JP2021188663A - 軸封装置およびこれを備える遠心ポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1記載の技術では、回転軸の外周を囲繞するハウジング内の空間に、静止環が固定されるとともに、静止環に対して軸方向に対向するように回転環が取り付けられ、静止環と回転環とは、互いの対向面同士が摺接している。
回転軸の外周にはコイルスプリングが取り付けられ、コイルスプリングが回転環を静止環の方向に押圧付勢している。かかる構成のポンプの軸封装置では、静止環と回転環との間の摺接面によって、ポンプの被送流体がケーシング外に漏れ出すことを防止している。
特に、高濃度の固形物を液体中に含むスラリを移送するポンプは、軸封装置のシール部が、スラリとの接触によって摩耗・腐食するため部品交換の頻度が高い。そのため、この種の遠心ポンプでは、軸封装置の分解・組立作業の時間短縮がメンテナンス性に大きく影響する。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、メンテナンス頻度を低減し得る軸封装置およびこれを備える遠心ポンプを提供することを課題とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る遠心ポンプは、ポンプの回転軸の周囲を軸封する軸封装置として、本発明の一態様に係る軸封装置を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の一態様に係る軸封装置によれば、スラリとの接触によっていずれか一のシール部が摩耗・腐食した場合には、機器の稼働に伴うシール部位の経時的摩耗状態の変化に応じ、シール機能を発揮している状態を他のシール部に移行させることができる。そのため、軸封装置の分解・組立作業のメンテナンス頻度を低減できる。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
ケーシング1は、シャフト2と直交する面に沿って略中央で二分割可能に構成され、上部中央が吐出側1outとされている。本実施形態のケーシング1は、その内周面の接液部を覆うように、耐摩耗に優れたゴム製のライナ5が装着される。
シャフト2は、ハウジング4の後端から後方に突設され、この突設部が不図示のモータの出力軸に駆動力を伝達可能に連結される。インペラ3は、自身の前面に複数枚の羽根3aが設けられるとともに、背面に複数枚の裏羽根3bが設けられている。
更に、本実施形態の軸封装置50は、このエキスペラ7の背面側に、シャフト2に装着されたスリーブ6の外周部分を囲繞するように支持ベース51が設けられることで、この支持ベース51の内部に、後側画成空間50bが設けられている。
詳しくは、図2に要部を拡大図示するように、本実施形態の軸封装置50は、ケーシング1の背面に固定される固定ベース53と、固定ベース53に軸方向で対向して配置される、支持ベース51およびシールベース52と、摺接盤55と、を備える。
各シール本体10t、20t、30tは、シャフト2と同軸に配置され、軸方向前側に張り出すリップ先端が、対向する円盤状の摺接盤55の背面に摺接している。本実施形態の例では、摺接盤55の摺接部は、非摩耗側摺接部として機能する。
各シール部10、20、30は、先端にリップ部が設けられたシール本体10t、20t、30tと、各シール本体10t、20t、30tをシールベース52に固定する固定板10k、20k、30kと、を有する。なお、各シール部10、20、30は、配置位置が異なる以外、摺動部自体の基本構成は同様なので、以下、共通する構成については併記するかたちで同時に説明する。
支持ベース51の外周端近傍には、押圧力付与機構60が設けられている。押圧力付与機構60は、中空円筒状のスライドカバー61と、スライドカバー61の内部に同軸に収容される円筒コイルバネ62と、押圧力調整ボルト63と、押圧力調整ナット64と、を備える。
スライドカバー61は、内部に円筒コイルバネ62を収容した状態で押圧力調整ボルト63の後端から挿入される。さらに、押圧力調整ナット64が押圧力調整ボルト63の後端側雄ねじに締めこまれることで軸方向の位置が保持される。
また、同図の例では、シャフト2の中心線よりも下側に示す状態は、一次シール部10および二次シール部20では、既に各シール本体10t、20tのリップ部が磨滅しており、シール機能を発揮している状態が失われているまたはシール機能をほとんど発揮していない状態であるものの、三次シール部30によって、そのシール本体30tと摺接盤55との軸方向での弾圧付勢力が押圧力付与機構60による押圧力とバランスした位置にてシール部位S3がシール機能を発揮している状態を示している。
そして、押圧力付与機構60による押圧力とバランスした位置にて、各シール部10、20、30は、機器の一の軸封部に対し、対向する摺接盤55によるシール部位S1、S2、S3でのシール機能を、機器の稼働に伴うシール部位の経時的摩耗状態の変化に応じて、径方向の外側から内側に向けて順に発揮可能になっている。
本実施形態の遠心ポンプは、インペラ3を回転させることにより被送流体を昇圧して、ケーシング1の吸込側1inから吐出側1outに被送流体が移送される。
このとき、シャフト2が回転すると、インペラ3と共に、スリーブ6と固定スリーブ56との間に挟持された摺接盤55が一体で回転する。そして、本実施形態の遠心ポンプの軸封装置50は、エキスペラ7の機能に加え、三段のシール部10、20、30により被送流体が軸封装置50から外部へ漏れるのを防止する。
このとき、複数のシール部10、20、30は、シール部位でのシール機能を発揮している状態が、少なくとも一つのシール部において常に発揮されているように、シール部10から他のシール部20に移行する。
このとき、複数のシール部10、20、30は、シール部位でのシール機能を発揮している状態が、少なくとも一つのシール部において常に発揮されているように、シール部20から他のシール部30に移行する。
ここで、従来の遠心ポンプにおいて、例えばスラリーポンプでは、図6に示す遠心ポンプのように、ケーシング101の背面側の軸封装置130として、ケーシング背面の画成空間131にエキスペラ107が配置され、エキスペラ107の背面側にスタフィングボックス132を有するものがある。
エキスペラ107は、シャフト102の回転によって回転し、インペラ103の背面側圧力を低減して、被送流体がスタフィングボックス132のシール部110を通って外部へ漏れるのを防止できる。
特に、軸方向に直列に配置された複数のシール部位の経時的摩耗状態の変化がほぼ同時に進行するので、軸封装置130として必要なシール機能を発揮している状態が一時に失われるおそれがあり、複数のシール全体のメンテナンスを一時に要する。また、軸封装置130が軸方向に大型化し、関連機器のレイアウトによっては軸方向の設置スペースを確保することが難しいという問題もある。
そのため、シール機能を発揮している状態がいずれのシール部にあるかが簡単に判る上、軸封装置の分解・組立作業の時期の見極めやメンテナンス予定を容易に設定することが可能になる。なお、「経時的な可動部」としては、例えば固定ベース53の後端と支持ベース51前端との対向隙間を例示できる。
さらに、本実施形態の軸封装置によれば、径方向に離隔して設けた三段のシール部10、20、30が軸方向のタンデム配置ではなく、シール部位S1、S2、S3が径方向に配置されるので軸方向に省スペース化を図ることができるという効果もある。
なお、本発明に係る軸封装置およびこれを備えるポンプは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
また、上記第一実施形態では、摩耗側摺接部として、各シール部10、20、30に、可撓性を有するエラストマ製のシール本体10t、20t、30tを設けた例を示したが、これに限定されない。
なお、第二実施形態では、回転体である摺接盤55の摺接部は、自身軸線がシャフト2と同軸に形成された一の円錐面から構成されている。このような構成であっても、上記第一実施形態同様な作用効果を奏することができる。
また、複数のシール部が、シール部位でのシール機能を発揮している状態が、少なくとも一つのシール部において常に発揮されているように、いずれか一のシール部から他のシール部に移行するように設定し易いという利点がある。
1in 吸込側
1out 吐出側
2 シャフト(回転軸)
3 インペラ
3a 羽根
3b 裏羽根
4 ハウジング
5 ライナ
6 スリーブ
7 エキスペラ
10 一次シール部
20 二次シール部
30 三次シール部
50 軸封装置(軸封部)
70 注水路
80 中間室
101 ケーシング
102 シャフト
103 インペラ
106 スリーブ
107 エキスペラ
110 シール部
111 シール
130 軸封装置
131 画成空間
132 スタフィングボックス
Claims (10)
- 回転軸の周囲を軸封する軸封部を有する機器に用いられる軸封装置であって、
前記機器の一の軸封部でのシール部位が互いに相違する複数のシール部を有し、
前記複数のシール部は、前記機器の稼働に伴う前記シール部位の経時的摩耗状態の変化に応じて、前記シール部位でのシール機能を発揮している状態が、いずれか一のシール部から他のシール部に移行するように構成されていることを特徴とする軸封装置。 - 前記複数のシール部は、前記シール部位でのシール機能を発揮している状態が、少なくとも一つのシール部において常に発揮されているように、いずれか一のシール部から他のシール部に移行する請求項1に記載の軸封装置。
- 前記複数のシール部は、前記回転軸と一体で回転する回転体と、前記回転軸を囲繞するように固定された非回転体と、を備え、
前記回転体および前記非回転体相互は、軸方向で対向して設けられたそれぞれの摺接部の組によって前記シール部位が構成されており、
前記回転体および前記非回転体のいずれか一方の摺接部が摩耗側摺接部として設けられ、いずれか他方の摺接部が非摩耗側摺接部として設けられている請求項1または2に記載の軸封装置。 - 前記複数のシール部は、前記回転体の摺接部が非摩耗側摺接部として設けられ、前記非回転体の摺接部が非摩耗側摺接部として設けられ、
前記非回転体は、前記回転体の摺接部に軸方向で対向する非摩耗側摺接部として、径方向に互いに離隔して前記回転軸と同軸に配置された円環状をなす複数のシール本体を有して構成されている請求項3に記載の軸封装置。 - 前記複数のシール本体と前記回転体との相互の摺接部の前記軸方向での摩耗前における対向距離を異ならせることにより、前記シール部位でのシール機能を発揮している状態が、いずれか一のシール部から他のシール部に移行するように構成されている請求項4に記載の軸封装置。
- 前記シール本体は、可撓性を有するエラストマ製である請求項5に記載の軸封装置。
- 前記シール本体は、耐摩性の高い金属またはセラミックス製である請求項5に記載の軸封装置。
- 前記回転体の摺接部は、前記回転軸の軸線と直交する一または複数の平面から構成されている請求項3〜7のいずれか一項に記載の軸封装置。
- 前記回転体の摺接部は、自身軸線が前記回転軸と同軸に形成された一または複数の円錐面から構成されている請求項3〜7のいずれか一項に記載の軸封装置。
- ポンプの回転軸の周囲を軸封する軸封装置として、請求項1〜9のいずれか一項に記載の軸封装置を備えることを特徴とする遠心ポンプ。
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