JP2021500790A - 音響拡散装置の空間的配設 - Google Patents

音響拡散装置の空間的配設 Download PDF

Info

Publication number
JP2021500790A
JP2021500790A JP2020521349A JP2020521349A JP2021500790A JP 2021500790 A JP2021500790 A JP 2021500790A JP 2020521349 A JP2020521349 A JP 2020521349A JP 2020521349 A JP2020521349 A JP 2020521349A JP 2021500790 A JP2021500790 A JP 2021500790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acoustic
diffuser
type
stage
spatial arrangement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020521349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7288437B2 (ja
Inventor
エイル,クリスチャン
ベルナール,フロラン
コンべ,クリストフ
コルテール,エチエンヌ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
L Acoustics SAS
Original Assignee
L Acoustics SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by L Acoustics SAS filed Critical L Acoustics SAS
Publication of JP2021500790A publication Critical patent/JP2021500790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7288437B2 publication Critical patent/JP7288437B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R27/00Public address systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S7/00Indicating arrangements; Control arrangements, e.g. balance control
    • H04S7/30Control circuits for electronic adaptation of the sound field
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/28Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
    • H04R1/2807Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements
    • H04R1/2815Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bass reflex type
    • H04R1/2819Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bass reflex type for loudspeaker transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2201/00Details of transducers, loudspeakers or microphones covered by H04R1/00 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2201/40Details of arrangements for obtaining desired directional characteristic by combining a number of identical transducers covered by H04R1/40 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2201/4012D or 3D arrays of transducers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)

Abstract

本発明は、音響信号の拡散を最適化し、かくして従来のステレオシステムに置換するための空間的配設(1000)に関する。このために、空間的配設(1000)は、空間化された音響信号を拡散するように適応され、Nを3より大きい整数として、空間化された音響信号はN個の互いに明確に異なるオーディオ信号を含み、空間的配設(1000)は、大部分が舞台(1)の幅全体にわたって分布しているN個の音響拡散装置(100)セットを含む。各々の音響拡散装置(100)は、1つのオーディオ信号を受信し、伝送されたオーディオ信号の音を増幅し拡散する。詳細には、各々の音響拡散装置(100)は、受信したオーディオ信号によって伝送された音の特性、特に音響周波数帯域およびオーディオ信号の周波数帯域の音響強度を再生し保存するために特定的に適応されている。【選択図】図4

Description

本発明は、コンサートホールまたは野外フェスティバル用の舞台のような上演舞台向けの音響拡散装置の空間的配設に関する。
今日、コンサートの音響装置は、舞台の枠の左側と右側に配設された、2つの立上った拡散地点によって主として実施されている。図1aは、このようなステレオ配設10を表わしている。
この例では、Mを1以上の整数として、M個のスピーカシステムの垂直方向スタック3が舞台1の左側Gに配置され、同じスタック3が舞台1の右側に配置されている。この場合、これらの垂直方向のスピーカシステム群は、全体として舞台の幅L以内にとどまりながら、舞台1の左側Gおよび右側Dに懸吊されている。
このステレオ配設10は同様に、一方がスピーカシステムスタック3の下で舞台の枠の左側Gに配置され、もう一方が右側Dに配置された2つの同一のサブバススピーカシステムのセット4をも含み、各セット4は、Yを1以上の整数として、Y個という数のサブバススピーカシステムを含んでいる。
これらのサブバススピーカシステムセット4は、立上げられているか、または床に据え付けられるか、さらには、舞台1に対する共線ラインに沿って、聴衆2のいるフロアに配置させられる可能性がある。
図1aによって描かれているようなステレオ配設10は、同一の、または、異なる2つのオーディオ信号を拡散させるために適応されている。
ステレオ配設10によって拡散される2つの信号が内容的、および、強度的に同一である場合には、左側Gおよび右側Dの2つの拡散地点によって形成されるラインの垂直二等分線上に聴衆が居さえすれば、2つのスピーカシステムスタック3の間の中央で、等価の音源がそこで感知される。
このライン上に位置する聴衆のためには、2つのスピーカシステムスタック3の中に注入される信号の相対的強度を加減することにより、音源をさらに空間化することができる。
空間化とは、舞台1上に位置する楽器が発する音のような特定の音の発出領域を空間の中で位置特定できることを意味する。発出がとらえられて、増幅され、次に、音響装置の配設によって復元される音源の場合、この音源が位置する空間の領域と、この同じ音源からの音響発出を聴衆が知覚する空間の領域との間に一致が存在する場合に「良好な空間化」と言われる。
強度の立体音響効果は、左側のスタック3によって拡散される信号の強度、および/または、右側のスタック3によって拡散される信号の強度を変動させることによって、音源の空間化を修正することを可能にする。このとき、等価の音源を2つのスピーカシステムスタック3間で空間化することができる。しかしながら、空間化は、垂直二等分線上に位置する聴衆に対して適正に機能する。垂直二等分線の外に位置する聴衆にとっては、空間化は不良である。
左右の2つのスピーカシステムスタック3によって再現される内容的に同一の2つのオーディオ信号(例えば中心に設置された音源)を使用すると、聴衆が垂直二等分線上にいなくなると直ちに知覚可能な干渉が発生する。これらの干渉は、再現すべきメッセージの再現品質、特に了解度を大幅に劣化させる効果をもつ。この場合、音響エンジニアは当然のことながら、干渉の規模を制限するため2つのスピーカシステムスタック3のカバーする範囲の重なりを回避することになる。
拡散された2つのオーディオ信号が内容的に異なる場合、干渉現象ははるかに目立たなくなり、異なる2つの地点において2つの音源を空間化することもまた、可能である。干渉はもはや問題でない(各々のスピーカシステムスタック3が特定のオーディオ信号を再現するという極端な場合)ことから、音響エンジニアは、聴衆が、右側に位置するスタック3により拡散されたオーディオ信号と左側に位置するスタック3により拡散されたオーディオ信号とを同時に聞くことができるように、2つのスピーカシステムスタック3の共通のカバーする範囲を最大限にしようとする。共通のカバーする範囲外に位置付けられた聴衆には、2つのオーディオ信号ではなく、左右のスピーカシステムスタック3により拡散されたオーディオ信号のいずれか一方が聞こえることになる。
したがって、同一のオーディオ信号の場合に示される勧告との間に矛盾が存在することが分かる。
したがって、ステレオ配設10では、空間化されたオーディオ信号の了解度と優れた空間化を全ての聴衆のために調和させることは不可能と思われる。
図1bは、舞台1の左側、および、右側で同一のオーディオ信号を拡散させる図1aのステレオ配設10の備わった劇場の上面図を表わす。この図1bでは、音の空間化の質は、垂直二等分線5に近い領域に対応する優れた空間化の領域ZBSについては明灰色で、空間化の質が中程度である領域ZMSについては暗灰色で、そして空間化の質が低く、聴衆が全てのスピーカシステムスタック3を知覚しない領域ZFSについては白色で表わされている。
図1cは、図1aに示されたステレオ配設10の左G、および、右Dの音響拡散地点によって生成される、20Hz〜63Hzの周波数範囲にわたる音響レベルを表わしている。この図には同様に、干渉領域の典型的な音響レベルの損失も見られる。音質は、大幅に劣化している。
コンサートの音響装置には、聴衆の大部分がこの垂直二等分線5の外にいる、大勢の聴衆2のために、音楽内容を可能なかぎり良好に再現するという役目がある。この事実確認をふまえて、左側G、および、右側Dの2つの拡散地点を、舞台に対し共線的に配置された(技術的特性、および、スピーカシステムの品質において)同一の拡散地点のセットにより置換することから成るマルチチャンネル式音響装置が採用され始めている。
この配置により音響エンジニアは、空間化された音源を表わすオーディオ信号をそれらに最も近い拡散地点に位置付けることが可能になる。ここで、空間化されたオーディオ信号が話題となる。
聴衆2がこれらの拡散地点の共通のカバーする範囲内にいる場合、先に説明した問題点は解決する。したがって、マルチチャンネル式音響装置のための拡散地点の共通のカバーする範囲の最大化が追求される。
実際、各音源は、それに最も近くに位置決定された唯一の拡散地点によって再現され得る。その結果、音は音源の物理的位置に整合して発出され、位置決定が良いと言われる。要するに、この再現は大部分が1つの拡散地点から行なわれることから、音質は干渉が無いため最適である。
しかしながら、この構成は、パワフルかつダイナミックで、低音域で重いスペクトル成分を有する現代音楽を再現する場合には、最適ではない。
特に、左/右構成で行なってきたものと同数のスピーカシステムを各々のマルチチャンネル式拡散地点に置くことは、予算の問題と同時に舞台の視覚妨害の問題から見ても不合理であると思われる。
したがって、先行技術の欠陥、欠点、および、障害を緩和する、異なるタイプの楽器およびその特異性、楽器の密度など、音響装置における音楽の空間化に結び付けられる要件を考慮に入れる真の必要性、特にこれらの異なるパラメータを制御できるようにする空間的配設の必要性が存在する。
上述の1つ以上の欠点を解決するため、本発明は、舞台用の音響拡散装置の空間的配設において、空間化された音響信号を拡散するように適応され、Nを3より大きい整数として、空間化された音響信号がN個の互いに明確に異なるオーディオ信号を含み、大部分が舞台の幅全体にわたって分布しているN個の音響拡散装置セットを含み、各々の音響拡散装置が1つのオーディオ信号を受信し、音響拡散装置がオーディオ信号を増幅し拡散するように適応されている音響拡散装置の空間的配設であって、各々の音響拡散装置が、受信したオーディオ信号の特性、特に音響周波数帯域およびオーディオ信号の周波数帯域の音響強度を再生し保存するために特定的に適応されていることを特徴とする、音響拡散装置の空間的配設に関する。
有利には、音響拡散装置は、音響特性の異なる少なくとも2つのタイプのものであり、舞台上の少なくとも1つの中央領域、および、少なくとも2つの側方領域が画定され、中央領域は第1のタイプにしたがった少なくとも2つの音響拡散装置を含み、側方領域の各々は第2のタイプにしたがった少なくとも1つの音響拡散装置を含む。
舞台の枠内の音響拡散装置の視覚的印象を限定するため、そして、舞台に最も近い人を過度に高い音圧レベルに曝露しないために、音響拡散装置は、舞台の枠に全体的に整列させられ、概してコンサートホール内で使用されている標準的な担持構造上に組付けられた状態で、舞台の上方に位置決定されている。
単独で、または、組合せた形で使用可能な特定の特徴、または、実施形態は、以下の通りである。
・ 空間的配設はさらに、第3の音響拡散装置タイプを含み、この第3の音響拡散装置タイプは、第3のタイプの拡散装置によって受信された単数または複数のオーディオ信号によって伝送された音のバス、および、infra−graves(インフラバス)を拡散するように適応されている。
○ 第3のタイプの拡散装置は中央領域内に位置決定されている。
・ 空間的配設は以下のものを含む。
○ Mを1以上の整数として、舞台の左側にM個のスピーカシステムの第1の垂直方向スタックと、第1のスタックと同一の舞台の右側のM個のスピーカシステムの第2の垂直方向スタックとを含むステレオ配設に置換する目的で、Xを2以上の整数として、2M/X個以下の数量のスピーカシステムを含む中央領域内の第1のタイプのX個の音響拡散装置、または
○ MおよびYを1以上の2つの整数として、各々Y個のサブバススピーカシステムを含む一方のセットが舞台の左側に配置され、もう一方のセットが右側に配置される計2個の同一のセット、ならびに舞台の左側のM個のスピーカシステムの第1の垂直方向スタック、および、第1のスタックと同一の舞台の右側のM個のスピーカシステムの第2の垂直方向スタックを含むステレオ配設に置換する目的で、第3のタイプの音響拡散装置を構成するための2Y以下の数のサブバススピーカシステム、ならびに、Xを2以上の整数として、2M/X以下の数量のスピーカシステムを含む、中央領域内の第1のタイプのX個の音響拡散装置。
・ 第2のタイプの音響拡散装置は、ミドル/トレブル帯域内の第1のタイプの音響拡散装置の音響出力以下の固有最大音響出力を送出するか、および/または
・ 第2のタイプの音響拡散装置は、低周波数帯域内の第1のタイプの音響拡散装置の音響出力に比べて、少なくとも2dB低い固有最大音響出力を送出する。
第2の態様において、本発明は、ステレオ配設に置換するための舞台用の音響拡散装置の最適化された空間的配設を決定するための方法において、
− ステレオ配設は、Mを1以上の整数として、舞台の左側のM個のスピーカシステムの第1の垂直方向スタック、および、第1のスタックと同一の舞台の右側のM個のスピーカシステムの第2の垂直方向スタックを含み、
− 最適化された空間的配設は、N個の音響拡散装置を含み、空間的配設は、空間化された音響信号を拡散するように適応され、Nを3より大きい整数として、空間化された音響信号がN個の互いに明確に異なるオーディオ信号を含み、空間化された音響信号が拡散の上流側で実現される音響創出プロセスに由来しており、各々の音響拡散装置が1つのオーディオ信号を受信し、音響拡散装置がオーディオ信号を増幅し拡散するように適応されており、
− 音響拡散装置が、音響特性の異なる少なくとも2つのタイプを得るような形で選択される、選択ステップと、
− 少なくとも1つの中央領域、および少なくとも2つの側方領域を画定する、舞台の幅全体の分割ステップと、
− Xを2以上の整数として、2M/X以下の数量のスピーカシステムを含むXという数の第1のタイプの音響拡散装置が中央領域内に配置され、N−Xという数の第2のタイプの音響拡散装置が側方領域内に配置される、音響拡散装置の設置ステップと、
を含む方法に関する。
ステレオ配設が同様に、Yを1以上の整数として、各々Y個のサブバススピーカシステムを含む2つの同一のセットを含む場合に、一方のセットは舞台の左側に配置され、もう一方のセットは右側に配置され、該方法は、有利には以下のように整備される。
− 選択ステップに際して、音響拡散装置は、第1のタイプ、および、第2のタイプとは音響特性が異なる第3のタイプも得るような形で選択され、
− 音響拡散装置の設置ステップに際しては、第3のタイプの音響拡散装置を構成するための2Y以下の数のサブバススピーカシステムが中央領域内に配置される。
本発明は、単に一例としてのみ記されている以下の説明を、添付の図面を参照しながら読むことによってより良く理解されるものである。
従来のステレオ配設を表わす。 音響拡散地点によって拡散された音の空間化の質、および20Hz〜63Hzの周波数範囲にわたり音響拡散地点によって生成された音響レベルをそれぞれに例示する、図1aにしたがった左右のスピーカシステムスタックの各々の中で同一のオーディオ信号を拡散する従来のステレオ配設の上面図を表わす。 本発明の第1の実施形態に係る空間的配設を表わす。 本発明の第2の実施形態に係る空間的配設を表わす。 図3aの空間的配設において利用される異なるタイプの音響拡散装置の周波数に応じた、SPL(音圧レベル)のdBの応答曲線を表わす。 本発明の第3の実施形態に係る空間的配設を表わす。 異なる楽器(または音源)のdBuの振幅を表わす。 空間化された7つのオーディオ信号のdBuのエネルギー分布を表わす。 ステレオ配設を表わす。 図8aのステレオ配設に置換することを目的とする本発明の第4の実施形態に係る空間的配設を表わす。 ステレオ配設を表わす。 図9aのステレオ配設に置換することを目的とする本発明の第4の実施形態の一変形形態に係る空間的配設を表わす。 本発明の第5および第6の実施形態に係る空間的配設を表わす。 ステレオ配設に置換することを目的として本発明の空間的配設を決定するための方法の異なる概要を表わす。
定義
以下の記述において、「舞台の枠」なる用語は、舞台が占有する表面によって画定される空間、ならびに、この表面の上方に位置する空間を意味する。
「空間化された音響信号」なる用語は、と言うと、それは、復元され、拡散される場合に、聴取領域内で空間的印象を復元するように構成された音響信号に対応する。
これは、イベントの際に使用される音響拡散装置の物理的配置を予測しながらの公開拡散の上流側での、あるいは、(ライブ状況)の録音された音、および/または、舞台上の受信装置から実時間での音響創出プロセスに由来するものであり得る。
これには、あらゆる場合において、空間的情報(方位角、距離、高度、音源の幅等)を各々の音に結び付け、こうして1つの「音源」を形成することが仮定される。デバイス(プロセッサ、情報処理プログラム)はこのとき、オーディオ信号を創出することができ、これらのオーディオ信号はその位置、空間化された信号、および、各々の音源に結び付けられた空間的情報に応じて、単数または複数の拡散装置へと伝送されることになる。
プロセッサ/プログラムは、このために空間化技術を基礎としており、この技術の例としては以下のものが挙げられる。
・ 強度立体音響効果の拡張(例えば、ベクター・ベースのアンプリチュードパンニング)。
・ 波動方程式の直交解に基づく技術(例えば、球面座標については3D、極座標については2次元での高次アンビソニクス)。
・ 極限を伴う式に基づく技術(例えば、波面合成方式)。
これらの技術は全て、単数または複数の音響拡散装置に伝送されることになるオーディオ信号を創出し、かつ、必要とされる空間的印象を創出するために、各々の音源に結び付けられた信号の修正を可能にするフィルタリング作業を規定する。こうして、オーディオ信号は、オーディオ信号が結び付けられている音響拡散装置によって再度伝送されることになる複数の楽器の空間化された音を格納することができる。
オーディオ信号の生成の際に規定された音響拡散装置の特定の配設(位置のみ)によって拡散されるための空間的音響舞台を再創出するような形で、多数の音源の信号を組合わせることが可能である。
「音響拡散装置」を取上げる場合、これは、周波数範囲、または周波数帯域が同一であるか、または異なるものであり得る、単数または複数の音源、またはスピーカシステムで構成され得る。
任意ではあるが業界では頻繁に用いられる分割が、20Hz〜20kHzである人間の可聴スペクトルを少なくとも部分的にカバーする音響スペクトルを3つか4つの周波数帯域に分割する。高周波数すなわちHF帯域が、トレブルと呼ばれる音に対応する最も高い周波数、つまり典型的には、1kHz〜20kHzの範囲をカバーする。中周波数すなわちMF帯域が、中間周波数、つまり典型的には200Hz〜1kHzの範囲をカバーする。低周波数すなわちBF帯域が、バス音と呼ばれる音に対応する低周波数、つまり典型的には60Hz〜200Hzの範囲をカバーする。最後に、任意のサブバス、または、infra−graves(インフラバス)と呼ばれる音に対応する非常に低い周波数、すなわち、TBF帯域が、最も低い周波数、つまり典型的には60Hz未満の周波数をカバーする。
実施形態
図2aは、舞台1のための音響拡散装置100の空間的配設1000の本発明に係る第1の実施形態を例示する。
舞台1は、コンサートホールにおいて、または、野外フェスティバルの際に見られるタイプの舞台であり得る。典型的には、この種の舞台は、10m〜40mの幅、および、5m〜40mの奥行を有する。
空間的配設1000は、Nを3より大きい整数として、互いに明確に異なる、すなわちオーディオ信号が持つオーディオ情報に関して異なるN個のオーディオ信号を含む空間化された音響信号を拡散するように適応されている。ここで喚起すると、図1aにおいて先に例示したもののような現在のステレオシステムは、一方が左側拡散地点G用と、もう一方が右側拡散地点D用という、2つのオーディオ信号しか含んでいないことが指摘される。サブバス装置は、専用信号を受信することができる。
さらに、空間的配設1000は、主に、舞台1の幅全体にわたって分布したN個の音響拡散装置100のセットを含む。
各々の音響拡散装置100は、1つのオーディオ信号を受信し、音響拡散装置100は、受信したオーディオ信号を増幅し拡散するように適応されている。
その上、拡散される音楽の特異性、特に異なる楽器タイプ、それらのそれぞれの周波数の強度および範囲を考慮に入れるため、各々の音響拡散装置100は、受信した単数または複数のオーディオ信号の特性、特に音響周波数帯域、および伝送された音の周波数帯域の音響強度を再現し保存するために特定的に適応されている。
楽器密度が舞台1の中心においてより大きいものである従来の空間的構成に最も近いものとなるように、音響拡散装置100は、その音響特性、特に、固有最大音響出力が異なる少なくとも2つのタイプA、および、タイプBのものであること、そして、図2b上に例示されているように、舞台1上の少なくとも1つの中央領域ZC、および、少なくとも2つの側方領域ZL1およびZL2を画定し、中央領域ZCが第1のタイプAにしたがった少なくとも2つの音響拡散装置100を含み、側方領域ZL1およびZL2の各々が第2のタイプBにしたがった少なくとも1つの音響拡散装置を含むようにすることが有利である。
例えば、第2のタイプBの音響拡散装置100は、
・ ミディアム/トレブル帯域内で、タイプAの音響拡散装置100の強度以下の、固有最大音響出力の方向における強度、および/または
・ 低周波数帯域内で、タイプAの音響拡散装置100の強度に比べて少なくとも2dB低い、固有最大音響出力の方向における強度、
を送出することができる。
例えば、図3aは、本発明の第2の実施形態に係る空間的配設1000を表わす。この実施形態においては、舞台1の中央領域ZC内に第1のタイプAの3つの音響拡散装置100が配置され、各々の側方領域ZL1およびZL2は第2のタイプBの1つの音響拡散装置100を含む。
図3bは、第1のタイプAの音響拡散装置100の周波数および第2のタイプBの音響拡散装置100の周波数に応じたSPL(音圧)のdBの応答曲線を表わす。タイプBの音響拡散装置100は、300Hzより上ではタイプAの音響拡散装置100とほぼ同じ利得を有し、100Hzでは8dBだけ低い利得、そして50Hzでは22dBだけ低い利得を有し、これは、低周波数におけるより低い強度のみならず、より広がりの小さい通過帯域の表われである。
有利にも、音響拡散装置100は全体的に舞台1の枠に整列させられ、舞台1の上方に位置決定されている。これによって、一方では、舞台1の枠内に音響装置100の視覚的印象を限定することができるばかりではなく、特に舞台1の最も近くにいる人が過度に高い音圧レベルに曝露されないようにすることができる。
図4は、本発明の第3の実施形態を例示する。
この実施形態において、空間的配設1000はさらに、第1および第2のタイプAおよびBとは異なる音響拡散装置100の第3のタイプCを含む。音響拡散装置100のこの第3のタイプCは、単数または複数のオーディオ信号により伝送される第3のタイプCの拡散装置100が受信した音のバスおよびinfra−graves(インフラバス)を拡散するために適応されている。
タイプCのこれらの音響拡散装置100は、図1c上で先に例示したように中心(基準位置、音響エンジニア)と残りの聴衆の間の大きなレベル格差を伴って非常に強い干渉を示す従来の左側/右側システムにおける、バスおよびinfra−graves(インフラバス)の拡散システムの包括的な効率不良に関する問題を解決することを可能にする。
好ましくは、第3のタイプCの拡散装置は中央領域ZC内に位置決定される。実際、従来の空間的構成では、楽器密度は中心においてより大きい。ところが、これらの楽器は典型的に、より多くの資源を、より特定的にはバス/infra−graves(インフラバス)において必要とする。これらの楽器の信号の周波数成分は、概して、バスにおいてより顕著である。
図5および6は、いくつかの楽器のdBuの振幅、すなわち空間化ステップ前(すなわち空間化されたオーディオ信号の創出前)のこのような楽器に結び付けられた音の振幅を例示する。
いくつかの楽器が極めて優勢である(他に比べて3dB超)ことがよく分かる。これらの楽器は概して中心に、静止した形で設置されている。こうして、使用される空間化技術は、中央領域ZC内に位置する音響拡散装置100に接続されることになるオーディオ信号内でこれらの楽器のエネルギーの極めて大きな部分を分布させる傾向を有するものである。
図7は、ここでは互いに明確に異なるN個のオーディオ信号を含む空間化された音響信号を受信する7個の音響拡散装置100(つまりN=7)で構成され、各々の音響拡散装置100が1つのオーディオ信号に結び付けられている空間的配設1000の、音響拡散装置100上のdBuのエネルギー分布を例示している。先に明記されているように、場所、設置およびコストという明白な理由から、異なる楽器/オーディオ音源1台につき1個の、しかも楽器/オーディオ音源の真上に懸吊された音響拡散装置があることは非常に稀である。したがって、定義のところで示されているように、なかでも音の受信装置の数および位置、ならびに、舞台1との関係における音響拡散装置の数および位置/配設に応じた、コンサートの公開拡散の上流側におけるあらゆる音響創出プロセスが存在する。
Mを1以上の整数として、舞台1の左側のM個のスピーカシステムの第1の垂直方向スタック3と、第1のスタック3と同一の舞台1の右側のM個のスピーカシステム3の第2の垂直方向スタック3とを含むステレオ配設10に置換する目的で、Xを2以上の整数として、空間的配設1000が中央領域ZC内に第1のタイプAのX個の音響拡散装置100を含み、こうして、これらの第1のタイプAの音響拡散装置100が2M/X以下の数量のスピーカシステムを含むようにすることが有利である。
その上、Yを1以上の整数として、ステレオ配設10が、各々Y個のサブバススピーカシステム4を含む同一の2つのセット4を含み、一方のセット4が舞台の左側に、もう一方のセット4が右側に配置されているのに対して、空間的配設1000は、さらに、2Y以下の数のサブバススピーカシステムを含んで、第3のタイプCの音響拡散装置100を構成することができる。
これら2つの事例を例示するため、図8aは、従来のステレオ配設10を表わす。このステレオ配設10は、左側Gに垂直に積み上げられたM=18個のスピーカシステムと、右側Dに垂直に積み上げられたM=18個のスピーカシステムを含む。その上、このステレオ配設10は、同様に、スピーカシステムの垂直方向スタック3の下でフロアの左側Gおよび右側Dに同じ方法で配置された2Y=24個のサブバススピーカシステムも含んでいる。
このステレオ配設10に置換できるようにする本発明の第4の実施形態が、図8bに提示されている。この実施形態では、空間的配設1000は、第1のタイプAのX=3個の音響拡散装置100を含み、各音響拡散装置は12個のスピーカシステムで構成されている(すなわち、スピーカシステムの数量が2M/Xである場合)。その上、空間的配設1000は同様に、第3のタイプCの4つの音響拡散装置を構成する24個のサブバススピーカシステムを含む(すなわち、サブバススピーカシステムの数が2Yに等しい場合)。これらの第3のタイプCの音響拡散装置100は、舞台の上方において第1のタイプAの拡散装置の後方で、中央領域ZCの中に配置されている。最後に、この空間的配設1000は同様に、側方領域ZL1およびZL2の中に位置する第2のタイプBの2つの音響拡散装置も含んでいる。
前述のものと同様にして、図9aは、従来のステレオ配設10を表わす。このステレオ配設10は、舞台1の左側Gおよび右側Dに配置されたM=12個のスピーカシステムの2つの垂直方向スタック3、ならびにスピーカシステムの垂直方向スタック3の下でフロアに、左側Gおよび右側Dに配置されたY=6個のサブバススピーカシステムの同一の2つのセット4を含む。
図9bは、図9aのステレオ配設10に置換することのできる本発明の第4の実施形態の一変形形態を表わす。この実施形態では、空間的配設1000は、各々がこの例において2M/X=8個のスピーカシステムで構成された、舞台1の中央領域ZC内のタイプAのX=3個の音響拡散装置100を含む。側方領域ZL1およびZL2は、各々、ここでは12個のスピーカシステムで構成されている第2のタイプBの音響拡散装置を含む。最後に、空間的配設1000は同様に、第3のタイプCの2つの音響拡散装置を構成する12個のサブバススピーカシステムを含む。これらの第3のタイプCの音響拡散装置100は、舞台の上方において第1のタイプAの音響拡散装置の後方で、中央領域ZC内に配置されている。
図10は、本発明の第5の実施形態を表わす。
この新しい空間的配設1000では、舞台1の中央領域ZC内に、第1のタイプAの音響拡散装置100が2個だけ配置されている。側方領域ZL1およびZL2については、その各々が1つの第2のタイプBの音響拡散装置100ならびに1つの第4のタイプEの音響拡散装置を含む。
音響拡散装置のこの第4のタイプEは、概して、第2のタイプBの音響拡散装置に比べてより小さい出力を有し、より少ないバス音を拡散する。実際、楽器はむしろ舞台1の中心に集中しており、舞台1の中心から離れれば離れるほど、音響拡散装置100が高出力であるおよび/またはバス音を拡散するように寸法決定される必要性は低くなる。
図11に提示されている本発明の第6の実施形態によると、第4のタイプEの拡散装置が内部に位置付けされている2つの補足的な側方領域ZL3およびZL4が画定されている。
この事例において、空間的配設1000は、中央領域ZC内の3つの第1のタイプAの音響拡散装置、ならびに今度は第1のタイプAの音響拡散装置の前方に位置する2つの第3のタイプCの音響拡散装置を含む。最後に、先の図の場合と同様、第1および第2の側方領域ZL1およびZL2は、各々、第2のタイプBの音響拡散装置を含む。
この第6の実施形態によると、図7で先に提示された7つの空間化されたオーディオ信号のdBuのエネルギー分布が完全に適応可能である。したがって、図7中の3〜5に付番されたオーディオ信号は、第1のタイプAの音響拡散装置に結び付けられ、2および6に付番されたオーディオ信号は、第2のタイプBの音響拡散装置に結び付けられ、1および7と付番されたオーディオ信号は、第4のタイプEの音響拡散装置に結び付けられるであろう。
本発明の一実施形態は、第2に、ステレオ配設10に置換するための上述の通りの舞台1用の音響拡散装置100の最適化された空間的配設1000を決定する方法に関する。
Mを1以上の整数として、ステレオ配設10が、舞台の左側のM個のスピーカシステムの第1の垂直方向スタック3と、第1のスタック3と同一の舞台の右側のM個のスピーカシステムの第2の垂直方向スタック3とを含み、Nを厳密に3より大きい整数として、最適化された空間的配設1000がN個の音響拡散装置100を含み、空間的配設1000が空間化された音響信号を拡散するために適応されており、空間化された音響信号が互いに明確に異なる(すなわちオーディオ信号が持つオーディオ情報に関して異なる)N個のオーディオ信号を含み、空間化された音響信号が拡散の上流側で実現される音響創出プロセスに由来しており、各々の音響拡散装置100が1つのオーディオ信号を受信し、音響拡散装置100がオーディオ信号を増幅し拡散するために適応されている場合、該方法は、図12a〜12cに例示されている通りの3つのステップを主として含む。
第1のステップS100は、音響特性、特に固有最大音響出力が異なる少なくとも2つのタイプAおよびBを得るような形で音響拡散装置100が選択される、選択ステップである。
第2のステップS200は、少なくとも1つの中央領域ZC、および、少なくとも2つの側方領域ZL1、ZL2を画定する、舞台1の幅全体の分割ステップである。
図12a〜12cに例示されているように、これらのステップS100およびS200は、連続的であるか、または、並行して推移することができ、これらのステップは互いに独立したものである。
第3のステップS300は、Xという数の第1のタイプAの音響拡散装置が中央領域ZC内に配置される音響拡散装置100の設置ステップである。これらの第1のタイプAの音響拡散装置100は、Xを2以上の整数として、2M/X以下の数量のスピーカシステムを含む。その上、N−Xという数の第2のタイプBの音響拡散装置100が側方領域ZL1およびZL2内に配置されている。
ステレオ配設10が同様に、Yを1以上の整数として、各々Y個のサブバススピーカシステムを含む2つの同一のセット4を含む場合に、一方のセット4は舞台1の左側に配置され、もう一方のセット4は右側に配置され、該方法はこうして以下のように修正される。
− 選択ステップS100に際して、音響拡散装置100は、第1および第2のタイプAおよびBとは音響特性が異なる第3のタイプCも得るような形で選択され、
− 音響拡散装置100の設置ステップS300に際しては、第3のタイプCの音響拡散装置を構成するための2Y以下の数のサブバススピーカシステムが、中央領域ZC内に配置される。
1 舞台
2 聴衆
3 スピーカシステムのスタック
4 サブバススピーカシステムセット
5 垂直二等分線
10 ステレオ配設
100 音響拡散装置
1000 本発明に係る空間的配設
A タイプAの音響拡散装置
B タイプBの音響拡散装置
C タイプCの音響拡散装置
D 右側拡散地点
E タイプEの音響拡散装置
G 左側拡散地点
L 舞台の幅
SPL (音圧)
ZBS 「優れた」空間化の領域
ZC 中央領域
ZFS 「低」空間化の領域
ZL1 側方領域1
ZL2 側方領域2
ZL3 側方領域3
ZL4 側方領域4
ZMS 「中」空間化の領域

Claims (11)

  1. 舞台(1)用の音響拡散装置(100)の空間的配設(1000)において、空間化された音響信号を拡散するように適応され、Nを厳密に3より大きい整数として、空間化された音響信号がN個の互いに明確に異なるオーディオ信号を含み、大部分が舞台(1)の幅全体にわたって分布しているN個の音響拡散装置(100)セットを含み、各々の音響拡散装置(100)が1つのオーディオ信号を受信し、音響拡散装置(100)がオーディオ信号を増幅し拡散するように適応されている音響拡散装置の空間的配設であって、各々の音響拡散装置(100)が、受信したオーディオ信号の特性、特に音響周波数帯域およびオーディオ信号の周波数帯域の音響強度を再生し保存するために特定的に適応されていることを特徴とする、音響拡散装置の空間的配設(1000)。
  2. 音響拡散装置(100)が、音響特性の異なる少なくとも2つのタイプ(A、B)のものであること、および舞台上の少なくとも1つの中央領域(ZC)および少なくとも2つの側方領域(ZL1、ZL2)が画定され、中央領域(ZC)が第1のタイプ(A)にしたがった少なくとも2つの音響拡散装置(100)を含み、側方領域(ZL1、ZL2)の各々が第2のタイプ(B)にしたがった少なくとも1つの音響拡散装置を含むことを特徴とする、請求項1に記載の空間的配設(1000)。
  3. 音響拡散装置(100)が、舞台(1)の枠と全体的に整列させられ、舞台(1)の上方に位置決定されていることを特徴とする、請求項2に記載の空間的配設(1000)。
  4. 空間的配設(1000)がさらに、第3の音響拡散装置(100)タイプ(C)を含み、この第3の音響拡散装置(100)タイプ(C)が、第3のタイプ(C)の拡散装置(100)によって受信された単数または複数のオーディオ信号によって伝送された音のバス、および、infra−graves(インフラバス)を拡散するように適応されている、請求項3に記載の空間的配設(1000)。
  5. 第3のタイプ(C)の拡散装置が中央領域(ZC)内に位置決定されていることを特徴とする、請求項4に記載の空間的配設(1000)。
  6. Mを1以上の整数として、舞台の左側にM個のスピーカシステムの第1の垂直方向スタック(3)と、第1のスタック(3)と同一の舞台の右側のM個のスピーカシステム(3)の第2の垂直方向スタック(3)とを含むステレオ配設(10)に置換する目的で、Xを2以上の整数として、2M/X個以下の数量のスピーカシステムを含む中央領域(ZC)内の第1のタイプ(A)のX個の音響拡散装置を含む、請求項2から5のいずれか一つに記載の空間的配設(1000)。
  7. MおよびYを1以上の2つの整数として、各々Y個のサブバススピーカシステムを含む一方が舞台の左側に配置される1セット(4)ともう一方が右側に配置される1セット(4)の計2個の同一のセット(4)、ならびに、舞台の左側のM個のスピーカシステムの第1の垂直方向スタック(3)、および、第1のスタック(3)と同一の舞台の右側のM個のスピーカシステムの第2の垂直方向スタック(3)を含むステレオ配設(10)に置換する目的で、第3のタイプ(C)の音響拡散装置を構成するための2Y以下の数のサブバススピーカシステム、ならびに、Xを2以上の整数として、2M/X以下の数量のスピーカシステムを含む、中央領域(ZC)内の第1のタイプ(A)のX個の音響拡散装置を含む、請求項4または5に記載の空間的配設(1000)。
  8. 第2のタイプ(B)の音響拡散装置(100)が、ミドル/トレブル帯域内の第1のタイプ(A)の音響拡散装置(100)のもの以下の固有最大音響出力を送出する、請求項2から7のいずれか一つに記載の空間的配設(1000)。
  9. 第2のタイプ(B)の音響拡散装置(100)が、低周波数帯域内の第1のタイプ(A)の音響拡散装置(100)のものに比べて少なくとも2dB低い固有最大音響出力を送出する、請求項2から8のいずれか一つに記載の空間的配設(1000)。
  10. ステレオ配設(10)に置換するための舞台(1)用の音響拡散装置(100)の最適化された空間的配設(1000)を決定するための方法において、
    ステレオ配設(10)は、Mを1以上の整数として、舞台の左側のM個のスピーカシステム(3)の第1の垂直方向スタック(3)、および、第1のスタック(3)と同一の舞台の右側のM個のスピーカシステムの第2の垂直方向スタック(3)を含み、
    Nを3より大きい整数として、最適化された空間的配設(1000)は、N個の音響拡散装置(100)を含み、空間的配設(1000)は、空間化された音響信号を拡散するように適応され、空間化された音響信号がN個の互いに明確に異なるオーディオ信号を含み、空間化された音響信号が拡散の上流側で実現される音響創出プロセスに由来しており、各々の音響拡散装置(100)が1つのオーディオ信号を受信し、音響拡散装置(100)がオーディオ信号を増幅し拡散するように適応されており、
    − 音響拡散装置(100)が、音響特性の異なる少なくとも2つのタイプ(A、B)を得るような形で選択される、選択ステップ(S100)と、
    − 少なくとも1つの中央領域(ZC)、および、少なくとも2つの側方領域(ZL1、ZL2)を画定する、舞台の幅全体の分割ステップ(S200)と、
    − Xを2以上の整数として、2M/X以下の数量のスピーカシステムを含むXという数の第1のタイプ(A)の音響拡散装置が中央領域(ZC)内に配置され、N−Xという数の第2のタイプ(B)の音響拡散装置(100)が側方領域(ZL1、ZL2)内に配置される、音響拡散装置(100)の設置ステップ(S300)と、を含む方法。
  11. ステレオ配設(10)が同様に、Yを1以上の整数として、各々Y個のサブバススピーカシステムを含む2つの同一のセット(4)を含む場合に、一方のセット(4)は舞台(1)の左側に配置され、もう一方のセット(4)は右側に配置され、
    − 選択ステップ(S100)に際して、音響拡散装置(100)は、第1および第2のタイプ(A、B)とは音響特性が異なる第3のタイプ(C)も得るような形で選択され、
    − 音響拡散装置(100)の設置ステップ(S300)に際しては、第3のタイプ(C)の音響拡散装置を構成するための2Y以下の数のサブバススピーカシステムが中央領域(ZC)内に配置される、請求項10に記載の方法。
JP2020521349A 2017-10-23 2018-10-23 音響拡散装置の空間的配設 Active JP7288437B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1760006A FR3072840B1 (fr) 2017-10-23 2017-10-23 Arrangement spatial de dispositifs de diffusion sonore
FR1760006 2017-10-23
PCT/FR2018/052636 WO2019081848A1 (fr) 2017-10-23 2018-10-23 Arrangement spatial de dispositifs de diffusion sonore

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021500790A true JP2021500790A (ja) 2021-01-07
JP7288437B2 JP7288437B2 (ja) 2023-06-07

Family

ID=60765886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020521349A Active JP7288437B2 (ja) 2017-10-23 2018-10-23 音響拡散装置の空間的配設

Country Status (8)

Country Link
US (1) US11496850B2 (ja)
EP (1) EP3701730A1 (ja)
JP (1) JP7288437B2 (ja)
CN (1) CN111264065B (ja)
BR (1) BR112020007635A2 (ja)
FR (1) FR3072840B1 (ja)
MX (1) MX2020004208A (ja)
WO (1) WO2019081848A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3100680B1 (fr) * 2019-09-09 2022-11-04 L Acoustics Dispositif de diffusion sonore a directivite large bande controlee

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04207700A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ステレオ再生装置
JP2007536051A (ja) * 2004-05-05 2007-12-13 アイマックス コーポレイション 映画館のスーパー映画館への改造
JP2014520491A (ja) * 2011-07-01 2014-08-21 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 向上した3dオーディオ作成および表現のためのシステムおよびツール
JP2014522155A (ja) * 2011-07-01 2014-08-28 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 適応的オーディオ信号生成、コーディング、及びレンダリングのためのシステムと方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HU172781B (hu) 1976-09-13 1978-12-28 Elektroakusztikai Gyar Akusticheskij izluchatel' s diagrammoj naprjavlennosti priblizhjonno nezavisimoj ot chastoty, osobenno zvukovaja kolonna
JPS5530888U (ja) * 1978-08-21 1980-02-28
FR2627886B1 (fr) 1988-02-29 1994-05-13 Heil Christian Guide d'onde sonore cylindrique
CN1034846C (zh) * 1995-04-18 1997-05-07 王建民 一种立体声系统及立体声电路
US7298860B2 (en) * 2000-07-31 2007-11-20 Harman International Industries, Incorporated Rigging system for line array speakers
JP2004221929A (ja) * 2003-01-15 2004-08-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放送システム
GB0306415D0 (en) * 2003-03-20 2003-04-23 Andrews Anthony J Loudspeaker array
FR2875367B1 (fr) 2004-09-13 2006-12-15 Acoustics Sa L Systeme de sonorisation directivite reglable
US7796775B2 (en) 2006-01-03 2010-09-14 Oxford J Craig Spherically housed loudspeaker system
ES2653671T3 (es) 2006-10-16 2018-02-08 Thx Ltd Sistema de distribución de audio y de potencia
DE102008010524B4 (de) 2008-02-22 2016-01-28 D & B Audiotechnik Gmbh Lautsprecherbox mit variabler Abstrahlcharakteristik
EP2468016B8 (en) * 2009-08-21 2019-05-22 Reality IP (Aust) Pty Ltd Loudspeaker system for reproducing multi-channel sound with an improved sound image
US8995697B2 (en) 2010-06-16 2015-03-31 Definitive Technology, Llc Bipolar speaker with improved clarity
CN102340728A (zh) * 2011-07-25 2012-02-01 顾康 一种体育场馆中使用线阵列音箱扩声的音箱布置方法
EP2757807B1 (en) * 2013-01-18 2018-11-21 Harman International Industries, Inc. Rigging system for speakers
CN203368758U (zh) * 2013-06-09 2013-12-25 中央电视台 一种舞台音响系统、舞台结构
CN103281651B (zh) * 2013-06-09 2016-07-06 中央电视台 一种舞台音响系统、舞台结构及舞台音响系统布置方法
US10261519B2 (en) * 2014-05-28 2019-04-16 Harman International Industries, Incorporated Techniques for arranging stage elements on a stage
CN107079217A (zh) 2014-09-19 2017-08-18 杜比实验室特许公司 具有窄分散度的扩音器
FR3062233B1 (fr) 2017-01-24 2020-03-20 L-Acoustics Systeme de diffusion sonore

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04207700A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ステレオ再生装置
JP2007536051A (ja) * 2004-05-05 2007-12-13 アイマックス コーポレイション 映画館のスーパー映画館への改造
JP2014520491A (ja) * 2011-07-01 2014-08-21 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 向上した3dオーディオ作成および表現のためのシステムおよびツール
JP2014522155A (ja) * 2011-07-01 2014-08-28 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 適応的オーディオ信号生成、コーディング、及びレンダリングのためのシステムと方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN111264065B (zh) 2021-12-10
US11496850B2 (en) 2022-11-08
RU2020113109A3 (ja) 2022-04-06
CN111264065A (zh) 2020-06-09
JP7288437B2 (ja) 2023-06-07
BR112020007635A2 (pt) 2020-09-29
FR3072840B1 (fr) 2021-06-04
EP3701730A1 (fr) 2020-09-02
WO2019081848A1 (fr) 2019-05-02
MX2020004208A (es) 2020-08-13
FR3072840A1 (fr) 2019-04-26
US20210006917A1 (en) 2021-01-07
RU2020113109A (ru) 2021-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20200018537A (ko) 빔형성 라우드스피커 어레이를 위한 공간적 오디오 렌더링
KR102516627B1 (ko) 객체 기반 오디오를 위한 저음 관리
US20060165247A1 (en) Ambient and direct surround sound system
US5708719A (en) In-home theater surround sound speaker system
CN105308988A (zh) 配置成转换音频输入通道用于头戴受话器收听的音频解码器
US20040013271A1 (en) Method and system for recording and reproduction of binaural sound
JP7288437B2 (ja) 音響拡散装置の空間的配設
TW395140B (en) In-home theater surround sound speaker system
KR20050057627A (ko) 멀티스피커 사운드 이미징 시스템
RU2783386C2 (ru) Пространственная конструкция для звуковоспроизводящих устройств
Melchior et al. Emerging technology trends in spatial audio
CN107534813B (zh) 再现多信道音频信号的装置和产生多信道音频信号的方法
Ziemer et al. Conventional stereophonic sound
US20220038838A1 (en) Lower layer reproduction
Griesinger Reproducing low frequency spaciousness and envelopment in listening rooms
Kamekawa et al. The effect of head tilt on the perception of the top layer of three-dimensional audio
AU751831B2 (en) Method and system for recording and reproduction of binaural sound
KR101964702B1 (ko) 교차배치를 통한 음상정위 개선 시스템 및 방법
US9337793B2 (en) Orthogonal ergonomic speaker
CN102714778A (zh) 用于显示和关闭声音场景的隔音帘的方法和系统
JP2018101824A (ja) マルチチャンネル音響の音声信号変換装置及びそのプログラム
KR20160079339A (ko) 음향 서비스 제공 방법 및 시스템, 그리고 음향 전송 장치
MXPA97006680A (en) System of surround sound socks of theater in c
MXPA00009111A (en) In-home theater surround sound speaker system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211019

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20220819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7288437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150