JP7516878B2 - 計測データ収集システム及び計測データ収集方法 - Google Patents

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本発明は、計測データ収集システム及び計測データ収集方法に関する。
近年、環境汚染の問題の複雑化あるいは深刻化のため、所定の物質の存在を調査することが一般的に行われている。
このため、環境において動物の生態に影響を与える温度、湿度、放射線、CO2(二酸化炭素)など大気質の調査のため、それぞれのデータ(所謂、環境データ)を取得することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
上記環境データの計測にIoT(Internet of Things)が用いられているが、計測する対象が放射線や有毒ガスなどの人体に悪い影響を及ぼす環境データである場合、特にデータ通信網が遮断されずに安定的に通信できることが必要である。
また、データ通信網が遮断されないように主通信回線とサブ通信回線との二重化が行われており、基地局に環境データ計測用のセンサが設けられ、センサの計測した環境データを安定して送信するデータ通信網の形態がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2012-083294号公報 特開2018-133676号公報
しかしながら、特許文献1には、データ通信網が通信の安定性を有する形態ではなく、また、センサの配置形態としては、放射線の線量や有毒ガスの濃度などの拡散する環境データを計測することを想定していない。
すなわち、放射線の線量や有毒ガスの濃度は均等配置にした場合、環境データを計測する計測センサのいずれかが故障した場合、その範囲の環境データは測定不可能となる。周辺の環境データを用いて推定しても、その推定値が実際と異なる場合がある。
また 特許文献2は、データ通信網が通信の安定性を有する形態ではあるが、防災無線システムであるため、センサの配置形態としては、放射線の線量や有毒ガスの濃度などの拡散する環境データを計測することを想定していない。
特許文献1及び特許文献2の各々は、センサの配置数を増加させることにより、計測センサのいずれかが故障しても、密に環境データを計測することができるが、大幅にシステムを構築するための設備コスト及び運用するためのランニングコストが増加してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、データ通信網が通信の安定性を有し、放射線の線量や有毒ガスの濃度などの特性に合わせて、環境データの計測を所定の密度で計測するセンサ群を、設備コスト及び運用するためのランニングコストの増加を抑制して備えることが可能な計測データ収集システム及び計測データ収集方法を提供する。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の計測データ収集システムは、LPWA(Low Power Wide Area)規格の通信方式による第1通信回線を用いて、所定の拡散源から拡散される拡散物質に関連した数値である環境データの送受信を行う計測データ収集システムであり、前記環境データを取得する計測センサと、前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理サーバと、前記計測センサと接続された前記第1通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なう第1通信部とを備え、前記計測センサが前記拡散源の周囲の複数の領域において離間して複数個配置されており、前記計測センサの配置される密度である配置密度が各前記領域の地理的特徴に対応した所定のルールにより決定され、前記地理的特徴は地形の特徴、気候の特徴、植生の特徴、交通の特徴、及び、人口の特徴を含み、前記ルールが、災害が発生した際に所定の避難場所への避難に用いられる避難経路に沿った前記領域に、他の前記領域に比較して高い前記配置密度で前記計測センサを配置させることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、記ルールが、前記領域の人口密度の増加に対応させて前記計測センサの前記配置密度を増加させることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、記ルールが、前記拡散源を基準として風上にある前記領域に対して、前記拡散源を基準として風下にある前記領域における前記計測センサの前記配置密度を高くすることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、記ルールが、前記領域における単位面積当たりの樹木数を示す立木密度が高くなるに従い、当該領域の前記計測センサの前記配置密度を高くすることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、記ルールが、前記領域が当該領域の周囲の他の領域に対する海抜の低さに応じて前記計測センサの前記配置密度を高くすることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、前記計測センサにより計測される計測対象の前記環境データが、前記拡散源から拡散される人体に悪影響を及ぼす拡散物質に関する数値であることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、前記計測センサにより計測される前記環境データが、前記拡散物質である放射性物質から放射される放射線の線量であることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、前記計測センサが、前記拡散源から30km以内に配置されていることを特徴とする。
本発明の計測データ収集システムは、前記第1通信回線とともに、所定の通信方式の第2通信回線が備えられていることを特徴とする。
本発明の計測データ収集方法は、LPWA(Low Power Wide Area)規格の通信方式による第1通信回線を用いて、所定の拡散源から拡散される拡散物質に関連した数値である環境データの送受信を行う計測データ収集方法であり、計測センサが、前記環境データを取得するデータ計測過程と、データ管理サーバが、前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理過程と、第1通信部が、前記計測センサと接続された前記第1通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なう第1通信過程とを含み、前記計測センサが前記拡散源の周囲の複数の領域において離間して複数個配置されており、前記計測センサの配置される密度である配置密度が各前記領域の地理的特徴に対応した所定のルールにより決定され、前記地理的特徴は地形の特徴、気候の特徴、植生の特徴、交通の特徴、及び、人口の特徴を含み、前記ルールが、災害が発生した際に所定の避難場所への避難に用いられる避難経路に沿った前記領域に、他の前記領域に比較して高い前記配置密度で前記計測センサを配置させることを特徴とする。
本発明によれば、データ通信網が通信の安定性を有し、放射線の線量や有毒ガスの濃度などの特性に合わせて、環境データの計測を所定の密度で計測するセンサ群を、設備コスト及び運用するためのランニングコストの増加を抑制して備えることが可能な計測データ収集システム及び計測データ収集方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態による計測データ収集システムの概念を示すブロック図である。 領域の属性が拡散源を基準として風上にあるか風下にあるかの風向きを示す場合における計測センサの配置密度に対するルールを説明する図である。 拡散源500である原子力発電所が海沿いに位置し、領域の属性が拡散源を基準として風上にあるか風下にあるかの風向きを示す場合における計測センサの配置密度に対するルールを説明する図である。 図2における破線R4内における領域の他の属性による計測センサの配置密度に対するルールを説明する図である。 本発明の一実施形態による計測データ収集システムの構成例を示す図である。 実施形態による取出情報を送信する際に用いられる送信パケットのフォーマットの構成の例を示す図である。 本発明の一実施形態による基地局と第1通信部との間の通信経路の確立の処理の動作例を示すフローチャートである。トの構成の例を示す図である。 図4の災害対応通信システムにおける基地局と第1通信部との間のメッシュネットワークの他の構成例を示す図である。 中継器を配置する高さについて説明する図である。 本発明の他の実施形態による計測データ収集システムの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による計測データ収集システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態による計測データ収集システムの概念を示すブロック図である。図1において、計測センサ101は、周囲の環境データ(例えば、放射線の線量、所定の種類の有毒ガスあるいは悪臭ガスの濃度、飛散される花粉の単位面積当たりの数、騒音の強度、排煙による飛散物量、あるいは他の有害物質の濃度など)を計測するセンサであり、第1通信部102の各々に接続されている。本実施形態においては、計測センサ101が計測する環境データを、例えば、拡散源500の一例である原子力発電所から拡散される放射性物質の放射する放射線の線量のデータとして説明する。
データ管理サーバ105は、例えば、行政機関の災害対策センター200に設けられ、計測センサ101が計測した環境データが予め設定された閾値を超えたか否かの判定を行い、異常値である場合にはその環境データが計測された位置を通知するなどの処理を行う。
第1通信部102は、第1通信回線により計測センサ101が計測した環境データをデータ管理サーバ105に送信する。第1通信回線は、LPWA(Low Power Wide Area)規格の無線を用いた通信方式の通信ネットワークである。このため、第1通信部102は、 無線モジュールとして、例えばSigfox(登録商標)やLoRa(登録商標)、ZETA(登録商標)などのLPWAモジュールを有している。LPWAは、送受信時の消費電力が極めて少なく、小さいデータサイズの情報を遠距離通信する際に好適な通信方式である。
LPWAとしては、複数の方式が知られているが、何れの方式を使用してもよい。好ましくは、データの到達距離が遠くまで通信できる規格(数十kmから~100km程度の距離)が好ましい。なお、通信方式としては、LPWA以外の方式や、異なる波長の方式を使用してもよい。さらに、双方向通信を行う場合では、LPWAと別の波長を受信波として使用してもよい。このため、上記データ管理サーバ105は、第1通信部102との双方向通信を行うため、LPWA方式に対応したデータ送受信部(不図示)が設けられている。
基地局106は、例えば、LPWA規格の送受信設備を備えた無線基地局であり、第1通信部102の各々が送信するデータ(環境データを含む)を受信し、データ管理サーバ105に対して送信する。
中継器110_1から中継器110_m(図1においては、m=3)の各々は基地局106と計測センサ101の各々との間に、メッシュネットワークとして設けられている(このメッシュネットワークについては後述する)。
図2は、領域の属性が拡散源を基準として風上にあるか風下にあるかの風向きを示す場合における計測センサの配置密度に対するルールを説明する図である。
ここで、拡散源500の周囲において、計測センサ101が離間して複数個が放射状に配置されている。この計測センサ101の配置においては、いずれの方向から風が吹いたいた場合においても、拡散物質が拡散するのは拡散源500であり、拡散物質の拡散においては常に拡散源500が最も風上となり、計測センサ101の各々が風下となる位置関係にある。このため、領域の属性とは、拡散源500からの所定の距離範囲を示している。
したがって、上記ルールは、拡散源500からの距離範囲と、当該距離範囲に対応した計測センサ101の配置密度(すなわち、計測センサ101が領域内における配置されている単位面積当たりの密度(例えば、個/Km))との関係を示している。
例えば、拡散源500が原子力発電所である場合、拡散する拡散物質は放射性物質であり、計測する対象は放射線物質が放射する放射線の線量である。すなわち、計測センサ101は、放射線の線量を計測する線量計である。
また、拡散源500が化学工場である場合、拡散する拡散物質は有毒ガスや悪臭ガスであり、計測する対象が有毒ガスの濃度である。すなわち、計測センサ101は、所定のガス種に対応した濃度計である。
以下の本実施形態の説明においては、拡散源500が原子力発電所であり、計測センサ101が原子力発電所から拡散する放射性物質の放射する放射線の線量を計測する線量計の場合を用いて説明する。
図2において、計測センサ101を配置する範囲は破線R4内とされ、拡散源500から最も遠方にある計測センサ101の距離Lは約30kmである。これは、東日本大震災において福島の原子力発電所から拡散された放射性物質の拡散量に基づき、人体に影響がないと判断される放射線の線量のレベル未満となる数値となる距離に基づいている。
したがって、最終的には、上述した福島の原子力発電所からの拡散傾向に基づき、対象となる拡散源それぞれの位置に対応して、年間の風向き、風量、地形などによるシミュレーションにより、上記距離Lが設定されることが望ましい。
図2において、避難場所600は、距離Lの範囲(後述する破線R4の範囲)外の安全地帯となる領域に設けられている。
また、図2において、拡散源500を囲む破線R1、破線R1を囲む破線R2、破線R2を囲む破線R3、及び破線R3を囲む破線R4により、配置される計測センサ101の配置密度が異なる領域A1、領域A2、領域A3、領域A4それぞれの範囲が予め設定されている。破線R1に囲まれている領域が領域A1であり、破線R1と破線R2とに囲まれている領域が領域A2であり、破線R2と破線R3とに囲まれている領域が領域A3であり、破線R3と破線R4とに囲まれている領域が領域A4である。
ここで、本実施形態においては、領域A1から領域A4の4個の領域に分割しているが、これより少ない分割数でもよいし多い分割数としてもよい。
拡散源500を起点として風が吹いた場合、領域A1が最も風上で、領域A4が最も風下となる領域として設定されている。
領域A1において配置密度110A1により計測センサ101が配置されており、領域A2において配置密度110A2により計測センサ101が配置されており、領域A3において配置密度110A3により計測センサ101が配置されており、領域A4において配置密度110A4により計測センサ101が配置されている。
そして、計測センサ101の配置密度は、領域A1の配置密度110A1、領域A2の配置密度110A2、領域A3の配置密度110A3、領域A4の配置密度110A4の順番に大きくなっている。
すなわち、拡散源500の位置を基準として、風下の領域が風上の領域に比較して、計測センサ101の配置密度がより大きく設定される。
また、破線R1から破線R4の各々が拡散源500を中心とした円である場合、拡散源500からの距離が大きくなるに従い、計測センサ101の配置密度が高く設定されている。
上述の理由としては、風上の領域に比較して、風下になるほど拡散する放射性物質の量が低減するが、地形、建造物の配置状況、樹木の位置などに応じて、放射性物質の堆積される量が異なることが想定される。
このため、放射性物質が堆積されて蓄積される量が、風下になるほど大きく異なった分布を示すことになる。
これにより、局所的に放射線の線量の分布を高い分解能を高くする必要があり、風下の領域が風上の領域に比較して、計測センサ101の配置密度をより大きくしている。
図3は、拡散源500である原子力発電所が海沿いに位置し、領域の属性が拡散源500を基準として風上にあるか風下にあるかの風向きを示す場合における計測センサの配置密度に対するルールを説明する図である。
拡散源500は、海Sの海岸線SBに隣接した陸地GDに位置している。海岸線SBに沿って建設されている場合、陸地から海の方向に吹く陸風が放射性物質を海に吹き流すため、海上における放射線の線量を計測する必要はない。
一方、海から陸地の方向に吹く海風Pが放射性物質を陸地で拡散させるため、図2と同様に、拡散源500を基準として、海風Pに対して風上より風下に対して、計測センサ101の配置密度を高くする。
すなわち、拡散源500を囲む海岸線SB及び破線R1、破線R1を囲む破線R2、破線R2を囲む破線R3、及び破線R3を囲む破線R4により、配置される計測センサ101の配置密度が異なる領域A1、領域A2、領域A3、領域A4それぞれの範囲が予め設定されている。海岸線SB及び破線R1に囲まれている領域が領域A1であり、破線R1、海岸線SB及び破線R2に囲まれている領域が領域A2であり、破線R2、海岸線SB及び破線R3に囲まれている領域が領域A3であり、海岸線SB、破線R3及び破線R4に囲まれている領域が領域A4である。
ここで、本実施形態においては、領域A1から領域A4の4個の領域に分割しているが、これより少ない分割数でもよいし多い分割数としてもよい。
すなわち、拡散源500を起点として拡散物質が風によって拡散した場合、領域A1が拡散物質の拡散する位置に対して最も風上に存在するため、領域A4が最も風下となる領域として設定されている。
領域A1において配置密度101A1により計測センサ101が配置されており、領域A2において配置密度101A2により計測センサ101が配置されており、領域A3において配置密度101A3により計測センサ101が配置されており、領域A4において配置密度101A4により計測センサ101が配置されている。
図4は、図2における破線R4内における領域の他の属性による計測センサの配置密度に対するルールを説明する図である。
図4において、領域Aは、図2において説明した領域A1から領域A4(不図示)の各々における風向きの属性である拡散源500からの距離範囲と、当該属性に対応した計測センサ101の配置密度とを規定するルールに従って、計測センサ101が配置されている。
また、図4において、図2で説明した計測センサ101の配置密度を規定するルールにおいて、距離範囲以外の領域に対する他の属性としては、人口密度がある。このため、上記ル-ルには、領域の距離範囲とともに、領域の人口密度にも対応して、所定の人口密度の範囲毎に、計測センサ101の配置密度が規定されている。
破線R5で囲まれた領域B1は、領域Aにおける他の領域に比較して人口密度の高い領域である。
この領域B1における計測センサ101は、配置密度101B1の密度で配置されている。配置密度101B1は、領域Aにおける配置密度101A1、領域A2の配置密度101A2、領域A3の配置密度101A3、領域A4の配置密度101A4の各々に比較して高く設定されている。
すなわち、人口密度が高い領域の場合、避難指示などを行うための情報として、他の領域に比較してより高い精度で、領域内における放射性物質の放射する放射線の線量の分布を検知する必要がある。
また、上記ルールにおける距離範囲及び任高密度以外の領域の属性としては、拡散物質の拡散が発生した際に住民が避難に用いる避難経路が施設されているか否かがある。破線R6で囲まれた領域B2は、領域B1の住民が避難するときに用いる、避難場所600に避難する際に用いる避難経路700が施設されている領域である。この領域B2における計測センサ101は、配置密度101B2の密度で、避難経路700に沿って配置されている。配置密度101B2は、例えば、避難経路700に沿っていない領域に比較してより高い配置密度に設定されている。
図示はしていないが、領域B1の住民が避難場所に避難する避難経路は複数設けられており、それぞれの避難経路に対して避難経路700と同様に、計測センサ101が避難経路に沿って配置密度101B2で配置されている。そして、データ管理サーバ105は、避難経路の各々に配置されている計測センサ101の取得した環境データを集計し、より安全な(線量の低い)避難経路を、避難する住民に通知する。
これにより、住民は、安全に避難場所に向かって、より安全な避難経路を用いて避難することができる。
また、領域に対する他の属性としては、立木密度(1h(ヘクタール)あたりの樹木の本数)がある。破線R7で囲まれた領域B3は、領域Aにおける他の領域に比較して立木密度の高い領域(例えば、林、森林など、所定の立木密度以上の領域)である。
この領域B3における計測センサ101は、配置密度101B3の密度で配置されている。配置密度101B3は、例えば、上記所定の立木密度未満の領域に比較してより高く設定されている。
すなわち、立木密度が高い領域B3は、樹木の立っている位置関係に対応して風の流れが淀む場所が多いため、放射性物質が堆積されて蓄積する地点が多くなる。特に、落葉層のたまりの部分に多くの放射性物質が蓄積される。
このため、住民が避難の際などに、避難経路が使用できなくなった場合に、放射線の線量の高い場所を通過することを防ぐため、放射線の線量のより細かな分布を得ることが必要である。
また、領域に対する他の属性としては、領域間における高低差(領域間の海抜の差)がある。破線R8で囲まれた領域B4は、領域Aにおける他の領域に比較して海抜が低い領域(盆地、窪地など)である。
この領域B4における計測センサ101は、配置密度101B3の密度で配置されている。配置密度101B3は、領域B1と同様に、領域Aにおける配置密度101A1、領域A2の配置密度101A2、領域A3の配置密度101A3、領域A4の配置密度101A4の各々に比較して高く設定されている。
すなわち、周辺の領域に比較して海抜が低い領域B4は、他の領域に比較して風の流れが淀む場所が多いため、放射性物質が堆積されて蓄積する地点が多くなる。特に、樹木や建物の存在する部分に多くの放射性物質が蓄積される。
このため、住民が避難の際などに、避難経路が使用できなくなった場合に、放射線の線量の高い場所を通過することを防ぐため、放射線の線量のより細かな分布を得ることが必要である。
本実施形態においては、拡散源500である原子力発電所から拡散する放射性物質を例として説明した。
しかしながら、放射性物質と同様に風により拡散形態が変化する拡散物質、例えば有毒ガス、悪臭ガス、火山灰、飛散される花粉の単位面積当たりの数、騒音の強度、排煙による飛散物量、あるいは他の有害物質の濃度などに対しても本実施形態による計測データ収集システムを適用させることができる。
次に、本実施形態による計測データ収集システムにおける通信回線の構成を説明する。図5は、本発明の一実施形態による計測データ収集システムの構成例を示す図である。
図5において、計測センサ101_1から計測センサ101_n(図5において、n=3)の各々は、周囲の環境データ(例えば、放射線の線量など)を計測するセンサであり、第1通信部102の各々に接続されている。本実施形態においては、計測センサ101が計測する環境データを、例えば、原子力発電所500から放射される放射線の線量のデータとして説明する。計測センサ101_1から計測センサ101_nの各々を総称する場合、単に計測センサ101と示す。
中継器110_1から中継器110_m(図5においては、m=12)の各々は基地局106と計測センサ101の各々との間に、メッシュネットワークとして設けられている。このメッシュネットワークは、中継器110の各々の通信可能範囲(送受信を行う電波が伝搬可能な距離範囲)に、他の中継器110が少なくとも1個以上含まれ、基地局106と第1通信部102との通信経路を接続し、送信パケットを送信し、一旦確立した通信経路が遮断された場合、新たな通信経路の再構成を行うことが可能な形態を有している。
図6は、実施形態による取出情報を送信する際に用いられる送信パケットのフォーマットの構成の例を示す図である。送信パケット(送信信号)は、例えば、ヘッダHD、データ部DA、フッタFTにより構成される。ヘッダHDは、信号SGの先頭に付される情報であって、例えば、通知元ID、通知先ID、信号種別などで構成される。
ここで、通知元IDは通知元となる装置の識別情報である。通知先IDは通知先となる装置の識別情報である。データ部DAは、通知する内容を示す情報であって、例えば、通知内容1、…通知内容Kのように、所定のテータ長ごとにブロック化された情報を結合させた情報である。フッタFTは、信号の末尾に付される情報であり、例えば、誤り検出用の巡回冗長符号(CRC(Cyclic Redundancy Code))である。
例えば、送信パケットには、ヘッダHDに、通信元が第1通信部102、通信先がデータ管理サーバ105の識別情報、信号種別が環境データである旨の情報がそれぞれ示される。データ部DAには、第1通信部102を識別する識別情報、計測センサ101が環境データを計測した時刻(日時)、計測センサ101が計測した環境データの数値等を示す情報が示される。フッタFTには、例えば、データ部DAのビット列から生成されたCRCビットが示される。また、通知内容1には第1通信部102の個体識別情報、通知内容2には環境データの数値などの情報が記載される。
そして、データ管理サーバ105は、第1通信部102を識別する個体識別情報(上記通知元ID)により、環境データを計測した計測センサ101を特定し、計測センサ101が計測した環境データの数値、計測センサ101の配置位置や、環境データを計測した時刻などを、時系列に所定の記憶部(不図示)に書き込んで記憶させる。また、データ管理サーバ105は、環境データの数値が予め設定した閾値、例えば環境データが放射線の線量である場合、この線量が閾値を超えた場合に、自身の表示画面に異常警報の通知を行なう表示、あるいは音声出力装置(スピーカ)などから音声により警報などを通知する処理を行なう。
また、第1通信部102が所定の周期でライフ信号(正常に動作していることを示す情報)を送信する機能を備える構成としてもよい。
この構成の場合、データ管理サーバ105は、所定の周期にライフ信号が受信されない第1通信部102が存在すると、その第1通信部102が配置された位置に異常(土砂崩れなどで第1通信部102が埋没した、あるいは第1通信部102が何らかの衝撃によって故障した)などがあったことを検出する。
そして、データ管理サーバ105は、自身の表示画面に上記ライフ信号が途絶した第1通信部102の配置位置を点滅(フラッシング)させるなどの異常警報の通知を行なう表示、または音声出力装置(スピーカ)などから音声により、その第1通信部102の配置位置を読み上げるなどの警報を通知する処理を行なう。
図5に戻って、例えば、基地局106と第1通信部102_1との間の通信経路の確立について説明する。
第1通信部102_1は、配置された後、最初に環境データを含む送信パケットを送信する前に、基地局106とのデータの送受信が可能か否かの検出を行うため、探索パケットを基地局106に対して送信する。
このとき、第1通信部102_1は、基地局106から探索パケットに対応する返信パケットが返信されない場合、探索パケットの送信を予め設定された所定の回数(例えば、3回など)繰り返す。
第1通信部102は、上記所定の回数以内で基地局106から確認パケットが返信された場合、自身と基地局106のみを介する経路を、データ管理サーバ105とのデータの送受信を行う通信経路として用いる。
第1通信部102は、確立した通信経路を用いて、環境データを含む送信パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、第1通信部102_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケット(受信したことを示すACK(ACKnowledgement)情報を含む)の返信(ダウンリンク)を所定の時間待つ。
このとき、第1通信部102_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、送信パケットの送信を予め設定された所定の回数(例えば、3回など)繰り返す。
すなわち、第1通信部102は、上記所定の回数以内でデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信された場合、自身とデータ管理サーバ105とを基地局106のみを介する経路を、データの送受信を行う通信経路として確立する。
一方、第1通信部102_1は、上記所定の回数以内で基地局106あるいはデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、中継器110を用いた通信経路の探索を行う。
このとき、第1通信部102_1は、中継器110を探索するための探索パケットを同報送信する。
図5の場合、第1通信部102_1は、中継器110_1及び中継器110_5の各々の通信可能範囲110_1A、通信可能範囲110_5Aそれぞれに含まれた位置に配置されている。
このため、第1通信部102_1には、中継器110_1及び中継器110_5の各々から探索パケットに対する返信として、それぞれの通知IDを付加した返信パケットが送信されてくる。
第1通信部102_1は、返信パケットの電波の受信強度、あるいは先に返信した中継器110、例えば中継器110_1からの返信パケットの電波の受信強度が中継器110_5の電波の受信強度より大きい場合、中継器110_1を通信経路に用いる中継器として選択する。
そして、第1通信部102_1は、中継器110_1に対して、データ管理サーバ105を通信先とした環境データを含む送信パケットを送信する。
中継器110_1は、基地局106を介してデータ管理サーバ105に対して直接に送信する。
中継器110_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケット(受信したことを示すACK情報を含む)の返信(ダウンリンク)を所定の時間待つ。
このとき、中継器110_1は、データ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、送信パケットの送信を予め設定された所定の回数(例えば、3回など)繰り返す。
中継器110_1は、上記所定の回数以内でデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信された場合、自身とデータ管理サーバ105とを基地局106のみを介する経路を、データの送受信を行う通信経路として確立する。
一方、中継器110_1は、上記所定の回数以内でデータ管理サーバ105から基地局106を介して確認パケットが返信されない場合、他の中継器110を用いた通信経路の探索を行う。
このとき、中継器110_1は、他の中継器110を探索するための探索パケットを同報送信する。
中継器110_1の通信可能範囲に中継器110_2が含まれているため、中継器110_1は、中継器110_2から返信パケットが返信される。
中継器110_1は、中継器110_2を通信経路に用いる中継器として選択する。
そして、中継器110_1は、第1通信部102_1を通知元とし、データ管理サーバ105を通信先とした環境データを含む送信パケットを中継器110_2に対して送信する。
そして、中継器110_2、及び中継器110_2の後段となる中継器110_3、中継器110_4も、中継器110_1と同様の処理を行ない、第1通信部102_1から基地局106までの通信経路601を確立する。
この結果、第1通信部102_1は、基地局106を介して、データ管理サーバ105から確認パケットを受信し、データ管理サーバ105が送信パケットを受信したことを検知する。
一方、第1通信部102_1は、中継器110_1に対して送信パケットを送信してから所定の時間が経過しても、データ管理サーバ105からの確認パケットを受信できない場合がある。
例えば、中継器110_2が故障していた場合など、中継器110_1から基地局106の通信経路を確立することができず、送信パケットの送信は中継器110_2で遮断されてしまう。また、一旦、通信経路601が確立された後、中継器110_1から中継器110_4のいずれか、あるいは複数が故障した場合にも、第1通信部102_1は、データ管理サーバ105からの確認パケットを受信できない。
このため、第1通信部102_1は、中継器110を探索するための探索パケットを同報送信する。
このとき、第1通信部102_1には、中継器110_1及び中継器110_5の各々から探索パケットに対する返信として、それぞれの通知IDを付加した返信パケットが送信されてくる。
しかしながら、第1通信部102_1は、中継器110_1に送信パケットを送信した際に確認パケットが返信されなかったため、中継器110_5を通信経路に用いる中継器として選択する。
このため、第1通信部102_1は、中継器110_5に対して、データ管理サーバ105を通信先とした環境データを含む送信パケットを送信する。
そして、中継器110_5、中継器110_6、中継器110_7及び中継器110_8の各々は、通信経路601を確立した際における中継器110_1から中継器110_4それぞれと同様の処理を行ない通信経路602を確立する。
上述したように、本実施形態において、中継器110の各々の通信可能範囲に他の中継器110が配置され、例えば、中継器110_1の通信可能範囲110_1Aには中継器110_2が配置され、中継器110_2の通信可能範囲110_2Aには中継器110_3が配置され、中継器110_3の通信可能範囲110_3Aには中継器110_4が配置されており、基地局106が中継器110_4の通信可能範囲110_4Aに含まれている。
また、本実施形態において、中継器110_5の通信可能範囲110_5Aには中継器110_6が配置され、中継器110_6の通信可能範囲110_6Aには中継器110_7が配置され、中継器110_7の通信可能範囲110_7Aには中継器110_8が配置されており、基地局106が中継器110_8の通信可能範囲110_8Aに含まれている。
さらに、第1通信部102_1が中継器110_1及び中継器110_5の各々の通信可能範囲110_1A、通信可能範囲110_5Aそれぞれに含まれているため、第1通信部102_1から基地局106の間には、通信経路601と通信経路602との2個の通信経路を確立することが可能である。
このため、本実施形態による第1通信回線は、一つの第1通信部102に対して、基地強に106に対する通信経路として、通信経路601及び通信経路602を有し、一方の通信経路が遮断された場合、他方の通信経路を確立することが可能であり、再構成可能なメッシュネットワークを形成することができる。
図1及び図5における、基地局106と第1通信部102との間に効率的に複数の通信経路を形成するため、実際に電波強度の測定を行ったり、あるいは電波シミュレータを用いて、計測センサ101を配置する地形の3次元形状に対応した電波到達のシミュレーションを行って、第1通信部102及び中継器110の各々の配置を求めてもよい。
すなわち、本実施形態によれば、第1通信部102と基地局106との間における通信経路601が遮断された場合、第1通信部102と基地局106との間における通信経路として通信経路602を再構成することが可能であり、第1通信回線に比較してより安定して、環境データをデータ管理サーバに対して送信することができる。
特に、計測センサ101が計測する環境データが放射線の線量や、有害ガスの濃度などの場合、時間経過とともに線量や濃度が低下してしまい、通信経路の遮断状態において環境データが最大値であり、通信経路が復旧した時点で環境データが低下した場合、最も重要な環境データの数値を取得できないことになる。
本実施形態により、第1通信回線が、基地局106と、計測センサ101の接続されている第1通信部102との間に2個の通信経路を有している。
このため、第1通信回線が遮断され、かつ第1通信回線における通信経路のいずれかが遮断されても、基地局106と第1通信部102との通信を継続することが可能となる。
結果として、本実施形態によれば、従来例のように、基地局106と第1通信部102との通信が完全に遮断される確率を低減することができ、災害時における重要な環境データの数値の取得を、従来例に対して確実に行うことができる。
また、本実施形態の災害対応通信システムにおける第1通信回線は、常態的に稼働させる構成としても良いし、地震、原発事故、工場火災などの災害が発生した際に稼働を開始させる構成としてもよい。
この災害が発生した際に稼働させた場合、第1通信回線を所定の期間継続して常態的に稼働させ、計測センサ101により環境データを時系列に取得する。
図7は、本発明の一実施形態による基地局と第1通信部との間の通信経路の確立の処理の動作例を示すフローチャートである。以下の説明は、原発における放射線の線量を計測する際に、第1通信回線が稼働した後における第1通信部102及び中継器110の動作の説明である。
ステップS101:
計測センサ101は、原子力発電所500から放射される照射線の線量を計測し、計測した線量を示す環境データを、第1通信部102へ出力する。
これにより、第1通信部102は、環境データを含む送信パケットを送信する前に、探索パケットを基地局106に対して送信する(アップリンク)。
ステップS102:
第1通信部102は、所定の時間において、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが返信されてくる(ダウンリンク)のを待つ。
また、第1通信部102は、基地局106から確認パケットが送信されてこない場合、探索パケットの送信を所定の回数(例えば3回)繰り返す。
ステップS103:
第1通信部102は、所定の回数内において、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが送信されてくる(ダウンリンク)か否かの検出を行う。
ここで、第1通信部102は、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが送信されてきた場合、通信可能であることを検出し、処理をステップS104へ進める。
一方、第1通信部102は、基地局106から探索パケットに対応した確認パケットが送信されてこなかった場合、通信できないことを検出し、処理をステップS108へ進める。
ステップS104:
第1通信部102_1は、基地局106のみを介してデータ管理サーバ105と自身とがデータの送受信の経路を、自身とデータ管理サーバ105との間の通信経路として確立する。
ステップS105:
第1通信部102は、環境データを含む送信パケットを送信する前に、探索パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、第1通信部10は、送信パケットに対応した確認パケットを、データ管理サーバ105から受信する(ダウンリンク)。
ステップS106:
計測センサ101は、原子力発電所500から放射される照射線の線量を計測し、計測した線量を示す環境データを、第1通信部102へ出力する。
ステップS107:
第1通信部102は、確立された通信経路を用いて、環境データが含まれた送信パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、第1通信部102は、送信パケットに対応した確認パケットを、データ管理サーバ105から受信する(ダウンリンク)。
そして、処理がステップS106へ戻る。
ステップS108:
第1通信部102は、すでに述べたように探索パケットにより、複数の中継器110(図1における中継器110)_1から中継器110_12)から構成されるメッシュネットワークにおける通信経路の探索を、探索パケットを送信することにより行う。
ステップS109:
第1通信部102は、複数の中継器110から構成されるメッシュネットワークにおける、自身と基地局107との間の複数の通信経路のなかから、データ管理サーバ105から確認パケットが得られる通信経路を選択する(通信経路の確立)。
ステップS110:
第1通信部102は、確立された通信経路を用いて、環境データが含まれた送信パケットをデータ管理サーバ105に対して送信する(アップリンク)。
そして、第1通信部102は、所定の時間において、データ管理サーバ105から送信パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が返信されてくる(ダウンリンク)のを待つ。
また、第1通信部102は、データ管理サーバ105から確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてこない場合、送信パケットの送信を所定の回数(例えば3回)繰り返す。
ステップS111:
第1通信部102は、所定の回数内において、データ管理サーバ105から、送信パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてくる(ダウンリンク)か否かの検出を行う。
このとき、第1通信部102は、データ管理サーバ105から、送信パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてきた場合、データ管理サーバ105が正常に送信パケットを受信したことを検出し、処理をステップS112へ進める。
一方、第1通信部102は、データ管理サーバ105から、探索パケットに対応した確認パケット(ACK信号を含む)が送信されてこなかった場合、データ管理サーバ105が正常に送信パケットを受信できなかったことを検出し、処理をステップS108へ進める。
ステップS112:
計測センサ101は、原子力発電所500から放射される照射線の線量を計測し、計測した線量を示す環境データを、第1通信部102へ出力する。
図8は、図1の災害対応通信システムにおける基地局と第1通信部との間のメッシュネットワークの他の構成例を示す図である。
図8(a)は、中継器110_1の通信可能範囲110_1Aと、中継器110_3の通信可能範囲110_3Aとが重なる部分に、中継器110_2に加えて中継器110_28を配置している。
すなわち、中継器110_3の通信可能範囲110_3Aと中継器110_3の通信可能範囲110_3Aとの各々に、中継器110_2、中継器110_28それぞれの2個が配置されている。
この場合、図4の通信経路にである、第1通信部102-中継器110_1-中継器110_2-中継器110_3-中継器110_4-基地局106の通信経路601と、第1通信部102-中継器110_5-中継器110_6-中継器110_7-中継器110_8-基地局106の通信経路601の通信経路602に加えて、第1通信部102-中継器110_1-中継器110_28-中継器110_3-中継器110_4-基地局106の通信経路603が加わり、図4に比較して部102から基地局106の間に3つの通信経路を有する。
したがって、通信経路602が遮断され、かつ中継器110_2が故障して通信経路601が遮断されても、中継器110_2の代わりに中継器110_28を用いることにより、通信経路601及び通信経路602に換えて、通信経路603を再構成して、第1通信部102から基地局106の間における通信が可能となる。
このため、図8(a)の場合には、図4に比較してより通信経路の選択の冗長性が向上するため、図4の構成に対してより安定して、環境データをデータ管理サーバに対して送信することができる。
図8(b)は、図4に比較して部102_1が、中継器110_1の通信可能範囲110_1Aと、中継器110_5の通信可能範囲110_5Aと、中継器110_18の通信可能範囲110_18Aとが重なる部分に配置されている。
すなわち、図4に対して、中継器110_1に隣接させて、中継器110_18が配置され、第1通信部102_1が、中継器110_1、中継器110_18及び中継器110_5の各々の通信可能範囲110_1A、通信可能範囲110_18A、通信可能範囲110_5Aそれぞれが重なる領域に配置されている。
これにより、第1通信部102_1は、通信可能範囲110_1A、通信可能範囲110_18A、通信可能範囲110_5Aのいずれかを通信経路を構成する中継器として使用することができる。
このため、通信経路602が遮断され、かつ中継器110_1が故障して通信経路601が遮断されても、中継器110_1の代わりに中継器110_18を用いることにより、通信経路601及び通信経路602に換えて、通信経路604を再構成して、第1通信部102から基地局106の間における通信が可能となる。
このため、図8(b)の場合には、図8(a)の場合と同様に、図4に比較してより通信経路の選択の冗長性が向上するため、図4の構成に対してより安定して、環境データをデータ管理サーバに対して送信することができる。
本実施形態により、第1通信回線が、基地局106と、計測センサ101の接続されている第1通信部102との間に3個が設けられていることで、第1通信回線が遮断され、かつ第1通信回線における通信経路の2個が遮断されても、残りの一個の通信経路を用いて基地局106と第1通信部102との通信を継続することが可能となる。
さらに、中継器110の通信可能範囲に対して3個以上の複数の他の中継器110を設けることにより、基地局106と計測センサ101との間の通信の安定性をさらに向上させる通信形態とすることができる。特に、環境データの取得が重要な地域に対しては、他の地域における中継器110の各々の通信可能範囲に配置される他の中継器110の数を増加させ、通信の遮断をより抑制する構成としてもよい。
このため、第1通信回線における通信経路のいずれかが遮断されても、基地局106と第1通信部102との他の通信経路により通信を継続することが可能となる。
結果として、本実施形態によれば、従来例のように、基地局106と第1通信部102との通信が完全に遮断される確率を図1に比較してより低減することができ、災害時における重要な環境データの数値の取得を、従来例に対して確実に行うことができる。
図9は、中継器を配置する高さについて説明する図である。
図9(a)は、平地に中継器110を配置する例を示している。第1通信部102は、地面Eに対して置かれている(配置されている)。
遮蔽物251及び遮蔽物252の各々は、例えば、建造物や、樹木や草などであり、特に葉が多い樹木などであるとその水分により、空間を伝搬する電波の強度は、空気中を伝搬する場合に比較してより減衰する。
そのため、第1通信部102及び中継器110_31間に伝搬する電波を遮蔽物251が遮蔽しないように、中継器110_31の高さH1は、第1通信部102と中継器110_31とを結ぶ直線L1が遮蔽物251と接触しない数値として設定する。
また、中継器110_31の電波は、直下の送受信装置とのデータの送受信を想定していないため、直下の領域においては電波強度が弱い。
このため、中継器110_31の放射する電波強度が第1通信部102_1の受信可能な強度となる位置を実測し、第1通信部102_1の配置位置として電波強度が受信可能な、中継器110_31からの所定の距離DSを設定する。
また、遮蔽物252によって、中継器110_31及び中継器110_32間における送受信の電波が遮蔽されることを抑制する場合がある。
このため、中継器110_31と中継器110_32との高さを、中継器110_31と中継器110_32とを結ぶ直線L2が遮蔽物252と接触しない距離として設定する。
図9(b)は、山間部に中継器110を配置する例を示している。第1通信部102は、地面Eに対して置かれている(配置されている)。
上述したように、遮蔽物252から遮蔽物254が葉が多い樹木などであるとその水分により、空間を伝搬する電波の強度は、空気中を伝搬する場合に比較してより減衰する。
このため、山(あるいは丘陵)Mの斜面や山頂部における配置位置P1において中継器110_33を配置する場合、配置位置P1において所定の高さH2に中継器110_33を配置することが望まれる。
すなわち、上述した所定の高さH2は、第1通信部102と中継器110_33とを結ぶ直線L3が遮蔽物252から遮蔽物254の各々と接触しない数値として設定する。
これにより、第1通信部102と中継器110_33との間において伝搬する電波の強度を減衰することを抑制できる。
特に、計測センサ101が計測する環境データが放射線の線量や、有害ガスの濃度などの場合、時間経過とともに線量や濃度が低下してしまい、通信経路の遮断状態において環境データが最大値であり、通信経路が復旧した時点で環境データが低下した場合、最も重要な環境データの数値を取得できないことになる。
本実施形態により、第1通信回線が、基地局106と、計測センサ101の接続されている第1通信部102との間に2個の通信経路を有している。
このため、第1通信回線のいずれかの通信経路が中継器の故障などにより遮断されても、第1通信回線における他の通信経路を利用することにより、基地局106と第1通信部102との通信を継続することが可能となる。
結果として、本実施形態によれば、従来例のように、基地局106と第1通信部102との通信が完全に遮断される確率を低減することができ、災害時における重要な環境データの数値の取得を、従来例に対して確実に行うことができる。
また、上述した本実施形態においては、一つの第1通信部102に対して一個の計測センサ101が接続される構成として説明したが、種類の異なる複数の計測センサ101や、配置位置が異なる複数の計測センサ101を接続する構成としてもよい。
また、上述した本実施形態において計測センサ101及び第1通信部102の各々が個別の筐体に格納されて配置する構成とし、有線あるいは無線で接続される構成(計測センサD2)としてもよい。
また、計測センサ101及び第1通信部102の各々を同一の筐体に格納される構成(計測センサD1)としてもよい。
また、災害対応通信システムは、異なる種類の対象物質を計測する計測センサ装置D1及び計測センサ装置D2の各々を混在させた構成としてもよい。
図10は、本発明の他の実施形態による計測データ収集システムの構成例を示す図である。図10において、計測センサ101_1から計測センサ101_n(図10において、n=3)の各々は、周囲の環境データ(例えば、放射線の線量など)を計測するセンサであり、第1通信部102及び第2通信部103の各々に接続されている。本実施形態においては、計測センサ101が計測する環境データを、例えば、原子力発電所500から放射される放射線の線量のデータとして説明する。計測センサ101_1から計測センサ101_nの各々を総称する場合、単に計測センサ101と示す。
図10に示す計測データ収集システムは、図5の構成における第1通信回線と並列に運用される、第2通信部103により構成される第2通信回線が備えられている。
また、第2通信部103は、第1通信部102と同様に、計測センサ101とのデータ(環境データを含む)の送受信を行い、有線あるいは無線のいずれの通信方式を用いてもよい。
第2通信部103は、第2通信回線によって、計測センサ101が計測した環境データをデータ管理サーバ105に送信する。第2通信回線は、例えば、一般的な有線あるいは無線による回線網や、有線及び無線を複合したインターネットなどの情報通信網である。
また、第2通信部103は、計測センサ101とのデータ(環境データを含む)の送受信を有線あるいは無線のいずれの通信方式を用いてもよい。
上述した他の実施形態によれば、第1通信回線と第2通信回線とにより、通信回線の冗長性が向上し、第1通信回線の全ての通信経路が中継器の故障などにより遮断されても、他の通信経路として第2通信回線における通信経路を利用することにより、データ管理サーバ105と第1通信部102との通信を継続することが可能となる。
結果として、本実施形態によれば、データ管理サーバ105と各計測センサ101との通信が完全に遮断される確率を低減することができ、災害時における重要な環境データの数値の取得を、従来例に対して確実に行うことができる。
また、上述した他の実施形態においては、第1通信部102と第2通信部103とが一対の組として説明した。
しかしながら、災害が発生した際には通常時に比較してより細かい間隔で、発生地域及びその近傍の環境データの取得が必要となるため、第2通信部103が設けられておらずに第1通信部102のみが計測センサ101に接続される構成として、災害時により面積的に分解能の高い環境データを取得する構成としてもよい。
また、上述した他の実施形態の災害対応通信システムにおいては、一つの第1通信部102及び第2通信部103の組に対して一個の計測センサ101が接続される構成として説明したが、種類の異なる複数の計測センサ101や、配置位置が異なる複数の計測センサ101を接続する構成としてもよい。
また、上述した他の実施形態の災害対応通信システムにおいて、災害対応通信システムは、計測センサ101、第1通信部102及び第2通信部103の各々が個別の筐体に格納されて配置する構成としている。
しかしながら、災害対応通信システムは、計測センサ101及び第1通信部102が一つの筐体(例えば、計測センサ装置D1)に搭載され、第2通信部103が他の筐体に搭載され、第2通信部103が計測センサ装置D1に対して有線あるいは無線で接続される構成としてもよい。
逆に、災害対応通信システムは、計測センサ101及び第2通信部103が一つの筐体(例えば、計測センサ装置D2)に搭載され、第1通信部102が他の筐体に搭載され、第1通信部102が計測センサ装置D2に対して有線あるいは無線で接続される構成としてもよい。
また、災害対応通信システムは、計測センサ101、第1通信部102及び第2通信部103の各々が一つの筐体に搭載された計測センサ装置D3とし構成してもよい。
また、災害対応通信システムは、計測センサ装置D1、計測センサ装置D2及び計測センサ装置D3の各々を混在させた構成としてもよい。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
101…計測センサ
101A1~101A4,101B1~101B4…配置密度
102…第1通信部
103…第2通信部
105…データ管理サーバ
106…基地局
110,110_1~110_12,110_20~110_22,110_31~110_33…中継器
110_1A~110_12A,110_20A~110_22A…通信可能範囲
200…災害対策センター
500…拡散源
601~603…通信経路
A,A1~A4,B1~B4…領域

Claims (10)

  1. LPWA規格の通信方式による第1通信回線を用いて、所定の拡散源から拡散される拡散物質に関連した数値である環境データの送受信を行う計測データ収集システムであり、
    前記環境データを取得する計測センサと、
    前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理サーバと、
    前記計測センサと接続された前記第1通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なう第1通信部と
    を備え、
    前記計測センサが前記拡散源の周囲の複数の領域において離間して複数個配置されており、前記計測センサの配置される密度である配置密度が各前記領域の地理的特徴に対応した所定のルールにより決定され、前記地理的特徴は地形の特徴、気候の特徴、植生の特徴、交通の特徴、及び、人口の特徴を含み、
    前記ルールが、災害が発生した際に所定の避難場所への避難に用いられる避難経路に沿った前記領域に、他の前記領域に比較して高い前記配置密度で前記計測センサを配置させる
    ことを特徴とする計測データ収集システム。
  2. 前記ルールが、前記領域の人口密度の増加に対応させて前記計測センサの前記配置密度を増加させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の計測データ収集システム。
  3. 前記ルールが、前記拡散源を基準として風上にある前記領域に対して、前記拡散源を基準として風下にある前記領域における前記計測センサの前記配置密度を高くする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の計測データ収集システム。
  4. 前記ルールが、前記領域における単位面積当たりの樹木数を示す立木密度が高くなるに従い、当該領域の前記計測センサの前記配置密度を高くする
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の計測データ収集システム。
  5. 前記ルールが、前記領域が当該領域の周囲の他の領域に対する海抜の低さに応じて前記計測センサの前記配置密度を高くする
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の計測データ収集システ
    ム。
  6. 前記計測センサにより計測される計測対象の前記環境データが、前記拡散源から拡散される人体に悪影響を及ぼす拡散物質に関する数値である
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の計測データ収集システム。
  7. 前記計測センサにより計測される前記環境データが、前記拡散物質である放射性物質から放射される放射線の線量である
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の計測データ収集システム。
  8. 前記計測センサが、前記拡散源から30km以内に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の計測データ収集システム。
  9. 前記第1通信回線とともに、所定の通信方式の第2通信回線が備えられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の計測データ収集システム。
  10. LPWA規格の通信方式による第1通信回線を用いて、所定の拡散源から拡散される拡散物質に関連した数値である環境データの送受信を行う計測データ収集方法であり、
    計測センサが、前記環境データを取得するデータ計測過程と、
    データ管理サーバが、前記計測センサからの前記環境データを管理するデータ管理過程と、
    第1通信部が、前記計測センサと接続された前記第1通信回線により前記データ管理サーバとのデータ通信を行なう第1通信過程と
    を含み、
    前記計測センサが前記拡散源の周囲の複数の領域において離間して複数個配置されており、前記計測センサの配置される密度である配置密度が各前記領域の地理的特徴に対応した所定のルールにより決定され、前記地理的特徴は地形の特徴、気候の特徴、植生の特徴、交通の特徴、及び、人口の特徴を含み、
    前記ルールが、災害が発生した際に所定の避難場所への避難に用いられる避難経路に沿った前記領域に、他の前記領域に比較して高い前記配置密度で前記計測センサを配置させる
    ことを特徴とする計測データ収集方法。
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