評価モジュール13およびアシストモジュール8は、好ましくは、ステアリングシステム1と統合され、特に、独立して使用可能な車載用計算モジュールと統合される。
特性評価機能、より詳細にはそれらの特性評価機能が自動的に実行する探索サイクルCYは、例えば、前記特性評価モジュール13および/またはマップモジュール内にプログラムされた関数ライブラリ(dllファイル)という形式で、特性評価モジュール13の不揮発性メモリ内に記憶することができるという点で有利である。
したがって、特性評価モジュール13は、例えば、車両の制御フェイズとは独立して、前述した探索サイクルから選択される1つのサイクルCYを選択的に作動させることができるように、複数の予め設定された探索サイクルCYを含む。
好ましくは、第2の車載モジュール(特性評価モジュール)13は、ステアリング機構3およびアシストモータ7の疲労摩耗を生成することを目的として、アシストモータ7の影響下において、ステアリング機構3に、第1の極限位置Xlowと第2の極限位置Xuppとの間で連続した往復移動を行わせるべく、連続した位置的な探索サイクルCY_posを用いる耐久特性評価機能を編成する。
特性評価モジュール13は、好ましくはセレクタも備えることになる。このセレクタは、他の特性評価機能およびアシスト機能とは別に、利用可能な前記特性評価機能の一方または他方を選択および実行可能とし、ひいては、車両の制御とは独立して、特性評価のためにアシストモータ7を自動的にかつ自律的に制御可能とする。
もちろん、本発明は、前述した変形例には限定されず、特に当業者であれば、前述した特徴を単体で用いたり、組み合わせたりしてもよいし、それらを均等物に置き換えてもよい。

Claims (5)

  1. パワーステアリングシステム(1)において「所望の特性」と呼称される少なくとも1つの特性を経験的に決定することを目的とした、前記パワーステアリングシステム(1)の特性評価方法であって、
    前記パワーステアリングシステム(1)は、
    ステアリングホイール(2)のような少なくとも1つの車首方位設定装置(2)であって、前記パワーステアリングシステム(1)において「ステアリングアングル」A1と呼称される方位を設定可能とする前記車首方位設定装置(2)と、
    ラック(4)のような少なくとも1つの可動部材(4)が設けられたステアリング機構(3)であって、前記可動部材(4)の位置(P4)が、選択された前記ステアリングアングル(A1)に対応するように適合される前記ステアリング機構(3)と、
    前記ステアリング機構(3)を駆動可能に配置された、少なくとも1つのアシストモータ(7)と、を備え、
    前記特性評価方法は、
    制御フェイズであって、該制御フェイズの最中、その環境に対する車両の状況に応じて決定される経路に車両を追従させるべく、前記パワーステアリングシステム(1)が前記車両の駆動に割り当てられる前記制御フェイズとは別に、
    前記アシストモータ(7)の自動作動ステップ(a)であって、該自動作動ステップ(a)の最中、コンピュータ(13)が、前記車首方位設定装置(2)に対する外的な作用を必要とすることなく、予め確立された「探索サイクル」(CY)と呼称される1つまたは複数のサイクルに従う作動設定値を自動的に生成し、該作動設定値を前記アシストモータ(7)に適用するのに用いられる前記自動作動ステップ(a)と、
    測定ステップ(b)であって、該測定ステップ(b)によれば、前記探索サイクル(CY)の最中、または、該探索サイクル(CY)が終了したときに、「指標パラメータ」(P7_mes,T7_mes,P4_mes,T2_mes,V2_mes)と呼称され、前記アシストモータ(7)の自動作動に対して前記パワーステアリングシステム(1)によって提供される応答に特有でありかつ前記所望の特性を特徴付ける少なくとも1つの物理的パラメータが測定される前記測定ステップ(b)と、
    解析ステップ(c)であって、該解析ステップ(c)の最中、前記所望の特性が、前記指標パラメータの測定結果から定量化される前記解析ステップ(c)と、を備え、
    前記自動作動ステップ(a)の最中、位置的な探索サイクルが適用され、該位置的な探索サイクルは、前記アシストモータ(7)ひいては前記ステアリング機構(3)を、第1の極限位置(Xlow)から該第1の極限位置(Xlow)とは異なる第2の極限位置(Xupp)へと位置的にサーボ制御するとともに、好ましくは、それとは反対に、前記第2の極限位置(Xupp)から前記第1の極限位置(Xlow)へと位置的にサーボ制御する
    ことを特徴とするパワーステアリングシステムの特性評価方法。
  2. 請求項2に記載されたパワーステアリングシステムの特性評価方法において、
    前記位置的な探索サイクル(CY_pos)は、好ましくは250以上、1000以上、10以上、10以上または10以上となる所定の反復回数(Ni)にわたって繰り返され、
    少なくとも1つの疲労指標パラメータが測定され、
    前記疲労指標パラメータは、前記パワーステアリングシステム(1)の一部または全部、より詳細には前記ステアリング機構(3)および/もしくは前記アシストモータ(7)の一部または全部の摩耗を示す
    ことを特徴とするパワーステアリングシステムの特性評価方法。
  3. 請求項1または2に記載されたパワーステアリングシステムの特性評価方法において、
    少なくとも1つの前記所望の特性、好ましくは複数の前記所望の特性を決定することができ、
    前記所望の特性には、
    前記アシストモータ(7)の温度上昇、または、前記アシストモータ(7)熱的な発展レジームと、
    前記ステアリング機構(3)によって実行される繰り返しサイクルの回数(Ni)に基づいた、摩耗の指標によって特徴付けられる耐久特性と、
    が含まれる
    ことを特徴とするパワーステアリングシステムの特性評価方法。
  4. 車両に備えられることを意図したパワーステアリングシステム(1)であって、
    ステアリングホイールのような少なくとも1つの車首方位設定装置(2)であって、ドライバーによって前記パワーステアリングシステムにおけるステアリングアングル(A1)を設定可能とする前記車首方位設定装置(2)と、
    ラックのような少なくとも1つの可動部材(4)が設けられたステアリング機構(3)であって、その可動部材(4)の位置(P4)が、選択された前記ステアリングアングル(A1)に対応するように適合される前記ステアリング機構(3)と、
    前記ステアリング機構(3)を駆動可能に配置された、少なくとも1つのアシストモータ(7)と、を備え、
    前記パワーステアリングシステム(1)は、
    一方では、その環境に対する前記車両の状況に応じて決定される経路に該車両を追従させるべく、前記パワーステアリングシステムが車両の駆動に割り当てられるときに、前記アシストモータに対する制御設定値を生成可能とする「アシスト則」と呼ばれる第1の機能セットを含んだ、「アシストモジュール」と呼称される第1の車載モジュール(8)と、
    他方では、前記アシスト則とは別に、前記パワーステアリングシステム(1)が車両の駆動に割り当てられていない期間の最中、前記パワーステアリングシステムにおいて「所望の特性」と呼称される少なくとも1つの特性を経験的に決定することを意図した特性評価方法を自動的に実行可能な、「特性評価機能」と呼称される第2の機能セットを含んだ、「特性評価モジュール」と呼称される第2の車載モジュール(13)と、を備え、
    前記特性評価方法は、
    前記アシストモータ(7)の自動作動ステップ(a)であって、該自動作動ステップ(a)の最中、前記第2の車載モジュール(13)は、前記車首方位設定装置(2)に対する外的な作用を必要とすることなく、測定ステップ(b)を可能とするために、予め確立された「探索サイクル」CYと呼称される1つまたは複数のサイクルに従う作動設定値(T7,V7,P7)を自動的に生成し、該作動設定値を前記アシストモータ(7)に適用する前記自動作動ステップ(a)と、
    前記測定ステップ(b)であって、該測定ステップ(b)によれば、前記探索サイクルの最中、または、該探索サイクルが終了したときに、「指標パラメータ」(P7_mes,T7_mes,T2_mes,V2_mes)と呼称され、前記アシストモータ(7)の自動作動に対して前記パワーステアリングシステム(1)によって提供される応答に特有でありかつ前記所望の特性を特徴付ける少なくとも1つの物理的パラメータが測定される前記測定ステップ(b)と、
    解析ステップ(c)であって、該解析ステップ(c)の最中、前記所望の特性が、前記指標パラメータの測定結果から定量化される前記解析ステップ(c)と、を備え、
    前記自動作動ステップ(a)の最中、位置的な探索サイクルが適用され、該位置的な探索サイクルは、前記アシストモータ(7)ひいては前記ステアリング機構(3)を、第1の極限位置(Xlow)から該第1の極限位置(Xlow)とは異なる第2の極限位置(Xupp)へと位置的にサーボ制御するとともに、好ましくは、それとは反対に、前記第2の極限位置(Xupp)から前記第1の極限位置(Xlow)へと位置的にサーボ制御する
    ことを特徴とするパワーステアリングシステム。
  5. 請求項5に記載されたパワーステアリングシステムにおいて、
    前記第2の車載モジュール(13)は、耐久特性評価機能を含み、
    前記耐久特性評価機能は、前記ステアリング機構および前記アシストモータの疲労摩耗を生成することを目的として、前記アシストモータの影響下において、前記ステアリング機構(3)に、前記第1の極限位置(Xlow)と前記第2の極限位置(Xupp)との間で連続した往復移動を行わせるべく、連続した位置的な探索サイクル(CY_pos)を用いる
    ことを特徴とするパワーステアリングシステム。
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