JP2021185987A - レジストレーション方法、レジストレーションプログラム及び穿刺システム - Google Patents

レジストレーション方法、レジストレーションプログラム及び穿刺システム Download PDF

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浩康 岩田
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Abstract

【課題】撮像装置と穿刺システムとのレジストレーションの正確度をさらに向上させる。
【解決手段】レジストレーション方法は、断層画像を取得するCT装置206の撮像領域GSにマーカー20を配置する工程S10と、CT装置206の主軸方向にずれた複数のCT画像300を得る工程S20と、複数のCT画像300を利用して、マーカー20の状態を示す3次元空間の直交座標系を基準とする幾何形状ベクトルV1〜V4を得る工程S30と、幾何形状ベクトルV1〜V4を利用して、CT装置206が有するCT座標系CSに対するマーカー20が有するマーカー座標系CSMのずれを得る工程S60と、を有する。
【選択図】図6

Description

この発明は、穿刺装置のレジストレーション方法、穿刺装置のレジストレーションのためのコンピュータ用プログラム、及び穿刺システムに関する。
CT、MRI等の医療用撮影機器から得られた医用画像をガイドとして外科穿刺ロボットを操作する治療がある。例えば、がん腫瘍に対して生検や薬剤注入などの穿刺治療を行う際には、まず、医療用撮影機器を用いて腫瘍の位置を確認する。次に、確認した腫瘍の位置に基づいて、穿刺位置及び穿刺角度を決定する。針を把持する外科穿刺ロボットのエンドエフェクタを正確に指定した位置・角度に移動するためには、取得した医用画像と穿刺ロボットのエンドエフェクタの三次元座標系を正確に一致(レジストレーション)させる必要がある。もし座標系がずれていた場合、画像上で指定した位置からずれてしまい、穿刺の正確性の低下や他機器との干渉が生じる可能性がある。
そのためには、医療用撮影機器により撮影された医用画像データに基づいて、エンドエフェクタの位置と画像の基準位置のずれと、エンドエフェクタの向きと画像の向きのずれと、を正確に算出する必要がある。エンドエフェクタの位置を正確に算出するためには、エンドエフェクタに取り付けたレジストレーションマーカーを撮影する必要がある。
レジストレーションマーカーは、得られた二次元画像群からマーカーの位置及び角度を算出するために用いる。穿刺ロボットのレジストレーションに限らず、位置取得のための医用撮影用マーカーは提案されている。例えば特許文献1は、非造影剤で形成されたベース及び3つの球体から構成されたマーカーを開示する。特許文献1が開示する技術は、撮影したCT画像から三次元画像を構築し、撮影された画像上において基準点を特定する。また、特許文献2は、またCT画像と穿刺ロボットのレジストレーション方法に関する技術を開示する。この技術は、CTから照射されるレーザーマーカーを用いる。さらに、本願発明者らは、特許文献3に開示されるレジストレーションマーカーを提案している。
特開2009−142561号公報 米国特許第7477927号明細書 特開2018−187171号公報
ところで、穿刺における穿刺ロボットとCT画像のレジストレーションに求められる精度は非常に高い。特に身体深部の腫瘍を対象とした穿刺治療では位置誤差は0.5mm以下、角度誤差は1deg以下が求められる。
特許文献1の場合、二次元画像群から三次元画像を構築し、球体のマーカーの位置を特定しようと試みている。しかし、ボクセルデータを用いていることや正確な画像検出が難しい球体を取り扱っているため、高精度な補正は難しい。また、レジストレーションに求められる時間や設置コストも重要である。特許文献1の場合、三次元画像を処理する必要があるため補正計算に時間を要することが想定される。
特許文献2の場合、CT毎にレーザーの設置位置やベッドとの位置関係が異なる。従って、汎用性の観点から望ましくない。特許文献2の場合、可視光のレーザーを基準にレジストレーションを行っているが、CTから照射されるマーカーレーザー幅は2mm程度あるため、その分が誤差になると考えられる。
さらに、特許文献3の場合には、マーカーの撮像と撮像データに基づく座標系の補正と、を繰り返し行う。つまり、補正の正確さは、1つ前のステップで行った補正の正確さに左右されてしまう。
そこで、本発明は、撮像装置に対するレジストレーション(位置合わせ)の正確度をさらに向上させるレジストレーション方法、レジストレーションプログラム及び穿刺システムを提供する。
本発明の一形態であるレジストレーション方法は、断層画像を取得する撮像装置の撮像領域にマーカーを配置する工程と、撮像装置の主軸方向にずれた複数の断層画像を得る工程と、複数の断層画像を利用して、撮像領域における3次元空間の直交座標系を基準として、マーカーの状態を示す評価ベクトルを得る工程と、評価ベクトルを利用して、直交座標系であって撮像装置が有する装置座標系に対するマーカーが有するマーカー座標系のずれを得る工程と、を有する。
この方法では、マーカー座標系のずれの評価を3次元空間の直交座標系を基準とした評価ベクトルによって行う。そして、この評価ベクトルは、マーカーの複数枚の断層画像を利用して得ることが可能である。つまり、レジストレーションのために、マーカーの撮像とずれの修正とを繰り返す必要がない。従って、レジストレーション方法によれば、撮像装置に対するレジストレーションの正確度をさらに向上させることができる。
一形態のレジストレーション方法において、評価ベクトルを得る工程は、評価ベクトルとして、マーカーの形状に基づく複数の幾何形状ベクトルを得る工程と、複数の幾何形状ベクトルを利用して、マーカー座標系のX軸、Y軸及びZ軸を得る工程と、を含んでもよい。この工程によれば、マーカーの物理的な形状に基づいて評価ベクトルを得ることができる。
一形態のレジストレーション方法におけるずれを得る工程では、ずれとして、装置座標系のX軸に対するマーカー座標系のX軸の回転量と、装置座標系のY軸に対するマーカー座標系のY軸の回転量と、装置座標系のZ軸に対するマーカー座標系のZ軸の回転量と、を得てもよい。この工程によれば、マーカーの回転ずれ量を得ることができる。
一形態のレジストレーション方法は、評価ベクトルを利用して、マーカー座標系の原点を得る工程をさらに有し、ずれを得る工程では、ずれとして、装置座標系の原点を基準として、マーカー座標系の原点の位置を、装置座標系のX軸に沿う並進量、Y軸に沿う並進量及びZ軸に沿う並進量として得てもよい。この工程によれば、マーカーの並進ずれ量を得ることができる。
本発明の別の形態であるレジストレーションプログラムは、断層画像を取得する撮像装置の撮像領域にマーカーを配置する工程と、撮像装置の主軸方向にずれた複数の断層画像を得る工程と、複数の断層画像を利用して、撮像領域における3次元空間の直交座標系を基準として、マーカーの状態を示す評価ベクトルを得る工程と、評価ベクトルを利用して、直交座標系であって撮像装置が有する装置座標系に対するマーカーが有するマーカー座標系のずれを得る工程と、をコンピュータに実行させる。このプログラムによれば、マーカーの撮像とずれの修正とを繰り返す必要がないレジストレーション方法を実行できる。従って、レジストレーションプログラムによれば、撮像装置に対するレジストレーションの正確度をさらに向上させることができる。
本発明のさらに別の形態である断層画像を取得する撮像装置に隣接して配置される穿刺システムは、ロボットアームの端部に穿刺装置とマーカーとが設けられた穿刺ロボットと、穿刺ロボットの動作を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、撮像装置の撮像領域にマーカーを配置するように、ロボットアームを動作させ、撮像装置の主軸方向にずれた複数の断層画像を撮像装置から取得し、複数の断層画像を利用して、撮像領域における3次元空間の直交座標系を基準として、マーカーの状態を示す評価ベクトルを取得し、評価ベクトルを利用して、直交座標系であって撮像装置が有する装置座標系に対するマーカーが有するマーカー座標系のずれを取得する。この穿刺システムは、上記のレジストレーション方法を実行する制御装置を備えている。従って、撮像装置に対する穿刺ロボットのレジストレーションの正確度をさらに向上させることができる。
本発明によれば、本発明は、撮像装置に対するレジストレーション(位置合わせ)の正確度をさらに向上させるレジストレーション方法、レジストレーションプログラム及び穿刺システムが提供される。
図1は、実施形態の穿刺システムの構成を示す概略図である。 図2(a)、図2(b)、図2(c)及び図2(d)は、装置座標系と穿刺ロボット座標系とのずれを説明するための図である。 図3は、レジストレーションマーカーの斜視図である。 図4は、穿刺ロボット制御装置のハードウェア構成を示す図である。 図5は、穿刺ロボット制御装置の機能ブロック図である。 図6は、レジストレーション方法の主要な工程を示す図である。 図7(a)、図7(b)、図7(c)及び図7(d)は、レジストレーション方法のいくつかの工程を概略的に示す図である。 図8は、幾何形状ベクトルを得る手法を説明するための図である。 図9は、幾何形状ベクトルとマーカー座標系との関係を示す斜視図である。 図10(a)及び図10(b)は、マーカー原点を得る工程を説明するための図である。 図11は、マーカー原点を得る工程を説明するための図である。
近年、生体組織診断、ラジオ焼灼術及び薬剤注入などの穿刺治療の実績は、コンピュータ断層撮像法(CT:Computed Tomography)、核磁気共鳴画像法(MRI:MagneticResonance Imaging)、X線透視撮影法(X-ray Fluoroscopy)、超音波画像法などの原理を利用する医用画像診断装置を用いることで向上しつつある。しかし、現在行われている医用画像診断装置を利用する穿刺治療は、いくつかの課題を有する。
第1の課題は、施術に際し、一定の技量が必要となる点である。穿刺治療には、細い穿刺針を用いる。その結果、患者に対する侵襲性が低く、患者に与える負担を抑制できる。しかし、細い穿刺針は非常にたわみやすい。このたわみに起因して、患者の体内に存在する目標への正確な穿刺が困難になる。従って、施術に際しては、熟練の技術を要する。第2の課題は、撮影室と操作室との往復による施術時間の増加である。医用画像診断装置を利用した施術では、撮像と針先位置の確認とを繰り返す。この繰り返しによって施術完了までに相当の時間を要する。そこで、熟練の技術を要することなく行い得る高精度な自動穿刺と、遠隔操作による施術時間の短縮と、を実施可能な穿刺システムが望まれている。上記の事情に鑑み、本願発明者らは、鋭意検討を重ねることにより、本実施形態に示す穿刺システムを開発するに至った。
この穿刺システムは、図1に示す施術環境に適用できる。患者201は撮像室202に入室し、操作者203は操作室204に入室する。撮像室202には、例えば、コンピュータ断層画像撮像装置(以下「CT装置206」と称する)、ベッド207及び穿刺システム1の主要部(穿刺支援穿刺ロボットシステム2)が配置されている。操作室204は、壁208によって撮像室202から隔てられている。操作室204にも穿刺システム1の操作端末3が配置されている。つまり、穿刺システム1は、互いに隔てられた部屋に跨って配置される。操作者203は、穿刺システム1を操作及び/または監視しながら、施術を行う。施術中に要する処置は、操作室204に配置された穿刺システム1の操作端末3によって行う。その結果、施術の開始から終了にわたって、操作者203は、基本的に撮像室202に立ち入る必要がない。
<穿刺支援穿刺ロボットシステム>
穿刺支援穿刺ロボットシステム2は、穿刺ロボット4と、ロボット制御装置6と、を有する。穿刺ロボット4は、複数の関節を有する多自由度のアーム型穿刺ロボットである。この穿刺ロボット4は、ロボット制御装置6によって制御される。ロボット制御装置6は、プランニング装置7から提供された情報に基づいて、穿刺ロボット4に制御信号を提供する。
<穿刺ロボット制御装置>
ロボット制御装置6は、プランニング装置7から提供された情報に基づいて、穿刺ロボット4を動作させる。また、ロボット制御装置6は、穿刺ロボット4に設けられた種々のセンサの情報に基づいて、穿刺針の状態を得る。ロボット制御装置6は、例えば、コンピュータであり、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより、上記の機能が実現される。
<プランニング装置7>
プランニング装置7は、穿刺支援穿刺ロボットシステム2の動作条件を決めるコンピュータシステムである。プランニング装置7は、患者201の断層画像といった画像情報を利用して、穿刺パスと、穿刺制御量と、を算出する。ここで「穿刺パス」とは、体表上の穿刺開始位置と穿刺目標とを結んだ線であり、穿刺針を通過させる軌跡をいう。また、「穿刺パスプランニング」とは、穿刺針のたわみ(穿刺目標に針先が到達した際の誤差)が最も小さくなる穿刺パスを設定することをいう。さらに、「穿刺制御」とは、穿刺針のたわみを低減するための穿刺針の動き制御をいう。また、「穿刺制御プランニング」とは、穿刺制御において、通過する組織に応じて、たわみを最小化する最適な制御パラメータを設定することをいう。
<穿刺ロボット>
穿刺ロボット4は、ロボット台車9と、ロボットアーム11と、穿刺装置12と、薬剤注入装置13と、レジストレーションマーカー(以下「マーカー20」と称する)と、を有する。ロボット台車9は、穿刺ロボット4の架台である。ロボット台車9は、ローラーを備えており、所望の場所に容易に移動させることができる。例えば、施術時には、ロボット台車9をCT装置206の近傍やベッド207の近傍に配置する。また、施術を行わないときは、ロボット台車9をCT装置206から離れた保管場所に移動させる。つまり、穿刺ロボット4は、施術ごとに保管場所から移動させるものであってよい。
ロボットアーム11は、穿刺装置12、薬剤注入装置13及びマーカー20を所望の位置に配置する。つまり、ロボットアーム11は、第1の端部がロボット台車9に固定され、第2の端部に穿刺装置12、薬剤注入装置13及びマーカー20が配置されている。ロボットアーム11は、アクチュエータ、モータ、振動素子といった駆動ユニットを有する。さらに、ロボットアーム11は、穿刺装置12の位置及び姿勢を得るためのいくつかの角度センサを有してもよい。
<座標系の関係>
穿刺ロボット4は、CT装置206を用いて得た断層画像に基づいて穿刺目標の位置を特定する。そして、穿刺ロボット4は、当該穿刺目標に対して穿刺針を差し込む。この場合に、穿刺目標の位置は、CT装置206に設定されているCT座標系CS(装置座標系)に基づいて表現される。一方、穿刺ロボット4の動作は、穿刺ロボット4に設定されているロボット座標系CSに基づいている。そうすると、断層画像から穿刺目標の位置に正確に穿刺を行うためには、CT座標系CSとロボット座標系CSとの間で座標変換を行う。つまり、CT座標系CSに従う穿刺目標の位置を示す座標情報を、ロボット座標系CSに従う座標情報に変換する。この動作のためには、CT座標系CSとロボット座標系CSとの数学的な関係が既知であることを要する。
以下の説明では、CT装置206のCT座標系CSとして、頭尾方向をZ方向、鉛直方向をY方向、Z方向とY方向の両方に直交する方向をX方向と呼ぶ場合がある。また、Z方向に直交する平面をXY平面、Y方向に直交する平面をZX平面、X方向に直交する平面をYZ平面と呼ぶ場合がある。
しかし、CT座標系CSとロボット座標系CSとの関係は、穿刺動作ごとに変わる。より詳細には、第1の患者に対する穿刺動作を行うときのCT座標系CSとロボット座標系CSとの関係は、別の第2の患者に対する穿刺動作を行うときのCT座標系CSとロボット座標系CSとの関係と異なる場合があり得る。なぜならば、CT装置206は、床に固定された固定物である。しかし、穿刺ロボット4は、床に固定されていない移動体である。例えば、穿刺ロボット4は、穿刺動作を行うごとに、保管場所からCT装置206の近傍に移動させる。そうすると、穿刺ロボット4をCT装置206の近傍に配置したとき、CT装置206に対する穿刺ロボット4の位置を常に一定の関係に再現することは困難である。
例えば、図2(a)はCT座標系CSにロボット座標系CSが一致する理想的な状態を示す。しかし、実際には、図2(b)、図2(c)及び図2(d)に示すように、CT座標系CSにロボット座標系CSが一致しないことがあり得る。例えば、図2(b)に示すように、CT座標系CSの原点にロボット座標系CSの原点が一致するが、CT座標系CSの向きにロボット座標系CSの向きが一致しない場合があり得る。逆に、図2(c)に示すように、CT座標系CSの原点にロボット座標系CSの原点が一致せず、CT座標系CSの向きにロボット座標系CSの向きが一致する場合もあり得る。さらに、図2(d)に示すように、CT座標系CSの原点にロボット座標系CSの原点が一致しないし、CT座標系CSの向きにロボット座標系CSの向きも一致しない場合もあり得る。
そこで、CT装置206の近傍に穿刺ロボット4を配置するごとに、CT座標系CSとロボット座標系CSとの数学的な関係を得る作業を行う。この動作を、レジストレーション方法と称する。そして、レジストレーションには、ロボットアーム11の端部に設けられたマーカー20を用いる。マーカー20には、ロボット座標系CSとは別のマーカー座標系CSが設定される。マーカー座標系CMとロボット座標系CSとの関係は、既知であり、基本的に不変である。そこで、マーカー20を用いて、マーカー座標系CSとCT座標系CSとの位置関係を得る。そして、当該位置関係を用いて、CT座標系CSとロボット座標系CSとの関係を得る。
<レジストレーションマーカー>
マーカー20は、四方に配置された斜立角柱から構成されており、CT撮像基準面に対する穿刺ロボット4の位置・角度のずれによってCT画像に描出される形状が変化することが大きな特徴である。描出された形状から画像処理を用いてマーカー20の断面形状の幾何量を把握する。断面形状は直線から構成されているため、円形状と比較して画像処理における誤差は小さくなる。また斜立角柱を四方に配置することで、同一のマーカー20で位置及び角度の両方のずれが計算可能となる。さらに、角度計算の際の補正計算には三角関数が用いられるが、直角柱ではなく斜立角柱を用いることで、CT撮像基準面付近における微小な角度のずれの計算も高精度に実施可能となる。
マーカー20は、ロボットアーム11の所定の部位に取付けられ、当該所定の部位の位置を認識するために使用される。上記の所定の部位とは、穿刺ロボット4のロボットアーム11であってもよい。上記の穿刺ロボット4は、CT装置206に並設されて当該CT装置206と一緒に使用される。
マーカー20は、造影材料からなる角柱体を備えている。マーカー20の使用状態において、角柱体は、CT装置206の頭尾方向に対して傾斜した方向に延在している。なお、角柱体の延在方向とは、角柱体の柱軸の延在方向を意味する。また、穿刺ロボット4が使用されるとき、角柱体は、CT装置206の撮像領域GSに位置する。角柱体は造影材料からなるので、CT装置206によって角柱体の断層が撮影可能である。造影材料として樹脂が用いられてもよい。また、マーカー20の全体が造影材料で一体的に形成されてもよい。
CT装置206では、XY平面に平行な断層の断層画像であるCT画像が得られる。このとき、上記角柱体を横切るCT画像には、角柱体の断面が現れる。この断面の状態は、実物の上記断層と実物のマーカー20との位置関係によって相違する。従って、CT画像に現れた角柱体の断面の状態に基づき、所定の演算を行えば、実物の断層と実物のマーカーとの位置関係を導出することができる。ここで、「断面の状態」には、CT画像上における断面の並進方向の位置、断面の回転方向の位置、断面の形状等が含まれてもよい。また、断面が複数現れる場合には、「断面の状態」には、複数の断面同士の位置関係が含まれてもよい。また、「位置関係」には、並進方向の位置関係及び回転方向の位置関係が含まれてもよい。
上記のように断層とマーカー20との位置関係が導出可能であるので、CT装置206とマーカー20との位置関係が認識可能である。また、CT装置206に載置されている患者201と穿刺ロボット4との位置関係が認識可能である。
マーカー20が備える角柱体は単数でもよいが複数であればより好ましい。この場合、CT画像上に現れる複数の断面の状態に基づいて、断層とマーカー20との位置関係をより詳細に認識することができる。或いは、上記位置関係を高精度に認識することができる。また、マーカー20が備える複数の角柱体は、互いに平行でない方向に延在していることが好ましい。
上記のようなマーカー20の一例として、図3には、マーカー20の斜視図が示される。マーカー20は、平板状の矩形のベース21を備えている。ベース21には複数の接続用穴(不図示)が設けられている。接続用孔を用いたネジ止め等によって、マーカー20は穿刺ロボット4のロボットアーム11に固定される。マーカー20は、ベース21がXY平面に略平行になるような姿勢で使用されてもよい。以下の説明では、ベース21がXY平面に平行になるようなマーカー20の姿勢に対応させてX、Y、Zを用いる。また、ベース21が呈する矩形の4辺のうちの2辺がX方向に延在し、他の2辺がY方向に延在するものとする。
マーカー20は、ベース21の四辺の縁部にそれぞれ立設された4つの斜立角柱22、23、24、25を備えている。ベース21と4つの斜立角柱22、23、24、25とが一体的に形成されてもよい。4つの斜立角柱22、23、24、25は、すべて同一形状をなしている。斜立角柱22と斜立角柱24は、ベース21の互いに対向する辺の縁部に設けられている。斜立角柱23と斜立角柱25は、ベース21の互いに対向する辺の縁部に設けられている。すべての斜立角柱22、23、24、25は、ベース21に直交する方向に対して傾斜した方向に延在している。具体的には、すべての斜立角柱22、23、24、25の柱軸は、XY平面に対して45°の角度で交差している。
マーカー20をZX平面に投射したとき、斜立角柱22の延在方向と斜立角柱24の延在方向とが、Z方向に平行な軸を中心として線対称をなす。マーカー20をZX平面に投射したとき、斜立角柱23の延在方向と斜立角柱25の延在方向とは、両方ともZ方向に平行になる。マーカー20をYZ平面に投射したとき、斜立角柱23の延在方向と斜立角柱25の延在方向とが、Z方向に平行な軸を中心として線対称をなす。マーカー20をYZ平面に投射したとき、斜立角柱22の延在方向と斜立角柱24の延在方向とは、両方ともZ方向に平行になる。
以上のようなマーカー20によれば、XY平面に平行な断層の断層画像に各斜立角柱22、23、24、25の4つの断面が現れる。そして、4つの断面の状態に基づき、所定の演算によって、実物の断層と実物のマーカー20との位置関係が認識可能である。その結果、断層撮像装置とマーカー20との位置関係が認識可能であり、CT画像と穿刺ロボット4との三次元座標系を正確に一致させるレジストレーション処理が可能である。
<ロボット制御装置>
図4は実施形態に係る穿刺システム1が備えるロボット制御装置6を構成するコンピュータ100の一般的なハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、コンピュータ100はプロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、通信制御部104、入力装置105、および出力装置106を備える。プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーション・プログラムを実行する。主記憶部102は例えばROMおよびRAMで構成される。補助記憶部103は例えばハードディスクまたはフラッシュメモリで構成され、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶する。通信制御部104は例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールで構成される。入力装置105は例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどで構成される。出力装置106は例えばモニタおよびスピーカで構成される。
ロボット制御装置6の各機能要素は、補助記憶部103に予め記憶されるレジストレーションプログラム110により実現される。具体的には、各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上にレジストレーションプログラム110を読み込ませてプロセッサ101にそのレジストレーションプログラム110を実行させることで実現される。プロセッサ101はそのレジストレーションプログラム110に従って、通信制御部104、入力装置105、または出力装置106を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。処理に必要なデータまたはデータベースは主記憶部102または補助記憶部103内に格納されてもよい。
レジストレーションプログラム110は、撮像したCT画像に描出されたマーカー20の断面形状の各頂点及び各辺の幾何量を画像処理によって取得し、その幾何量からCT撮像基準面に対するマーカー20の位置及び角度のずれを計算し、計算結果から穿刺ロボット4の位置及び角度をCT撮像基準面に合わせるように指令する。レジストレーションプログラム110は、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、レジストレーションプログラム110は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
ロボット制御装置6は1台のコンピュータ100で構成されてもよいし、複数台のコンピュータ100で構成されてもよい。複数台のコンピュータ100を用いる場合には、これらのコンピュータ100がインターネットやイントラネットなどの通信ネットワークを介して接続されることで、論理的に一つのロボット制御装置6が構築される。
コンピュータ100の種類は限定されない。例えば、コンピュータ100は据置型または携帯型のパーソナルコンピュータ(PC)でもよいし、ワークステーションでもよいし、高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよい。ロボット制御装置6は複数種類のコンピュータを組み合わせて構築されてもよい。
図5は、ロボット制御装置6の機能ブロック図である。上述したハードウェア及びレジストレーションプログラム110によって、図5に示される機能ブロックが実現される。ロボット制御装置6は、機能的構成要素として、画像入力部6aと、幾何形状ベクトル取得部6bと、マーカー原点取得部6cと、マーカー座標系取得部6dと、回転誤差取得部6eと、並進誤差取得部6fと、アーム制御部6gと、を有する。これらの機能的構成要素の詳細な動作については、レジストレーション方法の欄において詳細に説明する。
<レジストレーション方法>
図6は、レジストレーション方法の主要な工程を示すフロー図である。図7は、レジストレーション方法の代表的な工程を模式的に図示したものである。図6に示すように、本実施形態のレジストレーション方法は、マーカーを配置する工程S10と、CT画像を得る工程S20と、幾何形状ベクトルを得る工程S30と、マーカー原点を得る工程S40と、マーカー座標系を得る工程S50と、ずれを得る工程S60と、を有する。
図8に示すように、レジストレーション方法では、CT画像の処理によってコーナーD1、D2の検出を行う。コーナーD1、D2とは、斜立角柱22〜25の各辺と撮像面の交点を意味し、画像上のコーナー座標が撮像面における斜立角柱の辺の通過点になる。通過点を複数の画像から取得し、画像間で繋ぐことによって斜立角柱の辺の方向ベクトルVSを取得する。この方向ベクトルを斜立角柱の幾何形状ベクトル(評価ベクトル)と称する。
図9に示すように、レジストレーション方法では、幾何形状ベクトルV1〜V4を得る。幾何形状ベクトルV1〜V4は、斜立角柱22〜25のそれぞれに対応する。また、幾何形状ベクトルV1〜V4を足し合わせるとマーカー20の中心軸の3次元ベクトルと一致する。そこで、幾何形状ベクトルV1〜V4を足し合わせた合成ベクトルをマーカー20の中心ベクトルと規定する。この中心ベクトルをもとにマーカー20の3次元空間上の姿勢および位置を推定する。
<マーカーを配置する工程S10>
マーカー20をCT装置206の撮像領域GSに配置する。この動作は、アーム制御部6gにより実行される。
<断層画像を得る工程S20>
次に、CT画像を得る。この動作は、画像入力部6aによって実行される。画像入力部6aは、CT装置206からマーカー20に関する複数枚のCT画像を受け取る。
<幾何形状ベクトルを得る工程S30>
次に、幾何形状ベクトルV1〜V4を得る。この動作は、幾何形状ベクトル取得部6bによって実行される。この工程S30では、まず、同一の辺を構成する点を関連付ける(工程S31)。次に、対象辺を構成する座標情報を得る(工程S32)。そして、座標情報から幾何形状ベクトルを得る(S33)。さらに詳細には、マーカー20の3次元の軸方向を得るために、4個の斜立角柱22〜25の幾何形状ベクトルV1〜V4をもとにCT座標系CSでの斜立角柱22〜25の方向を得る。マーカー座標系CSMはマーカー20に固定されている。斜立角柱22〜25の幾何形状ベクトルV1〜V4も同様に固定されている。そのため、マーカー20の幾何形状ベクトルV1〜V4とマーカー座標系CSMの各軸の相対的な関係性はマーカー20の設計段階で決定している。そのため、マーカー20の幾何形状ベクトルV1〜V4をCT座標系CSで取得することができれば、幾何形状ベクトルV1〜V4からマーカー座標系CSを得ることができる。
<マーカー原点を得る工程S40>
次に、マーカー原点ORを得る。この動作は、マーカー原点取得部6cによって実行される。マーカー原点ORの位置を得るために、マーカー20における所望の一点を原点に設定する。幾何形状ベクトルV1〜V4とコーナー座標からCT座標系CSにおけるマーカー原点ORの位置を得る。レジストレーション方法では、マーカー原点ORは、マーカー20の中心軸CLに存在するという第1条件(図10(a)参照)と、斜立角柱22〜25との距離が最短であるという第2条件(図10(b)参照)と、を満たすものと設定した。
図11に示すように、マーカー原点ORを得るにあたって、複数のCT画像300を用いて幾何形状ベクトルV1〜V4と中心ベクトルの通過点を抽出する。なお、4個の幾何形状ベクトルV1〜V4の撮像面上の点は、それぞれの斜立角柱22〜25の断面の中心である。中心ベクトルの通過点は4個の幾何形状ベクトルV1〜V4の中心である。あるCT画像300において、任意の幾何形状ベクトルV1〜V4の通過点の3次元ベクトルをベクトルa、中心ベクトルの通過点の三次元ベクトルをベクトルbとする。そうすると、幾何形状ベクトルV1〜V4と中心ベクトルを方向ベクトルとする直線が3次元空間上に一意に定まる。マーカー原点ORは中心軸上に存在する(第1条件)。さらに、マーカー原点ORは各斜立角柱22〜25と最短距離になる位置にある(第2条件)。従って、マーカー原点ORは、この2本の直線の共通接線と中心軸とを方向ベクトルとする直線の交点に存在する。従って、幾何形状ベクトルV1〜V4を方向ベクトルとする直線と共通垂線との交点Q、中心ベクトルを方向ベクトルとする直線との交点Pと、を用いると共に、変数t、sを用いて式(1)〜(4)が得られる。
Figure 2021185987

Figure 2021185987

Figure 2021185987

Figure 2021185987
マーカー原点ORの座標はベクトルOPで表されている。従って、変数tを求めることによりマーカー原点ORの位置が得られる。変数tは、式(5)により得られる。
Figure 2021185987
以上より、マーカー原点ORは以下の式(6)により得られる。
Figure 2021185987
なお、このマーカー原点ORの座標は、ロボット座標系CSではなくCT座標系CSに基づく。ロボット座標系CSとマーカー座標系CSが一致していない場合は、式(6)により得た座標を、ロボット座標系CSに変換する。レジストレーション方法では、回転修正によって座標系の方向軸を合わせたのちに、並進移動を行い原点の位置合わせを行う。従って、式(6)により得られる値を直接に使用している。
上記の工程S30、S40によって得た幾何形状ベクトルV1〜V4及びマーカー原点ORを用いて、マーカー座標系CSMを得る(工程S40)。
<ずれを得る工程S60>
次に、ずれを示す情報を得る。この動作は、回転誤差取得部6e及び並進誤差取得部6fにより実行される。この方法では、1回の撮像でCT座標系CSとロボット座標系CSの6次元の変位を得る。その後、回転量の取得と並進量の取得とをこの順で実行する。回転量を修正する時には幾何形状ベクトルV1〜V4より導出した軸方向をもとに、実際に穿刺ロボット4の回転操作を行う。その結果、理想的には、次の動作として、並進量を修正する際には。CT座標系CSに対するロボット座標系CSとのずれには原点位置のずれのみが存在する。つまり、ロボット座標系CSのX軸、Y軸及びZ軸の方向は、CT座標系CSのX軸、Y軸及びZ軸の方向に一致する。換言すると、X軸、Y軸及びZ軸ごとに実行される修正量は、CT座標系CSに基づくロボット座標系CSの原点の位置の変位と同じである。
<回転誤差を得る工程S61>
回転誤差を得る工程51は、回転誤差取得部6eにより実行される。修正に必要な回転量を算出するために、回転軸を操作する順序を設定する。レジストレーション方法では実際のロボットアーム11の操作で修正する際の回転順序を、ヨー軸、ピッチ軸及びロール軸の順に設定した。この修正の順序においてマーカー20に与えられる回転操作Rは、下記式(7)、(8)及び(9)の積である。
Figure 2021185987

Figure 2021185987

Figure 2021185987

Figure 2021185987
またCT座標系CSから見たマーカー座標系CSは斜立角柱22〜25の幾何形状ベクトルV1〜V4を用いて、式(11)、(12)、(13)を用いて得る。
Figure 2021185987

Figure 2021185987

Figure 2021185987
軸方向を修正するためには、これらのマーカー座標系CSをCT座標系CSと一致させる。修正時の回転操作を示す行列は、式(14)に示す。
Figure 2021185987
従って、回転修正量は行列の要素を比較することで得る。それぞれの回転軸の修正量は、式(15)、(16)、(17)により示す。
Figure 2021185987

Figure 2021185987

Figure 2021185987
<並進誤差を得る工程S62>
並進誤差を得る工程62は、並進誤差取得部6fにより実行される。レジストレーション方法では並進量の修正は、回転量の修正の後に行う。従って、並進量の修正時にはマーカー座標系CSMとCT座標系CSの軸方向は一致している。つまり、CT座標系CSでの原点として設定した点の3次元空間上の位置と穿刺ロボット4の並進操作によって移動する量は、一致する。並進移動の修正量は取得したマーカー20の位置と同じであり、式(18)により示される。式(18)を用いて得た{x、y、z}を、穿刺ロボット4のX軸、Y軸、Z軸の並進移動量として修正する。
Figure 2021185987
<作用効果>
レジストレーション方法は、CT画像を取得するCT装置206の撮像領域GSにマーカー20を配置する工程S10と、CT装置206の頭軸方向(主軸方向)にずれた複数のCT画像を得る工程S20と、複数のCT画像を利用して、撮像領域GSにおける3次元空間の直交座標系を基準として、マーカー20の状態を示す複数の幾何形状ベクトルV1〜V4を得る工程S30と、複数の幾何形状ベクトルV1〜V4を利用して、直交座標系であってCT装置206が有するCT座標系CSに対するマーカー20が有するマーカー座標系CSのずれを得る工程S60と、を有する。
この方法では、マーカー座標系CSのずれの評価を3次元空間の直交座標系を基準とした複数の幾何形状ベクトルV1〜V4によって行う。そして、複数の幾何形状ベクトルV1〜V4は、マーカー20の複数枚のCT画像を利用して得ることが可能である。つまり、レジストレーションのために、マーカー20の撮像とずれの修正とを繰り返す必要がない。換言すると、CT画像を得る撮像動作は、1回でよい。従って、レジストレーション方法によれば、CT装置206に対する穿刺システム1のレジストレーションの正確度をさらに向上させることができる。
例えば、マーカー20の撮像とずれの修正とを繰り返す従来のレジストレーション方法では、撮像とずれの修正とを複数回繰り返すことによって実現できる精度を、本実施形態のレジストレーション方法は、1回の撮像と1回のずれの修正とにより実現できる。
換言すると、この方法では、複数のCT画像から立体的な姿勢情報を取得した後に、姿勢を比較して修正値を算出する。この場合には、寸法値は不要である。その結果、1回の測定で修正を完了することができる。
<変形例>
本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。
(1)マーカーは、医用画像を撮影する平面に対して該平行となる位置関係で設置されるベースと、ベースを含む基準平面の法線方向に延伸する垂直平面内においてベースに対して予め定められた勾配で延伸する斜立角柱体を備えており、ベースと斜立角柱体は断層撮像装置で造影可能な材料で形成されていてもよい。
(2)マーカーは、医用画像を撮影する平面に対して該平行となる位置関係で設置されるベースと、ベースを含む基準平面の法線方向に延伸しかつ互いに並行ではない複数の垂直平面内においてベースに対して予め定められた勾配で延伸する斜立角柱体を備えており、ベースと斜立角柱体は断層撮像装置で造影可能な材料で形成されてもよい。
(3)マーカーは、医用画像を撮影する平面に対する角度および/あるいは変位を測定可能であり、医用画像は、CT画像、MRI画像、フルオロスコープ画像も含んでもよい。
(4)マーカーは、上記(1)記載の垂直平面内において上記(1)記載のベースに対して予め定められた勾配で延伸する斜立角柱体と、垂直平面と平行ではない非平行平面内において上記(1)記載のベースに対して予め定められた勾配で延伸する斜立角柱体を備えていてもよい。
(5)マーカーは、医療画像を撮影する平面に対する異なる2方向の角度と上記(1)記載のベースに垂直な方向の位置を共に測定可能なものであってもよい。
1…穿刺システム、11…ロボットアーム、12…穿刺装置、20…マーカー、100…コンピュータ、110…レジストレーションプログラム、CS…マーカー座標系、V1〜V4…幾何形状ベクトル。

Claims (6)

  1. 断層画像を取得する撮像装置の撮像領域にマーカーを配置する工程と、
    前記撮像装置の主軸方向にずれた複数の前記断層画像を得る工程と、
    複数の前記断層画像を利用して、前記撮像領域における3次元空間の直交座標系を基準として、前記マーカーの状態を示す評価ベクトルを得る工程と、
    前記評価ベクトルを利用して、前記直交座標系であって前記撮像装置が有する装置座標系に対する前記マーカーが有するマーカー座標系のずれを得る工程と、を有する、レジストレーション方法。
  2. 前記評価ベクトルを得る工程は、
    前記評価ベクトルとして、前記マーカーの形状に基づく複数の幾何形状ベクトルを得る工程と、
    複数の前記幾何形状ベクトルを利用して、前記マーカー座標系のX軸、Y軸及びZ軸を得る工程と、を含む、請求項1に記載のレジストレーション方法。
  3. 前記ずれを得る工程では、前記ずれとして、前記装置座標系のX軸に対する前記マーカー座標系のX軸の回転量と、前記装置座標系のY軸に対する前記マーカー座標系のY軸の回転量と、前記装置座標系のZ軸に対する前記マーカー座標系のZ軸の回転量と、を得る、請求項1又は2に記載のレジストレーション方法。
  4. 前記評価ベクトルを利用して、前記マーカー座標系の原点を得る工程をさらに有し、
    前記ずれを得る工程では、前記ずれとして、前記装置座標系の原点を基準として、前記マーカー座標系の原点の位置を、前記装置座標系のX軸に沿う並進量、Y軸に沿う並進量及びZ軸に沿う並進量として得る、請求項1〜3の何れか一項に記載のレジストレーション方法。
  5. 断層画像を取得する撮像装置の撮像領域にマーカーを配置する工程と、
    前記撮像装置の主軸方向にずれた複数の前記断層画像を得る工程と、
    複数の前記断層画像を利用して、前記撮像領域における3次元空間の直交座標系を基準として、前記マーカーの状態を示す評価ベクトルを得る工程と、
    前記評価ベクトルを利用して、前記直交座標系であって前記撮像装置が有する装置座標系に対する前記マーカーが有するマーカー座標系のずれを得る工程と、をコンピュータに実行させる、レジストレーションプログラム。
  6. 断層画像を取得する撮像装置に隣接して配置される穿刺システムであって、
    ロボットアームの端部に穿刺装置とマーカーとが設けられた穿刺ロボットと、
    前記穿刺ロボットの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記撮像装置の撮像領域にマーカーを配置するように、前記ロボットアームを動作させ、
    前記撮像装置の主軸方向にずれた複数の前記断層画像を前記撮像装置から取得し、
    複数の前記断層画像を利用して、前記撮像領域における3次元空間の直交座標系を基準として、前記マーカーの状態を示す評価ベクトルを取得し、
    前記評価ベクトルを利用して、前記直交座標系であって前記撮像装置が有する装置座標系に対する前記マーカーが有するマーカー座標系のずれを取得する、穿刺システム。
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