JP2021189042A - 原子力発電プラント - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却材喪失事故が発生した場合であっても、原子炉格納容器の内部が過圧状態となることを防ぐ。【解決手段】原子力発電プラント1000は、原子炉圧力容器4を格納する原子炉格納容器3と、原子炉圧力容器4の内部で生成された蒸気の供給を受けて駆動される蒸気タービン(高圧タービン10)と、原子炉圧力容器4と蒸気タービンとを接続する主蒸気配管7と、蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮する主復水器14と、主蒸気配管7と主復水器14とを接続するタービンバイパス配管19と、主復水器14で生成された水を原子炉圧力容器4に戻す復水ポンプ17a及び給水配管18と、原子炉格納容器3と主復水器14とを接続する又は原子炉格納容器3とタービンバイパス配管19とを接続する蒸気退避配管101と、を備えている。蒸気退避配管には、1つ以上の弁(封止弁110)が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、原子力発電プラント、特に沸騰水型の原子力発電プラントに関する。
沸騰水型の原子力発電プラント(以下、単に「原子力発電プラント」と称する)は、主に、原子炉が格納される原子炉建屋と、発電するための蒸気タービンが格納されるタービン建屋とを備えている。また原子力発電プラントは、原子炉建屋の内部に原子炉格納容器を備えており、この原子炉格納容器の内部に原子炉圧力容器を備えている。
原子力発電プラントは、原子炉圧力容器の内部の燃料集合体が装荷された炉心で発生するエネルギーで、原子炉圧力容器の内部の水を沸騰させて蒸気を発生させる。原子力発電プラントは、主蒸気配管を介して、発生した蒸気をタービン建屋の内部の蒸気タービンに導き、蒸気で蒸気タービンを回転させることで発電する。原子力発電プラントは、蒸気タービンを通過した蒸気を、主復水器に導き、主復水器の内部の伝熱管で冷却して凝縮させて水に戻す。また原子力発電プラントは、主復水器内の水を、復水ポンプ、給水ポンプを用いて給水配管を介して原子炉圧力容器の内部に戻す。
原子力発電プラントにおいて、万が一、主蒸気配管が破断するなどの冷却材喪失事故が発生した場合、原子炉格納容器の内部に放出された蒸気によって、原子炉格納容器の内部の圧力が上昇し、過圧状態となることが懸念される。
そこで例えば特許文献1や特許文献2に記載された原子力発電プラントが提供されている。特許文献1に記載された原子力発電プラントは、原子炉格納容器の内部に設置された圧力抑制プールで原子炉格納容器の内部に放出された蒸気を凝縮するとともに、主復水器の水を原子炉格納容器の内部にスプレイ注水して蒸気を凝縮させ、原子炉格納容器の内部の圧力上昇を抑制する構成のものである。また特許文献2に記載された原子力発電プラントは、原子炉格納容器外に外周プールを設け、外周プール内の水と原子炉格納容器壁面で熱交換することで、原子炉格納容器の内部の蒸気を凝縮させ、原子炉格納容器の内部の圧力上昇を抑制する構成のものである。
特開2015−197394号公報 特開平4−125495号公報
しかしながら、例えば圧力抑制プールの無い、コンパクトで経済的な原子炉格納容器を有する原子力発電プラントを提供する場合、冷却材喪失事故の発生時に、原子炉格納容器の容積が小さいため、原子炉格納容器の内部が短時間で過圧状態になる可能性がある。このような原子力発電プラントでは、スプレイ注水や外周プールで原子炉格納容器の内部の圧力上昇の抑制を開始するまでの時間よりも、原子炉格納容器の内部が過圧状態になるまでの時間が短くなる可能性がある。
原子炉格納容器の内部が過圧状態になることを防ぐために、原子力発電プラントは、フィルタを介して原子炉格納容器の内部の気体を大気放出(ベント)する。これにより、原子力発電プラントは、原子炉格納容器を保護するとともに、放射性物質を含む気体の大気放出を最小化できる。しかしながら、ベントは、少量ではあるものの、放射性物質を含む気体を大気に放出してしまうため、避けることが望ましい。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、仮に冷却材喪失事故が発生した場合であっても、原子炉格納容器の内部が過圧状態となることを防ぐ原子力発電プラントを提供することを主な目的とする。その他の課題解決の目的は、発明を実施するための形態において適宜説明する。
前記目的を達成するため、本発明は、原子力発電プラントであって、炉心を収容する原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器と、前記原子炉格納容器を収容する原子炉建屋と、前記原子炉建屋の外に配置されたタービン建屋の内部に収容され、前記原子炉圧力容器の内部で生成された蒸気の供給を受けて駆動される蒸気タービンと、前記原子炉圧力容器と前記蒸気タービンとを接続する主蒸気配管と、前記蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮する主復水器と、前記主蒸気配管と前記主復水器とを接続するタービンバイパス配管と、前記主復水器で生成された水を前記原子炉圧力容器に戻す復水ポンプ及び給水配管と、前記原子炉格納容器と前記主復水器とを接続する又は前記原子炉格納容器と前記タービンバイパス配管とを接続する蒸気退避配管と、を備え、前記蒸気退避配管には、1つ以上の弁が設けられている構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、仮に冷却材喪失事故が発生した場合であっても、原子炉格納容器の内部が過圧状態となることを防ぐことができる。
第1実施形態に係る原子力発電プラントの模式構成図である。 第2実施形態に係る原子力発電プラントの模式構成図である。 第3実施形態に係る原子力発電プラントの模式構成図である。 第4実施形態に係る原子力発電プラントの模式構成図である。 第5実施形態に係る原子力発電プラントの模式構成図である。 第6実施形態に係る原子力発電プラントの模式構成図である。 第7実施形態に係る原子力発電プラントの模式構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
本第1実施形態は、仮に冷却材喪失事故が発生して、原子炉格納容器の内部の圧力上昇が短時間で発生した場合であっても、原子炉格納容器の内部が過圧状態になることを防いで、放射性物質を含む気体の大気放出を回避する原子力発電プラントを提供することを意図している。
<原子力発電プラントの構成>
以下、図1を参照して、第1実施形態に係る原子力発電プラント1000の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る原子力発電プラント1000の模式構成図である。本実施形態では、原子力発電プラント1000が沸騰水型のプラントである場合を想定して説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る原子力発電プラント1000は、原子炉が格納される原子炉建屋1と、発電するための蒸気タービンが格納されるタービン建屋2とを備えている。
原子力発電プラント1000は、原子炉建屋1の内部に原子炉格納容器3を備え、原子炉格納容器3の内部に原子炉圧力容器4を備えている。原子炉圧力容器4の内部には、燃料集合体が装荷された炉心5が収容されている。原子炉格納容器3の内部において、原子炉圧力容器4の周囲には、ドライウェル6が設けられている。原子炉圧力容器4は、原子炉格納容器3の内部に設置された図示せぬ構造物によって支持されている。本実施形態では、原子力発電プラント1000は、原子炉格納容器3の外部に外周プール21を備えている。ただし、外周プール21は、必ずしも必須のものではなく、削除することもできる。
また、原子力発電プラント1000は、タービン建屋2の内部に、高圧タービン10と、湿分分離器11と、低圧タービン12と、発電機13と、主復水器14と、復水ポンプ17aと、給水ポンプ17bとを備えている。
原子力発電プラント1000は、原子炉圧力容器4の内部の炉心5で発生するエネルギーで、原子炉圧力容器4の内部の水を沸騰させて蒸気を発生(生成)させる。原子炉圧力容器4の内部で発生(生成)した蒸気は、主蒸気配管7によりタービン建屋2へ送られ、高圧タービン10(蒸気タービン)に流入する。主蒸気配管7は、原子炉圧力容器4と高圧タービン10とを接続する配管である。主蒸気配管7の経路上には、主蒸気配管7の原子炉格納容器3側の部分を隔離するための主蒸気隔離弁8と、蒸気の流れを止めるための主蒸気止め弁9とが設けられている。
高圧タービン10を通過した蒸気は、湿分分離器11を通過して低圧タービン12に流入する。高圧タービン10と低圧タービン12の軸には発電機13が接続されている。原子力発電プラント1000は、蒸気で高圧タービン10と低圧タービン12を回転させることにより、発電機13で発電する。
低圧タービン12を通過した蒸気は、主復水器14に流入する。原子力発電プラント1000は、主復水器14の内部に熱交換器16を備えている。熱交換器16は、主復水器14の内部を通過する蒸気と熱交換器16の内部を通過する海水との間で熱交換する。また、原子力発電プラント1000は、タービン建屋2の外部に循環水ポンプ15を備えている。循環水ポンプ15は、海から海水を汲み取り、熱交換器16の内部に循環させる。
原子力発電プラント1000は、低圧タービン12から主復水器14に排出される蒸気を、熱交換器16で海水と熱交換させる。これにより、原子力発電プラント1000は、低圧タービン12から主復水器14に排出される蒸気を凝縮させて水に戻す。主復水器14の内部で蒸気から凝縮された水は、復水ポンプ17aと給水ポンプ17bで加圧され、給水配管18により原子炉圧力容器4の内部に戻される。
主蒸気配管7の途中部分には、蒸気を主蒸気配管7から主復水器14にバイパスして導くためのタービンバイパス配管19が接続されている。タービンバイパス配管19は、一端部が主蒸気配管7の途中部分に接続され、他端部が主復水器14の内部に配置された構成になっている。タービンバイパス配管19の経路上には、蒸気の流れ(流量)を制御するためのタービンバイパス弁20が設けられている。
本実施形態では、原子力発電プラント1000は、原子炉格納容器3のドライウェル6と主復水器14とを接続する蒸気退避配管101(蒸気逃がし配管)を備えている。蒸気退避配管101は、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、原子炉格納容器3の内部から外部に蒸気を逃がすための配管である。原子力発電プラント1000は、仮に冷却材喪失事故が発生して、原子炉格納容器3の内部の圧力上昇が短時間で発生した場合であっても、蒸気退避配管101によって原子炉格納容器3の内部から外部に蒸気を逃がすことで、原子炉格納容器3の内部が過圧状態になることを防ぐことができる。なお、本実施形態では、蒸気退避配管101は、少なくとも一部分が外周プール21の内部を通るように配設されている。
蒸気退避配管101の経路上には、少なくとも1つ以上の、蒸気の流れを止めるための弁(封止弁110)が設けられている。例えば、本実施形態では、蒸気退避配管101の経路上に、2つの封止弁110aと封止弁110bが設けられている。封止弁110aは、蒸気退避配管101の経路上において、原子炉格納容器3のドライウェル6の内側端部の近傍に設けられた弁である。封止弁110bは、蒸気退避配管101の経路上において、原子炉格納容器3と主復水器14との間に設けられた弁である。封止弁110bは、主復水器14の外側で、かつ、主復水器14の近傍の位置に設けられている。ただし、封止弁110aは、原子炉格納容器3の外部に設けることができる。また、封止弁110bは、主復水器14の内部に設けることができる。
封止弁110は、好ましくは、規定以上の圧力(例えば、原子炉格納容器3の設計圧力(最高使用圧力)を0.4MPaとする場合における0.4MPa以上の圧力)で開き、規定未満の圧力で閉じる、安全弁(圧力作動弁)で構成するとよい。これにより、原子炉格納容器3の内部の圧力が低下すると、封止弁110が閉止されるため、原子炉格納容器3から主復水器14への気体の放出量を最小限に抑制できる。なお、主復水器14側の封止弁110bは、逆止弁として機能させてもよい。
係る構成において、原子力発電プラント1000は、仮に、例えば原子炉格納容器3の内部で主蒸気配管7が破断するなどの冷却材喪失事故が発生した場合に、主蒸気配管7の破断口を介して原子炉圧力容器4から原子炉格納容器3の内部に蒸気が流出する。なお、このとき、高圧タービン10側から主蒸気配管7の破断口側にも蒸気が逆流するが、主蒸気隔離弁8及び主蒸気止め弁9が閉止することで逆流は停止する。
主蒸気配管7の破断口を介した原子炉圧力容器4から原子炉格納容器3の内部への蒸気の流出によって、原子炉格納容器3の内部の圧力が上昇する。
原子炉格納容器3の内部の圧力が規定以上の圧力に到達すると、封止弁110a及び封止弁110bが開き、原子炉格納容器3と主復水器14との圧力差によって、原子炉格納容器3の内部のガス(蒸気及び原子炉格納容器3の内部に存在していた窒素ガス)が主復水器14に流入する。
例えば、原子炉格納容器3の設計圧力(最高使用圧力)が0.4MPaで、かつ、主復水器14の内部が真空引きされている原子力発電プラント1000において、仮に、原子炉格納容器3の内部で主蒸気配管7が破断するなどの冷却材喪失事故が発生したとする。この場合に、主蒸気配管7の破断口を介した原子炉圧力容器4から原子炉格納容器3の内部への蒸気の流出によって、原子炉格納容器3の内部の圧力が上昇する。その結果、原子炉格納容器3と主復水器14との圧力差が気体を原子炉格納容器3から主復水器14に移送するための十分な圧力差となる。封止弁110a及び封止弁110bは、原子炉格納容器3の設計圧力(最高使用圧力)である0.4MPaを超えて、設計圧力の2倍の圧力に到達するまでの間に、開く。これにより、原子力発電プラント1000は、冷却材喪失事故の発生直後に原子炉格納容器3の内部が短時間で過圧状態となることを回避できる。しかも、本実施形態では、原子力発電プラント1000は、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できる。
なお、本実施形態では、原子炉格納容器3の内部で主蒸気配管7が破断することで、冷却材喪失事故が発生する場合を想定して説明した。しかしながら、原子力発電プラント1000は、特にこのような場合に限定されるものではなく、原子炉格納容器3の内部を加圧する事象が発生する場合であれば、同様の効果を得られる。
また、本実施形態では、蒸気退避配管101は、一端部が原子炉格納容器3のドライウェル6に配置され、他端部が主復水器14の内部に配置された構成になっている。蒸気退避配管101の他端部の位置は、特に限定されるものではなく、主復水器14の内部の気相部または液相部のどちらに配置されるようにしてもよい。
<原子力発電プラントの主な特徴>
(1)図1に示すように、本実施形態に係る原子力発電プラント1000は、炉心5を収容する原子炉圧力容器4と、原子炉圧力容器4を格納する原子炉格納容器3と、原子炉格納容器3を収容する原子炉建屋1と、原子炉建屋1の外に配置されたタービン建屋2の内部に収容され、原子炉圧力容器4の内部で生成された蒸気の供給を受けて駆動される蒸気タービン(高圧タービン10)と、原子炉圧力容器4と蒸気タービン(高圧タービン10)とを接続する主蒸気配管7と、蒸気タービン(高圧タービン10)から排出された蒸気を凝縮する主復水器14と、主蒸気配管7と主復水器14とを接続するタービンバイパス配管19と、主復水器14で生成された水を原子炉圧力容器4に戻す復水ポンプ17a及び給水配管18と、原子炉格納容器3と主復水器14とを接続する蒸気退避配管101と、を備えている。蒸気退避配管101には、1つ以上の弁(封止弁110)が設けられている。弁(封止弁110)は、蒸気退避配管101を通る蒸気の流れを止める。
このような原子力発電プラント1000は、原子炉格納容器3の内部の気体を蒸気退避配管101で主復水器14の液相に流入させることで、流入した気体中の蒸気の凝縮を促進して、主復水器14の内部の圧力上昇を抑制できる。これにより、原子力発電プラント1000は、原子炉格納容器3の内部の減圧効果を増大できる。その結果、原子力発電プラント1000は、仮に冷却材喪失事故が発生して、原子炉格納容器3の内部の圧力上昇が短時間で発生した場合であっても、蒸気退避配管101によって原子炉格納容器3の内部から外部に蒸気を逃がすことで、原子炉格納容器3の内部が過圧状態になることを防ぐことができる。
(2)本実施形態に係る原子力発電プラント1000では、少なくとも、蒸気退避配管101の原子炉格納容器3の内側部分と蒸気退避配管101の主復水器14の外側部分に、弁(封止弁110)が設けられている。
このような原子力発電プラント1000は、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、原子炉格納容器3側の封止弁110(本実施形態では、封止弁110a)と主蒸気配管7側の封止弁110(本実施形態では、封止弁110b)とで、原子炉格納容器3から主蒸気配管7に流出する蒸気の流れを停止できる。
(3)本実施形態に係る原子力発電プラント1000は、原子炉建屋1の内部に、原子炉格納容器3の外周部分に配置され、かつ、貯水された外周プール21を備えている。蒸気退避配管101は、少なくとも一部分が外周プール21の内部を通るように配設されている。
このような原子力発電プラント1000は、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できる。
[第2実施形態]
以下、図2を参照して、第2実施形態に係る原子力発電プラント1000Aについて説明する。図2は、第2実施形態に係る原子力発電プラント1000Aの構成を示す模式図である。
図2に示すように、第2実施形態に係る原子力発電プラント1000Aは、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と比較すると、蒸気退避配管101の代わりに、蒸気退避配管101aを備える点で相違している。
蒸気退避配管101aは、外周プール21の内部を通る部分が上下方向に延在するように配設された配管である。したがって、本実施形態に係る原子力発電プラント1000Aでは、原子炉格納容器3から引き出された蒸気退避配管101aが、外周プール21の内部で鉛直方向に沿って配設されている。
このような原子力発電プラント1000Aは、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と同様の効果(すなわち、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できるという効果)を得ることができる。しかも、原子力発電プラント1000Aは、外周プール21の水と蒸気退避配管101aの内部の蒸気との熱交換を促進でき、原子炉格納容器3の減圧を促進するとともに、外周プール21の水温の上昇を早めることができ、外周プール21の水の沸騰開始までの時間を短縮できる。
原子炉格納容器3から外周プール21の水への伝熱形態は、外周プール21の水が水温の上昇を開始してから沸騰するまでの間は自然対流伝熱による除熱となり、外周プール21の水が沸騰した後は核沸騰伝熱による除熱となる。外周プール21の水が沸騰した後の核沸騰伝熱による除熱は、蒸発潜熱を用いた除熱であるため、自然対流伝熱による除熱よりも除熱量が大きい。したがって、原子力発電プラント1000Aは、外周プール21の水が沸騰を開始までの時間を短縮できれば、原子炉格納容器3の内部の温度が上昇することを抑制できる。つまり、原子力発電プラント1000Aは、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、除熱量が大きい、外周プール21の水で蒸発潜熱を用いた除熱による冷却効果を得るまでの時間を短縮できる。
[第3実施形態]
以下、図3を参照して、第3実施形態に係る原子力発電プラント1000Bについて説明する。図3は、第3実施形態に係る原子力発電プラント1000Bの構成を示す模式図である。
図3に示すように、第3実施形態に係る原子力発電プラント1000Bは、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と比較すると、蒸気退避配管101の代わりに、蒸気退避配管101bを備える点で相違している。
蒸気退避配管101bは、原子炉格納容器3とタービンバイパス配管19とを接続するように配設された配管である。したがって、本実施形態に係る原子力発電プラント1000Bでは、蒸気退避配管101bの端部が原子炉格納容器3とタービンバイパス配管109とに接続されている。
このような原子力発電プラント1000Bは、蒸気退避配管101bとタービンバイパス配管19とを共有化でき、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と同様の効果(すなわち、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できるという効果)を得ることができる。しかも、原子力発電プラント1000Bは、配管の物量を低減でき、製造コストを低減できる。
[第4実施形態]
以下、図4を参照して、第4実施形態に係る原子力発電プラント1000Cについて説明する。図4は、第4実施形態に係る原子力発電プラント1000Cの構成を示す模式図である。
図4に示すように、第4実施形態に係る原子力発電プラント1000Cは、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と比較すると、蒸気退避配管101が主復水器14の内側端部にクエンチャ1100を有している点で相違している。クエンチャ1100は、蒸気を拡散して、蒸気をプールの内部で効率良く凝縮するための機器である。
前記した第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)は、原子炉格納容器3の内部の気体を蒸気退避配管101で主復水器14の液相に流入させることで、流入した気体中の蒸気の凝縮を促進して、主復水器14の内部の圧力上昇を抑制できる。これにより、第1実施形態の原子力発電プラント1000は、原子炉格納容器3の内部の減圧効果を増大できる。しかしながら、第1実施形態の原子力発電プラント1000は、蒸気泡凝縮時に発生する圧力波によって主復水器14に負荷がかかる可能性がある。
これに対し、本第4実施形態に係る原子力発電プラント1000Cは、蒸気退避配管101の主復水器14の内側端部に設けられたクエンチャ1100で、主復水器14への蒸気泡の流入口を分散して、蒸気泡を細分化する構成になっている。これにより、本第4実施形態に係る原子力発電プラント1000Cは、蒸気泡凝縮時に発生する圧力波によって主復水器14にかかる負荷を最小化(軽減)できる。
このような原子力発電プラント1000Cは、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と同様の効果(すなわち、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できるという効果)を得ることができる。しかも、原子力発電プラント1000Cは、蒸気の凝縮効果を高めるとともに、主復水器14の内部の圧力振幅を抑制でき、安全性を向上できる。
[第5実施形態]
以下、図5を参照して、第5実施形態に係る原子力発電プラント1000Dについて説明する。図5は、第5実施形態に係る原子力発電プラント1000Dの構成を示す模式図である。
図5に示すように、第5実施形態に係る原子力発電プラント1000Dは、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と比較すると、主に以下の点で相違している。
(1)蒸気退避配管101の代わりに、蒸気退避配管102とタービン戻り配管503とを備えている点。
(2)蒸気退避配管102とタービン戻り配管503との間にタービン502を備えている点。
(3)給水配管18の復水ポンプ17aと給水ポンプ17bとの間の部分と原子炉圧力容器4との間に、貯水タンク504と、炉内注水配管505と、タンク給水配管506とを有する点。
蒸気退避配管102は、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、原子炉格納容器3の内部の気体をタービン502に導く配管である。蒸気退避配管102は、原子炉格納容器3のドライウェル6とタービン駆動ポンプ501のタービン502とに接続されている。
タービン戻り配管503は、タービン502を通過した気体を主復水器14に導く配管である。タービン戻り配管503は、タービン502と主復水器14とに接続されている。
蒸気退避配管102とタービン戻り配管503の経路上には、少なくとも1つ以上の、蒸気の流れを止めるための弁(封止弁120)が設けられている。例えば、本実施形態では、蒸気退避配管102の経路上において、原子炉格納容器3のドライウェル6の内側端部の近傍に封止弁120aが設けられている。また、タービン戻り配管503の経路上において、主復水器14の外側の近傍に封止弁120bが設けられている。ただし、封止弁120aは、原子炉格納容器3の外部に設けることができる。また、封止弁120bは、主復水器14の内部に設けることができる。
タービン502の軸には、炉内注水配管505の経路上に配置されたタービン駆動ポンプ501が接続されている。タービン502は、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、蒸気退避配管102とタービン戻り配管503とを介して原子炉格納容器3の内部の気体が主復水器14の内部に流出する際に回転することで、タービン駆動ポンプ501を駆動する。タービン駆動ポンプ501は、貯水タンク504に貯留された水を原子炉格納容器3の内部に送り込み、原子炉格納容器3の内部を冷却する。このような原子力発電プラント1000Dは、仮に冷却材喪失事故が発生した場合において、原子炉圧力容器4の内部への注水を可能にしている。
貯水タンク504は、原子炉圧力容器4の内部に注水するための水を貯留するタンクである。
炉内注水配管505は、貯水タンク504に貯留された水を原子炉圧力容器4の内部に導く配管である。炉内注水配管505の経路上には、貯水タンク504に貯留された水を原子炉格納容器3の内部に送り込むためのタービン駆動ポンプ501と、原子炉格納容器3の内部に送り込まれる水の流れを制御するための注水弁508とが設けられている。
タンク給水配管506は、主復水器14で凝縮された水の一部を貯水タンク504に導く配管である。タンク給水配管506の経路上には、貯水タンク504に導く水の流れを制御するための給水弁が設けられている。
原子力発電プラント1000Dは、復水ポンプ17aの下流側で給水配管18から分岐させたタンク給水配管506により、貯水タンク504に注水できる。なお、原子力発電プラント1000Dは、貯水タンク504への給水弁507の開閉により、貯水タンク504の内部の水位を制御できる。
原子力発電プラント1000Dは、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、蒸気退避配管102を介してドライウェル6の内部の気体をタービン502に流入させる。これにより、原子力発電プラント1000Dは、タービン502を回転させて、タービン駆動ポンプ501を駆動させる。そして、原子力発電プラント1000Dは、タービン駆動ポンプ501により、貯水タンク504の内部の水を炉内注水配管505を通して原子炉圧力容器4の内部に送り込む。これにより、原子力発電プラント1000Dは、原子炉圧力容器4の内部へ注水できる。なお、タービン502から排気された気体は、タービン戻り配管503を通って主復水器14に戻る。
このような原子力発電プラント1000Dは、第1実施形態の原子力発電プラント1000(図1参照)と同様の効果の効果(すなわち、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できるという効果)を得ることができる。しかも、原子力発電プラント1000Dは、原子炉圧力容器4の内部の炉心5への注水が可能となり、原子炉圧力容器4の内部での水位の低下時間を延長できるため、さらに、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できる。
また、原子力発電プラント1000Dでは、少なくとも、蒸気退避配管102の原子炉格納容器3の内側部分とタービン戻り配管503の主復水器14の外側部分に、弁(封止弁120)が設けられている。
このような原子力発電プラント1000Dは、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、原子炉格納容器3側の封止弁120(本実施形態では、封止弁120a)と主蒸気配管7側の封止弁120(本実施形態では、封止弁120b)とで、原子炉格納容器3から主蒸気配管7に流出する蒸気の流れを停止できる。
[第6実施形態]
以下、図6を参照して、第6実施形態に係る原子力発電プラント1000Eについて説明する。図6は、第6実施形態に係る原子力発電プラント1000Eの構成を示す模式図である。
図6に示すように、第6実施形態に係る原子力発電プラント1000Eは、第5実施形態の原子力発電プラント1000D(図5参照)と比較すると、炉内注水配管505の代わりに、注水配管700を備える点で相違している。
注水配管700は、貯水タンク504と原子炉格納容器3の内部のドライウェル6とを接続する配管である。注水配管700は、経路上に、タービン駆動ポンプ501を有している。また、注水配管700は、原子炉格納容器3の内側端部に、スプレイスパージャ701を有している。スプレイスパージャ701は、スプレイ状に水を散布するための分散管である。
原子力発電プラント1000Eは、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、蒸気退避配管102を介してドライウェル6の内部の気体をタービン502に流入させる。これにより、原子力発電プラント1000Eは、タービン502を回転させて、タービン駆動ポンプ501を駆動させる。そして、原子力発電プラント1000Eは、タービン駆動ポンプ501により、貯水タンク504の内部の水を注水配管700を通してドライウェル6に送り込む。これにより、原子力発電プラント1000Eは、ドライウェル6へ注水できる。なお、タービン502から排気された気体は、タービン戻り配管503を通って主復水器14に戻る。
このような原子力発電プラント1000Eは、第5実施形態の原子力発電プラント1000D(図5参照)と同様の効果の効果(すなわち、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できるという効果)を得ることができる。しかも、原子力発電プラント1000Eは、ドライウェル6の内部へ冷却水を注水できるため、原子炉格納容器3の内部の圧力低下を促進できる。
また、原子力発電プラント1000Eは、注水配管700の端部に設けられたスプレイスパージャ701により、ドライウェル6の内部の蒸気を効率よく凝縮させることができる。
[第7実施形態]
以下、図7を参照して、第7実施形態に係る原子力発電プラント1000Fについて説明する。図7は、第7実施形態に係る原子力発電プラント1000Fの構成を示す模式図である。
図7に示すように、第7実施形態に係る原子力発電プラント1000Fは、第6実施形態の原子力発電プラント1000E(図6参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(1)原子炉格納容器3の内部に熱交換器900を備えている点。
(2)注水配管700は、端部からスプレイスパージャ701が削除されるとともに、熱交換器900に接続されている点。
(3)熱交換器900と主復水器14とに接続された冷却水戻り配管901を備える点。
原子力発電プラント1000Fは、仮に冷却材喪失事故が発生した場合に、蒸気退避配管102を介してドライウェル6の内部の気体をタービン502に流入させる。これにより、原子力発電プラント1000Fは、タービン502を回転させて、タービン駆動ポンプ501を駆動させる。そして、原子力発電プラント1000Fは、タービン駆動ポンプ501により、貯水タンク504の内部の水を注水配管700を通して熱交換器900に送り込む。これにより、原子力発電プラント1000Eは、熱交換器900へ注水できる。熱交換器900に送り込まれた水は、原子炉格納容器3の内部の蒸気と熱交換する。これにより、原子力発電プラント1000Fは、原子炉格納容器3の内部の温度を低下させる。なお、タービン502から排気された気体は、タービン戻り配管503を通って主復水器14に戻る。また、原子炉格納容器3の内部の蒸気と熱交換した水は、冷却水戻り配管901を通って熱交換器900から主復水器14に戻される。
なお、原子炉格納容器3の内部の蒸気と熱交換した水を主復水器14に戻す理由は、以下の通りである。すなわち、原子炉格納容器3の内部の蒸気と熱交換した水は、高温状態になっている。そのため、仮に蒸気と熱交換した水を貯水タンク504に戻した場合に、貯水タンク504の内部に冷却機構を設けない限り、貯水タンク504の内部の水温が上昇し、やがて貯水タンク504の内部の水が沸騰してしまう。その結果、蒸気と熱交換した水を貯水タンク504に戻した場合に、貯水タンク504の内部の水温を低く保てないため、熱交換器900の熱交換能力が徐々に低下し、原子炉格納容器3の内部の温度を低下させ難くなる。したがって、原子力発電プラント1000Fは、熱交換器900の熱交換能力を高い状態で維持するためには、原子炉格納容器3の内部の蒸気と熱交換した水を主復水器14に戻すことが好ましい。
このような原子力発電プラント1000Fは、第6実施形態の原子力発電プラント1000E(図6参照)と同様の効果の効果(すなわち、外周プール21で原子炉格納容器3を冷却するため、仮に主蒸気隔離弁8の閉止が遅れた場合であっても、原子炉格納容器3の内部が過圧状態となることを長時間回避できるという効果)を得ることができる。しかも、原子力発電プラント1000Fは、原子炉格納容器3の内部の熱交換器900へ冷却水を注水できるため、原子炉格納容器3の内部の圧力低下を促進できる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。さらに、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換が可能である。
1 原子炉建屋
2 タービン建屋
3 原子炉格納容器
4 原子炉圧力容器
5 炉心
6 ドライウェル
7 主蒸気配管
8 主蒸気隔離弁
9 主蒸気止め弁
10 高圧タービン(蒸気タービン)
11 湿分分離器
12 低圧タービン
13 発電機
14 主復水器
15 循環水ポンプ
16 熱交換器
17a 復水ポンプ
17b 給水ポンプ
18 給水配管
19 タービンバイパス配管
20 タービンバイパス弁
21 外周プール
22 給水隔離弁
101,101a,101b,102 蒸気退避配管(蒸気逃がし配管)
110(110a,110b),120(120a,120b) 封止弁(弁)
501 タービン駆動ポンプ
502 タービン
503 タービン戻り配管
504 貯水タンク
505 炉内注水配管
506 タンク給水配管
507 給水弁
508 注水弁
700 注水配管
701 スプレイスパージャ
900 熱交換器
901 冷却水戻り配管
1000,1000A,1000B,1000C,1000D,1000E,1000F 原子力発電プラント
1100 クエンチャ

Claims (9)

  1. 炉心を収容する原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器と、
    前記原子炉格納容器を収容する原子炉建屋と、
    前記原子炉建屋の外に配置されたタービン建屋の内部に収容され、前記原子炉圧力容器の内部で生成された蒸気の供給を受けて駆動される蒸気タービンと、
    前記原子炉圧力容器と前記蒸気タービンとを接続する主蒸気配管と、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮する主復水器と、
    前記主蒸気配管と前記主復水器とを接続するタービンバイパス配管と、
    前記主復水器で生成された水を前記原子炉圧力容器に戻す復水ポンプ及び給水配管と、
    前記原子炉格納容器と前記主復水器とを接続する又は前記原子炉格納容器と前記タービンバイパス配管とを接続する蒸気退避配管と、を備え、
    前記蒸気退避配管には、1つ以上の弁が設けられている
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  2. 請求項1に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記弁は、少なくとも、前記蒸気退避配管の前記原子炉格納容器の内側部分と前記蒸気退避配管の前記主復水器の外側部分に設けられている
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記原子炉建屋の内部には、前記原子炉格納容器の外周部分に配置され、かつ、貯水された外周プールを備え、
    前記蒸気退避配管は、少なくとも一部分が前記外周プールの内部を通るように配設されている
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  4. 請求項3に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記蒸気退避配管の前記外周プールの内部を通る部分は、上下方向に延在するように配設されている
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記蒸気退避配管は、前記主復水器の内側端部に、蒸気を拡散するためのクエンチャを有している
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  6. 炉心を収容する原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器と、
    前記原子炉格納容器を収容する原子炉建屋と、
    前記原子炉建屋の外に配置されたタービン建屋の内部に収容され、前記原子炉圧力容器の内部で生成された蒸気の供給を受けて駆動される蒸気タービンと、
    前記原子炉圧力容器と前記蒸気タービンとを接続する主蒸気配管と、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮する主復水器と、
    前記主蒸気配管と前記主復水器とを接続するタービンバイパス配管と、
    前記主復水器で生成された水を前記原子炉圧力容器に戻す復水ポンプ及び給水配管と、
    前記原子炉建屋の外部に配置され、かつ、貯水された貯水タンクと、
    前記貯水タンクと前記復水ポンプの吐出側の給水配管とを接続するタンク給水配管と、
    前記貯水タンクと前記原子炉圧力容器とを接続する注水配管と、
    前記注水配管に設けられたタービン駆動ポンプと、
    前記タービン駆動ポンプのタービンと前記主復水器とを接続するタービン戻り配管と、
    前記原子炉格納容器と前記タービン駆動ポンプのタービンとを接続する蒸気退避配管と、を備え、
    前記蒸気退避配管と前記タービン戻り配管には、1つ以上の弁が設けられている
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  7. 請求項6に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記弁は、少なくとも、前記蒸気退避配管の前記原子炉格納容器の内側部分と前記タービン戻り配管の前記主復水器の外側部分に設けられている
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記注水配管は、前記原子炉格納容器の内側端部に、スプレイスパージャを有している
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  9. 請求項6又は請求項7に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記原子炉格納容器の内部に設けられた熱交換器と、
    前記熱交換器と前記主復水器とを接続する冷却水戻り配管と、を備え、
    前記注水配管は、前記貯水タンクと前記原子炉格納容器の内部に設けられた熱交換器とを接続する
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
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