JP2021194598A - 複数の生態学的浮遊床を組み合わせた、糞尿を発酵したスラリーを浄化するための装置 - Google Patents

複数の生態学的浮遊床を組み合わせた、糞尿を発酵したスラリーを浄化するための装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで微細藻類の外部環境による影響が少ない条件下でバイオガススラリーを安定して浄化処理できる装置を提供する。【解決手段】バイオガススラリーを収容するための滑走路プール3と、滑走路プール3内に浮遊する生態学的浮遊床1と、生態学的浮遊床1に空気を供給するための曝気装置2とで構成され、滑走路プール3上にバイオガススラリーの流れを乱すためのランナー33と、生態学的浮遊床1がランナー33に触れるのを防ぐためのバッフル34とが設けられる構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、水処理の技術分野に関し、具体的には、生態学的浮遊床を組み合わせたバイオ
ガススラリーを浄化するための装置および方法に関する。
微細藻類を使用して廃水を処理することは、非常に効果的で便利な処理方式である。しか
し、後期の藻類収集処理によりコストが高くなり、微細藻類は気候の影響を大きく受け、
処理効果は不安定である。
上記の理由により、本発明は、生態学的浮遊床を基に、微細藻類を使用してバイオガスス
ラリーを処理する装置を設計し、それにより、微細藻類は、低コストで微細藻類の外部環
境による影響が少ない条件下でバイオガススラリーを安定して処理することができる。
近年、中国の大規模養殖産業の急速な発展は、経済的利益を増大させる同時に、糞便汚水
の大量蓄積を引き起こし、生態環境を汚染した。現在、家畜や家禽の糞尿の二次利用方法
は、通常、発酵によりバイオガスを収集することであるが、発酵後のバイオガススラリー
は、十分な農地に間に合わず、バイオガススラリーが蓄積することがよくあり、この点に
対して、本発明は、生態学的浮遊床を組み合わせてバイオガススラリーを浄化するための
装置を提供し、発酵エリアでバイオガススラリーを分解することができ、バイオガススラ
リーを処理しながら、付加価値の高い微細藻類製品を収穫することもできるため、優れた
経済的利点と応用見込みを備えている。
1、藻類の選択
微細藻類は、他の方法では除去することが困難な家畜および家禽糞尿スラッジ中の一部の
リン酸塩をうまく処理できる。微細藻類はリン含有物質を十分に吸収でき、活性汚泥、化
学汚染物質などの追加の環境汚染物質を生成することなく、同時に、N、P、Kなどの栄
養素が豊富な微細藻類を収穫して付加価値の高い肥料や動物飼料、さらには処理後のバイ
オ燃料などに転換でき、廃水処理コストも削減できる。それだけでなく、微細藻類は、過
負荷で重金属を吸収し、無機塩、フェノール、フタル酸エステル、アルカンなどの有機物
質を利用して、ある特定の農薬も分解できるため、汚水浄化に対して非常に重要である。
クロレラは微細藻類の一種として、その強い活力と環境要因の影響が少ないため、本発明
の好ましい藻類である。
2.真菌ボールの選択
微細藻類の成長を容易にするためには、糖分、酢酸塩、有機酸を中心に外界から大量の有
機炭素を摂取する必要があり、その多くは糖分であるが、多糖類やアルコールによっては
微細藻類をうまく利用できないことがある。
真菌は単糖類、有機酸、アルコールなどの小分子化合物を分解できるだけでなく、セルロ
ース、リグニンなどの複雑な有機分子も分解して吸収することができる。真菌の代謝の際
にCOが放出され、藻類が利用できるため、真菌と微細藻類の共生を利用して、家畜や
養鶏のバイオガススラリーを処理することができる。
一般的な食用真菌として、ヒラタケはタンパク質、アミノ酸、植物繊維および他の成分が
豊富であり、培養が簡単で低コストであるため、本発明の好ましい真菌である。
3、処理装置の基本要件
微細藻類によるバイオガススラリーの処理には、十分な酸素供給、十分な光照射、安定な
環境の3つの基本的な要件があり、本発明は上記の3つの点を満たすことを目的とし、装
置全体を設計して顕著な分解効果を実現する。
4、処理装置の具体的な技術的解決策
生態学的浮遊床を組み合わせてバイオガススラリーを浄化するための装置は、バイオガス
スラリーを収容するための滑走路プールと、滑走路プールに浮遊する生態学的浮遊床と、
生態学的浮遊床に空気を供給するための曝気装置で構成され、滑走路プール上にバイオガ
ススラリーの流れを乱すためのランナーおよび生態学的浮遊床がランナーに触れるのを防
ぐためのバッフルが設けられる。
生態学的浮遊床は、構造の本体としての規則的な六角形のブランケットと、規則的な六角
形のブランケットの上に配置され、バイオガススラリーを浄化するための浄化キャビンと
、規則的な六角形のブランケットの下に配置され、バイオガススラリーを抽出するための
ウォーターポンプ装置と、ウォーターポンプ装置に動力を供給するための駆動装置と、浄
化キャビンと駆動装置を仕切るための仕切り板とを含む。
規則的な六角形のブランケットの頂部に曝気接続管が設けられ、内部側壁にポンプポート
が設けられ、規則的な六角形のブランケットの外部側壁に永久磁石が設けられ、生態学的
浮遊床間を互いに引き付け、1つのピースに接続してフロー全体を置くことができ、最大
の処理面積を確保し、規則的な六角形のブランケットの底部にエアバッグが設けられ、生
態学的浮遊床が滑走路プールに確実に浮遊するのを確保することができる。
曝気装置は、生態学的浮遊床に空気を供給するための曝気ホースと、曝気ホースを収容・
リセットするためのリセット装置と、リセット装置が滑走路プールを摺動することを可能
にする摺動ロッドで構成される。
曝気装置の主な機能は2つあり:1つは生態学的浮遊床中の藻類に汚染物質を分解するた
めに必要な酸素を提供すること、もう1つは滑走路プール中の生態学的浮遊床の位置を「
軽く制限」することであり、つまり生態学的浮遊床が滑走路プールに置かれると流れてい
るバイオガススラリーによって洗い流され、1つのピースに接続されず、分解効果が低下
することを防止する。
本発明の一態様として、浄化キャビンの内部が中空であり、外壁の対向する位置に間隔を
置いてスロットが設けられ、頂端に浄化後のバイオガススラリーを排出するための排水管
が設けられ、底端の対向する位置にそれぞれ曝気装置を接続するための曝気ポートとウォ
ーターポンプ装置を接続するためのウォーターポンプポートが設けられ、スロット内に適
切な形状の浄化板が挿入され、浄化板は、培養凹穴を有する培養板と、培養板の外縁に設
けられた半円形のスナップリングとを含み、スナップリングは、両端に設けられたスナッ
プコネクタを介してスロットの両端に設けられたスプリングボタンとロックすることがで
きる。
浄化キャビンの主な材料は有機ガラスであり、これにより、浄化キャビン内の藻類の光照
射角度を最大化でき、分解作業をより適切に実行できる。モジュール式に挿入された浄化
板は、藻類を簡単に収集および交換でき、従来の藻類培養装置と比較して、操作プロセス
を大幅に簡素化し、オペレータの労働強度を軽減する。
本発明の一態様として、ウォーターポンプ装置は、駆動装置に接続され、動力を伝達する
ためのピストンと、バイオガススラリーを滑走路プールから浄化キャビンに引き込むため
のウォーターポンプチャンバーと、ピストンと連携して、内部に設けられたダイヤフラム
の脈動によりウォーターポンプチャンバーの内圧を変更するための吸引チャンバーとを含
み、ウォーターポンプチャンバーの底部には、滑走路プールからバイオガススラリーを抽
出するためのポンプ入口が設けられ、ウォーターポンプチャンバーの頂部には、浄化キャ
ビンにバイオガススラリーを輸送するためのポンプ出口が設けられ、ポンプ入口に、水輸
送の時ポンプ入口を遮断するための第1のフローティングボールが設けられ、ポンプ出口
に、水抽出の時ポンプ出口を遮断するための第2のフローティングボールが設けられる。
本発明によって設計されたウォーターポンプ装置の動作原理は以下の通りである。
駆動装置は、流動の動力をピストンを往復させる力に変換し、ピストンが吸引チャンバー
から離れると、ダイヤフラムがウォーターポンプチャンバーから離れ、ウォーターポンプ
チャンバーの内部圧力が低下し、ポンプ入口の第1のフローティングボールが上昇してチ
ャンネルを開き、ポンプ出口の第2のフローティングボールが降下してチャンネルを閉じ
、バイオガススラリーを滑走路プールから引き込み、ピストンが吸引チャンバーに近接す
ると、ダイヤフラムがウォーターポンプチャンバーに近接し、ウォーターポンプチャンバ
ーの内部圧力が増大し、ポンプ入口の第1のフローティングボールが降下してチャンネル
を閉じ、ポンプ出口の第2のフローティングボールが上昇してチャンネルを開き、バイオ
ガススラリーを浄化キャビンに輸送する。
本発明の一態様として、リセット装置上に、曝気ホースを通過させるための複数のパイプ
ライン穴が貫通して並列に設けられ、パイプライン穴に隣接するリセット装置内部に、バ
レルボックスと、バレルボックス内のバレルの中央部に接続された巻取軸とが設けられ、
巻取軸は、そこに巻かれたリセットワイヤの一端の制限リングを介して曝気ホースの曝気
ヘッドに設けられた制限ブロックと連携して、曝気ホースが生態学的浮遊床から分離され
た場合、バレルボックスからの動力下でリセットすることができる。
本発明によって設計されたリセット装置の動作原理は以下の通りである。
曝気ホースの曝気ヘッドを取り外すことにより、曝気装置の制限リングを曝気ホースの曝
気ヘッドと制限ブロックの間に嵌設できる。曝気ホースを使用して生態学的浮遊床と連通
する必要がある場合、曝気ホースを十分な長さに引っ張るだけでよい。生態学的浮遊床に
対して藻類を交換する必要がある場合、曝気ヘッドを生態学的浮遊床の曝気接続管から分
離するだけで、バレルボックスのバレルからの復元力の作用下で、巻取軸が回転し、リセ
ットワイヤが巻かれ曝気ホースを駆動して回収でき、全過程でオペレータが他の操作を行
う必要がなく、オペレータの労働強度を軽減できる。
本発明の一態様として、リセット装置の一側が摺動ロッドを介して滑走路プールの外壁上
の第1のスライドレールに摺動可能に接続され、リセット装置の他側が摺動ロッドを介し
て滑走路プールの仕切り壁上の第2のスライドレールに摺動可能に接続され、滑走路プー
ルの外壁の近くの摺動ロッドの底端に、曝気装置の位置を固定するための制限ボタンが設
けられる。
本発明によって設計されたリセット装置は、滑走路プールとの間のスライドレール構造を
通じて滑走路プール上を摺動することができ、それにより、オペレータがリセット装置を
適切な位置に都合よく配置することを容易にする。リセット装置が適切な位置に配置され
ると、制限ボタンによってリセット装置の位置を固定でき、リセット装置が生態学的浮遊
床によって設定位置から離れて動かすのを回避することができる。
本発明の一態様として、本発明の駆動装置は、生態学的浮遊床の底部に配置されたインペ
ラと、生態学的浮遊床の底部の規則的な六角形のブランケット内腔に配置され、インペラ
の回転動力を伝達するためのベベルギア伝達装置と、規則的な六角形のブランケット内腔
に配置され、ベベルギア伝達装置からの回転動力をピストンに作用する直線往復動力に変
換するための駆動ターンテーブル装置と、を含む。
本発明の一態様として、本発明は、滑走路プールの内側に外部光源を追加して、曇りの昼
と夜の微細藻類の照明要件を満たすことができる。
既存のバイオガススラリー処理装置と比較して、本発明の有益な効果は以下の通りである

(1)本発明は、生態学的浮遊床をバイオガススラリー処理の基礎構造とし、配置が便利
でメンテナンスが簡単であるという特徴を有し、且つ生態学的浮遊床間に必要に応じて数
を増減でき、異なる濃度のバイオガススラリー処理要件を満たす。
(2)本発明によって設計された生態学的浮遊床構造は、微細藻類を比較的閉鎖された環
境に効果的に置くことができ、微細藻類の曝気量および光照射量を正確に微調整し、低コ
ストでバイオガススラリーを処理することができる。
(3)本発明は、バイオガススラリーを処理する同時に高い付加価値の微細藻類製品を得
ることができ、且つ微細藻類を便利に収集および補充することができ、日常のメンテナン
ス作業量を大幅に削減することができる。
(4)一様に曝気する従来のバイオガススラリーと比較して、本発明によって設計された
曝気装置は、単一の生態学的浮遊床の単独曝気の効果を達成し、曝気管がバイオガススラ
リーに接触せず使用しないときに自動的に後退でき、オペレータの日常のメンテナンスを
容易にする。
本発明の全体の外観の概略図である。 本発明の生態学的浮遊床の断面図である。 本発明の生態学的浮遊床の外観図である。 本発明の生態学的浮遊床の上面視の断面図である。 本発明のウォーターポンプ装置の動作の概略図である。 本発明の浄化キャビンの構造の概略図である。 本発明の培養板の構造の概略図である。 本発明の曝気装置の構造の概略図である。 本発明のリセット装置の構造の概略図である。 本発明の巻取軸とバレルボックスとの間の接続の概略図である。
[符号の説明]
1 生態学的浮遊床
11 規則的な六角形のブランケット
111 エアバッグ
112 永久磁石
113 曝気接続管
114 ポンプポート
12 浄化キャビン
121 浄化板
1211 スナップリング
12111 スナップコネクタ
1212 培養板
12121 培養凹穴
122 スロット
1221 スプリングボタン
123 排水管
124 曝気ポート
125 ウォーターポンプポート
13 駆動装置
131 インペラ
132 ベベルギア伝達装置
133 駆動ターンテーブル装置
14 ウォーターポンプ装置
141 ピストン
142 吸引チャンバー
1421 ダイヤフラム
143 ウォーターポンプチャンバー
1431 ポンプ入口
14311 第1のフローティングボール
1432 ポンプ出口
14321 第2のフローティングボール
15 仕切り板
2 曝気装置
21 リセット装置
211 パイプライン穴
212 巻取軸
2121 リセットワイヤ
2122 制限リング
213 バレルボックス
22 摺動ロッド
23 制限ボタン
24 曝気ホース
241 曝気ヘッド
242 制限ブロック
3 滑走路プール
31 外壁
311 第1のスライドレール
32 仕切り壁
321 第2のスライドレール
33 ランナー
34 バッフル
本発明によって採用された方式および達成された効果をさらに詳しく説明するために、図
面を参照しながら本発明の技術的解決策を以下明確かつ完全に説明する。
実施例1
本実施例は、本発明の寸法仕様およびメカニズムの1つを説明することを目的とし、具体
的には以下の通りである。
図1に示すように、生態学的浮遊床を組み合わせてバイオガススラリーを浄化するための
装置は、バイオガススラリーを収容するための滑走路プール3と、滑走路プール3内に浮
遊する生態学的浮遊床1と、生態学的浮遊床1に空気を供給するための曝気装置2とで構
成され、滑走路プール3上にバイオガススラリーの流れを乱すためのランナー33と、生
態学的浮遊床1がランナー33に触れるのを防ぐためのバッフル34とが設けられる。
本実施例では、滑走路プール3の面積は230m、長さ30m、幅10m、高さ1.2
m、直流チャンネルの長さ20m、両端の半円弧形の曲がったチャンネルの直径10m、
滑走路プール3の中央は仕切り壁32により流路長さと幅の比率が6:1であり、ランナ
ー33によるバイオガススラリーの流量範囲が10〜60cm/sである。
図2、3、4に示すように、生態学的浮遊床1は、構造の本体としての規則的な六角形の
ブランケット11と、規則的な六角形のブランケット11の上に配置され、バイオガスス
ラリーを浄化するための浄化キャビン12と、規則的な六角形のブランケット11の下に
配置され、バイオガススラリーを抽出するためのウォーターポンプ装置14と、ウォータ
ーポンプ装置14に動力を供給するための駆動装置13と、浄化キャビン12と駆動装置
13を仕切るための仕切り板15とを含む。
規則的な六角形のブランケット11の頂部に曝気接続管242が設けられ、内部側壁にポ
ンプポート114が設けられ、規則的な六角形のブランケット11の外部側壁に永久磁石
112が設けられ、生態学的浮遊床1間を互いに引き付け、1つのピースに接続してフロ
ー全体を置くことができ、最大の処理面積を確保し、規則的な六角形のブランケット11
の底部にエアバッグ111が設けられ、生態学的浮遊床1が滑走路プール3に確実に浮遊
するのを確保する。
本実施例では、生態学的浮遊床1の規則的な六角形のブランケット11の辺長が0.5m
であり、滑走路プール3流路に生態学的浮遊床1を1〜5個並べて配置することができる
。生態学的浮遊床1は、曝気装置2の支持により滑走路プール3中のバイオガススラリー
を連続的に分解し処理することができる。
図9に示すように、曝気装置2は、生態学的浮遊床1に空気を供給するための曝気ホース
24と、曝気ホース24を収容・リセットするためのリセット装置21と、リセット装置
21が滑走路プール3を摺動することを可能にする摺動ロッド22で構成される。
曝気装置2の主な機能は2つあり:1つは生態学的浮遊床1中の藻類に汚染物質を分解す
るために必要な酸素を提供すること、もう1つは滑走路プール3中の生態学的浮遊床1の
位置を「軽く制限」することであり、つまり生態学的浮遊床1が滑走路プール3に置かれ
ると流れているバイオガススラリーによって洗い流され、1つのピースに接続されず、分
解効果が低下することを防止する。
具体的には、図6、7に示すように、浄化キャビン12の内部が中空であり、外壁の対向
する位置に間隔を置いてスロット122が設けられ、頂端に浄化後バイオガススラリーを
排出するための排水管123が設けられ、底端の対向する位置にそれぞれ曝気装置2を接
続するための曝気ポート124と、ウォーターポンプ装置14を接続するためのウォータ
ーポンプポート125が設けられ、スロット122内に適切な形状の浄化板121が挿入
され、浄化板121は、培養凹穴12121を有する培養板1212と、培養板1212
の外縁に配置された半円形のスナップリング1211とを含み、スナップリング1211
は両端に設けられたスナップコネクタ12111を介してスロット122の両端に設けら
れたスプリングボタン1221とロックする。
本実施例では、浄化キャビン12の主な材料は有機ガラスであり、これにより、浄化キャ
ビン12内の藻類の光照射角度を最大化でき、分解作業をより適切に実行できる。モジュ
ール式に挿入された浄化板121は、藻類を簡単に収集および交換でき、従来の藻類培養
装置と比較して、操作プロセスを大幅に簡素化し、オペレータの労働強度を軽減する。
具体的には、図3、5に示すように、ウォーターポンプ装置14は、駆動装置13に接続
され、動力を伝達するためのピストン141と、バイオガススラリーを滑走路プール3か
ら浄化キャビン12に引き込むためのウォーターポンプチャンバー143と、ピストン1
41と連携して、内部に設けられたダイヤフラム1421の脈動によりウォーターポンプ
チャンバー143の内圧を変更するための吸引チャンバー142とを含み、ウォーターポ
ンプチャンバー143の底部には、滑走路プール3からバイオガススラリーを抽出するた
めのポンプ入口1431が設けられ、ウォーターポンプチャンバー143の頂部には、浄
化キャビン12にバイオガススラリーを輸送するためのポンプ出口1432が設けられ、
ポンプ入口1431に、水輸送の時ポンプ入口1431を遮断するための第1のフローテ
ィングボール14311が設けられ、ポンプ出口1432に、水抽出の時ポンプ出口14
32を遮断するための第2のフローティングボール14321が設けられる。
本発明によって設計されたウォーターポンプ装置14の動作原理は、以下の通りである。
駆動装置13は、流動の動力をピストン141を往復させる力に変換し、ピストン141
が吸引チャンバー142から離れると、ダイヤフラム1421がウォーターポンプチャン
バー143から離れ、ウォーターポンプチャンバー143の内部圧力が低下し、ポンプ入
口1431の第1のフローティングボール14311が上昇してチャンネルを開き、ポン
プ出口1432の第2のフローティングボール14321が降下してチャンネルを閉じ、
バイオガススラリーを滑走路プール3から引き込み、ピストン141が吸引チャンバー1
42に近接すると、ダイヤフラム1421がウォーターポンプチャンバー143に近接し
、ウォーターポンプチャンバー143の内部圧力が増大し、ポンプ入口1431の第1の
フローティングボール14311が降下してチャンネルを閉じ、ポンプ出口1432の第
2のフローティングボール14321が上昇してチャンネルを開き、バイオガススラリー
を浄化キャビン12に輸送する。
具体的には、図9、10に示すように、リセット装置21上に、曝気ホース24を通過さ
せるためのパイプライン穴211が貫通して並列に設けられ、パイプライン穴211に隣
接するリセット装置21内部に、バレルボックス213と、バレルボックス213内のバ
レルの中央部に接続された巻取軸212が設けられ、巻取軸212は、そこに巻かれたリ
セットワイヤ2121の一端の制限リング2122を介して曝気ホース24の曝気ヘッド
241に設けられた制限ブロック242と連携して、曝気ホース24が生態学的浮遊床1
から分離された場合、バレルボックス213からの動力下でリセットする。
本発明によって設計されたリセット装置21の動作原理は、以下の通りである。
曝気ホース24の曝気ヘッド241を取り外すことにより、曝気装置2の制限リング21
22を曝気ホース24の曝気ヘッド241と制限ブロックの間に嵌設できる。曝気ホース
24を使用して生態学的浮遊床1と連通する必要がある場合、曝気ホース24を十分な長
さに引っ張るだけでよい。生態学的浮遊床1に対して藻類を交換する必要がある場合、曝
気ヘッド241を生態学的浮遊床1の曝気接続管113から分離するだけで、バレルボッ
クス213のバレルからの復元力の作用下で、巻取軸212が回転し、リセットワイヤ2
121が巻かれ曝気ホース24を駆動して回収でき、全過程でオペレータが他の操作を行
う必要がなく、オペレータの労働強度を軽減できる。
具体的には、図8に示すように、リセット装置21の一側が摺動ロッド22を介して滑走
路プール3の外壁31上の第1のスライドレール311に摺動可能に接続され、リセット
装置21の他側が摺動ロッド22を介して滑走路プール3の仕切り壁32上の第2のスラ
イドレール321に摺動可能に接続され、滑走路プール3の外壁31の近くの摺動ロッド
22の底端に、曝気装置2の位置を固定するための制限ボタン23が設けられる。
本発明によって設計されたリセット装置21は、滑走路プール3との間のスライドレール
構造を通じて滑走路プール3上を摺動することができ、それにより、オペレータがリセッ
ト装置21を適切な位置に都合よく配置することを容易にする。リセット装置21が適切
な位置に配置されると、制限ボタン23によってリセット装置21の位置を固定でき、リ
セット装置21が生態学的浮遊床1によって設定位置から離れて動かすのを回避すること
ができる。
具体的には、図3、4に示すように、本発明の駆動装置13は、生態学的浮遊床1の底部
に配置されたインペラ131と、生態学的浮遊床1の底部の規則的な六角形のブランケッ
ト11内腔に配置され、インペラ131の回転動力を伝達するためのベベルギア伝達装置
132と、規則的な六角形のブランケット11内腔に配置され、ベベルギア伝達装置13
2からの回転動力をピストン141に作用する直線往復動力に変換するための駆動ターン
テーブル装置133と、を含む。
実施例2
本実施例は、以下の内容を除いて、実施例1と同じである。
実施例2では、滑走路プール3の内側に照明を補助するための補助ライトが設けられる。
応用例1
本応用例は、実施例1の構造を基に説明したものであり、本発明の具体的な使用方法を説
明するものである。
S1:処理するバイオガススラリーを滑走路プール1に輸送し、ランナー33を開いてバ
イオガススラリーの流れを確保し、処理するバイオガススラリーの規模と濃度い応じて、
使用する生態学的浮遊床1の数を決定する。
S2:生態学的浮遊床1を1つずつ配置する過程に、生態学的浮遊床1を配置するたびに
、曝気装置2上の曝気ホース24と生態学的浮遊床1上の曝気接続管133を接続させる
必要があり、滑走路プール3内に浮遊している生態学的浮遊床1は、滑走路プール3のバ
イオガススラリー液面を覆うまで、その上に置かれた永久磁石112の吸引下で徐々に引
き付けられる。
S3:滑走路プール3を流れるバイオガススラリーは、生態学的浮遊床1の駆動装置13
を駆動して動作させ、ウォーターポンプ装置14は、滑走路プール3内のバイオガススラ
リーを生態学的浮遊床1の浄化キャビン12中に引き込むことができる。
S4:浄化キャビン12に引き込まれたバイオガススラリーは、真菌ボールが付いている
浄化板12で層ごとにオーバーフローし、この期間中、真菌ボールは十分なガス供給の条
件下でバイオガススラリー中の有機汚染物質を分解し、分解されたバイオガススラリーが
最終的に排水管123を介して滑走路プール3に再び排出される。
S5:一定時間の浄化処理後、滑走路プール3中のバイオガススラリーの汚染レベルが低
下すると同時に、浄化板上の藻類も大量に増殖し、このとき増殖した大量の微細藻類を回
収・利用する。
S6:微細藻類を回収・利用するとき、対象の生態学的浮遊床1を滑走路プール3の側壁
31にドラッグし、浄化キャビン12を取り外し、残りのバイオガススラリーを排出し、
接続された曝気ホース24を抜けて、抜かれた曝気ホース24が曝気装置2に収容される

S7:浄化キャビン12上のスプリングボタン1221を押し、浄化板121をスロット
122から取り出して、真菌ボールを浄化板121の培養板1212上から簡単に擦って
収集し、その後新しい真菌ボールを埋める。
S8:最後に、新しい真菌ボールを備えた浄化キャビン12を対象の生態学的浮遊床1に
接続し、ステップS2のプロセスを実行して、生態学的浮遊床1の浄化サイクルを完了す
る。
応用例2
応用例2と応用例1の違いは、滑走路プール3の周りに補助ライトが追加され、曇りの日
と夜の微細藻類の照明要件を満たすことであり、夜の照明時間は2〜4時間に制御する必
要がある。
実験例1
実験例1は実施例1の構造を基に説明したものであり、クロレラを単一の添加剤として使
用した場合の本発明の処理効果を説明するものである。
本実験例では、クロレラ類の調製流れは具体的に以下の通りである。
1、材料準備
(1)本発明で使用されるクロレラは、湖北武漢水生物学研究所の淡水藻種バンクによっ
て提供され、
(2)バイオガススラリーは、西安育肥肉牛牧場の発酵バイオガススラリーから採取され
、4℃で保存され、使用前に4800r /分で遠心分離され、不純物の大きな粒子が除
去され、
(3)初期の種培養培地としてのBG11培地は、具体的な成分を表1に示す。
表1 BG11培地

Figure 2021194598

(4)クロレラの後のトレーニングおよび培養のための培地として使用されるバイオガス
スラリー、具体的な成分を表2に示す。
表2 バイオガススラリー栄養成分表
Figure 2021194598
2、実験的測定
S1:接種量の20%のChlorella vulgarisを500 mL BG11
培地に接種し、シェーカーで27±1℃、3kluxの連続光、回転速度160rpmで
7日間培養し、種培養液の調製を完了する。
S2:対数期の種培地の接種量を20%取り、それを1/4バイオガススラリー+3/4
BG11培地に接種して順化させ、対数期に成長するまで待ち、2/4バイオガススラリ
ー+2/4 BG11培地に接種し、最後に3/4バイオガススラリー+1/4 BG11培
地、と完全なバイオガススラリー培地に順に接種し、順化期間の培養条件は2±1℃、3
klux連続光、回転速度160rpmの条件下でシェーカーで培養する。最後に、順化
された優勢なクロレラを、20%の接種量で5Lのバイオガススラリーの培養瓶に接種し
、曝気培養を行い、クロレラ類の順化培養を完了した。
実験例2
実験例2は、実験例1で培養したクロレラを研究対象とし、培養ボルトに等量のバイオガ
ススラリーを入れ、同じ条件下で対照ブランク組を培養して説明したものであり、クロレ
ラの添加によるバイオガススラリー中の栄養物質CODの除去効果を説明するものである

ただし、クロレラ類を添加したバイオガススラリーを組1、クロレラ類を添加していない
バイオガススラリーをブランク組とし、測定対象はバイオガススラリー中のCOD含有量
(単位mg/L)であり、具体的な結果は表3に示される。
表3 バイオガススラリー中の栄養物質CODの除去効果

Figure 2021194598
表3のデータから分かるように、クロレラは、接種後1〜2日以内に微生物成長の遅れ期
に属し、この時COD値が大きく変化しなかった。3〜4日でCOD値が徐々に低下し始
め、6〜8日でCOD値の低下速度が最大になり、8日目に212mg/Lに低下し、そ
の後COD値の低下傾向は緩和され、10日目に、バイオガススラリー中COD値が基本
的に160mg/Lで安定した。これは、クロレラがCODの分解に大きな影響を与える
ことを示す。
実験例3
実験例3は、実験例1で培養したクロレラを研究対象とし、培養ボルトに等量のバイオガ
ススラリーを入れ、同じ条件下で対照ブランク組を培養して説明したものであり、クロレ
ラの添加によるバイオガススラリーのNH +-Nの除去効果を説明するものである。
ただし、クロレラ類を添加したバイオガススラリーを組1とし、クロレラ類を添加してい
ないバイオガススラリーをブランク組とし、測定対象はバイオガススラリー中のNH +-
N含有量(単位mg/L)であり、具体的な結果が表4に示される。
表4 バイオガススラリー中の栄養物質NH +-Nの除去効果

Figure 2021194598
関連する研究によると、バイオガススラリーには一定濃度の窒素が含まれるとクロレラ類
の成長を促進するが、NH +-Nの濃度が高すぎるとクロレラ類の急速な成長に悪影響を
与える。表4のデータから分かるように、クロレラの接種初期でNH +-N含有量が低下
し始めるが、最初の4日間のNH +-N濃度が高いので、クロレラ成長が一定の影響を受
け、NH +-Nの除去率も影響を受け、除去率の最大値は4〜5日目にあり、処理が6日
目に到達するとNH +-N濃度が100mg/Lに低下し、8日目に82mg/Lに低下
し、その後NH +-N濃度がさらに低下すると伴に、クロレラ類の成長傾向は鈍化し、1
0日目にアンモニア態窒素の濃度が73mg/Lに低下した。
実験例4
実験例4は、実験例1中の実験流れを基に説明したものであり、それぞれ真菌ボールとク
ロレラを添加する場合の処理効果の違いを説明するものである。
本実験例では、真菌ボールの調製流れは、具体的には以下の通りである。
1、材料準備
(1)本発明で使用されるクロレラは、湖北武漢水生物学研究所の淡水藻種バンクによっ
て提供され、
(2)バイオガススラリーは、西安育肥肉牛牧場の発酵バイオガススラリーから採取され
、4℃で保存され、使用前に4800r /分で遠心分離され、不純物の大きな粒子が除
去され、具体的な栄養成分は表2に示される。
(3)初期の種培養培地としてのBG11培地は、具体的な成分を表1に示す。
(4)PDA培地調製:(1000mL培地の例)ジャガイモ:200g、グルコース:
20g、KHPO:3g、MgSO・7HO:1.5g、チアミン(VB):
8mg、寒天:20g。
2、グロブラス-クロレラペレットの調製
BG11培地100mLあたり0.5%酵母エキスを添加し、炭素源としてマルトース2
gを使用し、グロブラス糸接種量は5cm(プレート内の菌糸の表面積)であり、グロ
ブラス−クロレラ接種量は20%(グロブラス―クロレラ類の細胞密度は1.25x10
)であり、最後に、回転速度160r/min、温度28℃の恒温シェーカーで7日間
培養し、真菌ボールの調製を完了した。
実験例5
実験例5は、実験例4で調製したグロブラス―クロレラ真菌ボールを添加剤とし、実験例
2中のクロレラ成分を対照組とし、藻類を含まないバイオガススラリーをブランク組とし
て説明し、それぞれ真菌ボールとクロレラを添加剤とする場合、バイオガススラリー中の
栄養物質CODの除去効果の違いを比較するものである。
ただし、真菌ボールを添加した組を組1とし、クロレラを添加した組を組2とし、藻類を
含まないバイオガススラリーをブランク組とし、具体的な結果は表5に示される。
表5 真菌ボール、クロレラのバイオガススラリー中のCODの効果除去の違い

Figure 2021194598
表5のデータから分かるように、真菌ボールの添加によるCODの処理効果に対する傾向
は、クロレラ類の処理効果の傾向と同じであるが、各期間の除去率はクロレラ類の処理効
果よりも優れ、特に10日目に、COD値が94mg/Lに低下し、除去率が87.1%
に達した。このことから、真菌ボールのCOD除去処理がより有効であることが分かる。
実験例6
実験例6は、実験例4で調製したグロブラス―クロレラ真菌ボールを添加剤とし、実験例
3中のクロレラ成分を対照組とし、藻類を含まないバイオガススラリーをブランク組とし
て説明し、それぞれ真菌ボールとクロレラを添加剤とする場合、バイオガススラリー中の
栄養物質NH +-N除去効果の違いを説明するものである。
ただし、真菌ボールを添加した組を組1とし、クロレラを添加した組を組2とし、藻類を
含まないバイオガススラリーをブランク組とし、具体的な結果が表6に示される。
表6 真菌ボール、クロレラのバイオガススラリー中のNH +-Nの除去効果の違い
表6 バイオガススラリー中の栄養物質NH +-Nの除去効果

Figure 2021194598

表6のデータから分かるように、真菌ボールの添加によるNH +-Nの処理効果の傾向は
、クロレラ類の処理効果傾向と同じであるが、各期間の除去率はクロレラ類の処理効果よ
りも優れ、特に10日目に、NH +-N量が25mg/Lに低下し、除去率が91.1%
に達した。このことから、真菌ボールのNH +-Nの処理がより有効であることが分かる
実験例7
実験例7は、応用例1および応用例2の構造を基に、実験例4を添加組として説明し、光
の有無によるクロレラと真菌ボールの10日間培養した後のバイオマス生産の影響を説明
するものであり、ただし、曝気ホース24中の通気量が1.5L/minで、光度が3k
luxで、光照射延長時間が3hであり、具体的な結果が表7に示される。
表7 光の有無によるクロレラと真菌ボールの10日間培養した後のバイオマス生産に対
する影響

Figure 2021194598
表7のデータから分かるように、光を1日3時間延長すると、真菌ボールとクロレラ類の
生産量が両方とも向上したが、真菌ボールの生産量がクロレラ類の生産量よりもわずか小
さく、それは、グロブラスとクロレラは、成長中に一般的な栄養物質を対して競争関係に
あり、真菌ボールの成長を遅らせ、付加価値製品としてその生産量はまだ相当量であるた
め、優れた経済的メリットがある。

Claims (6)

  1. 生態学的浮遊床を組み合わせたバイオガススラリーを浄化するための装置であって、
    バイオガススラリーを収容するための滑走路プール(3)と、前記滑走路プール(3)に
    浮遊する生態学的浮遊床(1)と、前記生態学的浮遊床(1)に空気を供給するための曝
    気装置(2)と、で構成され、
    前記滑走路プール(3)には、バイオガススラリーの流れを乱すためのランナー(33)
    と、生態学的浮遊床(1)がランナー(33)に触れるのを防ぐためのバッフル(34)
    と、が設けられ、
    前記生態学的浮遊床(1)は、構造の本体としての規則的な六角形のブランケット(11
    )と、前記規則的な六角形のブランケット(11)の上に配置され、バイオガススラリー
    の浄化に使用される浄化キャビン(12)と、前記規則的な六角形のブランケット(11
    )の下に配置され、バイオガススラリーを抽出するためのウォーターポンプ装置(14)
    と、前記ウォーターポンプ装置(14)に動力を供給するための駆動装置(13)と、前
    記浄化キャビン(12)と駆動装置(13)を仕切るための仕切り板(15)と、を含み

    前記規則的な六角形のブランケット(11)の頂部に曝気接続管(113)が設けられ、
    内部側壁にポンプポート(114)が設けられ、外部側壁に永久磁石(112)が設けら
    れ、底部にエアバッグ(111)が設けられ、
    前記曝気装置(2)は、前記生態学的浮遊床(1)に空気を供給するための曝気ホース(
    24)と、前記曝気ホース(24)を収容およびリセットするためのリセット装置(21
    )と、前記リセット装置(21)が走路プール(3)に沿って摺動することを可能にする
    ための摺動ロッド(22)と、で構成される、ことを特徴とする生態学的浮遊床を組み合
    わせたバイオガススラリーを浄化するための装置。
  2. 前記浄化キャビン(12)の内部が中空であり、外壁の対向する位置に間隔を置いてスロ
    ット(122)が配置され、頂端に浄化後のバイオガススラリーを排出するための排水管
    (123)が設けられ、底端の対向する位置にそれぞれ曝気装置(2)を接続するための
    曝気ポート(124)と、ウォーターポンプ装置(14)を接続するためのウォーターポ
    ンプポート(125)と、が設けられ、
    前記スロット(122)内に適切な形状の浄化板(121)が挿入され、
    前記浄化板(121)は、培養凹穴(12121)を有する培養板(1212)と、前記
    培養板(1212)の外縁に設けられた半円形のスナップリング(1211)と、を含み

    前記スナップリング(1211)は、両端に設けられたスナップコネクタ(12111)
    を介してスロット(122)の両端に設けられたスプリングボタン(1221)とロック
    することを特徴とする請求項1に記載のバイオガススラリーを浄化するための装置。
  3. 前記ウォーターポンプ装置(14)は、駆動装置(13)に接続され、動力を伝達するた
    めのピストン(141)と、バイオガススラリーを滑走路プール(3)から浄化キャビン
    (12)に引き込むためのウォーターポンプチャンバー(143)と、前記ピストン(1
    41)と連携して、内部に設けられたダイヤフラム(1421)の脈動によりウォーター
    ポンプチャンバー(143)の内圧を変更するための吸引チャンバー(142)と、を含
    み、
    前記ウォーターポンプチャンバー(143)の底部には、滑走路プール(3)からバイオ
    ガススラリーを抽出するためのポンプ入口(1431)が設けられ、ウォーターポンプチ
    ャンバー(143)の頂部には、浄化キャビン(12)にバイオガススラリーを輸送する
    ためのポンプ出口(1432)が設けられ、
    前記ポンプ入口(1431)に、水輸送の時ポンプ入口(1431)を遮断するための第
    1のフローティングボール(14311)が設けられ、
    前記ポンプ出口(1432)に、水抽出の時ポンプ出口(1432)を遮断するための第
    2のフローティングボール(14321)が設けられることを特徴とする請求項1に記載
    のバイオガススラリーを浄化するための装置。
  4. 前記リセット装置(21)上に、曝気ホース(24)を通過させるための複数のパイプラ
    イン穴(211)が貫通して並列に設けられ、
    前記パイプライン穴(211)に隣接するリセット装置(21)の内部に、バレルボック
    ス(213)と、前記バレルボックス(213)内のバレルの中央部に接続された巻取軸
    (212)と、が設けられ、
    前記巻取軸(212)は、そこに巻かれたリセットワイヤ(2121)の一端の制限リン
    グ(2122)を介して曝気ホース(24)の曝気ヘッド(241)に設けられた制限ブ
    ロック(242)と連携して、曝気ホース(24)が生態学的浮遊床(1)から分離され
    た場合、バレルボックス(213)からの動力下でリセットすることを特徴とする請求項
    1に記載のバイオガススラリーを浄化するための装置。
  5. 前記リセット装置(21)の一側が摺動ロッド(22)を介して滑走路プール(3)の外
    壁(31)上の第1のスライドレール(311)に摺動可能に接続され、リセット装置(
    21)の他側が摺動ロッド(22)を介して滑走路プール(3)の仕切り壁(32)上の
    第2のスライドレール(321)上に摺動可能に接続され、
    前記滑走路プール(3)の外壁(31)の近くの摺動ロッド(22)の底端に、曝気装置
    (2)の位置を固定するための制限ボタン(23)が設けられることを特徴とする請求項
    1に記載のバイオガススラリーを浄化するための装置。
  6. S1:処理するバイオガススラリーを滑走路プール(1)に輸送し、ランナー(33)を
    開いてバイオガススラリーの流れを確保し、処理するバイオガススラリーの規模と濃度に
    応じて、使用する生態学的浮遊床(1)の数を決定するステップと、
    S2:生態学的浮遊床(1)を1つずつ配置する過程に、生態学的浮遊床(1)を配置す
    るたびに、曝気装置(2)上の曝気ホース(24)と生態学的浮遊床(1)上の曝気接続
    管(133)を接続させる必要があり、滑走路プール(3)内に浮遊している生態学的浮
    遊床(1)は、滑走路プール(3)全体のバイオガススラリー液面を覆うまで、その上に
    置かれた永久磁石(112)の吸引下で徐々に引き付けられるステップと、
    S3:滑走路プール(3)を流れるバイオガススラリーは、生態学的浮遊床(1)の駆動
    装置(13)を駆動して動作させることができるため、ウォーターポンプ装置(14)は
    、滑走路プール(3)内のバイオガススラリーを生態学的浮遊床(1)の浄化キャビン(
    12)に引き込むステップと、
    S4:浄化キャビン(12)に引き込まれたバイオガススラリーは、真菌ボールが付いて
    いる浄化板(12)により層ごとにオーバーフローし、この期間中、真菌ボールは十分な
    ガス供給の条件下でバイオガススラリー中の有機汚染物質を分解し、分解されたバイオガ
    ススラリーが最終的に排水管(123)を介して滑走路プール(3)に再び排出されるス
    テップと、
    S5:一定時間の浄化処理後、滑走路プール(3)中のバイオガススラリーの汚染レベル
    が低下すると同時に、浄化板上の藻類も大量に増殖し、このとき増殖した大量の微細藻類
    を回収・利用するステップと、
    S6:微細藻類を回収・利用するとき、対象の生態学的浮遊床(1)を滑走路プール(3
    )の側壁(31)にドラッグし、浄化キャビン(12)を取り外し、残りのバイオガスス
    ラリーを排出し、接続された曝気ホース(24)を抜けて、抜かれた曝気ホース(24)
    が曝気装置(2)に収容されるステップと、
    S7:浄化キャビン(12)上のスプリングボタン(1221)を押し、浄化板(121
    )をスロット(122)から取り出して、真菌ボールを浄化板(121)の培養板(12
    12)上から擦って収集し、その後新しい真菌ボールを埋めるステップと、
    S8:最後に、新しい真菌ボールを備えた浄化キャビン(12)を対象の生態学的浮遊床
    (1)に接続し、ステップS2のプロセスを実行して、生態学的浮遊床(1)の浄化サイ
    クルを完了するステップと、を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置を使用
    して、バイオガススラリーを浄化するための方法。
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