JP2021197667A - 固体撮像素子および撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021197667A
JP2021197667A JP2020104117A JP2020104117A JP2021197667A JP 2021197667 A JP2021197667 A JP 2021197667A JP 2020104117 A JP2020104117 A JP 2020104117A JP 2020104117 A JP2020104117 A JP 2020104117A JP 2021197667 A JP2021197667 A JP 2021197667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color filter
transmittance
solid
state image
spectral region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020104117A
Other languages
English (en)
Inventor
聡 面谷
Satoshi Mentani
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2020104117A priority Critical patent/JP2021197667A/ja
Publication of JP2021197667A publication Critical patent/JP2021197667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】固体撮像素子において各画素の受光不要なスペクトル域の透過率を向上させる技術を提供する。【解決手段】固体撮像素子は、基板と、前記基板に形成された光電変換部と、を有する複数の画素が、所定のカラーパターンで配置されている固体撮像素子であって、前記複数の画素のうちの少なくとも一部の画素に、透過率特性が互いに異なる第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタとが積層されており、第1のスペクトル域において、前記第1のカラーフィルタの透過率と前記第2のカラーフィルタの透過率はともに、所定値よりも高く、第2のスペクトル域において、前記第2のカラーフィルタの透過率は、前記第1のカラーフィルタの透過率よりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルタを有する画素を用いた固体撮像素子および撮像装置に関する。
固体撮像素子(単に、撮像素子、イメージセンサ、エリアセンサと称する場合もある)では、素子の色再現性を向上させるため混色の低減が求められている。例えば、特許文献1には、いわゆるベイヤー配列のRGBのカラーフィルタに赤外(IR)光を遮るカラーフィルタを積層して、赤外光による混色の発生を低減する技術が開示されている。
特開2017−163124号公報
固体撮像素子における混色を低減するには、カラーフィルタによって受光不要なスペクトル域の透過率をより低減する必要があるが、カラーフィルタの材料による特定のスペクトル域の透過率の性能を向上させることは難しい。また、複数枚のカラーフィルタを積層することで、特定のスペクトル域の透過率をさらに低減することができる。ただし、ベイヤー配列のように異なる種類のカラーフィルタが配置される個体撮像素子では、カラーフィルタの種類ごとに遮る光のスペクトル域が異なる。したがって、上記の技術によっても、RGBの画素のうち、受光不要なスペクトル域の透過率が十分に低減されない画素が生じる可能性がある。
そこで本開示の技術は、固体撮像素子において各画素の受光不要なスペクトル域の透過率を向上させる技術を提供する。
本開示の一態様は、基板と、前記基板に形成された光電変換部と、を有する複数の画素が、所定のカラーパターンで配置されている固体撮像素子であって、
前記複数の画素のうちの少なくとも一部の画素に、透過率特性が互いに異なる第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタとが積層されており、
第1のスペクトル域において、前記第1のカラーフィルタの透過率と前記第2のカラーフィルタの透過率はともに、所定値よりも高く、
第2のスペクトル域において、前記第2のカラーフィルタの透過率は、前記第1のカラーフィルタの透過率よりも低い、
ことを特徴とする固体撮像素子である。
また、本開示の一態様は、基板と、前記基板に形成された光電変換部と、を有する複数の画素が、所定のカラーパターンで配置されている固体撮像素子であって、
前記複数の画素の少なくとも1つの画素に、赤外光のスペクトル域において透過率が所定値より高い、同一材料からなる複数のカラーフィルタが積層されている
ことを特徴とする固体撮像素子である。
また、本開示の一態様は、上記のいずれかの固体撮像素子を有する撮像装置である。
本開示の技術によれば、固体撮像素子の画素における混色の発生をより効果的に低減して、画像の色再現性を向上させることができる。
第1の実施形態に係る固体撮像素子の概略構成の一例を示す図 第1の実施形態に係るB画素用のカラーフィルタの透過率の例を示すグラフ 第1の実施形態に係るG画素用のカラーフィルタの透過率の例を示すグラフ 第1の実施形態に係るR画素用のカラーフィルタの透過率の例を示すグラフ 第2の実施形態に係る個体差頭像素子の概略構成の一例を示す図 第2の実施形態に係るIR画素用のカラーフィルタの透過率の例を示す模式図 第3の実施形態に係る撮像システムの概略構成の一例を示す図 第4の実施形態に係る撮像システムおよび移動体の概略構成の一例を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において構成要素、部材、処理の一部は省略して表示する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置が有する固体撮像素子の一部の概略構成を示す図である。撮像装置1の固体撮像素子100は、画素110、120、130を有する。画素110〜130は、固体撮像素子100が有する画素の一部を構成する。画素110〜130は、シリコン基板101と、シリコン基板101の内部に形成された光電変換部102と、シリコン基板101上に配置され、透明材料で形成された層間絶縁膜103と、層間絶縁膜103内に配置された配線部104とを有する。
層間絶縁膜103の上面107には、平坦化膜が配置され、この平坦化膜の上にB画素、G画素、R画素の各画素用のカラーフィルタ105a、105b、105cからなる第1カラーフィルタ層105が配置されている。また、層間絶縁膜103は、例えば酸化シリコン(SiO)で形成される。
本実施形態では、固体撮像素子100は、ベイヤー配列など、複数の画素が所定のカラーパターンで配置されており、各画素110〜130は、シリコン基板101に形成された光電変換部102を有する。また、第1カラーフィルタ層105の上面108には、平坦化膜109が配置されている。そして、平坦化膜109に、B画素、G画素、R画素の各画素用のカラーフィルタ205a、205b、205cからなる第2カラーフィルタ層205が配置されている。平坦化膜109によって第1カラーフィルタ層105の上面108の凹凸が平坦になるため、単に第1カラーフィルタ層105に第2カラーフィルタ層205を配置する場合よりも好適に積層することができる。さらに、第2カラーフィルタ層205の上には、マイクロレンズ106が配置されている。このように、本実施形態では、固体撮像素子の各画素において、複数のカラーフィルタが積層されている。
次に、第1カラーフィルタ層105と第2カラーフィルタ層205を構成する各カラーフィルタの透過率について説明する。図2〜4は、本実施形態におけるカラーフィルタの透過率特性の一例を示すグラフである。図2のグラフでは、B画素用のカラーフィルタ105aの透過率(実線)とカラーフィルタ205aの透過率(点線)が示されている。図2のグラフにおいて、横軸が波長(nm)、縦軸が透過率(%)である。
B画素に用いられるカラーフィルタは、青色光のスペクトル域の光は透過して、それ以外のスペクトル域の光は透過しないことが望ましい。図2に示すように、カラーフィルタ105aは、青色光のスペクトル域(約400nm以上500nm未満)の透過率が所定値の一例である60〜70%よりも高いが、約800nm以上のスペクトル域の透過率も所定値よりも高い。また、図2に示すように、カラーフィルタ205aは、青色光のスペクトル域の透過率が所定値よりも高いが、当該スペクトル以外の約800nm以上のスペクトル域の透過率は、カラーフィルタ105aの透過率に比べて低い特性を有する。このように、カラーフィルタ105aとカラーフィルタ205aの透過率は、第1のスペクトル域の一例である青色光のスペクトル域において共通して所定値よりも高い。また、第2のスペクトル域の一例である約800nm以上のスペクトル域では、カラーフィルタ205aの透過率が、カラーフィルタ105aの透過率よりも低い。
約800nm以上のスペクトル域は、近赤外(IR)光のスペクトル域(約750nm以上2500nm未満)と重なる波長域を有する。したがって、B画素用のカラーフィルタとしてカラーフィルタ105aのみを配置した場合、青色光と近赤外光による混色が発生する可能性がある。しかし、本実施形態では、カラーフィルタ105a、205aが積層されていることで、B画素においては、所望のスペクトル域(ここでは青色光のスペクトル域)以外の受光不要なスペクトル域(ここでは近赤外光のスペクトル域)の透過率が低減される。このため、B画素において、所望のスペクトル域の透過率は所定値より高いことで所望の光はカラーフィルタを透過しやすく、受光不要なスペクトル域の光はカラーフィルタを透過しにくい。この結果、B画素において混色が発生する可能性をより抑えることができる。
次に、図3のグラフでは、G画素用のカラーフィルタ105bの透過率(実線)とカラーフィルタ205bの透過率(点線)が示されている。図3のグラフにおいて、横軸が波長(nm)、縦軸が透過率である。
G画素に用いられるカラーフィルタは、緑色光のスペクトル域の光は透過して、それ以外のスペクトル域の光は透過しないことが望ましい。図3に示すように、カラーフィルタ105bは、緑色光のスペクトル域(約500nm以上570nm未満)の透過率が所定値よりも高いが、約750nm以上のスペクトル域の透過率も所定値よりも高い。また、図3に示すように、カラーフィルタ205bは、緑色光のスペクトル域の透過率が高いが、当該スペクトル以外の約750nm以上のスペクトル域の透過率は、カラーフィルタ105aの透過率に比べて低い特性を有する。このように、カラーフィルタ105bとカラーフィルタ205bの透過率は、第1のスペクトル域の一例である緑色光のスペクトル域において共通して所定値よりも高い。また、第2のスペクトル域の一例である約750nm以上のスペクトル域では、カラーフィルタ205bの透過率が、カラーフィルタ105bの透過率よりも低い。
約750nm以上のスペクトル域は、近赤外光のスペクトル域と重なる波長域を有する。したがって、G画素用のカラーフィルタとしてカラーフィルタ105bのみを配置した場合、緑色の光と近赤外の光による混色が発生する可能性がある。しかし、本実施形態では、カラーフィルタ105b、205bが積層されていることで、G画素においては、所望のスペクトル域(ここでは緑色光のスペクトル域)以外の受光不要なスペクトル域(ここでは近赤外光のスペクトル域)の透過率が低減される。このため、G画素において、所望のスペクトル域の透過率は所定値より高いことで所望の光はカラーフィルタを透過しやすく、受光不要なスペクトル域の光はカラーフィルタを透過しにくい。この結果、G画素において混色が発生する可能性をより抑えることができる。
次に、図5のグラフでは、R画素用のカラーフィルタ105cの透過率(実線)とカラ
ーフィルタ205cの透過率(点線)が示されている。図5のグラフにおいて、横軸が波長(nm)、縦軸が透過率である。
R画素に用いられるカラーフィルタは、赤色光のスペクトル域の光は透過して、それ以外のスペクトル域の光は透過しないことが望ましい。図5に示すように、カラーフィルタ105cは、赤色光のスペクトル域(約570nm以上750nm未満)の透過率が所定値よりも高いが、約750nm以上のスペクトル域の透過率も所定値よりも高い。また、図3に示すように、カラーフィルタ205bは、赤色光のスペクトル域の透過率が高いが、当該スペクトル以外の約750nm以上のスペクトル域の透過率は、カラーフィルタ105aの透過率に比べて低い特性を有する。このように、カラーフィルタ105cとカラーフィルタ205cの透過率は、第1のスペクトル域の一例である赤色光のスペクトル域において共通して高い。また、第2のスペクトル域の一例である約750nm以上のスペクトル域では、カラーフィルタ205cの透過率が、カラーフィルタ105cの透過率よりも低い。
約750nm以上のスペクトル域は、近赤外光のスペクトル域と重なる波長域を有する。したがって、R画素用のカラーフィルタとしてカラーフィルタ105cのみを配置した場合、赤色の光と近赤外の光による混色が発生する可能性がある。しかし、本実施形態では、カラーフィルタ105c、205cが積層されていることで、R画素においては、所望のスペクトル域(ここでは赤色光のスペクトル域)以外の受光不要なスペクトル域(ここでは近赤外光のスペクトル域)の透過率が低減される。このため、R画素において、所望のスペクトル域の透過率は所定値より高いことで所望の光はカラーフィルタを透過しやすく、受光不要なスペクトル域の光はカラーフィルタを透過しにくい。この結果、R画素において混色が発生する可能性をより抑えることができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5は、第2の実施形態に係る撮像装置が有する固体撮像素子の一部の概略構成を示す図である。撮像装置2の固体撮像素子200は、画素110、120、130、140を有する。画素110〜140は、固体撮像素子200が有する画素の一部を構成する。画素110〜140は、第1の実施形態と同様、シリコン基板101と、光電変換部102と、層間絶縁膜103と、配線部104とを有する。
層間絶縁膜103の上面107には、図示しない平坦化膜が配置されている。また、本実施形態では、この平坦化膜の上に、B画素、G画素、R画素に加えてIR(Infrared)画素の各画素用のカラーフィルタ105a、105b、105c、105dからなる第1カラーフィルタ層115が配置されている。また、層間絶縁膜103は、例えば酸化シリコン(SiO)で形成される。
本実施形態では、固体撮像素子100は、ベイヤー配列など、複数の画素が所定のパターンで配置されており、各画素110〜140は、シリコン基板101に形成された光電変換部102を有する。また、第1カラーフィルタ層105の上面108には、B画素、G画素、R画素の各画素用のカラーフィルタ205a、205b、205cからなる第2カラーフィルタ層215が配置されている。さらに、第2カラーフィルタ層215の上には、マイクロレンズ106が配置されている。また、本実施形態では、カラーフィルタ105d、205dは、同一材料からなるカラーフィルタであり、同じ透過率特性を有する。
次に、本実施形態における第1カラーフィルタ層115と第2カラーフィルタ層215を構成する各カラーフィルタの透過率について説明する。カラーフィルタ105a、105b、105c、205a、205b、205cの透過率は、第1の実施形態と同様で、図2〜4を参照して説明した通りである。図6は、本実施形態におけるIR画素用のカラーフィルタ105d、205dの透過率を示すグラフである。図6のグラフにおいて、横軸が波長(nm)、縦軸が透過率である。
図6のグラフに示すように、カラーフィルタ105d、205dは、可視光のスペクトル域(約380nm以上750nm未満)よりも近赤外光のスペクトル域(約750nm以上2500nm未満)において透過率が所定値よりも高いカラーフィルタである。このように、本実施形態では、固体撮像素子のIR画素において、赤外光のスペクトル域において透過率が所定値より高い、同一材料からなる複数のカラーフィルタが積層されている。
例えば、図6のグラフに示す透過率の場合に、仮に可視光のスペクトル域の透過率が10%であるとする。このとき、赤外光より光度が10倍の可視光がカラーフィルタ105dまたは205dに入射すると、フィルタを透過する可視光の光量は赤外光と同程度となる。このため、カラーフィルタ105dまたは205dのうちの1層だけを画素に用いた場合は、可視光を十分に低減できず、画素における混色が発生する可能性がある。また、1層のカラーフィルタだけで可視光を十分に低減できるだけの透過率を達成することは、カラーフィルタの材料の特性の観点から難しい。しかし、本実施形態のようにカラーフィルタ105d、205dを積層することで、透過率は1%となり、より可視光の透過光量を低減することができ、実用に資する画素を有する固体撮像素子を製造することができる。
本実施形態では、固体撮像素子200の少なくとも1つのIR画素において、同一のカラーフィルタ105d、205dが積層されている。これにより、IR画素において、近赤外光のスペクトル域で高い透過率を維持しつつ、可視光の透過率を低減することで、近赤外光と可視光による混色が発生する可能性を抑える効果が期待できる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態による撮像システムについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1ないし第3の実施形態で述べた固体撮像素子は、種々の撮像システムに適用可能である。適用可能な撮像システムとしては、特に限定されるものではないが、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星、医療用カメラなどの各種の機器が挙げられる。また、レンズなどの光学系と固体撮像素子(光電変換素子)とを備えるカメラモジュールも、撮像システムに含まれる。図7にはこれらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
撮像システム2000は、図7に示すように、固体撮像素子100、撮像光学系2002を備える。撮像システム2000はさらに、CPU2010、レンズ制御部2012、固体撮像素子制御部2014、画像処理部2016、絞りシャッター制御部2018、表示部2020、操作スイッチ2022、記録媒体2024を備える。
撮像光学系2002は、被写体の光学像を形成するための光学系であり、レンズ群、絞り2004等を含む。絞り2004は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行なう機能を備えるほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッターとしての機能も備
える。レンズ群及び絞り2004は、光軸方向に沿って進退可能に保持されており、これらの連動した動作によって変倍機能(ズーム機能)や焦点調節機能を実現する。撮像光学系2002は、撮像システムに一体化されていてもよいし、撮像システムへの装着が可能な撮像レンズでもよい。
撮像光学系2002の像空間には、その撮像面が位置するように固体撮像素子100が配置されている。固体撮像素子100は、第1の実施形態で説明した固体撮像素子であり、CMOSセンサ(画素部)とその周辺回路(周辺回路領域)とを含んで構成される。固体撮像素子100の代わりに第2の実施形態における固体撮像素子200が用いられてもよい。固体撮像素子100は、複数の光電変換部を有する画素が2次元配置され、これらの画素に対してカラーフィルタが配置されることで、2次元単板カラーセンサを構成している。固体撮像素子100は、撮像光学系2002により結像された被写体像を光電変換し、画像信号や焦点検出信号として出力する。
レンズ制御部2012は、撮像光学系2002のレンズ群の進退駆動を制御して変倍操作や焦点調節を行うためのものであり、その機能を実現するように構成された回路や処理装置により構成されている。絞りシャッター制御部2018は、絞り2004の開口径を変化して(絞り値を可変として)撮影光量を調節するためのものであり、その機能を実現するように構成された回路や処理装置により構成される。
CPU2010は、カメラ本体の種々の制御を司るカメラ内の制御装置であり、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を含む。CPU2010は、ROM等に記憶されたコンピュータプログラムに従ってカメラ内の各部の動作を制御し、撮像光学系2002の焦点状態の検出(焦点検出)を含むAF、撮像、画像処理、記録等の一連の撮影動作を実行する。CPU2010は、信号処理部でもある。
固体撮像素子制御部2014は、固体撮像素子100の動作を制御するとともに、固体撮像素子100から出力された信号をA/D変換してCPU2010に送信するためのものであり、それら機能を実現するように構成された回路や制御装置により構成される。A/D変換機能は、固体撮像素子100が備えていてもかまわない。画像処理部2016は、A/D変換された信号に対してγ変換やカラー補間等の画像処理を行って画像信号を生成する処理装置であり、その機能を実現するように構成された回路や制御装置により構成される。表示部2020は、液晶表示装置(LCD)等の表示装置であり、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態等を表示する。操作スイッチ2022は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。記録媒体2024は、撮影済み画像等を記録するためのものであり、撮像システムに内蔵されたものでもよいし、メモリカード等の着脱可能なものでもよい。
このようにして、第1の実施形態による固体撮像素子100あるいは第2の実施形態による固体撮像素子200を適用した撮像システム2000を構成することにより、高性能の撮像システムを実現することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態による撮像システムおよび移動体について、図8Aおよび図8Bを用いて説明する。図8A及び図8Bは、本実施形態による撮像システムおよび移動体の構成を示す図である。
図8Aは、車載カメラに関する撮像システム2100の一例を示したものである。撮像
システム2100は、固体撮像素子100を有する。固体撮像素子100は、第1の実施形態で説明した固体撮像素子であり、固体撮像素子100の代わりに第2の実施形態における固体撮像素子200が用いられてもよい。また、撮像システム2100は、画像処理部2112と、視差取得部2114と、距離取得部2116と、衝突判定部2118と、を有する。画像処理部2112は、固体撮像素子100により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う処理装置である。視差取得部2114は、固体撮像素子100により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う処理装置である。距離取得部2116は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する処理装置である。衝突判定部2118は、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する処理装置である。ここで、視差取得部2114や距離取得部2116は、対象物までの距離情報等の情報を取得する情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部2118はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。上述の処理装置は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールに基づいて演算を行う汎用のハードウェアによって実現されてもよい。また、処理装置はFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよい。さらに、処理装置はこれらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム2100は、車両情報取得装置2120と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム2100は、衝突判定部2118での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU2130が接続されている。すなわち、制御ECU2130は、距離情報に基づいて移動体を制御する移動体制御手段の一例である。また、撮像システム2100は、衝突判定部2118での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置2140とも接続されている。例えば、衝突判定部2118の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU2130はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置2140は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム2100で撮像する。図8Bに、車両前方(撮像範囲2150)を撮像する場合の撮像システム2100を示した。車両情報取得装置2120は、撮像システム2100を動作させ撮像を実行させるように指示を送る。上述の第1の実施形態の固体撮像素子100または第2の実施形態の固体撮像素子200を用いることにより、本実施形態の撮像システム2100は、測距の精度をより向上させることができる。
以上の説明では、他の車両と衝突しないように制御する例を述べたが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御等にも適用可能である。更に、撮像システムは、自動車等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(輸送機器)に適用することができる。移動体(輸送機器)における移動装置はエンジン、モーター、車輪、プロペラなどの各種の駆動源である。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態は本発明の具体例を示すものにすぎない。本発明の範囲は上述した実施形態の構成に限られることはなく、その要旨を変更しない範囲のさまざまな実施形態を採ることができる。
例えば、上記の説明において、カラーフィルタの透過率特性について、所望のスペクトル域の透過率が所定値より高いが、この所定値は、透過させるスペクトル域に応じて異なっていてもよい。各画素において受光不要なスペクトル域の光の透過による混色の発生が抑えられれば、カラーフィルタの種類に応じて異なる所定値が決められてよい。また、上記の説明において、RGBの各画素におけるカラーフィルタについて、受光不要なスペクトル域を近赤外光のスペクトル域としているが赤外光のスペクトル域(約750nm以上)における任意のスペクトル域であってもよい。
また、上記の説明では、固体撮像素子はいわゆる表面照射型の固体撮像素子であることを想定しているが、いわゆる裏面照射型の固体撮像素子においても、上記と同様のカラーフィルタの構成を採用することで混色の発生を抑えることができる。また、画素部分のチップと信号処理回路部分のチップとが独立したチップとして形成されて互いに積層された積層型の固体撮像素子にも上記のカラーフィルタの構成が適用できる。
100、200 固体撮像素子
101 シリコン基板
102 光電変換部
105 第1カラーフィルタ層
205 第2カラーフィルタ層

Claims (11)

  1. 基板と、前記基板に形成された光電変換部と、を有する複数の画素が、所定のカラーパターンで配置されている固体撮像素子であって、
    前記複数の画素のうちの少なくとも一部の画素に、透過率特性が互いに異なる第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタとが積層されており、
    第1のスペクトル域において、前記第1のカラーフィルタの透過率と前記第2のカラーフィルタの透過率はともに、所定値よりも高く、
    第2のスペクトル域において、前記第2のカラーフィルタの透過率は、前記第1のカラーフィルタの透過率よりも低い、
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記第2のスペクトル域は、前記第1のスペクトル域よりも波長が長いことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記第1のスペクトル域は可視光のスペクトル域の一部であり、前記第2のスペクトル域は赤外光のスペクトル域であることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第1のスペクトル域は、400nm以上500nm未満、500nm以上570nm未満、570nm以上750nm未満のいずれかの波長域であることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 前記第2のスペクトル域は、少なくとも750nm以上2500nm未満のスペクトル域と重なる波長域を有することを特徴とする請求項3または4に記載の固体撮像素子。
  6. 前記第2のスペクトル域において、前記第1のカラーフィルタの透過率は、前記所定値よりも高いことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  7. 前記所定値は60〜70%であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  8. 前記第1のカラーフィルタと前記第2のカラーフィルタは、平坦化膜を挟んで積層されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  9. 基板と、前記基板に形成された光電変換部と、を有する複数の画素が、所定のカラーパターンで配置されている固体撮像素子であって、
    前記複数の画素の少なくとも1つの画素に、赤外光のスペクトル域において透過率が所定値より高い、同一材料からなる複数のカラーフィルタが積層されている
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  10. 前記2つのカラーフィルタは、平坦化膜を挟んで積層されていることを特徴とする請求項8に記載の固体撮像素子。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の固体撮像素子を有する撮像装置。
JP2020104117A 2020-06-16 2020-06-16 固体撮像素子および撮像装置 Pending JP2021197667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020104117A JP2021197667A (ja) 2020-06-16 2020-06-16 固体撮像素子および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020104117A JP2021197667A (ja) 2020-06-16 2020-06-16 固体撮像素子および撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021197667A true JP2021197667A (ja) 2021-12-27

Family

ID=79196025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020104117A Pending JP2021197667A (ja) 2020-06-16 2020-06-16 固体撮像素子および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021197667A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6755679B2 (ja) 撮像装置
KR20180133777A (ko) 신호 처리 장치 및 촬상 장치
JP2018077190A (ja) 撮像装置及び自動制御システム
WO2017150553A1 (ja) 撮像装置
US10652496B2 (en) Photoelectric conversion device, photoelectric conversion system, and movable body
JP7098790B2 (ja) 撮像制御装置及び移動体
JP7043284B2 (ja) 撮像装置および撮像システム、および移動体
TW202147594A (zh) 攝像元件及攝像裝置
CN115004692A (zh) 固态成像装置和电子设备
US10708556B2 (en) Imaging device and imaging system
US20200219916A1 (en) Photoelectric conversion device
JP2021197667A (ja) 固体撮像素子および撮像装置
JP7305343B2 (ja) 光電変換素子、光電変換素子の製造方法
JP2021166249A (ja) 光電変換装置およびその製造方法
KR20220029587A (ko) 고체 촬상 장치 및 그 구동 방법, 및 전자기기
US11424283B2 (en) Photoelectric conversion apparatus, imaging system and mobile body
CN106210458A (zh) 多重成像器相机
US20230072715A1 (en) Solid-state imaging device
US20190228534A1 (en) Image pickup device, image pickup system, and moving apparatus
WO2023021774A1 (ja) 撮像装置及び撮像装置を備える電子機器
WO2023162496A1 (ja) 撮像装置
TWI842952B (zh) 攝像裝置
WO2022269997A1 (ja) 固体撮像装置および電子機器
JP2020170784A (ja) 光電変換装置
JP2021163899A (ja) 光電変換装置及びその製造方法