JP2021193495A - 検索システム - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶部に格納された電子文書を印刷するときに色味が変わってしまった場合であっても、印刷後に得られる印刷物をイメージして入力した検索条件に基づいて電子文書を検索できるようにすることを目的とする。【解決手段】検索システムは、電子文書の色味に関する特徴をインデックスとして管理する管理部を備える。管理部は、電子文書を分析して得られる当該電子文書の色味に関する特徴を当該電子文書のインデックスとして登録する登録部と、電子文書が印刷された場合に、電子文書の印刷物に関する情報に基づいて当該電子文書のインデックスを更新する更新部とを含む。【選択図】図5
Description
本開示は、入力された検索条件に合った電子文書を、1又は複数の電子文書が格納された記憶部から検索する検索システムに関する。
ファイルサーバ等の記憶部に格納された電子文書の中から任意の電子文書を検索する検索システムが知られている。このような検索システムと複合機とを組み合わせた技術も開発されている。
特開平5−181961号公報(特許文献1)には、文書の検索時に、ページ単位でその原稿の種類の情報が検索要素の一つとして自動的に使用できるようにする文書検索装置が開示されている。
特開2001−256256号公報(特許文献2)には、電子文書データをラスター画像データに展開する画像作成手段と、展開したラスター画像データの特徴量を抽出する第一の特徴量抽出手段と、これとは別にラスター画像データを取得する画像取得手段と、取得したラスター画像データの特徴量を抽出する第二の特徴量抽出手段と、それぞれの特徴量の類似性を判断する類似検索手段と、その判断結果から電子文書データを検索する画像特定手段とを備える電子文書検索装置が開示されている。
特開2005−4724号公報(特許文献3)には、印刷物を電子的に読み取って得られた比較元画像に含まれるページ画像を含む処理対象領域の特徴量を抽出し、抽出した特徴量を用いて比較元画像に対応する比較先画像を記録媒体から検索する画像処理装置が開示されている。
特開2016−110387号公報(特許文献4)には、入力された第1画像を構成するカテゴリ、位置、大きさ、形状、および色の少なくともいずれかである第1要素情報に基づいて、第2画像を検索する検索装置が開示されている。
検索システムを利用する場面として、たとえば、ユーザが記憶部内に格納された電子文書を印刷した後、当該印刷した後の印刷物に基づいて検索するようなことがある。このような場合に、印刷時にカラーをモノクロに変換したこと、明度を変更したこと、または、印刷機の色味の再現能力などにより、印刷物と電子文書とで色味が異なることがある。
特許文献2には、紙の原稿が手元にあることを前提に、当該紙の原稿をスキャナーで読み取り、読み取った原稿画像と類似する電子文書を検索する電子文書検索装置が開示されている。しかし、手元に紙の原稿がないこともあり、印刷物と電子文書とで色味が異なる場合に、電子文書から得られる特徴だけしか登録されていないと、ユーザが印刷物をイメージして入力した検索条件では電子文書を検索できないことがある。
本開示は、記憶部に格納された電子文書を印刷するときに色味が変わってしまった場合であっても、印刷後に得られる印刷物をイメージして入力した検索条件に基づいて電子文書を検索できるようにすることを目的とする。
ある局面に従うと、入力された検索条件に合った電子文書を、1又は複数の電子文書が格納された記憶部から検索する検索システムが提供される。検索システムは、電子文書の色味に関する特徴を当該電子文書のインデックスとして管理する管理部と、インデックスに基づいて検索条件に合った電子文書を記憶部から検索する検索部と、電子文書を印刷する際の色味に関する設定を含む印刷設定に従って電子文書を印刷する印刷部とを含む。管理部は、電子文書を分析して得られる当該電子文書の色味に関する特徴を当該電子文書のインデックスとして登録する登録部と、印刷部により電子文書が印刷された場合に、電子文書の印刷物に関する情報に基づいて当該電子文書のインデックスを更新する更新部とを含む。
ある局面に従う検索システムは、管理部および検索部を含む検索装置と、印刷部および判定部を含む画像形成装置とをさらに含む。画像形成装置は、判定部が印刷物の色味が電子文書の色味から変更されたと判定した場合に、印刷物に関する情報を検索装置に送る。
ある局面に従う検索システムは、印刷物の色味が電子文書の色味から変更されたか否かを判定する判定部をさらに含む。
ある局面に従う検索システムにおいて、更新部は、判定部が印刷物の色味が電子文書の色味から変更されたと判定した場合に、電子文書の印刷物に関する情報に基づいて当該電子文書のインデックスを更新する。
ある局面に従う検索システムにおいて、管理部は、電子文書に基づいて当該電子文書の色味を分析する分析部をさらに含む。
ある局面に従う検索システムにおいて、分析部は、電子文書がカラーであるかモノクロであるかを判定する。
ある局面に従う検索システムにおいて、分析部は、電子文書内のオブジェクトを抽出する抽出部と、抽出部が抽出した1または複数のオブジェクトの各々の種類を分類する分類部と、抽出部が抽出した1または複数のオブジェクトの各々に使用されている色を分析する色分析部とを含む。登録部は、1または複数のオブジェクトの各々に対応付けられる当該オブジェクトの種類と当該オブジェクトに使用されている色とをインデックスとして登録する。
ある局面に従う検索システムにおいて、分析部は、電子文書に使用されている各色を近い色同士でグルーピングするグルーピング部と、グルーピング部によってグルーピングされた類似色群の中心となる階調値および分布範囲を算出する算出部とを含む。登録部は、グルーピング部によってグルーピングされた類似色群ごとの階調値および分布範囲をインデックスとして登録する。
ある局面に従う検索システムにおいて、印刷物に関する情報は、印刷設定である。
ある局面に従う検索システムにおいて、更新部は、印刷設定に基づいて得られる電子文書の色味と印刷物の色味との差分をインデックスに追加で登録する。
ある局面に従う検索システムにおいて、更新部は、印刷設定に基づいて得られる電子文書の色味と印刷物の色味との差分をインデックスに追加で登録する。
ある局面に従う検索システムにおいて、印刷物に関する情報は、印刷物の画像データである。
ある局面に従う検索システムにおいて、印刷物に関する情報は、印刷物の画像データである。分析部は、印刷物の画像データに基づいて当該印刷物の色味をさらに分析する。更新部は、分析部が印刷物の色味を分析した結果と、分析部が電子文書の色味を分析した結果との差分をインデックスに追加で登録する。
ある局面に従う検索システムにおいて、印刷物に関する情報は、印刷物の画像データである。分析部は、印刷物の画像データに基づいて当該印刷物の色味をさらに分析する。更新部は、インデックスとして登録されている類似色群ごとの階調値および分布範囲を、印刷物の画像データに基づいて得られる印刷物の画像データに含まれる類似色群ごとの階調値および分布範囲に基づいて変更する。
本開示によれば、記憶部に格納された電子文書を印刷するときに色味が変わってしまった場合であっても、印刷後に得られる印刷物をイメージして入力した検索条件に基づいて電子文書を検索できる。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[検索システムの全体構成]
図1は、検索システムSYSの全体構成を示す概略図である。検索システムSYSは、MFP(Multi Functional Peripheral)200と、検索サーバ300と、ファイルサーバ400とを含む。MFP200、検索サーバ300、およびファイルサーバ400は、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に接続されている。検索システムSYSは、複数の電子文書を管理するとともに、管理された電子文書の中から検索条件に合った電子文書を検索する。
図1は、検索システムSYSの全体構成を示す概略図である。検索システムSYSは、MFP(Multi Functional Peripheral)200と、検索サーバ300と、ファイルサーバ400とを含む。MFP200、検索サーバ300、およびファイルサーバ400は、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に接続されている。検索システムSYSは、複数の電子文書を管理するとともに、管理された電子文書の中から検索条件に合った電子文書を検索する。
MFP200は、モノクロプリンターまたはカラープリンターとスキャナーとの複合機である。すなわち、MFP200は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置としての機能と、原稿の画像を読み取るスキャナーとしての機能とを有する。
ファイルサーバ400には複数の電子文書が格納されており、検索サーバ300は、入力された検索条件に合った電子文書をファイルサーバ400の中から検索する。検索条件は、たとえば、検索サーバ300とネットワークNWを介して通信可能な端末装置100、または、MFP200から入力される。
端末装置100は、ネットワークNWを介して検索システムSYSと通信可能である。ある局面において、端末装置100は、プログラムに従って、電子文書の作成、電子文書のファイルサーバ400への格納、電子文書等をページ記述言語(PDL:Page Description Language)に変換した原稿データの作成、印刷ジョブ生成、印刷ジョブの送信等を実行する。また、別の局面において、端末装置100は、電子文書を検索するための検索条件の入力の受け付け、受け付けた検索条件の送信、検索結果の表示等を実行する。
ネットワークNWは、イーサネット(登録商標)等の有線LAN(Local Area Network)またはWi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)等の無線LANであってもよい。通信方式は、特に限定されない。また、各装置間の通信方式は、異なるものであってもよい。たとえば、端末装置100とMFP200との間の通信方式と、端末装置100と検索サーバ300との間の通信方式とは異なっていてもよい。
[検索システムSYSを構成する各装置のハードウェア構成]
図2および図3を参照して、検索システムSYSに含まれるMFP200および検索サーバ300のハードウェア構成について説明する。図2は、MFP200のハードウェア構成の一例を現したブロック図である。図3は、検索サーバ300のハードウェア構成の一例を表わしたブロック図である。
図2および図3を参照して、検索システムSYSに含まれるMFP200および検索サーバ300のハードウェア構成について説明する。図2は、MFP200のハードウェア構成の一例を現したブロック図である。図3は、検索サーバ300のハードウェア構成の一例を表わしたブロック図である。
(MFP200のハードウェア構成)
図2に示されるように、MFP200は、主な構成要素として、制御部210、原稿読取部202、印刷出力部203、用紙搬送部204、ネットワークインターフェース(I/F)207、記憶装置209、および操作パネル220を含む。図2に示された各要素は、内部バスによって互いに接続されている。
図2に示されるように、MFP200は、主な構成要素として、制御部210、原稿読取部202、印刷出力部203、用紙搬送部204、ネットワークインターフェース(I/F)207、記憶装置209、および操作パネル220を含む。図2に示された各要素は、内部バスによって互いに接続されている。
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)211、RAM(Random Access Memory)212、および、ROM(Read Only Memory)213を含む。CPU211、所与のプログラムを実行することにより、MFP200の動作を制御する。RAM212は、CPU211がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。ROM213は、CPU211が実行するプログラムを含む各種のデータを格納する。
MFP200は、制御部210に代えて、または、制御部210に加えて、MFP200の制御に利用される専用の集積回路(たとえば、Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。MFP200では、制御部210および/または専用の集積回路は、MFP200の動作を制御するコントローラーの一例である。
原稿読取部202は、いわゆるスキャナーによって実現され、MFP200においてセットされた原稿の画像をスキャンすることにより当該原稿の画像データを生成する。
印刷出力部203は、画像データに基づく画像を記録用紙上に形成する。一実現例では、印刷出力部203は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。印刷出力部203は、たとえば電子写真方式に従って画像を形成するが、画像形成の方式はこれに限定されない。
用紙搬送部204は、MFP200において、原稿および/または記録用紙を搬送するためのローラー、および、当該ローラーを回転されるためのモーターを含む。
ネットワークI/F207は、ネットワークNWを介してMFP100を他の装置と通信させ、たとえばNIC(Network Interface Card)によって実現される。
記憶装置209は、たとえばハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)によって構成される不揮発性記憶装置であり、プログラムおよび/またはデータを格納する。記憶装置209は、ジョブデータを格納し得る。すなわち、制御部210は、ネットワークNWを介して端末装置100から受信したジョブデータを記憶装置209に格納し、その後、当該ジョブデータを記憶装置209から読み出すことにより、当該ジョブデータに係るジョブを実行し得る。
操作パネル220は、ディスプレイ221、タッチセンサー222、および、操作キー223を含む。タッチセンサー222は、ディスプレイ221の少なくとも一部を覆う。ディスプレイ221とタッチセンサー222によってタッチパネルが構成される。操作キー223は、電源キーなどのハードウェアキーとして実現される。制御部210は、ディスプレイ221に対して、画像を表示するための信号を出力する。これに応じて、ディスプレイ221は、MFP200の操作画面などの種々の情報を表示する。タッチセンサー222および操作キー223のそれぞれは、それぞれに対する操作に従った信号を制御部210に出力する。制御部210は、タッチセンサー222および操作キー223のそれぞれから出力された信号をMFP200の制御に利用する。
ある局面において、ユーザは、操作パネル220を操作することでファイルサーバ400に格納された電子文書の選択、選択した電子文書の印刷、または印刷時の設定などを行うことができる。また、別の局面において、ユーザは、操作パネル220を操作することで、スキャナーの設定、読み取った原稿(電子文書)の格納先の指定、またはスキャナーの開始操作などを行うことができる。
(検索サーバ300のハードウェア構成)
図3に示されるように、検索サーバ300は、主な構成要素として、制御部310、ネットワークI/F307、および記憶装置309を含む。図3に示された各要素は、内部バスによって互いに接続されている。
図3に示されるように、検索サーバ300は、主な構成要素として、制御部310、ネットワークI/F307、および記憶装置309を含む。図3に示された各要素は、内部バスによって互いに接続されている。
制御部310は、CPU311、RAM312、および、ROM313を含む。CPU311、所与のプログラムを実行することにより、電子文書を検索するために利用されるインデックス30を管理するための処理と、電子文書を検索するための処理とを実行する。RAM312は、CPU311がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。ROM313は、CPU311が実行するプログラムを含む各種のデータを格納する。
検索サーバ300は、制御部310に代えて、または、制御部310に加えて、検索サーバ300が実行する処理に利用される専用の集積回路(たとえば、Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。検索サーバ300では、制御部310および/または専用の集積回路は、検索サーバ300の動作を制御するコントローラーの一例である。
ネットワークI/F307は、ネットワークNWを介して検索サーバ300を他の装置と通信させ、たとえばNIC(Network Interface Card)によって実現される。
記憶装置309は、たとえばハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)によって構成される不揮発性記憶装置であり、プログラムおよび/またはデータを格納する。たとえば、記憶装置309は、インデックス30を格納し得る。
インデックス30は、ファイルサーバ400に格納されている電子文書の特徴を示す情報である。検索サーバ300は、インデックス30に基づいて、検索条件に合った電子文書をファイルサーバ400から検索する。
[検索システムSYSのソフトウェア構成]
図4は、検索システムSYSのソフトウェア構成を示す図である。図4に示す各要素は、MFP200のCPU211および検索サーバ300のCPU311が、それぞれ、ROM213およびROM313に格納されたプログラムを実行することで実現される。
図4は、検索システムSYSのソフトウェア構成を示す図である。図4に示す各要素は、MFP200のCPU211および検索サーバ300のCPU311が、それぞれ、ROM213およびROM313に格納されたプログラムを実行することで実現される。
(MFP200のソフトウェア構成)
図4に示されるように、MFP200は、ジョブ受信部21、印刷部22、印刷情報送信部23、読取部24、変換部25、スキャン情報送信部26、および格納部27を含む。
図4に示されるように、MFP200は、ジョブ受信部21、印刷部22、印刷情報送信部23、読取部24、変換部25、スキャン情報送信部26、および格納部27を含む。
ジョブ受信部21は、MFP200と通信可能に接続された端末装置100、または、MFP200の操作パネル220などからジョブデータを受信する。ジョブデータとしては、たとえば、印刷を実行するための印刷ジョブに関するジョブデータ、または、原稿の画像を読み取るためのスキャンジョブに関するジョブデータなどがある。
ジョブデータが印刷ジョブに関するジョブデータである場合、「ジョブデータ」は、原稿データと、制御コマンドとを含む。制御コマンドには、たとえば、設定情報が含まれる。設定情報は、一例として、印刷対象の電子文書のファイル名、部数、集約印刷、片面/両面印刷、カラー/モノクロ印刷などの各種印刷設定を含む。
ジョブデータがスキャンジョブに関するジョブデータである場合、「ジョブデータ」は、制御コマンドを含む。制御コマンドには、たとえば、原稿の読み取りを指示する命令コマンドと、読取原稿の格納先、格納時のファイル名、読取原稿の解像度、読取原稿のカラーモード、読取原稿の明度などのスキャン設定を含む設定情報とを含む。
ジョブ受信部21は、ジョブデータが印刷ジョブに関するジョブデータである場合、印刷部22にジョブデータ(図中の印刷ジョブ)を送る。ジョブ受信部21は、ジョブデータがスキャンジョブに関するジョブデータである場合、読取部24にジョブデータ(図中のスキャンジョブ)を送る。
印刷部22は、ジョブ受信部21からジョブデータが送られると、ジョブデータに含まれる制御コマンドに従い、原稿データを処理してMFP200にセットされている記録媒体に対して印刷を施すための処理を実行する。より具体的には、印刷部22は、原稿データを印刷設定に従って変換して印刷用の画像データを生成し、生成した画像データに従って記録媒体に画像を形成するように印刷出力部203を制御する。
ここで、端末装置100は、ファイルサーバ400に格納された電子文書を指定して、指定した電子文書の印刷を指示する印刷ジョブをMFP200に対して送信することができる。すなわち、印刷部22は、ファイルサーバ400に格納された電子文書であって、指定された電子文書を印刷設定に従って印刷するための処理を実行しているともいえる。
印刷情報送信部23は、印刷物Pに関する情報(図中の印刷情報Pd)を検索サーバ300に送信する。印刷物Pに関する情報は、印刷物Pに関する情報であって、たとえば、印刷設定を含む設定情報、または原稿データを印刷設定に従って変換した印刷用の原稿データなどを含む。印刷用の原稿データは、たとえば、印刷をした後の印刷物の画像を原稿読取部202で読み取って得られた画像データであってもよい。また、印刷情報Pdには、印刷した電子文書を特定可能な情報(たとえば、ファイル名)が含まれる。
読取部24は、ジョブ受信部21からジョブデータが送られると、ジョブデータに含まれる制御コマンドに従い、原稿の画像を読み取るための処理を実行する。より具体的には、読取部24は、MFP200にセットされている原稿を取り込みスキャンするように原稿読取部202を制御して、原稿読取部202が読み取った原稿の画像(原稿画像MSiともいう)を得る。
変換部25は、読取部24が取得した原稿画像MSiを、制御コマンドに含まれるスキャン設定に従って、電子文書としてファイルサーバ400に格納する登録画像Riに変換する。たとえば、変換部25は、設定情報に含まれるカラーモード、解像度、または明度に従って原稿画像MSiを変換して登録画像Riを生成する。
スキャン情報送信部26は、スキャン情報Sdを検索サーバ300に送信する。スキャン情報Sdは、原稿画像MSiに関する情報と、登録画像Riに関する情報とを含む。原稿画像MSiに関する情報は、たとえば、スキャン設定を含む設定情報、および原稿画像MSiなどを含む。また、登録画像Riに関する情報は、たとえば、スキャン設定を含む設定情報、登録画像Ri、および登録画像Riの格納先を特定可能な情報(ファイル名など)を含む。
格納部27は、登録画像Riをファイルサーバ400に格納するための処理を実行する。たとえば、格納部27は、指定されたファイル名と、登録画像Riとを対応付けてファイルサーバ400に送信する。ファイルサーバ400は、格納部27からの情報を受信して登録画像Riを指定されたファイル名で電子文書として保存する。
(検索サーバ300のソフトウェア構成)
検索サーバ300の制御部310は、入力部31、出力部32、検索部33、および管理部34を含む。管理部34は、登録部341、分析部342、および更新部343を含む。
検索サーバ300の制御部310は、入力部31、出力部32、検索部33、および管理部34を含む。管理部34は、登録部341、分析部342、および更新部343を含む。
入力部31は、端末装置100から送られる検索条件の入力を受け付ける。入力部31は、受け付けた検索条件を検索部33に送る。検索部33は、記憶装置309に格納されているインデックス30に基づいて、検索条件に合った電子文書をファイルサーバ400から検索する。検索部33は、得られた検索結果を出力部32に送る。出力部32は、検索部33から送られた検索結果を端末装置100に対して出力する。
管理部34は、インデックス30を管理する。インデックス30は、電子文書の特徴を示す情報である。本実施の形態において、インデックス30として管理される電子文書の特徴には、少なくとも、当該電子文書の色味に関する特徴が含まれる。
登録部341は、電子文書を分析して得られる電子文書の特徴をインデックス30として記憶装置309に登録する。登録部341は、周期的にファイルサーバ400にアクセスし、ファイルサーバ400に新たに格納された電子文書に対応するインデックス30を登録する。
また、登録部341は、スキャン情報送信部26から原稿画像MSiに関する情報および登録画像Riに関する情報が送られると、ファイルサーバ400に電子文書として登録される登録画像Ri(電子文書)に対応するインデックスを登録するための処理を実行する。登録部341は、原稿画像MSiに関する情報および登録画像Riに関する情報に基づいて、ファイルサーバ400に電子文書として登録される登録画像Riに対応するインデックスを登録する。
たとえば、登録部341は、原稿画像MSiから登録画像Riに変換する際に色味の変更があった場合に、登録画像Riの色味に関する特徴に加えて、原稿画像MSiの色味に関する特徴を、当該登録画像Ri(電子文書)のインデックス30として登録する。
このようにすることで、手元の原稿と、ファイルサーバ400に格納された原稿の電子文書とで色味が異なっている場合であっても、ユーザは、手元の原稿に対して抱いている色味のイメージに基づいて当該原稿に対応する電子文書を検索できる。
分析部342は、電子文書などを分析して、電子文書、原稿画像MSi、登録画像Ri、および印刷物の各々の色味を分析する。詳細な分析方法については、後述する。
更新部343は、記憶装置309に登録されているインデックス30を更新する。たとえば、更新部343は、印刷情報送信部23から印刷物Pに関する情報が送られると、当該印刷物に対応する電子文書のインデックス30を更新する。
たとえば、更新部343は、電子文書とは異なる色味が指定されて当該電子文書が印刷された場合に、得られた印刷物の色味の特徴を当該電子文書のインデックス30として追加で登録するようにインデックス30を更新する。
このようにすることで、手元の印刷物とファイルサーバ400に格納されている電子文書との色味が異なる場合であっても、ユーザは、手元の印刷物に対して抱いている色味のイメージに基づいて、当該印刷物に対応する電子文書を検索できる。
なお、更新部343は、周期的にファイルサーバ400にアクセスし、ファイルサーバ400に格納されている電子文書が更新されているか否かを判定し、更新されている電子文書に対応するインデックス30を更新してもよい。なお、この場合、更新部343は、更新されている電子文書に対応するインデックス30について、当該インデックス30そのものを新たなインデックス30に書き換えるようにしてもよい。
[印刷時に実行される一連の処理]
図5を参照して、印刷時に実行される一連の処理の一例について説明する。図5は、ファイルサーバ400に格納されている電子文書を印刷したときに検索システムSYSで実行される一連の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図5を参照して、印刷時に実行される一連の処理の一例について説明する。図5は、ファイルサーバ400に格納されている電子文書を印刷したときに検索システムSYSで実行される一連の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
S102において、ファイルサーバ400の中から電子文書Edが選択されたとする。
S104において、端末装置100は、印刷に関する設定を受け付ける。
S104において、端末装置100は、印刷に関する設定を受け付ける。
S106において、端末装置100は、S104において受け付けた設定および選択された電子文書Edに基づいて印刷ジョブを作成する。
S108において、端末装置100は、S106において作成した印刷ジョブをMFP200に送信する。
S110において、MFP200は、S106において送られた印刷ジョブに従って電子文書Edを印刷する。これにより、印刷物PがユーザUの手元にわたることになる。
S112において、MFP200は、印刷情報Pdを検索サーバ300に送る。印刷情報Pdは、印刷物Pに関する情報であって、図7および図8を参照して後述する。なお、印刷情報Pdには、印刷した電子文書Edを特定可能な識別情報IDが含まれる。
S114において、検索サーバ300は、S112において送られた印刷情報Pdに基づいて印刷物Pを分析し、印刷物Pの色味の特徴を抽出する。分析方法の詳細については、図9〜図13を参照して後述する。
S116において、検索サーバ300は、S112において送られた印刷情報Pdに含まれる識別情報IDに基づいて電子文書Edのインデックス30を記憶装置309から読み出す。
S118において、検索サーバ300は、S116において読み出した電子文書Edのインデックス30と、S112において送られた印刷情報Pd(またはS114において抽出した印刷物Pの色味の特徴)とに基づいて、印刷元の電子文書Edの色味と当該電子文書Edを印刷設定に従って印刷して得られた印刷物Pの色味とを比較する。
S120において、検索サーバ300は、印刷物Pの色味と、電子文書Edの色味とが異なる場合に、印刷情報Pdに基づいて当該電子文書Edのインデックス30を更新する。具体的な更新方法については、図14〜図16を参照して後述する。
[検索時に実行される一連の処理]
図6を参照して、検索時に実行される一連の処理の一例について説明する。図6は、電子文書を検索するときに検索システムSYSで実行される一連の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図6を参照して、検索時に実行される一連の処理の一例について説明する。図6は、電子文書を検索するときに検索システムSYSで実行される一連の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
S302において、端末装置100は、検索条件を受け付ける。このとき、ユーザは、一例として、印刷物Pをイメージし、印刷物Pの色味に関する情報を検索条件として入力したとする。
S304において、端末装置100は、S302において受け付けた検索条件を検索サーバ300に送る。
S306において、検索サーバ300は、S304において送られた検索条件に合った電子文書Edをインデックス30に基づいて検索する。
S308において、端末装置100は、S306の検索結果を端末装置100に送る。たとえば、図6に示す例では、端末装置100は、検索条件に合った電子文書Edを端末装置100に送る。S340において、端末装置100は、得られた検索結果を表示する。
本実施の形態においては、電子文書Edが印刷された場合に、印刷情報Pdに基づいて当該電子文書Edのインデックス30が更新される。そのため、印刷物Pの色味と電子文書Edの色味とが異なる場合であっても、印刷物Pの色味に関する情報を検索条件として入力することで、電子文書Edを検索することができる。
[印刷情報Pd]
図7および図8を参照して、印刷情報Pdについて説明する。図7および図8は、印刷情報Pdの一例を説明するための図である。
図7および図8を参照して、印刷情報Pdについて説明する。図7および図8は、印刷情報Pdの一例を説明するための図である。
図7に示すように、MFP200は、印刷情報Pdとして設定情報Cdを検索サーバ300に送ってもよい。設定情報Cdは、電子文書Edを印刷するときに設定される印刷設定を特定可能な情報であって、たとえば、カラー/モノクロ印刷、印刷する画像の品質(解像度、明度、密度など)を示す情報である。
また、MFP200は、図8に示すように、印刷情報Pdとして印刷画像Piを送信してもよい。印刷画像Piは、たとえば、印刷する際にMFP200が受け付けた設定と電子文書Edとに基づいて生成する画像である。また、印刷画像Piは、印刷物Pを原稿読取部202で読み取って得られる画像であってもよい。
いずれの場合にあっても、MFP200は、印刷情報Pdに印刷した電子文書Edを特定可能な識別情報IDを含めて検索サーバ300に送信する。なお、図7および図8に示す例では、MFP200は、識別情報IDとしてファイル名を検索サーバ300に送る。
なお、MFP200は、印刷情報Pdとして、設定情報Cdおよび印刷画像Piの両方を検索サーバ300に送ってもよい。また、本実施の形態において、印刷情報Pdは、印刷物Pの色味に関する情報を少なくとも含んでいればよく、たとえば、印刷物の部数、印刷したユーザ情報、一枚に印刷するページ数、片面/両面印刷、印刷したページ範囲などの情報が含まれていてもよい。
印刷情報Pdとして設定情報Cdだけを送信するようにした場合、送信する情報量を少なくすることができるという利点がある。また、印刷情報Pdとして設定情報Cdだけを送信するようにした場合、検索サーバ300の処理負担を下げられるという利点がある。
一方、印刷情報Pdとして印刷画像Piを送信するようにした場合、検索サーバ300が、印刷物Pの色味についてより詳細に分析できるという利点がある。たとえば、設定上、色味の変化が起きない場合であっても、MFP200の色味の再現能力によっては電子文書Edと印刷物Pとで色味が異なってしまうことがある。このような場合であっても、印刷画像Piを送信することで検索サーバ300は、色味の変化があったとしてインデックス30を更新できる。
[分析部342が実行する処理]
図9〜図13を参照して、分析部342による電子文書Edなどの分析方法および当該分析方法によって得られるインデックス30の一例について説明する。
図9〜図13を参照して、分析部342による電子文書Edなどの分析方法および当該分析方法によって得られるインデックス30の一例について説明する。
(分析部342による分析方法の第1例)
図9は、分析部342による分析方法の第1例について説明するための図である。分析部342は、カラー/モノクロ判定部3421を含む。カラー/モノクロ判定部3421は、電子文書Edを分析して、電子文書Edがカラーの文書であるのか、モノクロの文書であるのかを判定する。
図9は、分析部342による分析方法の第1例について説明するための図である。分析部342は、カラー/モノクロ判定部3421を含む。カラー/モノクロ判定部3421は、電子文書Edを分析して、電子文書Edがカラーの文書であるのか、モノクロの文書であるのかを判定する。
なお、分析部342は、印刷情報Pdとして印刷画像Piが送られた場合に、印刷画像Piを分析して印刷画像Piがカラー画像であるのか、モノクロの画像であるのかをカラー/モノクロ判定部3421によって判定してもよい。同様に、分析部342は、スキャンジョブが実行されて、読取部24が取得した原稿画像MSiが送られた場合、または、変換部25によって原稿画像MSiを変換して得られた登録画像Riを分析する場合、原稿画像MSiまたは登録画像Riに基づいてカラー/モノクロの判定をしてもよい。
カラー/モノクロ判定部3421は、たとえば、分析対象が画像データである場合、画像内の画素の階調データから各画素の彩度と明度とを算出する。分析部342は、彩度が所定の閾値以上の画素をカラー画素としてカウントし、カラー画素数が所定の閾値以上である場合に分析対象がカラーであると判定する。なお、カラー画素であるか否かを判定するための閾値は、算出された明度に基づいて設定されてもよい。
なお、カラー/モノクロ判定部3421が実行する処理は、一例であって、たとえば、電子文書Edが画像データとは異なる形式のファイル、たとえば、WordファイルやExcelファイルなどの文字情報や図表を含むデータである場合、他の方法でカラー/モノクロの判定を実行してもよい。
なお、カラー/モノクロ判定部3421によって、カラー/モノクロの判定がされた場合、分析対象のファイルがカラーであるのか、モノクロであるのかを示す情報がインデックス30として登録され得る。
なお、カラー/モノクロ判定部3421は、複数ページからなる電子文書Ed(または印刷画像Pi)を分析する場合、ページごとにカラー/モノクロの判定を行っても良く、複数ページ全体に対してカラー/モノクロの判定を行っても良い。
このように、インデックス30としてカラー/モノクロの情報が登録されると、検索部33は、「モノクロの文書」といった検索条件に応じた検索を行うことができる。
(分析部342による分析方法の第2例)
図10は、分析部342による分析方法の第2例について説明するための図である。図11は、図10に示した分析方法で分析した場合に得られるインデックス30の一例を示す図である。
図10は、分析部342による分析方法の第2例について説明するための図である。図11は、図10に示した分析方法で分析した場合に得られるインデックス30の一例を示す図である。
分析部342は、抽出部3422、分類部3423、および色分析部3424を含む。なお、分析部342は、分析対象の電子文書Edをページごとに分析する。
抽出部3422は、ページ内における情報同士の距離や情報のサイズに応じて、ページ内に含まれる各オブジェクトを抽出する。
分類部3423は、抽出部3422が抽出したオブジェクトごとに当該オブジェクトの種類を分類する。たとえば、分類部3423は、各オブジェクトをテキスト、表、グラフ、写真などに分類する。
色分析部3424は、抽出部3422が抽出したオブジェクトごとに当該オブジェクトに使用されている色を分析する。
このように、オブジェクトを抽出して、オブジェクトごとに色と種類とが求められると、図11に示すように、オブジェクトの種類を示す種別情報Clと、当該オブジェクトの位置を示す位置情報Loと、当該オブジェクトに使用されている色を示す色情報Coとがインデックス30として登録される。
なお、色分析部3424は、オブジェクトに使用されている色を分析する場合に、カラー/モノクロ判定部3421のように単にカラーであるのかモノクロであるのかを分析してもよく、また、より詳細に、カラーである場合に具体的にどのような色が使用されているかまで分析するものであってもよい。
なお、図10および図11において、分析対象が電子文書Edであるものとして説明したが、分析対象は、印刷画像Pi、原稿画像MSi、または登録画像Riであってもよい。
このように、インデックス30として種別情報Clおよび色情報Coが登録されると、検索部33は、「カラフルな円グラフがあった」といった検索条件に応じた検索を行うことができる。
(分析部342による分析方法の第3例)
図12は、分析部342による分析方法の第3例について説明するための図である。図13は、図12に示した分析方法で分析した場合に得られるインデックス30の一例を示す図である。
図12は、分析部342による分析方法の第3例について説明するための図である。図13は、図12に示した分析方法で分析した場合に得られるインデックス30の一例を示す図である。
分析部342は、グルーピング部3425および算出部3426を含む。分析部342は、分析対象の電子文書Edを複数のページ全体を分析してもよく、またページごとに分析してもよく、また、オブジェクトごとに分析してもよい。図12に示す例では、分析部342は、オブジェクトごとに分析する。
たとえば、電子文書Edに含まれる一のオブジェクトに使用されている色を、色空間で表現することができる。色空間としては、任意の色空間を用いることができ、たとえば、RGB、CMY、L*a*b*、またはLabなどの色空間を用いることができる。
グルーピング部3425は、オブジェクトに使用されている各色を近い色同士でグルーピングする。より具体的には、グルーピング部3425は、オブジェクト内の画素が持つ階調データを色空間上距離の近い色同士でグルーピングする。
算出部3426は、グルーピング部3425によってグルーピングされた各類似色群の中心となる階調値および分布範囲(ダイナミックレンジ)を算出する。これにより、類似色群ごとに(図中の代表色1,2,3)、当該類似色群の特徴(中心となる階調値、および分布範囲)が求められる。
このように、類似色群ごとの特徴が求められると、算出部3426によって算出された算出情報Caを含む類似色情報Grがインデックス30として登録される。すなわち、類似色群ごとの階調値および分布範囲(ダイナミックレンジ)が、インデックス30として登録される。
図12に示す例では、分析部342は、オブジェクトごとに分析するとした。すなわち、図10に示した色分析部3424の具体化例として、グルーピング部3425および算出部3426について説明し、分析部342は、抽出部3422および分類部3423を備えていることを前提として説明した。なお、分析部342は、グルーピング部3425および算出部3426のみを備えていてもよい。たとえば、分析部342は、オブジェクト単位ではなく、ページ単位、または一の電子文書Ed単位でグルーピング部3425および算出部3426によって分析するようにしてもよい。
なお、図12および図13において、分析対象が電子文書Edであるものとして説明したが、分析対象は、印刷画像Pi、原稿画像MSi、または登録画像Riであってもよい。
このように、インデックス30として類似色群ごとの階調値および分布範囲が登録されると、検索部33は、「主な色として赤色が使われていた」といった検索条件に応じた検索を行うことができる。
[更新部343が実行する処理]
図14〜図16を参照して、更新部343がインデックス30を更新する方法について説明する。
図14〜図16を参照して、更新部343がインデックス30を更新する方法について説明する。
(更新部343による更新方法の第1例)
図14は、更新部343による更新方法の第1例について説明するための図である。図14に示す例では、印刷情報Pdとして設定情報Cdが送信されたものとする。
図14は、更新部343による更新方法の第1例について説明するための図である。図14に示す例では、印刷情報Pdとして設定情報Cdが送信されたものとする。
更新部343は、設定情報Cdに基づいて、インデックス30を更新して、インデックス30’を記憶装置309に格納する。
より具体的には、更新部343は、印刷情報Pdに含まれる識別情報IDに基づいて、識別情報IDに対応するインデックス30を読み出す。更新部343は、設定情報Cdと読み出したインデックス30とを比較して、インデックス30として登録されている電子文書Edの色味と、設定情報Cdから得られる印刷物Pの色味(設定情報Cdとして送られた印刷設定のうち、色味に関係する設定内容)とを比較する。更新部343は、電子文書Edの色味と、印刷物Pの色味との差分をインデックス30に追加することで、インデックス30を更新する。
たとえば、図14に示す例においては、カラーの電子文書Edがモノクロ印刷されたものとする。この場合に、更新部343は、電子文書Edの色味と、印刷物Pの色味との差分である「モノクロ」の情報を追加でインデックス30に登録する。
このように、設定情報Cdに基づいて電子文書Edの色味と、印刷物Pの色味との差分がインデックス30に追加で登録されることで、変化した色味に関する情報だけが追加されるため、インデックス30の情報量の増大を防止することができる。
たとえば、一の電子文書Edが様々なユーザによって印刷された場合に、各ユーザによって印刷された印刷物Pの各々の情報を追加でインデックス30に登録した場合、インデックス30の情報量が増大してしまい、記憶装置309の容量を圧迫させてしまう。しかし、変化した色味に関する情報だけを追加することで、インデックス30の情報量の増大を防止することができる。
(更新部343による更新方法の第2例)
図15は、更新部343による更新方法の第2例について説明するための図である。図15に示す例では、印刷情報Pdとして印刷画像Piが送信されたものとする。また、図15に示す例では、分析部342は、抽出部3422、分類部3423、および色分析部3424を備えているものとして説明する。
図15は、更新部343による更新方法の第2例について説明するための図である。図15に示す例では、印刷情報Pdとして印刷画像Piが送信されたものとする。また、図15に示す例では、分析部342は、抽出部3422、分類部3423、および色分析部3424を備えているものとして説明する。
更新部343は、分析部342が印刷画像Piを分析して得られる分析結果と、分析部342が電子文書Edを分析して得られる分析結果(インデックス30として登録されている分析結果)との差分をインデックス30に追加で登録したインデックス30’を記憶装置309に格納する。
より具体的には、更新部343は、印刷情報Pdに含まれる識別情報IDに基づいて、識別情報IDに対応するインデックス30を読み出す。更新部343は、インデックス30に登録されている色味に関する情報から、分析事項を決定する。更新部343は、印刷画像Piを分析部342に送るとともに、決定した分析事項を分析部342に送る。分析部342は、送られた分析事項について印刷画像Piを分析して、分析結果Aを更新部343に送る。更新部343は、分析結果Aと読み出したインデックス30とを比較して、印刷画像Piの色味と電子文書Edの色味との差分を求め、求めた差分をインデックス30に追加で登録する。
たとえば、図15に示す例では、円グラフの色が変わったとして、更新部343は、円グラフの色を追加で登録する。
このように、電子文書Edの色味と、印刷物Pの色味との差分が追加でインデックス30に登録されることで、変化した色味に関する情報だけが追加されるため、インデックス30の情報量の増大を防止することができる。
また、更新部343は、設定情報Cdではなく印刷画像Piを分析部342に分析させることで、印刷画像Piの各ページに含まれるオブジェクトごとの色味を得られる。この場合に、更新部343は、インデックス30としてオブジェクトごとの色味が登録されている場合であっても、オブジェクトごとに色味の差分を求めることができる。このように、印刷画像Piを分析部342に分析させて、色味の差分を求めることで、色味の変化をより詳細に分析することができる。
(更新部343による更新方法の第3例)
図16は、更新部343による更新方法の第3例について説明するための図である。図16に示す例では、印刷情報Pdとして印刷画像Piが送信されたものとする。また、図16に示す例では、分析部342は、グルーピング部3425および算出部3426を備えているものとして説明する。
図16は、更新部343による更新方法の第3例について説明するための図である。図16に示す例では、印刷情報Pdとして印刷画像Piが送信されたものとする。また、図16に示す例では、分析部342は、グルーピング部3425および算出部3426を備えているものとして説明する。
更新部343は、インデックス30として登録されている類似色群ごとの算出情報Ca(階調値および分布範囲)を、印刷画像Piに含まれる類似色群ごとの算出情報Ca(階調値および分布範囲)に基づいて変更し、変更後のインデックス30’を記憶装置309に格納する。
より具体的には、更新部343は、印刷情報Pdに含まれる識別情報IDに基づいて、識別情報IDに対応するインデックス30を読み出す。更新部343は、インデックス30に登録されている色味に関する情報から、分析事項を決定する。更新部343は、印刷画像Piを分析部342に送るとともに、決定した分析事項を分析部342に送る。分析部342は、送られた分析事項について印刷画像Piを分析して、分析結果Aを更新部343に送る。更新部343は、分析結果Aと読み出したインデックス30とを比較して、インデックス30として登録されている各類似色群に、印刷画像Piに含まれる類似色群が含まれるように、各類似色群を更新し、更新した類似色群ごとに、類似色群の中心の階調値および分布範囲(ダイナミックレンジ)が再度算出される。再度算出された階調値および分布範囲(ダイナミックレンジ)がインデックス30’として登録される。
このようにすることで、電子文書Edと印刷物Pとで色味を全体的に明るく、または暗くするような場合に、色の差分を新たに追加するよりも、インデックス30の情報量を少なくすることができる。
[MFP200の変形例]
図17〜図19を参照して、変形例にかかるMFP200aについて説明する。図17は、変形例にかかるMFP200aのソフトウェア構成を示すブロック図である。図18および図19は、判定方法の一例について説明するための図である。
図17〜図19を参照して、変形例にかかるMFP200aについて説明する。図17は、変形例にかかるMFP200aのソフトウェア構成を示すブロック図である。図18および図19は、判定方法の一例について説明するための図である。
上記実施の形態において、印刷情報送信部23は、電子文書Edと印刷物Pとで色味が変化しているか否かに関わらず、検索サーバ300に印刷情報Pdを送信するものとした。変形例にかかるMFP200aは、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたか否かを判定する判定部28をさらに備える点で、上記実施の形態にかかるMFP200と異なる。以下、判定部28について説明する。
判定部28は、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたか否かを判定する。判定部28は、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたと判定した場合に、印刷情報送信部23に対して、印刷情報Pdを検索サーバ300に送るように指示する。一方、判定部28は、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されていないと判定した場合に、印刷情報送信部23に対して、印刷情報Pdを検索サーバ300に送る指示を出さない。
すなわち、印刷情報送信部23は、判定部28が印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたと判定した場合に、印刷情報Pdを検索サーバ300に対して送信する。一方、印刷情報送信部23は、判定部28が印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されていないと判定した場合に、印刷情報Pdを検索サーバ300に対して送信しない。
このようにすることで、MFP200aは、必要に応じて検索サーバ300に対して印刷情報Pdを送信することができる。
なお、検索サーバ300が判定部28を備えていてもよい。この場合、判定部28は、印刷情報Pdと、印刷情報Pdに含まれる識別情報IDに対応するインデックス30とを比較して、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたか否かを判定してもよい。更新部343は、判定部28が印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたと判定した場合に、インデックス30を更新するようにしてもよい。これにより、更新部343は、インデックス30を必要に応じて更新することができる。
図18および図19を参照して、判定部28による判定方法について説明する。図18を参照して、判定部28は、電子文書Edと印刷画像Piとを比較することで、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたか否かを判定してもよい。
また、図19を参照して、判定部28は、予め定められた色味の変化を伴う設定項目に対して設定がされているか否かを設定情報Cdに基づいて判定してもよい。そして、判定部28は、色味の変化を伴う設定項目に対して設定がされていると判定した場合に、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されたと判断してもよい。
[そのほかの変形例]
上記実施の形態において、更新部343は、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更された場合に限って、インデックス30を更新するものとした。なお、更新部343は、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されているか否かを判定することなく、印刷情報Pdに基づいて得られる印刷物Pの色味に関する特徴を追加でインデックス30に登録するようにしてもよい。
上記実施の形態において、更新部343は、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更された場合に限って、インデックス30を更新するものとした。なお、更新部343は、印刷物Pの色味が電子文書Edの色味から変更されているか否かを判定することなく、印刷情報Pdに基づいて得られる印刷物Pの色味に関する特徴を追加でインデックス30に登録するようにしてもよい。
検索システムSYSに含まれる各装置が備える各機能は、任意に組み合わせることができ、たとえば、検索サーバ300が備える機能の一部または全部をファイルサーバ400が備えていてもよく、また、MFP200が備える機能の一部または全部を検索サーバ300が備えていてもよい。より具体的には、分析部342の機能をMFP200が備えていてもよい。また、記憶装置309が検索サーバ300とは別体で構成されていてもよい。また、検索システムSYSは、画像形成装置とスキャナーとの機能の両方を備えるMFP200を備えるものとしたが、画像形成装置とスキャナーとを別体で備えていてもよい。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
21 ジョブ受信部、22 印刷部、23 印刷情報送信部、24 読取部、25 変換部、26 スキャン情報送信部、27 格納部、28 判定部、30 インデックス、31 入力部、32 出力部、33 検索部、34 管理部、100 端末装置、200 MFP、202 原稿読取部、203 印刷出力部、204 用紙搬送部、207,307 ネットワークI/F、209,309 記憶装置、210,310 制御部、211,311 CPU、212,312 RAM、213,313 ROM、220 操作パネル、221 ディスプレイ、222 タッチセンサー、223 操作キー、300 検索サーバ、341 登録部、342 分析部、343 更新部、400 ファイルサーバ、3421 カラー/モノクロ判定部、3422 抽出部、3423 分類部、3424 色分析部、3425 グルーピング部、3426 算出部、A 分析結果、Ca 算出情報、Cd 設定情報、Cl 種別情報、Co 色情報、Ed 電子文書、NW ネットワーク、Gr 類似色情報、ID 識別情報、Lo 位置情報、P 印刷物、Pd 印刷情報、Pi 印刷画像、SYS 検索システム。
Claims (13)
- 入力された検索条件に合った電子文書を、1又は複数の電子文書が格納された記憶部から検索する検索システムであって、
電子文書の色味に関する特徴を当該電子文書のインデックスとして管理する管理部と、
前記インデックスに基づいて前記検索条件に合った電子文書を前記記憶部から検索する検索部と、
前記電子文書を印刷する際の色味に関する設定を含む印刷設定に従って前記電子文書を印刷する印刷部とを備え、
前記管理部は、
前記電子文書を分析して得られる当該電子文書の色味に関する特徴を当該電子文書のインデックスとして登録する登録部と、
前記印刷部により前記電子文書が印刷された場合に、前記電子文書の印刷物に関する情報に基づいて当該電子文書の前記インデックスを更新する更新部とを含む、検索システム。 - 前記印刷物の色味が前記電子文書の色味から変更されたか否かを判定する判定部をさらに備える、請求項1に記載の検索システム。
- 前記管理部および前記検索部を含む検索装置と、
前記印刷部および前記判定部を含む画像形成装置とをさらに備え、
前記画像形成装置は、前記判定部が前記印刷物の色味が前記電子文書の色味から変更されたと判定した場合に、前記印刷物に関する情報を前記検索装置に送る、請求項2に記載の検索システム。 - 前記更新部は、前記判定部が前記印刷物の色味が前記電子文書の色味から変更されたと判定した場合に、前記電子文書の印刷物に関する情報に基づいて当該電子文書の前記インデックスを更新する、請求項2または請求項3に記載の検索システム。
- 前記管理部は、前記電子文書に基づいて当該電子文書の色味を分析する分析部をさらに備える、請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の検索システム。
- 前記分析部は、前記電子文書がカラーであるかモノクロであるかを判定する、請求項5に記載の検索システム。
- 前記分析部は、
前記電子文書内のオブジェクトを抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した1または複数の前記オブジェクトの各々の種類を分類する分類部と、
前記抽出部が抽出した1または複数の前記オブジェクトの各々に使用されている色を分析する色分析部とを有し、
前記登録部は、1または複数の前記オブジェクトの各々に対応付けられる当該オブジェクトの種類と当該オブジェクトに使用されている色とを前記インデックスとして登録する、請求項5に記載の検索システム。 - 前記分析部は、
前記電子文書に使用されている各色を近い色同士でグルーピングするグルーピング部と、
前記グルーピング部によってグルーピングされた類似色群の中心となる階調値および分布範囲を算出する算出部とを有し、
前記登録部は、前記グルーピング部によってグルーピングされた類似色群ごとの前記階調値および前記分布範囲を前記インデックスとして登録する、請求項5に記載の検索システム。 - 前記印刷物に関する情報は、前記印刷設定である、請求項1〜請求項8のうちいずれか1項に記載の検索システム。
- 前記更新部は、前記印刷設定に基づいて得られる前記電子文書の色味と前記印刷物の色味との差分を前記インデックスに追加で登録する、請求項9に記載の検索システム。
- 前記印刷物に関する情報は、前記印刷物の画像データである、請求項1〜請求項8のうちいずれか1項に記載の検索システム。
- 前記印刷物に関する情報は、前記印刷物の画像データであって、
前記分析部は、前記印刷物の画像データに基づいて当該印刷物の色味をさらに分析し、
前記更新部は、前記分析部が前記印刷物の色味を分析した結果と、前記分析部が前記電子文書の色味を分析した結果との差分を前記インデックスに追加で登録する、請求項6〜請求項8のうちいずれか1項に記載の検索システム。 - 前記印刷物に関する情報は、前記印刷物の画像データであって、
前記分析部は、前記印刷物の画像データに基づいて当該印刷物の色味をさらに分析し、
前記更新部は、前記インデックスとして登録されている前記類似色群ごとの前記階調値および前記分布範囲を、前記印刷物の画像データに基づいて得られる前記印刷物の画像データに含まれる類似色群ごとの階調値および分布範囲に基づいて変更する、請求項8に記載の検索システム。
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