JP2021191377A - 薬液投与装置、流路セットおよび薬液投与プログラム - Google Patents

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Yoshiyuki Tameshige
和正 塚本
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求 白井
Motomu Shirai
梢 宮村
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Abstract

【課題】より衛生的に複数の薬剤を取り扱うことができ、医療従事者の業務の効率化を支援が可能な投与技術を提供する。【解決手段】薬液投与装置は、第1の薬液を収容する容器が設置される第1の容器設置部15、1001と、第1の薬液とは異なる第2の薬液を収容する容器が設置される第2の容器設置部16、1002と、第1の薬液または第2の薬液の流路を切り換える三方活栓501〜504を保持する三方活栓設置部54と、を有する。第1の薬液および第2の薬液のいずれか一方または両方が放射性薬剤であり、第1の薬液を収容する容器および第2の薬液を収容する容器が、バイアルまたはシリンジである。少なくとも三方活栓501〜504は、使い捨て可能な部材である。【選択図】図4

Description

本発明は、薬液投与装置、流路セットおよび薬液投与プログラムに関する。
放射性薬剤の投与装置は、放射性薬剤が収容された遮蔽容器が配置される容器配置部、遮蔽容器と連通して放射性薬剤の投与流路を形成する輸液チューブ、投与流路に設けられる流路を切り換えるための流路切換部材等を備えて構成される(特許文献1)。
また、特許文献2には、放射性薬剤および緊張剤を投与するための投与装置が記載されている。
特開2018−191703号公報 特表2015−523883号公報
例えば心臓の核医学検査では、放射性薬剤の投与にあわせて負荷剤を使用することがある。しかしながら、特許文献1に記載の投与装置は、容器配置部が1つしかなく、複数の薬剤を同時または連続して投与できるように構成されていない。このため、医療従事者が負荷剤の投与のために時間を拘束されてしまう。
また、特許文献2は、被験者と接触する送達管部のみ被験者ごとに使用し、放射性薬剤が送達に向けて準備される流路の残りの部分は、複数の被験者に対して共通に使用されているため衛生上の課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、より衛生的に複数の薬液を取り扱うことができ、医療従事者の業務の効率化を支援できる薬液の投与技術を提供するものである。
本発明の一の態様によれば、第1の薬液を収容する容器が設置される第1の容器設置部と、第1の薬液とは異なる第2の薬液を収容する容器が設置される第2の容器設置部と、第1の薬液または第2の薬液の流路を切り換える流路切換部材と、流路切換部材を保持する切換部材ホルダと、を有し、第1の薬液および第2の薬液のいずれか一方または両方が放射性薬剤であり、第1の薬液を収容する容器および第2の薬液を収容する容器が、バイアルまたはシリンジであり、少なくとも流路切換部材が、使い捨て可能な部材である、薬液投与装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、第1の薬液の流路と、第1の薬液とは異なる第2の薬液の流路と、を切り換える第1の流路切換部材と、第1の切換部材に直接または輸液チューブを介して接続されている第2の流路切換部材と、を有し、第1の薬液および第2の薬液のいずれか一方または両方が放射性薬剤であり、第2の薬液は、第2の流路切換部材を通過して、第1の流路切換部材に導かれ、輸液チューブならびに第1の流路切換部材および第2の流路切換部材が、使い捨て可能な部材である、薬液投与に用いられる流路セットが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、上記の薬液投与装置を制御するコンピュータを備え、第1の薬液および第2の薬液のいずれか一方を被験者に投与するステップと、流路切換部材により流路を切り換えて同一の被験者に第1の薬液および第2の薬液の他方を投与するステップと、を含む手順をコンピュータに実行させる薬液投与プログラムが提供される。
本発明によれば、より衛生的に複数の薬液を取り扱うことができ、医療従事者の業務の効率化を支援できる技術を提供することができる。
第1の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングを示す正面図である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置のカセットの正面図である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置のカセットに、流路セットなど各種部材を取り付けた状態を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングに対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセットおよび容器が装着された状態を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置のカセットに、流路セットなど各種部材を取り付けた例を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングに対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセットおよび容器が装着された状態を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置のカセットに、流路セットなど各種部材を取り付けた例を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングに対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセットおよび容器が装着された状態を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置のカセットに、流路セットなど各種部材を取り付けた例を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングに対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセットおよび容器が装着された状態を示す正面図の一例である。 第1の実施形態に係る薬液投与装置の制御装置を説明するための機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングを示す正面図である。 第2の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングに取り付けられる流路セットを示す図である。 本発明の薬液投与装置の第1の変形例を示す正面図である。 本発明の薬液投与装置の第2の変形例を示す正面図である。 本発明の薬液投与装置の第3の変形例を示す正面図である。 本発明の薬液投与装置の第4の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1〜10は、第1の実施形態の薬液投与装置を示す図である。
本実施形態の薬液投与装置は、第1の薬液を収容する容器が設置される第1の容器設置部(遮蔽容器設置部15、第1のシリンジ設置部1001)と、第1の薬液とは異なる第2の薬液を収容する容器が設置される第2の容器設置部(バイアル設置部16、第2のシリンジ設置部1002)と、第1の薬液または第2の薬液の流路となる輸液チューブ500aと、第1の薬液または第2の薬液の流路を切り換える三方活栓501〜504(流路切換部材)と、三方活栓501〜504を保持する三方活栓設置部53〜56(切換部材ホルダ)と、を有する。輸液チューブ500aおよび三方活栓501〜504は、使い捨て可能な部材である。
第1の薬液および第2の薬液は、いずれか一方または両方が放射性薬剤であればよいが、放射性薬剤は、例えば、フッ素18、タリウム201、テクネチウム99mなどを備える、心筋血流シンチグラフィーで用いられる放射性薬剤とすることができる。第1の薬液および第2の薬液がいずれも放射性薬剤の場合は、種類の異なる放射性薬剤を用いることが好ましい。
第1の薬液は、放射性薬剤であることが好ましく、第2の薬液は、非放射性薬剤であることが好ましい。第2の薬液が非放射性薬剤である場合、第2の薬液は、例えば、アデノシン、レガデノソン、ジピリダモール、ATP、ドブタミン、アセタゾラミド、利尿剤などの負荷剤とすることができる。
第1の薬液を収容する容器および第2の薬液を収容する容器は、バイアル102、104またはシリンジ101、106である。バイアル102、104は、ガラスまたはプラスチックから形成され、薬液が収容される本体と、本体を密閉するゴム栓と、を備える。また、シリンジ101、106は、薬液が収容される注射筒と、注射筒の先端から薬液を押し出すプランジャとを備える。図6、10の例におけるシリンジ105は、使い捨て可能な部材であり、ガラスまたはプラスチックから形成されることが好ましく、医療機器のシリンジとして広く販売されているものと同様なものを使用することができる。第1の薬液と第2の薬液の少なくとも一方が放射性薬剤であるときは、バイアルは遮蔽容器に収容されることが好ましく、シリンジは注射筒が遮蔽部材で収容されることが好ましい。遮蔽容器および遮蔽部材は、放射線が遮蔽されるよう鉛またはタングステンなどの金属から形成することができる。
輸液チューブ500a、および、三方活栓501〜504は、いずれも好ましくは、プラスチック製の部材であり、エチレンオキサイドなどで滅菌処理が施されるものがより好ましい。輸液チューブ500aは、チューブと、チューブの両端に設けられた雄型または雌型のコネクタと、を備える。また、三方活栓501〜504は、三方向の流路と、これらの流路を切り換えるハンドルとを備えている。輸液チューブ500a、および、三方活栓501〜504は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体などから形成される。輸液チューブ500aとしては、医療機器の輸液チューブとして広く販売されているものと同様なものを使用することができる。また、三方活栓501〜504は、医療機器の三方活栓として広く販売されているものと同様なものを使用することができる。
図1は本実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングを示す正面図である。装置ハウジング1は、第1の容器設置部として、第1のシリンジ設置部1001および遮蔽容器設置部15(第1のバイアル設置部)を有する。また、装置ハウジング1は、第2の容器設置部として、第2のシリンジ設置部1002およびバイアル設置部16(第2のバイアル設置部)を有する。
第1のシリンジ設置部1001には、シリンジとして、第1の薬液である放射性薬剤を収容するシリンジ101、または、薬液が収容されていない空のシリンジ105が設置される。また、遮蔽容器設置部15には、第1の薬液である放射性薬剤を収容するバイアル104が格納された遮蔽容器104aが設置される。また、第2のシリンジ設置部1002には、第2の薬液が収容されたシリンジ106が設置される。バイアル設置部16には、第2の薬液が収容されたバイアル102が設置される。これにより、第1の薬液および第2の薬液をそれぞれ収容する容器が、バイアルであっても、シリンジであっても、本実施形態の薬液投与装置に設置可能である。そして、装置ハウジング1は、図2で示すカセット50を着脱可能に設置するカセット設置部17を有する。
装置ハウジング1は、シリンジのプランジャを駆動するシリンジ駆動部11、13を有している。シリンジ駆動部11、13は、シリンジのプランジャに係合する。シリンジ駆動部11、13は、図示しないモータ(図11のモータМ)やシリンジなどのアクチュエータを駆動源として上下動可能となっている。装置ハウジング1には、シリンジ駆動部11、13の上下動をそれぞれガイドするガイド孔12、14を有している。シリンジのプランジャに係合させたシリンジ駆動部11、13が、ガイド孔12、14をそれぞれ移動することにより、シリンジのプランジャを上下方向に駆動することができる。
ガイド孔12、14には、シリンジ駆動部11、13の移動を静止するストッパー(図示しない)が設けられていてもよい。このストッパーは、取り外し可能であるか、あるいは、ガイド孔12、14に沿って移動可能であり、かつ任意の位置に静止する機構を備える。ストッパーを所定の位置に設置させることで、使用時において、シリンジ駆動部11、13の上下動がストッパーの位置で静止されるので、プランジャの駆動を静止させることができる。これにより、シリンジに収容された第1薬液や第2の薬液を複数回に分けて投与することが可能になる。日本国内では、被ばく線量の管理及び記録について2019年3月に医療法施行規則が改定され、2020年4月から運用されているが、ストッパーを設けることで、診断参考レベル(DRL; Diagnostic Reference Level)に沿った、被検者の年齢や体重に応じた適切な放射能量を簡便に投与することが可能となる。
第1のシリンジ設置部1001と第2のシリンジ設置部1002は、シリンジの注射筒を直接設置することができ、かつ、注射筒が遮蔽部材で覆われたシリンジも設置できるように、例えば、伸縮性のある部材で形成することができる。
遮蔽容器設置部15は、遮蔽容器104aを介してバイアル104を設置できるように構成され、バイアル設置部16は、バイアルを直接設置できるように構成されている。遮蔽容器設置部15を伸縮性部材で形成する。バイアル設置部16を伸縮性部材で形成して、第2のシリンジ設置部1002と共通の部材としてもよい。遮蔽容器設置部15は、第1のシリンジ設置部1001の隣接位置に設置され、第1のシリンジ設置部1001と第2のシリンジ設置部1002の間に設置されている。なお、第1のシリンジ設置部1001と遮蔽容器設置部15の位置を入れ替えてもよいし、第1のシリンジ設置部1001と遮蔽容器設置部15はどちらかのみ備えられていてもよい。バイアル設置部16は、第2のシリンジ設置部1002の下側に設置されている。言い換えると、バイアル設置部16と第2のシリンジ設置部1002は、上下方向で重なる位置に設置されている。バイアル設置部16の左右の幅は、第2のシリンダのガイド孔14の左右の幅よりも広く設定されている。
カセット設置部17は、係止突起18、三方活栓駆動部19〜22、圧力センサ23、3つのロール24aを有するロールポンプ24、を備える。
係止突起18の外周面には、溝が周回状に設けられている。
三方活栓駆動部19〜22は、モータ(図11のモータМ)やシリンジなどのアクチュエータにより回転駆動可能となっている。また、三方活栓駆動部19〜22は、後述するカセット50の三方活栓設置部53〜56に対して機械的に連結するためのI字状のリブ(突起)が設けられている。
ロールポンプ24は、ロール24aが、柔軟に変形可能なポンプ用チューブ(図3〜10の500b)に当接し、ポンプ用チューブ500b内の液をロールポンプ24の回転方向(時計回り)に、下流(投与針508側)へとさらに送り出すようにポンプ用チューブ500bを変形する。圧力センサ23は圧力状況を把握する。
装置ハウジング1は、生理食塩液を収容した生食バッグ(図4、6、8、10の103)を懸架できる懸架台(図示しない)が設けられていてもよい。なお、図4、6、8、10では、図示の便宜上、生食バッグ103が装置ハウジング1の内部にあるように示しているが、懸架台は、装置ハウジング1の外部にあってもよい。
装置ハウジング1は、その内部に、被験者への投与に使用されなかった第1の薬液や第2の薬液、流路の洗浄に使用された生理食塩液などを回収する廃液ボトルを設置する廃液ボトル設置部(図示しない)を備えていてもよい。
図11は、制御装置80を説明するための機能ブロック図である。装置ハウジング1は、本実施形態の薬液投与装置を制御する制御装置80を備えることができる。制御装置80は、第1の薬液および第2の薬液の投与を制御するための装置である。制御装置80は、第1の薬液および第2の薬液を投与する手順の命令(処理)を記述した薬液投与プログラムを実行するコンピュータとして構成することができる。
制御装置80は、入力部81と、記憶部82と、演算部83と、モータ駆動部84と、を有している。入力部81、記憶部82、演算部83およびモータ駆動部84は、いずれもプログラムと、このようなプログラムを動作させるためのCPU(Central Processing Unit)やメモリといった公知のハードウェアによって構成される。
入力部81は、操作者が、装置ハウジング1の外部に設けられたタッチパネルなどの操作部85において入力された情報を取り込むユーザインターフェースである。操作者が入力する情報としては、例えば、第1の薬液と第2の薬液との投与間隔や、被験者に対して投与される第1の薬液および第2の薬液の投与量や、被験者に関する情報(IDなどの識別情報、氏名、性別、年齢、体重など)などがある。入力部81は、操作部85を使った入力を受け付けるものに限定されず、電子カルテ等からネットワークを介した通信によって入力するものであってもよい。
記憶部82は、一の被験者に対する第1の薬液と第2の薬液との投与間隔などの投与プロトコルを記憶することができる。そして、演算部83の制御により、モータ駆動部84は、モータMに対して制御信号Sを出力する。なお、モータMは複数設けられている。各モータMは、シリンジ駆動部11、13、三方活栓駆動部19〜22およびロールポンプ24を薬液投与プログラムにしたがった駆動要求に応じて駆動させることができる。このため、制御装置80により、シリンジ駆動部11、13、三方活栓駆動部19〜22およびロールポンプ24を制御することができる。
図2は本実施形態に係る薬液投与装置のカセットの正面図である。
カセット50は、三方活栓設置部53〜56(切換部材ホルダ)を有し、カセット50が装置ハウジング1に対して着脱可能に装着される。
カセット50は、係止孔52が設けられた主基板51を有する。図2の例では、係止孔52は、主基板51の周縁部に4つ形成されており、主基板51を貫通している。係止孔52の内周面の上部には、左右に延在する係止部材(図示しない)が設けられている。係止部材は、カセット50に内蔵されているスプリングによって係止孔52の中心方向に付勢されている。
カセット50は、一対のハンドル62(取手部)を有するので、カセット50を装置ハウジング1に装着する際は、作業者が、ハンドル62を把持してカセット50を略鉛直に起立させた状態で、カセット50の各係止孔52に対して装置ハウジング1の各係止突起18が挿入されるようにして、カセット50を装置ハウジング1側に押し込む。係止孔52に設けられた係止部材が係止突起18の外周面に設けられた溝に嵌入することで、カセット50は装置ハウジング1に容易に装着することができる。なお、カセット50を引っ張ると係止部材が溝から外れることで、カセット50は装置ハウジング1から容易に抜くことができる。
三方活栓設置部53〜56には、三方活栓(図3〜図10の501〜504)のハンドルにあわせた溝が設けられており、これにより、三方活栓(501〜504)のハンドルを保持する。また、図2は、カセット50の前面を表す正面図であるが、図示しない背面において三方活栓設置部53〜56には、装置ハウジング1の三方活栓駆動部19〜22のリブに対して機械的に連結するためのI字状の溝が設けられている。三方活栓駆動部19〜22のリブに三方活栓設置部53〜56の溝に嵌入することにより、三方活栓駆動部19〜22と三方活栓設置部53〜56とが機械的に連結され、三方活栓駆動部19〜22が回転するのに連動して、三方活栓設置部53〜56と、三方活栓設置部53〜56に保持されている三方活栓(501〜504)とが、それぞれ一体に回転するようになる。図示するように、三方活栓設置部54(第1の切換部材ホルダ)および三方活栓設置部55(第2の切換部材ホルダ)は直列して配置されていることが好ましい。
主基板51は、前述した三方活栓設置部53〜56の他に、ポンプ用チューブ設置部60、エアフィルター設置部61を有する。
また主基板51には、カセット50が装置ハウジング1に装着されたときにロールポンプ24の外周に沿う位置に、開口60aが設けられている。そして、この開口60aの周縁に沿ってポンプ用チューブ設置部60が設けられている。ポンプ用チューブ設置部60は、カセット50が装置ハウジング1に装着されたとき、ロール24aが、ポンプ用チューブ500bに当接されるように構成されている。
また、主基板51には、ロールポンプ24の圧力計測システムの一部を構成する圧力室58および剛性の管59を有する。剛性の管59は、圧力室58につながる開口(図示しない)を有している。剛性の管59の両端は、ポンプ用チューブ(図3〜10の500b)にそれぞれ挿入する。圧力室58、および、剛性の管59は、カセット50が装置ハウジング1に装着されたとき、圧力センサ23の対応する位置に設けられており、圧力センサ23、圧力室58、および、剛性の管59により、圧力計測システムが形成される。本実施形態の薬液投与装置の使用状態において、剛性の管59の開口から圧力室58の内部に液が入り、圧力センサ23が圧力室58の圧力状況を把握し、その結果が制御装置80に送られることで、制御装置80がロールポンプ24の回転数を制御する。この圧力計測システムの構成および動作の詳細は、例えば、特表2002−534224号公報の記載を参照することができる。
図3は、本実施形態に係る薬液投与装置のカセット50に、流路セットなど各種部材を取り付けた状態を示す正面図の一例である。図3では、第1の薬液を収容する容器がシリンジであり、第2の薬液を収容する容器がバイアルである例を示す。
カセット50には、後述するように、第1の薬液の流路と第2の薬液の流路とを切り換える三方活栓502(第1の流路切換部材)と、三方活栓502に直接または輸液チューブ500aを介して接続されている三方活栓503(第2の流路切換部材)と、を有する流路セットが取り付けられる。なお、流路セットは、三方活栓501と、エアフィルター506と、三方活栓501とエアフィルター506と三方活栓502をそれぞれ接続する輸液チューブ500aと、三方活栓503と三方活栓504を接続するポンプ用チューブ500bと、三方活栓504と、を有する。
三方活栓設置部53が三方活栓501を保持し、三方活栓設置部54(第1の切換部材ホルダ)が三方活栓502を保持し、三方活栓設置部55(第2の切換部材ホルダ)が三方活栓503を保持し、三方活栓設置部56(第3の切換部材ホルダ)が三方活栓504を保持する。
三方活栓502は、第1の薬液が収容されたシリンジ101に輸液チューブ500aを介して接続しており、シリンジ101から排出される第1の薬液の流路を切り換える。また、三方活栓502は、輸液チューブ500aを介して三方活栓503とエアフィルター506をそれぞれ接続している。
三方活栓503、504には、ポンプ用チューブ500bの両端がそれぞれ接続している。三方活栓504は、第2の薬液が収容されたバイアル102につながる輸液チューブ500aと接続し、バイアル102から排出された第2の薬液の流路を切り換える。
これにより、三方活栓502は、第1の薬液の流路と、ポンプ用チューブ500bを経由した第2の薬液の流路と、を切り換えることができる。
三方活栓501には、エアフィルター設置部61に設置されたエアフィルター506に接続する輸液チューブ500aと、廃液ボトルにつながる輸液チューブ500aと、カセット50が装置ハウジング1に装着された際に装置ハウジング1の外部に導かれる輸液チューブ500aと、が接続している。装置ハウジング1の外部に導かれる輸液チューブ500aの先端には、被験者に穿刺される投与針508が取り付けられる。
なお、三方活栓502および三方活栓503は、流路(輸液チューブ500a)を介さずに直接接続させてもよい。本実施形態では、三方活栓設置部53〜55、および、エアフィルター設置部61は、直列して配置されているため、輸液チューブ500aを介さずに三方活栓501、エアフィルター506、三方活栓502および三方活栓503を直接接続させることで、三方活栓502および三方活栓503を一度に取り付けができるので、作業面で効率的である。
輸液チューブ500aは、両端に雄型または雌型のコネクタを有するため、注射針507、投与針508、三方活栓501〜504、シリンジ101と接続することができる。
2本のポンプ用チューブ500bにおいても、少なくとも一方の末端には、雄型または雌型の接続部があり、これにより、三方活栓503、504に接続可能となっている。三方活栓503、504と接続していない他方の末端は、剛性の管59に挿入される。2本のポンプ用チューブ500bのうち一方が剛性の管59の上流側に挿入され、他方は、剛性の管59の下流側に挿入される。
三方活栓504に接続している輸液チューブ500aの末端には、第2の薬液を収容するバイアルのゴム栓に穿刺される注射針507が取り付けられる。
輸液チューブ500a、三方活栓501〜504、エアフィルター506、注射針507、投与針508は全て使い捨て可能な部材である。なお、ポンプ用チューブ500bは、例えば、プラスチックで形成させることができ、使い捨て可能な部材としてもよいし、洗浄および滅菌処理した後に再利用されてもよい。
図4は、実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジング1に対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセット50および容器が装着された状態を示す正面図の一例である。図4では、図3に例示した、各種部品を取り付けた状態のカセット50を装置ハウジング1に装着した例を示す。また、図4の例では、第1の薬液を放射性薬剤とし、第2の薬液を非放射性薬剤(負荷剤)とした例を示す。
カセット50の装着前に、放射性薬剤である第1の薬液が収容されたシリンジ(以下、「RIシリンジ」ともいう。)101を第1のシリンジ設置部1001に設置し、第2の薬液である負荷剤が収容されたバイアル102をバイアル設置部16に設置する。RIシリンジ101は注射筒が遮蔽部材101aで覆われているので、第1のシリンジ設置部1001は遮蔽部材101aに接してRIシリンジ101が設置される。RIシリンジ101を第1のシリンジ設置部1001に設置する際、RIシリンジ101のプランジャは第1のシリンジ駆動部11に取り付ける。
また、装置ハウジング1の内部または外部には、懸架台など所定の位置に生食バッグ103が設置される。生食バッグ103からは、注射針505を介して輸液チューブ500cが接続している。なお、500cは生理食塩液用の輸液チューブである。
また、装置ハウジング1の内部または外部には、予め所定の位置に廃液ボトルが設置される。
カセット50が装置ハウジング1に対して装着されると、カセット50の開口60aに、ロールポンプ24が係合し、その結果、ポンプ用チューブ500bが、ロールポンプ24に周方向に部分的に巻き付くように構成される。また、圧力センサ23、圧力室58および剛性の管59により圧力計測システムが構成される。
また、三方活栓設置部53〜56の背面が、装置ハウジング1の三方活栓駆動部19〜22に係合する。
装置ハウジング1にカセット50を装着後、輸液チューブ500cを三方活栓504に接続する。生食バッグ103は、図示の便宜上、装置ハウジング1の内部に備える例を示すが、装置ハウジング1の外部に取り付けられてもよく、この場合、輸液チューブ500cは装置ハウジング1の内部に導かれる。
また、三方活栓501に接続している輸液チューブ500aは、廃液ボトルに取り付けられる。
また、三方活栓502に接続している輸液チューブ500aは、RIシリンジ101の注射筒の先端に接続される。
また、バイアル102には、注射針507、および、ベント針507aが穿刺する。
なお、RIシリンジ101は、輸液チューブ500aを介さず、三方活栓502に直接接続されてもよい。
以下、本実施形態の薬液投与装置の使用方法の一例について説明する。
本実施形態の薬液投与装置(記憶部82)には、第1の薬液を投与する前に第2の薬液を被験者に投与するステップ(ステップA)と、三方活栓502により流路を切り換えて同一の前記被験者に第1の薬液を投与するステップ(ステップB)と、を含む手順を制御装置80(コンピュータ)に実行させる薬液投与プログラムが搭載されている。
図4の例において、ステップAでは、ロールポンプ24により、バイアル102から第2の薬液が抽出され、ポンプ用チューブ500b、剛性の管59、三方活栓503を通過して、三方活栓502に導かれ、エアフィルター506、三方活栓501の順に通って、投与針508から被験者に第2の薬液が投与される。この投与時間は、例えば、10〜20秒とすることができる。
次いで、三方活栓504により流路を切り換え、ロールポンプ24により、生食バッグ103から生理食塩液(例えば、5mL)が抽出され、輸液チューブ500cに排出されると、ポンプ用チューブ500b、剛性の管59、三方活栓503、502、エアフィルター506、三方活栓501の順に通って、投与針508から生理食塩液が投与される。これにより、輸液チューブ500a、チューブ500bや三方活栓501〜504に残存した第2の薬液が生理食塩液とともに被験者に投与される。このように、薬液の投与後に行われる生理食塩液の投与を、以下「生食フラッシュ」ともいう。なお、この生食フラッシュを行う生食フラッシュ処理も制御装置80に実行させる薬液投与プログラムの一つである。
次いで、ステップBを実行する。三方活栓502の流路を切り換え、第1のシリンジ駆動部11が第1のシリンジのガイド孔12に沿って移動し、RIシリンジ101のプランジャを下方に移動させることにより、第1の薬液である放射性薬剤が押し出され、三方活栓502、エアフィルター506、三方活栓501を順に通って、投与針508から被験者に投与される。ステップAとステップBとの間隔は、例えば、10〜20秒とすることができる。
その後、三方活栓501、502の流路を切り換え、ロールポンプ24により、生食バッグ103から生理食塩液が抽出され、輸液チューブ500c、ポンプ用チューブ500b、剛性の管59、三方活栓503、502、エアフィルター506、三方活栓501の順に通って、廃液ボトルに回収される(洗浄処理)。これにより、輸液チューブ500aや三方活栓501〜503に残存した第1の薬液が洗浄されるので、カセット50の取り換えにあたり、作業者の被曝を低減することができる。なお、洗浄処理も制御装置80に実行させる薬液投与プログラムの一つである。
なお、本実施形態の薬液投与装置では、入力部81が操作部85を通じて作業者から投与速度の入力を受け付けてもよい。演算部83が、投与速度をシリンジ駆動部11、13の駆動速度に換算し、モータ駆動部84がシリンジ駆動部11、13を制御することで、プランジャの移動速度を制御する。これにより、第1の薬液、第2の薬液の投与速度を制御することが可能になるため、作業者が設定した投与速度に基づき、ステップAにおける第1の薬液の投与、および、ステップBにおける第2の薬液の投与をそれぞれ実行することができる。
図5は、本実施形態に係る薬液投与装置のカセット50に、流路セットなど各種部材を取り付けた状態を示す正面図の他の例を示す。図5の例では、第1の薬液が放射性薬剤であり、これを収容する容器がバイアルであるため、当該バイアルは遮蔽容器に格納されている点が、図3の例とは異なる。第2の薬液を収容する容器はバイアルであるため、この点は、図3の例と同じであるから、図3の例と同様な説明は適宜省略する。
図3の例と同様に、三方活栓設置部53が三方活栓501を保持し、三方活栓設置部54(第1の切換部材ホルダ)が三方活栓502を保持し、三方活栓設置部55(第2の切換部材ホルダ)が三方活栓503を保持し、三方活栓設置部56(第3の切換部材ホルダ)が三方活栓504を保持する。
三方活栓502は、輸液チューブ500aを介してシリンジに接続しており、シリンジから排出される第1の薬液の流路を切り換える。また、三方活栓502は、輸液チューブ500aを介して三方活栓503と接続している。
三方活栓503は、ポンプ用チューブ500bの他に、第1の薬液が収容されたバイアルにつながる輸液チューブ500aと接続し、第1の薬液の流路を切り換える。
三方活栓502は、第1の薬液の流路と、ポンプ用チューブ500bを経由した第2の薬液の流路と、を切り換えることができる。
三方活栓503に接続している輸液チューブ500aの末端には、第1の薬液を収容するバイアルのゴム栓に穿刺される注射針507が取り付けられる。
図5の例においても、輸液チューブ500a、三方活栓501〜504、エアフィルター506、注射針507、投与針508は全て使い捨て可能な部材である。
図6は、実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジング1に対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセット50および容器が装着された状態を示す正面図の他の例を示す。図6では、図5に例示した、各種部品を取り付けた状態のカセット50を装置ハウジング1に装着した例を示す。また、図6の例では、第1の薬液を放射性薬剤とし、第2の薬液を非放射性薬剤(負荷剤)とした例を示す。図4の例と同様な説明は適宜説明を省略する。
カセット50の装着前に、薬液が収容されていない空のシリンジ105を第1のシリンジ設置部1001に設置し、第2の薬液である負荷剤が収容されたバイアル102をバイアル設置部16に設置し、遮蔽容器104aを遮蔽容器設置部15に設置する。シリンジ105を第1のシリンジ設置部1001に設置する際、シリンジ105のプランジャは第1のシリンジ駆動部11に取り付ける。なお、シリンジ105を第1のシリンジ設置部1001に設置する際、プランジャは注射筒の先端側(下側)に位置している。
装置ハウジング1にカセット50を装着後、三方活栓502に接続している輸液チューブ500aをシリンジ105の注射筒の先端に接続する。また、バイアル104に、注射針507、および、ベント針507aを穿刺する。
図6の例における投与方法は、ステップAは、図4と同じである。
ステップAの終了後、生食フラッシュ処理を行い、ステップBを実行する。三方活栓502、503の流路を切り換え、第1のシリンジ駆動部11が第1のシリンジのガイド孔12に沿って移動し、シリンジ105のプランジャを上方に移動させることで、三方活栓503と、三方活栓502とを通じて、遮蔽容器104aに格納されたバイアル104から、第1の薬液をシリンジ105に抽出する。次いで、三方活栓502により流路を切り換え、シリンジ105のプランジャを下方に移動させることにより、第1の薬液が押し出され、三方活栓502、エアフィルター506、三方活栓501を順に通って、投与針508から被験者に投与される。
その後の洗浄処理は、図4と同じである。
図7は、本実施形態に係る薬液投与装置のカセット50に、流路セットなど各種部材を取り付けた状態を示す正面図のもう一つの例を示す。図7では、第1の薬液を収容する容器がシリンジであり、第2の薬液を収容する容器もシリンジである例を示す。図3の例と同じ説明は適宜省略する。
三方活栓設置部53が三方活栓501を保持し、三方活栓設置部54(第1の切換部材ホルダ)が三方活栓502を保持し、三方活栓設置部55(第2の切換部材ホルダ)が三方活栓503を保持し、三方活栓設置部56(第3の切換部材ホルダ)が三方活栓504を保持する。
三方活栓502は、第1の薬液が収容されたシリンジにつながる輸液チューブ500aと接続しており、シリンジから排出される第1の薬液の流路を切り換える。また、三方活栓502は、輸液チューブ500aを介して三方活栓503と接続している。
三方活栓503は、チューブ500bが接続しており、三方活栓504は、第2の薬液が収容されたシリンジ106に輸液チューブ500aを介して接続し、シリンジ106から排出された第2の薬液の流路を切り換える。
これにより、三方活栓502は、第1の薬液の流路と、ポンプ用チューブ500bを経由した第2の薬液の流路と、を切り換えることができる。
三方活栓504に接続している輸液チューブ500aの末端には、注射針507を取り付けない。
図7の例においても、輸液チューブ500a、三方活栓501〜504、エアフィルター506、投与針508は全て使い捨て可能な部材である。
図8は、実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジング1に対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセット50および容器が装着された状態を示す正面図のもう一つの例を示す。図8では、図7に例示した、各種部品を取り付けた状態のカセット50を装置ハウジング1に装着した例を示す。また、図8の例では、第1の薬液を放射性薬剤とし、第2の薬液を非放射性薬剤(負荷剤)とした例を示す。図4と同様な説明は適宜省略する。
カセット50の装着前に、RIシリンジ101を第1のシリンジ設置部1001に設置し、第2の薬液である負荷剤が収容されたシリンジ106を第2のシリンジ設置部1002に設置する。シリンジ106を第2のシリンジ設置部1002に設置する際、シリンジ106のプランジャは第2のシリンジ駆動部13に取り付ける。
また、三方活栓504に接続している輸液チューブ500aをシリンジ106の注射筒の先端に接続する。
なお、シリンジ106は、輸液チューブ500aを介せず三方活栓504に直接接続されてもよい。
図8の例における投与方法では、ステップAでは、第2のシリンジ駆動部13が第2のシリンジのガイド孔14に沿って移動し、シリンジ106のプランジャを下方に移動させることにより、第2の薬液である負荷剤が押し出されて輸液チューブ500aに排出され、三方活栓504、ポンプ用チューブ500b、三方活栓503を通過して、三方活栓502に導かれ、エアフィルター506、三方活栓501の順に通って、投与針508から被験者に投与される。この際、ロールポンプ24は使用しなくてもよい。
次いで、三方活栓504の流路を切り換え、ロールポンプ24により、生食バッグ103から生理食塩液(例えば、5mL)が抽出され、輸液チューブ500c、ポンプ用チューブ500b、剛性の管59、三方活栓503、502、エアフィルター506、三方活栓501の順に通って、投与針508から投与される。これにより、生食フラッシュ処理が実行される。
ステップBは、図4の例と同様である。なお、洗浄処理は上記の通りである。
図9は、本実施形態に係る薬液投与装置のカセット50に、流路セットなど各種部材を取り付けた状態を示す正面図のもう一つの例を示す。図9の例では、第1の薬液が放射性薬剤であり、これを収容する容器がバイアルであるため、当該バイアルは遮蔽容器に格納されている。第2の薬液を収容する容器がシリンジである。図3、5、7の例と同様な説明は適宜説明を省略する。
三方活栓設置部53が三方活栓501を保持し、三方活栓設置部54(第1の切換部材ホルダ)が三方活栓502を保持し、三方活栓設置部55(第2の切換部材ホルダ)が三方活栓503を保持し、三方活栓設置部56(第3の切換部材ホルダ)が三方活栓504を保持する。
三方活栓502は、シリンジにつながる輸液チューブ500aと接続しており、シリンジから排出される第1の薬液の流路を切り換える。また、三方活栓502は、輸液チューブ500aを介して三方活栓503と接続している。
三方活栓503は、ポンプ用チューブ500bの他に、第1の薬液が収容されたバイアルにつながる輸液チューブ500aと接続し、第1の薬液の流路を切り換える。
三方活栓502は、第1の薬液の流路と第2の薬液の流路とを切り換える。
三方活栓503に接続している輸液チューブ500aの末端には、第1の薬液を収容するバイアルのゴム栓に穿刺される注射針507が取り付けられる。
三方活栓504に接続している輸液チューブ500aの末端には、注射針507が取り付けられない。
図9の例においても、輸液チューブ500a、三方活栓501〜504、エアフィルター506、注射針507、投与針508は全て使い捨て可能な部材である。
図10は、実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジング1に対して、流路セットなど各種部材を取り付けたカセット50および容器が装着された状態を示す正面図のもう一つの例を示す。図10では、図9に例示した、各種部品を取り付けた状態のカセット50を装置ハウジング1に装着した例を示す。また、図10の例では、第1の薬液を放射性薬剤とし、第2の薬液を非放射性薬剤(負荷剤)とした例を示す。図4、6、8の例と同様な説明は適宜説明を省略する。
カセット50の装着前に、空のシリンジ105を第1のシリンジ設置部1001に設置し、第2の薬液である負荷剤が収容されたシリンジ106を第2のシリンジ設置部1002に設置し、遮蔽容器104aを遮蔽容器設置部15に設置する。シリンジ105を第1のシリンジ設置部1001に設置する際、シリンジ105のプランジャは第1のシリンジ駆動部11に取り付ける。また、シリンジ106を第2のシリンジ設置部1002に設置する際、シリンジ106のプランジャは第2のシリンジ駆動部13に取り付ける。
装置ハウジング1にカセット50を装着後、三方活栓502に接続している輸液チューブ500aをシリンジ105の注射筒の先端に接続し、三方活栓504に接続している輸液チューブ500aをシリンジ106の注射筒の先端に接続する。また、バイアル104に、注射針507、および、ベント針507aを穿刺する。
図10の例における投与方法は、ステップAは図8の例と同じであり、ステップBは図6の例と同じである。なお、生食フラッシュ処理と洗浄処理については上記と同様である。
このように、本実施形態の薬液投与装置、流路セットおよび薬液投与プログラムによれば、輸液チューブ500a、および、三方活栓501〜504等のカセット50に取り付ける種々の部材を使い捨て可能な部材としたことで、取り換えた後は再利用されないので、より衛生的に複数の薬剤を自動で投与し、医療従事者の業務の効率化を支援することができる。なお、輸液チューブ500aおよび三方活栓501〜504は、被験者ごとに取り換えられることが最も衛生的であるが、所定の人数の被験者に投与されるごとに、あるいは、1日使用した後、など衛生上許容される範囲で取り換えられることは、本実施形態の投与装置の使用方法として排除されない。例えば、投与針508と投与針508が取り付けられた輸液チューブ500aとは、被験者ごとに取り換えるが、それ以外の輸液チューブ500aおよび三方活栓501〜504を衛生的に許容される範囲で複数の被験者間で共用してもよい。これは、流路セットについても同様で衛生的に許容される範囲で複数の被験者間で共用してもよい。また、衛生的に許容される範囲で複数の被験者間で共用した後、三方活栓501〜504等を取り替える場合にはカセット50を装置ハウジング1から抜けば容易に廃棄を行うことができる。また、交換用(取換用)のカセット50を装置ハウジング1に容易に装着することができる。このように、カセット50は装置ハウジング1に対して着脱可能に装着されるため、医療従事者の業務の効率化を支援することができる。
また、本実施形態の薬液投与装置では、第1の薬液および第2の薬液がシリンジ101、106やバイアル102、104であっても設置することができるように構成されるため、汎用性が高い装置となっている。薬液がバイアルに収容されている場合は、作業者がシリンジに移し替えてからの投与が求められていたが、本実施形態の投与装置では、ロールポンプ24により、あるいは、シリンジ105に自動で移し替える機能を備えることにより、バイアル102、104から直接薬液を投与できるため、医療従事者の手間の削減を期待できる。シリンジ105は、使い捨て可能な部材であるが、衛生上許容される範囲で、複数の被験者(患者)に使用されることで、医療廃棄物を削減することもできる。また、第2のシリンジ設置部1002にシリンジ106を設置するとき、バイアル設置部16と第2のシリンダのガイド孔14の左右幅の違いにより、バイアル設置部16が邪魔にならないので、シリンジ106を設置しやすい。一方、バイアル設置部16にバイアル102を設置するとき、バイアル設置部16は第2のシリンジ設置部1002の下側位置に設置されていることにより、第2のシリンジ設置部1002が邪魔にならないので、バイアル102を設置しやすい。このように、第2のシリンジ設置部1002にシリンジ106またはバイアル設置部16にバイアル102を設置する際、第1の容器設置部よりも第2の容器設置部の設置部スペースを縮小しながら、それぞれの設置容易性が確保される。
また、本実施形態の薬液投与装置では、三方活栓502、503を直列に配置することで作業性も高い。また、第1のシリンジ設置部1001をRIシリンジ101および空のシリンジ105をいずれも設置できるようにしたこと、三方活栓504を、バイアル102およびシリンジ106の共通の部材としたこと等により、コンパクトな設計を実現可能にしている。加えて、第1の容器設置部および第2の容器設置部を図示するように配置した。即ち、三方活栓501〜504を直列に配置し、上流から生食バッグ103、三方活栓504、三方活栓503、502、エアフィルター506、三方活栓501、投与針508の順で配置され、これらはチューブ500a、500b、500c等で接続されている。このため、生食フラッシュを効率よく行い、薬液の損失を少なくすることが可能になる。また、三方活栓501〜503を直列に配置しているため、薬液の流通抵抗を低減することができる。
以上、図面を参照して第1の実施形態を説明したが、第1の実施形態では、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、本実施形態の薬液投与装置において、カセット50に2つの針ベースを設けた副基板を設け、副基板が備える針ベースに注射針507およびベント針507aを装着させてもよい。この場合、装置ハウジング1に設置された針駆動部(図示しない)が、制御装置80の制御により、モータMやシリンジなどのアクチュエータを駆動源として、注射針507およびベント針507aを移動させる。こうすることで、本発明の薬液投与装置により自動的に、放射性薬剤が収容されたバイアル104に、注射針507およびベント針507aを穿刺してもよい。
また、本実施形態の薬液投与装置において遮蔽容器設置部15は、バイアルのゴム栓が上、バイアル本体の底面が下になるように、すなわち、図4のバイアルの向きと上下が逆になるように、設置されてもよい。前述したように、注射針507およびベント針507aの移動を制御装置80で制御できるようにすることで、注射針507およびベント針507aをバイアルのゴム栓から抜かずに自由に昇降させることができる。したがって、RIバイアル104が複数人用に用意されている場合も、無菌性を保ちつつ、複数の被験者に使用することができる。
この場合、カセット50においては、最初の被験者に投与するときのみ、三方活栓503に、注射針507を備えた輸液チューブ500aを接続すればよく、2人目以降の被験者に投与する場合は、三方活栓503に注射針507を備えた輸液チューブ500aは用意する必要はない。なお、衛生的に許容される範囲を超えた場合は交換する。
こうした構成および機構の詳細は、例えば、特開2018−191703号を参照することができる。
本実施形態の薬液投与装置では、第1の薬液が放射性薬剤である例を挙げて説明したが、第2の薬液が放射性薬剤であってもよいし、第1の薬液および第2の薬液の両方が放射性薬剤であってもよい。例えば、図8または図10の例において、第1の薬液および第2の薬液の両方が放射性薬剤とする場合を説明する。この場合、第1の実施形態の薬液投与装置は、第1の薬液を先に被験者に投与するステップと、三方活栓502の流路を切り換えて同一の被験者に第2の薬液を投与するステップと、を含む手順を実行させる薬液投与プログラムを本実施形態の薬液投与装置に搭載させることができる。この例によれば、2種類の放射性薬剤を同じ被験者に連続して投与できるので、デュアル収集による核医学検査を行う場合においても、本実施形態の薬液投与装置を利用することができる。なお、生食フラッシュ処理と洗浄処理については上記と同様である。
本実施形態では、ロールポンプ24により、バイアル102に収容された第2の薬液、および、生食バッグ103の生理食塩液を抽出する例を挙げたが、第2の薬液をバイアル102から抽出できる技術、生理食塩液を生食バッグ103から抽出できる技術であれば、どのようなものであってもよい。
また、本実施形態では、例えば、第1の容器設置部の近傍に、第1の薬液の放射線を測定する放射線測定部を備えていてもよい。そして、放射線測定部で測定された第1の薬液の放射線、および、入力部81に入力された第1の薬液の投与量に基づき、制御装置80が、第1のシリンジ駆動部11の移動を制御してもよい。これに加えて、あるいは、これに代えて、第2の容器設置部の近傍に、第2の薬液の放射線を測定する放射線測定部を備えていてもよい。そして、放射線測定部で測定された第2の薬液の放射線、および、入力部81に入力された第2の薬液の投与量に基づき、制御装置80が、第2のシリンジ駆動部13の移動を制御してもよい。これにより、より正確にシリンジのプランジャの移動が制御できるので、シリンジに収容された第1の薬液や第2の薬液が放射性薬剤である場合に、より精度よく2回以上に分けて薬液を投与することができる。
また、制御装置80は、プリンタなどの情報を出力する出力部を備えていてもよい。この出力部は、入力部81に入力された被験者を特定する情報(ID、氏名、性別、年齢など)とともに、第1の薬液および第2の薬液に関する情報(薬液の種類、投与時刻、投与量など)を出力してもよい。前述のように、第1の容器設置部、または、第2の容器設置部に放射線検出部を備える場合は、薬液が放射性薬剤であったときに、実際に投与した投与量を出力することができる。
本実施形態では、ステップAとステップBとの間に、生食フラッシュ処理を実行する例を示したが、第1の薬液を投与するステップ(ステップB)を実行した後に、もう一度生食フラッシュ処理を実行してもよいし、ステップAとステップBとの間に生食フラッシュ処理を実行せずに、第1の薬液を投与するステップ(ステップB)を実行した後に、生食フラッシュ処理を実行してもよい。
図1〜10の例において、遮蔽容器設置部15として説明した構成は、遮蔽容器104aのみならずバイアルを直接設置できるバイアル設置部としてもよい。また、バイアル設置部16として説明した構成は、遮蔽容器設置部15と同様な構成としてもよいし、遮蔽容器を介したバイアルも設置でき、かつ、バイアルを直接設置できる構成としてもよい。
また、第1の薬液が非放射性薬剤であり、第2の薬液が放射性薬剤であってもよい。
放射性薬剤としては、心筋シンチグラフィーに用いられる放射性薬剤に限定されず、フッ素18、タリウム201、テクネチウム99m、ガリウム67、ガリウム68、または、ヨウ素123を備える診断用の放射性薬剤、銅64、ストロンチウム89、イットリウム90、ヨウ素131、ルテシウム177、アスタチン211またはラジウム223を備える治療用の放射性薬剤など、核医学で使用される各種の放射性薬剤を用いることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、自動で薬液を投与する薬液投与装置であったが、第2の実施形態は、作業者が手動で薬液を投与する薬液投与装置である。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点のみを説明をし、同様な説明は適宜省略する。
図12および図13は、第2の実施形態の薬液投与装置を示す図である。図12は、第2の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングを示す正面図であり、図13は、第2の実施形態に係る薬液投与装置の装置ハウジングに取り付けられる流路セットを示す図である。
第2の実施形態に係る薬液投与装置は、第1の薬液を収容する容器が設置される第1の容器設置部(第1のシリンジ設置部1001およびバイアル設置部1005)と、第1の薬液とは異なる第2の薬液を収容する容器が設置される第2のシリンジ設置部1002(第2の容器設置部)と、第1の薬液または第2の薬液の流路となる輸液チューブ500aと、第1の薬液または第2の薬液の流路を切り換える三方活栓501〜504(流路切換部材)と、三方活栓501〜504を保持する三方活栓設置部53〜56(切換部材ホルダ)と、を有する。第1の実施形態と同様に、第1の薬液および第2の薬液の一方または両方が放射性薬剤であり、第1の薬液を収容する容器および第2の薬液を収容する容器が、バイアルまたはシリンジであり、輸液チューブ500aおよび三方活栓501〜504は、使い捨て可能な部材である。
図1に示す第1の実施形態における装置ハウジング1とは異なり、図12に示す装置ハウジング1100は、第1のシリンジ駆動部11、第1のシリンジのガイド孔12、第2のシリンジ駆動部13、第2のシリンジのガイド孔14、三方活栓駆動部19〜22、圧力センサ23、ロールポンプ24、ロール24a、バイアル設置部16、カセット設置部17、係止突起18に相当する構成は備えていない。第2の実施形態に係る薬液投与装置は、図2に示すカセット50を有しておらず、三方活栓設置部53〜56およびエアフィルター設置部61が装置ハウジング1100に設けられている。
また、第2の実施形態に係る薬液投与装置は、図11に示す制御装置80は有しない。
バイアル設置部1005は、バイアルが直接設置されてもよいし、バイアルを格納する遮蔽容器が設置されてもよい。また、バイアル設置部1005は、バイアルが、直接、あるいは、遮蔽容器を介して設置されるように、例えば、伸縮性部材などで、形成されていてもよい。なお、バイアル設置部1005の位置は、遮蔽容器設置部15と同様である。
図13は、装置ハウジング1100に取り付けられる流路セットを示す。第2の実施形態に係る流路セット、第1の薬液と、第2の薬液の流路とを切り換える三方活栓502(第1の流路切換部材)と、三方活栓502に輸液チューブ500aを介して接続されている三方活栓503(第2の流路切換部材)と、を有する。輸液チューブ500aならびに三方活栓501〜504が、使い捨て可能な部材である。
三方活栓501には、投与針508が取り付けられた輸液チューブ500a、廃液ボトルに導かれる輸液チューブ500aが取り付けられる。また、三方活栓501は、輸液チューブ500aを介して、エアフィルター506に接続している。
三方活栓502には、図13のAの方向に、第1の薬液が収容されたシリンジ、または、薬液が収容されていない空のシリンジが、直接または輸液チューブ500aを介して取り付けられる(図4、6、8、10参照)。
三方活栓503には、図13のBの方向に、輸液チューブが取り付けられ、この輸液チューブには、三方活栓503が接続していない側に、バイアルに穿刺された注射針が取り付けられる。このとき、バイアルには、ベント針も穿刺される(図6、10参照)。
三方活栓504には、図13のC方向に、第2の薬液が収容されたシリンジが取り付けられる(図8、10参照)。また、三方活栓504は、輸液チューブ500cを介して、生理食塩液を収容するシリンジと接続している。
図13では、三方活栓502と三方活栓503と三方活栓504が輸液チューブ500aを介して接続しているが、三方活栓502と三方活栓503とは、直接接続していてもよいし、三方活栓503と三方活栓504とが、直接接続していてもよいし、三方活栓502〜504が直接接続していてもよい。
つづいて、本実施形態に係る薬液投与装置の使用方法について説明する。
まず、図13に示す流路セットを図12に示す装置ハウジング1100に取り付ける。第1の薬液および第2の薬液がいずれもシリンジに収容されている場合は、第1のシリンジ設置部1001に第1の薬液を収容するシリンジを設置し、当該シリンジを三方活栓502のA方向に接続する。また、第2のシリンジ設置部1002に第2の薬液を収容するシリンジを設置し、当該シリンジを三方活栓504のC方向に接続する。第1のシリンジ設置部1001および第2のシリンジ設置部1002に設置されるシリンジは、第1の実施形態で示す、遮蔽部材101aで注射筒が覆われたRIシリンジ101であってもよいし、遮蔽部材のないシリンジ106であってもよい。なお、この方法では、三方活栓503のB方向の流路は使用しない。
そして、作業者が三方活栓502のA方向に取り付けられたシリンジのプランジャを押下し、第1の薬液を投与針508から被験者に投与した後、三方活栓502の流路を手動で切り換えて、生食フラッシュを実行する。次いで、三方活栓504の流路を手動で切り換えて、第2の薬液を収容するシリンジのプランジャを押下することにより、第2の薬液が、三方活栓503を通過して、三方活栓502に導かれ、第2の薬液が被験者に投与される。
その後、三方活栓504の流路を手動で切り換えて、必要に応じて、生食フラッシュを行った後、三方活栓501の流路を手動で切り換えて、生理食塩液で流路を洗浄し、廃液ボトルに廃液を収容する。
なお、この使用方法においては、三方活栓503に空のシリンジのB方向に空のシリンジを接続し、三方活栓504に、第1の実施形態と同様な態様で、輸液チューブおよび注射針を介して、生食バッグを接続してもよい。このとき使用する空のシリンジは、使い捨て可能な部材であり、第1の実施形態で説明した空のシリンジ105と同じ材料のものを使用することができる。こうすることで、三方活栓503に接続された空のシリンジ、および、三方活栓503、504による流路の切り換えを利用して、生食バッグから生理食塩液を引き抜き、生食フラッシュを実行することができる。
第1の薬液がバイアルに収容されている場合、本実施形態に係る薬液投与装置は以下のように使用される。まず、図13に示す流路セットを図12に示す装置ハウジング1に取り付ける。バイアル設置部1005に、第1の薬液を収容するバイアルが設置され、このバイアルに穿刺された注射針が輸液チューブを介して三方活栓503のB方向に接続される。このバイアルは、第1の実施形態における、バイアル102であってもよいし、遮蔽容器104aに格納されたバイアル104であってもよい。
第1のシリンジ設置部1001には、薬液が収容されていない空のシリンジが設置され、三方活栓502のA方向に空のシリンジが接続される。なお、この空のシリンジは、第1の実施形態におけるシリンジ105に相当するものである。
また、第2の薬液が収容されたシリンジを第2のシリンジ設置部1002に設置し、当該シリンジを三方活栓504のC方向に接続する。
そして、作業者が三方活栓502のA方向に取り付けられた空のシリンジのプランジャを引き、バイアル設置部1005に設置されたバイアルから、第1のシリンジ設置部1001に設置されたシリンジに第1の薬液を抽出する。次いで、作業者が、三方活栓502の流路を手動で切り換え、第1のシリンジ設置部1001に設置されたシリンジのプランジャを押下することにより、第1の薬液を投与針508から被験者に投与する。次いで、作業者が三方活栓502、503の流路を手動で切り換えて、生食フラッシュを実行する。次いで、作業者が三方活栓504を手動で切り換えて、第2の薬液を収容するシリンジのプランジャを押下することにより、第2の薬液が、三方活栓503を通過して、三方活栓502に導かれ、第2の薬液が被験者に投与される。
その後、三方活栓504を手動で切り換えて、必要に応じて、生食フラッシュを行った後、三方活栓501を手動で切り換えて、生理食塩液で流路を洗浄し、廃液ボトルに廃液を収容する。
なお、第2の実施形態では、作業者が手動で薬液を投与するため、自動で薬液を投与する場合と比較して、第1の薬液と第2の薬液の投与には自由度がある。このため、第2の薬液の後に、第1の薬液を投与してもよい。例えば、非放射性薬剤が放射性薬剤より先に投与されることが好ましい。
第2の実施形態の投与装置は、第1の薬液を収容する容器と第2の薬液を収容する容器がいずれもバイアルである場合には適用されないが、いずれか一方がバイアルである場合、および、両方ともシリンジである場合は適用される。
第2の実施形態では、輸液チューブ500aおよび三方活栓501〜504が使い捨て可能であるため、これら部材を取り換えた後は再利用されないので、より衛生的に複数の薬剤を取り扱うことができ、医療従事者の業務の効率化を支援が可能である。また、衛生上許容される範囲で、輸液チューブ500aおよび三方活栓501〜504を複数の被験者間で共用してもよい。例えば、投与針508が取り付けられた輸液チューブ500aは、被験者ごとに取り換えるが、それ以外の輸液チューブ500aおよび三方活栓501〜504を衛生的に許容される範囲で複数の被験者間で共用してもよい。薬液がバイアルに収容されている場合は、作業者がシリンジに移し替えてからの投与が求められていたが、本実施形態の投与装置では、シリンジに移し替える機能を備えるため、医療従事者の手間の削減を期待できる。第1のシリンジ設置部1001に設置される空のシリンジは、使い捨て可能な部材であるが、衛生上許容される範囲で、複数の被験者(患者)に使用されることで、医療従事者の投与準備の手間を省きつつ医療廃棄物を削減することもできる。
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、制御装置80をはじめとする自動化を実現するための種々な構成を備えていないため、より少ないコストで医療従事者の業務の効率化に支援することが可能になる。
なお、第2の実施形態の投与装置に、さらに、第2のバイアル設置部を設けてもよい。この第2のバイアル設置部は、第1の実施形態においてバイアル設置部16に対応するものである。第2のバイアル設置部に設置されたバイアルには注射針およびベント針が穿刺され、この注射針が輸液チューブを介して三方活栓504のC方向に接続される。こうすることで、第1の薬液と第2の薬液とが両方ともバイアルに収容されている場合であっても、本実施形態の投与装置を使用することができる。その使用方法の例としては、三方活栓502のA方向に接続された空のシリンジに、第1の薬液または第2の薬液の一方を抽出して、投与した後に、次いで、同じ空のシリンジに第1の薬液または第2の薬液の他方を抽出して投与する。
また、第2の実施形態の投与装置では、三方活栓502、三方活栓503または三方活栓504のいずれかに空のシリンジを取り付けられる条件であれば、三方活栓504に、第1の実施形態と同様な態様で、注射針および輸液チューブを介して生食バッグを接続させることができる。この場合、空のシリンジを利用して、生食バッグから生理食塩液を抽出し、被験者に投与し、あるいは、輸液チューブ500a等を洗浄することができる。
また、第2の実施形態の流路セットは、三方活栓504がなくてもよい。
第1の薬液および第2の薬液がシリンジの場合は、三方活栓502、三方活栓503にそれぞれシリンジを接続させればよい。
第1の薬液または第2の薬液の一方がシリンジに収容されており、他方がバイアルに収容されている場合、三方活栓502のA方向に空のシリンジを接続し、三方活栓503のB方向に、注射針および輸液チューブを介してバイアルを接続する。バイアルから空のシリンジに薬液を抽出した後、三方活栓503のB方向に接続された輸液チューブをシリンジに付け替えればよい。
いずれの場合も生理食塩液は、三方活栓503に接続させる。
以上、図面を参照して実施形態を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、三方活栓501と投与針508との間に新たに三方活栓を取り付けられてもよい。この場合、三方活栓は、装置ハウジング1の外部に導かれる輸液チューブ500aに取り付けられる。これにより、作業者が第3の薬液を被験者に投与することができる。第3の薬液としては、例えば、アミノフィリンなど、血管拡張を低減するように機能するとともに、負荷剤に対する解毒剤として機能する薬剤が挙げられる。これにより、被験者への処置の一環として、または、有害事象等の予防として、負荷剤による心臓への負荷を低減できるようにすることができる。
図6、図10および第2の実施形態の例では、シリンジ105は、直接、第1のシリンジ設置部1001に設置される例を示したが、シリンジ105に、放射性薬剤が抽出される場合は、シリンジ105の注射筒が遮蔽部材で覆われていてもよい。シリンジ105に取り付けられる遮蔽部材としては、図4、図8で示した遮蔽部材101aのような構造が例示される。また、装置ハウジング1が、シリンジ105を覆う遮蔽部材を備えていてもよい。例えば、第1のシリンジ設置部1001に遮蔽部材が取り付けられていてもよい。この場合、遮蔽部材は、第1のシリンジ設置部1001に対し、取り外し可能とし、シリンジ105が第1のシリンジ設置部1001に設置されたときのみ遮蔽部材を取り付け、これによりシリンジ105の注射筒を遮蔽してもよい。
また、上記した実施形態の薬液投与装置は、当然ながら、第1の薬液、または、第2の薬液のいずれか一方のみを投与するときにも、使用することができる。
また、本発明の薬液投与装置は、図14〜17に示す変形例も包含することができる。
図14は、本発明の薬液投与装置の第1の変形例を示す正面図である。
第1の変形例に係る薬液投与装置は、遮蔽容器104aが設置される第1の容器設置部(図示しない)と、バイアル102が設置される第2の容器設置部(図示しない)と、第1の薬液または第2の薬液の流路となる輸液チューブ500aと、第1の薬液または第2の薬液の流路を切り換える三方活栓5001、5002(流路切換部材)と、三方活栓5001、5002を保持する切換部材ホルダ(図示しない)と、を少なくとも使用状態においては装置ハウジング1の内部に有する。遮蔽容器104aは、放射性薬剤である第1の薬液を収容するバイアル104を格納する。バイアル102は、負荷剤である第2の薬液を収容する。輸液チューブ500a、三方活栓5001、5002、および、エアフィルター506は、使い捨て可能な部材である。三方活栓5001、5002は、三方活栓501〜504と同様に形成される。
三方活栓5001、5002を保持する切換部材ホルダは、直列に配置されている。したがって、三方活栓5001、5002をあらかじめ接続させて一度に取り付けることができるため、作業面で効率的である。三方活栓5001、5002は輸液チューブ500aを介せず直接接続されていてもよい。三方活栓5001は、第1の薬液を通液する流路と、第2の薬液を通液する流路と、を切り換える。
この第1の変形例では、バイアル102、104から薬液を抽出する機構として、図示しないロールポンプを使用する。また、第1の変形例の流路セットは、三方活栓5001と、三方活栓5001に直接または輸液チューブ500aを介して接続されている三方活栓5002と、エアフィルター506と、これらを接続する輸液チューブ500aと、を有する。
この変形例の薬液投与装置に搭載される薬液投与プログラムは、薬液投与装置に、第2の薬液を被験者に投与するステップAと、三方活栓5001の流路を切り換えて、輸液チューブ500cを通じて生食バッグ103から排出された生理食塩液を用いて生食フラッシュ処理を実行した後、三方活栓5002を切り換えて同一の被験者に第1の薬液を投与するステップBと、洗浄処理と、を含む手順を薬液投与装置に実行させる。
図15は、本発明の薬液投与装置の第2の変形例を示す正面図である。
第2の変形例に係る薬液投与装置は、遮蔽容器104aが設置される第1の容器設置部(図示しない)と、バイアル102が設置される第2の容器設置部(図示しない)と、第1の薬液または第2の薬液の流路を切り換える三方活栓5003、5004(流路切換部材)と、第1の薬液または第2の薬液の流路となる輸液チューブ500aと、三方活栓5003、5004を保持する切換部材ホルダ(図示しない)と、を少なくとも使用状態においては装置ハウジング1の内部に有する。遮蔽容器104aは、放射性薬剤である第1の薬液を収容するバイアル104を格納する。バイアル102は、負荷剤である第2の薬液を収容する。輸液チューブ500a、三方活栓5003、5004、および、エアフィルター506は、使い捨て可能な部材である。三方活栓5003、5004は、三方活栓501〜504と同様に形成される。
三方活栓5003、5004を保持する切換部材ホルダは直列に配置されている。したがって、三方活栓5003、5004をあらかじめ接続させて一度に取り付けることができるため、作業面で効率的である。三方活栓5003、5004は輸液チューブ500aを介せず直接接続されていてもよい。三方活栓5003は、第1の薬液の流路と、第2の薬液の流路と、を切り換える。
この第2の変形例では、バイアル102、104から薬液を抽出する機構として、図示しないロールポンプを使用する。また、第2の変形例の流路セットは、三方活栓5003と、三方活栓5003に直接または輸液チューブ500aを介して接続されている三方活栓5004と、エアフィルター506と、これらを接続する輸液チューブ500aと、を有する。
この変形例の薬液投与装置に搭載される薬液プログラムは、薬液投与装置に、第2の薬液を被験者に投与するステップAと、三方活栓5004により流路を切り換えて、輸液チューブ500cを通じて生食バッグ103から排出された生理食塩液と用いて生食フラッシュ処理を実行した後、三方活栓5003を切り換えて同一の被験者に第1の薬液を投与するステップBと、洗浄処理と、を含む手順を薬液投与装置に実行させる。
図16は、本発明の薬液投与装置の第3の変形例を示す正面図である。
第3の変形例に係る薬液投与装置は、遮蔽容器104aが設置される第1の容器設置部(図示しない)と、バイアル102が設置される第2の容器設置部(図示しない)と、第1の薬液または第2の薬液の流路となる輸液チューブ500aと、第1の薬液または第2の薬液の流路を切り換える四方活栓5005(流路切換部材)と、四方活栓5005を保持する切換部材ホルダ(図示しない)と、を少なくも使用状態においては装置ハウジング1の内部に有する。遮蔽容器104aは、放射性薬剤である第1の薬液を収容するバイアル104を格納する。バイアル102は、負荷剤である第2の薬液を収容する。輸液チューブ500a、四方活栓5005、および、エアフィルター506は、使い捨て可能な部材である。
この第3の変形例では、バイアル102、104から薬液を抽出する機構として、図示しないロールポンプを使用する。また、第3の変形例の流路セットは、四方活栓5005と、エアフィルター506と、これらを接続する輸液チューブ500aと、を有する。
この変形例の薬液投与装置に搭載される薬液投与プログラムは、薬液投与装置に、第2の薬液を被験者に投与するステップAと、四方活栓5005により流路を切り換えて、輸液チューブ500cを通じて生食バッグ103から排出された生理食塩液と用いて生食フラッシュ処理を実行した後、四方活栓5005を切り換えて同一の被験者に第1の薬液を投与するステップBと、洗浄処理と、を含む手順を薬液投与装置に実行させる。
第1〜第3の変形例では、バイアルのみに対応する薬液投与装置であるため、薬液投与装置の大きさをよりコンパクトにすることが可能である。
図17は、本発明の薬液投与装置の第4の変形例を示す正面図である。
第4の変形例に係る薬液投与装置は、第1の薬液を収容する容器が設置される第1の容器設置部(図示しない)と、バイアル102が設置される第2の容器設置部(図示しない)と、第1の薬液または第2の薬液の流路となる輸液チューブ500aと、流路を切り換える五方活栓5006(流路切換部材)と、五方活栓5006を保持する切換部材ホルダ(図示しない)と、を少なくとも使用状態においては装置ハウジング1に有する。第1の容器設置部は、シリンジ105が設置されるシリンジ設置部(図示しない)と、遮蔽容器104aが設置される遮蔽容器設置部(図示しない)と、をそれぞれ別に備える。遮蔽容器104aは、放射性薬剤である第1の薬液を収容するバイアル104を格納する。バイアル102は、負荷剤である第2の薬液を収容する。輸液チューブ500a、五方活栓5006、および、エアフィルター506は、使い捨て可能な部材である。
この第4の変形例では、バイアル102から第2の薬液を抽出する機構として、図示しないロールポンプを使用する。また、第4の変形例の流路セットは、五方活栓5006と、エアフィルター506と、これらを接続する輸液チューブ500aと、を有する。バイアル104に収容された第1の薬液は、シリンジ105のプランジャの移動によりシリンジ105にいったん抽出される。遮蔽容器設置部に遮蔽容器を設置しないとき、換言すると、バイアル104に収容された第1の薬液を使用しないときは、シリンジ105に代えて、放射性薬剤である第1の薬液を収容するRIシリンジ101を設置することができる。
この変形例の薬液投与装置に搭載される薬液投与プログラムは、薬液投与装置に、第2の薬液を被験者に投与するステップAと、五方活栓5006により流路を切り換えて、輸液チューブ500cを通じて生食バッグ103から排出された生理食塩液と用いて生食フラッシュ処理を実行した後、五方活栓5006を切り換えて同一の被験者に第1の薬液を投与するステップBと、洗浄処理と、を含む手順を薬液投与装置に実行させる。
第4の変形例では、薬液を収容する容器がバイアルであっても、シリンジであっても対応することができるため、汎用性が高い。
1、1100 装置ハウジング
11 第1のシリンジ駆動部
12 第1のシリンジのガイド孔
13 第2のシリンジ駆動部
14 第2のシリンジのガイド孔
15 遮蔽容器設置部
16、1005 バイアル設置部
17 カセット設置部
18 係止突起
19〜22 三方活栓駆動部
23 圧力センサ
24 ロールポンプ
24a ロール
50 カセット
51 主基板
52 係止孔
53〜56 三方活栓設置部
58 圧力室
59 剛性の管
60 ポンプ用チューブ設置部
60a 開口
61 エアフィルター設置部
62 ハンドル
80 制御装置
81 入力部
82 記憶部
83 演算部
84 モータ駆動部
85 操作部
500a 流路
101 RIシリンジ
101a 遮蔽部材
102 バイアル
103 生食バッグ
104 バイアル
104a 遮蔽容器
105 シリンジ
106 シリンジ
500a 輸液チューブ
500b ポンプ用チューブ
500c 生理食塩液用の輸液チューブ
501〜504、5001〜5004 三方活栓
505 注射針
506 エアフィルター
507 注射針
507a ベント針
508 投与針
1001 第1のシリンジ設置部
1002 第2のシリンジ設置部
5005 四方活栓
5006 五方活栓
M モータ
S 制御信号

Claims (13)

  1. 第1の薬液を収容する容器が設置される第1の容器設置部と、
    前記第1の薬液とは異なる第2の薬液を収容する容器が設置される第2の容器設置部と、
    前記第1の薬液または前記第2の薬液の流路を切り換える流路切換部材と、
    前記流路切換部材を保持する切換部材ホルダと、
    を有し、
    前記第1の薬液および前記第2の薬液のいずれか一方または両方が放射性薬剤であり、
    前記第1の薬液を収容する容器および前記第2の薬液を収容する容器が、バイアルまたはシリンジであり、
    少なくとも前記流路切換部材が、使い捨て可能な部材である、薬液投与装置。
  2. 前記切換部材ホルダを複数有し、
    複数の前記切換部材ホルダの少なくとも1つが、前記第1の薬液の流路と、前記第2の薬液の流路とを切り換える前記流路切換部材を保持し、
    複数の前記切換部材ホルダの少なくとも2以上が直列して配置されている、請求項1に記載の薬液投与装置。
  3. 前記第1の容器設置部と前記第2の容器設置部とを備える装置ハウジングと、
    前記切換部材ホルダを有するカセットと、
    をさらに有し、
    前記カセットが前記装置ハウジングに対して着脱可能に装着される、請求項1または2に記載の薬液投与装置。
  4. 前記第1の容器設置部は、
    シリンジが設置される第1のシリンジ設置部と、
    前記第1の薬液が収容されたバイアルが設置される第1のバイアル設置部と、
    を有し、
    前記第1のバイアル設置部に前記バイアルが設置されるとき、前記第1のシリンジ設置部に、薬液が収容されていない空のシリンジが設置される、請求項1乃至3いずれか一項に記載の薬液投与装置。
  5. 前記切換部材ホルダは、
    前記第1のシリンジ設置部に設置されたシリンジから排出される前記第1の薬液の流路を切り換える前記流路切換部材を保持する第1の切換部材ホルダと、
    前記第1の切換部材ホルダに直列に配置された第2の切換部材ホルダと、
    を有し、
    前記第1の切換部材ホルダに保持された流路切換部材と、前記第2の切換部材ホルダに保持された流路切換部材と、が接続している、請求項4に記載の薬液投与装置。
  6. 前記第1のバイアル設置部に前記バイアルが設置されるとき、前記第2の切換部材ホルダは、前記バイアルに収容された前記第1の薬液の流路を切り換える前記流路切換部材を保持し、
    前記第1のシリンジ設置部に設置された前記シリンジが、前記第1の切換部材ホルダに保持された前記流路切換部材と、前記第2の切換部材ホルダに保持された前記流路切換部材とを通じて、前記バイアルから前記第1の薬液を抽出する、請求項5に記載の薬液投与装置。
  7. 前記第2の容器設置部は、
    前記第2の薬液が収容されたシリンジが設置される第2のシリンジ設置部と、
    前記第2の薬液が収容されたバイアルが設置される第2のバイアル設置部と、
    を有する、請求項1乃至6いずれか一項に記載の薬液投与装置。
  8. 前記切換部材ホルダは、前記第2の薬液の流路を切り換える前記流路切換部材を保持する第3の切換部材ホルダを有し、
    前記第3の切換部材ホルダに保持された前記流路切換部材は、
    前記第2のシリンジ設置部に前記シリンジが設置されたとき、前記シリンジから排出された前記第2の薬液の流路を切り換え、
    前記第2のバイアル設置部に前記バイアルが設置されたとき、前記バイアルから排出された前記第2の薬液の流路を切り換える、請求項7に記載の薬液投与装置。
  9. チューブと、
    前記チューブが周方向に部分的に巻き付いていて、前記バイアルから、被験者に穿刺される投与針へと前記第1の薬液または前記第2の薬液を供給するためのロールポンプと、
    をさらに備える、請求項1乃至8いずれか一項に記載の薬液投与装置。
  10. 前記シリンジは、前記第1の薬液または前記第2の薬液を収容する注射筒と、前記注射筒から前記第1の薬液または前記第2の薬液を押し出すプランジャと、
    を有し、
    前記プランジャを駆動するシリンジ駆動部と、
    前記シリンジ駆動部の移動を静止するストッパーと、
    をさらに有する、請求項1乃至9いずれか一項に記載の薬液投与装置。
  11. 前記シリンジは、前記第1の薬液または前記第2の薬液を収容する注射筒と、前記注射筒から前記第1の薬液または前記第2の薬液を押し出すプランジャと、
    を有し、
    前記第1の薬液または前記第2の薬液の少なくとも一方の薬液の投与を制御する制御装置と、
    前記第1の薬液または前記第2の薬液の放射線を測定する放射線測定部と、
    前記プランジャを駆動するシリンジ駆動部と、
    をさらに有し、
    前記制御装置は、前記放射線測定部で測定された前記第1の薬液または前記第2の薬液の放射線、および、操作者から受け付けた前記第1の薬液または前記第2の薬液の投与量に基づき、前記シリンジ駆動部の移動を制御する、請求項1乃至9いずれか一項に記載の薬液投与装置。
  12. 第1の薬液の流路と、前記第1の薬液とは異なる第2の薬液の流路と、を切り換える第1の流路切換部材と、
    前記第1の流路切換部材に直接または輸液チューブを介して接続されている第2の流路切換部材と、
    を有し、
    前記第1の薬液および前記第2の薬液のいずれか一方または両方が放射性薬剤であり、
    前記第2の薬液は、前記第2の流路切換部材を通過して、前記第1の流路切換部材に導かれ、
    前記輸液チューブならびに前記第1の流路切換部材および前記第2の流路切換部材が、使い捨て可能な部材である、薬液投与に用いられる流路セット。
  13. 請求項1乃至9いずれか一項に記載の薬液投与装置を制御するコンピュータを備え、
    前記第1の薬液および前記第2の薬液のいずれか一方を被験者に投与するステップと、
    前記流路切換部材の流路を切り換えて同一の前記被験者に前記第1の薬液および前記第2の薬液の他方を投与するステップと、
    を含む手順を前記コンピュータに実行させる薬液投与プログラム。
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