以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係るインテリア支援システムとしての支援システム10は、対象とする顧客についてインテリア要素(インテリアエレメント)としてのインテリア用品の選択を支援する。また、本実施形態に係る支援システム10は、顧客の建物としての住宅の各部屋について顧客の嗜好に沿う雰囲気となるようにインテリア用品の選択等を支援する。
本実施形態においてインテリア用品(インテリア要素)には、材質(素材)や色等の仕様が部屋の雰囲気に影響を及ぼす床、壁、巾木、天井などの内装材が含まれる。また、インテリア用品には、所謂インテリアを構成して部屋の雰囲気に影響を及ぼす各種の家具製品、各種の家電製品、ラグ(カーペット)、カーテン、照明器具、及び絵画などの装飾品等が含まれる。例えば、照明器具には、スタンド、ペンダント、ブラケット、ダウンライトなどの副照明器具が含まれ、シーリングライトなどの主照明器具が含まれてもよい。
住宅及び住宅内の各部屋は、インテリア要素(インテリア用品)の組み合わせにより、雰囲気が和風(和様式)、北欧風(北欧様式)等の各種の様式(スタイル:Style)及び人の感じるティスト(嗜好)が得られる。本実施形態では、顧客の嗜好(ティスト:taste)に沿う雰囲気が得られるようにインテリア用品の選択を支援することを含む。以下の説明において、スタイルには、部屋の雰囲気及びインテリア用品の雰囲気から得られる様式が含まれ、ティストには、人(居住者)が感じる部屋の雰囲気及びインテリア用品の雰囲気が含まれ、部屋及びインテリア用品の雰囲気には、スタイル及びティストが含まれる。
図2には、本実施形態に係る支援システム10の概略構成がブロック図にて示されており、図1には、支援システム10の主要部が機能ブロック図にて示されている。
図2に示すように、本実施形態に係る支援システム10は、データ処理装置12を備えている。データ処理装置12は、CPU14A、ROM14B、RAM14C及び不揮発性記憶媒体としてのストレージ14Dを備え、これらがアドレスバス、データバス及び制御バス等のバス14Eによって接続されている。また、データ処理装置12には、取得手段及び提示手段としての通信インターフェイス等を含む入出力インターフェイス(入出力I/F)16が設けられ、入出力I/F16がバス14Eに接続されている。
入出力I/F16には、入力デバイスとしてのキーボード18Aやマウス18B、及び表示デバイスとしてのモニタ20の各々が接続されている。データ処理装置12は、モニタ20に表示したユーザインターフェイス(UI)に応じてキーボード18Aやマウス18Bにより入力操作されることで、各種の情報の入力が可能となっている。なお、データ処理装置12は、入出力I/F16にメモリカードやUSBメモリ等の半導体記憶媒体、CD、DVD等の光記憶媒体などの記憶デバイスに対してデータの書き込み及び読み出しが可能な入出力機器が接続されてもよい(図示省略)。
データ処理装置12は、CPU14AがROM14B及びストレージ14Dに記憶されたプログラムを読出しRAM14Cに展開しながら実行することで所定の機能が実現される。また、データ処理装置12には、記憶手段としての記憶部22が設けられており、記憶部22が入出力I/F16に接続されている。記憶部22には、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの大容量の記憶媒体が用いられており、記憶部22が設けられることで、データ処理装置12がデータサーバとして機能する。
支援システム10では、データ処理装置12(入出力I/F16)がLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)や公衆通信回線網などのネットワーク(図示省略)に接続されている。
データ処理装置12には、データ処理装置12と共に、住宅の建築や改装(リフォーム)等の建築業務を担う住宅メーカに設けられた顧客情報記憶部24及び設計情報記憶部26が接続されている。
顧客情報記憶部24には、顧客情報が蓄積されており、顧客情報には、住宅メーカの顧客(住宅メーカにおいて建築した住宅やリフォームした住宅に居住している顧客)に関する各種の情報が含まれる。顧客情報には、顧客の年齢、性別、職業、同居する家族構成、趣味、嗜好などの各種の情報が含まれる。また、顧客情報には、同居する家族の各々についての年齢、性別、職業、趣味、嗜好などの各種の情報が含まれる。また、顧客情報記憶部24に記憶される顧客情報は、例えば、住宅メーカの営業担当が顧客サーバ(図示省略)に入力した情報が用いられ、住宅の新築や改修(リフォーム)などの各種の打ち合わせのタイミングにおいて営業担当が顧客シート(アンケートシート)やアフターサービスシート等によって収集して蓄積される。データ処理装置12は、顧客情報記憶部24から顧客ごとの顧客情報を取得する。
設計情報記憶部26には、顧客の住宅についての建物情報を構成する建築情報(建築データ)が記憶されており、建築情報(建物情報)は、顧客の入居時(新築時又はリフォーム時等)の住宅についての各種の情報が含まれる。建築情報には、住宅の間取り図、各部屋の寸法データなどが含まれると共に、建築情報には、各部屋の床、壁、巾木、天井などの仕上り(材質や色など)を示す仕様データ、電気配線図を示すデータ及び照明器具を示す器具データなどが含まれる。このような建築情報は、例えば、CADシステムによって作製されたデータを用いることができ、3次元のCADシステムのデータであることがより好ましい。
また、設計情報記憶部26に記憶される建築情報(建物情報)には、各部屋について、家具製品、家電製品、照明器具(ペンダント、ブラケット、スタンド、ダウンライト等)、ラグ(絨毯)、カーテン等のインテリア用品の配置、各インテリア用品の形状、寸法、色調等の部屋の雰囲気に影響する情報が含まれる。
データ処理装置12は、各顧客の住宅について入居時の建築情報を設計情報記憶部26から取得する。なお、建築情報は、記憶デバイスに記録され、記憶デバイスを介してデータ処理装置12に入力されてもよい。また、住宅についてリフォーム等が行われることで、住宅についての建築情報が更新される。
データ処理装置12には、スタイル情報記憶部28が接続されている。スタイル情報記憶部28には、インテリアコーディネータによって作製されたコーディネート情報が記憶されている。データ処理装置12は、スタイル情報記憶部28からコーディネート情報を取得する。
コーディネート情報には、インテリアコーディネータがスタイル(又はスタイルとティスト)に応じてコーディネートした部屋の内装及びインテリア用品に関する情報(データ)が含まれ、コーディネート情報には、床仕上り、壁(巾木を含む)仕上り、天井の仕上り、インテリア用品の配置、及び配置するインテリア用品を特定する情報が含まれる。
また、コーディネート情報には、床、壁、天井等の内装材、及び各種のインテリア用品の各々について、インテリアコーディネータが判定したスタイル(又はスタイルとティスト)についての情報が含まれる。また、コーディネート情報には、スタイル(又はスタイルとティスト)を判定するための写真画像(カラー画像データ)が含まれる。
データ処理装置12では、住宅の建築情報を取得することで、各部屋について床、壁、天井の仕上り、インテリア用品の配置等が把握可能になると共に、部屋の雰囲気(スタイル及びティスト)の把握が可能となっている。また、データ処理装置12は、コーディネート情報を取得することで、建物情報(建築情報と同様)に含まれる各部屋についての雰囲気に対応するスタイル及びティストの把握が可能となる。さらに、データ処理装置12は、コーディネート情報を取得することで、インテリア用品の各々についての雰囲気に対応するスタイル及びティストの把握が可能になっている。
なお、データ処理装置12は、建物情報やコーディネート情報が記録された記録媒体から読み出して取得してもよい。また、コーディネート情報は、新たなインテリアプランがコーディネートされることで更新(追加)される。
データ処理装置12には、ネットワークを介して複数の製品サーバ30に接続可能とされており、製品サーバ30は、インテリア用品を製造する製造メーカやインテリア用品を販売する販売店に設置されている。製品サーバ30は、家具製造メーカ(家具販売店でもよい)、家電メーカ(家電販売店でもよい)、照明器具メーカ(販売店でもよい)等に設けられる。また、製品サーバ30は、建築資材、ラグ、カーテン等のインテリア用品の製造メーカ(販売店でもよい)に設けられる。
製品サーバ30の各々には、製品としてのインテリア用品に関する用品情報としての製品情報が格納されている。データ処理装置12は、製品サーバ30の各々から提供されるインテリア用品に関する製品情報を取得する。インテリア用品に関する製品情報には、形状、寸法(サイズ)等に加え、色(柄)等の製品の雰囲気や製品を部屋に配置した際の部屋の雰囲気が把握可能な情報が含まれており、製品情報には、製品の図面データや当該製品の写真画像などの画像情報が含まれる。
また、支援システム10では、データ処理装置12を介して製品サーバ30に格納されているインテリア用品の購入が可能とされており、製品情報には、価格、納期、納入可能な販売店などの情報が含まれてもよい。データ処理装置12は、各製品サーバ30からインテリア用品についての製品情報を受け付け、受け付けた製品情報を閲覧可能とすることで、インテリア用品の販売を支援する。データ処理装置12は、受け付けた製品情報について各種のフィルタ処理を行うことで仕分けして記憶部22に閲覧可能に格納する。これにより、データ処理装置12は、記憶部22に格納したインテリア用品について閲覧可能とするデータサーバとして機能する。
一方、データ処理装置12には、複数の端末装置32がネットワークを介して接続可能とされている。端末装置32には、ノートパソコン(ノートPC)やタブレット端末等が適用され、デスクトップパソコンやスマートフォンなどが適用されてもよい。
支援システム10では、端末装置32において顧客を特定する顧客ID及びパスワードが設定されることで、顧客が顧客ID及びパスワードを用いてデータ処理装置12に接続し、記憶部22に格納されたインテリア用品の閲覧が可能となる。
図1に示すように、データ処理装置12には、受付手段としての受付部34、及び提示手段としての出力部36が形成されている。受付部34及び出力部36は、入出力I/F16によって実現される。また、受付部34は、キーボード18A及びマウス18Bによって実現されてもよい。受付部34は、ネットワークを介して入力される製品情報、コーディネート情報、建築情報(建物情報)、顧客情報、及び端末装置32等から入力される閲覧要求などを受け付ける。また、出力部36は、閲覧要求に応じた閲覧情報などを端末装置32等に出力する。これにより、端末装置32等では、閲覧要求等の各種の情報の入力、及び閲覧要求に応じた情報の閲覧が可能になっている。
また、データ処理装置12には、学習部40、フィルタ部42、スタイル/嗜好判定部44、嗜好/スタイル抽出部46及び選択部48が形成されている。データ処理装置12では、CPU14AがROM14B及びストレージ14Dに記憶された所定のプログラムを実行することにより、学習部40、フィルタ部42、スタイル/嗜好判定部44、嗜好/スタイル抽出部46及び選択部48の機能が実現される。
受付部34は、スタイル情報記憶部28からコーディネート情報が入力されることで、入力されたコーディネート情報を学習部40に出力する。学習部40は、コーディネート情報に基づいて機械学習を行うことで、建築情報及び建物に配置されたインテリア用品の各々の製品情報から各部屋のスタイル及びティストとしての雰囲気情報(第1雰囲気情報)を判定するための学習済みモデル(第1学習済みモデル)を作成する。また、学習部40は、コーディネート情報に基づいて機械学習を行うことで、各インテリア用品の製品情報から製品(インテリア用品)ごとのスタイル及びティストとしての雰囲気情報(第2雰囲気情報)を判定するための学習済みモデル(第2学習済みモデル)を作成する。学習部40において作成された第1及び第2学習済みモデルは、各々ストレージ14D(記憶部22でもよい)に格納される。なお、以下では、部屋及びインテリア用品の雰囲気を形成するスタイル及びティストに関する情報を各々第1及び第2雰囲気情報として説明する。
受付部34は、製品サーバ30の各々から入力されるインテリア用品の製品情報を受け付け、受け付けた製品情報をフィルタ部42に出力する。フィルタ部42は、製品情報に基づいてインテリア用品ごとに品目、サイズ、形状、色などに応じて仕分けるフィルタ処理を実行する。また、フィルタ部42は、生成手段として機能し、フィルタ部42は、ストレージ14Dに格納された第2学習済みモデルを読み出し、学習済みモデルを用いてインテリア用品ごとに第2雰囲気情報(スタイル及びティストに関する情報)を判定する。
フィルタ部42では、フィルタ処理を行うことでインテリア用品の各々について定まる品目、サイズ、形状、色及び第2雰囲気情報等を属性情報として付加し、記憶部22に格納する。これにより、記憶部22には、各インテリア用品について製品情報に属性情報が付加されて格納され、記憶部22には、属性情報に基づいてインテリア用品が抽出可能とされたデータベースが形成される。
また、受付部34では、顧客情報記憶部24から入力される顧客情報、及び設計情報記憶部26から入力される建築情報(建物情報)を受け付けて、顧客情報及び建築情報をスタイル/嗜好判定部44に出力する。スタイル/嗜好判定部44では、顧客情報と建築情報とを関連付ける。また、スタイル/嗜好判定部44は、生成手段として機能し、スタイル/嗜好判定部44は、第1学習済みモデルを読み出し、住宅の建築情報及び住宅内のインテリア用品の製品情報から各部屋のスタイル及びティストとしての第1雰囲気情報を判定する。
スタイル/嗜好判定部44は、顧客情報、建築情報、顧客の嗜好、各部屋の第1雰囲気情報を関連付けてストレージ14D(記憶部22でもよい)に格納する。これにより、ストレージ14Dには、顧客ごとに、顧客情報(顧客IDやパスワードを含む)、建築情報、インテリア用品の製品情報及び各部屋についての第1雰囲気情報などの顧客データが格納される。
さらに、受付部34は、顧客が端末装置32からインテリア用品についての閲覧要求等を受け付けると、閲覧要求等を嗜好/スタイル抽出部46に出力する。嗜好/スタイル抽出部46では、閲覧要求を入力した顧客が居住する住宅の建物情報及び第1雰囲気情報等を読み出して、閲覧要求等に共に選択部48に出力する。
選択部48は、記憶部22(インテリアデータベース)から閲覧要求等により指定されたインテリア用品の製品情報を選択して読み出し、出力部36に出力する。また、選択部48は、出力したインテリア用品等を特定可能とするログ情報を作成し、作成したログ情報を顧客に関連付けて顧客データに格納する(図示省略)。嗜好/スタイル抽出部46は、ログ情報に基づいて顧客の嗜好の変化(第1雰囲気情報の変化)等を判定し、選択部48は、その判定結果に基づいた製品の抽出が可能となっており、嗜好/スタイル抽出部46及び選択部48は、抽出手段として機能する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
支援システム10では、データ処理装置12に各種の情報を入力することで、データ処理装置12が顧客のインテリア用品の選択支援が可能となる。図3には、データ処理装置12において顧客のインテリア用品の選択支援のためのデータ処理の概略が流れ図にてしめされている。
図3に示すように、データ処理装置12は、ステップ100においてコーディネート情報を受け付けた否かを確認し、コーディネート情報を受け付けると、ステップ100において肯定判定してステップ102に移行する。ステップ102では、受け付けたコーディネート情報を取得し、ステップ104では、コーディネート情報を用いて機械学習を行うことで、学習済みモデル(第1及び第2学習済みモデル)を生成する。
支援システム10では、インテリアコーディネータがコーディネートした各種のスタイルやティストのインテリアプランが用いられてコーディネート情報が作成されてスタイル情報記憶部28に格納される。コーディネート情報には、インテリアプランを示す写真画像等の画像情報や各部材(インテリア用品)の仕様(仕上り)などが含まれる。すなわち、コーディネートされたインテリアプランには、設定したスタイル及びティストに合わせた床材、壁材(壁材及び巾木材)、天井材などが用いられる。また、インテリアプランには、設定したスタイル及びティストに合わせたサイズ、形状、色や嗜好のインテリア用品が配置される。
データ処理装置12には、雰囲気情報(スタイル及びティスト)について二次元の座標が設定されている。図4には、本実施形態に係る座標としてのマップMpが図表にて示されている。
マップMpは、雰囲気情報としてのスタイル及びティストの相関関係の一例が図表(マトリックスチャート)にて示されている。図4に示すように、マップMpは、横軸の一方が「シンプル」、横軸の他方が「高級」(シンプル−高級)とされ、縦軸の一方が「リラックス」、縦軸の他方が「フォーマル」(リラックス−フォーマル)とされている。マップMpでは、複数のスタイル及ティストについて、各々が数値化されることで相対的な位置関係が座標上に示される。なお、マップMpにおける横軸及び縦軸は、一例を示すものであり、異なる雰囲気情報及び近似している雰囲気情報を把握可能であれば、任意のパラメータを用いることができる。
マップMpにおいては、相関関係を有するスタイル及びティストごとに凡その区分けがなされており、マップMpでは、一例としてムードA〜Fとして表している。マップMpでは、例えば「シンプル」よりも「高級」側において、「フォーマル」側から「リラックス」側に向けて、ムードA、B、Cが設定されている。また、マップMpでは、「フォーマル」と「リラックス」との中間位置において、「高級」よりも「シンプル」側においてムードDが設定され、ムードDよりも「シンプル」側にムードEが設定され、ムードEの「フォーマル」側にムードFが設定されている。
また、ムードA〜Fの各々では、スタイル及びティストについて、さらに強い相関関係をフィーリングが設定されている。例えば、ムードAでは、「フォーマル」側にフィーリングaが設定され、「高級」側にフィーリングbが設定されており、ムードBでは、中央部にフィーリングcが設定されている。また、ムードCでは、「フォーマル」側にフィーリングdが設定されていると共に、フィーリングdの「シンプル」側にフィーリングeが設定され、フィーリングdの「リラックス」側にフィーリングfが設定されている。さらに、ムードDでは、「高級」側にフィーリングgが設定され、フィーリングgの「シンプル」側かつ「リラックス」側、及び「シンプル」側かつ「フォーマル」側に、各々フィーリングh、iが設定されている。また、ムードEでは、「リラックス」側及び「フォーマル」側に各々フィーリングj、kが設定され、ムードFでは、「リラックス」側及び「シンプル」側に、各々フィーリングl、mが設定されている。
コーディネート情報は、コーディネートされた複数のインテリアプランが用いられており、インテリアプランの各々は、複数のインテリア用品が組み合わせられることで、所定のスタイル及びティスト(雰囲気情報)が得られている。
データ処理装置12では、学習部40がコーディネート情報に含まれる複数のインテリアプラン(インテリア用品の組み合わせ)を教師データとして機器学習を行って学習済みモデル(第1学習済みモデル)を生成する。第1学習済みモデルは、建物情報(例えば、間取り図などを含む建築情報)における各部屋の仕様及びインテリア用品の配置等から得られる雰囲気に基づいて部屋の第1雰囲気情報(スタイル及びティスト)を判定する。第1学習済みモデルは、部屋の仕様(床材、壁材、巾木材、天井材、窓、部屋の広さ及び天井高さなど)及びインテリア用品の配置等からその部屋の第1雰囲気情報を判定可能となっている。
また、学習部40では、複数のインテリアプランに含まれるインテリア用品、及び複数のインテリアプランの各々のスタイルとティスト(雰囲気情報)を教師データとして機械学習を行うことで、学習済みモデル(第2学習済みモデル)を生成する。この第2学習済みモデルは、インテリア用品について製品情報(形状、サイズ、色や雰囲気)から第2雰囲気情報(スタイル及びティスト)を判定可能とする。
これにより、データ処理装置12では、建築情報(建物情報)及びインテリア用品の製品情報から各部屋の第1雰囲気情報を判定するための第1学習済みモデル、及びインテリア用品の製品情報から各インテリア用品の第2雰囲気情報を判定するための第2学習済みモデルが生成される。
第1及び第2学習済みモデルにより判定される第1及び第2雰囲気情報は、数値化されることで、マップMp上における座標位置で表すことができる。すなわち、コーディネート情報における各インテリアプランのスタイル及びティスト(雰囲気情報)をマップMp上の座標位置で表すことで、学習済みモデル(第1及び第2学習済みモデル)は、雰囲気情報の判定結果をマップMp上の座標位置として得ることが可能となる。これにより、部屋の雰囲気やインテリア用品の雰囲気の対比が容易になり、同様の雰囲気又は雰囲気情報の部屋やインテリア用品の選択が容易になる。
図3では、コーディネート情報に基づいて学習済みモデルを生成すると、ステップ106に移行して、学習済みモデルをストレージ14Dに格納する。
次のステップ108では、インテリア用品の製品情報を受け付けたか否かを確認し、製品情報を受け付けるとステップ108において肯定判定して、ステップ110に移行する。なお、ステップ100において否定判定されると、ステップ108に移行する。
ステップ110では、受け付けたインテリア用品の製品情報を取得し、ステップ112では、取得した製品情報により特定されるインテリア用品に対してフィルタ処理を行う。
インテリア用品に対するフィルタ処理においては、製品情報に基づいて品目、サイズ、形状、色などに応じて仕分けて、仕分けした各々の要素に基づいて検索可能とする属性情報を付加する。また、フィルタ処理においては、ストレージ14Dに格納している学習済みモデルを読み出し、第2学習済みモデルを用い、インテリア用品についての第2雰囲気情報を判定する。この第2雰囲気情報は、そのインテリア用品がどのようなスタイル及びティストのインテリアに合うかなどのその製品の適性を判定可能にする。これにより、例えば、インテリア用品について、雰囲気情報がマップMp(図4参照)上でどの位置(スタイル及びティスト:例えば、ムードA〜F又はムードA〜Fにおけるフィーリングa〜m)に対応するかを示すこと(マッピング)ができる。
第2学習済みモデルを用いた判定結果は、属性情報として当該インテリア用品の製品情報に付加される。これにより、製品情報により特定されるインテリア用品は、品目、サイズ、形状、色などに加え、雰囲気情報(第2雰囲気情報)によって検索可能となる。また、インテリア用品は、雰囲気情報に応じてマップMp上にマッピングできるので、雰囲気情報が近似するインテリア用品の抽出が容易になる。
フィルタ処理されたインテリア用品の製品情報は、ステップ114において記憶部22に格納され、これにより、記憶部22には、複数のインテリア用品についてのデータベースが形成される。
ステップ116では、顧客情報を受け付けたか否かを確認する。なお、ステップ108において否定判定されるとステップ116に移行する。また、本実施形態においては、一例として、既存の住宅に居住している顧客を対象としており、顧客情報を受け付ける場合、その顧客が居住している住宅の建築情報が合わせて入力される。
ステップ118では、顧客情報及び建物情報(建築情報)を取得し、ステップ120では、顧客情報及び建物情報に基づいて顧客データを生成する。顧客データには、顧客ID及びパスワードが含まれ、顧客データには、顧客が居住する建物(住宅)における各部屋の雰囲気情報(第1雰囲気情報)が含まれる。
なお、顧客データには、顧客の嗜好情報(例えば、どのようなスタイル及びティストの部屋が好みかを示す情報)が含まれてもよい。顧客の嗜好情報は、インタビューやアンケート等によって取得し、これに居住する部屋のスタイルやティスト等を付加することで得られる。これにより、顧客データには、顧客情報、建物情報、顧客ID、パスワード、顧客の嗜好情報、各部屋の雰囲気情報などが含まれる。
ステップ120では、建築情報に基づいて部屋の雰囲気情報を判定可能とする学習済みモデル(第1学習済みモデル)をストレージ14Dから読み出し、この第1学習済みモデルを用いて各部屋についての床、壁、巾木、天井の各仕様及び部屋に配置されたインテリア用品等に基づき雰囲気情報(第1雰囲気情報)を判定する。
これにより、雰囲気情報は、建物の部屋の各々の雰囲気が、マップMp上でどの位置(スタイル及びティスト)に対応するかを示すことが可能となる。なお、部屋の雰囲気情報を判定する際、その部屋に配置されているインテリア用品についての雰囲気情報が必要となる場合、インテリア用品についての雰囲気情報を判定するための学習済みモデル(第2学習済みモデル)を読み出して判定するようにしてもよい。
ステップ122では、各部屋について判定された雰囲気情報が付加された顧客データをストレージ14Dに格納する。これにより、データ処理装置12には、学習済みモデル(第1及び第2学習済みモデル)、複数の顧客の各々についての顧客データが格納されると共に、記憶部22にインテリア用品のデータベースが形成される。なお、最初の顧客データは、顧客の嗜好情報及び部屋の雰囲気情報の初期値に用いられる。
一方、支援システム10では、データ処理装置12は、所謂ウエブサーバとして機能でき、顧客が端末装置32を用いてデータ処理装置12にアクセスすることで、記憶部22のデータベースに格納されているインテリア用品の閲覧が可能となる。図5には、端末装置32から入力に応じたデータ処理装置12での処理(閲覧処理)の一例が流れ図にて示されている。また、図6(A)〜図6(E)には、端末装置32の表示画像が概略図にて示されている。
図5のフローチャートは、端末装置32がデータ処理装置12に接続されることにより実行され、最初のステップ130において認証処理を行う。顧客には、予め顧客ID(ID)及びパスワードが設定されており、認証処理においては、図6(A)に示す如きログイン画面が端末装置32に表示され、顧客ID及びパスワードの入力が要求される。
端末装置32の表示画像上において顧客ID及びパスワードが入力され、顧客データの顧客ID及びパスワードと一致することで、顧客が認証される。これにより、端末装置32では、図6(B)に示す如き選択画像が表示される。端末装置32では、選択画像上において、「インテリア用品」が選択されることで、インテリア用品としての「収納」、「ラグ」、「ソファー」等の選択が可能になる。また、端末装置32では、インテリア用品として「ラグ」が選択されることで、例えば、「円形状」、「四角形状」などのラグの形状が選択可能となる。
一方、データ処理装置12には、顧客が居住している建物の建物情報が格納されており、インテリア用品を選択する際、選択するインテリア用品を配置する部屋等を指定することで、データ処理装置12は、選択した部屋に合うサイズ、形状のみならず、選択した部屋の雰囲気に合うインテリア用品を提示する。
ここで、図5のフローチャートでは、認証処理が終了すると、ステップ132に移行する。このステップ132では、認証した顧客の顧客データから建物情報を読み出し、建物情報に含まれる間取り図データ(間取り図の画像データ)を端末装置32に送信する。これにより、端末装置32では、図6(C)に示す如き間取り図が表示され、間取り図上においてインテリア用品の配置位置(配置する部屋及びその部屋の中の具体的な位置を指定可能となる。
図5のステップ134では、表示する画像(間取り図)の変更される(部屋が指定される)と、指定された部屋等の画像を表示させるための画像データを送信する。これにより、例えば、端末装置32において、建物50の1階のビューテールーム(洗面室)52が選択されると、図6(D)に示すように、端末装置32の表示がビューテールーム52の拡大表示に切り替わり、ラグの配置位置の指定が可能となる。また、端末装置32では、ラグの配置位置を指定することで、ビューテールーム52の画像に円形状のマーク54が表示される。
これにより、例えば、収納家具(収納)が選択された状態で、建物50の2階の部屋(娘の部屋)56が選択されることで、図6(E)に示すように、部屋56の拡大画像が表示される。また、端末装置32では、収納家具の配置位置として部屋56の奥のコーナー部分が指定されることで、部屋56の画像に収納家具を示すマーク58が表示される。マーク58は、その位置に配置可能な複数の形状が重ねられたものとなってもよい。
図5のフローチャートでは、インテリア用品の品目が選択されて配置位置が指定されることで、対象製品(インテリア用品)を検索する。インテリア用品の検索においては、指定された部屋の位置において、指定されたインテリア用品が適切に配置されるために必要なインテリア用品のサイズ等を設定する。例えば、ラグを配置する場合、ラグの周縁と壁或いは周囲の家具との間隔が数cm〜10cm程度設けられることで美観を向上できることから、部屋の広さ及び周囲の家具等の配置位置に基づいて、ラグの大きさ(サイズ及び形状)が設定される。
また、インテリア用品の検索においては、顧客データから配置する部屋の雰囲気情報(第1雰囲気情報)を読み出し、図4上において部屋の雰囲気情報に近似する複数のインテリア用品を抽出する。雰囲気情報の近似する複数のインテリア用品としては、例えば、インテリア用品のマップMp上における雰囲気情報(第2雰囲気情報)が部屋の雰囲気情報(第1雰囲気情報)との距離が近い順に抽出される。なお、インテリア用品の検索においては、顧客データに含まれる顧客の嗜好情報が適用されてもよい。
このようにして抽出したインテリア用品を示す情報(例えば、画像データなど)は、端末装置32に送信される。これにより、端末装置32では、部屋の雰囲気に近い(又は顧客の嗜好に近似する)複数のインテリア用品が表示される(図示省略)。また、端末装置32では、何れかのインテリア用品が選択されることで、選択されたインテリア用品の情報(例えば、拡大した画像、サイズ等)を表示する。
図5のフローチャートのステップ138では、顧客の選択に応じたインテリア用品の検索を行い、検索したインテリア用品の情報を送信する。これにより、顧客は、端末装置32を操作して、複数のインテリア用品について閲覧が可能になる。
次のステップ140では、端末装置32に表示したインテリア用品から新たなインテリア用品の選択がなされたか否かを確認する。
データ処理装置12では、端末装置32に表示した複数のインテリア用品から一つのインテリア用品を選択されると、選択されたインテリア用品の製品情報から雰囲気情報(第2雰囲気情報)を読み出す。また、データ処理装置12では、読み出した雰囲気情報に近似する複数のインテリア用品を抽出し、抽出したインテリア用品の情報を送信する。これにより、端末装置32には、選択したインテリア用品が表示されると共に、そのインテリア用品と雰囲気情報の近似する複数のインテリア用品が表示される。このインテリア用品の抽出は、新たなインテリア用品が選択されるごとに繰り替えされる。
ここで、データ処理装置12では、端末装置32において一つのインテリア用品が選択されると、選択されたインテリア用品の雰囲気情報に近似する雰囲気情報の複数のインテリア用品を抽出する。
例えば、図4において、例えば、部屋の雰囲気情報(第1雰囲気情報)に対応するインテリア用品の雰囲気情報(第2雰囲気情報)がムードA内の点P1に対応する場合、雰囲気情報(第2雰囲気情報)が最も点P1に近いインテリア用品を選択すると共に、雰囲気情報が点P1の周囲の領域60内の複数のインテリア用品を抽出する。
また、新たに選択されたインテリア用品の雰囲気情報が点P2に対応する場合、顧客の嗜好の変化が矢印(ベクトル)Pvによって表される。ここから、新たに選択されたインテリア用品に近似するインテリア用品の雰囲気情報の範囲は、点P2から矢印Pvの方向に広がる領域62の範囲とする。領域62は、点P2を含む矢印Pvの長さに応じた範囲とされ、矢印Pvの長さが長くなるほど(変化が大きくなるほど)、矢印Pvの方向に広い範囲とされる。これにより、顧客の嗜好が大きく変化した場合、例えば、雰囲気情報の領域62は、ムードAからムードBにかかる範囲とされるので、データ処理装置12は、顧客の嗜好の変化に応じたインテリア用品を提案できる。なお、点P2を含む領域は、点P2を中心とした領域64であってもよい。
図5のステップ140において否定判定されると、ステップ142に移行する。ステップ142では、選択されたインテリア用品が購入されたかを確認する。
ここで、顧客が、端末装置32に表示されたインテリア用品の購入手続きを実行することで、ステップ142で肯定判定されてステップ144に移行する。このステップ144では、購入されたインテリア用品を指定された部屋に配置するように顧客の建物情報を更新する。また、更新された建物情報に応じて、対応する部屋の雰囲気情報(第1雰囲気情報)を更新する。
また、インテリア用品を購入せずに閲覧が終了されると、ステップ142において否定判定されてステップ146に移行する。このステップ146では、インテリア用品についての閲覧情報を示すログ情報として記録する。ログ情報には、閲覧したインテリア用品の各々を特定する情報(例えば、インテリア用品ごとに設定した商品コード等)、そのインテリア用品の雰囲気情報(第2雰囲気情報)、及びインテリア用品ごとの閲覧時間等が含められる。これにより顧客データには、ログ情報が付加されると共に、インテリア用品を閲覧するごとにログ情報が更新される(閲覧情報が追加される)。
一方、データ処理装置12では、予め設定されたタイミング(例えば、数カ月ごと)で顧客データ処理が行われる。顧客データ処理は、顧客ごとに行われる。図7には、顧客データ処理の概略が流れ図にて示されている。
図7のフローチャートでは、最初のステップ150において、ストレージ14Dから対象の顧客の顧客データを読み込む。次のステップ152では、部屋ごとの雰囲気情報(第1雰囲気情報)の変化を比較する。雰囲気情報の変化の比較においては、部屋の雰囲気情報の初期値(顧客が住宅に入居した当初雰囲気情報)と、インテリア用品を購入することにより変化した雰囲気情報(現在の雰囲気情報)とを比較することで、雰囲気情報の変化を検証する。この雰囲気情報の変化は、図4上における初期値の雰囲気情報の座標位置から現在の雰囲気情報の座標位置に向けた矢印(図示省略)によって表すことができ、矢印の方向が雰囲気情報の変化の方向とされ、矢印の長さが雰囲気情報の変化の大きさに対応される。
次のステップ154では、雰囲気情報(第1雰囲気情報)の変化が予め設定された以上の変化か否かを確認し、変化が少ないと判断される場合には、ステップ154において否定判定してステップ156に移行する。
ステップ156では、顧客の嗜好の変化を比較する。顧客の嗜好の変化は、初期値(顧客が住宅に入居した当初の嗜好)と、現在の嗜好とを比較することで検証する。住宅における顧客の嗜好は、部屋の雰囲気(スタイル及びティスト)に現れ、好みの雰囲気の部屋で生活したいと考えることから、本実施形態では、顧客の嗜好の初期値を入居当初の住宅の雰囲気情報に置き換える。この際の雰囲気情報としては、顧客の主たる居室(例えば、リビングルーム、ダイニングルーム)の雰囲気情報や寝室、又は、各部屋の雰囲気情報の平均値(図4上の座標位置の平均)等を適用できる。
また、顧客は、住宅の雰囲気を好みの雰囲気としたいと考え、新たなインテリア用品を購入したり、購入を検討するためにインテリア用品を閲覧したりすることが考えられる。このため、現在の顧客の嗜好には、顧客の購入したインテリア用品の雰囲気情報や顧客が閲覧したインテリア用品の雰囲気情報を適用できる。
ここから、嗜好の変化の比較において、現在の顧客の嗜好は、顧客が購入したインテリア用品の雰囲気情報(第2雰囲気情報)又は購入したインテリア用品を配置した部屋の雰囲気情報(第1雰囲気情報)、或いは閲覧したインテリア用品の雰囲気情報の各々の座標位置(例えば、図4上の位置)の平均値などを用いることができる。なお、平均値を用いる場合、購入したインテリア用品については、閲覧のみのインテリア用品よりも重きが置かれるようにし、閲覧したインテリア用品の雰囲気情報については、インテリア用品ごとの閲覧回数及び閲覧時間の積算値に応じて加重平均を用いることがするようにすることが好ましい。すなわち、閲覧回数の多いインテリア用品や閲覧時間が長いインテリア用品については、そのインテリア用品の雰囲気情報(第2雰囲気情報)に重きが置かれるように雰囲気情報の平均値が算出されることが好ましい。
また、嗜好の変化は、図4上における初期値の雰囲気情報の座標位置(例えば、ムードBにおける点Pa)から現在の雰囲気情報の座標位置(例えば、点Pb、点Pbは異なるムードでもよい)に向けた矢印Tvにより表すことができる。嗜好の変化の方向は、矢印Tvの方向(例えば、点Paから「シンプル」側かつ「リラックス」側に向く方向)とされ、嗜好の変化の大きさは、矢印Tvの長さに対応させることができ、顧客の嗜好の変化の把握が容易になる。
図7において、次のステップ158では、顧客の嗜好(住宅の雰囲気情報)の変化が予め設定された以上に大きく変化しているか否かを確認し、変化が少ないと判断される場合には、ステップ158で否定判定してステップ160に移行する。ステップ160では、現在の部屋の雰囲気情報及び顧客の嗜好を変化履歴(雰囲気情報の変化履歴)として顧客データに付加することで、顧客データを更新する。
一方、ステップ154又はステップ158において肯定判定されると、ステップ162に移行する。例えば、図4上において矢印Tvが、横軸方向及び縦軸方向の何れか少なくとも一方向において大きく変化しており、雰囲気情報が予め設定した値よりも大きく変化していた場合、ステップ154又はステップ158において肯定判定される。
ステップ162では、顧客の住宅についてリフォームを提案すべきタイミング(リフォームの提案タイミング)か否かを確認する。リフォームを提案すべきタイミングとしては、例えば、住宅の築年数が所定年数(例えば10年)以上経過しているか否かを適用できる。リフォームすべきタイミングに達していない場合、ステップ162において否定判定してステップ160に移行する。
また、リフォームすべきタイミングに達していると、ステップ162において肯定判定してステップ164に移行する。このステップ164では、顧客の現在の嗜好に沿うリフォーム案を提案する。このリフォーム案の提案は、例えば、コーディネート情報における複数のインテリアプランにおいて、現在の顧客の嗜好に対応する雰囲気情報のインテリアプランを適用又は参照することができる。
このようにデータ処理装置12では、顧客が端末装置32において指定したインテリア用品を記憶部22から抽出して、顧客に提示する。この際、データ処理装置12では、部屋の雰囲気情報(第1雰囲気情報)又は新たに指定されたインテリア用品の雰囲気情報(第2雰囲気情報)に基づいてインテリア用品を記憶手段から抽出する。これにより、データ処理装置12は、居住者の嗜好に沿うインテリア用品を抽出して提示できるので、顧客に対して、部屋の雰囲気や顧客の嗜好に沿うインテリア用品の選択を支援できる。
また、データ処理装置12は、顧客により指定されたインテリア用品と共に、指定された部屋に配置可能なインテリア用品を記憶部22から抽出する。これにより、顧客は、建物内において配置したい位置に配置できるインテリア用品を選択できるので、部屋の雰囲気や顧客の嗜好に沿うインテリア用品の選択を効果的に支援できる。
さらに、データ処理装置12では、雰囲気が異なることで位置が異なり、雰囲気の変化に応じて位置が変化する座標が設定されたマップMpを用いている。このため、データ処理装置12では、顧客の嗜好の変化や、顧客が閲覧するインテリア用品の雰囲気の変化、すなわち嗜好や雰囲気の相対的な相違の把握を極めて容易にできる。
また、データ処理装置12では、指定されたインテリア用品の雰囲気情報、又は新たに指定されてインテリア用品の雰囲気情報との変化に応じた所定範囲の雰囲気情報のインテリア用品を複数抽出して、顧客に提示する。これにより、顧客の嗜好及び嗜好の変化に合わせたインテリア用品を顧客に提示できるので、顧客の嗜好に沿うインテリア用品の選択を一層効果的に支援できる。
なお、以上説明した本実施形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、雰囲気情報(第1及び第2雰囲気情報)を示す座標(マップ)は、雰囲気を変化させるための異なる条件の各々を座標軸に設定したものであればよく、座標は、二次元に限らず三次元であってもよい。
なお、本実施形態では、住宅のインテリアに適用して説明したが、本発明の技術的思想は、建物のエクステリアにおいても適用できる。