JP2021192205A - 商品販売システム、商品販売方法、及び商品販売用プログラム - Google Patents

商品販売システム、商品販売方法、及び商品販売用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引き値の、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示を可能とする商品販売システム、商品販売方法及び商品販売用プログラムを提供する。【解決手段】商品販売システム100aは、購入候補者情報取得手段106と、購入候補商品情報取得手段107と、提示手段108と、を有する。購入候補者情報取得手段106は、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する。購入候補商品情報取得手段107は、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する。提示手段108は、購入候補者の情報、購入候補商品を購入しようとする購入日時情報及び購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する。【選択図】図7

Description

本発明は、商品販売システム、商品販売方法、及び商品販売用プログラムに関する。
アパレル業界の商品(衣類など)は、店舗に入荷されると、最初は標準価格(定価)で販売されるが、売れ残った商品や在庫数が多い商品は、店舗のセールやバーゲンの際に値引きされて販売されることが多い。
また、近年は、各地にアウトレットモールが開発され、アウトレットモール内で各種の有名ブランドのアウトレットショップが開業している。通常、アウトレットショップでは、正規店舗で取り扱わない商品(セールの売れ残り品など)が値引きされて低価格で販売される。
正規店舗とアウトレットショップとにおける、それぞれの商品の価格差を把握しづらくして、正規店舗における値崩れを抑制する目的などから、所定の数以上の商品の合計価格を、その商品組合せなどに基づいて値引き額を決定し、個別の商品価格を知らせずに、値引き後の合計価格のみを表示する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来技術においては、商品の組み合わせに基づいて価格を変更しており、顧客が商品を購入する際の様々な状況に応じた適切な値引きを行うことができなった。
特開2010−204787号公報
本発明は、商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引き値の、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示を可能とする商品販売システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段としては、以下の通りである。すなわち、
<1> 商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得手段と、
前記購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得手段と、
前記購入候補者の情報、前記購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示手段と、
を有する商品販売システムである。
<2> 前記提示手段が、前記値引き値を導出する導出部と、導出した前記値引き値を表示する表示部とを有する、前記<1>に記載の商品販売システムである。
<3> 前記購入候補者の情報が、前記購入候補者の過去の購入履歴情報を含む、前記<2>に記載の商品販売システムである。
<4> 前記表示部が、前記購入候補商品ごとの商品名及び金額単価と、前記購入候補商品の総数及び合計金額と、前記値引き値とを表示する、前記<2>から<3>のいずれかに記載の商品販売システムである。
<5> 前記提示手段が、前記購入候補商品をレジまで収容する収容手段に設けられた、前記<1>から<4>のいずれかに記載の商品販売システムである。
<6> 前記購入候補者情報取得手段が、前記購入候補者のID情報を取得し、過去に購入実績のある購入実績者のデータベースに照合することにより、前記購入候補者の情報を取得する、前記<1>から<5>のいずれかに記載の商品販売システムである。
<7> 前記購入候補商品情報取得手段が、前記購入候補商品に付された情報記録部から前記購入候補商品の情報を取得する、前記<1>から<6>のいずれかに記載の商品販売システムである。
<8> 前記購入候補商品情報取得手段が、前記購入候補商品をレジまで収容する収容手段に設けられた、前記<5>から<7>のいずれかに記載の商品販売システムである。
<9> レジで精算する前に、前記収容手段に前記購入候補商品が収容されたとき、
前記購入候補商品情報取得手段が前記購入候補商品の情報を取得すると共に前記購入候補商品の在庫情報を更新する、前記<8>に記載の商品販売システムである。
<10> 前記購入候補商品情報取得手段による在庫情報の更新情報が、実店舗とインターネット上の店舗とで共有される、前記<1>から<9>のいずれかに記載の商品販売システムである。
<11> 商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得ステップと、
前記購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得ステップと、
前記購入候補者の情報、前記購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示ステップと、
を含む商品販売方法である。
<12> 商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得ステップと、
前記購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得ステップと、
前記購入候補者の情報、前記購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示ステップと、
を含む処理をコンピュータに行わせる商品販売用プログラムである。
本発明によれば、商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引き値の、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示を可能とする商品販売システムを提供することができる。
図1は、購入候補者の情報の一例である年間購入金額を、金額ごとにスコア化した時のスコアの一例を示す図である。 図2は、購入候補商品の情報の一例である在庫数をスコア化した時のスコアの一例を示す図である。 図3は、購入日時情報の一例である商品を購入しようとする時の曜日をスコア化した時のスコアの一例を示す図である。 図4は、値引き情報に含まれる各情報に閾値を設けて値引き値を導出する際における、スコアが閾値を超えた情報の数の対応の一例を示す図である。 図5は、値引き情報に含まれる各情報のスコアの合計値を複数の区分に分類する場合における、区分と値引き率の対応の一例を示す図である。 図6Aは、実店舗において用いる商品販売システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図6Bは、図6Aに示した商品販売システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図7は、実店舗において用いる商品販売システムのハードウェア構成の他の一例を示すブロック図である。 図8Aは、実店舗において用いる商品販売システムのハードウェア構成の他の一例を示すブロック図である。 図8Bは、図8Aに示した商品販売システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図9は、購入候補商品情報取得手段による在庫情報の更新情報を、実店舗とインターネット上の店舗とで共有する場合の様子の一例を示す説明図である。 図10は、本発明の商品販売システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11Aは、本発明の商品販売システムを有する買い物カートの一例を示す図である。 図11Bは、本発明の商品販売システムを有する買い物カートの一例を示す図である。 図11Cは、図11A及び11Bに示した買い物カートを重ねて保管する際の様子の一例を示す図である。
(商品販売システム)
本発明の商品販売システムは、従来技術では、商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引きを行うことができないという、本発明者の知見に基づくものである。より具体的には、従来技術においては、例えば、顧客自体についての情報(例えば、来店頻度や過去の購入金額など)、商品自体についての情報(例えば、在庫数や消費期限など)、商品を購入しようとする時の状況(例えば、日時や天候など)といった、顧客が商品を購入する際の様々な状況に応じて、それぞれの顧客に対する適切な値引きを行うことができないという問題がある。
このため、従来技術においては、例えば、来店頻度が高い顧客、在庫数が多く売れ残っている商品を購入してくれる顧客、平日の昼間などの集客が難しい時に商品を購入してくれる顧客などの、店舗にとっての上得意の顧客(上得意客)に対して、選択的に大きな値引きを行うことなどができず、店舗に対する当該顧客の貢献の大きさに応じたサービスを提供することができないという問題がある。
上記の特許文献1に記載されているような従来技術においては、例えば、それぞれの商品の価格差を把握しづらくして、正規店舗における値崩れを抑制する目的などから、所定の数以上の商品の合計価格を、その商品組合せなどに基づいて値引き額を決定し、個別の商品価格を知らせずに、値引き後の合計価格のみを表示する。このような従来技術は、商品を購入しようとする顧客が商品を購入する際の状況(情報)を取得するものではなく、顧客が商品を購入する際の様々な状況に応じた、それぞれの顧客に対する適切な値引きを行うことができない。
さらに、特許文献1に記載されている従来技術においては、値引き後の合計価格のみを表示するとされている。このため、特許文献1に記載された従来技術においては、顧客が商品を購入するときに、どの程度の値引きがされているのかを理解することが難しく、顧客自身が現時点でどの程度の値引きを受けることができるステージ(ランク)であるのかを把握することができないため、店舗が値引きを行ったとしても顧客の購買意欲の向上につなげることが難しいと考えられる。
ここで、商品を販売する店舗にとっては、例えば、店舗が顧客を集めにくい状況(例えば、平日の昼間、雨天時など)の際に商品を購入してくれる顧客や、売れ行きが芳しくない商品(在庫数が多い商品)を購入してくれる顧客は、当該店舗に対する貢献が大きいと考えられる。
しかしながら、上記の特許文献1に記載されているような従来技術では、顧客が商品を購入する日時や選択した商品の情報に応じて、値引き値を決定するようなものではなく、店舗に対する当該顧客の貢献の大きさに応じたサービスを提供することができない。
このように、従来技術においては、それぞれの顧客に応じた値引きを行うことはできないため、アパレル業界の店舗などでは、セールやバーゲンを行うことにより、商品ごとに値引きを行い、顧客を集めようとすることが一般的である。しかしながら、セールやバーゲンを行うことにより獲得した顧客は、セールやバーゲンの際にしか来店しない可能性が高いと考えられ、店舗の売り上げに継続的に貢献する顧客となる可能性は低いと考えられる。
また、顧客にとっても、セールやバーゲンの際には、店舗が混雑して商品の購入に時間がかかってしまう場合や、セールやバーゲンの時期や時間が限られ、店舗に行くことが困難な場合があるなどのデメリットがあると考えられる。
また、上記の従来技術において、例えば、単に顧客における来店頻度などの情報を取得し、取得した顧客の情報に基づいて値引きを行うようにしただけでは、顧客が商品を購入する際の様々な状況に応じた適切な値引きを行うことはできない。
例えば、取得した顧客の情報等に基づいて、顧客が購入した商品ごとの値引き値(値引き率や値引き額)を算出して顧客に提示する場合には、当該顧客が商品を購入した際の値引き値と、他の店舗(例えば、アウトレットショップ)での当該商品の値引き値とを比べたときに、他の店舗での値引き値の方が大きいと、当該顧客の満足度が低くなってしまうと考えられる。さらには、商品ごとの値引き値を算出して顧客に提示する場合、当該顧客が商品を購入した際の値引き値と、当該顧客が商品を購入した店舗におけるバーゲン時の当該商品の一律の値引き値とを比べたときに、バーゲン時の当該商品の一律の値引き値の方が大きいときにも、当該顧客の満足度が低くなってしまうと考えられる。
このように、顧客の情報等に基づいて値引き値を決定したとしても、例えば、顧客が購入した商品ごとの値引き値(値引き率や値引き額)を算出して顧客に提示する場合には、当該顧客の満足度が低くなってしまうときがあると考えられる。このため、商品を販売する店舗にとっては、商品の値引きをしたにもかかわらず、顧客を失う可能性があるという問題や、過度な値下げか必要となる(値崩れが生じる)可能性があるという問題がある。
また、値引き値を算出して顧客に提示するタイミングを、例えば、顧客が商品をレジで精算する際とすると、顧客は商品の値引き値を考慮して買い物をすることが困難であると考えられ、商品を販売する店舗にとっては、商品の販売機会を損失してしまう可能性があると考えられる。
このように、従来技術においては、顧客が商品を購入する際の様々な状況に応じて、それぞれの顧客に対する適切な値引きを行うことができない。このため、従来技術では、本来は大きな値引きを行うべき顧客に対して、選択的に大きな値引きを行うことなどができず、店舗に対する当該顧客の貢献の大きさに応じたサービスを提供することができなかった。さらに、従来技術では、顧客が購入した商品ごとの値引き値を算出して提示する場合などもあり、商品を購入しようとする顧客(購入候補者)と商品を販売する店舗の両方にとって、値引き値の提示方式が適切なものではなかった。
そこで、本発明者は、商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引き値の、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示を可能とする商品販売システム等について鋭意検討を重ね、本発明を想到した。
すなわち、本発明者は、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得手段と、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得手段と、購入候補者の情報、購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示手段とを有する商品販売システム等により、商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引き値の、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示が可能となることを見出した。
ここで、本発明においては、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する。続いて、本発明においては、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する。次いで、本発明においては、購入候補者の情報、購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する。
つまり、本発明においては、購入候補者の情報、購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、購入候補商品の情報の少なくともいずれかを含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する。
より具体的には、本発明では、上述した値引き情報に基づいて、購入候補者が商品を購入する際に、例えば、購入候補者の情報(購入候補者自体の情報)を含む値引き情報に応じた値引き値を提示することができる。
例えば、購入候補者の情報として、過去の購入金額の情報を用いる場合には、過去の購入金額が所定額以上である購入候補者に対しては、値引き値が大きくなるように値引き情報を設定し、当該値引き情報に基づいた値引き値を購入候補者に提示するようにしてもよい。
また、本発明では、上述した値引き情報に基づいて、購入候補者が商品を購入する際に、例えば、購入候補者が商品を購入する時の状況の情報を含む値引き情報に応じた値引き値を提示することができる。
例えば、購入候補者が商品を購入する時の状況の情報として、購入候補者が商品を購入する時の日時の情報を用いる場合には、商品を購入する時が平日の昼間である時に、値引き値が大きくなるように値引き情報を設定し、当該値引き情報に基づいた値引き値を購入候補者に提示するようにしてもよい。
さらに、本発明では、上述した値引き情報に基づいて、購入候補者が商品を購入する際に、例えば、購入候補商品の情報(商品自体の情報)を含む値引き情報に応じた値引き値を提示することができる。
例えば、購入候補商品の情報として、購入候補商品の在庫数の情報を用いる場合には、当該購入候補商品の在庫数が所定数以上であるときに、値引き値が大きくなるように値引き情報を設定し、当該値引き情報に基づいた値引き値を購入候補者に提示するようにしてもよい。
加えて、本発明では、上述した各種の情報を組み合わせて値引き情報を設定して、提示する値引き値を導出することが好ましい。こうすることにより、顧客が商品を購入する際の様々な状況を更に適切に考慮して、それぞれの顧客に対するより適切な値引きを行うことができる。
この場合、例えば、購入候補者の過去の購入金額が所定額以上であり、購入候補商品を購入する時が平日の昼間であり、更に、当該購入候補商品の在庫数が所定数以上であるときに、値引き値を特に大きくするように値引き情報を設定して、当該値引き情報に基づいた値引き値を提示するようにしてもよい。
このようにすることにより、購入候補者(顧客)が商品を購入する際の状況に合わせて、それぞれの購入候補者に応じた値引きを行うことができ、大きな値引きを行うべき顧客に対して、選択的に大きな値引きを行うことなどができるため、店舗に対する当該顧客の貢献の大きさに応じたサービスを提供することができる。
また、本発明においては、値引き値を提示する際に、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値(値引き率や値引き額)を提示する。つまり、本発明においては、購入候補商品における個々の商品ごとの値引き値や値引き後の価格を提示するのではなく、購入候補商品の合計金額に対する、合計の値引き値を提示する。
本発明では、値引き値(値引き率や値引き額)を購入候補者に提示するため、購入候補者が、自身に対してどの程度の値引きがされているのかを容易に理解することができ、自身が現時点でどの程度の値引きを受けることができるステージ(ランク)であるのかを容易に把握することができる。このため、本発明においては、購入候補者が自身のステージ(ランク)に応じて値引きをされていることを容易に理解することができるため、購入候補者の購買意欲をより向上させることができる。
さらに、本発明では、購入候補者(顧客)が個々の商品ごとの値引き値を把握しにくいようにしつつ、適切な値引き値を購入候補者に提示することができる。このため、本発明においては、例えば、購入候補者が個々の商品の値引き値を、セール時の値引き値や他の店舗での値引き値と比較することがなくなると考えられ、当該購入候補者の満足度が低くなってしまうことを防止できる。
また、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示することにより、商品を販売する店舗においては、該購入候補者の満足度の低下によって顧客を失うことや、過度な値下げか必要となる(値崩れが生じる)ことを防止できる。
ここで、本発明では、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、当該購入候補商品を精算する前に取得して、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値(値引き率や値引き額)を提示する。こうすることにより、購入候補者は、商品を選びながら(買い物をしながら)購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を確認することができ、値引き値を考慮しながら買い物をすることができる。
また、購入候補者にとっては、購入候補者自身の情報を含む値引き情報に基づいた適切な値引き値が提示されるため、自身のステータスに応じて値引きされていることがわかりやすくなる。このため、本発明においては、購入候補者の購買意欲を向上させることができると考えられる。さらに、例えば、購入候補者が購入する商品の点数が多いほど、値引き値を大きくすることなどにより、購入候補者の購買意欲をより向上させることができると考えられる。
このように、本発明においては、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得し、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得し、購入候補者の情報、購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示することにより、商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引き値の、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示を行うことができる。
<在庫情報の更新>
さらに、本発明の好ましい形態の一例においては、商品(購入候補商品)の在庫情報を適切に更新することができ、例えば、商品を販売する実店舗とインターネット上の店舗(ECサイト、ネット通販サイト、ネットショップなど)との在庫数をリアルタイムに共有(同期)することができ、実店舗とインターネット上の店舗のオムニチャネル化をより高いレベルで実現することができる。
ここで、従来技術においては、例えば、同一の商品を実店舗とインターネット上の店舗との両方で販売する際に、商品の在庫情報(例えば、在庫数の情報)を適切に共有することができないという問題がある。
例えば、アパレル業界の店舗では、商品を倉庫で保管することなく、それぞれの店舗で商品の在庫を保管して管理する場合が多い。また、近年では、eコマース(Electronic Commerce;EC)の発展に伴い、実店舗とインターネット上の店舗との商品データを連携させることなどにより、様々な流通経路(チャネル)を統合し連携させて顧客との接点を増やして顧客の利便性を向上させる「オムニチャネル」という販売戦略が注目を集めている。
オムニチャネル化した販売形態では、同一の商品を実店舗とインターネット上の店舗との両方で販売する場合もあり、商品の在庫情報を実店舗とインターネット上の店舗とで共有する必要が生じるときがある。
従来技術では、例えば、実店舗における実際の在庫数(実店舗内に存在する商品の数)に対し、インターネット上の店舗で販売可能な数の閾値を設定することにより、実際には在庫がない商品をインターネット上の店舗で販売してしまうこと(在庫が足りなくなること)を防止しようとしている。例えば、実店舗における実際の在庫数が10個である場合に、インターネット上の店舗で販売可能な数を4個とすることなどにより、在庫数が足りなくなること(在庫数がマイナスになること)を防止している。
また、他の従来技術においては、例えば、実店舗において商品がレジで精算される時に、インターネット上の店舗における当該商品の在庫数を、実店舗のレジで精算された当該商品の数に応じて変更することにより、商品の在庫情報を実店舗とインターネット上の店舗で共有して、在庫が足りなくなることを防止する技術も提案されている。
この技術においては、例えば、実店舗のレジで商品が一つ精算された時に、実店舗における在庫数及びインターネット上の店舗の在庫数を共に一つ減らすことにより、商品の在庫情報を実店舗とインターネット上の店舗で同期できるようにしている。
しかしながら、上記のような従来技術では、商品を販売する実店舗とインターネット上の店舗との在庫数をリアルタイムに共有(同期)することができず、実店舗とインターネット上の店舗のオムニチャネル化をより高いレベルで実現することはできないと考えられる。
例えば、実店舗における実際の在庫数に対し、インターネット上の店舗で販売可能な数の閾値を設定する従来技術においては、実店舗における実際の在庫数を、インターネット上の店舗での在庫数と正確に対応させることができず、在庫数が足りなくならないように、実店舗において余計な在庫を抱える必要がある場合あるという問題がある。
また、実店舗において商品がレジで精算される時に、インターネット上の店舗における当該商品の在庫数を、実店舗のレジで精算された当該商品の数に応じて変更する従来技術においても、実店舗における在庫数と、インターネット上の店舗における在庫数とを適切に連携(同期)することは難しいと考えられる。より具体的には、例えば、実店舗において顧客が買い物をする際には、顧客が選択した商品を買い物カートに入れて移動し、購入する商品が決まったときに、商品をレジで精算する。このとき、上記の従来技術においては、商品を買い物カートに入れて顧客が移動している間については、購入される蓋然性が高いと考えられる買い物カート内の商品の情報を得ることができない。
また、インターネット上の店舗(ECサイト)で商品を購入する場合には、通常、インターネット上の「カート」に商品を入れて、購入する商品が決まったときに、商品の精算(決済)を行う。この場合、インターネット上の「カート」に入れられた商品については、当該商品の在庫数における「カート」に入れられた当該商品の数だけ「ロック」する処理を行うときがある。ここで、「ロック」された商品は、一時的に他の顧客が購入できない状態(一時的に在庫数を1つ減らした状態)となる。なお、商品が「カート」から出されると、商品の「ロック」は解除され、他の顧客も購入できる状態(在庫数を元に戻した状態)になる。
このように、従来技術においては、インターネット上の店舗における「カート」内の商品については、必要に応じて「ロック」を行うことができ、適切に在庫情報を更新することができる場合もあるが、実店舗の買い物カート内の商品については、在庫情報に反映して共有することができない。
したがって、上述した従来技術では、同一の商品を実店舗とインターネット上の店舗との両方で販売する際に、商品の在庫情報(例えば、在庫数の情報)を適切に共有することができない。
ここで、本発明の商品販売システムにおいては、例えば、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を精算する前に取得する購入候補商品情報取得手段を、RFID(Radio Frequency IDentification)リーダとし、購入候補商品の情報を記録する情報記録部を、RFタグとすることができる。
さらに、本発明の商品販売システムでは、上記の購入候補商品情報取得手段を、商品(購入候補商品)をレジまで収容する収容手段(例えば、買い物カゴ、買い物カートなど)とすることが好ましい。
つまり、本発明の商品販売システムにおいては、例えば、RFIDリーダを取り付けた買い物カートを用いて、買い物カートに購入候補商品が収容されたときに、商品に付したRFタグの情報を取得する(読み取る)ようにすることができる。
このため、本発明の商品販売システムの一例では、実店舗における買い物カート内に収容されている商品の情報を随時取得することができ、実店舗でも買い物カートに収容された商品を特定することができる。これにより、実店舗における買い物カートに収容された商品についても、インターネット上の「カート」に入れられた商品と同様に、当該商品の在庫を「ロック」することができるようになる。
つまり、本発明の商品販売システムでは、例えば、レジで精算する前に、収容手段に購入候補商品が収容されたとき、購入候補商品情報取得手段が購入候補商品の情報を取得すると共に、購入候補商品の在庫情報を更新することができる。こうすることにより、本発明の商品販売システムにおいては、商品の在庫情報(例えば、在庫数の情報)をより適切に更新することができる。
さらに、本発明の商品販売システムにおいては、購入候補商品情報取得手段(例えば、RFIDリーダ)による在庫情報の更新情報が、実店舗とインターネット上の店舗とで共有されることが好ましい。
こうすることにより、本発明の商品販売システムでは、例えば、同一の商品を実店舗とインターネット上の店舗との両方で販売する際に、商品の在庫情報(例えば、在庫数の情報)を適切に共有することができる。
言い換えると、本発明の商品販売システムでは、実店舗における収容手段(例えば、買い物カートなどのリアルカート)と、インターネット上の店舗における「カート(バーチャルカート)」とを統合することができ、実店舗とインターネット上の店舗との在庫数をリアルタイムに共有(同期)することができるため、実店舗とインターネット上の店舗のオムニチャネル化をより高いレベルで実現することができる。
このように、本発明の商品販売システムの好ましい形態では、商品を購入しようとする購入候補者に対して、購入候補者が商品を購入する際の状況に合わせて、それぞれの購入候補者に応じた適切な値引き値を、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示方式により提示することができると共に、実店舗とインターネット上の店舗のオムニチャネル化をより高いレベルで実現することができる。
また、本発明の商品販売システムを適用することができる分野(業界)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アパレル業界の店舗に好適に適用することができる。また、本発明の商品販売システムは、賞味期限などに応じて値引きを行うことが多い生鮮食品を扱うスーパーマーケットなどの店舗においても、好適に用いることができる。
本発明の商品販売システムは、購入候補者情報取得手段と、購入候補商品情報取得手段と、提示手段とを有し、精算手段を有することが好ましく、必要に応じてその他の手段を有する。
また、本発明の商品販売システムにおいては、購入候補者情報取得手段、購入候補商品情報取得手段、及び提示手段は、一体となっていてもよいし、別々になって(互いに離れて)いてもよい。各手段が別々となっている場合には、例えば、これらの各手段をイントラネットやインターネットなどのネットワークを用いて接続することが好ましい。
また、本発明の商品販売システムは、実店舗において実際の各種の機器を用いて実現されるものに限られるものではなく、例えば、本発明の商品販売用プログラムをコンピュータにより実行することによって、インターネット上の店舗(ECサイト、ネット通販サイト、ネットショップなど)において機能として実現されるものであってもよい。
以下では、本発明の商品販売システムにおける各手段について説明する。
<購入候補者情報取得手段>
購入候補者情報取得手段は、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する手段である。
購入候補者情報取得手段としては、購入候補者の情報を取得できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、本発明の商品販売システムにおいては、購入候補者情報取得手段により購入候補者を取得した際に、当該購入候補者をシステムにログインした状態にするようにしてもよい。
なお、購入候補者とは、商品を購入しようとする顧客を意味し、実店舗に来店して商品を購入しようとする顧客であってもよいし、インターネット上の店舗にアクセスして商品を購入しようとする顧客であってもよい。
ここで、購入候補者の情報は、例えば、情報を記録可能な記録媒体に記録されていてもよいし、購入候補者が所有する端末(例えば、スマートフォン)により表示してもよいし、購入候補者自身が購入候補者情報取得手段に入力してもよい。
情報を記録可能な記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ICカード、表面に情報を記録可能なカード、購入候補者が所有するスマートフォンなどが挙げられる。
このため、購入候補者情報取得手段としては、例えば、公知の通信機器、バーコードやQRコード(登録商標)などを読み取ることができるセンサ、インターネット上のウェブサイトやアプリ内における入力フォーム(テキストボックス)などが挙げられる。
購入候補者情報取得手段の一例としての通信機器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無線又は有線を用いた通信デバイスなどが挙げられ、ネットワークに接続するなどして遠距離の無線通信を行うものであってもよいし、NFC(Near Field Communication)などの近距離の無線通信を行うものであってもよい。
例えば、購入候補者の情報をICカードに記録しておく場合や、購入候補者の情報をスマートフォンのNFC機能(例えば、Felicaなど)を用いて送信可能する場合においては、購入候補者情報取得手段として、近距離の無線通信を行うことができる通信機器を好適に用いることができる。
購入候補者情報取得手段の一例としてのセンサとしては、特に制限はなく、目的応じて適宜選択することができ、例えば、バーコードスキャナ、QRコードスキャナ、カメラなどが挙げられる。
例えば、購入候補者の情報を、バーコードやQRコードとしてカードの表面に記録する場合や、購入候補者が所有する端末(例えば、スマートフォン)により、バーコードやQRコードを表示する場合には、購入候補者情報取得手段として、これらのバーコードスキャナ、QRコードスキャナ、カメラなどを好適に用いることができる。
購入候補者情報取得手段の一例としてのインターネット上のウェブサイトやアプリ内における入力フォーム(テキストボックス)としては、特に制限はなく、目的応じて適宜選択することができる。
例えば、購入候補者の情報を、購入候補者自身が購入候補者情報取得手段に入力する場合には、上記のような入力フォームを好適に用いることができる。
実店舗において、購入候補者情報取得手段を設ける場所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、購入候補商品をレジ(レジスタ)まで収容する収容手段に設けられることが好ましい。
ここで、収容手段としては、購入候補商品をレジまで収容可能であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、買い物カート、買い物カゴ、買い物バックなどが挙げられる。
<<購入候補者の情報>>
購入候補者情報取得手段により取得する購入候補者の情報としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ID情報、属性情報、過去の購入履歴情報、過去の来店情報、過去のログイン情報などが挙げられる。
購入候補者のID情報としては、例えば、購入候補者ごとに重複しないように割り振られた、符号(数字や文字)の組み合わせとすることができる。また、購入候補者の情報を管理する(記録する)際には、購入候補者のID情報に、ID情報以外の情報を対応付けて(紐づけて)管理することが好ましい。
購入候補者の属性情報としては、例えば、年齢、性別、国籍、住所、当該購入候補者のランク(例えば、ゴールド会員、シルバー会員、一般会員のどれであるか)などが挙げられる。
購入候補者の過去の購入履歴情報としては、例えば、購入総額、購入日時、購入商品名、購入商品数などが挙げられる。本発明においては、購入候補者の情報として、購入候補者の過去の購入履歴情報を含むことが好ましい。
購入総額(過去の購入金額)としては、例えば、購入候補者が過去1年間に購入した商品の金額の合計金額(年間購入金額)であってもよいし、購入候補者が過去一カ月間に購入した商品の金額の合計金額(月間購入金額)であってもよい。
購入候補者の過去の来店情報としては、例えば、来店日時、来店したときの天候情報などが挙げられる。
購入候補者の過去のログイン情報としては、例えば、ログイン日時、平均ログイン時間などが挙げられる。
また、本発明においては、購入候補者情報取得手段が、購入候補者のID情報を取得し、過去に購入実績のある購入実績者のデータベース(購入実績者データベース)に照合することにより、購入候補者の情報を取得することが好ましい。
購入実績者データベース(購入実績者DB)としては、例えば、購入実績者のID情報と、上記の属性情報、過去の購入履歴情報、過去の来店情報、過去のログイン情報などが照合可能に対応付けられて記録されているデータベースとすることができる。
このように、本発明では、例えば、取得した購入候補者のID情報を、購入実績者データベースに照合し、購入実績者データベースにおけるID情報と一致するID情報が存在した場合には、当該購入候補者の情報として、購入実績者データベースにおけるID情報が一致した購入実績者の情報を適用する。こうすることにより、購入候補者が自身の情報を毎回入力することなく、ID情報の認証のみを行うことにより簡易に購入候補者の情報を取得することができ、購入候補者の利便性を向上させることができる。
さらに、購入実績者データベースにおいては、購入候補者が商品を購入したときなどに、当該購入候補者のID情報と一致する購入実績者データベースのID情報に対応付けられた情報(例えば、過去の購入履歴情報、過去の来店情報、過去のログイン情報)が更新されることが好ましい。つまり、本発明においては、購入実績者データベースが随時アップデートされることが好ましい。
こうすることにより、本発明では、常に最新の購入候補者の情報を取得できるため、当該購入候補者により適した値引き値を決定して提示することができる。
加えて、購入候補者の情報を更新することにより、例えば、常に最新の購入履歴情報に基づいて値引き額を提示することができる。このため、例えば、購入候補者が自身の過去の購入履歴に応じて自身のステージ(ランク)が更新されていることを把握することができるため、購入候補者の購買意欲をより向上させることができる。また、この場合、購入候補者の過去の購入履歴に応じて、例えば、購入候補者の過去の購入金額が増えたときに、当該購入候補者に提示する値引き値(値引き率や値引き額)を大きくすることにより、購入候補者の購買意欲を更に向上させることができると考えられる。
また、例えば、購入候補者に割り振られたID情報が存在しない場合(例えば、まだ店舗で商品を購入したことのない新規の顧客である場合)には、当該購入候補者に新たにID情報を割り振る処理を行い、当該購入候補者が商品を購入した後に、購入実績者データベースに情報を追加するようにしてもよい。
ここで、本発明の商品販売システムにおいては、購入候補者情報取得手段により購入候補者を取得した際に、当該購入候補者をシステムにログインした状態にするようにしてもよい。
<購入候補商品情報取得手段>
購入候補商品情報取得手段は、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する手段である。
購入候補商品情報取得手段としては、購入候補商品の情報を取得できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
また、購入候補商品とは、購入候補者が購入しようとする商品を意味し、実店舗に陳列される商品であってもよいし、インターネット上の店舗において販売される商品であってもよい。
購入候補商品としては、例えば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、衣類などの商品の入れ替えが早い商品や、消費期限又は賞味期限があり日持ちが限られる食品(特に生鮮食品)などの、値引きを行う頻度が高い商品に好適に本発明を適用できる。
ここで、購入候補商品の情報は、例えば、購入候補商品に付された情報記録部に記録されることが好ましい。言い換えると、本発明においては、購入候補商品情報取得手段が、購入候補商品に付された情報記録部から購入候補商品の情報を取得することが好ましい。
また、情報記録部としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、RFタグ、ICタグ、バーコード、QRコードなどが挙げられる。
このため、購入候補商品情報取得手段としては、例えば、公知の通信機器、バーコードやQRコード(登録商標)などを読み取ることができるセンサなどが挙げられる。
購入候補商品情報取得手段の一例としての通信機器としては、例えば、RFIDリーダ、ICタグリーダなどが挙げられる。これらの中でも、本発明においては、RFIDリーダが好ましい。言い換えると、本発明においては、購入候補商品情報取得手段を、RFIDリーダとし、購入候補商品の情報を記録する情報記録部を、RFタグとすることが好ましい。
こうすることにより、購入候補商品の情報を取得するために、購入候補者が当該購入候補商品の情報を読み取るための操作を行う必要がなく、例えば、収容手段に当該購入候補商品を投入するだけで、当該購入候補商品の情報を取得することができる。
購入候補商品情報取得手段の一例としてのセンサとしては、例えば、バーコードスキャナ、QRコードスキャナ、カメラなどが挙げられる。
例えば、購入候補商品の情報を、情報記録部としてのバーコードやQRコードを、購入候補商品のタグなどに記録する場合は、購入候補商品情報取得手段としては、これらのバーコードスキャナ、QRコードスキャナ、カメラなどを好適に用いることができる。
情報記録部としてのバーコードやQRコードを、購入候補商品のタグなどに記録する場合には、例えば、購入候補者が当該購入候補商品の情報を読み取るための操作(スキャン)を行うことにより、購入候補商品の情報を取得する。
実店舗において、購入候補商品情報取得手段を設ける場所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、上述したように、購入候補商品をレジ(レジスタ)まで収容する収容手段(例えば、買い物カート)に設けられることが好ましい。
こうすることにより、収容手段に購入候補商品を収容すると共に、情報記録部から情報を取得できるようになるため、購入候補者が選択した購入候補商品の情報を、リアルタイムに取得することができる。
さらに、本発明においては、上述したように、購入候補商品を精算する前に、収容手段に購入候補商品が収容されたとき、購入候補商品情報取得手段が購入候補商品の情報を取得すると共に購入候補商品の在庫情報を更新することが好ましい。こうすることにより、本発明の商品販売システムにおいては、商品の在庫情報(例えば、在庫数の情報)をより適切に更新することができる。
加えて、本発明においては、購入候補商品を精算する前に、収容手段から購入候補商品が出されたときにも、購入候補商品の在庫情報を更新することが好ましい。こうすることにより、商品の在庫情報(例えば、在庫数の情報)を更に適切に更新することができる。
また、本発明では、購入候補商品の在庫情報を更新する頻度(回数)を高くして、リアルタイムに在庫情報を更新することが好ましい。
加えて、本発明においては、上述したように、購入候補商品情報取得手段による在庫情報の更新情報が、実店舗とインターネット上の店舗とで共有されることが好ましい。こうすることにより、本発明の商品販売システムでは、例えば、同一の商品を実店舗とインターネット上の店舗との両方で販売する際に、商品の在庫情報(例えば、在庫数の情報)を適切に共有することができる。
また、本発明では、実店舗とインターネット上の店舗とで、在庫情報の更新情報を共有する頻度(回数)を高くして、リアルタイムに在庫情報の更新情報を共有することが好ましい。こうすることにより、実店舗とインターネット上の店舗のオムニチャネル化をより高いレベルで実現することができる。
<<購入候補商品の情報>>
購入候補商品情報取得手段により取得する購入候補商品の情報としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ID情報、商品名、正規価格(定価、金額単価)、在庫情報、売れ行き情報、販売開始日からの経過日数、消費期限、賞味期限などが挙げられる。
購入候補商品のID情報としては、例えば、購入候補商品ごとに重複しないように割り振られた、符号(数字や文字)の組み合わせとすることができる。また、購入候補商品の情報を管理する(記録する)際には、購入候補者のID情報に、ID情報以外の情報を対応付けて(紐づけて)管理することが好ましい。
購入候補商品の売れ行き情報としては、例えば、直近の所定の期間における販売数、広告への掲載の有無の情報などが挙げられる。
また、本発明においては、購入候補商品情報取得手段が、購入候補商品のID情報を取得し、商品のデータベース(商品データベース)に照合することにより、購入候補商品の情報を取得することが好ましい。
商品データベース(商品DB)としては、例えば、商品のID情報と、上記の商品名、正規価格(定価)、在庫数、売れ行き情報、販売開始日からの経過日数、消費期限、賞味期限などが照合可能に対応付けられて記録されているデータベースとすることができる。
このように、本発明では、例えば、取得した購入候補商品のID情報を、商品データベースに照合し、商品データベースにおける購入候補商品の情報を適用することができる。こうすることにより、情報記録部には商品のID情報を記録すれば足りるため、情報記録部に記録する情報を少なくすることができる。
なお、インターネット上の店舗において、本発明を実施する場合には、インターネット上の「カート」に商品が入れられたときに、当該商品を購入候補商品とし、商品のデータベースと照合することにより、購入候補商品の情報を取得するようにしてもよい。
<提示手段>
提示手段は、購入候補者の情報を含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する手段である。
提示手段としては、値引き値を提示できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ディスプレイ(画面)を有するデバイスを用いることができる。
ここで、ディスプレイを有するデバイスとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、購入候補者が所有するスマートフォンなどが挙げられる。
また、インターネット上の店舗において、本発明を実施する場合には、インターネット上の「カート」に入っている商品を精算(決算)するためのウェブページにおける、商品の合計金額を表示する領域の近傍に、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示するようにしてもよい。
ここで、提示手段は、上述したように購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する。つまり、本発明においては、購入候補商品における個々の商品ごとの値引き値や値引き後の価格を提示するのではなく、購入候補商品の合計金額に対する、合計の値引き値を提示する。
こうすることにより、本発明では、購入候補者(顧客)が個々の商品ごとの値引き値を把握しにくいようにしつつ、適切な値引き値を購入候補者に提示することができる。
なお、値引き値としては、値引きの値を購入候補者が把握することができるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、値引き率、値引き額などが挙げられる。
また、本発明では、例えば、収容手段に収容されている購入候補商品が1つである場合には、購入候補者(顧客)が個々の商品ごとの値引き値を把握しにくいようにするため、値引き値を提示しないようにすることが好ましい。また、本発明では、収容手段に収容されている購入候補商品が1つである場合には、値引きを行わないようにしてもよい。
また、提示手段としては、値引き値を導出する導出部と、導出した値引き値を表示する表示部とを有するものが好ましい。
<<導出部>>
導出部としては、値引き値を導出することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ディスプレイを有するデバイスにおける制御部などとすることができる。
なお、ここでは提示手段が導出部を有する例について説明するが、本発明ではこれに限られるものではなく、例えば、商品販売システムにおける提示手段以外の手段が導出部を有し、提示手段は、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を表示部で提示するだけでもよい。
<<<値引き情報>>>
導出部は、例えば、値引き情報に基づいて、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を導出する。
値引き情報は、購入候補者の情報、購入候補商品の情報、及び、商品を購入しようとする購入日時情報から選択される1以上を含み、必要に応じてその他の情報を含む。
−購入日時情報−
購入日時情報としては、商品を購入しようとする時の日時に関する情報であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、曜日の情報、商品を購入しようとする時刻情報、商品を購入しようとする日時における天候情報などが挙げられる。
商品を購入しようとする日時における天候情報は、例えば、商品を購入しようとする日時情報を、天候のデータベースと照合することなどにより取得することができる。
なお、「商品を購入しようとする時」としては、例えば、購入候補者の情報を取得した時、購入候補商品の情報を取得した時、購入候補商品を精算した時のいずれであってもよい。
ここで、購入日時情報を取得する手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、商品販売システムにおける時計(クロック)などが挙げられる。
導出部は、例えば、購入候補者の情報としての過去の購入履歴情報に基づいて、購入候補者が、当該購入候補者の過去の購入金額が所定値以上の場合、店舗が顧客を集めにくい状況(例えば、平日の昼間、雨天時など)の際に商品を購入した回数が所定値以上の場合、売れ行きが芳しくない商品(在庫数が多い商品)を購入した回数が所定値以上の場合などには、大幅な値引きを行った値引き値を導出するように、値引き情報を設定することが好ましい。
こうすることにより、本発明では、店舗にとっての上得意の顧客(上得意客)に対して、選択的に大きな値引きを行うことができ、店舗に対する当該顧客の貢献の大きさに応じたサービスを提供することができる。
なお、値引き情報には、購入候補者の情報が複数種類含まれていてもよく、例えば、上述したID情報、属性情報、過去の購入履歴情報、過去の来店情報、過去のログイン情報から選択される複数の情報を含んでいてもよい。
また、導出部は、例えば、購入候補商品の情報に基づいて、当該購入候補商品が、在庫数が所定数以上である場合、消費期限までの日数が所定値以下である場合などには、大幅な値引きを行った値引き値を導出するように、値引き情報を設定することが好ましい。
こうすることにより、本発明では、購入候補商品の状況に合わせた適切な値引き値を導出して提示することができる。
なお、値引き情報には、購入候補商品の情報が複数種類含まれていてもよく、例えば、上述した商品名、正規価格(定価、金額単価)、在庫情報、売れ行き情報、販売開始日からの経過日数、消費期限、賞味期限から選択される複数の情報を含んでいてもよい。
ここで、購入候補商品の情報を含む値引き情報に基づいて値引き値を導出する場合(値引き情報に購入候補商品の情報が含まれる場合)、値引き値の導出自体は、購入候補商品ごとに行ってもよい。この場合においては、個々の商品ごとの値引き値や値引き後の価格を提示するのではなく、例えば、各商品の値引き値を合計することにより、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する。
さらに、導出部は、例えば、購入日時情報に基づいて、購入候補者が購入候補商品を購入しようとする時が、店舗が顧客を集めにくい時間帯(例えば、平日の昼間)であると判定した場合、店舗が顧客を集めにくい天候(例えば、雨天)であると判定した場合には、大幅な値引きを行った値引き値を導出するように、値引き情報を設定することが好ましい。
こうすることにより、本発明では、購入候補者が購入候補商品を購入しようとする時の状況に合わせた適切な値引き値を導出して提示することができる。
なお、値引き情報には、購入日時情報が複数種類含まれていてもよく、例えば、上述した曜日の情報、商品を購入しようとする時刻情報、商品を購入しようとする日時における天候情報から選択される複数の情報を含んでいてもよい。
ここで、導出部が値引き値を導出する際には、例えば、値引き情報に含まれる購入候補者の情報、購入候補商品の情報、及び購入日時情報の少なくともいずれかをスコア化して、それぞれの情報におけるスコアを個別に判定して値引き値を導出してもよいし、それぞれの情報におけるスコアの合計値に応じて値引き値を導出してもよい。
以下では、値引き情報が、購入候補者の情報としての、過去の購入履歴情報の一例である「購入候補者が過去1年間に購入した商品の金額の合計金額(年間購入金額)」と、購入候補商品の情報の一例である「在庫数」と、購入日時情報の一例である「商品を購入しようとする曜日」とを含む場合について、各情報をスコア化して評価することにより、値引き値を導出する例について、具体的に説明する。
図1は、購入候補者の情報の一例である年間購入金額を、金額ごとにスコア化した時のスコアの一例を示す図である。
図1に示す例は、年間購入金額を1万円ごとに4つのグループに分類してスコア化した例であり、年間購入金額が、1万円未満の場合はスコアを「1」とし、1万円以上2万円未満の場合はスコアを「2」とし、2万円以上3万円未満の場合はスコアを「3」とし、3万円以上の場合はスコアを「4」としている。
図2は、購入候補商品の情報の一例である在庫数をスコア化した時のスコアの一例を示す図である。
図2に示す例は、在庫数を10個ごとに4つのグループに分類してスコア化した例であり、在庫数が、10個未満の場合はスコアを「1」とし、10個以上20個未満の場合はスコアを「2」とし、20個以上30個未満の場合はスコアを「3」とし、30個以上の場合はスコアを「4」としている。
図3は、購入日時情報の一例である商品を購入しようとする時の曜日をスコア化した時のスコアの一例を示す図である。
図3に示す例は、商品を購入しようとする時の曜日(単に「曜日」と称することがある)を4つのグループに分類してスコア化した例であり、曜日が、土曜日又は日曜日の場合はスコアを「1」とし、水曜日又は金曜日の場合はスコアを「2」とし、火曜日又は木曜日の場合はスコアを「3」とし、月曜日の場合はスコアを「4」としている。
上記の3つのスコア化した情報に基づいて値引き値を導出する場合、例えば、上述したように、それぞれの情報のスコアを個別に評価(判定)することにより値引き値を導出してもよい。この場合、例えば、それぞれの情報のスコアについて閾値を設け、スコアが閾値を超えた情報の数に応じて、値引き値を導出するようにしてもよい。
ここでは、値引き値を導出する処理の一例として、上記の3つのスコア化した情報について、値引き値に反映させるスコアの閾値を「3」とし、スコアが閾値以上となる情報の数に応じて値引き値を導出する場合について説明する。
図4は、値引き情報に含まれる各情報に閾値を設けて値引き値を導出する際における、スコアが閾値を超えた情報の数の対応の一例を示す図である。この例においては、図4に示すように、スコアが閾値を超えた情報の数が「0」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「0%」とし、スコアが閾値を超えた情報の数が「1」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「5%」とし、スコアが閾値を超えた情報の数が「2」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「10%」とし、スコアが閾値を超えた情報の数が「3」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「20%」としている。
図1〜4を参照して、値引き値を導出する方法の一例について説明する。
例えば、「年間購入金額」が25,000円であり、「在庫数」が13個であり、「曜日」が土曜日である場合には、「年間購入金額」のスコアは「3」となり、「在庫数」のスコアは「2」となり、「曜日」のスコアは「1」となる。この場合、閾値である「3」以上のスコアとなっている情報は、「年間購入金額」の1つであるため、図4に基づくと、商品の合計金額に対する値引き率は「5%」となる。ここで、購入候補商品の合計金額(値引き前)が10,000円であるとすると、購入候補商品の合計金額に対応した値引き額は、500円となる。
また、例えば、「年間購入金額」が5,000円であり、「在庫数」が40個であり、「曜日」が火曜日である場合には、「年間購入金額」のスコアは「1」となり、「在庫数」のスコアは「4」となり、「曜日」のスコアは「3」となる。この場合、閾値である「3」以上のスコアとなっている情報は、「在庫数」及び「曜日」の2つであるため、図4に基づくと、商品の合計金額に対する値引き率は「10%」となる。ここで、購入候補商品の合計金額(値引き前)が10,000円であるとすると、購入候補商品の合計金額に対応した値引き額は、1,000円となる。
また、上記の3つのスコア化した情報に基づいて値引き値を導出する場合、例えば、上述したように、それぞれの情報におけるスコアの合計値に応じて値引き値を導出してもよい。この場合、例えば、それぞれの情報のスコアの合計値を複数の区分に分類し、スコアの合計値の区分に応じて、値引き値を導出するようにしてもよい。
図5は、値引き情報に含まれる各情報のスコアの合計値を複数の区分に分類する場合における、区分と値引き率の対応の一例を示す図である。この例においては、図5に示すように、スコアの合計値が「3〜4(3又は4)」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「0%」とし、スコアの合計値が「5〜7(5以上7以下)」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「10%」とし、スコアの合計値が「8〜10(8以上10以下)」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「10%」とし、スコアの合計値が「11〜12(11又は12)」の場合に商品の合計金額に対する値引き率を「20%」としている。
図1〜3及び5を参照して、具体的な値引き値を導出する方法の一例について説明する。
例えば、「年間購入金額」が5,000円であり、「在庫数」が17個であり、「曜日」が日曜日である場合には、「年間購入金額」のスコアは「1」となり、「在庫数」のスコアは「2」となり、「曜日」のスコアは「1」となる。この場合、値引き情報における各情報のスコアの合計値は「4」となるため、図5に基づくと、商品の合計金額に対する値引き率は「0%」となる。このため、この例においては値引きを行わないので、購入候補商品の合計金額に対応した値引き額は、0円となる。
また、例えば、「年間購入金額」が40,000円であり、「在庫数」が25個であり、「曜日」が月曜日である場合には、「年間購入金額」のスコアは「4」となり、「在庫数」のスコアは「3」となり、「曜日」のスコアは「4」となる。この場合、値引き情報における各情報のスコアの合計値は「11」となるため、図5に基づくと、商品の合計金額に対する値引き率は「20%」となる。ここで、購入候補商品の合計金額(値引き前)が10,000円であるとすると、購入候補商品の合計金額に対応した値引き額は、2,000円となる。
また、導出部は、購入候補者が、実店舗に来店して商品を購入しようとする顧客であるか、インターネット上の店舗にアクセスして商品を購入しようとする顧客であるかに応じて、値引き値を変更してもよい。
例えば、インターネット上の店舗にアクセスして商品を購入する場合には、購入日時情報における、購入候補者が購入候補商品を購入しようとする時の時間帯や天候は、購入候補者の購買意欲に影響にくいと考えられるため、店舗に対する当該顧客の貢献の大きさにも影響しにくいと考えらえる。このため、購入候補者がインターネット上の店舗にアクセスして商品を購入する場合には、購入日時情報を値引き情報に含めないようにしてもよい。
<<表示部>>
表示部としては、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を表示することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ディスプレイなどが挙げられる。なお、表示部は、その他の情報を表示してもよい。
ここで、表示部は、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値以外の情報を表示してもよく、例えば、購入候補商品ごとの商品名及び金額単価と、購入候補商品の総数及び合計金額とを更に表示することが好ましい。言い換えると、本発明においては、表示部が、購入候補商品ごとの商品名及び金額単価と、購入候補商品の総数及び合計金額と、値引き値とを表示することが好ましい。
こうすることにより、購入候補者が買い物をする際に必要とし得る情報を表示して提示できる。
さらに、表示部は、値引き情報が更新された場合には、例えば、過去の値引き情報に基づいて導出した値引き値と、現在の値引き情報に基づいて導出した値引き値との両方を提示するようにしてもよい。言い換えると、本発明においては、過去の値引き値と現在の値引き値とを提示することにより、購入候補者に値引き値の変化を提示するようにしてもよい。例えば、購入候補者の購入履歴情報が更新された場合、過去の購入履歴情報に基づいて導出した値引き値と、現在の購入履歴情報に基づいて導出した値引き値とを表示部に表示するようにしてもよい。こうすることにより、購入候補者が商品を購入する際に、例えば、自身の購入履歴に応じて自身のステージ(ランク)が更新されていることを容易に把握することができるため、購入候補者の購買意欲をより向上させることができると考えられる。
ここで、過去の値引き情報に基づいて導出した値引き値と、現在の値引き情報に基づいて導出した値引き値との両方を提示する際の表示形式としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、値引き値(値引き率や値引き額)の変化のトレンドを提示(グラフ化して表示)してもよいし、値引き値自体を並べて提示してもよい。
実店舗において、提示手段を設ける場所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、上述したように、購入候補商品をレジ(レジスタ)まで収容する収容手段(例えば、買い物カート)に設けられることが好ましい。
こうすることにより、商品を選びながら(買い物をしながら)購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を容易に確認することができ、値引き値を考慮しながら買い物をすることができる。
また、本発明においては、購入候補者が所有するスマートフォンのディスプレイを表示部とすることもできる。つまり、本発明では、例えば、購入候補者情報取得手段及び購入候補商品情報取得手段と、購入候補者が所有するスマートフォンとをネットワークにより接続して、購入候補者が所有するスマートフォンを提示手段として利用することができる。
こうすることにより、購入候補者が使い慣れた端末に値引き値を提示できるため、購入候補者の利便性を向上できることに加え、商品販売システム固有のディスプレイ等を有する必要がなくなるため、商品販売システムを構築する際のコストを低くすることができる。
<精算手段>
本発明の商品販売システムは、購入候補商品を精算(決済)する精算手段を有することが好ましい。
精算手段は、提示手段が提示した値引き値を、購入候補商品の金額単価を足し合わせた合計金額から引いた金額で精算を行う。
精算手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、レジ(レジスタ)、購入候補者が所有するスマートフォンなどで決済可能な電子マネーを用いた決済システム(例えば、「PayPay」(登録商標)など)、インターネット上で利用可能な決済システムなどが挙げられる。
精算手段は、購入候補商品を精算したときに、当該購入候補商品の在庫情報を更新することが好ましい。より具体的には、例えば、本発明においては、精算手段は、購入候補商品を精算したときに、精算した当該購入候補商品の数だけ、当該購入候補商品の在庫数を減らすようにすることが好ましい。
<その他の手段>
その他の手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
(商品販売方法)
本発明の商品販売方法は、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得ステップと、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得ステップと、購入候補者の情報、商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示ステップと、を含む。
本発明の商品販売方法は、例えば、上記の商品販売システムにより実現することができる。このため、本発明の商品販売方法における好ましい形態は、上記の商品販売システムと同様とすることができる。
(商品販売用プログラム)
本発明の商品販売用プログラムは、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得ステップと、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得ステップと、購入候補者の情報、購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示ステップと、を含む処理をコンピュータに行わせる。
本発明の商品販売用プログラムは、例えば、上記の商品販売方法をコンピュータにより実現させるためのプログラムとすることができる。言い換えると、本発明の商品販売用プログラムをコンピュータにより実行することで、コンピュータを上記の商品販売システムとして機能させることができる。このため、本発明の商品販売用プログラムにおける好ましい形態は、上記の商品販売システム及び商品販売方法と同様とすることができる。
本発明の商品販売用プログラムは、使用するコンピュータの構成及びオペレーティングシステムの種類・バージョンなどに応じて、各種のプログラミング言語を用いて作成することができる。
本発明の商品販売用プログラムは、ハードディスクなどの記録媒体に記録しておいてもよいし、CD−ROM、DVD−ROM、MOディスク、USBメモリなどの記録媒体に記録しておいてもよい。
また、コンピュータから情報通信ネットワークを通じてアクセス可能な外部記憶領域(他のコンピュータなど)に、本発明の商品販売用プログラムを記録しておいてもよい。この場合、外部記憶領域に記録された本発明の商品販売用プログラムを、必要に応じて、外部記憶領域から情報通信ネットワークを通じて、ハードディスクにインストールして使用することができる。
なお、本発明の商品販売用プログラムは、複数の記録媒体に、任意の処理毎に分割されて記録されていてもよい。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図6Aは、実店舗において用いる商品販売システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6Aに示すように、商品販売システム100は、CPU(Central Processing Unit)101と、主記憶装置102と、補助記憶装置103と、入力手段104、通信インターフェース105と、購入候補者情報取得手段106と、購入候補商品情報取得手段107と、提示手段108を有する。これらは、バス109を介してそれぞれ接続されている。
CPU101は、種々の制御や演算を行なう処理装置である。CPU101は、主記憶装置102などに読み込まれたプログラム等を実行することにより、種々の機能を実現する。すなわち、CPU101は、商品販売システム100における各種プログラム(例えば、商品販売用プログラム)を実行する。
また、CPU101は、商品販売システム100全体の動作を制御することができる。なお、本実施形態では、商品販売システム100全体の動作を制御する装置をCPU101としたが、これに限ることなく、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)などとしてもよい。
主記憶装置102は、各種プログラムを記憶するとともに、各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。
主記憶装置102は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)の少なくともいずれかを有する。
ROMは、例えば、BIOS(Basic Input/Output System)、商品販売用プログラムなどの各種プログラムなどを記憶している。ROMとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。ROMとしては、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)などが挙げられる。
RAMは、ROMや補助記憶装置などに記憶された各種プログラムが、CPU101により実行される際に展開される作業範囲として機能する。RAMとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。RAMとしては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などが挙げられる。
補助記憶装置103としては、各種情報を記憶できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。また、補助記憶装置303は、CD(Compact Disc)ドライブ、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)ドライブなどの可搬記憶装置としてもよい。
入力手段104としては、商品販売システム100に対する各種要求を受け付けることができれば特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどが挙げられる。また、入力手段104がタッチパネルである場合は、入力手段104が提示手段108を兼ねることができる。
通信インターフェース105としては、特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、無線又は有線を用いた通信デバイスなどが挙げられる。
購入候補者情報取得手段106としては、上述したように、例えば、公知の通信機器、バーコード又はQRコードを読み取ることができるセンサなどが挙げられる。
購入候補商品情報取得手段107としては、上述したように、例えば、公知の通信機器、バーコード又はQRコードを読み取ることができるセンサなどが挙げられる。
提示手段108としては、特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、ディスプレイなどが挙げられる。提示手段108に用いられるディスプレイとしては、特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられる。
なお、商品販売システム100は、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドの一部であってもよい。
図6Bは、図6Aに示した商品販売システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図6Bに示すように、商品販売システム100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、購入候補者情報取得部140と、購入候補商品情報取得部150と、表示部160と、入力部170とを有する。
通信部110は、例えば、各種のデータを外部の装置(例えば、クラウドサーバ)と送受信する。
記憶部120は、例えば、各種プログラムを記憶すると共に、購入実績者DB121と、商品DB122とを有する。
制御部130は、例えば、記憶部120に記憶された各種プログラムを実行するとともに、商品販売システム100全体の動作を制御する。また、制御部130は、値引き値を導出する導出部131と、値引き後の購入候補商品の合計金額などを計算する計算部132を有する。
購入候補者情報取得部140は、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する。
購入候補商品情報取得部150は、購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する。
表示部160は、購入候補者の情報、購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき導出された、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を表示する。
入力部170は、例えば、商品販売システム100に対する各種指示を受け付ける。
なお、図6A及び6Bには、それぞれの要素が一体となった例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、一部の要素を独立させて、それぞれを通信インターフェース105でネットワーク接続する形態であってもよい。より具体的には、例えば、購入実績者DB121と、商品DB122とを有する記憶部120を、クラウドサーバ上の領域を用いて実現するような形態であってもよい。
図7は、実店舗において用いる商品販売システムのハードウェア構成の他の一例を示すブロック図である。
図7では、図6Aに示した例において、提示手段108として、購入候補者が所有するスマートフォンを用いた場合の例を示す。
図7に示した例では、図6Aに示した例と異なり、提示手段108が、購入候補者が所有するスマートフォン200により実現される。このとき、スマートフォン200は、ネットワーク201により、商品販売システム100aにおける提示手段108以外の要素と接続されている。
図8Aは、実店舗において用いる商品販売システムのハードウェア構成の他の一例を示すブロック図である。図8Bは、図8Aに示した商品販売システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図8Aでは、図6Aに示した例と異なり、商品販売システム100bが精算手段202を更に有する。精算手段202としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、レジ(レジスタ)、購入候補者が所有するスマートフォンなどで決済可能な電子マネーを用いた決済システムなどが挙げられる。
精算手段202は、ネットワーク201により、商品販売システム100bにおける精算手段202以外の要素と接続されている。
また、図8Bに示すように、商品販売システム100bでは、制御部130が、精算部133と、在庫情報更新部134とを更に有する。
精算部133は、表示部160が表示した値引き値を、購入候補商品の金額単価を足し合わせた合計金額から引いた金額で、当該購入候補商品群の精算を行う。
在庫情報更新部134は、購入候補商品を精算する前に、収容手段に購入候補商品が収容されたとき(購入候補商品情報取得部150が購入候補商品の情報を取得したとき)に、購入候補商品の在庫情報を更新する。さらに、在庫情報更新部134は、購入候補商品を精算したときにも、当該購入候補商品の在庫情報を更新する。
また、商品販売システム100bにおいては、更新した在庫情報は、実店舗とインターネット上の店舗でリアルタイムに共有される。
図9は、購入候補商品情報取得手段による在庫情報の更新情報を、実店舗とインターネット上の店舗とで共有する場合の様子の一例を示す説明図である。図9の例では、購入候補商品400aと400bは同一のID情報を有する商品(同一の種類の商品)である。
図9に示すように、実店舗における買い物カート300aに、商品販売システム100bを装着することにより、情報記録部が付された購入候補商品400aの情報を、購入候補商品400aが買い物カート300aに収容されたときに取得することができる。これにより、実店舗における買い物カート300aに収容された購入候補商品400aについて、購入候補商品400aの在庫を「ロック」することができるようになる。
また、インターネット上の店舗(EC)においては、カート300bに購入候補商品400bが入れられた(登録された)時に、購入候補商品400bの情報を取得することができ、インターネット上の店舗におけるカート300bに収容された購入候補商品について、購入候補商品400bの在庫を「ロック」することができる。
このように、図9に示した例では、実店舗とインターネット上の店舗における購入候補商品400a及び400bの在庫情報(例えば、在庫数)をリアルタイムに共有することができる。これにより、実店舗における買い物カート300aと、インターネット上の店舗におけるカート300bとを統合することができ、実店舗とインターネット上の店舗との在庫数をリアルタイムに共有(同期)することができるため、実店舗とインターネット上の店舗のオムニチャネル化をより高いレベルで実現することができる。
図10は、本発明の商品販売システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、上記の処理の流れを図10に示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって説明する。なお、図10に示すフローチャートは、図9に示すように、実店舗における買い物カート300aに、商品販売システム100b(精算手段202を除く)を配置した例である。
まず、ステップS101では、商品販売システム100bにおける購入候補者情報取得手段106(購入候補者情報取得部140)は、例えば、購入候補者が所有するスマートフォンに表示されたQRコードを読み取り、当該購入候補者の情報(例えば、ID情報)を取得する。
また、購入候補者の情報については、例えば、制御部130により、購入候補者が所有するスマートフォンに表示されたQRコードから取得した当該購入候補者のID情報を、購入実績者DB121に照合することによって、ID情報以外の購入候補者の情報を取得する。
次に、ステップS102では、商品販売システム100bにおける購入候補商品情報取得手段107(購入候補商品情報取得部150)は、新たな商品(購入候補商品400a)が収容手段(買い物カート300a)に収容されたか否かを判定する。新たな商品が買い物カート300aに収容されたか否かの判定は、例えば、購入候補商品情報取得部150を、RFIDリーダとし、購入候補商品の情報を記録する情報記録部を、RFタグとして、RFIDリーダにより検知したRFタグの数が増えたか否かを判定することにより行うことができる。
また、ステップS102では、新たな商品が買い物カート300aに収容されたと判定した場合は処理をステップS103に移し、新たな商品が買い物カート300aに収容されていないと判定した場合は処理をステップS105に移す。
続いて、ステップS103では、商品販売システム100bにおける購入候補商品情報取得手段107(購入候補商品情報取得部150)は、例えば、買い物カート300aに収容された新たな商品(購入候補商品400a)に付されたRFタグの情報を、RFIDリーダによって読み取ることにより、購入候補商品400aの情報(例えば、ID情報)を取得する。
また、購入候補商品400aの情報については、例えば、取得した購入候補商品400aに付されたRFタグから取得した購入候補商品400aのID情報を、制御部130により、商品DB122に照合することによって、ID情報以外の購入候補商品の情報を取得する。また、商品DB122には、購入候補商品400aの在庫数などの在庫情報が含まれる。
次いで、ステップS104では、商品販売システム100bにおける制御部130により、実店舗における買い物カート300aに収容された購入候補商品400aについて、購入候補商品400aの在庫を「ロック」する。また、このとき、実店舗とインターネット上の店舗における購入候補商品400a及び400bの在庫情報(例えば、在庫数)をリアルタイムに共有する。
次に、ステップS105では、商品販売システム100bにおける提示手段108(導出部131)は、取得した購入候補者情報、購入候補商品400aの情報、及び、制御部130における時計(クロック)により取得した購入日時情報を含む値引き情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を導出する。
続いて、ステップS106では、商品販売システム100bにおける提示手段108(表示部160)は、ステップS105で導出した購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を表示する。また、ステップS106においては、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値に加えて、購入候補商品ごとの商品名及び金額単価と、購入候補商品の総数及び合計金額を表示する。
次いで、ステップS107では、商品販売システム100bにおける購入候補商品情報取得手段107(購入候補商品情報取得部150)は、購入候補商品400aが収容手段(買い物カート300a)から取り出されたか否かを判定する。購入候補商品400aが買い物カート300aから取り出されたか否かの判定は、例えば、購入候補商品情報取得部150を、RFIDリーダとし、購入候補商品の情報を記録する情報記録部を、RFタグとして、RFIDリーダにより検知したRFタグの数が減ったか否かを判定することにより行うことができる。
また、ステップS107では、購入候補商品400aが買い物カート300aから取り出されたと判定した場合は処理をステップS108に移し、購入候補商品400aが買い物カート300aから取り出されていないと判定した場合は処理をステップS110に移す。
ステップS108では、商品販売システム100bにおける制御部130により、実店舗における買い物カート300aから取り出された購入候補商品400aについて、購入候補商品400aの在庫の「ロック」を解除する(アンロックする)。また、このとき、実店舗とインターネット上の店舗における購入候補商品400a及び400bの在庫情報(例えば、在庫数)をリアルタイムに共有する。
次に、ステップS109では、商品販売システム100bにおける制御部130は、買い物カート300aから取り出された購入候補商品400aの情報に基づき、購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を更新して、提示手段108(表示部160)に表示させる。
続いて、ステップS110では、商品販売システム100bにおける制御部130は、買い物カート300aに収容されている購入候補商品400aの群について、購入することが確定されたか否かを判定する。買い物カート300aに収容されている購入候補商品400aの群における、購入することが確定されたか否かの判定は、例えば、精算手段202(例えば、レジ)からの操作に基づいて行ってもよいし、購入候補者自身により商品販売システム100bに購入を確定したという情報の入力があったか否かに基づいて行ってもよい。
また、ステップS110では、買い物カート300aに収容されている購入候補商品400aの群について、購入することが確定されたと判定した場合は処理をステップS111に移し、買い物カート300aに収容されている購入候補商品400aの群について、購入することが確定されていないと判定した場合は処理をステップS102に戻す。
そして、ステップS111では、商品販売システム100bにおける精算手段202は、表示部160が表示した値引き値を、購入候補商品の群の金額単価を足し合わせた合計金額から引いた金額で精算を行い、処理を終了する。また、このとき、購入候補商品400aの在庫情報を更新し、実店舗とインターネット上の店舗における購入候補商品400a及び400bの在庫情報を共有するようにしてもよい。
図11A及11Bは、本発明の商品販売システムを有する買い物カートの一例を示す図である。図11A及び11Bに示す例においては、買い物カートにおける商品を収容する部分(カゴの部分)に開閉可能な蓋が取り付けられており、この蓋にRFIDリーダのアンテナが内蔵されている。図11A及び11Bに示す例では、商品を収容する部分に購入候補商品が投入された後に蓋を閉めたときに、当該購入候補商品に付されたRFタグの情報を読み取って取得するようになっている。
また、図11A及び11Bに示す例では、買い物カートの上部に、購入候補者情報取得手段及び提示手段が一体となった、ディスプレイを有するデバイスが取り付けられている。
なお、図11A及び11Bでは、買い物カートのハンドル部分を図示していないが、必要に応じてハンドル部分を取り付けてもよい。
図11Cは、図11A及び11Bに示した買い物カートを重ねて保管する際の様子の一例を示す図である。
図11Cに示すように、図11A及び11Bに示した買い物カートにおいては、商品を収容する部分(カゴの部分)は着脱可能となっており、買い物カートを保管する際には、商品を収容する部分を取り外して、買い物カートを重ねて保管することができる。
以上、説明したように、本発明の商品販売システムは、商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得手段と、前記購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得手段と、前記購入候補者の情報、前記購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示手段と、を有する。
こうすることにより、本発明の商品販売システムは、商品を購入しようとする購入候補者が商品を購入する際の状況に応じた適切な値引き値の、購入候補者及び商品を販売する店舗の両方に適した提示を可能とする。
100、100a、100b 商品販売システム
106 購入候補者情報取得手段
107 購入候補商品情報取得手段
108 提示手段
121 購入実績者データベース
131 導出部
160 表示部

Claims (12)

  1. 商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得手段と、
    当該購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得手段と、
    前記購入候補者の情報、前記購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示手段と、
    を有することを特徴とする商品販売システム。
  2. 前記提示手段が、前記値引き値を導出する導出部と、導出した前記値引き値を表示する表示部とを有する、請求項1に記載の商品販売システム。
  3. 前記購入候補者の情報が、前記購入候補者の過去の購入履歴情報を含む、請求項2に記載の商品販売システム。
  4. 前記表示部が、前記購入候補商品ごとの商品名及び金額単価と、前記購入候補商品の総数及び合計金額と、前記値引き値とを表示する、請求項2から3のいずれかに記載の商品販売システム。
  5. 前記提示手段が、前記購入候補商品をレジまで収容する収容手段に設けられた、請求項1から4のいずれかに記載の商品販売システム。
  6. 前記購入候補者情報取得手段が、前記購入候補者のID情報を取得し、過去に購入実績のある購入実績者のデータベースに照合することにより、前記購入候補者の情報を取得する、請求項1から5のいずれかに記載の商品販売システム。
  7. 前記購入候補商品情報取得手段が、前記購入候補商品に付された情報記録部から前記購入候補商品の情報を取得する、請求項1から6のいずれかに記載の商品販売システム。
  8. 前記購入候補商品情報取得手段が、前記購入候補商品をレジまで収容する収容手段に設けられた、請求項5から7のいずれかに記載の商品販売システム。
  9. 前記購入候補商品を精算する前に、前記収容手段に前記購入候補商品が収容されたとき、
    前記購入候補商品情報取得手段が前記購入候補商品の情報を取得すると共に前記購入候補商品の在庫情報を更新する、請求項8に記載の商品販売システム。
  10. 前記購入候補商品情報取得手段による在庫情報の更新情報が、実店舗とインターネット上の店舗とで共有される、請求項1から9のいずれかに記載の商品販売システム。
  11. 商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得ステップと、
    当該購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得ステップと、
    前記購入候補者の情報、前記購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示ステップと、
    を含むことを特徴とする商品販売方法。
  12. 商品を購入しようとする購入候補者の情報を取得する購入候補者情報取得ステップと、
    当該購入候補者が購入しようとする購入候補商品の情報を、精算する前に取得する購入候補商品情報取得ステップと、
    前記購入候補者の情報、前記購入候補商品を購入しようとする購入日時情報、及び、前記購入候補商品の情報から選択される1以上を含む値引き情報に基づき、前記購入候補商品の合計金額に対応した値引き値を提示する提示ステップと、
    を含む処理をコンピュータに行わせることを特徴とする商品販売用プログラム。
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