JP2021190934A - 災害対応通信システム及び災害対応通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防災センター及びセンサ間の主通信回線・サブ通信回線の二重通信回線において、主通信回線が故障してサブ通信回線の一部に不具合が発生してもサブ通信回線のデータ通を行なう災害対応通信システムを提供する。【解決手段】本発明は、主通信回線とLPWA規格の通信方式によるサブ通信回線とを備え、災害発生時にサブ通信回線が常時起動されるシステムであり、計測センサの周囲の環境データを取得する計測センサと、環境データを管理するデータ管理サーバと、計測センサと主通信回線でデータ管理サーバとデータ通信を行なう主通信部と、サブ通信回線でデータ管理サーバとデータ通信を行なうサブ通信部と、サブ通信部とデータ管理サーバとのデータ通信を行なう基地局と、サブ通信部と基地局の間に中継器を備え、中継器の通信可能領域に1個以上の他の中継器が配置され、サブ通信部と基地局との通信経路が再構成可能なメッシュネットワークを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、災害対応通信システム及び災害対応通信方法に関する。
従来、地震、津波や台風、あるいは原発事故などによる災害時に、必要なデータ(震度、浸水深さ、放射線量など)を、所定の位置に配置したセンサから確実に取得する必要がある。
しかし、地震において行政機関などの防災センターと、データを取得するセンサの各々との間の通信回線が遮断された場合、その後のデータを取得することができなくなる。
例えば、地震により放射線量を測定するセンサの通信経路が遮断された場合、刻々と変化する放射線量を取得することができなくなる。
このため、特許文献1に示されているように、第1の通信路(主通信回線)と第2の通信路(サブ通信回線)との各々を設けて、防災センターとセンサとの間の通信回線を、多重化することが考えられる。
これにより、何らかの原因によって、第1の通信路が遮断されても、防災センターは、第2の通信路を用いて、センサからのデータの取得を行なうことができる。
特開2018−133676号公報
しかしながら、特許文献1においては、第1の通信路が故障した場合、第2の通信路に切替えて通信が行なわれるが、災害の規模などによって、第2の通信路の一部の中継器が故障する場合も想定される。
このため、第1の通信路が故障し、かつ、切替えた第2の通信路においても障害が発生することにより、防災センターとセンサとの間の通信が行えなくなる。
特に、IoT(Internet of Things)を用いて放射線量、有害ガス濃度などの人体に影響を及ぼすデータを測定する場合、測定データの有無が人間の健康に関する情報であるため、一般的な気温や湿度などのデータの取得に比較して、より通信経路の遮断を防ぐ必要がある。
そのため、例えば、放射線量、有害ガス濃度などの取得を行なう際におけるセンサと防災センターとの間には、有事耐性のある形態の通信経路を設ける必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、防災センターのサーバとセンサとの間における、主通信回線と、主通信回線と並列に設けられたサブ通信回線との二重通信回線において、主通信回線が故障し、かつサブ通信回線の一部に不具合が発生した場合においても、サブ通信回線におけるデータ通信を可能とする災害対応通信システム及び災害対応通信方法を提供する。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の災害対応通信システムは、所定の主通信回線とLPWA規格の通信方式によるサブ通信回線とを備え、災害発生時において前記サブ通信回線が常時起動された状態にある災害対応通信システムであり、計測センサの周囲の環境のデータである環境データを取得する前記計測センサと、前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理サーバと、前記計測センサと接続された前記主通信回線により前記データ管理サーバとデータ通信を行なう主通信部と、前記主通信部とともに配置され、前記サブ通信回線により前記データ管理サーバとデータ通信を行なうサブ通信部と、前記サブ通信部と前記データ管理サーバとの前記データ通信を行なうために設けられた、当該サブ通信回線用の基地局と、前記サブ通信部と前記基地局との間に設けられた、当該サブ通信回線用の中継器と、を備え、前記中継器の各々の通信可能領域に、1個以上の他の中継器が配置され、前記サブ通信部の各々と前記基地局との間における通信経路が再構成可能なメッシュネットワークを形成していることを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記中継器の各々の通信可能領域に、2個以上の複数の他の中継器が配置されていることを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記中継器が蓄電池で駆動することを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記中継器と前記サブ通信部とを結ぶ直線を遮る障害物を超える高さの位置に、前記中継器が配置されていることを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記中継器が山間部に配置される場合、前記中継器の前記通信可能領域において前記山間部に生えている樹木より高い位置に配置されることを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記計測センサが、放射線の線量を計測する放射線センサであることを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記データ管理サーバが、前記主通信部及び前記サブ通信部の双方とデータの送受信が遮断された場合、当該主通信部及び当該サブ通信部の配置された配置位置に障害が発生したと判定し、異常発生の通知を行うことを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記中継器が、前記基地局の位置から前記サブ通信部の配置位置までの距離を1km以上とするように、前記サブ通信部と前記基地局との間の位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記サブ通信部が、LPWA規格のZETA(登録商標)無線通信モジュールを含んでいることを特徴とする。
本発明の災害対応通信システムは、前記サブ通信部が、LPWA規格のZETA(登録商標)無線通信モジュールを含んでいることを特徴とする。
本発明の災害対応通信方法は、所定の主通信回線とLPWA規格の通信方式によるサブ通信回線とを備え、災害発生時において前記サブ通信回線が常時起動された状態にある災害対応通信方法であり、計測センサが、前記計測センサの周囲の環境のデータである環境データを取得する計測過程と、データ管理サーバが、前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理過程と、主通信部が、前記計測センサと接続された前記主通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なう主通信過程と、サブ通信部が、前記主通信部とともに配置され、前記サブ通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なうサブ通信過程と、前記サブ通信部と前記データ管理サーバとの前記データ通信を行なうために設けられた、当該サブ通信回線用の基地局と、サブ通信回線用の中継器が、前記サブ通信部と、当該サブ通信回線用の前記基地局との間のデータ通信を中継する中継過程と、を含み、前記中継器の各々の通信可能領域に、1個以上の他の中継器が配置され、前記サブ通信部の各々と前記基地局との間における通信経路が再構成可能なメッシュネットワークを形成していることを特徴とする。
本発明によれば、防災センターのサーバとセンサとの間における、主通信回線と、主通信回線と並列に設けられたサブ通信回線との二重通信回線において、主通信回線が故障し、かつサブ通信回線の一部に不具合が発生した場合においても、サブ通信回線におけるデータ通信が行える災害対応通信システム及び災害対応通信方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態による災害対応通信システムの構成例を示す図である。 実施形態による取出情報を送信する際に用いられる送信パケットのフォーマットの構成の例を示す図である。 本発明の一実施形態による基地局とサブ通信部との間の通信経路の確立の処理の動作例を示すフローチャートである。 中継器110を配置した際における基地局106及びサブ通信部103間の距離の一例を示す図である。 図1の災害対応通信システムにおける基地局とサブ通信部との間のメッシュネットワークの他の構成例を示す図である。 中継器を配置する高さについて説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による災害対応通信システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態による災害対応通信システムの構成例を示す図である。
図1において、計測センサ101_1から計測センサ101_n(図1において、n=3)の各々は、周囲の環境データ(例えば、放射線の線量(拡散した放射性物質の放射する放射線の線量)、所定の種類のガスの濃度、あるいは温度、湿度など)を計測するセンサであり、主通信部102及びサブ通信部103の各々に接続されている。本実施形態においては、計測センサ101が計測する環境データを、例えば、原子力発電所500から放射される放射線の線量のデータとして説明する。計測センサ101_1から計測センサ101_nの各々を総称する場合、単に計測センサ101と示す。
データ管理サーバ105は、例えば、行政機関の災害対策センター200に設けられ、計測センサ101が計測した環境データが予め設定された閾値を超えたか否かの判定を行い、異常値である場合にはその環境データが計測された位置を通知するなどの処理を行う。
主通信部102は、主通信回線によって、計測センサ101が計測した環境データをデータ管理サーバ105に送信する。主通信回線は、例えば、一般的な有線あるいは無線による回線網や、有線及び無線を複合したインターネットなどの情報通信網である。
また、主通信部102は、計測センサ101とのデータ(環境データを含む)の送受信を有線あるいは無線のいずれの通信方式を用いてもよい。
サブ通信部103は、サブ通信回線によって、計測センサ101が計測した環境データをデータ管理サーバ105に送信する。サブ通信回線は、LPWA(Low Power Wide Area)規格の無線を用いた通信方式の通信ネットワークである。このため、サブ通信部103は、 無線モジュールとして、例えばSigfox(登録商標)やLoRa(登録商標)、ZETA(登録商標)などのLPWAモジュールを有している。LPWAは、送受信時の消費電力が極めて少なく、小さいデータサイズの情報を遠距離通信する際に好適な通信方式である。
LPWAとしては、複数の方式が知られているが、何れの方式を使用してもよい。好ましくは、データの到達距離が遠くまで通信できる規格(数十kmから〜100km程度の距離)が好ましい。なお、通信方式としては、LPWA以外の方式や、異なる波長の方式を使用してもよい。さらに、双方向通信を行う場合では、LPWAと別の波長を受信波として使用してもよい。このため、上記データ管理サーバ105は、サブ通信部103との双方向通信を行うため、LPWA方式に対応したデータ送受信部(不図示)が設けられている。
また、サブ通信部103は、主通信部102と同様に、計測センサ101とのデータ(環境データを含む)の送受信を有線あるいは無線のいずれの通信方式を用いてもよい。
基地局106は、例えば、LPWA規格の送受信設備を備えた無線基地局であり、サブ通信部103の各々が送信するデータ(環境データを含む)を受信し、データ管理サーバ105に対して送信する。
中継器110_1から中継器110_m(図1においては、m=12)の各々は基地局106と計測センサ101の各々との間に、メッシュネットワークとして設けられている。このメッシュネットワークは、中継器110の各々の通信可能範囲(送受信を行う電波が伝搬可能な距離範囲)に、他の中継器110が少なくとも1個以上含まれ、基地局106とサブ通信部103との通信経路を接続し、送信パケットを送信し、一旦確立した通信経路が遮断された場合、新たな通信経路の再構成を行うことが可能な形態を有している。
図2は、実施形態による取出情報を送信する際に用いられる送信パケットのフォーマットの構成の例を示す図である。送信パケット(送信信号)は、例えば、ヘッダHD、データ部DA、フッタFTにより構成される。ヘッダHDは、信号SGの先頭に付される情報であって、例えば、通知元ID、通知先ID、信号種別などで構成される。
ここで、通知元IDは通知元となる装置の識別情報である。通知先IDは通知先となる装置の識別情報である。データ部DAは、通知する内容を示す情報であって、例えば、通知内容1、…通知内容Kのように、所定のテータ長ごとにブロック化された情報を結合させた情報である。フッタFTは、信号の末尾に付される情報であり、例えば、誤り検出用の巡回冗長符号(CRC(Cyclic Redundancy Code))である。
例えば、送信パケットには、ヘッダHDに、通信元がサブ通信部103、通信先がデータ管理サーバ105の識別情報、信号種別が環境データである旨の情報がそれぞれ示される。データ部DAには、サブ通信部103を識別する識別情報、計測センサ101が環境データを計測した時刻(日時)、計測センサ101が計測した環境データの数値等を示す情報が示される。フッタFTには、例えば、データ部DAのビット列から生成されたCRCビットが示される。また、通知内容1にはサブ通信部103の個体識別情報、通知内容2には環境データの数値などの情報が記載される。
そして、データ管理サーバ105は、サブ通信部103を識別する個体識別情報(上記通知元ID)により、環境データを計測した計測センサ101を特定し、計測センサ101が計測した環境データの数値、計測センサ101の配置位置や、環境データを計測した時刻などを、時系列に所定の記憶部(不図示)に書き込んで記憶させる。また、データ管理サーバ105は、環境データの数値が予め設定した閾値、例えば環境データが放射線の線量である場合、この線量が閾値を超えた場合に、自身の表示画面に異常警報の通知を行なう表示、あるいは音声出力装置(スピーカ)などから音声により警報などを通知する処理を行なう。
また、サブ通信部103が所定の周期でライフ信号(正常に動作していることを示す情報)を送信する機能を備える構成としてもよい。
この構成の場合、データ管理サーバ105は、所定の周期にライフ信号が受信されないサブ通信部103が存在すると、そのサブ通信部103が配置された位置に異常(土砂崩れなどでサブ通信部103が埋没した、あるいはサブ通信部103が何らかの衝撃によって故障した)などがあったことを検出する。
そして、データ管理サーバ105は、自身の表示画面に上記ライフ信号が途絶したサブ通信部103の配置位置を点滅(フラッシング)させるなどの異常警報の通知を行なう表示、または音声出力装置(スピーカ)などから音声により、そのサブ通信部103の配置位置を読み上げるなどの警報を通知する処理を行なう。
通信経路の確立について、再び図1を用いて説明する。例として、基地局106とサブ通信部103_1との間の通信経路の確立について説明する。
サブ通信部103_1は、最初に環境データを含む送信パケットを送信する前に、基地局106とのデータの送受信が可能か否かの検出を行うため、探索パケットを基地局106に対して送信する。
このとき、サブ通信部103_1は、基地局106から探索パケットに対応する返信パケットが返信されない場合、探索パケットの送信を予め設定された所定の回数(例えば、3回など)繰り返す。
サブ通信部103は、上記所定の回数以内で基地局106から確認パケットが返信された場合、自身と基地局106のみを介する経路を、データ管理サーバ105とのデータの送受信を行う通信経路として用いる。
サブ通信部103は、確立した通信経路を用いて、環境データを含む送信パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、サブ通信部103_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケット(受信したことを示すACK(ACKnowledgement)情報を含む)の返信(ダウンリンク)を所定の時間待つ。
このとき、サブ通信部103_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、送信パケットの送信を予め設定された所定の回数(例えば、3回など)繰り返す。
すなわち、サブ通信部103は、上記所定の回数以内でデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信された場合、自身とデータ管理サーバ105とを基地局106のみを介する経路を、データの送受信を行う通信経路として確立する。
一方、サブ通信部103_1は、上記所定の回数以内で基地局106あるいはデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、中継器110を用いた通信経路の探索を行う。
このとき、サブ通信部103_1は、中継器110を探索するための探索パケットを同報送信する。
図1の場合、サブ通信部103_1は、中継器110_1の通信可能範囲110_1A及び中継器110_5の通信可能範囲110_5Aのそれぞれに含まれた位置に配置されている。
このため、サブ通信部103_1には、中継器110_1及び中継器110_5の各々から探索パケットに対する返信として、それぞれの通知IDを付加した返信パケットが送信されてくる。
サブ通信部103_1は、返信パケットの電波の受信強度、あるいは先に返信した中継器110、例えば中継器110_1からの返信パケットの電波の受信強度が中継器110_5の電波の受信強度より大きい場合、中継器110_1を通信経路に用いる中継器として選択する。
そして、サブ通信部103_1は、中継器110_1に対して、データ管理サーバ105を通信先とした環境データを含む送信パケットを送信する。
中継器110_1は、基地局106を介してデータ管理サーバ105に対して直接に送信する。
中継器110_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケット(受信したことを示すACK情報を含む)の返信(ダウンリンク)を所定の時間待つ。
このとき、中継器110_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、送信パケットの送信を予め設定された所定の回数(例えば、3回など)繰り返す。
中継器110_1は、上記所定の回数以内でデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信された場合、自身とデータ管理サーバ105とを基地局106のみを介する経路を、データの送受信を行う通信経路として確立する。
一方、中継器110_1は、上記所定の回数以内でデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、他の中継器110を用いた通信経路の探索を行う。
このとき、中継器110_1は、他の中継器110を探索するための探索パケットを同報送信する。
中継器110_1の通信可能範囲に中継器110_2が含まれているため、中継器110_1は、中継器110_2から返信パケットが返信される。
中継器110_1は、中継器110_2を通信経路に用いる中継器として選択する。
そして、中継器110_1は、サブ通信部103_1を通知元とし、データ管理サーバ105を通信先とした環境データを含む送信パケットを中継器110_2に対して送信する。
そして、中継器110_2、及び中継器110_2の後段となる中継器110_3、中継器110_4も、中継器110_1と同様の処理を行ない、サブ通信部103_1から基地局106までの通信経路601を確立する。
この結果、サブ通信部103_1は、基地局106を介して、データ管理サーバ105から確認パケットを受信し、データ管理サーバ105が送信パケットを受信したことを検知する。
一方、サブ通信部103_1は、中継器110_1に対して送信パケットを送信してから所定の時間が経過しても、データ管理サーバ105からの確認パケットを受信できない場合がある。
例えば、中継器110_2が故障していた場合など、中継器110_1から基地局106の通信経路を確立することができず、送信パケットの送信は中継器110_2で遮断されてしまう。また、一旦、通信経路601が確立された後、中継器110_1から中継器110_4のいずれか、あるいは複数が故障した場合にも、サブ通信部103_1は、データ管理サーバ105からの確認パケットを受信できない。
このため、サブ通信部103_1は、中継器110を探索するための探索パケットを同報送信する。
このとき、サブ通信部103_1には、中継器110_1及び中継器110_5の各々から探索パケットに対する返信として、それぞれの通知IDを付加した返信パケットが送信されてくる。
しかしながら、サブ通信部103_1は、中継器110_1に送信パケットを送信した際に確認パケットが返信されなかったため、中継器110_5を通信経路に用いる中継器として選択する。
このため、サブ通信部103_1は、中継器110_5に対して、データ管理サーバ105を通信先とした環境データを含む送信パケットを送信する。
そして、中継器110_5、中継器110_6、中継器110_7及び中継器110_8の各々は、通信経路601を確立した際における中継器110_1から中継器110_4それぞれと同様の処理を行ない通信経路602を確立する。
上述したように、本実施形態において、中継器110の各々の通信可能範囲に他の中継器110が配置され、例えば、中継器110_1の通信可能範囲110_1Aには中継器110_2が配置され、中継器110_2の通信可能範囲110_2Aには中継器110_3が配置され、中継器110_3の通信可能範囲110_3Aには中継器110_4が配置されており、基地局106が中継器110_4の通信可能範囲110_4Aに含まれている。
また、本実施形態において、中継器110_5の通信可能範囲110_5Aには中継器110_6が配置され、中継器110_6の通信可能範囲110_6Aには中継器110_7が配置され、中継器110_7の通信可能範囲110_7Aには中継器110_8が配置されており、基地局106が中継器110_8の通信可能範囲110_8Aに含まれている。
さらに、サブ通信部103_1が中継器110_1及び中継器110_5の各々の通信可能範囲110_1A、通信可能範囲110_5Aそれぞれに含まれているため、サブ通信部103_1から基地局106の間には、通信経路601と通信経路602との2個の通信経路を確立することが可能である。
このため、本実施形態によるサブ通信回線は、一つのサブ通信部103に対して、基地局106に対する通信経路として、通信経路601及び通信経路602を有し、一方の通信経路が遮断された場合、他方の通信経路を確立することが可能であり、再構成可能なメッシュネットワークを形成することができる。
図1及び図5における、基地局106とサブ通信部103との間に効率的に複数の通信経路を形成するため、実際に電波強度の測定を行ったり、あるいは電波シミュレータを用いて、計測センサ101を配置する地形の3次元形状に対応した電波到達のシミュレーションを行って、サブ通信部103及び中継器110の各々の配置を求めてもよい。
すなわち、本実施形態によれば、サブ通信部103と基地局106とをつなぐ通信経路間におけるいずれかの中継器110の破損等により通信経路601が遮断された場合、サブ通信部103と基地局106との間における通信経路として通信経路602を再構成することが可能である。したがって、主通信回線に比較してより安定して、環境データをデータ管理サーバに対して送信することができる。
特に、計測センサ101が計測する環境データが放射線の線量や、有害ガスの濃度などの場合、時間経過とともに線量や濃度が低下してしまう。そのため、例えば、通信経路の遮断状態において環境データが最大値であり、通信経路が復旧した時点で環境データが低下した場合、最も重要な環境データの数値を取得できないことになる。
本実施形態により、サブ通信回線が、基地局106と、計測センサ101の接続されているサブ通信部103との間に2個の通信経路を有している。
このため、主通信回線が遮断され、かつサブ通信回線における通信経路のいずれかが遮断されても、基地局106とサブ通信部103との通信を継続することが可能となる。
結果として、本実施形態によれば、従来例のように、基地局106とサブ通信部103との通信が完全に遮断される確率を低減することができ、災害時における重要な環境データの数値の取得を、従来例に対して確実に行うことができる。
また、本実施形態の災害対応通信システムにおけるサブ通信回線は、主回線と並列して常態的に稼働させる構成としても良いし、地震、原発事故、工場火災などの災害が発生した際に稼働を開始させる構成としてもよい。
この災害が発生した際に稼働させた場合、サブ通信回線を所定の期間継続して常態的に稼働させ、計測センサ101により環境データを時系列に取得する。
図3は、本発明の一実施形態による基地局とサブ通信部との間の通信経路の確立の処理の動作例を示すフローチャートである。以下の説明は、原発における放射線の線量を計測する際に、サブ通信回線が稼働した後におけるサブ通信部103及び中継器110の動作の説明である。
ステップS101:
計測センサ101は、原子力発電所500から放射される照射線の線量を計測し、計測した線量を示す環境データを、サブ通信部103へ出力する。
これにより、サブ通信部103は、環境データを含む送信パケットを送信する前に、探索パケットを基地局106に対して送信する(アップリンク)。
ステップS102:
サブ通信部103は、所定の時間において、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが返信されてくる(ダウンリンク)のを待つ。
また、サブ通信部103は、基地局106から確認パケットが送信されてこない場合、探索パケットの送信を所定の回数(例えば3回)繰り返す。
ステップS103:
サブ通信部103は、所定の回数内において、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが送信されてくる(ダウンリンク)か否かの検出を行う。
ここで、サブ通信部103は、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが送信されてきた場合、通信可能であることを検出し、処理をステップS104へ進める。
一方、サブ通信部103は、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが送信されてこなかった場合、通信できないことを検出し、処理をステップS108へ進める。
ステップS104:
サブ通信部103_1は、基地局106のみを介してデータ管理サーバ105と自身とがデータの送受信の経路を、自身とデータ管理サーバ105との間の通信経路として確立する。
ステップS105:
サブ通信部103は、環境データを含む送信パケットを送信する前に、探索パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、サブ通信部103は、送信パケットに対応した確認パケットを、データ管理サーバ105から受信する(ダウンリンク)。
ステップS106:
計測センサ101は、原子力発電所500から放射される照射線の線量を計測し、計測した線量を示す環境データを、サブ通信部103へ出力する。
ステップS107:
サブ通信部103は、確立された通信経路を用いて、環境データが含まれた送信パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、サブ通信部103は、送信パケットに対応した確認パケットを、データ管理サーバ105から受信する(ダウンリンク)。
そして、処理がステップS106へ戻る。
ステップS108:
サブ通信部103は、すでに述べたように探索パケットにより、複数の中継器110(図1における中継器110)_1から中継器110_12)から構成されるメッシュネットワークにおける通信経路の探索を、探索パケットを送信することにより行う。
ステップS109:
サブ通信部103は、複数の中継器110から構成されるメッシュネットワークにおける、自身と基地局106との間の複数の通信経路のなかから、データ管理サーバ105から確認パケットが得られる通信経路を選択する(通信経路の確立)。
ステップS110:
サブ通信部103は、確立された通信経路を用いて、環境データが含まれた送信パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、サブ通信部103は、所定の時間において、データ管理サーバ105から送信パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が返信されてくる(ダウンリンク)のを待つ。
また、サブ通信部103は、データ管理サーバ105から確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてこない場合、送信パケットの送信を所定の回数(例えば3回)繰り返す。
ステップS111:
サブ通信部103は、所定の回数内において、データ管理サーバ105から、送信パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてくる(ダウンリンク)か否かの検出を行う。
このとき、サブ通信部103は、データ管理サーバ105から、送信パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてきた場合、データ管理サーバ105が正常に送信パケットを受信したことを検出し、処理をステップS112へ進める。
一方、サブ通信部103は、データ管理サーバ105から、探索パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてこなかった場合、データ管理サーバ105が正常に送信パケットを受信できなかったことを検出し、処理をステップS108へ進める。
ステップS112:
計測センサ101は、原子力発電所500から放射される照射線の線量を計測し、計測した線量を示す環境データを、サブ通信部103へ出力する。
図4は、中継器110を配置した際における基地局106及びサブ通信部103間の距離の一例を示す図である。
図4において、本実施形態においては、サブ通信部103にZETA(登録商標)のLPWAモジュールを用いた場合、中継器110_20、中継器110_21、中継器110_22の各々を利用することにより、サブ通信部103の通信可能な距離を超えて、1km以上を確保することができる。
すなわち、本実施形態によれば、基地局106とサブ通信部103との間には、中継器110_1、中継器110_2及び中継器110_3の各々が、それぞれの通信可能範囲に含まれるように配置されている。
ここで、基地局106とサブ通信部103_1との間の距離を1km以上離して配置することが可能となり、本実施形態による災害対応通信システムにより、サブ通信部103の各々に接続される、計測センサ101それぞれを広範囲に配置させることができる。
図5は、図1の災害対応通信システムにおける基地局とサブ通信部との間のメッシュネットワークの他の構成例を示す図である。
図5(a)は、中継器110_1の通信可能範囲110_1Aと、中継器110_3の通信可能範囲110_3Aとが重なる部分に、中継器110_2に加えて中継器110_28を配置している。
すなわち、中継器110_3の通信可能範囲110_3Aと中継器110_3の通信可能範囲110_3Aとの各々に、中継器110_2、中継器110_28それぞれの2個が配置されている。
この場合、図1の通信経路である、サブ通信部103_1−中継器110_1−中継器110_2−中継器110_3−中継器110_4−基地局106の通信経路601と、サブ通信部103_1−中継器110_5−中継器110_6−中継器110_7−中継器110_8−基地局106の通信経路601の通信経路602に加えて、サブ通信部103_1−中継器110_1−中継器110_28−中継器110_3−中継器110_4−基地局106の通信経路603が加わり、サブ通信部103から基地局106の間に3つの通信経路を有する。
したがって、通信経路602が遮断され、かつ中継器110_2が故障して通信経路601が遮断されても、中継器110_2の代わりに中継器110_28を用いることにより、通信経路601及び通信経路602に換えて、通信経路603を再構成して、サブ通信部103から基地局106の間における通信が可能となる。
このため、図5(a)の場合には、図1に比較してより通信経路の選択の冗長性が向上し、主通信回線に比較してより安定して、環境データをデータ管理サーバに対して送信することができる。
図5(b)は、サブ通信部103_1が、中継器110_1の通信可能範囲110_1Aと、中継器110_5の通信可能範囲110_5Aと、中継器110_18の通信可能範囲110_18Aとが重なる部分に配置されている。
すなわち、図1に対して、中継器110_1に隣接させて、中継器110_18が配置され、サブ通信部103_1が、中継器110_1、中継器110_18及び中継器110_5の各々の通信可能範囲110_1A、通信可能範囲110_18A、通信可能範囲110_5Aそれぞれが重なる領域に配置されている。
これにより、サブ通信部103_1は、通信可能範囲110_1A、通信可能範囲110_18A、通信可能範囲110_5Aのいずれかを通信経路を構成する中継器として使用することができる。
このため、通信経路602が遮断され、かつ中継器110_1が故障して通信経路601が遮断されても、中継器110_1の代わりに中継器110_18を用いることにより、通信経路601及び通信経路602に換えて、通信経路604を再構成して、サブ通信部103から基地局106の間における通信が可能となる。
このため、図5(b)の場合には、図5(a)の場合と同様に、図1に比較してより通信経路の選択の冗長性が向上し、主通信回線に比較してより安定して、環境データをデータ管理サーバに対して送信することができる。
本実施形態により、サブ通信回線が、基地局106と、計測センサ101の接続されているサブ通信部103との間に3個が設けられていることで、主通信回線が遮断され、かつサブ通信回線における通信経路の2個が遮断されても、残りの一個の通信経路を用いて基地局106とサブ通信部103との通信を継続することが可能となる。
さらに、中継器110の通信可能範囲に対して3個以上の複数の他の中継器110を設けることにより、基地局106と計測センサ101との間の通信の安定性をさらに向上させる通信形態とすることができる。特に、環境データの取得が重要な地域に対しては、他の地域における中継器110の各々の通信可能範囲に配置される他の中継器110の数を増加させ、通信の遮断をより抑制する構成としてもよい。
このため、主通信回線が遮断され、かつサブ通信回線における通信経路のいずれかが遮断されても、基地局106とサブ通信部103との通信を継続することが可能となる。
結果として、本実施形態によれば、従来例のように、基地局106とサブ通信部103との通信が完全に遮断される確率を図1に比較してより低減することができ、災害時における重要な環境データの数値の取得を、従来例に対して確実に行うことができる。
図6は、中継器を配置する高さについて説明する図である。
図6(a)は、平地に中継器110を配置する例を示している。サブ通信部103は、地面Eに対して置かれている(配置されている)。
遮蔽物251及び遮蔽物252の各々は、例えば、建造物や、樹木や草などであり、特に葉が多い樹木などであるとその水分により、空間を伝搬する電波の強度は、空気中を伝搬する場合に比較してより減衰する。
そのため、サブ通信部103及び中継器110_31間に伝搬する電波を遮蔽物251が遮蔽しないように、中継器110_31の高さH1は、サブ通信部103と中継器110_31とを結ぶ直線L1が遮蔽物251と接触しない数値として設定することが好ましい。
また、中継器110_31の電波は、直下の送受信装置とのデータの送受信を想定していないため、直下の領域においては電波強度が弱い。
このため、中継器110_31の放射する電波強度がサブ通信部103_1の受信可能な強度となる位置を実測し、サブ通信部103_1の配置位置として電波強度が受信可能な、中継器110_31からの所定の距離DSを設定する。
また、遮蔽物252によって、中継器110_31及び中継器110_32間における送受信の電波が遮蔽されることを抑制する場合がある。
このため、中継器110_31と中継器110_32との高さを、中継器110_31と中継器110_32とを結ぶ直線L2が遮蔽物252と接触しない距離として設定することが好ましい。
図6(b)は、山間部に中継器110を配置する例を示している。本例では、サブ通信部103は、地面Eに対して置かれている(配置されている)。
上述したように、遮蔽物252から遮蔽物254が葉が多い樹木などであるとその水分により、空間を伝搬する電波の強度は、空気中を伝搬する場合に比較してより減衰する。
このため、山(あるいは丘陵)Mの斜面や山頂部における配置位置P1において中継器110_33を配置する場合、配置位置P1において所定の高さH2に中継器110_33を配置することが望まれる。
すなわち、上述した所定の高さH2は、サブ通信部103と中継器110_33とを結ぶ直線L1が遮蔽物252から遮蔽物254の各々と接触しない数値として設定する。
これにより、サブ通信部103と中継器110_33との間において伝搬する電波の強度を減衰することを抑制できる。
また、上述した本実施形態においては、主通信部102とサブ通信部103とが一対の組として説明した。
しかしながら、災害が発生した際には通常時に比較してより細かい間隔で、発生地域及びその近傍の環境データの取得が必要となるため、主通信部102が設けられておらずにサブ通信部103のみが計測センサ101に接続される構成として、災害時により面積的に分解能の高い環境データを取得する構成としてもよい。
また、上述した本実施形態においては、一つのサブ通信部103に対して一個の計測センサ101が接続される構成として説明したが、種類の異なる複数の計測センサ101や、配置位置が異なる複数の計測センサ101を接続する構成としてもよい。
また、上述した実施形態において、災害対応通信システムは、計測センサ101、主通信部102及びサブ通信部103の各々が個別の筐体に格納されて配置する構成としている。
しかしながら、災害対応通信システムは、計測センサ101及び主通信部102が一つの筐体(例えば、計測センサ装置A1)に搭載され、サブ通信部103が他の筐体に搭載され、サブ通信部103が計測センサ装置A1に対して有線あるいは無線で接続される構成としてもよい。
さらに、災害対応通信システムは、計測センサ101及びサブ通信部103が一つの筐体(例えば、計測センサ装置A2)に搭載され、主通信部102が他の筐体に搭載され、主通信部102が計測センサ装置A2に対して有線あるいは無線で接続される構成としてもよい。
また、災害対応通信システムは、計測センサ101、主通信部102及びサブ通信部103の各々が一つの筐体に搭載された計測センサ装置A3として構成してもよい。
また、災害対応通信システムは、計測センサ装置A1、計測センサ装置A2及び計測センサ装置A3の各々を混在させた構成としてもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
101…計測センサ
102…主通信部
103…サブ通信部
105…データ管理サーバ
106…基地局
110,110_1〜110_12,110_20〜110_22,110_31〜110_33…中継器
110_1A〜110_12A,110_20A〜110_22A…通信可能範囲
200…災害対策センター
500…原子力発電所
601〜603…通信経路

Claims (10)

  1. 所定の主通信回線とLPWA規格の通信方式によるサブ通信回線とを備え、災害発生時において前記サブ通信回線が常時起動された状態にある災害対応通信システムであり、
    計測センサの周囲の環境のデータである環境データを取得する前記計測センサと、
    前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理サーバと、
    前記計測センサと接続された前記主通信回線により前記データ管理サーバとデータ通信を行なう主通信部と、
    前記主通信部とともに配置され、前記サブ通信回線により前記データ管理サーバとデータ通信を行なうサブ通信部と、
    前記サブ通信部と前記データ管理サーバとの前記データ通信を行なうために設けられた、当該サブ通信回線用の基地局と、
    前記サブ通信部と前記基地局との間に設けられた、当該サブ通信回線用の中継器と、
    を備え、
    前記中継器の各々の通信可能領域に、1個以上の他の中継器が配置され、前記サブ通信部の各々と前記基地局との間における通信経路が再構成可能なメッシュネットワークを形成している
    ことを特徴とする災害対応通信システム。
  2. 前記中継器の各々の通信可能領域に、2個以上の複数の他の中継器が配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の災害対応通信システム。
  3. 前記中継器が蓄電池で駆動する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の災害対応通信システム。
  4. 前記中継器と前記サブ通信部とを結ぶ直線を遮る障害物を超える高さの位置に、前記中継器が配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の災害対応通信システム。
  5. 前記中継器が山間部に配置される場合、
    前記中継器の前記通信可能領域において前記山間部に生えている樹木より高い位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の災害対応通信システム。
  6. 前記計測センサが、放射線の線量を計測する放射線センサである
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の災害対応通信システム。
  7. 前記データ管理サーバが、前記主通信部及び前記サブ通信部の双方とデータの送受信が遮断された場合、当該主通信部及び当該サブ通信部の配置された配置位置に障害が発生したと判定し、異常発生の通知を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の災害対応通信システム。
  8. 前記中継器が、前記基地局の位置から前記サブ通信部の配置位置までの距離を1km以上とするように、前記サブ通信部と前記基地局との間の位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の災害対応通信システム。
  9. 前記サブ通信部が、LPWA規格のZETA(登録商標)無線通信モジュールを含んでいる
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の災害対応通信システム。
  10. 所定の主通信回線とLPWA規格の通信方式によるサブ通信回線とを備え、災害発生時において前記サブ通信回線が常時起動された状態にある災害対応通信方法であり、
    計測センサが、前記計測センサの周囲の環境のデータである環境データを取得する計測過程と、
    データ管理サーバが、前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理過程と、
    主通信部が、前記計測センサと接続された前記主通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なう主通信過程と、
    サブ通信部が、前記主通信部とともに配置され、前記サブ通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なうサブ通信過程と、
    前記サブ通信部と前記データ管理サーバとの前記データ通信を行なうために設けられた、当該サブ通信回線用の基地局と、
    サブ通信回線用の中継器が、前記サブ通信部と、当該サブ通信回線用の前記基地局との間のデータ通信を中継する中継過程と、
    を含み、
    前記中継器の各々の通信可能領域に、1個以上の他の中継器が配置され、前記サブ通信部の各々と前記基地局との間における通信経路が再構成可能なメッシュネットワークを形成している
    ことを特徴とする災害対応通信方法。
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